Advertise with Googlier.com 腸内美人の秘訣 理学療法士 坂井正宙の挑戦 https://cyou-kenko.com 内臓の位置関係や体の仕組みをわかりやすく解説するサイトです。 Thu, 07 Nov 2019 12:06:10 +0000 ja hourly 1 95996293 高齢者の便秘の原因を医学的研究から考える。 https://cyou-kenko.com/benpi/4336/ Thu, 23 Nov 2017 02:47:55 +0000 https://cyou-kenko.com/?p=4336

便秘というと若い女性が悩むものというイメージが強いかもしれません。 しかし、平成25年に行われた国民生活基礎調査によると若い女性よりも、男女を問わず高齢者で便秘に悩む人が多いことがわかっています。 実際に私が理学療法士と ... ]]>

便秘というと若い女性が悩むものというイメージが強いかもしれません。

しかし、平成25年に行われた国民生活基礎調査によると若い女性よりも、男女を問わず高齢者で便秘に悩む人が多いことがわかっています。

実際に私が理学療法士として関わる高齢者の中にも便秘に悩んでいる人は多いです。

以下のグラフは国民生活基礎調査の結果です。高齢者 便秘 グラフ

このグラフを見る限り、確かに70歳以上の男女において、急激に便秘症状を訴える人が増えてきているのがわかります。

しかし、数としては70〜79歳の人で1000人中100名以下、80歳以上でも1000人中140人以下となっています。

これは私の実感からすると低すぎるように思います。

実際に私が高齢者と関わっている感覚としては、もっと多い人数が便秘に悩んでいます。

便秘になっているとトイレのことが常に気になり、落ち着きがなくなる方が多いです。

そこに認知症などが加わると、慌ててトイレに行こうとして転倒、骨折という流れをたどる人も少なくありません。

そこまでいかないにしても、便秘というのは肉体的にも精神衛生上においても好ましくありません。

そこで今回は、高齢者に便秘が多く発生してしまう原因について、医学研究の論文を交えながら解説していきたいと思います。

 

高齢者の便秘 その原因とは?

高齢者の便秘の原因としてまず挙げられるのは、加齢にともなう神経の変化です。

腸はぜん動運動という動きを行うことで、便を運搬しています。

ぜん動運動は腸の筋肉が働くことによって遂行されているのですが、この筋肉に運動の指令を出しているのが神経です。

加齢によって神経の働きが低下すると、ぜん動運動もおこなりにくくなり便が停滞し、便秘になりやすくなってしまうというわけです。


このことに関してこんな研究があります。

手術時に得られたヒト結腸の検体を使用した研究において、朝刊の筋層間の神経細胞が加齢とともに変性し、正常神経節の数が減少する傾向を示した。

Hanani M, Fellig Y, Udassin R, et al. Age-related changes in the morphology of the myenteric plexus of the human colon. Auton Neurosci 2004; 113: 71-78

 

年齢とともにコリンアセチルトランスフェラーゼ陽性細胞数とニューロン新生マーカーであるHu抗体陽性細胞が減少するのに対し,神経型NOSの数と一酸化窒素陽性細胞が温存されることを示した報告がある
Bernard CE, Gibbons SJ, Gomez-Pinilla PJ, et al. Effect of age on the enteric nervous system of the human color. Neurogastroenterol Motil 2009, 21: 746-e46

これらの研究から、加齢とともに神経細胞の数が変化することはわかっているが、それが実際に腸の蠕動運動にどのような影響を及ぼすのかということははっきりとしていません。

しかし、神経細胞の数が変化すればそこから指令を受ける腸の筋肉の働きも変化する、と考えるのが自然であると思います。

さらに、便意をもよおす時というのは、一定量の便が腸内にたまることによってそれが刺激となり、大脳に伝わり便意として感じられるようになっています。

ところが高齢になるにつれ、その刺激を感じとる能力も低下してきます。

こうなると、腸内に便は溜まっているのに便意としては感じることができず、その結果トイレに行くことなく腸内に便がたまります。

便が腸内に留まり続けると、そこから水分は取られていくのでやがてカチカチになって便秘となってしまうのです。

その他に高齢になって運動量が低下したり、食事量が減ったり、精神面が変化することでも便秘を発症しやすいとされています。

また結構ありがちなのが、何らかの病気が便秘の原因となていることや、その治療として薬を飲んでいて副作用で便秘になりやすくなっているということもあります。

女性の場合には、出産によって骨盤底筋の協調運動障が発生し便を出しにくくなっている人もいます。

 

まとめ

高齢者の便秘は神経の働きが低下することによって発生することが多い。

だが、運動量、食事量の低下、精神面の変化、病気やそれにともなう服薬、骨盤底筋の協調運動障がいなど便秘の要因は多岐にわたる。

そのため、便秘の原因を自己判断することなく便秘外来など、専門の医療機関を受診し原因に応じた治療を行うことが不可欠である。

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便秘へのプロバイオティクスの効果について https://cyou-kenko.com/eiyou/4325/ Thu, 09 Nov 2017 07:10:51 +0000 https://cyou-kenko.com/?p=4325

健康を気づかう人が増えてきていますが、なかでも腸内環境と健康な体の関連性が解明されるにつれ便秘を気にする人も増えてきたように感じます。 そういった影響もあってか、プロバイオティクスという言葉をテレビや雑誌で聞くことが多く ... ]]>

健康を気づかう人が増えてきていますが、なかでも腸内環境と健康な体の関連性が解明されるにつれ便秘を気にする人も増えてきたように感じます。

そういった影響もあってか、プロバイオティクスという言葉をテレビや雑誌で聞くことが多くなりました。

プロバイオティクスと聞いてなんとなくは意味がわかっても、いざそれを説明しようと思うとなかなか難しいという方も多いのではないでしょうか。

プロバイオティクス=腸内環境にいい、というところばかりが一人歩きして、それが一体なにを意味するのかわからないという人もいます。

そこで今回は、プロバイオティスクとはどういう意味で、どのような効果があるのか、いくつかの研究論文をもとに解説していきます。

プロバイオティスクは確かに効果があるものですので、その意味や効果を知って正しく使いましょう。

 

プロバイオティクスってどういう意味?

プロバイオティクスとは、適量を摂取することで腸内細菌のバランスを整えるなど、人体に有効な効果をもたらす生きた微生物のことを言います。

要するに体に良い微生物ってことですね。

プロバイオティクスと似た言葉で、プレバイオティクスという言葉もあります。

プレバイオティクスとは、腸内細菌などの微生物の栄養になる食物繊維などを含む食品を摂取することを指します。

つまり、腸内細菌のエサを摂ることがプレバイオティクスということです。

そして、これらプロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に行うことをシンバイオティクスと言います。

 

本気で腸内環境を良くしようと思ったら、シンバイオティクスを行うべきでしょう。

なぜかと言うと、いくらプロバイオティクスで微生物を取り込んでもエサがなければ働く前に死んでしまいますし、反対にエサばかり摂取しても微生物がいないのであれば意味がありません。

ですから、これらは車の両輪のようなものでこれら二つを同時に行うことで、より効果を発揮できるのです。

ただし、このシンバイオティクスについてはまだ研究が進んでいません。

なぜかというと、まずはプロバイオティクスの効果を検証することの方が先だからです。

一応、理論上はシンバイオティクスが一番良いけど、まずはプロバイオティクスの研究をしっかり行って、効果があるということを証明しなければなりませんからね。

では次に、プロバイオティクスの有効性について調べた研究をご紹介していきます。

 

プロバイオティクスの有効性とは

プロバイオティクスは生きた有益な効果をもたらす生きた微生物を取り込むことでしたね。

ところが微生物は地球上に無数に存在します。

ですから、プロバイオティクスとして働く微生物も当然多く存在します。

 

以下にいくつかの微生物について調査した研究を載せておきます。

  • Lactobacillus casei Shirota は以下の文献によって、慢性便秘患者に対して腹部症状を悪化させることなく、排便回数を優位に増加させるとされいます。

Koebnick C, Wagner I,Leitzmann P, et al. Probiotic beverage containing Lactobacillus casei Shirota improves gastrointestinal symptoms in patients with chronic constipation. Can J Gastroenterol 2003;17:655-659

 

  • Bifidobacterium lactisは、以下の文献によって効果が示されています。

Yang YX, He M, Hu G, et al. Effect of a fermented milk containing Bifidobacterium lactic DN-173010 on Chinese constipated women. World J Gastrorntrol 2008;14:6237-6243

 

  • Lactobaccilus johnsonniiは、以下の文献によって効果が示されています。

Fukushima Y, Yamamoto T, Kusano A, et al. Effect of Fermented Milk Containing Lactobacillus johnsonii La1(LC1) on Defecation in Healthy Japanese Adults: A Double Blind Placebo Controlled. Bioscience and Microflora 2004;23:139-147

 

  • Bifidobacterium breveは、以下の文献によって効果が示されています。

Del Piano M, Carmagnola S, Androni A, et al. The use of probiotics in healthy volunteers with evacuation disorders and hard stools: a double-blind, randomized, placebo-controlled study. J Clin Gastroentrol 2010;44(Suppl 1):S30-S34

 

  • Lactobacillus reutersは、以下の文献によって効果が示されています。

Onetti V, Ianiro G, Tortora A, et al. effect of Lactobacillus reuters supplementation in adults with chronic functional constipation: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. J Gastrointestinal Liver Dis2014;23:387-391

 

このように多くの種類の微生物が、便秘に対して有効であると示されているのです。

上記の研究はすべてランダム化比較試験という信頼度の高い方法を用いて行われた研究です。

ですから、これらの研究結果は信ぴょう性が高いと言えるでしょう。

また、これらの研究方法よりもさらに信頼性の高いメタアナリシスでも、プロバイオティクスによって排便回数が増加することや腸の内容物が腸内を通過する時間の短縮が認められると確認されています。

ただ、これらの研究の欠点をあげるとすれば、研究の期間が短いものが多く、多くの種類の微生物が用いられているため、個々人に合わせてどれくらいの期間プロバイオティクスを行うべきか、どの種類の微生物を用いるべきか、さらに研究を進める必要があると言えます。

 

まとめ

プロバイオティクスの慢性便秘への効果についてお伝えしてきました。

研究の結果を見ると効果はあると言えそうですが、最後の方でもお伝えした通りどのくらいの期間、どの種類の微生物を摂取すれば良いかはまだ検証の余地があります。

ですが、個人レベルでは様々な発酵食品を摂取することでプロバイオティクスが行えます。

発酵食品といえば、ヨーグルトや納豆、味噌、ぬか漬けなどですね。

例えばヨーグルトに含まれている微生物は、納豆のものとは異なります。

ですから、様々な発酵食品を一定期間食べ続けてみて、便秘の具合に変化があるか検証して自分に合ったものを見つけられると良いですね。

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慢性便秘に生活習慣の改善は効果があるのか解説! https://cyou-kenko.com/benpi/4318/ Mon, 23 Oct 2017 04:44:14 +0000 https://cyou-kenko.com/?p=4318

便秘で悩まれている方はなんとかしたいと日々考えています。 生活習慣を整えようと、水分を多く取ったり、運動を始めてみたりと努力されている方も多いでしょう。 ですが、続けてしばらく経って効果が出なかったら、「こんなことやって ... ]]>

便秘で悩まれている方はなんとかしたいと日々考えています。

生活習慣を整えようと、水分を多く取ったり、運動を始めてみたりと努力されている方も多いでしょう。

ですが、続けてしばらく経って効果が出なかったら、「こんなことやっても意味ないんじゃないの?」

と疑いの気持ちを持ってしまう人もいます。

こうなると、その習慣はもう続きませんよね。

そこで今回は、慢性便秘と生活習慣は医学的にどのような関係があるのか解説していきたいと思います。

医学的に効果が保証されていると思えば、少し結果が出なくても頑張って続けられるかもしれません。

また、効果がないと初めから分かっていたら無駄な努力もしなくてすみます。

 

生活習慣と言ってもさまざまですが、今回は食事、運動、お腹のマッサージに的を絞って解説します。

食事、運動、お腹のマッサージは医学的に効果があると認められているのか、いくつかの研究を取り上げながらお伝えします。

 

慢性便秘と食習慣

便秘への対策に食習慣を整えるというとどんなことを想像されるでしょうか。

食物繊維の摂取、ヨーグルトなどの乳酸菌食品の摂取が思い浮かぶことが多いと思います。

しかし、食物繊維に関してはたくさん摂取したからといって慢性便秘が改善すると言うわけではないようです。

むしろ、

過剰な食物繊維の摂取は便秘を増悪する

Muller-Lissner SA, Kamm MA, Scarpingnato C, et al. Myths and misconceptions about chronic constipation. Am J Gastroenterol 2005;100:232-242  より

という意見もあるくらいです。

これに対して、

食物繊維の摂取が慢性便秘に有効に働くのは、摂取量が不足している場合のみである。

Leung L, Riutta T, Kotecha J, et al. Chronic constipation: an evidence-based review. J Am Board Fam Med 2011;24: 436-451

という意見があります。

日本人の食事摂取基準によると、1日に必要とされる食物繊維の量は、成人男性で20g、成人女性で18gとされています。

普段から野菜の摂取やゴボウなど繊維質のある食べ物が不足していると感じる方は、多めに摂るようすると良いでしょう。

 

また、ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品が便秘に有効とする文献もある。

乳酸菌といえばヨーグルトのイメージを持つ人は多いと思いますが、乳酸菌を含むのはヨーグルトだけではありません。

日本食には乳酸菌食品が多くあります。

味噌や醤油、納豆、ぬか漬けなどが、乳酸菌を含んでいます。

ヨーグルトが苦手な方は、こういったものから乳酸菌を摂取するのも一つの手です。

 

慢性便秘と運動

慢性便秘に運動が効果的としている研究はありますが研究のレベルはあまり高くなく、必ずしも効果的とは言い切れない現状があります。

ですが、運動の効果を支持する研究として、

  1. 健康な若い男性の大腸通過時間が休息時と比較して、軽い運動をした方が短縮する(有意差はない)(Coenne C, Wegener M, Wedmann B, et al. Does physical exercise influence bowel transit time in healthy young men? Am J Gastroenterol 1992;87:292-295)

  2. 大腸内視鏡の前処置として内容物を排泄することや、小腸カプセル型内視鏡の大腸への到達率や、大腸カプセル型内視鏡の肛門排出率の向上に患者の歩行が有効であること

  3. 大腸癌の予防に運動が有効とされているが、その理由は運動をすることによって便通が良くなることがあげられる(Booth FW, Roberts CK, Laye MJ. Lack of exercise is a major cause of chronic diseases. Comer Physiol 2012;2:1143-1211)

  4. パーキンソン病の患者は便秘になっている人が多いが、運動不足がその原因の一つとして考えられていること(van der Kolk NM, King LA. Effects of exercise on mobility in people with Parkinson’s disease. Mov Discord 2013;28:1587-1596)

  5. 宿便性潰瘍の人には長い期間寝たきりになっている人が多いこと(清水誠治.急性出血性直腸潰瘍と宿便性潰瘍.日本大腸肛門病会誌2001;54:955-959)

このような文献があります。

これらのことは間接的ではあるものの、運動をすることでお通じが出やすくなると考えられるのではないでしょうか。

どのくらいの量の運動をすると良いかについては、新たな研究が待たれるところです。

しかし、私たち理学療法士が運動を指導するときには、基本的に運動後や次の日に疲れが残らない程度の運動が推奨されることが多いです。

そのため、初日の運動は疲れを感じない程度の量にしておき、翌日の疲労度をみます。

翌日に疲労感がなければ順次、運動量を増やしていき同時にお通じの状態も確認するというやり方で、体に負担なく運動を行うことができると考えます。

まずは軽い負荷の運動から試してみましょう。

 

慢性便秘とマッサージ

お腹のマッサージについての研究もあります。

1日15分、週5回の腹壁マッサージが慢性便秘の症状改善に有効であった。(Lamas K, Lindholm L, Stenlund H, et al. Effects of abdominal massage in management of constipation arondomized controlled trial. Int J Nurs Stud 2009;46:759-767 )

このような研究があります。

腸は肋骨の下から骨盤にかけてあります。

腸のお腹がわには腹筋があるだけで、肋骨のような骨はありません。

したがって、お腹をマッサージすると腸に圧刺激が加わると考えられます。

この刺激が腸の活動を促し、便通に良い影響を及ぼすと考えられます。

腹壁マッサージについては、こちらの記事で「腸もみ」としてお伝えしています。

よろしければ参考にしてみてください。

参照)腸もみのやり方について

 

まとめ

慢性便秘と生活習慣の関連について、食事、運動、マッサージを中心に研究論文を引用しながらお伝えしてきました。

今回の内容は、「慢性便秘症診療ガイドライン2017」に掲載の内容を一部抜粋したものです。

慢性便秘の疫学、生理、診断、治療と研究論文を引用しながら、そのガイドラインが網羅されています。

便秘について詳しく学んでみたいと思われる方は、ぜひ熟読してみてください。

そこまで、興味のない方は今回お伝えした内容をしっかりよく読んで、便秘解消に向けて頑張りましょう。

慢性便秘の研究はまだ途上にあり、便秘と生活習慣についてもレベルの高い研究は不足しているのが現状です。

しかし、生活習慣を見直すことは慢性便秘に良い影響を与えるという意見を支持する研究は多数あります。

ですから、毎日の生活から見直すことが便秘解消には必須と言っても過言ではないでしょう。

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大腸、小腸の病気とは?症状や原因について一覧表で解説! https://cyou-kenko.com/cyou/4282/ Wed, 04 Oct 2017 06:47:01 +0000 http://cyou-kenko.com/?p=4282

大腸や小腸にはどういった機能があるかご存知でしょうか。 人は日々、活動するために栄養を補給しています。 それは朝昼晩の食事から得ることが多いでしょう。 多くの人は、この食事を食べたときに栄養を補給していると感じていること ... ]]>

大腸や小腸にはどういった機能があるかご存知でしょうか。

人は日々、活動するために栄養を補給しています。

それは朝昼晩の食事から得ることが多いでしょう。

多くの人は、この食事を食べたときに栄養を補給していると感じていることと思います。

しかし、実際には食べ物を食べただけでは栄養は体に吸収されていません。

胃や腸で消化することによって、体が吸収できる状態にまで分解し、腸によってその栄養分が吸収されるのです。

そうです。

つまり、腸の機能は栄養を吸収することです。

そして、体の中で栄養を吸収できる器官は腸だけなのです。

どの臓器も筋肉も、栄養がなければ活動することができません。

ですから、腸からの栄養吸収は人体にとって欠かすことができない機能なのです。

また、もう一つ忘れてはならない腸の機能があります。

それは、排泄することです。

栄養を吸収しおわった残りカスや、毒素などを便として排泄するのです。

食事をとってもそれが排泄できなければ、言ってみれば体の中にゴミが溜まり続けるような状態です。

そんな状態では体の健康を保つことはできません。

このように大腸や小腸には健康な体のために重要な機能があります。

ところが、大腸や小腸も病気になることがあります。

健康な体づくりには、腸の健康が欠かせません。

ですから、腸の病気には気をつけておくべきでしょう。

そこで今回は、腸の病気にどのようなものがあるのか、そしてその病気にかかったらどのような症状がでるのか、その原因は何なのか詳しく解説していきたいと思います。

腸にはどんな病気があってどんな症状がでるのか知っていれば、もしも病気になったときにいち早く気づくことができ、素早く対応できるでしょう。

病気の治療は早期発見、早期治療が原則ですから、今回の記事で腸の病気について詳しくなっておいてください。

ただし、自己判断は禁物です。

気になる症状があれば必ず医療機関を受診して、検査を受けるようにしましょう。

 

大腸、小腸の病気について 一覧表で紹介

まずは腸の病気について、代表的なものを一覧表でみてみましょう。

なお、ここに掲載しているものはあくまでも代表的なものだけです。これら以外の病気もあることを知っておいてください。

    病名                    主な症状
大腸癌 初期は無症状、進行すると腹痛、お腹の張り、便秘や下痢、便が細くなる、ガスが出なくなる
潰瘍性大腸炎 繰り返す粘血便、腹痛、発熱、体重減少、何度も下痢が出ていてもう出るものがないのにトイレに行きたくなる 
クローン病 腹痛(特に右下腹部)、下痢、発熱、体重減少、肛門周辺の膿、アフタ性口内炎、関節炎
過敏性腸症候群(IBS) 排便で軽快する腹痛、繰り返す下痢や便秘
単純性(閉塞性)イレウス  繰り返す腹痛、排便・排ガスの停止、嘔吐、お腹の張り
複雑性(絞扼性)イレウス 持続的な強い痛み、嘔吐、お腹の張り
虚血性大腸炎 急に生じる左下腹部痛、下痢、下血
偽膜性大腸炎 水下痢、腹痛、発熱
出血性大腸炎 急に生じる腹痛、水下痢、トマトジュースのような下血
MRSA腸炎 激しい水下痢(緑色)、腹痛、発熱
腹膜炎 強い腹痛、発熱、吐き気、嘔吐、呼吸が浅くなる、脈拍が多くなる、お腹を押した時の痛み
急性虫垂炎 初期はみぞおち・へそ周囲の痛み、その後右下腹部の痛み、吐き気、嘔吐、発熱
大腸憩室炎 下腹部痛(右側に多い)、押さえた時の痛み、発熱
大腸憩室出血 痛みはないが、下血、血便が出る

 

腸には小腸と大腸がありますが、こうして一覧で見てみると病名に大腸とついているものが多いですね。

大腸と小腸は下図のような位置関係をとっています。

小腸 大腸 病気 一覧表

食べたものは食道、胃を経てまずは小腸にたどり着き栄養素の大部分が吸収されます。

つづく大腸では水分と、わずかなミネラルの吸収が行われるのみで、あとは腸内細菌などの力を借りながら便を作っていきます。

腸と一口に言っても、小腸と大腸では役割が違うのですね。

 

ちなみに、おもに吸収を担当する小腸には、多くの免疫細胞が配置されています。

吸収が行われるところに免疫細胞を配置することで、体内への病原菌の侵入を防ぐわけです。

もしかすると、この免疫細胞が分布しているおかげで小腸の病気は大腸に比べて少ないのかもしれません。

 

続いては、上記の一覧の中から近年注目が集まっている、大腸癌、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)についてより詳しく解説していきます。

 

大腸癌

上の一覧表にも記載がある通り、大腸癌になっても初期には症状が出にくい傾向があります。

そのため、発見が遅れやすくなります。

大腸癌はS状結腸や直腸で発生することが多いため、便の性状や形の変化によって癌の発生に気づくこともあります。

具体的には、癌組織によって便の通過が邪魔されるので、細長い便が出たり、あるいは便秘になるなどの症状があります。

その他、ガスが出にくくなったり、癌による出血のため血便が出ることもあります。

癌は早期発見、早期治療が大切です。

癌の健診を定期的に受けるとともに、普段から便に変化がないかトイレでチェックする習慣をつけておくことが大切です。

 

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎になると下痢が続きます。

何度も下痢が出て、もう出るものものないのに、またお腹が痛くなってトイレに駆け込む…という状態になります。

これを専門的には「しぶり腹」「テネスムス」と言います。

これを繰り返していると、徐々に体重が減ってしまいます。

腸から栄養吸収ができないためです。

また、潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜がただれる病気です。

そこから出血することもあり、それが腸の粘液と混ぜ合わされ粘血便【ねんけつべん】と呼ばれるドロっとした血便が繰り返し出るようになります。

腹痛も伴うので、かなり苦しい病気です。

潰瘍性大腸炎は10代後半から30代前半の若い世代に多い病気です。

就職して仕事を始める年代でもあるので、症状の特性から仕事に支障をきたすこともあります。

この病気ははっきりとした原因がわかっていません。

ですが、今のところストレス、食事の欧米化、細菌やウイルスへの感染が原因として推測されています。

医師の指示にしたがって、治療を受けるようにしましょう。

 

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群も潰瘍性大腸炎と同様に、若い人を中心に増えてきている病気です。

腹痛とそれに伴う便秘や下痢が認められる場合は、過敏性腸症候群かもしれません。

よく聞かれる症状として、職場に通勤していると急にお腹が痛くなって、トイレに駆け込むということが続くということがあります。

通勤で電車に乗るときは、快速電車には乗らず各駅停車の電車に乗って、各駅でトイレに駆け込むという辛い状況の人もいるそうです。

こういった状況から各駅停車症候群という俗名もつけられるほど、辛い思いをしている人が多くなっています。

また過敏性腸症候群の特徴として、下痢だけでなく便秘になることや、それらが混合する場合もあります。

ただの便秘と思っていたら、実は過敏性腸症候群によるものだったということもありえます。

過敏性腸症候群は、便秘や下痢が続き、腹痛が排便によっておさまるという特徴があるので、こういった症状で悩んでいる人は一度病院で相談してみた方が良いでしょう。

精神的なストレスが原因の一つとして考えられています。

思い当たるフシがある人は、病気が悪化する前に治療をしていきましょう。

 

まとめ

大腸や小腸で発生する病気について解説してきました。

どのような病気があるかお分かりいただけたと思います。

腸は栄養を吸収できる唯一の器官であり、その腸が病気に犯されるということは全身の健康が脅かされることになると言っても過言ではありません。

なぜなら、栄養がしっかりと吸収できなければ、どの臓器も細胞もうまく活動することができないからです。

腸の病気の多くは、便に異常が出ることがあります。

ですから、便が出るたびにその状態をチェックしておくことは、自分の健康状態を知る重要な手がかりとなります。

便はまさに、体からの「お便り」ということができるのです。

便のチェックを習慣づけて、健康を管理していきましょう。

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消化管の構造と機能,長さや順番はどうなってる?解剖図で解説! https://cyou-kenko.com/kaibougaku/3794/ Sun, 27 Aug 2017 12:36:10 +0000 http://cyou-kenko.com/?p=3794

消化に関わる器官のことを消化管と言います。 管【くだ】という字が使われている通り、消化管は1本の管のようになっています。 ところで、消化に関わる器官と聞いて、そもそも消化するってどういうこと?と疑問を持つ方もいらっしゃる ... ]]>

消化に関わる器官のことを消化管と言います。

管【くだ】という字が使われている通り、消化管は1本の管のようになっています。

ところで、消化に関わる器官と聞いて、そもそも消化するってどういうこと?と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

なんとなくのイメージはわかっていても、詳しくはわからないという方が多いと思います。

消化管の始まりは口です。

口から食道十二指腸空腸回腸盲腸上行結腸横行結腸下行結腸S状結腸直腸

という順番でつながっています。

これらの長さをすべて合わせると、全長で10m前後となります。

主に胃や十二指腸で消化が行われ、空腸、回腸で吸収、続く大腸で排泄の準備がすすめられます。

と、文字で見てもイマイチわかりづらいですね。

 

人が生きていくためには「食べて出すこと」がまず第一に大切ですが、消化管はそのためにある器官です。

ですから、命の源となるのが消化管と言えます。

そんな消化管について、解剖図を見ながら長さや各臓器の順番がどうなっているのか、詳しくお伝えしますので読み進めてみてください。

 

消化管の機能

まずは消化管全体の解剖図を見てみましょう。

消化管 構造 機能 長さ 順番

この解剖図は小学校の理科の教室などで一度は 目にしたことがあるかもしれません。

しかし、これを見ただけでは消化管全体の構造を詳しく知ることはできません。

続いては、消化管それぞれの器官について詳しく解説していきます。

実際に食べたものが運ばれていく順番に沿って、構造や機能についてお伝えしていきます。

 

口の構造と機能

口はみなさんご存知の通り、食べ物を噛むところです。

噛むことを専門的に言うと「咀嚼【そしゃく】」という言葉になります。

食べ物を噛むと、当然のことですが細かくなっていきます。

これは消化の第一段階とも言えます。

食べ物を小さく噛み砕くことで、そのあとに続く胃や腸での消化が行いやすくなります。

反対によく噛まずに飲み込むことを続けていると、胃や腸に負担がかかりやすくなり内臓の負担となりますので、食べ物はよく噛むことが大切です。

そして、噛むことによって唾液が分泌されます。

唾液は1日あたり、1〜1.5ℓもの量が分泌するとされています。

唾液によって飲み込みがスムーズになるとともに、消化も行われます。

唾液にはアミラーゼという消化酵素が含まれているのですが、これはご飯などの炭水化物に含まれているマルトースをデキストリンに分解します。

消化というと胃や腸の仕事というイメージがありますが、実は口の中でも噛むことや唾液によって、消化が行われているのです。

続いて、口の構造についても見ていきましょう。

消化管 構造 機能 口

口の奥の方には口蓋垂【こうがいすい】が見えますね。

これって何のためにあるかご存知ですか?

口蓋垂は軟口蓋【なんこうがい】の先端周囲のことなのですが、この軟口蓋は食べ物を飲み込むときに間違って鼻の方へ行かないようにフタをする役割があります。

消化管 構造 機能 軟口蓋 喉頭蓋

軟口蓋の他にも喉頭蓋【こうとうがい】はのどの奥にあり、飲み込むときに食べ物が気管に入らないようにフタをしてくれています。

喉頭蓋がうまく働かないと、食べ物が気管に入りムセるようになります。

軟口蓋や喉頭蓋がうまく働くことによって、食べ物が口から食道へと運ばれていくのです。

 

食道の機能

続いて、食道の解剖図を画像で見てみましょう(食道だけでは位置が把握しづらいので胃腸も一緒に載せてます)。

消化管 構造 機能 食道

食道は成人で25cm程度の長さがあり、筋肉でできています。

筋肉と言っても手足の筋肉のように意識的に動かすことはできません。

食道は消化管の一部ですが、消化の機能はなく、口から胃までの通り道に過ぎません。

しかし、液体から固体まで、そして柔らかいものから硬いものまで様々な食べ物が通っていくところですので、頑丈に作られています。

食道は4つの層で構成されています。

外側から外膜、固有筋層、粘膜下層、粘膜となっています。

一番内側で直接食べ物と接触する粘膜は重層扁平上皮細胞【じゅうそうへんぺいじょうひさいぼう】と呼ばれる強い組織で作られています。

食道は感覚が鈍く、熱いものを食べたり飲んだりしてもあまり熱いと感じないようにできています。

食道の直径は1.5cmほどで、蠕動運動と呼ばれる運動を行って食べ物を運んでいきます。

蠕動運動は、歯磨き粉を絞り出すような動きというと分かりやすいでしょうか。

食堂を抜けると、次は胃です。

 

胃の機能

胃の解剖図を画像で確認してみましょう。

消化管 構造 機能 胃

胃はみなさんご存知の通り、食べ物を消化するところです。

pH1〜2のとても強い酸で溶かしていくのですが、いくら強酸といっても溶かすのにはそれなりに時間がかかります。

なので、胃は袋状になっており中に食べ物が貯められる構造になっています。

胃の容量は成人で1.5ℓ程度です。

胃酸によって食べ物は溶かされますが、胃自体が溶けてしまわないのは粘液で保護されているためです。

胃の入り口である噴門部【ふんもんぶ】から出口である幽門部【ゆうもんぶ】までは粘液で覆われているため通常は胃が溶かされることはありません。

しかし、粘液の出が悪くなったりすると保護が不十分になり、胃壁が溶かされてしまうこともあります。

胃で溶かされた食べ物は少しずつ十二指腸へと送られていき、さらに消化されます。

 

小腸の機能

小腸は十二指腸、空腸、回腸の3つの部位に分けられます。

まずは十二指腸についてお伝えしていきます。

十二指腸の解剖図を確認してみましょう(黄色くなっているところが十二指腸です)。

消化管 構造 機能 十二指腸

十二指腸は長さが25cmほどで、指12本分くらいの長さであることからこの名前が付けられています。

食べ物が本格的に消化されるのは、実は十二指腸からです。

胃では食べ物を溶かして、十二指腸での消化を行いやすくしているに過ぎません。

そもそも消化というのは、食べ物の栄養を体に吸収できる状態にすることです。

ただ単にドロドロに溶かしただけでは吸収することができません。

十二指腸で分泌される膵液【すいえき】胆汁【たんじゅう】に含まれる消化酵素によって食べ物を吸収できる状態にまで分解していきます。

ちなみに膵液や胆汁はアルカリ性です。

強酸である胃酸と混ぜ合わさることで中和され、小腸壁が溶けてしまわないようになっています。

膵液を作るのは膵臓で、胆汁を作るのは肝臓です。

膵臓や肝臓については、後ほど詳しく解説していきます。

膵液や胆汁と混ぜ合わされた食べ物は、十二指腸を過ぎて空腸、回腸へと向かっていきます。

空腸の解剖図を確認しておきましょう(黄色くなっているところが空腸です)。

消化管 構造 機能 空腸

 

続いて、回腸も確認しておきましょう(黄色くなっているところが回腸です)。

消化管 機能 構造 回

空腸、回腸でも消化液が分泌されますが、主な働きは吸収です。

ここまで消化されてきた食べ物が栄養素となり、それをいよいよ吸収していきます。

小腸は消化管の中でも飛び抜けて長く、6m〜8mほどの長さがあります。

そして、小腸の表面には多数のヒダが付いています。

このヒダのことを絨毛【じゅうもう】と呼びます(下図は絨毛の模式図)。

消化管 構造 機能 絨毛

絨毛は長さ1mmほどで、それが500万個もあります。

さらに絨毛には微絨毛【びじゅうもう】と呼ばれるさらに小さなヒダが付いています。

小腸なぜこんなにも長く、そしてたくさんのヒダに埋め尽くされているのでしょうか。

それは、栄養をしっかりと吸収するための工夫です。

ヒダがあることによって表面積が大きくなり、より多くの栄養素が吸収できるのです。

小腸を取り出して、ヒダまで引っ張って広げるとテニスコート1面分以上の大きさになるとも言われています。

少しでも多くの栄養を吸収するための効率的な工夫ですね。

吸収され終わった残りカスは小腸から大腸へと運ばれていきます。

ちなみに、食べ物を小腸、大腸内を移動させるために、腸は3種類の運動を行っています。

  • 分節運動【ぶんせつうんどう】
  • 振り子運動
  • 蠕動運動【ぜんどううんどう】

これら3つの運動について、詳しくはこちらの記事に書いていますので興味があればご参照ください。

参照)腸の3つの運動について解説!

 

大腸の機能

大腸の解剖図を確認しておきましょう。

消化管 機能 構造 大腸

大腸は成人で1.5〜1.6m程度の長さがあります。

大きく分けると盲腸、結腸、直腸の3部位ですが、結腸はさらに細かく分けることができ、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸となります。

大腸の部位ごとの名称を解剖図で確認してみましょう。

消化管 構造 機能 大腸部位名 

大腸の主な機能は便を作ることです。

ですが、水分や一部のビタミンを吸収する機能はあります。

では、どのようにして便が作られているかというと、その中心的な役割を担うのが腸内細菌です。

腸内細菌は主に大腸内に生息しており、その数は100兆から1000兆匹もいると言われています。

想像もできないほど膨大な数の腸内細菌が大腸内には生息しているのです。

実は、私たちが排泄する便のうち、固形成分の1/3は腸内細菌なのです。

数百兆もいれば日々、死んでいく腸内細菌や生きていても便と一緒に排泄されてしまうものもあり、これだけの量が便として出てくるのです。

ちなみに残りの1/3が食べ物の残りカス、1/3が腸壁からはがれ落ちた内皮となっています。

腸内細菌には3つの種類があります。

善玉菌、悪玉菌、日和見菌です。

善玉菌で有名なのはビフィズス菌です。

テレビなどで名前を聞いたことがある人も多いでしょう。

この善玉菌たちは、大腸に運ばれてきた食べ物の残りカスを「発酵」させ、分解して便を作っていきます。

また、善玉菌は免疫力を強くする働きもあり、健康な体に欠かせないものです。

一方、悪玉菌は大腸内で「腐敗」を引き起こします。

同時にくさいガスを作り出します。

ですから、オナラや便が臭い人は悪玉菌が優位になっている可能性があります。

悪玉菌が優位になると、腐敗物から生み出される有害物質が生み出されるようになります。

しかし、有害物をそのまま排泄すると環境に悪影響を及ぼします。

ですから、有害物は解毒器官である肝臓にいったん送られ、処理されてから排泄されるようになります。

今ほど文明が発達する以前は、下水処理などもありませんでしたから、有害物を排泄しないことはヒトの生活を守る上で重要なことであったと考えられます。

これも人類が反映していくためのヒトの体の工夫なのです。

 

最後に日和見菌です。

日和見菌は名前の通り、善玉菌、悪玉菌のうち優位な方の味方につく菌です。

健康な腸内環境で善玉菌が優位な状態であれば体にとって良い働きをしてくれますが、食生活の乱れや過度なストレスで悪玉菌が優位になれば、体に悪影響を及ぼし始めます。

善玉菌の勢力が衰えると、免疫力低下が引き起こされる可能性があり、全身の健康に影響するようになってしまいます。

大腸は便をつくるだけの器官かと思いきや、全身の健康状態にまで影響する重要な器官なのです。

 

肝臓の機能

肝臓の解剖図を確認してみましょう。

消化管 構造 機能 肝臓

肝臓は消化器官に分類されることもありますが、その機能は多彩です。

1つは、大腸のところでもお伝えした通り「解毒機能」があります。

このほかに、吸収した栄養素が体内で使える成分にする「代謝機能」、そしてすぐに使わない代謝物を貯めておく「貯蔵機能」があります。

この肝臓の機能を人工的に再現しようとすると、現代の科学技術でも大きな工場が必要になると言われています。

それだけ複雑な機能を持っている肝臓ですから、人の体の中でも最も大きな臓器となっています。

その重さは1.5〜2.5kgほどです。

結構重たいものが右のわき腹についているのです。

ちなみに、肝臓と腸は門脈【もんみゃく】と呼ばれる血管でつながっています。

腸で吸収されたものは、まず肝臓に運ばれていき代謝、貯蔵されます。

そして、吸収したものに毒素があれば肝臓で解毒されるという仕組みです。

この仕組みから考えても、肝臓がいかに重要な器官であるかということがお分かりいただけると思います。

 

膵臓の機能

膵臓の解剖図を確認してみましょう。

消化管 構造 機能 膵臓

膵臓は肝臓に比べて小さく、長さは15cmほどです。

膵臓は十二指腸のところでお伝えした通り、膵液を分泌する機能がある消化器官のひとつです。

ですが、消化機能だけでなく血糖値を調整する働きも持っています。

近年増加している糖尿病は、膵臓の機能が低下することが主な原因となり血糖値が調整できなくなる病気です。

膵臓も肝臓と同様に全身の健康状態を左右する重要な器官なのです。

膵液は強力な消化酵素であり、三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質のすべてを分解することができます。

胃のところでもお伝えしましたが、人体は消化液で自らの体が消化されることがないように基本的にはできています。

それは膵臓に関しても同様です。

しかし、胆石などの病気によって膵液が逆流してしまうと自己消化してしまうこともあります。

 

まとめ

消化管の構造や機能について解剖図を交えながらお伝えしてきました。

人は消化管によって栄養を消化、吸収、排泄しています。

それは人が生きていくうえで必要となるエネルギーを作り出すということです。

消化管の働きによって私たちは命をつなぐことができているのです。

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みぞおちの痛みの原因とは?食後か空腹時でも原因は異なる。 https://cyou-kenko.com/itami/3551/ Sat, 06 May 2017 10:01:04 +0000 http://cyou-kenko.com/?p=3551

「みぞおちが痛い!」 「食後になると、みぞおちが痛くなる!」 みぞおちの痛みに限りませんが、体に痛みがあると何か病気だろうかと不安になると思います。 痛みの原因を自己判断することは危険です。 まずは病院にかかった方が良い ... ]]>

「みぞおちが痛い!」

「食後になると、みぞおちが痛くなる!」

みぞおちの痛みに限りませんが、体に痛みがあると何か病気だろうかと不安になると思います。

痛みの原因を自己判断することは危険です。

まずは病院にかかった方が良いです。

 

ですが、そのときに原因について自分で考えておくことも大切です。

医者にまかせっきりにするのではなく、いろいろな情報を医者に伝えることで、診察がスムーズに行いやすくなります。

例えば、ただ「みぞおちが痛いんです」と伝えるよりも、

「食事のあと、みぞおちが痛いんです」と伝えた方が、医者も原因を見極めやすいです。

 

また、痛むタイミングだけでなく、

  • 痛むのは、みぞおち以外にもあるか。
  • どのような痛みが、どのくらいの時間続くか。
  • 痛みはどのくらい前からあるのか。
  • どんな痛みか。
  • 痛み以外の症状はあるか。

といったことも伝えておくと、医師の診察の助けになります。

良い治療のためには、医師と患者の協力が大切なのです。

 

ところで、みぞおちには、胃や膵臓などの内臓があり、これらの臓器の問題が疑われることが多いです。

しかし、関連痛と言って、胃や膵臓以外の臓器が原因となって、みぞおちが痛むこともあるので注意が必要です。

 

今回は、みぞおちに痛みがでたときに原因として考えられる代表的な病気や、みぞおちに関連痛を引き起こす内臓について解説していきます。

 

みぞおちの痛みの原因

みぞおちと言っても、みぞおちの正しい場所がどこかご存じない方もいるかもしれません。

まずは、みぞおちの位置を解剖図で確認しておきましょう。

体表から見ると、このあたりのことを「みぞおち」と言います。

みぞおちの痛み 場所

みぞおちは、左右の肋骨の下にできる空間です。

みぞおち 痛み 位置

 

では、みぞおちに痛みを引き起こす代表的な病気について解説して行きます。

 

急性胃粘膜病変

急性胃粘膜病変とは、名前の通り胃粘膜を中心とした部位に、ただれが多発したり、深部までの組織欠損などが発生する病気です。

症状としては、

  • みぞおちの痛み
  • 吐き気・嘔吐
  • みぞおちのムカムカ感

などの症状が出現します。

 

急性胃粘膜病変が発生する原因は、NSAIDs【エヌセイズ】という痛み止めや抗炎症に使われる薬によるものが最も多いです。

それ以外にも、

  • 身体的、精神的ストレス
  • アルコールの飲み過ぎ
  • ピロリ菌への感染

などが原因となります。

 

急性と名前が通いている通り、急に発症します。

治療としては、NSAIDsを使っている場合は使用を中止し、薬物治療がや出血がある場合には、内視鏡で止血が行われることもあります。

 

胃・十二指腸潰瘍

胃もしくは、十二指腸の組織が深く損傷した状態を言います。

 

症状としては、

  • みぞおちの痛み
  • お腹の張り
  • 吐き気・嘔吐
  • ムカムカ感
  • 吐血・下血

などがあります。

血液は胃酸と混ざると、黒っぽい色に変化します。

そのため、吐血(口から血を吐くこと)すると、コーヒーのような色になっていたり、

下血(お尻から血が出ること)すると、タール状の便になったります。

黒っぽい色だからといって、血液じゃないと思ってはいけません。

 

症状の出るタイミングの特徴として、

胃潰瘍の場合は、食直後にみぞおちの痛みが出るのに対して、

十二指腸潰瘍では、空腹時や夜間に痛みが出るという特徴があります。

ただし、この特徴は必ずこうなるというものではありません。

繰り返しになりますが、痛みの原因を自己判断するのはやめておきましょう。

 

食事によってみぞおちの痛みが変化する場合は、病院を受診したときにも必ず伝えるようにしましょう。

 

原因は、ピロリ菌への感染やNSAIDs【エヌセイズ】の内服によるものが多いです。

治療は、出血がある場合は止血を行うとともに、NSAIDs【エヌセイズ】の中止やピロリ菌の除去などが行われます。

 

膵炎

膵炎には、急性膵炎と慢性膵炎があります。

膵炎は、消化酵素である膵酵素によって自分の臓器を消化してしまう病気です。

 

膵炎の症状としては、

  • みぞおちの痛み
  • 背中の痛み

などがあります。

膵臓は背中側にある臓器なので、みぞおちだけでなく背中に痛みが出ることもあります。

 

膵炎になる原因というと、アルコールのイメージが強いかもしれません。

男性の場合は、アルコールの飲み過ぎによるものが多いですが、

女性の場合は、胆石によるものが多いです。

 

急性虫垂炎(初期)

虫垂【ちゅうすい】は、大腸の一部です。

虫垂の位置を図で確認しておきましょう。

みぞおちの痛み 虫垂炎

盲腸からシッポのように伸びているところが虫垂です。

 

この虫垂が、糞石、食物残渣、リンパ組織の腫れ、腫瘍などによってつまってしまい、そこに感染が加わることで発症します。

虫垂炎というと、右下腹部の痛みを連想される方も多いかもしれません。

しかし、発症初期にはみぞおちの痛みから始まることもあります。

 

イレウス

腸内で通過障害がおこり、肛門側への流れが滞った状態がイレウスです。

 

イレウスの症状としては、

  • 腹痛
  • お腹の張り
  • 嘔吐
  • 便やガスが出なくなる

などがあります。

イレウスの場合は、みぞおちの痛みに限らない腹痛が発生します。

 

参考書籍)病気がみえる 〈vol.1〉 消化器

 

みぞおちの関連痛

関連痛とは、問題のある箇所とは別のところに痛みが出現することを言います。

関連痛が起こる原因は、内臓から痛みを伝えてきた神経が、脊髄で他の部位(皮膚など)から痛みを伝えてくる神経とまとめられて脳に投射されるため、脳がどこからきた痛みなのか正確に判別することができず、誤認を起こすのではないかと言われています。

引用書籍)よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ

 

みぞおちに出現する関連痛は、以下の図の通りです。

みぞおちの関連痛

よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみを基に作成。

 

このようにみぞおちの関連痛としては、胃と肝臓からくるものがあります。

胃の問題がみぞおちの痛みとして出現することは、すでにお伝えした通りです。

それに加えて、肝臓の問題もみぞおちの痛みとして出現することがあります。

 

まとめ

みぞおちの痛みの原因について解説してきました。

痛みは体からの警告のサインです。

気になる症状がるときには、安易に自己判断することなく病院を受診するようにしましょう。

そのときに、本記事を参考にして、痛みの詳しい状況を医師に伝えられるようにしておきましょう。

医師がより正確な診断をくだす助けとなるでしょう。

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横隔膜の場所を解剖図で解説!どんな働きがあるの? https://cyou-kenko.com/kaibougaku/3549/ Thu, 04 May 2017 06:22:19 +0000 http://cyou-kenko.com/?p=3549

「横隔膜ってよく聞くけど、どこにあるの?」 「横隔膜ってどんな働きがあるの?」 この記事をご覧の方は、横隔膜について、このような疑問をお持ちなのではないでしょうか。   横隔膜は、肋骨の下縁あたりで、ドーム状に ... ]]>

「横隔膜ってよく聞くけど、どこにあるの?」

「横隔膜ってどんな働きがあるの?」

この記事をご覧の方は、横隔膜について、このような疑問をお持ちなのではないでしょうか。

 

横隔膜は、肋骨の下縁あたりで、ドーム状に張っている膜状の組織です。

横隔膜の働きによって、人は呼吸することができています。

 

深呼吸をするときには、意識して呼吸をしますが、

普段の何気ないときには、息をすることを意識しません。

それでも、呼吸は止まることなく、続いています。

これには、自律神経が深く関わっているのですが、横隔膜は呼吸を止めないために24時間、常に働いています。

 

今回は、働き者の横隔膜がどこにあり、どのような機能を持っているのかについて詳しく解説していきます。

 

横隔膜の場所を解剖図でチェック!

まずは横隔膜の場所を解剖図で確認してみましょう。

横隔膜 位置 図

このように肋骨の下縁に沿って、位置しています。

横隔膜のサイズが、とても大きいことがお分かりいただけると思います。

 

横隔膜には「膜」という字が入っているとおり、膜状になっています。

ですが、膜状であっても、それを構成するのは筋肉です。

筋肉というだけあって、腕や脚の筋肉と同じように、横隔膜も伸び縮みします。

 

横隔膜は、解剖学的には、胸骨部、肋骨部、腰椎部という3つのパーツに分けられます。

起始部:胸骨部;剣状突起

肋骨部;第7〜第12肋骨

腰椎部;第1〜第4腰椎

停止部:腱中心

支配神経:横隔神経

となっています。

 

横隔膜の位置を知っていただいたところで、続いては、横隔膜の機能について解説していきます。

 

横隔膜の働きとは?

上の解剖図で、横隔膜がドーム状になっていることがお分かりいただけたと思います。

横隔膜は収縮や弛緩【しかん】つまり、縮んだり伸びたりすることで、呼吸を可能にしています。

そのとき、このドーム状の横隔膜の形も変わります。

 

横隔膜は収縮すると、平坦な状態に近づきます。

下図をご覧ください。

横隔膜 働き

左の図は、息を吸い込むときの状態です。

横隔膜が収縮(縮むこと)をすることで、肺のある胸腔内は、陰圧となり空気が肺に入ってきます。

 

右の図は、息をはくときの状態です。

横隔膜が弛緩(ゆるむこと)をすることで、胸腔内は陽圧となり、息がはき出されます。

 

横隔膜は、息を吸うときに最も大きな働きをする筋肉です。

安静吸気の70%は横隔膜にて行われている。

引用文献)呼吸筋の運動学・生理学とその臨床応用 宮川哲夫 理学療法学 第21巻 第8号 553〜558頁

とされています。

 

また、

横隔膜を機能的に考えると、楕円形のシリンダーの上にドームをかぶせた形をしており、このシリンダー部分は、胸郭の内面と接しており、”zone of apposition”と呼ばれ重要な部分である。

安静呼吸では、横隔膜は主として体軸方向にピストン運動をすることにより肺気量の変化を生じておりzone of appositionは2cm、胸郭下部で左右径0.3cm、前後径0.5cmの変動がみられる。

引用文献)呼吸筋トレーニング 宮川哲夫 理学療法学 第15巻 第2号 208〜216頁

 

zone of appositionとは、胸郭の内面と接している起始部分のことです。

zone of appositionが呼吸において、重要な働きをしているということです。

 

ところで、呼吸は無意識に行われることもあれば、意識的に行うこともできます。

このような働きを持つのは珍しいことです。

例えば、心臓は無意識に動きますが、意識的に動かすことはできません。

その他の内臓をとってみても、どれも意識的に働かせることができないものばかりです。

 

無意識でも呼吸が止まらないのは、自律神経の働きが影響しています。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

これらの神経は、よく自動車のアクセルとブレーキに例えられることがあります。

交感神経がアクセルで、体を活発に働かせるときに活動します。

副交感神経はブレーキで、体をリラックスさせるときに活動します。

 

呼吸にも自律神経が大きく影響しており、

腹式呼吸における呼息ー吸息時間の変化が及ぼす自律神経への影響 日本看護医療学会雑誌 片岡秋子 渋谷菜穂子

によると、

腹式呼吸時の呼息6秒対吸息4秒は呼息5秒対吸息5秒の場合より、副交感神経活動が優位になった。

とされています。

 

副交感神経は体をリラックスさせる神経ですから、

息を吸うのよりも吐くのを長くすると、体をリラックスさせる効果がある

と、この研究から考えられるでしょう。

このように呼吸には、心身の状態を変化させる働きもあるのです。

 

横隔膜にくっつく肝臓

横隔膜が収縮や弛緩することで、大きく上下に動くことはお分かりいただけたと思います。

横隔膜が動くとき、その上には肺があり、呼吸が行われます。

 

では、横隔膜の下にはどのような臓器があるのでしょうか。

横隔膜の下に張り付くように存在しているのが、肝臓です。

横隔膜 肝臓 場所 図

肝臓は、横隔膜にぶら下がるようにして存在しています。

 

実は、肝臓は人体最大の臓器で、重さは1.0~1.5kgほどもあります。

 

ここまでお伝えしてきたように、横隔膜は上下に動く組織です。

そんなところに、肝臓のように大きな臓器がくっついていては、あきらかに邪魔です。

なぜ、このような構造になっているのでしょうか。

 

横隔膜と腸の関係とは

人体最大で、重たい臓器である肝臓が、横隔膜の下に位置しているのにはワケがあります。

そこには、腸の存在が関係しています。

 

腸といえば、大腸と小腸に分けられますが、これらの臓器は栄養を吸収できる唯一の器官です。

一部、胃から吸収されるものもありますが、生命活動を維持するには、腸からの栄養素の吸収が欠かせません。

 

吸収した栄養素は、まず肝臓に送られます。

肝臓には、体内に入ってきた有害物を処理する働きがあります。

ですから、間違って有害物が体内に入ってしまったときにも対処できるよう、栄養素はまず肝臓に送られるのです。

 

ところが、人は2足歩行の動物です。

重力に逆らって、腸から肝臓へ栄養素を含んだ血液を押し上げなければなりません。

そんなときに、動力源として働くのが、横隔膜にくっついた肝臓です。

 

呼吸のたびに横隔膜が上下すると、肝臓が漬物石のような働きをして、腸を圧迫、解放をし続けるのです。

横隔膜 肝臓 腸 作用

その力を動力源にして、栄養素を含んだ血液が重力に逆らって、肝臓まで押し上げられます。

 

人の体ってよくできていますね。

 

まとめ

横隔膜の場所を解剖図を用いて解説し、その働きについてもお伝えしていきました。

横隔膜がどこにあって、どんな組織なのか、おわかりいただけたのではないでしょうか。

横隔膜と肝臓、腸の関係について知っていただいたように、ヒトの体は理由があって、その場所に配置されています。

解剖学を勉強してみると、いろいろな面白い発見がありますよ。

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肝臓の痛みの原因とは 背中、お腹どちらが痛む? https://cyou-kenko.com/naizou/3494/ Thu, 27 Apr 2017 07:37:32 +0000 http://cyou-kenko.com/?p=3494

「右のわき腹が痛いけど、もしかして肝臓の病気⁉︎」 「そもそも、肝臓って痛くなるの?」 肝臓の位置は右の肋骨あたりです。 肝臓は、人体最大の臓器で、栄養素の代謝、解毒、ホルモン代謝、ビタミンの貯蔵などなど、さまざまな機能 ... ]]>

「右のわき腹が痛いけど、もしかして肝臓の病気⁉︎」

「そもそも、肝臓って痛くなるの?」

肝臓の位置は右の肋骨あたりです。

肝臓は、人体最大の臓器で、栄養素の代謝、解毒、ホルモン代謝、ビタミンの貯蔵などなど、さまざまな機能があります。

すべて合わせると、なんと500以上もの機能があると言われています。

 

肝臓は、別名「沈黙の臓器」と言われています。

肝臓は、病気になっても症状が出てきにくいため、このような名前が付けられました。

 

そんな肝臓も痛みを発することがあります。

心不全や、急性肝炎、腫瘍、脂肪肝、胆汁うっ滞などによって、肝腫大(肝臓が大きくなること)がおこると、肝臓の皮膜が引っ張られます。

それがひどくなると、お腹の張りや痛みとして感じられるようになるのです。

 

「肝臓のあたりが痛いけど、これは肝臓の痛み?」

「右肩の痛みは肝臓が原因って聞いたことがあるけど、本当?」

という疑問をお持ちの方のために、今回は、肝臓の痛みの原因について解説していきます。

 

肝臓の痛みの原因になる病気とは?

冒頭でもお伝えした通り、肝臓の痛みが引き起こされるのは、

肝腫大(肝臓が大きくなること)によって、肝臓の皮膜が引っ張っられることによるものです。

 

この肝腫大を引き起こす病気は、多くあります。

ここでは、その例をいくつか挙げて、ご紹介していきます。

 

心不全

心不全とは、心臓の働きが弱くなって、全身に血液を供給しきれなくなる病気のことです。

心不全になると、血液の流れが滞ってしまうので、全身を巡って、再び心臓にもどってきた血液が、どんどんたまってしまいます。

 

肝臓を通った血液も、心臓へもどっていこうとするのですが、心不全になっていると、血液が十分に流れいかず、肝臓にたまっていきます。

すると、肝臓の容積が大きくなり、肝腫大にいたってしまうのです。

 

急性肝炎

急性肝炎の多くは、肝炎ウイルスにかかることが原因となります。

肝炎ウイルスは、A型、B型、C型、D型、E型の5種類がありますが、日本では、A〜C型がほとんどです。

 

急性肝炎は名前の通り、肝細胞に炎症をおこす病気です。

肝細胞に炎症が起きると、全身のだるさ、黄疸、発熱などの症状とともに、肝腫大が引き起こされます。

 

アルコール性肝障害

大量のアルコールを、繰り返し飲むことが原因となり引き起こされる肝障害が、アルコール性肝障害です。

女性よりも男性に多い病気で、患者にはアルコール依存症になっている人も多いです。

適切な治療を受けずにいると、肝硬変や肝癌にまで至ります。

 

腫瘍

肝細胞癌が代表的です。

肝細胞癌のほとんどは、慢性肝炎や肝硬変を経て発症します。

癌などの腫瘍ができると、肝臓の皮膜が引っ張られ、痛みを引き起こすこともあります。

 

脂肪肝

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰にたまった状態を言います。

脂肪肝は、アルコールの飲み過ぎが原因となるものと、非アルコール性のものがあります。

非アルコール性の脂肪肝は、NAFLD【ナッフルディー】と呼ばれ、これが重症化したものをNASH【ナッシュ】と呼びます。

脂肪肝でも肝腫大が引き起こされ、痛みとなることがあります。

 

胆汁うっ滞

胆汁の機能は、脂肪の消化、吸収を助ける働きと、肝臓の老廃物を排泄する働きがあります。

胆汁は肝臓で生成される液体で、肝臓から胆のうへと送られ、貯蔵されます。

胆汁うっ滞では、胆汁が肝臓から胆のうへと送られる経路のどこかで、胆汁の流れが障害されています。

その原因は、肝炎や肝硬変など肝臓自体の問題もあれば、胆汁の通り道である胆管に、結石や癌できるなど、肝臓以外の問題によるものもあります。

胆汁が流れていかないと、肝臓にたまったままとなり、肝腫大を引き起こします。

 

参考書籍)病気がみえる VOL.1  消化器 第五版

 

肝臓の痛みは、背中、お腹、肩に出る?

ここまでお伝えしてきたものを原因とする、肝臓の痛みは、肝臓が位置するところに出ることもあれば、

関連痛【かんれんつう】と言って、離れた場所に出ることもあります。

 

肝臓の位置するところに痛みが出れば、肝臓が悪いのかな?

という考えに至りやすいですが、肝臓の関連痛や肩や背中など、まったく違うところに出るので、注意しておかねばなりません。

 

ここでは、まず肝臓の位置を確認してみましょう。

肝臓の痛み 原因

肝臓は、右の肋骨あたりに位置します。

肝腫大が引き起こされると、肝臓が大きくなり、肋骨下縁から容易に触れられるようになります。

肝臓の痛みでは、この肝臓のあるところが痛みます。

 

ただし、肝臓の痛みは、肝臓の位置するところではなく、関連痛によって、肩や背中に痛みが出ることもあるので、注意が必要です。

 

そもそも、関連痛とはどのようなものなのでしょうか。

関連痛とは、強い内臓痛が脊髄内で隣接する神経線維を刺激し、対応する皮膚分節に痛みが投影されること。

引用書籍)病気がみえる VOL.1  消化器 第五版 p.16

 

つまり、関連痛では、その臓器がある場所とは別の場所に、痛みが現れるということです。

では、肝臓の場合は、どこに現れるのでしょうか。

こちらの図をごらんください。

これは、各臓器の関連痛領域を図にしたものです。

 

線で示しているところが、肝臓の関連痛が出やすい場所です(関連痛の出る場所は個人差があります)。

 

その他の臓器の関連痛について詳しくは、こちらの記事をご参照ください。

参照)内臓からの関連痛について

 

上図の通り、肝臓の関連痛は

  • 右肩
  • 右上腹部
  • 右背中

に出ます。

 

ただし、この領域が痛いからといって、それがすぐに関連痛によるものというわけではありません。

痛みの原因は、内臓以外にも、

  • 骨・関節の痛み
  • 筋肉の痛み
  • 神経の痛み
  • 精神的なものからくる痛み

などがあります。

 

肝臓の問題が原因となって痛みが出ているのかどうかは、病院で検査を受けなくてはわかりません。

くれぐれも自己判断はしないようにしてください。

 

参考書籍)図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ (How‐nual Visual Guide Book)

 

肝臓の痛みとアルコールの関係とは?

アルコール性肝障害が、肝腫大を引き起こし、肝臓の痛みの原因となりうることは、上記した通りです。

ここでは、アルコール性肝障害について、もう少し深く掘り下げてみようと思います。

 

肝障害が進行し続けると、やがて肝硬変【かんこうへん】という状態になります。

肝硬変の原因の多くは、B型、C型肝炎ですが、

それ以外の原因で最も多いのは、アルコール性肝障害によるものです。

 

アルコール性肝障害とは、5年以上にわたる過剰な飲酒によって、肝障害を引き起こす病気を指します。

  • 日本酒で1日に3合以上の飲酒をしている
  • 禁酒により肝臓の数値が改善する
  • 肝炎ウイルスマーカー、抗ミトコンドリア抗体、抗核抗体がいずれも陰性であること

これら3つの条件が満たされていると、アルコール性肝障害とされます。

 

では、なぜアルコールは肝臓によくないのでしょうか。

アルコールを飲むと、胃や上部小腸で吸収されます。

吸収されたもののうち、大部分は腸から肝臓へとつながる門脈【もんみゃく】という血管に入り、肝臓に至ります。

アルコールが肝臓に入ると代謝され、アルコールは分解されます。

 

ところが、大量のアルコールを代謝したときには、代謝回路に問題が起き、肝細胞に脂肪がたまります。

これによって脂肪肝になったり、ひどくなると肝臓が線維化してしまいます。

 

この過程で、肝腫大がおこり、肝臓の皮膜が引っ張られることで、肝臓の痛みが発生することがあります。

 

肝臓と腸は密接な関係がある

肝臓の痛みとアルコールの関係を説明するところでも出てきましたが、肝臓と腸は門脈【もんみゃく】という血管でつながっています。

 

肝臓と腸が門脈を通じてつながっているのは、免疫機能において重要な意味があります。

 

腸管免疫【ちょうかんめんえき】という言葉をご存じでしょうか。

 

腸管容積の25%以上は免疫組織で占められ、全身の免疫組織の5割以上が腸管に集中している。

参考文献)臨床外科 64巻 10号 生体における免疫機能の重要性

 

このような腸の免疫機能のことを、腸管免疫と呼びます。

腸に免疫機能が充実しているのは、腸が「体の入口」となっているからです。

「体の入口は、口じゃないの」と思われるかもしれません。

しかし、食べ物を食べた時点では、体の中に入ったとは言えません。

腸で吸収してはじめて、体に取り込んだと言えるのです。

 

その吸収するときに、病原菌が一緒に入ってくるのでは困ります。

ですから、腸に多くの免疫組織を配置することで、全身の健康を保っているのです。

 

そして、腸と門脈でつながる肝臓にも免疫機の機能があります。

肝臓の免疫機能は、

マクロファージであるkupffer【クッパー】細胞が、異物や有害物を貪食、消化して除去する働きがあります。

参考書籍)病気がみえる VOL.1  消化器 第五版

 

このように、腸と肝臓で2重の免疫のバリアーを設けることで、病原菌など体に悪い働きをするものを食い止めてくれているのです。

 

まとめ

肝臓の痛みとその原因について、お伝えしてきました。

肝臓のある場所が痛むこともあれば、関連痛によって、肩や背中が痛むことがあるということが、お分かりいただけたと思います。

肝臓は少し悪くなっても、再生能力があるので、機能を取り戻すこともできる強い臓器です。

しかし、症状が出にくいため、気づいたときには重症化していた、ということも珍しくありません。

健康診断などを定期的に受けて、数値に変化がないか観察するようにしましょう。

異常値が出たときには、甘く見ずに病院を受診するようにしましょう。

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お腹が張って痛い原因と解消法 ガスか病気で対処法は違う https://cyou-kenko.com/cyou/2926/ Sat, 22 Apr 2017 04:25:24 +0000 http://cyou-kenko.com/?p=2926

「お腹が張ってしんどい」 「お腹が張って苦しいけど、どうしたらいいかわからない」 この記事をご覧の方は、こんなお悩みを抱えているのではないでしょうか。   お腹の張りは、それだけでストレスとなります。 腸脳相関 ... ]]>

「お腹が張ってしんどい」

「お腹が張って苦しいけど、どうしたらいいかわからない」

この記事をご覧の方は、こんなお悩みを抱えているのではないでしょうか。

 

お腹の張りは、それだけでストレスとなります。

腸脳相関【ちょうのうそうかん】という言葉をご存じでしょうか。

腸と脳は、密接な関わりがあります。

腸は体の中で栄養を吸収できる唯一の器官であり、腸の異常は体全体の危機に関わることです。

ですから、お腹が張るなど腸の不調があると、強いストレスとして脳が感じるのです。

 

ちなみに、お腹が張ることを、専門的には腹部膨満感【ふくぶぼうまんかん】と言います。

腹部膨満感が引き起こされる原因は、

ガスがたまることによるものが多いですが、なかには、病気の症状として出ていることもあるので、注意が必要です。

 

そこで今回は、お腹が張って痛いときに原因として考えられることと、その解消法についてお伝えしていきたいと思います。

 

お腹が張って痛くなる原因はガス?

お腹の張りは、ガスがたまって引き起こされることが多いです。

お腹にたまったガスは、おならとして排出されます。

このとき出るおならの量は、1回あたりどのくらいかご存じでしょうか。

 

1回あたりのおならの量は、50ml〜500mlと言われています。

50mlと500mlでは、10倍もの差があります。

普段のことを考えるとわかりますが、思いっきり出るときと、ちょっとしか出ないときがあるので、このくらいの差が出るのでしょう。

これが1日あたり、7回〜20回程度出るとされています。

1日トータルでは、500ml〜2000mlが平均的な量です。

 

数字で聞いても、あまりピンとこないかもしれませんね。

ここでは、腸内で発生するガスやおならの量には、個人差がとても大きいということを知っておいてください。

 

ところで、腸内にたまるガスはどこから来るかご存じですか。

実は、腸内にたまっているガスの、65〜70%は口から飲み込んだ空気でできています。

 

飲み物を飲むときや、食べ物を食べるとき、ツバを飲み込むときに、わずかに空気が含まれています。

1回飲み込むだけでは、大した量ではありませんが、食事のときなど、何度も飲み込むことによって腸内のガスの元になります。

チリも積もれば山となるで、どんどんたまっていくのです。

 

残りの30〜35%は、消化管の中で消化、吸収が行われる過程の中で発生したり、大腸に生息する腸内細菌が活動することで発生しています。

 

こうしてガスが腸内にたまると、腸は圧迫を受けるようになります。

腸だけでなく、その周囲の臓器や組織も圧迫を受けます。

すると、お腹の張りとして感じるようになります。

これがひどくなると、痛みになります。

 

お腹が張って痛くなる病気にはどんなものがある?

冒頭でもお伝えした通り、お腹が張ることを専門的には、腹部膨満感【ふくぶぼうまんかん】と言います。

腹部膨満感を引き起こす病気には、胃や腸などの消化管の病気や、その周囲にある内臓の異常によって、引き起こされるものなどがあります。

腹部膨満感にともなって、出てくる症状が重要なサインとなっていることもあります。

病院を受診するのであれば、お腹の張り以外にどのような症状があるのかということも、医師に伝えましょう。

 

ここでは、腹部膨満感が発生する病気について、代表的なものをいくつか紹介していきます。

 

胃かい瘍・十二指腸かい瘍

胃や十二指腸の組織が欠損する病気が、胃かい瘍、十二指腸かい瘍です。

腹部膨満感以外の症状として、吐き気、嘔吐、食欲不振などがあります。

ひどくなると、血液の混じった嘔吐をしたり、血便が出たりします。

ピロリ菌への感染やNSAIDSという痛み止めの内服が、原因となることが多いです。

 

胃かい瘍と、十二指腸かい瘍では、症状の出るタイミングに違いがあります。

胃かい瘍では食直後に、十二指腸かい瘍では、空腹時や夜間に痛みが出ることが多いです。

痛む場所はどちらも、みぞおち周辺です。

もし、胃かい瘍や十二指腸かい瘍になったときには、病院での治療が必要です。

 

大腸ガン

大腸ガンは、食の欧米化や運動不足の生活習慣を送る人が増えるにしたがって、日本人に増えてきたガンです。

大腸ガンは大腸のどの部位にも発生する可能性がありますが、多く発生するのはS状結腸や直腸です。

大腸は、部位別に以下のような名前が付いています。

お腹が張って痛い原因 大腸

大腸ガンになると、腹部膨満感のほかに便秘、下痢、血便などの症状が表れやすくなります

 

結腸は上行結腸に比べて、下行結腸は細くなっています。

そのため、下行結腸でガンを発症すると、腹部膨満感や便秘などの症状も出てきやすいです。

大腸ガンは初期症状に乏しいことが多く、症状が出てきたときにはすでに進行してるケースも多いです。

定期的な検査で、確認するようにしましょう。

 

腸閉塞

腸閉塞は、別名イレウスとも言います。

腸閉塞をわかりやすく説明すると、腸の内容物の通過障害、ということができます。

原因の1つは、腸の中が物理的につまってしまうことです。

これを閉塞性イレウスといいます。

 

もう1つの原因としては、腸への血流障害や神経障害が発生することで、腸が機能しなくなることによるものです。

これを麻痺性イレウスといいます。

 

腸閉塞になったときに出現する症状としては、

腹部膨満感のほかに、お腹の痛みや、おならや便が出なくなるといったことがあります。

腸の内容物が動かなくなることによって、このような症状が現れます。

腸閉塞は、命に関わる病気であり、病院での治療が必要です。

 

卵巣腫瘍 子宮筋腫

卵巣は通常、左右一対で存在しますが、ここに腫瘍ができるのが、卵巣腫瘍です。

卵巣腫瘍では、腹部膨満感のほかに、下腹部の痛みや頻尿などの症状が出現しやすいです。

 

子宮筋腫は、子宮の筋肉にできるコブのようなものです。

子宮筋腫の症状は腹部膨満感、卵巣腫瘍と同様に、膀胱が圧迫されるので頻尿になりやすいです。

筋腫のできているところを押さえると、しこりを触れられることもあります。

 

肝臓腫大

急性肝炎や肝膿瘍、心不全などの肝臓が肥大する病気になると、肝臓を覆っている膜が引っ張られます。

すると、腹部膨満感や、ひどくなると痛みとして感じられることもあります。

肝臓腫大を起こす原因となっている病気によって、出てくる症状は異なります。

 

肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、症状が出て来たときには、すでに病気が進行しているケースもあります。

健康診断を受けるなどして、異常がないか定期的に観察しましょう。

数値の変化があった場合は、放っておかずに病院を受診しましょう。

 

お腹が張って苦しい ガスを抜くにはどうしたらいい?

お腹が張って苦しいのが、病気によるものかどうかは、病院で検査を受けてみないとわかりません。

しかし、病的なものではなく、ガスがたまりやすくなっていることが原因だとすれば、自分でできる対処法があります。

ここでは、ガスをたまりにくくするための方法について解説していきます。

 

食事のとき、よく噛んで食べる

お腹のガスは、65〜70%が飲み込んだ空気からできているということは、お伝えした通りです。

ということは、ガスがたまりにくくするためには、まずは空気を飲み込まないということが重要になります。

 

そのために大切なのは、食事のときに、よく噛んで食べるということです。

よく噛まずに食べ物を飲み込んでいると、食べ物どうしのスキマに空気が入り込みやすいのです。

食べ物をしっかりと噛んで、スキマをなくすことで、自然と飲み込む空気も少なくなります。

 

目安としては、1口あたり30回は噛むように意識しましょう。

食べ物をよく噛むことで、消化管の負担をやわらげる効果もあるので、一石二鳥です。

普段、よく噛まずに飲み込んでいる人は、慣れるまで大変ですが、繰り返し行ってよく噛むのがクセになるようにしましょう。

 

適度な運動で腸が活動しやすい状態にする

運動量が少ないと、腸への刺激が不足し、腸が活動しにくい状態となってしまいます。

腸が活動しないことには、ガスも移動しにくくなってしまうので、適度な運動は重要です。

 

では、どのような運動が適しているかというと、大またウォーキングです。

大またウォーキングとは、歩幅を大きくして歩くことです。

歩幅を大きくして歩くことで、腸腰筋という筋肉が強く働きます。

腸腰筋の前には、腸が位置しているため、この筋肉を使うことによって、腸に刺激が伝わりやすいのです。

 

 

ウォーキングの時間をとれれば一番良いですが、時間的になかなか難しい人も多いでしょう。

そんなときは、日常の中で、意識して大またで歩くようにしてみてください。

ちょっと歩くときにも、なるべく歩幅を大きくとって歩くようにするのです。

日常の中で行えるので、無理なく続けられます。

 

泡の出る飲み物はなるべく避ける

泡の出る飲み物と言えば、サイダーなどの炭酸飲料や、ビールなどです。

これらの飲み物を発泡飲料と呼びます。

発泡飲料に含まれる泡の正体は、空気です。

ですから、発泡飲料を多く飲みすぎると、体内に空気がたまり、ガスになりやすいです。

たまに飲むのはかまいませんが、日常的に飲んでいると、やはりガスがたまる原因となりやすいので、なるべく避けましょう。

 

まとめ

お腹が張って痛い原因について、解説してきました。

お腹にたまったガスが、その原因になっている場合もありますが、病気の症状としてお腹が張っている場合もあります。

自己判断は危険なので、気になる症状があるときには、まず病院にかかるようにしましょう。

その上で、病的なものでなく、ガスが少したまりやすいことが原因とわかれば、上記のご紹介したガスをたまりにくくする方法を試してみてください。

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おしりに便がつまって出ない!解決法は?どうすればいい? https://cyou-kenko.com/benpi/3296/ Thu, 30 Mar 2017 11:29:36 +0000 http://cyou-kenko.com/?p=3296

「便意はあるのに、トイレでいくらいきんでも出てこない!」 「いつもお腹のハリが気になって仕方ない。なんとかしてほしい」 こんな風に感じている方はいらっしゃいませんか。 硬い便がおしりにつまっていて、出そうで出ないときって ... ]]>

「便意はあるのに、トイレでいくらいきんでも出てこない!」

「いつもお腹のハリが気になって仕方ない。なんとかしてほしい」

こんな風に感じている方はいらっしゃいませんか。

硬い便がおしりにつまっていて、出そうで出ないときって、そればかりが気になって困りますよね。

そんなとき、思いきりいきんで何とかしぼりだそうとする人がいます。

ですが、いきんで硬い便を出そうとすると、肛門に傷をつける可能性もあるので避けたほうが良いです。

 

もしも、食生活や生活習慣が便秘の原因であれば、それらを整えてあげれば便秘は改善していくでしょう。

しかし、便秘の原因が食事や生活習慣でなく、病気にあるとしたらどうでしょう。

 

 

便秘症状を引き起こす病気のひとつに、直腸瘤【ちょくちょうりゅう】というものがあります。

これは、直腸が変形して、そこに便がたまりやすくなる病気です。

直腸瘤は、中高年の女性に発生しやすい病気として知られています。

 

そこで今回は、直腸瘤とはどのような病気なのか解説していきます。

もし直腸瘤であれば、病院での治療が必要です。

便秘の原因のひとつとして、知っておきましょう。

 

おしりに便がつまって出ない!もしかして直腸瘤?

直腸瘤【ちょくちょうりゅう】を、ごく簡単に説明すると「直腸の変形」と言えます。

これは、中高年の女性に多い病気です。

 

なぜ、直腸瘤が発生してしまうのかというと、

女性は、出産や加齢にともなって、直腸と膣の間の壁が弱くなりやすいことが原因の一端です。

もともと便秘がちな女性は、排便のたびにトイレでいきむことが多いです。

直腸の壁が薄くなった状態で、いきみつづけると、徐々に直腸壁が膣の方へとふくらんでいくのです。

 

この状態を画像で確認してみましょう。

おしりに便がつまって出ない

引用)図解入門 よくわかる便秘と腸の基本としくみより

 

この不自然にふくらんだスペースに、便がどんどんたまってしまいます。

ここにたまった便は、いくらいきんでも出てきません。

出てこないにもかかわらず、便はそこにあるため便がある感じがして、またトイレでいきむということを繰り返してしまいます。

これが直腸瘤です。

 

直腸瘤になると、いくら食生活に気をつけて食物繊維や乳酸菌を多く摂っても、

生活習慣をあらためても、症状が改善することはありません。

なぜなら、直腸の構造自体が便秘の原因になっているからです。

直腸瘤になると、病院での検査、治療が必要になります。

続いては、直腸瘤の検査、治療について解説していきます。

 

直腸瘤の検査、治療

直腸瘤であるかどうかは、病院で検査を受けなければわかりません。

病院で、

  • 問診
  • 指診
  • 排便造影検査

などを受ける必要があります。

検査の方法は、医療機関や担当医によって変わることがありますので、病院に問い合わせてみましょう。

 

直腸瘤の治療は、その重症度によって変わります。

最初は薬による治療から始まることが多いですが、状態によっては手術が必要なこともあります。

直腸瘤のように構造自体に異常がある場合は、手術によって構造を修正した方が効果的なこともあります。

治療の方針も、担当の医師によって異なりますので、まずは病院にかかり主治医とよく相談した上で、治療方法を選択してください。

 

便を出しやすくするポイントは姿勢

ここまでお伝えしてきた通り、むやみにいきむのは、直腸瘤を悪化させる原因になります。

また直腸瘤でなかったとしても、硬い便を押し出そうとすると、肛門周囲の組織がいたみ、裂肛(いわゆる切れ痔)になってしまう危険性があります。

ですから、いきむのではなく、その他の便が出やすくする方法をとりましょう。

 

そこでポイントとなるのが、姿勢です。

まっすぐ座っていると、直腸は肛門に対して角度がついた状態となります。

図で確認してみましょう。

引用)図解入門 よくわかる便秘と腸の基本としくみより

 

ところが、前かがみの姿勢をとると、直腸と肛門が一直線に近くなるのです。

おしりに便がつまって出ない 解消法

引用)図解入門 よくわかる便秘と腸の基本としくみより

 

これにより、スムーズな排便につながりやすくなります。

 

このようになる理由は、前かがみの姿勢になることで、恥骨直腸筋がゆるむからです。

この体の仕組みを利用することで、いきむことなく排便を促すことができます。

 

 

この姿勢をとるには、単に前かがみになるだけでも大丈夫です。

ですが、よりしっかりと直腸と肛門の角度を一直線に近づけるには、スクワティポティーを使うと良いです。

この台を便器下に設置して、足を乗せると、股関節が深く曲がり、自然と前かがみの姿勢になるのです。

オススメです。


※直腸瘤と診断された、もしくは疑われる場合は、前かがみの姿勢を試す前にまずは、病院を受診してください。

 

まとめ

おしりに便がつまって出ないときに、原因のひとつとして考えられる直腸瘤について解説してきました。

もちろん、みんながみんな直腸瘤であるわけではありません。

しかし、しつこい便秘に悩んでいる方の中には、直腸瘤である人がいることも確かです。

大切なのは、大丈夫とたかをくくるのではなく、便秘の原因をひとつひとつ、つぶしていくことです。

腸の健康は、全身の健康にとって重要です。

便秘は、何らかの病気が原因となっているということも頭において、自分の体を向き合いましょう。

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