京都を拠点に国内外で活動する画家・山崎雅未による、京都では初となる大規模個展です。都市の夜景を時間や記憶が幾重にも重なった風景として捉え、光を希望や記憶のメタファーへと再構成した作品約100点を紹介します。京都で制作された新作をはじめ、全長約10メートルに及ぶ大型作品、油彩、水彩、ドローイング、デカルコマニーを取り入れた作品を展示し、抽象性の高い心象風景を展開します。また、Akiyoshi Yasudaとの協働による音楽作品「Any」と連動した空間演出により、視覚と聴覚が交差する没入型の鑑賞体験を楽しめる展覧会です。
作家略歴:
山崎雅未(やまさき・まみ)は1987年大阪府生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。京都と東京を拠点に活動し、都市の夜景や人工知能が生成した都市風景を題材に、光を希望や記憶のメタファーとして再構成した絵画を制作しています。幾層にも重ねられた色彩によって、情報や人々の夢、欲望が交錯する都市の心象風景を描き出し、国内外で高い評価を受けています。主な展覧会に「Anywhere」(宝塚市立文化芸術センター、2025年)、「群馬県立近代美術館コレクション展」(2024年)などがあります。
人気漫画『メダリスト』の世界を体感できる大規模展覧会です。フィギュアスケートを舞台に、夢へ向かって挑戦する選手と指導者の成長を描いた本作の魅力を、原作とアニメの両面から紹介します。つるまいかだ氏による本展描き下ろしイラストをはじめ、原作の名シーンを再現した展示や作品世界を体感できる空間演出、さらにテレビアニメから厳選した名場面も展示します。キャラクターたちの熱い挑戦や感動を振り返りながら、『メダリスト』の世界観を存分に楽しめる展覧会です。
作家略歴:
つるまいかだは日本の漫画家。フィギュアスケートを題材にした『メダリスト』を「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載し、繊細な人物描写と競技への深い理解で高い評価を獲得しました。同作は数々の漫画賞を受賞し、2025年にテレビアニメ第1期が放送、2026年には第2期が放送されるなど、国内外で高い人気を集めています。
画家・ジミー大西の創作活動を「場所」をテーマに紹介する原画展です。全国各地を訪れ、その土地での出会いや体験、心の動きを作品へと昇華してきたジミー大西の創作の軌跡を、原画とともにたどります。各作品にまつわるエピソードや制作時の思考を紹介しながら、独自の発想や色彩感覚、創作のメカニズムに迫ります。また、本展では京都を新たな「ホームタウン」と位置づけ、滞在を通して描き下ろした新作も公開。変化と挑戦を続けるジミー大西の豊かな想像力と生命力あふれる作品世界を体感できる展覧会です。
作家略歴:
ジミー大西(じみー・おおにし、本名:大西秀明)は1964年大阪府生まれ。お笑い芸人として活躍した後、画家へ転身。岡本太郎に才能を認められたことをきっかけに本格的な創作活動を開始しました。鮮やかな色彩と自由奔放な発想による独創的な作品で国内外から高い評価を受け、世界各地で個展を開催。現在も新たな表現に挑戦し続ける日本を代表する現代アーティストの一人です。
令和6年能登半島地震からの復興を祈念して開催される特別展です。2024年1月の能登半島地震による輪島朝市通りの火災で被災した永井豪記念館では、焼失したと思われていた原画が、開館当時に施された耐火対策によって奇跡的に発見されました。本展では、その貴重な原画をはじめ、フィギュアや関連資料、さらに本展のために永井豪が描き下ろした漫画作品を展示します。代表作の魅力を紹介するとともに、作品に込められた創造力と不屈の精神、そして能登半島・輪島市の復興への願いを未来へつなぐ展覧会です。
作家略歴:
永井豪(ながい・ごう)は1945年石川県輪島市生まれの漫画家。1967年にデビューし、『ハレンチ学園』『デビルマン』『マジンガーZ』『キューティーハニー』『バイオレンスジャック』など数々の名作を発表しました。巨大ロボットやダークヒーローといった新たなジャンルを切り拓き、日本の漫画・アニメ文化に多大な影響を与えた世界的クリエイターです。2009年には故郷・輪島市に永井豪記念館が開館しました。

生誕100周年を記念して開催される、絵本作家・画家の安野光雅を回顧する大規模展です。『ふしぎなえ』『旅の絵本Ⅲ』『天動説の絵本』『おおきな ものの すきな おうさま』など、代表作を中心に初期作品を含む絵本原画約130点を厳選して紹介します。さらに、作品を拡大・立体化した体験型展示や、多彩な仕掛けを通して、安野光雅が作品に込めた発想やメッセージを読み解きます。また、現代の第一線で活躍するクリエイターによるインタビュー映像「先生へ」も上映し、安野光雅が未来へ残した創造性と好奇心の魅力を多角的に紹介します。子どもから大人まで「安野ワールド」を体感できる展覧会です。



羊毛と一本の針だけで、本物と見間違うほど精巧な動物たちを生み出すフェルトアート作家・中山みどりの作品展です。犬や猫たちの愛らしい表情や仕草、個性まで細やかに表現された作品を一堂に紹介します。まるで命が宿っているかのようなリアルな造形と、羊毛ならではの柔らかな質感や温もりが調和し、見る人の心を優しく包み込みます。フェルトアートの魅力と、動物たちへの深い愛情が感じられる心温まる展覧会です。
作家略歴:
中山みどり(なかやま・みどり)は、日本を代表するフェルトアート作家です。羊毛フェルトと一本の針だけを用いて、犬や猫をはじめとする動物たちを本物のようにリアルに表現する作品で知られています。愛らしい表情や仕草、毛並みまで丁寧に再現した作品は国内外で高い評価を受け、多数の展覧会や著書を通して羊毛フェルトアートの魅力を広く発信しています。
東京大学史料編纂所が明治時代以来収集・調査してきた琉球史料を紹介する特別展です。震災や戦火によって沖縄では失われ、現在では現地で見ることができない貴重な史料をはじめ、沖縄初公開となる日本史料も展示します。古文書や絵図など多彩な資料を通して、琉球王国の歴史や文化、交流の歩みを紐解き、過去から未来へと受け継がれる歴史資料の価値とその保存・研究の意義を紹介する展覧会です。
]]>国内外で約320万人を動員した「MINIATURE LIFE展」の新シリーズとなる展覧会です。日用品を別のものに見立てるユニークな発想で知られる田中達也の世界を、「HOME」「FORM」「COLOR」「SCALE」「MOTION」「LIFE」「WORLD」の7つのテーマで紹介します。写真作品と立体作品あわせて約160点を展示し、作品に込められた「見立て」の発想や制作プロセスを多角的に体感できます。大型フォトスポットや人気絵本のキャラクターも登場し、写真撮影や参加型の展示を通して、大人から子どもまで楽しみながら創造力を刺激する展覧会です。
作家略歴:
田中達也(たなか・たつや)は1981年熊本県生まれ。ミニチュア写真家・見立て作家。2011年から毎日作品を発表する「MINIATURE CALENDAR」を開始し、日用品を別の風景や世界に見立てる独創的な作品で世界的な人気を獲得しました。国内外で多数の展覧会を開催するほか、広告、テレビ、絵本など幅広い分野で活躍しています。

「ICC アニュアル」は、メディア・アートを中心に、現代の情報環境やテクノロジーと社会の関係を問い直す長期企画展です。2026年度は「遺す/残る/受けとめる」をテーマに、歴史・記憶・メディアの関係を多角的に考察します。

生成AIやアルゴリズムによる情報選別が進む現代において、「何が記録され、何が忘れられるのか」という問題はますます重要になっています。本展では、デジタル環境における記憶やイメージの流通、記録メディアに内在する選別と排除の構造、西洋近代以降の知覚からこぼれ落ちたコミュニケーションの形態など、多様な視点から作品を紹介します。

展示には、歴史そのものを直接扱う作品だけでなく、記憶の継承や知覚の変容をテーマとした作品も含まれています。メディア技術が歴史認識や個人の記憶形成にどのように関与しているのかを、美術・音響・映像・インスタレーションなど幅広い表現を通して体験できる構成です。

参加作家には、ウー・チーユー、キム・ヨンウン、小林椋、SUGAI KEN、すずえり+比嘉了、葉山嶺、ローサ・メンクマン、森永泰弘ら国内外のアーティストが名を連ねます。また若手作家紹介プログラム「エマージェンシーズ!」では、宮下恵太、杉田碧の展示も行われます。

現代社会において、歴史とは誰がどのように保存し、どのように受け継いでいくものなのか。本展は、テクノロジー時代の「記憶」をめぐる問いを静かに投げかける展覧会となっています。




紹介文:群馬県立館林美術館で開催される「チェコのおもちゃとデザイン」は、チェコにおける玩具文化とデザイン史を横断的に紹介する展覧会です。中欧の芸術大国チェコでは、伝統的な木製玩具の素朴で象徴的な造形が、近代以降の芸術家やデザイナーに大きな影響を与えてきました。本展では、戦後チェコ・デザインを代表する工業デザイナー、リブシェ・ニクロヴァーを中心に、プラスチックという“夢の素材”がもたらした新しい遊びと造形表現を紹介します。空気で膨らむ玩具や音の出る玩具など、柔軟性や弾力性を活かした作品群は、機能性とユーモア、美しさを兼ね備え、今なお高い評価を受けています。さらに、木のおもちゃや現代デザイン作品、パペットや絵本なども展示され、素材を超えて受け継がれるチェコの創造性に迫ります。実際に玩具に触れる体験コーナーも設けられ、子どもから大人まで楽しめる内容となっています。
出展作家:リブシェ・ニクロヴァー、ラジスラフ・ストナル、テレザ・タリホヴァー、ペトル・ニクル ほか


