前回 は、作家には「作品づくりの力」と「作家活動の力」という、種類の違う二つの力が必要だというお話をしました。
序章ではここまで、「好き」を仕事にするときに向き合うことを、いくつかの角度から見てきました。好きだけでは仕事にならないこと。上手に作れることと選ばれることは違うこと。作品づくりと作家活動は別の力であること。
序章の最後となる今回は、それらをひとつにまとめる考え方をお伝えします。この連載全体を通して、私がいちばん大切にしている考え方です。
「好き」を仕事に変えていくために、作家に必要なものは、大きく四つに分けられると私は考えています。

一つひとつは、どれも聞いたことのある言葉かもしれません。けれど、この四つを「別々のもの」として見るか、「つながったもの」として見るかで、作家活動はまったく違ったものになります。
四つのうち、どれか一つが欠けているだけで、作品はなかなかお客様に届きません。
| 欠けているもの | 起きやすいこと |
|---|---|
| 技術 | 見た目は魅力的でも、品質が安定せず、信頼やリピートにつながらない |
| 世界観 | 上手な作品は並んでいるのに、他の作家の作品に埋もれてしまう |
| 発信 | 素敵な作品があるのに、その存在を知ってもらえない |
| 販売 | 「いいね」や反応はあるのに、購入にはつながらない |
多くの作り手は、自分が得意な一つか二つに力を注いでいます。それ自体は自然なことです。ただ、うまくいかないと感じるときは、四つのうちどこでつながりが途切れているのかを見てみてください。原因が見えると、次に手をつけるべきこともはっきりします。
四つの要素は、順番に並んでいるだけではありません。互いに支え合い、ひとつの流れになっています。
技術があるから、思い描いた世界観を形にできる。世界観がはっきりしているから、何を発信すればいいかが決まる。発信で作品を知ってもらえるから、販売の場で出会える。そして、販売でお客様からいただいた声が、次の作品づくりや世界観をさらに磨いてくれる。
この流れが一本の線でつながったとき、作品は「上手なもの」から「選ばれるもの」に変わります。そして、一度きりの売上ではなく、続けていける仕事になっていきます。
マクラメで一本一本の糸を結んで形をつくるように、作家の仕事も、四つの要素を結んでいくことで形になる。私はそう考えています。
第1章からは、四つの要素を一つずつ、具体的に掘り下げていきます。どの章がどの要素にあたるのかを、地図のようにまとめておきます。
| 章 | テーマ | 対応する要素 |
|---|---|---|
| 第1章 | 作家としての土台をつくる | 四つすべての土台 |
| 第2章 | 技術を学び、自分の力にする | 技術 |
| 第3〜5章 | 自分らしさ・コンセプト・世界観 | 世界観 |
| 第6〜7章 | 選ばれる価値、商品と価格 | 世界観と販売をつなぐ |
| 第8章 | 伝わる発信をつくる | 発信 |
| 第9章 | 販売につなげる | 販売 |
| 第10〜11章 | 商品以外の価値、仕組みづくり | 四つを広げ、続ける |
| 第12章・終章 | 育ち続ける作家へ | 四つを結び直す |
途中で迷ったときは、この地図に戻ってきてください。いま自分がどこに力を注いでいて、どこがまだ手薄なのかを確かめる目安になります。
技術・世界観・発信・販売。この四つを別々に磨くのではなく、ひとつにつなげて考えること。それが、「好き」を仕事に変え、選ばれる作家になるための道すじです。
序章はここまでです。次回からは第1章として、作家活動の土台づくりに入っていきます。
次回は「作家活動をビジネスとして考える」についてお話しします。
]]>インドに通うようになって、これまで本当にたくさんの天然石に触れてきました。色の美しい石、珍しい石、心惹かれる石はいくつもあります。
それでも「一番好きな石は?」と聞かれたら、迷わず答えます。水晶です。
水晶が私にとって特別な石になったのは、インドに行きはじめた10年ほど前のこと。今日は、私がなぜこれほど水晶にこだわるのか、そのお話をさせてください。
水晶の魅力は、何よりもそのシンプルさにあると思っています。組成そのものがとてもシンプルで、純粋。余計なものがない、まっすぐな石です。
スピリチュアルな見方をすると、水晶は邪気を吸い取ってくれる石だと言われています。私自身も、そう感じています。
だからこそ、手入れが欠かせません。持ち主を守ってくれる分、水晶自身もときどき浄化してあげる。そうやって大切に付き合っていく石なのだと思います。
水晶に関して言えば、手入れの方法は、清浄な水の流れに一定時間つけておくことが一番だと思います。
私は、年1〜2回自身の禊も含めて天川のお滝を利用させていただいています。
忘れられない出来事があります。
はじめてヒマラヤから水晶を大量に持ち帰ったときのこと。自分の手で運んだ水晶を荷解きし、一つひとつ手に取って眺めているうちに、私は熱を出してしまいました。
単なる偶然だったのかもしれません。でも私には、水晶から「本当に私たちを扱う覚悟があるのか」と問われているように感じられたのです。まるで洗礼を受けたようでした。
あの日から、水晶と向き合う気持ちが変わりました。ただ美しい素材としてではなく、敬意をもって扱うべき存在として。それが今の私の、水晶との付き合い方の原点になっています。
良い水晶かどうかを見極めるとき、私は一か所だけでなく、全体を見ます。
こうした要素を一つずつ確かめながら、最後は全体の佇まいで選びます。何百もの水晶の中から「これだ」と思える一本に出会えたときの喜びは、何年経っても変わりません。
ヒマラヤから持ち帰った水晶は、その子に合った形で手元に置いています。
クラスターをはじめ、原石のまま飾っているものもあれば、専門の業者さんにお願いして丸珠に磨いてもらったものもあります。どちらにするかを決めるのは、透明度です。
丸珠にした水晶は、ブレスレットにして毎日身につけています。このブレスレットは、日本の神社で龍神祈願を受けました。私にとっては、ただのアクセサリーではなく、大切なお守りです。
インドの山奥で生まれた水晶が、日本の神社で祈りを受けて、今は私の手首にある。そう思うと、石がつないでくれた縁の不思議さを感じます。
シンプルで、純粋で、持ち主を守ってくれる。だからこそ、敬意と手入れを忘れずに付き合っていきたい。それが、私が水晶にこだわる理由です。
ALANKARの作品やワークショップで使う石も、こうして一つひとつ自分の目で選んでいます。マクラメで包む水晶が、身につける人にとって小さなお守りになりますように。そんな思いを込めて、今日も糸を結んでいます。
]]>前回 は、「上手に作れること」と「選ばれること」は違う、というお話をしました。お客様は技術の高さではなく、別の物差しで作品を選んでいる、ということでした。
では、選ばれる作家になるためには、どんな力が必要なのでしょうか。今回は、作家に求められる力を「作品づくりの力」と「作家活動の力」の二つに分けて考えてみます。
この二つを分けて考えるだけで、「なぜうまくいかないのか」「何から手をつければいいのか」が、ずいぶん見えやすくなります。
作品づくりの力は、作品そのものを生み出す力です。技術、デザイン、素材や色を選ぶ感覚、丁寧に仕上げる集中力。作り手の多くが「好き」と感じ、自然と磨いてきた力でもあります。
作家活動の力は、その作品を誰かに届け、仕事として続けていく力です。作品をどう見せるか、いくらで販売するか、どこで出会ってもらうか、どうやって続けていくか。
| 作品づくりの力 | 作家活動の力 | |
|---|---|---|
| 向き合う相手 | 素材・作品 | お客様・市場・自分の時間 |
| 問いかけ | どう作るか | 誰に、どう届けるか |
| 身につく場面 | 制作・練習 | 発信・販売・振り返り |
この二つは、どちらも作家に欠かせない力です。けれど、まったく種類の違う力でもあります。作品づくりがどれだけ得意でも、作家活動の力が自然に身につくわけではありません。
作家活動の力と一言でいっても、その中身はさまざまです。たとえば、次のような力が含まれます。
こうして並べると、作家の仕事は、ひとつの小さなお店や会社を営むことに近いとわかります。作品をつくる職人であると同時に、その作品を扱うお店の店主でもある。それが作家という仕事です。
作り手からよく聞くのが、「作るのは好きだけど、発信や販売は苦手で」という言葉です。
けれど、その「苦手」の多くは、才能の問題ではありません。作品づくりは何年もかけて練習してきたのに対して、作家活動の力はまだ学ぶ機会がなかっただけ、ということがほとんどです。
思い出してみてください。最初から上手に作れた人は、ほとんどいないはずです。基本を学び、手を動かし、失敗しながら少しずつ上達してきました。作家活動の力も同じです。考え方を知り、実際にやってみて、振り返る。その繰り返しで、ちゃんと身についていきます。
作品づくりの力と作家活動の力は、自転車の前輪と後輪のようなものです。どちらか一方だけが大きくても、前には進みにくくなります。
いま、あなたはどちらに時間を使っているでしょうか。制作の時間は十分にとれているのに、発信や販売の準備はいつも後回しになっていないでしょうか。あるいは反対に、発信に追われて、作品づくりの時間が削られていないでしょうか。
すべてを完璧にこなす必要はありません。得意なことは伸ばし、苦手なことは最低限の形を整える。手に余ることは、人の手や仕組みを借りる。大切なのは、二つの力の両方に目を向けて、自分に合ったバランスを見つけていくことです。
作品づくりと作家活動は、別の力です。だからこそ、作品づくりが得意な人が作家活動でつまずくのは、とても自然なことです。
足りない力に気づけたら、それは伸ばせる力に変わります。作品づくりの力を大切にしながら、作家活動の力も少しずつ育てていきましょう。
次回は、序章のまとめとして「技術・世界観・発信・販売をひとつにつなげる」についてお話しします。
]]>前回 は、「作ることが好き」という気持ちだけでは仕事にならないこと、そして作家の仕事には「作る」の前と後にも大切な仕事があることをお話ししました。
今回は、作り手の多くがいつか必ず向き合うことになる、ひとつの現実についてお話しします。それは、「上手に作れること」と「選ばれること」は違う、ということです。
私が講師として、作り手の皆さんにいちばん伝えたいことのひとつでもあります。
結び目はきれいにそろっていて、仕上げも丁寧。誰が見ても「上手」と思える作品なのに、なかなか売れない。そんな悩みを抱えている作り手は、実はとても多いのです。
そして、この悩みが苦しいのは、真面目な人ほど「まだ技術が足りないからだ」と考えてしまうことです。もっと練習しよう、もっと難しい技法を覚えよう。そうして技術はどんどん上がっていくのに、売れない状況はあまり変わらない。
もしかすると、足りないのは技術ではないのかもしれません。そう気づくことが、この記事のいちばんの目的です。
少し、買う側の立場になって考えてみてください。あなたがアクセサリーを買うとき、結び目の数や技法の難しさを確かめて選ぶでしょうか。
多くの場合、そうではないはずです。「この色、好きだな」「あの服に合いそう」「この人の作るものは、なんだか惹かれる」。そんな気持ちが動いたときに、人は手を伸ばします。
もちろん、雑な作りのものは選ばれません。けれど、ある程度の完成度を超えると、お客様にとって「どれくらい上手か」の差は、ほとんど見分けがつかなくなります。そこから先は、技術とは別の理由で選ばれているのです。
作り手は、つい作り手の物差しで作品を見てしまいます。
| 作り手が気にしていること | お客様が感じていること |
|---|---|
| 結び目が均一にそろっているか | 身につけたときに素敵に見えるか |
| 難しい技法を使っているか | 自分の好みや服に合うか |
| 材料費や制作時間に見合う出来か | この値段を払いたいと思えるか |
| 他の作家より上手かどうか | この人から買いたいと思えるか |
どちらの物差しも間違いではありません。ただ、作品を買うかどうかを決めるのは、右側の物差しを持ったお客様です。
作り手が左側だけを見て作品づくりを続けていると、どれだけ努力しても、お客様の「欲しい」とはすれ違ったままになってしまいます。
ここまで読むと、「技術はあまり大切ではないの?」と思われるかもしれません。でも、そうではありません。
技術は、作品を形にするための土台です。土台がしっかりしているからこそ、思い描いた色や形を、思い描いたとおりに表現できます。マクラメも、それ自体がゴールではなく、自分らしさを表現するための手段だと私は考えています。
大切なのは、技術を磨くことと、選ばれる理由をつくることを、別のこととして考えることです。どんな人に、どんな気持ちで手に取ってほしいのか。その作品の何に惹かれてもらいたいのか。その答えを持っている作り手が、選ばれていきます。
選ばれる理由をどうつくるかは、第3章から第6章で、具体的に一つずつ取り上げていきます。
上手に作れることは、作家にとって大きな財産です。けれど、それだけで選ばれるわけではありません。
「もっと上手にならなければ」と思ったときこそ、一度手を止めて、お客様の物差しで自分の作品を見てみてください。足りないと思っていたものが、実は技術ではなかったと気づけるかもしれません。
次回は「作品づくりと作家活動は別の力」についてお話しします。
]]>こんにちは、ALANKARです。
旅の記事にご好評いただいているので、記憶を辿りながら、写真を発掘しながら、少しずつ旅の記録を記していこうと思います。
インドのジャイプールで石を選ぶうちに、ずっと心に引っかかっていたことがありました。
「ヒマラヤ水晶が採れる場所を、自分の目で見てみたい」
現地まで行けば、きっと私好みの水晶に出会える。そんな予感だけを頼りに、私はヒマラヤの山奥を目指すことにしました。
目的地は、マニハールからマニカランにかけての山あいの土地です。
山道を進む途中、崖崩れの直後の現場に出くわしました。ここでは、自然の厳しさと危険がすぐ隣にある。そう肌で感じながら、さらに旅を進めました。
デリーからクルへの空路があるけれど、フライトスケジュールや荷物の関係もあり、帰路がどのような状況になるか不透明だったため、陸路でクル地区に向かうことにしました。
その距離は丸2日間。悪路との戦いでした。
たどり着いたマニカランは、温泉の湧く土地でした。秘境であり、湯治場であり、癒しの地。一言で言うなら、「聖地」です。言葉では聞いていたことを、ここで初めて身をもって実感しました。

有馬温泉の金の湯のイメージがしました。
鉄分を含んだ泉質だと思いました。あたり一面湯気で曇り、グツグツと煮えたぎるような源泉でした。
お湯には入りませんでしたが、自然の巨大な岩盤浴場を少しだけ体験させてもらいました。岩盤が剥き出しになっている床は裸足で歩くのは困難なぐらいの熱が伝わってきました。
この温泉はお寺の施設でもあります。私もお米をお供えさせていただき、参拝客に提供されるランガルという無料の食事をいただきました。
この聖地に足を踏み入れる際は、ストールなど髪を隠せるものを持参されることを推奨します。
水晶鉱山の麓の村を訪ねると、最初の反応は決して温かいものではありませんでした。よそから来た人間に、簡単に心を開く土地ではないのです。ましてや外国人には。
それでも、ここまで来て引き返すわけにはいきません。私は一生懸命に話しました。日本でマクラメという手法でアクセサリーを作っていること。天然石を使って、どんなものづくりをしているのか。この土地の水晶を、どう大切に使いたいのか。
すると、少しずつ相手の表情が変わっていきました。そして最後に、こう言ってくれたのです。
「明日、もう一度来なさい」
翌日、もう一度村を訪れると、そこには私のために水晶の原石がずらりと並べて用意されていました。前の日の、あのよそよそしさが嘘のようでした。
マニハール産の水晶は、透明度が抜群です。光にかざすと、どこまでも澄んでいる。そして手に取った瞬間、ビリビリと何かが伝わってきました。
「これだ」と思いました。ここまで来た理由が、ちゃんと手のひらの中にありました。

このとき出会った水晶のうち、小さめの原石はペンダントにしたり、ワンドの先端に取り付けたりしています。
マクラメで石を包むとき、私はいつもあの山道と、村の人たちの顔を思い出します。石には、それが生まれた土地の空気や、手渡してくれた人の思いまで宿っている気がするのです。
ワークショップでは、こうして現地で出会った水晶原石を使う作品制作(上級レッスン)もしていただけます。
]]>以前からお知らせしていた
ALANKAR CONSULTINGの11月分の受付を開始します。
「作品は作れるけれど、その先をどうしていけばいいのかわからない」
「自分らしい活動にしたいけれど、何から整理すればいいのかわからない」
「今の活動を一度、客観的に見てほしい」
そんな方のための、マンツーマンの個別コンサルティングです。
ALANKAR CONSULTINGは、当日お話しするところから始まるわけではありません。
お申し込み後に、まず事前ヒアリングにご回答いただきます。
現在どんな活動をしているのか。
これまでどんなことをしてきたのか。
今、何に悩んでいるのか。
これからどうなっていきたいのか。
そして、今回のコンサルティングで何を相談したいのか。
できるだけ詳しくお聞かせください。
いただいた内容を事前に拝見したうえで、60分の時間をその方のために使います。
これまでマクラメを通して、たくさんの作家さんや講師の方と関わってきました。
その中で感じるのは、
「作れること」と「仕事として続けていくこと」は、同じではない
ということです。
作品の方向性。
価格。
発信。
ブランド。
販売方法。
教室や講座。
そして、自分が本当にやりたいこと。
一つひとつは別々の問題に見えても、実はつながっています。
だからこそ、今の活動を一度整理してみることで、見えてくることがあります。
60分の後半、最後の10〜15分程度は、その日の話を整理する時間にします。
「いろいろ話したけれど、結局何をすればいいんだろう」
という状態で終わらないために、
「まず、これをやってみる」
という次の一歩を一緒に決めます。
すべてを一度に変える必要はありません。
今のあなたにとって必要なことを一つずつ。
マクラメに限らず、ハンドメイド・ハンドクラフトで活動されている方もご相談いただけます。
お申し込み
↓
事前ヒアリングシートの提出
↓
回答内容を事前確認
↓
60分のオンラインコンサルティング
↓
最後の10〜15分で「次の一歩」を整理
事前アンケートの確認や、必要に応じたInstagram・Webサイト等の確認も、コンサルティング料金に含まれています。
ALANKAR CONSULTING
60分 22,000円(税込)
オンラインで実施します。
11月分の予約受付を開始します。
予約枠には限りがありますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。
ALANKAR CONSULTINGのお申し込みはこちら
※お申し込み後、事前ヒアリングをご案内します。
ALANKAR CONSULTINGは、60分の時間をその方のためにしっかり使うことを大切にしています。
そのため、コンサルティング終了後の
「ちょっと確認してほしい」
「これで合っているか見てほしい」
「あとから思いついたことをDMで聞きたい」
といった個別の確認・質問・添削などは、料金に含まれません。
相談したいことは、できるだけ事前ヒアリングシートにご記入いただき、60分の中でしっかりお話ししましょう。
なお、コンサルティング後に改めて相談をご希望の場合は、別途コンサルティングをお申し込みいただく形となります。
また、制作・文章作成・Instagram運用などの代行業務も含まれません。
作品を作ることは、スタート。
その先には、
誰に届けるのか。
何を届けるのか。
なぜ届けるのか。
そして、自分はどんな活動をしていきたいのか。
という世界があります。
ALANKAR CONSULTINGが、今の活動を一度立ち止まって見つめ直し、次の一歩を踏み出すための時間になればと思っています。
]]>これまで続けてきたプロコースを、「作れる」から「作って、届けられる」作家へ育つための1年間として、内容を大きく見直しました。
この記事では、リニューアルに込めた思い、新しいカリキュラムの中身、そして対面レッスンに通えない方やまずは試してみたい方へのご案内まで、まとめてお伝えします。
これまでたくさんの受講生さんと関わる中で、何度も耳にしてきた声があります。
技術を身につけることはもちろん大切です。でも、ハンドメイド作家として活動を続けていくには、作品を「届ける」ための力も欠かせません。
そこで今回のリニューアルでは、技術レッスンに加えて、作家さんがつまずきやすいこうした悩みそのものをカリキュラムに組み込みました。
新しいプロコースでは、マクラメアクセサリーの技術レッスンと並行して、次の3つのテーマを学びます。
1. 商品コンセプトの考え方 「誰に、どんな場面で身につけてほしいのか」を言葉にし、作品全体に一貫したストーリーを持たせます。コンセプトが決まると、デザインも、写真も、発信内容も迷いにくくなります。
2. 価格設定 材料費や制作時間をきちんと計算し、続けられる価格をつける方法を学びます。「安くしないと売れない」という思い込みから抜け出し、自信を持って値段をつけられるようになることが目標です。
3. SNSでの発信 作品の魅力が伝わる写真や文章、発信の続け方を学びます。フォロワー数を追うのではなく、作品を必要としてくれる人に届く発信を一緒に考えます。
技術動画と対面レッスンに加え、こうした座学の動画や個別相談も組み合わせ、1年かけて少しずつ身につけていきます。
今回のプロコースでは、1年間のゴールをはっきり設定しました。
どちらを選ぶかは、ご自身の暮らし方や目指す活動に合わせて決めていただけます。
ゴールが決まっていると、1年間の学びがすべて「販売」につながります。どんな作品を何点そろえるか、いくらで売るか、どう告知するか。ひとつひとつを実際の販売に向けて準備していくので、「習っただけで終わる」ことがありません。
1年間は、おおまかに次の流れで進みます。
レッスンで使う糸は、ALANKARがブラジルの繊維メーカーから直接輸入しているものです。
作家として活動を続けていくと、素材の安定した仕入れはとても大切になります。せっかく作品のスタイルが決まっても、使いたい糸が手に入らなくなったり、仕入れ値が高すぎて利益が出なかったりしては、続けていくことができません。
そこでプロコースの受講生・卒業生の方には、ALANKARが直輸入した糸を特別価格でご購入いただけるようにしています。受講中はもちろん、卒業後に作家として活動を始めてからも、安心して素材を手に入れられる環境です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開講日 | 2026年10月26日(月) |
| 初回対面レッスン | 2026年11月29日(日)11:00〜 |
| 受講期間 | 1年間 |
| 内容 | 技術動画・座学動画・対面レッスン・個別相談 |
| ゴール | ショップ構築 または イベント出展 |
※初回の対面レッスンに参加する日は、受講をスタートする時期によって異なります。お申し込み後に対面レッスン参加日についてご案内します。
「自分にできるかな」「1年間続けられるかな」と迷っている方も、どうぞ安心してください。プロコースは、最初から上手な人のためのコースではありません。一歩ずつ進めるよう、ゴールまでの道のりを一緒に組み立てていきます。
受講料やお支払い方法など、気になることがあれば、お申し込み前にお気軽にご相談ください。
遠方にお住まいの方、対面レッスンへの参加が難しい方へ 1年間で学べる「プロオンラインコース」をご用意しています。ご自宅から、ご自身のペースで受講いただけます。
まずはお試しでレッスンを受けてみたい方へ 単発のワークショップも不定期で開催しています。プロコースを検討中の方も、レッスンの雰囲気や、基本的なマクラメ手法・必要な材料・道具を知るきっかけに、ぜひ気軽にご参加ください。
プロコースの詳しい内容、受講料、お申し込みは、募集ページからご確認いただけます。
ご質問やご相談は、お問い合わせフォームまたはLINE公式、Instagram DMなどからお気軽にどうぞ。
1年後、あなたの作品がショップやイベントで誰かの手に届く日を、一緒に目指しましょう。
]]>前回の記事 では、「好きなことを仕事にしたい」と思ったときに、最初に自分に問いかけてほしい三つのことをお話ししました。
今回は、そこから一歩進んで、少しだけ耳の痛いお話をします。それは、「作ることが好き」という気持ちだけでは、仕事にはならないということです。
誤解のないように先にお伝えすると、これは「好き」を否定する話ではありません。むしろ、その「好き」を長く守り続けるために、知っておいてほしいことです。
趣味として作るとき、作品の行き先は自分です。作りたいものを、作りたいときに、作りたいだけ作る。それで十分に満たされますし、それこそが趣味の豊かさです。
仕事として作るとき、作品の行き先は「誰か」になります。その誰かが作品を見つけ、欲しいと思い、お金を払って手に取ってくれて、はじめて仕事が成り立ちます。
つまり、趣味と仕事を分けるのは、技術の高さではありません。作品の向こうに、受け取る人がいるかどうかです。どれだけ丁寧に作っても、届ける相手が見えていなければ、それはまだ「上手な趣味」のままなのです。
作ることが好きな人ほど、気づかないうちに陥りやすいパターンがあります。
どれも、作ることに真剣な人だからこそ起こることです。そして、どれも「作る力」ではなく、作る以外の力が足りていないことから生まれています。
作家の仕事を一本の流れとして見ると、「作る」はその真ん中にあります。そして、その前と後にも大切な仕事が続いています。
作る前の仕事
作った後の仕事
作ることが好きな人は、真ん中の「作る」だけに力を注ぎがちです。けれど、前と後の仕事がそろって、はじめて作品は誰かの手に届きます。この連載の第1章以降では、この流れの一つひとつを順番に取り上げていきます。
ここまで読んで、「やっぱり自分には向いていないのかも」と感じた方もいるかもしれません。でも、どうか安心してください。
発信も、価格の決め方も、販売の工夫も、あとから学んで身につけることができます。一方で、「作ることが好き」という気持ちは、教わって身につくものではありません。何度失敗しても手を動かし続けられる、その気持ちこそが、作家としてのいちばんの強みです。
大切なのは、「好き」だけで勝負しようとしないこと。「好き」を真ん中に置いたまま、その周りに必要な力を少しずつ足していく。そう考えると、作家の仕事はぐっと現実的なものになります。
作ることが好き、だけでは仕事にならない。けれど、作ることが好きでなければ、作家の仕事は続きません。
「好き」は出発点であり、支えでもあります。その気持ちを大切にしながら、作品を誰かに届けるための力を、これから一緒に育てていきましょう。
次回は「上手に作れることと、選ばれることは違う」についてお話しします。
]]>「好きなことを仕事にしたい」。講師として受講生さんと話していると、この言葉を本当によく耳にします。
「好きではない仕事をしているのですが、大好きなものづくりを仕事にしたい」
「パート勤務をしていますが、パート代がハンドメイド販売に置き換えることができたらいいのに」など。
私はALANKARという屋号で、マクラメのアクセサリーを作り、その技術を教える仕事をしています。糸はブラジルの繊維メーカーから、天然石はインド・ジャイプールから、自分の目で選んで輸入しています。
この連載では、ハンドメイド作家が「好き」を仕事に変えていくために必要なことを、作り手として、そして教える立場として見てきたことをもとに、一つずつ言葉にしていきます。最初の記事は、そのいちばん入り口のお話です。
作ることが好きで、手を動かしている時間が楽しい。作ったものを「素敵」と言ってもらえると嬉しい。そうした経験を重ねるうちに「これを仕事にできたら」と考えるのは、とても自然なことです。
同時に、多くの人がこんな迷いも抱えています。
どれも、真剣に考えているからこそ出てくる迷いです。迷っていること自体は、決して悪いことではありません。
ただ、最初にひとつだけお伝えしておきたいことがあります。好きなことを仕事にするとは、「好きなことだけをして暮らす」ことではありません。
作家の仕事には、作ること以外の仕事がたくさんあります。
材料を仕入れる。価格を決める。写真を撮り、言葉を添えて発信する。販売の場を選び、お客様とやり取りをする。売上と経費を記録する。作家として活動していると、作る時間よりもそれ以外の時間のほうが長い日も珍しくありません。
それでも、「好き」が失われるわけではありません。作品を必要としてくれる人に届けるための仕事だと考えると、その一つひとつが「好き」を支える土台になっていきます。
これから始める人も、すでに活動している人も、一度立ち止まって考えてみてほしい問いが三つあります。
答えは今すぐ出なくても大丈夫です。ぜひ紙やノートに書いておいてください。
この三つの問いは、これからの章で何度も立ち返る出発点になります。
多くの作り手と関わる中で強く感じているのは、「上手に作れること」と「選ばれること」は違う、ということです。素晴らしい技術を持っていても、作品が届くべき人に届かないままになっている人は少なくありません。
例えば、素晴らしいものづくりをしているのに、売る場所を間違えてしまっていることもあります。
その理由の多くは、技術・世界観・発信・販売がバラバラになっていることにあります。技術を磨き、自分らしい世界観をつくり、それを伝わる言葉と写真で発信し、届く場所で販売する。この四つが一本の線でつながったとき、「好き」は仕事として動き始めます。
私の専門はマクラメですが、この考え方は、素材や技法を問わず、すべての作り手に共通するものだと考えています。この連載では、その一つひとつを章ごとに掘り下げていきます。
「好きなことを仕事にしたい」と思ったその気持ちは、すでに大切な第一歩です。
大切なのは、「好き」を手放さずに、仕事として続けられる形を少しずつつくっていくこと。そのための考え方と具体的な方法を、これから一緒に見ていきましょう。
次回は「作ることが好き、だけでは仕事にならない」についてお話しします。
]]>「マクラメのアクセサリーを、いつか販売してみたい」。そう思いながら、一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。
作品を売るためには、技術だけでなく、値段のつけ方や見せ方、販売の場所選びなど、考えることがたくさんあります。この記事では、マクラメ作家としてデビューするまでの道のりを4つのステップに分けてお伝えします。
ステップ1:販売に耐える技術を身につける
趣味で作る作品と、お客様にお届けする作品では、求められる仕上がりが違います。結び目の均一さや、身につけたときの強度、留め具まわりの処理など、細部の完成度が信頼につながります。
ステップ2:自分らしいコンセプトを決める
ハンドメイドの市場には、たくさんの作品があふれています。その中で選ばれるには、「誰に、どんな作品を届けたいのか」をはっきりさせることが大切です。
ステップ3:価格と販売の準備をする
材料費や制作時間をもとに、きちんと利益が出る価格をつけること。そして、写真やSNSでの見せ方を整えること。ここをあいまいにしたまま始めると、続けるほど苦しくなってしまいます。
ステップ4:実際に販売の場に立つ
オンラインショップの開設や、イベントへの出店。最初の一歩を踏み出してはじめて、お客様の反応から学べることがたくさんあります。
4つのステップを独学で進めることもできます。ただ、実際には次のような壁にぶつかる方が多いです。
技術と販売の両方を、誰かと一緒に進められる環境があると、この壁はぐっと越えやすくなります。
ALANKARのプロコースは、マクラメの技術と作家活動に必要な知識を、1年かけて段階的に学ぶプログラムです。
4つのフェーズで進むカリキュラム
技術とビジネスを両方学べる内容
動画で自分のペースで学びつつ、対面セッションでは糸の引き具合や仕上げの細部を直接確認できます。個別相談では、一人ひとりの作家活動の方向性について一緒に考えます。
卒業時のゴールは「販売デビュー」
卒業時には、次のどちらかの形で販売の場に立つことを目指します。
「いつか売りたい」を、1年後の具体的な予定に変えるコースです。
ALANKARでは、マクラメ糸をブラジルの繊維メーカーから、天然石をインド・ジャイプールから自ら輸入しています。ジャイプールに通い続け、石を自分の目で選んできました。


素材の質は、作品の価値に直結します。輸入から手がけているからこそ、素材の選び方や扱い方まで、作家として長く活動するための知識をお伝えできます。
対面セッションへの参加が難しい方には、自宅で学べるプロオンラインコースもご用意しています。ご自身の状況に合わせてお選びください。
作家デビューは、特別な人だけのものではありません。必要なことを順番に積み重ねていけば、誰でも自分の作品を届けられるようになります。
その1年を、ALANKARと一緒に歩んでみませんか。
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