エコ田んぼ隊のほかにも、大勢の稲刈り希望者、写真班、ギャラリーで、棚田は大賑わいでした。
こんな、何かが起きそうな出来事には、何よりもまず、現場に立ち会うことが、いちばんです。
その現場にいる人たちだけが、持つことができる感懐、味わえる感動、見知らぬ人々との共感、数々の反省、その後に続く
深い思考、そのひとつひとつの蓄積が、この困難な時代を乗り越えていくエネルギーに転化していきます。
私たちは、ただ安心で安全なコメをつくるために、棚田を再生したのでもありません。
ひたすら、治山治水だけを願ったのでもありません。
このような、ささやかな行為の積み重ねが、世界中で起きていることを信じ、世界中に拡がることを願い、それらの多くの人々
との連帯が、私たちに不可能を可能にする力を与えるとの予感が、確信に変わって、身体の内奥で実感できたとき、はじめて
「ちいさな行為が、大きな力に変わる」を、体感し、体得したいと強く願いました。
ひとりでも多くの人と共感し、協働の輪が広がればいいと、今私は、改めてみなさんに呼びかけたいと思っています。
来年は、作手でも、本格的な「村人づくり=山の守り手、水の守り手、農の守り手、食の守り手、日本の守り手、づくり」が始まるとの噂もしきりです。
治山治水のありかたにも、これまでコンクリートに頼ってきたやりかたを見直して、もっと自然の力に依拠して、自然に寄り添い、自然から学ぶに、転換する大きな動きが出てきました。
山の村の住民たちと、都市の人々、海の民とが、強く強く連携して、それぞれの立場で、それぞれができる精いっぱいを尽くしながら、山を守り、水を守り、海を守り、都市を守り、農を守り、食を守り、私たちの生命と生存を守り、する新しい時代を開くときが来たように感じます。
2010年は、そんな時代の始まりだったのかもしれません。
それに気づく、大きなチャンスを与えてくれたNHKにも、感謝します。
11月6日、晴れていれば、稲がじゅうぶん乾燥していたら、昔ながらの智恵の結晶である、せんば扱き、唐箕、唐臼などを使って、脱穀、籾摺り、などの作業をします。
ご参集ください。協働しましょう。
また、何もかも予定通りに進めば、11月21日、めでたく収穫祭となります。
棚田の緑米(緑色の古代米=もち米)で、稲刈り後の棚田を見下ろしながら、餅つきします。
ここにいる者たちだけの味がするに、ちがいありません。
大勢の方が、いっしょに祝ってくださるようご案内します。
NPO BIO de BIO は、「山村が、都市を養う」「山と森が生命を養う」と、みなさんに呼びかけてきました。
これまでは山の村の百姓なら誰でも、日常の営為として、山と水とを護るのは、あたりまえでした。それにも限界があることもわかっています。なにしろ平均年齢は、とっくに70歳を超えているのですから。
私たちにも何かができる。誰かが山と水を護らなければ、日本の未来は危うい。誰にでも、それはできることを証明したい。
私たちは、昨年の秋から、山あいの小さな谷に40年以上も放置されていた棚田の再生に着手しました。ひとかかえくらいの杉を、伐採し、根を掘りあげることから、作業は始まりました。もっとたいへんだったのは、無数に落ちている枝を、一本一本拾い上げることでした。
NHKの取材が決まって、30人の市民が「エコ田んぼ隊」として加勢してくれることになりました。人気者の隊長に率いられた「エコ田んぼ隊」の存在なくしては、今年の実りの秋はありませんでした。
その一部始終の密着取材の模様が、間もなく放映されることに決まりました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
10月1日金曜日 2000時~2043時 NHK総合「金とく」 (中部地方全域)
10月10日日曜日 1505時から1548時 NHK総合「生命あふれる田んぼをつくれ!!」 (全国放送!!!!!) ただし、内容は「金とく」と同じ
10月11日月曜日/祝日 NHK総合中継番組「Save the Future 生物多様性」 (全国放送!! 夕方に10分くらい、生物中心に) エコ田んぼ隊家族生出演
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
愛知県、三重県、岐阜県、静岡県、とその周辺地域の方々は、3回とも、視聴が可能です。
それ以外の地域にお住まいの方は、10月10日を、お見逃しなく。生きもの大好きの方は、10月11日もどうぞ。
ご覧になった感想を、私たち宛てにお送りください。番組の改善提案などは、NHK名古屋放送局に、山のようにお送りください。
都会育ちの軟弱な私たちにさえ、これくらいのことはできます。みなさんなら、もっとできます。私たちといっしょに、俄か百姓になりませんか。
6月19日、今日は、2回目の田植えを行いました。
前日までの天気予報は、荒れ模様の雨。当日が大雨だったらどうしようと、悩んだこの数日です。
ところが、どうして天気まで、何もかもが私たちに味方してくれるのでしょうか。
朝からの準備の間は、ずっと晴れ間が見えていて、準備がおわって小休止していると、少しだけパラパラ。
田植えが始まる頃には、それも上がり、無事田植えが終わったと思ったら、今度は本降り。
やはりホタルは無理かと、それでもと一縷の望みをつないで、エコ田んぼ隊は、温泉に、私たちは、棚田のテントで早い夕食を摂りながら、しばし休憩。
奇跡が起こりました。
暮れなずむ頃、雨が上がりました。ホタルが、チラホラ飛び始めたのです。
それからの1時間半ばかりは、もう言葉には言い尽くせません。
無数のホタルが、点滅しながら、飛び交い、舞い、一本の樹をクリスマスツリーのように光で飾ったり、見飽きることのない極上の時間が過ぎていきました。
棚田の再生に流した汗の数ほどのホタルが、応えてくれました。
ほんとうに、再生してよかった !!!
自然に対する人間の作法を、自然が教えてくれていると、心の底から実感しました。
遠景にゆっくりと堂々と点滅するゲンジボタル、近景を低く彩るヘイケボタルやヌカボタル、こんなスペクタクル版のホタルの乱舞を見たことはありません。
私たちは幸せでした。
私たちは幸せです。
三河地方には8種類しか、ヘビは棲んでいませんが、そのうちの6種類が、もう帰ってきました。
生物多様性とは何か、生物多様性を回復し、再生し、維持するには、どうすればいいか、ほんの少しだけですが、見えてきたよ
うな気がします。
日本再生の道が見えてきたような気がします。
ほんとうに、棚田の再生をしてよかった。
[黒田]
]]>ほどよい風もあり、適度に陽も翳る絶好の好天にめぐまれ、50名ほどのみなさんのお力のおかげで、無事、第一回の
田植えを終わることができました。ほんとうにありがとうございます。
日本中の山あいに放置された、ちいさな棚田を再生し、農地と緑のダムを回復して、健康な食の生産に勤しみながら、
山林や水の保全を日常の営みとする百姓(第二種兼業農家)の創出を図ろうとする私たちの試みは、今ほんの端緒に
つきました。
これすらも、みなさんの大きな支援と助力なしには、実現しませんでした。
私たちのこの蟻の一歩にも等しいささやかな前進が、日本の未来を拓くことになると確信して、私たちは次の一歩を踏み出そうとしています。
私たちの意図の百万分の一も実現できてはいませんが、全ての日本人が拠って立つ、日本の国土の保全は今、風前のともし火と言わなければなりません。
単機能の農業者はあっても、多機能の百姓はいません。日本の国土保全の担い手の平均年齢は、とっくに70歳を超えました。
中山間地域の「高齢化」と「少子化」「過疎化」とは、このことを指して言う言葉です。都市の空洞化と同じ概念ではありません。
日本中の市民ひとりひとりが、この緊急事態に対応して、それぞれの立場と状況に応じて、何か力を発揮すべきときが来ました。
引き続き、BIO de BIO に大きなご支援と助力をいただきたく思います。
]]>
]]>
]]>http://gallery.me.com/kfuchino#100020&bgcolor=white
現場で使った資材は、すべて現場にあるものだけで、新月伐採した材木とその枝や葉、現場の土石です。
現場に外から持ち込んだ資材は、釘と縄だけです。
6月はじめの田植えに向けて、一歩一歩作業を重ねています。
次回作業は5月15日です。
エコ田んぼ隊30人とともに、いよいよ「田拵え」です。
BIO de BIO のみなさん、作業の身支度をして、たっぷりの水分と弁当を持
って、この「前人未到の、世紀の一大事業」に参加しましょう。
参加してはじめて味わう深い感動と共感に酔ってください。
昨年12月はじめから、棚田の再生現場の林立する樹木や草の伐採や刈払い風景の撮影が行われています。
先月からは棚田復活へ向けて元NHK番組企画により集結した30人程の「エコ田んぼ隊」との恊働作業です。
これまで数度に渡る作業により荒れ果てた山が、次第に元の田んぼに戻っていく姿に、私たちは驚きにも似た感動を覚えています。大勢の人が力を合わせることの凄みを感じます。
ただ米を育て生計を立てるためが目的ならば、田んぼはいくらでも借りることはできます。
なぜわざわざ山間のちいさな荒れ果てた棚田を一から再生回復しようとしているか、番組を通して皆さんに伝わると良いと思います。