【タラゴン/エストラゴン】<br />原料植物、ハーブティーや精油に期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>フレンチを中心に料理用ハーブとして利用されることの多いタラゴン(エストラゴン)。植物としてはキク科に分類されており、日本で馴染み深いヨモギの近縁種でもあります。健康サポート用として利用されることはほとんどありませんが、エストラゴールなどの精油成分の働きかけから消化器系のサポートや心身の緊張を解す働きが期待されています。そのほか血行促進や女性特有の不調軽減などにも役立つと考えられていますし、甘めの香りを持つハーブでもありますのでブレンドティーを作る時に加えてみて下さい。

料理用ハーブとして、特にフレンチ系料理がお好きな方にとっては馴染み深いタラゴン。何らかの薬効(健康メリット)を期待して利用すると言うよりは、料理の味を引き締める・引き立てるために使うことのほうが圧倒的に多いハーブではないでしょうか。エストラゴンというフランス語の呼び方も定着している通り、フランスでは「食通のハーブ」や「ハーブの王様」と呼ばれるほど愛されているハーブなのだとか。フレンチではサラダドレッシングなどにタラゴンビネガーをはじめ、ミックスハーブのフィーヌゼルブ・卵料理・バターソースなどの各種ソース類にと様々に使われていますね。
タラゴンはヨモギやマグワート(オウシュウヨモギ)などと同じく、キク科ヨモギ属に分類されるハーブです。ちなみに種子名のdracunculusはラテン語で“小さな竜”を意味する言葉で、現在のイタリア語もこれに似た「ドラゴンチェロ(Dragoncello)」と呼ばれています。フランス語のエストラゴン・英語のタラゴンという呼び名も同様に“小さな竜”が語源とされていますよ。料理の味をぐっと引き出してくれるハーブであることから「魔法の竜」なんて呼び方をされることもあるそう。タラゴンを細かく刻んでマヨネーズやドレッシングなど手持ちの調味料に加えるだけでも、いつもの調味料がグレードアップしますよ。
タラゴンにはフレンチタラゴンとロシアンタラゴンの二種類がありますが、一般的にハーブ・香辛料として利用してされている葉はフレンチタラゴンの方と言われています。フレンチタラゴンとは呼ばれていますが、実は原産地はロシア~西アジアにかけての地域。ロシアタラゴンもロシアではなくアメリカが原産で、フレンチタラゴンの1.5~2倍近くになります。ロシアタラゴンはタラゴンの特徴的な風味はほとんど無いため、サラダ野菜のような感覚で利用されています。ちなみに“メキシカンタラゴン”と呼ばれている植物もありますが、こちらはキク科でもマンジュギク属と別属。ただしタラゴンに似た甘い香りを持つため、タラゴンの代用品として料理に使われることもあります。
タラゴンは紀元前500年頃にはギリシアで薬草して栽培されており、医学の祖と称されるヒポクラテスも蛇や狂犬に噛まれた時の毒消し用として利用していたと言われています。そのほか葉を噛むことで口内・歯の痛みを和らげていたという話もありますから薬としては古くから利用されていたことがうかがえますが、タラゴンが料理に使われるハーブとなったのは中世以降のようです。タラゴンが広まったきっかけはムーア人がフランスに持ち込んだことという説が有力で、17世紀頃までには料理用ハーブ(スパイス)として家庭料理にも使われるようになりました。
現在タラゴンの主用途が香辛料もしくは香料ですが、古くは消化促進・口臭対策・痛み止め・不眠緩和まで様々なことに使われていたそうですよ。タラゴンの特徴であり魅力とされているのは、アニスのような甘さとセロリのような青臭さ・ほろ苦さを併せ持った複雑な風味。スパイスコーナーではドライハーブも販売されていますが、タラゴンは乾燥することで風味がほとんど消えてしまうとも言われています。このためタラゴンが好きな方の中には、出来るだけフレッシュハーブを使えるよう家庭で栽培しているという方もいらっしゃるようです。
タラゴンはビタミンやミネラルを多く含む植物ですが、ハーブやスパイスとして利用されることがほとんどのためタラゴンに期待される働きの多くは精油成分によるものとなっています。精油成分はタラゴン独特の香気の元となっている成分でもあり、甘い香りの元であるエストラゴール(メチルカビコール/メチルチャビコールメチルエーテル)を筆頭にフェノール類が多く含まれています。タラゴンの代表成分とも言われるエストラゴールは抗ストレス作用や筋肉の緊張を和らげる働きが期待されており、強張った心身をリラックスさせたりストレスを軽減させてくれると考えられています。
タラゴンにはエストラゴール以外にも鎮静作用を持つ成分が多く含まれているため、寝付きを良くしたい時にも役立つと言われています。古くは13世紀にアラビアの医学者イブン・バイタールも睡眠導入に効果のある薬草として利用していたと伝えられていますし、フランスでは不眠に対する民間療法の一つとしてタラゴンティーが飲まれているそう。体の緊張が緩むことでも寝付きやすい状態を作る手助けをしてくれると考えられますから、リンデンやセロリリーフなどと組み合わせて取り入れてみても良さそうですね。
タラゴンは消化器系への働きかけに優れたハーブと考えられており、食欲増進用としてのほか胃もたれ・吐き気・消化不良・腹部膨満感の緩和など様々な胃腸のトラブルに有効とされています。成分的にはエストラゴールに消化器系への刺激作用があるとされ、食欲を高める・消化を促す働きが期待されています。2011年にはマウスにタラゴン抽出物を投与したすることで満腹ホルモン“レプチン”が減少するというアメリカの研究が『Diabetes』に掲載されています。またアイルランドのコーク大学食品栄養学科による調査では、タラゴン他カロテノイドを含むハーブが消化器系の機能促進への働きかけを持つ可能性も示唆されています。
こうした働きだけではなく、リラックス効果からも胃腸機能の不調軽減に繋がると考えられます。ストレス性の食欲不振や消化不調・胃痛などの軽減をはじめ、筋肉の緊張を和らげることで胃腸の痙攣や痛みの軽減もサポートしてくれるでしょう。タラゴンはヨーロッパでは伝統的に食欲増進剤のような形でも用いられていますし、かつては寄生虫駆除にも利用されていました。伝統的な効果も多く謳われているため実際の作用についてはハッキリしない部分もありますが、ミントやバジル・ジンジャーなどと組み合わせると食欲不振・消化不良の緩和に効果が期待できます。
タラゴンに含まれているエストラゴールは、気持ちだけではなく筋肉の緊張を緩める働きが期待されている成分です。このため筋肉が緊張・硬直することで起こる肩こりや頭痛の軽減や、血行不良の改善にも有効と考えられています。デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多い方・体のこりを感じている方にも適しているでしょう。体を温める働きを持つという説もあり、冷え性の軽減にも利用されています。こうした働きは香りによるものなので、ホットで香りを楽しみながらタラゴンティーを飲んでみても良さそうですね。
タラゴンは強壮や疲労回復にも役立つハーブとされており、中世頃には疲労回復に有効なハーブとして巡礼者達が靴の中に入れていたという逸話もあります。消化吸収サポートや血行促進から代謝の向上に繋がりますし、心身の緊張を解す働きも期待できますから、特にストレスによる精神的な疲労感がある時や、体力が落ちていると感じている時に適しているでしょう。ビタミンやミネラル補給から疲労回復に繋がるとする説もありますが、お茶として取り入れる場合は栄養補給ということは考えない方が確実です。
消化器系の働きを高めて栄養吸収を促すこと・血行を整えて体を温めてくれることなどから、タラゴンは疲労やストレスによる免疫力低下予防にも役立つと考えられています。精油成分には殺菌・抗菌・消毒作用が期待できるものも多く含まれていますから、タラゴンティーを飲む前に蒸気を吸い込むようにして喉に当てるとより効果的でしょう。またエストラゴールには鎮痙作用・フェランドレンには鎮咳作用があるとされていますので、喉の痛みや咳が出る時のケアとしても効果が期待できます。
アニスと似た香りと表現されるタラゴンの代表成分エストラゴール(メチルカビコール/メチルチャビコールメチルエーテル)は、アニスなどに含まれているアネトールの異性体です。アネトールと同様に女性ホルモンのエストロゲンに似た構造をしており、エストロゲンの分泌促進やホルモンバランスを整える働きが期待されています。このためタラゴンは無月経や月経不順・PMS(月経前症候群)など女性領域でのトラブル緩和に役立つ可能性があるハーブとしても利用されており、心身の緊張を緩めてくれる働きと合わせてPMSによる精神・肉体面の諸不調軽減にも取り入れられることがあります。
またエストラゴールには鎮静・鎮痙作用があることから、子宮収縮を和らげることで生理痛の緩和にも役立つと考えられます。血行を良くしたり体を温める働きから冷えによって悪化している生理痛、血行不良によるホルモンバランスの乱れ軽減にも効果が期待できます。月経不順やPMSにはチェストツリーやラズベリーリーフ、生理痛対策であればカモミールやカレンデュラなど不調に合わせてブレンドティーを作るのもおすすめです。
タラゴンの甘い香りの下であるエストラゴールには、抗炎症・抗アレルギー作用を持つ可能性も報告されています。エストラゴールには鎮痙作用も期待されていますし、タラゴンには鎮咳作用を持つとされるフェランドレンも含まれているため花粉症やアレルギー性鼻炎・喘息など呼吸器系アレルギー炎症の緩和にも役立つのではないかと注目されています。ただしエストラゴールは多量に使用すると毒性を持つことも指摘されていますから、精油を高濃度で常時拡散するような使用は避けましょう。
タラゴンは古代ギリシアの時代から口腔・葉の痛みを和らげために利用されてきたハーブでもあります。成分的に見てもオイゲノールが若干含まれていることから局所麻酔作用を持つと考えられており、葉を噛む・ハーブティーを飲むことで歯の痛み軽減に役立つと言われています。また精油成分には抗菌作用があることや、胃腸機能を整える働きが期待できることから口臭予防としてもタラゴンティーが飲まれています。
タラゴンは利尿作用や肝機能向上作用があると言われており、解毒(デトックス)に役立つハーブとしても利用されきました。デトックス効果については根拠が曖昧で“伝統的に信じられている効果である”とも言われていますが、近年資生堂さんから香りによる中性脂肪燃焼効果が発表されたこと・フロリダ州立大学からマウスを使った実験で血糖値降下作用が見られたという報告もなされていることなどから、糖尿病予防やダイエット効果が期待できるハーブとしても注目されつつあるようです。
タラゴンに含まれるエストラゴール(メチルカビコール/メチルチャビコールメチルエーテル)は強い鎮静・鎮痙作用を持つとされる成分であり、血液循環を促す働きもあると考えられることからティーを湿布として使うことでより直接的に筋肉痛・リウマチ・神経性などの痛みの緩和に繋がると言われています。ただし皮膚に対して刺激になる可能性がありますので、事前にハーブティーの残りなどを活用してパッチテストを行って下さい。
温湿布として用いられることの多いタラゴンですが、濃い目に煮出したハーブティーを入浴剤として使うことも出来ます。この場合も筋肉痛などの痛みの緩和に役立つと考えられますし、入浴による直接的な“温め”も加わるので冷えによって悪化している関節痛や生理痛などの緩和にはより効果が期待できます。血行促進やリラックス効果から冷え対策や寝付きを良くすることにも繋がるでしょう。
精油を使うとより手軽にタラゴン風呂を楽しめますが、精油は刺激が強いため使用に注意が必要。肌が弱い方であればお湯にタラゴン精油を混ぜるのではなく、小皿に精油を垂らして入浴中に香りを嗅ぐ方法の方が良いでしょう。
浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。タラゴン精油の場合は皮膚刺激が強いためスキンケアへの使用は控えたほうが無難です。精油の経口摂取は出来ません。
タラゴンティーに期待される働きでもご紹介した鎮静作用は、エストラゴール(メチルカビコール/メチルチャビコールメチルエーテル)を筆頭とした精油成分の働きによるところが大きいと考えられています。このため植物そのものよりも精油成分が濃縮されているエッセンシャルオイルはより高い鎮静作用を持つと言われており、ストレス対策や心の強壮などにも効果が期待されています。また若干の刺激・高揚作用を持つとする説もあり、活力や前向きさを取り戻す手助けをしてくれる精油として無気力・無感動な時にも適していると言われています。
ただしエストラゴールは優れた作用を持つとされる一方で、マウスを使った実験で発癌性が報告されているため毒性のある成分として注意喚起もなされています。食品として通常量摂取する場合は問題ないとされていますが、精油の場合は過剰に使用してしまう恐れもあります。希釈して使う・長時間使用しないなど使用量に注意し、常用するのではなく“ここぞ”という時にだけ取り入れるようにしてみて下さい。
基本的にはティーと同様に、消化器系・呼吸器系の不調緩和や女性領域での不調に有効とされています。こちらも同様に香辛料・ハーブティーとして利用するよりもエストラゴールを多く含むため、取扱には注意が必要です。しかしエストラゴール含有量から高い抗炎症・抗アレルギー作用が期待出来るとも言われ、短期間の使用であれば花粉症などのアレルギー軽減に役立つという声もあります。また女性ホルモンへの働きかけも強いと考えられますので、妊娠中や授乳中の方・ホルモン系の疾患がある方は利用を避けるようにしましょう。
【タラゴン/エストラゴン】<br />原料植物、ハーブティーや精油に期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>【松葉茶/松の葉茶】<br />原料植物、健康茶として期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>不老長寿の象徴など縁起物としても知らしまれている松。古くは木部・葉・実・松脂とほぼ全てが利用されてきた植物でもあり、古代中国で松の葉は仙人の食べ物とも考えられていたのだとか。現在でも松の葉にはケルセチンやビタミンC・葉緑素などが豊富に含まれいることが分かっており、血液浄化や血管強化に役立つ健康茶として注目されています。ストレス対策や美容面での効果も期待されているほか、入浴剤代わりにも利用することでも血行促進や疲労回復などに役立つと考えられています。

長寿や健康を象徴する植物として、竹や梅と共に縁起物としても用いられる機会の多い松の木。日本人にとってもお馴染みの樹木の一つであり、薪・松明など燃料や光源としても使われてきました。諸説ありますが松明という名前の語源も「焚き松」や「手火松」などと言われており、松がよく使われていたことが分かりますね。また食用に適した種類があるとは言え“松の実”も薬膳などではよく用いられていますし、松茸(マツタケ)・松露(ショウロ)など美味しいきのこが生える木としても知られています。
ところで松という呼び名はマツ科マツ属に分類される樹木の総称で、北半球のほぼ全域に分布しているため種類も豊富。マツ属の樹木は食用から薬用・木材・燃料と生活の中で使われてきました。木材だけではなく、松ヤニ(樹脂)も滑り止めや木材の手入れから食品香料・医薬品・粘着剤などに広く用いられています。また松の葉は発酵力が高いことからパン作りやお酒作りにも利用されていました。近年でも砂糖水に松の葉を入れて“松葉サイダー”を作ったり、天然酵母として活用されている方がいらっしゃいますね。
日本にも様々な松がありますし、マツ属以外であってもトウヒ科のエゾマツ・モミ属のトドマツなど“松”が付けられている針葉樹も少なくありません。マツ属に含まれるものとしては、広く分布している赤松・黒松の二種類が代表的です。ちなみにマツという名前の由来は枝分かれている=股と呼んでいたものが変形したという説から、樹齢が長いことから“久しきを待つ(長生きする)”説、常緑樹=雪や霜を待つ木・神が宿るのを待つ木である…など様々な説があります。
神を待つ木という説もあるように、松は日本を含む東アジア圏では「不老長寿」の象徴として大切にされている存在。これは樹齢が数百年と長く通年緑色の葉をつけていることに加えて、古代中国では“不老長寿のために仙人達は松の実や葉を常食していた”という伝説が広く知られていたことも関係していると言われています。薬物書である『神農本草経』や『本草綱目』でも体調を整えたり長寿をサポートする働きがある・毛髪を生やすなどの効能が記されており、体に良い食品・薬として用いられていたことがうかがえます。
東アジアでは不老長寿や縁起物などプラスイメージの強い松ですが、ヨーロッパでは「悲しい恋物語」の木というイメージもあるのだそう。これはギリシア神話で女神レアが意中の男性を、嫉妬から松の木に変えてしまったという伝説があるため。後悔と忘れられぬ恋情から毎日松の下で泣く彼女に同情し、神々は松の木が一年中緑を保てるよう常緑樹にしたのだとか。松の木にされてしまった片思いの相手はたまったものではないでしょうが、冬でも葉が緑色のままというのは何処の人にとっても神秘的だったことが感じられるエピソードでもあります。
ともあれ日本で松は縁起物が良いものと捉えられていましたし、古い時代は中国医学の影響が大きかったため健康食品もしくは薬としても用いられていたと考えられています。お城に松の木が植えられているのは縁起担ぎだけではなく、籠城戦になったときに葉・樹皮の下にある薄皮が食料になるということもあったそうですよ。民間療法の中でも強精強壮剤・胃薬・歯の痛み止めなどに使われることもあり、地域によってはお正月に松の葉をお風呂に入れるという風習もあるようです。
松葉茶は血を綺麗にしてサラサラし、血管を強く靭やかに保ってくれるとお茶と考えられています。松葉茶には色々な健康メリットが期待されていますが、その半分くらいは血液浄化・血管強化という働きに起因しているとも言われていますよ。成分的にも松の葉にはビタミンCやビタミンA・フラボノイド系ポリフェノール(ケルセチン)・葉緑素(クロロフィル)など抗酸化物質が豊富に含まれていることが認められています。抗酸化物質は血中脂質の酸化を防ぐことで、血液・血管を綺麗に保つ働きが期待されています。
また、ケルセチンとビタミンCはコラーゲン生成を促すことで血管、特に毛細血管を強く靭やかにしてくれると考えられていますし、クロロフィルは血中コレステロールの低減作用が報告されている成分でもあります。それ以外に松の葉に含まれている香り成分(テルペン類)にもコレステロールや中性脂肪の低減作用があるとする説もありますので、こうした成分が複合することで血液サラサラに繋がると考えられます。
静岡農業高等学校の研究では松の葉に含まれているケルセチン含有量が同グラムのリンゴやレタスの約8倍あること・粉抹茶よりも高い抗酸化作用を持つという分析結果も発表されていますよ。同研究の中では緑茶もしくは抹茶とブレンドすることで飲みやすさと抗酸化作用を高められる可能性があることも示唆されていますし、松葉茶は単体だと飲みにくいお茶でもありますから緑茶に混ぜて取り入れてみても良いでしょう。
高い抗酸化作用を持つと考えられる松葉茶は、メタボリックシンドロームや生活習慣病予防にも効果が期待されています。動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞などの血流トラブルを起こす要因として、血管壁に入り込み蓄積した悪玉(LDL)コレステロールが活性酸素と結びつくことが挙げられます。酸化したLDLコレステロールは免疫細胞に異物と認識され瘤(プラーク)で覆われます。この瘤が血管を狭める・血管柔軟性を損なわせることで動脈硬化に、悪化すると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となるため、抗酸化物質の補給は動脈硬化のリスク低減に繋がると考えられています
松葉茶にはコレステロール低減作用が期待されるクロロフィル(葉緑素)やケルセチンなども含まれています。またケルセチンには血糖値上昇抑制や血圧降下作用も報告されているため、血液サラサラ・血管強化と合わせて高血圧や糖尿病予防など生活習慣病全般の予防に効果が期待されています。認知症予防に良いと言われるのも血栓予防や脳への血流をサポートしてくれるためのようです。ドロドロ血液や動脈硬化という言葉が気になる方は松葉茶とイチョウ葉茶や韃靼蕎麦茶などと組み合わせてみるのもオススメです。
抗酸化作用や浄血・血管強化という働きは血流関係の疾患予防としてだけではなく、血行を整えることで様々な不調の軽減にも繋がります。血行不良は様々な不快感・不調を引き起こす要因と考えられているため松葉茶にも様々な改善効果が期待されていますが、代表的と言えるのは冷えの改善。低血圧に良いという説も強心作用によって血圧を上げるようなものではなく、血液循環を良くすることが大きいと考えられます。
血液循環を良くすることに加え、クロロフィルには造血作用が期待されていること・鉄分や鉄分吸収を促すビタミンCが含まれていることから松の葉は貧血予防効果があるという説もあります。浸出するタイプのお茶として摂取するのであれば、脂溶性成分で溶け出しにくいクロロフィルや鉄分をどの程度摂取できるかは微妙なところですが、血液浄化による体質改善のついでに取り入れると若干の補給には繋がるでしょう。
また、むくみ改善と言うとカリウムや利尿成分に目が行きがちですが、血行不良もむくみの原因の一つ。血液循環が悪くなるとリンパ液の循環も悪くなり、特に足など心臓よりも下にある部位に血液やリンパ液が停滞してむくみが起こりやすくなります。このため血液循環を良くすることはむくみの改善にも繋がる可能性がありますよ。冷えやむくみが気になる方、特に女性であればヨモギや明日葉と組み合わせても良さそうです。
松葉茶はコレステロールの排出促進作用、抗酸化・血流改善などの働きを持つと考えられることから、ダイエットサポートにも役立つのではないかと注目されています。松の葉に豊富に含まれているケルセチン配糖体も脂肪分解酵素(リパーゼ)を活発化させることにより、体脂肪の分解を助ける働きが期待されている成分。松の葉由来のものではありませんが「体脂肪を減らすのを助ける」トクホ商品にもケルセチン配糖体が使われていますね。
そのほかクロロフィルは食物繊維と同じ様な働きをすること・サイズが非常に小さいことから、小腸の絨毛間に溜まってしまった重金属などの有害物質を排出させるデトックス効果があるとも言われています。デトックス効果や抗酸化・血行促進作用は代謝向上にも繋がるでしょう。松の葉そのものを使った松葉茶が目に見えるほどの抗肥満効果を持つかは定かではありませんが、体質改善の一環として取り入れることで肥満予防やダイエットにも一役買ってくれる可能性はありますよ。
松の葉そのものはビタミン類を筆頭に、ミネラルやアミノ酸等の必須栄養素を多く含む食材もあるとも言われています。栄養素の補給という面からも身体を保ち、疲労回復をサポートしてくれると考えられます。仙人が食べていた・籠城戦の時に使われたと言われるのも、栄養豊富だったことが関係していたのかも知れませんね。抗酸化作用やクロロフィルによるデトックス効果なども肥満や生活習慣病予防だけではなく、疲労や疲労感の軽減に繋がる可能性があります。
少し松脂っぽさがある独特の匂いを持つ松葉茶ですが、この樹木っぽい、もしくは「松の木だな」という印象の香りには鎮静作用やリラックス効果も期待されています。ヤニ臭さの元と言われる酢酸ボルニル(ボルニルアセテート)は鎮静作用を持つと考えられていますし、鎮静作用や森林浴効果があるとされるa-ピネンなども含まれているのでストレス対策にも役立ってくれるでしょう。神経の興奮を落ち着けてくれることから不眠対策に役立つという説もあります。
ちなみに主にパインスコッチ(Pinus sylvestris)が用いらられているため種は違いますが、パインニードルと呼ばれる松葉の精油も気持ちを落ち着けたり頭をクリアにする働きが期待されていますよ。松葉に強壮・強精作用があると言われる主な理由は栄養補給や代謝向上によるものと言われていますが、心のサポートという点でも役立っている可能性がありますね。
松葉茶は神経痛や関節炎・リウマチなどの痛みの軽減に取り入れられることもあります。これは松の葉の持つ血液浄化によって体質改善がなされるためだと言われてきましたが、近年はケルセチンやα-ピネンなどテルペン類に抗炎症作用も報告されていることから、血液浄化以外の面でも痛み軽減に働きかけてくれる可能性があると考えられています。血行促進によって体を温める働きも期待できますから、特に冷えによって発現・悪化するタイプの痛みがある方は取り入れてみても良いかも知れません。
緑茶と同等以上の抗酸化作用を持つ可能性が報告されている松葉茶は、肌老化を予防してくれるアンチエイジングティーとしても注目されています。活性酸素による肌細胞の酸化はシミ・シワ・たるみなどの原因となることが指摘されていますから、ケルセチンやビタミンC・クロロフィルなど抗酸化物質が多い松葉茶は美肌保持にも効果が期待できますね。血液や血管がキレイになる・血行が良くなることから肌の新陳代謝や透明感の向上にも繋がると考えられます。
抗酸化作用に加えて、ケルセチンはビタミンPと呼ばれるフラボノイド化合物の一種でもあり、ビタミンCを安定させたり作用を高める働きがあります。ビタミンCと相乗して抗酸化力を高める以外に、ビタミンCの持つメラニン色素生成抑制(チロシナーゼ活性阻害)効果やコラーゲン生成促進効果も高まることが認められていますから、内側からの美肌サポートには是非取り入れたい成分と言えるでしょう。
松葉茶には肌代謝を良くしたり乾燥を予防してくれるビタミンAも含まれていますから、老化予防以外にくすみ・肌荒れ対策などにも効果が期待できます。また『本草綱目』の時代から松葉は毛髪を増やす働きがあるとされていましたが、現代でも抗酸化作用+頭皮への血行を良くすることから抜け毛予防や育毛に繋がるのではないかという説もあります。毛生えに良いかは微妙なところですが、クロロフィルなどの働きからも頭皮や髪に栄養素をしっかりと送って綺麗に保つ働きは期待できそうですね。
松葉茶は松の木から葉を採取して、自分で作ることも出来ます。商品としては赤松の葉が使われていることが多いですが、黒松・五葉松・大王松・琉球松など赤松以外の松からも作ることが出来ます。韓国でも“松葉茶”が飲まれていますが赤松以外にアブラマツ(学名:Pinus tabuliformis)を使われることがあるそうですし、北米ではストローブマツ(学名:Pinus strobus)を使ったハーブティーが冬場の風邪・インフルエンザ対策として飲まれているそうです。
このため赤松以外のマツ属樹木の葉を使って自作するという方もいらっしゃいます。ただし松と良く似た針葉樹は多く存在し、中には毒性のある種もありますので、見分けに自信のない方は自作を避けたほうが良いでしょう。また松の葉であればお茶にして利用することは出来ますが、なるべく空気の綺麗な所に生えているものを利用することをお勧めします。
自作の松葉茶は大きく
①フレッシュハーブのような感覚で使う
②軽く蒸して乾燥させたものを煮出す
③乾燥させてから粉末にしたものを溶く
と3タイプの作り方がに分かれています。
採取した松の葉をよく洗い、軸(ヘタのような部分)を取るところまでは全タイプ共通です。軸は松脂が出てくる部分ですので、付けたままだと渋み・臭みが強くなります。取らなくても問題はありませんので、独特の風味が好きな方であれば付けたままお茶にすることも出来ます。①の場合は、洗った生葉を弱火で15~25分程度煎じれば飲むことが出来ますよ。
まとめて作っておきたい・保存を考えている場合は②か③の方法で茶葉を作ります。方法については洗った松の葉を刻んだ後、天日干しだけ行う・軽く炒めてから天日干しする・軽く蒸して天日干しをする…など人によって様々ですが、きちんと水分を抜くのが一番のポイントです。①は煮出さないと若干香りがお湯にうつる程度ですが、乾燥させたものお湯を入れて蒸らす(浸出する)だけで飲むことが出来ます。ただし味は薄めなので、焙煎の工程を入れたほうが飲みやすいかも知れません。
③の粉茶タイプにする場合は乾燥後にミルにかければOK。松の葉の有効成分は脂溶性成分が多く水に溶け出しにくいので、栄養補給という面では丸ごと飲める(食べられる)コチラが優れているでしょう。お湯を注ぐだけで飲めるので最も手軽でもありますが、粉っぽさや苦みがあって飲みにくいとも言われています。粉茶や抹茶と混ぜたり、牛乳で溶いてはちみつを加えると飲みやすくなります。
松葉茶は食品(健康茶)ですので摂取基準などは設けられていませんが、副作用として胃痛や下痢・便秘などが起こる可能性が指摘されています。胃腸が弱い方は注意したほうが良いと言われるお茶でもありますし、何事も過剰摂取は禁物。一日の摂取量は2~3倍程度に留めるようにしましょう。薬のように即効性のあるものではありませんので、体調を見ながら少量ずつ1~2ヶ月程度飲み続けてみて下さい。
松の葉は672年に起きた壬申の乱で天武天皇が負った背中の矢傷の治療に利用された、という伝承もあるほど古くから入浴剤としても利用されてきました。お正月には飾りに使っていた松で“松の葉風呂(松湯)”に入るという風習も残っていますし、ヨーロッパでもマツ属の植物は入浴剤として古くから利用されています。
各地で古くから現代に至るまで松の葉が入浴剤として利用されているのは森林系の香りが心地良いことに加え、健康維持にもメリットがあったためではないかと考えられています。松湯には様々な効果が期待されていますが、働きの多くはα-ピネンやカンフェンなどのテルペン類(香り成分)によるものと考えられます。あの松の香りとしか表現しようのない森林系の香りにはリラックス効果が期待できるため、ストレス対策や安眠のサポートにも繋がると考えられています。
血行促進作用があり保温性に優れているという報告もなされていますから、冷え性の方や冬場の入浴にも適しているでしょう。テルペン類には鎮痛作用が期待できるものもあるため、保温力と合わせて神経痛やリウマチ・筋肉痛・肩こり・腰痛などの緩和にも有効とされています。血行が良くなりリラックス効果も期待できますので、疲労回復にも繋がりますね。クロロフィルやテルペン類には抗菌作用があるので風邪予防にも役立ってくれるでしょう。
そのほか抗菌作用からニキビ予防に、血行促進からむくみ改善やダイエットサポートに、ケルセチンやビタミンCなどの抗酸化物質から肌老化予防になど美容面でも効果が期待されています。クロロフィルの消臭効果から体臭・加齢臭対策に良いという説もありますよ。
松の葉を入浴剤として利用する場合は
という方法がポピュラー。もっと手軽な方法としては松葉を刻み布袋に詰め、浴槽に入れて水から沸かすという方法もあります。ただし下処理をきちんとしないと、浴槽に脂がついて汚れてしまう可能性があるため注意が必要。使用する松葉の量はお好みによって色々ですが、大人の手で一掴みくらいという方が多いようです。
ちなみに生葉が無い場合は、松葉茶(乾燥したもの)でも代用できます。日本の松とは違いますが、市販されているエッセンシャルオイル“パインニードル(スコッチパイン)”などを使うことでも、同じ様な効果が期待できると言われています。身近に松がない・排気ガスなどが気になるという方は待つのはエキスの含まれた入浴剤や精油を使ってみるのもおすすめですよ。
【松葉茶/松の葉茶】<br />原料植物、健康茶として期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>【オリエンタルジンセング/高麗人参】<br />原料植物、健康茶に期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本でも珍重されてきた歴史のある生薬、オタネニンジン。高麗人参やオリエンタルジンセングなどとも呼ばれています。古くは不老長寿に近づく生薬・万能薬のように考えられていた存在で、近年でもジンセノサイド(ギンセノシド)群と呼ばれるサポニンに様々な有効性を持つ可能性が報告されています。東洋を代表するアダプトゲンハーブの一つとして欧米でも注目されている存在です。

日本でも古くから珍重されてきた生薬であり、東洋を代表するハーブの一つとも言われるオタネニンジン。高麗人参やオリエンタルジンセングという名称でも呼ばれており、サプリメントなどの健康食品や栄養ドリンクなどにも配合されていますね。呼び名にニンジンが付くことから野菜として食べられているニンジンの仲間のように感じますが、緑黄色野菜のニンジンがセリ科であるのに対してオタネニンジンはウコギ科と全くの別物。ちなみに混同されやすい田七人参(三七人参)は学名をPanax notoginsengとされる近縁種で、こちらは中国南部が原産とされています。またアメリカジンセング(花旗参)も同属種であり、名前は似ているもののシベリアジンセング(エゾウコギ)はウコギ属と別属になります。
日本でオタネニンジンは高麗人参以外に朝鮮人参や薬用人参と呼ばれることもあります。元々日本には現在野菜として食べられているセリ科のニンジン(carrot)が無く、人蔘と言えば高麗人参を指す言葉でした。しかし野菜として普及したセリニンジンの方が一般的な存在となるにつれ、セリニンジン→ニンジンと呼び名が変わっていきました。オタネニンジンは輸入元にちなんで“朝鮮人参”と呼ぶようになりましたが、戦後は輸入元である韓国に配慮して“薬用人蔘”という名称で販売されるようになります。しかし薬として認められていないものに「薬用」を付けるのは薬事法に抵触すると行政指導が入り、現在は“高麗人参”という呼称で落ち着いています。現在でも人によって呼び方がまちまちなのは、こうした紆余曲折があったためなのかもしれません。
オタネニンジン(高麗人参)は紀元前から中国や朝鮮半島で生薬として重宝されていたと伝えられ、秦の始皇帝が愛飲していたという伝説もあります。後漢(1~2世紀)頃に成立したと言われている中国最古の薬物書『神農本草書』の中でも副作用なく長く服用でき不老長寿に繋がるとして上品に分類されており、効能として“五臓を補い、精神を安んじ、魂魄を定め…(中略)…久しく服用すれば身を軽くし、年を延ばす”など様々な効能が記されています。こうした働きから高麗人参は現在に至るまで非常に優れた生薬として重宝され「漢方薬の王様」とも呼ばれています。日本伝来は奈良時代頃、739年(天平11年)に渤海の文王からの修好使節が聖武天皇にあてて30斤の高麗人参を献上したのが初ではないかと言われています。真偽はさておき、初めて高麗人参を口にした日本人は聖武天皇であるという説もあるほど。
奈良時代以降高麗人参の輸入が行なわれるようになりますが、非常に高価で稀少なことから皇族と選ばれた貴族しか口にすることは出来なかったようです。後に豊臣秀頼が朝鮮に出兵した理由の一つにも、高麗人参が欲しかったのではないかという説もあるそう。健康オタクと言われる徳川家康も高麗人参を非常に重宝し携帯するほどだった、という伝承が残っていますよ。江戸時代に入ると高位の人だけではなく、お金さえ出せば庶民でも高麗人参が入手できるようになります。当時は現在のように医療・医薬品が発達していなかったため万能薬として持て囃され、高麗人参を買うために娘を売る事もあったそう。時代劇でも時折描かれているシーンですね。「孝行は薬の鍋へ身を投げる」という川柳が出回ったり、分不相応なことを戒める「人参飲んで首縊る」という例えが普及したのも江戸時代の話だそうです。
八代将軍徳川吉宗の時代になると高麗人参を国内で栽培することが試みられ、薬草園で栽培に成功した種苗を各地の大名に与え栽培が推奨されました。このことから将軍から下賜された人参として“オタネニンジン”という呼び名が定着したと言われています。とは言え、現在の高麗人参の価格はピンキリ。健康食品も多く流通していますし、薬用養命酒などにも配合されているので昔よりは身近な存在になったと言えるでしょう。昔の万能薬の名残であったり、近年になって高麗人参抽出物に様々な健康効果を持つ可能性が報告されていることから「とりあえず身体に良さそう」というイメージがある食材でもありますね。そんな高麗人参はどういった成分を含み、どのような働きが期待されているのかを改めて調べてみました。ただし医薬品・食品両方の扱いで販売されているものがあり、食品の場合は効果が認められていないものとなります。また下記では人に対する有効性が認められていない(研究段階で有効性が示唆されているもの・伝統医療上の効能)部分の紹介も含みますことを予めご了承下さい。
高麗人参(オリエンタルジンセング)は「アダプトゲン」と呼ばれるハーブの一つに数えられる存在であり、利用されてきた歴史の長さもあり東洋の代表的なアダプトゲンハーブとして紹介される事も少なくありません。アダプトゲンというのは1947年にNikolai Lazarev 博士により“体に悪影響を与える物理的、化学的、または生物学的なストレッサーを、非特異性の抵抗力を高めることによって撃退するもの”と定義されています。大まかに言うと精神的緊張・不安・肉体疲労などのストレスに対する抵抗力をアップさせ心身のバランスを整える働きを持つものということですね。
高麗人参にはジンセノサイド(ギンセノシド)群と呼ばれるサポニン成分が含まれており、生人蔘を水蒸気で蒸してから乾燥させた“紅参”であれば約30種類のジンセノサイドが含まれていることが報告されています。ジンセノサイドには多くの種類がありますが、高麗人参には中枢神経に対して抑制的に働くRb群(Rb1、Rb2、Rcなど)・反対に興奮的に働くRg群(Rg1、Rg2、Reなど)の両方が含まれていると言われています。この抑制系・興奮系のジンセノサイドがバランスよく働くことで、様々なストレスへの抵抗力を高めたり、乱れた神経系のバランスを整える働きが期待されています。
高麗人参は古くから滋養強壮薬として利用されてきました。かつて万病に良いとされていた一端としても、現在のように医療が発達していなかったため身体が本来持つ力を取り戻す=自然治癒力を高めるという働きが大きかったのではないかという見解もあります。現在でもジンセノサイド(ギンセノシド)によって自律神経のバランスを整えたり・低血圧を改善する働きがあると考えられており、胃腸機能を含む体調を整えて活力を高める効果が期待されています。栄養吸収や新陳代謝が良くなることにも繋がるので、結果として滋養強壮や疲労回復をサポートしてくれるでしょう。
オリエンタルジンセング(高麗人参)と疲労との関係については各国で研究が行われています。慢性疲労の被験者90人をプラセボ群と高麗人参摂取群に分けて行われた韓国の実験では、高麗人参摂取群の方がプラセボを服用した人よりも身体的および精神的な疲労が少なく酸化ストレスの減少が見られたことが2013年に『PLOS ONE』に掲載されています。2016年に『Journal of Korean Medical Science』に掲載された研究のレビューでは、高麗人参サプリメントが疲労の軽減に有効であり、身体的パフォーマンスを高める可能性があることも示唆されています。
ただし高麗人参(オリエンタルジンセング)は近縁種であり基本的には似た働きを持つとされるアメリカジンセングに比べ、作用が興奮系寄りである・循環器系への刺激が強いとする見解もあります。このため高麗人参が微温性で興奮系寄りの“陽の人参”、アメリカジンセングを微涼性で鎮静寄りの“陰の人参”と称することもあるそう。高麗人参は血行がよく元気な人が飲むと鼻血や頭痛などの副作用が出る・高血圧患者には適さないとも言われています。元々虚弱体質であったり体温・体力が低い方でなければ、アメリカジンセングやより穏やかなクコ・甘草・オートストローなどから試してみても良いでしょう。精神的な面でもイライラなど興奮系の不調が出る方であれば、高麗人参よりアメリカジンセングの方が適しているという見解もあります。
高麗人参は低血圧だけではなく貧血・血行不良に起因する冷え性やめまい・だるさ・倦怠感・肩こりなど様々な不調の軽減にも利用されてきました。高麗人参が貧血に良いと言われているのは鉄分や葉酸などを豊富に含んでいるという訳ではなく、赤血球の生成を促進する働きを持つと考えられているためのようです。ジンセノサイドもしくは他どの成分の働きかけであるかは解明されていないので信憑性はイマイチな部分もありますが、アダプトゲンとして体全体の機能を整えることで赤血球生成促進に繋がる可能性もないとは言い切れません。
また血流改善に関しては中枢神経系への働きかけを持つとされるジンセノサイド(サポニン)によって自律神経のバランスが整うこと、血小板凝集を抑える働きにより血流を改善するなどの働きが考えられます。高血圧の方は控えたほうが良い・循環器への刺激が強いという指摘もあるほどなので、逆から見ると低血圧や循環不良の改善には効果が期待できる可能性はあるでしょう。高麗人参には自律神経バランス調整や新陳代謝向上も期待されているので、合わせて冷え性や血行不良による不調緩和に効果が期待できるでしょう。貧血に良いとされるのも血液を作るだけではなく、血液循環を整えてくれる方面からのサポートもあるかもしれません。
高麗人参に含まれているジンノセサイドなどのサポニン類には殺菌・抗菌作用があります。また免疫機能を司るナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあるという報告もなされているため、殺菌作用と免疫力を高める働き両方から感染症予防に有効とされています。マウスを使った実験では高麗人参エキスの経口投与で呼吸器合胞体ウイルス感染後の肺ウイルス量に低下が見られたことが2014年『International Journal of Molecular Medicine』に発表されています。そのほかにも高麗人参エキスを毎日100mg・12週間摂取するという実験ではプラセボ摂取群に比べて高麗人参エキス摂取群には風邪やインフルエンザ罹患数が少なく、免疫機能を司どるナチュラルキラー細胞の活発化が見られた、などの研究報告があり、高麗人参には免疫調節機能や抗ウイルス活性があるのではないかと研究が行われています。
アダプトゲンと呼ばれるハーブの特徴として、どれも抗酸化作用を持つ物質を含んでいることが挙げられています。高麗人参やアメリカジンセングであればサポニン(ジンノセサイド)が抗酸化物質でもあり、期待されている様々な働きの中には活性酸素の働きを抑制するというものもあります。このため活性酸素によって細胞が酸化されることで起こる機能不全や老化・細胞変性などを抑制し、若々しく健康な状態を保つにも高麗人参は役立つと考えられています。かつて老人病に良いと生薬として扱われてきた理由としても、優れた抗酸化作用を有していたことが関係しているのかもしれません。
サポニンは抗酸化作用を持ち、血中脂質が酸化してできる過酸化脂質の生成を防ぐ働きが報告されている成分でもあります。過酸化脂質が血液中に増えると血液の粘度が上がる・酸化したLDLコレステロール蓄積しスムーズな血液循環が行なわれにくくなります。この結果、高血圧や動脈硬化・血栓などを起こすリスクが高まると考えられるため、高麗人参はこうしら血流トラブルの予防にも効果が期待されています。2008年に京都大学で行なわれた高麗人参をや甘草など粉末を摂取した実験では、高麗人参などの生薬は副交感神経活動を増強することで心臓血管健康維持に有用な働きを持つ可能性があることも報告されています。
また人に対する有効性として十分なデータでは無いとされていますが、近年近年ジンセノサイドは血糖値上昇抑制作用やインスリン感作性の改善効果が期待できるのではないかと注目されています。2008年に『Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine』に掲載された高麗人参と血糖値の関係についてのレビューでは、高麗人参抽出物が抗高血糖活性を示しインスリン抵抗性低下・インスリン産生増加させたことを紹介し、オリエンタルジンセング(高麗人参)やアメリカジンセング(花旗参)に含まれているジンノセサイド類が糖尿病治療に有益な可能性が高いと結論付けています。抗酸化作用が高いと考えられている事と合わせて、糖尿病合併症の予防に繋がる可能性も注目されています。
ジンセノサイドに期待されている血糖値上昇を抑える働きは肥満予防としても注目されています。インスリンは食事後などで血糖値が上昇すると分泌され高血糖状態を防ぐよう働きますが、血糖値を一定に保つために血液中のブドウ糖を脂肪細胞に蓄積させる・脂肪分解を抑制するなどの働きを持っています。このため血糖値の急激な上昇を抑えてインスリンの分泌量を抑えることは肥満予防にも繋がると考えられています。
またジンセノサイドには内臓機能の活発化や新陳代謝向上効果があるとも言われているため、基礎代謝を上げることで太りにくい体質作りに繋がるのではないかとする説もあります。自律神経のバランス回復や血液循環改善からはむくみ軽減にも繋がりますので、代謝や血行が悪いタイプの方であれば肥満予防・むくみ予防としても役立つ可能性があるでしょう。
高麗人参茶や高麗人参サプリなどは美肌作り・肌の老化予防としても取り入れられています。高麗人参が肌に対しても嬉しい効果を持つと言われる理由はいくつかありますが、ジンセノサイド(ギンセノシド)による血液循環を良くしてくれる働きと抗酸化作用が大きいでしょう。抗酸化作用は活性酸素の働きを抑えることで、肌細胞が酸化することで起こるシワ・たるみなどの肌老化を予防する働きが期待されています。
また血液循環が良くなることで肌にしっかりと酸素が行き渡り、皮膚のクスミ軽減・新陳代謝(ターンオーバー)の促進に繋がると考えられます。そのほかアダプトゲンとしてストレス抵抗力を高める働きから、ストレス性の肌荒れ予防に役立つのではないかという説もあります。脂質が酸化して出来る過酸化脂質は大人ニキビの原因と言われていますから、ニキビ予防にも効果が期待できそうですね。
高麗人参やアメリカジンセングに含まれているサポニン配糖体の一種ジンノセサイド(ギンセノシド)には、脳内の受容体を刺激することで脳機能を活発化させ、加齢に伴って起こる認知機能の低下を予防する効果が期待されています。試験管もしくは動物実験ではジンセノサイドなどの高麗人参成分がフリーラジカルによる損傷から脳を保護する可能性を示した報告が多くあり、韓国ではアルツハイマー病患者を対象とした試験でも認知機能障害改善に有効性が見られたことが報告されています。
それ以外に、血液循環を促す働きからも脳機能の保持・向上に、抗酸化作用・抗血液凝固作用と合わせて脳血栓や脳血管性認知症に繋がる可能性もあると考えられます。しかし高麗人参と認知機能・気分症状に対しての研究報告には一貫性がなく、プラセボ以上の効果なないとするもの。8週間以上の継続利用によって効果が低下するなど様々な報告がなされています。神経機能に関するものだけではなく、高麗人参の有効性については説得力がない・信憑性が低いという見解もあるため注意が必要です。
古くから中国では『高麗人参七効説』と呼ばれる高麗人参の薬効を7つにまとめたものがあります。上記でご紹介した部分を含むところもありますが、簡単な要約を付けてご紹介します。高麗人参の効能として様々な効果が紹介されていますが、エビデンスだけではなくこの『高麗人参七効説』に起因する部分も多いようです。
高麗人参は女性特有の不調や男性の生殖トラブル改善に有効な食品として紹介されることも少なくありません。更年期障害やPMS(月経前症候群)の軽減に役立つとされているのは、ジンセノサイドに自律神経のバランスを整える働きが期待できることが大きいと考えられます。更年期障害やPMSによる不調はホルモンバランスの乱れだけではなく、ホルモンバランスの乱れによって自律神経のバランスが崩れて起こると考えられているので納得できる部分も少なくありません。男性機能や不妊改善のサポートについても同様に、ストレス抵抗力アップ・自律神経調整・血流改善などから繋がる可能性はあると考えられています。
ただし妊娠中や授乳中の摂取を推奨している方もいらっしゃいますが、ジンセノサイドにはステロイドホルモンと酷似した構造をしているものがあることが指摘されています。刺激・興奮作用があること・未解明な部分が少なくないこともありますから、デリケートな時期やお子さんへの自己判断での使用は避けたほうが良いでしょう。
副作用のない万能ハーブ(生薬)と思われがちな高麗人参ですが、頭痛・動悸・吐き気・下痢などの副作用を起こすこともあります。一時的なものであれば問題ないとバッサリ切り捨てている方もいらっしゃいますが、体調に異変を感じた場合は無理をして飲む必要はありません。医薬品ではなく食品(健康食品)として摂取する場合は効果も副作用の無さも保証されておらず、不適切な摂取によって生じた副作用等も自己責任の範疇となります。自分の体調を第一に考え、不安がある場合は医療機関を受診しましょう。
【オリエンタルジンセング/高麗人参】<br />原料植物、健康茶に期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>【カキドオシ/グレコマ】<br />原料植物、健康茶として期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>カキドオシは隣の土地から垣根を通り抜けて侵入することが名前の由来とも言われる生命力の強い野草で、日本全国に自生しています。古くは子どもの“疳の虫”を取り除く薬草として使われていたことから疳取草という別名もありますよ。日本でも民間療法の中で利尿・強壮・結石対策など様々に利用されてきた存在ですが、近年は血糖上昇抑制・血圧上昇抑制などの働きを持つ可能性が報告されたことで生活習慣病予防やダイエット茶としても注目されるハーブとなっています。

カキドオシは日本全域に自生している多年草で、丸みがあり縁に鋸歯(ギザギザの切れ込み)がある葉・薄紫色系で反転がある花が特徴の植物です。春頃になると道端や空き地でも見かけることも少なくない、良く言えば身近な野草・悪く言えば庭に勝手に生えてくる雑草というところでしょうか。カキドオシという呼び名も“地面を這いながら長く成長し、隣の土地から垣根を通り抜けて侵入してくる”ことが由来とされています。植物としてはシソ科に分類され、葉や茎を揉むとシソやミントに似た独特の芳香を放つことも特徴。踏みつけるように歩くと独特の匂いがするので、詳しい方であれば散策中に香りで「カキドオシがあるな」と分かるのだそう。
同じシソ科でもハッカ属とは別属とされていますが、カキドオシ属の属名Glechomaは古代ギリシャ語でハッカの一種を指す“glechon”という呼び名が由来とされています。いかにもハーブ系というような芳香が印象的だったからなのかもしれません。ちなみに日本に自生しているカキドオシは学名Glechoma hederacea subsp. grandisもしくはGlechoma hederacea var. grandisと表記されることが多く、ヨーロッパ原産の近縁種であるセイヨウカキドオシ(Glechoma hederacea)の亜種もしくは変種という扱いになっています。
カキドオシの英名としては“Alehoof”として紹介されることが多いですが、これはお酒(Ale/エール)とハーブ(hoof)を組み合わせたもの。中世頃まで主流であったグルートビールと呼ばれるお酒の味・香り付けに利用されていたことが名前の由来とされています。このため“Alehoof”が指すのは厳密にはカキドオシではなく、セイヨウカキドオシの方ではないとも考えられますね。セイヨウカキドオシはヨーロッパで古くから薬用植物として利用されており、2世紀頃に活躍したギリシャの医学者ガレン(ガレノス)も治療に用いていたと伝えられています。そのほか“肺のハーブ”とし呼吸器系の不調に、風邪や咳などの軽減・強壮剤・利尿剤としてなどあらゆる事に用いられてきたのだとか。その用途の広さや、フレッシュハーブを使ったハーブティーはビタミンC補給源にもなるということでアメリカへの入植初期にも持ち込まれました。
話を元のカキドオシに戻しますが、こちらも日本列島以外に朝鮮半島や中国・シベシアなどにも自生しています。東アジアでもカキドオシは薬用植物として利用されており、乾燥した葉は中国で金銭草(※近縁種が使われていることが多い)・日本では連銭草という名前で生薬としても利用されています。民間医療・民間療法の中ではヨーロッパと同じく利尿剤や呼吸器系の不調に用いられてきたほか、江戸時代頃から子どもの熱・ひきつけ・疳の虫の特効薬として利用されてきたことから“疳取草”とも呼ばれています。また食べられる野草の一つでもあり、地域によってはお浸しなどにして食すこともあります。シソやヨモギほどポピュラーではありませんが「和ハーブ」の一つと言える存在ですね。
長らく民間薬として利用されてきたカキドオシですが、近年は動物実験などでカキドオシ抽出物に血糖上昇抑制・血圧上昇抑制などの働きを持つ可能性が報告されており、ダイエットサポートや生活習慣病予防などの面でも臭目される存在となっています。有効性や安全性については十分なデータがないこと、過剰摂取による副作用や炎症誘発性・医薬品等との相互作用なども指摘されているので注意が必要ですが、健康茶・減肥茶として人気が高まっているお茶の一つですから少量から取り入れてみても良いかもしれません。
カキドオシが健康茶として注目されている理由の一つとして、「血糖値を下げる働き」が期待できるお茶であるということが挙げられます。これは1968年の日本生薬学会において、カキドオシエキスには特異的な血糖値降下作用があると富山大学薬学部によって報告されたのが事の発端だと言われています。作用メカニズムについては分かっていないところも多いそうですが、ビタミンCや硝酸カリ・ウルソール酸など複数による複合効果ではないかと考えられているようです。
食餌誘発性肥満マウスモデルにウルソール酸を与えた研究では、インスリン受容体およびインスリン様成長因子I(IGF-I)受容体のリガンド依存性活性化を強化し血糖の低下をもたらすしたということも2012年の『PLOS ONE』に掲載されています。カキドオシやグレコマの作用については有効性を認められるほどの研究データはなく、医薬品的効果をもつものとしては認められていません。しかし血糖コントロールをサポートする可能性があること、薬のような副作用が認められない薬草であるという報告もあることから、セルフケアに取り入れやすい健康茶・民間療法の一種として注目されています。
カキドオシには抗酸化作用を持つフラボノイドやビタミンCが含まれています。このため血中脂質が酸化されることで出来る過酸化脂質が血管内に蓄積し、血管を狭めたり柔軟性を損なわせることで起こる血流障害の予防に繋がると考えられています。タンニンにも過酸化脂質の増加を防ぐ働きが報告されていますから、相乗して血管の状態を正常に保ち、動脈硬化や心筋梗塞などの予防を手助けしてくれるでしょう。
また血管の状態・正常な血液循環を保つことも高血圧予防に繋がりますが、カキドオシにはカリウムが含まれているためナトリウム排出を促すことでも血圧降下作用を持つことが認められています。2007年にヤヱガキ醗酵技研株式会社による実験では、カキドオシ抽出物を摂取したラットはナトリウムの排泄が促されたことも報告されています。血糖値上昇抑制と同様に血圧降下についてもカキドオシは薬のような副作用が無いと考えられているため、血圧降下薬を飲むほどではないけれど血糖値が高め…という方にセルフコントロールのサポートとして役立つのではないかと期待されています。
カキドオシ茶に期待されている“血糖値上昇を抑える”という働きは肥満予防にも繋がります。インスリンは食事後などで血糖値が上昇すると分泌され高血糖状態を防ぐよう働きますが、血糖値を一定に保つために血液中のブドウ糖を脂肪細胞に蓄積させる・脂肪分解を抑制するなどの働きを持っています。このため血糖値の急激な上昇を抑えてインスリンの分泌量を抑えることは肥満予防にも繋がると考えられています。
またカキドオシに含まれているウルソール酸(ursolic acid/ウルソル酸とも)もダイエットをサポートしてくれる成分として注目されている存在。ウルソール酸はリンゴの皮・ローズマリー・ペパーミントなど様々な植物に含まれている成分ですが、近年の研究で筋量減少を抑える働きやタンパク質同棲促進による筋肉量増加・中性脂肪の分解促進などの働きを持つ可能性が報告されています。2012年の『PLOS ONE』に発表された研究の中ではウルソール酸の摂取によって褐色脂肪細胞の増加が観測されたことから、ウルソール酸を含むカキドオシ茶も脂肪燃焼をサポートしてくれるのではないかという期待もあります。
ただし、これらの成分のヒトに対する有効性については十分なデータが無く、カキドオシ抽出物ではなく“お茶”として飲む場合の摂取量で効果があるか否かも分かっていません。このためカキドオシ茶に過度なタイエッド効果を期待するのは避けたほうが良いと考えられますが、食事の改善や運動などと合わせて取り入れることで肥満予防をサポートしてくれる可能性はあるでしょう。メタボリックシンドローム予防にも注目されています。
カキドオシは利尿作用を持つ薬草として利用されてきた歴史があり、近縁種を含めるとヨーロッパから中国まで広範囲で利尿剤として利用されてきたハーブでもあります。むくみ対策として以外に腎臓や胆道・膀胱・尿路などにできる結石の改善にも有効と考えられ、結石対策の民間療法としても煎じて飲まれてきました。作用秩序などははっきりと分かっていないようですが、サポニンやリモネンなどが肝臓や腎臓の働きを高める・カリウムの働きと合わせて利尿効果を持つことから、結果として尿路結石や腎臓結石などに繋がるのではないかと考えられています。
そのほかタンニンが結石の構成物質であるカルシウムと結合して結石が出来るのを予防する・結石を溶かす働きがあるのではないかという見解もあります。ただしカルシウムはシュウ酸と結合して便として排出されるので結石予防の場合には必要な栄養素でもあると言われていますから、既に結石がある方であれば病院で受診し、補助療法・再発予防として取り入れても良いかを確認するようにして下さい。また腎疾患・肝疾患のあるかたの使用は禁忌とするという注意喚起もなされていますので、結石以外にも持病のある方は医師の支持を仰ぎましょう。
カキドオシはシソ科のハーブで「踏めば分かる」とも言われるように独特の芳香を持つ植物でもあります。ミントのようなとも称される香りにはリモネンなどの芳香成分が含まれており、香りによる鎮静・リラックス効果が期待できると考えられています。はっきりと解明はされていないものの子供の疳の虫(興奮・癇癪・夜泣きなど)に良いと用いられてきたのも、こうした芳香成分による働きかけが大きいのではないかと言われていますよ。大人の場合でも気持ちを落ち着けたりストレスを緩和してくれる働きが期待できますから、リラックスティーとして取り入れてみても良いでしょう。
カキドオシに含まれているタンニンは殺菌作用や収斂作用を持つ成分でもあります。タンニンは抗炎症作用を持つ可能性も報告されていますし、サポニンも咳や痰などの改善効果が期待されている成分です。このためお茶として飲むことで呼吸器系からのウィルス侵入を抑制したり、咳や気管支炎を緩和する働きが期待されています。
またリモネンなどの精油成分にも抗菌作用や抗ウィルス作用がありますし、乾燥した葉にどの程度の量が含まれているかは定かではないもののビタミンCも白血球の機能を高めるなど免疫機能を高める働きが報告されている栄養素です。サポニンにも免疫機能を司るナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化する働きがあると言われていますから、合わせて風邪やインフルエンザ予防としても役立ってくれるでしょう。
カキドオシ茶には抗酸化作用を持つフラボノイド類(ポリフェノール)やビタミンCが含まれているため、活性酸素の増加によって引き起こされるシワ・たるみなどの肌老化予防にも役立つと考えられています。ビタミンCにはメラニン色素生成抑制作用もありますので紫外線・シミ対策にも効果が期待できますし、コラーゲン生成を促す働きもありますので肌のハリを高める働きも期待できるでしょう。肝臓・腎臓の働きを良くすることで解毒力が高まり、肌荒れやくすみ予防に良いという説もあります。
到るところに生えている身近な野草(薬草)であるカキドオシは乾燥もしくは半乾燥させて入浴剤としても利用されてきました。働きとしては血液循環促進や毒素排出促進に良いとされており、血行不良による冷え性の軽減・あせもや湿疹などの軽減にも利用されているそうです。成分的に見ても精油成分には血行を促すものが含まれていますし、収斂・消炎・殺菌作用をもつタンニンも含まれているので湿疹やニキビの軽減に繋がると考えられます。芳香成分によるリラックス効果も期待できるので、疲労回復や安眠サポートにも役立ってくれるでしょう。
ウルソール酸は加齢や光老化によって引き起こされるコラーゲン繊維束の崩れを修復する・コラーゲンを丈夫にする働きが報告されている成分でもあります。この働きからレチノール以上のシワ改善・アンチエイジング効果が期待できる成分として化粧品原料にも取り入れられています。カキドオシ全体としても、秋田大学の実験ではカキドオシ抽出物に細胞内メラニン顔料とチロシナーゼ活性の両方を減少させる働きがあることが報告されており、色素沈着の治療や美白化粧品成分としての有効性が示唆されています。カキドオシのチンキを作って手作りコスメを作るという方はあまりいらっしゃらないですが、化粧品成分として活躍する日が来るかもしれませんね。
また生葉の汁・擂り潰してペースト状にしたものは、水虫の民間療法としても用いられています。一日数回患部にすり込むように塗ると痒みが軽減するのだとか。欧米でもセイヨウカキドオシを打撲や皮膚疾患に対する民間療法の中で使用することがあるそう。そのほかのかゆみを持つ皮膚炎症・化膿性の湿疹や出来物にも良いという説もありますが、肌に合わない場合は逆に炎症を悪化させてしまう場合もあるので注意が必要です。
カキドオシの摂取量としては大人の場合1日10~15g程度の茶葉使用が目安とされています。10gにつき水1リットル程度を加え、中火で10分程度煮たものを飲むと良いでしょう。水分が半分程度になるまで煮詰めるという方法もありますが、あまり長時間煮てしまうと芳香成分が揮発してしまうため煮詰め過ぎは避けたほうが良いようです。
ちなみに子供の場合は12~10歳程度であれば6~8g、6~9歳くらいであれば3~5g程度と言われているようです。伝統的に小さいお子さんにも利用されてきたお茶なので少量の摂取ならば問題はないという見解が主流ですが、十分なデータがないため乳児・幼児への使用は控えたほうが無難でしょう。また大人子ども関係なく、タンニンが含まれているので空腹時の飲用は控えるようにします。
【カキドオシ/グレコマ】<br />原料植物、健康茶として期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>【クリーバーズ】<br />原料植物、ハーブティーに期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ヨーロッパでは紀元前から現在に至るまで“浄化のハーブ”として利用されてきたと伝えられるクリーバーズ。現在でも春に血や身体を綺麗にしてくれるハーブを摂る“春季療法(Spring Cleansing)”という伝統療法などで使用されています。リンパ巡りを整える働きや利尿作用が期待できることからむくみ改善やセルライト予防、老廃物排出促進から肌荒れ予防など美容面のサポートととしても注目されているハーブです。

日本ではさほどポピュラーではないものの、ヨーロッパや北米では畑などに生えている雑草の一つでもあるクリーバーズ。ガチョウがよく食べているくさであることから別名“Goosegrass(グースグラス)”とも呼ばれています。原産地であるヨーロッパでは刻んだ葉と茎をスープやシチューにして食べたり、種子を焙煎してコーヒーの代替品として利用することもあります。また紀元前からクリーバーズは“浄化のハーブ”として利用されてきたとも伝えられ、現在でも特にイギリスのハーバリストはクリーバーズを使用することが多いそう。ハーブ療法で欠かせないハーブの1つとも言われているのだとか。
そんなクリーバーズは学名をGalium aperineというアカネ科ヤエムグラ属の植物。和名については「ヤエムグラ(八重葎)」と紹介している販売者・サイトも多いのですが、植物分類ではヤエムグラの学名はGalium spurium var. echinospermon。クリーバーズは和名を“シラホシムグラ”とされている外来種(帰化植物)のため、厳密には別種となります。ただしメーカーによって原材料が同じGalium aperineであってもシラホシムグラと表記しているところ・ヤエムグラと表記しているところがあるため、学名を重視して見たほうが良さそうです。ヤエムグラとシラホシムグラの2つは良く似ていますが、花が薄黄緑~クリーム色のヤエムグラに対して、シラホシムグラは花が真っ白なことが大きな違い。またシラホシムグラは葉の付け根あたりに白い毛が生えていることも特徴とされています。
そのほかヤエムグラやクリーバーズ(シラホシムグラ)と同じヤエムグラ属の植物は、世界に約400種・日本国内でも19種が自生していると言われています。ヨーロッパではクリーバーズ以外にウッドラフと呼ばれるGalium odorataや、レディースベッドスローと呼ばれるGalium verumなども民間療法の中で使われています。ちなみに属名として使われているGaliumは“乳”を意味するギリシア語が由来で、かつてチーズ作りの時に牛乳を固めるために使われていたことが由来とされています。こうしたヤエムグラ類の区別は古い時代ほどハッキリしていなかったため現在のクリーバーズを指すかについては疑問が残るようですが、クリーバーズは紀元前からヨーロッパで有用な働きを持つ薬用植物・ハーブとして利用されてきた歴史があります。
1世紀に活躍した古代ギリシャの医師・植物学者であるディオスコリデスが疲労回復に良いハーブとして処方していたとも言われています。ローマ帝国時代のギリシアの医師ガレノスは肥満治療に使った・ローマの大プリニウスはむくみによる体重増加の治療に使ったとも伝えられています。少なくとも約2000年前から現在に通じるような利用法が存在していたんですね。また、皮膚疾患や火傷・外傷のケアにも使用されてきたと伝えられており、後の16世紀に活躍し「(イギリスの)ハーブ療法の父」と称されるニコラス・カルペパーもクリバースを止血用ハーブとして用いていたそう。加えてクリーバーズの若い葉を煮込んで食べると肝臓強化に良いと紹介していたという説もあります。
ちなみに現代でも日本の「春は苦味を盛れ」と似たようなもので、ヨーロッパには春に血や身体を綺麗にしてくれるハーブを摂る“春季療法(Spring Cleansing)”と呼ばれる療法があります。イギリスではネトルと共にクリーバーズも“春季療法”で活用されるポピュラーなハーブに数えられていますよ。日本でクリーバーズは春の味覚ではありませんし、ハーブティーとしてもポピュラーとは言い難い存在。しかしヨーロッパでむくみケアに使われていることから、デトックスハーブの一種としてブレンドティーやサプリに加えられることもあります。老廃物や毒素を排出を排出させることからニキビや肌荒れ対策など美容サポート系、体質改善に良いとされることから授乳期サポートティーにブレンドされていることもあるようです。
ヨーロッパを中心とするエリアでクリーバーズは伝統的に利尿薬のような形で使用され、リンパの浄化作用を持つハーブと考えられてきた歴史があります。現在でもハーブ療法や民間療法では穏やかな刺激作用によってリンパ機能の強壮・活性化を促すハーブとされ、体内の老廃物や毒素の排出促進にも繋がること・利尿作用を持つことと合わせてむくみの軽減やデトックスに利用されています。そのほかリンパの流れを良くすることで倦怠感を軽減したり、リンパ腺の腫れを抑えることで扁桃腺炎・中耳炎・乳腺炎などのリンパ節炎のケアに役立つという見解もあります。
成分的に見てもクリーバーズは静脈還流を促すことでリンパ液の循環を調整する働きが期待できるフラボノイド類とクマリン誘導体を含んでいます。伝統的用途とリンパ系への有用性が示唆されている成分を含むことからクリーバーズはリンパ循環サポートやむくみ解消に取り入れられていますが、その働き・有効性についての研究はほとんど行われていません。ヒトを対象にした臨床試験のデータもありませんから、こうした働きは伝統医療・民間療法の中での効能という位置付けになっています。有効性が認められたものではありませんし、個人差なども大きく影響すると考えられます。取り入れる場合は自身の体調を見つつ、明らかな不調や疾患がある方は医師ほか専門家の指導の元で使用してください。
クリーバーズティーはリンパの巡りを良くする働きと利尿作用が期待できることから、老廃物や毒素の排出を促してくれるデトックスティーとしても利用されています。リンパ刺激や利尿作用によって腎臓や肝臓の働きを整える・穏やかな緩下作用を持つとする説もあり、体内を綺麗に保ってくれるハーブとしてイギリスなどでは春季療法(Spring Cleansing)に取り入れられています。デトックス用としてはネトルやダンデライオンなどとブレンドして使われることも多いようです。
デトックス効果が期待できることから、クリーバーズティーはセルライト予防用としても注目されています。セルライトは医学的な言葉ではなく美容業界の定義のため曖昧な所もありますが、脂肪細胞が老廃物が結びつき肥大化したものと考えられています。つまり血液やリンパ液の流れを整えて老廃物をスムーズに回収・排泄できればセルライト予防に繋がる可能性があるため、クリーバーズもセルライトの予防や改善のサポートにも役立つのではないかと期待されています。ただしクリーバーズのリンパ強壮や利尿作用についての有効性自体が不明、血液やリンパ液の循環を良くすることでセルライトが改善されるかも可能性の話です。過剰な期待は避けたほうが無難でしょう。
クリーバーズは高い利尿作用に加えて、抗菌作用や抗炎症作用を持つハーブとして膀胱炎や前立腺感染症など多くの泌尿器疾患の軽減にも利用されています。成分的にもクリーバーズに含まれているタンニンやフラボノイドは抗菌・抗ウィルス作用を持つことが認められていますし、一部のフラボノイドは抗炎症活性を持つ可能性も報告されている成分でもありますから何らかのサポートは期待できるかもしれません。そのほか利尿やデトックスに有効とされることから尿道や腎臓結石の予防に良い、尿毒症の治療に役立つとする説もあります。グレゴリー・L. ティルフォードとメアリー・L・ウルフによる『Herbs for Pets: The Natural Way to Enhance Your Pet’s Life(ペットのためのハーブ大百科)』では猫の下部尿路疾患の治療に適したハーブとしても紹介されています。
ただし日本でクリーバーズは医学的に効果が認められていないハーブですし、世界的に見てに臨床データが極めて少なく有効性の評価もなされていません。どのハーブにも言えることですがあくまでも食品・健康食品ですから、予防や再発防止の一環として取り入れるようにしてください。何らかの不快感・症状がある場合は疾患や原因を自己判断せず、医療機関で専門家による診断と治療を受けましょう。
クリーバーズは身体の巡り・老廃物排出促進をサポートする働きが期待できるため、間接的に新陳代謝の向上にも役立つと考えられています。食材として見るとビタミン・ミネラル・アミノ酸等も含まれていることから、合わせて疲労蓄積予防や疲労回復のサポートに繋がる可能性もあるかもしれません。イギリスでの利用に倣って、春先など季節の変わり目に疲労感や倦怠感などの“だるさ”を感じる時に取り入れてみても良いかも知れませんね。代謝を良くすることでスタミナ増強や強壮に良いとする説もあります。
また、リンパ系は“体の下水管”とも表現されるように老廃物や毒素の回収に関わる働きが注目されがちですが、免疫力とも関わりが深い器官です。リンパの中にはリンパ球と呼ばれる免疫細胞が含まれており、白血球と呼ばれる免疫細胞の約35%を占めています。T細胞・B細胞・NK細胞と呼ばれるのもリンパ球系の免疫細胞。リンパの状態が良ければ組織液に侵入した細菌や異物の除去が速やかに行われる=リンパの流れが良い人の方が風邪などの感染症にかかりにくいのではないかという説もあります。
クリーバーズはリンパ液の循環を整えてくれるハーブとして伝統医療の中で用いられてきたこと・タンニンやサポニンなど殺菌作用を保つ成分も含むことから免疫機能サポートにも役立つのではないかと期待されています。老廃物排出促進をサポートする働きが期待出来ることもあってか、ヨーロッパのハーバリストは風邪やインフルエンザからの回復期・抗生物質を服用した後などに、体を整えるためのハーブとして処方することもあるそうですよ。風邪予防や免疫力のサポートとしてはエキナセアやリンデンなどとブレンドして使われることもあります。
リンパ機能を整えることから、クリーバーズは脂漏症や湿疹・乾癬などの皮膚トラブルにも効果が期待されています。こうした皮膚疾患の全てがリンパ循環が悪く老廃物・毒素が溜まっていることが原因というこわけではありませんが、自然療法では汚い血液が循環する⇒それを取り込んでしまった皮膚が炎症を起こすという考え方があります。老廃物・毒素の蓄積によって起こるとされるより身近なトラブルとしてはニキビや肌荒れ・くすみなども代表として挙げられていますから、体液循環を整えることで肌荒れ予防・美肌サポートにも役立つ可能性があります。リンパ循環の改善や利尿作用から顔のむくみ改善にも効果が期待できるでしょう。
生理前に起こるむくみやイライラなどの不快症状はPMS(月経前症候群)と呼ばれています。婦人科などでも治療が行われていますが、原因・悪化要因については諸説あります。女性の多くが生涯で経験するということもあり、医学的にも様々な成分やハーブの有効性が調査されています。明確な根拠があるのかは定かではありませんが、ハーバリストとして活躍するスーザン・ウィード(Susun Weed)氏は著書の中でPMSの原因はリンパの停滞やむくみの可能性が高いとして、PMS軽減にクリーバーズのチンキを飲むことを推奨しています。日本でもPMS症状が発生する要因として“水分貯留”が挙げられていますし、胸のハリや倦怠感などを感じる方はこのタイプが多いとする説があります。生理前にむくみやすい・体が重いと感じる方はPMS軽減効果が期待されているチェストベリーやラズベリーリーフなどのブレンドに加えて取り入れてみても良いかもしれません。
そのほか、近年クリーバーズティーは「母乳分泌をサポートするハーブ」として紹介される機会も増えています。クリーバーズが母乳分泌を促すハーブとして期待されているのは、老廃物や毒素の排出をサポートし巡りを整えることで母乳の詰まりを改善する働きがあると考えられているため。母乳の出を良くする働きが期待されるフェンネルやフェヌグリークなどブレンドしたミルクサポートティーを推奨する方もいらっしゃいますが、webmdでは“妊娠中または授乳中に安全に使用できるか、信頼できる十分な情報はありません”と紹介し使用を避けることを推奨しています。医師・ハーバリストなどの監修の下での使用はさておき、自己判断での使用は避けたほうが良いでしょう。
クリーバーズは殺菌・抗菌作用や炎症を抑える働きが期待できることから、外用でも皮膚トラブルのケアに利用されてきました。成分的にも収斂作用や抗菌作用が期待できるタンニンなどが含まれていますから、脂性肌やニキビケアに適していると考えられます。古くは日焼けや湿疹などの皮膚トラブルに対しても生葉を湿布のようにして患部に当てていたと伝えられます。日本のヨモギのような感覚ですね。
現在でも欧米ではクリーバーズが配合された軟膏があるそうですし、チンキ使って化粧水を作る・洗顔に使うなどスキンケア方面でも使われています。またヘアトニックとして利用することで頭皮の乾燥やフケ予防に良いという説、抗酸化作用や血液・リンパ液循環を促すことで肌のシワを防ぐなどの説もあります。しかし、一部の方はクリーバーズに触れることで接触性皮膚炎を起こすことが分かっています。皮膚に対しての有効性についても科学的に認められているのもではありませんので、手作りローションなどを作る時にあえてクリーバーズを選択する必要性は低いでしょう。ラベンダーなど日本国内の利用者や研究数の多いハーブを使用することをお勧めします。
【クリーバーズ】<br />原料植物、ハーブティーに期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>【土筆/つくし茶】<br />原料植物、健康茶に期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>春の訪れも感じられる可愛らしい姿が特徴的なつくし。春の苦味を代表する“食べられる野草”の1つでもあり、古くは民間薬として利用されていたという説もあります。同じ植物であるスギナ(ホーステール)と同じく利尿作用やシリカによる美容面でサポート、抗アレルギー作用を持つことから花粉症対策にも期待されています。しかし有効性は認められていないこと・体に悪影響があると懸念される成分が含まれているため摂取には注意が必要です。

春になると道端にニョキニョキと生えてくる「つくし」。可愛らしいフォルムと春を告げるように顔を出すことから多くの人々に親しまれてきた植物で、土筆(ツクシ)やその別名のつくつくし・つくしんぼなどは初の季語としても使われていますし、風景画などでも春の風物詩の1つとして使われることの多い存在ですね。また食べられる野草(山菜)としても知られ、地域や年齢によってはお浸しや佃煮を食べたことがあると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。万人受けする美味しさとは言えないものの、春の苦味を感じさせてくれる食材の1つとしても愛されている植物と言えます。
そんなツクシはトクサ科トクサ属に分類される多年草で、ホールテールという呼び場でハーブとして使われる杉菜(すぎな)と同じ植物。別々のところから生えてきますし、見た目も全く別物ですが、地下茎で繋がっています。スギナと言えば“地獄草”の異名を持つ駆除が困難な雑草としても知られていますが、この“地獄草”という呼び名も抜いても生えてくるしつこさが由来とする説以外に、スギナとツクシとは地下茎で繋がっている=地獄の底まで繋がっているようだからという説もあるそうですよ。ツクシはスギナの胞子茎(胞子穂)と呼ばれる部分で、土筆という呼び名の元ともなった穂先から胞子を放出するのが役割。地域によってはつくしのことを“ほうしこ”と呼びますが、つくしが何であるのかが分かりやすい呼称ですね。ちなみに、つくしは胞子を放つとすぐに枯れてしまうため限られた期間しか見かけることが出来ません。
厄介者扱いされがちなスギナですが、春を感じさせるつくしは見かけると「ほっこり」してしまう植物でもあります。平安時代の『源氏物語』などにも土筆を指す“つくづくし”という言葉が登場していますし、室町時代には狂言の演目“土筆(つくづくし)”も演じられていたと伝えられています。この狂言は男二人が早春の野遊びに行き、つくしを見かけたので和歌を読んでみるというもの。古くから日本人はつくしの姿に春を感じていたことが窺えます。とは言え、古代から日本人はツクシを採集し食べられてきたとも言われていますが、食材としての記録はほとんどありません。信州佐久ホテルさんによると大名がつくしを食べたという記録は1648年に青山因幡守宗俊公に献上されたとことのみだそうですから、農耕が行われるようになって以降は庶民の食べ物もしくは救荒植物的な位置付けだったのかも知れません。
つくしは山菜として食べられてきただけではなく、古くから生薬として使用されていたという説もあります。しかし、生薬の“問荊(モンケイ)”は栄養茎の全草とされているのでスギナの部分と考えられます。このため『本草綱目』や『本草綱目拾遣』などに掲載されている“問荊”の効能もスギナの可能性が高く、つくしは一部地域で民間医薬として用いられていた可能性がある程度と推測できます。現代では花粉症対策としてツクシが話題になった時期がありますしたが、つくしの成分や効能についての有効性を示す科学的データはないことが指摘されています。人体に悪影響を及ぼす成分も含まれていることが分かっていますから、健康茶として日常的にツクシを摂取する必要性は低いように感じられます。個人的には旬を味わう嗜好品的な用途が第一かなと。
ツクシは同じ植物で部位違いのスギナと同じく様々な成分を含み、健康メリットが期待できると考えられています。スギナ(ホーステール)茶と言えば、利尿作用や消毒作用や腎臓の機能を高める働きがあると考えられ漢方をはじめヨーロッパの民間医療の中で使用されてきた存在。日本の民間療法ではツクシも同様に利尿作用がある・解毒機能を高める働きを持つ野草として活用されてきました。こうした効能についてヒトに対しての有効性を認めるに十分な研究は存在しませんが、成分的に見てもスギナの利尿成分と考えられているフラボノイドとサポニン類を含むことから軽度の利尿作用を持つ可能性は否定できません。
また、ツクシ/スギナに多く含まれているシリカ(二酸化ケイ素)もデトックスサポートが期待されている成分。シリカはアルミニウムを始めとした有害重金属の排出を促してデトックスを助けてくれるのではないかと期待されています。こちらも有効性が実証されているものではありませんが、シリカがアルミニウムの結合に親和性を持ち胃腸管での吸収を妨げることを示したというフランスの大学のレポートが2009年2月の『American Journal of Epidemiology』に掲載されています。そのほかスギナはヨーロッパを中心に肝臓や腎臓機能のサポートに役立つハーブとして店頭的に使用されてきた歴史があるため、ツクシも同様の働きを持つのではという声もあるようです。
ツクシの持つ作用や人に対しての有効性が判断できるような科学的データはほとんどなく、ツクシ自体やシリカの健康メリットは民間療法上の効能です。謳われているようなメリットは期待しないほうが確実。ビタミン類やミネラル類の必須栄養素が含まれている・水分補給になることから体内の水分バランス調節をサポートする可能性もありますが、それはツクシ茶に限ったことではありません。流通数・利用数の多いたんぽぽ茶やどくだみ茶などを活用した方が無難でしょう。
つくし茶は近年、花粉症の方をサポートしてくれるお茶として紹介されることのある野草茶。つくしが花粉症対策として注目される用になったきっかけは、1998年に日本大学の島方洸一教授がつくしを食べところ花粉症の症状が落ち着いたということが発端であることが報じられています。教授が友人にも勧めてみると一部で症状の改善が見られたことから、同学部自然科学研究所の藤本康雄教授によって2000年に成分の分離・抗アレルギー活性の調査が行われたことで不飽和脂肪酸類・フラボノイド類・コハク酸・オニチンなど抗アレルギー作用を持つとされる成分が含まれていることが判明したのだそう。この結果、つくしは抗アレルギー作用を持つ可能性がある食材として注目されました。
池田薬草との共同開発され2006年に発売された“つくし飴”は約一ヶ月で2万箱が完売し話題となったこともあり、メディアなどでも花粉症軽減食材としてツクシが取り上げられました。とは言え、つくしの抗炎症・抗アレルギー作用などの効能は公的に認められているわけではなく、花粉症軽減効果の実感についても差が大きいことが指摘されています。探した限り、各成分ではなく「つくし」の抗アレルギー作用については企業による製品モニター調査程度です。通称ツクシフラボノイドと称されるフラボノイド類は抗酸化の面からも免疫機能を正常に保つ働きが期待できますが、つくしには体に悪影響を及ぼす成分も含まれています。それを取り除いた抽出物ではなく、抗アレルギー効果を期待してツクシ全体使ったお茶を飲み続けるのはお勧めできません。
食材として100gあがりの栄養成分量をみた場合、つくしは「ミネラルの宝庫」と称されるスギナと同様にミネラルを豊富に含む存在です。お茶として浸出されたものの場合は補給できるミネラル量はさほど多くはありませんが、ミネラル補給のサポートにも役立つと考えられています。ミネラルは私達の体を保つのに欠かせない栄養素ですから、不足の緩和から疲労感などの不快感軽減に繋がる可能性もあるでしょう。むくみ改善やデトックスから疲労感や倦怠感の軽減に役立つという説もあります。
つくしには“ツクシフラボノイド”が含まれ抗酸化のサポートにも役立つと囁かれています。調べた限り“ツクシフラボノイド”なる成分についての学術的な文献は発見できませんでしたので、おそらくはアピゲニン・ルテオリン・ケンフェロール・ケルセチンなどツクシに含まれているフラボノイド類の総称なのでしょう。お茶部分に滲出されるかは分かりませんが、ツクシにはフラボノイド以外に抗酸化作用を持つビタミンEやβ-カロテンも含まれています。抗酸化のサポートに役立つ食材である可能性が高いと考えられます。
活性酸素/フリーラジカルは少量であれば私達の身体を守るために必要な存在ですが、過剰に増えすぎると健康な細胞を酸化させることで早期老化や慢性疾患のリスクを高めることが指摘されています。抗酸化物質の補給はこうした悪影響を減らし、若々しく健康な体を維持するサポートになると期待されています。加えてケルセチンなどのフラボノイドには血中コレステロールの低減作用も示されていますから、抗酸化作用と合わせて血中脂質の酸化がリスクファクターとされているアテローム性動脈硬化のリスク低減に繋がる可能性もあるでしょう。つくし茶にはナトリウムの排出を促してくれるカリウムも含まれていますから高血圧予防にも期待されています。
つくしやスギナに豊富に含まれているシリカ(二酸化ケイ素)はカルシウムを骨に出し入れする際に使用される成分であり、骨を丈夫に保つためにも必要だと考えられています。2013年に『International Journal of Endocrinology』に発表されたシリカの閉経後骨粗鬆症の予防と治療におけるレビューではシリカが1型コラーゲンの合成と骨芽細胞の分化を刺激することが実証されていることが紹介されており、骨の形成と維持に不可欠なミネラルであると結論付けられています。こうした研究結果からシリカを豊富に含むツクシ/スギナも骨粗鬆症予防に役立つのではないかと期待されています。つくし自体のカルシウム含有量はそこまで多くありませんし水(お茶)にほとんど溶け出さないと考えられるため、カルシウムが豊富なものと組み合わせて摂ると効果的だという見解もあります。
シリカは私達の体の中で様々な機能をサポートしているミネラルで、コラーゲンの合成・コラーゲンの形成と安定に関与する酸化還元酵素リシルヒドロキシラーゼの活発化に重要な役割を担っていると考えられています。コラーゲンは皮膚、髪。爪、骨・軟骨、腱などの結合組織の主成分と言えるタンパク質です。シリカの補給によって皮膚の強度と弾力性が高まる・髪のシリカ含有量が多いほど脱毛率が低くなる可能性を示唆した報告もあるため、シリカは美容系サプリメントにも配合されています。髪や爪の艶がない、爪の強度や肌を弾力性アップにもシリカが役立つことが観測されています。
そのほかにもシリカはコラーゲンの繊維を支えることで皮膚の弾力性に関わるエラスチンの生産と維持をサポートする可能性や、皮膚の水分保持に必要なヒアルロン酸などのグリコサミノグリカン(GAG)合成への関与も示されています。美肌作りのミネラルとして注目されているのも納得ですね。ツクシ茶にもこのシリカが含まれており、肌細胞の酸化を抑えることでシワやたるみ予防が期待できるフラボノイドなどの抗酸化物質も含まれているため美肌サポートにも期待されています。
つくしは野菜というよりも「食べられる食材」という扱い。筆者が知っている限りスーパーなどの店頭では販売されておらず、食べてみたい場合は自分でキレイそうなものを見つけて採るものかと思います。スギナ茶は販売されていますが、ツクシ茶の流通も少数。お値段的にも安くはないですし、下記でご紹介するような健康上の懸念もありますしね。
食用目的でツクシを採集する場合には茎が太めで、胞子が散る前のもの=頭(穂)の部分が固く締まっているものを選ぶと良いと言われています。苦味がある食材ですが穂が緩んでくるともっと苦くなり、食感も悪くなります。採取してから時間を置くと硬くなってしまうため、可能な限り当日中・遅くても採取した次の日には下処理をする必要があります。下処理をしたものであれば冷蔵庫で3~4日程度持ちますので、すぐに食べない場合でも下処理だけは行っておくことをお勧めします。
つくしの下処理は、大きく3つの工程があります。
これでつくしの下処理は完了。長期保存したい場合には固めに水気を切って冷凍します。苦味が好きな方はおひたし・パスタの具や添え物としてなど風味をダイレクトに味わえるものに、苦みが苦手な方はきんぴらや佃煮など味がしっかりと入る料理に使うのがおすすめです。また、天ぷらもエグみが軽減されるので食べやすいですし、3のアク抜き工程を飛ばして水洗いした後に衣をつけて揚げられるので「直ぐ食べたい」時にも適しています。
つくしに多く含まれているβ-カロテンやビタミンEは脂溶性ビタミンなので水に溶け出しにくく、ミネラルや葉緑素なども茶殻に残る部分が多いと言われています。抗酸化物質を補給したい・栄養を余すところなく摂取したいという方は是非「つくしそのもの」も食べてみてください。
お茶にする場合は、つくしを食べる時の下処理よりも簡単です。
古くから食材・民間薬として利用されてきたとされるツクシですが、チアミナーゼ・アルカロイドなどを含むことから“多量摂取を避けるべき食品”の一つにも数えられています。チアミナーゼと言うのはチアミン(ビタミンB1)を分解する反応を触媒する酵素のことで、多量に摂取すると体内のビタミンB1が不足して脚気が発症したり、手足のしびれや倦怠感・意識障害を起こす危険性があります。余談ですが猫に魚介類を与えてはいけないのもチアミナーゼが含まれておりビタミンB1欠乏症になる=腰が抜けたようにフラフラしてしまうのが主原因。体の小さい猫ほど極端ではありませんが、つくしの多量摂取や常用することで人間でも同様の悪影響が懸念されています。
また、アルカロイド類についても「植物が身を守るために生成する毒物」と称される物質。少量の摂取であれば有益な作用をもたらすという見解もありますが、体質によっては少量でも吐き気や湿疹などの悪影響を及ぼす可能性があり、多量に摂取すれば重大な健康被害に発展する恐れもあります。土地柄的にツクシではなくスギナの方と推測できますが、2012年にはEquisetum arvenseを煮出したものを毎日服用していた男性が肝機能障害を起こしたことが『European Journal of Gastroenterology & Hepatology』に発表されています。
こうした理由からツクシ/スギナの摂取について公的機関からも危険情報が示されており、日本でも国立健康・栄養研究所から「心臓または腎臓の機能不全の人には使用禁忌」と発表されています。また、ニコチンに対して過敏な人・スギナ類にアレルギーのある方、妊娠中や授乳中の方・小さいお子さんに対しても使用も安全性が確認できないため避けたほうが確実。それ以外の場合でも健康に不安のある方は摂取を避けることをお勧めします。
アク抜きをすることで毒性のある成分はかなり減少するため、一年に一度か二度、旬の時期にツクシをおかずの1つに加える程度の摂取であれば問題ないと考えられています。野菜として食べる場合は多量にならないことを心がければ良いでしょう。しかしお茶の場合は摂取量が自分で分かりにくい・気づかないうちに継続期間が長くなりやすいため、上記の条件に条件に当てはまらない健康な方でも過剰摂取・常用によって健康を損なう危険性が高いことが指摘されていますから注意が必要です。ツクシ茶の摂取目安は一日一杯と言われていますが、同じ一杯でも緑茶などをベースにしてツクシは少量加える程度にする・花粉が気になる時期にだけ飲んでみるなど調節して下さい。
【土筆/つくし茶】<br />原料植物、健康茶に期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>【クレソンティー】<br />植物エピソードと期待される健康メリットはボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>「栄養素が高い果物と野菜のトップ41」で一位に選ばれた隠れスーパーフードとして注目されるクレソン。ビタミンやミネラル補給に役立つ食材として日本でも取り入れる方が増えていますね。古くは医薬品代わりのハーブとして利用されてきた歴史もあり、ヨーロッパや香港ではハーブティーとしても親しまれています。水分に溶け出しにくい成分も多いため栄養補給という面ではそのまま食べるよりも劣りますが、お茶としても抗酸化作用による健康・美容サポートやむくみ軽減などが期待されています。

ピリッと舌を刺激する苦み・辛味が特徴的なクレソン。肉料理の付け合せとしてもお馴染みの食材で、独特の風味はパセリと同じく少し好き嫌いが分かれる存在かもしれません。しかし近年はアメリカで17種類の必須栄養素の含有量を元に作成された「栄養素が高い果物と野菜のトップ41」で一位に選ばれた隠れスーパーフードとして紹介され、日本でもサラダなどにして“野菜”として取り入れる方が増えています。ちなみにクレソンという呼び名はフランス語で、英語であればクレスもしくはウォータークレスと呼ばれています。
独特の香りや外見からセリの仲間のよう感じますが、クレソンは和名でオランダカラシ(和蘭芥子)と呼ばれるように植物としてはアブラナ科に分類されています。原産地はヨーロッパから中央アジアにかけてのエリアで、ヨーロッパでは紀元前からハーブとしても利用されてきました。古代ギリシアの医師ピポクラテスが治療に用いていたとも言われていますし、頭痛に良いハーブとしても使われていたのだとか。こうした歴史からクレソンは「最古の薬用野菜」とも称され、学名もNasturtium officinaleと薬用として使われていたことを示す“officinale”が付けられています。
しかしクレソンは他の野菜やハーブのように古くから栽培がなされていたわけではなく、本格的な栽培が行われるようになったのは14世紀のフランスと言われています。1800年初頭にはイギリスでも商業的な栽培が行われるようになり、それを契機に世界中へと広まっていったのだとか。19世紀のイギリスではクレソンは安価で販売され、栄養も豊富だったことから労働者階級の方に重宝されていたとも言われています。このことから「貧者のパン」という蔑称でも呼ばれていたそうですが、現在の評価を考えると労働者の健康を守ってくれていた食材だったのかもしれませんね。
日本へは明治時代初期にオランダ人宣教師によって伝えられたと言われています。元々は在留外国人のための野菜として栽培されていたそうですが、外国人宣教師が日本各地へと持ち歩いたことで全国的に広まっていったそうです。かつては清流でしか育たないとも言われていたクレソンですが、実は汚水の中でも生育でき繁殖力が非常に高い植物でもあります。日本でも各地の川や溝などに野生化・雑草化して分布しており、要注意外来生物に指定され地域によっては駆除対象ともなっています。この繁殖力の高さから家庭でも水耕栽培・プランター栽培しやすい野菜としても人気を集めていますが、野生化のきっかけは料理店の厨房で捨てられた根からとも言わわれていますから在来種への悪影響が出ないよう注意して扱いたい植物でもありますね。
医薬品代わりのハーブとして利用されてきた歴史もあるクレソン。日本では野菜として使われることがほとんどですが、ヨーロッパや香港ではハーブティーとしても親しまれています。クレソンに豊富に含まれている栄養成分の中にはβ-カロテンやカルシウムなど水分には溶け出さない成分も少なくありませんから、栄養補給という面ではサラダなどに加えて生状態で食べるのが最も効率が良いと言えます。しかしクレソンティーとして利用した場合でも様々な健康メリットが期待されています。クセが強く少し食べにくい茎の再利用・家庭菜園で作りすぎてしまった時の消費手段として、お茶としても楽しんでみてはいかがでしょうか。
クレソンの持つ独特の辛味・香気の元となっているのは、シニグリン配糖体と呼ばれるカラシ油配糖体(グルコシノレート)です。シニグリンは大根やワサビなどにも含まれている辛味成分で、アブラナ科野菜の健康成分として注目されているアリルイソチオシアネートの前駆物質でもあります。クレソンはアブラナ科野菜の中でもイソチオシアネートの含有量が群を抜いて多いという報告もあり、クレソンに期待されている様々な健康メリットもアリルイソチオシアネートによるものが多くあります。
シニグリンやアリルイソチオシアネートは抗菌作用が認められている他、胃腸を刺激して消化吸収機能を高める働きがあると考えられています。この働きから食欲不振や胸焼け・消化不良など胃腸の不調を和らげる働きが期待されています。肉料理の付け合わせに多く使われれるのも爽やかな風味だけではなく、食中毒や胃もたれ・消化不良を予防する意味合いもあるのだとか。好き嫌いはありますが、スッキリとした風味のお茶になりますので夏バテ気味のときなどにも役立ってくれるでしょう。
ただしシニグリンからアリルイソチオシアネートを生成する酵素(ミロシナーゼ)は熱に弱い性質があること・アリルイソチオシアネートは揮発性成分であることなどから、クレソンを乾燥させて“お茶”として摂取した場合は作用がかなり落ちるとも言われています。クレソンティーを作りたい場合は、ドライハーブではなくフレッシュハーブを利用するのがおすすめ。お茶を浸出する場合も煮出すのではなく、水出し・ハーブウォーターとして使ったほうが良いという説もあります。
クレソンは胃腸の働きを高める効果が期待できるハーブであることに加え、栄養価値の高い食材としても認められている存在です。お茶として飲む場合には水に溶け出さない成分もありますから、貧血予防に繋がるほどの鉄分・骨粗鬆症予防に役立つほどのカルシウムが摂取できるかな微妙な所ではありますが、不足しがちな栄養素の補給サポートに一役買ってくれる可能性は低くありません。
またストレスを受けることで発生した体内の活性酸素を除去・抑制してくれるビタミンCもクレソンには豊富に含まれています。ビタミンCは疲労回復効果が期待されているカルニチンの合成にも必要なビタミンですし、水溶性なのでお茶として摂取することでもしっかりと補給することが出来ます。同じく水溶性ビタミンで、代謝に関わることから疲労回復効果が期待されているビタミンB群も含まれています。こうしたビタミン類・ミネラル類・抗酸化物質の補給に役立つこと、胃腸機能が整うことから、クレソンティーは疲労回復促進や疲労感の軽減にも効果が期待できるでしょう。
クレソンの代表成分と言えるシニグリン配糖体には殺菌作用が報告されており、食中毒だけではなく風邪などの感染症予防としても役立つと考えられています。ビタミンCにもインターフェロンの分泌促進・白血球の強化など免疫機能に関わる働きを持つ可能性が報告されていますし、抗酸化作用も免疫力保持に繋がります。胃腸機能が整い栄養補給がスムーズに行われることで体力アップにも繋がりますから、合わせて風邪予防や回復促進に役立ってくれるでしょう。クレソンは解熱作用を持つハーブであるという見解もあるようです。
クレソンに豊富に含まれているミネラルには不溶性のものも少なくありませんが、水に溶け出しやすいミネラルとしてカリウムが挙げられます。カリウムは細胞内液に多く存在し、細胞外液に多く存在するナトリウムとバランスを取り合っている存在。ナトリウム(塩分)が多すぎる場合にはその排出を促す作用があることから、浸透圧を調整して余分な水分を排出させる=利用作用を持つ成分と言われています。
クレソンティーはカリウムの補給に役立ってくれますし、他ミネラル類・ビタミンCなどの抗酸化物質の補給によって体液循環のバランスを整える働きが期待できます。このためクレソンティーは伝統的に利尿剤のような形でも用いられてきたと言われており、現在でもむくみ軽減効果が期待されています。またシニグリン配糖体による殺菌・抗菌作用が期待できることと合わせて膀胱炎や尿道炎などの尿路感染予防にも役立つとする説もありますよ。むくみ対策や泌尿器系トラブルに対してはゴールデンロッドと組み合わせて用いられることが多いようです。
クレソンティーは美肌効果があるお茶であるとも言われています。成分的に見てもクレソンにはシニグリンやイソチオシアネートなどのグルコシノレート類には抗酸化作用があると考えられていますし、抗酸化ビタミンの一つであるビタミンCも含まれていますから美肌保持に役立ってくれると考えられます。抗酸化物質の補給は活性酸素によって細胞が傷つけられて出来るシワ・たるみなどの肌老化予防に繋がりますから、内側からのアンチエイジングをサポートしてくれるでしょう。
加えてビタミンCはメラニン色素生成抑制・コラーゲンの生成促進作用も認められています。紫外線対策としてや、肌のハリを高めたい方にも役立ってくれそうですね。緑茶やネトルティーなどとブレンドすることで効果アップが期待できるとも言われていますし、お茶としても飲みやすくあるでしょう。ちなみにクレソンティーには美髪・抜け毛防止効果があるとも言われていますが、こちらは亜鉛や鉄などの補給によるとことが大きいようですので、お茶として摂取する場合はあまり期待しないほうが良いでしょう。
美肌効果についても、クレソンに含まれているβ-カロテンやビタミンEは脂溶性ビタミンに分類されていますし、鉄分などのミネラルも水に溶け出さず茶葉部分に大半が残ってしまいます。美肌作りに役立つ栄養成分を余すところなく摂取したい場合は“お茶”として浸出させたものではなく、クレソンをそのまま食べる・グリーンスムージーにするなどして全体を摂取した方が効果的ではあるでしょう。目的に合わせて使い方を考えてみて下さい。
クレソンに含まれているシニグリン配糖体には殺菌作用や胃腸機能促進効果が期待されています。こうした働きから、クレソンを食べたりクレソンティーを飲むことは口臭予防にも良いと言われています。好き嫌いは別れますが、サッパリとした後味のティーとも言えますので体感的にも口の中がさっぱりしますよ。
あまり一般的とは言えませんが、クレソンの葉をミキサーなどにかけペースト状にしたものはパックのような形で使われることもあります。肌に塗るとシミやそばかす予防に、頭皮に塗り込むと抜け毛予防や発毛促進効果が期待できると言われています。
そのほか抗菌作用を持つことからニキビ予防に良い・抗炎症作用が期待できることから日焼け肌の手入れや虫刺されのかゆみ軽減に良いという説もあります。しかしこうした効能は民間療法上のものが多く医学・薬学的に認められていないこと・日本では実践者が少なく皮膚刺激性等についてのデータが少ないなどの問題もあります。特別な理由がない場合は実践しないほうが無難でしょう。
【クレソンティー】<br />植物エピソードと期待される健康メリットはボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>浜茶(弘法茶/カワラケツメイ茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>浜茶はカワラケツメイと呼ばれるマメ科植物を原料としたお茶で、弘法大師が広めたという伝承から弘法茶とも呼ばれています。決明子(ケツメイシ)に似ていることから和名が付けられており、同じく緩下作用や肝臓強壮作用が期待されるアントラキノン誘導体を含んでいることが特徴。このため便通サポート・デトックス系のブレンドティーなどにも配合されていますし、近年はカシアノールと呼ばれるポリフェノールに脂肪吸収抑制作用が報告されていることもあり肥満予防としても注目されています。
デトックス効果が期待できることから、スタイルキープを心がけている女性に嬉しい健康茶として注目されている浜茶。原料として使われているカワラケツメイは日本では北海道と沖縄を除く地域に分布する野草で、呼び名の通り河原に多く見られるほか土手・路端など日当たりの良い場所にも生えています。浜茶という呼び名についても海岸の砂地に多く生えている植物のお茶ということが語源と言われています。単体で飲まれることは少ないので浜茶やカワラケツメイ茶という呼び名ではピンと来ない方も少なくないかもしれませんが、ブレンドティーや青汁などの健康食品にも配合されています。
カワラケツメイを使ったお茶は浜茶以外にも、弘法茶・ネム茶・豆茶など様々な名前で呼ばれています。浜茶・カワラケツメイ茶以外に使われる機会の多い弘法茶という呼び名は、真言宗の開祖である弘法大師(空海)が全国行脚の際に広めたお茶だという言い伝えがあるため。弘法大師が活躍したのは平安時代初期ですから、1300年の健康茶・日本古来のデトックスティーと称されるのも納得ですね。またネム茶という呼び名はカワラケツメイの葉の形・夜になると葉が閉じるという性質がネムノキに似ていることが由来とされています。
豆茶については諸説ありますが、元々は茎葉を乾燥させて作ったお茶を浜茶や弘法茶・果実を煎じたものを利用するのが豆茶と呼び分けていたと言われています。しかし近年は茎葉を乾燥させた茶の呼び名の一つとして使われています。生薬名の“山扁豆(サンヘンズ)”にも豆と付きますが、こちらも豆ではなく「未熟な果実をつけた全草」を指す言葉ですね。ただし山扁豆と称してカワラケツメイを使うのは日本だけで、中国などではリュウキュウカワラケツメイ(学名:Cassia mimosoides)が使われているそうです。
ちなみにカワラケツメイの“ケツメイ”というのはハブ茶の原料であるエビスグサ=決明子(ケツメイシ)と良く似た外見・効能を持つと考えられているためです。植物としても同じくマメ科ジャケツイバラ亜科に分類されるためエビスグサの仲間と紹介されることもありますが、エビスグサはセンナ属・カワラケツメイはカワラケツメイ属と別属。センナとハブ茶ほど近い存在ではありません。と言ってもデトックスサポート系のブレンドティーやサプリなどの健康食品にも使われているように、浜茶もアントラキノン誘導体と呼ばれる緩下(瀉下)作用を持つ成分が含まれています。似た効能を持つと言われるのも、この成分の働きが大きいでしょう。
作用は格段に穏やかであるとは言われていますが、成分の系統としては“センナ(Senna alexandrina)”や、デトックスティーとして用いられる“キャンドルブッシュ(Senna alata)”などと同じになります。浜茶は味にクセがなく飲みやすいこと・カフェインを含んでいないこともあり妊娠中の方の方向け商品にも配合されていますが、体質や摂取量によってはお腹を下してしまう危険性もあります。適切に取り入れることで便秘やむくみの軽減や健康サポートにも役立つお茶とされていますが、過剰摂取に注意したいお茶の一つと言えます。
カワラケツメイの葉・茎にはハブ茶(ケツメイシ)などと同じくクリソファノールやエモジンなどのアントラキノン誘導体が含まれています。アントラキノン誘導体は大腸に対して刺激物質として働き、蠕動運動を活発にすることで便通を促す働きがあります。このため浜茶は便通改善をサポートしてくれる健康茶として利用されており、便秘に悩む方に古くから使用されてきました。翌朝スッキリ・ドッサリ系のお茶にも取り入れられていますね。
ただしアントラキノン誘導体は刺激・緩下作用を持つ成分であるため、体質や摂取量によっては腹痛や下痢の原因となる場合もあります。量については個人差がありますから、少なめの量から使い始めて自分にあった適量を見つけるようにしましょう。またアントラキニン系成分を含むアロエやセンナなどを長期間服用すると、腸粘膜の筋力低下・色素沈着による大腸メラノーシス(大腸黒皮症)を起こす可能性も指摘されています。浜茶はセンナ茶などよりは作用が穏やかで安全性が高い・お腹を壊しいくいとは言われていますが、刺激成分が含まれていることには違いありませんから長期間の継続利用は避けたほうが良いでしょう。
カワラケツメイの葉を乾燥させたものは、古くから民間療法の中で利尿薬として利用されてきたとも伝えられています。現在でもアントラキノン類は大腸を刺激することで緩下作用をもたらすだけではなく、利尿作用があるのと考えられています。また作用機序などははっきり分かっていないそうですが、アントラキノン誘導体は若干の毒性を持つ成分のため、腎臓や肝臓に対しても刺激物質として働きかけることで機能を高めるという説もあります。
こうした見解から浜茶はむくみの軽減や腎臓の負担軽減、肝機能を高めることと合わせてデトックス効果などが期待されています。肝臓は老廃物や有害物質の無毒化や排出を司る臓器ですから、血液を綺麗にすることにも繋がる可能性がありますね。便秘やむくみの軽減+有害物質の排出促進効果が期待できるので、体が重い・すっきりしないという方に良いと考えられます。デトックスサポートとしては甘草やクコ茶・タンポポ茶などと組み合わせてみても良いでしょう。
浜茶が減肥茶のようなダイエットサポートを主眼とした健康茶に配合されている理由としては、便秘やむくみを軽減して即時的なサイズダウンが期待できることが大きいと言われています。肝機能向上が期待できることもあり、デトックスから代謝向上(代謝低下の改善)に繋がる可能性もありますね。加えてカワラケツメイに含まれているカシアポリフェノールもしくはカシアノールと呼ばれるポリフェノールの一種には、高い膵臓リパーゼ阻害活性作用が見られたことも報告されています。
リパーゼは消化酵素の一つで、食物中の脂肪を吸収しやすい形へと分解する働きがあります。リパーゼの働きを抑制すると脂肪の一部は吸収されにくい形のままとなりますから、腸で吸収されずに排出される=脂肪の吸収を抑えることに繋がると考えられます。このため便や尿の排出を促すだけではなく、脂っこい食事などと合わせて摂取することで体脂肪蓄積を抑える働きが期待できるお茶としても浜茶は注目されています。ダイエットサポート用としては鉄観音などの烏龍茶類、杜仲茶・グァバ茶などと組み合わせて利用されることも多いようです。
浜茶の代表成分と言えるクリソファノールやエモジンなどのアントラキノン誘導体類は、少量であれば肝臓を刺激してその働きを高めると考えられています。この働きは肝臓の解毒機能を高めてデトックス力をアップさせるだけではなく、肝臓疲労の軽減や肝機能全体の向上にも効果が期待されています。利尿作用と合わせて二日酔いの軽減に良いという説もあります。
ただしアントラキノン誘導体が肝臓を指摘するのは、毒性がある成分であるためという見解が主流となっています。ダイエットや肝機能向上を期待して大量に摂取してしまうと、逆に肝臓他内臓への負担となり各機能を低下させてしまう可能性もあるため摂取量には注意がしましょう。
浜茶は民間療法において便秘薬・利尿薬のような形で利用されてきた以外に、健胃整腸作用がある・滋養強壮に良いお茶としても親しまれてきました。こうした働きもアントラキノン誘導体によって肝臓の働きが高まることが大きいのではないかと考えられます。肝臓は消化液の一種である胆汁を生成・分泌する役割もあり、代謝機能にも関係の深い臓器の一つです。このため肝臓機能の回復によって胃腸機能の働きも整い、疲労回復や体力アップなどに繋がるのではないかと考えられます。
また浜茶の原料であるカワラケツメイにはカシアポリフェノール(カシアノール)や、ルテオリンなどのフラボノール類が含まれています。カワラケツメイの総ポリフェノール量は柿の葉やドクダミとほぼ同程度であるという報告もなされていますから、抗酸化作用によって酸化ダメージを軽減することからも内臓機能やエネルギー代謝の向上・疲労や疲労感の軽減サポートが期待できます。
カワラケツメイに含まれているポリフェノールが持つ抗酸化作用は、血中脂質の酸化を抑えることで血栓・動脈硬化予防などの生活習慣病予防にも役立つと考えられます。デトックスからも血液サラサラ効果が期待できますし、アントラキノン誘導体類には血圧降下作用を持つという説もあるので血圧が気になる方にも適しているでしょう。そのほかアントラキノン誘導体にはコレステロール低減作用を持つ可能性が報告されていること・カシアノールによるリパーゼ阻害作用から、コレステロール値が気になる方にも取り入れられているようです。抗酸化作用とWの働きで、血流関係のトラブル予防としても役立ってくれるでしょう。
またカシアノールがリパーゼを阻害し脂肪の吸収を抑制することは、肥満やメタボリックシンドローム予防にも繋がります。肥満(内臓脂肪型肥満)はインスリン抵抗性の原因となることも指摘されていますし、アントラキノン誘導体は血糖値上昇を穏やかにするという説もありますから、生活習慣病と呼ばれる様々な疾患の予防に効果が期待されています。生活習慣病予防効果を期待する場合は、食前に飲むとより効果的だと言われています。
名前の由来が“決明子”に似ていることとされるように、カワラケツメイも目・視機能のサポートに役立つ薬草と考えられています。今のように目薬などが流通していなかった時代には、カワラケツメイを煮出した汁を洗顔に使うことなどもあったのだとか。カワラケツメイなどが目に良いとされるのは「肝は目に穴を開く」という中国医学の考え方に起因していましたが、現代でも肝臓疲労は眼精疲労の原因となるという説もあります。
肝臓をサポート効果が期待されるアントラキノン誘導体にも、目の疲労軽減や充血緩和効果があるのではないかと言われています。ただしこちらも実際の効果が実験などで認められたものではありませんし、肝臓サポートが主なためパソコンやスマホを長時間使うなど目の酷使による眼精疲労にはあまり役立たないと可能性が高いと言えます。目を酷使している覚えがないのに、最近急に目が疲れるようになったと感じている方であれば取り入れてみても良いかもしれません。
便通改善やデトックス効果を持つとされることから、浜茶(カワラケツメイ茶)は肌荒れの予防にも効果が期待されています。便通が悪いと老廃物がいつまでも腸内に蓄積し、発酵・腐敗が進むことで腸内環境が悪玉菌優勢の状態になってしまいます。善玉菌によるビタミン合成なども低下してしまいますし、溜まっている便から発生する腐敗ガスなどの有害物質(毒素)が腸から吸収されてしまい血液に乗って全身へと回ってしまう恐れもあります。この有毒物質が混じった血液が循環することによって、くすみ・乾燥・ニキビなどの肌荒れが起こると考えられます。
浜茶は便通を促す作用があるほか、肝臓機能を高めることで血液中の有害物質を減少させる働きも期待されています。このため便秘や毒素の滞留によって起こる肌荒れの予防・軽減が期待できます。体内が綺麗になることで、身体やお肌に必要な栄養成分を吸収しやすくなるというメリットもありますね。花茶には抗酸化作用を持つポリフェノール類も豊富に含まれていますから、相乗して美肌をサポートしてくれるでしょう。肌荒れが気になる場合にはどくだみ茶と合わせて取り入れてみて下さい。
フラボノール類には消臭作用があるため、浜茶は消臭作用があるお茶の一つにも数えられています。間接的な働きとはなりますが、便秘改善・デトックス効果によって体内の老廃物や腐敗ガスなどの毒素が減少することも体臭対策に繋がります。抗酸化物質の補給と合わせて体臭や口臭の軽減に役立ってくれる可能性はあるでしょう。
浜茶(弘法茶/カワラケツメイ茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>イエロードックルート<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>イエロードックは和名をナガバギシギシというタデ科植物で、原産地であるヨーロッパでは古くから食用・薬用に広く利用されてきたハーブです。アントラキノン類を含むことから肝臓機能向上や胆汁分泌のサポート・緩下作用による便通改善などの働きが期待され、デトックスハーブとして注目されています。ダイエットサポート系ブレンドなどにも用いられることがありますが、長期間の利用や過剰摂取により中毒症状を起こす危険性もあるので摂取量には注意が必要です。
イエロードックはタデ科ギシギシ属に分類される、ヨーロッパが原産の多年草です。イエロードックという呼び名の由来については諸説ありますが、根は黄色く染料として使われていたためという説・肝機能を促すことから胆汁を貯めることに由来するという説などがあります。和名はナガバギシギシで、日本在来種のギシギシ(学名:Rumex japonicus)に比べて葉が細長い形状をしているという特徴から。ギシギシ以外にスイバ(学名:Rumex acetosa)や、同じくヨーロッパ原産のエゾノギシギシやアレチギシギシなども近縁種となります。日本には明治中期頃に入ってきたとされていますが、どれも現在は帰化しており各地の路端・荒れ地などに自生しています。ギシギシの仲間達は交雑しやすく、地上部を刈り取っても根があるとすぐ再生してしまうため難防除雑草として嫌われています。
そんな日本では厄介な外来種という扱いのイエロードック(ナガバギシギシ)ですが、原産地であるヨーロッパでは食材・薬用ハーブとして長い歴史を持つ植物でもあります。現在に至るまで葉も野菜感覚でサラダなどに使われていますし、古代には種子を挽いて小麦粉の様にして利用していたと言われています。別属ではありますがソバと同科植物ですから、小麦粉というよりは蕎麦粉に近いものだったのかもしれません。
薬用としても紀元前500年頃から用いられていたと考えられており、古代ギリシアでは毒素浄化や血液浄化剤としてや消化促進に有効なハーブとして用いられていました。そのほか貧血(鉄欠乏性貧血)の改善や強壮剤・緩下剤などとしても利用されていたようです。また根は収斂剤として有用であるということも古くから知られており、外用薬として止血・傷の手当などにも古くから用いられていたと言われています。後の17世紀にイギリスで活躍したハーバリスト、ニコラス・カルペパーも「イエロードックルートを酢で似たものを洗浄液として使うとかゆみの軽減になる」と述べているそうですよ。
そのほかヨーロッパではイエロードックの様々な民間伝承も残されています。根を人形に掘って服を着せて持ち歩き、それを煮た汁で体を洗う“惚れ薬”の様に相手を魅了できると考えられていたのだとか。中世ではこうした恋愛系の用途で用いられたハーブは多いですね。そのほか根を煮出したお茶をドアノブに付けたり店の前に撒くと客寄せになり多くのお金を引き寄せるなどという“金運・商売運”関係や、子宝に恵まれるなどの伝承もあったようです。
ちなみに日本在来種のギシギシの根は“羊蹄(ヨウテイ)”という生薬名で大黄の代用品として緩下剤に利用されていますし、民間両方の中では根を潰して皮膚疾患にも利用されることがあります。アメリカでも先住民たちが膿の排出などに用いていたと言われていますから、世界各地で似たような用途で用いられていた薬草と言えるかもしれません。現在でもイエロードックはヨーロッパを中心とした自然療法で取り入れられており“治療薬の英雄”とも称されているそう。ハーブティーも疲労回復やデトックス・便秘改善ほか様々な用途に利用されています。
日本でも最近は緩下作用や利尿作用が期待できることからデトックスハーブとして取り入れられるようになっていますが、アレルギー反応を起こす可能性があるため国によっては医師やハーバリストなどの監督下でのみ利用すべきハーブとしているところもあります。また何らかの病気・疾患がある方・腎臓結石などの病歴がある方の摂取も注意が必要とされています。日本では食品として扱われているため自己判断で好きなように摂取できますが、便秘改善やダイエットサポートに取り入れてみるとしても過剰摂取を避けるようにしましょう。
イエロードックは19世紀頃に黄疸や肝臓の不調によく用いられていたハーブで、「胆汁(yellow)を貯蔵する(dock)」が名前の由来という説もあるほど。薬理作用などについては不明瞭な点も多いものの、アントラキノン配糖体に肝臓を刺激する作用があるのではないかと考えられています。イエロードックルートなどのハーブに含まれているアントラキノン類は過剰に摂取した場合には“毒”となる成分です。しかし少量であれば毒性はほぼ無く、適度な刺激物質として働くことで胆汁分泌・排出促進など肝機能向上効果が期待されています。
肝臓は体内の解毒を担っている器官でもあり、老廃物や有害物質などを分解・無毒化する働きもあります。肝臓の機能(解毒力)が低下してしまうと有害物質の蓄積に繋がり、倦怠感やホルモンバランスの乱れ・脂肪増加などの原因となる可能性もあります。このためイエロードックルートは肝臓の機能を高め解毒をスムーズに行う=血液を綺麗に保つ浄化作用を持つハーブとも考えられています。毒素排出・浄化作用が期待できることから関節炎や痛風の軽減に用いられるケースも有るようです。
イエロードックティーは伝統的に緩下剤・瀉下剤として用いられてきたハーブの一つです。これはイエロードックルートに含まれているアントラキノン配糖体という成分に、腸を刺激することで蠕動運動を促す働きがあるため。アントラキノン系成分は天然素材であればセンナやアロエ・大黄・ハブ茶などにも含まれており、刺激性下剤成分として市販の便秘薬にも利用されています。このためイエロードックも緩下作用を持つハーブとして、便秘の改善や腸内老廃物の排出に役立つと考えられています。胆汁分泌・排出をスムーズにすることからも、便の硬さを適度に保つなど便通改善に繋がるでしょう。お腹のハリ・ガス溜まりが気になる時に良いという説もあります。
イエロードックルートは天然成分ですし、お茶として飲む場合には1杯あたりのアントラキノン摂取量もさほど多くはならないため、緩下作用は穏やかであり急な腹痛などは起こしにくいとされています。ただし刺激・緩下作用が高いため体質や摂取量によっては腹痛や下痢の原因ともなるため注意が必要です。またアントラキニン系成分を含むアロエやセンナなどを長期間服用すると、腸粘膜の筋力低下・色素沈着による大腸メラノーシス(大腸黒皮症)を起こす可能性も指摘されています。これらの事から継続的な常飲は避け、摂取時も1日に1~2杯程度に留めるようにしてください。便秘時にも同様の成分を含むハーブとのブレンドは避け、バードック(ゴボウ)などを選ぶようにすると良いでしょう。
アントラキノンは肝臓だけではなく腎臓にも刺激作用を持ち、利尿作用をもたらすとも考えられています。余分な水分の排出を促すことに加え抗菌作用を保つ成分も含まれていることから、伝統的に膀胱や尿道のトラブルにも用いられてきたのだとか。肝臓・腎臓・膀胱などの働きを良くして、循環器の働きを全体的に整えるハーブとする見解もあります。ただしシュウ酸含有量が多いので腎臓結石・尿路結石になったことのある方は避けるようにしましょう。
ともあれ利尿作用が期待できることからイエロードックルートはむくみの改善にも有効とされていますし、間接的な働きとして浄化作用にによって血行が良くなること・肝機能古城から肝臓で合成され血管の浸透圧を保つ働きがあるアルブミンの不足が改善されることなどもむくみ改善に繋がると考えられています。継続利用・過剰摂取は厳禁なハーブですから、蕎麦茶やダンデライオンルートなどをベースにして、特にむくみや便秘が気になる時にイエロードックルートを加えるような飲み方が無難でしょう。
肝臓は小腸で吸収された糖や脂質を体内で使える形に変換して貯蔵する・エネルギーに変えるなど代謝に関わる機能も担っている器官。また肝臓から分泌される胆汁も解毒に関わるだけではなく、脂質の消化・吸収を促進する働きを担っています。このためイエロードックルートは肝臓の働きを良くすることで消化不良や胃もたれの軽減にも効果が期待されています。古代ギリシアで消化促進に取り入れられていたと言われるのもこの働きが大きいでしょう。そのほか胃の酸性度を抑え、胃酸過多などを軽減する働きも期待されています。
肝機能・消化吸収のサポートが期待できることから、イエロードックルートは滋養強壮にも良いハーブとされ、疲労回復や病後回復などにも役立つと考えられています。ミネラルでは鉄分が多く含まれているため、鉄不足・鉄欠乏性貧血による疲労感の軽減にも効果が期待できるでしょう。貧血気味の方であればネトルやホーソンベリーと、消化器系の不調が気になる場合はジャーマンカモミールやペパーミントなどと組み合わせても利用されています。
イエロードックルートは肝臓の解毒機能を高めることで、血液を綺麗にする働きがあると考えられています。アントラキノンにはコレステロール低減作用を持つという報告もなされていますし、胆汁はコレステロール(脂質)を原料としているため胆汁分泌が活発化することでコレステロールや中性脂肪の増加・蓄積予防にも繋がるでしょう。これらのことからイエロードックルートは血液や血管を綺麗に保つことで正常な血液循環をサポートする働きも期待されています。
また肝臓は摂取した栄養価の代謝にも関係していますから、胆汁分泌が促されることでエネルギー代謝の向上にも繋がると考えられています。緩下・利尿作用やデトックス(解毒力向上)と合わせて、肥満予防にも繋がるでしょう。エネルギー代謝が活発になれば燃焼によって熱も発生しますから、血流改善と合わせて冷え性の改善効果も期待できます。イエロードックルートは短期間な利用向きのハーブですから、ダイエット用として継続して利用したい場合は同様に肝機能サポートが期待できるターメリック(ウコン)の方が適していると考えられます。
アントラキノン類などの働きからイエロードックルートコレステロール・中性脂肪の低減作用を持つと考えられています。イエロードックルートにはタンニンなどの抗酸化物質も含まれていることが認められているため、相乗して生活習慣病予防にも効果が期待されています。アントラキノンを含むため毎日続けて飲むタイプのお茶ではありませんが、コレステロール対策などにも繋がる可能性はあるでしょう。
解毒機能向上や便通改善など老廃物の排出促進効果が期待できることから、イエロードックティーは肌荒れや吹き出物などの予防・改善にも役立つと考えられます。またどの成分の働きなのかは不明瞭ですが、月経不順の改善や生理痛軽減など女性領域の不調や、風邪・気管支炎・喘息など呼吸器系の不調に用いられることもあるようです。ヨーロッパでは「治療薬の英雄」とも呼ばれているそうですから、家庭薬・家庭に常備できる万能薬のような形で利用されていたのかもしれませんね。
イエロードックルートは緩下・瀉下作用を持つアントラキノン類を含むため、はじめから大量に飲んでしまうと腹痛や下痢の原因となることがあります。そのため飲み始めは1日1杯(250ml程度に対して、茶葉小さじ1杯)からが推奨されていますが、お腹が弱い方などであれば他のお茶とブレンドしてそれ以下の量になるように調節しましょう。お茶であれば多くとも1日3杯まで、サプリメントなどの健康食品として摂取する場合は販売社の指示する用法・容量を守りましょう。
イエロードックルートの使用に長い歴史のある欧米では、アレルギー反応を起こすハーブであること・多くの医薬品との相互作用が見られることなどが指摘されています。食品として通常量を摂取する場合には安全性が示唆されていますが、アントラキノンなどは摂取量によっては毒物となり、吐き気・嘔吐・疲労感・しびれ・ショック状態などの症状から最悪の場合死に至る危険性もありますから過剰摂取にならないよう注意しましょう。長期継続利用も低カリウム血症・中毒症状を起こす可能性が指摘されています。また加熱処理がきちんとなされていないイエロードックの使用は呼吸困難や心臓障害などを起こす危険性があるため、自作は避けたほうが良いでしょう。
イエロードックルートは湿疹やかゆみなどの皮膚トラブルに湿布(パップ剤)としても利用されています。働きとしては抗菌作用の他に収斂・抗炎症作用もあるとされていますから、ニキビケアにも用いられています。かゆみ・かぶれ・膿・切り傷・火傷など様々な皮膚トラブルに有効とされているハーブですが、逆に皮膚炎症を起こす原因になってしまう場合もありますので皮膚に付ける場合は必ず事前にパッチテストを行うようにしましょう。
イエロードックルート<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>メグスリノキ(目薬の木)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アイケア系健康食品などでブルーベリーやアイブライトなどと共に注目されているメグスリノキ。日本固有のカエデの一種で、煎じ汁を目薬として使用していたことが“メグスリノキ(目薬木)”という名前の由来とも言われています。現在でもゲラニインやロドデンドロールなどの成分には目に対する有効性があると考えられ疲れ目のケアなどに用いられているほか、肝臓機能のサポートにも効果が期待されています。

名前からして“目”に良さそうな印象の強い、メグスリノキ。アイケア系サプリメントなどの健康食品に配合されている成分として目にしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。そんなメグスリノキはムクロジ科カエデ属に分類される落葉広葉樹で、モミジ・カエデ類の一種として紹介されることもあります。ちなみに「紅葉(モミジ)」というのは本来紅葉している樹木全般を指す言葉でしたが、特に鮮やかに紅葉するカエデ類の総称・代表種であるイロハモミジの呼び名として使われるようになったそう。メグスリノキの葉は深い切れ込みのない楕円形のため一般的にイメージされる“モミジ”とは異なりますが、秋には紅く鮮やかに色付くため園芸用としても用いられています。
メグスリノキは日本のみに自生する固有種。英名や学名では“日光”に関連する言葉が使われていますが、これはロシアの植物学者・その助手が日本各地で植物採取を行った際に栃木県日光でメグスリノキを採取したことに由来しています。日光以外にも東北以南から九州・四国にかけて範囲に分布しており、長野県の八幡宮鞠子社の入口にあるメグスリノキや、福島県喜多方市の「杓子ケ入メグスリノキ」などは天然記念物にも指定されています。原産国である日本では古くからメグスリノキの樹皮などを煎じて飲み薬・洗眼薬として利用していたと考えられおり、室町~戦国時代には眼病などに対しての効能を持つことが知られていたようです。メグスリノキという呼び名も戦国時代に煎じた汁を目薬として使用していたことに由来すると言われています。
メグスリノキに関わる歴史として、黒田官兵衛の祖父である黒田重隆のエピソードも知られています。司馬遼太郎の小説『播磨灘物語』の中でも黒田重隆は“メグスリノキを原料とした目薬”を作った事で財を成し黒田家の礎を築いたと描かれていますし、NHK大河ドラマでも「黒田家は目薬から財を成していった」というセリフが使われていましたね。この黒田家のメグスリノキの目薬が史実かについては否定的な見解も多いようですが、メグスリノキの別名である“長者の木”も目薬を売って財を成したという伝承に由来しているという説もありますよ。
江戸時代になるとメグスリノキの煎じ薬や洗眼薬・液を指などにつけて目を洗う膏薬型洗眼薬などが人気を集めるようになります。徳川家の植物園でも栽培されていたそうですし、山間部に暮らす人々から江戸や京の町人まで広く目に良いというイメージが浸透していたと考えられます。しかし1867年には点眼式目薬が登場し、明治には西洋医学が取り入れられ主流となっていきます。こ一部地域では目や肝臓に良い薬草(薬木)として利用され続けていたそうですが、全国的に見るとメグスリノキの利用は減少し、忘れられていったと言えるでしょう。
そんなメグスリノキが再注目されるようになるのは1970年代以降。1971年頃から星薬科大学生薬学教室でメグスリノキについての本格的な研究がスタートし、眼病の予防・視神経活性化・肝機能の改善などの効果があることが報告されます。1978年発売された『薬草カラー図鑑』などにもそうした効果が紹介されたこと・関連商品が発売されたことなどからメグスリノキは再び広く知られるようになりました。21世紀に入るとパソコンやスマホなどによる目を酷使が問題視され、メグスリノキはブルーベリーやビルベリーなどと並んで注目される健康食品となっています。アイブライトとともに「飲む目薬」と称されることもありますよ。
メグスリノキは戦国時代頃から眼病予防やケアに役立つ民間医薬として用いられてきた存在です。現在でもゲラニインやロドデンドロールなどのタンニン系成分は抗菌作用を持つため、目の粘膜をウイルスや細菌から守ることで炎症の予防や軽減に繋がっていると考えられています。また収斂作用によって傷を修復させる・炎症を軽減するという説もあります。かつて洗眼薬として用いられていたのは、これらの働きがよりダイレクトに得られたためでしょう。
このためメグスリノキはただれ目(眼瞼縁炎)・はやり眼(流行性角結膜炎)・ものもらい(麦粒腫)・アレルギー性結膜炎などの予防や軽減に役立つと考えられています。近年では花粉症に伴う目のかゆみなどの炎症軽減にも効果が期待されていますし、葉にも抗ヒスタミン作用によってアレルギー軽減に役立つとされるケルセチンが含まれていることから花粉症軽減に役立つと考えられています。そのほか玉川大学農学部生命科学科からは、糖尿病合併症による白内障や網膜症の進行を抑制する可能性がある事も報告されています。
ただしメグスリノキの薬理作用については未だ解明されていない点が多く、メグスリノキ茶も医薬品ではなく健康茶(食品)として扱われています。医薬品のように一定の効果保証があるわけではありませんので、あくまでも予防や目の健康サポートとして取り入れるようにしましょう。目が炎症を起こしている時や白内障などの疑いがある場合は、メグスリノキで何とかしようとせず医師に診察していただき指示を仰ぎましょう。
メグスリノキの別名には“千里眼の木”というものもあり、これは「メグスリノキの煎じ薬を飲んだら、かすみ目が改善されて千里の先まで見えるようになった」という伝説に由来していると伝えられています。こうした呼び名からもうかがえるように伝統的にメグスリノキは疲れ目やかすみ目に有効とされており、現代でも目の疲れや眼精疲労対策として取り入れられています。メグスリノキが目に良い理由として、東洋医学(漢方など)の考え方では“肝気は目に通ず(肝臓の働きを高めることで目を良くする)”とされています。
成分的にもタンニンの一種で苦味成分でもあるロドデンドロールに肝臓の解毒機能を高める働きを持つ可能性が報告されおり、目の周りの水分を排泄する利水作用・気の流れを良くする通絡作用・血行を良くする活血作用などがあるとも言われています。肝臓を良くすることで目が良くなるという考え方自体は眉唾ものという見解もありますが、肝機能アップなどの働きは老廃物排出促進や体液バランスを整えることに繋がりますし、血行が良くなることなどと合わせて疲れ目やかすみ目の予防・軽減に繋がる可能性はあるでしょう。
ちなみに血液循環を整えるという点ではフラボノイドに属すクエルシトリンやケルセチンなども含まれていますし、トリテルペンの一種であるβ-アミリンなどにも抗酸化作用が期待できます。これら成分による目周りの血流改善と抗酸化作用も目の疲れ・紫外線や活性酸素によるダメージ軽減が期待できるでしょう。眼精疲労の予防としてはアイブライトやクコ・ハブ茶などと組み合わせて利用されることも多いようです。
メグスリノキの樹皮や葉に含まれているタンニンの一種ロドデンドロールや、エピ・ロドデンドリンという成分は肝臓の持つ解毒機能を高めることで肝機能向上・肝機能の障害を予防する働きがあると考えられています。肝機能が気になる方・お酒を毎日飲まれているような方の肝臓サポートにも適しているでしょう。お酒を飲んだ後や二日酔い気味の時に飲むと良いとも言われていますし、実験では血清肝炎(B型肝炎)や黄疸に対する有効性も報告されているそうです。
また肝臓は胆汁合成やグリコーゲン貯蔵など様々な働きを持つ臓器で、静脈を通ってきた老廃物をはじめ有害物質などの分解・解毒化も担っています。肝臓の解毒力が低下してしまうと、肝臓に有害物質が蓄積し倦怠感やホルモンバランスの乱れ・脂肪増加などの原因となる可能性があります。このためメグスリノキは肝臓機能を高めることで、デトックスサポートや肥満予防にも役立つのではないかと考えられています。ロドデンドロールには利尿作用もあるとされていることもあり、むくみが気になる方やダイエッターの方にも取り入れられています。肝臓サポートにはウコン・むくみ対策にはハトムギ茶などとのブレンドもオススメです。
メグスリノキには悪玉(LDL)コレステロールの減少・血糖値降下などの働きを持つ可能性が報告されているβ-シトステロールが含まれています。またフラボノールのケルセチン・その配糖体のクエルチトリンはもコレステロールや中性脂肪の低減が期待されていますし、血管の保護や強化に有効とされている成分でもありますから、合わせて血管壁の硬化予防にも役立つと考えられます。
加えてクエルシトリンやケルセチンをはじめ、メグスリノキにはゲラニインやロドデンドロールなどのタンニン類やエラグ酸を含んでいます。これらの成分には抗酸化作用があるため、血中の過酸化脂質の増加を防ぐことで動脈硬化や高血圧の予防にも繋がるでしょう。タンニンやβ-シトステロールには血糖値降下作用も報告されていることから、糖尿病などの生活習慣病予防にも効果が期待されています。
メグスリノキはケルセチンなどのフラボノイドやカテキン・タンニンなど抗酸化物質を多く含むことから、肌細胞の酸化を抑制することでシワ・たるみ・くすみなどの肌老化予防にも効果が期待されています。抗酸化作用はシミ予防にも繋がりますし、メグスリノキに含まれているロドデンドロールやエラグ酸はより直接的なメラニン産生抑制効果も報告されていますので紫外線対策・美白にも繋がる可能性があるでしょう。β-シトステロールは肌に潤いを与える働きも期待されていますから、若々しい肌を保持したい方のサポートにも役立ってくれそうですね。
また抗酸化作用は皮脂が酸化して出来る過酸化脂質の生成を抑制することにも繋がりますから、大人ニキビの予防にも効果が期待できます。そのほかロドデンドロールやエピ・ロドデンドリンによる肝機能向上=デトックス力アップからも、老廃物や有害物質の蓄積に起因する肌荒れやくすみの軽減が期待できます。美容茶としてメグスリノキ茶が取り入れられることは稀ですが、肌に対しても有益な働きが期待できるでしょう。
メグスリノキは枝・樹皮・葉など様々な部位がお茶やサプリメントとして利用されていますが、それぞれの部位によって含有成分に差があることが分かっています(参考:注目されるメグスリノキ)。このため期待する働きに合わせて原材料として用いられている部位を選んだ方が良いと言われており、目や肝臓の健康維持用としては樹皮・枝、動脈硬化やアンチエイジングには葉を主体としたものが選ばれることが多いようです。
また摂取時には温かい温度で飲んだ方が成分の吸収率が良いとされており、近年の研究ではビタミンCと組み合わせることでより高い効果が期待できると言われています。味こそ薄めなものの、メグスリノキ茶は独特の木の香りがありますから他のお茶・ハーブなどとブレンドして使っても良いでしょう。苦味が気になる方はレモンやはちみつを加えるのもオススメです。
メグスリノキ(目薬の木)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ジャスミンティー(ジャスミン緑茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ペットボトル飲料でもお馴染みのジャスミン茶は、茶葉にジャスミンの香りを移したフレーバーテイーの一つ。全国的にポピュラーなものは緑茶をベースにしたもので、緑茶の代表成分であるカテキンやビタミンCなども含まれています。加えてジャスミンの香りによる精神面のサポートやホルモンバランス調整作用などもあると考えられるため、健康維持から美容面まで様々な効果が期待されています。

ジャスミンティーは様々なメーカーからティーパックやペットボトル入り飲料として販売されている、私達にとっても馴染みのある飲み物の一つではないでしょうか。ジャスミンはモクセイ科ソケイ属の属名であり、属する植物の総称でもあります。このうちジャスミン茶の原料として主に用いられるのは茉莉花(マツリカ)もしくはアラビアジャスミンと呼ばれるJasminum sambac。ちなみにアロマテラピーなどで使われる精油(ジャスミン・アブソリュート)はスペインジャスミンやオオバナソケイと呼ばれるJasminum grandiflorumが主に用いられています。
種類は違えどジャスミンと言えば“芳香の王”もしくは“花の王”とも称されるように、香り高いことが特徴的な植物でもあります。ジャスミン茶の成立もこの香り高さがきっかけになったと言われています。時は今よりも200~300年前の中国、清朝の時代。当時お茶の生産地である中国南部から皇帝や貴族たちが暮らしていた北京までの輸送はかなり大変で、輸送中に茶葉が傷んでしまい香りが抜けてしまうことが多かったそう。それを誤魔化すために茶葉にジャスミンの花を付加したところ、花の香がするお茶は皇族・貴族に大層珍重されるようになり急激に広まることとなります。
芳香剤などのジャスミンの香りは甘く重厚なフローラル調ですが、ジャスミンティーの香りはどちらかと言えばサッパリとした風味がありますよね。この爽やかさから暑さ対策に、また不老長寿の妙薬であると信じられた時期もあるのだとか。現在では不老長寿にと飲む方はいないでしょうし、高級茶と言えるジャスミン茶も多くありますが、今なお中国で「花茶の女王」と呼ばれるほど人気・生産量共に多い存在をキープしているそうです。
ジャスミンティーはロータスティー(蓮花茶)などと同じように、緑茶など“元”となる茶葉にジャスミンの花の香りを吸着させたものを指すのが一般的です。稀にジャスミンの花そのもののみを使用するものもありますが、市販されているジャスミン茶の大半はフレーバーティータイプです。
製法としては乾燥させた花弁を茶葉に混ぜ混んでいるもの・香りだけを時間をかけて移すものの2つに大別されます。花が混ぜ込まれている方が良いものに見えますが、これはあまりランクが高くないものの香りを誤魔化しているとも言われています。最高級品は数ヶ月かけてじっくりと香りを移し、出荷時には花冠を全て取り除かれています。ただし近年は合成香料の技術の発達や工業化などの関係から、最も安価なクラスでは香料を噴霧することでジャスミンっぽい香りが付けられたものも少なくありません。
次に香りを移すためのベースとなる茶葉ですが、最もポピュラーなものは緑茶とされています。そのほか緑茶よりも若干発酵の進んだ弱発酵茶である白茶や、半発酵茶である青茶(烏龍茶)などが使われることもあります。ちなみに沖縄県の特産品とも言える「さんぴん茶」も半発酵茶に香りを移したもの。同じ半発酵茶でももう少し発酵の度合いが高いものをベースにした場合は「清明茶」と呼び分けれられています。
下記では流通量が多い緑茶ベースのジャスミン茶についてご紹介します。
ジャスミンティー(ジャスミン緑茶)は様々な効果が期待できる健康茶とも言われていますが、緑茶にジャスミンの花の香りを付けたものであるため期待される働きは緑茶の成分に起因するものが多くあります。そのほかジャスミンの花・香りによる働きもあるとは言われていますが、下記では緑茶に期待される作用と合わせて大まかにご紹介させていただきます。
ジャスミンティーがジャスミンティーたる所以である“ジャスミンの香り”はベンジルアセテート(酢酸ベンジル)や酢酸リナリルなどの精油成分によって構成されています。酢酸ベンジルは精神を高揚させ気持ちを明るくする働きが、酢酸リナリルやリナロールなどには神経の興奮を鎮静し気持ちを落ち着けリラックスさせる働きがあると考えられています。
鎮静と高揚両方面に働きかける成分を含むことから、ジャスミンの香りは神経や気持ちのバランスを整える手助けをしてくれるのではないかと期待されています。イライラしているなど気持ちが高ぶっている時にはそれを落ち着け、逆に気分が沈んでしまっている時には前向きさになれるよう気持ちを高めてくれると言われています。ストレス対策にはカモミールやリンデンフラワーなどと組み合わせて飲まれることもあります。
ジャスミンの芳香成分であるベンデルアセテートは右脳へ伝わると自律神経の緊張状態を解くことで、リラックス効果をもたらすだけではなく集中力を高める芳香にも働くと考えられています。ジャスミン茶のベースとなっている緑茶にも脳を覚醒させるカフェイン・ラットを使った実験では記憶力・集中力向上効果が報告されているテアニンなどが含まれていますから、複合して働くことで集中力や記憶力向上にも効果が期待できます。
緑茶は熱に強いビタミンCをはじめβ-カロテン、ビタミンE、カテキンなどの抗酸化物質を豊富に含んでいます。ジャスミン茶は緑茶に香りを移したフレーバーティーですから、緑茶と近い抗酸化作用を持つ=アンチエイジングティーとしても役立つと考えられます。
また抗酸化作用は活性酸素による細胞へのダメージや過酸化脂質の増加を防ぐことにも繋がりますし、カテキンには血圧上昇抑制・血圧降下作用や、善玉コレステロール増加・悪玉コレステロール減少作用なども報告されています。このため高血圧・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの生活習慣病予防にも効果が期待できるでしょう。
緑茶に含まれているカテキン類には強力な抗菌・抗ウイルス作用も認められています。これは風邪やインフルエンザなどのウイルスのスパイク(突起部分)にカテキンが結合することで、ウィルスの活性を抑制しているのではないかと考えられています。また緑茶は低い温度で抽出すると免疫力向上作用が期待できるエピガロカテキン(EGC)が増えることも報じられています。
ジャスミン茶は香りを立てたい場合は90℃以上の熱湯・柔らかな風味を味わいたい時は80℃-90℃程度で入れるのが基本とされていますが、水出しも出来るお茶。なので緑茶と同じように水出しにすることでより風邪予防に効果が期待できるでしょう。普通に淹れる場合であってても緑茶よりもハーバルな香りがありますから、鼻の不調がある時はペパーミント・寒気がする時はエルダーフラワーやジンジャーなど他のハーブとブレンドして使いやすいのも魅力です。
ジャスミン茶は利尿作用をもつお茶とされており、飲みすぎると脱水症状を引き起こす可能性があるので注意した方が良いという方もいらっしゃるほど。この利尿効果はおそらくジャスミンのものではなく、緑茶に含まれているカフェインによるところが大きいと考えられますからガバガバ飲むのはお勧めできませんが、適量であればむくみ対策としても役立ってくれるでしょう。
またカテキンは殺菌作用によって腸内の悪玉菌や有害物質の発生を抑える・腸内善玉菌の餌となることで善玉菌を活性化するなどの働きも期待されています。緑茶の茶葉自体には食物繊維が豊富である、お茶として飲むことで水溶性食物繊維の補給にも繋がります。ジャスミン茶の香りは自律神経を整える働きもあるとされていますから、相乗して便通のサポートも期待できます。
緑茶ではなくジャスミン茶に期待される作用として、ホルモンバランスを整えるという働きが挙げられます。この働きは精油成分のリナロールとファルネソールが黄体ホルモンの不足を補うことで、女性ホルモンのバランスを調整しているのではないかと考えられています。またジャスミン茶はストレスケアが得意とされるお茶でもありますから、自律神経の乱れから引き起こされるホルモンバランスの乱れを予防することにも役立ってくれるでしょう。
こうした働きから、ジャスミン茶は生理不順やPMS(月経前症候群)・更年期障害など女性ホルモンのバランスの乱れに起因する女性特有の不調軽減にも有効と考えられています。特に精神的な不調を伴うようなPMSや更年期障害のケアに役立ってくれそうですね。同じく女性領域に強いとされるチェストツリーや、精神的不快感が強い方であればセントジョーンズワートなどと組み合わせて摂取してみても良いでしょう。
緑茶に含まれているカテキンには糖の吸収穏やかにすることで脂肪蓄積を抑制する働きや、脂肪の燃焼を促進する働きが報告されています。カフェインも悪者というイメージが横行していますが、遊離脂肪酸を増加させる働きがあり摂取後に運動することで脂肪燃焼効率を高める働きが期待できます。このため脂肪蓄積予防と脂肪燃焼向上、2つの方面からダイエットをサポートしてくれると考えられます。運動を行う30分位前に飲むと効果的だとか。
緑茶を元としているジャスミン茶は緑茶同様に熱に強いビタミンCが補給でき、カテキンなどの抗酸化物質も豊富に含まれていると考えられます。抗酸化物質は活性酸素による肌のダメージを抑制することで紫外線対策やシワ・たるみなどの肌老化対策に繋がります。
またビタミンCにはメラニン色素生成抑制によるシミ予防・美白効果やコラーゲンの生成促進作用があり、ジャスミンの香りによるストレスの軽減・ホルモンバランスが整うこともニキビや肌荒れの予防に繋がると考えられます。抗酸化作用と合わせて総合的な美肌サポートとしても役立ってくれるかもしれません。
カテキンには強い殺菌作用があるため、食後に緑茶を飲むことで口内に残った食べかすに細菌が繁殖するのを防ぐ働きがあると考えられています。加えてカテキンは消臭剤成分としても利用されているように、臭気成分と結合して消臭作用を持つと考えられています。このためジャスミン茶も口臭対策として役立つと考えられますし、ジャスミンの香り成分が働くことでより高い効果が期待できるとも言われています。飲み続けると体臭が薄くなる・体臭がジャスミンっぽくなるという説もあるそうですよ。
ジャスミン茶の香りには高揚作用が、カフェインには覚醒作用があるとされています。このため朝にジャスミン茶を飲むとスッキリと目覚めたり、だるさや倦怠感の軽減に役立つと考えられます。またしっかりと目覚めることで体内時計をリセットし、きちんと就寝出来るようにサポートしてくれるとも言われています。ただしリラックス効果が期待できるお茶ではありますが、カフェインを含むためおやすみ前の摂取は控えたほうが良いでしょう。
カフェインには覚醒作用の他、利尿作用でアセトアルデヒドの排出を促す働きも期待できます。加えて緑茶にはアルコール(アセトアルデヒド)の分解を助けるビタミンCが含まれており、ジャスミンの香り成分にはリナロールなど鎮痛効果を持つとされるものも含まれています。そのためジャスミン茶は二日酔いの予防・軽減にも役立つお茶と言われていますし、口臭対策にもなりますから一石二鳥ですね。
ジャスミン茶は女性ホルモンのバランスを整えるだけではなく、男女ともに生殖機能を高める働きがある・催淫作用を持つとする説もあります。このため妊活サポートティーにも使われることがあるようです。
ジャスミンティーを外用利用しようとする方はあまり多くはありませんが、お茶の出がらしなどを入浴剤として再利用すると殺菌・消臭作用などから体臭予防に役立つと考えられます。また香りによるリラックス効果が期待できますし、カフェインの心配もないのでリラックスタイムにも良いでしょう。成分的にはほとんど緑茶と同じですので疲労回復や血行促進、湯上り後の保温力アップなどにも効果が期待できます。
ジャスミンティー(ジャスミン緑茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>セルフヒール/ヒールオール<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>怪我をした時に自分で治せることが名前の由来とも言われるセルフヒール。古代ギリシア時代から薬草として用いられていたとも言われ、日本や中国でも近縁種であるツボクサは夏枯草という生薬として利用されています。利尿作用が期待できること・タンニンなどの殺菌消炎成分を含むことから排尿関係のトラブルにも効果が期待されています。また伝統的に肝臓に良いとされていたことと合わせてデトックス用として使われることもありますよ。

セルフヒールは別名ヒールオールとも呼ばれる、薬用として使われてきたことが分かる名前のハーブ。ブレンドティーやサプリメントのよう印象がありますが、シソ科ウツボグサ属に分類される多年草です。日本でも山野の草地などで見かけるウツボグサ(学名:Prunella vulgaris L. subsp. asiatica)とは近縁種にあたり、和名ではセイヨウウツボグサと呼ばれていますよ。ウツボグサとセイヨウウツボグサは植物としても非常に近い種とのため、ウツボグサの亜種・ヨーロッパのウツボクサとして紹介されることもあります。
セイヨウウツボグサ(セルフヒール)は外見もウツボクサと非常に良く似ています。どちらも茎の先端につく円筒形の花穂が特徴的で、春~夏にかけて紫色の花を咲かせます。違いとしては日本のウツボクサの方が花冠が15mm~20mmと長く、セイヨウウツボグサは10mm~15mmと短めで草丈も低めなのだそう。ただし個体差もありますから素人目には区別がつきにくいと言われるのも納得ですね。ちなみにウツボクサという和名も魚のウツボではなく、円錐形の花穂の形状が“靫(うつぼ)”と呼ばれる矢を携帯する細長い筒に似ていることが由来とされています。
セルフヒールを始めとするツボクサ類は古くからハーブ・生薬など医薬品として各地で利用されてきたと考えられています。ヨーロッパでは止血作用と治癒促進作用を持つとされ、葉の絞り汁や煎じ汁などは傷や打撲の手当にも利用されてきたと言われています。17世紀のハーバリストであるニコラス・カルペパーは「この草があれば怪我したとき自分で治せる」と言われていたことからSelf Heal(セルフヒール/自己治癒)が呼び名となったと紹介しており、傷口を閉じたいときに最適なハーブとその薬効を認めていたそうですよ。
現在ハーブ・ハーブティーとして利用されるのは主にセイヨウウツボグサの葉と茎部分ですが、古代ギリシアで活躍し薬理学と薬草学の父とも称されるペダニウス・ディオスコリデスは「花穂が人間の喉の形に似ているから、口内や喉の痛みに良い」ハーブとして処方したという伝承もあるそう。漢方ではウツボグサの花穂を乾燥した“夏枯草(カゴソウ)”が肝臓と胆嚢の働きを整える・利尿作用を持つ生薬として利用されており、日本薬局方にも生薬として収載されています。またセルフヒールはフラワーエッセンス(フラワーレメディ)としても使われており、自己治癒力のサポートなどに役立つとされているそう。
ちなみにツボクサやセイヨウツボクサは食べられる野草でもあり、セルフヒールはヨーロッパでサラダ・スープ・シチューなどに使われています。日本でもウツボクサは天ぷらやお浸し・和え物などにして食べられることがありますし、南アメリカではホウレンソウの代替物として食べられているようです。中国では水分補給・利尿による解熱作用が期待できることから夏場の暑気払いに良い健康茶として使われている地域もあるそうですよ。
セルフヒールや夏枯草は利尿作用をもつハーブとして利用されてきた存在で、現在でも塩化カリウムが多く含まれていることから余分な塩分や尿の排出を促す働きがあると考えられています。利尿作用を持つと考えられることからセルフヒールはむくみの軽減効果が期待できるハーブとして、ドクダミやハトムギ茶などとブレンドして利用されています。利尿作用の高さから頻尿や残尿感など、排尿に違和感を感じる方に有効とする説もあります。
セルフヒールは利尿作用が期待できるハーブであることに加え、タンニンやウルソール酸など抗菌・抗炎症作用が報告されている成分も含まれています。このため腎臓炎・尿道炎・膀胱炎などの予防や改善に役立つハーブとしても取り入れられているようです。ただし現代であれば痛みなど何らかの症状を感じている場合、自己判断でセルフヒールを用いるよりも医療機関を受診することをおすすめします。セルフヒールを用いる場合は専門家の指示がある場合か、再発予防として取り入れるようにしましょう。
優れた利尿作用を持つハーブと考えられるセルフヒールは、尿の排出と共に体内の老廃物や毒素の排出を促すデトックス効果も期待されています。どの成分の働きによるものなのかは不明瞭ですが、便通を整えてくれるという説もあるようです。またほぼ同じ成分を含むとされている夏枯草は、漢方では肝臓や胆嚢をサポートしてくれる生薬として肝臓の機能低下や不調がある時にも用いられているそう。
肝臓は老廃物や有害物質の無毒化を担う臓器ですから、肝臓の解毒機能向上・血液を綺麗にすることに繋がる可能性もあるでしょう。ハーブティーとして飲まれているセルフヒールは葉や茎がメインなのに対し、夏枯草は花穂が用いられていますから、デトックス効果を期待する場合は花穂が主に使われているものを選んだ方が良いという見解もあります。
セルフヒール(夏枯草)のハーブティーは中国では暑気払いとしても飲まれており、利尿作用によって体内に滞った熱の排出を助ける=解熱効果を持つと考えられています。中国では涼茶の中でもトップシェアの「王老吉(現在は加多宝)」に漢方成分として配合されており、夏バテ予防として広く取り入れられているそう。セルフヒールには夏場に汗と共に失われやすいミネラルとされるカリウムが含まれていますし、お茶を飲むことで水分と若干のビタミン類の補給にも繋がりますから、夏バテ対策として効果が期待できそうですね。加えてセルフヒール・ウツボグサ類は各地で強壮剤のような感覚で利用されてきたことから、疲労回復にも有効とされています。
セルフヒールにはタンニンやロスマリン酸を筆頭に抗菌・抗ウイルス作用を持つ成分が多く含まれています。このためお茶を飲むことで風邪やインフルエンザなどの感染症予防に繋がると考えられています。消炎作用も期待できるため喉のイガイガ感や痛みの軽減にも有効とされていますし、タンニンによる収斂作用から咳の軽減に繋がる可能性もあります。利尿・解熱効果も期待できるので風邪の初期症状ケアとしても役立ってくれるでしょう。
またロスマリン酸はヒスタミンの遊離放出を抑制する作用が報告されており、花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギー症状軽減作用を持つ可能性が示唆されている成分でもあります。ロスマリン酸やタンニンは抗酸化作用を持つポリフェノールでもありますから、炎症部分に活性酸素が生じて起こる症状悪化を抑える事にも繋がります。ラットを使った実験ではアナフィラキシーの阻害を示したという報告もなされており、ウイルス感染および免疫学的障害の両方への有効性を持つ可能性があるハーブとしても研究が行われています。
セルフヒールは抗酸化作用を持つポリフェノール類が含まれています。活性酸素の過剰増加を抑えることは血中脂質の酸化抑制にも繋がりますから、高血圧や血栓・動脈硬化予防もサポートしてくれると考えられます。漢方もウツボグサ(夏枯草)は高血圧に良いとされています。中国医学では「肝機能低下による高血圧に良い」とされていますが、成分としても抗酸化物質の補給+塩化カリウムによるナトリウム排出効果が期待できますから血圧上昇の予防に役立つと考えられます。
加えて2007年に“Journal of Clinical Nutrition”に掲載された糖尿病誘発ラットを使った実験では、オールヒール抽出物を投与したラットに有意な血糖値上昇抑制効果が見られたことが報告されています。2012年にはアテローム性動脈硬化症の発症抑制に対する有効性があることも報告されており、抗糖尿病薬と組み合わせて摂取することで糖尿病の治療をサポートしてくれる可能性がある植物として注目されています。
名前の由来が「この草があれば怪我したとき自分で治せる」であるとも言われるように、セルフヒール(ウツボグサ)は古くから止血用・怪我や火傷の治癒促進用として外用薬として利用されてきた歴史があります。現在でも殺菌作用や収斂・消炎作用が期待できるタンニンなどが含まれているため傷の手当にも有効とされていますが、ハーブティーや湿布を自作する場合には濃度や衛生面の問題もありますから医薬品を使用したほうが確実でしょう。
自己判断で使用すると逆にかぶれを起こしてしまったり、炎症を悪化させる危険性もあります。切り傷・火傷・炎症などに使用したい場合には、ある程度症状が落ち着いた際の治癒促進として取り入れてみるくらいの扱いがオススメです。また収斂作用によって皮脂分泌をコントロールする働きだけではなく、皮膚の水分を保護する働きもセルフヒールには期待されています。殺菌作用や消炎作用によって皮膚を健やかに保つ働きも期待できますので、入浴剤として使用されることもあります。
古代ギリシアではディオスコリデスが喉や扁桃の治療に用いていたと言われる通り、セルフヒールはうがい薬として利用することで口内炎や扁桃炎の軽減に有効とされています。チンキを水を加える・濃い目に煮出したハーブティーを使うと良いと言われています。また抗菌作用から歯肉炎や歯周病予防にも効果が期待されています。
参考元:The Benefits of Prunella Vulgaris/The medicinal benefits of selfheal
セルフヒール/ヒールオール<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>パパイアリーフティー/パパイヤ葉茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>パパイン酵素やキモパパイン・カルパインなどの酵素類を含み消化を助ける働きが高いと考えられているパパイア。葉を原料とするパパイアリーフティーも消化サポートに有効とされる他、ポリフェノール・β-クリプトキサンチン・イソチオシアネートなどの抗酸化物質も豊富に含むことから様々な健康効果が期待されています。免疫機能を整える働きや生活習慣病・ガンなどに対する有効性も研究されています。

トロピカルフルーツの一つとして知られるパパイア。原産地はメキシコ南部から西インド諸島にかけての熱帯アメリカと考えられています。16世紀にヨーロッパ人によって発見された後にフィリピンやインドへと伝播していき、東南アジアでも広く親しまれる存在となりました。日本にも18世紀には導入されていたのではないかと考えられており、沖縄県や奄美大島など温暖な地域での栽培が行われています。
パパイアは甘く濃厚ではあるものの、独特の香気があり果物としては好き嫌いの別れる部類。栽培地域が限られていることもあり日本では果物としてポピュラーとは言い難いポジションです。しかし近年は沖縄料理では未完熟の“青パパイア”をサラダや炒め物などに野菜として用いる方が多いこと・青パパイアの方が抗酸化物質や酵素が豊富であることなどが注目され野菜的な利用法が少しずつ広がっています。ちなみに沖縄と同じくタイなどの東南アジアでも同様に青パパイアを野菜として用いることが多く、またパパイヤの葉を煎じたものは民間医薬としても取り入れられているそうです。
近代の医療の中でもパイアから抽出された“パパイン酵素”の作用が認められ医薬品として指定されています。このためサプリメントなどでは使用を禁止されているため、ダイエットサプリなどはパパインではなくパパイア粉末が使われているようです。余談ですが、医薬品として用いられているパパインは強力なので置いておくとして、産地である沖縄県でも青パパイヤの多食・常食はあまりよろしく無いことと伝えられているのだとか。摂取するもの以外では洗顔料や抑毛ローション等の化粧品類、掃除用洗剤などにも幅広く利用されています。
日本ではパパイヤもしくは青パパイヤそのものは流通量が少ないため、パパイアそのものを食べるというよりも化粧品や健康食品の成分として目にすることの方が多いかもしれません。そのほか保存が効き手軽に摂取できる方法として、乾燥や焙煎工程を経た健康茶も注目されています。パパイン含有量は低いですがその分副作用の心配が低く、他の栄養素を補えるのも嬉しいところですね。パパイヤ茶にはパパイヤの葉を原料としたパパイアリーフティー・青パパイアを原料としたパパイヤ果実茶・葉と果実をブレンドしたものの3タイプがありますが、このページは「パパイアリーフ(パパイヤ葉)」を原料としたものについてご紹介します。
パパイヤの成分として代表的なものにパパイン酵素やキモパパイン・カルパインなどの酵素類が挙げられます。パパイヤリーフにもこうした酵素が含まれており、三大栄養素(タンパク質・脂質・糖質)の分解をサポートする働きがあるとされています。またパパイン酵素やカルパインなどはピロリ菌など胃腸にダメージを与える細菌類に対し殺菌作用を持つ可能性も報告されており、消化器官の健康を維持するという面でも効果が期待されています。
このためパパイヤリーフティーは消化不良や食欲不振・胸焼けなど、消化器系の機能低下による不調軽減に役立つと考えられています。消化不良の改善から腹部膨満感や過敏性腸症候群の予防に、酵素類による消化負担軽減から逆流性胃炎などに対する有効性も期待されているそう。実験にはパパイン酵素やパパイヤ葉“抽出物”などが使われているものもありますから一杯のパパイヤリーフティーに全てが当てはまるかは疑問ですが、胃腸の健康サポートとしては役立ってくれる可能性が高いでしょう。
パパイヤだけではなくパパイヤリーフ(葉部)にもポリフェノールが豊富に含まれていることが分かっており、ポリフェノール含有量は赤ワインの約7.5倍とも称されています。またポリフェノール以外にもビタミンCやβ-クリプトキサンチンなどの抗酸化物質も多く、その抗酸化能はノニジュースやプロポリスの数十倍という説もあるほど。この高い抗酸化作用からパパイヤリーフティーは活性酸素の増加を抑え、活性酸素が引き金となって起こる老化現象や動脈硬化・高血圧などの予防に役立つと考えられています。
パパイヤの葉には抗酸化物質以外にビタミンやミネラル類が幅広く含まれています。加えてパパイン酵素などが消化機能を助けることで栄養吸収をサポートしてくれると考えられるため、栄養補給やそのサポートとしても効果が期待できます。滋養強壮や貧血予防に良いと言われるのも様々な栄養素を含み、かつ三大栄養素の消化をサポートしてくれるという点が大きいでしょう。
また代謝に関わるビタミンB群やクエン酸回路(TCAサイクル)の活性化が期待されるリンゴ酸などの有機酸類が含まれていること、ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化作用などから、栄養補給と合わせて疲労・疲労感の軽減にも繋がると考えられます。アミノ酸が豊富で筋肉作りや運動後の疲労回復・筋肉痛予防に良いという説もあります。
パパイヤ茶に含まれているカロテノイドやフラボノイドなどの抗酸化物質は、免疫力の低下を防ぐ働きも期待されています。また2010年に医学誌『Journal of Ethnopharmacology』に掲載されたフロリダ大学と日本チームによる共同研究では、パパイア葉の抽出エキスにTh1型サイトカインの生成を促し免疫系の調整を助けている可能性があるという見解も報告されています。
上記の報告は研究段階で可能性を示唆したものではありますが、パパイヤリーフには免疫機能を助ける働きがあるとされるビタミンCを筆頭としたビタミン類やミネラル類なども含まれています。こうした様々な成分を補い体を丈夫に保つことからも免疫力の正常化・向上のサポートが期待できるでしょう。アレルギー軽減や風邪予防などにもパパイア茶は取り入れられているようです。
パパイアリーフティーは冷え性の軽減にも良いと言われています。これは体を温める成分が含まれているというよりも、抗酸化物質が豊富でスムーズな血液循環をサポートしてくれることに起因していると考えられます。また代謝に関わる成分も含まれていますので、抗酸化作用による血流改善と合わせて冷えの軽減にも効果が期待できるでしょう。カリウムなどは含まれているものの利尿作用を持つ成分もさほど多くはないと考えられますが、血液循環が良くなることからむくみの改善を感じる方もいらっしゃるようです。
パパイヤの葉は食物繊維を非常に多く含む部位でもあります。お茶として抽出されるのはペクチンなどの水溶性食物繊維のみとなるため便の硬さを調節する=整腸作用が期待されています。便秘にも下痢にも良いと言われるのはこのためですね。抗酸化作用による細胞劣化抑制や血流改善も腸の刺激を高めることになりますし、パパインなどの消化酵素が消化を高めてくれることも期待できますから、お腹の調子を整えるのにも役立ってくれるでしょう。
またパパイン酵素はタンパク質分解を助けることで新陳代謝を高める働きもあると考えられています。そのほかパパイアの種に最も多く含まれているとは言われるものの、パパイヤリーフにも代謝を活性化させる“イソチオシアネート”が若干含まれています。パパインなどの酵素・抗酸化作用・腸内環境を整える働きなどと合わせて代謝をサポートし、肥満予防やダイエット促進にも役立つのではないかと期待されています。
ノニジュースやプロポリスの数十倍とも言われるほど高い抗酸化力が期待されているパパイアリーフティーは、肌のアンチエイジング(抗酸化)にも注目されています。ポリフェノールやβ‐クリプトキサンチン・イソチオシアネートなどが複合して働くことで、活性酸素によって細胞が傷つけられて出来るシワ・たるみなどの予防に役立ってくれるでしょう。また大人ニキビの原因となる過酸化脂質の生成を防ぐ働きも期待できます。
パパイヤの葉には皮膚炎予防因子として発見され、タンパク質や抗炎症物質を生成する働きが報告されているビオチンも含まれています。抗酸化以外にコラーゲン生成を助けたりメラニン色素生成抑制などの働きを持つビタミンCも含まれていますから、老化以外にも様々な肌トラブルの予防や改善に効果が期待出来るでしょう。ビオチンを含むことに加え免疫機能の調整をサポートする働きが期待できることから、民間療法の中ではアトピー性皮膚炎の軽減用としても取り入れられています。
パパイヤリーフティーは生理痛や更年期障害など、女性特有の不調軽減に良いと紹介されてることもある健康茶。根拠はハッキリと記載されていないものが多く不明点も多いですが、パパイアに含まれているベンジルイソチオシアネートは男女ともにホルモンバランスを整える働きがあるのではないかと言われています。また抗酸化物質が多いこと・血流を良くする働きが期待できることなども関係しているのではないかと考えられます。
グルテンアレルギーやグルテン不耐性の対策として、また健康維持やダイエットなどの目的でグルテンフリーを目指す方などからもパパイヤリーフティーは注目されています。これはパパイヤに含まれている消化酵素類が小麦製品に含まれているグルテン(タンパク質)の分解を助けてくれる働きがあるとされているため。ただしアレルギーがある方やグルテン不耐性の方の場合は体調を崩してしまう危険性もありますから、自己判断ではなく専門医などと相談して取り入れるようにしましょう。
パパイヤ葉抽出物を用いた実験では血糖降下作用が見られたという報告があることから、パパイアリーフにはインスリン感受性を改善する働きが期待されています。加えて抗酸化物質が多く含まれているため、酸化ストレスを抑制することで糖尿病の二次的合併症予防としても注目されています。
パパイアリーフティーは抗癌作用が期待できるお茶として伝統医学・民間療法で取り入れられてきた存在でもあります。近年でも各研究機関でも様々な研究がなされており、2010年『Journal of Ethnopharmacology』に日米共同研究で“パパイア葉エキスと葉茶に著しい抗がん特性が認められた”という報告が掲載されたことも話題になりました。ポリフェノールやβ‐クリプトキサンチン・イソチオシアネート・カルバインなどの様々な成分が複合的に作用しているのではないかと考えられています。
とは言えパパイヤリーフが抗癌作用を持つ可能性についての報告は動物実験や培養細胞を用いた実験のみで、人体に生じたガンに対する臨床試験での有効性はありません。がん治療への応用が期待され研究が進められているそうですが、現時点で「抗癌作用を持つ」と言い切れるものではありません。民間療法の一つとして試してみるのは自由ですが、過度な煽り文句には注意するようにしましょう。
パパイン酵素は消毒作用を持つ成分としてニキビや虫刺されなどのケアに、また分解酵素として古い細胞(角質)・毛穴に詰まった皮脂などの分解に用いられています。抽出されたパパイン酵素と比べると作用は弱いと考えられますが、パパイヤリーフティーにも同様の働きが期待できるためニキビ予防などに取り入れられています。
外用として一度使ったパパイヤリーフティーのティーパックを入浴代わりに再利用する・茶葉を粉末にして小麦粉と練り合わせパックにするなどの方法が考案されています。ただし肌質等によっては合わない可能性があるため注意が必要。パパイン酵素を配合した化粧品もアレルギーを起こす可能性が指摘されていますから、パッチテストを行った後に肌の状況をきちんと判断しながら取り入れる必要があります。
パパイアリーフティー/パパイヤ葉茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>セロリの葉茶(セロリリーフ)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>独特の香りから「どうしても苦手」という方も少なくないセロリですが、基本的な栄養価のほか香りによる精神面でのサポート効果が期待されている食材でもあります。食べずに捨ててしまうことも多いセロリの葉を使って作るセロリ茶(セロリの葉茶)も精油成分の働きからストレス緩和効果や不眠症対策に効果が期待されています。そのほか血行促進やむくみ改善などにも効果が期待されているほか、頭痛対策の民間療法としても使われています。

シャキシャキした食感から野菜スティック・サラダ・ピクルスなどでもお馴染みのセロリ。炒め物やスープなど加熱料理に加えることで風味を良くしたり、香味野菜としてドレッシング作りなどにも役立つ用途の広い野菜でもあります。その反面、清涼感があるとも青臭いとも言われる独特の香りから好き嫌いがはっきりと分かれ、子供が嫌いな野菜ランキングでよく見かける存在でもあります。一昔前から比べるとセロリを使ったお惣菜類や外食メニューも増えていますし、香りにも有用な働きがあることが認められつつありますが、大人でも苦手という方は少なくは無いでしょう。
そんなセロリはヨーロッパ~中近東の湿地帯が原産とされるセリ科の植物で、紀元前の古代ギリシアやローマにおいて整腸剤・強壮剤のような形で薬用として利用されていたと言われています。しかし古い時代は私たちが「セロリ」と呼び野菜として利用している茎部分ではなく、セロリシード(種子)が主に用いられていたと考えられています。現在もセロリシードは香辛料や精油原料など香料感覚で用いられていますが、古代ローマやギリシャでもお酒の香り付けなどの香料として利用されていたそうですよ。また祭典や宗教儀式などにも利用されており、遺体の臭い消しに利用していたという説もあります。中世にかけては様々な不調に有効な“万能薬”と考えられていた時期もあったのだとか。
ちなみに茎を野菜として利用するようになったのは17世紀以降と言われています。日本に伝わったのは諸説ありますが、加藤清正が朝鮮出兵時に持ち帰った・1800年頃にオランダ船によって長崎にもたらされたなどの説が知られています。おそらく伝来時には種子の利用ではなく葉や茎を食べることも伝わっていたと考えられますが、独特の香りから定着はしなかったと言われています。セロリが野菜として食されるようになったのは戦後に食の洋食化が進んでからのことですし、広く受け入れられるようになったのは平成に入ってからではないかという見解もあるほど。
とは言え一般的に食用として利用されるのはセロリの茎部分。店頭でも葉付き・葉を落とされているものと両タイプがあり、葉が付いているものを買っても切って捨ててしまう方も少なくありません。しかし実は淡色野菜に分類される茎部分よりも葉の方が栄養価が高いことが分かっており「葉も捨てずに食べよう」と様々なレシピが考案されています。
利用法としては細かく刻んでパセリやバジルのように料理の上に散らす・煮込みやソース作りの際に香り付けとして入れるなどがありますが、乾燥させてから煎じて“お茶”にして飲むという方法もあります。水分に溶け出しにくい栄養素もありますが食材の再利用&栄養補給に役立つことに加え、セロリに含まれている芳香成分に鎮静作用が期待されていることからリラックスティーとしても注目されています。
嫌いが理由としても挙げられるセロリ独特の芳香は、ポリフェノールでもあるアピイン・セダノライドやブチルフタライドなどのジヒドロフタライド類・リモネンやセリネンなどのモノテルペン類など約40種類の芳香成分によって形成されています。アピインやセネリンなどには神経の興奮や緊張を落ち着ける鎮静作用があると考えられているため、セロリの香りはストレス緩和や精神安定に役立つのではないかと考えられています。
2012年に放送された日本テレビ系列の番組『世界一受けたい授業』でセロリ茶(セロリの葉茶)がストレス解消に良いお茶として紹介されたこともあり、ストレス性の疲労感軽減などに取り入れている方も少なくないそう。イライラしやすい・気持ちが落ち着き付かないという時にも良いと言われています。セロリの葉には神経伝達などに関わるミネラルも豊富に含まれていますから、栄養補給という面からもストレス対策をサポートしてくれるかもしれません。
セロリやセロリの葉の香りは鎮静作用によって神経の興奮を鎮め、神経の状態や気持ちをリラックスさせることで眠りに就きやすくする働きも期待されています。特にストレス・心因性の寝付きの悪さがある時に良いそう。セロリティーはノンカフェインでもありますから、帰宅後のリラックスタイムに取り入れるにも適していますね。嫌いな香りであれば無理してお茶にする必要はありませんが、少し香りが気になる程度であればカルダモンやディルなどと組み合わせてみてみるのもオススメです。
セロリの葉に含まれているアピインは香りの元と紹介されることが多い成分ですが、ポリフェノールの一種であり抗酸化作用を持つ成分でもあります。血液サラサラ効果が期待されるピラジンやリモネンなど血行を促す働きが期待される成分も含まれているため、抗酸化作用と合わせて血液循環を良くする働きも期待されています。このため血行不良による代謝低下・肩こり・腰痛などの予防にも効果が期待されています。冷え性の軽減にも役立つと考えられますが、セロリそのものは体を冷やす食材という見解もあるので生姜などを加えてホットで飲むと良いでしょう。
抗酸化物質が補給できること・血行が良くなることに加え、代謝に関わるビタミンb群やミネラルも含まれていることからセロリの葉茶は疲労回復にも有効と考えられています。ちなみにセロリやセロリの葉が強精・強壮に良いと言われるのもビタミンやミネラルを補給出来、かつ血行を良くする働きがあることが大きいそうです。精油成分のセリネンも強壮効果が期待されていますし、香りによる精神面のサポート効果も期待できるのでお疲れの時に取り入れてみても良いのではないでしょうか。
アピイン・ピラジンなどの働きで血流が良くなることに加え、セロリはトリウム排出を促す・細胞内外の浸透圧を調節するなどの働きを持つミネラルであるカリウムの補給源としても役立つ存在。またリモネンやセリネンも利尿作用をもつと考えられているため、血液循環の改善と合わせてむくみ軽減にも有効と考えられています。東洋医学・薬膳などの考え方でもセロリは水分代謝を高める働きを持つ食材とされているそうですよ。
また血行が良くなること・利尿作用から体内の老廃物や毒素の排出が促されると考えられますし、体内の水分量が一定に保たれることから腎機能の疲労を防ぐ=腎臓機能向上に繋がるのではないかという説もあります。ジヒドロフタライド類のうちセダノライドは肝臓などの臓器で解毒作用を持つグルタチオンの活性を高める働きも期待されていますから、セロリ茶は体の持つデトックス力を高めるサポートにも役立つのではないかと言われています。
カリウムはナトリウムとバランスを取り合い、余剰ナトリウムの排出を促す働きがあります。カリウムの補給が少ない状態でナトリウムの摂取量が多くなると、身体は血中ナトリウム濃度を一定に保つために水分を取り込みます。結果として体液(血液)量が多くなり、血液を送り出す心臓や血管への負担が高まることで血圧が上がると考えられます。アピインにも血圧抑制作用があるとされていますから、相乗して高血圧予防に役立ってくれるでしょう。血圧対策としてはゴーヤ茶などと組み合わせて使われることもあるようです。
加えてセロリの葉には抗酸化作用を持つポリフェノールの一種アピインや、血液サラサラ効果(血小板凝集抑制作用)を持つピラジンなども含まれていますから、血栓や動脈硬化の予防としても効果が期待できます。ただしセロリの葉に含まれている抗酸化物質にはβ-カロテンやビタミンEなどの脂溶性成分も多いため、抗酸化作用や動脈硬化予防効果を期待する場合はお茶を飲むだけではなく出がらし部分も食べるようにした方が効果的でしょう。
セロリに含まれているアピインや、セダノライドなどのジヒドロフタライド類は鎮痛作用を持つと考えられている成分でもあります。鎮静作用によってストレスを軽減したり寝付きを良くするなどの働きが期待できること・血液循環をサポートしてくれることも頭痛軽減に繋がりますね。このためセロリの葉茶は頭痛対策の民間療法としても名前が上がる存在であり、また生理痛や腰痛・関節痛・リウマチなど様々な痛みの軽減にも効果が期待されています。
セロリに含まれているアビオイルなどの芳香成分は口の中をサッパリとさせる働きがあり、食欲を高める働きも期待されています。またセロリにはビタミンU(キャベジン)が含まれていることから胃粘膜の保護・修復作用が期待されていますし、香りによるストレス緩和からも神経性の胃腸トラブル軽減に繋がると考えられます。
こうした働きからセロリ茶は健胃作用・消化促進作用が期待できるお茶とされ、胃もたれ・むかつき・胃痛・消化不良などの軽減にも役立つと考えられています。ストレスや暴飲暴食で胃腸の調子が悪い時だけではなく、爽やかなセロリ茶は夏バテ気味で食欲が無い時などにも役立ってくれそうですね。頭痛軽減と合わせて二日酔い軽減にも有効とされています。古代ギリシアでは二日酔いによる頭痛時にセロリで編んだ冠を頭にのせるという民間療法があったそうですが、単なるおまじないとも言い切れませんね。
本格的なセロリ茶の作り方としては“開花時期に採取した全草”を使うというものもありますが、セロリを購入した時に付いてくる葉の部分を使ってもセロリ茶を作ることが出来ます。作り方はセロリの葉をキレイに洗ってしっかりと水気を切り、適度な大きさに切ったものをカラカラに乾燥するまで天日干しするというのがポピュラー。レンジで水分を飛ばしてフライパンで炒るなどの方法でも代用できるでしょう。
葉だけではなく茎を一部加えるという方もいらっしゃいます。お茶として飲む場合は煮出す・熱湯を注いで蒸らす両方の方法が使えます。葉だけを乾燥させたものの場合は蒸らすだけだと薄すぎることもありますので、味を見てお好みで調整するようにしてください。単体だと味はほぼないもののセロリ独特の香りがありますので緑茶とブレンドしたり、レモン果汁を加えるなどした方が飲みやすいです。
ちなみにセロリの葉を焼酎やホワイトリカーなどに漬け込んで“セロリ酒”にするという方法もあります。お酒にする場合は漬け込んでから1ヶ月以上熟成させると良いそう。セロリと酒の比重はセロリ2:酒3程度としているもの・セロリの3~4倍の酒を加えるとしているものまで様々で、セロリについても葉と茎を入れるタイプ・葉だけを入れるタイプがあります。葉だけでも効能は変わらないとされていますから、お好みで良いでしょう。セロリ酒は血行促進・疲労回復・滋養強壮・精神安定などに役立つと言われています。
上記ではセロリ茶について紹介してきましたが、茶葉を煮出して作ったお茶を飲む場合には脂溶性の栄養成分の補給はさほど期待できませんから、栄養を余すところなく補給したい場合には“まるごと食べる”方が効率は良いと考えられます。お茶ではあまり摂取できない鉄分やβ-カロテンをしっかり補えることから貧血予防や風邪予防に、食物繊維が豊富なことから便秘改善や肥満予防などにも良いと言われています。
セロリの葉の使い方としては天ぷらにする・葉野菜感覚で炒め物に加える・細かく刻んでサラダやスープに散らすなどの方法がポピュラー。セロリの香りや葉の苦味が気になる方は細かく刻んで佃煮やかき揚げなどにすると食べやすいです。カロリーや砂糖・塩分量などの問題はありますが、お茶を煮出したあとのセロリの葉も佃煮にして食べると栄養を余すところなく摂取できます。
セロリの葉は生のまま、もしくは乾燥したものを入浴剤として利用することも出来ます。お茶を出した後の茶葉の再利用としても使えますね。葉はなるべく細かく刻んでからお茶パックや布袋に入れ、浴槽のお湯に入れてから少し揉むと良いそう。単体の場合はよく言えば清涼感のあるハーブ・悪く言うとセロリの青臭い香りがしますから、カモミールやレモンピールなど他のハーブと組み合わせて使ってみるのもオススメです。
セロリ入浴の効果としては精油成分の働きによって血行促進・保温効果が、冷え性改善や疲労回復などに役立つされています。湯冷め対策にも良いでしょう。またセロリ・セロリの葉の香りは鎮静作用も期待できるので、ストレスが多いなぁと感じている時やイライラしている時にも適していると考えられます。ストレスや心のお疲れを緩和して、ゆっくり寝たい時にも良いかもしれません。
セロリの葉茶(セロリリーフ)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ニンジンの葉茶(人参葉茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>既に切られた状態で売られていたり、付いていても捨ててしまうことが多いニンジンの葉。実はミネラル類・β-カロテンを除くビタミン類はニンジンの根よりも多く、抗酸化物質も豊富な健康食材。捨てずに食べようという声も増えレシピも紹介されていますし、葉を乾燥させて人参葉茶として飲む方もいらっしゃいます。お茶は食材の再利用や栄養補給としてだけではなく、体臭・口臭など“ニオイ対策”に役立つお茶としても注目されているようです。

ニンジンはβ-カロテンを豊富に含む緑黄色野菜であり、家庭の常備野菜と言えるほど私達の食生活の中でも馴染み深い存在。キャロットジュースや野菜ジュースなどの飲料類、ニンジンを練り込んだパスタやお菓子などもありますね。そんな普段私達が食べているオレンジ色・ややずんぐりした円錐形のニンジンは、セリ科ニンジン属に分類される植物。名前こそ似ているものの薬草として利用されるオタネニンジン(朝鮮人参/高麗人参)やアメリカジンセン・シベリアジンセンなどは“ウコギ科”に分類されますから、全く別の植物となります。
またニンジンの学名はDaucus carota subsp. sativusとされています。学名がDaucus carotaのみのものは近縁種のワイルドキャロットもしくはノラニンジンと呼ばれるものですが、こちらは現在のニンジン(栽培種)が野生化したもの・野生種(母種)であるという両説があるそう。こちらも食用も出来ますがあまり美味しくなないと評されており、利用法としては種子を原料とした精油“キャロットシード”の方がよく知られています。
ニンジンの原産地はアフガニスタン周辺との説が有力。紀元前には既に古代ギリシアでも薬用植物として栽培が行われていたとも言われていますから、かなり古い時代に原産地を挟んで東西へと伝わっていたと考えられます。と言っても当時はニンジンの根は細長く枝分かれした形状で、色も鮮やかなオレンジ色ではありませんでした。私達が現在食べているような円錐形をなったのは10世紀頃、鮮やかなオレンジ色のニンジンは17~18世紀頃にオランダで品種改良を重ねて作り出されました。
原産地よりも西側で品種改良が重ねられたことから、現在の私達の周りでポピュラーなオレンジ色の円錐型ニンジン(五寸ニンジン)は「西洋系ニンジン」と呼ばれています。対して「東洋系ニンジン」は京野菜の金時にんじん・沖縄の島にんじんなどが該当します。12~13世紀頃に中国へ伝わったニンジンが江戸時代に日本へと持ち込まれ、各地で栽培が行われるようになり確立していった品種ですね。江戸後期から明治に入ると西洋系ニンジンが導入され、西洋人参ポピュラーな状態になっていきます。
現在ニンジンは根のみを食べることが多いですが、実は明治に入るまでは葉も根と同様に食用とされていました。もちろん現在でもニンジンの葉を味噌汁の具やお浸しなどにして食べることもありますが、節約食材というイメージの方が強いかもしれません。しかし近年はβ-カロテンこそ根部よりも少ないものの、ニンジンの葉部にビタミンEやカリウムなどを豊富に含むことが注目され「捨てずに食べよう」という声も多くなっています。
丸ごと食べる方が栄養価を余すところなく摂取することが出来ますが、独特の清涼感がある・アクの問題で料理に使うのは少し手間がかかるなどの問題もあるため干す・炒ったものを“お茶”として利用する事も考案されています。お茶として使った場合でも有用な働きが期待できますし、体臭対策に良いという説もありますよ。
ニンジンの葉には鉄分やカリウム等のミネラル類・β-カロテンを除くビタミン類はニンジンの根よりも多く含まれています。このためニンジンの葉はニンジンと同等かそれ以上に栄養補給に役立つと考えられています。鉄分やβ-カロテン・ビタミンEなど水に溶けだしにくい成分もありますから、お茶として煮出したものを飲んだ場合にどの程度摂取できるかは定かではありませんが、不足しがちな栄養成分の摂取をサポートしてくれるでしょう。
加えてニンジンの葉にはルテオリンやアピゲニンなどのフラボノイドが配糖体の形で含まれていることが報告されています。普段食べている根の部分よりは少ないもののβ-カロテンを豊富に含む食材でもありますから、カロテノイドやフラボノイド類などのポリフェノール補給源として役立つと考えられます。ビタミン類やミネラル類の中にも抗酸化作用を持つ・抗酸化をサポートしてくれるものがありますから、栄養補給とともに老化予防という面でも効果が期待できます。
ニンジンの葉は根よりもカリウムを多く含む部位であるため、ナトリウム排出を促すことで血圧効果作用も期待されています。β-カロテンやフラボノイド系ポリフェノールも抗酸化作用によって血中脂質が酸化してできる過酸化脂質の生成を抑制し、血管状態・血液循環を正常に保つサポートをしてくれるでしょう。この働きからニンジン葉茶は高血圧や動脈硬化・血栓などの血流トラブルの予防にも役立つと考えられています。
カリウムはナトリウム排出を促すことで血圧の上昇を抑制するほか、血中ナトリウム濃度を保つために蓄えられていた水分の排出を促す働きもあります。ニンジンの葉には抗酸化作用によって血液循環をサポートしてくれるポリフェノール類やビタミン類も含まれていますから、相乗してむくみの軽減効果が期待されています。
また血液循環が良くなること、活性酸素による酸化ダメージを抑えることで腸の機能向上にも繋がります。ニンジン茶やニンジン葉茶はペクチンなどの食物繊維も含まれていますので、便秘予防としても役立つ可能性があるでしょう。そのほかクロロフイル(葉緑素)にも腎機能向上・小腸の絨毛間の老廃物排出促進などの働きが期待できることから、デトックスに役立つという説もあります。
ニンジンやニンジンの葉に含まれているβ-カロテンは抗酸化物質であるだけではなく、体内で必要に応じてビタミンAに変換されるプロビタミンA(ビタミンA前駆体)の一つでもあります。ビタミンAは皮膚や粘膜の保持・強化に関与するビタミンですから、喉や鼻などの呼吸器粘膜を強化することでウィルスの侵入を抑制することに繋がると考えられます。抗酸化ビタミンやポリフェノールが活性酸素を抑制することも免疫機能低下予防に繋がりますから、相乗して風邪やインフルエンザなどの予防にも役立ってくれるでしょう。
ニンジンの葉にはビタミンCが含まれているため、コラーゲン生成促進作用からも免疫力向上に役立つと言われています。しかしニンジン葉茶として利用する場合は乾燥・煮出しという過程の中での損出が多いと考えられますから、ビタミンC補給源としては期待しない方が良いでしょう。
ニンジンの葉には抗酸化物質が豊富に含まれているため、酸化によって起こる血行不良や代謝低下の予防や改善にも繋がります。適度なカリウムの補給によるむくみ軽減・クロロフィルによるデトックス効果などが期待できることと合わせ、ニンジン葉茶は冷え性の軽減にも役立つのではないかと考えられています。
またニンジン葉には新陳代謝を促す働きのあるスレオニン、ブドウ糖の代謝促進・タンパク質吸収を高める働きを持つリジンなどのアミノ酸も含まれています。こうしたアミノ酸の働きと抗酸化作用・デトックス作用などが相乗して働くことで肥満予防やダイエットに良いのではないかという見解もあります。
極端なものでは「リジンの働きから肥満予防に良い・糖尿病改善に良い」という説もありますが、ニンジンの葉のタンパク質量は全体重量の約1%程度。タンパク質の最小単位がアミノ酸となりますから、十分な量をニンジンの葉から摂取できるとは考えない方が良いでしょう。ニンジン葉茶は薬のような働きかけを持つものではなく、予防をサポートしてくれる可能性を持つ健康茶です。
抗酸化物質は体内の酸化を抑制し正常な機能を保持するだけではなく、肌細胞の酸化を抑制することでシワ・たるみ・くすみなどの肌老化予防にも役立ってくれます。紫外線によって発生する活性酸素が引き金となるシミやそばかす予防にも効果が期待できます。また皮脂が酸化して出来る過酸化脂質の生成を抑制することにも繋がりますから、ニキビほか肌荒れ予防としても役立ってくれるでしょう。
このため抗酸化物質を豊富に含むニンジン葉茶は、お肌のアンチエイジングを心がけている方のサポートととしても役立つお茶と考えられます。β-カロテンから変換されるビタミンAは皮膚を丈夫に保ったり新陳代謝を高める働きもありますから、肌のかさつき・乾燥が気になる方にも適しているでしょう。
人参の葉茶は民間療法の中で口臭・体臭・加齢臭などの“ニオイ対策”に良いとして注目されているお茶でもあります。どの成分がどういった形で消臭に働くのかは明らかにはされていないものの、抗酸化物質によって脂質や汗の酸化を防ぐことが体臭や汗臭・加齢臭の予防に繋がるとないかと考えられています。その他クロロフイル(葉緑素)が消臭している・セリ科の植物は消臭作用がある、などの説もあります。
葉緑素については脂溶性で水に溶けにくいとも言われていますから、セリ科植物に多い精油成分に消臭作用があるという可能性の方が信憑性は高いかもしれません。またこうした成分の複合効果であると考えると、煮出したお茶よりもニンジンの葉そのものを食べたほうが効果的でしょう。有効性が示唆されている実験報告も“ニンジンの葉の粉末”が使われています。
ニンジンの葉は腸内細菌(悪玉菌)が発生させるアンモニア・インドール・スカトールなどの悪臭物質を抑制する働きも期待されています。2004年の日刊ゲンダイにはストーマ(人工肛門)患者がニンジンの葉の粉末を毎食後飲むことで有効性が見られたという報告もなされているそう。こちらも抗酸化物質・クロロフイル・食物繊維・精油成分などが複合して働くことで便やオナラの臭いが抑制されるのではないかと考えられています。また悪臭物質は有害物質でもあるため、大腸がん予防など健康維持の面でも役立つのではないかという見解もあります。
またニンジンの葉茶は花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー軽減に良いとする説もあります。理由としてはフラボノイドの中でも強い抗アレルギー・抗炎症作用を持つルテオリンを含んでいること、抗酸化物質が炎症部に生じる活性酸素を抑制することで炎症の悪化を軽減することが挙げられていますが、腸内の悪玉菌代謝物(有害物質)が減少することで免疫機能の働きが良くなるという可能性も考えられますね。
β-カロテンから変換されたビタミンAは網膜で光を感知する“ロドプシン”という物質の原料成分でもあります。ロドプシンは光の情報を脳に伝えるために必要な物質のため、不足すると眼精疲労や暗い所でものが見えにくくなる夜盲症の原因となる可能性もあります。
加えてビタミンAは目を保護している粘液(ムチン)の分泌に関わる成分でもあるため、ドライアイ予防としても摂取しておきたい栄養素にも数えられています。このためビタミンAの摂取は視機能の保持や目の疲れ軽減に繋がると考えられます。仕事やプライペートでパソコンやスマホを使っている方・目の疲れが気になるはアントシアニンを含む黒豆茶や、有害光から目を守る働きが期待できるルテインを含むカレンデュラなどと組み合わせてみても良いでしょう。
人参葉茶は商品として販売もなされていますが、収穫・購入した際に付いているニンジンの葉で手作りすることも可能です。作り方としてはニンジンの葉をキレイに水洗いしてからよく水気を取り、3日~一週間ほど陰干しして乾燥したものを細かく切るだけ。乾燥後に軽くフライパンで炒る、陰干しではなくレンジで水分を飛ばしてフライパンで炒るなどしても出来ます。葉だけではなく皮や固い芯の部分などを細かく切って加えても良いですね。
ただし茶葉を煮出して作ったお茶を飲む場合には、脂溶性の栄養成分の補給はさほど期待できません。飲み物としてしっかりと栄養を補給したい場合は粉末化するか、乾燥粉末として製品化されているものを使用した方が良いでしょう。煮出しタイプであればお茶を煮出した後に料理に加えると、栄養を余すところなく摂取できます。
手軽な摂取方法として上記では“ニンジンの葉茶”について紹介してきましたが、人参の葉はもちろん葉野菜として普通に食べることも出来ます。硬さや独特の香りが気にならない方であればそのまま刻んでサラダに加える・お浸しやお味噌汁他スープ類の具材として使うなど広く活用できるでしょう。
香りや食感が気になる場合は一度下茹でしてから使うと食べやすくなります。カロリーや塩分量などの問題はありますが、天ぷらにする・細かく切ったものを砂糖醤油で炒めてフリカケにするのも食べやすいようです。丸ごと食べた方が栄養補給源としては優れていますから、葉の柔らかいところは料理に使い、茎の硬いところだけをお茶にするなど使い分けるのもオススメです。
ニンジンの葉茶(人参葉茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ギムネマ茶(ギムネマ・シルベスタ)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>摂取した後に甘いものを食べると甘さを感じなくなるハーブとして、ダイエットにも取り入れられているギムネマ。インドの伝統医学アーユルヴェーダでは古くから糖尿病対策として用いられてきた存在でもあります。作用秩序などについても未解明な点が多く、現在の段階では糖尿病予防への有効性は認められていませんが、血糖値上昇抑制に対する有効性が示唆されている実験報告もあることから血糖値が気になる方のサポートとしても取り入れられています。
ミラクルフルーツと共に、味覚を変える作用があるハーブとして知られるギムネマ。チョコレートなどの甘いものが美味しくなく感じることに加え、小腸からの糖の吸収抑制効果を持つ可能性があると報じられたことでダイエットハーブとして脚光を浴びるようになったハーブの一つです。減肥茶などダイエットサポートをやダイエット系のサプリメントの原料の中にギムネマ、もしくはギムネマ・シルベスタという表記を目にしたことがある方も少なく無いのではないでしょうか。
植物としてはキョウチクトウ科ギムネマ属(旧分類ではガガイモ科ホウライアオカズラ属)に分類されるツル性植物で、学名はGymnema sylvestre。単にギムネマと呼ばれることもありますが、ギムネマ属には100以上の種があるので学名から“ギムネマ・シルベスタ”と呼び分けることもあります。そのほかヒンドゥ語のGurhmar(グルマール)・サンスクリット語のMeshashringi(メシャシュリンギ)なども呼称として一部で用いられています。
ギムネマ原産地はインドの中南部からスリランカにかけての熱帯林地帯と考えられており、現在はインドを中心とした熱帯・亜熱帯アジアに自生しておいます。原産地であるインドの伝統医学アーユルヴェーダでは5000年前からハーブとして利用してきたと伝えられています。またギムネマの甘みを消す作用が発見されたのは19世紀頃とされていますが、アーユルヴェーダでは2000年以上前から糖尿病の治療に取り入れられていたそう。大々的に発見したと発表こそされていなかったものの、葉を噛んでいると舌が甘味を感じなくなるということは知られていたのでしょう。
余談ですがヒンドゥ語のGurhmar(グルマール)という呼び名も“甘みを壊すもの”を意味していると言われています。糖尿病以外にもアーユルヴェーダでギムネマは強壮薬・胃腸薬・利尿薬などとしても用いられていたようです。
世界的にギムネマの存在が知られるようになったのは19世紀にインド駐在のイギリス人将校が「甘味を消す不思議な作用のある葉」と本国に報告して以降となります。1892年になるとイギリスの化学者がこの甘みを感じにくくする成分の抽出に成功し“ギムネマ酸”と名付けられました。ギムネマやギムネマ酸については動物実験などの研究結果として様々な有効性を持つ可能性が示唆されているものの、データが不十分であることから現在の段階では公的に認められていません。ギムネマ酸が甘みを感じにくくする作用についても仮説段階ですから、未だ作用や効能については完全に解明されていないハーブと言えます。
ギムネマ・シルベスタの代表成分と言えるギムネマ酸は甘みを抑える働きがある事が認められています。メカニズムはハッキリと解明されていないものの、ギムネマ酸に踏まれているグルクロン酸という成分が舌にある味蕾に働きかけ甘みの受容体を麻痺させるのではないかという説が有力となっています。ギムネマの葉をかじっても同じ効果が得られると言われていますが、若葉よりも成熟した葉のほうが働きは強いのだとか。
この働きからギムネマを摂取した後に砂糖などの甘味を食べても味を感じない=美味しくなく感じるため、甘いものを控えたい時のサポートとしてギムネマは用いられています。そこまでお腹は空いていないのについお菓子に手が伸びてしまうタイプの方は、休憩時間の開始などにギムネマ茶を飲んでおくと甘いものの摂取量を減らせるでしょう。摂取量・濃度・体質などにもよりますが味覚の変化は30分から2時間程度持続し、通常量であれば甘みを感じにくくするだけでほかの味覚には変化がないとされています。
ギムネマは甘さを感じにくくすることで糖質の摂取量を抑えるだけではなく、小腸からの糖質吸収を抑制する働きがあるのではないかと考えられています。摂取した炭水化物は私達の体内で消化酵素によって麦芽糖→ブドウ糖へと分解され、小腸から吸収されています。ギムネマは麦芽糖からブドウ糖への変換を担っている消化酵素(αグルコシターゼ)の働きを阻害する事で、小腸におけるブドウ糖吸収抑制効果を持つのではないかと考えられています。作用する消化酵素などは違いますが、働きのイメージとしてはグアバに近いですね。
食事によって摂取した糖質が体内に吸収されると、血液中に含まれるブドウ糖の量が増える=血糖値が上昇します。血糖値が急激に上昇し高血糖状態にならないように働くのがインスリンですが、血糖値を一定に保つために血液中のブドウ糖を脂肪細胞に蓄積させる・脂肪分解を抑制するなどの働きを持っています。このため血糖値の急激な上昇を抑えてインスリンの分泌量を抑えることは肥満予防にも繋がると考えられています。そのほかギムネマ酸は脂肪の吸収を抑える可能性なども示唆されていることから、甘み摂取を控えさせる以外の面からも肥満予防・ダイエットサポートに効果が期待されています。ダイエットのサポートとしてはガルシニア茶やプーアル茶と組み合わせて飲まれることも多いようです。
糖尿病はインスリンによる血糖の処理がうまく行かず、血糖値が高い状態が続きます。このためギムネマの糖吸収を抑制する働きは血糖値上昇を抑制する=糖尿病対策としても注目されています。日本人(成人)の糖尿病患者の90%以上を占めると言われているのがインスリン分泌が悪い・もしくはインスリンの効きが悪い状態になることで発症するⅡ型糖尿病。Ⅱ型糖尿病の発症要因は遺伝的なものやストレスなど様々ですが、食べ過ぎや肥満など普段から血糖値が高い状態になりやすい生活をすることで膵臓が疲弊し発症リスクが高まることも指摘されています。生活習慣病に数えられる所以でもありますね。このためギムネマの摂取で血糖値の上昇を抑えることが糖尿病予防にも繋がるのではないかとも考えられています。
研究成果としても2001年に北京大学医学部が行った動物実験ではギムネマ酸と経口血糖降下薬アカルボースと同時に使用するとラットの腸でのマルトース(麦芽糖)吸収減少が見られたことが報告されています。また2004年にはジョージタウン大学が肥満成人60名に対して行った実験や、2012年にインドで高脂肪食ラットにギムネマ葉水抽出物を投与した実験において示唆されています。また膵臓内分泌系の修復作用があるとする説や、糖尿病患者を対象にギムネマ抽出物を投与した実験でも有効性が示唆されているものがありますが、現在の段階では全ての糖尿病患者に有効か・どの程度の摂取量が良いかなどについては研究段階と言えます。
一部の伝統医療やハーブ療法などではギムネマを糖尿病予防にも取り入れられているようですが、血糖値をコントロールするためのインスリンや糖尿病治療薬などの代替物としては認められていません。日本でも健康食品として扱われているものですから血糖値が気になる方が改善サポートとして取り入れるのは問題ありませんが、糖尿病と診断されている方や薬を処方されている方は自己判断での使用・切り替えを避けましょう。
ギムネマは糖質の吸収を抑制する働きがあることから、過剰な糖質と体内のたんぱく質や脂肪などが結びつき変性・劣化して出来るAGEs(糖化最終生成物)の増加抑制にも役立つ可能性があります。AGEsは身体のコゲとも称されれており、酸化と同等かそれ以上の老化原因とされる“糖化”の原因物質とされています。AGEsが蓄積されるとその部位の機能低下や劣化を引き起こし、場所により脳梗塞や心筋梗塞などの原因となる可能性もあると言われています。
またAGEsが生活習慣病のリスクを高める可能性も指摘されており、老化予防だけではなく健康維持のためにも酸化だけではなく糖化を予防することが大切であると考えられいます。ギムネマには総コレステロールやLDLコレステロールの低下が見られたという報告もなされていることから、糖尿病以外の生活習慣病予防にも効果が期待されています。
ギムネマの働きによって小腸での糖質吸収が抑えられると、吸収されなかったものは腸内で食物繊維のような形で働くと考えられています。便の容量が増えることで腸への刺激となり、蠕動運動を促すことで便通改善に役立ってくれるでしょう。また腸内善玉菌のエサになることで腸内フローラのバランスを整えてくれるという説もあり、腸内環境を整えることからもダイエットや便秘対策に繋がるのではないかと期待されています。
アーユルヴェーダでは胃腸や肝臓のケアなどに、また中医学では武靴藤(ブカトウ)という生薬名で腫れ物や乳腺炎などの治療にも用いられているギムネマですが、こうした伝統医療上の効能は科学的な研究の中では否定されている傾向にあります。ギムネマ自体が研究途中で未知領域が多いハーブとも言われていますから不明な点も多いですが、自己判断でこうした不調に対して取り入れるのは避けたほうが確実でしょう。
ギムネマの甘味抑制作用や腸管吸収抑制作用は数時間経つと回復されるため、血糖値対策や肥満予防としてギムネマ茶を取り入れる場合は食事の10分程度前~食事直後までに飲むと良いと言われています。甘いものの摂取量を減らしたい場合は当然食前に飲んでおく必要がありますが、通常の食事を行う場合は味覚に影響してしまうので食後直後に飲むようにすると良いでしょう。甘味抑制作用は長い場合であれば2時間程度継続しますから、夕飯を作る方などは時間を計算して飲むようにすることをお勧めします。
ギムネマは重篤な健康被害の報告がないことから安全性の高いハーブと考えられており、持病や服用中の薬がある方でなければ通常量の摂取は問題ないとされています。ただし吐き気・かゆみなどの症状が出たという報告もあるため、お茶やサプリメントなどを摂取する場合は定められた用法・用量を守って使用し、体調に違和感がある場合は使用を中止するようにしましょう。データが少なく解明されていない点も多いハーブですので、サプリメント類との併用も避けるようにしてください。
そのほか鉄分吸収を阻害する可能性が指摘されており、妊娠中や授乳中は避けたほうが確実であるとする説もあります。貧血気味の方や鉄剤を飲んでいる方も摂取タイミングに注意したほうが良いでしょう。鉄分不足は貧血だけではなく集中力低下・情緒不安定さなどの原因にもなりますから、ギムネマを飲み始めてこうした症状を感じた場合は摂取を中断するようにします。
またギムネマは甘みの受容体だけに働きかけると言われていますが、過剰摂取により他の味覚を低下させる・味覚障害を引き起こす可能性もあります。同じく過剰摂取では低血糖を起こす危険もありますから、ダイエット目的などで過剰摂取しないように注意してください。適量の摂取であっても継続的に利用せず、数週間くらいお休みの期間を作るようにすると良いでしょう。
ギムネマ茶(ギムネマ・シルベスタ)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>大豆茶(豆茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本では豆そのものだけではなく豆腐や納豆などの加工品・調味料である醤油や味噌の原料としても多用される大豆。大豆レシチンやサポニンなど肥満・生活習慣病予防効果が期待される成分が含まれていること、大豆イソフラボンによる女性ホルモンサポートが期待できることから健康食材としても最注目されています。豆そのものを食べる方が栄養摂取効率は良いですが、半端に乾燥大豆が余ってしまった時などに軽く焙煎してお茶にする事も出来ます。

大豆は「畑の肉」とも呼ばれる、ミラクルフードの一つとして世界的に注目されている食材。日本では豆そのものとして食べることは多くない場合でも、豆腐や納豆などの加工品・調味料である醤油や味噌の原料として食生活に欠かせない存在ですね。日本からヨーロッパに伝えられたことから英名が“Soya bean(醤油の豆)”と名付けられたとも言われていますが、原産地は日本だけではなく東アジアの広範囲とされています。日本ほか東アジアの各地で自生していたツルマメが栽培化されることで大豆が確立されていったと考えられています。日本では縄文時代ころと見られる出土例もあり、大豆起源地の中でも古いグループなのではないかと言われていますよ。
同じく古くから大豆を食用・栽培していたとされる中国でも紀元前1世紀の『氾勝之書』という書物に大豆の重要性が、6世紀頃記されたとされる農書『斎民要術』には発酵を含めた大豆の加工法が記載されているそうです。日本と中国の行き来が盛んになる奈良時代頃になると仏教と共に味噌・現在の醤油の元と言われる穀醤など大豆の加工方法が伝えられ、日本独自の大豆文化形成のための下地が出来上がっていきます。平安時代頃までは黒大豆を筆頭に薬用食材・高級食材として扱われていましたが、室町時代頃になると大豆生産量が増えたことで農民による自家製味噌の製造も行われていたそうですから、かなり身近な食材へと変化していたと言えるでしょう。
室町から江戸初期にかけては味噌以外にも豆腐や醤油などの大豆加工品が広まっていった時期であり、現在の私達が口にするものと近い状態になっていました。ヨーロッパには18世紀・アメリカには19世紀頃に大豆が伝わったと言われていますが、19世紀ころまでは飼料用として以外ほとんど注目されていなかったようです。日本でも開国によって肉を食べる習慣が広まったこと・戦後の洋食普及などによって、調味料や豆腐や揚げ加工品は食べても大豆そのものを食べることは減っていったと考えられています。しかし20世紀後半頃からは世界中で健康志向が高まったことからタンパク質含有量が高く栄養豊富な健康食として脚光を浴びるようになります。
日本では大豆イソフラボンのエストロゲン様作用が報じられ大ブームとなった時期もあり、大豆や豆乳を使った商品も多く流通するようになりました。お惣菜などでサラダやスープなどに使われることも増えていますね。欧米ではベリタリアンの方やダイエッターの方向けの豆を使った肉の代用品(肉もどき)「大豆ミート(ソイミート/ベジミート)」も支持されているようです。食材としての利用が多く、また豆乳が飲料として使われていることもあり、大豆(黄大豆)はアントシアニン系色素を含み種衣が黒い“黒大豆(黒豆)”・大豆から豆乳を搾る際に出来る“おから”のように「お茶」用として使われることは少ない存在。豆そのものを食べたり豆乳を飲むなどした方が栄養摂取効率は良いですが、半端に乾燥大豆が余ってしまった時などに軽く焙煎して使ってみても良いのではないでしょうか。
健康食材として注目されている大豆には健康効果が報告されている成分がいくつかありますが、その一つに大豆サポニン(ソヤサポニン)があります。サポニンはエグみ・苦味の元とも言われている成分ですが、抗酸化作用によって脂質の酸化によって出来る過酸化脂質の生成を抑制する働きを持つと考えられることから健康維持にも役立つと考えられています。大豆サポニンを投与した実験では総コレステロール・中性脂肪値の減少が見られたという報告もあり、悪玉(LDL)コレステロール減少への有効性も示唆されています。
加えて大豆に含まれているリン脂質の一種「レシチン(大豆レシチン)」にも脂質の代謝を活発にさせる働きがあり血中脂質(コレステロールや中性脂肪)を減少させる働きが報告されています。レシチンとサポニンは水と油の両方に溶ける特性があり、乳化剤のような形で働くとも言われています。こうした働きからレシチンとサポニンによって血液や血管を健やかに保つ働きが期待されており、動脈硬化や高血圧予防を始めとした生活習慣病の予防をサポートしてくれると考えられています。
レシチンには肝臓細胞(クッパー細胞・多核細胞)を増加させる働きも報告されています。また構成成分に含まれているコリンは肝臓での脂質代謝時に必要とされる成分でもあります。これらの働きからレチシンは肝機能向上や、脂肪代謝を促すことで脂肪肝・肝硬変の予防に役立つと考えられています。
サポニンも中性脂肪やコレステロールなどの脂質が酸化されることで出来る、過酸化脂質の生成を抑制する働きが認められています。エストロゲン作用が注目される大豆イソフラボンもフラボノイド系ポリフェノールに分類される成分ですから、抗酸化作用によって過酸化脂質生成を抑制してくれると考えられます。過酸化脂質の増加は肝臓に負担をかけ肝機能障害のリスクを高めると言われていますから、レシチンの働きと複合して肝臓の保護・機能向上効果が期待できるでしょう。
血流関係のサポートとしてはアントシアニンを含む黒豆茶が使われることの方が多いですが、大豆茶の場合もレシチンやサポニンが血管や血液をきれいに保ちスムーズな血液循環を保持することから、大豆茶は血行不良による肩こりなどの症状・冷え性の改善に対しても効果が期待されています。血行促進効果が期待されるイチョウ葉茶や、より直接的に体を温めたい場合には生姜などと組み合わせるのもおすすめです。
また大豆はカリウム含有量が非常に多い食材であり、カリウムは水分にも溶け出すため味の濃い食事などナトリウム過多状態が原因となるむくみの軽減にも効果が期待できます。レシチンやサポニンによる血液循環の改善からもむくみ、特に循環機能低下の可能性が高い下半身のむくみ軽減に繋がるでしょう。
食材に含まれているサポニンのいくつかには免疫機能の一つである「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」を活性化させることで免疫力向上効果を持つ可能性があることが報告されています。サポニンはエグみ成分でもあるため多すぎると摂取しにくいことに加え、過剰に摂取した場合は細胞膜を破壊して赤血球を壊す溶血作用などの副作用が指摘されていますが、大豆サポニンには毒性がなく副作用の心配が少ないとも言われています。
レシチンやサポニンなどの抗酸化物質によって血流が整うことからも、体を温め免疫力向上に繋がる可能性があります。大豆をお茶にして数杯飲む場合であればサポニン摂取量自体も多くはありませんし、温かいお茶として飲むことで内側から身体を温めることにもなります。こうした働きから大豆茶やおから茶は風邪やインフルエンザが気になる時期のサポートとしても役立ってくれると考えられます。ビタミンCが豊富な柿の葉茶や、呼吸器系の不調緩和に役立つリコリス(甘草)などとブレンドする際のベースとしても利用しやすいでしょう。
大豆に含まれている成分として、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きを持つ「大豆イソフラボン」を連想する方も少なくないでしょう。実際には大豆イソフラボンと呼ばれる成分があるわけではなくイソフラボン類の総称で、ゲニステイン・ダイゼインなどの女性ホルモン(エストロゲン)と似た構造を持つ成分が含まれています。こうした成分がエストロゲンをサポートしてくれるため、加齢に伴ってエストロゲン分泌量が低下することで起こる更年期障害の予防や軽減に役立つと考えられています。
またエストロゲン分泌量が減少すると骨にカルシウムを蓄える力が低下してしまい、更年期~閉経後の女性は骨粗鬆症の発症リスクが高まることも指摘されています。このためエストロゲン様作用を持つ大豆イソフラボンは骨粗鬆症の予防効果も期待されています。細かくなっているおから茶の方が大豆イソフラボンの摂取効率が良いという見解もありますが、原材料として見ると豆乳を搾った後に残るおからよりも大豆のほうが多くなっています。お茶として利用する場合は出し殻に残る分もありますのでどちらにせよ摂取量はさほど多くないと考えられますが、過剰摂取による悪影響を心配せず補給出来るのは嬉しいところですね。
エストロゲンと似た作用が期待されている大豆イソフラボンですが、フィトエストロゲン(植物性ホルモン)は本来のエストロゲンよりも作用が弱いという性質があります。若い女性がホルモンバランスの乱れから月経トラブルや生理前症候群(PMS)などを起こす場合はエストロゲン過剰という可能性もありますが、作用の弱いフィトエストロゲンがエストロゲン受容体へ入り混むことで全体的なエストロゲンの働きを弱めることにも繋がります。
もちろんエストロゲンが不足している場合はフォローする形で働く考えられますから、大豆イソフラボンなどのフィトエストロゲンは“ホルモンバランスを整える”働きがあるのではないかとも考えられています。そのため大豆や黒豆などはエストロゲン不足による更年期障害だけではなく、生理不順・生理痛・PMSなど様々なホルモンバランスの乱れに起因する女性のトラブルの緩和にも効果が期待されています。
エストロゲンは“美肌ホルモン”とも呼ばれている存在で、肌の弾力やハリの元であるコラーゲン生成を促す働きがあると考えられています。またコラーゲンは頭皮にも存在し髪の毛の艶やコシを保つ・抜け毛を防ぐなどの働きもあるとして、近年は薄毛対策などでも注目されていいます。コラーゲンそのものを摂取しても体内でアミノ酸に分解されてしまいますから、コラーゲン生成力を高めるエストロゲンを減らさないことで肌や髪を若々しい状態に保ちやすくしてくれるでしょう。
大豆イソフラボンはエストロゲン様作用が期待されるほか、抗酸化物質としても働いてくれますから肌のアンチエイジングにも役立つと考えられます。加えて大豆にはレシチンやサポニンという、スムーズな血液循環をサポートしてくれる成分が含まれています。お茶として摂取できる分には限度がありますが、大豆そのものはビタミンやミネラルが豊富な食材でもあります。このため酸素や栄養分を体の隅々にまで行き渡らせることで、肌や髪の状態を健やかに保ってくれるでしょう。そのほかレシチンには皮膚保護作用があるとする説もありますよ。
大豆は食物繊維やオリゴ糖を豊富に含む食材です。大豆そのものの食物繊維としてみると不溶性食物繊維が多いですが、お茶の場合は水分に溶け出した水溶性食物繊維の補給が主になると考えられます。水溶性食物繊維は水を含んでゲル化することで便の硬さを調節したり、善玉菌のエサになり腸内フローラのバランスを整えてくれる成分。お茶から摂取できる量は少ないものの、同じく腸内環境改善効果が期待できるオリゴ糖と合わせて便通改善・腸内フローラ改善をサポートしてくれるでしょう。
加えて水溶性食物繊維は水を含んでゲル化する性質から、同時期に食べた食材の消化・吸収スピードをゆっくりにすることで血糖値の急激な上昇を抑える働きも認められています。大豆の場合はレシチン+サポニンの働きで血流が改善されるこによる基礎代謝向上も期待できますし、サポニンはブドウ糖と体内の脂肪の結合を防いで体脂肪蓄積を抑制する可能性も示唆されている成分。こうした成分をまとめて補給できることから肥満予防やダイエットサポートとしても役立つのではないかと考えられています。
ちなみにキッコーマンさんからは「食後の血糖値が気になる方に」としてトクホ認定の『焙煎大豆茶』が発売されていますが、こちらは食物繊維(難消化性デキストリン)が配合されている商品となっています。通常の大豆茶はそこまでの効果は期待できないと考えられますので、大豆茶=肥満予防・血糖値上昇を抑えるとは思わない方が確実。あくまでも健康をサポートしてくれる可能性がある飲料と考えておきましょう。
レシチンは脳の情報伝達物質アセチルコリンの原料として利用されるため、神経伝達物質合成を促進し脳の機能を高める=記憶力や集中力を高める働きが期待されています。レシチンの摂取は老人性認知症の予防・改善にも有効とされていますし、アルツハイマー病予防にも効果が期待されています。
認知症の予防については大豆レシチンよりも卵黄レシチンの方が高い効果が期待されていますが、大豆・おからもレチシン補給現として記憶力アップや認知症予防に役立つと考えられています。またサポニンとの複合効果で血流改善にも役立ってくれますから、脳血管性認知症予防にも効果が期待できるでしょう。
大豆茶はおから茶や黒豆茶のように市販されているものは少なく、手作りするという方が多くなっています。栄養補給を考えると“きなこ”を溶いて飲むなどのほうが効率が良いと考えられますが、料理用に乾燥大豆を買ったものの余ってしまった時などに試してみると良いかもしれません。味・香りが弱めでクセもないので自家製ブレンド茶作りなどにも役立ちますよ。
簡単な大豆茶の作り方としては
という手順でがあります。
より本格的な方法としては外皮が破れて香ばしい香りがするまでフライパンなどで焙煎する、という方法もあります。こちらはまとめて炒って保存容器に入れておけば、熱湯を注いで蒸らすだけで飲むことも出来ますよ。より成分を出したい場合には細かく砕いてからお湯を注ぐようにすると良いでしょう。
一度お茶を出した後の大豆は“戻しした状態”に近いので、そのままお料理に使うことも出来ます。カレーや麻婆豆腐・チリコンカンなどに加えたり、細かく砕いたものであればひき肉のカサ増しのような形で使うのもオススメです。
大豆そのものを使ってスキンケア用品を手作りされることはほとんどありませんが、大豆もしくは豆乳由来の大豆イソフラボンは化粧水やクリームなどの原料として配合されています。大豆イソフラボンの外用利用にはニキビやシミのケアに良い・抑毛効果があるなどの説がありますが、実際のところ効果についてはデータが少なく「可能性がある」程度という見解が強いそう。
また食用としては賛否両論ある大豆オイルですが、こちらもアミノ酸やビタミン含有量が多い事から化粧品油・キャリアオイルとして利用する方もいらっしゃるようです。オイルですから保湿作用が期待できるほか、エラスチンの劣化を抑制する(エラスチン破壊酵素エラスターゼの働きを抑制する)・回復を促す可能性も報告されていることから注目度が高まっているようです。
大豆茶(豆茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>チックウィード/ハコベ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本の広範囲で見かけることの出来るハコベ。鳥の餌代わりに利用されていたことからヒヨコグサやチックウィード(chickweed)とも呼ばれています。日本では春の七草の一つとしても知られ、かつては野菜感覚で食べられる野草としても身近な存在であったそう。内服・外用共に民間医療の中でも多用されてきた存在で、現在でもむくみや便秘の改善、デトックス・浄血に効果が期待できる健康食材(健康茶)として利用されています。

春先に可愛らしい小さな花を咲かせるハコベ。日本の到るところで見かけることが出来る野草・雑草の一つであり、ヨーロッパや北アメリカなどにも帰化植物として定着しているそう。寒帯~熱帯地であれば世界中で見かけることの出来る植物の一つですね。ちなみに日本でヒヨコグサやスズメグサ・英名でChickenwortやchickweedと呼ばれるのもニワトリや小鳥の餌として使われるていた為だとか。欧米では飼料用や庭草として栽培されることもありますが、繁殖力が高く他の植物の成長を妨げるため穀物畑などでは駆除対象とされる雑草でもあります。
日本でハコベは食べられる野草・春の七草の一つとしても知られています。春の七草は「セリ(芹)・ナズナ(薺)・スズナ(菘)・スズシロ(蘿蔔)・ホトケノザ(仏の座)・ゴギョウ(御形)・ハコベラ(繁縷)」で、呼び名は若干違いますがこのハコベラというのがハコベのこと。現在の春の七草・七草粥は鎌倉時代頃に庶民に親しみがある野草で、縁起の良い形や名前のものから選ばれたと言われています。現在でもハコベはお味噌汁の具やお浸し・和え物・天ぷらなどに葉野菜として利用されていますが、古くから食用として利用されてきたことがうかがえますね。
植物としてはナデシコ科ハコベ属に分類されており、広義での“ハコベ”はハコベ属の植物全体の総称としても使われています。ハコベ属の植物は日本国内だけで約18種類・世界規模では120種類程度と種類が多いですが、単にハコベと言った場合にはコハコベのことを指すことが多いと言われています。春の七草などは野菜のような感覚で利用されたり、ハーブとして利用されるのも主にコハコベです。
ちなみにハコベ属の学名Stellariaはラテン語で星を意味する“stella(ステラ)”が語源とされており、花が星の形をしているために命名されたと言われています。白い花びらは10枚あるように見えますが、深い切れ込みが入っているだけで5枚。10枚の花びらが均等に並んでいるように見えるもの・裂けた2片が寄り添うタイプ・Y字に避けており一枚の花弁が分かりやすいタイプと色々ありますよ。和名ハコベの語源には様々な説がありますが、蔓延るという言葉と何らかの関係があるのではないかという説が有力だそう。
食べられる野草・野菜としても親しまれているハコベ(コハコベ)ですが、古くから各地の民間医療で薬代わりとして利用されてきた植物でもあります。民間療法の中では胃腸の不調改善・ハコベの絞り汁と汁を混ぜた“ハコベ塩”が歯磨き粉代わりに使用されてきましたし、かつては生薬「繁縷(はんろう/ばんろう)」として利尿や浄血などに利用されていたこともあるそう。現在では民間療法上の効能などはデータが不十分であるため認められていないものが多いですが、今なお民間療法や健康茶として利用され栄養価の高さから一部では食材としても見直されつつあると言われています。内服・外用どちらにも利用されているハーブでもありますので、身近な植物を活用してみたい方は取り入れてみても良いかもしれません。
ハコベはかつて腎臓関係の不調やむくみに有効な薬草として、民間医療の中で使用されていたと言われています。成分的に見てもナトリウム排出を促すことで利尿作用を持つカリウム・体液循環をサポートしてくれるマグネシウムなどのミネラルが含まれていますし、サポニンも利尿効果を持つ成分と考えられています。クマリンも血液循環を整える事によってむくみ改善効果を持つと考えられていますから、相乗してむくみ軽減をサポートしてくれるでしょう。またサポニンには殺菌・抗菌作用もあるため、利尿効果と合わせて膀胱炎などの尿路感染症予防に役立つという説もありますよ。
ハコベには食物繊維と葉緑素が豊富に含まれているため、便秘の改善にも役立つと考えられています。お茶として摂取する場合はどの程度“水分(茶)”部分に溶け出すかは定かではありませんが、ハコベを煎じたものは伝統的に穏やかな緩下剤としても用いられてきたと言われていますので便通改善サポートが期待できるでしょう。
また葉緑素(クロロフィル)は分子構造が食物繊維の1/5000と非常に小さいことが特徴で、小腸のひだ(絨毛)の奥の方に溜まった汚れを排出し、汚れが吸着しないようにする働きがあるとされています。ダイオキシン・鉛・カドミニウムなどの有害物質を吸着し排泄させる働きが期待されていることから、デトックス成分としても注目されています。このためハコベは単に便通を促すだけではなく、腸を綺麗に保つ手助けをしてくれる可能性もあると考えられます。
ハコベは民間医療の中で“浄血作用を持つ薬草(ハーブ)”として利用されてきた存在でもあります。有効性については未知数ですが、成分としては過酸化脂質の生成を抑制するサポニンなどの抗酸化物質が含まれていますので、血管や血液の状態を綺麗に保つサポートをしてくれると考えられます。クマリンも抗血液凝固作用(血液を固まりにくくする働き)があり、血栓予防に有効とされていますから複合効果が期待できるでしょう。
こうした成分の働きによって血液循環が良くなること、むくみ・便秘が改善することから、体内の老廃物の排出促進にも繋がると考えられます。このためデトックスサポートとして、体を内側からきれいな状態にすることで体質改善などにも役立つのではないかと期待されています。ハコベが春の七草に選ばれたのも血を綺麗にする・デトックス効果があったからではないかという説もあるそうですよ。
ハコベそのものはビタミン類・ミネラル類を広く含む栄養価の高い食材です。お茶として飲む場合は水に溶け出さず茶葉(出がらし)に残るものもありますが、ある程度の栄養補給に繋がると考えられることから体力をつけたい時にも適した存在とされています。また血液循環が良くなること・老廃物の排出が促される働きから、疲労蓄積の予防や疲労回復促進にも繋がるでしょう。
そのほかハコベは葉緑素を含むため胃の粘膜の保護・修復作用を持つ、消化促進に良いとも言われています。消化器系のサポートや栄養補給としては葉から浸出されたお茶を飲むよりも、生葉の絞り汁やミキサーで粉砕してグリーンスムージーのような形で取り入れたほうが効果的でしょう。
ハコベには血液凝固を抑制するクマリン・抗酸化作用によって過酸化脂質の生成を防ぎ正常な血液循環サポートするサポニンやフラボノイドなどが含まれています。このため血液をサラサラに保ち、血流悪化や過酸化脂質の蓄積によって起こる血栓・動脈硬化の予防にも効果が期待されています。ナトリウムの排出を促してくれるカリウムも含まれていますので、血圧が気になる方のサポートにも役立ってくれるでしょう。葉緑素にはコレステロールの低減作用があるとする説もありますから、血圧やコレステロール値が気になる方は取り入れてみても良いかもしれません。
ハコベに含まれている葉緑素(クロロフィル)には有機ゲルマニウムが含まれており、体の隅々まで酸素を送り届ける働きがあると考えられることから貧血の改善に効果が期待されています。またクロロフィルは赤血球中のヘモグロビンと非常によく似た構造をしているという特徴もあります。クロロフィルは中心元素が鉄分ではなくマグネシウムなのですが、体内でマグネシウムを切り離し鉄分と結びつくことで赤血球の生成を促す働き(造血作用)があるという説もあります。
このためクロロフィルは赤血球自体の数を増やす働きと、酸素をしっかりと送り届ける働きによって、貧血の改善に高い効果が期待できる成分と考えられています。ハコベには鉄分も多く含まれているため貧血改善にも有効な食材と言えますし、“血の道を司る食物”として女性の不調に良いとされてきたのも浄血作用だけではなく貧血改善効果も関係していたのかもしれません。ただし鉄分はお茶として飲む場合は水分にほとんど溶け出さないという難点がありますから、鉄欠乏性貧血の方であれば健康茶として飲むよりも野菜として食べたほうが効果的でしょう。
サポニンの持つ殺菌作用は尿路感染症予防だけではなく、風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症予防にも役立つと考えられます。また葉緑素にも殺菌作用があることが報告されていますし、ハコベには体内でビタミンAとして働いてくれるβ-カロテンも含まれています。ビタミンAは皮膚や粘膜などの強化に利用される成分のため、呼吸器粘膜を丈夫にしてウィルスの侵入を防ぐことにも繋がります。
ハコベの葉を煎じたものは血を綺麗にする働きがあることから母乳分泌を促す・スムーズにすると考えられ、かつては産後の女性のサポートとしても利用されていたと言われています。しかし現在は妊娠中・授乳中の使用は避けるべきハーブという見解が主流となっていますので、自己判断での摂取は控えるようにした方が良いでしょう。
そのほかハコベは動悸・息切れ・気管支炎の軽減、リウマチや関節炎の痛み緩和などにも役立つと言われています。ただし上記の紹介の中でも触れたように、お茶として摂取する場合は水に溶け出さずほとんどが茶葉に残ってしまう栄養素も少なくありません。巷で言われている効能には根拠がハッキリしていないものもありますし、お茶として飲んだ場合に有効とされる理由である栄養素を補給できない可能性もあります。飲料(食品)ですので過度な期待はせず、健康サポートにも一役買ってくれる可能性がある程度と捉えるようにして下さい。
ハコベの生葉を絞った汁に塩を加えて炒った“ハコベ塩”は歯茎の痛みや歯槽膿漏に対する民間療法として長く利用されてきました。歯磨き粉代わりに利用したり、直接歯茎に塗るようにすると良いそう。ハコベに含まれている葉緑素などの殺菌作用を保つ成分と塩の殺菌作用の相乗効果が期待できること、塩の働きで歯茎を引き締める働きが期待されています。歯茎の出血にも良いと言われていますが、手軽に様々な効果の歯磨き粉が変える現在ではあまり利用されることはありません。
かつてハコベは皮膚炎や湿疹などの手当にも使われていたと言われています。切り傷などにも利用されていたのは自然界の界面活性剤と称され、石鹸のように汚れを落とす働きのあるサポニンを含んでいた関係も少なくないと考えられますが、収斂作用や消炎作用を持つとする説もあります。
利用法は生葉を揉んで患部に当てるというものから、ホワイトリカーなどに漬け込んでチンキにしてローションやクリームを作る方まで様々。ただし逆に皮膚を刺激して炎症を起こしてしまう可能性もありますから、使用前には炎症部位ではない部分でしっかりとパッチテストを行うようにして下さい。
ハコベは入浴剤としても利用することができ、殺菌作用から皮膚を健康に保つ働きがあるとされています。また肌に潤いを与える働きが期待できることもあり、市販の入浴剤にも天然由来成分として配合されています。そのほか皮膚のかゆみ軽減に役立つ、血行促進によって体を温めることで女性特有の不調やリウマチなどの痛み軽減に良いとする説もあります。
少し青臭いような独特の香りがありますが、この香りが気にならない・好きという方であればお庭や家の近くなどに生えているのを見つけたら採取しておいても良いかもしれません。入浴剤としては生葉・乾燥させたものどちらも使えます。
チックウィード/ハコベ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>紅茶/ブラックティー<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>世界中で愛されている紅茶は、製造過程でカテキンから変化したテアフラビンやテアルビジンを筆頭に様々なポリフェノールを含んでいます。老化や生活習慣病予防のほか、血糖値対策としても注目されています。緑茶と同じく優れた抗菌作用があるので風邪予防にも良いと言われていますし、テアニン+精油成分の働きでストレス対策に役立つと考えられています。美肌やダイエットなと女性に嬉しい働きも期待できますよ。

紅茶は華やかでありながら安らぐ香りと、サッパリとした飲み口から世界中で愛されている飲料。緑茶の国と言われる日本でもファンが多く、手軽で安価なペットボトルやティーパックから紅茶専門店などでしか買えない希少品まで様々な茶葉が流通していますね。紅茶・中国茶・緑茶などの“茶”とコーヒー・マテ茶は世界三大飲料にも数えられていますし、その中でも紅茶は「世界で最も親しまれている飲み物」と表現される存在でもあります。各国各地で紅茶の淹れ方の作法が異なることも知られています。
紅茶の原料は緑茶や烏龍茶などと同じく「チャノキ」と呼ばれる常緑樹の葉。かつては緑茶と同じ樹高が低く葉も小ぶりな中国種(C. sinensis var. sinensis)の葉が使われていましたが、現在は樹高が高く葉も大きい変種のアッサム種(C. sinensis var. assamica)もしくは両者の交配種が使われることが多くなっています。
チャノキから作られるお茶は大きく紅茶などの発酵茶・発酵させない緑茶などの不発酵茶(無発酵茶)・熟成を軽く仕上げる烏龍茶などの半発酵茶の3つに分かれます。中国では発酵が浅い順に緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶の6段階に分類されています。英語で紅茶はティーもしくはブラックティー(Black Tea)と呼ばれますが、中国茶の区分では黒茶ではなく紅茶になるので少し紛らわしいですね。紅茶は浸出液の色に、ブラックティーは茶葉の色に由来していると言われています。
紅茶を愛する国の代表格と言えばイギリス。紅茶の製法もイギリス人のリクエストによって完成したのではないかという説もあります。紅茶作りの歴史について諸説ありますがヨーロッパ人は“茶”の中でもウーロン茶系の半発酵茶を好み、製造業者が彼らの好みに合わせて発酵を強くしていったという説が有力なのだとか。
イギリス貴族はすっかりこの完全発酵の紅茶にハマり、上流社会での大流行を引き起こします。当時お茶の輸入はオランダ東インド会社が独占していましたが、イギリスは戦争の末にお茶を輸入する権利を奪いイギリス東インド会社が輸入を独占するようになります。またアヘン戦争が行われたきっかけも“紅茶の買い付け”で貿易赤字に陥ったイギリスが支払いにアヘンを使ったためと言われていますよ。そんな紅茶大国イギリスには1840年代に始まったとされるアフタヌーン・ティーのほか、イレヴンジズ、ミッデイ・ティーブレークなどお茶を飲んで休憩する習慣が根付いているそうです。
一括りにされやすい紅茶ですが、様々な種類があり香り・味も物によって別物とされています。紅茶の種類としては紅茶のシャンパンとも称されるインドの「Darjeeling(ダージリン)」が有名ですね。スリランカ(セイロン)の「Uva(ウバ)」と中国の「祁門(キーマン/キームン)」の3つを加えて世界三大紅茶と呼ばれています。
その他インドではアッサムやニルギリ、スリランカではキャンディやディンブラなども知られていますし、日本でも地紅茶(国産紅茶)が各地で製造されています。また同じ産地・原材料であってもファーストフラッシュやセカンドフラッシュなど摘み取り時期によって風味が変わると言われています。こうした紅茶をブレンドしたり、ベルガモットで香りを付けたアールグレイ他香料やハーブなどを混ぜ込んだフレーバーティーを加えると無限といえるくらいの“紅茶”が存在すると考えられます。
紅茶のグレードは茶葉の仕上げの茶葉形状による分類で、大きい順にフルリーフ・ブロークン・ファニングス・ダストの4つに多分されます。よく耳にするオレンジペコー(OP)と言うのは一番大きい茶葉を指し、細かくカットされるとブロークン・オレンジペコー(BOP)に、更に細かくなるとブロークン・オレンジペコー・ファニングス(BOPF)となっていきます。またフラワリー・オレンジペコー(FOP)など芯芽が入っているものもあります。そのほか頭に“S”が付いていたり、末尾に“1”が付いているのは概ね品質が良いことをアピールしているようです。
ただしグレードには国際的な規格ないため産地やメーカー判断で表記されていますし、味・香りを保証するものではありませんから目安程度に考えると良いでしょう。また細かく砕かれたファニングスやダストが粗悪品というわけではありませんので、用途に応じて選ぶと良いでしょう。上記でご紹介したグレードはオーソドックス製法によるもので、それ以外に葉を細かく砕いてから丸く仕上げる“CTC製法”で作られたものもあります。CTCは短時間で濃く出せることが特徴なのでチャイなどを作りたい時に適していると言われています。
紅茶は様々な成分を含むため様々な健康メリットが期待されている飲料ですが、特に紅茶フラボノイドやカテキン・タンニン類などのポリフェノール含有量が多く高い抗酸化作用を持つことが代表的です。かつてヨーロッパに伝えられた当初、紅茶は嗜好飲料としてではなく“薬”とされ「万病に効く東洋の秘薬」として売り出されていたのだとか。万病とは言えませんが、昔の人にそう思わせた一端にも高い抗酸化作用が関係していると考えられます。
原料こそ緑茶と同じですが、紅茶はその製造過程でカテキンが化学変化(酸化重合)を起こしテアフラビンもしくはテアルビジンへと変換しています。カテキンは無色ですがテアフラビン類は赤色色素でもあるため紅茶独特のお茶の色になります。ちなみにテアフラビンが多い紅茶は橙赤が強く、テアルビジンが多いほど褐色がかってくるのだとか。このうち抗酸化力が認められ様々な研究が行われているのはテアフラビンですし、一般的にはテアフラビンが多い=水色が鮮やかな濃い赤色をしている紅茶の方が良質とされています。
紅茶に含まれている紅茶フラボノイドやカテキン・タンニン類などのポリフェノールは活性酸素を抑制することで細胞の酸化を防ぎ、筋肉・内蔵機能・免疫機能など体中の機能を健康に保つサポートをしてくれると考えられています。抗酸化物質は様々な健康面・美容面で様々な働きが期待されていますが、その一つとして過酸化脂質の生成・血管への蓄積を防ぐことで、血管が硬化して脆くなる動脈硬化のリスク低下に繋がることが挙げられます。
またテアフラビンには善玉コレステロールそのままに悪玉(LDL)コレステロールを低下させる働きも報告されており、中性脂肪の低下なども期待されています。このため紅茶は血栓や動脈硬化、脳卒中・心臓病などの予防に役立つと考えられています。また血液循環の負荷が少なくなることから高血圧予防にも繋がるでしょう。実験ではより直接的な血圧降下作用を持つ可能性も報告されています。
紅茶に含まれているポリフェノール類は抗酸化作用以外に、血糖値の上昇を抑える働きも期待されています。これは紅茶に含まれるテアフラビンに糖質の分解を行う酵素(アミラーゼやグルコシダーゼ)の抑制作用があることが報告されているためで、結果として糖質の吸収を抑え食後の急激な血糖値上昇を抑えることに繋がると考えられます。
このため紅茶は生活習慣からインスリンの効きが悪くなる・分泌量が低下することで起こるⅡ型糖尿病の予防効果を持つ可能性があるとして注目されています。緑茶と同様に血糖値を上げ過ぎないように作用するものですから、食後よりも食前もしくは食事中に緑茶を飲むようにすると良いそう。また紅茶の優れた抗酸化作用は糖尿病合併症の予防にも役立つのではないかと考えられています。
紅茶の代表成分と言えるテアフラビンはカテキンを元とする物質で、優れた抗菌・抗ウイルス作用を持つことが報告されています。紅茶フラボノイドもしくは紅茶ポリフェノールに抗菌作用がある・風邪やインフルエンザの予防に良いと言われるのも、このテアフラビン類の働きによるところが大きいと考えられています。テアフラビンもカテキンと同様にインフルエンザウイルスのスパイク(突起部分)に結合し、ウィルス活性を抑制する働きが報告されています。
テアフラビン以外にも紅茶には抗菌作用が期待できるポリフェノールや精油成分などが含まれていますし、紅茶ポリフェノールは抗酸化作用によって免疫力の低下を予防し正常な免疫機能を保持する働きも期待できます。薄めた紅茶でうがいをするとより効果的と言われています。
紅茶の旨味成分であるテアニンは脳血管関門を通過できるアミノ酸の一種で、気持ちを落ち着かせたりリラックスさせる働きを持つGABAなどの抑制系神経伝達物質の働きをサポートする働きが認められています。そのほかにテアニンの摂取でリラックスの指標となるアルファ波の出現頻度増大・幸福感や意欲などを司るドーパミンの分泌促進などが見られたことも報告されています。このため緑茶や紅茶はリラックス効果が期待できるお茶としても期待されています。
加えて紅茶にはリナロールやゲラニオールなどの香気成分(精油成分)も含まれています。こうした香り成分も鎮静作用や抗うつ作用を持つと考えられていますから、ストレスや緊張で強張ってしまった心身のサポートに役立ってくれるでしょう。またベルガモットの香りをつけたアールグレイを筆頭に、ブレンドティーなどとして利用すると更にリラックス効果が期待できる“香り”が加わりますから、相乗効果も期待できます。気持ちを落ち着けたい・リラックスしたい時にはカモミールやリンデンフラワーなどを加えてみるのもオススメです。ただしカフェインを含むためおやすみ前の摂取は避けて下さい。
紅茶もチャノキを原料とするお茶であるため、緑茶などと同様に基本的にはカフェインを含む飲料です。カフェインというと「体に悪い」というイメージを持たれがちですが、脳を覚醒させて眠気を覚ます・疲労感を軽減する・気持ちをリフレッシュさせる働きもあります。お茶が世界中で親しまれるようになったのも、カフェインの作用で気分が高まることに関係しているのではないかという説があるほど。
このため適量のカフェインは勉強中や仕事中のリフレッシュとして役立ってくれると考えられますし、リラックス効果が期待できるテアニンもラットを使った実験では記憶力・集中力向上効果が報告されています。リフレッシュしてもう一踏ん張りしたいという時にも紅茶は適しているでしょう。こうした場合はペパーミントやレモングラスなど爽やかなハーブを加えてみても良いと思います。
ちなみに紅茶のカフェイン含有量は100gあたり20mgとされており、一杯(150ml)であれば30mg程度。コーヒーの半分かそれ以下ですから、飲み過ぎには注意が必要ですが1日数杯程度の摂取であれば問題はないと考えられています。テアニンはカフェインと結びつき、カフェインの持つ興奮・覚醒作用を穏やかにする働きがあるという説もありますよ。
紅茶テアフラビンは殺菌・抗菌作用が高く、かつ乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌には影響を与えずに腸内悪玉菌のみを減少させる働きがあると言われています。この働きから腸内フローラのバランスを良くする働きが期待されており、下痢と便秘両方の改善効果も報告されているそう。カテキン類には消臭効果があることと合わせて、便やオナラの臭いを弱めてくれるのではないかという説もあります。
テアフラビンには強い殺菌作用があるため、紅茶を飲むことで口内に残った食べかすに細菌が繁殖するのを防ぐ働きがあると考えられています。また緑茶同様にフッ素(タンニン)が含まれていることから歯そのものを守る働きも期待されていますし、カテキンによる消臭作用から口臭予防にも役立ってくれるでしょう。ただし紅茶に含まれているタンニンやカフェインなどは歯の着色汚れ(ステイン)の原因となりますから、紅茶うがいをした後に水ですすぐ・歯磨きをしっかりと行うようにして下さい。
紅茶に含まれているカフェインは利尿作用によってアセトアルデヒドの排出を促すことで、二日酔いによる頭痛の軽減に有効とされています。そのほかカフェインは肝臓の働きを助ける働きも期待できると言われていますし、カテキンは胃粘膜の保護によって不快症状の軽減に役立つとされています。また紅茶には利尿作用や消臭作用もありますので、飲んだ翌朝のむくみケアや口臭対策にもなるでしょう。
紅茶に含まれているテアフラビンによるアミラーゼやグルコシダーゼの活性抑制作用は糖質の吸収を抑制することで糖尿病予防に繋がるだけではなく、血糖値の急激な上昇を抑えてインスリンが血中の糖を脂肪細胞へ蓄えるのを防ぐ=肥満を予防することにも繋がるの考えられます。加えて紅茶には脂質代謝酵素(リパーゼ)の活性阻害作用を持つ可能性も報告されていますから、食事からの余分な糖質・脂質吸収を抑える働きが期待できるでしょう。
またカフェインは遊離脂肪酸を増加させる働きが認められています。遊離脂肪酸は中性脂肪を分解して作られますので、カフェインを運動前に摂取することで脂肪燃焼効率が高まると考えられています。利尿効果・腸の状態を整え便通を良くするなど老廃物の排出を促してくれる働きも期待できますから、適量の紅茶摂取ははダイエットサポートとしても役立つと考えられてます。
紅茶はテアフラビンを筆頭に抗酸化作用を持つポリフェノールを多く含む飲料です。シミやシワ・たるみなど肌の老化現象も活性酸素による酸化ダメージが大きく影響していると考えられていますから、抗酸化物質の補給は内側からのアンチエイジングをサポートとしても役立ってくれるでしょう。活性酸素の発生源となる紫外線対策などにも役立ってれます。
また酸化=老化というイメージが強いですが、酸化は肌のバリア機能低下による乾燥や肌荒れ・過酸化脂質の増加によるニキビなどの原因ともなりますから美肌保持にも役立ってくれそうですね。そのほかテアフラビンによる糖質の吸収抑制から抗糖化に役立つ、リラックス効果からストレス性の肌荒れ予防に良いという説もあります。
飲んだ後の紅茶の手軽な再利用法として、紅茶風呂を作るという方法があります。紅茶風呂はタンニンによる抗炎症作用が期待できるため日焼け後のケアにも良いと言われています。抗酸化作用やメラニン生成を抑制する働きもあるので、日焼けにかかわらず美肌の湯として取り入れている方もいらっしゃるそう。血行促進作用や香りによるリラックス効果が期待できるため、疲労回復・冷え性軽減・むくみ軽減などの効果も期待されています。カフェインの関係から紅茶は寝る前に飲まない方が良いですが、紅茶風呂ならおやすみ前にも適していますね。
紅茶風呂の作り方としては使用済のティーバッグを3個程度、もしくは紅茶の茶葉を20g程度お茶パックなどに入れたものを湯船に浮かべるだけ。入る前に少し揉むと良いでしょう。もちろん未使用の茶葉を使ったり、煮出した紅茶をお湯に混ぜる方法でもOKです。タンニンにより浴槽が痛む・着色される等の可能性がありますのでその日のうちにお湯は捨て、浴槽をキレイに洗うようにしましょう。
入浴中はティーバックでお肌をパッティングするとより効果的とされています。そのほかリンス後にティーパックで髪をパッティングすると艶が出る、目を閉じて瞼の上に紅茶のティーバックを乗せておくと疲れ目・まぶたの腫れに良いという説もあります。カテキン類による消臭作用も期待できますから、体臭や汗臭さが気になる時にも良いでしょう。
タンニンによる抗炎症作用、ポリフェノールによる抗酸化作用が期待できることから紅茶はスキンケア用にも使われています。肌荒れの軽減やアンチエイジングの他、若干のハイドロキノンが含まれているので美白に良いとする説もあります。すぐに使う場合は浸出した紅茶をそのままローションとして使うことも出来ます。小麦粉やヨーグルトと加えてパックにする・チンキ剤を作って本格的な手作りコスメを作るという方もいらっしゃるようです。
優れた殺菌作用からニキビケアにも有効と考えられますし、白癬菌に対する殺菌効果が報告されていることから水虫対策としても取り入れられています。水虫予防であれば紅茶風呂や足湯に、出来てしまったものであれティーバックでパッティングもしくはパックする方法がとられています。ティーバックを睡眠時間中ずっと患部にあてておくという民間療法もありますが、ラップなどで長時間固定すると蒸れて悪化してしまうケースもあるので注意しましょう。
殺菌作用や消臭作用が期待できることから、紅茶の出がらし・古くなってしまった紅茶の再利用法として「消臭剤」という方法もあります。ふんわりと紅茶の香りが漂うので、市販されている人工香料系の香りが苦手な方にも良さそうですね。そのほかホルムアルデヒドの吸収効果が期待されているため、シックハウス症候群対策としても使われているのだとか。
注意点としては着色しやすいこと。濡れたままの茶殻を使うと床やカーペットなどに茶色い跡が残ってしまうので、出がらしを使う場合はきちんと感想させるか染みないようガラス瓶などに入れておく必要があります。乾かすが面倒という場合は生ゴミのゴミ袋や三角コーナーなどに入れておくという方法もあります。
紅茶/ブラックティー<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>サンフラワー/ひまわり茶<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>明るく前向きなイメージで世界中の人々に愛されているヒマワリ。日本では観賞用もしくは採油用というイメージ強いかもしれませんが、近年は種子が栄養豊富で健康に良い食材としても注目されていますね。種子を使ったお茶も同様に栄養補給に繋がると考えられていますし、ナッツのような風味からブレンドティー作りにも役立ってくれます。花もフルーティーな香りからフレーバとして用いられています。

夏を代表する花の一つであり、サンフラワーという呼び名の通り太陽にも似たヒマワリ。明るくポップな印象を作りたい時にもよく使われる花で、存在感・知名度も高い植物と言えますね。日本では観賞用もしくはヒマワリ種子から油を採るのが主体で、そのままの種子はリスやハムスターなどの小動物のエサという認識を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。しかし近年はメジャーリーガーなどのアスリートが食べている姿がTVで放映され、健康食材としても注目されています。欧米諸国だけではなく中国や韓国でもヒマワリの種子はスナック感覚で親しまれている食材なのだとか。また花部分も種子のように栄養豊富ということは無いものの、お茶の香り付けや彩りに使われています。
ヒマワリそのもののインパクトが強く、また漢字で書くと「向日葵」となり音読みしてヒュウガアオイとも呼ばれるため勘違いされることも多いですが、ヒマワリはキク科の植物。原産地は北アメリカで、紀元前から北アメリカに住んでいた人々によって3000年以上も前から食用として栽培されていました。作物としての歴史はトウモロコシよりも古いのではという説もあり、ひまわりの種子は食用作物として大切にされていたそう。種子はそのまま食べるだけではなく採油用にも使われていましたし、花も染色料を作るのに用いられていたことが分かっています。食料以外にも生活を支える様々な用途で利用されてきたこと、また華やかな形状をしていることもあり、インカ帝国でも「太陽の花」として大切にされていました。神殿などにもヒマワリを模ったレリーフなどが使われていたのだとか。
コロンブスがアメリカ大陸に到達しヨーロッパとの行き来が行われるようになると、ヨーロッパでもヒマワリは観賞用・薬用・採油用として栽培されるようになります。紹介された当初はその姿やアメリカ大陸での歴史から“インディアンの太陽の花”や“インカの黄金の花”と呼ばれていたそうですよ。
まっすぐに育ち太陽の方に向かって・太陽のような花を咲かせるヒマワリは多くの国で明るさや幸運の花として愛されています。そのためかひまわりの花言葉は良い意味のものがほとんどですが、大輪のヒマワリには「偽りの富(false riches)」というネガティブな言葉があります。これはヒマワリそのものというよりも、インカ帝国を征服したスペイン人が略奪した大量の金の中にはヒマワリを模ったものが多くあったためと言われています。
日本にも17世紀頃に中国を経由してヒマワリが伝えられています。中国医学では種子の中の仁「向日葵子(コウジツキシ)」をはじめヒマワリの花・葉・茎・根もそれぞれ生薬として利用しているため、薬として伝えられたのが最初ではないかという説もあります。日本に伝来した頃は「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれていたそうですが、18世紀になる頃には太陽の向きに合わせて花が回ることから「ひまわり」という呼び名が定着していったそう。向日葵と書いてヒマワリと読むのは無理がありますが、中国から伝わった漢字と日本で付けられた呼称が一緒になったのですね。
ひまわりの花は主に紅茶をベースとしたブレンドティーに風味付けとして加えられている存在。エルダーフラワーなどのようにハーブとして何らかの効果を期待するものではなく、どちらかと言えばフレーバーや見た目を華やかに彩るものとして扱われています。ほんのりと香るフルーティーな香りはリラックス用にも良いですね。
ただし、ひまわりの花の黄色はキサントフィル系カロテノイド類によるものであると言われています。フラボノイド系のポリフェノールも含まれていることからサンフラワーペダルは抗酸化作用を持つと考えられており、活性酸素によるダメージを軽減することでアンチエイジングや動脈硬化などの生活習慣病予防・ストレスによる影響を減らすなどの働きが期待されています。
またカロテノイド、特にキサントフィル類に分類されるものはルテインやゼアキサンチンなどの目の健康維持に有益であると考えられているものが多いため、サンフラワーペダルも目の健康維持や眼精疲労予防・紫外線からの保護などに効果が期待されています。そのほかタンニンとの複合効果で咳・気管支炎などの軽減や風邪のケアに有効とする説もあり、漢方では苦味健胃薬として使うこともあるそうです。
ひまわりの種子にはオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸、鉄分・カリウム・マグネシウム他ミネラル類が多く含まれています。このためミネラル不足から起こる貧血(鉄欠乏性貧血)や高血圧・骨粗鬆症などの予防に役立つと考えられています。ミネラルは補酵素として働くことで代謝や細胞・神経伝達物質の合成にも関与していますし、ひまわりの種子は代謝に関わるビタミンB群も多いため疲労回復にも繋がるでしょう。ただし鉄分などの脂溶性成分はお茶部分にはあまり溶け出さず“茶殻”部分に残ると考えられますから、ナッツとしてひまわりの種子を食べるようにした方が栄養補給としては優れています。
ひまわりの種子はナッツ類の中でもビタミンEの含有量が高い存在。ビタミンEは抗酸化作用を持つビタミンのため、活性酸素の働きを抑制し細胞を健康な状態で保つサポートをしてくれると考えられています。また活性酸素が血中脂質を結合すると血管に蓄積して動脈硬化のリスクを高める“過酸化脂質”になりますから、過酸化脂質の生成を抑えることで血管を柔軟に保ち正常な血液循環を保つことに繋がると考えられます。
また脂質であるリノール酸やオレイン酸もコレステロール値の低下や動脈硬化・高脂血症の予防効果が期待されている成分ですから、ビタミンEとの相乗効果も期待できるでしょう。リノール酸の過剰摂取は高脂血症やアレルギーなどの発症リスクを高める危険性も示唆されていますが、必須脂肪酸の一つでもあるので適量の摂取は必要な成分。ひまわりの種子をお茶にして飲んだ場合のリノール酸摂取量は微量ですから、健康面においてデメリットとなる可能性は低いでしょう。
ビタミンEは抗酸化作用を持つ以外に、末梢血管を拡張することで血行を促す働きもあります。抗酸化作用もまた正常な血液循環のサポートに繋がることからビタミンEは血行不良の軽減効果が期待されいるビタミン。ひまわりの種子には体液循環を正常に保つマグネシウム・代謝に関わるビタミンB群なども含まれているため、冷え性の軽減にも役立つと考えられています。血行不良による肩こり・腰痛などの軽減にも効果が期待できるでしょう。
ビタミンEは元々不妊解消についての研究の中で発見されたビタミンで、脳下垂体に働きかけ性ホルモンの分泌を調整することで生殖機能を正常に保つ働きもあります。この働きから女性ホルモンのバランスを整える成分として、生理痛や月経不順・PMS(月経前症候群)など月のトラブル軽減に有効と考えられています。また抗酸化作用を持つビタミンでもありますから、ホルモンバランスを整える働きと合わせて更年期障害の軽減にも効果が期待できます。
加えてひまわりの種子はナッツ類の中でもトップクラスの葉酸を含有する食材でもあります。葉酸は造血の他にDNAを含む核酸の合成・細胞分裂などにも関わる栄養素で、胎児の健康な発育のためにも欠かせないことから妊娠中の方や妊娠中の方はしっかりと補給したい成分。葉酸は水溶性ビタミンに分類される=水に溶け出す性質がありますから、サンフラワーシードティーも補給源として役立ってくれます。
伝統的にひまわりの種子を煎じたもの(サンフラワーシードティー)は咳止め・去痰剤として利用されてきたと言われています。どの成分がどういった働きをするかなど不明瞭な点も多いですが、葉酸はタンパク質合成・細胞分裂などに関わるため不足なく補うことで粘膜強化や免疫機能の向上に繋がると考えられます。喉の不調にはリコリスやヒソップなどと組み合わせてみても良いかもしれません。
ひまわりの種子にはナトリウム排出を促すことで利尿効果を持つとされるカリウムが豊富に含まれており、血行を促す成分も多いためむくみの改善に役立つと考えられます。生薬としても利尿薬として腎臓疾患のケアに用いられていたことがあるのだとか。お茶として飲む場合にどの程度摂取できるかは微妙なところですが、ビタミンB群やアミノ酸など代謝に関わる栄養素を摂取できることと合わせて肥満予防に役立つとする説もあります。
抗酸化作用を持つビタミンEを豊富に含むことから、ひまわりの種子はお肌のアンチエイジングをサポートしてくれる存在としても注目されています。ビタミンEには末梢部への血行を促す働きもありますから、肌細胞へしっかり酸素・栄養の配達をサポートしてくれることでも新陳代謝向上に繋がります。またオレイン酸は皮脂を構成している脂肪酸でもあるため、抗酸化・肌代謝アップと合わせて肌の乾燥や角質化にも効果が期待できます。
ひまわりの種子はお茶にして飲もうとしてもあまり味が出ず、飲みにくいもの。そのため皮を剥いたひまわりの種子をフライパンでゆっくりと時間をかけて焙煎し、細かく砕いた後にドリップして“ヒマワリコーヒー”として飲まれることもあります。コーヒーとは呼ばれるものの見た目も味もお茶に近く、コーヒーの代用と呼べるほど苦味も強くはありません。クセもなくノンカフェインなので飲みやすい部類ではあるでしょう。
栄養価としてはもちろんナッツとしてそのまま食べた方が良いですが、ひまわりの種子を買ってみたけれど食べきれない…という場合に試してみて下さい。ナッツ系の香ばしさ・ほのかかな甘さを感じられるのでブレンドティーを作る時のフレーバーとして使ってみても良いと思います。
サンフラワー/ひまわり茶<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>なた豆(鉈豆/刀豆)茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>古くから体内に蓄積した毒素・膿(うみ)を体外に排出する働きを持つ「膿とり豆」として蓄膿症などに対する民間医療で用いられてきたなた豆。近年は排膿・抗炎症作用が期待出来ることから歯周病や口臭対策として歯磨き粉やマウスウォッシュなどの成分としても配合されています。また血行促進や腎機能向上などの働きも期待されており、むくみや便秘・肥満予防などにも取り入れられています。

歯磨き粉やマウスウォッシュなどの口腔ケア用品でもお馴染みのなた豆。呼び名の通り鉈(なた)や刀に似た大きく縦長のサヤが特徴的で、大きいのものであればサヤの長さは60cmほどにもなります。和名だけではなく、種小名gladiataや英名Sword Beanもこのサヤの形状を剣に見立てて命名されました。また全体としてもマメ科の1年草としては最大級であり、草丈5m以上に成長することからイギリスの童話『ジャックと豆の木』に出てくる“豆の木”のモデルになったと植物とも言われています。
なた豆の原産地はハッキリと分かっていませんが、熱帯アジアもしくはアフリカと考えられています。中国では明朝時代に記された『本草網目』に“腎を益し、元を補う”など生薬としての記述があることから、16世紀には既に利用されていたと考えられています。日本には江戸時代の始め頃に、明朝の後に建国された清から伝えられたと考えられいます。1697年に刊行された『農業全書』にも“刀豆”についての記述が見られるため、17世紀のうちには、日本でも栽培が行われていたと考えられています。
『本草網目』は日本でも本草書として用いられていましたから、おそらくなた豆も生薬として用いられていたと考えられます。また現在でもなた豆の若さやは味噌漬け・炒り煮・天ぷらなどの料理に用いられているように、江戸時代から食材としても取り入れられていました。カレーライスでお馴染みの“福神漬け”の原料の一つでもありますね。排膿や口臭予防効果などが期待されている健康茶“なた豆茶”も、民間療法の中で取り入れられてきたと考えられます。そのほか生命力が強く大きく成長することから商売繁盛・子孫繁栄などの縁起物として好まれることも多かったそうですよ。
食材としても利用されているなた豆ですが、毒性物質が含まれているため種類や摂取方法には注意が必要な存在でもあります。特にタチナタマメ・タカナタマメなどの同属別種は毒性が強いため食用利用はなされていません。一般的に食用として用いられているものは白ナタマメですが、赤ナタマメも若干の毒性があるものの、きちんと加工処理されたものであれば処理段階で毒性は消失することから健康茶に使われています。副作用・健康被害も報告されていないと言われていますが、信頼できるメーカーの商品を購入するようにしたほうが確実でしょう。
なた豆は古くから体内に蓄積した毒素・膿(うみ)を体外に排出する働きを持つ「膿とり豆」と考えられ、民間療法として蓄膿症や鼻炎などのケアに用いられてきました。現在でもなた豆に含まれているカナバニンというアミノ酸には排膿・抗炎症作用や血行促進作用が期待され、体腔に溜ってしまった膿の排出を促す効果を持つのではないかと考えられています。
排膿作用や血行促進作用などから膿が溜まりやすい部位の代謝を活発化させ、排出させた後に再び膿がたまらないようにする働きも期待されています。ただし一般的に“蓄膿症”と呼ばれている慢性副鼻腔炎・粘膜肥厚を起こしているような場合には、なた豆茶を飲むだけではなく耳鼻咽喉科で適切な治療を受けた方が良いでしょう。なた豆茶は医薬品ではなく食品ですから、急性副鼻腔炎の際のケアや蓄膿症の予防、医師の指示による治療と合わせて再発予防などに取り入れるのがオススメです。
なた豆に含まれているカナバニンは排膿・抗炎症作用などが期待できることから、歯茎に溜ってしまった膿の排出サポート・歯周病菌が産生する有毒物質による歯肉等の炎症を抑えることにも役立つと考えられています。このためナタマメは歯槽膿漏や歯周病などの予防や軽減にも取り入れられており、歯磨き粉・マウスウォッシュなどの商品にも配合されています。
加えてコンカナバリンAと呼ばれているアミノ酸には免疫機能を高める働きが報告されていることから、口腔内の細菌バランスを良くすることで歯周病の予防・再発防止にも効果が期待されています。慢性的な口臭も虫歯や歯周病などが原因であるケースが多いため、口腔を良い状態に保つなた豆茶が役立つと考えられています。お口のネバつきや歯茎の腫れが気になる方にも良いのだとか。
ただし歯周病・口臭ともに根本的改善にはきちんとしたブラッシング・歯科で行われるスケーリングなどによるプラークコントロールや歯石除去・虫歯・歯周病の治療などが大前提となります。なた豆茶やナタマメ配合商品は補助的な存在であり治療を目的とするものではありませんので、口腔内のトラブルがある方は歯科医院で適切な治療を受けるようにして下さい。
カナバリンには抗炎症作用が、コンカナバリンAには免疫機能を高める働きが期待できることから、なた豆茶は風邪による鼻水・鼻炎・喉の痛み・痰などの症状軽減にも取り入れられています。なた豆茶が鎮咳・去痰作用を持つとしている文献が多いのもこの働きによるところが大きいでしょう。カナバリンには血行促進作用も期待されていますので風邪予防や喉・鼻の調子が悪く風邪をひいたかな、という時にも役立ってくれそうですね。
抗炎症作用を持つとされるカナバリンと免疫機能をサポートするコンカナバリンAは、花粉症による鼻水・鼻詰まりなどの症状軽減にも効果が期待されています。免疫力を高める作用と表現されるのが多いコンカナバリンAですが、働きとしては免疫力を正常に整える=花粉を異物と見做して免疫機能が過剰反応を起こすことを抑制すると考えられます。免疫系への働きかけについては曖昧な点も多いですが、鼻や目の不快な症状を軽減するという点では効果を実感できたと感じる方も多いようです。そのほかアレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎などの軽減にも取り入れられています。
ナタマメは古く『本草綱目』において“腎を益す”と記されたこともあり、腎臓に効く豆・野菜と考えられてきました。腎臓は肝臓とともに老廃物の無毒化・排出に関わる器官ですから、なた豆は浄化作用を持つ・むくみに良いという見解もあります。近年でもコンカナバリンAにクレアチニン値の改善など腎臓の働きを良くする可能性が報告されており、腎臓との関わりについて現在も研究が行われているそうです。
また腎機能への働きかけだけではなく、カナバリンには血行促進作用があると考えられています。血流か良くなることでリンパ循環の滞留などの改善にも繋がると考えられますし、循環が整うことから冷え性やむくみの軽減に効果が期待されています。ナタマメそのものは亜鉛やマグネシウムなどのミネラル類を含む食材でもありますから、ミネラル補給という面からも体液循環の正常化サポートに役立ってくれるでしょう。むくみ・腎機能サポートにはジュニパーやクミスクチンなどとブレンドしてみるのもオススメです。
ナタマメには食物繊維が含まれていること・カナバリンには血行促進作用が期待できることから、なた豆茶は便秘対策に役立つ健康茶としても親しまれています。サポニンにも便の硬さを調節する作用があるという説がありますから、相乗して便通改善効果が期待できるでしょう。排膿や花粉症対策などを期待してなた豆茶を取り入れた始めた方も、最も先に便通が良くなると感じることが多いのだとか。摂取量や体質によっては下痢になってしったという方も少なくありませんので、体調を考えながら摂取するようにしましょう。
便秘やむくみ改善効果が期待できることもあり、なた豆茶は肥満予防やダイエットサポートとしても取り入れられています。溜め込み体質の助っ人としてだけではなく、カナバリンによる血行促進作用から代謝向上・サポニンによる死亡蓄積抑制効果なども期待されています。
ニキビは毛穴の中に悪玉アクネ菌が増殖し、皮膚が炎症を起こすことで悪化していきます。症状が進んでしまうと黄色がかった膿の溜まった「黄ニキビ」などになり、後に色素沈着やクレーターと呼ばれるニキビ跡が残ってしまう可能性も出てきます。
なた豆茶に含まれているカナバニンの排膿・抗炎症作用や血行促進作用はニキビや吹き出物などの肌荒れ対策としても効果が期待されています。間接的にではありますが血行促進作用が皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を促すことで治癒促進にも繋がるでしょう。またタンニンやサポニンなど過酸化脂質の生成を防ぐこともニキビ予防に役立ってくれます。
排膿に優れた働きを持つと考えられることから、ナタマメはイボ痔に対する民間療法にも用いられてきました。お茶として飲む以外になた豆の煎じ汁を塗布するという方法も行われているようです。また膿とは一見関係がない切れ痔の場合であっても、血行が良くなり身体が温まること・便通を良くする働きなどが期待できることから予防に役立つと考えられています。
なた豆に含まれているウレアーゼという酵素にも尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する働きがあるとも言われています。しかし通常人の身体はオルニチン回路でアンモニアを尿素へと変換することで無毒化していますから、ウレアーゼが腎機能を活性化させるのか・アンモニアを増やすことで人体に悪影響を及ぼすのか意見が別れています。またウレアーゼは酵素であり加熱することで活性が阻害されますから、焙煎・煮出し工程を経ている“なた豆茶”として摂取する場合には良くも悪くも作用はほとんど無いと考えられます。
口臭や歯槽膿漏が気になる方の場合、よりダイレクトになた豆茶を“うがい用”として用いる方法もあります。抽出エキスを使用した市販品もありますが、一度浸出させた“出し殻”を再利用することも出来るので手作りする方も少なくありません。濃い目に煮出したものを使うほうが良いとも言われていますが、予防として歯磨きと合わせて使うには再利用でも十分でしょう。ただしタンニンによる着色の可能性もありますので、歯磨き後のゆすぎに使う場合は注意が必要。
なた豆茶はニキビなどの肌トラブルに良いと言われていますが、膿を持ったニキビや痔などの場合は直接皮膚に付けることでより高い効果があるとも言われています。こちらもローションやクリームをしっかり作ると言うよりは、一度煮出したお茶パックの再利用として使う方が多いようです。なた豆茶を洗顔時の“すすぎ”水代わりに利用する・入浴剤感覚でお湯に入れるなどの方法がよく使われています。
アトピー性皮膚炎のジクジクした湿疹のケアなどに用いる方もいらっしゃるそうですが、ただし湿疹・ニキビほか肌の炎症を起こしている部分は通常よりも敏感になりがちですから、初めて皮膚につける際はパッチテストを行い異常があればすぐに洗い流すようにしてください。
なた豆(鉈豆/刀豆)茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ハブ茶(エビスグサ/決明子)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ハブ茶はセンナ属に分類されるエビスグサの種子、生薬では決明子(ケツメイシ)と呼ばれる部位を焙煎したものを原料とする健康茶です。腸を刺激して蠕動運動を促すアントラキノン誘導体類を含むことから便通改善効果が期待されるほか、肝機能のサポートなどにも役立つと考えられています。またビタミンAを含むことと合わせて視機能の保持・疲れ目対策としても用いられることがあり、決明子という呼び名も目に良いことから命名されたと言われています。
スーパー・ドラッグストアなどの量販店でも目にする機会がある、比較的ポピュラーな健康茶「ハブ茶」。呼び名から毒蛇のハブ・沖縄などを連想される方も少なくありませんが、エビスグサと呼ばれるマメ科植物の種子を乾燥・焙煎し煮出したもののことを指します。乾燥させ焙煎していない種子部分は「決明子(ケツメイシ)」と呼ばれ生薬としても用いられていることから、エビスグサ茶やケツメイシ茶と呼ばれることもあります。
「ハブ茶」という呼び名は本来、同属別種のハブソウと呼ばれる植物を原料としたお茶の呼び名でした。しかしハブソウは収穫量が少ないため、成分にほとんど差異がなく栽培しやすいエビスグサで代用するようになったと言われています。生薬名の場合にはハブソウ種子は望江南(ボウコウナン)・エビスグサ種子は決明子(ケツメイシ)と呼び分けています。中国では古くから生薬として用いられていたと伝えられており、現在使われているエビスグサの種子であったのかは定かではありませんが、中国の医学古書『神農本草経』にも上品にカテゴライズされ収載されているそうです。
また決明子という生薬名は“明(めい)を決(ひら)く種子”=目が良くなることが由来ともされており、『神農本草経』や『本草綱目』などにも目の不調に対する効能が記されています。メボウキと呼ばれたバジルは洗眼など外用で用いられましたが、決明子の場合は内服用として利用されました。そのほか民間療法の中でも消化不調や便秘などにも古くから利用されてきたと言われています。健康茶として現在「ハブ茶」を取り入れる場合はお腹がスッキリしないなど、こちらの方の効果を期待してということの方が多いと考えられます。
ちなみに植物分類ではエビスグサもハブソウもセンナ属に分類されています。同属の植物には高い緩下(瀉下)作用を持つとして医薬品に利用されている“センナ(Senna alexandrina)”や、デトックスティーとして用いられる“キャンドルブッシュ(Senna alata)”などもあります。これらの瀉下効果はセンノシドという成分に由来しており、ハブ茶もアントラキノン誘導体と呼ばれる同系統下剤成分を含んでいますが作用は数段穏やかであると言われています。体質や摂取量によってはお腹を下してしまう危険性もありますが、食品(健康茶)として摂取する場合にはハブ茶の方が無難と考えられますね。
ハブ茶の代表成分とも言われるアントラキノン誘導体は腸を刺激し、蠕動運動を促進する働きがあります。この働きから便通促進・便を柔らかくするなど下剤として作用すると考えられており、生薬としても潤腸通便=腸を潤わせることで便通を良くする効能を持つとされています。ただし刺激・緩下作用が高いため体質や摂取量によっては腹痛や下痢の原因ともなるため注意が必要です。健康茶(食品)ではありますが漢方薬としても用いられているものですから、飲用は1日に1~2杯程度に留めるようにしましょう。
またアントラキニン系成分を含むアロエやセンナなどを長期間服用すると、腸粘膜の筋力低下・色素沈着による大腸メラノーシス(大腸黒皮症)を起こす可能性も指摘されています。ハブ茶は作用が穏やかで安全性が高いと言われていますが、腸を刺激する成分が含まれていますので継続摂取は避けたほうが確実でしょう。同様の成分を含むハーブとのブレンドは避け、組み合わせる場合はハトムギや麦茶・ジンジャーなどを使うようにしてください。
アントラキノン誘導体は緩下作用だけではなく利尿作用も持つと考えられています。余分な水分の排出をうながすことからむくみの改善、腎臓への負担を軽減などにも効果が期待されています。またアントラキノン誘導体は若干の毒性を持ち、肝臓を刺激することで肝機能を高める働きもあると言われています。肝臓は体内の解毒を担っている器官でもありますから、便秘・むくみ改善と合わせてデトックスサポートとしても効果が期待されています。
便通を良くする・むくみを軽減するなどの働きが期待されていることから、ハブ茶はスリミング系のブレンドティーなどダイエットサポート商品に配合されることがあります。しかし体内に蓄積されている便や水分の排出を促すことはポッコリお腹やパンパンに腫れた足などの改善・一時的な体重減少効果こそあれ、脂肪減少とは異なります。
刺激性成分の長期間摂取は身体が本来の持つ機能低下を引き起こす可能性もありますから「痩せるために」と飲み続けることはお勧めできません。抗肥満効果を示唆する実験報告もあるようですが、スタイルキープやデトックスの一時的なサポートにというくらいの認識で取り入れましょう。
ハブ茶に含まれているアントラキノン誘導体は毒性成分でもありますので過剰摂取には注意が必要ですが、少量であれば肝機能向上に役立つと考えられています。このため肝臓疲労も回復・肝機能向上効果が期待され、肝臓サポートからアルコール分解機能の促進にも繋がるとして二日酔い予防などにも取り入れられています。中国で行われたラットを使った実験ではアルコール性肝硬変および脂肪肝の改善が見られたことも報告されており、肝臓保護作用を持つ可能性も示唆されています。
ハブ茶にはビタミンAが含まれています。ビタミンAは目の網膜で光を感じ脳に情報として伝えるロドプシンというタンパク質の主成分であり、光を受け分解したロドプシンの再合成にも必要とされています。そのほか光の受容体に存在することから色の見分け・暗いところでの視力確保などにも関係していると考えられていますし、粘膜などを保護する働きからドライアイ対策としても効果が期待されています。
こうした目・視機能のサポートと関わりの深いビタミンAを含む他、ハブ茶に含まれているアントラキノン誘導体も目の疲労軽減効果があるのではないかと考えられています。これは血液を浄化をする役割を持つ肝臓の働きが弱ることで、眼に十分な栄養が行き渡らなり疲れ目・かすみ・視力低下などを引き起こす可能性があるためだとか。中国医学では「肝は目に穴を開く」とされていますし、現代でも肝臓疲労は眼精疲労の原因となると考えられています。疲れ目や視力低下予防にはハブ茶のメグスリノキをブレンドして用いられることが多いようです。
アントラキノン誘導体はコレステロール低減作用を持つという報告もなされています。アントラキノン誘導体は利尿作用が期待されている成分でもありますし、ハブ茶にはタンニン他抗酸化物質が含まれていることから複合して高血圧や動脈硬化などの予防にも役立つのではないかと注目されています。血行不良に良いとされるのもコレステロール低下や抗酸化作用によるものでしょう。
またアントラキノン誘導体は血糖値上昇を穏やかにするという説もあり糖尿病やメタボリックシンドローム対策など、生活習慣病予防全般への有効性も期待されています。
ハブ茶に含まれているアントラキノン誘導体は滋養強壮に良いとも言われています。これは肝臓の働きを高める働きが期待されることに起因していると考えられます。肝臓は小腸で吸収された糖や脂質を体内で使える形に変換して貯蔵する・エネルギーに変えるなど代謝に関わる機能も担っている器官。また消化液の一種である胆汁を生成・分泌している部位でもあります。このため肝臓機能が回復し、滋養強壮に繋がるという考え方のようです。代謝をサポートすることからハブ茶は腸を温める作用があるとする説もありますが、中医学(生薬)としては若干体を冷やす性質を持つ“微寒”に分類されています。
そのほかアントラキノン誘導体は腸を刺激して便通を促す以外に、胃の働きを正常に保つとする説もあります。ただし胃では分解・吸収されない成分とも言われていますし、ハブ茶には胃の機能を阻害するタンニンも含まれているため実際にどう作用するかは微妙なところでしょう。
便通改善やデトックス効果が期待できることから、ハブ茶は肌荒れの予防や改善にも役立つと考えられます。ビタミンAも皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるため乾燥肌・肌荒れ予防に有効とされている成分。そのほか上皮細胞の生成にも関与しているため肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進する働きも期待されています。抗酸化物質が含まれていると言われていますからアンチエイジング効果も期待できるでしょう。
ハブ茶(エビスグサ/決明子)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>スカルキャップ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本ではあまり用いられないマイナーなハーブと言えるスカルキャップですが、欧米では神経・精神面のサポート用として用いられることが多いと言われています。豊富なミネラルやフラボノイドの働きにより“天然の精神安定剤(トランキライザー)”として鎮静・神経強壮に役立つと考えられている他、神経を緩めることで筋肉の強張りや痙攣を落ち着けるなどの働きもあると考えられてます。安眠サポートにも効果が期待できるでしょう。
あまりポピュラーではないものの、最近ではストレスに悩む現代人のサポートに適したハーブとして日本でも取り上げられる機会が増えてきたスカルキャップ。北アメリカが原産のシソ科ハーブで、花の形がツバなし帽子に似ていることが名前の由来となっています。日本ではあまり見かけないハーブですが、ヨーロッパでは“神経疾患のケアに最も良く用いられるハーブ”と称されることもあるんだとか。
アメリカ大陸原産のハーブのためヨーロッパでも使用の歴史が浅いハーブと言われていますが、アメリカの先住民族(インディオ)達は古くからこのハーブを薬草として使用していたと伝えられています。インディオたちは狂犬病・蛇や毒虫に咬まれた傷のケアや精神的不調・興奮状態を落ち着けるためなどに利用していたようです。欧米の医師たちも19世紀後半から20世紀初頭頃には、精神的または身体的疲労によって起こる諸不調の軽減にスカルキャップを処方するようになったと言われています。
日本ではスカルキャップと言うとアメリカ原産のScutellaria laterifloraを指すことが多いですが、同属の植物の中でいくつか呼び名にskullcapが付けられている種があります。このため英語の場合はAmerican Skullcap・blue skullcap・mad dog skullcapなどと呼んで近縁種と区別しているようです。地名や色はともかく“mad-dog skullcap(狂犬のスカルキャップ)”とは穏やかでないネーミングに感じられますが、これはヨーロッパに紹介された時も狂犬病の治療薬として紹介されたためだとか。そのため狂犬病に良いハーブ=mad-dog skullcapもしくはmad-dog weedという呼び名が定着することになったようです。
また近縁種のチャイニーズスカルキャップ(和名コガネバナ Scutellaria baicalensis)の根を乾燥したものは生薬“黄岑(オウゴン)”として清熱・抗炎症剤として配合されています。スカルキャップの根も厚生労働省の規定する『専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト』に含まれており、欧米ではハーブとして入手できるそうですが日本では一般販売されていません。地上部(葉や茎)は作用が弱く非医薬品とされているため、ハーブやサプリメントとして日本でも見かけることが出来ます。地上部は安全性クラス:1(適切に使用する場合は安全)とされていますが、情報不足であることも指摘されていますので摂取する際には注意したほうが良いでしょう。
アメリカのインディオたちやヨーロッパで長く利用されてきたこともあり、スカルキャップは神経系のサポートに高い効果が期待されているハーブで“天然の精神安定剤(トランキライザー)”とも称されています。神経をサポートしてくれるミネラルが多いことに加え、スカルキャップに含まれているフラボノイド化合物にも抗酸化作用によって毒性フリーラジカルを中和し神経系をサポートする可能性が高いことも示唆されています。スカルキャップ抽出物を投与した動物実験では抗不安作用が見られたという報告もあるそうです。
またミネラルの補給と抗酸化作用によって神経を保護することから、神経系の強壮にもスカルキャプは役立つのではないかと考えられています。このためスカルキャプはストレスによるイライラやパニック・抑うつ状態などを落ち着け、またストレスに対する抵抗力を高める働きが期待されています。ヨーロッパではそのほかに神経過敏やてんかんなどのケアにも使用されているようです。
葉部分は成分が少ないため作用が弱いと言われていますが、高用量でのスカルキャップ摂取は動悸や精神錯乱などの副作用を起こす可能性も指摘されていますので、健康サポートに食品(ハーブ)としては摂取するには作用の弱い葉の方が適していると考えられます。スカルキャップは単体だと苦味があり少し飲みにくいので、心身の強壮にはオートムギやバーベイン、気持ちを落ち着けたい時にはヒソップやゴツコーラなどとブレンドしてみると良いかもしれません。
神経の鎮静作用・メンタル面のサポートに効果が期待できることから、スカルキャップティーは安眠サポート用としても効果が期待されています。神経を鎮めることでイライラや不安などの精神的な緊張感だけではなく、筋肉など肉体面の緊張を解す働きも期待できます。夕食後のリラックスタイムに取り入れると効果的なのだとか。リラックスや不眠症軽減にはバレリアンやパッションフラワーと組み合わせて用いられることが多いようです。
スカルキャップはアルコール・タバコ・ドラッグなどを止める際、その禁断症状を軽減するハーブとしても用いられているそうです。筋肉を弛緩させる・気持ちを落ち着けて強い感情や苦痛を緩和してくれることから取り入れられているようです。ただし地上部はハーブ(食品)のため用量等の規制がありあせんが、多量に摂取すると悪影響を及ぼす危険性がありますので多量の飲用は避けましょう。また治療薬を使っている場合は互換作用が無いとは言い切れませんので、医師・薬剤師に確認するようにして下さい。
ストレスや神経性の不調軽減効果が期待されることから、スカルキャップは胃痛や下痢などストレス性の胃腸トラブルの緩和にも役立つと考えられています。スカルキャップに含まれているフラボノイド(バイカリンなど)には鎮痙・鎮痛作用も認められていますし、またスカルキャップには消化促進作用があるする説もありましすので、より直接的な働きかけも期待できるでしょう。神経性胃炎予防や過敏性腸症候群の方のサポートにも役立ってくれるかもしれません。
スカルキャップは神経の緊張を緩める働きが期待されており、筋肉の強張りを軽減することから肩こりや腰痛・座骨神経痛・リウマチなどの痛みの軽減にも繋がるのではないかと考えられています。特にストレスによって力んでしまうタイプの方の筋肉のコリ・強張りに良いとも言われています。
また神経・筋肉を緩めることから循環系を整え、むくみの改善にも役立つとされています。スカルキャップは利尿作用があるとも言われていますし、ミネラルを豊富に含むハーブともされていますから体の水分バランスや体液循環を整えてくれる働きが期待できますね。むくみや筋肉の強張り改善のサポートにはレモンバームやジンジャーなどとのブレンドもおすすめです。
天然の精神安定剤と称されるハーブの一つであるスカルキャップは生理前・生理中のイライラ、更年期障害よる情緒不安定さなど、女性ホルモンのバランス変動に伴う精神的不調の軽減用としても用いられています。鎮静作用による筋肉の強張り軽減や鎮痙作用も期待できますから、PMS(月経前症候群)や更年期障害に伴う肉体面での不快感・生理痛の軽減に役立つのではないかという見解もあるようです。
抗酸化作用によって毒性フリーラジカルを中和し神経系をサポートしてくれるという報告もなされているように、スカルキャップに含まれているフラボノイド類やタンニンは抗酸化作用を持つ物質です。このためスカルキャップは脳・神経だけではなく体全体の抗酸化をサポートし、アンチエイジング(老化予防)にも役立つのではないかと考えられます。
また抗酸化作用を持つことから肝臓の健康維持や動脈硬化・急性心筋梗塞などの心疾患予防にも役立つと考えられており、スカルキャップ抽出物(バイカレイン)を使った動物実験では心保護作用を持つ可能性があることも報告されています。そのほか抗酸化作用による脳神経保護がアルツハイマー病・パーキンソン病や認知症予防に役立つのではないかという説もあるそうです。
スカルキャップは患部に直接塗布すると炎症の軽減や鎮痛に役立つとされています。このためハーブティーを入浴剤や温湿布に利用することで肩こりや関節炎・リウマチなどの痛みの軽減に良いと言われています。またフェノール化合物とフラボンによる血液循環刺激作用も期待されており、皮膚の新陳代謝を促すことで傷・傷跡の治りを早める働きもあると言われています。
スカルキャップ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ガルシニア茶(ガルシニア・カンボジア)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ダイエット系健康食品の成分として利用されているガルシニア・カンボジア。伝承医学アーユルヴェーダでは食欲抑制に古くから用いられてきたと言われており、現代でもヒドロキシクエン酸(HCA)がATPクエン酸リアーゼを阻害することで脂肪蓄積抑制や燃焼促進・空腹感の抑制などの働きがあるのではないかと注目されています。ただし肥満予防効果は見られないという報告もありますから、過剰摂取を避けてサポートとして取り入れるようにしましょう。
ダイエットサポート用のお茶やサプリメントなどの健康食品の中で、天然由来成分としてギムネマ・シルベスタと並んよく使われる“ガルシニア”というハーブ。アメリカで大流行となったハーブで、ミス・アメリカやトップモデルも取り入れていたなんて話もあるほど。日本でもアメリカのセレブやモデルなどが愛用したと報じられ注目されましたが、2002年には過剰摂取の危険性が指摘されたことで大ブームは収束しました。しかしダイエット系健康食品の定番として現在でも利用されいますし2012年にはオズ博士がアメリカの番組で紹介したことから人気が再燃したとも言われていますので、聞いたことがある・取り入れてみたことがあるという方も少なくないのでは無いでしょうか。
植物としてはオトギリソウ科フクギ属に分類されており、日本で使われているガルシニアという呼称は属名Garciniaの音から。しかし同属にはマンゴスチンなども含まれている事から、種子名を含めて“ガルシニア・カンボジア(Garcinia cambogia)”と呼ばれることもあります。原産地はインド・カンボジア・タイなど南アジアから東南アジアにかけてのエリア。産地では果皮を乾燥させて粉状にしたものを、酸味を持つスパイスとして利用しています。カレーの酸味付けや魚類の保存にも使われることがあるそうですよ。マメ科の果実であるタマリンドと料理内での用途がほぼ同じことからMalabar tamarind(マラバール・タマリンド)と呼ばれることもあるそう。
ガルシニア・カンボジアの果実は黄緑色の小ぶりなカボチャのような形状をしており、熟した果実は甘酸っぱい風味があるので現地では生のまま食べられています。ミカン科の植物ではありませんが、柑橘類に近い味がするのだとか。ダイエットティーやサプリメントに使われるのは主に果皮を乾燥したもの・そこから抽出されたエキスとなっています。またインドでは古くから伝承医学アーユルヴェーダの中で生薬として取り入れられており、胃腸の働きを整えるほか食欲を抑える為にも使われてきたと言われています。
そんなガルシニア・カンボジアが世界的に注目されるきっかけとなったのは1965年にインドの研究者がガルシニアの果皮にヒドロキシクエン酸(HCA)という成分が含まれていることを発見したことが挙げられます。後にヒドロキシクエン酸が体内の脂肪酸合成を抑制する働きを持つ可能性が報告され、世界的にダイエットへの注目が高まっていった時期とも重なったことでダイエット食品・サプリメント原料として利用される機会が増えていきました。
より自然な形で摂取できるガルシニア茶も世界中で飲まれていますが、難点は香り・味共に独特であること。発酵したようなと称される独特の香りがあることに加え、酸味の中にしょっぱさ・エグさを感じる味からシングルで飲むのはやや困難な存在です。そのため市販されている「ガルシニア茶」もプーアル茶や杜仲茶などをベースにしてブレンドされたものが多くなっています。
ガルシニアの代表成分とも言えるヒドロキシクエン酸(HCA:hydroxycitric acid)は、クエン酸と似た構造を持つ酸味成分です。この成分が注目されているのは試験管実験・動物実験において体脂肪の生成阻止など脂肪代謝への働きかけを持つ可能性が報告されているため。通常私達が摂取した糖質はグルコースとして分解された後、肝臓でグリコーゲンに変えられて貯蔵されるもの・クエン酸回路(TCAサイクル)を通って細胞のエネルギーとして使われるものの大きく2つに分かれます。
このうちエネルギーとして消費されなかったものはクエン酸へ変換され、酵素“ATPクエン酸リアーゼ”の働きによってアセチルCoAへと変換され、最終的には脂肪に変換されることで蓄積されます。ヒドロキシクエン酸(HCA)は余剰糖質を脂肪へと変換する引き金になる酵素“ATPクエン酸リアーゼ”を阻害する働きを持つと考えられています。このためヒドロキシクエン酸を含むガルシニア茶なども脂肪生成・蓄積を抑制することで肥満やメタボリックシンドローム予防に役立つのではないかと考えられています。グァバ茶やギムネマ茶と組み合わせて飲まれることもあるようです。
ただしガルシニア抽出物やヒドロキシクエン酸を使って行われた臨床実験では脂肪減少・体重減少に有意な変化た見られたという報告がある一方、効果がなかったという報告もなされており、有効性についての見解としては賛否両論という存在でもあります。糖質を多く摂取する方向けのサプリメントなどにも配合されていますが「好きなだけ食べてもOK」というような過度な期待は避けましょう。
ヒドロキシクエン酸(HCA)は多く摂りすぎた糖質が脂肪として蓄積されるのを抑制するだけではなく、脂肪燃焼を促進するのではないかとも考えられています。体内に蓄えられている脂肪をエネルギーに変換するには大まかに、脂肪が酵素リパーゼによって遊離脂肪酸(FFA)とグリセロールに分解されることで血液中に放出される→脂肪酸がカルニチンと結合してアシルカルニチンに変換される→β酸化と呼ばれる代謝経路を通ってアセチルCoAへと変換される→クエン酸回路に送られる→体内エネルギーのアデノシン三リン酸(ATP)を作り出す、という流れが必要となります。
上記でも触れましたがヒドロキシクエン酸(HCA)は“ATPクエン酸リアーゼ”を阻害することで、アセチルCoA生成を抑制する働きがあるとされる成分。“ATPクエン酸リアーゼ”はクエン酸からのアセチルCoA変換に関わりますが、脂肪燃焼時に必要なβ酸化でのアセチルCoA取り出しには関与しません。このためエネルギーになるATPを生成するため身体に蓄積された脂肪を使うようになると考えられています。またアシルカルニチンの運搬に関わる酵素アシルカルニチントランスロカーゼを活性化する働きがあるのではないかという見解もあり、β酸化経路で代謝される脂肪酸の量を増加させることでも脂肪燃焼促進効果が期待されています。
このためヒドロキシクエン酸を含むガルシニア茶やガルシニアエキスなどを摂取することは、脂肪燃焼を促すことにも繋がると考えられています。男性運動選手6人を2グループに分け、片方にだけガルシニアエキス(ヒドロキシクエン酸換算250mg)を投与した後に同じ運動をしてもらった実験では、ガルシニアを摂取したグループの脂肪利用量が大幅に増加したことも報告されているそうです(出典:わかさの秘密)。
ヒドロキシクエン酸(HCA)は脂肪蓄積に関わる酵素“ATPクエン酸リアーゼ”阻害作用が報告されていますが、この働きでアセチルCoAへと変換されなかった糖質はグリコーゲンに変換され蓄積されると考えられます。このため「ヒドロキシクエン酸はグリコーゲン合成を促す」物質とも称されています。グリコーゲンはブドウ糖の一時保管所とも言えるべき物質で、筋肉と肝臓にそれぞれ貯蔵されています。このうち肝臓のグリコーゲンは血糖値を維持するために、食後に少しずつブドウ糖として血液中に放出されています。
食後時間が経つと「お腹が空いた」と感じるのは胃が空になったということではなく、この肝臓のグリコーゲンが減少して血糖値が下がり始めるという信号によるものと言われています。このため肝臓のグリコーゲン貯蓄量を増加させるヒドロキシクエン酸、それを含むガルシニアの摂取は空腹を感じにくくすることに繋がると考えられています。直接的に神経を刺激するようなものではないため、安全性が高い食欲抑制剤として役立つのではないかとガルシニア(ヒドロキシクエン酸)は注目されています。
ガルシニアはインドの伝統医療アーユルヴェーダで古くから胃潰瘍のケアに用いられてきました。現代でもガルシニアに含まれている“ガルシノール”という成分に、胃の酸性状態を緩和する働きを持つ可能性があることが報告されています。またアーユルヴェーダでは酸味は消化を助けると考えられていたことから胃腸の働きを整えるハーブ・スパイスとしても利用されていたと伝えられています。こちらもクエン酸などの酸味は唾液や胃液の分泌をうながる働きがあり、消化促進・食欲増進などをサポートしてくれると考えられていますから、クエン酸と良く似た構造を持つヒドロキシクエン酸ほか酸味成分を多く含むガルシニアも消化器のサポートに役立ってくれるでしょう。
食欲抑制に良いとされるハーブなのに食欲増進というのは矛盾しているように感じますが、ヒドロキシクエン酸は食欲を減退させるのではなく血糖値を下がりにくくして満腹感を維持してくれる成分とされていますから、食欲のバランスを整える働きが期待できます。そのほか便通を良くする働きがあるという説もあります。
ヒドロキシクエン酸(HCA)の働きによって酵素“ATPクエン酸リアーゼ”の働きが阻害されることで、糖質からのグリコーゲン変換が高まると考えられています。このグリコーゲンのうち肝臓に蓄えられたものは血糖値を一定に保つために用いられますが、筋肉に蓄えられたグリコーゲンは血糖値維持には使われませんが筋肉の収縮のためのエネルギー源として利用されます。グリコーゲンからのアデノシン三リン酸(ATP)転換は、脂肪からエネルギーを取り出すよりも非常に早く行えることが特徴です。このためグリコーゲン貯蔵量の増加は持久的能力向上に繋がるとして、特に無酸素運動系のアスリートには重視されています。
2003年には韓国で行われた実験でヒドロキシクエン酸の摂取により持久力運動能力と脂肪代謝を増加させる可能性があること、2012年には台湾で運動直後にヒドロキシクエン酸を補給すると運動3時間後に筋肉中のグリコーゲン合成に有意な上昇が見られたという報告がなされています。また運動後に筋グリコーゲンを素早く補給することが疲労予防・軽減に繋がるという見解もあるため、ヒドロキシクエン酸を含むガルシニアの摂取は疲労回復や持久力(スタミナ)向上に繋がるのではないかと期待されています。
ガルシニアに含まれているヒドロキシクエン酸(HCA)は“ATPクエン酸リアーゼ”阻害作用によってアセチルCoAの生成を抑制することから、アセチルCoAから合成されるコレステロール抑制にも繋がるのではないかと期待されています。ブラジルのFeevale大学が2008に発表した研究報告では、肥満体の成人男女を対象に行なった比較試験においてガルシニア・カンボジア抽出物摂取群に総コレステロール値・LDL-コレステロール値の有意な低下が見られたことも報告されています。
加えてガルシノールには抗酸化作用があるとも言われていますから、肥満予防・悪玉(LDL)コレステロールの低下と合わせて脂質異常症や動脈硬化ほか生活習慣病予防にも役立つ可能性があると考えられます。糖質をグリコーゲンとして溜めおくことで血糖値の急激な変動を抑える=糖尿病予防に繋がるのではないかという説もあります。
肥満予防としてガルシニア茶を飲む場合は食事の30分程度前に飲む方法が効果的と考えられています。ヒドロキシクエン酸が十分に吸収された後に食事を摂ることで、肝臓グリコーゲン生成を促すことで食べ過ぎを防いだり、糖質の脂肪変換を抑制する働きが期待できると言われています。また飲み忘れてしまった場合でも、食後30分以内までに飲むようにすればある程度の効果が期待できるという説もあります。脂肪燃焼を高める働きを期待する場合であれば、運動を行う30分前くらいにガルシニア茶を飲むという方が多いようです。
ただしダイエット効果については十分な臨床データは得られておらず、効果が見られなかったとする研究報告も多くあります。ガルシニア・カンボジアは医薬品ではなく食品ですから好きなだけ摂取しようと思えば出来ますが、下記でご紹介するような副作用や毒性も指摘されています。効果が保証されているものではないことを念頭に置き、思ったような成果が出なかったからと言って多量に摂取するのは避けましょう。
ガルシニア(ヒドロキシクエン酸)はダイエット目的などでの過剰な摂取が問題視されており、海外では肝毒性や過剰摂取によって胃腸の不快感・吐き気・頭痛などを起こすことが、日本でも2002年に厚生労働省からラットを使ったガルシニア抽出物の投与実験(長期毒性試験)で精巣毒性が観察されたことから多量摂取に対する注意喚起がなされています。
現在一日あたりの推奨摂取量はヒドロキシクエン酸換算で250~1000mgとされています。サプリメントであれば用法用量を守るようにしましょう。抽出物ではなくお茶やスパイスとして利用する場合は過剰摂取のリスクは低いとされていますが、摂取目安が記載されているものはその通りに、記載されていないものは一日3~4杯以内にしておくと安心でしょう。味が独特で受け入れがたいという方も多いお茶ですから、シングルで飲むよりも飲みやすいお茶をベースにしてガルシニアを加える感覚で利用すると良いでしょう。風味も良くなりますし過剰摂取の心配も減ります。
ガルシニア茶(ガルシニア・カンボジア)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>エルダーベリー<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>古くから民間医療に取り入れられ「万能の薬箱」とも呼ばれたエルダー(西洋ニワトコ)の果実であるエルダーベリー。ビルベリーに似た黒い実にはアントシアニンが多く含まれており、他フラボノイド類やビタミンCも豊富なことからアンチエイジングに高い効果が期待されています。風邪やインフルエンザ対策としても古くから用いられており、実験ではインフルエンザ完治までの日数が短縮したなどの報告もなされています。

エルダーベリーは呼び名の通りエルダー(西洋ニワトコ)の果実で、晩夏~秋頃に実ります。日本でポピュラーなニワトコの果実は熟すと赤くなりますが、エルダーベリーは黒みの強い紫色になることが特徴です。セイヨウニワトコの種子名であるnigraも“黒”を意味していますし、果実の色から樹木そのものを“Black elder(ブラックエルダー)”と呼ぶこともあります。ただしアメリカニワトコ(American elder)などの果実も黒っぽい色なので、果実が黒い=西洋ニワトコという訳ではありません。
エルダーベリーはそのまま食べることも出来ますが、酸味が強くお世辞にも美味しいと言える代物では無いそう。そのため現在ではジュース・コーディアル・ワインなどの飲料、もしくはジャムやゼリーなどに加工して用いられています。また色素を抽出して天然着色料としても利用されているそう。
エルダーベリーは旧石器時代から食用とされていたと考えられており、人類が最初に発見したハーブ・世界最古のハーブとも言われています。古代エジプトでは既に薬用として用いられ、ギリシャやローマでは「万能の薬箱」と呼ばれていたそう。現在に至るまでヨーロッパの伝統医療では風邪やインフルエンザなどのケアを始め毒消し・鎮静・歯痛の緩和など様々な用途で用いられているハーブで、「田舎の薬箱」や「庶民の薬箱」とも呼ばれているのだとか。現在のように医療制度が充実していない時代に重宝されていたことがうかがえますね。ちなみに和名では“接骨木”と表記する事がありますが、これは幹や枝が打撲・骨折・打身などの湿布に利用されていたためだとか。
古くからハーブ・民間医薬として利用されてきたエルダーには様々な伝承も残っています。「魔除けの木」と信じられていたことから庭木としてエルダーを植える家庭も多かったようですし、小枝を家の中に吊り下げる・棺に入れるなどの風習が残る地域もあるそう。反対に「死を連想させる木」ともされ、キリスト教においてはイエス・キリストを処刑した十字架の木やユダが首を吊った木であるとも言われています。魔女の木である・火にくべると悪魔が見えるとも言われていたそう。
セイヨウニワトコが死など不吉なイメージを持たれたのは葉の形が鏃と似ていたためとも、生および未熟の果実・種子・樹皮には青酸配糖体(サンブニグリン)が含まれていて中毒症状を起こすためとも考えられています。完熟度合いの見分けられない子どもが間違って食べないように脅かす意味もあったのだとか。実際に死亡例も報告されているそうなので、採取・使用時には注意が必要なハーブでもあります。
同じ樹木で使用部位が違うエルダーフラワーとエルダーベリーは似た用途で用いられることが多いですが、大きな差異としてエルダーベリーにはこの色の元であるアントシアニン系色素が含まれていることが挙げられます。アントシアニン以外にβカロテンやビタミン類の含有も多いことから眼精疲労予防など目のケアに効果が期待されていますし、抗酸化物質を豊富に含むことから近年ではスーパーフード・アンチエイジングフルーツとしても注目されています。水に溶け出しにくい成分などもありますからジュースやジャムなどの形で摂取した方が効果は高いと考えられますが、砂糖などを使わないこと・フルーティーな風味があることからハーブティーとしても用いられています。ブレンドティー作りにも役立ってくれますよ。
エルダーベリーはビタミンCを豊富に含む果物であることから、風邪予防や回復サポートに役立つと考えられています。ビタミンCは白血球の活性化・自身が免疫細胞のように細菌やウイルスを攻撃する働きなどがあると考えられているほか、コラーゲンの生成を促すことでウィルスの侵入抑制や荒れた細胞の修復を助けることで風邪の回復をサポートする働きも期待されています。エルダーベリーには粘膜強化に役立つビタミンAも含まれていますから相乗効果が期待できますし、抗酸化作用も免疫力低下予防に繋がります。
ヨーロッパの民間療法では「風邪をひいたらエルダーベリーを使ったハーブティーなどを摂る」という方法もポピュラーなのだそうで、現在はサプリメントなども活用されています。近年ではビタミン以外にエルダーベリーには免疫機能のサポートが期待されるフラボノイドが含まれていることも分かっており、イスラエルの大学で行われたインフルエンザ患者での実験ではエルダーベリーを摂取するとインフルエンザ完治までの日数が短縮することも報告されています。ハーブティーの場合はエキナセアやジンジャーなどとブレンドして取り入れても良いでしょう。
エルダーベリーに含まれているビタミンCはコラーゲン合成に必要とされるビタミンと言われています。コラーゲンというとお肌のハリというイメージを持たれることも少なくありませんが、体の組織や細胞を結びつける役割を担っており血管・筋肉・骨・軟骨など様々な部位に存在しています。このためコラーゲン合成をサポートすることは体を丈夫に、靭やかに保つことにも繋がると考えられています。
またビタミンC不足は疲労感や脱力感の原因となることも指摘されていることから、適切な補充は疲労感軽減や疲労回復促進に役立つのではないかとも考えられています。エルダーベリーにはフルーツ酸(クエン酸)も含まれており、糖代謝をサポートすることで疲労物質の蓄積を抑制する働きも期待されています。そのほかポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化成分が活性酸素を除去・分解すること、ミネラル補給ができることも肉体的・精神的な疲労軽減に役立つと考えられます。
私達の体はストレスを受けた際、副腎から副腎皮質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾール)を分泌しストレスを緩和しようとします。この副腎皮質ホルモン生成時にはビタミンCが利用されており、ストレスを受けるとビタミンC濃度が急激に低下することが認められています。ビタミンC補給が追いつかない状態になると不足副腎皮質ホルモンの分泌が滞り、ストレス耐性の低下や副腎疲労を起こす原因となる可能性があります。
またビタミンCは神経伝達物質の合成も関わる存在でもあるため、体内のビタミンCが不足しないよう適切に補充することでストレス抵抗力を高める・メンタル面の強壮などに繋がると考えられます。エルダーベリーはビタミンCを含んでいますし、活性酸素を抑制するポリフェノールなども豊富なことからストレス対策としても効果が期待されています。ストレスが気になる時はエルダーフラワーやオレンジピールなどと組み合わせるのもオススメ。
黒っぽい紫色をしたエルダーベリーにはアントシアニン系色素やビタミンAが豊富に含まれています。私達の視覚は網膜にあるロドプシンというタンパク質が光を受け分解されることで、脳へと光の情報が伝わり映像として認識されています。ロドプシンは分解された後に再合成され、新たな光の情報を得ると再び分解…と分解と合成を繰り返しています。しかし目の酷使や加齢などの影響を受けるとロドプシンの再合成速度は低下し、目のかすみ・視力低下などの疲労症状となると考えられます。
アントシアニンはロドプシンの再合成を促進する働きを持つことが報告されており、目の疲れを軽減することで眼精疲労の予防・改善効果が期待されています。またビタミンAはロドプシンの構成物質の一つですから、こちらも不足なく補うことで視機能の維持をサポートしてくれるでしょう。ルテインを含むカレンデュラ(ポットマリーゴールド)と組み合わせると相乗効果も期待できます。PCやスマホを使う時間が長い方はもちろんのこと、暗い所で目が見えにくくなったと感じている方にも適しています。
エルダーベリーはビタミンCのほかイソケルセチン・ルチン・アントシアニンなどのポリフェノールも豊富に含み、高い抗酸化作用を持つ食材としても注目されています。活性酸素は細菌など有害物質を攻撃するために必要な物質で、普通に生活している中でも作られていく存在です。しかしストレス・喫煙・激しい運動など更に激しく増大させる要因も多くあり、活性酸素が過剰となると健康な細胞まで酸化させ劣化や機能低下を引き起こしてしまします。
人の体内には抗酸化処理を行うSOD酵素が存在していますが、年齢とともに体の持つ抗酸化力は衰えていきます。このため酸化=老化の引き金とも言われており、体内外の老化や病気の原因となる可能性が指摘されています。抗酸化物質はこうした活性酸素を抑制・除去する働きをもつ物質で、自身の力だけでは抑えられない活性酸素を抑制する手助けをしてくれると考えられています。このため抗酸化物質を豊富に含むエルダーベリーも、アンチエイジングや健康維持のサポート効果が期待されています。
活性酸素は血中脂質を酸化させて過酸化脂質を生成します。過酸化脂質が血管内に蓄積すると血管の柔軟性を失わせたり、血管を狭めることで血液循環を妨げる原因となります。このため抗酸化物質の補給は血流が悪くなって起こる高血圧や動脈硬化・血栓・心筋梗塞などの予防にも繋がると考えられています。またエルダーベリーにはルチンなどビタミンP(ビタミン様物質)に分類されるポリフェノールも含まれていることから、ビタミンCと協力してコラーゲン生成を高め丈夫な血管の保持する効果も期待できます。
抗酸化物質を豊富に含むエルダーベリーは、酸化が原因で起こる肌のシワやタルミなどの老化減少の予防にも有効とされています。加えてルチンは毛細血管を強化して肌への血流を整える・ビタミンCの働きを助けてニキビの原因となる皮脂分泌や過酸化脂質生成を抑制する働きも期待されています。皮膚粘膜を保護するビタミンAも含まれていますから、肌のアンチエイジングから肌荒れ予防まで幅広く“美肌”をサポートしてくれると考えられます。
またビタミンCは黒色細胞であるメラニンを作り出す酵素チロシナーゼの阻害作用があることが認められています。ビタミンAも肌のターンオーバーを促進する働きがあると言われていますから、出来てしまったシミを改善する(薄くする)サポートとしても役立ってくれるかもしれません。抗酸化作用・コラーゲン生成促進作用と合わせて肌のハリを高めたりキメを整えるなどの働きも期待できます。海外セレブ達がエルダーベリーを取り入れているのもアンチエイジングや美白効果を期待してというところが大きいようです。
エルダーベリーは民間療法の中で緩下薬(下剤)としても用いられることがあるため、便秘の改善にも役立つと考えられています。成分的に見ても便を柔らかくする・腸内善玉菌のエサとなり増殖を助けるなどの働きがあるビタミンCが豊富ですし、女供物繊維も含まれていると考えられます。便秘改善への有効性が示唆されている実験報告もあるそうです。
アントシアニンには内臓脂肪の蓄積を抑える働きが期待されていること・ルチンはインスリン分泌を促し血糖値の正常なコントロールをサポートしてくれると考えられることから、エルダーベリーは肥満予防や糖尿病予防に役立つのではないかという説もあります。腸内環境が整うことや抗酸化作用なども代謝低下予防に繋がりますから、取り入れてみても良いでしょう。ただしジュースやジャムなどは砂糖が多く使われているものも多いので注意が必要です。
エルダーベリーに含まれているアントシアニンは、アレルギー症状の原因物質とされるヒスタミンの抑制効果が期待されている成分でもあります。わかさ生活研究所さんの調査ではアントシアニン入りのエサを与えた花粉症マウスは普通のエサを食べていたマウスよりもヒスタミン量・ひっかき回数が減少したことが報告されています。このためエルダーベリーは花粉症軽減にも役立つのではないかと考えられており、リコリスやペパーミントなどとブレンドして取り入れる方もいらっしゃるようです。
ヒスタミン放出量の低減のほか、エルダーベリーはフラボノイドなどの抗酸化物質を含むことから血流を良くして筋肉痛の回復促進・神経痛などの痛みを和らげる働きも期待されています。反面、免疫亢進作用があることから関節リウマチなどの自己免疫疾患に対しては症状を悪化させる可能性があることも指摘されています。摂取に不安がある方は使用を避けるか、医師に相談して摂取するようにしてください。
エルダーフラワーのようにローションなどの手作りコスメに利用されることは殆どありませんが、タンニンやフラボノイドなどを含むことから柔軟作用や収斂・消炎作用などがあると考えられています。このため皮膚の保護・肌を整えるなどの目的で“セイヨウニワトコ果実エキス”を配合した化粧品がいくつか販売されています。またクエン酸などのフルーツ酸によるピーリング効果(古い角質や皮脂を取り除く働き)・ターンオーバー促進作用なども期待できることから石鹸等に使われることもあるようです。
エルダーベリー<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>シベリアンジンセング/エゾウコギ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>シベリアジンセンは和名をエゾウコギというウコギ科植物。強壮剤として古くから用いられてきたハーブで、ロシアのオリンピック選手や宇宙飛行士が利用したことで注目されるようになりました。脳内麻薬と呼ばれる“β-エンドルフィン”の分泌促進作用が期待されるエレウテロサイドなどを含むためストレス抵抗力向上や集中力アップなどの効果が期待され、日本でも疲労回復やストレス対策としてサプリメントなどに使われています。
エゾウコギは別名シベリアジンセン(シベリア人参)とも呼ばれ、朝鮮人参もしくは高麗人参と呼ばれる“オタネニンジン”の仲間として紹介されることの多い存在。植物分類上はオタネニンジンやアメリカンジンセングはトチバニンジン(Panax)属のため、エゾウコギはウコギ(Eleutherococcus)属と少し離れています。アダプトゲン(ストレス適応力向上)作用や滋養強壮などオタネニンジンと似た働きが期待できるハーブとして注目されていますが、種も近くないですし有効成分も異なっているそう。
日本ではかつて蝦夷地と呼ばれていた北海道に自生していた事から“エゾウコギ”と呼ばれていますが、北海道だけではなくロシアや中国ほかアジア北部などユーラシア大陸の北東、冷涼な地域に自生しています。エゾウコギの分布域に近い地域では古くから民間医薬として利用されていたと考えられており、ロシアでの呼び名「エレウテコロック」は命の根を意味していると言われています。また中国では「刺五加(しごか)」として生薬の一つに数えられ、中医学の薬学書である『本草綱目』にも心身の強壮に役立つこと・長く服用すると長寿に導いてくれる可能性があることが記述されているそうです。
日本でも古くから北海道で暮らしてきたアイヌの人々は民間医薬としてエゾウコギを活用してきたと伝えられています。しかし本州から開拓のために来た移民はその働きを知らず、農業や畜産に邪魔な雑草として駆除してしまいます。江戸時代に米沢藩が救荒植物としてエゾウコギの栽培を推奨した事があるとも言われていますから全く知られていなかったという訳でもないのでしょうが、日本ではあまり重要視はされていなかったハーブと言えます。
ロシアでは1960年代からエゾウコギの成分や作用についての研究が進められ、1966年には「朝鮮人参よりも優れた作用を持つ」という報告がなされています。1980年のモスクワオリンピックで好成績を残した旧ソ連の選手達がエゾウコギのエキス剤を使って疲労を抑制していたことが話題になり、1980年以降エゾウコギ(シベリアジンセン)は世界的に注目される薬用植物となっていきます。ちなみに日本でも研究は1973年から行われていたそうですが、本格的な利用は1990年以降と言われています。アスリートや宇宙飛行士など過酷な環境でのパフォーマンスが求められる人々が取り入れていると紹介されたこと・サプリメントやドリンク剤などの流通が増えたことで知名度が高まっていったようです。
シベリアジンセング(エゾウコギ)の有効成分とされているエレウテロサイドEは、脳下垂体に働きかけることで神経伝達物質“β-エンドルフィン”の分泌を促進する働きがあると言われています。β-エンドルフィンは脳内モルヒネとも呼ばれており、モルヒネの6.5倍とも言われるほど強い鎮静作用を持っています。β-エンドルフィンはストレスを軽減して多幸感や安心感をもたらす働きがありますから、その分泌を促す働きが期待されるシベリアジンセングがアダプトゲンハーブとされているのも納得ですね。
こうしたエレウテロサイドEはの働きはストレスや神経疲労・イライラなどの軽減に役立つと考えられていますし、副交感神経を優位にしてリラックス状態に導くことで寝付きを良くする働きも期待されており、生薬としても不眠の軽減に用いられているそう。ストレス性の不眠が気になる時は、気持ちを落ち着ける働きがあるレモンバームややオレンジピールなどとブレンドしたり、ハチミツを加えて飲むのもおすすめです。
脳内モルヒネとも呼ばれるβ-エンドルフィンですが、モルヒネが鎮痛・鎮静方面にのみ働くのに対して、β-エンドルフィンは元々が神経伝達物質であり、脳の神経機能をサポートすることで脳活動を高める働きもあります。結果としてβ-エンドルフィンの分泌が高まることは、記憶力や集中力・思考力など脳機能の向上にも繋がると考えられています。
このためβ-エンドルフィン分泌促進作用があるとされるエゾウコギは、鎮静作用によって気持ちを落ち着かせるだけではなく集中力や記憶力を高める働きも期待されています。薬物との大きな違いであるとも言えるでしょう。ストレス軽減・抵抗力アップと合わせて、プレッシャーの中で勉強や仕事をしっかりこなしたい方にも支持されています。
β-エンドルフィンは精神的なストレスの軽減だけではなく、意欲を高めることで疲労感を感じにくくする働きもあります。ちなみに長時間走り続けると気分が高揚する「ランナーズ・ハイ」を引き起こす原因物質ではないかとも言われています。
このβ-エンドルフィンの働きとしては、疲労を無くすのではなく“感じにくくする(疲労感を無くす)”ものですが、精神や肉体へのストレス抵抗性を高めることで自然治癒力を高め、実際の肉体疲労の回復促進にも繋がるのではないかと考えられています。また疲労感を引きずりにくくすることで、身体の強化のサポートにもやうだってくれるでしょう。ロシアではアスリートや宇宙飛行士の体作りに取り入れられているのも、疲労の早期回復に役立つ・集中力を高める働きが期待できるためだと言われています。
自律神経は交感神経と副交感神経がバランスよく切り替わることで機能していますが、生活リズムが乱れたりストレスが多いと切り替えが上手く行われずバランスを崩してしまいます。シベリアジンセングはアダプトゲンと呼ばれるようにストレスに対する適応力を高める働きが期待されているハーブであり、エレウテロサイドEによる分泌促進効果が期待されているβエンドルフィンは副交感神経を優位に働かせる働きもあります。
このことからシベリアジンセングは自律神経失調症、もしくは自律神経の乱れによる慢性疲労感・だるさ・めまい・胃腸機能の不調などの諸症状の予防や改善効果が期待されています。副交感神経は胃腸の働きとも関係が深いため、消化促進や便通促進などにも繋がると考えられます。
神経伝達物質の一種であるβ-エンドルフィンは、免疫機能をつかさどるT細胞・B細胞・NK細胞などの免疫細胞を活発化させる働きを持っている可能性が報告されています。このことからβ-エンドルフィンは免疫機能の保持と関わりが深いと考えられており、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に良いとされています。またNK細胞(ナチュラルキラー細胞)はガン細胞などの異常細胞を攻撃することから、感染症の悪化防止だけではなく様々な病気の予防にも効果が期待されています。
シベリアジンセング(エゾウコギ)のエレウテロサイドEはこのβ-エンドルフィンの分泌促進作用が期待されていますから、シベリアジンセングの摂取は免疫力の保持・向上に役立つと考えられています。ロシアではチェルノブイリの原発事故の際の放射線治療にも用いられたのだとか。もっと身近なところでは栄養価や強壮効果が期待できることもあり、民間医薬として風邪のケアにも取り入れられてきた存在でもあります。シベリアジンセングは味がほとんど無いのでエキナセアやジンジャー、リコリスなどとブレンドして飲むと良いでしょう。
シベリアジンセングに含まれているイソフラキシジンやエレウテロサイドB1などのクマリン誘導体は、血液凝固を抑制することで血液やリンパ液の循環を促す働きがあると考えられています。シベリアジンセングには過酸化脂質の生成を防ぐことでスムーズな血液循環をサポートしてくれる抗酸化物質も多く含まれていますから、相乗して血行不良による肩こりや頭痛・冷え性の軽減に有効とされています。また体液循環が良くなることからむくみの改善にも効果が期待できるでしょう。
エレウテロサイドBやイソフラキシジンなどの高血液凝固作用は、メディアで“血液サラサラ効果”と言われているものと同等のため高血圧や動脈硬化などの生活習慣病予防にも繋がると考えられます。またシベリアジンセングにはクロロゲン酸やタンニンなどの抗酸化物質、血中コレステロール値低下効果が期待されるサポニン類なども含まれていますから、過酸化脂質の生成を抑制することからも生活習慣病予防に役立ってくれるでしょう。エゾウコギ抽出物を使った実験ではα-グルコシダーゼ活性阻害作用が報告されていることから、糖尿病予防への有効性も期待されているようです。
シベリアジンセングには肝機能や脂肪代謝を高める働きも期待されています。またクマリン類による血行促進作用や自律神経のバランスが整うことからも代謝を高め、脂肪の蓄積予防に繋がるでしょう。ダイエットティーとして飲まれているようなものではありませんが、疲労感を軽減することなどと合わせて肥満予防のサポートにも役立ってくれるかもしれません。
シベリアジンセングに含まれているリグナン配糖体のピノレジノール・ジグルコサイドという成分は、腸内細菌によって分解されることでエンテロラクトンなど植物性エストロゲンに代謝されることが報告されています。エンテロラクトンは女性ホルモンのエストロゲンと似た分子構造をしており、疑似ホルモンとしてエストロゲンをサポートすることで更年期障害の軽減に役立つと考えられています。
また植物性エストロゲンはヒト本来のエストロゲンよりも作用が弱いという性質から、エストロゲン過剰の場合はホルモンバランスを整える方向に働くと考えられています。加えてシベリアジンセングに含まれているエレウテロサイドEなどの働きから精神状態を落ち着かせたり、自律神経のバランスを整える働きも期待できるでしょう。このため更年期障害やPMS(月経前症候群)など女性ホルモンの変動による諸症状の軽減にも取り入れられています。精神的不調だけではなくのぼせ・ホットフラッシュなどがある方にも適しています。
シベリアジンセング(エゾウコギ)は強壮に優れたハーブとされてきたこともあり、男性の生殖器トラブルや精力増強剤としても用いられてきました。現在でも生薬成分として精力剤に配合されています。アダプトゲン作用によってストレス抵抗性を高めることや、血流を良くすることが男性機能の向上にも繋がるのではないかと考えられています。
シベリアジンセンはサプリ・栄養ドリンクなどの加工品にもよく使われています。茶葉として売られているものもありますので取り入れやすいものを選ぶと良いでしょう。茶葉の場合は煮出しではなく“蒸らし”て使うことが出来ますが、ほとんど味も匂いもありませんので他のハーブ類とブレンドして用いられることが多いようです。
またほとんど無味無臭なので浸出したものをスープにつかうなど料理・お菓子作りなどに活用することも出来ます。薬膳ではゼリーなどにして使うこともあるのだとか。そのほかハーブチンキや薬酒作りなどにも用いられています。
シベリアジンセングは食品扱いであるため摂取量の規定などはありませんが、お茶として飲む場合は一日に大さじ1杯程度、多くても10g以内にすると良いと言われています。「シベリア人参は朝鮮人参よりも副作用が少ない」という説もありますが、イライラ・不安感・抑うつ感・筋痙攣などの症状が出ることも指摘されていますので多量摂取は避けるようにしましょう。
また長期間の継続も心臓への負担がかかることや副作用を起こす可能性がありますし、耐性ができて効きが悪くなるとする説もあります。継続して飲む場合は最長2ヶ月まで、間に2週間~1ヶ月間のお休みの期間を入れるようにしてください。休みを挟んで再び摂取した際に、以前よりも効果が実感できないと感じた場合は“休み”期間を延長すると良いそうです。
シベリアンジンセング/エゾウコギ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ツルナ茶(蔓菜茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>海沿いであれば北海道南部から沖縄県まで広く自生しているツルナ(蔓菜)。葉野菜感覚でお浸しなどにして食べられる野草でもあり、近年は栄養豊富な緑黄色野菜としても評価されています。ツルナを乾燥した蕃杏(バンキョウ)は民間医療の中で胃薬として用いられていることもあり、ツルナ茶も胃の健康維持に役立つと考えられています。また皮膚粘膜の健康をサポートしてくれる栄養成分が多いことから、肌荒れ対策にも効果が期待されています。

ツルナは海岸沿いの日当たりの良い場所に自生する植物で、日本でも北海道南部から沖縄県まで広い範囲で見ることができます。基本的に多年生ですが、冷涼な地域だと一年草の扱いになります。ちなみにツルナという名前は茎が蔓のように地面に広がる+野菜として食べられることが由来だそう。その呼び名の通り食用可能な野草であり、古くから食用目的での栽培も行われています。地域によって食べる食べないは分かれますが、やや肉厚で柔らかい若芽や葉はお浸し・炒め物・汁物など何にでも合うのだとか。
ツルナをよく食べる沖縄県ではハマホウレンソウ(ハマナ)・奄美群島ではハマチシャとも呼ばれています。また英語では“ニュージーランドのホウレンソウ”を意味するNew Zealand spinachと呼ばれています。英名の由来はイギリスの探検家キャプテン・クックがニュージーランドから持ち帰り栽培したから、ニュージーランドのマオリ人が食べていたからなどと言われています。ただしツルナはニュージーランドだけではなく、台湾・東南アジア・オーストラリア・南アメリカなど太平洋に面する海岸に広く分布しています。
ホウレンソウや萵苣(レタス)に例えられている通り、生状態だと独特の青臭さやアク・渋味があります。加熱料理するとかなりアクは抜けて食べやすくなりますが、好き嫌は分かれやすいところでしょう。日本全国的に見た場合、ツルナは野菜としてよりも民間医薬として用いられることの方が多いと言われています。ツルナを乾燥させたものは“蕃杏(バンキョウ)”もしくは“浜千舎(ハマジシャ)”という生薬名が付けられています。昭和初期には胃癌などに良いと考えられ一時期ブームになったこともあるそうですが、現在では胃炎や胃潰瘍軽減の民間薬として稀に使われている程度です。
つるな茶もかつては生薬にも使われるものを原料としている野草茶として、民間医療の中で使われてきたと考えられます。しかし近年ツルナの栄養価の高さ・鉄分をはじめとしたミネラルを多く含んでいることなどが紹介され、健康食材として注目されています。その関係からつるな茶も食生活の乱れがちな現在人のサポートに役立つのではないかと、一部で評価が見直されつつあるようです。
つるな茶は民間医療の中で古くから胃酸過多による胃炎や胃潰瘍などの改善に用いられてきました。これはツルナに含まれているβカロテンがビタミンA前駆体であり、体内でビタミンAとして働くことで胃をはじめとする粘膜系の修復や強化に役立つことが大きいと考えられます。
また粘液質が胃の粘膜を補強することで、胃酸から胃粘膜を保護する働きも期待できるでしょう。加えて消炎・鎮痛作用があるとする説もあり、胃炎や腸炎など胃腸の炎症・痛みの軽減にも役立つのではないかと言われています。胃腸の状態が良くなり働きが高まることで、胸焼けや消化不良などの軽減にも効果が期待できます。
つるな茶は近年胃の健康維持だけではなく、便秘予防や改善にも効果が期待されています。植物として食物繊維を比較的多く含むこと・間接的な働きとはなりますがビタミンやミネラルを補給できることで胃腸全体の機能が良くなると考えられています。と言っても強い緩下作用を持つ成分などは含まれていませんから、劇的な効果こそ実感しにくいものの副作用の心配も少ないでしょう。飲みにくい場合はドクダミ茶やゴボウ茶などと組み合わせるのもおすすめです。
ツルナには“代表成分”と言えるような目立った成分はありませんが、β-カロテンやビタミンC,Eを含んでいることから抗酸化作用も期待されています。活性酸素を抑制することで酸化ダメージを抑制し、身体の機能低下や老化を防いでくれるでしょう。シミやシワなどの肌老化予防にも役立つと考えられています。
また抗酸化作用は活性酸素と血中コレステロールが反応して出来る、過酸化脂質の生成を防ぐことにも繋がります。ツルナには余剰コレステロールの吸収を抑える働きが期待されている食物繊維や植物性ステロールも含まれていますから、相乗して動脈硬化予防にも役立ってくれるでしょう。血液循環をサポートしてくれることに加え、カリウムが含まれていることから高血圧予防にも効果が期待されています。
ツルナには皮膚・粘膜を保護する働きのあるβ-カロテン、代謝に関わることで皮膚維持にも必要とされるビタミンB群が多く含まれています。このため乾燥肌や肌荒れ・ニキビなどの予防にも効果が期待されています。
そのほか胃腸の状態を整えてくれること、ビタミン・ミネラルが幅広く含まれていることから、栄養バランスを整えて皮膚の新陳代謝を高める働きも期待されています。出来てしまった肌トラブルの改善促進にも繋がるでしょう。最近では皮膚を保護する働きや新陳代謝を高める働きが期待できることから、アトピー性皮膚炎の軽減に役立つのではないかという説もあります。
ツルナそのものは非常に栄養価の高い緑黄色野菜で、鉄分や亜鉛を豊富に含むことから貧血予防や改善にも役立つと考えられています。またカルシウムやカルシウムが骨に沈着するのを助けるビタミンK含有量も多いことから、成長サポートや骨粗鬆症予防にも効果が期待されています。
ただしカルシウムや鉄分はお茶(水分)部分に溶け出すよりも、茶葉(ツルナそのもの)に多く残ると考えられます。そのため栄養分を余すところなく摂取したい場合は“野菜”として丸ごと摂取した方が確実ですが、お茶として摂取しても多少の補給にはなるでしょう。
ツルナをお茶用にする場合は、花が咲いている頃に全草を採取すると良いと言われています。摂ったものはよく水洗いした後、天日で干して水分を飛ばします。天候や住宅事情などで天日干しが難しい場合は、電子レンジを使ったりフライパンで乾煎りするなどの方法もあります。
お茶を淹れるときはヤカン一つ(1.5~2リットル)につき5g程度のツルナを使い、2~3分程度煮出します。蒸らすだけだとほとんど浸出されず白湯のような状態になることもありますので、火にかけて沸騰させるようにした方が良いでしょう。
野菜やお茶として、通常量を摂取する場合は特に問題はないとされています。
ツルナ茶(蔓菜茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>クミスクチン茶/ネコノヒゲ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>グァバ茶・ウコン茶と共に沖縄三大薬草茶に数えられるクミスクチン茶。インドネシアなどでは古くから利尿剤として用いられてきた存在で、腎臓疾患に良い薬草と考えられていました。近年ではポリフェノールの一種ロズマリン酸を含むことから糖質吸収抑制によるダイエット効果や、花粉症などのアレルギー軽減効果も期待されています。カリウムを多く含むので血圧が気になる方にも適しています。
グァバ茶・ウコン茶と共に、沖縄三大野草・薬草茶として紹介されるクミスクチン茶。クミスクチンはインドネシア語で“髭(Kumis)”と“猫(kuting)”を意味する言葉を合わせたもので、花から伸びる雄しべや雌しべが猫のヒゲに見えたことから命名されました。この個性的な姿から、観賞用としても人気を集めています。
日本でもお茶の場合はそのままクミスクチン茶と呼ばれますが、植物として正式な和名はネコノヒゲで、生薬としても猫髭草(ビョウシュウソウ)と呼ばれることがあるそう。英名のcat’s whiskersも全て現地での呼び名を直訳して命名されたと言われています。
クミスクチンの原産地は東南アジアとされており、原産地であるインドネシアなどでは腎臓疾患などによるむくみに対する利尿剤として用いられてきました。中国には“石の入った卵を飲み込んで苦しんだ蛇がこの草を食べ、しばらくするとお腹の石が溶けた”という言い伝えがあるそうで、その逸話にちなんで化石草とも呼ばれているそう。石を溶かすかはさておき、腎臓結石に有効な生薬と考えられていたことがうかがえるエピソードですね。
ヨーロッパでも100年以上前からハーブの一種として取り入れられていたようです。またヨーロッパでははインドネシア(ジャワ)の人々がよく飲むお茶、ということで「Java tea(ジャワティー)」とも呼ばれているそうです。余談ですが日本でジャワティーというと大塚製薬さんの『sinvino JAVATEA』が有名ですが、こちらは原材料が紅茶と書かれていますから別物でしょう。
沖縄の健康茶というイメージがあるクミスクチン茶ですが、沖縄県で本格的に薬草茶用として栽培されるようになったのは1964年と比較的最近のようです。それ以前にも1930年代に西表島などで栽培が行われていたことはあるそうですが、第二次世界大戦などの影響で中断してしまったのだとか。
2000年前後になると沖縄ブームが起こり、健康志向の高まりと合わせて長寿県沖縄の食材・お茶が注目されるようになります。この影響でクミスクチン茶も健康茶としての認知が高まり、最近ではロズマリン酸を含むことから花粉症対策としても需要が増えているようです。
クミスクチンは古くから利尿作用を持つ薬草として民間医療で用いられてきた存在で、現在でもむくみ改善のサポートとして取り入れられています。クミスクチンはカリウム含有量が高く、ナトリウムの排出促進や利尿作用が期待されています。加えてサポニンにも利尿作用が期待されており、相乗してむくみの軽減に役立つと考えられています。むくみ改善やデトックスサポートとしてはジュニパーやハトムギ茶などと組み合わせるのもオススメです。
そのほかクミスクチンはオルソシオニン(オルソシフオニン?オルトシホニン?)という利用作用を持つ成分を含むとする説もありますが、クミスクチン茶関連以外でこの成分についての情報は全くありません。筆者が調べた限りでは組成式や構造式・研究報告の類は見つかりませんでしたので、この信憑性はイマイチと言ったところと考えられます。
カリウムなど利尿作用を多く含むクミスクチン茶は、排尿を促すことで腎臓の働きを活発化し腎臓炎の予防や軽減に役立つと言われています。また尿の排出を促すことで尿道結石の予防に、利用作用とサポニンなどの殺菌・抗菌作用から膀胱炎の予防やケアなどにも効果が期待されています。
ただし腎機能が極端に低下している場合や高齢者の摂取は高カリウム血症を引き起こす危険性も指摘されています。そのほか多量に摂取すると低ナトリウム血症を引き起こす可能性も考えられます。茶葉と同じものが生薬として用いられることもある存在ですから、節度ある飲用量を心がけて下さい。
クミスクチンにはシソなどに含まれているポリフェノールの一種、ロズマリン酸が含まれています。ロズマリン酸は抗酸化作用を持つと考えられている成分のため、血中脂質が酸化してできる過酸化脂質の生成を防ぐこと働きが期待されています。このため過酸化脂質が血管に付着・蓄積して起こる動脈硬化や血栓予防にも役立つと考えられてます。
サポニンにも過酸化脂質生成抑制や悪玉コレステロールの低減作用が期待されていますから、相乗して生活習慣病予防にも効果が期待できるでしょう。またスムーズな血液循環をサポートしてくれることう加え、カリウムのナトリウム排出促進作用から高血圧予防にも効果が期待されています。サビつき(酸化)から身体を守ることで体全体のアンチエイジングにも繋がるでしょう。
クミスクチンにはシソなどに含まれているポリフェノールの一種、ロズマリン酸が含まれています。ロズマリン酸は近年炭水化物の分解の過程で出来る麦芽糖をブドウ糖に分解するのを抑制する働きが報告されており、分解を阻害された麦芽糖は体内に蓄積出来ず排泄されるため、体内の糖分吸収を抑制すると考えられます。糖質の吸収を抑えることは血糖値の急激な上昇を抑えることにも繋がるため、糖尿病予防にも効果が期待されています。
またロズマリン酸の働きで余分なブドウ糖が中性脂肪として体内に蓄積されにくくなる=脂肪をつきにくくする働きが期待出来ることからダイエットティーとしてもクミスクチン茶は注目されています。むくみの軽減に役立つのもスタイル維持としては嬉しいですね。肥満予防・糖尿病予防としては食事前後にクミスクチン茶を摂取すると良いと言われています。グァバや烏龍茶などとブレンドして飲まれることも多いようです。
紫外線やストレス・加齢などによって対処できないほと活性酸素が多量に発生すると肌細胞が酸化され、肌の弾力性が低下することでシワやたるみなどの肌老化現象が起こります。このためロズマリン酸などの抗酸化物質を含むクミスクチン茶は肌のアンチエイジングにも役立つと考えられています。
そのほかロズマリン酸の糖質吸収抑制作用から肌のコゲつきと称される糖化予防に良い(抗糖化)、利尿作用によってデトックス効果が期待できることと合わせて肌荒れの改善に良いという説もあります。お肌のサポートとしてはビタミンCが豊富なゴーヤ茶や柿の葉茶などと組み合わせると相乗効果が期待できます。
クミスクチン茶はかつて健康番組で「脂性肌・皮脂のテカり対策に良いお茶」として紹介されたことで話題となり、脂漏性皮膚炎の予防や改善に良いという説もあります。ロズマリン酸などの抗酸化物質によって肌を守る・皮脂の酸化を防ぐなどの働きがあると言われていますが、皮脂分泌に直結するかは定かではありません。またブドウ糖が中性脂肪として体内に蓄積されにくくする働きも関係しているとは言われていますが、中性脂肪の多さが皮脂分泌に直結するのかも微妙なところです。
実際に飲んでみた方のレビューとしても肌のテカリ・ベタつきが減ったという方もいらっしゃれば、全く効果を感じられなかったという方も少なくありません。余計に皮脂が増えるという心配は少ないですが、テカリ肌が治るという可能性も高くないでしょう。大人ニキビの原因として過酸化脂質の存在が挙げられていますから、ニキビ予防には役立ってくれるかもしれません。
抗酸化・肥満予防の他、ロズマリン酸は免疫システムの過剰な作用を抑えてアレルギー症状を抑える作用も報告されています。この働きから天然ステロイド(ステロイド剤に変わる副作用のないアレルギー軽減物質)としての活用が期待されており、健康食品としてもロズマリンを含むシソ(赤紫蘇)やレモンバームなどのハーブの人気が高まっています。クミスクチン茶も同じくロズマリン酸を含むお茶のため、花粉症やぜんそく・アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の軽減効果が期待されています。
またアレルギー炎症はアレルゲン(異物)への反応で起こりますが、免疫細胞が過剰に反応することで活性酸素を産生し免疫機能や正常な細胞を傷つけることが悪化要因だと考えられています。アトピー性皮膚炎であれば活性酸素が脂肪と結合して生成される過酸化脂質、角質層の保湿機能を奪うことで炎症を悪化させるとも言われています。クミスクチンにはサポニン・ロズマリン酸・フラボン類など抗酸化を助けてくれる成分も多いので、活性酸素を抑制することからもアレルギー症状軽減のサポートに役立ってくれるでしょう。
クミスクチン茶は利尿・腎臓機能活発化などよって、老廃物の排出を促す働きも期待されています。抗酸化物質がスムーズな血流を保持してくれること、ロズマリン酸の抗ヒスタミン作用などと合わせて関節炎やリウマチ・神経痛などの軽減にも取り入れられることがあるそうです。
クミスクチン茶/ネコノヒゲ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>カリン/花梨茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>フルーティーな香りと喉の不調に生薬として用いられることから、のど飴の成分としてもお馴染みのカリン。喉の炎症予防に良いとされるのはアミグダリンが加水分解されることで出来るベンズアルデヒドによる抗炎症作用や、タンニンや芳香成分に殺菌作用が期待できるためと言われています。そのほかにも疲労回復や冷え性改善、ビタミンCを含むことから美白や美肌サポートなど様々な効果が期待されている健康茶です。

のど飴の配合成分としてお馴染みのカリン(花梨)。そのままでは非常に固く渋味が強いことから、そのまま生で食べられない梨のような果物ということで「クワズナシ(食わず梨)」と呼ばれてもいるのだとか。しかし独特のフルーティーな香りがあること、加熱すると渋みがなくなることからジャム・果実酒・ゼリーなど加工品として利用されています。かりん酒も自作・商品ともによく知られていますね。
カリンの原産地は中国東部で、植物としてはバラ科カリン属に分類されています。かつてはボケ(木瓜)と同じくボケ族に分類されていたそうですが、現在は1属1種とする見做す方が主流だとか。外見・利用法共にカリンとよく似ているマルメロ(クインス)は別属ですから、近縁種と呼べるほど近い種はないのだそう。
中国では2000年位前から薬用植物や観賞植物として利用されてきたと伝えられています。後の1578年に完成したとされる薬学書『本草綱目』にもカリンには去痰・利尿作用、鎮痛作用があるという記述があるそう。中国では様々な効能を持つ果物と考えられており「杏一益・梨二益・花梨百益」という言い伝えもあるのだとか。
日本には平安時代に弘法大師が持ち帰ったと言われています。江戸時代頃になるとバラ科樹木であり可愛らしい花をつけることや秋に紅葉することから、庭木としても人気が高まり栽培が盛んになっていきます。縁起担ぎの語呂合わせで、庭の表にカリン・裏にカシノキを植えると「金は貸すが借りない」になり商売繁盛に良いとも言われていたそうですよ。
カリンの果実もそのままでこそ食べられないものの、家庭で砂糖と煮詰めたり酒に漬けたりして消費されていたと考えられます。生薬として喉の不調にも用いられてきた存在で民間療法の中でも使われてきましたが、昭和50年代頃にカリンが喉に良い果物として報じられたことで商品化が進んだと言われています。
かりん茶は細切りした花梨を天日干ししたものにお湯を注いで蒸らして飲むタイプ・砂糖や蜂蜜に漬け込んだものに湯を注いで飲むタイプと、大きく2つの飲み方があります。韓国伝統茶の“モグァ茶(모과차)”と呼ばれるものは後記のタイプですね。ハチミツなどに浸っているため糖質量やカロリーには注意が必要ですが、こちらのタイプの方が花梨の果実そのものを食べやすく、水に溶け出しにくい栄養価も補給できるというメリットがあります。料理の隠し味に使う・ジャム代わりに使うなどの使いまわしも出来ますよ
カリンにはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が含まれています。クエン酸などの有機酸は、体内のエネルギー産生(代謝)において重要な「クエン酸回路(TCAサイクル)」の過程に関わる成分です。クエン酸などは代謝産物のため極端に不足するという事はありませんが、クエン酸を補うことでクエン酸回路を活性化出来るのではないかと考えられています。
このためカリンを摂取することでクエン酸回路が効率よく機能するし、エネルギー代謝が良くなる=疲労回復促進効果が期待されています。またカリンは生100gあたり25mgと比較的ビタミンCを多く含む果物。ビタミンCはエネルギー生産に関係するカルニチンの生成に必要な物質ですから、そちらからも直接的にではありませんが疲労回復サポートに繋がる可能性があるでしょう。
カリンに含まれているクエン酸は体内でアルカリ性として作用することから、血液のph値を酸性から弱アルカリ性に近付けることで血液サラサラ効果をもたらすと期待されています。ビタミンCも抗酸化作用によって血流の妨げとなる過酸化脂質の生成抑制や、コラーゲン生成を促すことで血管を丈夫に保つことでスムーズな血液循環をサポートしてくれると考えられます。このためカリン茶は血行不良や冷え性の軽減にも役立つと言われています。
冷え性ケアとしては同じくフルーティーなオレンジピールと組み合わせたり、ルイボスティーなどに香り付け感覚で加えてみても良いでしょう。特にハチミツ漬けタイプの“かりん茶”であれば生姜とも非常に相性が良いですよ。
カリンに含まれているアミグダリンという成分は加水分解されることでベンズアルデヒドという成分に変化します。このベンズアルデヒドという成分には殺菌作用や抗炎症作用があると考えられています。またタンニンなどのポリフェノール類や芳香の元となっているトリテルペン化合物にも殺菌作用が期待できることから、カリン茶は風邪などの感染症予防に有効とされています。またカリンに含まれるポリフェノールの一種にインフルエンザウイルス抑制作用が見られたという報告もなされています。
加えてビタミンCはコラーゲン生成を促すことで細胞の密度を高める・インターフェロンの生成促進など免疫力に関係する働きも認められています。ポリフェノール類などの抗酸作用も免疫システムの低下を予防することに繋がりますから、相乗して免疫力向上にも効果が期待されています。
ビタミンCやタンニンなどのカリンに含まれている成分は、血中脂質と活性酸素が結合してできる過酸化脂質の生成抑制・血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の減少が期待されている成分でもあります。このためカリン茶は過酸化脂質が血管の内壁に蓄積することで起こる動脈硬化や血栓の予防にも役立つと考えられます。
加えてカリンはミネラル類の中でカリウムを比較的多く含んでいます。カリウムはナトリウムの排泄を促すことで血液のバランスを保ち、心臓への負担を軽減することで高血圧予防に役立つとされている成分。抗酸化作用によって血流がスムーズになることも心臓にかかる負担を軽減することに繋がりますから、相乗して高血圧予防にも効果が期待できるでしょう。
カリンに含まれているアミグダリンから分解されるベンズアルデヒドは抗炎症作用を持つと考えられおり、咳や喘息など喉の炎症の緩和に効果が期待されています。またベンズアルデヒドの他タンニンやトリテルペン化合物にも殺菌作用があるとされており、抗炎症作用とともに喉の粘膜を綺麗に保つこで喉の不快感や痰などの軽減にも役立つと考えられています。
ベンズアルデヒドの元となるアミグダリンはカリンの種子に特に多く含まれているため、種子部分も民間医薬として用いられています。そのためかお茶やお酒を作る際に種子を入れる方も少なくありませんが、アミグダリンは加水分解により猛毒のシアン化水素も発生する危険な存在でもあります。国立健康・栄養研究所などから注意も出ている成分ですから、自作する場合などは使わないようにした方が無難でしょう。
カリンに含まれているカリウムはナトリウムとバランスを取り合うミネラルで、ナトリウムが多すぎる場合は排出を促す働きがあります。ナトリウム濃度が濃くなると体は血液中に水分を取り込みナトリウム濃度を適切に保とうとしますから、余剰ナトリウムが排出されると取り込まれていた水分排出にもなり、むくみの改善に繋がると考えられます。カリンにはクエン酸や抗酸化物質などスムーズな血流をサポートしてくれる成分も含まれていますから、ナトリウム排出と合わせてむくみ対策に効果が期待できます。
またカリン茶はペクチンが含まれていることから便秘にも良いと言われています。カリンエキスが溶け出した水分のみを飲む場合であれば摂取できる食物繊維は微量ですが、カリン果実そのものを食べる場合には不溶性食物繊維の補給にもなります。カリン茶だけで食物繊維がしっかり摂れるというほどではありませんが、便秘予防や改善おサポートとしても役立つ可能性はあるでしょう。
カリンは胃腸の機能をサポートする働きが期待できるという説もあります。これはカリンに含まれている精油成分に胃腸作用を高める働きがあり、食欲増進や消化促進に繋がるためではないかと言われています。また間接的にではありますが血流をスムーズにして体を温める働きや殺菌作用も、胃腸の健康維持に役立つと考えられます。カリン茶の胃腸サポート効果については不明瞭な点もありますが、ペパーミントやハブ茶とも相性が良いのでブレンドに使ってみても良いでしょう。
カリンに含まれているビタミンCやポリフェノール類は抗酸化作用がありますので、肌の酸化を抑制することでシワやたるみなどの肌老化を予防する働きが期待されています。また紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生し、その活性酸素から肌を守るためにメラニン色素が産生されることも知られています。メラニン色素が代謝できないほど多く生成された場合、シミとして肌に沈着してしまいます。
ビタミンCはメラニン色素の生成に関わるチロシナーゼという酵素の働きを阻害することでシミ(メラニン色素の沈着)を予防する働きが期待されていることから、シミを予防し透明感のある肌を維持する=美白効果も期待されています。ビタミンCにはコラーゲン生成を助ける働きもありますから、肌を白く美しく保つなどの美容目的でカリン茶を取り入れている方もいらっしゃるようです。
かりん茶はカリンの果肉くし切りもしくは細切りにし、天日干ししたりフライパンで炒るなどして水分を飛ばして作ることが出来ます。生のカリンは非常に固く切りにくいので、手を切ってしまわないように注意しましょう。切れないと感じた時は軽くレンジにかけると少し柔らかくなります。
カリンは酸化が早く茶色くなってしまうので、漬け込む場合は一旦塩水に浸す・レモン汁をかけるなどの下処理をしたほうが綺麗に出来上がります。また鉄製の包丁で切るのも黒ずみの原因となるので避けたほうが良いでしょう。
ハチミツ漬けタイプのものを作る場合は生のまま漬ける・乾燥させてから漬けるの2タイプの作り方があります。カリンを煮沸消毒した瓶に詰め、頭が出ないようにハチミツを注いで蓋をします。1~2ヶ月間漬け込みの期間が必要になりますが、その期間中は1日1回天地をひっくり返すようにすると良いそう。
ちなみにお酒につける場合は3ヶ月~半年程度とされています。
お茶にしろお酒にしろ「有効成分はほとんどが種に含まれているから、種を入れるべき」という声もありますが、猛毒(シアン化水素)が発生し中毒症状を起こしてしまう危険性もありますので、種は使わない方法をおすすめします。
カリンは入浴剤代わりに用いられることもあります。カリンを輪切りにして使う方法がポピュラーなようですが、カリン茶やカリン酒を作る時に出た皮などをネットに入れてお湯に浮かべるだけでもOKなので廃棄部分も活用出来て一石二鳥でもありますね。
カリン湯は血行促進作用による疲労回復・冷え性緩和や新陳代謝促進に良いと言われています。殺菌作用を持つ成分が多く含まれていますし、体も温まるので風邪予防にも良いでしょう。甘さのあるフルーティーな香りにはリラックス効果が期待できます。そのほかクエン酸による角質や角栓の除去(ピーリング)効果・殺菌作用によるニキビ予防効果などボディケアに役立つという説もあります。
カリン/花梨茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>タラの葉茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>山菜「タラの芽」でお馴染みのタラノキですが、葉や皮を使ったタラの葉茶(たらの木茶)も古くから民間医薬として親しまれてきた存在です。タラに含まれているサポニンに血糖値上昇抑制効果がある可能性が報告されているほか、様々な作用が期待され各医療機関によって研究が行われています。ポリフェノールやサポニンを含むことからダイエットやアンチエイジングなど美容茶としても注目されつつあります。

タラノキは日本では北海道~九州まで、そのほか東アジアに広く分布する落葉樹です。最も有名な部位としてはタラの芽やタランボと呼ばれるタラノキの若芽。ほのかな苦味と独特の香り・コクがあることから「(春の)山菜の王様」とも称され、春を告げる食材としても愛されていますね。山菜にはあまり馴染みが無くともタラの芽の天ぷらは知っている・食べたことがある、という方も少なくないのではないでしょうか。
タラの芽は栄養価が高く、日本でも強壮・強精効果があると言う方もいらっしゃるほど。タラノキの特徴というと幹に鋭いトゲがあることが挙げられますが、これは人間だけではなく動物にも狙われてしまうので身を守るために進化したのだとか。タラノキという呼び名の語源もトゲの古語がタラであるとか、棘が多く手を痛めやすい木=テアラシノキから変化したのではないかという説があるそうです。余談ですがタラノキの変種にはメダラと呼ばれるトゲの少ないタイプもあり、それに対してトゲが多いタラノキをオダラやノダラと呼ぶこともあります。
日本では古くからタラの芽を野菜・山菜として食べる以外に、タラの樹皮や根皮などを伝統医薬としても使用してきました。樹皮を楤木皮(ソウボクヒ)、根皮は楤根皮(ソウコンピ/タラコンピ)と呼んで生薬としても利用されています。強壮や腎臓系の疾患に良いと言われていたそうで、今でも民間療法で糖尿病のセルフケアとして取り入れている方もいらっしゃるのだとか。同じく果実やタラの葉などにも薬効があると考えられており、現在に至るまで野草茶・健康茶の一種として飲まれてきました。
近年では成分分析や研究が進められ、タラに含まれているサポニンに血糖値上昇抑制効果がある可能性も報告されています。伝統医薬・民間薬として使われてきた効果が科学的に証明されたとも言えるかもしれません。またポリフェノールも含まれていることからスタイルキープやアンチエイジングなど、美容面の効果を期待して取り入れている方も増えているのだとか。現在も各医療機関によって効果や効能についての研究が進められているそうです。
タラの葉茶は古くから健胃・整腸効果を持つお茶と考えられ、民間療法の中で取り入れられてきました。タラの含まれているどの成分の働きかけかは明らかにされていませんが、サポニンが粘液に作用して胃腸を丈夫にすると言われています。またポリフェノールやサポニンが抗酸化や血流改善をサポートする・サポニンの殺菌作用で有害菌を減少してくれるなどの働きからも胃腸機能向上が期待できるでしょう。タラの葉茶には食物繊維も含まれていますから、整腸・便秘改善にも良いと言われています。
タラの葉にはポリフェノールが含まれていることから、身体の酸化を抑制することでアンチエイジング(老化予防)にも効果が期待されています。加えて抗酸化作用は血中脂質が酸化してできる過酸化脂質の生成を防ぐことで血管を守り、動脈硬化や血栓・心筋梗塞などの予防にも繋がると考えられます。サポニンにも過酸化脂質生成抑制や悪玉コレステロールの低減作用が期待されています。
スムーズな血流が守られることで心臓の負担も減り、高血圧予防にも役立つと考えられています。ちなみにタラの茎(幹)に生えているトゲだけを使ったお茶もあり、こちらは高血圧に良いと言われているそうです。ただし副作用として胃腸障害を起こす可能性も指摘されていますので、自己判断での服用は避けたほうが良いでしょう。健康茶としては副作用の心配が低いタラの葉茶もしくはタラノキ茶の方が適しています。
タラの葉や皮などに含まれているサポニンには、肝臓や筋肉組織がグルコース(血糖)を取り込むよう促進する働きがあると考えられています。糖尿病は食事によって上がった血糖値をインスリンが正常値へと戻せず、血糖値が高いままの状態が続く状態を指します。生活習慣病にカテゴライズされている2型糖尿病はインスリン分泌低下・インスリンの効きが弱くなる(インスリン抵抗性)ことで発症すると考えられています。タラ葉茶に含まれるサポニンはインスリンと同じような働きを持つと考えられることから、糖尿病の予防に役立のではないかと注目されています。
ラットを使ったブドウ糖負荷試験では血糖値上昇の抑制が見られた事も報告されています。しかし膵臓β細胞に障害を与えた糖尿病モデルには効果が認められなかったとの報告もあります、治療ではなく“予防”もしくは悪化防止という位置づけで考えられているようです。悪化を予防するという面では、タラの葉茶には抗酸化作用を持つポリフェノールも含まれていますから相乗して糖尿病合併症予防にも役立ってくれそうですね。糖の吸収を抑制する桑の葉茶などと組み合わせてみても良いでしょう。
タラの葉茶に含まれているサポニンの中には、甘草などに含まれているグリチルリチンと酷似した構造を持つものがあると言われています。グリチルリチンは肝臓病の薬にも使われていることから、タラの葉茶も肝炎などの予防効果が期待されています。またグリチルリチンは強肝作用が期待されている成分ですし、他サポニン類やポリフェノール類の抗酸化作用と合わせて肝機能向上をサポートしてくれるでしょう。
また実験ではタラの葉茶を飲んだ後にアルコールを飲むと、飲まない場合よりもアルコール濃度が低くなることも報告されており、アルコール分解酵素の働きを助ける働きも期待できるのではないかと言われています。二日酔い対策として取り入れてみても良いかもしれません。
グリチルリチンには強い抗ヒスタミン・抗アレルギー作用があるとされ、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状軽減効果が期待されています。タラの葉茶に含まれているサポニンはグリチルリチンと似た働きを持つことから、同様にアレルギーの軽減に役立つのでは無いかと考えられています。またアレルギー反応が起こると炎症部位に活性酸素が発生し、炎症の悪化を引き起こすという説もあります。タラの葉茶には抗酸化物質も含まれていますから、活性酸素抑制という面からもアレルギー症状の悪化を予防に繋がるでしょう。
サポニンは殺菌・抗菌作用が認められている成分であり、ナチュラルキラー細胞活発化など免疫機能への働きかけも報告されています。タラに含まれるサポニンと構造が似ていると言われるグリチルリチンは免疫機能向上に有効とされている成分でもありますから、タラの葉茶も免疫力向上や風邪予防に効果が期待されています。
タラの葉茶に含まれているサポニンには脂肪消化酵素(リパーゼ)に働きかけ、脂肪吸収を抑える働きもあると言われています。またサポニンの中にはブドウ糖と脂質の結合を抑制し、摂取した糖質が脂肪として蓄積されるのを抑制する働きを持つものもあります。このためタラの葉茶もサポニンにはグルコース(血糖)の取り込みを促進させるだけではなく、脂肪吸収・蓄積抑制効果が期待されています。
加えて抗酸化作用から血流改善や代謝促進などに、食物繊維から便秘改善にも繋がると考えられることから、メタボ予防・ダイエットサポートなどに取り入れられる事も増えているようです。むくみやすい方であればハトムギ茶・脂肪が気になる方であればグァバや明日葉などどブレンドして飲むのもオススメです。
ポリフェノールを含み抗酸化作用があることから、タラの葉茶は美肌作り・肌のアンチエイジングにも役立つお茶とされています。紫外線やストレス等によって起こるシワ・シミ・たるみなどの肌老化予防や、過酸化脂質が原因とされる“大人ニキビ”予防などに役立ってくれるでしょう。
タラの葉茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ギャバロン茶(ギャバロン緑茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>摘んだ緑茶の生葉を窒素ガスなどの不活性ガスの中に置いて作られたギャバロン茶は、通常の緑茶に比べて大量のGABA(γ−アミノ酪酸)を含むことが特徴。GABAの働きから神経系の過度の興奮を抑制することでストレス軽減・リラックス効果などが期待されていますし、血圧が気になる方にも取り入れられています。カテキンなど緑茶と同じ成分も含まれていますので、抗酸化作用によるアンチエイジング効果なども期待できますよ。

「ギャバロン茶」と名前だけを見ると馴染みのない漢方やハーブを原料にしたお茶のような印象がありますが、実は“チャノキ”の葉を原料とした緑茶の一種。摘んだ緑茶の生葉を窒素ガスなどの不活性ガスの中に数時間放置して窒素処理し、その後は通常の方法で製造されています。ちなみに呼び名は豊富に含まれているギャバ(γ−アミノ酪酸)に、親しみやすいように烏龍茶の「ロン」を付けたのだとか。この製法や成分から新種の緑茶・緑茶のエリートなどとも称されることがありますし、分かりやすいようにギャバロン緑茶とパッケージに記されているものもありますね。
日本で茶(チャノキの葉を煎じたもの)が飲まれるようになったのは奈良時代~平安時代頃、伝来当初は「餅茶」と呼ばれる発酵茶の一種であったと考えられています。鎌倉時代には蒸して乾燥させた散茶を粉末にし茶筅で泡立てるという現在の“お抹茶”の原型ができたとも言われています。このことから発酵を妨げた緑茶を製造・飲用する文化は鎌倉時代に開始し、戦国時代に爆発的に普及したと見られています。江戸時代には一般庶民にも「お茶」を飲む習慣が広がり、緑茶は日本の国民的飲料と呼べる存在となっていきます。⇒緑茶についてはこちら
ギャバロン茶が開発されたのは昭和61年、発売は昭和62年からと。元々は長期間保存しても緑茶の風味を損なわないようにとの目的で、農林水産省の野菜・茶業試験場で開発されたそうです。しかし保存性を高めるため不活性ガスの中入れ嫌気処理をした緑茶の成分分析をした結果、グルタミン酸がほとんど全て「γ−アミノ酪酸(gamma-aminobutylic acid:通称ギャバ)」へ変化していることが判明します。このことから血圧抑制などに役立つ健康茶として注目されるようになり、通常緑茶に含まれる成分も同様に含まれている事から「緑茶のエリート」として血圧が気になる方以外にも広く支持されています。
ギャバロン茶が通常の緑茶と大きく異なるのは、呼び名の由来ともなった「GABA(γ−アミノ酪酸)」を豊富に含んでいるという点です。GABAはアミノ酸の一種で、人を始めとする哺乳類の中枢神経に存在し抑制系の神経伝達物質として働いています。このためGABAを摂取することで神経系の過度の興奮を抑制したり、リラックス効果をもたらすのではないかと考えられています。ストレスケアやメンタルケア系の健康食品などにも配合されていますね。
ギャバロン茶もGABAが含まれていることからストレスが気になる時や、イライラしやすいなど情緒不安定になりがちな時のサポートとして役立つのではないかと考えられています。また緑茶と同じ成分と言われていますから、熱に強いビタミンCも含まれていると考えられます。ビタミンCは副腎皮質ホルモンの生成に関わる成分でもあり、こちらもストレス抵抗力を高める働きが期待されていますから、現代人のストレス対策として役立ってくれるでしょう。
GABAに期待されている代用的な働きとしてストレス軽減(リラックス)効果のほか、血圧降下作用があります。GABAは血圧降下に役立つのは抑制系神経伝達物質として作用することでアドレナリンの分泌を抑え血圧を安定させる・血圧を上げる酵素の働きを抑制する・腎臓の働きを活発化させることでナトリウム排出を促すと、多方面から血圧の上昇を抑える働きを持っていると考えられています。
ラットを使った実験ではギャバロン茶の投与によって尿中ナトリウム濃度が多くなることが報告されており、高血圧症患者の臨床試験においてもギャバロン茶を3ヶ月継続して飲み続けたグループには有為な血圧降下作用がみられたそうです。ギャバロン茶を配合した飲料にはトクホ(特定保健用食品)の認可を受けたものもありますから、血圧が気になる方は一日2~3杯程度取り入れてみると良いかもしれません。
緑茶にはβ-カロテン、ビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化作用を持つビタミン類や、ビタミンEの20倍とも言われるエピガロカテキンガレート(没食子酸エピガロカテキン/EGCG)を筆頭としたカテキン類などが含まれています。ギャバロン茶もアミノ酸の配合以外の点では緑茶とほど同じとされていますから、高い抗酸化作用によって紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素=酸化ダメージから体を守り若々しさや健康維持をサポートする働きが期待できるでしょう。
また抗酸化作用は過酸化脂質の生成を抑制することにも繋がるため、過酸化脂質の蓄積による動脈硬化の予防にも繋がります。そのほか緑茶のエピガロカテキンガレート(EGCG)にはインスリンの働きを活性化させる作用があるという報告もありますし、ギャバロン茶の代表成分であるGABAもコレステロールや中性脂肪の低減などが期待されています。ギャバロン茶は高血圧予防としてだけではなく、動脈硬化・心筋梗塞・糖尿病など生活習慣病全般の予防にも効果が期待できるお茶と言えます。
緑茶に含まれているカテキン類には抗菌・抗ウイルス作用があることから、緑茶に含まれる成分を含むとされるギャバロン茶も風邪やインフルエンザの予防に役立つと考えられます。近年は80℃以上の高温で抽出された緑茶には抗炎症作用を持つエピガロカテキンガレート(EGCG)、熱を加えずに浸出された緑茶には免疫力向上作用が期待できるエピガロカテキン(EGC)の比率が多くなることも報告されています。
通常の緑茶の淹れ方をした場合、EGCGとEGCの比率の関係から抗炎症作用や免疫力向上作用はあまり期待できないという説もあります。緑茶は花粉症などのアレルギー緩和であればEGCGを多く抽出できるよう熱湯で、風邪やインフルエンザの予防としては免疫力向上効果が期待できるEGCを多く含む水出し緑茶と飲み分ける方法が提唱されていますから、ギャバロン茶も同じように使い分けてみても良いかもしれません。
茶葉にお湯や水を注いで浸出する場合は水溶性食物繊維だけとなりますが、緑茶(葉)自体は食物繊維量が豊富に含まれています。またビタミンCは腸内で善玉菌のエサとなることで腸内フローラのバランスを整える働きがあるほか、カテキンの殺菌作用で腸内の悪玉菌・有害物質の発生を抑える働きも期待されています。これらの成分の働きから緑茶は便通改善や腸内フローラの改善にも役立つと考えられています。
加えてギャバロン茶の場合は腎機能を高めナトリウム排出を促進する=利尿作用があると考えられるGABAを含むため、むくみの予防や改善にも効果が期待できるでしょう。コラーゲンの生成を促すことで血管を健やかに保つビタミンC・血液や血管をきれいな状態に保つ抗酸化物質などの働きと合わせて、血行不良など塩分過多以外に原因があるむくみの軽減にも効果が期待できます。
緑茶に含まれているカテキンには糖の吸収穏やかにすることで脂肪蓄積を抑制する働きや、脂肪の燃焼を促進する働きが報告されています。ギャバロン茶に含まれているGABAにも内臓機能活発化による代謝向上・脂肪代謝促進などの働きかけが期待されていますから、カテキンと合わせメタボリックシンドローム予防やダイエットサポートに役立つのではないかと期待されています。カフェインにも遊離脂肪酸を増加させる働きがあり、摂取後に運動することで脂肪燃焼効率を高めるといわれていますから、ダイエット用としては運動(トレーニング)を行う前に飲むようにすると良いでしょう。
緑茶と同じく、カテキン類やビタミンCなどの抗酸化物質を含むギャバロン茶も体内だけではなく外見的な若々しさの保持に高い効果が期待されています。ビタミンCにはメラニン色素生成抑制によるシミ予防・美白効果やコラーゲンの生成促進作用がありますので、抗酸化作用と合わせてシミ・シワ・たるみなど予防改善効果が期待できます。内側からの紫外線対策やアンチエイジングに取り入れてみても損はないでしょう。
またカテキンの抗菌作用とビタミンCの皮脂分泌抑制作用、抗酸化作用が相乗することでニキビ予防にも効果が期待できます。GABAにもストレス軽減などの働きが期待できますから、ストレス性の肌荒れを起こしやすい方にも適しているかもしれません。
緑茶はアルコール(アセトアルデヒド)の分解を助けるビタミンC・利尿作用でアセトアルデヒドの排出を促すカフェインが含まれていることから「酔いざめの薬」とも言われています。ギャバロン茶にもこの働きが期待できますし、代表成分とされるGABA(γ−アミノ酪酸)にも肝臓・腎臓機能の活発化作用が期待されています。二日酔い予防や軽減用としても緑茶と同等かそれ以上に役立ってくれると考えられます。
ただし酔いが回っている時にコーヒーやお茶を飲んで酔いが覚めたように感じても、それはカフェインの覚醒作用が働いているだけで実際にアルコールによる“酔い”が覚めているわけではありません。スッキリしたように感じても判断力は低したままですので、注意するようにしましょう。
カテキンには強い殺菌作用があるため、食後に緑茶を飲むことで口内に残った食べかすに細菌が繁殖するのを防ぐ働きがあると考えられています。また緑茶にはフッ素も含まれていることから歯そのものを守る働きも期待されています。
加えて消臭剤成分としても利用されているようにカテキンはにおい成分と化学的に結合することで香りを打ち消す働き=消臭作用があると言われています。カテキンには胃粘膜を保護する働きもあるとされていますから、暴飲暴食やストレスなどで胃腸が弱っている場合の口中対策としても効果が期待できるでしょう。
ギャバロン茶は様々なメーカーから販売されていますが、一般的なお湯出しタイプのものであれば代表成分であるγ−アミノ酪酸(GABA)は一煎目で70~80%程度が浸出され、二煎目で残りの20~30%が出尽くすと言われています。三番煎じはほとんどGABAが残っていないので茶葉を変えるようにしましょう。また長時間蒸らす必要はなく30秒程度の時間で良いとも言われています。
緑茶と同じくパウダー(粉茶)タイプのギャバロン茶も販売されており、こちらであれば水に溶け出しにくい性質の不溶性食物繊維・葉緑素・βカロテンなども効率よく摂取することが出来ます。
ギャバロン茶(ギャバロン緑茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ザクロ茶(ザクロジュース)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>美と健康をサポートしてくれるフルーツの一つに数えられるザクロ。最近では韓国ブームなどの影響もあり“ザクロ茶”と呼ばれているザクロジュースに近い飲料やザクロのお酢なども身近な存在となっています。かつて囁かれていた女性ホルモンとしての働きはあまり期待できませんが、ポリフェノールやビタミンCを豊富に含むことからアンチエイジングや美白効果が期待できる美容面でも嬉しい飲み物と言えるでしょう。

赤い実の中に、更に赤いツブツブが沢山詰まっているビジュアルが印象的なザクロ。食用とされるルビーのような色の粒は果肉でも種子でもなく“種衣”と呼ばれる部分で、中にある白い芯のようなものが種子になります。ザクロと言えば美と健康をサポートしてくれるフルーツとして長く女性に愛されている果物でもあります。近年は韓国ブームの影響などもありザクロ茶/ザクロジュースや、ザクロのお酢「紅酢(ホンチョ)」など手軽に取り入れられる商品も多く流通していますね。
ザクロの原産地はアジア・ヨーロッパ・北アフリカなど諸説あり分かっていませんが、有史以前に既にエジプト・ギリシア・イラン・トルコなど広い範囲で栽培が行われていたことが分かっています。中国には3世紀頃、日本には平安時代に中国を経由して伝えられました。「医学の父」と呼ばれるピポクラテスをはじめアーユルヴェーダや中医学などなどでも生薬として用いられていることから、食料としてだけではなく薬としても重宝されていたと考えられています。古くは“生命の果実”と呼んだ地域もあったのだそう。実の中に果実(種衣)がみっしりと入っていることから豊穣や子孫繁栄の果物として世界的には縁起が良いと考えている地域も多いようです。
ザクロの花言葉には「愚かしさ」という良くない意味のものがありますが、これはギリシア神話で冥府の神ハデスによって乙女ペルセポネが冥界に連れてこられた伝説に由来しています。ペルセポネはハデスとの結婚を拒んていましたが、冥界の食べ物であるザクロを口にしてしまったため冥界に留まらなくてはいけなくなってしまったのだとか。花言葉には「円熟した優雅さ」というものもありますが、こちらは冥界の女王となったペルセポネを表現していると言われています。若いときは少し愚かでも年齢と共に魅力的な存在になるイメージなのかもしれませんね。
ところで「ザクロ茶」と呼ばれる飲料には山本漢方製薬さんなどが販売されている“お茶”形態のものもありますが、このページでは流通量が多いシロップやバウダーなど正確に言うとザクロエキスもしくはザクロジュースに該当するものを“ザクロ茶”としてご紹介しています。韓国食品・韓国茶として販売されているのもこのタイプですね。ザクロ茶(ザクロジュース)はフルーティーで非常に飲みやすいことからも人気を集めていますが、飲みやすくするため砂糖や甘味料を添加して甘さを出しているものも少なくありませんので飲み過ぎには注意しましょう。
ザクロの代表成分と言えるのがビタミンCとアントシアニンなどのポリフェノール類。抗酸化物質を豊富に含むことから活性酸素によるダメージを抑制し、体を若々しく維持する働きが期待されています。また活性酸素が脂質を酸化させることで出来る“過酸化脂質”の生成を抑制にも役立つため、過酸化脂質の蓄積によって血管の柔軟性が損なわれる動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。
加えてザクロはカリウムを比較的多く含む果物でもあります。カリウムは過剰に摂取したナトリウムの排出を促す働きがあり、血中ナトリウム濃度を一定に保つために保持されていた水分排出を助けることで心臓への負担を軽減する働きがあります。高血圧気味の方はカリウムを意識的に摂取した方が良いと言われるのはこのため。カリウムの働きと抗酸化物質の働きによって動脈硬化や脳卒中のリスク低減にも繋がるでしょう。
ザクロの酸味の元にもなっているクエン酸などの有機酸は、体内のエネルギー産生(代謝)において重要な「クエン酸回路(TCAサイクル)」の過程に関わる成分です。クエン酸などは代謝産物のため極端に不足するという事はありませんが、クエン酸を補うことでクエン酸回路を活性化出来るのではないかと考えられています。クエン酸回路が効率よく機能することでエネルギー代謝が良くなると考えられることから、疲労回復効果が期待されています。
加えてビタミンCも抗酸化物質であることに加え、エネルギー生産に関係するカルニチンの生成に必要な物質であることから間接的に疲労回復をサポートする働きが期待されています。またビタミンCはコラーゲン生成を促すことで細胞の密度を高める・インターフェロンの生成促進など免疫力に関係する働きも認められています。ポリフェノール類などの抗酸作用も免疫システムの低下を予防することに繋がりますから、相乗して風邪やインフルエンザ予防にも効果が期待されています。
ザクロにはアントシアニンが含まれていることから、目の疲れを軽減して眼精疲労予防にも効果が期待されています。アントシアニンは網膜において光の情報を伝えるロドプシンの再合成を促進する働きがあるほか、抗酸化力によって水晶体や視神経の酸化ダメージを抑制し白内障や緑内障などの眼病を予防する働きも期待されています。ビタミンCも抗酸化作用によって白内障予防への有効性が報告されていますから、目の酷使や老化が気になる方にもザクロは取り入れられているようです。
「ザクロにはエストロゲン(エストロン)」が含まれているとして、女性特有の不調軽減やバストアップなどにザクロが良いと話題になった時期があります。現在でもザクロはエストロゲンを含むと紹介されている事も多いですが、国民生活センターが流通しているザクロジュースやエキス錠剤を分析し、エストロゲンは発見されなかったという報告がなされています。またザクロの摂取で血液中の女性ホルモンレベルが上昇したという報告もないとのこと。
ザクロの種子部分には若干のエストロンが含まれているため種子を含むザクロ茶やザクロエキスを摂取を勧める傾向もありますが、種子に含まれている微量なものは体内で代謝されてしまう・エストロンの生理活性はエストラジオールよりもかなり低いことからエストロゲンとしての働きは期待しない方が良いという見解が主流となっています。またエストロンは系へ敬語の主なエストロゲンとされていますが、過剰状態になると乳がん・子宮がんのリスクを高める危険性も指摘されています。少ないなら沢山摂取しようと大量にお茶やサプリメントを摂るのは控えたほうが良いでしょう。
ザクロが更年期障害の予防や軽減に良いと注目を集めたのは女性ホルモンが含まれていると紹介されたことが大きいと考えられますが、上記の理由からエストロゲンの補給源としては期待しないほうが良いでしょう。ただしビタミンCは副腎皮質ホルモンの原料となる=ストレスへの抵抗力を高めるなどメンタルサポートにも効果が期待されていますし、抗酸化力が高い方が更年期障害の症状が重くなりにくいという見解もあることから、何らかの形で更年期障害による諸症状軽減に役立つのではないかという説もあります。
同様に骨粗鬆用予防についてもエストロゲン(エストロン)が骨からのカルシウム流出を抑えるという働きは期待しない方が無難ですが、ザクロに含まれているクエン酸はカルシウム他ミネラルの吸収を高めてくれる働きがあります。カルシウムそのものやビタミンDなどは含まれてないため単体で効果があるというものではありませんが、意識的な食生活と組み合わせて摂取すればサポート役として役立ってくれる可能性はあるでしょう。
ザクロが冷え性に良いと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。なぜ冷えに良いとされるのかは諸説ありますが、ホルモンバランスが整うからというものが多いようです。ザクロの女性ホルモンへの働きかけ(エストロゲン作用)は期待しないほうが確実ですが、抗酸化作用を持つポリフェノールなどが含まれていること・ビタミンCにはコラーゲン生成を促すことで血管を丈夫に保つ働きがあることから血流改善に繋がる可能性はあるでしょう。
東洋医学的の分類ではザクロを“陽性食品”という体を温める性質のある食材としています。少なくともキンキンに冷やして飲むなどしなければ体を冷やす心配は低いと考えられますから、冷えの軽減に取り入れてみても良いと思います。血液サラサラ効果が期待できる酢と組み合わせた“ザクロ酢”の方が効果が高いという説もありますが、市販されているものは砂糖・甘味料を含むものが多いので注意が必要です。
ザクロにはカリウムが比較的多く含まれていることから、むくみ軽減に役立つと考えられています。またザクロポリフェノールの中には内臓脂肪の蓄積を抑える働きが期待されているアントシアニンやレスベトロールなども含まれています。代謝に関わるビタミンB群も若干含まれていることから、ザクロは肥満予防に良いのではないかという説もあります。ただしよく見かけるパウダーや液状の“ザクロ茶”は砂糖などが添加されているものもあり、飲みすぎると逆に肥満の原因となる可能性もあるので注意が必要です。
アントシアニン・エラグ酸・ビタミンCなどの抗酸化物質を豊富に含むザクロは肌のアンチエイジングにも高い効果が期待されています。紫外線やストレス・加齢などによって対処できないほと活性酸素が多量に発生すると肌細胞が酸化され、肌の弾力性が低下することでシワやたるみなどの肌老化現象が起こります。抗酸化物質を補給して活性酸素の働きを抑制することで、こうした肌の老化現象を予防する働きが期待できます。加えてビタミンCにはコラーゲン生成を促す働きもありますので、肌のハリや艶をしっかり保つことにも繋がると考えらます。
また紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生し、その活性酸素から肌を守るためにメラニン色素が産生されることも知られています。メラニン色素が代謝できないほど多く生成された場合、シミとして肌に沈着してしまいます。ザクロに含まれているビタミンCやエラグ酸はメラニン色素の生成に関わるチロシナーゼという酵素の働きを阻害することでシミ(メラニン色素の沈着)を予防する働きが期待されていることから、シミを予防し透明感のある肌を維持する=美白効果も期待されています。
ザクロはビタミンCやポリフェノールを含むことから化粧品原料としても利用されています。期待される働きとしては抗酸化作用によるアンチエイジング効果やニキビ改善、エラグ酸による美白効果などが挙げられています。またザクロ種子から抽出された“ザクロオイル”は不飽和脂肪酸を豊富に含み、高い保湿作用が期待されています。
ザクロ茶(ザクロジュース)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>エリキャンペーン<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ワイルドサンフラワーとも呼ばれる黄色い花が特徴のエリキャンペーン。古くからヨーロッパでは薬草として利用されており、漢方でも土木香(ドモッコウ)として利用されてきた存在です。ただし日本では『専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト』に区分されていますし、作用が強いことから薬用植物ではなく“有毒植物”に数えられることもある存在なので、用法用量を守り自己判断での使用は避けるようにしましょう。

タンポポやヒマワリに似た黄色い花を咲かせるハーブ、エリキャンペーン。この外見からイエロースターワートやワイルドサンフラワーとも呼ばれるキク科に分類される植物で、大きいものでは3mくらいまで成長する大型の植物。ハーブとして用いられるのは独特の香りと苦味がある“根部”で、エリキャンペーンではないものの同属(Inula属)植物の根部から現在食品添加物として利用されている食物繊維の一種「イヌリン」が初めて抽出されたことも知られています。
古代ギリシア・ローマ時代から薬用利用されていたハーブの一つに数えられており、学名(種子名)の“helenium”はギリシア神話の伝説に由来しています。パリスによるスパルタの王女ヘレンの誘拐がギリシア神話ではトロイア戦争の直接的なきっかけとされていますが、この誘拐時にヘレンはエリキャンペーンを摘んでいたという言い伝えがあるのだとか。ちなみに古代ギリシアやローマでは呼吸器系や心臓に良い薬草とされていた他、消化を助けるハーブとして食事にも使われていたと考えられています。中世以降になるとイギリスでも広く栽培されるようになり、ポプリやドライフラワーなどにも利用されるようになります。リキュールなどのお酒類やお菓子の風味付けなどにも多用されていたのだそう。
日本には江戸時代に生薬として伝えられ、国内でも栽培が行われていたそう。エリキャンペーンの和名はオオグルマとされていますが、これは日本に自生している同属の植物オグルマ(小車、学名:Inula britannica)と比べて花が大きいことに由来しています。また漢方の生薬としては“土木香”と呼ばれていますが、こちらはインドやネパールでよく使われている木香(学名:Saussurea costusまたはS. lappa)に似た香りを持つことが由来とされています。ただしエリキャンペーンは木香よりもかなり香りは弱いのだそう。
日本でエリキャンペーン(土木香/オオグルマの根部)は『専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト』に区分されています。エリキャンペーンを配合した商品は基本的に医薬品となることもあり、日本で健康食品・健康茶としてはほとんど流通していません。下記では有効性が期待されているものをご紹介しますが、薬として扱われることもある存在ですので自己判断では服用せず、専門家の指示のもとで行うことをおすすめします。味としても苦味が強く美味しいものではないそうですので、健康増進のために取り入れるのならば別のハーブを選ぶと良いでしょう。
エリキャンペーンの塩漬けにした根は古代ローマ時代から消化促進に用いられており、漢方でも消化器系の不調軽減に取り入れられてきました。特に駆虫効果が高いと考えられ、虫下しとしても利用されていたのだとか。日本でも江戸時代には腹痛や胃腸炎に用いられていた“木香丸”に配合されていたそうです。
ただしエリキャンペーンに含まれているアラントラクトンは有効成分であると同時に、中毒症状を起こす原因でもあります。そのため現在では利用はあまり行われておらず、エリキャンペーン(土木香)も薬を飲みやすくするための賦香料として用いられているくらいなのだとか。薬用植物ではなく“有毒植物”に数えられることもある存在なので、自己判断での使用は避けるようにしましょう。
エレキャンペーンを伝統的に用いてきたヨーロッパでは、古代ギリシア・ローマ時代から咳や気管支炎・喘息など呼吸器軽トラブルに取り入れていました。優れた効き目を発揮することから、かつては結核の特効薬とも考えられていたそうです。現在でも喘息や気管支炎などの治療に使われることがあるそうですし、最近では花粉症の軽減に役立つのではないかという説もあります。
エレキャンペーンは咳などの炎症を抑えてくれることに加え、殺菌作用がある・発汗利尿作用によって解熱をサポートするという説もあることから風邪やインフルエンザケアにも良いと考えられています。特に喉の痛みや咳など“喉”から風邪の初期症状が始まる方に適しているとされていますが、上記の通り扱いが難しいハーブですので使用はオススメ出来ません。セルフケアであればエキナセアやエルダーフラワーなどを取り入れるほうが無難でしょう。
エリキャンペーン<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>キャットニップ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>猫が喜ぶ“西洋マタタビ”として知られるキャットニップですが、実は古代ローマ時代から薬草として用いられてきたハーブでもあります。ミントやハーブに似たサッパリとした香りは親しみやすく、また人に対しては鎮静作用によるリラックス・不眠軽減効果も期待されています。精油成分の一つであるネペタラクトンには発汗・解熱作用が期待されるため風邪のケアにも用いられるほか、近年は蚊除けとしても注目されています。

猫(cat)と噛む(nip)を合わせキャットニップと呼ばれている通り、キャットニップは「猫ちゃんが大好きなハーブ」として知られた存在。種子名のcatariaもラテン語の“猫”に由来しているそうですし、人間用のハーブとしてよりも猫用というイメージのほうが強いくらいかもしれません。猫が興奮して反応すること・西洋では日本のマタタビのように使われていることから“西洋マタタビ”とも呼ばれています。
ちなみに和名はイヌハッカとされていますが、これは犬が反応するからというわけではありません。キャットニップは日本ハッカやペパーミントと同しシソ科の植物で、外見や香りなども比較的似ています。このため日本に伝えられた時に「薄荷(ハッカ)に似ているが、薄荷ほど質が良くない植物」と思われたために、イヌハッカと呼ばれるようになったのだそう。ここでの“犬”というのは動物の犬に関係しているのではなく、本物よりも質が悪いという意味で付けられています。イヌハッカ西洋マタタビの他に“チクマハッカ”とも呼ばれていますが、こちらは長野県筑摩郡で帰化しているキャットニップが発見されたことにちなんでいます。
日本では猫グッズというイメージの強いハーブですが、キャットニップは人間にとってもメディカルハーブとして使われている存在。ハッキリしていませんが原産地はアジア南西部からヨーロッパにかけての地域と考えられており、原産エリアに含まれる古代ローマ時代には既に薬草として用いられており、キャットミントティーは鎮痛・解熱用に使われていたのではないかと言われています。喉の痛みや発熱など風邪のケアにも取り入れられていたようです。
現在でもサプリメントやハーブティーとして取り入れられているほか、ハーブとしても肉料理やスープなどの香りつけに使われています。地域によっては新芽をサラダに混ぜ込んで食べるなど野菜感覚で利用されることもあるそうです。余談ですがヨーロッパでは中国茶・紅茶が主流になる以前に、キャットニップティーが“お茶”としてポピュラーな存在であった国もあるのだとか。お茶といえばこれでしょうと言うほどではないにしろ、現在でもサッパリとした香りを持つキャットニップティーは安定した人気のあるハーブティーの1つとも言われています。
猫が興奮することで知られるキャットニップですが、人にとっては鎮静作用が期待できるハーブの一つです。と言ってもサプリメントなど成分を単体で抽出・濃縮したものはさておき、ハーブティーや香辛料として通常量を摂取した場合の作用は弱く、穏やかであるとされています。欧米では小さなお子さんにも使える安全性の高いハーブとしても評価されているのだとか。
キャットニップの穏やかな鎮静作用はストレスを感じた時や、緊張しているとき・気持ちを落ち着けたいと感じている時に取り入れてみると良いでしょう。リラックスティーとしてはラベンダーやカルダモンとブレンドして用いるものおすすめです。
神経系の興奮を落ち着けて心身をリラックス状態に導くサポートをしてくれると考えられることから、キャットニップは不眠軽減にも効果が期待されています。ヨーロッパでは地域によって、民間療法の一つとして赤ちゃんの不眠・夜泣き対策にキャットニップティーを取り入れているところもあるそうです。
大人の場合は作用が穏やかである分、バレリアンなどのハーブよりも効果を感じにくいと称されることもありますが、リラックスティーとして夕食後から就寝までの間くらいの時間帯に取り入れてみても良いでしょう。市販されているパッションフラワーやカモミールなどを使ったブレンドティーにも、キャットニップが少量配合されているものが結構ありますよ。
古代ローマ時代から伝統的に風邪のケアに取り入れられてきたキャットニップティー。精油成分であるネペタラクトン(Nepetalactone)に発汗・解熱成分が含まれているとも、葉部に豊富に含まれているビタミンCが免疫力のサポートに良いとも言われています。カルバクロールなどの精油成分やタンニンには殺菌作用もありますから、風邪のひきはじめやちょっと寒気がする時などに適していると考えられます。
キャットニップはハッカやミントよりも爽やかさとしては劣ると称されることもありますが、その分ブレンドしやすいというメリットもありますので症状に合わせて他のハーブと組み合わせて使ってみるのもオススメです。風邪の症状がハッキリしているときはエルダーフラワーやエキナセアとブレンドしてよく用いられているようです。
キャットニップは鎮痙・弛緩作用が期待できることや、子宮を刺激する作用があると考えられていることから、月経促進や生理痛の軽減にも役立つのではないかと考えられています。また精神面への働きと合わせて、PMS(月経前症候群)の治療にも取り入れられているのだとか。
キャットニップティーは消化器系のサポートにも役立つお茶と考えられています。鎮痙作用を持つためとするものや、より直接的な健胃・駆風・消化促進などの働きがあるとする見解があり曖昧ですが、何となく胃腸の機能が弱っている・調子が悪い気がするような時に取り入れると良いそう。鎮静・リラックス効果が期待できるお茶でもあるので、神経性の胃痛や下痢の軽減にも効果が期待できるでしょう。
またキャットニップに含まれているネペタラクトンなどのイリドイドは鎮痛作用を有するとする説もあり、鎮静作用を合わせて痛み止めとしての効果も期待されています。頭痛や歯痛の緩和に取り入れられているようです。
キャットニップは外用として利用した場合も鎮痛・解熱作用などが期待できることから、湿布として筋肉痛や関節炎・打ち身・捻挫などのケアに取り入れられています。濃い目に煮出したキャットニップティーに布を浸して湿布代わりにしたり、チンキをオイルに混ぜてマッサージに使うと良いでしょう。ただしカルバクロールやモチールなど皮膚刺激性があるとされる成分も含まれていますので、事前にパッチテストを行うなど注意しつつ使うようにしてください。
キャットニップはポプリのように袋詰したり、爪とぎに振りかけることで猫を呼ぼこばせることの出来るハーブでもあります。人間に対しては鎮静作用や解熱作用などが期待される精油成分のネペタラクトンですが、猫にとっては脳を刺激して幸福感や興奮を覚えさせ、人間で言うところのマリファナやアルコール摂取時と同じような状態になると言われています。そのため、うっとりしたりご機嫌になる猫ちゃんだけではなく興奮することで攻撃的になる子も少なくないので使用時には注意が必要です。
猫の約30%くらいはキャットニップの成分(ネペタラクトン)に反応する遺伝子がないため、興味を示さない子もいるのだそう。あまりに幼い子猫であれば遺伝子があっても反応しないと言われています。また興味を持っていた猫であってもキャットニップの香りに慣れてしまうと効果が薄れていき反応がなくる可能性もあります。
ちなみにマタタビも同じような働きを発揮しますが、こちらはアクチニジンやマタタビラクトンという成分によるものだとか。キャットニップよりもマタタビの方が作用が強いと言われています。キャットニップの方が作用が弱い分危険性も低いと考えられており、実験では1日あたり80mgのキャットニップを経口摂取でも臓器に問題は見られなかったという報告もあるそう。なので多少猫が食べてしまっても問題はありませんが、脳や神経に作用する成分を含んでいますから与えすぎないようにした方が良いでしょう。
キャットニップに含まれているネペタラクトンは蚊やゴキブリの嫌う香りであるとも言われており、実験では市販の防虫忌避剤に使われている化合物(ディート)と較べて約10倍の蚊除け効果が見られたことも報告されています。なぜ蚊がネペタラクトンを嫌うのか・人に対しての副作用などについてはハッキリ分かっていないため商品化はまだ行われていないそうですが、キャットニップ精油や芳香蒸留水を使って虫除けスプレーを自作している方もいらっしゃいます。コンパニオンプランツとしてお庭などに植えるとアブラムシ除けにも良いのだとか。
キャットニップ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ホワイトウィロウ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アスピリン誕生のきっかけになったハーブとも言われるホワイトウィロウ。ピポクラテスの時代から既に鎮痛作用があることが認められていたと伝えられており、アスピリンが定着した現在でも副作用の少ない天然の鎮痛解熱剤としてティーやサプリメントが取り入れられています。やや飲みにくいのでブレンドに使うのもおすすめ。またプロスタグランジンの生成を抑制することから、生理痛の軽減・かゆみなどの炎症抑制にも効果が期待されています。

ホワイトウィロウというと聞き覚えがないと感じる方も多いかと思いますが、和名をセイヨウヤナギ(西洋白柳)というヤナギの一種。ヨーロッパ他アジア北部や北アメリカにも自生しています。ホワイトウィロウを語る際には必ずと言って良いほど「サリチル酸」もしくは「天然のアスピリン」という言葉が登場します。天然のアスピリンと称されるハーブ・食材はいくつもありますが、アスピリンと似た成分を含むメドウスイートやウィンターグリーンなど同じくサリチル酸を含むものと、単に鎮痛や解熱効果に優れるものの大きく2つにわけられます。ホワイトウィロウは前者のサルチル酸誘導体を含むハーブであり、かつ「アスピリン誕生のきっかけ」になったハーブでもあります。
元々ヤナギの葉に鎮痛効果があるということは、紀元前から知られていました。古代ギリシア時代の医師で医学の祖・医聖とも言われているヒポクラテスは「柳の皮を煎じると痛み止めになる」と記述しています。またヒポクラテスから数百年後に活躍した、同じく古代ギリシアの医者で薬理学と薬草学の父とも言われるペダニウス・ディオスコリデスが認めたハーブの一つとしても紹介される存在でもあります。彼の著書である『薬物誌(マテリア・メディカ)』には「背中の痛みに柳の葉・胡椒を潰したものをワインで飲むと良い」と書かれているのだとか。これらのウィロウ(柳)がホワイトウィロウであったのかはハッキリしませんが、紀元前から柳の葉や樹皮に消炎・鎮痛作用があることが認められていたのは間違いないでしょう。
後に科学が発達してくるとハーブの薬効成分についての研究が盛んに行われるようになります。19世紀初頭になるとホワイトウィロウの樹皮から解熱効果を持つ成分“サリシン”が分離されたことが始まり。しかしサリシンは苦味が強く内服に適さないことから研究が重ねられ、後にサリシンの分解物であり苦味のない“サリチル酸”が発見されます。ちなみにサリシン(Salicin)やサリチル酸(salicylic acid)という呼び名は、柳を意味するラテン語salixに由来しています。ヤナギ属の属名も“Salix”ですね。1860年台に入るとメドウスイートからサリチル酸が分離されたこともあり、鎮痛解熱薬としてサリチル酸への注目が高まります。しかしサリチル酸は刺激が強く胃腸障害が出るという難点がありました。
この副作用を弱めるためドイツのバイエル社によってサリチル酸をアセチル化する方法が開発され、1899年に「アスピリン」として商標登録され販売が行われるようになります。アセチルサリチル酸(アスピリン)は世界初の人工合成された医薬品とされていますし、その元となったホワイトウィロウもセットでよく知られた存在なのです。
ところでサリチル酸の副作用を和らげて製造されたアスピリンですが、それでも継続的な利用で胃腸障害を起こす人が少なくないことが指摘されています。サルチル酸誘導体を含むホワイトウィロウはより危険なのでは?と感じますが、実は合成されたものよりも副作用は少ないと言われています。もちろん胃腸の弱い方や摂取量・期間には注意が必要ですが、優しい鎮痛剤として薬に頼りたくないという方に支持されているのだそうです。
身体に痛みや炎症が発現するには“プロスタグランジン(PG)”という生理活性物質が関与していることが分かっています。プロスタグランジンは第三のホルモンとも称される様々な生体反応に関わる物質で、刺激に対して「痛みを増幅する(反応性を高める)」ということがよく知られています。悪者というわけではなく患部の治癒促進や体機能バランスをとるために必要な存在ですが、過剰に反応して必要以上の痛みを感じさせることもあります。
この痛み物質とも呼ばれるプロスタグランジンはアラキドン酸という脂肪酸にシクロオキシゲナーゼという酵素が働きかけることで生成されます。サリチル酸はシクロオキシゲナーゼの働きを阻害することでプロスタグランジンの生成を抑制する=痛みの伝達を弱める働きがあると考えられています。ホワイトウィロウに含まれているサリチル酸誘導体(サリシン)は体内でサリチル酸へと変換される物質であるため、鎮痛作用を持ち頭痛・歯痛・関節炎・リウマチなどの痛みを和らげるとされています。
ただし天然成分だから副作用の心配がない、ということはありませんので摂取量には注意が必要です。また苦みがあるため、人によってはシングルで飲むのが辛いという場合もあります。成分的にも多飲は避けたいものですから、ジャーマンカモミールやレモンバームなどに少量ブレンドして用いると良いでしょう。飲用は一日1~2杯程度に留めまるのが無難です。
女性の月経というのは、妊娠しなかった場合に子宮内膜がはがれ落ちることを指します。プロスタグランジンにはいくつか種類がありますが、その中でもプロスタグランジンE2(PGE2)と呼ばれるものは子宮内膜を排出するために子宮を収縮させる働きと痛みを増幅させる働きを持っています。プロスタグランジンE2の分泌が多すぎる場合は子宮が必要以上に強く収縮する・痛みが強く通知されることで、生理痛が重くなると考えられています。
ホワイトウィロウはプロスタグランジンの生成抑制作用があるため、生理痛の軽減にも役立つと考えられています。またプロスタグランジンが関係すると考えられる頭痛・めまい・だるさなどの不快感軽減にも効果が期待されていることから、生理痛のほかPMSなどの症状軽減にも取り入れられています。PMSや生理痛などの軽減としてはラズベリーリーフやチェストベリーとブレンドして用いられることもあるようです。
私達の身体は異物が侵入してきた際、ウィルスやアレルゲンなどと戦うため体温を上げようとします。大まかな順序としては初めに免疫活性食細胞がサイトカインを作り、サイトカインが脳の視床下部へと情報を伝えるためにプロスタグランジンE2(PGE2)の産生を促します。このプロスタグランジンが脳へ情報を伝えることで体温調節中枢が体温を上げるように司令し、熱が上がるという流れになります。
ホワイトウィロウに含まれているサリシンから体内で作られるサリチル酸は、プロスタグランジンの生成を抑制することで熱生成を高めにくくする働きがあります。このため解熱剤として働き、上がりすぎた体温を平熱まで下げる働きがあります。
ホワイトウィロウというと鎮痛解熱に役立つハーブとして紹介されることが多いですが、痛みと同様に発赤・腫れ・かゆみなどの炎症もプロスタグランジンを伝達役とした防御反応の一種です。このためプロスタグランジンの働きを抑える働きが期待できるホワイトウィロウは抗炎症剤としての働きも期待されています。欧米では鎮痛用というより炎症抑制サポートのサプリメントして支持されているのだとか。身近なところでは虫刺されのかゆみ止めに役立つとも言われていますし、アトピー性皮膚炎の皮膚の痒み・過敏性腸症候群などの軽減にも取り入れられているようです。
ホワイトウィロウはサリシンの他にタンニンを含んでいます。タンニンには収れん作用があり、腸の粘膜の痙攣を抑えることで下痢の改善にも役立ってくれるでしょう。また胃腸の活動を高める働きも期待されていますので少しお腹の調子が悪いかなという時にも良いとされています。ただし胃酸の分泌が促進されるので空腹時に飲むと逆に胃腸に負担がかかる危険性がありますし、便秘気味の方は便秘が悪化する可能性もありますので注意が必要です。そのほかタンニンはアセトアルデヒドと結合して体外への排出を促す働きもあり、二日酔いの軽減にも有効とされています。
ホワイトウィロウ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>シモン芋/カイアポ芋/白甘藷<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>南米原産のサツマイモの一種であるシモン芋は“必要な全ての微量栄養素が含まれている”とも称されるように様々な栄養を含み、古くはインディオたちが滋養強壮薬として用いたとも伝えられています。現在でも栄養バランスの偏りが気になる方のサポートや骨粗鬆症・貧血予防などに役立つと考えられていますし、便通改善からダイエットサポートなどにも取り入れられています。糖尿病に対する有効性も報告され、健康食品として注目されています。
健康食品・健康茶の原料として注目を集めているシモン芋。栄養価が豊富なことや薬効が期待できることから一部では「根菜の王様」「南米の朝鮮人参」などとも呼ばれています。シモン芋という名前はご存知でも植物そのもののイメージがつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、実はサツマイモの一種で芋の外皮も中身も“白い”ことが特徴とされています。ちなみに鹿児島県などではシロユタカなど白いサツマイモの品種もありますが、シモン芋とは別物なのだそう。サツマイモやジャガイモよりも食物繊維が豊富なので便秘改善に役立つことに加え、血糖値を下げる働きが期待できるという報告もなされており、近年は女性を中心にダイエット・美容用としても注目されていますね。
シモン芋の原産地は南米アマゾン川上流周辺とされています。後にブラジルのカイアポ山脈エリアでインディオたちが食していることが発見されたため、別名“カイアポ芋”とも呼ばれています。世界的に知られるようになったのは遅いですが、マヤ文明以前からその周辺に住んでいたインディオ達によって栽培されていたと伝えられています。と言っても主食(炭水化物)としてではなく、内服で滋養強壮や血液浄化に、外用で傷薬として使われるなど“薬”として大切にされていたそう。インディオたちは「薬芋」と呼んでいたそうですし、現在でも中南米の秘食・秘薬として紹介されることもあります。
南米原産とされるシモン芋ですが、現在健康食品として販売されているものの多くは国産です。日本へ伝わったのは1973年、シモン芋の研究をしていた台湾人医師の楊天和先生が高地県の沖ノ島診療所に持ち込んだのが初とされています。この時の芋は発見者であるブラジル国立農家大学教授のシモン博士にちなみ「シモン1号」と命名され、日本の土壌でも同じように栄養豊富な芋ができるように栽培化が進められました。葉柄などにも優れた栄養があること・レシチンやポリフェノールなどによる機能も報告され、栄養豊富で健康サポートに高い効果が期待できる食材として注目されるようになっています。
サツマイモの一種であるシモン芋は、もちろんそのまま食材として使うことも出来ます。芋部分の形状としては私達の知るサツマイモよりも大振りで、甘みが少ないので風味としてはジャガイモに近いと称されます。そのまま焼き芋にしたり茹でただけでは美味しいとは言い難いので、芋を食べる場合はポテトサラダにしたり炒め物の具のように使われることが多いようです。芋以外にも葉はサラダや天ぷらなどに、葉柄やツルは炒め物や漬物などに、根は酒に漬けて…と植物全体が余すところなく用いられています。産地にお住まいの方以外は生のシモン芋を入手する機会は少ないかもしれませんが、葉や茎を使ったシモン茶・芋を粉末化したものなどは通年流通しています。
シモン芋は一度栽培すると数年間はその土地で何も栽培できないと言われるほど、土の養分を根こそぎ吸い上げて成長します。そのためかシモン芋はサツマイモなどと比較すると非常に多くのミネラルを含んでおり、加えてβカロテンやビタミンB群などのビタミン類も幅広く含まれていることが分かっています。一日の推奨摂取量をすべてカバーできるというわけではありませんが、人に必要な全ての微量栄養素が含まれていることも認められています。
ほとんどの日本人は飢えと関係のない生活を送っていますが、食生活の偏りから不足する栄養素があることは否めません。このためシモン芋は栄養バランスのサポートに役立つ食材として有用とされています。ビタミンやミネラルだけではなくタンパク質なども含まれており、インディオたちが滋養強壮薬として取り入れていたのも栄養価が高かったためと考えられています。特に強壮や疲労回復に有用な成分が多いというわけではありませんが、バランスを整えることで体全体のコンディションを整えてくれるでしょう。
シモン芋はサツマイモの5倍以上のカルシウムを含む食材です。葉や茎を使ったシモン茶にもカルシウムは含まれていますし、加えてシモン葉には抹茶の2倍以上とも言われるほどビタミンKが非常に多く含まれていることも分かっています。ビタミンKは止血のビタミンと紹介されることの多い存在ですが、そのほかにカルシウムを骨に沈着させるために働くタンパク質の活性化にも関わっています。このため骨の形成促進にも必要なビタミンと考えられていますし、骨吸収を抑制する効果も報告されていることから骨粗鬆症予防にも有効とされています。
このためカルシウムとビタミンKが同時に摂取できるシモン茶は骨粗鬆症予防として更年期~閉経後の女性にも適した健康茶であると考えられています。ただしビタミンKは脂溶性ビタミンですし、カルシウムも水に溶けだしにくいものですので浸出するタイプのものよりは溶いて使う粉茶(パウダー)タイプの方が効率は良いでしょう。
シモン茶は造血に関わる鉄分や亜鉛などのミネラル、葉緑素の前駆物質であるポルフィリンなどが含まれていることから貧血予防にも役立つと考えられています。またビタミンEやナイアシンなど血流を促進する働きのあるビタミン類、血中の悪玉コレステロール低減・コレステロールの血管壁への沈着抑制に役立つとされるレシチンなども含まれていますから、血液循環改善にも効果が期待できるでしょう。
貧血は鉄欠乏など血液そのものの不足だけではなく血行不良によっても起こることがあります。シモン茶は造血に必要な成分とスムーズな血液循環をサポートする成分の両方が摂取できることから貧血やめまい・立ちくらみなどの改善に繋がると考えられています。血流が良くなること・栄養バランスが整うことなどから冷え性の軽減にも効果が期待できます。貧血気味の方はラズベリーリーフやマテ茶、冷え性が気になる方はシナモンやチャイブなどとブレンドするのもおすすめです。
シモン茶に期待される代表的な働きとして紹介されるのが便通改善。シモン芋は食物繊維が非常に多く含まれていることに加え、サツマイモなどに含まれているヤラピンという緩下作用を持つ成分も含まれています。ヤラピンには便を柔らかくする働きや腸の蠕動運動を促す働きがあると考えられています。お茶にして飲むことで水分もしっかりと補給できますので、食物繊維・ヤラピン・水分の3つが複合して便通を促してくれるでしょう。
加えてシモンに豊富に含まれているミネラルの中には、ナトリウムの排出を促すことでむくみ軽減に役立つカリウムもあります。血行が良くなることからもむくみ改善に繋がりますし、腸の機能を正常にする働きも期待できます。
鉄分やカルシウムなど妊娠中に意識的に摂取したいミネラルの補給源として適していること、ノンカフェインであることからシモン茶は妊娠中の方にオススメのお茶として紹介されることもあります。食物繊維やヤラピンの働きで穏やかな緩下作用も期待できますから、便秘が気になるけれど下剤を飲みたくないという時にも役立ってくれるでしょう。
シモン茶にはクロロゲン酸やトリカフェートなどのポリフェノールも含まれています。これらは高い抗酸化作用があるとされていますし、シモン茶にはビタミンEやβカロテンなどの抗酸化ビタミンも含まれています。このため活性酸素によって細胞が酸化されることで起こる老化・各機能低下の予防にも役立つと考えられています。抗酸化成分にはβカロテンなど脂溶性のものもあるので、粉末化されている粉茶タイプのものの方が高い効果が期待できるでしょう。
抗酸化は体機能の維持だけではなく、若々しい肌・外見を保持するためにも必要と考えられています。シモン茶には健康な肌の形成に必要なビタミン・ミネラル類も含まれていますし、レシチンも血流をスムーズにすることで酸素や栄養分を行き渡らせるサポートする働きが期待されています。何か特出した成分が含まれているわけではありませんが、美肌を保持したい方のサポートとしても役立ってくれるでしょう。
シモン茶は芸能人が取り入れているとTVなどでメディアで紹介されたこともあり、ダイエットサポート茶としても注目されています。成分的には脂肪燃焼を高めるようなものは含まれていませんが、豊富な食物繊維やヤラピンの働きで便通改善・腸内環境を整えることなどに役立つと考えられています。ビタミン類やミネラル類の補給にも役立ってくれますので、腸内フローラのバランスが良くなることと合わせて代謝向上にも効果が期待できるでしょう。
そのほかレシチンの構成要素であるコリンは肝臓での脂肪代謝に関与する物質であることから、肝機能向上や脂肪代謝促進などに繋がるという説もあります。こうした成分が複合して働くことで肥満やメタボリックシンドローム予防に繋がると考えられています。肥満予防用としては杜仲茶とブレンドされた商品なども販売されていますし、飲みにくさが気になるようであれば烏龍茶や緑茶と組み合わせると取り入れやすくなりますよ。
シモン茶には脂質と結びつくことで過酸化脂質となる活性酸素を抑制する働きを持つポリフェノールなどの抗酸化物質、細胞内や血液中のコレステロールを調整する働きが期待されるレシチンが含まれています。これら成分の働きからシモン茶はコレステロール値が気になる方のサポート、高脂血症や動脈硬化予防にも有効とされています。古くは血液浄化に良いと言われていたのも、これらの働きによるところが大きいと考えられます。
またシモン茶に含まれているカリウムはナトリウムの排出を促すことで血液の水分量を調整し、心臓へ余計な負担がかかるのを予防する働きがあります。抗酸化物質やレシチンによる血液・血管の状態保持と合わせて高血圧予防にも役立ってくれるでしょう。食物繊維は肥満予防や血糖値の急激な変動を抑えることで糖尿病予防にも役立つと考えられていますから、これらの成分を含むシモン茶も生活習慣病予防効果が期待されています。
シモン茶に豊富に含まれているレシチンは細胞膜の主要な構成成分であり、人間の脳細胞の働きをサポートしていいます。また神経伝達物質であるアセチルコリンの原料としても使われるため「脳の栄養素」とも呼ばれています。レシチンは学習・記憶・睡眠に関与しているとも考えられており、脳のアセチルコリン濃度が脳機能や記憶力に影響するという見解や、アルツハイマー型認知症患者の脳内ではアセチルコリンの量が健康な人に比べて少ないという報告もあります。
これらのことから不足なくレシチンを補うことがアルツハイマーや認知症の予防・記憶力や学習能力の向上に繋がるのではないかと考えられています。シモン茶はレシチンを多く含んでいることに加えて、活性酸素除去・血流をスムーズに保つことでの血栓予防にも役立つとされていることから、正常な脳の機能を保持するサポートにも役立つのではないかと期待されています。
シモン茶は花粉症などのアレルギー症状の予防・低減に役立つという説もあります。これは抗炎症成分が含まれているというよりは、抗酸化作用を保つ成分を多く含むこと・食物繊維などの働きで腸内フローラの状態が良くなることから免疫力の正常化に繋がると考えられることが大きいようです。
シモン芋(カイアポ芋)は、Ⅱ型糖尿病の予防や治療に対しての有効性が期待されている食材の一つでもあります。古くから民間療法で「皮付きのシモン芋を生のまますりおろして食べると良い」というものがあり、実際にこれを試した糖尿病の方の血糖値が下がったことから研究が行われるようになったと言われています。臨床実験においても空腹時血糖値の低下などが報告されており、血糖値コントロールに有効性高い食材として研究が進められているようです。
成分的にはシモン芋に含まれている多糖類の一種でCAF(Acid Soluble Glycoprotein)と呼ばれる酸可溶性糖タンパクに、インスリンの分泌促進作用があると推測されています。この酸可溶性糖タンパクCAFは芋の表皮部分、特に表皮から2~3mm程度の位置にほとんどが集中していると言われています。また長時間加熱すると分解されてしまい働きが低減するため、生のままジュースなどにして取り入れると効果的なのだとか。
シモン芋/カイアポ芋/白甘藷<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>コーンフラワー/矢車菊<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>コーンフラワーはトウモロコシではなくヤグルマギクというキク科のハーブで、ほぼ無味無臭のためブレンド用としてよく用いられています。アントシアニンを含むことから目の疲れの軽減や眼精疲労予防に取り入れられている他、フラボノイドによる消息作用から口臭対策などにも役立つとされています。抗酸化作用を保つ成分が含まれていますのでアンチエイジングにも効果が期待できるでしょう。

目を引く美しい青紫色から、園芸植物としても人気のあるコーンフラワー。「コーンフラワー」と言うとトウモロコシの花? トウモロコシ粉? と思うような名前ですが、このコーンはイギリス英語で穀類を意味する言葉の方なのだそうです。と言っても小麦の仲間というわけではなく、かつてヨーロッパでは麦畑周辺によく咲いていたためと言われています。ちなみに“パープルコーンフラワー”になるとエキナセアを指す呼び名になります。
矢車菊の花の色である特徴的な少し暗い青紫色はコーンフラワーブルーとも呼ばれており、最高級サファイヤの色を表す時にも使われるのだとか。もっと身近なところだとコーンフラワーブルー(sRGB:#6495ED)はMicrosoft社でも使われていましたので、昔前のWindowsを知っている方なら見覚えがある色味かもしれません。
コーンフラワーの原産地はヨーロッパの温暖な地域とされており、畑のほか至る所に生えている雑草だったそう。品種改良によって八重咲きのもの・白やピンクの花が咲くものなど様々な品種が作られたことで園芸植物として広まりました。またギリシア神話で半人半獣の種族ケンタウロスの賢者が薬草として使っていたという伝説があるほど、古くから薬効が知られた存在でもあります。古代エジプトでも魔除けや薬用として利用されていたと考えられています。ツタンカーメン王の墓から発掘された花輪に使われていた植物としてもよく知られていますね。
ニコラス・カルペッパーが治療に使った、マリー・アントワネットが好んだ花などコーンフラワーのエピソードはいくつかありますが、特にドイツ(当時はプロイセン)ルイーズ王妃の話は有名。ナポレオンの侵略によって首都から子供と共に避難した際、ルイーズ王妃は穀物畑に生えていたコーンフラワーで王子たちに花冠を作って慰めていたそう。この王子の一人が後に初代ドイツ皇帝とも言われるヴィルヘルム1世で、彼はコーンフラワーを皇帝の紋章と定めました。これが現在でもドイツの国花とされているのだそうです。
コーンフラワーは明治の中頃にに観賞用として伝来しました。かつては“矢車草(ヤグルマソウ)”とも呼ばれていたそうですが、ユキノシタ科にも同じ呼び名を持つ植物があるため混同を避け現在は使われていません。現在使われている呼び名が矢車菊である通り、植物分類上はキク科に属します。日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパではエディブルフラワーとしてサラダやスイーツなどにも使われているそう。日本の食用菊ほど臭みがなく、食感もさっくりとしていて食べやすいと言われています。
コーンフラワーの花の青紫色にはブルーベリーなどと同じく「アントシアニン」が含まれています。アントシアニンが目の疲れや視力低下などに良いと言われるのは、ロドプシンの再合成を活性化させる働きがあることに由来しています。ロドプシンは人の眼の網膜にある色素体で、光の刺激を受けると分解されることで脳へと情報を伝える働きを担っています。ロドプシンは分解された後に再合成され再び情報を伝える働きをします。しかし加齢や目の酷使が続くとロドプシンの再合成が上手く行われにくくなり、視機能が低下すると考えられています。
このためロドプシンの再合成を助けるアントシアニンもしくはコーンフラワーのようなアントシアニンを含む食材の摂取は目の疲れ・ショボショボ感・かすみなどの軽減に役立つとされています。ただしコーンフラワーティーはマロウブルーのように青色のお茶にはなりませんので、見た目や雰囲気を楽しみたい時はブレンドして使うと良いでしょう。目の疲れが気になる時はルテインを含むカレンデュラなどと組み合わせるのもおすすめです。
フラボイド系ポリフェノールには消息作用があること・クマリンによる抗菌作用が期待できることから、コーンフラワーティーは口臭予防に役立つと茶とされています。といってもコーンフラワーティー自体はほぼ無味無臭ですから、緑茶やミントなどとブレンドして使った方が直接的なサッパリ感もあって良いでしょう。またフラボノイドには抗炎症作用も期待できることから、お茶として飲んだりマウスウォッシュのようにして利用することで口内炎の緩和にも取り入れられています。
殺菌・抗菌作用を持つ成分が含まれていること・抗炎症効果が期待できることから、コーンフラワーティーは風邪による咳や気管支炎などの呼吸器系症状の軽減にも役立つと考えられています。シングルで飲むというよりはブレンドの彩り感覚で使われることの多いハーブですから、風邪予防にはタイムやレモンバーベナ・喉の痛みがある時はリコリス・咳や気管支炎にはエキナセアなど、目的や用途に合わせて組み合わせると良いでしょう。
老化の原因物質とされる活性酸素ですが、これはストレスから私達の体を守るために必要な物質でもあります。そのため体内では活性酸素を抑制するSOD酵素(Super Oxide Dismutase=活性酸素除去酵素)とバランスを取り合って働いています。しかし加齢による抗酸化力の低下・諸々のストレスが多いことなどから活性酸素過多状態となっていると考えられています。
コーンフラワーティーはアントシアニンやクマリンなど抗酸化作用を持つポリフェノールを豊富に含むことから、酸化(老化)の予防にも役立つと考えられています。またクマリンは抗血液凝固作用(血液を固まりにくくする作用)があることから、血液サラサラ成分として血栓予防にも効果が期待されています。アントシアニンにも脂肪蓄積抑制や血糖値上昇抑制効果が見られたという実験報告があります。抗酸化作用とこれらの働きが複合することで生活習慣病予防にも効果が期待されています。
抗酸化物質を豊富に含むコーンフラワーティーはお肌など外見のアンチエイジングにも効果が期待されています。日々紫外線などの刺激から皮膚を守るためにも活性酸素が生成がされていますが、この活性酸素が必要以上に増えすぎることで細胞がダメージを受け光老化と言われるような状態になります。
また活性酸素によって皮脂などが酸化して過酸化脂質が蓄積されることもシミの原因の一つとされています。過酸化脂質は大人ニキビの原因物質とも言われていますから、抗酸化は肌の老化だけではなくニキビ予防にも役立つと考えられますね。そのほか血流を良くすることで肌のくすみ改善や新陳代謝(ターンオーバー)促進にも繋がるでしょう。
コーンフラワーに含まれているクマリンは血液をサラサラに保つことで血液・リンパ液などの体液循環を促進する働きが期待されています。またクマリンの働きで体液循環が良くなることに加え直接的な利尿効果があるとされるカリウムなども含まれていることから、むくみ軽減用としても取り入れられています。
そのほか血行が良くなること・抗炎症作用が期待できることからリウマチや関節痛などの症状軽減にも効果が期待されています。眼精疲労に良いと言われるのもアントシアニンを含んでいるというだけでなく、血行促進によって目周りや肩のコリが緩和される関係もあるという説もあります。
コーンフラワーのエキスには抗炎症作用や血行促進作用が期待されるため、外側からも目の疲れや炎症のケアに用いられています。現在は煮出したもの(ハーブティー)を布やコットンなどに浸して湿布として利用する方法が主流ですが、目薬のように点眼する方法をとっていらっしゃる方もいるそう。アイブライトと同様に洗眼にも用いられていますが、専門医などの監修なく個人で行う場合は感染症などのリスクが高いためお勧めできません。
コーンフラワーは外用で用いた場合、タンニンなどの成分による収れん作用が期待できます。この働きは皮膚・毛穴を引き締めることに繋がりますし、クマリンなどの抗菌成分も含まれているため肌を清潔に保つのに役立ってくれるでしょう。そのほか抗炎症作用もあることから、洗顔・スチームやヘアトニックとしても利用されています。入浴剤として使うとむくみに良いという説もあります。
ちなみにコーンフラワーの花を原料とした浸出油(インフューズドオイル)やフローラルウォーター(芳香蒸留水/ハイドロラット)は化粧品原料としても用いられています。年齢肌のケアやかゆみ対策に良いと言われています。作ってすぐのものならティーを化粧水代わりに使うことも出来ます。
コーンフラワー/矢車菊<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アメリカンジンセング<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アメリカンジンセングは高麗人参(朝鮮人参)と同じウコギ科トチバニンジン属の植物で、アダプトゲンと呼ばれるハーブの一つ。ストレス抵抗力を高めることで心身のバランスを整える働きがあると考えられており、主にストレス対策や疲労回復などに取り入れてられています。またサポニン配糖体の一種であるジンノセサイド(ギンセノシド)を含むことから、認知症予防や糖尿病予防などの面でも効果が期待されています。
アメリカジンセングは名前の通りアメリカ大陸、より厳密に言うとアメリカ合衆国北東部からカナダ南部にかけての北米エリアが原産の植物。和名ではアメリカニンジンとも呼ばれますが、野菜として一般的なニンジンと同じセリ科ではなくウコギ科に分類される植物です。朝鮮人参もしくは高麗人参と呼ばれる“オタネニンジン”の近縁種で、シベリアジンセン(エゾウコギ)とも同科になります。ちなみにアメリカジンセングや高麗人参などが属すトチバニンジン属の学名“Panax”は、ギリシャ語で万能薬を意味する言葉に由来していると言われています。
記録上は1716年にフランジン宣教師がカナダで発見したことが初とされていますが、これは偶々見つけたのではなくネイティブアメリカンに人参のデッサンを見せて教えてもらったのだとか。このことからも分かるように、原産地であるアメリカでは古くからネイティブアメリカン達が強壮用としてや風邪・咳などの治療に利用していたと伝えられています。一説では皮膚炎症の治療や媚薬に使っていたとも言われています。
1716年の発見からアメリカジンセングが中国に出荷され、朝鮮人参と似た作用をもち安価な生薬として人気を得ます。ネイティブアメリカンは外貨獲得手段として挙って毛皮と共にアメリカジンセングを提供したとも言われており、自生地が都市化したことと合わせて19世紀頃には野生のアメリカジンセングは枯渇してしまったそうです。天然物の確保が困難になったことで、現在は中国やアメリカで栽培が行われています。
ところで中国では高麗人参と近い存在として評価されているアメリカジンセングですが、日本漢方ではほとんど利用されていません。これはほ日本漢方のベースがアメリカジンセング発見以前の古い中国薬学であるためなのだとか。そのため日本での生薬としての呼び方は花旗参・西洋人参・広東人参など様々にありハッキリとは定まっていないそうです。私達が普段野菜として食べているセリ科のニンジン(carrot)も西洋人参と呼ばれますから、紛らわしいですね。
アメリカジンセングは「アダプトゲン」と呼ばれるハーブの一つに数えられています。アダプトゲンと言うのは体に悪影響を与える様々な事象に対しての抵抗性を高める働きとされており、大まかにはストレス抵抗力を高めることで心身のバランスを整える働きのこと。高麗人参やアメリカ人参(アメリカンジンセング)などはアダプトゲンの体表的な存在なのだとか。
基本的には似た働きを持つとされる高麗人参とアメリカジンセングですが、高麗人参が微温性で興奮系寄りの“陽の人参”、アメリカジンセングは微涼性で鎮静寄りの“陰の人参”とも称されています。この性質からアメリカジンセングはより人間関係やデスクワークなどによって生じる精神的ストレスの軽減に適しているとも言われています。イライラや興奮を鎮静することで集中力アップにも良いという説もあります。
アメリカジンセングや高麗人参のアダプトゲン効果はサポニン配糖体の一種であるジンノセサイド(ギンセノシド)によるところが大きいと考えられています。ジンノセサイドは自律神経のバランスを整える・低血圧を改善するなどの働きも期待されており、体調を整えて活力を高めることに繋がると考えられています。高麗人参は滋養強壮や疲労回復に良い生薬として古くから重宝されていたのもこうした働きが大きいのだとか。
アメリカジンセングもジンノセサイドを含むハーブのため、同様の効果が期待されています。また上でも触れたとおりアメリカジンセングは鎮静・冷却の方向に向いているとされるため、特に体力・体温が高い方に向いていると言われています。即効性は高麗人参に劣りますが、適度に冷却しながらバランスよく補強してくれる働きが期待されています。このためアメリカジンセングの方が継続利用に適しているという見解もあるそうです。
アダプトゲンと呼ばれるハーブの特徴として、どれも抗酸化作用を持つ物質を含んでいることが挙げられています。アメリカジンセングで言うとサポニン(ジンノセサイド)が代表格で、期待されている様々な働きの中には活性酸素の働きを抑制するというものもあります。このため活性酸素による身体の錆び付きを抑えるアンチエイジング効果が期待できますし、過酸化脂質の生成を防ぐことでスムーズな血流の保持・動脈硬化予防にも役立つと考えられています。
アメリカジンセングに含まれているジンノセサイドなどのサポニン類には殺菌・抗菌作用があります。、また免疫機能を司るナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあるという報告もなされているため、殺菌作用と免疫力を高める働き両方から感染症予防に有効とされています。
加えてサポニンの中には気管の分泌液の生成を促し、鎮咳去痰薬のような形で働くものもあります。アメリカジンセングのサポニン類については明確なことが分かっていませんが、かつてネイティブアメリカンが風邪や喘息の治療に利用していたこと・似た成分組成の高麗人参に風邪やインフルエンザなどの感染症予防効果が報告されていることから、風邪予防や呼吸器系の症状軽減にも有効である可能性が高いと考えられています。
アメリカジンセングは解熱効果があるとも言われています。サポニン系物質の働きと合わせて悪寒・発熱時のケアにも取り入れられることがあるようですし、夏バテやのぼせ・喉の渇きなどがある方に適しているという見解もあるそう。そのほか熱を冷ます性質から、激しい運動をする方・更年期障害などで“ほてり”がある方に適しているとも言われています。
ハッキリとしたことはまだ分かっていないようですが、近年ジンセノサイドはインスリン用作用が期待できるのではないかと注目されています。2型糖尿病マウスにアメリカジンセング抽出物を投与した実験では、体重減少および血糖値低下が見られたことも報告されています。またインスリン様作用以外にもサポニン類には脂肪吸収抑制・悪玉コレステロール低下・抗酸化などの働きがあることもあり、糖尿病や糖尿病合併症の予防に効果が期待されています。
高麗人参やアメリカジンセングに含まれているサポニン配糖体の一種ジンノセサイド(ギンセノシド)には、脳内の受容体を刺激することで脳機能を活発化させ、加齢に伴って起こる認知機能の低下を予防する効果が期待されています。アメリカジンセングには学習能力を向上させるジンセノサイドが高麗人参よりも多く含まれている、という説もあり脳機能向上や認知症予防により高い効果が期待されています。
アメリカンジンセング<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>葛湯(本葛粉/葛の花茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>体を温めたい時や風邪っぽい時に古くから飲まれてきたくず湯。デンプンが主成分ですが血行促進作用なども期待できることから、肩こり軽減などにも取り入れられています。また近年はイソフラボン類やサポニン類を豊富に含む葛の花に肥満予防効果が報告され、ダイエット成分として注目されています。そのほか女性ホルモン(エストロゲン様)作用による更年期障害や月経トラブルの緩和、アンチエイジングなどにも効果が期待されています。

日本で古くから活用されてきた薬草の一つ、葛(クズ)。美しい紅紫色の花から秋の七草の一つにも数えられていますし、観賞性に優れているとされる秋の七草の中で唯一食材として使われるものであるとも言われています。葛と言えば根から抽出されたデンプン“本葛粉”がよく知られておりますし、葛餅・葛切りをはじめとした和菓子類、風邪をひいた時などに飲むくず湯などを口にしたことがある方も多いのではないでしょうか。また根をそのまま乾燥させたものは生薬“葛根”となり、現在でも葛根湯などの漢方薬の原料として使われています。葛根にするなら初夏頃、葛粉にするなら秋から冬に根を掘り出すと良いという話もあります。
植物分類としてはマメ科に属すつる性植物で、原産は日本・朝鮮半島~中国にかけての地域とされています。漢字の葛には“かずら”という呼び方もあり、つる草の総称としても用いられます。それだけポピュラーなつる草であったとも言えるかもしれません。日本で一般的に葛と呼んでいるのは学名がPueraria lobata種で、花の白いシロバナクズ・花が淡ピンク色のトキイロクズなどはその品種。同属の近縁種には沖縄などに分布しているタイワンクズ(P. montana)など15~20種くらいがあるそうです。
葛は一日に1メートル伸びるとも言われるとおり、非常に生命力が強い生き物。切り取っても根茎が残っているとすぐ再生してしまうので、農業や林業では厄介な有害植物とされています。また繁殖力の強さから観賞用や飼料用として導入したアメリカでは自生するようになり爆発的繁殖が問題になっていたりと、国際自然保護連合(IUCN)の『世界の侵略的外来種ワースト100』に選ばれているほど。そうしたことから“くず”という名前の語源も良くない意味かと思われがちですが、これは奈良県の国栖(くず)という地域が葛粉の産地だったためと言われています。
葛というと本葛粉や葛根など根の利用がよく知られていますが、若葉や新芽(つる)は山菜感覚で天ぷらや和物などにも使われます。見た目がキレイで甘い匂いを放つ葛の花も天ぷら・和物のほか混ぜご飯の具やお漬物などにも使われています。また乾燥させた花は“葛花”と呼ばれる生薬になり、日本だけではなくアジアの様々な地域で二日酔い対策に使われてきたそう。食用以外にも葛のつるは新石器時代から繊維として布を編むのに使われてきましたし、古くは布・壁紙などにも用いられたそうです。カゴなどの民芸品用としても使われていますね。
こうして様々につかえることから「クズは捨てるところのない植物」とも言われていますが、マメ科の植物なだけに枝豆に似た果実をつけるものの、この実(種子)だけはほとんど活用されません。毒があるというわけではないそうですが、実が小さいし美味しくもないのだそうです。
クズの根をそのまま乾燥させた生薬“葛根”よりは劣りますが、本葛粉にも血液中に増えすぎたコレステロールを減少させるイソフラボン類、同じくコレステロール低減や過酸化脂質の生成抑制などの働きで血流改善に役立つサポニン類などが含まれています。加えてイソフラボン類には血管や筋肉の緊張を緩める働きがあるという説もありますから、血行不良や冷え性の軽減に役立つと考えられます。
また主成分がデンプンでとろみがあるため熱が冷めにくく、お腹の中でも温度を保持してくれるので体感的に温かいというメリットもあるでしょう。くず湯を水で溶いて温めただけのものは味がなく飲みにくいですから、体を温めるショウガとハチミツなどを加えたり、他のお茶にとろみを付ける感覚で利用すると良いでしょう。
漢方薬であれば葛根湯、民間療法であればくず湯が風邪のケアとして使われているのは第一に体を温める働きに優れていることが挙げられます。発汗作用や解熱作用があるとされていますから、寒気がする時や熱が出ている時に役立ってくれるでしょう。ちなみに東洋医学で気味が平性~微温性とされているのも、体を温める働きと解熱効果の両方があるためと言われています。
加えてくず湯(本葛粉)に含まれているサポニン類には、免疫力を高める働きや鎮咳去痰作用を持つものも含まれていると考えられています。植物性ステロールのβ-シトステロールも抗炎症作用や免疫強化などの働きが報告されていますから、くず湯を飲むことで風邪による炎症の軽減にも効果が期待できます。体が温まることも免疫力アップに繋がりますし、消化に負担がかかりにくいデンプンからエネルギー補給も出来るので、風邪予防やひきはじめのケアに長く使われてきたのでしょう。
イソフラボン誘導体のダイゼインという成分には、筋肉の緊張を和らげてこりや筋肉痛などの痛みを軽減する働きが期待されています。ただし本葛粉にもダイゼインは含まれていますが、その量は微量。そのためくず湯が風邪のときだけではなく普通の肩こり・腰痛などにも良いと言われるのは、血行が良くなることの方が大きいのではないかと考えられています。
肩こりや腰痛・頭痛などの原因の一つには「筋肉が凝り固まることで起こる血行不良(もしくは血行不良で筋肉がこわばる)」ことが挙げられます。葛は血行促進のほか鎮痛・抗炎症作用があるとされていますから、血行不良によって悪化している様々な痛みの軽減に効果が期待されています。落語では『葛根湯医者』という何の症状でも葛根湯をすすめる医者の演目がありますが、ただヤブ医者を揶揄したものではなく広い用途に葛根が使われていという見方もできますね。
葛は大豆イソフラボンと同じく植物エストロゲン作用が認められているイソフラボン(ダイゼイン)を含有しているため、抗酸化作用と合わせてエストロゲン低下によって起こる更年期障害の軽減や骨粗鬆症予防効果が期待されています。ただし生成されている葛粉の場合はダイゼイン含有量は微量と考えられますので、バストアップや美肌効果などは期待しないほうが良いでしょう。
そのほかに葛は自律神経を整える働きも期待されています。こちらは女性ホルモン(エストロゲン)のサポート効果から・筋肉の強張りが緩み血行が良くなる(副交感神経が活発化しやすくなる)・ホメオスタシス調節成分が含まれているなど理由は諸説ありハッキリは分かっていません。ただ体が温まりほっとするような飲み物ではありますから、イライラしたり寝付きが悪い時に取り入れてみても良いでしょう。
葛の花をお茶にして飲む場合は摘んだ花を水で洗った後、水分が抜けるまで天日干ししたものを煮出すのがポピュラーなようです。摘んですぐ生花の状態で洗ってから、お湯を注ぎ数分蒸らしてそのまま飲むという方法もあるそう。なるべく空気のきれいな所の花を使うようにして下さい。
根をそのまま干した葛根はさておき、デンプンを抽出した本葛粉と比較するとクズの花の方が多くのフラボノイド類(イソフラボン誘導体を含む)とサポニンを含んでいると考えられています。このためイソフラボンによるエストロゲン様作用は葛の花の方が高いと考えられており、エストロゲン不足による更年期障害や骨粗鬆症の予防により高い効果が期待されています。
フィトエストロゲン(植物性ホルモン)は本来のエストロゲンよりも作用が弱いという性質があります。このためエストロゲン分泌が過多の場合には作用の弱いフィトエストロゲンがエストロゲン受容体へ入り混むことで、全体的なエストロゲンの働きを弱めることにも繋がると考えられています。
この性質から植物性エストロゲンの摂取はエストロゲン不足・過多どちらからも起こりうる月経不順やPMS(月経前症候群)など若い女性の不調軽減にも効果が期待されています。またイソフラボンやサポニンの働きで血行が良くなり筋肉の強張り・冷えが改善することもPMSや生理痛などの軽減につながるでしょう。
ただし有効性が期待される反面、エストロゲン様作用がくず湯よりも高いと考えられますから妊娠中や授乳中の方は控えるようにしましょう。飲用して大量の悪化を感じた場合も、すぐに使用を中止するようにして下さい。
これまであまり注目されることのなかった葛の花ですが、近年は葛の花にダイエット効果が期待できることが紹介されサプリメント類の原料成分としても取り入れられています。これは葛の花に含まれているイソフラボンに体脂肪、特にお腹周りの体脂肪率の低下効果が期待できるため。葛の花エキスを使った臨床試験では内臓脂肪の体積減少が確認されており、葛の花由来のイソフラボン(テクトリゲニン類)は機能性表示食品として認められています。加えてサポニンも血行促進による代謝向上や脂肪吸収・蓄積を抑制するダイエット効果が期待されています。
イソフラボンはボリフェノール(フラボノイド)の一種で抗酸化作用があります。サポニンも過酸化脂質の生成抑制に働くとかんがえられるため、これらの成分を含む葛の花はアンチエイジング(酸化による老化予防)にも有効と考えられてます。またイソフラボンには善玉コレステロールの生成促進作用が、サポニンも悪玉コレステロールの低減効果が報告されていますから、抗酸化作用と合わせて動脈硬化や高血圧などの予防にも役立ってくれるでしょう。肥満予防に繋がることなどから糖尿病予防に良いのではないかという説もあるようです。
葛花は古くから肝臓サポートに良い生薬と考えられてきました。西暦400年代後半に書かれたとされる中国の『名医別録』には酒を消す、1578年に完成した『本草網目』にも酒毒を消す生薬として記載されています。日本でもお酒好きであった水戸光圀が二日酔いの時に使用していたというエピソードが残っており、水戸光圀が関わった薬物書『救民妙薬』にも“酒毒には、葛花かげぼし、粉にして用いよし”と書かれているそう。
近代の研究でも葛の花エキスには血中アルコールの上昇抑制効果や、悪酔い・二日酔いの原因とも言われるアセトアルデヒドの上昇抑制効果が見られたことが報告されています。また肝臓の異常を調べる際に指標とされるOT(AST)・GPT(ALT)数値の変化についても実験で有効性が確認されており、二日酔い対策だけではなく肝臓そのものの保護・機能強化に対しても効果が期待されています。
抗酸化作用とエストロゲン様作用を持つ成分を含む葛の花は、肌を若々しく保つ働きも期待されています。抗酸化作用で肌ダメージを抑えることに加え、肌の弾力やハリの元であるコラーゲン生成を促す働きがある“美肌ホルモン”エストロゲンの不足が緩和することで若々しくハリのある肌の維持に役立ってくれると考えられます。そのほかコラーゲンは頭皮にも存在しており抜け毛予防にも効果が期待されていますから、薄毛対策や髪の艶保持などにも効果が期待できるでしょう。
葛湯(本葛粉/葛の花茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>チャービル<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>フランスでは「グルメ(美食家)のパセリ」とも呼ばれ、サラダ・メイン・デザートまで幅広く使われているチャービル。パセリの仲間ですが甘めでスッキリとした風味があり、料理だけではなくハーブティーとしても使われています。ヨーロッパでは中世から体内を浄化するハーブとされていた存在ですし、循環を良くする働きが期待できるので血行不良やむくみ対策などに役立つと考えられています。

チャービルは肉・魚料理をはじめ様々な料理に使われるハーブ。フランスでは「グルメ(美食家)のパセリ」とも呼ばれているそうですし、特にフレンチ料理でよく使われることから日本でもフランス語の呼称“セルフィーユ”の方が馴染みがあるという方もいらっしゃるかもしれません。バジルなどとともに料理のトッピングとしてポピュラーなほか、清涼感と甘さからアイスクリームやケーキなどの菓子類の飾り付けにも使われています。
チャービルの原産はコーカサス地方とされており、植物分類としてはセリ科に属しています。フレンチパセリなどの別名はパセリに、和名のウイキョウゼリは茴香(フェンネル)に似ていることが由来。どれもセリ科植物ですし、外見的にも分かりやすいですね。パセリによく似た外見のため苦そう・美味しくなさそうと思われがちですが、チャービルはクセや苦みは少なくほのかに甘みがあります。香りもサッパリ系ですがクセはないので、日本人でも受け入れやすいハーブと言われています。
古代ローマによってヨーロッパに広められ、古い時代はチャービルも医薬品感覚で取り入れられてました。現代でもデトックスサポート効果が期待されていますが、中世ヨーロッパの頃には既に体内の浄化に良いハーブと考えられていました。体内だけではなく石鹸の原料などにも用いられていたそうです、キリスト教の聖木曜日(復活祭前の木曜日)に食べる料理にチャービルが使われるようになったのも、風味の問題だけではなく“浄化する”働きがあると考えられたことも関係していたと言われています。
余談ですがチャービルは日本家庭ではポピュラーとは言えないハーブ。認知された時期が新しいことに加え、乾燥させたり熱を通しすぎると風味が落ちてしまうので“生のまま使う”必要があるということもあります。
国内生産量も増えているのでスーパーなどでも通年見かけるようになりましたが、買ったら早めに使い切らなくてはいけないハーブというのは扱いにくい面がありますね。ただしチャービルはプランターなどを使って室内でも育てられるので、最近ではキッチンハーブの一つとして育て料理に使うという方も増えているようです。
チャービルにはβ-カロテンやミネラルなど水に溶け出さない栄養分も多いので、刻んでハーブとして使ったほうが栄養補給という意味では効果的です。が買った分が余ってしまった・花が咲いて風味が落ちてしまいそうな時などに、ハーブティーの香りつけ感覚で使ってみて下さい。
チャービルの香りの主成分で甘い香りの元とも言われる精油成分アネトール(トランスアネトール)は、消化を促すことで胃腸機能を活発化させる働きがある成分と言われています。またアネトールは筋肉の痙攣を抑制する働きもあるため、胃痛や腹痛などの軽減にも役立つと考えられています。
こうした働きから同じくアネトールを含むフェンネルやアニスと同様に、チャービルも消化不良・腹痛・胃もたれ・腹部膨満感など様々な消化器系のサポートに役立つと考えられています。またチャービルには血行促進作用が期待できるクマリン類も含まれていますから、血行不良によって起こる胃腸機能の低下・冷えからくる腹痛の軽減などにも効果が期待できるでしょう。
ポリフェノールの一種で香り成分でもある「クマリン」は血液を固まりにくくする作用があり、スムーズな血流をサポートしてくれる成分と考えられています。チャービルにはクマリンのほか、同じくポリフェノールで抗酸化作用をもつフラボノイド類や、利尿・発汗作用が期待されるアネトールなども含まれています。クマリンやフラボノイドが血液循環を整えることでリンパ液など体液全体の循環促進に繋がりますし、余分な水分の排出もサポートしてくれる存在と言えるでしょう、このためチャービルは冷え性やむくみの軽減効果が期待されています。
チャービルそのものはビタミン・ミネラルなどの栄養成分が豊富に含まれている食材。お茶として飲む場合は鉄分や亜鉛など造血に関わる成分の摂取は期待できませんが、血行を促す働きがあることから貧血の症状緩和に役立つと考えられています。また血液循環が良くなることに加えてチャービルには興奮作用があるという説もあり、低血圧対策にも効果が期待されています。
チャービルティーに期待される効果として紹介されることが多いのが、デトックス(解毒)効果。中世ヨーロッパから肝臓と腎臓の浄化に役立つハーブとして取り入れられてきたとも言われています。
成分的に見ると肝臓の働きを高める成分が多く含まれているというよりは、ビタミンやミネラルなどの栄養素が摂取できること・抗酸化物質を含んでいること・血行促進に役立つことなどから“浄化”に繋がるのでなないかと考えられます。体内の循環が良くなれば新陳代謝良くなり、老廃物の排出がスムーズになる=体を浄化するのに役立つと考えておくと無難でしょう。
チャービルにはビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれています。また脂溶性なのでお湯で浸出する場合はさほど摂取は期待できませんが、β-カロテンも抗酸化作用がある成分ですね。抗酸化物質が体内に過剰に発生している活性酸素を抑制することで、アンチエイジングにも効果が期待できるでしょう。新陳代謝向上・デトックスと合わせて体やお肌の不調軽減にも繋がると考えられます。
胃腸機能サポートに役立つとされているトランスアネトールですが、それ以外に女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持つ成分としても注目されています。このためホルモンバランスの乱れによって起こる月経不順・更年期障害などの軽減にも役立つと考えられています。またチャービルは血液・リンパ液など体内の“巡り”を整える働きも期待できますから、骨盤周りの血行不良や冷えから起こる生理痛の緩和にも効果が期待でいるでしょう。
チャービルは肌の浄化(クレンジング)にも伝統的に取り入れられてきたハーブで、肌をキレイに保つ働きが期待できることからスキンケアに取り入れられています。一番お手軽な方法としてはチャービルティーを化粧水代わりに使うというもの。収斂作用があると言われていますので、肌の脂っぽさや毛穴開き・キメの乱れなどが気になる時に役立ってくれるかもしれません。そのほかチャービルティーを洗顔時のすすぎ水代わりに使う・洗面器やボウルにお湯を張ってチャービルの生葉を入れてフェイシャルスチームを当てるなどの方法もあります。
ただし使用している人が少ないので皮膚刺激などについては不明な点も多くあります。事前にパッチテストをしっかりと行い、肌に合わないと感じた時はすぐに使用を中止して水で洗い流すようにしましょう。
チャービル<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ソロモンシールティー(ドングレ茶)<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本では山菜の一つとして食されてきたアマドコロ。韓国で飲まれてきたドングレ茶(トゥングルレ/トングレ茶とも)が注目されるようになり、美白・美肌など美容面での効果を期待して取り入れる方も増えているようです。また伝統的に強壮・疲労回復用としても取り入れられてきた存在ですし、水溶性食物繊維を含むことから肥満予防や糖尿病予防などにも効果が期待されています。

ソロモンシール、と言ってもピンとこなくともでも、和名のアマドコロもしくは韓国のトゥングルレ茶(ドングレ/トングレ茶とも)と言うと聞き覚えがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本でも韓流ブームの影響などから流通が増えているトゥングルレ茶はかつて朝鮮王朝では高麗人参茶よりも重宝された美容健康茶とも言われ、気軽に飲めるようになった現在では麦茶やコーン茶と並んでポピュラーな存在なのだそう。比較的クセがなく親しみやい風味であることに加え、老化予防・美肌に役立つと紹介されたことも日本で注目される要因となったのかもしれませんね。
英名の“Solomon’s Seal(ソロモン王の印章)”という呼び名は膨らんだ根茎に残る断面が古代の印章に似ているためと言われており、属名のPolygonatumも地下茎の印象からギリシャ語の多い+節という言葉が語源となっています。ヨーロッパでソロモンシール=アマドコロ属の植物は根を家の四隅に置くと家を守る・煎じ汁を撒くと悪霊を払うなどと考えられていた時期もあるそうです。現在でも健康茶としてだけではなく魔術系・スピリチュアル面のサポートとして購入する方も居らっしゃるのだとか。
ところでソロモンシールはアマドコロ属の総称として用いられる言葉ですが、その中には50以上の種類が含まれています。このうちハーブ感覚で用いられるのは和名アマドコロ(甘野老)と呼ばれるPolygonatum odoratum・ナルコユリ(鳴子百合)と呼ばれるPolygonatum falcatumの二種が主となっています。生薬としては滋養強壮に良いとされる黄精(オウセイ)はPolygonatum falcatumの根茎、玉竹(ギョクチク)または萎蕤(イズイ)と呼ばれているものがPolygonatum odoratumの根茎と区分されています。ただし生薬名も園芸用の呼び名も、混同が多いとも言われていますので学名を見るようにしたほうが確実でしょう。
ちなみに日本に自生しているアマドコロはPolygonatum odoratum var. pluriflorumとされ、一変種として扱われていますです。根茎がヤマノイモの近縁であるオニドコロに似ているが甘い=アマドコロと命名されたとも言われています。日本では東北地方などではタケノコとアスパラの中間のような若芽が山菜として食されてきましたから、根も薬用植物というよりは山菜(食材)という認識が強かったのではないかと考えられます。若芽はアスパラ感覚でお浸しや炒め物に、根は芋感覚で茹でたり天麩羅にして食べると美味しいようです。
韓国のドングレ茶は一般的に“アマドコロの根(玉竹)を煎じたお茶”とされていますが、アマドコロ属植物の根・黄精を煎じたものとしている人・販売社もありハッキリとしません。英名のソロモンシールと同じように総称なのかもしれません。下記ではアマドコロ(Polygonatum odoratum)の方を主としてご紹介します。
トゥングルレ茶は滋養強壮や疲労回復に役立つお茶として紹介されることが多いかと思います。韓国では病後の回復用などに用いられることもあるそうですし、日本でもアマドコロ茶や酒に漬け込んで作った薬用酒は民間療法として強心・強精・疲労回復などに用いられていました。
成分としてはコンバラマリンやコンバラリンなどの配糖体やニコチン酸などが複合して働くことで代謝を高める働きがあると考えられています。またアマドコロに含まれているコンバラマリンやコンバラリンは“強心配糖体”とも呼ばれるように、有毒物質ともされていますが少量の場合は強心剤として働くと考えられています。代謝促進と強心作用が合わさることで強壮効果がある・疲労回復に繋がるのではないかと考えられます。
作用の強い成分を含んでいますから、日常使いであればでルイボスティーをメインにアマドコロを少量足すなどして取り入れてみると良いでしょう。より頑張りたい時にはワイルドヤムやシベリアンジンセンなど、合わせるという方もいらっしゃるようです。
アマドコロには脂質代謝向上や毛細血管拡張作用を持つニコチン酸(ナイアシン)を含が含まれています。ニコチン酸の脂質代謝向上は血液を綺麗に保つことにも繋がしますから、毛細血管のみならず全体の血行促進にも効果が期待されています。強心作用や代謝促進作用と合わせて冷え性の改善にも役立つのではないかと考えられていますが、漢方の考え方だとアマドコロ茶(トゥングルレ茶)は冷え性の人に良くないという見解もあります。
冷え改善については向いている・不向きであるの両説ありますから、気になる方は生姜など体を温める働きがあるものと組み合わせてホットで飲む、お茶ではなく薬酒にするなどして飲むと良いでしょう。体に合わないと感じた場合は止めるようにしましょう。
アマドコロの代表成分とも言われるのがオドラクタン、フルクタンなどの多糖類です。これらは水溶性食物繊維に分類され、便の水分量を調節して排便に適した固さを保持し、便秘や下痢を改善する整腸作用があると考えられています。また腸の善玉菌の増殖を助けることで腸内フローラのバランスを良くする働きもありますから、お腹の調子が乱れやすい方の根本改善としても期待できるでしょう。
アマドコロに含まれているコンバラマリンやニコチン酸は代謝を促す働きが期待されています。またフルクタンなどの水溶性食物繊維も腸内フローラを整えることで間接的に代謝向上に繋がると考えられていますし、糖の吸収を抑えることで血糖値上昇を抑制することでも肥満予防に役立ってくれるでしょう。
アマドコロ茶(ドングレ茶)は美容サポート茶としても注目されています。古くは中国最古とされる薬物書『神農本草経』には食べ続けると顔のシミや黒ずみが取れ艶と潤いが高まる・体が軽くなって長寿を保つという効能が書かれているのだとか。現代風に言うと美白や美肌に役立つアンチエイジングハーブ、というところでしょうか。漢方では滋陰作用=体液を補う作用があり乾燥対策に良いとも言われており、現代でも中国では美肌・美顔用として需要が高いのだそうです。
成分的にも抗酸化作用があるフラボノイドやタンニン、新陳代謝向上が期待できるコンバラマリンなどを含んでいるため、アンチエイジングや皮膚のターンオーバー正常化に役立つと考えられています。2006年に中日新聞で取り上げられた岐阜大学の研究グループによるマウスを使った実験では、乾燥アマドコロ粉末の入った水溶液を投与されたマウスの方が通常飼育マウスよりもコラーゲン線維の並びに乱れがなかった=シワを出来にくくする効果を持つ可能性があることも報告されています。
そのほかチロシナーゼ活性阻害作用を持つキノン類を含み、メラニン色素の生成を抑えてシミ予防に役立つとも言われています。フルクタンなどの水溶性食物繊維によって腸内環境を整えることは便秘(老廃物)による肌荒れ予防・腸内細菌によるビタミン合成活発化に繋がりますから、肌をキレイに保つサポートとしても役立ってくれるでしょう。
アマドコロに含まれている水溶性食物繊維の一種“フルクタン”は整腸作用だけではなく、血液中の中性脂肪・コレステロール低減作用が認められている成分でもあります。このためフラボノイドなどの抗酸化物質の働きと合わせて、高血圧や動脈硬化の予防に役立つのではないかと注目されています。またフルクタンは糖の吸収を抑制することで血糖値上昇を抑えつ働きもありますから、糖尿病予防にも効果が期待されています。
アマドコロ(玉竹)は空咳や気管支炎など呼吸器系の不調に良いとも言われますが、これは漢方で滋陰・潤肺・生津の効能があるとされている影響が大きいかと考えられます。生津=喉の乾きを取る働きと肺を潤す働きから、口や喉の渇き・それによる液などの炎症などの軽減に役立つとされているようです。
アマドコロは消炎作用があると考えられ、民間療法ではアマドコロを湿布代わりに外側からも利用してきました。方法としては生の根茎をすりおろしたもの、もしくはそれに少量の小麦粉を加えて練ったものを患部に塗って置いておくもので、捻挫・打撲・腰痛などのほか湿疹や疼痛などにも良いと言われています。乾燥させた根茎を粉末にして酢で溶いて使うという方法もあるそうです。
ただしアマドコロを皮膚につけるとアレルギー反応を起こす可能性もありますので注意が必要です。現代では商品化された湿布が手軽に手に入りますし、天然にこだわるにしろアマドコロより流通量が多く使いやすいハーブも多くありますから、特に理由がない限り利用はお勧めできません。
アマドコロは古い時代から美白・美肌作用を持つと考えられていました。中国では保湿のために入浴剤やパックなどにも使っていたそうですし、日本でも上で紹介した根茎の擦りおろし湿布(パップ)も、昔はシミやソバカスを薄くする方法として使われていたそうです。
現代でもアマドコロエキスにはメラニン合成に関わるチロシナーゼの活性抑制作用がある・抗酸化作用があるという実験報告がなされています。このためアンチエイジングや美白成分として注目されていますし、コンバラマリンなどの働きで新陳代謝が促されるので出来てしまったシミを改善する働きも期待されています。フルクタンなどの水溶性食物繊維(多糖類)も保湿効果がありますから、乾燥肌対策にも役立ってくれそうですね。
そのほかステロイドサポニンを含み抗炎症作用をもたらすという説もあり、幅広い効果が期待できる美肌成分として化粧品にも配合されています。ただしアレルギー反応を起こしてしまう可能性も指摘されていますので、自作化粧品などの原料に使うのは避けたほうが確実でしょう。
ソロモンシールティー(ドングレ茶)<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ハスの実(蓮芯茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>独特の苦味を持つ“蓮芯茶(蓮子心茶)”はベトナムなどでよく食される蓮の実の、真ん中に入っている緑色の芯(胚)部分を原料とするお茶です。「不眠症の特効薬」とも言われ伝統的に眠りのサポートに取り入れられてきたお茶であり、現代でも胚芽部分に含まれているアルカロイド類はメンタルサポート効果が期待できるのではないかと考えられストレス対策などにも効果が期待されています。

蓮と言えば水辺に咲く美しい花や、根菜の一つである“レンコン”など私達にとっても馴染み深い植物。原産地であるインドでは古くから宗教的にも非常に大切にされてきた存在。ヒンドゥー教の神話や聖典にも多く登場していますし、古代インドでは女性の格付けでも最高位は“パドミニ(蓮女)”とされています。仏教でも大切にされている存在で、仏の智慧や慈悲の象徴とも言われていますね。
蓮の花や葉はモチーフとしても見慣れていますが、一方で私達日本人にあまり馴染みのない部分が「実」ではないでしょうか。薄緑色で蜂の巣のような形をした花托の中に、種がぎっしりと詰まったビジュアルが気持ち悪い・怖いなど、生理的に受け付けられないという方も多いようです。しかしベトナムでは砂糖漬けや“チェー”と言うぜんざいのようなスイーツの材料としてポピュラーで、中国やマカオでは月餅などの餡に使われています。
日本でも古くは弥生時代の地層から発掘されたとも言われており、現在でも薬膳や精進料理などに取り入れられているそうです。また近年は栄養豊富で滋養強壮に良い・伝統的に婦人病などに用いられてきたことから日本でも少しずつ注目されるようになっています。果実として見ると不気味な形状ですが、蓮の実としてバラされたものであれば見た目も嫌悪感を催すようなものではありません。
蓮のお茶は葉を乾燥させて茶葉として使う蓮葉茶(trà lá sen)・緑茶や茉莉茶などにハスの花の香りを付けた蓮花茶(trà hoa sen)・蓮の実の芯部分を乾燥させたものから浸出するの蓮芯茶(trà tim sen)の大きく3つに分けられます。このうち一般的に“蓮茶(ロータスティー)”と呼ばれるものは蓮の花香を付けた「蓮花茶」で、ほのかに蓮の花の爽やかで甘い香りがするのが特徴です。味は蓮というよりはベースとなるものに近いので、基本的にはあっさりと飲みやすいでしょう。対して蓮の葉茶は蓮の葉を乾燥させたものですから、葉というか草のような香りを持ちます。ほのかな苦味と甘みがありアッサリとはしていますが、フレーバーティーとも言える蓮花茶よりは好き嫌いが分かれるかもしれません。
蓮芯茶は蓮の実の中でも真ん中に入っている芯(胚)部分のみを取り出して乾燥したものから浸出し、上記二つのお茶よりもハッキリとした苦味があります。中国では製菓材料として使う際に苦味が強い芯部分を取り除き、それをお茶にしていると言われるほど。お茶の印象としては香り・味共に漢方薬を薄めたような感じ、というのがしっくりと来るかもしれません。
蓮の葉・花茶は主にダイエットやアンチエイジングなど美容面への働きかけが期待されていますが、蓮芯茶の場合は不眠症緩和などの効果を期待して取り入れる方が多いようです。生薬としても用いられ作用も強いとされていますし、苦みも非常に強いので他のお茶とブレンドして飲むようにすると良いでしょう。
蓮の胚芽にはベンジルイソキノリン誘導体・ビスベンジルイソキノリン誘導体という成分には高精神作用作用があるのではないかとする説があります。このため蓮芯茶はストレスによるイライラや気分の落ち込み・無気力感などを軽減し、リラックスを促したり心のバランスを整える働きが期待されています。伝統的にも蓮芯茶は気持ちを落ち着かせるのに役立つお茶とされていたようですし、生薬としても興奮を鎮める・気持ちを落ち着けるなどの目的で配合されることがあるそうです。
蓮芯茶はアルカロイド類による鎮静作用から、ストレスや不安などによる不眠の軽減にも役立つと考えられています。ベトナムの民間療法では古くから“不眠の解消の特効薬”とも言われているそうですし、ハノイ薬科大学の実験でも蓮茶を飲むと不眠症状の改善がみられたという報告もなされています。薬ではなく食品ですから目覚ましい効果こそ期待できませんが、リラックスタイムの演出も兼ねて取り入れてみると良いでしょう。薬のように起きがけのだるさ等の心配もありません。
蓮芯茶は人によっては不快なほど非常に苦味が強いお茶ですが、親しみやすい一般的なロータスティー(蓮花茶)や蓮の葉茶よりも鎮静作用が高いと言われています。特に蓮花茶は概ね緑茶をベースにしているため覚醒作用があるカフェインが含まれていますから、カフェインを含んでいないという点でも蓮芯茶の方がおやすみ前の飲用には適していると言えるでしょう。
蓮芯茶の伝統的な利用から期待されている働きを幾つかご紹介します。ただし成分・働きについては曖昧な点も多くありますので、あくまでもお茶として楽しむようにして下さい。有用性が期待されている一方でアルカロイドなどは毒性を持つ可能性も示唆されていますから、多量の摂取は避けましょう。
蓮に含まれているアルカロイド類(ベンジルイソキノリン誘導体・ビスベンジルイソキノリン誘導体など)は鎮静作用のほか、鎮痛作用や抗炎症作用が期待されている成分でもあります。そのため蓮芯茶は神経痛や関節痛などの緩和に良いとする説もあります。また精神面へのサポートに役立つと考えられることから、胃痛や胃炎・下痢・食欲不振など神経性の消化器系トラブル軽減にも効果が期待されています。
蓮芯に含まれているアルカロイドの中には糖や脂肪の吸収を抑える・脂肪分解を促したり脂肪代謝を促進する働きがあるのではないかと期待されています。蓮(植物)を使った実験では有効性が報告されたものもあるのだとか。これらの作用については曖昧な点もありますが、蓮の実茶はストレス軽減効果が期待されていることからイライラ食い予防などにも役立つのではないかと考えられます。
蓮芯(蓮子心)は東洋医学で清熱作用(発熱や炎症による熱症状・のぼせ・興奮などを改善する働き)を持つとされています。この働きから蓮芯は血圧降下や動悸・ほてり・喉の渇きなどの軽減にも良いと言われています。そのほか熱が内側にこもることで起こる肌荒れやニキビ・吹き出物などに良いとする説もあります。
ハスの実(蓮芯茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ハスの花(蓮花茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>一般的に蓮茶(ロータスティー)と呼ばれるものは蓮の花の匂いを茶葉に付けたもの、または蓮の花を混ぜ込んだもので、緑茶ベースのものがよく使われています。蓮に含まれるアルカロイド類などに加え、緑茶に多く含まれているカテキンやビタミンCなども摂取でき、伝統的に蓮花茶を製造しているベトナムでは現代に至るまで「美肌茶」として愛されているそうです。ストレス対策やダイエットのサポート用にも効果が期待されています。

水の上に顔を出して可憐な花を咲かせるハス。オリエンタルなイメージを出したい時にもよく用いられる花ですね。花そのものだけではなく、日本の家紋やベトナムのアオザイなど図案としてもアジアでは好まれている存在です。ちなみに中華料理やラーメンを食べる時に使う深いスプーンを“レンゲ”と呼びますが、これも正式には散蓮華と言い蓮の花びらに見立てて命名されたそうですよ。
蓮の原産地であるインドでは古くから神聖なものと考えられており、古代インドでの女性の格付けの中でも“パドミニ(蓮女)”というのが最高位であったのだとか。インド版ヴィーナスとも言われ美・豊穣・幸運を司るヒンドゥー教の女神ラクシュミーは蓮華の目と蓮華色をした肌で蓮華の衣を纏う、と蓮尽くしで描かれています。
また私達も目にしたことがある通り、仏教でも蓮は仏の智慧や慈悲の象徴として大切に扱われています。仏像の台座も蓮華座と呼ばれる蓮の花を模した物が使われていますね。現在ではあまり良い意味で使われない“一蓮托生”という言葉も「極楽浄土の同じ蓮の上に生まれ変わりましょう(再開しましょう)」という意味の仏教用語がはじまりなのだそう。
蓮のお茶は葉を乾燥させて茶葉として使う蓮葉茶(trà lá sen)・緑茶などにハスの花の香りを付けた蓮花茶(trà hoa sen)・蓮の実の芯部分を乾燥させたものから浸出するの蓮芯茶(trà tim sen)の大きく3つに分けられます。このうち一般的に“蓮茶(ロータスティー)”と呼ばれるものは蓮の花香を付けた「蓮花茶」で、ほのかに蓮の花の爽やかで甘い香りがするのが特徴です。味は蓮というよりはベースとなるものに近いので、基本的にはあっさりと飲みやすいでしょう。
対して蓮の葉茶は蓮の葉を乾燥させたものですから、葉というか草のような香りを持ちます。ほのかな苦味と甘みがありアッサリとはしていますが、フレーバーティーとも言える蓮花茶よりは好き嫌いが分かれるかもしれません。蓮の実(胚)部分を原料とする蓮芯茶の場合はよりハッキリとした苦味があり、香り・味共に漢方薬を薄めたような印象があります。
蓮花茶は香りだけをうつしたもの・蓮の花を混ぜ込んだものに更に分かれます。伝統的な製法では1kgの蓮茶を作るのに1000個の蓮の花が必要になるとも言われており、また伝統製法を行っている所自体も非常に少なくなっています。そのため流通しているものの多くは香料で香り付けがされており、安価なものであれば人工香料が使われ本来の蓮花茶とは全く異なる香りに仕上がっているものも少なくありません。蓮の花を混ぜ込んだものであっても、香りについては香料を入れているものが多いことも指摘されています。人工香料が使われたものは香りによるリラックス効果もさほど期待できないという説もあり、購入時には注意が必要とも言われています。
商品により異なりますが、蓮花茶は概ね緑茶に蓮の花の香りを付けたもの・蓮の花を混ぜ込んだものとなりますので、期待される働きとして主なものは緑茶の作用に起因します。そのほか若干の蓮の花・香りによる働きもあるとは言われていますが、下記では下記では緑茶ベースの蓮花茶について、緑茶に期待される作用と合わせて大まかにご紹介させていただきます。
蓮花茶は古くはベトナム王室献上品とされていた存在で、王宮の女性たちが美肌を保つために飲んでいたとも伝えられています。そのため現在でもベトナムでは「美肌茶」として人気が高いのだとか。ハスの花から抽出したエキスには抗酸化作用があるとして化粧品などに取り入れられていますし、ベースとなっている緑茶にも熱に強いビタミンCやカテキンなどが含まれていますからアンチエイジングに役立つと考えられます。
特に緑茶は熱に強いビタミンCを豊富に含んでいますので、メラニン色素生成抑制によるシミ予防・美白効果やコラーゲンの生成促進などの働きも期待できます。内側からの紫外線ケアとしてや、肌のハリを保つサポートとしても役立ってくれるでしょう。
緑茶の茶葉には食物繊維が豊富に含まれています。蓮花茶の場合は粉茶にして余すところなく…とはいきませんが、水溶性食物繊維は浸出されるので整腸効果や腸内フローラ改善(善玉菌増加)効果などは期待できるでしょう。カテキンの殺菌作用も腸内の悪玉菌・有害物質の発生抑制に役立つと考えられています。悪者として捉えられがちですがカフェインには利尿作用がありますので、適切な摂取であればむくみケアにも役立ってくれるでしょう。ベトナムで老廃物の排出を促すお茶と言われているのも、これらの働きによるものかもしれません。
緑茶に含まれているカテキンには糖の吸収穏やかにすることで脂肪蓄積を抑制する働きや、脂肪の燃焼を促進する働きが報告されています。加えてカフェインにも遊離脂肪酸を増加させる働きがあり、摂取後に運動することで脂肪燃焼効率を高める働きがあります。このため緑茶に香りをつけた・花を混ぜ込んだ蓮花茶も緑茶に近い肥満予防効果やダイエット促進効果が期待できると考えられます。肥満予防であれば食前~食中に、ダイエットサポート効果を期待する場合であれば運動(トレーニング)前に飲むようにすると良いでしょう。
緑茶は浸出する温度によって抗炎症作用を持つエピガロカテキンガレート(EGCG)・免疫細胞活性化に役立つエピガロカテキン(EGC)の比率が変わります。このためアレルギー緩和にはEGCGを多く抽出した“お湯出し緑茶”を、風邪を引いた時やインフルエンザ予防としてはEGCを多く含む“水出し緑茶”を飲むと良いとも言われています。
ただし蓮茶の場合は渋味を出さないよう淹れる際は60~70度程度のお湯を注ぐ方法が主流となっています。カテキン類には強力な抗菌・抗ウイルス作用も認められていますし、水出しもできるため風邪・インフルエンザ予防や免疫力アップには役立つと考えられます。対してEGCGの抽出には80℃以上の温度が必要といわれていますから、花粉症などのアレルギー軽減を期待して飲むには人を選ぶかもしれません。
カテキンには抗酸化作用の他に血圧上昇抑制・血圧降下作用や、善玉コレステロール増加・悪玉コレステロール減少作用なども報告されています。蓮の花にも抗酸化物質が含まれていますから、カテキンを始めとした食茶の抗酸化成分と合わせて過酸化脂質の生成抑制=血液や血管を綺麗に保つ働きが期待できます。このため蓮茶も緑茶と同じく高血圧・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの生活習慣病予防に役立つと考えられます。
またまた緑茶特有のカテキンで、特に熱湯で浸出した緑茶に多く含まれるエピガロカテキンガレート(没食子酸エピガロカテキン/EGCG)にはインスリンの働きを活性化させる作用があることも報告されています。ダイエット効果が期待されるように糖の消化吸収を穏やかにする=食後血糖値の上昇を抑制する働きもあると考えられていますから、糖尿病予防としても効果が期待できるでしょう。ただしこの場合は熱湯で入れたほうが良いので苦みが強くなります。
蓮の花にも葉と同じく鎮静作用が期待できるアルカロイド類が含まれていると言われています。また緑茶にはカフェインの他にアミノ酸の一種でリラックス効果が期待できるテアニン・神経伝達物質や副腎皮質ホルモンの合成に関わるビタミンCも含まれていますので、ストレス対策として役立ってくれるでしょう。
ただし蓮花茶は緑茶が主体となっており脳を覚醒させて眠気を覚ましたり気持ちをリフレッシュさせる働きのあるカフェインが含まれているため、おやすみ前のサポートとしては適しません。リラックスと覚醒両方の働きが期待できますから、朝や仕事や勉強中の合間にリフレッシュ用として飲む方が良いと考えられます。緑茶は二日酔いの軽減にも良いと言われていますから、飲んだ翌朝のだるさ・憂鬱感対策にも良いかもしれません。
化粧水やコスメ作りなど個人の使用としては用いられませんが、ハスの花に含まれているアルカロイド類には抗酸化作用や美白(メラニン生成抑制)作用が報告されており、ハスの花エキス(抽出物)を配合した化粧品がいくつか販売されています。アルブチンの10倍以上とも言われる美白効果や保湿効果が期待できることからエイジングケア関連の商品が多いようです。
ハスの花(蓮花茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ハスの葉(蓮葉茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>蓮は日本では根をレンコンとして食べる以外あまり利用されませんが、葉や実も生薬として用いられています。また蓮葉茶(荷葉茶)は古代中国から痩身作用が望めるお茶と考えられ、楊貴妃が飲んでいたという逸話もあるほど。現代でもスタイルに気を使う女性を中心に取り入れられているほか、アルカロイド類の働きからストレス対策や不眠症対策としても効果が期待されています。

水の上に顔を出して可憐な花を咲かせるハス。私達にとっても蓮の花や葉は身近なものですし、特に地下茎である蓮根(レンコン)は食材としてもお馴染みの存在ですね。日本ではレンコン以外は観賞用という扱いですが、中国やベトナムでは蓮の実も食用としていますし、葉は笹の葉のような感覚で包みの蒸しに使ったりするようです。そのほか日常的に食べるものではないものの、盂蘭盆会などの仏教祭礼では蓮の葉を細かく刻んでご飯に混ぜ込む・お粥に入れるなどして食べることもあるそうです。
蓮は原産地であるインドでは古くから宗教的にも非常に大切にされてきた存在。ヒンドゥー教の神話や聖典にも多く登場していますし、古代インドでは女性の格付けでも最高位は“パドミニ(蓮女)”とされています。仏教でも大切にされている存在で、仏の智慧や慈悲の象徴とも言われています。
ちなみに日本では軽率であったり品がないことを“はすっぱ(蓮っ葉)”と言いいますが、この由来としては蓮の葉が水面でゆらゆら揺れるから・葉の上で水滴が転がるなどの諸説あります。蓮の葉を悪いニュアンスで使うのは日本くらいで、ほかヒンドゥー教や仏教・密教圏では葉も非常に珍重される存在なのだそうですよ。
蓮のお茶は葉を乾燥させて茶葉として使う蓮葉茶(trà lá sen)・緑茶や茉莉茶などにハスの花の香りを付けた蓮花茶(trà hoa sen)・蓮の実の芯部分を乾燥させたものから浸出するの蓮芯茶(trà tim sen)の大きく3つに分けられます。このうち一般的に“蓮茶(ロータスティー)”と呼ばれるものは蓮の花香を付けた「蓮花茶」で、ほのかに蓮の花の爽やかで甘い香りがするのが特徴です。味は蓮というよりはベースとなるものに近いので、基本的にはあっさりと飲みやすいでしょう。
対して蓮の葉茶は蓮の葉を乾燥させたものですから、葉というか草のような香りを持ちます。ほのかな苦味と甘みがありアッサリとはしていますが、フレーバーティーとも言える蓮花茶よりは好き嫌いが分かれるかもしれません。また蓮芯茶の場合は蓮の葉茶以上にハッキリとした苦味があり、香り・味共に漢方薬を薄めたような印象があります。
蓮の葉は「荷葉(カヨウ)」という呼び名で生薬としても用いられており、止瀉・止血などの効能があるとも言われています。近年は糖・脂肪吸収抑制作用や脂肪分解・燃焼促進などの働きも期待されており、ダイエットサポートサプリメントなどの健康食品にも配合されています。ちなみに古代中国でも蓮葉茶/荷葉茶は痩身効果があるとされ、世界三大美人の一人“楊貴妃”がダイエットや美容のために好んで飲んだお茶とも伝えられているそうです。このため香りがよくリラックス効果が期待される蓮花茶に対して、蓮花茶は現代でも肥満予防やアンチエイジングなど美容面の効果を期待して取り入れる方が多いようです。
蓮の葉に含まれているフラボノイドのネルンボサイドは血行促進作用が期待されています。加えて体液バランスや循環を整える働きがあるミネラル類・腸内の善玉菌の増殖を助けることで腸内フローラのバランス改善や整腸作用があるオリゴ糖(ラフィノース)の補給にも繋がることから、蓮葉茶は便秘やむくみの予防・軽減に役立つと考えられています。
フラボノイドは血行を促すほか抗酸化作用や血中コレステロール低減などの働きが期待できるため、デトックスにも有効と考えられています。また血行が良くなることで新陳代謝の向上にも繋がりますから、血行不良によるむくみや冷え性の軽減などに取り入れられることもあるようです。
古代から痩身茶としてスリムな体を維持したい女性に愛されてきた蓮葉茶ですが、現代でもハスの葉抽出物を使った実験では糖や脂肪の吸収抑制作用が見られたという報告がなされています。空腹時に飲むことで肥満予防効果が期待できますし、蓮葉茶を飲み続けると自然と脂っこい食事にあまり魅力を感じなくなるという説もあります。
脂肪吸収抑制効果が期待できる成分として蓮の葉エキスや抽出物はダイエットサポート系のサプリメントなどに取り入れられていますし、お茶としてもコカ・コーラ社の“LOVE BODY”シリーズ商品にかつて使われていたことがあります。身近なところでは杜仲茶やプーアル茶とブレンドして飲まれる方も多いようです。
蓮の葉は糖や脂肪の吸収を抑えるだけではなく、脂肪分解を促したり脂肪代謝を促進する効果も期待されています。これらの作用については曖昧な点もありますが、血行促進やデトックスに役立つことからも新陳代謝促進に役立つと考えられます。
飲むだけで脂肪低減に繋がるとは考えないほうが無難ですが、便秘やむくみの予防・代謝低下を防ぐ・ビタミンやミネラルが補給できるなどの働きが期待できますから、取り入れて悪いものではないでしょう。脂肪吸収抑制については食前の方が良いとされていますし、麦茶感覚で飲むよりは濃い目に煮出して少量ずつ飲むと良いとも言われていますので、食事前や運動前などに飲んでみても良いかと思います。
ダイエットサポートのほか、蓮の葉茶に期待される作用として紹介されることが多いのがリラックス効果やストレス軽減など精神面に関わるもの。これは蓮に含まれるヌシフエリンやロエメリンなどアルカロイド類が複合して鎮静作用をもたらし、不安・興奮・イライラなどを鎮静すると考えられています。また血圧を鎮静させる働きも期待されていますので、イライラや緊張など心因性の動悸や頭痛軽減に良いとする説もあるようです。
蓮茶はアルカロイド類による鎮静作用から、ストレスや不安などによる不眠の軽減にも役立つと考えられています。蓮をよく利用するベトナムの民間療法では不眠の解消のお茶とも言われているそうですし、ハノイ薬科大学の実験でも蓮茶を飲むと不眠症状の改善がみられたという報告もなされています。薬ではなく食品ですから目覚ましい効果こそ期待できませんが、リラックスタイムの演出も兼ねて取り入れてみると良いでしょう。薬のように起きがけのだるさ等の心配もありません。
香りの印象だけで言うと一般的なロータスティー(蓮花茶)の方が親しみやすく、リラックス効果も高そうに感じますが、蓮花茶は概ね緑茶をベースにしているためカフェインが含まれています。カフェインには覚醒作用がありますから、カフェインを含んでいない蓮葉茶の方がおやすみ前の飲用には適していると言えるでしょう。
蓮の葉にはフラボノイド(ネルンサボサイド)やビタミンCなどの抗酸化物質が含まれていること、脂肪蓄積予防や分解促進作用などによってメタボリックシンドローム予防効果も期待できることから生活習慣病予防にも役立つと考えられています。特に過酸化脂質によって発症リスクが高まる動脈硬化や高血圧予防に有効と言われていますが、糖質の吸収を抑制することから糖尿病予防にも役立つのではないかという見解もあるようです。
抗酸化物質を含むことから蓮葉茶はシミ・シワ・たるみなど肌の老化予防にも取り入れられています。加えてデトックス効果やネルンサボサイドによる血行促進作用なども期待できますから、肌の新陳代謝(ターンオーバー)の促進やくすみ・肌荒れ対策としても役立ってくれるでしょう。アルカロイド類の鎮静作用や睡眠サポートからストレス性の肌荒れ軽減にも効果が期待できます。
蓮の葉(荷葉)は漢方で清熱作用があると考えられており、暑さによる熱中症や夏バテ、発熱・喉の渇き・のぼせ・イライラなどの改善に役立つ生薬とされています。ちなみに漢方の考え方で荷葉の性質は“平性”とされていますから、余剰に発生したもしくは籠もった熱を冷ます働きはあるものの体を冷やす心配はないようです。冷えているのに火照りを感じる“戻り冷え性”の方なども取り入れてみると良いかもしれません。
ハスの葉(蓮葉茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ノニ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ノニは「神からの贈り物」とも称される、140以上の成分を含み様々な健康効果が期待されるスーパーフルーツです。果実だけではなく葉にも豊富な栄養が含まれていますし、癖の強いノニジュースよりもさっぱりとして飲みやすいのがノニ茶の特徴と言えるでしょう。抗酸化物質を豊富に含むためアンチエイジングや生活習慣病予防効果に役立つと考えられているほか、冷え性やむくみの軽減・美肌サポートなど女性に嬉しい効果も期待されています。

ジュースやサプリメントなど健康食品分野で目にする機会が多いノニ。140種類を超える成分を含み、健康で若々しい体の維持をサポートしてくれる食材として期待されている存在です。ここ最近はスーパーフード・スーパーフルーツ呼ばれる食材が注目を集めていますが、ノニもその豊富な成分からスーパーフルーツの一つに数えられています。
植物としては熱帯・亜熱帯地域を中心に自生するアカネ科の樹木で、ハワイ・フィリピン・オーストラリア・インドなど広い範囲に分布しています。ちなみに日本でもお馴染みとなった「ノニ」という呼称はハワイの現地語をそのまま使ったもので、和名はヤエヤマアオキ(八重山青木)と言います。和名の通り日本でも八重山諸島をはじめとする沖縄県や、小笠原諸島などで見ることが出来ます。一部地方の方以外は果実そのものを目にする機会はないかと思いますが、形状としては核果の集合果と呼ばれるもの。表面上は蓮の実に少し似ていますので、見る人によってはグロテスクに見えるかもしれません。
ノニには紀元前から食用とされており、栄養補給に優れた食材であるというだけではなく民間医薬のような形でも取り入れられていました。その優れた作用から万病に効くと考えられ、ポリネシア諸島などでは「驚異のフルーツ」や「神からの贈り物」とも呼ばれていたそう。葉も野菜感覚で食されたりお茶にされていたと考えられていますし、現代でもナシゴレンやトムヤンクンなどの東南アジア料理では使われています。沖縄(琉球王国)でも独特の風味から食用としてこそ利用されていたなかったものの、薬用や染料としては用いられていたそうです。
1700年台後期になるとイギリス海軍で探検家のキャプテン・ジェームズ・クックによって、タヒチ原住民がノニを食べていたことが記録されます。後にはフィジー島や東南アジア・オーストラリアなどでノニ食文化があることが報じられ、欧米でも徐々に知名度が高まっていったようです。EUではヨーロッパにおいて食経験のない食品・食品原料の安全性の基準が高いものを「ノベルフード(Novel Food)」として認定する試みが1997年から行われていますが、ノニ果実を原料とするノニジュース、乾燥もしくは焙煎したノニの葉が共に認定されています。
日本では1999年に国内でのノニジュース販売がスタートされています。スーパーフルーツとして様々な果物がメディアに取り上げられる機会が増えたのは2010年頃からですから、ノニは先駆け的な存在と言えるかもしれません。最初に紹介されたものでもありますし、両方としては果実を使った「ノニジュース」がよく知られていますが、かつて“ドブの味”と称されTVなどで罰ゲームに用いられていたりと、味に難があることもまた話題となっていた存在。近年は粉末化して固めた錠剤やカプセルタイプなど風味を気にせずに取り入れられる形状に加工された商品が流通していますし、ノニジュース以前よりは比較的飲みやすいものが増えているようです。
対してノニ茶はメーカーによって使用部位は異なりますが、果実だけではなく葉や茎を使ったものが多くなっています。味もやや紅茶のような渋味があるもののフルーティーさを含んでおり、またメーカーによってはジャスミンなどを加えて風味を整えたものもあり“飲みやすい”のが第一のメリットと言えるかもしれません。果実だけではなく葉などにも多くの健康成分が含まれていますし、他のお茶と組み合わせて使えること・乾燥されているので日持ちが比較的良いこともあり扱いやすい存在と言えます。ノニジュースのほうが脂溶性の栄養素を摂取するという点ではメリットがありますが、味が心配な方・ノニジュースに苦い経験がある方であればノニ茶の方が失敗は少ないでしょう。
ノニにはビタミンCを始めとするビタミン類やフラボノイド配糖体・イリドイド配糖体など、抗酸化作用を持つフィトケミカルが豊富に含まれています。このためノニは加齢や様々なストレスによって発生する活性酸素の過剰増加を抑制し、細胞が酸化されることで起こる筋肉や内臓の機能低下・老化を予防する働きが期待されています。お茶の場合はβカロテンやビタミンEなどの脂溶性成分をしっかり摂取できるとは言い難いですが、それを除いたとしても抗酸化物質の補給源としてアンチエイジングのサポートに役立つ存在と考えられています。
血中の脂質は活性酸素と結合して過酸化脂質に変化します。この過酸化脂質は血管壁に付着して血管を狭めたり血管の柔軟性を失わせてしまうことから、血栓や動脈硬化などの原因となります。また血流が滞ることで心臓に負担がかかり、高血圧のリスクも高めることに繋がると考えられます。抗酸化物質は過酸化脂質の生成抑制作用が期待できるでしょう。
またノニに含まれているクマリン類の一種スコポレチンには血圧降下作用や血管拡張・弾力機能保持などの働きも期待されています。カリウムによる血圧降下作用と合わせてスムーズな血液循環をサポートし、高血圧や動脈硬化予防に役立つのではないかと考えられています。お茶として飲む場合にどの程度摂取出来るかは曖昧ですが、ノニに含まれている不飽和脂肪酸や植物性ステロールにはコレステロール低減効果も報告されています。
ノニに含まれているプロゼロニンという物質は体内でプロゼロネーゼと結合し“ゼロニン”という物質に変化し、細胞修復促進やインスリン分泌を調整することで血糖値を正常に保つ働きがあると言われています。しかしノニにゼロニン・プロゼロニン・プロゼロネーゼが含まれていることは確認できず科学的根拠のないものである、という報告もなされていますので血糖値上昇抑制については過信しないほうが無難でしょう。(参照:東京ノニ研究所)
インスリン分泌・血糖値変動などに対しての直接的な働きかけは期待できませんが、ノニは様々な抗酸化物質や栄養成分を含むことから新陳代謝促進による代謝向上などのサポートには役立ちます。血糖値上昇や糖尿病に伴う諸症状の原因としても活性酸素過剰が考えられていますから、全くの無意味というわけではないでしょう。ノニ茶もノニジュースも医薬品ではなく食品ですから、健康維持のサポート用としては心強い存在と言えそうです。
高血圧予防としても触れましたが、ノニにはカリウムが多く含まれています。カリウムは余剰ナトリウムの排出を促してくれる成分ですから、塩辛い食事などによってナトリウム過剰状態になっている際に蓄えたれた水分の排出を促す=むくみの改善にも効果が期待できます。加えて芳香成分(クマリン類)の一種であるスコポレチンも血管状態や血流を整える働きがあるとされていますから、血行不良や血管透過性などの問題から起こるむくみ軽減にも効果が期待されています。
スコポレチンや抗酸化物質は血液・血管をキレイな状態に保ってくれますし、ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートすることで血管、特に毛細血管を丈夫に保つという役割もあります。ノニは不足しがちな栄養素の補給にも役立ちますので新陳代謝の向上にも効果が期待できるでしょう。これらのことから血行不良やそれに起因する肩こりなどの改善のほか、冷え性や末端冷え性などの軽減にもノニは役立つと考えられています。
ノニに含まれている抗酸化物質は酸化による身体の機能低下を予防することで、免疫力低下を防ぐことにも役立つと考えられます。血行促進や代謝向上などの働きや、それによって体が温まることも免疫力向上に繋がりますね。またビタミンCは白血球の活性を高める・自身が細菌やウィルスを攻撃するなどより直接的な免疫機能のサポート効果も認められていますから、風邪やインフルエンザ予防にも役立ってくれるでしょう。そのほかノニの根部分に多く含まれている赤色(モリンジン)と黄色(モリンドン)の色素成分にも殺菌・抗菌作用があるとされ、ビタミンCなどと合わせて感染症予防効果が期待されています。
ノニそのものはビタミン・ミネラル・アミノ酸・脂肪酸など様々な栄養成分を含む食材であり、それらをバランスよく補給できることで代謝向上や脂肪燃焼促進に良いと言われています。お茶として飲む場合は摂取できる成分が制限されますが、ビタミンCなどの抗酸化物質・血行促進などの働きが期待されるスコポレチンなどが含まれていますから、代謝機能低下の予防もしくは機能改善のサポートとして役立つと考えられます。
加えて血行促進やカリウムの補給などでむくみ軽減にも効果が期待できますから、ダイエット中の方のサポートとしても心強い存在と言えるでしょう。味にクセがなく飲みやすいのでダイエットサポートとしてはサラシアやグァバ・菊芋茶と、むくみ対策としてはシトルリンティーやハトムギ茶など、様々なお茶とブレンドして取り入れてみても良いでしょう。
抗酸化成分を豊富に含むノニは体内だけではなく、お肌のアンチエイジングにも高い効果が期待されています。抗酸化作用やスコポレチンによる血行促進作用などから肌全体の透明感を高めトーンアップにも効果が期待できますし、メラニン色素の沈着予防や分解促進・コラーゲン生成促進など美肌・美白に関わりの深いビタミンCも豊富に含まれています。シミ予防だけではなく、肌全体のくすみや黒ずみが気になる方の場合でも嬉しい効果が期待できるでしょう。
加えて皮膚の保持や正常なターンオーバーに欠かせないミネラルやアミノ酸の補給にも役立つため、ノニは肌老化予防だけではなく美肌保持全般に役立つと考えられています。過酸化脂質が原因と考えられている大人ニキビ、栄養の偏りで起こる肌荒れ予防にも効果が期待できますね。内側からの紫外線対策・美肌サポートとして取り入れてみても良いかもしれません。美白用であれば韃靼蕎麦茶・アンチエイジングや皮膚の健康維持であればルイボスや緑茶など目的に合わせてブレンドしてみるのもおすすめです。
スコポチレンに抗アレルギー・炎症抑制作用があるとされ、成分としては抗ヒスタミン剤としても利用されています。このためスコポレチン含むノニも発熱・頭痛・リウマチや関節炎などの痛みや炎症軽減に役立つのではないかと考えられています。ちなみにプロキセロニンにもアレルギー抑制作用があると言われていますが、ノニに本当に含まれているかはハッキリしていませんので考えないようにした方が良いでしょう。
プロキセロニンを抜きにしてもスコポレチンによる炎症抑制作用に加え、抗酸化作用や血行が良くなり老廃物の排出が促されることも免疫力の正常化に繋がると考えられます。そのほか植物ステロールも免疫機能の正常化に関係すると考えられていることもあり、花粉症などのアレルギー症状軽減にも効果が期待されています。
ビタミンCは副腎皮質ホルモンや神経伝達物質の合成をサポートすることで、ストレス耐性を高め精神安定をサポートしてくれます。加えてスコポレチンは脳内で松果腺を刺激しセロトニンやメラトニンの合成・分泌を調整する働きがあるのではないかと考えられていますし、そのほかにもノニには精神安定に役立つテルペン類などの芳香成分も含まれています。これらの成分が複合して働くことでノニはストレス軽減や精神安定効果が期待されています。ストレスを和らげること・メラトニンの分泌をサポートする働きが期待できることから、不眠軽減に役立つとする説もあります。
手作りコスメ基材としてはあまり使われていませんが、ノニ果実・種子エキス、ヤエヤマアオキ葉汁などノニ由来抽出物は化粧品原料として利用されています。潤いやハリを高めるなど肌のコンディションを整える働きが期待されていますし、ノニの葉抽出物を塗布した実験では紫外線カット効果なども報告されているそうです。
身近なところではノニ茶やノニジュースを濾したものを化粧水代わりに使うとシミ取り・アンチエイジングに良いという説もありますが、肌荒れ等を起こすこともあるようなので使用には注意が必要です。そのほか優れた殺菌作用を持つモリンドン、モリンデンを含むことから、浸出液を塗ると水虫に良いとも言われています。
ノニ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>チャイブ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アサツキと非常によく似た外見でまろやかな風味を持つチャイブは西洋の食材・ハーブという印象が強いですが、中国や北海道など北半球に広く自生する植物です。ネギ属の代表成分と言えるアリシンなどの硫黄化合物を含み、ビタミンB1の働きを高めることで疲労回復や強壮効果が期待されています。またアリシンは血液や血管を綺麗に保ち生活習慣病予防や冷え性の軽減に、抗菌作用と合わせて風邪予防などにも効果が期待されています。

チャイブはフランス語で“シブレット”とも呼ばれる、アサツキに似た細長いネギ属の植物です。ちなみに和名では西洋浅葱(セイヨウアサツキ)やエゾネギとも呼ばれていますが、植物分類上はアサツキのほうがチャイブの変種という扱いになっています。ネギ属の植物ですのでネギやニラなどと同じく独特の臭気を持っていますが、チャイブは味・香りともに柔らかいのが特徴と言われています。食用だけではなく、赤紫色のこんもりとした可愛らしい花が付くこと・バラの黒点病を抑えるなどコンパニオンプランツとしても優秀なことから園芸用としても一定の人気があるようです。
チャイブは北半球に広く自生しており、厳密に“西洋”が原産という訳ではありません。エゾネギとも呼ばれているように日本でも北海道や東北など北側の地域に自生しています。歴史上古くからチャイブを用いていたとされるのは中国で、約5000年前には既に利用されていたのではないかとも言われています。また中国では古くから食欲増進・胃腸の働きを促す働きがあることも認められており、殺菌効果があることと合わせて魚料理にチャイブを使ったという紀元前1000年頃のレシピも残っているそうです。
ヨーロッパへの伝播は2000年以上前の古代ギリシア時代という説もありますが、13世紀に中国を訪れたマルコ・ポーロがチャイブを気に入ってヨーロッパへ持ち帰ったという逸話もよく知られています。その後栽培や利用が広がり、16世紀頃までにはヨーロッパでも一般的なハーブの一つに数えられる存在となったようです。13世紀までヨーロッパにチャイブが伝わっていなかったかはさておき、マルコ・ポーロは帰国後もチャイブを好んだそうですし、栽培・使用方法などの広がりの一端を担っていたことは間違いないでしょう。
チャイブの風味はマイルドではあるもののネギやアサツキなどに近く、用途としても煮込み料理などで香草感覚で用いたり料理の彩りを兼ねて散らしたりなど日本のネギに近い感覚で取り入れられています。チャイブに馴染みはなくともフランス料理を始めとする洋食でよく目にするアサツキや小ネギのようなもの、と言うと見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。そのほかチャイブの花もエディブルフラワーとしてサラダやサンドイッチ・カクテルなどの飲料類などにも使われています。
栽培する場合は根本を少し残して刈り取ることで、再び葉が伸びて収穫を繰り返せるのも嬉しいところ。プランターでのベランダ栽培でも比較的育てやすいこと、クセの少ない葉ネギ感覚で使えることもあり日本でもお家で栽培される方が増えているそうです。
ハーブとしては中国で胃腸機能促進や止血などに、ヨーロッパでは貧血や頭痛・発熱時などに良いハーブとしてチャイブは取り入れられていたようです。どちらにせよ日本における“ネギ”に近い扱いですから、食材としてもハーブとしてみても受け入れやすい存在と言えるかもしれません。そのまま野菜感覚で利用できる食材ですから、チャイブティーにするよりもサラダなどに利用した方が脂溶性ビタミンやミネラルなどの栄養補給という面では優れています。ただし香りの成分にも有用な働きがあると考えられていますから、花が咲いたしまって葉が固く食べにくくなった時・大量すぎて使い切れない時などに“チャイブティー”を試してみても良いのではないでしょうか。
チャイブに含まれている硫化アリル(アリシン)などの硫黄化合物は消化液の分泌を促し、消化促進に役立つと考えられています。また消化が促されることで食欲を高めることにも繋がるため、胃腸機能全体のサポートに効果が期待できるでしょう。チャイブが薬味として用いられたり、食事とともに飲むお茶として供されることがあるのは殺菌作用で食中毒などの予防に役立つほか、食欲を高める・消化を助けるという働きが期待できるためであるとも言われています。
チャイブやネギなどの臭気の元とされる硫化アリル(アリシン)はビタミンB1の吸収促進や、体内におけるビタミンB1の継続時間を長くするなどの働きが認められています。ビタミンB1は糖代謝の中で補酵素として働くビタミンのため、アリシンによってビタミンB1の働きが補助され糖代謝が促進することで、糖からのエネルギー転換や疲労物質と言われる“乳酸”などの代謝を促す=疲労や筋肉痛の回復促進に役立つと考えられています。
また脳のエネルギーとなる糖の代謝に関わることから、ビタミンB1の不足は慢性疲労やだるさ・むくみなどの原因にもなると言われています。チャイブ、特にチャイブティーはビタミンB1そのものが多く含むわけではありませんが、食事とともにチャイブティーを飲むようにするとビタミンB1の補給に役立ってくれるでしょう。食欲増進にも効果が期待できますから、体調を崩し気味な時やスタミナを付けたい時にも適しています。
硫化アリル(アリシン)は血液を固まりにくくする働きがあり、スムーズな血流の保持に役立つと考えられています。ニンニクやネギが血液サラサラ効果がある・冷え性の軽減に良いと言われるのもアリシンを含んでいることが関係していますから、同じくアリシンを含むチャイブもまた血流サポートや冷え性軽減に効果が期待できます。血液凝固を防ぐだけではなく、ビタミンB1の働きを助け代謝を促すことも冷え性の改善に役立ってくれるでしょう。
ネギ属の植物は古くから食中毒や病気の予防に取り入れられてきた存在であり、現在でも含まれる硫化アリル(アリシン)に強い殺菌作用があることが認められています。チャイブもヨーロッパでは風邪のケアなどに取り入れられてきた存在ですし、抗菌作用が見られたという報告もなされています。免疫力アップに役立つビタミンCも豊富に含まれていますから、風邪やインフルエンザ予防にも効果が期待できるでしょう。
またホットのお茶で飲むと直接的に体を温められること、血行促進や代謝促進などの働きも体を温めることに繋がることから風邪気味の時や悪寒がする時などにも適しています。アリシンは消化機能を活発化させたりビタミンB1の吸収を助ける働きもありますから、風邪予防から回復サポートまで幅広く役立つと考えられます。
チャイブそのものはヨーロッパは古くは貧血改善に取り入れられていた存在です。栄養価的に見ても鉄分を多く含み、鉄分の吸収を高めるビタミンCも豊富に含まれていることから、貧血予防に役立つ役立つ食材と言えます。ただしチャイブにお湯を注いで浸出されたチャーブティーの場合は水分に進出される鉄分はごく一部と考えられます。不足しやすい鉄分の補給に役立つことから貧血予防に役立つとされていますが、どちらかと言うとビタミンCの補給をメインと考えて鉄分の多い食材・食事と合わせて食べるようにすると良いでしょう。
チャイブに含まれている硫化アリル(アリシン)は血液循環や冷え性の改善だけではなく、血栓や動脈硬化など生活習慣病予防にも効果が期待されています。これはアリシンが抗血液凝固作用に加え、コレステロール値の上昇抑制・抗酸化作用が報告されている成分でもあるためです。コレステロールと活性酸素が結びついて出来る過酸化脂質は血管に付着して動脈硬化の原因ともなりますから、血液・血管状態両方の面から血液循環をサポートする働きが期待されています。
加えてアリシンはビタミンB1の働きを高めること作用もあります。動物実験ではアリシンを摂取すると血糖値の上場抑制効果が見られたことも報告されており、アリシンとビタミンB1はインスリンの分泌を促すことで血糖値を正常に保つ働きもあるのではないかと考えられています。チャイブにはアリシンの他にも抗酸化作用を持つビタミンCが含まれていますから、抗酸化という点からも糖尿病・糖尿病合併症予防に効果が期待できるでしょう。
ビタミンB1は糖代謝の補酵素として用いられる他、脳の中枢神経を正常に保つことにも関係しているビタミンです。このためビタミンB1やその働きを高めるアリシンを補うことで、ビタミンB1不足によって起こるイライラなどの情緒不安定さ・集中力低下などを予防する働きがあると考えられています。またアリシンそのものに鎮静作用があるという説もありますし、チャイブには抗ストレスホルモンの生成に必要なビタミンCも含まれていますから、ストレス対策としても役立つと考えられます。
日本でもネギやタマネギを枕元に置くと寝付きを助けるという民間療法が取り入れられていますが、これもアリシンの働きによるものと言われています。風味がまろやかとは言われつつもネギ臭さがありますが、チャイブティーをおやすみ前のお茶として取り入れてみても良いかもしれません。
チャイブ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>フェヌグリーク<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>カレーの香辛料の一つでもあるフェヌグリーク。日本では馴染みのないハーブでしたが近年ジオスゲニンというホルモン前駆体(DHEA)類似物質を含むことが注目され、女性であれば母乳分泌サポートやバストアップに、男性用としては精力増強用などに取り入れられています。そのほかガラクトマンナンなどを含むことから血糖値の上昇を抑える働きが報告されており、糖尿病予防や肥満予防効果も期待されています。

カレーなどの香辛料に使わえる、焦げた砂糖のような香りが特徴のフェヌグリーク。日本ではハーブやスパイス類にお詳しい方・エスニック料理が好きという方以外はあまり馴染みのない存在でしたが、近年はバストアップ効果が期待できると報じられたり、バストケアサプリメントに配合されていることもありますので「聞いたことがある」という女性もいらっしゃるかもしれません。ブレンドテイーやサプリメントはさておき、フェヌグリークの代表的な活用方法というと“カレー”が挙げられます。じっくり加熱することで香りだけではなく味にも甘さが出るので、コク・深みを付けるにも良いのだとか。
カレースパイスという印象が強いですが、ジャムやクッキーなどの焼き菓子にも合いますよ。その特徴的な甘い香りからフェヌグリーク抽出エキスはタバコの香り付け・メープルシロップの風味を引き立たてる添加物などにも使われていそう。またインド・中近東地域で種子部分はハーブ(香辛料)としてだけではなく豆としても使われており、アフガニスタンではスイーツにも使われています。それ以外の地域でもたんぱく質の豊富な食材としてベジタリアン・ヴィーガンの方に取り入れられているようです。ちなみにインドなどでは葉も葉菜・ハーブとして利用されているそう。日本でも種子から発芽させたスプラウトを“もやし”として取り入れている方もいらっしゃるようです。
豆の一つとして扱われることもある通り、フェヌグリークはマメ科に分類される植物で原産は地中海地方とされています。とは言えかなり古い時代に中近東・インド方面やアフリカへと伝わっていたと考えられており、古代エジプトの墓からも発見されています。古代ギリシア人やローマ人も食用・薬用として利用していたほか、かなり古い時代から牧草用としての栽培も行われていたと考えられており“最も古くから栽培されていた植物”の一つにも数えられています。フェヌグリークという呼び名や学名(種子名)は「ギリシアの干し草」を意味する古いラテン語に由来するのだそう。
フェヌグリークは古くから民間医薬として内服で滋養強壮・消化器トラブル・催乳(母乳の出を良くする)・丹精機能を高めるなど、外用で怪我の手当や皮膚炎症のケアにと幅広く利用されてきました。インドのアーユルヴェーダでも取り入れられていますし、インドでは母乳の出を良くするハーブとして授乳期の女性だけではなく乳牛にも使うことがあるそう。歴史は比較的浅いものの中国医学(漢方)でも生薬「胡盧巴(フルバ)」として利用されています。現代でもドイツの薬用植物評価委員会(コミッションE)でも消化器系への作用が認められていますし、近年は脂肪蓄積予防や血糖値降下への関与が報告されたことで現在も様々な研究がなされているそうです。
フェヌグリークは西洋で伝統的に食欲増進や消化促進のハーブとして用いられており、コミッションEにおいても消化不良や食欲増進に対する有効性が認められています。インド伝統医学アーユルヴェーダでも消化を助ける薬草として利用されており、カレーに使われるのも風味の問題だけではなく消化を良くするという意味もあると言われています。
ただしフェヌグリークを大量摂取した場合や体質に合わない場合は胃粘膜の炎症や逆流・消化不良・軽度の腹部膨満などを起こす可能性が指摘されています。元々消化器系の疾患や炎症がある方は使用を控えるようにし、胃腸に不快感があった場合は使用を停止するようにしてください。豆の一つとして食用されているものですから香辛料として使ったりハーブティーにして適量飲む程度であれば心配は無いと言われていますが、食べ過ぎ・飲み過ぎには注意するようにしましょう。
フェヌグリークには多糖類の一種で水溶性食物繊維に分類されるガラクトマンナンが多く含まれています。ガラクトマンナンは便の水分量を調整することで便秘や下痢を改善する整腸作用があり、特定保健用食品(トクホ)でも「お腹の調子を整える」食品として認められています。フェヌグリークそのものについては作用が認められているわけではありませんが、ガラクトマンナンを含む=整腸作用が期待できるハーブとして、特に便秘の改善に取り入れられています。
ヨーロッパ・インド・中国など各地の伝統医療の中で、フェヌグリークは滋養強壮に役立つハーブとして取り入れられてきました。フェヌグリークが栄養補給や強壮などに役立つとされる理由としてはリジンやトリプトファンなどのアミノ酸を含むこと・胃腸機能の働きを助けること、加えて近年はフェヌグリークサポニンの構成物質に「ジオスゲニン(ディオスニゲニン)」という成分が含まれていることも注目されています。
ジオスゲニンは山芋や自然薯の健康成分として紹介されることも多い成分で、若返りホルモンとも呼ばれる「デヒトロエピアンドロステロン(DHEA)」と構造が似ていることから、DHEAの代替品としての作用が期待されています。DHEAは性ホルモンや副腎皮質ホルモン・成長ホルモンなどの前駆物質として働くことが認められています。このためジオスゲニンを含む食材を摂取することで各種ホルモンの不足が緩和される=疲労回復や体調が整うのではないかと考えられています。
フェヌグリークには含まれているサポニンは悪玉コレステロール低下や、血栓や動脈硬化の元となる過酸化脂質の生成を抑制する働きがあります。またガラクトマンナンは食物繊維として働きますから、余分なコレステロールの排出を促してくれます。この働きから血液循環をスムーズにして高血圧や動脈硬化などの生活習慣病予防に効果が期待できますし、過酸化脂質量を抑えることで肝臓への負担を軽減し肝機能向上にも繋がると考えられています。
加えてガラクトマンナンは水を含んでゲル化することで、摂取した食事(糖質)の吸収を抑える働きも認められています。糖質の吸収が穏やかになることで血糖値の急激な上昇を抑えることになりますし、サポニンにも血糖値上昇抑制効果が期待されています。このためフェヌグリークは血糖値急上昇=インスリン分泌を抑え、膵臓疲労によって起こるⅡ型糖尿病予防にも効果が期待されています。
フェヌグリークに含まれている「ジオスゲニン」というステロイドサポニンは、DHEA(デヒトロエピアンドロステロン)類似物質としての働きが期待されています。プロゲステロン(黄体ホルモン)物質として紹介されることもありますがDHEAは“ホルモンの母”とも呼ばれる存在で、プロゲステロンだけではなくエストロゲンやテストステロンなど様々なホルモンの前駆体として働くと考えられています。
上でもご紹介したように古くからインドなどでフェヌグリークは母乳分泌のサポート取り入れられてきたハーブです。これはジオスゲニンが体内で女性ホルモンへと変換されることで母乳分泌が高まるのではないかと考えられています。しかしフェヌグリークによる母乳量増加については摂取しなくても違いはないという報告もあり、はっきりとしていません。時代や土地などを考えるとホルモンがどうというよりは「栄養がある・滋養強壮効果によるもの」という可能性もあります。あくまでも食品なので無理をして摂取せず、体質に合うか・自分にとって良いかで選ぶと良いでしょう。サプリやハーブティーとしてはよくフェンネル・レモングラスと組み合わせて使われています。
また近年は欧米を中心にジオスゲニン摂取で女性ホルモンの分泌促進が期待できることから、バストアップに役立つのではないかと美容面からも注目されています。バストアップと言うと大豆イソフラボンやプエラリアミリフィカなど植物性“エストロゲン”の方が取り上げられる機会が多いですが、これはエストロゲンが乳腺の増加・バストへの脂肪蓄積に関係するホルモンとされているため。対してプロゲステロンは乳腺を発達させる働きがあると考えられており、バストアップにはどちらか一方のホルモン分泌を促すのではなく、女性ホルモンの分泌バランスを整えることが大切とされています。この点フェヌグリーク(ジオスゲニン)はどちらのホルモンにもなる可能性がありますから、適量を取り入れてみても良いでしょう。
様々なホルモンの原料となるDHEA(デヒトロエピアンドロステロン)は年齢とともに減少し、60代では20代の約30%まで分泌量が減少することが報告されています。更年期障害はエストロゲンの分泌低下が主原因と言われていますから、エストロゲンの元となるDHEAの減少も関係が深いと考えられます。
フェヌグリークに含まれているジオスゲニンはDHEA類似物質として、ホルモン前駆体としての働きが期待されています。このためエストロゲンの急激な減少を穏やかにすることで更年期障害やの軽減にも役立つのではないかと考えられています。またエストロゲンによるカルシウム保持機能が低下することで発症リスクが高まる骨粗鬆症予防にも役立つと考えられており、動物実験ではエストロゲンやDHEAと同様の効果が見られたとの報告もなされています。
更年期障害がエストロゲン不足であるのに対し、生理前の不調PMS(月経前症候群)や月経不順・生理痛などの場合はエストロゲン過剰(プロゲステロン不足)の可能性もあると指摘されています。フィトエストロゲンも実際のエストロゲンよりは作用が弱いためホルモンバランスを整える方向に働くとは考えられていますが、摂取量によってはホルモンバランスが崩れる・エストロゲン依存性腫瘍などのリスクを高める可能性もあります。ジオスゲニンは特定のホルモン様物質ではなくホルモン前駆体(DHEA)類似物質として様々なホルモンの原料になるため、ホルモンとしての直接的な働きかけはない=副作用の心配が少ないと考えられています。
報告件数などの問題からはっきりとしていない点も多いですが、必要に応じてホルモンバランスを整えることで女性特有の不調緩和に役立つのではないかと期待されています。月経痛の緩和であればカモミールやサフラワー、PMSの緩和であればラズベリーリーフやチェストツリーなどにブレンドして取り入れてみても良いのではないでしょうか。またホルモンバランスや月経リズムが整える働きが期待できることから、フェヌグリークは妊娠しやすい体作り(妊活)サポート用のティー・サブリメントにも配合されています。
女性ホルモン前駆体と紹介されることもあるジオスゲニンですが、ホルモン前駆体(DHEA)類似物質ですから「テストステロン」などの男性ホルモンに分化する可能性もあります。即効性は期待できませんが副作用の心配が少ないので、男性でも妊活用などに効果が期待できるでしょう。
フェヌグリーク抽出物の摂取で性欲が向上する・テストロンレベルが増加するなどの報告もなされており、勃起障害などの改善用としても効果が期待されています。インドでも伝統的に男性の精力増強剤として利用されてきたのだとか。日本でも男性機能のサポート用としてマカと組み合わせたサプリメントなどが販売されています。
漢方の中でフェヌグリーク(胡芦巴)は体を温める作用が強い「大温」の性質を持つ生薬に分類されています。ハーブ療法やアーユルヴェーダのように胃腸薬・消化促進剤としては利用されませんが、冷えから起こる腹痛の軽減用として用いられる事があるようです。
身体を温める働きが期待できることから冷え性の改善や、風邪気味・悪寒がするときなどにも適していると考えられています。加えてフェヌグリークには鎮痛・抗炎症作用期待できることから、冷えにより傷みが悪化する関節炎やリウマチなどの痛みの緩和にも用いられています。冷えや冷えによる痛みの緩和用としては、ジンジャーやターメリックなどと組み合わせて利用すると良いようです。
動物実験ではフェヌグリークに脂肪蓄積抑制効果が見られたという報告もなされており、ダイエットサポートティーとしても効果が期待されています。フェヌグリークは糖の吸収を抑える働きがあるガラクトマンナンを含む他、サポニンも腸で吸収されたブドウ糖が脂肪と結合・脂肪として蓄えられるのを防ぐ働きがあると考えられています。糖を脂肪として蓄えるインスリンの過剰分泌を抑える(血糖値の急激な上昇を抑える)働きと合わせて、特に糖質摂取が多い方に適していそうですね。
ジオスゲニンは筋肉増強効果が期待されていますから、運動を取り入れたダイエットと組み合わせて使うと良いという説もあります。そのほかホルモンバランスが整う・エストロゲン分泌が増えるとして乾燥肌対策や美白など美肌作りにも効果が期待されています。
アルツハイマー病患者は血中DHEAが低いという報告がされており、DHEAとアルツハイマーの発症についての関係が注目されています。アルツハイマー患者に対してのDHEA投与では有意義な改善は見られたかったとする報告もあり、治療への有効性についてはさほど期待できないという見解が主流なようです。しかし予防という点ではDHEAの減少を抑えることが役立つのではないかとする説もあります。
フェヌグリークにはDHEA類似物質であるジオスゲニンが含まれていますし、その他にも脳神経細胞成長作用が期待されているアルカロイドのトリゴネリン・血栓を予防するサポニンなどが含まれています。このためアルツハイマー症や認知症予防にも効果が期待されています。
フェヌグリークは去痰・抗炎症作用が期待され、民間療法として咳・痰・気管支炎の緩和にも使われています。古くは結核の治療にも使われたことがあるのだとか。成分的に見てもサポニンや粘液質などの働きで去痰、呼吸器系の保護や炎症軽減に役立つとされています。
フェヌグリークを使ってお茶を淹れる場合は、ホール(豆状)のフェヌグリークを砕くか潰すかするとより成分を浸出しやすくなります。軽くローストしてから砕くようにすると甘い香りが引き立ちます。
カップ一杯あたり大さじ1程度・熱湯を注いで5分程度の蒸らしが目安と言われていますが、お好みあわせて調節するようにしましょう。シングルでしっかり淹れてしまと苦味がありますので、ブレンドティーを作ったり紅茶ベースで少量フェヌグリークを加える程度の方が飲みやすいと思います。
フェヌグリークは抗炎症作用を持つハーブとして外用でも利用されてきました。浸出液(ティー)を布につけて湿布として利用することで筋肉痛や打撲、関節痛・神経痛・痛風などの痛みの軽減に役立つとされています。湿疹やニキビには浸出液をコットンにつけて置くと良いと言われていますが、逆に炎症を起こす原因になる可能性もありますので事前にパッチテストを行うようにしましょう。
日本ではあまり見かけませんが、アーユルヴェーダ系の化粧品ではフェヌグリーク抽出物(コロハ種子エキス)が皮膚コンディショニング剤として配合されているようです。独特の甘苦い香りがあることから天然由来の香料としても使われているそう。抗炎症効果のほか皮膚洗浄効果も期待できるとして石鹸やシャンプーなどにも配合されています。
そのほかフェヌグリークパウダーをキャリアオイルに混ぜてパックにすると肌のアンチエイジングに、ヨーグルトと混ぜてマッサージすると穏やかなピーリング効果・毛穴の黒ずみ除去などに良いとされています。欧米ではフェヌグリークティーで洗顔するという方法もあるようです。日本ではほとんど外用・化粧品用として利用されていないものですから、試す場合はしっかりとパッチテストをしてください。
フェヌグリーク<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>グァバ/シジュウム<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>暖かい地域のフルーツとして知られる“グァバ”の葉を主原料としたグァバ茶はポリフェノールとビタミンCを豊富に含み、健康面でも美容面でも様々な効果が期待される健康茶の一つです。抗酸化作用が高いことからアンチエイジングや免疫能正常化に繋がると考えられていますし、糖の吸収を抑制する働きが報告されているため糖尿病予防やダイエットサポートなどにも取り入れられています。

トロピカルフルーツの一つとして知られているグァバ。台湾やタイ・ベトナムなどの露店ではメジャーな果物の一つとして親しまれていますし、国内であれば沖縄県でも食べることが出来ます。実際に果物を口にしたことはなくても、ジュースやお菓子のフレーバーとして見かけることもありますね。果実のグァバもビタミン含有量が多く、特にビタミンCについてはアセロラに次ぐ含有量であることから美容フルーツとして注目されています。また「葉」の部分もポリフェノールやビタミンが豊富に含まれており、お茶として飲むことで生活習慣病予防や美白など様々な健康効果が期待されています。ウコン茶・クミスクチン茶と共に沖縄三大薬草茶にも数えられています。
ちなみにグアバの和名は“蕃石榴(バンジロウ)”というのが正式なようですが、生薬としては同じ漢字で“バンセキリュウ”と読まれています。沖縄県ではバンシルーやバンチュルなどと呼ぶようですが、現在は全国的に「グァバ」と呼ぶのが一般的になっています。植物分類としてはフトモモ科バンジロウ属に分類されています。身近なところであればティーツリーなどと同科に当たるためか、お茶の香りがティーツリーに似ていると感じる方も多いのだとか。
ドラッグストアなどで販売されている商品にも「シジュウムグァバ茶」という様な表記をされている商品もありますし、書籍や健康茶紹介サイトなどでもシジュウム(グァバ)茶と同一のもの・別名として扱われていることが多いかと思います。反面全く別の植物であるとしている販売社さんもあり、曖昧な点が多い存在。
植物分類での呼び名から考えると「ジジュウム」という呼び名は学名のバンジロウ属“Psidium”をカタカナで書いたものですから、グァバ茶もシジュウム茶に含まれるというのは間違いないことでしょう。同じPsidium属には100以上の種類があるとされていますし、wikipediaによるとPsidium属の植物を総称して「グァバ」と呼ぶこともあるようなのでグァバ茶=シジュウム茶で概ね間違いは無いと言えます。
グァバではないとしている「シジュウム」のはコモングァバ(Psidium guajava)ではないPsidium属の植物を利用していると考えられますが、原材料植物として学名の表記まではなされていないものが多いためハッキリしない点もあります。健康茶として期待されている働きについてもグァバが良い・ジジュウムが良いなど諸説ありますが、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー対策・血糖値上昇抑制などに役立つとされるタンニンやケルセチンなどのポリフェノールはどちらにも含まれています。健康茶(食品)ですからそこまで気にする必要は無いのではないかと思います。
グァバ茶にはタンニンやケルセチンなどのポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは活性酸素による酸化を防ぐ働きが期待できますし、グァバには同じく抗酸化作用を持つビタミンであるビタミンCも含まれています。これら抗酸化成分の働きによって血中脂質・コレステロールの酸化によるドロドロ血液を予防する血液サラサラ茶として紹介されることも多く、LDLコレステロールが酸化して血管の内側に蓄積し血管が狭められることで起こる動脈硬化血栓の予防に効果が期待されています。
またケルセチンは“ビタミンP”と呼ばれるビタミンCの働きを助ける成分でもあります。ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートする働きがある成分として美肌用として取り入れられることが多いですが、血管の結合にもコラーゲンが使われており血管のしなやかさ・強度を保持しています。グァバ茶には血管状態を保持するビタミンCとケルセチンが含まれていますから、抗酸化作用と相乗して動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞など血流関係の予防に効果的だと考えられています。
高血圧の原因の一つとして「ナトリウム過剰」が挙げられます。ナトリウムは身体の維持に必要なミネラルでもありますが過剰に摂取すると悪影響を与える成分でもあるため、血中ナトリウム濃度が上昇すると身体は水分を取り込みナトリウム濃度を低下させようとします。この際に水分(体液)量が増えることでむくみが起こったり、増えた体液で血管が圧迫されて血圧が高くなるなどの減少が起こります。高血圧予防や改善に減塩が挙げられるのもこのためです。
ナトリウムと体内でバランスを取り合っているミネラルとして“カリウム”があります。カリウムはナトリウムの排出を促す作用もあるため塩辛い食事の後のむくみ対策、高血圧予防に有効とされています。グァバは葉・果実共にこのカリウムが多く含まれていいるほか、血管や血液の状態をサポートしてくれるケルセチンやビタミンCも含まれているため高血圧予防に役立つと考えられています。
グァバの葉に含まれているポリフェノールは糖質をブドウ糖に分解する酵素(アミラーゼ)の働きを抑える働きがあり、小腸でのブドウ糖吸収率を抑える=血糖値の上昇を抑える働きがあることが報告されています。血糖値が急激に上昇するとインスリン分泌量も増えてしまうため、血糖値の急激な上昇を抑えることで糖尿病予防効果が期待されています。このためグァバ茶は血糖値が気になる方のサポート茶としても取り入れられており、特定保健用食品(トクホ)に承認されている商品もあります。
グァバはビタミンCが豊富な果実の一つに数えられていますが、実は“葉”にもビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCはストレスを感じた時にストレス対策として分泌される副腎皮質ホルモンの合成・ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の合成をサポートする働きも担っています。ピタミンC自体にストレス軽減・リラックス効果があるという訳ではありませんが、ビタミンCが不足することでイライラしやすいなど情緒不安定になったり、ストレス抵抗力が低下すると考えられています。
ビタミンCはストレスや喫煙などによって消費される成分ですし、摂取して2~3時間で尿中に排泄されると言われており体内に留めておけるものでもありません。そのためサプリメントなどで一度に多くの量を摂取するよりも、こまめに補給したほうが効果的であると考えられています。グァバ茶はビタミンCの手軽な補給源として役立ちますし、ハッカに似た清涼感がある香り(精油成分)にもリラックス効果があるとされていますから、より直接的なリラックス効果も期待できるでしょう。
グァバ茶に含まれているタンニンは抗酸化作用以外に組織を収縮させる収斂作用があります。またタンニンには抗菌作用もあり、腸内の悪玉菌のみを減らすことで善玉菌の活動を助ける=腸内環境を整える働きも期待されています。グァバ茶には善玉菌のエサとなることで腸内環境を整える働きがあるビタミンCも含まれていますから、相乗して便秘や下痢などお腹の不調改善に役立つとされています。ただし便を固める作用があるため多量飲料した場合・元々便秘気味の方の場合は摂取量に注意するようにしましょう。
グァバ茶に期待される働きとして“アレルギー軽減に役立つ”ということも、生活習慣病予防と並んでよく取り上げられています。アトピー性皮膚炎の軽減や花粉症対策としてグァバ茶を取り入れている方も多いようで、特に花粉症対策の民間療法として“グァバ茶”は人気トップクラスとも言われています。
グァバ茶が花粉症などのアレルギー軽減に役立つと考えられている理由として、タンニンなどのポリフェノール類・ビタミンCの抗酸化作用によって体内の活性酸素が減少し、過剰な免疫反応(アレルギー)を起こしにくくなるという事が挙げられます。ケルセチンは抗炎症作用が、タンニンには抗炎症作用や免疫力向上効果が期待されていまし、グァバ茶はヒスタミン放出を抑制するという説もあります。花粉症対策としてはミントティーやネトル・甜茶などとのブレンドにもよく使われています。
グァバに豊富に含まれているビタミンCは白血球の活発化・インターフェロンの生成促進など免疫力を高める働きが認められており、抗酸化に働くことからも免疫力の低下を防ぐと考えられています。またポリフェノール類にも抗酸化作用がありますし、タンニンによる抗菌作用などと相乗して免疫力を高め、風邪やインフルエンザ予防にも役立つと考えられています。実験では食中毒菌や大腸菌などへの抗菌作用も報告されており、様々な感染症予防効果も期待されています。
食事などで糖質(炭水化物)を多く摂取した場合、血中の余剰な糖はインスリンによって脂肪として蓄積されます。血糖値を急激に上昇させなければ糖が脂肪として蓄積されにくくなりますから、ブドウ糖の吸収を抑えることで血糖値を上げにくくするグァバ茶は肥満予防に効果が期待されています。ダイエット中の方は食事と合わせてグァバ茶を飲んでみると良いかもしれません。
またケルセチンやビタミンCなどの抗酸化物質の働きにより、血液循環の改善も期待できます。血行が促されることで代謝アップに繋がりますし、豊富なカリウムと合わせてむくみ解消にも役立ってくれるでしょう。加えてタンニンやビタミンCの働きは腸内フローラの改善にも繋がりますから、間接的にではありますがデトックス・代謝アップにも効果が期待できます。
グァバ茶のポリフェノールはレスベラトロールの約4倍とも言われるほど高い抗酸化作用があると言われています。加えてグァバには抗酸化作用を持つビタミン類も豊富に含まれています。お茶にした場合は脂溶性であるビタミンA(βカロテン)やビタミンEの摂取量は微量となりますが、ビタミンCの補給源としては役立ってくれるでしょう。
抗酸化作用に加え、ビタミンCはコラーゲンの生成促進やメラニン色素生成抑制による美白・シミ予防効果なども認められています。グァバ茶にはビタミンCを安定させ働きを助けてくれるケルセチンも含まれていますから、抗酸化作用と合わせて肌のハリ保持・シミ予防など肌のアンチエイジング効果が期待できます。
タンニンなどによる抗炎症作用から肌荒れや火照りの改善、腸内環境改善・血液が綺麗になり循環が良くなることからも肌荒・クマやくす改善効果が期待できます。アンチエイジングだけではなく美肌作りのお茶としても役立ってくれるでしょう。
グァバに含まれているタンニンには抗菌・抗炎症作用や収斂作用があるため、グァバ茶を入浴剤として利用することで肌荒れやニキビ予防などに役立つと考えられます。また抗炎症作用があるため軽度のアトピーの方であれば炎症・痒みの軽減にも効果が期待されています。
グァバエキス配合の入浴剤も販売されていますから、茶葉用のグァバ葉を鍋で煮出して浴槽のお湯と混ぜ合わせて利用することも出来ます。グァバ茶そのものにも好き嫌いがありますし、メーカーによってもかなり風味が違いますのでお口に合わなかった場合の消費にも良いですね。一度お茶を出した後の茶葉(出がらし)を再利用するのもオススメです。
グァバ/シジュウム<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>山茱萸(サンシュユ) <br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本では春黄金花(ハルコガネバナ)とも呼ばれる樹木になる赤い果実、山茱萸(サンシュユ)。古くから中医学や民間療法で滋養強壮・加齢に伴う不調の軽減に取り入れられて来ました。少し前までは虚弱体質や高齢の方の健康維持のほか、男性機能サポートなどに使われることが多かったようです、しかし近年はイリドイドほか抗酸化物質を含むこともあり、健康や美容をサポートする成分として女性向け健康食品にも取り入れられています。

山茱萸(サンシュユ)と漢字で書かれると馴染みのない植物・漢方の生薬のような印象がありますが、ミズキ科に属する樹木で日本でも“春黄金花(ハルコガネバナ)”やアキサンゴなどの呼び名で知られています。呼び名の通り春に黄金色の花を咲かせること、鮮やかな赤い実を付けることが特徴で、その姿の良さから庭木・公園樹や盆栽用など観賞用としても広く使われています。
サンシュユは中国から朝鮮半島が原産の樹木で、中国では古くから生薬として利用されてきたと考えられています。日本にも江戸時代(1700年代前半頃)に種子が持ち込まれ、薬用植物として栽培が始められました。種子名にも“officinalis”=薬用植物という言葉が使われていますね。花言葉としても持続・強健など健康を連想させるものが多いのもこのためかもしれません。
現在でもサンシュユは日本薬局方に生薬として収載されており、滋養強壮や補血・止血などの用途で用いられています。漢方処方としては八味地黄丸・六味地黄丸・牛車腎気丸など虚証(虚弱)の方向けのものによく使われているようです。また食品(お茶・サプリメントなど)としては妊活・美容サポートなど女性向け商品に配合されてることもあります。
「山茱萸」という字は中国名をそのまま音読みしたものです。名前の由来はいくつか言われていますが、日本国内では赤い果実がグミに似ていることから用いられたという説が主流のようです。ただ日本でグミ(茱萸)と呼ばれている植物はバラ目グミ科と全く別の植物なので注意が必要です。そのほか“呉茱萸湯”で知られる呉茱萸(ゴシュユ)はミカン科と同じ漢字が使われていても植物分類上は全くの別科となっています。
サンシュユの近縁種としては東ヨーロッパなどで食されている“セイヨウサンシュユ(Cornus mas)”があります。そのままでは酸味が強いのでジャムやジュースなど加工品にして食べるのが一般的なようですが、現地の民間療法では風邪や腹痛などに使われることもあるそう。ですが日本では伝統的なブルガリアヨーグルト作りで使われる「ヨーグルトの木」としての方がよく知られているかもしれません、これはセイヨウサンシュユの葉・小枝などについている朝露に乳酸菌などが含まれており、温めた乳をこれで混ぜて浸しておくと乳酸菌発酵が促されるためです。ちなみに温めた牛乳にサンシュユの枝を入れておいても、ヨーグルトを作ることができるそうですよ。
サンシュユの煎剤や果実酒(薬酒)は古くから滋養強壮・疲労回復に役立つ民間薬として親しまれてきました。漢方でもサンシュユは滋養強壮作用に役立つ補益剤として取り入れられています。また、身近なところでは佐藤製薬さんの『ユンケル』シリーズの中にも配合されているものがあります。
成分的に見てもリンゴ酸などの有機酸類はクエン酸回路(TCAサイクル)を活発化することで代謝を高め、乳酸などの疲労物質の分解を促す働きがあると考えられています。また代謝が高まることで体内にエネルギーが行き渡るようになるとも考えられますから、慢性的な疲労感・倦怠感などの軽減にも効果が期待できるでしょう。
サンシュユに含まれているモロニサイドやロガニンなどの“イリドイド配糖体”には抗酸化作用があると考えられています。サンシュユはその他にもタンニン・没食子酸・サポニン・ウルソール酸など抗酸化作用が期待される成分を豊富に不運で居ます。このことから活性酸素が増え細胞が酸化されることで起こる、様々な機能低下・老化現象の予防に役立つと考えられています。またイリドイドには高等科作用が期待できるという報告もあるようです。
漢方の成立時期には抗酸化という概念は無かったかと思いますが、更年期~高齢者にもよく用いられる「八味地黄丸(八味丸)」などの漢方薬に配合されているのは不思議ですね。この八味丸は高齢者の聖薬・老化予防の名薬などとも称される存在で、山茱萸酒はこの八味丸とほぼ同じ働きがあり老化症状全般に良いとも言われているそう。
その関係か老眼の予防や軽減に良いという説もあり、漢方的な考え方であればザクロなど滋陰の作用のあるものと組み合わせると良いとされています。抗酸化作用が高いと考えられており、視機能サポートに役立つゼアキサンチンを含むクコの実などと組み合わせてみても良いかもしれません。
抗酸化物質が豊富であることからサンシュユは血栓を作る原因となる過酸化脂質の生成を抑制し、動脈硬化・高血圧・高脂血症などの予防に役立つと考えられています。加えてサンシュユに含まれている没食子酸はプーアル茶にも含まれている成分で、抗酸化作用と共に余分な脂肪の吸収を防ぐ働きが期待されています。内臓脂肪が増えると血糖・血中脂質・血圧上昇のリスクが高まりますから、余分な脂肪をつけない=メタボリックシンドローム予防も生活習慣病予防に役立ってくれるでしょう。
またウルソール酸もインスリンの働きを助けることで筋肉への糖質供給を助けるのではないかと考えられており、マウスを使った実験では血糖値・血中中性脂肪の低下が見られたことが報告されているようです。サンシュユ抽出物を使った実験では抗糖尿病作用が報告されていますし、漢方でも動脈硬化や糖尿病の予防や改善に用いられることがあるようです。
サンシュユは漢方では微温~温性と、やや体を温める性質があるものの中に分類されています。成分的に見ても有機酸による代謝向上・抗酸化物質による血液循環の改善などが期待できますから結果として冷えの改善に繋がってくるでしょう。そのほかサポニン(コルニン)には副交感神経を刺激する作用があることも報告されていますし、ウルソール酸に血行促進作用があるとする説もあります。
代謝低下や血行不良を予防し身体を温める働き、抗酸化作用によって免疫力低下を予防する働きに加え、タンニンやサポニンなどには抗菌・抗ウィルス作用があります。サポニンにはナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させることで免疫力を高める働きも報告されていますから、風邪予防にも役立ってくれそうですね。
またイリドイドにも抗ウイルス作用が報告されている他、免疫賦活(免疫調節)作用があると考えられています。ウルソール酸にも抗炎症作用があるのではないかと考えられていることから、近年これらを含むサンシュユは免疫力向上やアレルギー軽減というの点からも効果が期待されています。
イリドイド・タンニン・サポニンなど抗酸化成分を多く含むことから、サンシュユは老化に伴う不調だけではなく肌のアンチエイジングにも役立つと考えられます。特に近年は酸化よりも老化の原因として“糖化”が大きいという説もあり、抗糖化作用が期待できるイリドイドを含むサンシュユやノニなどへの注目が高まっているようです。
サンシュユは妊活応援のブレンドティーや、更年期が気になる女性向けのお茶・サプリメントなどにも配合されていることがあります。これはホルモン様物質を含んでいるというものではなく、抗酸化作用があること、疲労回復・代謝向上・血液循環促進による冷えの改善などに役立つことから派生しているようです。冷えによって悪化する生理痛の軽減などにも有効とされています。
サンシュユは中医学の分類では“収渋薬”という、体内から漏れ出るものを止める働きがある生薬に分類されています。これは大便・便・汗・精液など様々なものを収斂することで止めるという考え方で、夜間頻尿などにも良いと言われています。ただしサンシュユには利用作用があるという中医学的な見解とは逆の報告もなされており、ハッキリとした働きについては分かっていません。
また収渋(固精)の効能があるとされていることや、強壮に役立つと考えられることから、サンシュユは男性の精力減退・生殖機能低下などの改善にも良いとされています。収斂作用が男性機能サポートに繋がるのかはさておき、抗酸化作用が期待できる食材ですからそちらの方面でも老化予防という点では効果が期待できるでしょう。
山茱萸(サンシュユ) <br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ウワウルシ/ベアベリー<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ハイドロキノン配糖体(アルブチン)を含むことから、古くは泌尿器の消毒・利尿剤として用いられ、現在では美白効果が期待できるハーブとして注目されているウワウルシ。利尿効果からデトックスやむくみ改善などスタイルキープにも役立つのではないかと期待されています。またアルブチン以外にもエラグ酸など美白・抗酸化に有効とされる成分が豊富なことから化粧品原料としても人気が高まっています。

ウワウルシはヨーロッパやアメリカなど北半球の高山帯・荒野などに自生する、鈴蘭のような釣鐘型で先端がピンク色をした小さな花・赤く丸い実が特徴的な植物です。ウワウルシという漆の仲間のような呼ばれ方をしていますが、この呼び名は種小名の「uva-ursi」をそのままカタカナ読みしたもの。uva-ursiはラテン語でクマ・ブドウを意味しており、別名の“熊苔桃(クマコケモモ)”や和名“熊苔桃(クマコケモモ)”などの由来ともなっています。
ウワウルシはヨーロッパで古くから薬用植物として利用されてきたと考えられています。また味はさほど美味しくは無いそうですが、果実も食料として利用していたのでしょう。13世紀ころにはウワウルシが薬草(ハーブ)として書物などに登場するようになり、中世を通して尿感染症に効果的な利尿剤として用いられていたと考えられています。1788年にはロンドン薬局方にも登録されたそうです。アメリカ大陸においてもハッキリとした記録こそありませんが、先住民の人々は果実を食材として利用していた・飲料を作っていたなどと言われています。そのほか葉をハーブと混ぜてタバコ“Kinnikinnick”としても利用しており、現在でもインディアン居留地などではお土産として販売されているそう。
ちなみに名前が似ている“ツルコケモモ(クランベリー)”は同じツツジ科ですがスノキ属という別属になります。北欧の方がジャムにすることが知られている“コケモモ(苔桃)”もスノキ属の植物ですが、かつて日本では自生しないウワウルシの代用品として日本薬局方にも収録されていました。しかし味が良くなかったことや、自生していたものを採取していたということで自然保護の観点から現在は削除されています。対してウワウルシは現在でも日本薬局方に収載されています。
また、かつてはウワウルシ=泌尿器トラブルに良いハーブという印象が強かったものの、近年はアルブチンやエラグ酸などの成分を含むことから美白効果が期待できるハーブとして注目されています。特に天然成分を売りにしている化粧品であれば“ベアベリーエキス(ウワウルシ葉エキス)”が配合されているものも多いですが、ウワウルシは『専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト』に含まれている素材ですので自己判断による利用は避けたほうが良いでしょう。
伝統的に泌尿器感染症への民間医薬として用いられてきたウワウルシは“天然の尿路消毒薬”とも呼ばれています。成分的にもアルブチンが体内で加水分解されることで生じるハイドロキノン(ヒドロキノン/hydroquinone)に殺菌作用があること、腎細胞を刺激して利尿作用をもたらすことが報告されています。このためウワウルシも利尿・尿路消毒薬のような形で働くことが期待されており、膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症ケアに役立つと考えられています。
ただしこのアルブチンをしっかりと浸出するには20分~30分程度の煮出し工程が必要となり、タンニン・エラグ酸の浸出も多くなってしまいます。このため体質や摂取量・期間等によっては胃の不快感を引き起こす可能性もあります。一日に大量に飲むことは避けるようにし、副作用の軽減に良いとされるペパーミントを加える・煮出さずに水出し(冷浸)するなどしてみてください。
尿路の消毒というイメージが強いウワウルシですが、利尿作用があるため腎臓や膀胱の結石予防にも有効と考えられています。また鎮痛作用が期待できるとする説もあり、その働きと合わせて数ミリ程度の小さい尿路結石であれば自然排出のサポートにも効果が期待されています。
ウワウルシに含まれているアルブチンは体内で分解されることで、利尿作用をもつハイドロキノンへと変化します。この働きから尿路感染症のケアだけではなく、むくみ解消用・デトックスサポートなどの面からも効果が期待されています。ウワウルシはダイエットやデトックスティーに、抽出物はセルライト対策のサプリメントなど美容系の健康食材にも配合されています。
飲みすぎると胃腸の不快感を引き起こす可能性もあるタンニンですが、適量の摂取であれば収斂作用によって腸を引き締めてくれます。このためウワウルシは下痢止めとしても役立つほか、収れん剤として咳・痰・鼻水・鼻血などの対処にも役立つと考えられています。
ウワウルシにはタンニン、エラグ酸、フラボノイド類など抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に含まれています。これらの働きから体内で過剰に発生した活性酸素によって起こる細胞の酸化を防ぎ、内蔵や筋肉など体の内側・肌などの外見面共に老化減少を抑制してくれると考えられています。
またLDL(悪玉)コレステロールなどが酸化されることで血液中の過酸化脂質量が増えると、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクが高まります。ウワウルシにはインスリンの分泌を阻害するホルモン(レジスチン)の分泌を抑える働きが報告されているエラグ酸も含まれていますから、抗酸化作用と合わせて生活習慣病全体の予防にも効果が期待されています。
尿路消毒成分として古くから取り入れられていたウワウルシのアルブチンですが、近年はアルブチンにメラニン色素を作り出す酵素“チロシナーゼ”の活性阻害作用がある=メラニン色素生成抑制による美白効果があることが報告されています。エラグ酸も同様にチロシナーゼの働きを抑えることが報告されており、この2つの成分を応じに摂取できるウワウルシは美白のハーブとして注目されています。
またメラニン色素生成抑制だけではなく、上記の抗酸化作用もありますからシワやたるみなど皮膚のアンチエイジング(老化予防)としても効果が期待できるでしょう。美白効果については“お茶”で飲む場合どの程度の効果が期待できるものかという疑問もありますが、少なくとも抗酸化サポートという点では役立つと考えられています。
ウワウルシを美白用として用いる場合はお茶として飲むよりも、キャリアオイルやBGなどに加えて熱を加えずに2周間程度じっくりと浸出し、外用(皮膚塗布用)として利用することのほうが多いかと思います。これは飲む場合は胃の不快症状が出やすいという問題があること、時間をかけて成分を浸出させられること、直接肌に付けたほうが効果が期待できるなどのメリットがあるためと考えられます。
アルブチンはハイドロキノンとブドウ糖が結合した“ハイドロキノン配糖体”と呼ばれるものです。
ハイドロキノンはメラニン色素を除去することから「肌の漂白剤」とも呼ばれるほど高い美白効果があるかわりに皮膚刺激や副作用の大きいという難点があります。この点ハイドロキノン配糖体であるアルブチンは働きがメラニン色素の生成抑制であり即効性はありませんが、比較的安全性が高く肌全体に使用できることがメリットとされています。また合成アルブチンは天然アルブチンよりも美白効果は高いものの皮膚刺激も強いと言われており、肌に負荷をかけずケアをするには天然ものを用いたほうが良いとも言われています。
アルブチンの肌に対する親和性・美白効果についてはウワウルシに含まれているβアルブチンよりも、リンゴンベリー(サンタベリー)などに含まれているαアルブチンの方が効果が高いと言われています。しかしウワウルシはアルブチンの含有率が高いこと、同じく美白効果が期待できる成分であるエラグ酸などを含んでいることから美白ケア用のハーブとして支持されています。また飲用の場合と同じく抗酸化作用によるアンチエイジングにも役立ちますし、タンニンによる収斂作用で皮膚・毛穴のたるみを引き締める働きも期待できるでしょう。
ウワウルシから浸出したエキスをヘアトニックなどに加えることで頭皮の状態を整え、毛根を強くする働きが期待されています。抗酸化作用による白髪や抜け毛予防、タンニンの収斂作用から皮脂腺を引き締める働きなども期待されています。頭皮の脂っぽさや臭い対策としても役立ってくれるでしょう。
ウワウルシ/ベアベリー<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ミツバ茶(三つ葉茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>香味野菜として親しみがある日本のハーブ、ミツバ(三つ葉)。食材としても栄養豊富な緑黄色野菜として注目されていますが、お茶にして飲むことでも精油成分の働きによる鎮静作用によるリラックス効果や不眠軽減・血行促進作用などが期待できます。体を温める働きがあるとされていますので、冷え性の方や風邪気味の時などにも役立ってくれるでしょう。爽やかな香りで食欲増進にも効果が期待できますから夏バテ対策としてもおすすめです。

茶碗蒸しやお吸い物などでもお馴染みのミツバ。少しクセはありますが爽やかな香りと鮮やかな色合で料理を引き立ててくれるため、和食に欠かせない存在とも言われています。ミツバ(三つ葉)という呼び名はそのまま葉が3枚付いているためで、古くは芹(セリ)の変種と思われていたため「ミツバゼリ」と呼ばれていたのだとか。現在はセリ属・ミツバ属と分けられていますが、大分類ではセリ科に含まれていますから人参やセロリの仲間と紹介されることもありますね。
ミツバは朝鮮半島・中国ほか東アジアに広く分布しています。祖先と言える植物は東南アジアが原産のようですが、日本と中国はそれを食用に適したものに品種改良したものを栽培していると考えられています。ミツバが“日本原産のハーブ”と称されるのはこのためです。日本では香味野菜(ハーブ)としてだけではなく普通の野菜感覚でも利用されていますが、これほどミツバを食べるのも日本と中国だけだそう。
ちなみに日本にあるミツバは同じ種類でも栽培方法によって大きく“根ミツバ”と呼ばれる通り根がついた状態で売られているもの・関東で好まれ茎がやや太い“切りミツバ”・スーパーなどで通年流通している“糸ミツバ”の3つに分けられています。あまり流通しませんが自生ミツバ(天然ミツバ)もあり、こちらは見た目も香りも強く別の植物だと思われるほどなのだとか。
私達が見慣れている栽培もののミツバが登場するのは江戸時代以降ですが、山野に自生しているミツバは山菜としてそれ以前から食用されてきたと考えられています。また現代では野菜の一種という印象が強いですが、葉を塩で揉んだものは炎症止めの貼り薬として、煎じた野草茶も消炎・解毒剤のような形で民間療法でも古くから使われていたのだとか。江戸時代に記された貝原益軒の『菜譜』には“昔はあまり食べなかったが最近は食べることが増え、市場でも売られている”というような件がありますから、江戸以前は薬代わりに使える草(薬草)という認識が強かったのかもしれませんね。
現在では薬草という扱いはなされていませんが、料理を引き立ててくれる存在・栄養豊富な緑黄色野菜としてミツバは親しまれている存在。また香り成分にストレス緩和やリラックス効果が期待できることも、ストレス社会に生きる現代人のサポートとして注目されています。お茶として飲む場合は不溶性成分が吸収できないため栄養補給源としてはやや劣りますが、リラックス用としてやブレンドティーを作る時のアクセントなどに役立ってくれるでしょう。
ミツバのやや青っぽい爽やかな香りには神経系の興奮を鎮めて、気持ちを落ち着ける働きがあると考えられています。ストレスやイライラ対策やリラックス用としてのほか、神経を鎮めることで不眠の緩和にも効果が期待されています。ミツバの絞り汁を飲ませると赤ちゃんの夜泣きに良いという言い伝えもあるそう。お茶として飲む場合は同系列の香りのヨモギやセロリシード、香りを中和させたい時はレモンバームなどとブレンドするのもオススメです。
ちなみにかつてミツバの芳香成分(精油成分)はクリプトテーネンとミツバエンが主成分でありこの2つの成分の働きとされていましたが、現在ではミルセン・ピネン・セリネン・キュパレンなどの精油成分が主であることが報告され、クリプトテーネン&ミツバエンについては否定的であるそう。それでも香気成分の鎮静作用によるリラックス・不眠緩和などの働きかけは期待できると言われています。好き嫌いが分かれる香りですから無理をする必要はありませんが、ミツバの香りが好きな方であればリラックスタイムに取り入れてみると良いでしょう。
食材としてみるとミツバは比較的鉄分を多く含む存在。お茶として飲む場合は茶殻部分に残る鉄分が多いたため、余すところなくとは言えませんが、ミツバ茶も貧血の予防や改善に良いお茶として親しまれてきました。またミツバの香りには血液循環を促す働きがあると考えられていますから、鉄欠乏性貧血など血液合成に関わる栄養素の不足だけではなく、血行不良によって起こる脳貧血などの軽減にも効果が期待できるでしょう。
ミツバの香りには血行促進効果が期待できることに加え、間接的な働きとはなりますが鎮静作用によって神経の緊張が緩和される=自律神経のバランスが整うことでも体温調節や血液循環の正常化に繋がると考えられます。このためミツバは冷え性の軽減にも効果が期待されています。冷え性の方や風邪の初期症状で寒気・悪寒がある方の場合は生姜と組み合わせて使うと良いでしょう。
ミツバの香りは鎮静作用だけではなく、消化を促すことで食欲増進作用があると言われています。香味野菜として利用されるのも爽やかな香りをアクセントに使うだけではなく、食欲を高めるという意味合いもあるのだとか。夏バテなどで食欲がない時にもスッキリとした香りなのであまり苦になりませんし、脂っこい食事や食べすぎてしまって胃もたれ・胸焼けがしている時にも役立ってくれるでしょう。
上記の働きのほか、どの成分が働きかけるのか定かではないものとしてミツバには解毒作用があるとする説もあります。体内の毒物の分解・排出を助けると考えられデトックスハーブとして取り入れられることもあるようです。
また去痰・鎮咳作用があるとする説もあり、咳など喉の不調緩和に取り入れられることもあるようです。ただし風邪予防や粘膜強化という点から考えると、脂溶性ビタミンに含まれるβカロテンは“お茶”部分にさほど溶け出しませんのでミツバ丸ごと食べるようにした方が良いでしょう。
身近な食材を原料とするミツバ茶ですが、商品として売られていることは残念ながらほとんどありません。自分でミツバ(生葉)からお茶を作る場合には陰干しして乾燥させる方法がメジャーですが、完全に乾燥してしまうと香りが弱くなってしまうため新聞紙などに包んで冷暗所もしくは冷蔵庫で数日~一週間程度おいた“半乾燥状態”のものを使うと良いようです。味はほとんどありませんが生葉にそのままお湯を注いでも香りを付けることは出来ますので、ブレンド用などであれば冷凍したものを砕いて使っても良いでしょう。
野生のミツバは香りや苦味が強いため、おひたしなどにして野菜感覚で食べるのには好き嫌いがありますがお茶にするのには最適なのだとか。近くで天然ミツバが生えているという場合は茶葉にして活用してみてください。
ミツバを入浴剤として利用すると、入浴効果とミツバの香りによる鎮静(リラックス)効果や血行促進効果の相乗効果が期待できると考えられます。ストレスが多い方や不眠気味の方などは半身浴と組み合わせると、ストレス軽減や寝付きを良くするなどの働きが期待できます。ミツバだけを使うと量が必要になりますし、良くも悪くもワイルドな香りになりますから、エッセンシャルオイルなどを組み合わせて香りを整えると良いでしょう。
食材・お茶として通常量を摂取する場合は特に問題はないとされています。
肌に付ける場合は注意して利用しましょう。
ミツバ茶(三つ葉茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ゴールデンロッド<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ヨーロッパやアメリカでは古くから様々に利用されてきたハーブ、ゴールデンロッド。泌尿器トラブルや呼吸器系の不調軽減やデトックス用として取り入れられています。日本では近縁種であるアキノキリンソウやセイタカアワダチソウなど“悪者植物”という印象を持たれることも多かったものの、近年は花粉症予防に役立つのではないかとして見直されてきているほか、浸出油や入浴剤としても少しずつ活用されるようになっています。

ゴールデンロットはキク科アキノキリンソウ(ソリダゴ)属に分類される植物で、小ぶりな黄色い花を沢山咲かせるのが特徴です。園芸植物としても親しまれており様々な亜種・品種がありますが、ハーブとして主に使われているのは基本亜種とされるヨウシュアキノキリンソウ(S.virgaurea subsp. Virgaurea)・別名“European goldenrod”と呼ばれる品種。そのほか日本に自生している亜種のアキノキリンソウ(S.virgaurea var. asiatica)などの亜種も若葉を食用にしたり、乾燥させて薬用植物として利用されていますし、漢方の生薬“一枝黄花(いっしこうか)”は同じく亜種のミヤマアキノキリンソウ(S.virgaurea subsp. leipcarpa)が用いられているようです。
ヨーロッパでゴールデンロッドは伝統医学において風邪・インフルエンザや咳をはじめ腎臓トラブル・皮膚疾患・傷のケアなど幅広く利用されてきた存在。薬草としてだけではなく、観賞用としてやハチミツを採取するための蜜源植物・草木染めの原料など様々に活用されてきた歴史があるようです。お家の周りに咲くと良いことがある・持っていると運命の人と会えるというような言い伝えもあるのだとか。また亜種にはなりますがアメリカ大陸でもネイティブアメリカンが解熱剤としてや、蛇に噛まれた時などに軟膏代わりに利用していたと伝えられています。
現在でもアメリカの幾つかの州では州花として指定されていますし、競馬の“ゴールデンロッドステークス”もよく知られていますね。近年はアロマテラピーで使うエッセンシャルオイル、フラワーエッセンスなどでも見かける存在ですね。ちなみにちなみにゴールデンロッド(goldenrod)=黄金の鞭という命名は美称であり、属名のSolidagoも癒やす・修復するという意味を持っているそうです。英名で言うとハーブ(薬用植物)というイメージがある一方で、日本の近縁種アキノキリンソウやセタカアワダチソウなど名前を見ると花粉症などのアレルゲン・侵略的外来種ワースト100に含まれるなどマイナスなイメージが浮かぶ方も少なくないでしょう。日本では手に入れやすく有益なハーブと言うよりは、繁殖力が強い厄介な雑草・アレルギー性植物として嫌われている存在と言っても過言ではないかもしれません。
花粉症の原因と言われ続けてきましたが、ゴールデンロッドは風媒花ではなく虫媒花であるため直接的な花粉症の原因(アレルゲン)とはなりにくいことが認められています。自然療法では花粉症予防にお茶やチンキを少量飲む・アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブル軽減用として入浴剤として取り入れられることもあるようです。ちなみにゴールデンロッド単体でティーにして飲むと苦さが強いため、お茶としては風邪や尿トラブルなどの予防やデトックスティーなどにブレンド要因として活用されています。
ゴールデンロッドはホーステールやネトルなどと共に“キドニークレンジングハーブ”と呼ばれ、腎臓(キドニー)の働きを促す働きがあるハーブとして利用されています。腎機能が促されることで利尿に繋がると考えられますし、腎臓結石の予防にも効果が期待されているのだとか。加えてサポニンやタンニンによる抗菌作用や消炎作用も期待できるため、膀胱炎や尿道炎などの泌尿器トラブルの予防・軽減に役立つと考えられています。
ちなみにドイツのコミッションE(薬用植物を医薬品として利用する場合の効果・安全性の評価委員会)においても、ゴールデンロッドは泌尿生殖器関係の予防・治療に対しての有効性が認められています。またゴールデンロッドに含まれているエステルサポニンはカンジダ菌の増加抑制効果も報告されているようです。
腎臓は血液を濾過するフィルターのような働きを担っている器のため、ゴールデンロッドは腎機能を高めることで老廃物の排出を促す=デトックスハーブとしても取り入れられています。腎臓で除去された老廃物や有毒物質は尿として排出されますから、腎機能を高めることで排尿が促される・血液が綺麗になって血行が正常になることでむくみの軽減にも良いと考えられています。またデトックスや血液浄化に役立つことから、肌荒れやくすみ対策としても効果が期待されています。
抗菌作用や抗炎症・収斂作用などが期待できることから、ゴールデンロッドは呼吸器(鼻・喉)の炎症軽減に対しても効果が期待されています。咳・痰・喉の痛みの軽減や鼻詰まりの軽減に役立つ他、殺菌作用があるため蒸気を吸い込むようにしたりうがい薬代わりに利用することで風邪予防にも効果が期待できます。
喉の痛みなどのケアとしては免疫保護作用に優れるとされるマーシュマロウと、風邪やインフルエンザの予防としては免疫力サポートする働きが期待できるエキナセアや緑茶などとブレンドして利用されることが多いようです。ゴールデンロッドは苦味がありやや飲みにくい味をしていますので緑茶ベースで使ううことで、飲みやすさという点でもメリットが有るでしょう。
ゴールデンロッド花粉は虫が運ぶため花粉症の原因とはなりにくいと言われていますが、花粉そのものがアレルゲンであることは間違いありません。この性質からネトルなどと同様に、花粉症の開始時期の2~3ヶ月前から少量ずつ摂取して身体を慣らすことでアレルギー反応を起こしにくく出来るでは?という説があります。
ただしアレルギーを起こしてしまう・悪化させてしまう可能性があるので、専門家のアドバイス等がない場合であれば摂取は極少量に留めるようにした方が良いでしょう。元々キク科植物にアレルギーがある方・小さいお子さんの場合は利用を避けたほうが無難でしょう。飲む前にティーとして浸出したものをコットンなどに付けて皮膚でパッチテストを行うのも、アレルギーを起こすかどうかの見極めとして使えます。
ゴールデンロッドは腎臓の機能を活発にして老廃物や尿酸の排出を促すことで、関節痛・リウマチ・痛風などの予防にも役立つと考えられています。血液が綺麗になることに加え抗炎症作用も期待できますから、軽度の炎症であれば軽減に役立つという説もあります。
ゴールデンロッドは抗炎症作用や収斂作用を持つことから、整腸剤・穏やかな下痢止めとしても役立つのではないかと考えられています。犬がゴールデンロッド(アワダチソウ)を食べるのも、整腸作用がある・毛玉を吐き出すためなどという説があるそう。作用についてははっきりと分かっていませんが、ネイティブアメリカンも整腸剤として利用していたと伝えられて居るようです。
ゴールデンロッドや日本の路肩などに自生している近縁種のセイタカアワダチソウ(学名:Solidago canadensis var. scabra)は入浴剤として利用することでもデトックス効果が期待されています。ゴールデンロッドの茶葉もしくは空気の綺麗なところに生えているセイタカアワダチソウの花穂部分を摘み取り乾燥させたものを、布袋に入れて浴槽に浮かべるだけで良いので手軽でもありますね。
期待できる働きとしては抗菌・抗真菌作用が期待できますのでニキビや湿疹に良いと言われています。また解毒・抗炎症効果があることから民間療法としてアトピー性皮膚炎などのケアにも利用されているようです。ただしゴールデンロッド(アキノキリンソウ属の植物)がアレルゲンともなりますので予めパッチテストを行い、肌や体調に違和感があればすぐに洗い流すようにしましょう。
ゴールデンロッド<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>烏龍茶/ウーロン茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>麦茶や緑茶と同じくらい日本でも定番の飲み物となっている烏龍茶。脂っこい食事の後や脂肪摂取量が気になる方にも親しまれている存在です。カフェインを含むためお子さんや妊娠中の方は飲用量に注意が必要ですが、烏龍茶特有の成分であるウーロン茶ポリフェノールには脂肪吸収を抑える働きが認められトクホ商品にも使われています。また虫歯予防などにも効果が期待されています。

麦茶や緑茶と並び、缶・ペットボトル飲料でもお馴染みのウーロン茶(烏龍茶)。飲み会などでノンアルコール派の方が頼むお茶としてもメジャーですし、外食時に脂っこい食事対策として頼まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。“ウーロン茶重合ポリフェノール”を多く含み脂肪吸収を抑えるトクホ認定商品「黒烏龍茶」を販売しているサントリーさんによる、トップモデルのミランダ・カーを起用した『おいしく脂マネジメント』のCMも魅力的ですね。
烏龍茶は緑茶・紅茶・プーアル茶などと同じチャノキを原料としたお茶です。チャノキから作られるお茶は大きく発酵させない緑茶などの不発酵茶(無発酵茶)・紅茶などの発酵茶・熟成を軽く仕上げる烏龍茶などの半発酵茶の3つに分かれます。中国では発酵段階によって発酵が浅い順に緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶の6段階に分けられており、烏龍茶は“青茶”に含まれます。烏龍茶(青茶)の製法が成立したのは14~16世紀頃と推定され、始まりは“摘み取った茶葉を運んでいると、太陽の熱と摩擦によって酸化が起こり茶葉が藍色になっていた”という伝承がよく知られています。
きちんと確立された製法という点では広東省潮州市で作られていた「鳳凰単叢」が現在の烏龍茶のルーツとする説が有力ですが、福建省発祥説もあります。日本に烏龍茶が伝わったのは明治から大正頃ですが、本格的な普及となると1970年代とごく最近。70年台後半にピンクレディーが美容維持のために愛飲していることが報じられ、80年台前半にかけて一大ブームとなります。当初はお湯で浸出させるタイプでしたが、1981年には烏龍茶飲料が商品化され手軽に飲める存在となったのも、日本にここまで烏龍茶が定着したきっかけと言えるでしょう。
第一次烏龍茶ブームの沈静化も粗悪品の流通によると言われていますし、21世紀になってからも中国から安全性への疑惑から烏龍茶の消費低下が起こっています。これに対して2015年からは日本国内で収穫された茶葉を使用した“国産烏龍茶”も発売されています。国産で安心性が高いというだけではなく、日本人の味覚やご飯(お米)との相性も良いことから高評価を得ています。
烏龍茶、中国茶の分類で言う青茶は半発酵のお茶と表現されます。製法としてはある程度発酵させた後に加熱処理をして発酵を止めるというものですが、この“ある程度の発酵”というのはお茶の種類によって15~80%くらいと大きく差があります。概ね浸出した時のお茶の色が薄いほど発酵が浅く、濃くなること発酵度合いが進んでいます。
黄金桂など色・風味ともに緑茶に近い印象のものは発酵度が~30%と低め、日本での流通量が多いとされる鉄観音や武夷岩茶・水仙などが40%前後とやや高め、東方美人になると70~80%程度と非常に高くなります。凍頂烏龍茶は青茶の中でも発酵度が低い部類と言われていますが20~40%程度と差があるようです。
また春茶・秋茶・冬茶(雪片)など季節によっても風味が異なります。一般的には春のお茶が香り高く、味にもコクがありとして良品とされています。ただし香りに清涼感がありアッサリとした風味の秋茶、香りは薄いものの味に甘みのある冬茶にもファンの方はいらっしゃいますから、個人個人の好みによるところも大きいでしょう。夏場のものは香りが薄く苦み・渋みが強いためあまり利用されていないようです。
烏龍茶は若干カリウムなどを含んではいるものの、ビタミンやミネラルはほとんど含んでいません。緑茶の代表成分であるカテキンも発酵の途中で変化してしまうため豊富とは言えませんが、発酵過程でカテキンが重合した通称“ウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)”という烏龍茶特有の成分に脂肪吸収を抑える働きがあることが注目されています。
ウーロン茶重合ポリフェノールは中性脂肪を分解する消化酵素(リパーゼ)の働きを抑制することで、摂取した脂肪の吸収を抑えて体外へそのまま排出させる働きがあると考えられています。高脂質・高糖質のエサをマウスに食べさせる実験では、ウーロン茶重合ポリフェノールをエサに混ぜたマウスに体重と脂肪の増加抑制効果が見られたことも報告されています。またウーロン茶ポリフェノールのほか烏龍茶に含まれているサポニンにも脂肪吸収・蓄積予防効果が期待されています。このため烏龍茶は脂質が気になる食事と合わせて飲用することで、脂質摂取量のコントロールに役立つと考えられています。
ノンカフェインの印象もありますが、烏龍茶も緑茶や紅茶などチャノキを原料とした「茶」類と同等のカフェインを含んでいます。カフェインには興奮作用や血行が悪くなるなどの働きもあり摂取を控えている方も多いですが、交感神経を刺激することで運動時のエネルギーとして利用する遊離脂肪酸を増やす働きがあります。遊離脂肪酸は中性脂肪を分解して作られますので、カフェインを運動前に摂取することで脂肪燃焼効率が高まると考えられています。脂肪分解には水分も必要ですので、烏龍茶と同量くらいの水を合わせて飲むようにすると効果的と言われています。
大量のカフェイン摂取は心身への悪影響を及ぼす・依存などの危険性がありますが、EFSA(欧州食品安全機関)から“妊娠中を除く健康な成人の場合は1日400mg未満であれば健康被害はない”と報告されており、妊娠中の女性であればその半分の200mg未満が安全と考えられています。烏龍茶のカフェイン量は100mlに対して20mg程度ですから、ウーロン茶ポリフェノールによる脂質吸収・脂肪蓄積予防を期待して食中・食後に飲む+運動前に飲むなど、1日3~4杯程度の摂取であれば心配は低いと考えられます。
カフェインを含む烏龍茶は利尿作用を持つお茶でもあり、飲んだ翌朝に顔がパンパンになってしまった…など一時的なむくみの改善に役立つと考えられます。カフェインはアセトアルデヒドの分解を早めたり、頭部の血管を収縮することで頭痛を緩和する働きもありますので、二日酔い時対策と合わせて効果が期待できるでしょう。この場合も水分が不足しないように烏龍茶とは別に水分補給をするようにしましょう。
ただしカフェインの利尿作用は交感神経を刺激し血管収縮を促すことによって起こりますので、一時的なむくみの軽減には役立つかもしれませんが、本質的なむくみ改善には繋がりません。どちらかと言うと脱水に近い状態になる・血管を収縮させることで身体が冷えるなどの可能性がありますから、むくみに良いと言って多量に摂取するのは避けてください。
ウーロン茶ポリフェノールは強い抗酸化作用を持つ成分でもあります。活性酸素が体内で過剰に発生すると細胞やDNAへダメージを与え、筋肉・内蔵などの活動を低下させてしまいます。このため活性酸素を抑えること(抗酸化)は様々な病気、老化による身体機能低下などのリスク低減効果が期待されています。
またシミやシワ・たるみなど肌の老化現象も活性酸素による酸化ダメージが大きく影響していると考えられています。抗酸化物質は内側からのアンチエイジングをサポートしてくれますし、活性酸素の発生源となる紫外線対策などにも役立ってれます。酸化=老化というイメージが強いですが、酸化は肌のバリア機能低下による乾燥や肌荒れ・過酸化脂質の増加によるニキビなどの原因ともなります。現時点で老化がさほど気になっていない方でも、抗酸化物質の補給は健やかな肌の保持をサポートしてくれるでしょう。
ウーロン茶ポリフェノールは脂肪吸収を抑制する働きだけではなく、小腸内のコレステロールと中性脂肪を吸着し体外への排出促進効果も期待されています。烏龍茶には胆汁酸の分泌を促進することで血中コレステロール増加を抑制するカテキン、悪玉コレステロールの低減効果が期待されるサポニンなども含まれています。
ポリフェノール類やサポニンには抗酸化作用があり、過酸化脂質の生成を抑えることで血管・血流の状態を整える働きも期待されています。コレステロールの増加抑制と合わせて、動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病予防にも役立ってくれるでしょう。
サントリー・大阪大学・岡山大学の共同研究で、ウーロン茶ポリフェノールは虫歯原因細菌により産生される酵素(グルコシルトランスフェラーゼ:GTF)の活性を阻害し、デンタルプラーク(歯垢)沈着を抑制する作用があることが報告されています。食中と就寝前に水もしくは烏龍茶を4日間飲むという実験では、烏龍茶を飲んでいたグループの方が歯垢の沈着度合が低かったことも報告されています。
このため烏龍茶は歯垢沈着抑制・虫歯予防効果があると考えられています。昼食時や接待など歯磨きの時間が取れない時などに役立ってくれるそうですね。ただしウーロン茶は歯に着色しやすいとも言われていますので、食後に烏龍茶を飲む・烏龍茶で口をゆすいでおいても、後からきちんと歯磨きをしたほうが良いでしょう。
ウーロン茶ポリフェノールにはタンニンも含まれているため、烏龍茶を外用で利用することで抗菌・収斂・抗炎症・抗酸化作用などが期待できると考えられています。肌を清潔に保ってくれるのでボディニキビ対策などに役立つ他、抗炎症作用や抗酸化作用が期待できることからアトピー性皮膚炎の方症状軽減用にも取り入れられています。口に入ってしまっても害がないので、お子さん用の入浴剤として利用しても安心ですね。
また飲む場合はカフェインの作用もあるためリラックスする・興奮するの両説がありますが、烏龍茶の香りにはリラックス効果があると考えられています。飲用しませんので血行不良や冷え性が気になる方でも安心して利用できますし、入浴の効果と合わせて副交感神経の活発化によるリラックス・睡眠サポートや血行促進効果も期待できるでしょう。一度お茶を煮出した後の茶葉を使うことも出来ますよ。
烏龍茶/ウーロン茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ウィッチヘーゼル(ハマメリス)<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>欧米では男女問わず、スキンケア用品としてよく利用されているウィッチヘーゼル。収斂作用や抗炎症作用が期待できるとして、日本でもハーバルウォーター(芳香蒸留水)やウィッチヘーゼルエキスを手作りコスメに取り入れる方が増えています。外用利用が主ですが、ハーブティーも下痢止めや鼻炎・花粉症軽減などに役立つと考えられています。

ハーバルウォーター(芳香蒸留水)や化粧水など、スキンケア用に役立つハーブとして注目されているウィッチヘーゼル。アメリカではドラックストなどに必ずと言って良いほどウィッチヘーゼル・ウォーターが置いてあると言われるほとメジャーな存在なのだとか。日本でも輸入コスメだけではなく、国産メーカー産のドラッグストアコスメなどでも「ハマメリス水」や「ハマメリス葉エキス」を配合したものがあります。
原料となるウィッチヘーゼルはアメリカからカナダが原産とされる樹木で、北米先住民達は傷や虫刺されなどの皮膚炎の塗り薬・下痢や月経過多などに対する煎じ薬と、内服外用両方で伝統的に利用してきたと伝えられています。アメリカ大陸へ入植後はヨーロッパにも紹介され、欧米での植物療法に取り入れられる事となります。ちなみにWitch hazel=“魔女のはしばみ”という黒魔術を連想させる英名は先住民が占いなどにウィッチヘーゼルで作った棒を使っていたからなのだとか。細長い花びらの形状も神秘的ですが、花言葉に呪文や魔力などのワードが並んでいるも呪術的な利用がなされていたことが大きいと考えられています。
近縁種には日本固有種とされるマンサク(Hamamelis japonica)もあり、こちらも日本で古くは止血剤として利用されてきました。2~3月頃に花を咲かせるため、地域によっては花がよく咲くと豊作になるという伝承もあったようです。マンサクという呼び名も花が早く咲くことから“まず咲く”が変化したという説のほか、「豊年満作」を願ったという節もあるようです。北陸近畿・中部、中国・四国と地域によって亜種や変種もあります。
そのほか中国には12月下旬からと冬に花を咲かすシナマンサク(Hamamelis mollis)があり、こちらは花に強い芳香を持っているのが特徴。現在園芸品種として栽培されているものは日本のマンサクとシナマンサクを交配して品種が多いようです。
ウィッチヘーゼルは化粧品基材としての芳香蒸留水の流通も多く、飲用よりも皮膚利用の頻度が高いハーブと言えます。ただし独特のクセ・苦味がありますがハーブティーとして飲むことも出来ますし、ドライハーブを煮出したものを痒み止め・うがい薬などに使いまわすことも出来ますから、お好みや使う用途に合わせてドライハーブ・ハーバルウォーター・エキスから選ぶと良いでしょう。
ウィッチヘーゼルティーにはタンニンが多く含まれています。タンニンというと渋み・鉄分吸収阻害や胃腸への負担などマイナスイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、抗酸化作用を持つポリフェノールの一種であり、タンパク質に結合して収斂作用を発揮するなど有用な働きも持っています。ただし多量摂取・長期継続摂取は貧血や胃腸の不調の原因ともなりますので、不調が気になるけど薬に頼るほどではない…という時などに一時的に飲用するようにしましょう。
経口摂取したタンニンは消化管を通り、収斂作用によって腸を引き締めることで下痢止め・軽減に役立つと考えられています。グァバやキャットニップなどのハーブや紅茶が下痢改善に役立つと言われるのも、タンニンを含んでいることが要因となっています。そのほかタンニンには殺菌作用も期待できることから整腸・腸内環境を整える働きも期待されていますが、タンニンには便秘を悪化させる可能性が高いので便秘の方・便の硬い方は避けたほうが無難でしょう。
タンニンの収斂作用からウィッチヘーゼルティーは月経過多や不正出血など女性期に関わる出血・産後の子宮周りの回復サポートなどにも役立つと考えられています。ネイティブアメリカンも女性の不調に取り入れていたのだとか。現代でもタンニンは婦人科系ではなく様々な出血を止める働きや炎症を抑制する消炎作用が期待されていますが、月経過多などの場合は鉄分吸収を妨げることで“鉄分不足・貧血”を起こす可能性もあるので注意が必要です。
タンニンの収斂・消炎作用は鼻づまりや鼻血など呼吸器系、特に鼻のトラブル軽減にも効果が期待されています。タンニンには殺菌作用がありますし、ウィッチヘーゼルティーには粘膜刺激・免疫力を高める働きなどが期待されていますから、相乗して花粉症などのアレルギー反応による呼吸器系炎症の軽減に役立つと考えられています。余談ですが「レンコンに花粉症軽減効果が期待」と報じられた事があるのも、タンニンを含んでいることが理由として挙げられています。
タンニンは、外側から皮膚に塗布することでも収斂作用を発揮して毛穴や皮脂腺などを引き締める働きがあります。このためウィッチヘーゼル(ハマメリスエキス)はサッパリ系・引き締め用化粧水によく配合されています。毛穴の黒ずみが気になる方や、汗や皮脂によるテカリが気になる夏のスキンケアにも役立ちます。
タンニンには殺菌作用もありますし、ウィッチヘーゼルにはプロアントシアニジンやフラボノイドなどの抗酸化物質も含まれています。収斂作用による皮脂分泌抑制と合わせてニキビ予防にも役立ってくれるでしょう。ハーバルウォーター(芳香蒸留水/ハマメリス水)の場合であればタンニンは含まれていないそうですが、アルコールなどその他の成分の働きで同様の効果が期待出来ると言われています。
ウィッチヘーゼルは抗酸化物質を含むこと、タンニンによる収斂作用で皮膚のたるみを予防する働きが期待できるため、肌のアンチエイジングにも役立つと考えられています。タンニンはメラニン色素増殖を抑制するという報告もなされていますから、紫外線ケアや美白用に取り入れる方もいらっしゃるようです。デイリーなスキンケアに利用するのであればカレンジュラやローズ・カモミールなどと組み合わせると良いでしょう。
またタンニンには抗炎症作用あるとされていますから、日焼け後の肌のケア、赤み・熱を持ったニキビや湿疹などの予防もしくは改善サポートなどにも効果が期待されています。アメリカなどでは男性のアフターシェーブローションにもよく使われています。
ウィッチヘーゼルは殺菌・収斂作用によって肌をさらりとした状態に保ってくれる成分として、頭皮のベタつき・髪の脂っぽさなどの軽減にも利用されています。抗酸化物質類が働くことで皮脂の酸化を抑え、気になる頭皮の臭い予防としても役立ってくれるでしょう。頭皮にニキビが出来やすい方にも適しています。
ウィッチヘーゼルは収斂・殺菌・抗炎症作用が期待できることから、様々な傷や炎症のケアに利用されています。赤ちゃんのオムツかぶれなどの皮膚炎症抑制に有効だという臨床報告もあるようですし、虫刺されによる腫れや痒みの軽減などに取り入れている方も多いようです。夏場にはあせも予防にドライハーブを入浴剤として使ってみても良いかもしれません。
皮膚炎症以外には筋肉痛やリウマチ・関節痛の痛み軽減用として湿布などにして利用されています。また止血作用があるため軽い外傷の手当や痔疾などにも有効と考えられています。
イギリスなどでは古くから静脈瘤ケアのための民間療法として、ウィッチヘーゼルの浸剤や軟膏が利用されてきたそうです。ドイツのハーブの効果・安全性の協議委員会“コミッションE”でもウィッチヘーゼルを静脈瘤の外用治療薬として承認しており、欧米ではチンキの内服と合わせて内側・外側両方からウィッチヘーゼルを取り入れている方も多いのだとか。
ウィッチヘーゼルは歯肉炎・口内炎など口腔粘膜の炎症を和らげるのにも取り入れられています。個人輸入品の軟膏などを口腔内に塗るのは言語に自信がある方でないと不安が残りますが、お茶やチンキをマウスウォッシュのようにして利用しても緩和効果が期待できますし、飲み込んでしまった際の心配も少ないでしょう。口腔内を清潔に保つことで口臭予防にも良いと言われています。
ウィッチヘーゼル(ハマメリス)<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>プーアル茶(普洱茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>脂っこい食事のお供にも利用されるプーアル茶。発酵熟成過程で発生する重合カテキン・没食子酸は脂肪吸収を抑制することで体内への脂肪蓄積を抑えたり、脂肪分解酵素リパーゼの活性を高めることで蓄積している脂肪を燃焼しやすくする働きが期待されています。重合カテキンや没食子酸は抗酸化作用を持つポリフェノールでもありますから、アンチエイジングや生活習慣病予防としても取り入れられています。

ウーロン茶と並び、代表的な中国茶として知られるプーアル茶。ドラッグストアやスーパーでも茶葉が入手できますし、シングルこそ少ないもののプーアル茶を配合したペットボトル飲料も販売されていますから、ハーブティーや野草茶よりもより身近な印象を持たれている方も多いと思います。また脂肪分解や消化促進に役立つ健康茶というイメージもあり、メタボ対策やダイエット用として飲んだことのある方もいらっしゃるかもしれません。
プーアール茶は緑茶や紅茶・ウーロン茶などと同じチャノキを原料としています。チャノキを原料とするお茶は大きく発酵させない緑茶などの不発酵茶(無発酵茶)と、紅茶などの発酵茶、熟成を軽く仕上げる烏龍茶などの半発酵茶の3つに分かれます。この分類でプーアル茶は発酵茶になりますが、中国茶はより細かく緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶の6段階にわけられており、プーアル茶は最も発酵・熟成が進んだ“黒茶”に含まれています。ちなみに英語だと黒茶=black teaになるかと思いきや、black teaは紅茶を指す時に使い、中国茶で言うところの黒茶は“Dark tea”と表現するそう。
中国茶は紀元前からの歴史がありますが、時代毎にお茶の製法は変化しているため“プーアル茶”というものの成立については諸説あります。プーアル茶という呼び名は中国雲南省の普洱を集散地として輸出されたことに由来していますから、普洱(旧:歩日部)という地域のお茶という見方をすれば唐~宋時代と言われています。蒸し上げた後に固めて発酵させるという製法から見ると明時代(1368~1644年)に成立したと考えられています。
プーアル茶は製法により「生茶」と「熟茶」の2種類に分けられます。プーアル茶の製法工程は生茶・熟茶どちらも加熱によって酵素発酵を止める(殺青)→茶葉を揉みほぐす(揉捻)→乾燥するまでは同じで、ここまでの段階で乾燥された茶葉を“晒青毛茶”と呼びます。簡単に言うならば生茶は晒青毛茶を自然に任せて発酵させたもの、熟茶は短時間で人工的に発酵させたものとなります。
元々は自然発酵させる“生茶”のみでしたが、1900年台半ばになると大躍進政策・文化大革命と中国国内は大きく変化し、中国本土ではプーアル茶の生産どころではなくなります。香港などの茶商は固形茶にする前の茶葉の在庫を抱えることとなりますが、高温多湿状態に置くことでが自然と発酵することを発見し、倉庫内でプーアル茶の熟成加工を行うようになったと言われています。1970年代になるとこれを元にしてこれを元にして熟茶の製法が開発され大量生産が行われています。
プーアル生茶と呼ばれるタイプものは晒青毛茶を袋詰した後に蒸して柔らかくし、円盤型に圧縮成形されます。餅茶や緊圧茶と呼ばれる状態ですね。形を整えたものはそのまま乾燥されて一応完成となりますが、ものによっては更に熟成させていきます。乾燥後すぐにお茶として飲む場合は茶葉も緑色で味も緑茶に違いですが、熟成が進むにつれて茶葉の色も黒っぽく変化し、味や香りも様々に変化します。熟成が進むほど角が取れてまろやかになり、ものによっては果物のような香りがするものもあるそう。年数を重ねたヴィンテージ品(陳年プーアル生茶)ほど高価になりますが、偽物も増えるため日本に居ながら入手するのは困難と言われています。
対してプーアル熟茶は晒青毛茶に「渥堆(あくつい)」という作業を行います。渥堆は茶葉に水分を含ませて積み重ね、高温多湿状態に保つことで人工的に発酵を進める工程で、人工的に麹カビ菌などを加える場合もあります。この工程によって雑菌を淘汰するとともに、カテキン類が没食子酸や重合カテキンへ、アミノ酸が分解されて多糖類に変化しプーアル茶独特の風味が完成します。渥堆工程は一ヶ月から一ヶ月半程行われ、十分に発酵したら湿り気を飛ばすために乾燥が行われます。乾燥後はそのまま選別・ブレンドしてバラバラの状態で販売されるもの(熟散茶)、蒸し・圧縮形成されて販売されるもの(緊圧茶)に分かれます。
ブロック状に固められたプーアル茶=生茶という印象がある方もいらっしゃるかもしれませんが、熟茶も固められた形で販売されているものがあるので注意が必要です。ちなみにプーアル茶がカビ臭くて美味しくないという場合は粗悪品の熟茶で、酷いものでは黴菌で熟成しているように見せかけているものもあるそうです。明らかにカビ臭いなど、違和感があるものは飲むのを避けましょう。
※プーアル茶には熟茶・生茶の大分類をはじめ、形状によっても様々な種類がありますが、ここでは日本で一般的に流通している「熟茶」タイプの情報をご紹介します。
プーアル茶は発酵熟成の過程で作られる「熟成茶重合型カテキン」「没食子酸」という成分を含んでいます。この二つはどちらもポリフェノールの一種に数えられ抗酸化作用を持ちますが、抗酸化作用以上に脂肪吸収を抑制・阻害する働きがある成分として注目されています。脂っこい食事のお供にプーアル茶というイメージを持つ方が多いのも、この2つの成分の働きによるところが大きいでしょう。
重合型カテキンは名前の通りカテキンが“重合”=複数連なったもので、紅茶やウーロン茶に含まれているテアフラビン・テアルビジンなどと共にタンニン類に分類されると考えられます。重合型カテキンはエピガロカテキンガレート(EGCG)など単体のカテキン類よりも抗酸化作用は劣りますが、脂肪吸収抑制についてはカテキンよりも高いと考えられています。
※糖質吸収を抑制するという説もありますが、こちらは緑茶カテキンの作用であり、プーアル茶などに含まれている変化形である重合カテキンにこの作用があるかは定かではありません。過信しないようにした方が無難でしょう。
プーアル茶に含まれている重合カテキン・没食子酸が脂肪吸収抑制に役立つとされるのは、どちらも胆汁による脂肪乳化を防ぐ働きがあると考えられてるためです。私達が摂取した食事に含まれている脂質は、胆汁によって乳化されることで分解・吸収されています。このためプーアル茶は胆汁による乳化を抑制することで余剰脂肪の吸収をブロックし、そのまま排泄させる働きが期待されています。食前もしくは食中に飲むと効果的です。
プーアル茶は体内で分泌される脂肪分解酵素「リパーゼ」の分泌・活性を高める働きがあることが報告されています。リパーゼは細胞内に蓄積された中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロ-ルに変換する働きがある酵素です。通常運動などを行った場合は血中ブドウ糖が消費され、血糖値が下がったところでリパーゼが分泌され脂肪をエネルギーとして利用する=脂肪燃焼が行われるようになりますが、運動前にプーアル茶を摂取してリパーゼを活性化することで運動による脂肪燃焼効率を高めてくれると考えられています。
プーアル茶はポリフェノール類による脂肪の吸収・蓄積抑制とリパーゼ活性化による脂肪燃焼両方の方面から肥満を予防する働きが期待されています。ただしリパーゼによって体脂肪が遊離脂肪酸として放出されても、何もしなければ再び中性脂肪に合成される可能性が高いですから、よほど偏った食生活をしていたり、体重・体脂肪率が極めて多いという方でない場合は“飲むだけで痩せる”ということは期待しないほうが良いでしょう。ダイエット用として取り入れる場合は適度な運動と組み合わせるようにしてみてください。
プーアル茶は発酵の進んだお茶であることから、東洋医学(漢方)では体を温める性質である「温性」に分類されます。お茶類の温性・涼性の区分は概ね発酵(酸化)の進み度合いによって、不発酵もしくは発酵の少ない緑茶やウーロン茶は涼性に、発酵の進んだ紅茶やプーアル茶は温性に分類されます。つまり発酵度合いによって体を温める力が強くなるという見方ですから、紅茶よりも熟成の進んだ“黒茶”であるプーアル茶は体を温める作用が優れていると考えられます。生姜紅茶で冷えとり効果がイマイチ実感出来なかい方は、生姜プーアル茶を試してみると良いかもしれません。
成分的に見てもポリフェノール類の抗酸化作用・没食子酸による脂肪吸収ブロック効果などで、血液循環がスムーズになり熱を全身にしっかりと届ける働きが期待できます。ただし重合型カテキン・タンニンは鉄分吸収を阻害する性質もありますので、単に代謝が低い・血行不良というわけではなく、貧血が根底にある方は摂取タイミングに気をつけるようにしましょう。
プーアル茶に含まれているポリフェノール類は活性酸素を抑制することで胃腸機能活性化に繋がると言われています。また抗酸化作用によって血液・血管を健康な状態に保つことで血液循環も整うと考えられますし、プーアル茶は体を温めるお茶と言われていますからお腹周りの冷えから起こる胃腸トラブルの改善にも効果が期待できるでしょう。
そのほかにプーアル茶には食物繊維も含まれていますし、発酵食品であるため消化酵素が豊富に含まれていて腸内環境を整える働きがある・重合カテキンには腸の働きを促したり腸内環境を整える働きがある、という説もあります。ハッキリとした数値やエピデンスはありませんが、ダイエット効果には至らなくても便通が良くなったと感じている方が多いこと・飲みすぎるとお腹が緩くなることから、便通改善に役立つ存在と考えられています。
プーアル茶は古くは遊牧民のビタミン・ミネラル供給源であったとも言われている存在で、むくみ改善に役立つカリウム補給源としても役立つと考えられます。カリウムは余剰ナトリウムの排泄を促すことで、余分に確保されている水分排出=利尿・むくみ軽減に繋がる成分です。加えてプーアル茶にはより直接的な利尿作用を持つカフェインも若干含まれていますし、タンニンや没食子酸などのポリフェノールの働きで血流改善効果も期待できますから、総合的にむくみ予防・改善をサポートしてくれるでしょう。
脂質吸収を抑えそのまま排出させること・抗酸化作用・血液循環が良くなること・便秘やむくみが改善され老廃物の排出が速やかに行われるようになることから、デトックス効果も期待されています。冷えや血行不良によって起こる、体が本来持つ解毒(デトックス)機能低下を予防・改善するという点でも期待出来ますね。
プーアル茶に含まれている重合カテキンや没食子酸は肥満予防成分として取り上げられることが多いですが、抗酸化作用を持つポリフェノールでもあります。このため活性酸素と脂質が結合して出来る“”過酸化脂質”によって細胞が傷ついたり破損されてしまうのを予防し、内臓や筋肉など体全体の機能を正常に保つ働きが期待できます。
私達の体の中にも抗酸化酵素(SOD酵素)と呼ばれる酸化を防ぐ酵素が備わっていますが、加齢と共に活性が低下することが認められています。そのため外側からの抗酸化物質補給は、細胞の酸化を防ぎ若々しく健康な状態を保持するために有効と考えられています。
また過酸化脂質は血液をドロドロにして流れにくくする、血管に付着することで血管を狭めて血液循環を滞らせる原因でもなります。この状態が進むと動脈硬化となり、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めてしまいますし、血液がスムーズに流れないことで高血圧の原因ともなります。また高血圧状態が続いた場合も、血管壁に負荷がかかり動脈硬化を悪化させてしまいますから、まさに負のループと言える状態に陥ってしまいます。
ポリフェノールなどの抗酸化物質は過酸化脂質の生成を抑制することで、血液循環をスムーズに保つ働きが期待できます。プーアル茶に含まれている重合カテキンなどは抗酸化物質であると共に脂肪吸収を阻害する働きも持ち合わせていますから、過剰に摂取した脂質やコレステロールの排出をサポートすることからも過酸化質生成阻害に繋がると考えられます。加えてカリウムも補給できますから、ナトリウム過多に起因する高血圧の予防や改善にも効果が期待できるでしょう。こうした働きを持つことからプーアル茶は生活習慣病、特に血流に関係する様々な循環器系疾患の予防に役立つと考えられています。
糖尿病の発症原因としては、糖質摂取量が多く大量のインスリンを消費し続けることで膵臓が疲弊→インスリンが分泌されにくくなるという状態がよく知られています。しかし脂肪細胞が肥大することで善玉ホルモンと呼ばれる“アディポネクチン”の分泌が低下し、逆にインスリンの効きを悪くする物質が分泌されやすい状態になることでも糖尿病は起こります。インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性が増大する)と過剰なインスリンが必要となり、高インスリン血症や膵臓疲弊を引き起こし高血糖状態が続く=糖尿病が悪化していきます。
上記でご紹介したように、プーアル茶に含まれている重合カテキンに緑茶のカテキンのような糖質吸収抑制作用があるかは定かではありません。しかし重合カテキンや没食子酸はは脂肪吸収の抑制・脂肪を燃焼しやすい状態に導く働きが期待されていますから、後者の脂肪細胞増大によるインスリン抵抗性増大予防に役立つと考えられます。血糖値上昇抑制作用は期待しないほうが無難ですが、肥満予防という点から糖尿病予防に役立ってくれるでしょう。
抗酸化物質は体が酸化して本来持つ機能を発揮できなくなるのを防ぐと考えられています。この酸化による機能低下は免疫力も例外ではなく、活性酸素量が少ないほど免疫細胞が正常に機能しやすい・効率よく働くと考えられています。プーアル茶は抗酸化物質を含んでいますし、多少疑問はあるものの免疫機能と密接な関わりのある腸内フローラを整える働きもあるのではないかと考えられている存在。そのため免疫力向上(正常化)にも効果が期待されています。
加えて重合カテキンには殺菌作用が認められていますので、体内に侵入したウィルスを撃退する働きも期待できます。血流を良くして代謝を高めることで体を温める働きもありますので、相乗して風邪予防にも役立ってくれるでしょう。収斂・消炎作用をもつタンニン類の働きで、喉の痛みや腫れの改善に良いとも言われています。
プーアル茶には抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれているため、肌のアンチエイジングにも有効と考えられています。活性酸素はコラーゲンやエラスチンを変性させて肌のハリ低下・シワ・たるみなどを引き起こしたり、DNAを損傷させて新陳代謝の低下を引き起こしますから、これら活性酸素による肌ダメージを抑制し肌を若々しく健康な状態に保つ手助けをしてくれるでしょう。血液循環を整える働きと合わせて乾燥肌・くすみ改善やターンオーバーの正常化も期待できます。
またプーアル茶は脂肪吸収抑制に効果が期待できるお茶であるため、ニキビ・脂性肌対策としても役立つと考えられます。皮脂が活性酸素と結合して出来る“過酸化脂質”も大人ニキビ・毛穴の開きなどの原因となりますが、抗酸化作用と脂肪吸収抑制作用が合わさることで、こうした肌トラブルの予防や改善にも効果が期待できるでしょう。便秘やむくみの改善、デトックスにも役立つことから、老廃物蓄積が原因の肌荒れ・吹き出物にも有効とされています。
体臭の原因は様々にありますが、その一つに汗の匂いがあります。汗を出す汗腺はエクリン腺とアポクリン線の二種類がありますが、エクリン腺から出る汗はほとんどが水分でサラサラなのに対し、アクアポリン線はタンパク質や脂質ほか様々な成分を含みドロっとしています。脂質を含むアクアポリン線から出る汗は活性酸素と結合しやすく、強い臭いを放つ過酸化脂質に変化することが“汗臭い体臭”の原因と考えられています。
また加齢臭の場合は皮脂腺に含まれる脂肪酸と過酸化脂質が結合することが原因の一つに挙げられています。この二つはどちらも脂質ですから、食事による過剰な脂質摂取を控えることもニオイ対策に繋がると考えられています。
プーアル茶は脂質吸収抑制作用が報告されていますから脂質量を抑えるという点でも効果が期待できますし、抗酸化物質の働きで過酸化脂質が出来てしまうのを防ぐという点でも役立ってくれます。加えて便通を良くすることで腸内腐敗による臭気をもったガスの発生抑制にも繋がりますから、加齢臭や体臭予防にも効果があると考えられています。
プーアル茶(普洱茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>栃の実茶/トチノミ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>栃の実はそのままでは強いエグみを持つ食材です。灰汁抜きに手間がかかる事から、食料が豊かになって以来さほど重要視されていませんでした。しかし近年は苦味・エグみの成分であるタンニン(プロアントシアニジン)やサポニンに抗酸化作用などの健康メリットがあることがわかり、健康茶として見直されています。アンチエイジング・美白効果や肥満予防効果などが期待されるため、美容に気を使う女性にも注目されています。

北海道から九州まで、日本の広い範囲に分布している栃。古くから食料・木材として利用されてきたましたし、現在は乱伐などで数が減っていることもあり高級木材の一つにも数えられています。栃の実(種子)はコロリと丸く“栗よりも栗らしい”と言われるほど美味しそうな見た目をしていますが、生のまま食べると非常にエグみが強く不味いので、念入りなアク抜き工程を行わない限り食用には適しません。同じような実をつけるトチノキの近縁種はいくつかありますが、アクを抜いて“食べ物”として扱っているのは日本だけとも言われています。
ちなみに“horse chestnut(馬栗)”やフランス語呼びで“marronnier(マロニエ)”と呼ばれているものは近縁種であるヨーロッパ産の「セイヨウトチノキ(学名:Aesculus hippocastanum)」を指します。バッチフラワー・化粧品原料などに利用されているのもセイヨウトチノキの方です。食用にはしませんが、世界中でトチもしくはセイヨウトチノキの実は伝統医療・民間療法で生薬として利用されています。日本での“栃(トチ)”という呼び名は“十千”で、十も千も(非常に多くの)葉や実をつける樹木であることが由来と言われています。実を食用とするだけではなく柔らかく木目の美しい木部も、木材として古くから利用されてきました。
日本では縄文時代の住居遺跡からも栃の実が多く出土しており、米文化(稲作)以前には主食として食べられていた木の実類の一つと考えられています。また稲作が広がった後も米を作る耕地に恵まれない地域では稗(ヒエ)やどんぐりと共に重要な食料であり、栃の実は乾燥させておくことで何年でも保存ができるため救荒食物・非常食としても重要な存在でした。「私有地・私有林でも栃の木だけは勝手に伐採してはいけない」と定めていた藩もあるそうですから、近世に至るまで日本人の生命を支える食料であったと言っても過言ではない存在ですね。
古くから人の生活と密な存在であったためか、栃を語源とする言葉も多く残っています。慌てる様を“とちる”と言うのは、栃の実で作る麺類(栃麺)は固まるのが早いため急いで麺棒をふるう必要があったため、傍から見ている人には滑稽だということで「とちめく」という表現ができて変化したと言われています。同じく栃麺を作る忙しない様子“栃麺棒を食らう”が変化して、慌てふためくさまを“面食らう”と言う様になったとする説もあります。栃谷など栃の字が使われている地名が多いのも、栃の木が多く生えていた事を示す名残なのだとか。
複数の灰汁抜き工程が必要な栃の実は、栃餅や煎餅などの加工品は知っている・口にした事があっても、実を採集して利用しようはされない存在。一部お土産品・郷土料理として利用されている程度でしたが、近年ポリフェノールが豊富で高い抗酸化力を持つアンチエイジング食材として取り上げられ注目される存在となっています。老化予防や美白効果が期待できるため美容・美肌という点から手軽に摂取できる「栃の実茶」と取り入れる女性も増えているそうです。
栃の実茶の成分・期待される効果の代表と言えるのが、ポリフェノール類による抗酸化作用です。栃の実のポリフェノール含有量は100gあたり1000mgと非常に多く、ブルーベリーの約4倍とも言われています。この豊富な抗酸化物質によって過酸化脂質の生成を抑制し、細胞が傷ついたり破壊されるのを防いで細胞の機能低下によって起こる病気や老化症状の抑制効果が期待されています。
特に栃の実に含まれているタンニンは“総合タンニン(プロアントシアニジン)”と呼ばれる形状をしており、「ポリフェノールの王様」と呼ばれるほど高い抗酸化作用があります。ぶどう種子(グレープシード)に含まれているポリフェノールとしても知られている物質です。加えて栃の実には抗酸化作用を持つとされるサポニンも含まれています。タンニン・サポニン共に渋みやエグみ成分と言われていますから、そのままでは食べられないほど強烈なエグミを持つ栃の実に豊富に含まれているのも納得といえば納得ですね。
栃の実に含まれているサポニンには悪玉(LDL)コレステロールの低下・血小板凝集を抑えて血液をサラサラに保つことで血液循環をスムーズにする働き期待されています。ポリフェノールなどによる抗酸化作用で過酸化脂質が血管に付着して血管を狭める・血液がドロドロになることで血流が滞ってしまうのを防ぐ働きもあります。栃の実にはナトリウム排出を促すことで血圧を一定に保つ働きがあるカリウムも豊富に含まれていますから、相乗して高血圧の予防に役立ってくれるでしょう。
高血圧状態は血管壁への圧力が高くなり、動脈硬化を悪化させる原因ともなります。栃の実茶は血圧を正常に保つ・血液循環を整える働きが期待できる成分が豊富に含まれており、中でもプロアントシアニジンはヨーロッパでは血管強化剤としても利用されている存在。抗酸化作用により過酸化脂質の生成・付着を抑えて血管の状態を正常に保つだけではなく、コラーゲンの再生と合成を増進させる=血管を若々しく靭やかな状態に整える働きも期待されているのだとか。これらの成分が相乗して働くことで高血圧・動脈硬化・血栓・脳梗塞・心筋梗塞など、血流に関係する様々な循環器系疾患の予防に役立つと考えられています。
栃の実に含まれているサポニンにはアミラーゼなどの糖質分解酵素を素材する働きが報告されています。この働きによって吸収される糖質量が減る=血糖値の上昇を抑制することに繋がり、糖尿病予防に役立つのではないかと考えられています。
また糖尿病患者の場合は血中の過酸化脂質量が増加する傾向にあることが報告されており、この過酸化脂質が血管壁に付着することが糖尿病合併症の原因となると言われています。この過酸化脂質による血管侵食は糖尿病と診断される以前、やや血糖値が高いくらいの状態から徐々に悪化していると考えられていますし、抗酸化作用のある食品を摂取すると血糖値が改善するという報告もなされています。
作用や効果についてはハッキリしていない点もあり糖尿病の改善に繋がるかについては疑問も残りますが、糖尿病予防や悪化抑制・糖尿病合併症予防として取り入れてみても損はない存在と言えるでしょう。
栃の実は漢方では腹痛や腹部膨満感などの胃腸トラブルに役立つ存在とされており、乾燥粉末は胃痛軽減に利用されているそうです。成分的に見てもタンニンには整腸作用・サポニンには血流改善により胃腸機能サポート効果が期待されています。“冷えからくる腹痛に良い”と言われるものサポニンやポリフェノールの働きによるところが大きいと考えられます。ただしタンニンやサポニンは摂取しすぎると胃腸に負担がかかるとも言われていますので、体調を確認しながら取り入れるようにしてください。
栃の実に含まれているタンニン(プロアントシアニジン)やサポニンなどの抗酸化物質は肌の老化を予防し、若々しい外見を保持する働きも期待されています。活性酸素はコラーゲンやエラスチンを変性させて肌のハリ低下・シワ・たるみなどを引き起こしたり、DNAを損傷させて新陳代謝の低下を引き起こします。加えて皮脂と活性酸素が結合して“過酸化脂質”となることで毛穴の開き・大人ニキビなどの原因ともなります。
ポリフェノールなどの抗酸化物質はこれら活性酸素による肌ダメージを抑制してくれますから、肌を若々しく健康な状態に保つ働きが期待できます。またプロアントシアニジンはシミの原因となる“メラニン色素”を生成するチロシナーゼ酵素など体内に元々存在している酸化酵素の抑制にも有効とされていますし、コラーゲン再生・生成促進にも役立つとされていますから、既にダメージを受けてしまっている状態からの回復サポートにも効果が期待できるでしょう。内側からの紫外線対策にもなりますね。
加えてプロアントシアニジンやサポニンは血流をスムーズにして全身に行き渡らせるサポートもしてくれます。抗酸化作用と相乗して肌の新陳代謝・ターンオーバーを促し、現在出来てしまったシミや小じわなどの改善にも役立ってくれるでしょう。血行促進はくすみ軽減にも繋がりますので、シミ予防だけではなく肌の透明感アップという点からも美白効果が期待できます。
むくみを起こす原因として塩分過多や女性ホルモンの働きなど様々ですが、女性に多い“夕方の足のむくみ”など特に下半身系のむくみは血流悪化と深い関係があると考えられています。立ち仕事にしろ座り仕事にしろ長時間同じ姿勢のままでいると重力によって体液は下に溜まりやすくなりますし、長時間同じ姿勢でいるというストレスから活性酸素が発生し更に血流を悪くするとも言われています。
プロアントシアニジンなどの抗酸化物質は活性酸素の発生を抑制してくれますし、栃の実には血液循環をサポートしてくれるサポニンも含まれています。これら成分の働きで栃の実茶を継続して飲み続けることでむくみにくい体質作りに繋がると考えられていますし、サポニンには直接的な利用作用も期待できますのでむくみ改善に役立ってくれるでしょう。
栃の実茶は血糖値上昇を抑えることで、糖尿病予防に効果が期待されている健康茶です。血糖値の急激な上昇を抑える働きは、インスリンによって血中の余剰な糖が脂肪細胞に蓄えられるのを防ぐことにも繋がりますから、肥満予防という面でも役立つと考えられます。サポニンにはリパーゼなどの脂肪消化酵素阻害作用により脂肪吸収を抑制する働きも報告されていますから、相乗して肥満予防効果が期待できるでしょう。マウスに栃の実抽出物(サポニン)を摂取させた実験では、抗肥満作用・高脂血症予防効果が見られたと報告されています。
これらのはたらきから栃の実茶を食前に摂取することで、食事に含まれている糖・脂質の吸収を抑制し肥満予防に役立つと考えられています。またプロアントシアニジンなどは活性酸素を抑制することで代謝低下を予防したり、血液循環を良くすることで代謝を高めるなどの働きも期待できます。
フラボノイド系ポリフェノールに分類されるプロアントシアニジンは更年期障害の緩和・軽減にも効果が期待されています。これは抗酸化作用によって体内のビタミンなどの栄養素消耗を防ぐ・血流などが改善されることで体全体の機能バランスが整いホルモンバランの変化によって乱れやすくなる自律神経のバランスを正常に保つことなどが関係していると考えられています。
栃の実ではありませんが、ブドウ種子抽出のプロアントシアニジンを8週間摂取するという実験では更年期障害による心身の不快症状に改善がみられたことも報告されています。更年期障害が改善すると断定できるものではありませんが、更年期障害が表れる時期は老化(酸化)が気になる時期でもありますから、体を整えるという感覚で取り入れてみると良いかもしれません。
プロアントシアニジンは目の健康維持にも役立つと考えられています。抗酸化作用によって酸化による目のダメージを軽減してくれるため、水晶体に含まれているタンパク質が酸化することで濁り発症する白内障・糖尿病性白内障などの予防にも効果が期待されています。
またアントシアニンと同じく網膜に存在する信号物質“ロドプシン”の再合成を助ける働きもあります。抗酸化作用によって毛細血管を強化し血流を良くする働きと合わせて、疲れ目・目のかすみなどの予防や回復促進にも効果が期待されています。
栃の実を焼酎に漬け込んだ「栃液/とち水」は炎症を抑える作用に優れているとして、民間療法で様々な処置に利用されています。特に熱を持つようなタイプの炎症=火傷・打ち身・腫れ物などに良いと言われていますが、筋肉痛・靴ずれ・虫刺され・湿疹・水虫・しもやけなどのケアにも良いと言われています。
サポニンを多く含み、古い時代には石鹸代わりに使われていた存在でもありますから、皮膚をキレイに保つ働きも期待できるでしょう。ノミやダニなどによる寄生虫性の皮膚疾患・アレルギー性皮膚炎に良いとも言われています。
栃の実茶/トチノミ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>サルサパリラ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>南米原産のサルサパリラはルートビアなどのドリンク・お菓子のフレーバーとして欧米で親しまれているハーブです。アマゾン周辺の先住民たちは古くから医薬品や強壮剤として利用されていたと考えられていますし、ヨーロッパでは高い浄血作用を持つハーブとして幅広く活用されてきた歴史があります。現在でも血液浄化・デトックスハーブとして利用されていますし、アンチエイジングなどへの効果も研究されています。

サルサパリラはサルトリイバラ科(体系によりシオデ科/ユリ科)シオデ属の蔓性植物です。シオデ属の植物自体は全世界に300種以上ありますが、一般的にサルサパリラという呼び名は南米を原産とするSmilax regelii他いくつかの種のみに利用します。南アメリカの先住民族は千年以上前からサルサパリラを利用していたと考えられており、アマゾンのシャーマン達は皮膚炎症やリウマチなどのケアや強壮剤として利用していたと伝えられいます。
南米原産のサルサパリラは1400年代に新大陸の薬用植物としてヨーロッパに持ち込まれ、発汗・排尿促進や血液浄化作用により体から毒素を排泄する=現代で言うデトックス効果が高いハーブとして重宝されます。中世~近世にかけて欧米では老廃物・有害物質を血液とともに排出する“瀉血”が医療行為として盛んに行われてましたから、血を綺麗にしてくれるサルサパリラ万能薬感覚で様々なことに用いられたという話もあります。16世紀頃には血液浄化作用から淋病や梅毒などの性病の治療薬としても利用され、1800年代には米国薬局方に梅毒治療薬として登録もされていたそうです。
日本では一部のサプリメントで使われている程度でほとんど見かけない存在ですが、世界規模で見るとお菓子や飲料の香り付けとしてよく使われています。サルサパリラがよく利用されているルートビアでは“Sioux City Sarsaparilla(スーシティサルサパリラ)”などズバリという商品もあるようです。独特の風味が話題になっている台湾風コーラ“黒松沙士”もサルサパリラエキスがベースなのだそう。原料が非公開なので定かではありませんが、ドクターペッパーのフレーバーにも使われている可能性が高いようです。
ちなみに中国南部・台湾でも同属別種Smilax glabraを“土茯苓(ドブクリョウ)”もしくは“山帰来(サンキライ)”と呼んで生薬として利用してきました。こちらは日本薬局方にも収録されており、日本でも便秘薬や皮膚疾患薬などに配合されています。欧米ではサルサパリラ、中国や台湾では土茯苓が、リコリス(甘草)と同じような感覚で利用されていますが、味に甘味がないので好き嫌いはリコリス以上に激しいと考えられます。黒松沙士のレビューでも「飲む湿布・サロンパス風味」などという声が多く、世界一まずいコーラと言う方もいらっしゃるようです。アメリカやヨーロッパで親しまれているハリボーのシュネッケン(リコリスキャンディ)も世界一まずいグミとも言われていますから、どちらも日本人の口には合いにくい風味のハーブと言えるかもしれません。
サルサパリラに含まれているサポニンには腎臓を刺激し尿の排出を促す働きがあると考えられています。また脂質を溶かす働きがあるため、腸内で脂質を分解し腸内環境を整える働きがあると考えられています。腸を刺激することで蠕動運動を促すという説もあり、サポニンはむくみや便通の改善にも役立つと考えられています。ちなみに植物療法でサルサパリラは発汗・利尿促進に役立つハーブとされているようです。
サルサパリラにはフラボノイドやセレンなど抗酸化をサポートする成分も多く含んでいます。抗酸化物質も血中のコレステロールが活性酸素と結合して過酸化脂質になるのを防いでくれます。またサポニンも抗酸化作用や脂質を溶かす働きによって、血液や血管の状態を保つ働きがあると考えられています。
加えて抗酸化作用によって過酸化脂質の生成が抑制されることで肝機能を高める働きも期待されています。肝臓は毒素の分解や排出に欠かせない臓器ですから、肝臓が正常に機能することで体本来のデトックス力をt噛める働きも期待できます。血液によって回収された老廃物や毒素を排出させる尿や便の排出を促す働きもありますから、何世紀も利用されてきたように「血液を綺麗にする」働きが期待できるでしょう。
サルサパリラは血液浄化作用に優れたハーブと考えられていますし、抗酸化作用によって過酸化脂質の付着による血管硬化を防ぐ働きが期待できます。このため血液循環を良くしてくれると考えられますし、ドロドロ血液や動脈硬化の予防にも有効とされています。
血液・血流状態が改善されることから貧血状態の改善や強壮にも役立つと考えられています。アマゾン域の先住民が滋養強壮剤として紹介されることもあるようです。またサルサパリラのステロイド成分が筋肉増加に役立つという説もあり、運動時のスタミナアップなどにも効果が期待されているそうです。ただし筋肉量アップや運動能力向上についてはの働きかけは無いという説もあります。
サポニンには免疫機能(ナチュラルキラー細胞)の活性化作用が報告されています。抗酸化作用やデトックス効果と相乗して免疫力向上に役立つと考えられています。またサポニンには抗菌・殺菌作用や去痰作用などより直接的な作用も報告されていますから、免疫力向上効果と相乗して風邪や呼吸器の不調改善にも効果が期待できます。発汗作用や利尿作用があることから解熱剤としても役立つようです。
またデトックス作用や血液浄化・血流改善などの働きから体質改善に良いされていますし、フラボノイド類やフィトステロール類などには抗炎症作用もあると考えられているため、アレルギー症状の軽減やリウマチ・関節炎などによる痛みの緩和にも効果が期待されています。
サルサパリラにはヤマイモなどに含まれている「ジオスゲニン」というフィトステロールが含まれていることが報告されています。ジオスゲニンには様々な働きが報告されていますが、その一つとして男性ホルモンや女性ホルモンを作りだず前駆体でマザーホルモンと呼ばれている「デヒトロエピアンドロステロン(DHEA)」と構造がよく似ていることが挙げられます。このため植物性エストロゲンなどと同じように、ジオスゲニンもDHEAの働きをサポートすることでホルモン分泌量をコントロールする働きがあると考えられています。
ジオスゲニンのDHEA様作用はどれか単体の性ホルモンとして働くのではないため、加齢による男性ホルモン・女性ホルモンの減少を補うことで若々しさの維持や更年期障害の予防効果が期待されています。またホルモンバランスを整えることにもなりますから、PMS(月経前症候群)や月経不順・妊活サポートなど様々な点からも注目されています。サルサパリラが強精・性欲増強効果があるとされるのも、このジオスゲニンの働きが大きいようです。
血液浄化・デトックス作用によって綺麗な血液が循環するようになることや、抗酸化作用が期待できることからサルサパリラティーはアンチエイジングや美肌維持にも良いとされています。抗酸化作用がありますので内側からの紫外線ケアなどにも効果が期待できますし、体内を循環する毒素・老廃物が減少することでニキビや湿疹・肌荒れなどの予防にも繋がるでしょう。
またDHEAは“若返りホルモン”とも呼ばれている存在で、欧米ではプラエリアや大豆イソフラボンと同等以上の効果が期待でいる美容成分とも言われています。DHEAと似た働きを持つとされるジオスゲニンもエストロゲンやプロゲステロンに分化すると考えられており、肌のコラーゲン・水分量増加・バストアップなどに効果が期待されています。
サルサパリラは高い血液浄化・デトックス効果が期待できるハーブであることから、ダイエットサポート用としても取り入れられています。DHEAと同じような働きが期待されているジオスゲニンも加齢に伴う筋肉減少・代謝低下を抑制し、肥満予防に役立つと考えられていますし、フラボノイドなどの抗酸化作用による代謝低下予防効果も期待できるでしょう。海外では食欲抑制効果があるのではないかという説も出ているようですし、日本人にとっては風味的に食欲が減退するケースも考えられます。
サルサパラリラは古くから湿疹や皮膚炎症のケアとして患部に塗布されていたと言われています。日本ではほとんど見かけませんが、現代でもヨーロッパやアメリカではサルサパリラは抗菌・抗酸化作用のある成分としてクリームなどに配合されているようです。期待できる効果としてはシミ・シワ・たるみなどの肌老化予防、湿疹やニキビの予防・治癒促進が挙げられています。そのほか尋常性乾癬や膿疱性乾癬における改善がみられたという報告もあるようです。
サルサパリラ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ターメリック/秋ウコン<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>カレーの原料もしくはお酒のお供という印象の強いウコン(ターメリック)。肝機能向上や二日酔い対策に有効とされている以外に、アルツハイマー型認知症の予防やアンチエイジング・ダイエットなど幅広い働きが期待できることが報告されています。外側から使うイメージは無いかもしれませんが、原産国のインドではスキンケア用としても幅広く利用されているそうですし、日本でも石鹸やオイルなどが流通しています。

ターメリックと言うと真っ先にカレーを連想される方も多いかと思います。ウコンというとお酒のお供として欠かせない、という方もいらっしゃるかもしれません。肝臓病や脂肪肝の予防など「お酒をよく飲む方」向けの飲料やサプリメントとしてここ20年位ですっかり定着したウコンですが、近年はガンやアルツハイマー型認知症の予防などについても研究が進められています。またはアンチエイジングやダイエットなど美容面の効果も注目され、お酒をさほど飲まない若い女性にも取り入れられています。
ターメリック(ウコン)はショウガ科に属す多年草です。原産地のインドでは紀元前から栽培されていた歴史あるハーブで、カレーなどのインド料理だけではなく伝統医学アーユルヴェーダでも重要な位置にあります。健康効果が期待できるポリフェノールという印象が強い「クルクミン」は着色色素としても利用されており、鮮やかな黄色を持つことが“鬱金”の由来と言われています。ちなみにウコンと呼び名に付くものは同属・別属と多くの種類がありますが、ウコン属に属す代表的なものとしては春ウコン・秋ウコン・紫ウコンの3つが挙げられます。日本で一般的にカレー粉・スパイスとして販売されているのは“秋ウコン”と呼ばれる種類で、ポリフェノールの一種クルクミンが豊富に含まれていることから二日酔い対策や肝臓機能強化に良いと考えられています。
呼び名・外見共に似ていますが、春ウコンと紫ウコンはそれぞれ別種になります。春ウコン(Curcuma aromatica)は食物繊維が豊富でお腹の調子を整えるのに良い・ミネラルや精油成分も多いと言われていますが、苦味や辛味が強いため主にサプリメントなどに加工されています。紫ウコン(Curcuma zedoaria)は名前の通り紫がかった色をしており、色素成分のアントシアニンを含んでいます。ウコン類の中でも苦味が強いので食用利用はほとんどなされていませんが、胃腸薬の原料に用いられています。
ちなみに生薬としては秋ウコンが“鬱金(ウコン)”とそのままなのに対し、春ウコンは“姜黄(キョウオウ)”・紫ウコンは“我朮(ガジュツ)”と呼び分けられています。中医学でも取り入れられている存在ですし、日本でも平安時代に伝来し室町時代には沖縄県での栽培が行われ、生薬として販売されていたと考えられています。明治維新が起こるまでは万能薬として扱われていたそうですし、薩摩藩や商人を経由した事からかなり高価な薬だったと考えられますね。西洋医学が導入されてからは健康食材として、特に沖縄県では「うっちん茶」として親しまれてきました。現在はウコンブームもあり、沖縄県以外でもうっちん茶(ウコン茶)が気軽に変えるようになっていますね。
ターメリックティーもしくはウコン茶として茶葉・ティーパックなどで販売されているものもありますが、ウコンそのものにはミネラルなども含まれています。クルクミンも水に溶けにくい性質がありますし、そのほか栄養素にも不溶性成分がありますから、浸出された“お茶”だけを飲むよりもパウダータイプなどを溶かして飲むと効率的と言われています。
ウコンの代表成分とも言える「クルクミン」が肝臓のサポートなどに役立つということはよく報じられています。しかし過剰摂取は健康を損なう可能性があることも指摘されており、2003年のJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)では体重1kgあたり3mgが一日摂取許容量と定められています。この計算でいくと体重50kgの人であれば1日150mgまでという計算になります。
ウコン類の中では最も含有が多いと言われる秋ウコンであってもクルクミン含有量は全体の1~4%と言われていますから(カレー1杯でクルクミン量は5~8mg程度という説も)、素材そのものを利用する場合はさほど心配はありません。しかしサプリメントなどは1粒のクルクミン量が多いものもありますので用法用量を守り、過剰摂取にならないように気をつけてください。胆石や肝臓疾患がある方は自己判断での利用を避けましょう。
ウコンに含まれているポリフェノールのクルクミン・精油成分のターメロンには胆汁分泌促進効果があります。胆汁は摂取した食品に含まれる脂肪を乳化して消化吸収を助ける、肝臓でつくられた老廃物を排泄させる働きがあります。このため胆汁分泌がスムーズに行われるようになることで、肝臓の解毒機能向上や負荷軽減に役立つと考えられます。
また近年は胆汁の主成分である胆汁酸がホルモンのように働くことで脂肪肝を予防したり、エネルギー代謝を促してメタボリックシンドロームや2型糖尿病の予防に対しても役立つことが報告されています。コレステロール排出を高める働きもありますから、高脂血症や動脈硬化予防、脳・心筋梗塞など血管疾患発症リスク低減など、肝臓の機能だけではなく生活習慣病全体への予防にも効果が期待されています。
ウコンと言えば二日酔い予防と連想される方も多いように、ウコンに含まれているクルクミンは二日酔い低減に役立つ成分として世界中で特許も出願されている成分。この働きは胆汁分泌を促すことで肝臓の解毒機能=アルコールの分解を高めてくれるためとされていますが、グルタチオンなどの解毒酵素を増加させる働きがあるとも言われています。胆汁分泌促進作用はアルコールの分解途中で発生するより毒性の高い“アセトアルデヒド”の分解を促すことにも繋がります、こうした肝臓機能強化とアルコール・アセトアルデヒド分解促進作用が相乗することで、頭痛・めまい・吐き気・胸やけなど不快な二日酔い症状の予防や低減に役立つと考えられています。
ハウス食品グループの実験ではクルクミンを配合飲料を飲酒時に摂取することで、アルコール代謝の改善・頭痛など不快症状を起こす人が少ない傾向にあったことも発表されています。二日酔いや悪酔い対策としてはアルコール摂取前にウコンを飲むとより効果的だと言われています。またアルコール代謝が改善されることでアルコール性肝疾患・アルコール誘発性神経障害の予防にも役立つと言われていますから、お酒を飲む際には是非摂取したい存在と言えますね。
ウコンに含まれているクルクミンやターメロンは胆汁分泌を促すことで消化、特に脂質の消化吸収を助けると考えられています。またウコンにはショウガの主要精油成分でもある「ジンギベレン」が含まれており、ジンギベレンも胃腸機能向上や解毒などをサポートしてくれる働きが期待されていますから、相乗して食欲不振や胃もたれ・消化不良などの軽減に役立ってくれるでしょう。カレーには食欲増進効果があると言われるのも、ウコン+その他スパイスの消化促進作用が相乗するためです。
そのほか精油成分としては血行促進作用や鎮痛・消炎作用が期待できるカンファー、抗菌・抗ウィルス・抗炎症作用があるとされるシネオールなども含まれています。このため風邪によるお腹の不調や、胃腸の痛みの緩和にも役立つと考えられています。ただし胃の働きを活発化させる働きから胃酸過多や胃潰瘍の方は症状を悪化させる危険性もありますので、疾患等がある方は使用を避けるようにしましょう。
肝臓機能サポートに高い効果が期待されているクルクミンですが、ポリフェノールの一種で高い抗酸化作用を持つ成分でもあります。そのため抗酸化物質として体内の活性酸素の増大を抑制し、酸化によって起こる細胞の痛み・劣化=老化を抑制する働きがあると考えられています。肝機能向上によるコレステロール低減効果からも動脈硬化予防に良いと言われていますが、抗酸化作用から過酸化脂質の生成・付着を抑えて血管の状態を正常に保ち、スムーズな血液循環をサポートしてくれると考えられます。
血管だけではなく抗酸化物質は内臓機能・筋肉・代謝・免疫力から肌まで、様々な面で“若々しさ”や“健康”を保持するために必要と考えられています。そのためウコン茶(ターメックティー)も体を酸化ダメージから守り、体全体を健康に保つ・アンチエイジング効果が期待できるお茶として注目されています。
ウコンに含まれているクルクミンなどの成分は肝臓の解毒機能を高め、血液を綺麗にする働きがあると考えられています。抗酸化作用によるコレステロールなどの酸化を抑える働きも血液浄化と言えるでしょう。精油成分のカンファーには血行促進作用があるとされていますし、ジンギベレンも冷えの改善に役立つと言われています。これらの働きが複合することで、ウコンは血流の改善に役立つと考えられています。血行不良による肩こりや筋肉痛・関節痛やリウマチなどの軽減に効果が期待できるでしょう。
血液循環の改善からも冷え性の改善が期待できますが、クルクミンやターメロンによって胆汁分泌が促されることで、エネルギー代謝の向上にも繋がると考えられています。エネルギー代謝が活発になるとダイエットに良いだけではなく燃焼によって熱も発生しますから、血流改善と合わせて冷え性の改善効果も期待されています。
ただし漢方では秋ウコン(鬱金)は体を冷やす涼性、春ウコン(姜黄)は体を温める温性の食材と区分されているそうです。とはいうものの燃焼系サプリや冷え性ブレンドなどにも利用されており、冷え性に良いという説もあります。過剰摂取をせずに体調を見つつ取り入れてみても良いでしょう。気になる方は生姜と組み合わせての利用すると無難です。
クルクミンなどによる胆汁分泌促進作用は便通改善にも効果が期待されています。胆汁は肝臓で作られると胆嚢に蓄えられ、十二指腸に分泌され腸へと向かいます。一部は排出されますが残りは再び肝臓へと周り再利用が行われています(腸肝循環)。胆汁は脂肪分を乳化するだけではなく、腸内で大便の滑りを良くする潤滑油として働いたり、水分として便に吸収されることで適度な柔らかさを保つなどの働きも担っています。このため胆汁分泌が促進されることで便の出を良くする働きが期待できます。
またウコン自体は食物繊維も豊富な食材ですので、多少の食物繊維補給にもなると考えられます。同様にカリウム含有量も多いと言われていますが、ウコン茶がむくみ改善に良いと言われるのは肝機能を高めることで、肝臓で合成され血管の浸透圧を保つ働きがある「アルブミン」という成分の不足が無くなること・血行や代謝が良くなることが主です。循環系のサポートによるものですので下半身のむくみなどにも効果が期待できますし、肝機能サポートと合わせて飲んだ翌日のむくみ対策としても役立ってくれるでしょう。
アルツハイマー型認知症の原因として脳内に“アミロイドβ”という神経細胞に対して毒性をもつタンパク質の蓄積という説があります。このアミロイドβの分解が追いつかなくなるとアミロイドβオリゴマーと呼ばれる線維状の結合体を形成し、神経細胞を死滅させることで脳の萎縮を起こすのではないかと考えられています。
ラットにクルクミンを与えた後アミロイドβを海馬に注入した実験では、非投与グループに見られた空間記憶の低下が投与グループのラットには見られなかったことが報告されています。こうした実験はいくつか行われており、クルクミンはアミロイドβによって起きる脳細胞死を抑制することでアルツハイマー病の予防・改善への有効性が提唱されています。
クルクミンには抗酸化作用もありますし、芳香成分類と相乗して血液循環の正常化も期待できますから、血栓などから引き起こされる脳血管性認知症の予防に対しても効果が期待されています。神経細胞の保護に有効と言われているのも、抗酸化作用によるところが大きいという説もあります。またドイツのユーリッヒ神経医学研究所による研究ではウコンの芳香成分「ターメロン」に神経炎症を引き起こす細胞(マイクログリア)の活性遮断作用があることも報告されており、神経幹細胞を増殖させ脳機能の低下軽減や修復・回復に役立つのではないかという期待もされているそうです。
ターメリックを日常的に口にしているインドではアルツハイマー型認知症患者が少ないという報告もあり、アメリカと比べると約1/10なのだとか。カレーを食べた後では脳の一部が活性化されてIQの向上が見られたという実験報告もなされていますから、認知症がまだ気になる年代でなくともウコン(ターメリック)を取り入れてみると良いかもしれません。
ウコンな精油成分などの働きで殺菌作用を持つため、風邪予防や咳・にも役立つと言われています。風邪予防にウコン茶にハチミツを入れて飲むと良い・水にターメリック(粉)を混ぜてうがいをすると良いなどの民間療法も多くあるようです。
クルクミンは抗酸化作用が高い事から、ストレスなどよって生じる活性酸素から肌を守る働きもあると考えられています。ストレスや紫外線などで活性酸素が増えると色素沈着やコラーゲンの分解が行われることで乾燥や角質化・シワ・シミなどの肌老化を引き起こします。クルクミンは抗酸化物質として働くことで肌老化を予防する働きが期待されています。
また肝機能向上により解毒機能が高まり血液がキレイになること・血行促進に役立つ成分が多く含まれていることから、血液の汚れや血行不良によって引き起こされる肌の“くすみ”やクマなどの黒ずみを改善する働きも期待されています。実験では4週間のクルクミン摂取で肌の水分量増加やシワ・毛穴などの改善が見られた事が報告されていますし、動物実験では紫外線による色素沈着抑制効果があったことも報告されています。
ウコンの摂取によって分泌促進が期待されている胆汁はコレステロール(脂質)を原料としています。このため胆汁分泌が活発化するとコレステロールや中性脂肪の増加・蓄積予防に役立つと考えられています。加えて肝臓は糖や脂肪の代謝にも関わっていますので、肝臓機能の活発化による体脂肪蓄積予防効果が期待できます。
そのほかクルクミンには脂肪細胞の増加を抑制するという説もありますし、デトックス・血液循環改善からも代謝向上=脂肪燃焼促進効果が期待されています。またウコンの香りは神経系に働きかけて気持ちを安定させる働きもありますので、ストレスによる過食予防にも役立つと言われています。その反面、食欲増進効果もありますので自分と合うか否かを定めて取り入れると良いでしょう。
ウコンに含まれるクルクミンなどの抗酸化物質は外側からも抗酸化作用を発揮し、肌老化・肌荒れのケアに役立つと考えられています。また殺菌作用や抗炎症作用があるため皮膚炎や湿疹・化膿・外傷のケアなどにも有効とされています。利用者が少ないため刺激等は不明ですが、炎症を抑えることから乾燥肌やアトピーの軽減にターメリックオイルを利用している方もいらっしゃるようです。
ターメリックの原産地であるインドでは肌を柔らかく保つ働きがあるとされており、オイルやヨーグルトと混ぜて皮膚に塗ったり、市販されているクリームに配合されていたりと化粧品原料としてもメジャーな存在なのだとか。日本ではクリームなどよりも石鹸としての利用が多いですが、こちらは殺菌作用が高いためニキビ予防に役立つと言われています。
ウコンを入浴剤として利用すると、皮膚の毛細血管拡張作用と精油成分による内側からの血行促進作用により体を温めると言われています。抗酸化作用や殺菌作用もありますから、肌トラブルの予防にも効果が期待できるでしょう。半身浴や全身浴として利用すると独特の香りが気になるかと思いますので、冬場の足湯などに利用すると良いのではないでしょうか。
ターメリック/秋ウコン<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アルファルファ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>糸モヤシもしくはスプラウトの一種など野菜という印象の強いアルファルファですが、成長した葉はハーブとしても利用されています。栄養価が高いため疲労回復・強壮に役立つお茶として利用されていますし、食物繊維やサポニンの働きと合わせてデトックス・血液浄化に役立つと考えられています。またエストロゲン様作用を持つと考えられているクメストロールを含むため、更年期障害や女性特有の不調緩和にも効果が期待されています。

もやしの一種もしくはスプラウト野菜という印象の強いアルファルファ。数十年前にアルファルファもやし(糸モヤシ)が健康に良いと流行したことがありましたし、近年はスプラウト野菜としてサラダなどに使われているほかサプリ・健康食品原料としても配合されています。日本ではまだ“定番”というほど馴染み深い存在ではありませんが、アメリカではスプラウトというとアルファルファが真っ先に連想されるほどメジャーな存在なのだそう。近年はビタミン系サプリメントの原料としてやスムージに加えるパウダータイプのものも注目されているのだとか。ちなみに野菜として利用されているのはアルファルファの“新芽”ですが、ハーブとしては成長した葉部をメインに利用しています。
アルファルファの起源は中央~西アジアとされ、その後ヨーロッパ方面・中国方面と東西に広がっていったと考えられています。繁殖力が高く栽培がしやすかったこともあり、有史以前から栽培されていた唯一の飼料作物とも言われるほど人との歴史が古い植物です。今から2000年位前には薬用としての利用もされていたのではないかと考えられており、アルファルファという名前も“最高の食べ物”や“最良の草”というペルシア語に由来しているのだそう。アルファルファを最初に発見したアラブ人が「植物の父」と呼んで重宝したという話もあることから、現在でも欧米ではFather of All Foodという別名が利用されることがあるようです。
日本にも江戸時代に伝わったものの土壌の関係などから定着せず、明治時代に北海道に牧草として導入されてから本格的な栽培が行われるようになりました。現在アルファルファはほぼ世界中で栽培されていますが、人間用の食材としてではなく飼料用としての利用が主体です。タンパク質が豊富なことから特に乳牛向けの飼料として利用される事が多いようですが、特に牛が好んで食べる草というわけではないそう。そのほか原産地付近のアラブでは競走馬の足を速くするために与えることもあるのだとか。和名に“馬肥やし”と付くのも馬に食べさせることで成長がよくなり馬が肥える草だという事が由来と言われていますよ。ウサギの餌や犬猫用ハーブサプリメントなどペット用品にも利用されていますね。
栄養豊富なのは勿論ですが、アルファルファが牧草として利用されているのには他にも理由があります。まず多年生植物であり一年に大体3~5回、多い地域であれば10回も収穫することが出来ることが上げられますし、種子が非常に小さくたくさんの種を蒔くことが出来るため収穫効率が極めて高いというのが第一。そのほかに根を深く張ることから痩せた土壌の改善用としても役立っているようです。ちなみにアルファルファというと小さく細い印象が強いですが、成長すると地上部だけで1m程度、根は5~10mになるそうです。
アルファルファは高い栄養価で注目されている食材です。お茶として飲む場合は水に溶け出さず茶葉(出がらし)に残るものもありますが、栄養価が高いため疲労回復や強壮に役立つと考えられています。消化酵素なども含まれているので消化促進・食欲不振の改善などにも有効とされています。
スポーツ後のミネラル補給にも適していますし、夏バテやストレスなどで食欲が無い時でもペパーミントなどと組み合わせるとスッキリとした風味で受け付けやすいでしょう。味・香り共に緑茶に近いのでブレンド用としても使いやすい存在です。
アルファルファに豊富に含まれている食物繊維は便秘・腸内フローラ改善をサポートしてくれますし、ポニンにも便通を促す作用があるとされていますから、相乗して便秘改善に効果が期待できます。またナトリウム排出を促すカリウムに加えて利尿作用が期待できるサポニンも含まれているためむくみ改善・腎臓や膀胱のトラブル予防にも有効とされています。これらのことからアルファルファ茶は緩下・利尿作用のあるお茶としてデトックス用にも利用されています。
便秘やむくみ改善に役立つ成分として紹介したサポニンですが、水と油の両方に溶ける特性があり乳化剤のような役割を果たすこと・過酸化脂質の生成を抑制する働きが認められています。そのためコレステロールや老廃物を血液に溶かしやすくし血中コレステロールを低下させると考えられており、血液や血管の状態を正常に保持することで血栓や動脈予防効果が期待されています。
便秘やむくみの改善から老廃物・毒素の排出(デトックス)も促されると考えられますから、相乗して血液循環をスムーズに保つ働きが期待できるでしょう。穏やかな血液浄化作用を持つハーブティーと称されるように、体を内側からきれいな状態にすることで体質改善を目指す方にも支持されています。
サポニンは過酸化脂質の生成抑制に役立つと言われるように、抗酸化作用を保つ成分です。そのため生活習慣病予防とだけではなく体を酸化から守り若々しく保つ働き、ニキビ予防などにも効果が期待されています。加えて脂溶性ビタミンではあるので“お茶”部分への流出量はさほど多くはないと考えられますが、β-カロテンやビタミンEなどの抗酸化ビタミンもアルファルファには含まれています。
ビタミン類の摂取量については少量と考えたほうが確実ですが、サポニンの作用と合わせてアルファルファティーは抗酸化作用が期待できるお茶と考えられています。便秘やむくみの改善・血液サラサラ効果なども期待できますから、肌荒れがしやすい・肌がくすみやすい方などにもオススメです。血液浄化用としてはローズヒップやクマザサなどと、美肌サポートとしてはオリーブリーフやクコの実(ゴジベリー)など目的に応じてブレンドティーを作ってみても良いでしょう。
アルファルファはクメスタン誘導体の「クメストロール」が含まれています。クメストロールも大豆イソフラボンなどと同様にエストロゲンと似た作用を持つフィトエストロゲン(植物性ホルモン)の一つであり、クメステロールの方がイソフラボンよりエストロゲン作用が強いとも言われています。このためエストロゲンをサポートすることで、加齢に伴ってエストロゲン分泌量が低下することで起こる更年期障害の予防や軽減効果が期待されています。ちなみにザクロ種子やクローバーなどに含まれている植物性エストロゲンもクメストロールです。
またエストロゲン分泌量が減少すると骨にカルシウムを蓄える力が低下してしまい、更年期~閉経後の女性は骨粗鬆症の発症リスクが高まることも指摘されています。エストロゲン様作用を持つクメステロールは抗骨粗鬆症活性も期待されています。お茶として飲む場合さほど多く水分部分への浸出は期待できませんが、アルファルファには骨量を保つために必要なカルシウムやビタミンKなどのミネラル・ビタミン類も豊富に含まれています。
フィトエストロゲン(植物性ホルモン)は本来のエストロゲンよりも作用が弱いという性質があります。若い女性がホルモンバランスの乱れから月経トラブルや生理前症候群(PMS)などを起こす場合はエストロゲン過剰という可能性もありますが、作用の弱いフィトエストロゲンがエストロゲン受容体へ入り混むことで全体的なエストロゲンの働きを弱めることにも繋がります。
このためクメストロールをはじめとしたフィトエストロゲンは“ホルモンバランスを整える”働きが期待されています。生理不順・生理痛・PMSなど様々なホルモンバランスの乱れに起因する女性のトラブルの緩和から、バストアップなど様々な目的で取り入れている方もいるようです。エストロゲン作用・ホルモンバランス調整作用については賛否両論といったところですが、アルファルファはビタミン・ミネラル類の補充にも役立ちますので体調をみつつ取り入れてみても良いでしょう。
あまり食用・飲用以外でアルファルファが利用されることはありませんが、入浴剤として利用すると疲労回復・筋肉痛やリウマチなどの痛み軽減に役立つと言われています。部分的な痛みの場合はハーブティーを布に浸して湿布のような形で利用すると良いようです。
アルファルファ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>昆布茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>若い世代の昆布離れが指摘されていますが、近年再び昆布の健康効果・美容効果が注目され昆布や昆布茶を取り入れる方も増えています。アルギン酸やフコダインなどのぬめり成分(食物繊維)が豊富なため便通・腸内環境改善や血糖値上昇抑制に役立ち、ダイエットや生活習慣病予防効果が期待されています。また昆布のぬめりは天然保湿剤としても役立ちますので、外側からも乾燥や肌トラブル改善に役立ってくれますよ。

どこか懐かしさを感じる昆布の香りと味でホッコリ感のある昆布茶。昆布大国とも言われるほど日本は昆布の食用使用量が多い国ですし、昆布茶も古くから健康茶の一つとして親しまれてきました。昆布茶というとお爺ちゃんお婆ちゃんの飲み物・温泉旅館にあるやつ…という印象を持たれている方もいるかもしれませんが、近年は昆布の健康効果・美容面にも嬉しい効果が期待できることが注目され、若い女性にも取り入れられるようになっています。
ところで昆布茶の原料である“昆布”ですが、昆布という固有の海藻があるわけではありません。昆布はコンブ科に属すいくつかの海藻の総称として使われており、真昆布・長昆布・日高昆布(三石昆布)などは獲れる地域が違うというだけではなく別種なのだとか。日本で食べられている昆布の大半はコンブ(Saccharina)属に分類されますが、そのほかにネコアシコンブ(Arthrothamnus)属なども利用されています。利尻昆布や日高昆布など北海道の地名が付いていることが多いですが、これは天然昆布生産量の95パーセント以上を北海道が占めているため。昆布という呼び名も北海道で古くから暮らしてきたアイヌの人々の呼び名「コンプ」が中国に伝わり、中国から本州に逆輸入のような形で伝わったと考えられています。
日本では利用開始が定かでないほど昆布食用の歴史は長く、一説では縄文後期に中国から渡ってきた人々が食用・交易品として利用していたのではないかと言われています。文献上では霊亀元年(715年)に朝廷への昆布献上が行われ続けてきたという件があるため、奈良時代には本州を南下し奈良県まで伝わっていた事が分かっています。室町時代には乾燥技術の発達により日持ちがするようになったこと、名前が“喜ぶ”に通じることから縁起物としても重宝されるようになります。江戸時代には「昆布ロード」と呼ばれる海上交通によって日本全国へと伝えられ、昆布を使った郷土料理などが各地で作られるようになったのだとか。
昆布茶は乾燥させた昆布を原料としていますが、2cmくらいの角切り昆布にお湯を注ぐタイプの“角切り昆布茶”、粉末状にした昆布をお湯で溶くタイプの“粉末昆布茶”の大きく2つに別れます。そのほかに梅を加えた梅昆布茶をはじめ、あられや緑茶(玉露)などで風味や食感を加えているものもありますね。一般的には粉末タイプが多く使われていますが、実はこのタイプは塩やアミノ酸類(うま味調味料)などで風味を整えているものがほとんどです。
実際は“昆布スープ(出汁)”の方が正確な存在でもありますから、和風調味料として料理に活用できます。レシピサイトでも昆布茶を使ったパスタや炊き込みご飯をはじめクッキー・ケーキなどスイーツレシピまで幅広く紹介されています。色々と使いまわせるので、あって困るものではないですね。また化学調味料や塩分などが気になる方は成分表示を確認するか、昆布茶として販売されているものではなく昆布100%の“粉末昆布”を利用するという方法もあります。
昆布茶は煮出す・お湯を注いで浸出する角切り昆布を使ったものと、粉末化した昆布を溶くものの大きく2種類がありますが、下記では栄養成分が丸ごと摂取できるパウダータイプのものをメインに栄養成分や期待される働きをご紹介します。
昆布の健康成分として注目されているのが粘り成分とも呼ばれる「アルギン酸」や「フコイダン」。これらは水溶性食物繊維の一種に分類されており、腸内善玉菌のエサとなって善玉菌の活性化・増加・腸内にたまった老廃物を便として排出させる働きがあります。このため昆布は便秘改善や腸内フローラを整える働きがある食材とされています。
またナトリウム排出を促すことで体内の水分バランスを調節するカリウム、カリウムの体内移動をサポートしたり体液循環を正常に保つ働きがあるマグネシウム、不足することでむくみを起こしやすくなるヨードなどむくみ改善に役立つミネラルも昆布には豊富に含まれています。お茶として飲む場合はミネラルなどの栄養素が一部溶け出す程度ですが、粉末状の昆布茶であれば余すところ無く成分を摂取できるのも嬉しいですね。
昆布にはカルシウム、鉄、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。また昆布のミネラルは人によってバランスの良い配合をしており、吸収率が高いとする説もあります。栄養可の偏りが気になる方には天然のミネラル補給源として役立ってくれますし、成長を促進する甲状腺ホルモンの原料となるヨードや骨の形成・整腸をサポートするカルシウムなどが豊富なのでお子様の成長サポートとしても良いと言われています。
また昆布の粘り成分であるフコイダンには胃粘膜の保護作用・ピロリ菌を吸着して体外へと排出する働きが認められています。うま味成分という印象が強いアミノ酸のグルタミン酸も、脳が食事をしたと感じて唾液・胃液分泌を促すことで消化促進にも役立ちます。食欲増進にも役立つと言われていますので、フコイダンの胃腸粘膜保護作用と合わせて食事→栄養吸収をサポートしてくれるでしょう。そのほか食物繊維をしっかりと食べ続けること消化器官の細胞が増加し、タンパク質・糖質分解酵素の働きを高める働きも期待できると言われています。
昆布茶には代謝を高めるビタミンB群、補酵素として働くことで代謝を助けてくれるマグネシウムや亜鉛などのミネラルが含まれています。ミネラル類とビタミンB群によって代謝が促されることで疲労物質の分解促進に役立つと考えられています。またアルギニン酸も体組織の修復や脳の疲労回復などに関わる成長ホルモンの分泌を促すことで疲労回復促進効果が期待出来る成分ですから、相乗して疲労回復効果が期待できます。
フコイダンにはアセトアルデヒドの生成抑制作用が報告されています。アセトアルデヒドはアルコールを分解する過程で発生する物質ですが、毒性が高いため二日酔いの原因物質とも呼ばれている存在です。昆布にはフコイダン以外にもアルコール分解を助けるビタミンB1やナイアシンなどのビタミンB群が含まれていますから、悪酔い・二日酔い対策に役立ってくれるでしょう。肝臓は体内の老廃物や毒素の処理を担っている臓器で、負担が多く疲弊している場合は慢性的な疲労・倦怠感などのの原因ともなります。昆布茶には肝臓の働きをサポートしてくれる成分が多く含まれていますから、間接的にも疲労・疲労感の回復を助けてくれると考えられます。
ちなみに梅昆布茶の場合は梅干しに含まれているピクリン酸は肝臓の機能活性化・クエン酸はクエン酸回路(TCAサイクル)を活発化させて疲労回復サポート効果が期待できます。昆布の栄養成分との相乗効果が期待できますから、二日酔いや疲れが抜けないと感じる朝には梅昆布茶を取り入れてみると良いかもしれません。
昆布は鉄分を豊富に含む海藻です。昆布茶の場合は一回量は少ないものの浸出ではなく素材丸ごとを使うため、水に溶けにくい鉄分も余すとこと無く補給できると考えられています。一回に摂取できる量はどれも微量ですが、造血を助ける亜鉛や銅などのミネラルも合わせて摂取することが出来ますので、不足しがちな鉄分補給にも昆布茶は一役買ってくれるでしょう。
直接的に体を温める成分は含まれていませんが、貧血改善+便通改善や腸内フローラを整える働きから代謝・血行促進作用が期待できること、ヨウ素やマグネシウムなど不足すると冷えの原因となるミネラルが含まれていることなどから冷え性改善にも効果が期待されています。
昆布には神経の興奮を落ち着ける作用があるとされるカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムとバランスを取り合う形で働いているマグネシウムも含んでいますから、ストレスやイライラを和らげてリラックスさせる働きも期待されています。
昆布に含まれているアルギン酸やフコイダンは水溶性食物繊維として働くことで、腸内環境を改善する働きが期待されている成分です。体内で免疫細胞が最も多く集まっているのが腸管免疫系ですから、腸内フローラが良い状態になることで免疫力の向上にも繋がると考えられます。
加えてフコイダンにはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)やマクロファージなどの免疫細胞活性化作用があることも報告されていますから、より直接的な免疫機能向上効果が期待できるでしょう。風邪やインフルエンザ予防としてはグルタミン酸の唾液分泌促進作用もウィルス侵入を防ぐことに繋がります。
腸内フローラ改善は免疫力を高めることに繋がると称されますが、正確に言うと“免疫機能を正常な状態にする”働きですから、免疫過剰で起こるアレルギー症状の軽減にも有効とされています。またフコイダンにも免疫細胞活性化だけではなくIgE抗体(免疫抗体グロブリンE)の生成を抑制する働きも期待されていますから、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを緩和したい方にも昆布茶は役立つのではないかと考えられています。
昆布茶には塩分過多などで増えすぎたナトリウムのの排出を促すカリウムやマグネシウムが豊富に含まれています。ナた同じくミネラルの銅はコレステロールの酸化を防ぐ働きがありますし、アルギン酸やフコイダンコレステロール吸収抑制・胆汁酸の排出を促進する働きが期待されています。
加えてフコステロールという植物性ステロールにも肝臓でのコレステロール合成抑制や血液凝固抑制作用があると考えられています。そのほかに血中のナトリウム:カリウムのバランスをカリウムに傾け、血圧上昇を調節するとする説もあります。
これらのフコステロール・ミネラル・食物繊維が相乗して働くことで昆布はスムーズな血液循環を保持し、高血圧や動脈硬化などの循環器疾患予防効果が期待されています。昆布茶もこれらの成分を含んでいますから、生活習慣病予防に役立つ健康茶として取り入れられています。
水溶性食物繊維のアルギン酸やフコイダンは同時期に摂取した食材を包み込み、消化・吸収スピートをゆっくりにすることで食後血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。血糖値が急激に上昇しなければインスリン分泌も穏やかな形になりますから、糖尿病の予防にも役立つと考えられています。
アルギン酸やフコイダンは糖質の吸収スピードを緩やかにすることで血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。血糖値が高くなると分泌されるインシュリンは血中にある余剰な糖質を脂肪細胞に溜める働きもありますから、血糖値変動を抑えることで脂肪蓄積を抑える働きも期待できます。糖質制限・低炭水化物ダイエットのサポートにも役立ってくれそうですね。
またヨードから合成される甲状腺ホルモンは基礎代謝の亢進・脂肪燃焼促進作用があると考えられていますし、グルタミン酸によって分泌が促される成長ホルモンも体組織の維持・修復に脂肪を分解して利用してくれます。腸内フローラの改善からも基礎代謝向上効果が期待できますし、昆布茶はむくみや便秘などの改善にも役立ってくれるのでスタイルを気にする女性にも支持されています。
ヨードから合成される甲状腺ホルモンは体内のタンパク質合成・新陳代謝を促進する働きがあり、肌を滑らかに保つ働きが期待されています。またタンパク質や髪や爪の原料でもあり、ヨードが不足すると毛髪の傷み・抜け毛・爪が割れやすくなるなどの症状も表れます。昆布には皮膚・髪・爪の再生や脂質代謝に関わるビタミンB2、髪の艶を維持するミネラルなども含まれていますから、ヨードとともに肌・髪・爪を健康な状態に保つ働きがあると考えられます。
またフコイダンやアルギン酸には肌の潤いを保持する働きが期待されています。ヨードの適切な摂取で甲状腺ホルモンの分泌がしっかりするとコラーゲンの生成やターンオーバー正常化などの効果も期待できますから、相乗してハリや潤いのある肌作りにも役立ってくれるでしょう。便秘・腸内フローラの改善からも肌荒れ改善効果が期待できます。
昆布に含まれているミネラルの一種「ヨード」は甲状腺ホルモンの原料として利用される成分で、不足すると様々な不調や病気の原因にもなります。しかし沢山摂取すれば良いというものでもなく、過剰摂取は状腺肥大・甲状腺機能亢進症などの甲状腺疾患のリスクを高める危険性もあります。
昆布は全食品の中でもヨード摂取量が多く、種類やメーカー等によって異なりますが乾燥1gあたり1000μg~4000μgのヨウ素を含んでいると言われています。成人1日のヨウ素上限量は3000μgとなっていますから、昆布茶だけであれば1日1杯程度にしておきましょう。健康な方で単発的な摂取であれば排出されるので、上限量を越えてもさほど問題はないと考えられていますが、長期間継続して多量に取り続けることは避けましょう。
毎日ではなく週に1~2回取り入れるだけでも十分という説もありますし、昆布出汁・煮物や佃煮などを摂取した上で昆布茶を飲むと摂取量を上回ってしまう可能性が高いので摂取量には注意するようにしましょう。また甲状腺疾患がある方の場合は摂取しても問題ないか医師に確認してください。
昆布はローションやシャンプーなどの化粧品原料としても利用されている存在で、手作りコスメにも取り入れられています。ただし調味料が入った一般的な“昆布茶”ではなく、昆布そのものを利用する必要があります。低刺激とは言われていますが肌に合わないという場合もありますので、特に敏感肌・アトピー肌の方はしっかりとパッチテストを行ってから利用してください。
昆布のぬめり成分であるフコイダンやアルギン酸は天然保湿成分として、低刺激かつ高い保湿作用が期待できます。そのため肌のバリア機能が低下して起こる肌荒れや乾燥肌などの改善に良いと考えられ、乾燥性敏感肌・アトピー性皮膚炎などの軽減にも取り入れられています。
保湿効果によって肌のバリア機能が高まることで、肌の新陳代謝・修復機能の活発化も期待できます。結果として肌のハリや弾力・滑らかさ・ツヤ・透明感などの向上に繋がりますから、エイジングケアや紫外線ケアなどにも良いと考えられています。肌タイプやトラブルを選ばずに利用できる万能成分という声もあるようです。
手作りコスメとしては乾燥昆布で“昆布ローション(化粧水)”を作る方が多いようです。最もシンプルな作り方は3~4cm角に切ったローションを精製水に数日~一週間程度浸してエキスを浸出し、昆布を取り出したて濾した後にグリセリンを加えるというもの。利用する昆布はアルギン酸やフコイダンなどのヌルヌル成分が多い“かごめ昆布”が効果が高いと言われています。お好みや肌症状に合わせて精製水を日本酒・焼酎やフローラルウォーターに変えたり、精油や尿素などを追加すると良いでしょう。
昆布パウダーはクレイパック・シャンプー・クレンジングなどに利用されることが多いようです。一から作るという方もいらっしゃいますが、現在利用している手持ちの商品に混ぜて使うと手軽でしょう。マッサージ時に使うとぬめり成分が摩擦から皮膚を保護する毛穴の奥の汚れを掻き出してくれるという説もあります。
手軽に昆布を肌へ外側から利用する方法としては昆布風呂が上げられます。基本的な使い方としては細かく刻んで布袋に入れた昆布を浴槽のお湯に入れるだけ。入浴剤用という昆布も販売されていますが、出汁を取った後の昆布でも十分に利用できます。お料理や昆布水を作った後の昆布を再利用すると良いでしょう。
そのままネットなどに入れてお湯に付けるだけでも利用できますが、3cm程度に角切りにして水から5分間程度煮出すとより効果的です。煮出す時はそのままですが浴槽に入れる際には昆布をネット・布袋などに入れるようにしてください。
昆布風呂に期待できる効果としては保湿効果による乾燥肌の改善、またヌルヌル成分が肌をコーティングすることで保温効果が高まりますから冷え性改善や湯冷め防止などに良いとされています。間接的な働きとしては保湿効果によって肌のバリア機能が高まることでニキビ・吹き出物などの肌トラブル予防、紫外線ダメージの軽減なども期待できるでしょう。
昆布茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ベルガモット/タイマツバナ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>紅茶アールグレイで知られるベルガモットと紛らわしいですが、シソ科のベルガモットは和名をタイマツバナという北米原産のハーブです。オスウェゴ族の人々が古くから薬草として利用してきたと伝えられており、現代でも風邪予防や呼吸器系・消化器系トラブルの緩和に利用されています。また殺菌・防腐作用などがあるチモールを含むためニキビ予防・回復促進など肌ケアにも効果が期待されています。

ハーブ・ハーブティーで一般的に“ベルガモット”と呼ばれるのは、和名をタイマツバナ(松明花)というシソ科植物です。ベルガモットと聞くとエッセンシャルオイルや紅茶のアールグレイの香りなどでお馴染みの、柑橘類であるベルガモット(学名:Citrus bergamia)を連想される方も少なくないでしょうが、2つは全く別の品種。この紛らわしい呼び名は花・葉の香りが柑橘類のベルガモットオレンジに似ていることに由来していると言われています。しかしドライハーブやハーブティーでの香りとしては、ベルガモット(柑橘系)よりもタイムやオレガノなどに近いスッとした印象を受ける方のほうが多いようです。
ベルガモット(タイマツバナ)は和名の通り、細長い筒状の小さな花を密集させた独特の形が特徴です。園芸種として様々な色がありますが、原種の花は緋赤色で“燃え盛る松明”に見立てて和名が付けられたのだとか。原産地は北アメリカ東部で、先住民オスウェゴ族が古くからハーブティーとして利用していたと伝えられています。吐き気止め・解熱用などの風邪薬感覚で、また止血用としての外用利用など医薬品としても利用していたそうです。
日本では“ベルガモット”という呼び名がよく使われていますが、アメリカではオスウェゴ族の人々飲んでいたお茶の原料として“オスウェゴ・ティー”という呼ばれることも多いそうです。オスウェゴ族から初期の入植者達にも使い方が伝えられ、ボストン茶会事件からアメリカ独立戦争期には茶の代用品としても重宝されていました。
オスウェゴ・ティー以外にもタイマツバナにはスカーレッドベルガモット、レッドバーム、アメリカンメリッサ、インディアンネトルなど様々な別名が付けられています。属名のモナルダや蜜源植物として利用していることから“ビーバーム”という呼び名も利用されていますが、こちらは同属のヤグルマハッカ(矢車薄荷、Monarda fistulosa)との総称として使われています。またベルガモットにも使われることがありますが、ホースミントやワイルド・ベルガモットという呼び名はヤグルマハッカを指すのが一般的なようです。日本ではあまりメジャーではありませんが、ヤグルマハッカは精油(モナルダ精油)としても利用されています。
ベルガモット(タイマツバナ)は主にハーブティーやポプリなどのハーブクラフト用に利用されています。しかし日本ではほとんど使われていないものの料理用にも使うことができ、花もエディブルフラワーとしてゼリーやフルーツポンチなどのデザート類・サラダなどの彩りに利用されているそう。レモネードとの相性も良いと言われていますし、フレーバー感覚で紅茶を始めとする飲み物類やオイル・酢に加えてみても楽しいですよ。
伝統的な利用法としては吐き気対策がメインであったと言われていますが、現在では胃もたれ・食欲不振・消化不良・腹部膨満感など幅広い胃腸トラブル改善にベルガモットティーが取り入れられています。消化が悪い・お腹が張りやすい方の場合は食後に飲むようにすると良いと言われています。
胃腸トラブルの軽減用としては同じくペパーミントやレモンバームなどと組み合わせると、相乗効果も期待できますしベルガモット単体よりも飲みやすくもなります。風邪や冷えから起こっている胃腸トラブル・機能低下の場合はジンジャーやエルダーフラワーなどお腹を温めてくれるものとのブレンドもオススメです。
ベルガモットにはタイムなどと同じくチモールやカルバクロールという精油成分(フェノール類)が含まれています。チモールは殺菌効果と抗ウイルス作用が強く消毒効果があると考えられている成分ですから、ベルガモットティーも風邪予防や回復促進に役立つと考えられています。ネイティブ・アメリカンのオスウェゴ族も風邪薬感覚でハーブテイーを飲んでいたと言われています・
また呼吸器系、特に喉の痛みや炎症の緩和についても有効とされています。風邪のひき始めや痰が絡む・喉の痛みが気になるときを始め,気管支炎の緩和にも役立つと言われています。風邪が長引いている時や喉の痛みが強いときなどは濃い目に煮出してうがい薬として利用するか、お茶を飲む前にしばらく蒸気だけを吸い込むようにして利用してみてください。
清涼感の中にスパイシーな刺激を含むベルガモットティーの香りはリフレッシュ効果があると言われています。すっとした香りは気持ちの切り替えに役立ちますし、神経疲労の回復にも効果期待できるでしょう。
風味からはリフレッシュ用という印象を受けるベルガモットですが、神経の興奮を鎮める働き(鎮静作用)があるとされており、興奮や神経過敏・不眠の緩和にも有効とされています。シングルでも効果は期待できますが、バレリアンやカモミールなどのハーブとブレンドして用いられることが多いそう。ストレスで不眠気味という方は、お休み前のお茶として取り入れてみても良いかもしれません。
ベルガモットは鎮静作用が期待できることから、生理痛の緩和にも役立つのではないかと考えられています。神経の興奮を鎮める働きや消化器系サポートからPMS(月経前症候群)軽減にも有効とする説がありますが、レモンバームとの混同で効果が見られとも言われており曖昧なところです。生理痛にしろPMSにしろシングルで利用するというよりは、カモミールやラベンダーなどを主体としたブレンドティー用として利用すると良いでしょう。
ベルガモットの精油成分中に多く含まれているチモール には殺菌・防腐作用などがあります。このため入浴剤代わりに利用したりハーブティーを患部につけることで、肌を清潔に保ちニキビ予防や回復促進、虫刺されや湿疹の軽減に役立つと考えられています。単純ヘルペスウイルス1型の抑制に役立つという報告もあるようです。また入浴剤代わりに利用するとお風呂の上記で自然と蒸気吸引をしている形になりますから、体を温める働きと合わせて風邪予防にも効果が期待できるでしょう。
ただしチモール は皮膚刺激性の強い物質でもあります。フレッシュハーブやティー用のドライハーブなど“そのもの”を利用する場合はそこまで成分濃度が濃いわけではないので比較的穏やかと考えられますが、敏感肌やアレルギーのある方は事前にパッチテストを行い注意して利用するようにしてください。
ベルガモット/タイマツバナ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>おから茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>豆乳を作る際に出るおからはヘルシーで安値な食材として親しまれています。おからを焙煎して作ったおから茶も大豆イソフラボンによってホルモンバランスを整えたり肌をキレイに保つなどの働きが期待されていますし、大豆レシチンやサポニンなど肥満・生活習慣病予防効果が期待される成分も含まれています。味もクセがなく飲みやすいですし、おからから作るとコスパも良いことから健康茶として人気を集めています。

低糖質・低カロリーで食物繊維豊富なことから、ヘルシー&ダイエットフードとして定番のおから。おからクッキーやパンケーキなどお菓子感覚で食べられるものや、ハンバーグ・サラダなどのおから料理を作ってみたことがある方も多いのではないでしょうか? おからは日本固有の食材のように思われがちですが、韓国・中国ほか東アジアの広い範囲で見ることが出来ます。英語圏では“soy(soya) pulp”直訳すれば「どろどろした大豆」と表現されていたようですが、最近は日本食ブームの影響からか日本語の“Okara”が使われるようになってきているようです。
おからは大豆から豆乳を搾る際に出来る副産物的な存在。おからという呼び方の由来も、出し殻など搾りカスを意味する“から”に丁寧語の御(お)を付けたものと言われています。おからのことを「卯の花」とも呼びますが、これはおからという呼び名が“空”通じて縁起が悪いと考えられたため。白くホロホロとしたおからを、白く小さな葉を咲かせる植物ウツギ(卯の花)に見立てて言い換えたのが始まりといわれています。ちなみに関西では同じ理由からおからを雪花菜(せっかさい/きらず)と呼びます。かつて寄席芸人や客商売系の方は縁起を担いで「おおいり(大入り)」と呼んでいたそうですが、こちらは炒りつけるように料理することが由来とされています。空から大入りにと180度転換しますし、シャレが効いていて粋でもありますね。
ところで最近はおから=健康食品として商品価値が認識されているので売られていることが多いですが、昭和くらいまではお豆腐屋さんに行くと無料くれるところも多かったようです。江戸時代中期の儒学者である荻生徂徠は豆腐屋からおからを分けてもらって飢えを凌いだという逸話は落語などにもなっていますし、小説家の泉鏡花先生もおからの貧乏エピソードがあるそうです。ある程度のお年の方になるとおから=節約レシピというイメージが強いのもこのためだとか。無料提供はあまり見かけなくなりましたが、商業規模となると一部を保存性を高めて商品化たり家畜用飼料にしている程度で大半は産業廃棄物なっていると言われています。近年は化粧品原料やバイオ燃料など様々な再利用の研究や利用も行われています。
ただし計算上は全国民が少しずつ食事に取り入れると、おから廃棄ゼロも達成できるのだそう。おからレシピやおから茶などの活用は自分の体だけではなく、地球にとってもヘルシーと言えますね。また大豆の搾りかすとは言われるものの食物繊維にも栄養価は豊富に残っています。お茶として利用する場合はおからのほうが粉砕されていて成分が浸出しやすいというメリットもあります。丸ごと食べた方が余すところ無く栄養価を摂取できますが、ボソボソした食感が苦手・毎日おから料理を食べるのは…という方はお茶の方が取り入れやすいですね。
おからの原料である大豆にはリン脂質の一種である「レシチン(大豆レシチン)」やサポニンが含まれています。レシチンとサポニンは水と油の両方に溶ける特性があり、乳化剤のような形で働きます。そのためコレステロールや老廃物を血液に溶かしやすくして、血液や血管を健やかに保つ働きが期待されています。加えて大豆サポニンの投与による実験では血中脂質・総コレステロールの低下が認められていますし、血糖値の上昇抑制効果も期待されています。
コレステロールと言うと良くないイメージがあるかもしれませんが、リポタンパクというたんぱく質と結合した形で血液に流れ込み、細胞やホルモンなどの構成成分としても利用されています。レシチンはこのリポタンパクとコレステロールを結合させる接着剤としても利用されており、レシチンが多いと移動時に血管内の余分なコレステロールを掃除してくれる善玉コレステロールとして働く・肝臓内のコレステロール合成酵素ACAT働きを抑制するという報告がなされています。
このためレシチンは悪玉コレステロール減少・高脂血症予防などに効果が期待されており、サポニンと相乗して働くことで大豆やおからは動脈硬化を始めとした生活習慣病の予防に役立つと考えられています。
レシチンは肝臓細胞(クッパー細胞・多核細胞)を増加させる働きが報告されている他、構成成分に含まれているコリンは肝臓での脂質代謝時に必要とされる成分でもあります。これらの働きからレチシンは肝機能向上や、脂肪代謝を促すことで脂肪肝・肝硬変の予防に役立つと考えられています。
加えてサポニンも中性脂肪やコレステロールなどの脂質が酸化されることで出来る、過酸化脂質の生成を抑制する働きが認められています。過酸化脂質の増加は肝臓に負担をかけ肝機能障害のリスクを高めると言われていますから、レシチンの働きと複合して肝臓の保護・機能向上効果が期待できるでしょう。
レシチンやサポニンが血管や血液をきれいに保ちスムーズな血液循環を保持することから、おから茶は血行不良による肩こりなどの症状・冷え性の改善に対しても効果が期待されています。血液循環を改善することでむくみ、特に循環機能低下の可能性が高い下半身のむくみ軽減にも役立ってくれるでしょう。アントシアニンを含む黒豆茶や、血行促進効果が期待されるイチョウ葉茶などと組み合わせて利用すると相乗効果も期待できます。
おからの原料である大豆は食物繊維やオリゴ糖を豊富に含む食材で、おからの糖質にもオリゴ糖や食物繊維は残っています。おからの食物繊維は不溶性食物繊維が多いのでお茶の場合は水溶性食物繊維を主体としたごく一部となりますが、食物繊維補給・腸内フローラ改善をサポートしてくれるでしょう。サポニンにも便通を促す作用があるとされていますから、相乗して便秘改善に効果が期待できます。
またサポニンにはブドウ糖と体内の脂肪の結合を防ぎ、体脂肪蓄積を抑制する効果も期待されています。そのほかにコレステロール値低下・過酸化脂質生成抑制作用なども報告されていますし、レシチン+サポニンの働きによって血流が改善されることで基礎代謝向上にも役立つと考えられています。このためおから茶は肥満予防・ダイエットを助けるお茶として利用されています。
大豆に含まれている成分として、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きを持つ「大豆イソフラボン」もサプリメント化なども行われており知られた成分と言えるでしょう。大豆イソフラボンはエストロゲンをサポートしてくれるため、加齢に伴ってエストロゲン分泌量が低下することで起こる更年期障害の予防や軽減に役立つと考えられています。
またエストロゲン分泌量が減少すると骨にカルシウムを蓄える力が低下してしまい、更年期~閉経後の女性は骨粗鬆症の発症リスクが高まることも指摘されています。このためエストロゲン様作用を持つ大豆イソフラボンは骨粗鬆症の予防効果も期待されています。またお茶として利用する場合は出し殻に残ってしまう分が多いと考えられますが、おから自体は骨量を保つために必要なカルシウムやビタミンKなどのミネラル・ビタミン類も豊富に含まれています。
エストロゲンと似た作用が期待されている大豆イソフラボンですが、フィトエストロゲン(植物性ホルモン)は本来のエストロゲンよりも作用が弱いという性質があります。若い女性がホルモンバランスの乱れから月経トラブルや生理前症候群(PMS)などを起こす場合はエストロゲン過剰という可能性もありますが、作用の弱いフィトエストロゲンがエストロゲン受容体へ入り混むことで全体的なエストロゲンの働きを弱めることにも繋がります。
もちろんエストロゲンが不足している場合はフォローする形で働く考えられますから、大豆イソフラボンなどのフィトエストロゲンは“ホルモンバランスを整える”働きがある成分として期待されています。そのためエストロゲン不足による更年期障害だけではなく、生理不順・生理痛・PMSなど様々なホルモンバランスの乱れに起因する女性のトラブルの緩和に役立つと考えられています。
エストロゲンは“美肌ホルモン”とも呼ばれている存在で、肌の弾力やハリの元であるコラーゲン生成を促す働きがあると考えられています。またコラーゲンは頭皮にも存在し髪の毛の艶やコシを保つ・抜け毛を防ぐなどの働きもあるとして、近年は薄毛対策などでも注目されていいます。コラーゲンそのものを摂取しても体内でアミノ酸に分解されてしまいますから、コラーゲン生成力を高めるエストロゲンを減らさないことで肌や髪を若々しい状態に保ちやすくしてくれるでしょう。
おから(大豆)にはレシチンやサポニンという、スムーズな血液循環をサポートしてくれる成分が含まれています。このため酸素や栄養分を体の隅々にまで行き渡らせることで、肌や髪の状態を健やかに保ってくれるでしょう。レシチンには皮膚保護作用があるとする説もあります。
サポニンには免疫機能の一つである「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」を活性化させることで免疫力向上効果が期待されています。サポニンには過剰に摂取した場合は細胞膜を破壊して赤血球を壊す溶血作用などの副作用が指摘されていますが、大豆サポニンには毒性がなく副作用の心配が少ないと言われています。
おから茶は血流を整えて体を温める働きも期待できますから、風邪やインフルエンザが気になる時期のデイリーな飲み物として使いやすい存在と言えます。ビタミンCが豊富な柿の葉茶や、呼吸器系の不調緩和に役立つリコリス(甘草)などとブレンドする際のベースとしても利用しやすいでしょう。
レシチンは脳の情報伝達物質アセチルコリンの原料として利用されるため、神経伝達物質合成を促進し脳の機能を高める=記憶力や集中力を高める働きが期待されています。レシチンの摂取は老人性認知症の予防・改善にも有効とされていますし、アルツハイマー病予防にも効果が期待されています。
認知症の予防については大豆レシチンよりも卵黄レシチンの方が高い効果が期待されていますが、大豆・おからもレチシン補給現として記憶力アップや認知症予防に役立つと考えられています。またサポニンとの複合効果で血流改善にも役立ってくれますから、脳血管性認知症予防にも効果が期待できるでしょう。
おから茶は商品として販売されているものも多くありますが、おからから自分で作ることも出来ます。自作するとリーズナブルですし、ハーブや豆・シード類そのままのものでお茶を作るよりも短時間かつ簡単に作ることが出来ます。半端に余ってしまったおからがあるとき時にもオススメです。
作り方はおからは予め電子レンジで数分程度水分を飛ばします(※乾燥おからの場合は不要)。ある程度水分が抜けてパサパサになったらフライパンにうつし、中火~弱火で軽く焦げ色がつくくらいじっくりと炒めるだけです。お茶を淹れる際はティーパックか目の細かい茶漉しに煎りおからを淹れ、熱湯を注いで5分程度浸出すればOK。炒め度合いについてはお好みで調整できますし、使用するおからの味によってお茶の味も変わってきますから、自分だけのオジリナル“おから茶”を模索してみるのも楽しいかもしれません。
まとめて作る場合は密閉容器に入れ、冷蔵庫など湿気が少ない場所で保存してください。保存期間は水分量や焙煎具合などによって変わってきますので、ある程度持たせたい場合は乾燥おからを使うかしっかりと数分を飛ばしましょう。とは言ってもものすごく日持ちがするというわけではありませんので早めに使い切るようにするか、量がある場合は冷凍保存するようにしてください。
おからに含まれているサポニンは殺菌・抗菌作用があり、また水に溶かすと泡立ち脂質を溶かす働きがあるため昔から石鹸として利用されてきました。日本でも古くは平安時代からサイカチの実を石鹸のような感覚で利用していたことが分かっていますが、これもサイカチの実がサポニンを多く含み洗浄効果があるためです。
このサポニンの働きからおからも洗顔・洗髪・パックなどに利用されています。ただし生おからであれば日持ちがしませんので当日中に使い切るようにし、生・乾燥問わずにそのまま洗い流すと排水溝を詰まらせる危険があるので排水口にカーゼなどを付けるように注意してください。また低刺激とは言われていますが、肌の状態や体質によっては炎症を起こすこともありますので事前にパッチテストを行うようにしましょう。
現在は合成界面活性剤を利用した石鹸が主流となっていますが、皮脂まで取りすぎてしまい乾燥肌が悪化する・肌のバリア機能が低下するなどの問題も指摘されています。そのため適度な洗浄力がありつつ皮脂を取りすぎない植物由来のサポニンも天然志向の方や敏感肌・アトピー方の方に支持されています。おからはサポニンの働きで肌の汚れ・毛穴詰まりなどを落としてくれるだけではなく、イソフラボンの働きで穏やかなピーリング効果・美白効果も期待できます。
簡単な使い方は石鹸・洗顔料を泡立てた後におからを一摘み加えてよく混ぜるだけですが、より低刺激さを求める場合はカーゼにおからを包んだものに精製水を含ませ肌に押し当てるようにすると良いそうです。シャンプーに加えると頭皮の状態を整えることで髪の脂っぽさやパサつき対策にも役立つそうです。
またサポニンは汚れを落とす働き以外に消臭作用もあると考えられています。このためワキや足などの体臭対策としてや、調理時に手についてしまった玉ねぎ・魚などの臭い取りにも活用することが出来ます。
おからに含まれているイソフラボンにはピーリング効果のほか、保湿や美白効果なども期待されています。大豆イソフラボンを配合した基礎化粧品も多く販売されていますね。後者の保湿・美白効果をより高めるために“おからパック”として利用される方もいらっしゃるようです。
おからパックの基本レシピとしてはおからに少量の小麦粉を加え水で硬さを調節したものを顔に塗り、数分間置いて洗い流すだけ。お好みで水を牛乳・豆乳・ベビーオイルなどに変えたり、乾燥が気になるようであればハチミツやヨーグルトを入れる、毛穴汚れが気になる場合は少量のお塩を加えてスクラブ感覚で利用したりとアレンジすると良いようです。
おから茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>蕎麦茶/韃靼そば茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>麺類としてもお馴染みの蕎麦(ソバ)には抗酸化作用や毛細血管の保護・強化などが期待される「ルチン」というポリフェノールが含まれ、アンチエイジングや生活習慣病予防に役立つと考えられています。中でも“韃靼そば茶”はルチン含有量が極めて高く、メラニン色素生成・沈着防止効果がある美白成分として注目されている「シス・ウンベル酸」も豊富なため美容面にも嬉しい効果が期待できます。

日本を代表する麺類といえる蕎麦ですが、韓国の冷麺やフランスのガレットなど実は世界各地で食用とされている存在です。蕎麦といえばソバの実(胚乳部分)を挽いて作られたそば粉などの印象が強いですが、若い茎や葉はスプラウトとしても食用されていますし、食べる以外にもソバの実の殻を使って作った蕎麦枕がよく知られていますね。
ソバは中国南部説が原産と考えられているタデ科ソバ属の植物で、種子はイネ科ではないためアマランサスやキヌアなどと共に「擬穀類」に分類されています。食用の歴史はかなり古いと推測されており、また日本が大陸と陸続きだった時に人々とともに日本に来たとも言われています。9000年以上前の高知県の遺跡からもソバ花粉が発見されていますし、弥生時代頃には既に栽培が行われていたと考えられています。
奈良時代の『続日本紀』では救荒植物として記述が見られますが、鎌倉時代には中国から“挽臼”が伝来するまでは米と混ぜて炊く・粥のようにして食べていたようです。鎌倉以降そば粉としての利用が増え、戦国時代には現在私達が食べているような「そば切り」も成立したと言われていますが、江戸時代中期くらいまでは蕎麦がきの方が主流だったようです。
私達が“蕎麦”と呼んで普段食用としているものは普通種(F. esculentum)で、中国などでは「甘蕎麦」と呼ばれている種類です。対してそば茶のパッケージなどでよく見かける韃靼蕎麦というのは、高地やより環境の厳しい地域でも育つ近縁種に当たります。モンゴルの遊牧民族(タタール人/韃靼人)が食していたことから韃靼蕎麦と命名されましたが、苦味が強いことから「苦蕎麦」とも呼ばれています。
中国の『本草網目』に生薬として苦蕎麦の記述がありますが、名前の通り苦味が強いため日本ではほとんど使用されていませんでした。しかし蕎麦の健康成分として注目されているポリフェノール「ルチン」を甘蕎麦よりも数10倍~数100倍多く含むことが報じられてから一気に人気が高まりました。近年は美白効果が期待される「シス・ウンベル酸」含有量が多いこともわかり、美容面からも注目されています。
蕎麦茶が健康飲料として注目されるきっかけとなったのが、フラボノイド系ポリフェノールの「ルチン」という成分を含んでいるためです。ルチンはポリフェノールでもありますがビタミンP(ビタミン様物質)の一つにも数えられています。
ビタミンPはビタミンCを安定させることでビタミンCの吸収・作用を高める働きがあることが特徴で、ルチン自体にも抗酸化作用がありますから合わせて摂取することで相乗効果があると考えられています。食後にフルーツなどと組み合わせて飲んだり、ビタミンCが豊富とされる緑茶や柿の葉茶などとブレンドして飲むとより健康維持に役立ってくれるでしょう。
ルチンには毛細血管の弾力性を保持する・損傷した血管を補修する作用があることが報告されています。このため血管や血液状態を整えるとでスムーズな血流をサポートしてくれると考えられますし、既に老化して弾力がなくなった血管の状態の改善も期待できます。そのほか毛細血管の強化によって脳卒中やクモ膜下出血・歯茎からの出血など出血性の疾患予防に対しても有効とされています。
またルチンには中性脂肪値を低下させることで悪玉コレステロールの減少などにも役立つとされています。悪玉コレステロールは活性酸素によって酸化されることで動脈硬化や血栓の原因となりますから、ルチンの摂取は動脈硬化や脳梗塞・心筋梗塞などの予防に役立つと考えられています。
悪玉コレステロールや活性酸素はドロドロ血液の原因でもあります。血液がドロドロになること、血栓や血管効果などによって血液循環が悪くなると心臓にも負担がかかりますから、血圧が高くなります。ルチンは血管や血液の状態を改善することで血圧を下げる働きがあるため高血圧予防に対しても有効とされており、欧米で血圧を下げるための医薬品やサプリメントにも利用されています。
また蕎麦茶にはナトリウム排出を促すことで血圧降下作用があるカリウムも含まれていますので、ルチンと相乗して血圧降下・高血圧予防に役立ってくれるでしょう。外食や塩辛い食事の後に飲むようにすると良いでしょう。
そば茶に含まれているルチンは膵臓へ働きかけることでインスリン分泌を促し、血糖値の正常なコントロールをサポートする働きがあると考えられています。このためルチンの摂取は糖尿病予防や改善に繋がると考えられており、中国では韃靼そば(苦蕎麦)を糖尿病の漢方薬として利用することもあるようです。
またルチンは加水されることでルチナーゼという酵素によって分解され、ケルセチンに変化します。ケルセチンも高い抗酸化作用や血糖値上昇抑制効果が認められており、ラットを使った実験では血糖値や酸化ストレス指標の改善が報告され糖尿病予防に高い効果が期待されています。そのほか神経保護作用や血流改善、抗炎症作用なども報告されており、糖尿病合併症の予防についても役立つのではないかとする説もあります。
ルチンは抗酸化作用によって脳細胞の酸化を防ぎ保護する・記憶細胞を活発化するなどにも関与していると考えられていますし、ソバには神経伝達物質アセチルコリンの材料となるコリン・神経細胞の合成に必要な亜鉛などの成分も含まれています。このためソバを食べる・蕎麦茶を飲むことで記憶力向上や認知症予防なにも役立つのではないかと考えられています。
またルチンには血管の柔軟性を保持し、血液循環を改善することで脳血栓など脳血管障害の予防にも役立つと言われていますから、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などから引き起こされる脳血管性認知症の予防に対しても効果が期待されています。
そば茶、特に韃靼そば茶に豊富に含まれているルチンは血管をしなやかに保ち、血液をサラサラ状態にすることで末梢部までの血液循環をスムーズにする働きがあります。また近年の伊藤園さんの研究ではルチンの単独摂取よりも“そば茶”を飲用したほうが血液の流動性の改善効果が高いという報告もなされており、そば茶に含まれているルチン以外の成分にも血管拡張作用があると考えられています。これらの働きは高血圧や動脈硬化などの病気の予防だけではなく、血行不良によって起こる冷え性の改善に対しても効果が期待されています。
またそば茶にはカリウムが含まれており、ナトリウムの排出を促す働きも期待できます。塩分(ナトリウム)が増えたことで血液の水分量が増加し、その体液が毛細血管から滲み出し蓄積することで起こるむくみの改善にも役立ってくれるでしょう。加えてルチンには毛細血管を強化することで血管透過性を抑制し、下肢のむくみを予防する働きも期待されています。血流の改善からもむくみ緩和が期待できますし、むくみが改善することで冷えが緩和されることもありますから冷え性・むくみの緩和にも役立つと考えられています。
ただし蕎麦には体を冷やす説・温める説の両説があります。体を冷やすとする根拠は利尿作用があることや蕎麦の糖質量などが関係しており、温めるという説は北で採れるもの・有色・ルチンの血行促進効果が挙げられています。このことから血行不良やむくみによる冷えがある場合は改善に約立つ可能性が高い反面、エネルギー代謝(熱生成)自体が低い方の場合は注意が必要と考えられます。
ルチンは目の網膜(黄斑部)にも存在しており、眼圧を下げる効果があるとされています。眼圧が高まると目から脳へ情報を伝える役割を持つ視神経が圧迫され、緑内障と言われる視野が狭くなる(視野狭窄)・部分が出来る(視野欠損)などの視覚障害が起こりやすくなります。
またルチンは抗酸化作用を持つ成分でもありますから、紫外線やブルーライトなどで生じた活性酸素が細胞にダメージを与えることで起こる視力低下・目のかすみ・白内障などの予防にも効果が期待されています。膵臓へのサポート効果・血流改善効果などと合わせて糖尿病網膜症(飛蚊症・網膜出血・網膜剥離・黄斑浮腫など)予防にも役立つと考えられています。
蕎麦茶に含まれているルチンは抗酸化作用を持つポリフェノールですから、ストレスや紫外線などから生じる活性酸素を抑制し、肌の老化を防ぐアンチエイジング効果も期待できます。加えてルチンは毛細血管を強化して肌への血流を整える・ビタミンCの働きを助けてニキビの原因となる皮脂分泌や過酸化脂質生成を抑制する働きも期待できます。肌の老化予防・肌荒れ対策として役立ってくれますし、ニキビが気になる方はローズヒップやクコの実などと組み合わせてりようするとより効果的でしょう。
またソバには「シス・ウンベル酸」というメラニン色素の沈着を抑える(チロシナーゼ活性を阻害する)成分が含まれていることも認められています。シス・ウンベル酸はシミ・ソバカス・ニキビ跡などの色素沈着を予防する美白成分として化粧品などへの応用も研究されているそう。
シス・ウンベル酸は通常の蕎麦(甘ソバ)には微量しか含まれていませんが、韃靼蕎麦には多く含まれていると言われています。ルチンなどの抗酸化作用を持つポリフェノールとの相乗効果も期待できますから、韃靼そば茶は美肌・アンチエイジングだけではなく美白効果が期待できるお茶としても注目されています。
蕎麦茶/韃靼そば茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>スイカ茶/シトルリンティー<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>スイカは利尿効果があるとして古くから民間療法で利用されてきた食材であり、近年はトマトよりもリコピンを多く含む果物としてダイエットやアンチエイジングなど美容果物としても注目されています。スイカ茶もシトルリンによる血行促進作用や成長ホルモン分泌促進作用などあると考えられ、むくみ改善・疲労回復からアンチエイジング・生活習慣病予防など様々な効果が期待されています。

夏の風物詩としてもお馴染みの果物、スイカ。水分とカリウム含有量が多いため古くから“利尿作用がある・むくみに良い”食材とされてきましたが、近年はトマトよりも多いと言われるほどリコピンを多く含み高い抗酸化作用が期待できることなどから美肌果物としても注目されています。日本ではスイカと言えば果肉を食べる・一部地域で皮を漬物にするくらいしか利用されていませんが、中国・台湾をはじめとしてアジアではおやつ感覚でスイカの種(仁)を食べる地域も多いのだとか。日本でも最近はナッツ・シード類の健康効果が注目されていることもあり、スイカの種も食用として受け入れられています。
スイカはウリ科に属す一年草で、原種と見られる野生種がアフリカ中部のサバンナ地帯や砂漠地帯などに分布しています。スイカの先祖とも言える品種は固く苦味が強かったため、初期の頃は種を食べることが目的だったようです。ただスイカは数週間から数カ月間保存が効き、水の少ない地域で水分貯蔵源として役立つことから栽培に力が入れられていたようです。栽培の歴史も古く約4000~3000年前の古代エジブトでは栽培が行われていたと考えられており、栽培技術が発達とともに苦味を抜くような品種改良が重ねられ、現在のように生でそのまま食べられる状態になっていたと言われています。
紀元前500年頃には交易品・交易団の水分補給源として、アフリカからユーラシア大陸へとスイカが伝えられていきます。古代ギリシアやローマでも解熱・利尿作用などが認められ医療に利用されていた記述が見られますし、アラビアでも薬効が認められていたようです。シルクロードを通じて11世紀頃には中国へも伝わり、17世紀前半頃には日本にも伝播します。現在私達がイメージするスイカは明治以降にアメリカから導入した品種を改良したものですが、スイカ自体は江戸時代後期頃にかなり広い範囲で栽培が行われていました。
漢方の本場である中国ではスイカの赤い実には利尿を促すことで熱を冷ます(清熱利尿)作用があるとされていますし、外皮と果肉の間の白い層は「西瓜翠皮」と呼ばれより利用作用に優れた生薬として利用しています。そのほかスイカ果汁を煮詰めた“西瓜糖”もむくみや腎臓トラブルの緩和に利用されていますし、スイカの中に芒硝(硫酸ナトリウム)を入ると外側に透析してくる白色結晶を“西瓜霜”と呼び、こちらは喉の不調や口内炎緩和などに良いとしてトローチなどにも配合されています。
スイカに期待できる効果として「利尿・むくみ改善」を真っ先に思いつく方が多いのではないでしょうか。スイカにはカリウムが比較的多く含まれており、余剰ナトリウムと水分を尿として排出させる手助けをしてくれます。
加えてスイカには遊離アミノ酸の一種「シトルリン」が含まれています。シトルリンは血管を拡げて血行を良くする働きがあるため血行不良によるむくみの緩和にも効果が期待できますし、シトルリンとアルギニンが相乗して働くことで腎機能・水分排出効率の向上効果があるとされています。
また果物としてのスイカにせよ、スイカのお茶にしろ水分補給にもなりますから、水分不足(脱水)を予防するために水分を蓄えることで起こるむくみの予防にもなります。水分補給・巡りの改善・腎臓機能サポートと3つの働きからむくみの改善に役立つと考えられますし、膀胱炎や腎炎・腎臓結石など腎臓疾患の予防に対しても効果が期待されています。むくみ解消の場合は同じく生薬として利用されているトウモロコシのひげ(南蛮毛)や、はと麦茶などと組み合わせても良いでしょう。
スイカなどウリ科植物に多く含まれている含まれている「シトルリン」は血管を広げる働きのある一酸化窒素の生成を促す作用があるとされ、結果的に血管拡張・血流改善効果があると考えられています。またスイカの赤色の色素成分であるリコピンなどの抗酸化物質も血液をサラサラにすることで血液循環をサポートしてくれますから、シトルリンとの相乗効果が期待できます。
血流が良くなることでむくみ以外にも血行不良によって起こる冷え性・肩こり・腰痛などの改善に効果が期待できますし、手先や足先などの毛細血管も拡張されますので末端冷え性の改善に繋がる可能性もあります。漢方で西瓜は利尿効果によって熱を排出させるため“体を冷やす作用がある”とされていますが、血行不良やむくみから起こっている冷えの改善には効果が期待できるでしょう。
ただし熱を出す働きもありますので代謝(熱生成)自体が少ない方にはあまり向かず、末端冷え性や火照り・冷えのぼせタイプの方に適しています。冷えが気になる方は生姜・ヨモギ茶などと組み合わせて利用してみてください。
疲労には様々な原因がありますが、疲労の原因物質として“乳酸”がよく知られています。近年乳酸は完全なる悪玉ではないことが認知されていますが、瞬発的に大きな力を出す速筋(無酸素運動やウェイトトレーニングで鍛えられる部位)にとっては筋肉疲労・筋肉痛の痛みの原因となります。シトルリンを摂取すると運動時の乳酸値の低下が見られることが報告されているため、シトルリンは乳酸を抑えることで筋肉疲労の軽減に効果が期待されています。
もう一つの代表的な疲労物質としては“アンモニア”があります。アンモニアはエネルギー代謝などで自然に生じる老廃物ですが、過剰に発生する無毒化が遅れてしまうと疲労の原因となります。アンモニアは肝臓が行っている尿素回路(オルニチンサイクル)において分解・無毒化されますが、シトルリンはこの尿素回路を構成する化合物の一つのため摂取することで代謝を促しアンモニア分解を促進すると考えられています。
この2つの疲労物質軽減効果が見られること・血管拡張作用によって血流量を増やすことなどから、シトルリンは筋肉回復に高い効果が期待され、海外ではアスリートを対象としたシトルリンサプリメントも販売されています。また俗に“疲労臭”と呼ばれる、アンモニアの臭いがする体臭予防にも有効と言われています。
スイカの赤い果肉部分にはトマトの抗酸化物質として注目されたカロテノイドの一種「リコピン」が含まれています。リコピンはカロテノイド類の中でも秀でた抗酸化作用を持つとされているため、高い抗酸化作用によって活性酸素を除去して細胞を正常に保つことで内蔵や肌などの老化予防に役立つと考えられています。
またシトルリンには成長ホルモンの分泌を促進する作用があると言われています。成長ホルモンは別名“若返りのホルモン”とも言われており、成長期の身長アップだけではなく、筋肉量の維持やコラーゲンの生成などにも関係しているため分泌低下を防ぐことがアンチエイジングに繋がると考えられています。リコピンなどによる抗酸化作用と、シトルリンの成長ホルモン分泌促進作用が共に働くことで、スイカ茶は若々しさの維持にも効果が期待されています。
シトルリンは肝臓で行われる尿素回路の働きを高めることでアンモニア分解を促進するほか、アンモニアから分解されて出来た尿素の排泄を行う腎臓の働きを助ける働きもあります。シトルリンはアンモニアの無毒化から排泄までの流れをトータルでサポートしてくれると考えられますし、スイカ茶にはナトリウムの排出を促すカリウムなども含まれていますから、相乗して利尿効果を高め老廃物や有害物質の排出をサポートしてくれるでしょう。
また老廃物の排出を促すだけではなく血行促進にも役立つため、体全体の代謝を高めて便通の改善にも役立つと言われています。このことからスイカ茶はデトックス茶としても取り入れられています。老廃物の排出をスムーズに行うことで代謝低下や肌荒れの予防にも効果が期待できます。
シトルリンが分泌を促す成長ホルモンは筋肉の合成・維持に加えて、脂肪分解を促してくれる作用があります。また夜トマトダイエットなどが話題になったように、リコピンにも血流改善による代謝向上効果・抗酸化作用による白色脂肪細胞の増加抑制効果・成長ホルモンの分泌促進効果などが期待されています。相乗して脂肪蓄積予防や脂肪燃焼促進に役立ってくれるでしょう。
また成長ホルモンが筋肉を作ってくれること、血液循環が促されることからスイカ茶は筋肉量を増やしたいアスリートタイプの方・健康的なダイエットを目指している方のサポートとしても役立つと考えられます。運動の前後に摂取するようにすると持久力アップや運動による疲労・筋肉痛の軽減にも効果が期待できます。
リコピンなどの抗酸化物質は紫外線などによって発生した活性酸素を抑制することで、シミやシワなどの肌老化を防ぐ働きがあります。またシトルリンは成長ホルモンの分泌を促すことでコラーゲン生成を促す他、天然保湿因子(NMF)の原料としても利用されるため肌のハリや水分量を高める効果も期待されています。血流を促す働きもありますので肌のくすみ、ターンオーバーの乱れによる乾燥・ゴワつきが気になる場合などにも役立ってくれそうです。
スイカを丸ごと使ったお茶であれば、種子に豊富に含まれているビタミンB群も含まれています。ビタミンB群は代謝をサポートすることで肌・髪・爪などの状態を維持したり、肌荒れを防ぐ働きがあります。抗酸化・コラーゲンや天然保湿因子増加作用と合わせて乾燥や肌トラブル予防に役立ってくれるでしょう。そのほか脂溶性ビタミンなのでお茶として利用した場合の摂取量はさほと多くありませんが、種子には抗酸化作用や血行促進効果のあるビタミンE、赤い果肉部分には体内でビタミンAに変換され皮膚粘膜保持に働くβ-カロテンも含まれています。
スイカに含まれているリコピンは高い抗酸化作用によって血管や血液中の悪玉コレステロールの酸化を予防し、正常な血流を保つ働きがあります。リコピンは血液循環の悪化に起因する病気を防ぐ働きが期待されていますし、シトルリンにも血管を拡張させるほか血球の血管壁への接着阻害・血管肥厚抑制効果が報告されています。この2つが相乗して働くことで動脈硬化・心筋梗塞などの予防に役立つと考えられていますし、ナトリウム排出を促すカリウムと合わせて高血圧の予防にも有効とされています。
またスイカ茶にどの程度含まれているかはハッキリしませんが、スイカにはマンノシダーゼという糖質分解酵素が含まれており、血糖値上昇を抑える働きがあることも報告されています。そのほかにⅡ型糖尿病のラットにL-シトルリンに富むスイカジュースを摂取させると血糖コントロールの改善が見られたという実験報告もなされていますので、スイカは糖尿病予防にも役立つのではないかという見方が強まっているようです。
シトルリンは血液循環を改善することで脳の機能を活発化させ、精神疲労の軽減・集中力や記憶力の向上などにも繋がると考えられています。またシトルリンやリコピンが分泌を促してくれると考えられている成長ホルモン、も簡単な動作で次ぐに疲れてしまう易疲労感の解消・やる気・集中力を維持する働きがあると言われています。
血流改善によって脳の機能が正常化するだけではなく、全身にしっかりと血液が循環することでリラックスしやすくなったり、眠りに就きやすくんるなどの効果も期待されています。スイカ茶を眠る前に飲むことで翌朝の疲労感が軽減されたという話もあるようですし、ノンカフェインのお茶なので睡眠前でも飲みやすいですね。
成長ホルモンは眠っている間に多く分泌されますから、きちんと眠りにつければ代謝・美肌・集中力アップなどにより役立ってくれるでしょう。リラックス・安眠効果を期待する場合はローズやカモミールなどと組み合わせてみても良いかもしれません。
スイカ茶を手作りする場合は
という方法で作ることが出来ます。お茶として利用する場合はお湯で蒸らすだけでは出にくいので、10~15分ほど煮出して利用してください。ちなみに絞り汁にも成分は多く含まれていますし、煮詰めることで「スイカ糖」を作ることが出来ますから、捨てずに利用するのがオススメです。
…とは言え市販されているスイカ茶は果肉・皮・種子とスイカの実を丸ごと利用したものが多いですが、ご自宅で作る場合は果肉を食べた後に残った皮と種を使って作る方が簡単です。基本的な作り方は上のスイカ茶と同じですが、種だけのお茶(スイカの種茶)を作る場合には
の3stepで作ることが出来ます。スイカの種茶にする場合はやや苦味がありますが、煮出さなくてもお湯を入れて3~5分程度蒸らせば飲むことが出来るので作り方・入れ方ともに手軽かもしれません。
近年シトルリン・リコピン・βカロチン・ビタミンCを含むことからアンチエイジングや紫外線ケアなどに有効として、スイカエキスを原料とした化粧品(ローション)がいくつか販売されています。冷却効果もあると言われており、日焼けした肌のケアやシミ予防などに利用する方が多いようです。
スイカ果肉を擦りおろしたものを濾したスイカの絞り汁、もしくはスイカの果肉と皮の間の白い部分のみで絞り汁を作り、スイカの絞り汁と同量~2.5倍程度の蒸留水を混ぜたもの(お好みで日本酒・グリセリン・クエン酸などを加える)も化粧水代わりに利用できると言われています。
ただし手作りコスメの場合仕方がない部分もありますが、市販されている抽出物よりもシトルリンなどの含有量が低いため作用については疑問視する声もあります。また人・作り方によっては臭いやベタつきが気になる場合も有りますので注意が必要です。
スイカ茶/シトルリンティー<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>マレイン<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本でも川べりや空き地などに自生しているマレイン。原産地であるヨーロッパでは古代ローマ時代から呼吸器系の不調に良いハーブとして利用されてきた存在で、ネイティブアメリカンもその有効性から治療薬として取り入れたと伝えられている存在です。現在でもインフルエンザや結核などに対しての有効性が報告されており、咳や痰を始め気管支炎・喘息・花粉症など様々な呼吸器系トラブルの改善に取り入れられています。

マレインはヨーロッパ~アジアが原産とされています。現在はオーストラリア・ニュージーランド・ハワイなどかなり広範囲に帰化しており、世界各国で目にすることが出来る植物と言えるでしょう。日本でも川原や線路脇などで見ることが出来まるので、ハーブというよりも雑草という認識の方が強いかもしれません。成長すると2m程度とかなり背丈があり、先端の方にあまり目立たない小ぶりな黄色い花を付けます。和名に“ビロード”が付くように茎や葉の全体が灰白色の細かい毛に覆われているのが特徴で、世界中でこの毛にちなんだ別名があるそう。背の高さや特長ある外見から観賞用としても栽培されていますが、みっしりと生えた毛に生理的嫌悪感を感じる方も少なくないんだとか。
そんなちょっと不気味な外見のマレインですが、古代から薬用植物して利用されてきた歴史のある植物でもあります。薬理学・薬草学の父と言われる古代ギリシアのペダニウス・ディオスコリデスも呼吸器系疾患に対して推奨していることから、約2000年前くらいには呼吸器系によい薬草として知られていたと考えられています。それ以後ハーブティー(煎じ汁)は現代に至るまで咳・気管支炎・咽頭炎などに役立つハーブとして利用され続けています。薬用以外には葉はランプの灯芯・茎は脂を含ませて松明として、花は染料(染髪料)としても利用されていました。
また呪術・信仰とも結び付けられることが多く、古代ローマでマレインは最高神ユーピテルと関連する植物と考えられていたそうです。枕に詰めて寝ると悪夢を見ない・扉や窓際に吊るすと悪霊や呪いなどマイナスに作用するものから家庭を守るなどと言われていたほか、マレインを持っていると勇気が出る・異性にモテるなどの伝承もあったようです。
アメリカには18世紀初期に持ち込まれ、薬用としてほか毒流し漁にも利用されていました。アメリカ大陸の先住民であるインディオ達もマレインを咳の治療に使ったほか、葉を燃やして失神した人の意識回復にも利用していたと言われています。はじめは栽培されていたようですが、1818年にアメリカの植物学者が自生種と考えたほどの広がりを見せており、現在はアメリカ全州に自生しています。ちなみに日本へは明治時代にニワタバコ(庭煙草)の名で観賞用として導入されました。マレインは喉に良いことから薬用タバコの原料としても利用されていましたが、庭煙草という呼び名は葉や全体の姿がタバコに似ているために命名されたのだそう。現在はアメリカと同様に各地に自生し、30以上の都道府県に分布していると言われています。
マレインは呼吸器系の不調改善に幅広く役立つハーブと言われています。正確な作用メカニズムは解明されていませんが、アウグビンなどのイリノイド・アピゲニンなどのフラボノイド・サポニン・粘液質などが複合して働くことで不快感・不調の緩和に役立つのではないかと考えられています。ドイツのコミッションEやアメリカ・イギリスの医薬品集にも収録されており、医薬品としての利用もなされています。
マレインに含まれているサポニンは気管の分泌液の量を増やす働きがあり、気管・肺に侵入してきた異物(ゴミやウィルスなど)の排出を助ける働きがあります。一時的に痰が出ますが、痰の排泄により異物を洗い流せるので結果として咳止めや去痰に役立つと考えられています。
またサポニンは痰・咳のほかに喉の腫れや炎症を鎮める働きも期待されていますし、マレインに含まれている粘液質は粘膜保護作用が期待できますので、相乗して幅広い喉の不調改善に役立ってくれるでしょう。声がれや煙草の煙による喉の乾燥・イガイガ感、風邪やインフルエンザによる喉の不調や咳の改善にも利用できます。粘膜保護に役立つマーシュマロウなどとブレンドして利用するのもオススメです。
マレインは呼吸器粘膜の保護や強化に役立つことから、ウィルスの侵入を防ぐ働きも期待されています。加えてサポニンには免疫細胞の一つであるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化する働きもあるとされています。NK細胞はウィルス感染等によって異常を起こした細胞を真っ先に攻撃する免疫機能の尖兵で、感染の拡大を防いでくれる働きがあります。
加えて直接的な予防効果ではありませんが、マレインに含まれているフラボノイド系ポリフェノールの「アピゲニン」は強い抗酸化作用を持つことが認められています。活性酸素などの影響で酸化した細胞は正常に機能しなくなり免疫力の低下を引き起こすこともありますので、酸化を予防することからも免疫力低下抑制・向上に繋がると考えられます。
マレインは風邪やインフルエンザで呼吸器系の不調があるときに良いハーブと言われていますが、これらの働きから免疫力低下が気になるときや初期症状時点でハーブティーを飲むことで、風邪やインフルエンザの予防・症状悪化防止に役立つと考えられます。風邪予防や回復促進には、体を温める作用も持つエルダーフラワーやカモミールとブレンドすると良いでしょう。
マレインに含まれるイリノイド配糖体の一種「アウクビン」は抗炎症作用があることが報告されています。直接的な免疫直正常化や抗アレルギー作用はありませんが、アウグビンによる抗炎症作用、サポニンによる粘膜保護・正常化や咳止め、ポリフェノールによる抗酸化作用が複合して働くことで喘息・花粉症などによる呼吸器系のアレルギー症状緩和にも役立つと言われています。アレルギー軽減効果が期待できるネトル、免疫力向上に役立つとされるリコリスやヒソップとブレンドすると相乗効果が期待できます。
マレインには鎮静作用があるとされており、花のハーブティーは精神安定や不眠緩和などにも取り入れられています。ただし鎮静作用が強いというよりは呼吸を楽にすることで寝付きを良くする・咳などによって眠れないなど“呼吸器系疾患に伴う不眠”に対してのみ有効とする説もあります。精神面に起因するようなストレス性の不眠の場合であれば、リラックス効果が高いとされるラベンダーやリンデン(フラワー)などを活用したほうが効果が期待できるでしょう。
サポニンは体内のコレステロール除去・過酸化脂質の生成抑制作用などを持つことから、血液をサラサラにして血栓などを防ぎ血液循環をスムーズにする働きが期待されています。サポニン以外にも強い抗酸化作用を持つアピゲニンなどのポリフェノールが含まれていますから、相乗して過酸化脂質の生成を抑制して血行を良く保つ働きが期待できます。
またマレインは鎮痙作用があることから下痢や腹痛などの緩和にも有効とされています。
マレインは葉の柔毛が細かいため、通常のティーポット・茶漉しを利用すると浸出液(お茶の部分)に毛が入ってチクチクと口内・喉を刺激する不快な飲み口になってしまうことがあります。確実な方法としてはコップ一杯につき大さじ1~1.5程度のマレインに熱湯を注いで蒸らし、できた浸出液を数回ペーパーフィルターで濾すことが推奨されています。面倒な方はなるべく細かいフィルターを選び、注ぐときにペーパーフィルターでろ過するだけでも大分軽減されるでしょう。
花の浸出液には髪を艶やかにする作用があるとされ、リンス代わりに利用されています。またマレイン抽出エキスには毛母細胞の元になる細胞を増やす働きが報告されており、育毛剤などにも配合されています。
マレインの煎じ汁や浸出油を使った湿布は、関節痛や筋肉痛などの痛みの緩和・傷や火傷の治癒促進などに利用されてきた歴史を持ちます。現代では傷の手当てに使うことはほとんどありませんが、筋肉痛などの痛みの改善用としては取り入れられています。またマレインの花をオリーブオイルに浸して作られた浸出油は、点耳すると中耳炎の改善に良いとされています。
マレイン<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>菊芋/エルサレムアーティチョーク<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>世界中の植物の中で最もイヌリンを多く含む、と称されることもある菊芋。水溶性食物繊維の一種であるイヌリンの働きから便秘や腸内フローラ改善、血糖値上昇抑制による糖尿病予防やダイエットなどに役立つ健康食材として注目されている存在です。また腸内フローラを整えることで免疫力改善や花粉症・アトピー性皮膚炎などのアレルギー緩和、肌トラブルの改善や基礎代謝向上などに対しても効果が期待されています。

キクイモは英名で“エルサレム・アーティチョーク”と呼ばれていますが、イスラエルの都市エルサレムではなく北アメリカが原産です。アーティチョークと付きますが、アーティチョークがチョウセンアザミ属であるのに対してキクイモはヒマワリ属ですので近縁種というわけでもありません。
エルサレム・アーティチョークという呼び名が付けられたのは古い時代、イタリアでヒマワリに似た花と味がアーティチョークに似ている事から「ヒマワリのアーティチョーク(Girasole Articiocco/ジラソーレ・アルティチョッコ)」と呼ばれていたためとする説が有力です。このヒマワリを意味するGirasoleがJerusalemと混同され、いつの間にかJerusalem artichokeという呼び名が定着してしまったそう。ちなみに和名はもっとシンプルで、菊に似た黄色い花を付けること・芋(塊茎)が出来ることから“菊芋”と命名されています。
菊芋は北アメリカが原産で、ネイティブアメリカンのトピナンブ族が古くから食料として利用していたと伝えられています。1600年代にはヨーロッパ各地へと伝えられ、繁殖力が高いこともあり各地で農作物として栽培が行われるようになります。ヨーロッパから世界各国へと伝えられ、現在は南アメリカを始めヨーロッパ・アジア・オセアニアとかなり広範囲に分布しています。
日本にも江戸時代末期(1850~60年代)に伝来しましたが、芋類と比べて風味が劣るとされ冬場の保存食用・飼料用としての利用がメインでした。しかし食糧不足が深刻であった第二次世界大戦中になると「作付統制野菜」に指定され、飢えを凌ぐ貴重な食用として重宝されるようになります。ちなみに現在自生しているものは当時栽培されていたものが野生化したもので、繁殖力の高さから生態系を壊す可能性がある可能性も指摘されています。
戦後は一部地域で食用とされていた程度で、食卓で菊芋姿を見かけることはほとんどありませんでした。しかし近年菊芋のイヌリン含有量の高さが注目され、お茶・パウダー・サプリメントなど健康食品としての利用も増えています。イヌリンは水溶性食物繊維の一種で血糖値の上昇を穏やかにする事から、イヌリンを含む菊芋は「畑のインスリン」とも呼ばれ血糖値が気になる方・糖尿病の方のサポート食材としても注目されています。
また菊芋は芋類ではなくキク科植物であり、デンプンをほとんど含まず低カロリーな食材でもあります。イヌリンを豊富に含むことと合わせてダイエット食材としても注目されていますし、煮物や味噌漬けなどの和食からフライ・シチューなどの洋食まで幅広く利用できることもあり“食材”としての人気も高まっています。
菊芋の体表成分と言えるのがは水溶性食物繊維に分類される多糖類「イヌリン」含有量が高いということが挙げられます。含有量は生の菊芋で13~20%、乾燥菊芋であれば50~60%をイヌリンが占めることから“イヌリンの含有率が最も多い植物”とも言われています。
イヌリンは水分を含んでゲル化する性質があり、水溶性食物繊維に分類されています。この働きによって便の水分量を調節して便を柔らかく保つ=スムーズな排便を促す働きあります。加えてゲル化することで摂取した食物の移動速度をゆっくりにし腸の蠕動運動を促す働きも期待できるため、便秘の改善に役立ってくれるでしょう。
またイヌリンは腸内で分解されることで、難消化性オリゴ糖の一種「フラクトオリゴ糖」に変化します。フラクトオリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなってくれますから、善玉菌の活性化・増殖を促すことで腸内フローラのバランス改善にも役立つと考えられます。腸内フローラが改善されることからも便通改善効果が期待できます。
糖尿病は血糖値を下げるホルモンであるインスリンが不足、もしくは正常に作用しないことによって起こります。インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に届けたりエネルギーとして蓄積する働きを持つ燃料の分配役的な存在ですから、この働きが低下することで血糖値が高いまま・全身の細胞はエネルギー不足という状態に陥ります。
日本の糖尿病患者の9割以上を占める“Ⅱ型糖尿病”は遺伝的体質+脂質や糖質の摂り過ぎによってインスリンの産生に負担がかかり正常な分泌ができなくなる・細胞のインスリン抵抗性が増大(インスリン感受性が低下)することで血糖値のコントロールが出来なくなってしまうことで発症します。食生活・生活習慣の影響が強いことから生活習慣病の一つにも数えられていますね。
菊芋に含まれている水溶性食物繊維のイヌリンは水分を含んでゲル化することで胃から小腸までの食べ物の移動速度を緩慢にする働きがあります。消化器官内の移動速度が緩やかになることで、食後の急激な血糖値上昇が抑えられます。この働きからイヌリンはインスリンの負担を軽減し、糖尿病の発症を予防する働きが期待されています。血糖値が高めの方の予防対策としても役立ってくれますし、糖尿病の方の食事療法などにも取り入れられているようです。血糖値対策としては食前に菊芋茶を飲むようにすると効果的です。
糖尿病の予防・軽減効果が期待されている菊芋は「低インスリンダイエット」をサポートする食材としても注目されています。インスリンは血中のブドウ糖をエネルギーとして各細胞に送り込む働きがありますが、糖が過剰で余ってしまう場合は余剰分を脂肪細胞へ蓄積します。この繰り返しによって脂肪細胞が肥大化し肥満となります。インスリンは血糖値急激に上がれば多く分泌されますから、血糖値上昇を緩やかにすることで糖が脂肪として蓄積されるのを防ぐことに繋がると考えられています。
加えてイヌリンは腸内でフラクトオリゴ糖に分解され善玉菌を増殖させる働きから、腸内フローラの状態が良くなることで基礎代謝向上にも役立つと考えられます。またゲル化したイヌリンは余分な糖・脂質などの吸収を阻害する働きがありますし、善玉菌が増えることでも余分な栄養を吸収しなくなる=太りにくい体質になるとする説もあります。もちろん便通の改善によってウエストサイズの減少や、老廃物の排出によるデトックス効果なども期待できます。
これらのことから菊芋はダイエットをサポートする食材・お茶としても支持されています。肥満予防であれば杜仲茶や緑茶、むくみが気になる場合はドクダミやゴボウ茶などと組み合わせて飲むのもオススメです。
イヌリンの血糖値上昇抑制作用による糖尿病予防だけではなく、菊芋は他の生活習慣病予防に対しても役立つのではないかと考えられています。イヌリンには血圧降下作用があることが認められていますし、菊芋にはカリウムなどのミネラルも含まれていますので相乗して高血圧予防効果が期待できます。そのほかポリフェノールなど抗酸化物質も含まれていますので、活性酸素と脂質が結合することで起こるドロドロ血液や血管劣化などを防ぎ、動脈硬化などの予防にも役立つと考えられています。
菊芋に多く含まれているイヌリンは腸内でフラクトオリゴ糖に変化し、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。腸管に体の中で最も重要で最も大きな免疫器官(腸管免疫)があり、人体の全免疫システム全体の70%を腸が占めていると言われています。腸内フローラのバランスを良く保つことで免疫力向上・維持に繋がりますから、菊芋茶は風邪をひきやすい方やインフルエンザ予防としても効果が期待されています。
免疫力を高めるというと花粉症やアトピー性皮膚炎など免疫過剰によって起こるアレルギー性疾患が悪化するのでは、と思う方もいるかもしれません。しかし免疫の働きの中には“入ってきたものの有害・無害の判定”というものも含まれていますから、腸内の免疫システムの活動向上(正常化)はアレルギーの改善や軽減にも繋がると考えられています。このため菊芋茶はアトピー性皮膚炎や花粉症などに悩む方にも役立つとされています。
水溶性食物繊維(イヌリン)を豊富に含み便秘や腸内フローラ改善役立つ菊芋茶は、肌の状態を整えるという点からも注目されています。便秘が改善することで老廃物から発生する有毒物質が減り、血液が綺麗になることで肌のくすみやニキビ・吹き出物・肌荒れの改善が期待できるでしょう。また腸内善玉菌は食べ物などを分解して栄養素の吸収を助けたり、有益なビタミン類を体内で合成してくれる働きもあります。
菊芋自体はセレンや亜鉛などミネラル・ポリフェノールなど抗酸化や新陳代謝に関わる成分や、皮膚の健康維持に欠かせないビタミンB群なども含まれています。イヌリンによる腸内フローラ改善効果と合わせて拳王的な肌の維持や肌荒れ予防・改善に役立つとされています。高い抗酸化作用が期待できるオリーブリーフなどのお茶とブレンドしたり、栄養成分を余すところ無く利用したい場合にはパウダータイプを利用して明日葉や大麦若葉粉末と混ぜあわせるなどすると良いでしょう。
全国的見て菊芋はスーパーなどですぐに買える食材というわけではありません。流通時期も限られているため自身で栽培したり、栽培農家さんからのお取り寄せという形で購入される方が多いかと思います。菊芋自体はある程度保存が効きますが、菊芋に含まれるイヌリンは菊芋に含まれている酵素によって分解され減少してしまうのでなるべく早く食べる・乾燥加工した方が良いと言われています。
お茶として飲むだけであれば商品化されているお茶やパウダー(菊芋粉末)を購入したほうがコスパ的にも労力的にも良いかと思いますが、買った・採れた菊芋が余ってしまっている場合などはお茶にしてしまった方がイヌリンを豊富に摂取できるでしょう。カリウムなど熱に弱い栄養素は減少してしまう可能性が高いですが、加熱することでポリフェノールが増加するという報告もあります。
フライパンの焙煎火力や時間はお好みに合わせて調節してください。
市販されている菊芋茶であればお湯を注いで蒸らすだけで浸出出来るものもありますが、自作菊芋茶の場合はだしパックなどに詰めて5~10分程度煮出して飲んでください。出がらしはかき揚げなどに混ぜたり、濃い目に味をつけて炒めてフリカケにするなどすると再利用できます。
菊芋はイヌリンが豊富なことが知られていますが、不溶性食物繊維をはじめ水に溶けにくい栄養成分も含まれていますので出がらしも利用すると栄養を余すところ無く摂取できるでしょう。焙煎後の菊芋を粉末化して粉茶感覚で利用することも出来ます。菊芋茶の味が苦手な方は粉末にして青汁などに混ぜて飲むと飲みやすいかもしれません。
菊芋/エルサレムアーティチョーク<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>オオバコ(車前草/大葉子)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本全国、道端などにも自生しているオオバコ。漢方では全草を車前草と呼んで喉の不調緩和に利用していますし、種子には便通改善などの効果があるとされています。粘膜保護や炎症緩和などが期待できるためオオバコ茶は咳・痰などのほか、消化器系や泌尿器系炎症の緩和にも取り入れられています。また近年は近縁種のインドオオバコ(Plantago ovata)種皮を粉末化したサイリウムハスクが便通改善・ダイエットに役立つ健康食品として注目されています。

オオバコは日本全国の幅広い地域に広く自生しており、雑草というイメージを持っている方も多いかもしれません。栄養の少ない場所や人・車に踏みつけられても絶えることなく存在しています。オオバコの種子は水に濡れることで粘液を出し、靴底などに付着して遠くへと運ばれ分布範囲を広げていきます。オオバコ属の属名である“Plantago”はラテン語で足跡・足裏を表すplanta+行く・運ぶを意味するagoが語源とされています。由来については大きな葉を足跡に見立てた・足裏について遠くまで種子が運ばれるから、2つの説があるようです。
オオバコは全草で車前草(シャゼンソウ)、成熟種子で車前子(シャゼンシ)として日本薬局方に生薬として収録されています。漢方薬としての歴史は古く、中国最古の薬物書『神農本草書』にも“上品”として収載されています。中国では“漢の時代、行軍中に兵士も戦馬も血尿症を患ってしまった際に、数頭の馬だけが血尿が治り元気を取り戻した。馬の周りの雑草が綺麗に食べられていたことに気づいた兵士が将軍に報告し、兵士もこの雑草(オオバコ)を食べて回復した”という伝説があります。車前子と名付けれれたのは馬車の周りに生えていた草、馬車がよく通る轍に生える草だからなどの説があります。
ちなみに日本でもオオバコの葉陰に弱ったカエルを置くと元気になるという変わった俗称があり、カエルバ(カエルッパ)とも呼ばれています。子どもたちが葉を引っ掛けて引っ張り合う事から相撲草など、身近なだけに様々な通称もありますね。かつては手軽に使える民間薬として使用され「大地の薬箱」とも呼ばれていたそうですし、若い芽は現在でもお浸しや天麩羅など野菜感覚でも利用されています。
日本で生薬とししてはオオバコ(Plantago asiatica)の一種のみが規定されていますが、民間薬・健康食品としては同属の近縁種も同様に利用されています。それぞれインドのアーユルヴェーダ医薬やヨーロッパのハーブ療法などで取り入れられてきたようです。近年はインドとヨーロッパ南部~アフリカに自生するインドオオバコ(Plantago ovata/プランタゴ・オバタ)の種子がダイエットや便秘解消などに役立つとして日本でも注目されていますね。
オオバコは古くから咳止めや痰切りに役立つ民間医薬として利用されてきました。成分的に見てもオオバコに含まれるプランタジンという成分には抗炎症作用や保湿作用があり、喉の炎症や乾燥を改善することで席を押さえる働きがあると考えられています。加えてイリドイド配糖体の「アウクビン」という成分には粘膜の保護や分泌促進作用があると報告されているため、プランタジンと相乗して呼吸器粘膜の状態を整える働きが期待されています。
オオバコは「風邪対策の民間薬」と呼ばれていますが、これは粘膜系の保護や炎症を鎮めることで風邪による喉の不調改善に役立つというのが第一。呼吸器粘膜を保護・強化することでウィルスの侵入を防ぐ効果も期待できるため、風邪予防にも役立つと考えられています。喉が弱く声がれしやすい方などにも適しているでしょう。
オオバコに含まれているアウクビンは粘膜保護以外に利尿効果があるとされており、痛風などの原因となる尿酸の排泄を促す働きもあると考えられています。加えて炎症を抑えるプランタジンも含んでいることから、むくみの改善や膀胱炎・尿道炎などの尿路感染症のケアにも役立つとされています。むくみの改善用にはジュニパーやマルベリー(桑葉)などと組み合わせると相乗効果が期待できますし、味の薄さなども緩和され飲みやすくなります。
粘膜の保護・抗炎症作用が期待できることからオオバコは胃痛・胃潰瘍・消化不良・腸炎・下痢など胃腸の炎症の改善にも利用されています。とくに細菌性の下痢に対して役立つと言われています。
種子ほどではありませんが、オオバコ全草を使ったお茶にも粘液質や食物繊維が含まれていますから、便通の改善やデトックスなどにも役立つと考えられています。むくみの緩和にも効果が期待できるのでダイエット・スッキリサポート用としても役立つと考えられますが、単体で飲むよりもサラシア・ルイボス・レモングラスなどのブレンドティーに加える形の方が適しています。
オオバコ茶は疲れ目・眼精疲労の予防改善や、滋養強壮に良いとも言われています。また抗炎症作用が期待できること、便通の改善などから腸内環境の改善が期待できることからアレルギー緩和に対しても効果が期待されています。
オオバコ全草を使ってお茶を作る場合はオオバコの成長期(4~8月頃)に地上部を刈り取ったものを使用します。よく水洗いして泥などの汚れを落とした後、根本などにある枯れた部分を取り除き、天日干しにします。
自生しているものを採取してお茶を作る方もいらっしゃいますが、道端のものは犬の排泄物や排気ガスなどがかかっている可能性があります。なるべく清浄なところに生えているものを探すようにするか、きちんと検査を受けている商品を買うようにした方が安全性は高いでしょう。
便秘薬や健康食品・ダイエット用に“オオバコ種子”もしくはサイリウムハスクやイサゴールとして販売されているものはインドオオバコ(Plantago ovata/プランタゴ・オバタ)と呼ばれる種類です。車前子(Plantago asiatica)も同じような働きを持っていますのでこのページで紹介させていただきます。
プランタゴ・オバタの方が便通改善やダイエットという点では優れているとされていますし、流通量も多いのでオオバコ種子(種皮)を利用する場合は市販の粉末を利用してみてください。予め風味付けをしたものでなければ味がかなり独特になりますので、コーヒーゼリーやチヂミなどに加えるなど味を誤魔化せるようなレシピで活用するのがオススメです。
オオバコの種子は食物繊維含有量が高いこと・保水性の高い粘液質の膜を持つことから健康食品として人気を集めています。プランタゴ・オバタの場合は全体の約80%が不溶性食物繊維と言われており、また粘液質が水を吸って数十倍に膨張する性質があるため、相乗して便のカサを増やし蠕動運動を促してくれます。勿論お腹も膨れますから食べ過ぎ防止としても役立ちますし、余分な脂質を包み込んで排出させるなどの働きも期待できます。
不溶性食物繊維は摂り過ぎると便が固くなってしまうという難点がありますが、サイリウムバスクの場合は吸水性の高い粘液質が便に適度な水分を含ませることでデメリットを最小限に抑えると言われています。ただし水分摂取自体が少ない場合には便秘を悪化させる可能性がありますし、摂り過ぎると腹痛・お腹の張り・下痢などを起こす可能性もあります。少量ずつ摂取するようにして、こまめな水分補給を心がけるようにしてください。
オオバコ種子にはコレステロール値減少・血糖値降下作用などがあると考えられています。LDL(悪玉)コレステロール値、血中脂質低下などが見られたという研究報告もあり、生活習慣病の発祥リスクを低減させる働きもあるのではないかと期待されています。
オオバコは皮膚の化膿を予防する働きや感染症治癒を促す作用があるとして、傷・腫物・痔などのケアに利用されていたようです。熱を冷ます働き(清熱)があることから熱を持つ腫れ物などにも良いそうです。水浸剤は皮膚真菌の成長抑制作用があるという報告もなされていますが、現在一般家庭において傷や炎症ケアなどに利用されることはほとんどありません。
近年はセイヨウオオバコ種子に含まれているフラボノイド系ポリフェノール「プランタゴサイド」に強い抗糖化作用があることが報告されており、皮膚にあるタンパク質の糖化を防ぐことで透明感・ハリ・柔らかさを持つ肌作りに効果が期待されています。抗糖化だけではなく抗酸化作用もありますので、エイジングケア化粧品原料として“セイヨウオオバコ種子エキス”が注目されています。
オオバコ(車前草/大葉子)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>枸杞(クコ)/ゴジベリー<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>近年スーパーフルーツの一つとして欧米でも注目されているクコの実。クコの実や葉を利用したクコ茶も延命茶とも呼ばれていた通り、ポリフェノールを豊富に含むため老化予防に役立つと考えられています。コレステロールの低下などにも役立ち血液循環改にも役立ちますし、冷え性の緩和・肌のハリや透明感アップなどにも効果が期待できるでしょう。ゼアキサンチンを含むため疲れ目対策などにも取り入れられています。

クコといえば杏仁豆腐やお粥の上にチョコンと乗っている赤い果実がよく知られています。少し前までは中華料理・薬膳料理以外で見かけることはほとんどありませんでしたが、近年クコの実(ゴジベリー)がスーパーフルーツの一つとして報じられ、美容面へ高い効果が期待できることから「飲む(食べる)エステ」とも言われ注目が高まっています。
植物としてはナス科に分類され、原産地は中国などを含む東アジアと考えられています。現在でもクコは中国医学(漢方)ではよく利用されている存在で、その歴史も古く3000~4000年前から利用されてきたと考えられています。中国最古の薬物書『神農本草書』では日々の健康に役立ち長期間服用しても害を持たない“上品(上薬)”に分類され、命を養う不老不死の名薬になる植物の1つとして非常に大切にされていたそう。そのほか皮膚の潤いを守り、血色を良くする膏薬(クリーム)など外用でも利用も古くからあったようです。
中国にはクコの根(地骨子)を食べて仙人になった“徐仙”という方の伝説や、楊貴妃が美容のため毎日欠かさずクコの実を食べていたという伝承もあります。その優れた働きからクコの実は「不死の実」、クコの葉などで作られたお茶は「延命茶」とも呼ばれているそうです。赤い実以外はあまり馴染みがありませんが、漢方では葉(枸杞葉)と根(地骨皮)も生薬として利用されています。
日本にも平安時代頃に中国から伝えられたと考えられており、文徳天皇がクコを栽培するための専用庭園を作ったと伝えられていますから薬効高い食材として珍重されていたことがうかがえますね。健康意識の高かった徳川家康もクコの実を好んで食べていたと伝えられていますし、江戸時代に貝原益軒によって編纂された本草書『大和本草』の中では「最良の薬菜」として紹介されています。クコは日本でも1000年近く薬効ある食材として利用されてきた存在です。
枸杞茶には葉だけを原料とするもの、実だけを利用するもの、葉と実の両方を利用するものがありますが、下記では実と葉両方の成分・期待される効能をご紹介します。
クコ茶に含まれているアミノ酸の一種「ベタイン」には肝臓への脂肪蓄積を防ぐ・脂肪排出を促す作用があるため、脂肪肝の予防に役立つと考えられています。またベタインは解毒作用・抗酸化作用のあるグルタチオンの産生を増加することが報告されています。このため肝臓の抗酸化・デトックスを助け、肝炎や肝硬変などの予防にも役立つのではないかと期待されています。
LDLコレステロールが“悪玉”コレステロールと呼ばれるのは、必要以上に増加した場合に血管の内壁に付着・酸化することで血流を妨げてしまうためです。この性質から高血圧や動脈硬化の原因ともされています。クコ茶に含まれているβ-シトステロールは悪玉コレステロールを減少させる働きがあるとされていますし、リノール酸にもコレステロールの排出を助ける働きがあります。
加えてクコ茶には血管を強化し血流をスムーズにするルチンやヘスペリジンなどのフラボノイド類、コレステロールを胆汁酸へと変化させ排出を促すビタミンCなども含まれています。これらは活性酸素による酸化を抑制する抗酸化物質でもありますし、ベタインには抗酸化作用のあるグルタチオンの産生をサポートする働きもあります。これらの成分を含むクコ茶は血管・血液循環を正常に保ち、高血圧・動脈硬化などの予防効果が期待されています。脂っぽい食事が多い方はイチョウ茶や韃靼そば茶などと組み合わせると良いでしょう。
ルチンやヘスペリジンなどによって血管の保護・強化、血液サラサラ効果が期待できるクコ茶は、血液循環を良くする働きもあると考えられています。このため血行不良によって引き起こされる肩こり・腰痛などの緩和にも効果が期待できるでしょう。
クコ茶には糖質の代謝をサポートするビタミンB1、脂質の代謝を促すビタミンB2も含まれています。このためエネルギー代謝を高める=体内での熱生成量を高める働きも期待できます。血行促進効果と相乗して冷え性の改善に効果が期待できますし、血行不良・冷えから起こるめまい・生理痛・むくみ・足腰のだるさ(重さ)など女性に多い不調の緩和にも役立つとされています。
クコには代謝に関わるビタミンB群が含まれています。中でも糖質の代謝に関わるビタミンB1は代謝サイクルを活発化することで糖質のエネルギー転換・乳酸などの疲労物質の代謝を高め、疲労回復や強壮に役立つと考えられています。血行促進に役立つことから内蔵や筋肉の活動を高める働きも期待できますし、筋肉痛の改善などにも役立ってくれるでしょう。そのほかビタミンCや鉄分・カリウム・カルシウムなどのミネラルも含まれており、栄養補給を助けることからも滋養強壮に役立つお茶とされています。
クコに含まれているカロテノイドの一種「ゼアキサンチン」は人の目の黄斑部に存在している物質でもあります。強い抗酸化作用を持つことが認められており、活性酸素によって生じる目のダメージ・黄斑変性症や白内障などの眼病予防に役立つと考えられています。
またゼアキサンチンは紫外線や青色光(ブルーライト)を吸収する働きを持っています。このためパソコンやスマートフォンなどの画面を長時間見ている現代人の目の疲れを緩和し、視力低下や眼精疲労の予防に対しても効果が期待されています。目の疲れ・ドライアイが気になる方はアイブライトやマリーゴールド・菊花茶などと組み合わせると相乗効果が期待できます。
クコ茶はフラボノイドやカロテノイド、タンニン、ビタミンCなどの抗酸化物質を含んでいます。またベタインによって生成が促進されるグルタチオンも高い抗酸化作用が認められています。これらの成分の働きによって活性酸素から引き起こされる酸化ダメージを抑制し、体(細胞)の老化予防に高い効果が期待されています。
抗酸化物質を豊富に含むクコは美肌作り・肌のアンチエイジングに役立つ果物として人気を集めています。抗酸化作用によるシミ・シワ・たるみなどの肌老化を予防だけではなく、ビタミンCやタンニンによるメラニン色素生成阻害(チロシナーゼ活性抑制)作用がありますので内側からの紫外線・シミ予防としても高い効果が期待されています。
また近年はクコの実にコラーゲンを分解する“コラゲナーゼ”の活性阻害作用があることも報告されています。ビタミンCにはコラーゲンの生成を促す働きもありますので、生成促進・分解抑制と両方の働きからコラーゲンを守ってくれるとして肌のハリ・潤い維持に効果が期待されています。
クコにはルチンなど血液循環をサポートする成分も含まれていますから、肌の隅々まで血行を促すことでくすみを解消し、血色がよく透明感のある肌を作ってくれると考えられます。血液とともに酸素・栄養が行き渡ることで乾燥肌やターンオーバーの乱れなどの改善にも役立ってくれるでしょう。
クコには代謝をサポートするビタミンB群や、コレステロールの排出を促すβ-シトステロール・ビタミンCなどが含まれています。また血液循環を改善するルチンやヘスペリジンなどの抗酸化物質も豊富に含まれていることから、脂肪燃焼・排出をサポートすることでダイエットにも役立つと考えられています。
クコの実はビタミンCが豊富に含まれているため、神経伝達物質や副腎皮質ホルモンの生成・分泌をサポートしてストレス耐性を高めたり、イライラや興奮を緩和する働きが期待されています。お茶として飲む場合はクコの実(乾燥)を熱湯で浸出することになりますから実際のビタミン摂取量については疑問が残りますが、ローズヒップなどと同様にお茶を出した後に実部分を食べるようにすることでビタミンC補給源としても役立つのではないかと考えられています。
クコの実に多く含まれている「βシトステロール」には女性ホルモンのバランスを整える働きがあると考えられています。またクコの実に含まれているベタインは月経促進薬などと似た作用を持つとする説もあり、枸杞子は無月経などに良いものの妊娠中・授乳中などに摂取しない方が良いとも言われています。
ホルモン系の働きについては医学的に認められていない部分もありハッキリとしていませんが、血行不良の改善に役立つため生理痛・月経時のお腹や腰の鈍痛(重さ)などの緩和には役立ってくれるでしょう。
クコの実には天然の両性界面活性剤効果があるベタイン、抗酸化作用を持つビタミンやポリフェノール、収れん作用を持つタンニンなどが含まれています。特にベタインは高い浸透性を持つため保湿効果などが期待されていますし、帯電を防止するなどの働きを持つためヘアケア系化粧品にも頻繁に利用されています。
クコの実を精製水と日本酒などのアルコールに漬け込むことで手作り化粧水を作る事ができ、保湿・小じわ対策などに良いと言われています。ちなみにクコ実から抽出された“クコ果実エキス(抽出物)”は収斂剤・コンディショニング剤として肌・髪・爪用と幅広い化粧品に利用されており、最近はまつげ美容液などにも取り入れられているようです。
枸杞(クコ)/ゴジベリー<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ゴーヤ茶/苦瓜茶/ビターメロンティー<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>沖縄料理の食材として発信され、今や全国的に定着したゴーヤ(苦瓜)。野菜としての利用だけではなく、完熟したゴーヤで作った“ゴーヤ茶”は共役リノレン酸を含むことから肥満予防・ダイエット効果が期待できるお茶として利用されています。ビタミンCを含むため紫外線対策や美肌維持などにも取り入れられていますし、糖尿病予防やアレルギー緩和などにも効果が期待されています。

ゴーヤーチャンプルーなど沖縄料理の体表的食材として知られていることもあり“沖縄の野菜”という印象が強いゴーヤですが、原産地はインド・東南アジアなどの熱帯地域と考えられています。いつ頃から食用・栽培が行われていたのかは定かではありませんが、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは薬用として果実・葉・茎など地上部全てを利用するそう。14世紀には中国に伝播し、中医学(漢方)でも実は苦瓜・花は苦瓜花・根は苦瓜根・種子は苦瓜子と各部位が生薬として利用されています。
日本へのゴーヤー伝来は1600年前後と言われています。沖縄県への伝播時期ははっきりしていませんが、1713年に上覧された『琉球国由来記』に“苦瓜”の記述が見られることから1600年代には伝わっていたのではないかと考えられています。当時中国と独自の関わりがあった沖縄県では現在で言う医食同源のような考え方が根付いており、夏バテ予防などに役立つ薬用食材として親しまれるようになっていきます。21世紀に入る頃になるとTVドラマや沖縄=長寿県と報じられた影響もあり、沖縄の食材・料理が注目されるようになります。
1900年代までは苦瓜(にがうり)という名前のほうが広く使われていましたが、沖縄県での呼び方である「ゴーヤー」の方が一般的に利用されるようになったのもこの時期からのことです。苦瓜と呼ばれる通り、ゴーヤーはウリ科に分類される植物。緑色のコブ状突起がある果皮と、これまた甘えの由来である独特の苦味を持つ野菜…という印象をお持ちの方も多いかと思いますが、これは果実が未完熟状態のうちに採取しているためで、完熟したゴーヤは果皮・果肉がオレンジっぽい色になります。
またゴーヤは完熟すると種子表面を覆う仮種皮が赤く、甘みのあるゼリー状になります。一般的にほとんど使われることはありませんがゴーヤの正式和名はニガウリではなく“蔓茘枝(ツルレイシ)”とされています。この茘枝(レイシ)はライチとも呼ばれる球状で鱗状の皮を持つトロピカルフルーツで、ゴーヤのイボイボとした果皮・仮種皮の甘い味が似ているとして命名されたと言われています。完熟ゴーヤは食べられないと捨ててしまう人もいる一方、種子周りの赤いゼリー状部分の甘みにハマる人も結構いらっしゃるそうですよ。
野菜としてのゴーヤ(未完熟)は独特の苦味と食感から好き嫌いが分かれる存在ですが、ゴーヤ茶もまた苦好き嫌いが分かれます。お茶用としては完熟したゴーヤを利用していることが多いため苦味はさほど感じませんが、ウリ科特有の青っぽさを香り・味共に感じる方も多いよう。未完熟のゴーヤ茶の場合は苦味が出るので更に好き嫌いがハッキリと分かれます。購入する場合も自作する場合も、ゴーヤの熟し具合で味が変わることを考慮すると失敗しにくいかもしれません。
ゴーヤ茶が支持されている大きな理由として「ダイエット効果が期待できる」健康茶であることが挙げられます。これはゴーヤの種子には脂肪酸の一種である「共役リノレン酸(CLN)」という成分が約60%と言われるほど豊富に含まれていることや、苦味成分のモモルデシンやチャランチンによる血糖値上昇抑制・糖代謝促進効果が期待できるためです。
ゴーヤの種子に含まれている共役リノレン酸(CLN)は体内で共役リノール酸(CLA)へと変化します。共役リノール酸にはリパーゼの活性化作用によって脂肪分解を助ける働き・遊離脂肪酸(血中の脂肪酸)が再び白色脂肪細胞に戻るのを防ぐ働きが報告されています。この働きから脂肪をエネルギーとして活用させる=脂肪燃焼促進効果が期待できる成分として共役リノール酸はダイエットサプリメントなどにも利用されています。
ただし共役リノール酸の摂取は運動と同じような効果が期待できるという説もあるため「ゴーヤ茶を飲むだけで肥満予防・脂肪燃焼効果が期待できる」と言う方も居ますが、ダイエット目的で飲用する場合は代謝のきっかけとなる適度な食事制限・有酸素運動などと組み合わせるようにした方が良いでしょう。
※動物実験では共役リノール酸を過剰摂取した場合、体に必要な脂肪(善玉コレステロールなど)までも減少させてしまい、逆に脂肪肝や糖尿病の発症リスクが高まる危険性も示唆されています。ゴーヤ茶は共益リノレン酸が豊富とは言ってもサプリメントなどと比べると含有量は少ないですから適度に補充しやすい存在と言えますが、飲み過ぎないように注意しましょう。
ゴーヤにはお茶として滲出される水溶性食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は便の硬さを調節する・腸内善玉菌のエサとなって善玉菌を活性化させるなどの働きがあり、整腸作用が期待できます。加えて苦味成分のモモルデシンも腸を刺激することで蠕動運動を促進する働きがあるとされていますから、相乗して便通改善効果が期待できるでしょう。
またゴーヤはカリウムの含有量も多いため、余分な塩分を排出させて体内の水分量を適正に保つ=むくみの緩和にも役立つと考えられています。ただしゴーヤは漢方で体の熱を冷ます“清熱”の性質を持つ食材とされていますから、冷えによってむくみが悪化している場合には適さないと考えられてます。気になる方は生姜など体を温める働きを持つものと組み合わせて飲むようにしましょう。
ゴーヤは1本につきレモン約2個分と言われるほどビタミンCが豊富な野菜です。またゴーヤのビタミンCは熱に強い性質があるため、熱湯を注いでお茶として浸出した場合も損失が少なくビタミンCを補給することが出来ます。脂溶性ビタミンですから浸出量は期待しないほうがよいですが、βカロテンやビタミンEなどもゴーヤには含まれていますからビタミンCと相乗しての抗酸化作用が期待できるでしょう。
ビタミンCには抗酸化作用があるため、紫外線を浴びることで発生する活性酸素の抑制・除去効果が期待できます。また美白に役立つビタミンとして利用されているように、メラニン色素生成抑制することでシミ等の色素沈着を予防する働きもあります。このためゴーヤ茶は内側からの紫外線ケアに役立つと考えられています。もちろん活性酸素抑制による、肌の老化予防・エイジングケアとしても役立ってくれるでしょう。肌老化予防やシミケアにはポリフェノールが豊富なルイボスやクミスクチンとブレンドして飲むのもオススメです。
ゴーヤ茶はビタミン・ミネラルを含むことから肌の健康維持に関わる栄養素の補給になり、肌荒れ予防に役立つとされています。中でも豊富に含まれているビタミンCには過剰な皮脂分泌の抑制やコラーゲン生成促進作用などがありますから、ニキビ予防や改善に高い効果があると考えられています。
ちなみに漢方の考え方でも清熱類(体内の余分な熱を取り去る性質を持つもの)に分類されるゴーヤは、熱がこもることで起こるニキビや口内炎などの肌あれに有効な食材と考えられています。中国の古い書物に「ニキビや口角炎が多いとき、苦瓜で治す」との記載もあるそうです。
ゴーヤには植物インスリンと呼ばれるタンパク質(コロソリン酸)が含まれていることが認められています。インスリン注射などの場合は血糖値を下げるという一方向のみに作用することで低血糖を生じることがありますが、ゴーヤに含まれているコロソリン酸は血糖値を安定させる働きに優れ、低血糖症のリスクが低いことが認められています。
そのほかゴーヤの苦味成分である「モモルデシン」や「チャランチン」は膵臓を活性化することで血糖の代謝促進作用があると考えられています。ゴーヤの糖尿病予防に対する有益性については諸説ありますが、血糖値が気になる方は健康茶の一つとしてゴーヤ茶を取り入れてみても良いかもしれません。
ゴーヤの苦味成分である苦味成分モモルデシンは肝臓の中性脂肪を減少させることで肝機能を高める働きがあると考えられています。コレステロール低減にも有効と考えられていますし、共役リノール酸(CLA)も抗酸化作用によって血中の悪玉コレステロール蓄積を予防する働きが期待されています。
ゴーヤ茶にはナトリウム排出に役立つカリウムも豊富に含まれていますから、これら成分と相乗して高血圧・動脈硬化など生活習慣病予防に役立つと考えられています。沖縄では古くから「ゴーヤの苦味は血液を浄化し、血圧を安定させる」と言われていたのも納得ですね。
ゴーヤの苦味成分であるモモルデシンは胃腸保護や食欲増進効果があるとされています。神経に働きかけることで気持ちをシャッキリと覚醒させる働きもあるとされていますし、疲労回復効果があるビタミンCも含まれています・。中医学的には余分な熱を冷ます性質とされていますから、様々な方向から夏バテの予防や回復をサポートしてくれると考えられています。同様に夏バテ改善効果が期待できるペパーミントティーとブレンドするとさっぱりして飲みやすくなりますし、心も体もぐったり感が強い時はマテ茶との組み合わせもオススメです。
ゴーヤの種に含まれている共役リノレン酸(CLN)から変換される共役リノール酸(CLA)は、アレルギー炎症促進物質とされるアラキドン酸や免疫抗体グロブリンE(IgE)の産生を抑制する働きが期待されています。アレルギーを起こす・悪化させる成分が減少することから炎症緩和が期待できますし、抗アレルギー作用を持つ免疫抗体グロブリンGとAの生成を促進するという説もあります。このためアトピー性皮膚炎や花粉症・アレルギー性鼻炎などの緩和にゴーヤ茶も役立つのではないかと考えられています。
市販されているゴーヤ茶とは若干成分が異なりますが、野菜として食べている未成熟ゴーヤからもゴーヤ茶を作ることが出来ます。
作り方としては
の大まかに5工程で、熱を冷ましてから密閉容器に入れて保存してください。
お茶を出す場合は1カップ辺り小さじ1程度のゴーヤを使い、熱湯を注いで5分程度蒸らして飲むのが一般的です。茶葉の量や浸出時間はお好みに合わせて調整してください。1日5杯~6杯程度を上限として飲用し、長期継続はせずお休み期間を入れるようにして飲むと安全性が高まると言われています。
茶殻(ゴーヤ)は煮物・佃煮・ポタージュなどに活用することで水に溶けなかった栄養素も余すところ無く摂取できます。
ゴーヤ茶のダイエット成分とも言われる共役リノレン酸は完熟した種子に多く含まれていますが、野菜として食べている未完熟の状態の場合はほとんど含まれていないと言われています。モモルデシンやチャランチンによる血糖値上昇抑制効果は期待出来ますので低インシュリンダイエットなどのサポートには役立つと考えられますが、より高いダイエットサポート効果・脂肪燃焼促進効果を期待する場合は完熟ゴーヤを使用したお茶を選ぶようにした方が良いでしょう。
ゴーヤ茶/苦瓜茶/ビターメロンティー<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>玉ねぎの皮茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>普段家庭で利用する際には捨ててしまう“玉葱の皮”ですが、食用している白い部分の数十倍と多くのポリフェノール(ケルセチン)を含む存在として注目されています。血液サラサラ効果や血糖値上昇抑制効果から生活習慣病予防に、脂肪吸収抑制効果が期待できることからダイエットサポート茶としてや、高い抗酸化作用からアンチエイジング・アレルギー緩和としてなど、様々な健康・美容サポート効果が期待されています。

サラダ・スープから煮物やお味噌汁の具まで、日本の食卓でも定番野菜の一つといえるタマネギ。どんな料理にも使いやすい野菜としては勿論ですが、近年は抗酸化作用が高く健康維持に役立つ食材としても注目されています。タマネギ由来成分を売りにしたサプリメントやタマネギと酢の相乗効果を狙った“酢タマネギ”がブームになったことは記憶に新しいですし、普段は捨ててしまう皮部分もポリフェノールが豊富に含まれているためお茶として飲む方法が提唱されています。
植物として見るとタマネギはネギ属に分類され、普段タマネギとして食べている部分は鱗茎(りんけい)と呼ばれる葉が重なり合った部分。同属で同じく鱗茎を食用とするものにラッキョウやニンニクなどがあります。原産地は中央アジア辺りとする説が有力で、紀元前5000年以上前から食用とされていたと言われるほど人との関わりの歴史が長い存在です。紀元前3000年頃には古代エジプトで栽培が行われていたと考えられており、ピラミッド建設作業員にニンニクと同様にタマネギも配られていたそうです。
その後古代ローマ人に好まれたタマネギはローマ軍遠征と共にヨーロッパの広範囲へと伝播して行ったと考えられています。東ヨーロッパに伝わったタマネギは現在私達がタマネギと聞いてイメージする生だと辛味の強い“辛タマネギ群”に、南ヨーロッパに伝わったタマネギはサラダなどに使われる生でも辛味の少ない“甘タマネギ群”と系統が分かれていきます。
16世紀には両系統共にアメリカ大陸へと導入され、更に品種改良が行われて各品種が確立していきます。日本には江戸時代くらいに伝わりましたが観賞用とされ、食用として利用されるようになったのは明治時代になってからのことです。
現在は国産野菜の収穫量トップグループに含まれていますし、和食の中にもすっかりと定着しているタマネギですが、日本の食卓に登場するようになったのはさほど古くからと言うわけではありません。ここまで日本がタマネギ消費国になったのは、元々近縁種である“ネギ”を食べる文化があったから馴染みやすかったのではないかとする説もあるようです。
ちなみに属名のalliumはラテン語でニンニクを、種小名cepaはタマネギを意味する言葉ですが、cepaというラテン語の由来はケルト語の「頭」を意味する言葉とする説もあります。日本でも戦前までは「葱頭」が正式和名として利用されていました。
玉ねぎの皮茶の代表成分とも言えるのがフラボノイド類に分類されるポリフェノール「ケルセチン」。ケルセチンは黄色色素成分ですので、普段食べている玉ねぎ本体にも含まれていますが、皮部分の方が約20~30倍と言われるほどケルセチンを多く含んでいます。そのためケルセチンの摂取源として皮部分のほうがより優れていることから玉ねぎの皮茶が注目されています。
ケルセチンはフラボノイドの中でも強い抗酸化活性を示すとされており、活性酸素による酸化ダメージ抑制に対して高い効果があるとされています。またケルセチンはビタミンCを安定化させる働きがあるビタミンPの一つにも数えられています。ケルセチン自体の抗酸化力だけではなく、ビタミンCの働きと相乗して抗酸化(アンチエイジング)に高い効果が期待できるでしょう。
玉ねぎの皮茶の代表成分がケルセチンであれば、代表効果ともいえるのが「血液サラサラ効果」です。抗酸化物質には活性酸素によって赤血球の柔軟性が低下するのを防ぐ働きや、動脈へコレステロールが蓄積することを防ぐなどの働きがあります。ケルセチンの摂取量が多いほど悪玉コレステロール値が低い傾向にあることも報告されていますから、コレステロール自体の低下作用も期待されています。
またケルセチンを摂取することで食後の血管内皮機能の改善が見られることも報告されています。血管内皮機能というのは血管の内側の細胞機能のことで、血管壁の収縮弛緩や血管透過性など血管機能の調整を行っています。これらのことから玉ねぎの皮茶はスムーズな血流をサポートする働きによって、血圧上昇抑制・血圧降下や、動脈硬化・血栓などの血流トラブルを予防する働きが期待されています。生活習慣病予防としても注目されていますね。
ケルセチンはインスリン感受性を高める(インスリン抵抗性を改善する)と考えられています。インスリン感受性の低下もしくはインスリン抵抗性というのは、インスリンの分泌・働き自体に問題はないものの“効き”が悪く、インスリンが分泌されていても血糖値が下がりにくい=高血糖になりやすい状態のことを指します。つまりケルセチンはインスリンの効果を高め、血糖値上昇を抑える働きが期待されています。
アメリカ国立衛生研究所の発表ではケルセチンを1日2000mg、3ヶ月間摂取した糖尿病予備群の男女が投与したところ有為な血糖値低下が見られたことも報告されています。
また高血糖状態の場合は血液がドロドロになり、毛細血管をスムーズに循環することが出来ないために糖尿病合併症を引き起こす事があります。血液・血管状態を改善する働きを持つケルセチンはこの合併症の予防に対しても有効と考えられています。ケルセチンを豊富に含む玉ねぎの皮茶も糖尿病予防や悪化・合併症効果が期待できるでしょう。
ケルセチンの抗酸化作用は、活性酸素による筋肉減少を抑制する働きがあることが報告されています。老化による関節痛は軟骨の減少のほか、関節を支えてクッションのような役割を持つ筋肉の減少も関係しています。このため筋肉減少を抑制する働きのあるケルセチンを軟骨再生を促すグルコサミンやコンドロイチンなどと一緒に摂取することで、関節痛の改善効果が期待されています。加えてケルセチンは抗炎症作用をもつため、より直接的な痛み緩和にも役立つと考えられています。
ケルセチンにはアレルギーの原因物質であるであるヒスタミンに対して、強い抑制作用があるとされています。このため花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の緩和・体質改善についても効果が期待されています。腸内環境改善や脂肪・老廃物の排出促進作用からも免疫力の強化(正常化)が期待できるでしょう。
アトピー性皮膚炎の場合は活性酸素と脂質が結合して過酸化脂質が発生し、過酸化脂質が皮膚の保湿成分や保湿機能を低下させることで症状が悪化すると考えられています。またアレルギー症状を起こしている部分に活性酸素が生じることで炎症を悪化させる・長引かせるという説もありますので、“抗酸化”という点からもアレルギー症状の緩和改善に役立つと考えられています。
タマネギは野菜の中でもオリゴ糖(フラクトオリゴ糖)を多く含んでいます。オリゴ糖は腸内で善玉菌の餌になることで善玉菌の増殖・活性化をサポートし、腸内環境を整える働きがあります。加えてケルセチンにも善玉菌を保護して腸内環境を改善する働きがあるとされていますから、相乗して腸内フローラを整え便通改善や免疫力向上などに役立つと考えられています。玉ねぎの皮には食物繊維も含まれていますから、腸内フローラに働きかけるこれら成分と相乗して便秘の改善にも効果が期待できるでしょう。
ケルセチンには油と結合する性質があり、腸内の脂肪と結びつくことで便として体外への排出を促進する働き(デトックス効果)があります。この働きから腸管による脂肪吸収抑制効果が期待できますし、肝臓での脂肪燃焼・排出を促すことで肝機能を改善する働きもあると考えられています。この働きからタマネギも玉ねぎの皮茶も肥満予防・ダイエットサポート食品として注目されています。
ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用を持つケルセチンは、肌のアンチエイジングにも役立ってくれます。紫外線や加齢などによる活性酸素のダメージを防ぐことでシミやシワ・たるみ・くすみなどの予防に役立ちますし、血液サラサラ効果から肌の新陳代謝向上・ターンオーバーを正常化させダメージを受けた肌の回復を促す働きも期待できます。
またケルセチンは不安定なビタミンCを安定させることで、ビタミンCの働きをサポートしてくれる働きがあります。ビタミンCは抗酸化作用だけではなく、美白(メラニン色素生成抑制)効果やコラーゲン生成促進作用などもありますから、ビタミンCと合わせて摂取するとより高い効果が期待できます。ブレンド茶にする場合は柿の葉茶や緑茶などと組み合わせると良いでしょう。
ご自宅で料理などに使ったタマネギの皮を再利用して玉ねぎ皮茶を作ることが出来ます。作り方は玉ねぎの皮を綺麗に水洗いして乾燥させたものを、沸騰したお湯に入れて3分程度煮立たせるだけ。
量は水500mlに対して玉ねぎ2~3個分の皮、とするものが多いようですがお好みに合わせて調整するようにしましょう。また内側の皮ほどタマネギっぽさが強くなるので、全体を使うか、外側のパリパリした部分だけを使うかで風味は変わってきます。こちらも好みに合わせて使う部分を選択するようにしてみてください。濃い目の味が好き・栄養成分を余すところ無く摂取したいという場合はフードプロセッサーなどで粉末化して利用する方法もあります(※残留農薬等に注意が必要です)。
玉ねぎの皮茶は量・煮詰め具合にもよりますが味はあまり濃くないので、玄米茶など他のお茶と組み合わせたほうが飲みやすいです。レモンや蜂蜜・生姜などを加えて飲む方や、スムージに玉ねぎ皮粉末を加えて飲む方もいらっしゃいます。お茶として飲む以外に、出汁のように利用することで料理の隠し味としても活用出来ます。そのままだと飲みにくいという方はお味噌汁などのベースに利用すると取り入れやすいかもしれません。
タマネギの皮ではありませんが、タマネギを使った民間療法をご紹介します。
タマネギの香りには副交感神経をリラックスさせて眠りを誘う働き(催眠作用)があるのではないかと考えられています。日本テレビ系「所さんの目がテン!」でもタマネギのみじん切りを詰めた“タマネギクッション”を置いた場合に園児がお昼寝をしやすかったこと・脳波測定でタマネギの臭いを嗅ぐと入眠時出現するθ波が活発化したことが報じられました。
生タマネギを切るときに涙が出る原因とも言われている「硫化アリル」という成分には強い殺菌作用があります。汁などが飛んでいなくても涙が出るように、硫化アリルは気化しやすい性質があるため食べずに近くに置いておくことでも喉や鼻など呼吸器系の殺菌に役立ってくれるそうです。ネギを喉に巻くという民間療法もこの硫化アリルの働きに由来していると考えられます。
殺菌以外にも硫化アリルには血液サラサラ効果・毛細血管を広げることで血流を促すなどの働きがありますから、体を温めて発汗促進→解熱にも役立つとされています。寝付きを良くする働きも期待できるので、風邪を引いて早く休みたい時や咳き込んで寝付けない時など、半分~四分の一くらいにカットしたタマネギを枕元に置いておくと良いかもしれません。
タマネギには殺菌作用・抗炎症作用があるとされることから、虫刺されで炎症を起こしている部位にスライスした生タマネギを湿布のように当てることで痒みの緩和効果があると言われています。すりおろしたタマネギは皮膚炎症の緩和にも利用できると言われていますが、いきなり炎症箇所に付けると悪化させてしまう可能性がありますので注意が必要です。
その他にコラーゲン生成を助ける働きがあるため玉ねぎの汁を古い傷跡(変色)に塗ると目立ちにくくなる・玉ねぎの皮茶を更に煮詰めて濃縮したものは日焼け止め効果がある・焼けてしまった肌にカットタマネギを押し付けると良いなどの説もあります。
玉ねぎの皮茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>クマザサ(隈笹)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本では古来より身近で万能な薬草として利用されてきたクマザサ。安息香酸やクマザサ多糖体(バンフォリン)による抗菌・防腐作用などがあるため古くから食材を包むために利用されてきましたし、飲用することで胃や口内の細菌を防ぐ働きも期待できます。葉緑素(クロロフィル)が豊富なことから口臭や体臭予防にも有効とされていますし、血流浄化効果が高いことから「緑の血液」とも呼ばれています。

日本ではお馴染みの笹の一種であるクマザサ。標準和名でクマザサとされている笹は学名Sasa veitchii、高さが1~2mになる大型のササのことを指します。クマザサ(隈笹)という名前由来でもある、葉の縁の白い隈取りが特徴です。ちなみにこの白い縁取りは冬になると葉の縁部分が枯れて白くなるために出来るもので、若葉にはありません。そのほか葉が9枚付くこと「九枚笹」が転じたとする説もあります。チマキザサやクマキザサなど類似種の笹類全般の総称としても「クマザサ」という言葉が利用されています。ちなみに「熊笹」の表記の多くは隈笹の誤字がそのまま定着したものだと考えられていますが、熊の出るような深山の笹・熊が冬眠明けに食べる笹などの意味で熊笹の漢字を当てられていることもあるようです。変異種や近似種が多く、分類については混合や曖昧なもの多いようです。
クマザサの原産地は京都ではないかと言われていますが、九州から北海道まで日本の広い地域に自生しています。そのため日本で古くから身近な存在として、人々の生活に取り入れられていました。中でも抗菌・防腐作用に優れた植物として重宝され、旅などの携帯食を包むために葉が利用されていたことがよく知られています。現在も笹団子・粽(ちまき)・笹寿司などに利用されていますが、本来は風味付けよりも衛生的な面での意味合いが強かったと考えられています。
クマザサは中国最古の薬物書とされる『神農本草書』では中品の一つとして、歴代本草学の集大成である『本草網目』にも“じゃく”としても収載されており、健胃整腸・消炎・鎮痛などに役立つ漢方薬(生薬)としても利用されてきたと言われています。中国で生薬として使用されていたクマザサ(じゃく)は日本のものと別種ではないかと考えられていますが、日本でもクマザサは民間治療薬としても古くから利用されていたことが分かっています。風邪・胃腸病・高血圧などにクマザサを煎じて飲んだほか、火傷・切り傷・湿疹・虫刺されなどの手当に外用薬のような形で使用するなど万能薬的な位置付けであったと考えられます。
現代でもクマザサに殺菌作用がある安息香酸が含まれていることが認められていますし、クマザサ多糖体(バンフォリン)やクロロフィルなどの働きが報じられたこともあり健康食品として取り入れられていますね。健康茶・健康食品としての利用だけではなく、抗菌性などから「クマザサエキス」は石鹸・クレンジング・ローションなど多くの化粧品にも配合されています。
クマザサ茶は乾燥した笹の葉にお湯を注いで浸出する方法がメジャーですが、栄養成分の摂取としては青汁・パウダーなど粉末を水に溶かす形態のものを利用した方が優れています。下記でご紹介する成分のいくつかは水に溶け出しにくい性質のものも含まれています。
クマザサはクロロフィル(葉緑素)を豊富に含んでいます。クロロフィルの構成成分である有機ゲルマニウムは酸素や血液の循環を助け、体の隅々までスムーズに酸素を供給するサポートをしてくれます。またクロロフィルは赤血球中のヘモグロビンと非常に似た構造をしており、ヘモグロビンの生産をサポートする造血作用もあると考えられています。これらの働きが期待できることから、クロロフィルを豊富に含むクマザサは貧血や血行不良の緩和に役立つとされています。
クマザサに含まれている安息香酸には殺菌・解毒作用があります。またクマザサ多糖体(バンフォリン)にも抗菌・防腐作用があるとされていおり、安息香酸と相乗して胃腸の有害な細菌の発生増殖を抑える働きがあると考えられています。ピロリ菌や黄色ブドウ球菌などの減少に役立つと考えられ、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの予防や改善に効果が期待されています。
加えてクマザサにはリグニンなど食物繊維が豊富に含まれているため、便秘の解消にも有効です。クロロフィルは食物繊維よりも小さい分子構造で小腸の絨毛の奥の老廃物を綺麗にする働きがありますし、安息香酸やバンフォリンの働きは腸の悪玉菌の繁殖抑制にも効果が期待できます。これらの成分からクマザサは便秘改善だけではなく、整腸・腸内環境改善にも役立つのではないかと考えられています。
クロロフィルには悪玉コレステロールを排出する働きがあり、血中脂質濃度の正常化をサポートすると考えられています。クマザサに含まれるリグニンなどの食物繊維やフラボノイドなどにもコレステロールの排出を促す働きが期待できますから、相乗して血液粘度を低下させ、スムーズに循環するサラサラ血液への改善・保持をサポートしてくれるでしょう。
血流がスムーズになることで血圧低下・安定効果が期待できますし、血液の粘度が低下することで血栓をつくりにくくし、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞など生活習慣病の予防にも役立つと考えられます。クマザサは血液浄化作用に優れていることから“緑の血液”とも呼ばれています。
クマザサは歯磨き粉などオーラルケア商品にも配合されています。これは安息香酸やクロロフィルなどの抗菌作用によって口腔内の雑菌繁殖を抑制する働きが期待できるためで、歯肉炎・歯周病・歯槽膿漏・口内炎の予防や改善に役立つとされています。クロロフィルには脱臭・消臭効果があることから口臭予防にも利用されています。
クマザサには代謝に関わるビタミンB群やアミノ酸などが含まれています。クロロフィルなどの働きで血液が綺麗になることで筋肉・内臓機能向上も期待できますので、相乗してクエン酸回路などのエネルギー代謝工程を促進することで疲労回復を早めてくれると考えられています。笹の葉の香りにはリラックス効果があるとされていますから、神経系の疲労緩和にも効果が期待できるでしょう。
クロロフィル・安息香酸・クマザサ配糖体など抗菌・殺菌作用をもつ成分を複数含むことから、クマザサの摂取はニキビ予防に役立つと考えられています。またクマザサ配糖体には細胞の再生・強化効果が期待できるとして美肌・美髪維持に役立つとする説もあります。ラットを使った実験ではクマザサ抽出物の投与で皮膚細胞壊死抑制・治癒速度向上効果が見られたことも報告されているそうです。
クマザサ多糖体(バンフォリン)は活性型多糖体とされ、人の細胞膜と馴染んで細胞膜の保護・修復に役立つのではないかと考えられています。細胞自体の強化にも繋がることから、免疫力向上やガン細胞増殖抑制などにも役立つのではないかと期待されています。
そのほか免疫調整物質として免疫力向上(正常化)によるアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー緩和や風邪・インフルエンザ予防に役立つと考えられています。
クマザサに含まれる安息香酸には強い抗菌・殺菌作用があることから湿疹・吹き出物・汗疹などの緩和に良いとされています。またササ多糖体には皮膚細胞を整える働きが、クロロフィル(葉緑素)には皮膚組織の再生促進や新陳代謝促進・肌のバリア機能向上・毛穴の黒ずみ改善や引き締めなどに役立つと考えられています。これらの働きから乾燥肌や脂性肌・ニキビなどの肌トラブル改善にも効果が期待されています。
入浴効果と相乗して血行促進作用があるとされ、冷え性の予防改善、リウマチ・肩こり・腰痛など結構量や冷えによって悪化する不調の緩和に対しても利用されています。葉緑素(クロロフィル)の働きによるデオドラント効果で体臭・加齢臭予防にも役立ってくれるでしょう。日本人にとってはどこか懐かしいようリラックス感のある香りですから、血行促進効果と合わせて疲労回復促進効果も期待できます。
クマザサ風呂はよく洗った生葉・乾燥葉どちらでも使うことが出来ますが、生葉を採取して利用する場合は綺麗な場所に生えているものを選ぶようにすると安心です。刻んだ笹の葉を布袋に入れ、鍋で2~3分程度煮立てた後に布袋ごと浴槽に入れると良いでしょう。
クマザサ(隈笹)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>パセリリーフ/パセリシード<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>食用としては苦手意識のある方が多いパセリですが、ビタミンやミネラルが豊富なうえ様々な抗酸化成分を含む優秀な食材として近年日本でも注目されています。パセリティーもまた不足しがちな栄養素の補給に役立つ他、免疫力向上や胃腸機能サポート・口臭予防をはじめ、乾燥肌対策・エイジングケア・むくみ緩和など美容面にも様々な働きが期待できます。花粉症対策の健康茶としても注目されている存在です。

パセリはお料理の添え物・彩りとして目にする機会はあるものの「食べる」という方は少ない存在。植物分類上は人参やセロリと同じセリ科にし、ハーブで言うならクミンやディルと比較的近い存在と言えるでしょう。同じように青臭さなどが嫌われたセロリが市民権を得たのに対し、パセリの食用普及は現在でもまだ微妙と言ったところ。最近でこそ栄養管高さなどが報じられ美容や健康のために摂り入れるという方も増えていますが、それでも食感や苦味などの問題から苦手という方も多いのではないでしょうか?
日本でパセリと言うと葉の縮れた形のもの(縮葉種/モスカールドパセリ)が一般的ですが、ヨーロッパでは葉が真っ直ぐな形状の平葉種(イタリアンパセリ・フレンチパセリ)の方が主流。実は平葉種のほうが形状の関係から柔らかく感じますし、香りも若干マイルドなのだとか。最近は日本でも流通するようになっています。野菜感覚で取り入れる場合は平葉種、香味として量する場合は縮葉種と使い分けると良いかもしれません。そのほか人参のような根部を食用とする根パセリ(ハンブルグパセリ)、セロリのように葉柄部分を食べるナポリタンパセリなどもありますが日本ではあまり普及していません。味的には根パセリが最も食べやすいと言われています。
パセリの原産地は地中海沿岸地域で、ヨーロッパやエジプトでは紀元前から食用・薬用として利用されていました。古代ギリシャやローマでは儀礼用としても用いられ、華やかな席ではパセリで作った花輪を首にかけ香りを楽しんだとも言われています。当時から血液浄化に役立つ存在とも考えられていたそう。ローマで食用やハーブとしての利用が普及すると、近隣国へもパセリ文化が伝えられていくようになります。
9世紀頃にはフランスへと伝わり、17世紀くらいまでにはヨーロッパ全土で栽培されるようになっていたと言われています。薬効があるハーブとして修道院も栽培していたそうです。日本に伝わったのは18世紀頃、オランダ船によって伝えられました。和名である「オランダゼリ」もオランダから伝わったセリという意味で命名されたそう。オランダ三葉と呼ばれることもありますが、こちらはセロリの和名として利用される方が種ですので注意が必要です。
ちなみにセロリが種子部分(セロリシード)を利用するように、パセリ種子もパセリシードと呼ばれ香辛料や香料原料として利用されています。しかしパセリシードはお茶として利用する場合の危険性が示唆されていますので、ハーブティーにする場合も香味野菜として利用している「葉」部分を利用するようにしましょう。
パセリにはフラボノイド系ポリフェノール類(アピゲニン、アピイン)やβ-カロテンなどのカロテノイド類、ビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用を持つ成分が非常に多く含まれています。このためパセリを食べる場合は勿論ですが、お茶として飲用した場合でも抗酸化成分を摂取して活性酸素によるダメージを抑制してくれると考えられています。動脈硬化など生活習慣病の予防にも役立ちます。
酸化によるサビつき=老化を抑制するほか、カロテノイドとしてはルテインやゼアキサンチンなど視機能に関係する成分も含まれています。どちらも目を活性酸素から守ることで白内症や黄斑変性症などの予防にも役立つと考えられていますし、ゼアキサンチンは紫外線やブルーライトを吸収することで目を保護する働きもあります。目・視機能の老化予防としてだけではなく、パソコン・スマホ・テレビなどを長時間見ている場合の目の負担緩和にも効果が期待できます。
パセリは利尿作用があるハーブとして利用されてきました。成分的に見てもカリウムが非常に多く含まれていますから体内の水分バランスを整える働きが期待できます。ヨーロッパでは膀胱炎や尿道炎などの泌尿器トラブルのサポートとして利用されることもあるそうですし、高血圧対策として飲む方もいらっしゃるそう。
またハーブ・ハーブティーとしてパセリは体を浄化する働きに優れた存在と言われてきましたが、こちらはポリフェノール(フラボノイド)の一種ルテオリンに肝臓の解毒作用があると考えられています。肝臓の働きを助けることで老廃物や有害物質の分解解毒力を高める働き、胆汁の生成促進などの働きも期待されています。肝臓で分解された有毒物質の多くは腎臓を通り尿として排泄されますから、利尿効果と合わせてデトックス効果も期待できるでしょう。
パセリ自体は同グラムで比較した場合ホウレンソウの3倍以上の鉄分を含んでいます(※7.5mg/100g)。お茶として浸出した場合には茶葉部分に鉄分が多く残るものの、一部は摂取することが出来るでしょう。パセリには植物性鉄分の吸収を高めるビタミンCも含まれていますから、パセリそのものを食べるよりは劣るもののパセリティーも貧血予防としても役立ってくれるでしょう。
パセリには貧血の予防・改善に役立つだけではなく、抗酸化やデトックスによる血流改善にも効果が期待できます。加えてビタミンEによる末梢血管の血流改善や、カリウムなどの働きによるむくみ改善にも役立つことから、血行不良・冷え性の緩和に繋がると考えられます。ただしカリウムが多いので飲み過ぎ・食べ過ぎは逆に体を冷やす可能性もありますので適量を心がけてください。
パセリにはβ-カロテンが非常に多く含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAへと変換され、皮膚粘膜の保護・強化に利用されます。そのため乾燥肌や肌荒れの改善に役立ってくれるでしょう。ビタミンEも含まれているため血行を促すことからもくすみ・乾燥などの緩和が期待できます。
β-カロテンは抗酸化物質ですし、その他にもパセリはビタミンやポリフェノールなど抗酸化作用を持つ成分を豊富に含んでいます。抗酸化成分が相乗して働くことでメラニン色素の生成を抑制する美白効果や、肌のハリ・透明感の維持などにも有効とされています。シミやシワなどの回復を早める働きも期待できます。
パセリに含まれている芳香成分のアピオールは軽く胃を刺激することで食欲を促す働きがあると考えられています。パセリには夏場に汗などと共に流出しやすいカリウムも豊富に含まれています。夏バテの原因としてはカリウム欠乏状態になることも原因の一つと考えられていますから食欲増進効果と症状して、夏バテ対策としても効果が期待できるでしょう。
また芳香成分のピネンは腸内で悪玉菌の繁殖を抑制する働きや、消化促進・消臭作用を持つと言われています。このため消化不良や胃もたれなどの緩和にも効果が期待できますし、バジルには粘膜の保持に関わるビタミンA(β-カロテン)も含まれています。ピネン自体の消臭作用と胃腸機能の改善が相乗することで口臭予防に効果が期待できるでしょう。エチケット商品として知られている小林製薬さんの「ブレスケア」にもパセリ油が配合されています。
活性酸素が過剰に発生すると細胞や組織を傷つけ、本来の働きを低下させてしまいます。抗酸化物質は活性酸素を抑制することで免疫力の低下を防ぐ・低下していた免疫力の回復を助ける働きがあります。パセリはβ-カロテン,ビタミンC,ビタミンEポリフェノールなど様々な抗酸化成分を持つ食材であることから、免疫力の維持・向上にも役立ってくれるでしょう。
β-カロテンはビタミンAに変換されることで呼吸器などの粘膜を保護し、ウィルスの侵入から体を守る働きもあります。この2つの働きから風邪予防や初期症状の緩和にも効果が期待できますし、バジルには消化吸収を助けることで栄養素をしっかりと取り込めるようにサポートする働きも期待できます。そのため回復促進などにも役立つとされています。
パセリ自体にはカルシウムが非常に多く、その他にもビタミン・ミネラル類を幅広く含んでいます。カルシウムは不足すると神経系の興奮が高くなり精神的な不調を起こす可能性がありますし、他栄養素も不足によって情緒不安定さや気持ちの落ち込みを引き起こすと考えられるものが多いことから、栄養バランスを整えることで精神安定にも役立つと考えられています。
ビタミン・ミネラル以外にポリフェノールの「アピイン」は精神系を鎮静させる働きがあり、イライラ・神経性頭痛の緩和に有効とされています。また芳香成分の「アピオール」も精神をリラックスされる働きがあるとされ、ストレス対策や不眠の緩和などに効果が期待されている成分です。不足しがちな栄養成分の補充と合わせて精神安定に役立ってくれるでしょう。
パセリティーに含まれているアピオールには通経作用(月経を促す働き)があるという報告もなされており、生理不順の緩和についても効果が期待されています。通経作用以外にもパセリには鉄分など女性に必要なミネラルが豊富に含まれていますし、生理痛やPMSの悪化原因となる冷え・むくみの緩和にも役立ってくれます。
パセリに含まれているポリフェノールの1つであるルテオリンには抗酸化作用のほか抗アレルギー効果なども報告されています。そのほかのポリフェノールやビタミンCなどもヒスタミン活性の抑制に役立つとする説もありますし、デトックス効果なども体質改善に繋がるのではないかと考えられています。マウスを使った実験ではパセリの摂取でアレルギー症状が出にくくなることも報告されており、パセリは“天然のヒスタミン剤(アンチヒスタミン)”として花粉症による目のかゆみ・くしゃみ・鼻水などの諸症状や喘息の緩和にも効果が期待されています。
パセリは入浴剤代わりに利用することで消臭効果による体臭予防、リラックス効果からストレス緩和や不眠緩和にも効果が期待できるでしょう。また東京ガスによる「美容におすすめ 10の季節風呂」生理実験でもパセリ(生)を入浴剤として利用した場合は保湿・保温・肌荒れ改善・肌の明るさ向上に対しての有効性が報告されています。このため美肌保持に役立つ入浴剤としてや、冷え性・肩こり・神経痛などの緩和にも役立つと考えられます。
パセリ入浴の効果自体ももちろんですが、お子様がいるご家庭などでパーティーの盛り付けなどに使ったものの食べないパセリの再利用法としても“入浴剤”が注目されているのだとか。生パセリを適度な大きさに刻んで布袋に入れるだけというのも手軽ですね。水から沸かして入浴した方が成分がよく浸出しますので、お鍋などである程度煮だして煮汁ごと入れるようにすると良いでしょう。
β-カロチンやビタミンCを豊富に含むパセリの生葉は化粧品など手作りコスメの原料としても人気が高まっています。働きとしては血行促進・収斂・清浄・保湿柔軟などがあるされ、シミ・くすみケア、ニキビ予防、保湿用として主に利用されています。
またパセリシード抽出物は抗酸化作用が高いことからシミの改善に良いと言われていますが、精油は皮膚刺激が強いため手作りコスメの材料として利用することはオススメできません。
ただしパセリには紫外線の吸収を促すことでシミを起こしやすくなるソラレンという成分が含まれていますので、肌に塗布した後に紫外線を浴びる朝の使用は避け、夜用化粧水として利用するようにしたほうが良いでしょう。食用や飲用も夜のほうが良いとする説もあります。
パセリの精油には葉から抽出した“パセリリーフ”と、種子から抽出した“パセリシード”の2種類があります。どちらもアピオールやミリスチシンなどの毒性がある成分を含むためアロマテラピーで利用されることは少ないですが、どちらかと言えばパセリシードの方が流通しています。
浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください。パセリ精油の場合は皮膚刺激が強いため、手作りコスメなどの利用は避けたほうが無難です。利用する場合もごく低濃度で利用しましょう。精油の経口摂取(飲用など)は出来ません。
鎮静作用があると考えられ、ストレスや神経疲労などの緩和に役立つされています。イライラや緊張・興奮を鎮めることで、昂ぶった神経や感情をクールダウンしてくれると言われていますから、頭に血がのぼりやすい方や煮詰まっている方にも適しているでしょう。
パセリシードの精油も緩下・利尿作用があるとされており、むくみや便秘など“溜めこみ体質”の改善・セルライトケア・デトックス用として利用されています。水分滞留によって悪化する関節炎やリウマチなどの緩和に用いられることもあるそうです。また健胃、消化促進、駆風など消化器官への働きかけもあるので消化器系の不調緩和にも有効とされています。
そのほかに血液浄化作用・通経作用による月経周期の正常化・更年期障害の緩和などに役立つとする説もあります。分娩促進や母乳分泌促進に良いとして出産~産後に利用されることもあるようですが、刺激性・毒性の問題がありますので専門家の指示なく利用するのは避けたほうが良いでしょう。
パセリリーフ/パセリシード<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>オリーブリーフ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>オリーブオイルは健康メリットの高い油として注目されているものの、日本ではあまり馴染みのないオリーブの葉。しかし抗酸化成分を豊富に含むことが報告されており、代表成分であるオレウロペインは「自然の抗生物質」と言われるほど優れた抗菌・抗ウィルス作用があるとされています。近年は花粉症などのアレルギー緩和に対してや、抗酸化+コラーゲン生成促進効果による美肌効果など美容面でも注目されています。

健康維持に役立つ油ブームの引き金になったとも言われるオリーブ。古い時代の地中海沿岸地域では油=オリーブオイルのことだったそう。オイル(oil)という言葉もオリーブ(olive)が語源で、ギリシア語やラテン語の油も同様にオリーブから派生した言葉が用いられているそうです。日本ではオリーブオイルやオリーブ漬け(ピクルス)など果実部分の利用がほとんどですが、近年の研究でオリーブの葉に果実よりも多くのポリフェノールが含まれていることから注目度が高まり「葉」をお茶にしたり、サプリメントとしての流通も増えていますね。
オリーブは中近東・地中海沿岸辺りが原産とされ、紀元前4000年頃には現在のトルコ・シリア近辺で栽培が行われていたと考えられています。5000年前のものとみられる圧搾機がパレスチナで発見されており、オリーブオイルは“人類が初めて手にしたオイル”とも言われています。食用油としては勿論ですが、照明用や日焼け止めなどにも利用されていたようです。古代エジプトでも紀元前1500年頃にはオリーブの栽培・採油が行われていましたし、紀元前14世紀~12世紀頃にはギリシアでも盛んに栽培が行われるようになります。
紀元前4世紀頃にはギリシャの重要な産業としてその反映を支えたと言われており、オリーブに関わる法律は非常に厳しいものであった事が分かっています。オリーブの葉の利用は私達日本人からすると“新しい”と感じますが、実は地中海沿岸地域では紀元前からオリーブの葉を煎じたものを薬として利用し続けてきたそうです。古くは健康増進や鎮静剤・解熱剤として、時代ともに殺菌作用や抗炎症作用から傷や皮膚炎症に対する外用薬など、現在で言う抗生物質のような感覚で利用されるようになっていきます。マラリアの治療などに取り入れられた時期もあるようです。
またオリーブの実や葉は様々なことに利用されましたが、オリーブそのものも宗教的に重要な木であると考えられていました。古代エジプトではイシスの神の贈り物、古代キリシアでは女神アテナ・古代ローマでは女神ミネルヴァが「最も人々の役に立つ贈り物」として作り出した木と考えられていたのだとか。古代オリンピックでは優勝者に勝利と栄光の象徴としてオリーブの葉冠を贈る習慣があったこともよく知られています。旧約聖書の中では『ノアの箱舟』の一説で、大洪水が終わったことが鳩がオリーブの小枝を加えて戻ってくるシーンで表現されていますね。こうした関係からオリーブは平和の象徴としても愛され、現在でも国連や世界保健機の旗や国旗などに平和の象徴として採用されています。
19世紀頃からは科学的にオリーブの葉の成分分析が行われるようになり、ラテン語で“Oleuropein(オーレユーロペン/オレウロペイン)”と名付けられたフェノール物質に抗菌作用があることが発見されます。1908年に初めて単離されてから現代に至るまでオリーブ葉エキスの抽出方法や作用についての研究が行われており、様々な健康メリットが期待されています。
オリーブの葉に含まれているポリフェノールの一種「オレウロペイン(オーレユーロペン)」には抗菌・抗ウィルス作用が認められています。加えてヒドロキシチロシルというポリフェノールにも殺菌作用や解熱作用があるとされていますから、相乗して風邪やインフルエンザ予防・治癒促進に役立つと考えられています。風邪のケアとしてはエキナセアや生姜などとブレンドして飲むとより高い効果が期待できるでしょう。
製薬会社による研究ではヘルペスやオレウロペインが149種類のウイルスや細菌に対し効果があったことも報告されていますし、オレウロペインの抗生物質であるエレノール酸にはバクテリアやウィルスの生成を抑制し免疫力を高める働きが報告されています。このためオリーブの葉抽出エキスはカンジダやヘルペスをはじめ、HIV(ヒト免疫不全/エイズウイルス)の予防・緩和、ガン抑制薬などへの応用も期待されているそうです。
オリーブの葉に含まれているオレウロペインにはアレルゲンと結合することでヒスタミンなどの炎症物質を放出させる「IgE抗体」の量を減らす働きがあることが報告されています。IgE抗体の生成が抑制されることでヒスタミンの放出量が減少しアレルギー反応を起こしにくくなると考えられる他、ヒドロキシチロシルには強い抗炎症作用があるとされ症状自体の軽減効果も期待されています。このためオリーブリーフは花粉症やアレルギー性鼻炎などの予防・軽減に役立つのではないかと注目されています。
またアレルギー反応により炎症をおこした部位には活性酸素が発生し、より症状を悪化させるという説もあります。オリーブリーフは抗酸化物質を豊富に含んでいますから、活性酸素抑制・アトピー性皮膚炎の悪化要因とされるか酸化し汁の生成抑制にも役立ってくれるでしょう。オレウロペインの抗菌・抗ウィルス作用は炎症を起こす原因となる菌類の抑制にも繋がります。上記の抗アレルギー作用・抗炎症作用にと合わせて、オリーブリーフはアトピー性皮膚炎・接触皮膚炎などの皮膚炎症改善にも役立つと考えられています。
抗菌・抗ウイルス作用が高いことから様々な働きが期待されているオレウロペインですが、ポリフェノールの一種であり抗酸化物質としても健康増進に対しての効果が期待されています。オリーブリーフにはオレウロペイン以外にもヒドロキシチロシルやフラボノイド類(ルテオリン・ケセルチン・アピゲニン等)など抗酸化物質が豊富に含まれています。またヒドロキシチロシルにはDNA損傷を防止して病気を予防する働きがあるのではないかとも考えられています。
活性酸素は細菌など有害物質を攻撃するために必要な物質ですが、過剰となると健康な細胞まで酸化させ劣化や機能低下を引き起こしてしまします。若ければ体内で抗酸化処理を行うSOD酵素などの分泌が盛んですが、年齢とともに体の持つ抗酸化力は衰えていきます。このため酸化=老化の引き金とも言われており、肌のシワをはじめ白内障や認知症・生活習慣病などあらゆる病気の原因となりうると考えられています。現代は精神面・環境面など様々なストレスで活性酸素過多状態と言われていますから、老若問わずに抗酸化物質の摂取が老化予防や健康維持に役立ってくれるでしょう。
オリーブに含まれるオレウロペインには血管を拡張して血圧を下げる働きや、コレステロール値の改善効果などが報告されています。またオリーブオイルの健康増進に役立つ脂質として知られるオレイン酸は悪玉(LDL)コレステロールを低減させ、善玉(HDL)コレステロールを増加させる働きがあると考えられています。加えてオリーブリーフはポリフェノール類による高い抗酸化作用がありますから、高脂血症・動脈硬化を始めとした生活習慣病予防効果が期待できます。
またオリーブ葉抽出物を10日間投与し空腹時血糖を調べた実験では、何も投与されていないグルーブに対し、オリーブ葉抽出物を投与されたグループに有意な血糖値低下効果が見られたことも報告されています。
オリーブに含まれているオレイン酸には胃酸の分泌をコントロールして胃酸過多や胃潰瘍を防ぐ働きがあると考えられています。加えてオレウロペインの殺菌効果によってピロリ菌・ブドウ球菌などの抑制にも役立つと考えられるため、胃腸の健康維持にも役立つと考えられています。
不飽和脂肪酸の一種であるオレイン酸は腸を穏やかに刺激することで蠕動運動を促す働きがあると考えられています。加えて油脂は便に混じることで便を柔らかっくする・腸内壁と便の間で潤滑油のように働くことでスムーズな排便をサポートしてくれる存在でもあります。オレイン酸というオリーブオイルのイメージが有りますが、オリーブの葉部分にも少量含まれています。
オリーブリーフ抽出エキスではなくお茶の場合はどの程度オレイン酸が浸出されるかは疑問が残ります。しかしオレウロペインによる腸内悪玉菌の抑制効果・便の酸化によるフリーラジカル生成抑制効果などもオリーブリーフティーには期待されています。腸内環境の改善にも繋がりますから、便通の改善や大腸ガン予防などに有効と考えられています。
ポリフェノール類による抗酸化作用はドロドロ血液をサラサラにしてくれます。この結果として血液循環の改善が期待できます。夕方頃に足など下半身にむくみが出るのは血液が重力に負けて下半身に溜まることが原因とされていますから、血液循環が良くなることでむくみの予防・軽減になります。
またポリフェノール血行促進によって血液循環が良くなるのはむくみの改善だけではなく、冷え性の改善・筋肉のこわばりによる肩こりや腰痛などの改善にも役立ってくれるでしょう。むくみが気になる方はリンデンウッドや明日葉、冷えや血行不良が気になる方はヨモギ茶・イチョウ葉茶などとブレンドして利用すると相乗効果が期待できます。
ポリフェノールのを豊富に含み高い抗酸化作用が期待されるオリーブの葉は、活性酸素によって皮膚細胞が傷つけられることで起こる肌の老化(シワ・シミ・たるみなど)の抑制にも有効と考えられています。またオレウロペインは体内のコラーゲン生成をサポートする働きがあるとされています。コラーゲンを傾向摂取しても体内で分解され目的の部位(肌)に対する効果はほとんど期待できないと言われていますが、体内でのコラーゲン合成をサポートする成分と合わせて摂取することで利用率の向上が期待できます。
抗酸化作用とコラーゲン生成促進作用が相乗して働くことで、オリーブリーフティーやオリーブの葉抽出エキスなどはハリと潤いのあるプルプル肌維持・回復効にも役立ちます。抗酸化作用によって血液が綺麗になり酸素や栄養素がしっかりと行き届くことで、クマやくすみの改善、肌の透明感・キメの向上などに繋がります。肌老化予防というより全体的な美肌効果も期待できると言えるでしょう。ビタミンCが豊富な緑茶や柿の葉茶とブレンドのもオススメです。
オレウロペインのもつ優れた抗菌作用はニキビの原因菌とされるアクネ菌抑制にも有効とされています。他抗酸化物質にを合わせて大人ニキビの原因となる過酸化脂質の生成抑制効果にも役立ちますから、オリーブの葉はニキビ予防・改善に役立つと考えられています。
またニキビと間違いやすいブツブツにマラセチアという真菌(カビ)によるマラセチア毛包炎などもあります。アクネ菌ケア商品は抗真菌作用がないものが多く改善が見られないと言われていますが、オレウロペインは真菌感染症にも有効とされています。加えてヒドロキシチロシルには強い抗炎症作用があり、より直接的な赤みなどの炎症緩和にも役立ってくれると考えられています。これらのことからオリーブリーフは幅広い皮膚トラブルに対し改善効果が期待されています。
オレウロペインの優れた殺菌効果から、オリーブリーフティーはマウスウォッシュやうがい薬として利用することで喉の痛み・不快感・咳の緩和などに役立つと言われています。炎症を抑える働きも期待できますから口内炎などの緩和にも効果が期待できるでしょう。そのほか薬会社アプジョーンズ社研究所の研究結果では、実験した全てのウィルスや細菌に対して効果があったと言われていますから虫歯・歯周病などの原因菌抑制や口臭対策効果も期待できるとする説もあります。
ちなみにインド伝統医療アーユルヴェーダーの健康法『ガンンドゥーシャ』(植物油のうがい療法)から考案され「オイルプリング」ではオリーブオイルも適した油とされており、20分位口に含んでクチュクチュしていると歯のホワイトニングなどにもなると言われています。
スキンケアやマッサージなどにはオリーブオイルがよく使用されていますが、抗酸化物質が豊富なことなどからオリーブリーフも外側からのケアに有効であると考えられています。化粧品原料としてオリーブ葉抽出液(オリーブリーフエキス)は細胞賦活・抗炎症作用や抗酸化・細胞賦活作用などがあるとされ、化粧水などの基礎化粧品のほか、ファンデーションや日焼け止めなどにも配合されているようです。
オリーブの葉から自分でお茶・チンキを浸出したものが抗菌・抗炎症作用によってニキビなどのケアに役立つとする説もあります。古い時代から皮膚用塗り薬などに利用されてきた歴史がありますが、日本人の実践者や安全性のデータが少ないためあまりおすすめは出来ません。
オリーブリーフ<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>明日葉茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>健康野菜・青汁の原料として知られる明日葉は高い抗酸化作用を持ち、黄金のポリフェノールとも呼ばれる「カルコン」の働きで内臓脂肪燃焼・アディポネクチン分泌促進効果から生活習慣病・糖尿病予防などに役立つのではないかと注目されています。血液循環や利尿を促す成分も多いことからむくみ・セルライト緩和やダイエット用としても取り入れられていますし、βカロテン含有量が高いので目の酷使や肌荒れが気になる方にも。

明日葉は日本原産のセリ科シシウド属の植物です。同属種として西洋のアンジェリカ(アンゼリカ)、中国の当帰(トウキ)などがありますから、それらと並ぶ日本原産のセリ科ハーブであると言えるかもしれません。国内でも暖かい太平洋沿岸部に多く自生しており、伊豆大島系統(赤茎)のものと八丈島系統(青茎)の2種類に分かれます。高い生命力を持ち「今日摘んでも明日には新しい芽が出る」ほどであることが明日葉という名前の由来になったと言われています。ちなみに学名(種小名)の“Keiskei”は、明治時代の植物学者伊藤圭介氏への献名だそう。
明日葉が多く自生している地域では古くから天ぷらやおひたし、和え物、炒めものなどに野菜として利用されてきました。八丈島では縄文時代から食用とされていたとも言われていますが、全国的にいつごろ存在が知られたのか、利用されたのかは定かではありません。秦の始皇帝や漢の武帝が求めた“不老長寿の妙薬”が明日葉だったのではないかという説もありますが、伝説の域を出ないようです。はっきり分かる文献としては江戸時代中期に貝原益軒が記した『大和本草』で、八丈島の滋養強壮によい薬草として明日葉が紹介されています。
また江戸時代末期に八丈島に流罪となった近藤富蔵による『八丈実記』にも“コノ草ノ効能ハ延寿ノ長薬ナリ(中略)腎を増ス”と、明日葉が八丈島の人々の腎=精力や長寿の源とうかがえる記述があります。近藤富蔵氏も1827年に22歳で八丈島に行き、83歳までと当時の感覚では非常に長生きされています。今から40~50年前に一度“明日葉ブーム”が起こったそうですが、これも八丈島は「長寿の島」と呼ばれ若々しいお年寄りが多いことに関心が集まったことがきっかけと言われています。近年は化学分析などによって明日葉に様々な栄養成分が含まれていることが報告され、優れた緑黄色野菜として再び注目される存在となりました。青汁・サプリメントなどの健康食品の成分としても良く見かけますね。
ちなみに日本全体で生産される明日葉のうち、約9割はサプリメントなどの加工用として利用されているそう。野菜としての流通はごくわずかですし、自生・栽培地域でない場合は野菜として明日葉を食べるということは難しいかも知れません。流通量だけではなく明日葉自体にも独特の癖があることもあり、そのまま食べるよりもお茶にしたり、パウダー・サプリメントなどの形のほうが広く親しまれていると言えるでしょう。また健康食材としての知名度の高まりもあり、伊豆諸島などでは明日葉を使ったお菓子やアイスクリーム、ふりかけ、明日葉を練り込んだ麺など様々な特産物も作られています。ハーブというよりは日本原産のスーパーフードと言った方がしっくり来る存在かもしれません。
明日葉茶は通常茶葉にお湯を注ぐ・煮出すことで浸出したものを指します。しかし緑茶類の中でも粉末を溶いて飲む抹茶や粉茶が健康増進に注目されているのと同様、パウダータイプを水に溶いて飲む方が高い効果が期待できます。特に不溶性食物繊維やβ-カロテン・ミネラル類などは水に溶け出る量が少ないので、栄養価を余すとろこなく摂取したい場合は「茶葉」よりも「パウダー」を選ぶ方がオススメです。逆に「茶葉」から浸出させるメリットとしては、青臭さ・独特のクセが薄れることが挙げられます。青臭さなどが苦手な方の場合はこちらのタイプの方が飲みやすいですね。
明日葉の葉や茎を切ると粘り気のある黄色い汁が滲み出てきますが、この汁には「カルコン」と呼ばれるフラボノイド系ポリフェノールが含まれています。カルコンは別名“黄金のポリフェノール”とも呼ばれ、明日葉の様々な健康効果の元となる成分として注目されている存在です。カルコンは強力な抗酸化物質とされていますし、明日葉にはβ-カロテンやビタミンE、クマリンやルテオリンなどのポリフェノール類と抗酸化作用を持つ様々な成分が含まれています。
このため明日葉は活性酸素による体のサビつき=老化を防ぐことで健康・若々しさの維持に役立ってくれます。また加齢臭の原因の一つとしても、皮脂の酸化や過酸化脂質過剰など“脂が酸化”することが挙げられます。明日葉の抗酸化作用は不快な臭いのもととなる酸化物質の発生を抑える働いが期待できるでしょう。加えて緑色の元ともなっている葉緑素(クロロフィル)にも消臭効果や殺菌効果などがあるとされていますから、加齢臭以外の体臭・口臭予防としても効果が期待できます。
抗酸化作用以外にカルコンは内臓脂肪低減作用が報告されており、肥満・メタボリックシンドローム予防やダイエットに役立つ成分として注目されています。また内臓脂肪を減らすことで善玉アディポサイトカイン(アディポネクチン)の分泌を促ことも報告されています。アディポネクチンは脂肪燃焼の促進をはじめ、血糖値や血圧降下・動脈硬化抑制・心筋肥大抑制・抗炎症作用など様々な働きがあると注目されているホルモンです。
このためアディポネクチンの分泌低下を防ぐことかは、血中脂質(コレステロール)低減による脂質異常症(高脂血症)や脂肪肝・高血圧・糖尿病など“生活習慣病”と呼ばれる様々な疾患予防に役立つと考えられています。明日葉にはビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質も豊富に含まれていますから、血中脂質の酸化を防ぐ血液サラサラ効果・毛細血管の強化などにも高い効果が期待されています。カルコンによるアディポネクチン分泌促進と合わせて動脈硬化予防、脳梗塞や心筋梗塞リスク低減に高い効果が期待できるでしょう。
高血糖状態が続くと血液中のグルコースがアルドース還元酵素によって“ソルビトール”に変換されます。ソルビトールは甘味料や化粧品原料などにも利用されている糖アルコールの一種で、通常は体内で果糖に変換されて代謝されるため危険性が低い食品添加物とされています。
しかし糖尿病の方の場合は大量に変換されたソルビトールの変換が追いつかず、これが細胞に蓄積することで糖尿病合併症と呼ばれる神経・血管障害を引き起こす原因になると考えられています。明日葉のカルコンはアルドース還元酵素のはたらきを阻害する働きが報告されており、ソルビトール蓄積を防ぐことで糖尿病による合併症の予防にも役立つのではないかと考えられています。
骨粗鬆症は骨からカルシウムが極度に減少した症状のことを指し、高齢者の寝たきりの原因の一つにも数えられています。特に女性は閉経によってエストロゲン分泌が減少することでカルシウムが流出しやすくなり、骨粗鬆症発症リスクが高いことが知られています。
ビタミンKは骨にカルシウムを沈着させる際に必要なタンパク質(オステカカルシン)を活性化させる・骨からカルシウムが流出されるのを防ぐ働きがあります。明日葉にはビタミンKが豊富に含まれていますし、明日葉の摂取によって骨形成たんぱく質-2(BMP-2)の生成が促されることも報告されています。BMP-2は骨髄中に存在する未分化細胞に働きかけることで骨の形成を促す働きがあります。このため骨の丈夫さを支えるビタミンKの働きと合わせて、骨粗鬆症予防に高い効果が期待されています。
明日葉にはカルシウムも含まれていますが、含有量自体はさほど多くありません。カルシウム不足が気になる方は明日葉パウダーを牛乳やヨーグルトで溶いて飲むようにするとより効果が期待できるでしょう。
明日葉が青汁などの原料として利用されているのはビタミン・ミネラル・食物繊維などをバランスよく含んでいるためです。ミネラル類の中ではカリウムの含有量が多く、カルシウム・マグネシウム・亜鉛など不足しやすいものも含まれています。鉄分などのミネラルの他、ヘモグロビンの生成を促す働きがあるとされる葉緑素(クロロフィル)も含んでいるため貧血予防などにも役立つと考えられています。
ビタミン類としてはβ-カロテンやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEが含まれています。ただし販売者やサイトによっては“ビタミンB12を含む唯一の野菜”と紹介されているものもありますが、日本食品標準成分表の記載ではビタミンB12は(0)となっていますので、補給源として期待しない方が良いでしょう。ビタミンB2の含有量が高いため特に脂質を多く取る方に適しています。
青臭いような独特のクセを持つ明日葉の香りですが、この香りの中にはセリ科植物に見られる「アンゲリカ酸」という精油成分が含まれており、食欲増進・強壮に役立つと考えられています。カルコンにも胃酸分泌を促す働きがあるとされ胃腸機能サポート効果が期待されています。明日葉自体も様々な栄養素を含んでいますから、ストレスや疲労などで食欲が無いや夏バテ時などに役立ってくれるでしょう。
加えて明日葉には糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わるビタミンB1,B2,B6や、代謝を助ける働きがあるミネラルも含まれています。これらの成分の不足が改善されることでエネルギー代謝をスムーズにし、疲労物質を代謝させることで疲労の回復を促す・十分なエネルギーを行き渡らせ疲労感を改善するなどの働きも期待できるでしょう。
明日葉は生葉100gあたり5300μgと緑黄色野菜の中でもトップクラスに入るβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンはビタミンA前駆体(プロビタミンA)とも呼ばれ、体内で必要分ビタミンAへと変換されます。ビタミンAは粘膜の保護・強化などに利用される成分であるため、呼吸器粘膜などを強化することでウィルスの侵入を防いでくれます。
加えて黄色い汁に含まれるカルコンやクマリン、緑色の成分である葉緑素(クロロフィル)には抗菌作用があるとされていますし、抗酸化物質が活性酸素(酸化)ダメージで免疫力が低下してしまうのを抑制してくれる働きも期待できます。ビタミンCやビタミンEにも免疫力を高める働きがありますから、これらの成分が複合して働く明日葉は風邪予防や口内炎対策などに役立つと言われています。
β-カロテンから変換されたビタミンAは目の網膜にあり光を感知する役割を持つ“ロドプシン”の生成を促したり、目などの粘膜を保護している“ムチン”の合成にも関与しています。明日葉には視神経の強化や粘膜保持などに関わるビタミンB群、目の酸化を防ぐことで疲労や眼病を予防する抗酸化物質も含まれていますので、目の疲れ・ドライアイの緩和にも役立ってくれるでしょう。
明日葉に含まれるカルコンなどのポリフェノール類は抗酸化作用によって血液をサラサラに保ち、スムーズな血液循環をサポートしてくれます。ポリフェノール類に含まれている香り成分「クマリン」は血液・リンパ液の循環を改善する効果がありますし、フラボノイドの一種イソクエルシトリンなどには毛細血管の強化作用があります。そのほか明日葉には毛細血管を拡張することで血流を促すビタミンEも豊富に含まれていますから、手先や足先など末梢部への血流が悪いことで起こる末端冷え性の改善にも役立ってくれるでしょう。
血流がきちんと体全体に行き渡ることで内蔵や筋肉の機能が活発化し、基礎代謝・基礎体温などの向上効果も期待できます。冷え性の改善をはじめ、血行不良や冷えが原因で悪化する生理痛の緩和、肩こり・腰痛・関節痛などの緩和にも効果が期待できます。茶葉から浸出する場合はイチョウ葉やスギナ茶とブレンドして利用するのもオススメです。
ポリフェノール類の働きによって血液循環が改善されると、リンパ液の循環改善など体全体の“巡り”を整えることに繋がります。巡りが良くなれば余分な水分や老廃物を蓄積させずに排出させることができます。加えてクマリンやイソクエルシトリンには利尿効果もあると言われていますし、ナトリウムの排出を促すことでむくみ緩和に有効とされるカリウムも明日葉には豊富に含まれています。
また女性の敵・ダイエットの敵と言われるセルライトは“脂肪の塊”と表現されます。これは皮膚表面がデコボコして見えるというだけではなく、セルライト=肥大化した脂肪細胞に老廃物や水分が溜まって一体化したものであるため。女性の下半身にセルライトが出来やすいと言われているのも、男性に比べて筋肉量が少なく下半身の血液やリンパが滞りやすいためと言われています。
つまり逆から見ると、セルライトを解消するためには脂肪代謝を促すこと・血液循環を良くして廃物の排出を促すことが必要となります。明日葉は血液循環・むくみ改善をサポートする抗酸化物質が豊富すし、脂肪の代謝を促す働きがあるとされるカルコンも含まれています。このため明日葉はむくみ・セルライト改善効果が期待できる食材として、特に女性に取り入れられています。
明日葉は生の葉茎100gあたり5.6gと食物繊維を多く含む野菜です。食物繊維は腸内の老廃物を巻き込むようにして排出を促してくれる働きがありますし、便の量を増やすことで蠕動運動を促してくれます。明日葉には食物繊維と似た働きを持つものの分子構造が非常に小さいという特徴を持つ葉緑素も含まれていますから、食物繊維の入れない絨毛の隙間など細かい部分まで腸をしっかりと綺麗にしてくれるでしょう。血流改善・むくみ改善効果と合わせて体に溜まっている老廃物や有害物質の排出機能を高め、デトックスにも役立ちます。
ただし大麦若葉の食物繊維のうち多く含まれているのは不溶性食物繊維ですので、粉茶や青汁として急に沢山飲んでしまうとお腹の張りや腹痛・下痢などを引き起こす可能性があります。飲み始めは少量から始め、体調を見ながら量を加減するようにしてください。水分補給が足りないと便秘を悪化させる可能性もあります。
明日葉の有効成分と考えられているカルコンはキサントアンゲロール、4-ヒドロキシデリシンなどを構成物質としていますが、このキサントアンゲロールには脂肪蓄積防止・4-ヒドロキシデリシンは脂肪燃焼促進効果があると考えられています。マウスを使った実験ではカルコンが内臓脂肪を減少させる働きがあることが認められていますし、脂肪燃焼を促したり血糖値を下げるなどの役割を持つ“アディポネクチン”というホルモンの分泌を促すことも報告されています。
カルコンの抗肥満効果についてはマウスなど動物実験による報告が多く、ヒトに対しても有効性が期待されているもののハッキリとした効果は分かっていない状態です。ただ明日葉はむくみや便秘改善に役立ち、血流改善効果なども期待できる食材です。摂取するだけで肥満予防になるかは定かではありませんが、ダイエットのサポートとして取り入れることでダイエット効果アップやセルライト改善などへの効果は期待できるでしょう。ダイエット中に不足しやすい栄養素の補給にもなります。
明日葉に非常に多く含まれているβ-カロテンはビタミンAへと変換されることで皮膚や粘膜の保護に働き、乾燥肌や肌荒れなどを予防する働きがあります。またβ-カロテン自体も抗酸化物質として酸化による肌糖化を抑制する働きがありますし、紫外線などで生じた活性酸素を無効化することでシミ予防にも役立ってくれます。明日葉にはメラニン色素生成阻害作用やコラーゲン生成促進作用を持つビタミンCや、血行を促すことで肌の代謝向上やくすみ改善などに役立つとされるビタミンEも含まれています。
ビタミンA,C,Eは合わせて摂取することで相乗して抗酸化や美肌効果を発揮するとされていますし、明日葉にはビタミンACE以外にも抗酸化作用を持つポリフェノール類が豊富に含まれています。これらの成分が複合して働くことでシミ・シワ・たるみなどの肌老化を抑制し、ハリと透明感のある肌の維持に役立つと考えられます。過酸化脂質を分解する働きがあるビタミンB2やカルコンなどの抗菌作用からニキビ予防にも効果が期待できます。
明日葉に含まれているクマリンには神経成長因子(NGF)の産生を促す働きがあることが認められています。神経成長因子は神経細胞の維持や分化促進、脳神経の損傷の修復などに関与しているとされるタンパク質で、老化などによって低下した脳の神経細胞の機能を回復させる働きがあると考えられています。クマリンはホップやウコンなどにも含まれていますが、明日葉は他の食品の15~20倍もNGFの生成を促す働きがあることが報告されています。
そのため神経成長因子の増加を促す明日葉はアルツハイマー型認知症や末梢神経障害の予防・治療に対しての有効性が期待されています。また明日葉はドロドロ血液や血流改善に役立つポリフェノール・ビタミン類も豊富に含んでいますので、脳血栓・脳梗塞などによって発症する脳血管性認知症の予防にも役立つと考えられます。
癖があるので嫌われることもある明日葉の香りですが、この香りは脳を刺激することでストレス状態を和らげる働きがあると言われています。またポリフェノールの一つであるルテオリンは強い抗炎症作用によって脳の炎症を抑え、慢性疲労症候群の改善や集中力・記憶力の低下を予防するなどの働きも期待されています。
明日葉には抗ストレスホルモン「コルチゾール」を分泌している副腎をサポートするビタミンCやパントテン酸、神経伝達物質の生成や分泌に関係するカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。豊富と言うわけではありませんがバランスよく含んでいますので、栄養素の不足や偏りによる精神面の不快感緩和に役立ってくれるかもしれません。
明日葉を切った時に出る黄色い汁は、民間療法の中で化膿を伴う炎症や水虫などの手当に利用されてきました。近年の研究でもこの汁に含まれているカルコンには抗菌作用があることが認められており、理になかった使い方だったのと認められているようです。現代では傷や炎症に明日葉を塗ることはほとんどありませんが、白癬菌による水虫・爪水虫の外側からのケアに利用されている方もいらっしゃるようです。
明日葉茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>どくだみ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本でも古くから利用されていたドクダミ。お茶として飲用することでむくみ・便秘の緩和やデトックスに役立ち、血流改善・消炎作用などもあることから生活習慣病予防や肌荒れ対策・体質改善にも取り入れられています。また生葉を外用として利用することで皮膚トラブルの緩和や美白・美肌効果などが期待できることからローションや入浴剤などの化粧品成分としても高く評価されています。

ドクダミは日本ではヨモギなどと並ぶほど「薬草」として古くから知られている野草です。健康茶・野草茶としても多くの方にも親しまれていますし、おばあちゃんの知恵袋・民間療法でも必ずと言って良いほど登場しますね。肌を整える働きに優れた化粧品原料としても注目され「ドクダミ化粧水(ローション)」などがランキングサイトの上位にランクインしていますね。アトピー性皮膚炎の緩和などに取り入れている方も多く、民間療法・自然療法の入り口とも言える存在かもしれません。
日本ではドクダミというとお茶もしくは化粧水や入浴剤などの化粧品という印象が強いですが、一部地方では天麩羅などに野菜(山菜)として利用することもあります。中国南西部では野菜として、ベトナムでは香草として利用しているようです。
ドクダミの原産地は東アジアとされており、日本では平安時代の薬物書『本草和名』や『和名抄』などに記述が見られることから平安時代以前に伝わっていたと考えられます。日本ではドクダミに殺菌抗菌作用があること知られており、古くから民間療養・民間薬として湿疹などの皮膚炎症、水虫、痔などに対する外用薬代わりに利用されてきました。
ちなみに当時はドクダミではなく“之布岐(シブキ)”と呼ばれていました。江戸時代に編纂された『大和本草』には「馬に用いると10種の効能があることから十薬と呼ぶ」ということ、『和漢三才図会』には「ドクダミは俗称である」ことなどが記されています。現在“十薬”は日本薬局方にも収録されています。
“ドクダミ”という名前の語源は「毒矯み」ですが、その由来としては①ドクダミ独特の臭気が毒を溜めているように感じられたため、②毒を抑える効能があるとされたため、という2つに分かれます。ただし中国語の魚腥草(魚のように生臭い草)やベトナム語のザウザプカー(魚の野菜の葉)、英語のfish mint/herb/wortなど各国で「魚のような独特の芳香」に由来する名前が付けられていることから、独特の臭気に由来するという説のほうが有力のようです。
生の葉は不快感を感じるほど強い臭気を持ちますが加熱・乾燥することで臭いが薄れ、取り入れやすくなります。と言っても好き嫌いがある香りですから、麦茶などとブレンドして飲むという方も多いようです。市販されている「ドクダミ茶」もドクダミブレンドのものと単体のものがありますから、購入時には商品名を確認するようにすると良いでしょう。
ドクダミ茶はフラボノイド系ポリフェノールの一種「クエルシトリン」「イソクエルシトリン(ケルセチン)」という成分を含んでおり、これらの成分には高い利尿作用があると考えられています。ちなみにイソクエルシトリンはダンデライオン(たんぽぽ茶)のむくみ解消成分としても注目されている存在です。
またドクダミはカリウムも豊富に含むため、ナトリウム過剰によるむくみの緩和・高血圧の予防改善にも有効とされています。ただし腎機能が低下している方(高齢の方・腎疾患のある方など)は高カリウム血症を引き起こす危険性が示唆されているほどカリウムが多いので、過剰摂取は控えるようにしましょう。むくみ緩和用としては循環系をサポートしてくれるハトムギ茶などとブレンドして飲むのもオススメです。
ドクダミに含まれているフラボノイド類(クエルシトリン・イソクエルシトリン)には強い緩下作用があり、便を柔らかくして排便を促してくれます。クロロフィルも食物繊維の1/5000と分子構造が小さいため、小腸の絨毛の奥に溜まった老廃物・有害物質を絡めとり便として排泄させ、腸内環境を改善してくれる働きがあるとされています。
またクエルシトリンには殺菌作用も含まれているため、腸内の悪玉菌・有害物質の発生を抑える働きも期待されています。飲み過ぎると下痢をするとも言われていますが、適量の摂取であれば便秘の改善に高い効果が期待できます。
中医学(漢方)では「どくだみは三毒を消す」と言われているそうです。この三毒というのは遺伝的な問題で生まれ付き持っている“先天の毒”、色々な病気によって受けた“後天の毒”、食べ物や添加物などに含まれている“食毒”のこと。便秘やむくみの改善と合わせて、老廃物や有害物質の排泄を促す働きがあると考えられているため、ドクダミはデトックスティーとしても利用されています。
デトックス・血流の改善などによる新陳代謝向上効果や、クエルシトリンには脂肪蓄積を予防する働きも期待されています。これらの働きからドクダミはスタイルキープやダイエットサポート用の健康茶としても役立つと考えられており、「ドクダミ茶ダイエット」とというダイエット法も提唱されています。ダイエットサポート用としてはプーアルや杜仲茶、サラシアなどとよくブレンドして利用されています。
むくみ改善(利尿)に高い効果が期待されているクエルシトリン・イソクエルシトリンは水分代謝を整えることでも冷えの解消に役立ちますが、抗酸化作用によって血液・血管の状態を整えて血流をスムーズにする働きもあります。このためドクダミは血流改善に有効とされており、血行不良による肩こり・頭痛・腰痛などの緩和にも利用されています。
その他にも酸素の運搬を促進してくれるクロロフィル(葉緑素)、代謝を助ける働きのあるミネラルなどもドクダミには含まれています。これらの成分が代謝による熱生成を高めてくれますし、熱を運ぶための血液循環の改善にも役立つことから冷え性緩和に効果が期待できるでしょう。むくみ改善やデトックス効果も冷え性の改善に繋がります。
ドクダミ茶は便秘やむくみを改善し有害物質の排泄を促す(デトックス)ことに優れていると考えられています。老廃物や有害物質の排泄が行われることで血液が綺麗になり、ニキビや吹き出物などの肌荒れの予防や緩和に対しても効果が期待されています。綺麗な血液が隅々まで循環することで乾燥肌の改善や透明感の維持などにも役立ってくれるでしょう。
またクエルシトリンやイソクエルシトリンなどは抗酸化物質であるため酸化ダメージによる肌トラブル・肌老化の予防に役立ちますし、毛細血管への血流を改善にすることで肌の新陳代謝を高める働きも期待できます。加えてポリフェノールの一種である「ルチン」にも毛細血管の強化作用がありますし、ビタミンCの吸収促進作用もあります。ビタミンCを含む食事と合わせて摂取したり、柿の葉茶などとブレンドして飲むことで美肌・美白の相乗効果も期待できます。
ドクダミはポリフェノールだけではなくカリウム・鉄・亜鉛・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルを含んでいます。カリウム以外のミネラルはお茶として多量に浸出されるわけではありませんが、毎日少量ずつ摂取することで食事の不足分のフォローとしては役立ってくれるでしょう。ミネラルの多くは補酵素として酵素の働きを助けることで代謝・細胞やタンパク質の合成などをサポートしています。そのため不足によって疲労回復が遅れたり、疲れやすくなるなどの問題が発生します。
ドクダミ茶だけでミネラルを十分に摂取できるわけではありませんが、補給として役立つこと・デトックス作用や血流改による新陳代謝向上効果も期待できることから疲労回復に役立つお茶とされています。肉体疲労だけではなく、慢性疲労・体のだるさなどの緩和も期待できますし、カリウム量が多いため汗などでカリウムが失われることで起こる夏バテの予防や改善にも役立ってくれます。
ドクダミ茶には高い利尿効果があることから、膀胱内の細菌を尿と共に排出させてくれます。この働きから膀胱炎や腎炎などの泌尿器炎症緩和に有効とされており、軽度であればドクダミ茶だけで症状が落ち着くケースも有るようです。
また膀胱炎を起こしやすくなる背景として、血行不良や冷え(体温の低さ)も関係しています。膀胱や尿道など排尿に関わる臓器が冷えた状態だと働きが悪くなる・細菌が繁殖しやすくなるなどのことが指摘されています。ドクダミ茶の血流改善効果によって泌尿器機能正常化や細菌が繁殖しにくくなることが期待できますから、再発予防としても役立つと言われています。
ドクダミに含まれているルチンは血管の弾力の維持や回復に役立ち、血流をスムーズにする働きがあります。またクエルシトリンは血管壁強化にも役立つと考えられていますし、豊富なポリフェノールと相乗して過酸化脂質の生成を抑制することで血液をサラサラの状態に保ってくれます。スムーズな血液循環をサポートすることで動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの予防にも役立つと考えられています。
またカリウムなどによる高血圧予防にも役立ちますし、クエルシトリンやイソクエルシトリなどの働きで血糖値降下に役立つことも報告されています。これらのことからドクダミ茶は生活習慣病の予防に対しても有効とされています。
抗酸化作用のある成分を多く含むこと、クエルシトリンの持つ消炎作用などからドクダミはアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を予防・改善する効果が期待されています。老廃物の排泄を促進するデトックス・血液浄化効果が期待できることなどから体質改善用としても有効とされていますし、代謝が高まることで炎症痕が残りにくくなるとする説もあります。
ドクダミ茶は生理痛や月経不順など女性特有の不調の緩和にも利用されてきました。直接的に女性ホルモンに働きかける働きがあるわけではありませんので、血液循環の改善によって体が温まること・子宮機能が正常化することで症状が緩和すると考えられています。利尿作用がありますので生理前のむくみや、むくみ・血行不良などによって悪化しているPMSの諸症状緩和にも効果が期待できるでしょう。
デトックス効果や血液循環促進作用などから生殖機能を整える働きが期待できますし、加えてフラボノイド類(クエルシトリン・イソクエルシトリン)の抗酸化作用で精子や卵子の酸化を防ぐ働きもあると考えられています。これらの働きから妊娠率の維持・向上に効果が期待され、不妊体質の改善・妊活サポート茶としても取り入れられています。
ドクダミ茶に含まれているクエルシトリンには消炎作用があるため、ストレスによる胃炎や胃潰瘍の改善に高い効果があると考えられています。粘膜の炎症を抑えて治癒を促してくれると言われていますので、暴飲暴食で胃腸が弱っていると感じた時に取り入れてみても良いでしょう。
生のドクダミ葉は臭気と言って差し支えない香りを持ちますが、この香りの元となっている精油成分「デカノイルアセトアルデヒド」は抗菌・解毒作用を持つほか、消炎・組織再生によって皮膚疾患改善への有効性が報告されています。デカノイルアセトアルデヒドは揮発性ですし、乾燥させることで酸化し抗菌作用が失われてしまいます。クロロフィルも乾燥させると減少してしまうため、スキンケアなど外用として利用する場合は生葉を利用した方が高い効果が期待できます。
ドクダミの精油成分であるデカノイルアセトアルデヒドの殺菌・抗菌作用は非常に強く、水虫の原因となる白癬菌に対しても有効とされています。殺菌作用に加えて炎症を抑える働きもあることから、虫刺されや汗疹などの痒み止めとしても利用できます。
局部的な使用の場合は生葉を揉んでそのまま患部に貼り付けたり、すり潰したものをカーゼなどで絞ったエキスを塗ると良いと言われています。寝る前などはアルミホイルでドクダミの生葉を包んで蒸し焼きにし、すり潰したものをガーゼに塗って湿布にしておいても良いそう。作って時間が経つとデカノイルアセトアルデヒドが揮発して効果がなくなってしまいますので、アルコールで抽出したドクダミチンキを作っておくと便利です。
ドクダミに含まれているクロロフィル(葉緑素)は皮膚組織の再生促進や新陳代謝促進・肌のバリア機能向上・毛穴の黒ずみ改善や引き締めなどに役立つと考えられています。加えて精油成分であるデカノイルアセトアルデヒドにも殺菌抗菌効果や抗炎症・皮膚組織再生などの働きがありし、クエルシトリンなどのフラボノイド類による血行促進作用や抗炎症作用が期待できます。
これらの成分が相乗してニキビなど肌トラブルの予防改善、ターンオーバーを促すことで肌の状態を整えシミ・シワ・乾燥・角質化などの改善に役立つとされています。肌の状態を整えること・血行が良くなることから美白効果も期待できるでしょう。肌の再生を促す作用に加え、炎症・かゆみ緩和にも効果が期待でいることからアトピー性皮膚炎のケアとしても取り入れられています。
化粧水として利用する場合、通常はアルコール浸出したものに精製水・保湿剤などを加えて作成します。アルコールが気になる敏感肌の方の場合は、日持ちはしませんが生葉の絞り汁に精製水(お好みで保湿剤)を加えたものを利用する方法もあります。また手軽さを求める場合は効果は薄れますがドクダミ茶をそのままローションとして利用することも出来ますし、パッチテストの最初の段階としても適しています。
ドクダミを入浴剤として利用することで、リラックス・肌トラブルの緩和・殺菌・美白・体臭予防など様々な効果が期待できます。乾燥肌・脂性肌・ニキビ肌など肌タイプを選ばずに利用でき、湿疹・かぶれ対策や水虫予防としても取り入れられています。炎症や痒みを防ぐ作用に優れているとされ、アトピー性皮膚炎緩和用入浴剤としてもメジャーな薬湯の1つです。
美肌・皮膚疾患の予防緩和以外にも血行促進やデトックス効果が期待できるとして、ドクダミはダイエット用の入浴剤としても利用されています。湯上り後の保温効果を高める働きもありますし、リラックス効果も期待できますので冷え性の緩和や、寝付きの悪さ・不眠対策としても役立ってくれるでしょう。夏は汗疹対策に、冬は冷え予防になど、一年中役立ってくれる存在です。
ドクダミ風呂は生葉であれば一掴み程度、乾燥葉であれば20~30g程度が一回分の目安とされています。どちらも布袋・ティーパックなどに入れて一度煮だしてから浴槽に入れると効果的です。デイリーに利用する方の場合はドクダミ(よく洗った生葉)を焼酎やホワイトリカーなどに漬け込んでチンキ剤を作り、それを入浴剤として利用する方法もあります。
生葉の方が皮膚へ対しては効果的だとする説もありますが、独特の臭いが気になる場合は茶葉や乾燥させた葉・チンキを利用したほうが香りは弱いでしょう。ドクダミ湯は浴槽やタオル等への着色の可能性がありまので、その日中にお湯は捨てて浴槽を流すようにしましょう。
どくだみ茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>キャッツクロー<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>キャッツクローはインカ帝国以前から伝承薬として利用されてきたハーブです。20世紀に6種類のアルカロイドを含むこと・薬理作用が期待できることが報告され、WHOにも抗炎症剤として認められています。日本でもリウマチや関節痛などに対する健康食品として取り入れられています。また近年はキャッツクローから抽出されたAC-11が美容成分として、若々しく美しい肌を保つ働きなども期待されています。
キャッツクローは南米・アマゾンの熱帯雨林に自生する大本性大型蔓植物です。葉の付け根部分に猫の爪のような三日月形に湾曲した太い棘があることが特徴で、ここから“猫の爪”を意味するキャッツクローと呼ばれるようになりました。とは言ってもこの棘はキャッツクロー(Uncaria tomentosa)だけに見られるわけではなく、日本にも自生し生薬「釣藤鉤(チョウトウコウ)」として利用されるカギカズラ(学名Uncaria rhynchophylla)など同属の植物にも存在しています。
キャッツクローはアマゾンに住む先住民族、なかでもペルー中央部に住むアシャニカ族は約2000以上と言われるほど古くからキャッツクローを使用し、“健康を取り戻せる魔法”とも言われていたそうです。本格的なキャッツクローの研究が始まったのは1970年代と比較的最近です。1974年に6種のアルカロイドからなる「オキシインドールアルカロイド」が発見され、様々な作用が報告されたことで世界的に注目されるようになります。1986年のチェルノブイリ原発事故の際には放射線被害者への投与が行われ、90%以上のヒトに免疫活性向上が見られたことも報告されています。1994年のジュネーブ会議ではWHO(世界保健機構)が“副作用のない抗炎症剤”として公式に認定し、ヨーロッパの一部では医薬品として認可されています。アメリカでもFDA(米国食品医薬品局)認可を受け、健康食品としてメジャーな存在となっていきます。
しかしキャッツクローは1ヘクタールに2~3本しか生えないと言われるほど数が少ないことから「幻の薬用樹木」とも言われてい樹木。こうした事情もあり世界的にキャッツクローの注目が高まりましたが、そのために数が激減してしまうという悪影響もありました。著しい減少を受けたことから1995年には、フジモリ前大統領が「キャッツクロー保護法」と成立させ国をあげた栽培促進を行います。この活動はキャッツクローの絶滅回避だけではなく、貧しい農家がコカイン栽培を行わずキャッツクローを育てるようにすることで麻薬・貧困問題の改善にも繋がっていると現在も評価されています。
日本でも1990年台後半になるとキャッツクローが「ペルーの奇跡」「アマゾンの秘草」などとメディアで取り上げられたことから知名度が高まりました。ただし日本では医薬品ではないため、効果は認められていませんしキッチリとした基準も設けられていません。多量摂取は体調不良を起こす可能性もありますからサプリメントを利用する場合は販売社の定める用法用量に従い、ハーブ(主に市販されているパウダー状のもの)の場合は1日1g程度に飲用を留めるようにしましょう。
キャッツクローの注目成分とも言えるのが6種類のアルカロイド(イソテロポディン、テロポディン、イソミトラフィリン、ミトラフィリン、イソリンコフィリン、リンコフィリン)。この中でもペンタサイクリック型オキシインドール・アルカロイド(POAs)と呼ばれる成分は弱った免疫力の増強・過剰に活動している免疫を抑制する「免疫調整作用」が報告されています。
免疫力を高めることで病気に対する抵抗力を高める・免疫細胞の誤作動によって起こるリウマチやアレルギーなどの症状を改善するなどの働きが期待されています。疲労回復やスタミナ増強に役立つことや、慢性疲労症候群・喘息・気管支炎などに大しての有効性も報告されています。
キャッツクローにはPOAの働きを阻害するTOAs(テトラサイクリック型オキシインドール・アルカロイド)も含まれていますが、サプリメントや抽出物はこのTOAsを除去した形、ペンタサイクリック型オキシインドール・アルカロイド(POAs)のみを抽出したものが利用されていることが多いようです。
アルカロイド類の働きで免疫力向上が期待できますし、テロポディンやイソミトラフィリンには侵入した病原菌を占めるさせる働きが報告されています。キャッツクローはアルカロイド類以外にもキノビック酸グルコシドやサポニンなど抗ウイルス作用のある成分も含んでいることから、風邪やインフルエンザなどの予防にも役立つと考えられています。
キャッツクローに含まれる「キノビックアシッドグリコシド」は高い消炎作用があると考えられています。そのほかにも抗酸化作用を持つプロアントシアニジンなどのポリフェノールが含まれていますし、アルカロイド類には免疫バランス正常化や血流改善・キノビック酸グルコシドは抗炎症・鎮痛などの働きも報告されていることから、様々な成分が相乗して働くことで炎症や痛みを和らげる効果が期待されています。オールソラリアではリウマチに対する医薬品(処方薬)として利用されています。
関節痛やリウマチの緩和に役立つと考えられているグルコサミンやコンドロイチンと合わせて摂取すると相乗効果が期待できます。すべて関節系サプリなどに取り入れられている成分ですが、キャッツクローは消炎、コンドロイチンは軟骨の水分保持、グルコサミンは軟骨の修復と期待される効果が異なっています。
キャッツクローに含まれているアロカロイドのイソリンコフィリンやリンコフィリンは血管拡張作用や抗血栓作用が報告されています。コレステロールの酸化を防ぐことで血液サラサラ効果が期待できるポリフェノール類も含まれていますから、高血圧の改善や動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞予防にも役立つと考えられています。ただし低血圧の方や血圧降下剤などを服用している方は血圧が下がりすぎる可能性があるので注意が必要です。
キャッツクローというとアルカロイド類の働きがよく取り上げられていますが、ポリフェノール類やサポニンなども含まれているため抗酸化作用も期待できます。血流改善と合わせて肌のくすみの改善・ハリの向上・シミ・シワなどの予防と、美肌の維持にも役立つと考えられています。
またキャッツクローからカルボキシーアルキルーエステル(CAEs)を抽出した「AC-11」はDNA修復促進効果があるとされています。AC-11摂取によってⅢ型コラーゲン増殖が見られた・紫外線による影響を抑制したという実験報告もなされており、美白・シミ改善効果や肌のハリ回復など役立つ美容成分として注目されています。
1992年にアメリカのブレンド・W・デービス博士は論文の中で4年間150人以上へのキャッツクロー投与の結果、腸内細菌叢のアンバランスさに起因する様々な胃腸病(クローン病や炎症性腸疾患など)に効果が見られたことを報告しています。デービス博士は論文の中でキャッツクローを”道を開くもの”と称し、腸管全体を清浄化する作用がある・他のいかなるものでも治療できない重症の腸障害を解決する能力があると述べています。
化粧品原料として利用されるキャッツクローエキス(AC-11/ウンカリアトメントサエキス)は免疫力向上作用・抗炎症作用があると考えられており、アトピーや敏感肌用のスキンケア用品に配合されています。しかしドライハーブを浸出しての手作りコスメとしてはほとんど利用されておらず、作用や刺激等についてもはっきりしていない点が多いので自作はあまりオススメできません。
キャッツクローはいくるかの部族によって避妊薬として利用されてきた歴史があります。5kgくらいのキャッツクローの根を煮詰めたものを生理期間中3~4ヶ月連続で摂取すると、その後数年間不妊状態を維持すると言われていたことも紹介されています。
現在でもキャッツクローは子宮収縮・堕胎作用を持つ可能性があるため妊娠中の使用は避けるべきハーブとされていますが、サプリメントやお茶など定量以内の摂取で不妊になるかははっきりしていません。妊活中は避けるべきとする説もありますので、気になる方は使用を控えたほうが無難でしょう。
キャッツクロー<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>【小豆茶/あずき水】<br />健康茶に期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>むくみとりの民間療法として定番の小豆。近年はカテキングルコシドなどのポリフェノールが豊富なことからアンチエイジング用に、また韓国で流行した“あずき水ダイエット”などの影響もありダイエット用として小豆茶が注目されています。疲労回復・貧血予防・血流の改善に対しても効果が期待できますので、健康維持や冷え性の緩和などにも取り入れられていますし、イソフラボンを含むため女性特有の不調の緩和効果も期待されていますよ。

お赤飯をはじめ、あんこなどの和菓子原料として知られている小豆。日本人にとっては馴染みある食材の一つでもあり、大豆と並んで代表的な「豆」の一つと言っても過言ではない存在です。小豆と言えばお汁粉やあんこなどの和菓子・和風スイーツに多用される印象がありますが、砂糖を入れて甘味として食べるのは日本を始めとした東アジア特有の文化なのだとか。近年では食のグローバル化によって知られてきたようですが、欧米ではシンブルに茹でてサラダ豆感覚で食べる事が多かったそう。ポリフェノールが豊富なことや、韓国でダイエット食材としてブームになったことなどもあって、世界的に美容や健康維持に役立つ食材としても注目されつつあります。
そんな小豆は東アジアが原産とされるマメ科ササゲ属の植物。日本伝来時期については諸説ありますが縄文遺跡からも発掘されていることから紀元前には存在していたと考えられています。中国では最古の薬学書である『神農本草経』に小豆の煮汁が解毒薬として利用されたことが記されており、かなり古い時代から薬効が認められ珍重された存在であったと考えられています。現代でも小豆は“赤小豆(セキショウズ)”として生薬として利水消腫など水分代謝を高める働きがあるとされている存在ですね。日本にも大陸から生薬の一つとして伝わり、古くは食材(薬)として高位の人々が小豆を摂取していたのではないか、なんていう説もあるほど。
また、中国・朝鮮半島・日本で赤色は太陽や血など“生命”を象徴する色とされ、赤い色をした小豆はおめでたい日や邪気払いに欠かせない存在としても大切にされていた存在です。古くは“正月十五日の供御の七種の粥料”として米・粟・黍子・薭子・葟子・胡麻・小豆の7つの穀物を使った粥を食していたことが『延喜式』に記されていますし、『土佐日記』には正月十五日に小豆粥を食べる風習があったことが記されています。現在でも15日の小豆粥は残っていますし、冬至かぼちゃを食べるのも“邪気を祓う”食材と考えられていた名残のようです。大昔には東西問わず宗教的思想と医学的思想の境界が曖昧だった部分もありますから、色だけではなく薬効があると考えられた食材類=魔除け・邪気払いに良いとされた側面もありそうですが。
さすがに現在は邪気払いを重視して小豆を食べるという方は少数でしょうが、民間療法としてや健康維持の手助けとなる食材としては親しまれている存在。ノンカフェインで食材としても利用され続けている存在で安心感があることや、血流促進効果などから母乳の出を良くする働きが期待できることなどから母乳育児のママさん達にも支持されています。最近は小豆茶や小豆水などが注目を集めていますが、作り方はどちらも“小豆の煮汁”とほぼ変わりません。小豆茶・小豆の煮汁の難点と言えば水戻しする時間がかかることですが、需要の高まりからか手軽に取り入れられるペットボトル飲料・お湯を注ぐだけでも飲めるティーパックタイプのものなども販売されています。
小豆には糖質の代謝をサポートするビタミンB1、タンパク質の代謝に必要とされるビタミンB6を含んでいます。このため小豆茶は代謝を高め、疲労回復や筋肉痛などの緩和に役立つと考えられています。また、暑い季節にはビタミンB1の消費量や汗などによる流出が増え、不足することで糖代謝が低下して夏バテの原因となる説もあります。小豆茶は手軽なビタミンB1補給源となることから、夏バテ予防にも一役買ってくれる可能性がありそうですね。漢方的な考え方では「体の余分な熱をとる」働きがあるとも言われています。
加えてビタミンB1は糖質代謝の過程で酵素をサポートする“補酵素”として働くだけではなく、アルコールを分解する際に消費されるビタミンの一つでもあります。ビタミンB1はアルコールに含まれる糖分を分解するために消費されるほか、ALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素)とは別にビタミンB1を使用したアセトアルデヒド分解ルートもあるのだとか。小豆のエグみ成分と言われるサポニンにも肝機能をサポートする働きを持つ可能性が示唆されていますし、サポニンやカリウムなど水分排出を助ける成分も豊富なため、飲んだ翌日のむくみ対策としても期待できます。小豆茶・煮汁が二日酔い対策として古くから活用されていたのも納得ですね。
小豆にはシアニジンとカテキン、ルチン、レスベラトロール、フラボノールなど抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に含まれていることが認められています。赤ワインを超えるほどポリフェノール含有量が高い食材と考えられており、抗酸化力は1.5倍~2倍という説もあるほど。2008年『Journal of Food Lipids』に掲載された研究でも、小豆には少なくとも29種類の抗酸化物質が含まれていることを示し、利用可能な抗酸化物質が最も多い食品としてカテゴライズされています。
抗酸化作用とは活性酸素・フリーラジカルの働きを抑制する働きです。この働きによって体内の脂質・タンパク質・DNAなどを保護し、細胞の劣化や機能低下を予防する=若々しさを保つ手助けをしてくれると考えられているわけです。小豆には抗酸化酵素の生成や活性に関わる亜鉛や銅などのミネラルも小豆には含まれていますから、小豆はアンチエイジングフードの一つとしても注目されています。
小豆茶に豊富に含まれている抗酸化物質は中性脂肪や悪玉コレステロールが酸化することで出来る過酸化脂質の生成を抑制し、ドロドロ血液・血管の詰まりなどから起こる動脈硬化などを予防する働きが期待されています。2008年『Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition』に発表された日本の健康な若い女性を対象とした無作為化二重盲検並行群間試験では、小豆ジュースの摂取によって血清トリグリセリド濃度が見られたことが報告されています。この結果や小豆に含まれている各ポリフェノールに報告されている働きから、高トリグリセリド血症や脂質代謝異常症などの治療に小豆は役立つ可能性があるのではないかと期待されています。
加えてサポニンには抗酸化以外にも血小板凝集を抑えて血流をスムーズにする働きや、カリウムと相乗して高血圧予防にも効果が期待されています。カテキンには血糖値の上昇を抑える働きが、小豆に含まれているフラボノイド化合物には腸のα-グルコシダーゼの作用を阻害する可能性が報告されていることから、糖尿病予防についての研究も行われています。確証段階ではありませんが、れらの働きから小豆茶は高血圧・動脈硬化・糖尿病などの生活習慣病予防としても役立つと考えられています。
小豆には大豆と同じく女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を持つとされるイソフラボン類が含まれているのではないかと考えられています。植物性のエストロゲン様物質=フィトエストロゲンはエストロゲンを補助する働きで作用すると考えられることから、小豆の摂取もめエストロゲンの急激な減少によって起こる更年期障害の緩和に繋がる可能性があるでしょう。加えてエストロゲンには骨からカルシウムが溶けだすのを抑える働きがありますから、イソフラボンは閉経後の骨粗鬆症予防にも役立つと考えられます。近畿大学の研究では小豆の煮汁い含まれるポリフェノール成分に骨を作る細胞(骨芽細胞)の活性化・骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑える働きが見られた事も発表されています。
またフィトエストロゲン類は本来体内で分泌されるエストロゲンよりも作用が弱いという特徴があります。イソフラボンがエストロゲンレセプター(受容体)を埋めることで、エストロゲン分泌過多の場合はエストロゲン作用緩和に働き女性ホルモンのバランスを整えると考えられています。加えてホルモンを作る際に必要とされる亜鉛の補給源にもなることから、小豆は月経不順やPMS(月経前症候群)などホルモンバランスの乱れに起因する女性の不調全体に対しての軽減にも役立つと考えられています。
鉄分を比較的多く含む小豆は貧血の予防・改善に役立つと考えられています。加えてカテキングルコシドなどのポリフェノール類による抗酸化作用、ルチン(ビタミンP)による毛細血管の弾力性保持効果なども期待できますから、血流の改善に繋がる可能性もあるでしょう。貧血改善・血液が末端までスムーズに循環するようになれば、血行不良によるめまいや冷え性の緩和に役立ちますし、代謝アップによる熱生成量の増大・基礎体温アップにも期待できます。
ただし薬膳などで使われる五行の分類によれば小豆(赤小豆)は平性もしくは微寒性とされています(※陰陽の分類であれば陽性:体を温める食材に分類される)。おそらくカリウムを多く含むことなどが関係していると考えられますが、気になる方は生姜を加えたり、ドクダミ茶やルイボスティーで薄めて飲むようにすると良いでしょう。
長らく、小豆色とも称される特有の赤紫色はアントシアニン色素によるものだと考えられてきました。しかし
2019年、名古屋大学の吉田久美教授らの研究によって小豆の赤色はアントシアニンによるものではなく、カテキンとシアニジンが縮環した新規物質であることが発見され「カテキノピラノシアニジン」と命名されています。このレポートの中でカテキノピラノシアニジン(AおよびB)は“単純なアントシアニジンと比較してまったく異なる化学的性質を示す”と紹介されています。
小豆はアントシアニンを含むと考えられたことから、眼精疲労や視力低下予防・内臓脂肪対策に役立つのではないかと考えられてきました。しかしアントシアニジン(アントシアニン)とは異なる化学的性質であると報告されたこともあり、アントシアニン類に期待されている働きが得られるかは不明瞭な部分があるようです。とは言えカテキノピラノシアニジンはカテキンとシアニジンの化合物ですし、小豆はフラボノールなど抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富であることがわかっています。フリーラジカル/酸化ストレスを軽減するという面から様々な健康メリットが期待できる点に変わりは無いでしょう。
小豆の煮汁や小豆茶・あずき水が長い間女性に支持されている理由として“むくみ改善に高い効果が期待できること”が挙げられます。近年はダイエット効果や抗酸化作用によるアンチエイジング効果なども報じられ、女性の美しさを支えてくれる存在としても注目されています。
小豆は食材としてもカリウムを豊富に含み、利尿効果の高い食材として取り入れられています。この小豆に豊富に含まれているカリウムはナトリウムと対になって働くミネラルで、体内の水分バランスにも関係しています。ナトリウム濃度を一定に保つために私達の体は水分を取り込む仕組みがありますが、カリウムは多すぎるナトリウムの排出を促す働きがあるためナトリウム濃度を保つために蓄えていた水分の排出にも繋がるのです。このためカリウムの補給はむくみの緩和や高血圧予防などに役立つと考えられています。
ちなみに小豆(豆)100gあたりのカリウム含有量は乾燥状態1500mg、茹で小豆で460mgとなっています。お茶として浸出した部分のカリウム量はこれよりも減少しますが、それでも健康茶・ハーブティーの中ではカリウム補給源としてトップクラスに入るのではないかと言われるほど。加えて小豆の独特な渋み(苦味)の元となっているサポニン水分代謝を整える働きがあり、利尿作用を持つのではないかと考えられています。カリウム自体にも若干の利尿作用がありますが、どちらかと言えば塩分濃度の高い、しょっぱいものを食べた際などの調節役。対してサポニンは体内の巡り(循環機能)を高めることが得意なのではないかという声もありますよ。
小豆は両成分を豊富に含むことから、体内の水分代謝を整えてむくみ対策に役立つ食材として親しまれてきたのかもしれません。おばあちゃんの知恵袋でも「むくみにあずきの煮汁」が使われ続けてきたのは、漢方における効能のほか経験的な部分もあったのでしょう。むくみ対策についての有効性についても民間療法の域を出ないものではありますが、日本人の場合は古くから先祖が取り入れてきた食材であるという安心感がありますね。
豆として小豆そのものを食べる場合は食物繊維の補給源として優れた食材と言えます。しかし小豆に含まれている食物繊維は大半が水に溶けにくい性質のある“不溶性食物繊維”ですから、小豆茶やあずき水など飲料(浸出液)として飲む場合はさほどの量は期待できません。小豆茶を飲むとお通じが良くなると言われるのはサポニンの緩下作用によって便が柔らかくなり、スムーズに排泄しやすい状態になることが大きいでしょう。
サポニンは過酸化脂質の生成を抑制することで肝臓の負担を減らす働きもあります。結果として肝機能の向上=肝臓の解毒力を高める事になりますから、老廃物や有害物質の分解を促すことに繋がります。加えて小豆には血液をサラサラに保つ抗酸化物質、塩分排出を促すカリウムなどが含まれているため腎機能のサポートとしても役立つとされています。肝臓と腎臓どちらも老廃物の分解・排出に関わる臓器ですから、デトックス力向上にも効果が期待できます。
むくみ改善やデトックス効果以外に、小豆にはより直接的な肥満予防効果が期待されています。小豆に含まれているサポニンやカテキンには血糖値の上昇を抑える働きを持つ可能性が報告されており、血糖値の変動が緩やかになることでインススリン分泌が減る=血中の糖分を脂肪として蓄えにくくなると考えられています。また小豆の2011年に『International Journal of Molecular Sciences』に掲載された中国の研究では、小豆のエタノール抽出物にαグルコシダーゼ阻害作用が見られたことも報告されています。まだ小豆・小豆茶の有効性について断定できる段階ではありませんが、血糖値コントロールの手助けをしてくれる可能性はあると言えるでしょう。
加えてカテキンには体脂肪を燃焼させる働きなども報告されていますし、サポニンには脂質の吸収を抑制する働きが期待されています。このため食事前に小豆茶を飲むことで食べたものを脂肪として吸収しにくくなる・運動時に体脂肪を燃えやすくするなどの働きでダイエットをサポートしてくれると考えられています。また間接的にではありますが抗酸化作用・血液サラサラ効果などから代謝アップも期待できます。
カテキングルコシドを筆頭にポリフェノール類など抗酸化物質を多く含む小豆茶は、肌の酸化を抑制することでシワ・たるみなどを予防するアンチエイジングティーとしても役立ってくれます。メラニン色素は紫外線などの影響によって活性酸素が生じることで生成されますから、内側からの紫外線対策・シミ予防としても役立ってくれるでしょう。
貧血の改善や血行促進効果から肌のくすみの改善・透明度アップにも効果が期待されていますし、酸素と栄養がお肌の隅々まで行き渡ることで新陳代謝向上(ターンオーバー正常化)や乾燥肌改善などにも繋がります。出来てしまったシミの改善を促す働きも期待できるでしょう。ビタミンCが豊富に含まれている柿の葉茶で割ったり、美白効果が期待できるクコの実とブレンドすると相乗効果が期待できます。
ペットボトル飲料やお湯を注ぐだけで出来るティーパックも販売されていますが、スーパーなどの豆コーナーで販売されている小豆を使って小豆茶を自作することも出来ます。やや手間はかかりますが、毎日継続して飲みたい場合はコスパがかなり良くなりますし、炒り方などで好みの味を作れるのも魅力ですね。
乾燥小豆を水でよく洗い、水気を拭き取った後フライパンなどで乾煎りします。乾煎りする時間は5分~10分以下くらい、香ばしさを重視するか小豆の風味を重視するか、お好みに合わせて調節してください。オーブンで焼くなどの方法もありますが、概ね焦げ付かせず表面の黒っぽさが増す程度が目安とされています。炒った小豆は熱をとって密閉容器に入れておけば1週間位保存できます。大量に作ってストックしたい場合は冷凍保存すると良いそう。
この炒り小豆を煮出せばお茶として飲める状態になります。煮出し時間については10分程度~30分以上とするものまでかなり差があります。こちらもお好みに合わせて調節するようにしてください。小豆の量はカップ一杯分に対して大さじ1~2杯位が目安です。茶葉のようにお湯を注いで蒸らすだけではほとんど浸出されないので注意しましょう。
※渋みが苦手な方は炒る前に水に晒すことでエグみ成分であるサポニンを抜くことが出来ますが、晒しすぎるとサポニンの作用が期待できなくなるため注意が必要です。煮出す際にアクをこまめにとるようにすると同様に渋みを緩和させることが出来ます。サポニンの摂り過ぎは甲状腺疾患のリスクを高める可能性がありますので、水には晒さない・短時間だけ晒すようにし、しっかりとアクを取るようにすると良いかもしれません。
あずき水は小豆を綺麗に洗い、小豆1gに対して15mlの水を加えて(小豆のグラム数×15ml)10時間以上漬け置きます。こちらは日持ちがせず1日(24時間)以内に飲み切る必要がありますので、一度に作れる量は小豆30g(450ml)~40g(600ml)分程度が良いでしょう。10時間経ったら小豆と水をそのまま火にかけ強火で2~3分沸騰させます。その後は弱~中火に切り替え、アクを取りながら更に30分程度煮詰めます。出来上がったものは冷まし、冷蔵庫で保存します。ちなみに韓国スターが痩せたダイエット法として「あずき水ダイエット」と呼ばれている方法は、食事の30分前にコップ一杯(150ml~200ml)ずつ、計3回これを飲むというもの。
小豆茶・あずき水は両方共、傷みやすいため浸出したものは日持ちがしません。
またあずき水は“炒り”の工程が無いため小豆茶よりも味にクセが強い点も難点として挙げられます。「満腹感が得られるのではなく、不味さで食欲がなくなるだけでは?」という方もいるほど。面倒臭さと味の問題から一度作ってやめてしまう方も多いようです。製法的にも見て“小豆茶”と“あずき水”にさほど成分差があるとは考えにくいので、味の問題が気になるようであれば小豆茶・毎回に煮出すのは面倒という場合であればあずき水など好みや時間などで使い分けてください。
食物繊維や鉄分などは浸出させた水分ではなく出がらし(小豆部分)に多く残っていますから、栄養成分をしっかり摂りたいという場合は残った豆部分をご飯やスープなどに混ぜて食べる・あずき水の方法で煮た後にミキサーにかけてお粥状にするなどすると良いでしょう。ただしカロリーも高くなりますので、ダイエット目的の場合などは水分のみを飲むようにした方が無難です。
小豆に含まれているサポニンは界面活性作用があり、脂性汚れを浮かび上がらせてくれます。加えて食物繊維がスクラブのように汚れをかき出す役割を果たしてくれること・ナイアシンには肌代謝促進効果が期待できることなどから、毛穴よごれや角栓除去・保湿・肌のキメ向上などに役立つとしてパックに利用されています。小豆パックの方法はは小豆粉を水でペースト状になるように練り、肌に塗って数分置いた後淡い流すだけ。乾燥が気になる場合はキャリアオイルやヨーグルトで作ると良いようです。
小豆の飲食以外の活用方法としてメジャーなのがホットパック(カイロ)による温熱療法。小豆は優れた吸湿放湿性があるため電子レンジなどで温めると内部の水分がじんわりと蒸気を出し、じんわりと体を温めう湿熱効果をもたらしてくれます。また、ホットパックとして利用されることが多いですが、冷蔵庫で冷やすと冷却アイテムとしても利用することが出来ます。市販されている保冷剤ほどキンキンには冷えませんし水滴が付いたりもしないので、夏場の快眠用枕などに活用してみてください。
ちなみに小豆を使用したホットパックは繰り返し使えるエコアイテムとして商品化されているものもありますが、布を好きな大きさに縫って小豆を入れることでアイピロー・お腹用・肩用など目的と自分の体型に合ったオリジナル小豆カイロもしくは保冷剤を作ることも出来ます。縫い物をしなくても市販のお茶パックなどに小豆を入れてレンジで温める→アイピローや腹巻きに乗せるという方法もあります。中途半端に余った小豆や賞味期限の切れてしまった小豆などで試してみてはいかがでしょうか。
Adzuki Beans: Nutrition, Benefits and How to Cook Them/A Determination of Potential α-Glucosidase Inhibitors from Azuki Beans (Vigna angularis)/Suppressive effect of extruded adzuki beans (Vigna angularis) on hyperglycemia after sucrose loading in rats
【小豆茶/あずき水】<br />健康茶に期待される効果効能はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アンジェリカルート<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ヨーロッパでは薬用ハーブ・食材・香料と広く利用されているアンジェリカ。漢方で婦人科系の不調に用いられる当帰の近縁種にあたり、当帰同様に体を温める・ホルモンバランスを整えるなど女性の体を整える働きに優れたハーブとされています。月経トラブルや冷え性の緩和のほか風邪予防・滋養強壮などにも役立ちますし、精油は「不安と力の精油」とも呼ばれるように精神面のサポートととしても利用されています。

日本ではハーブもしくは食材としてよりもアロマテラピーなどで利用される精油(エッセンシャルオイル)原料の一つとして知られているアンジェリカ。ヨーロッパでは葉や茎を香味野菜野菜感覚で食すほか、砂糖漬けにしておやつ感覚で食べる・お菓子の風味付けなどにも利用されていますし、種子はシャルトルーズ酒、ベネディクティーヌ酒などのリキュール類の香り付けにも用いられています。
属名であり通称としてもそのまま使われているアンジェリカ(Angelica)はラテン語で天使を意味しており、種子名のarchangelicaは大天使を意味しています。この名前は疫病が流行った時に大天使ミカエルが薬として利用するように告げた植物であるという伝説が由来になっているそうです。こうした伝説があるように、宗教的な面からもヨーロッパでは古くから悪霊を退ける力を持つ神聖なハーブと考えられていました。薬用・儀礼用として教会など神聖な場所で栽培が行われていたことも伝えられていますし、“Angel glass(天使の草)”や“Holy Spirit Root(精霊の根)”などの別名も付けられています。ちなみに中世では効能の高さから“魔女の霊薬”と呼ばれていたこともあるそうです。
アンジェリカは漢方の生薬として利用される当帰と同列で「女性のための朝鮮ニンジン」と紹介されることもありますが、厳密には当帰は学名Angelica acutilobaで、成分や作用は近いものの別の植物です。アンジェリカの別名を鎧草(ヨロイグサ)としている文献もありますが生薬“白芷(ビャクシ)”の原料として知られるヨロイグサ(Angelica dahurica)は同じセリ科シシウド属ですが別種のため注意が必要です。ちなみに健康野菜や青汁の原料として知られる明日葉(Angelica keiskei)も同属植物です。
ハーブティーとしてアンジェリカルートはやや飲みにくい部類に属します。香りにも独特のスパイシーさがありますし、味もどこか薬臭いような苦味があり「体に良いと思って買ったけど口に合わなくて…」と断念される方もいらっしゃるようです。初めての場合は試飲してからの購入がおすすめですが、専門店以外ではあまり流通していないハーブでもあります。買ってしまったものの飲みにくい場合にはハチミツや黒砂糖など甘みを加える、他のハーブティーを入れる時の隠し味程度に少量ずつブレンドするなどの方法を試してみてください。
アンジェリカに含まれているクマリン(フロクマリン)には血液・リンパ液などの体液循環を促進する働きがあります。このためアンジェリカルートティーは体を温める働きがあるお茶として冷え性の緩和に有効とされていますし、血行不良から起こる肩こり・腰痛などの緩和に対しても効果が期待されています。
血液だけではなくリンパ液の循環にも役立つためむくみ緩和にも利用できます。血行不良による冷えが気になる場合はカモミールやエゾウコギ、むくみが気になるときはダンデライオン(タンポポ茶)やバードック(ごぼう茶)とブレンドして利用するのもオススメです。
アンジェリカや当帰などシシウド属の幾つかの植物はフィトエストロゲン(植物性ホルモン)成分を含み、女性ホルモンの一つ「エストロゲン」の分泌を調節しホルモンバランスを整えるとされています。東西ともに古くから女性特有の症状緩和に利用されていたのはこのエストロゲン様作用と、血行を促し体を温める働きに優れていたためと考えられています。
フィトエストロゲンは体の中で合成・分泌される本来のエストロゲンをサポートしてくれますが、人本来のエストロゲンよりも作用が弱いためエストロゲン過剰の場合には全体的なエストロゲンの影響を弱めるという働きも持ち合わせています。そのためエストロゲン分泌が低下することで起こる更年期障害の緩和を始め、原因がエストロゲン過多・不足どちらとも考えられる月経不順やPMS(月経前症候群)などの改善にも有効とされています。
ホルモンバランスを整えると同時に血行促進作用などもあるため、アンジェリカを継続して摂取し続けることで子宮強壮にも役立つとされています。無月経や月経困難症などの月経トラブルをはじめ、女性ホルモンバランスの乱れによって起こる様々な不調の根本改善としても期待されています。また女性の体を整える妊活サポート用としても取り入れられています。
血液・リンパ液など体内の“巡り”を整える働きがあることから、アンジェリカルートティーは骨盤周りの血行不良や冷えから起こる生理痛の緩和にも利用されています。骨盤内の血行がよくなることで月経期間が長引いてしまう場合などにも良いと言われています。鎮痙作用や鎮痛作用などもあるとされていますので、より直接的な「痛み」の緩和にも効果が期待できるでしょう。
PMS(月経前症候群)の代表症状にも数えられる、生理前の腰痛・下腹部痛や肩こりなどもホルモンバランスや自律神経系の乱れによって血行が滞ることが主な原因とされています。血行を促す働きとホルモンバランスを整える働きのあるアンジェリカは、生理前に起こる子宮周り以外の痛みや重苦しさの緩和にも役立ってくれるでしょう。PMSや生理痛緩和用としてはよくチェストツリーと組み合わせて利用されています。
アンジェリカに含まれる苦味質や精油成分には胃液・胆汁分泌促進作用を持つものが含まれています。そのため食欲不振や吐き気・消化不良などの胃腸トラブルに対しても役立つと考えられており、血行促進作用も内蔵までしっかりと血液を行き渡らせることで内臓機能の向上、冷えによって起こる腹痛や下痢などの緩和に役立ちます。
消化吸収を高めること・体を温めて体本来の機能を取り戻すサポートをすると考えられることから、強壮・体力低下時の回復用としても利用されています。ヨーロッパの民間療法やハーブ療法では、アンジェリカのチンキ剤は滋養強壮用として利用されています。
体を温める作用が強いアンジェリカは風邪の初期症状ケアや発熱時などにも利用することが出来ます。体を温める働きも基礎体温低下を防いで免疫力向上に役立つと考えられますし、含まれている精油成分のいつくかにも免疫化粒作用が期待されています。また発汗・利尿作用があるとする説もあり、解熱や毒素排出促進に対しても役立つと言われています。
そのほか鎮痙作用と去痰作用があることから、喘息や気管支炎などの緩和や痰が絡むときにも良いとされています。気管支炎など呼吸器系の不調にはリコリス(甘草)、抗炎症・抗アレルギー作用が期待できるエキナセアなどとのブレンドがよく利用されています。
アンジェリカルートの香りは鎮静作用があるとされています。血行促進作用によって体を温める働きと相乗して副交感神経の活性化に役立ち、不眠の緩和などにも有効と考えられています。ヨーロッパではお茶を飲む以外に安眠をサポートする存在としてハーブピローやベットサイドポプリなどにも活用されているようです。
アンジェリカの茶剤(ハーブティー)を飲むとアルコールを飲みたくなくなる・受け付けなくなると言われておりり、アルコール依存症の治療に取り入れられているようです。
アンジェリカは入浴剤や化粧水として利用することで肌を清潔に保ちニキビの予防改善に良い、肌荒れや痒みの緩和に役立つ、皮膚の新陳代謝を促す働きなどがあると言われています。しかし浸剤(ハーブティー)であっても精油であっても皮膚刺激が高いため、スキンケア用としてはあまり利用されません。
かた古い時代には目薬(点眼液)として疲れ目などの緩和に利用されていましたが、経験や資格がない方がアンジェリカを浸出したものを目に入れると刺激や雑菌などによって症状を悪化させる危険性があります。我流での使用は避けたほうが良いでしょう。
アンジェリカルートの精油はは皮膚刺激が強いため、マッサージやスキンケアなど皮膚へ直接付けることは控えたほうが無難です。精油の経口摂取(飲用など)は出来ません。
アンジェリカは“不安と力の精油”とも呼ばれている存在で、不安に苛まれた時や、打たれ強さが欲しい時などに適した精油とされています。スパイシー系の香りですが鎮静作用が高くストレスや神経疲労の緩和に効果が期待されています。真面目な方や理想が高い方などが頑張りすぎて疲れてしまった時などにも役立ってくれます。
副交感神経の活性化作用もあるため、自律神経の乱れや不眠気味の時にも有効とされています。また過去の嫌な思い出の影響を抑える・マイナス思考に陥った時などにも良いとされていますので、過去の失敗や将来への不安などがグルグルと渦巻いて寝付けないような場合にも力を貸してくれるでしょう。
基本的には精油もハーブティーと同様に、体を温める働きや発汗・利用作用、抗ウィルス作用による風邪やインフルエンザ予防、去痰作用などからアレルギー性の呼吸器不調の緩和などに役立つとされています。エストロゲン様・ホルモンバランス調整作用から女性特有の不調緩和にも有効とされています。
アンジェリカルート<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>大麦若葉<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>青汁などの原料として知られる大麦若葉(大麦の若い芽)はSOD様酵素などの抗酸化物質をはじめビタミン・ミネラル・アミノ酸・食物繊維など幅広い栄養成分を含む健康食材です。毎日の栄養補給源として疲労回復や貧血・血行不良の改善、ストレス緩和、免疫力向上、生活習慣病予防、美肌作りや紫外線ケアなど様々な効果が期待されていますし、抹茶のような風味で飲みやすいこともあり老若男女問わず様々な方に親しまれています。

青汁・緑汁の原材料の1つとしても知られている大麦若葉。一説では青汁の原材料の50%以上を占めていると言われるほどの存在です。大麦若葉と表記されると麦茶やビールの原料とは別種の植物のように感じますが、大麦若葉という呼び名は稲穂を付ける前・20~30cm程度に生育した状態で摘み取った「大麦の若い葉」を略したものです。ちなみに緑黄色野菜の一つに大麦若葉を数えることもあるようですが、そのまま野菜感覚で食べることはありませんし葉の状態で販売されることもほとんどありません。
大麦自体は新石器時代(約1万年前)には既に栽培が行われていたほど歴史が古くい穀物です。メソポタミア文明やエジプト文明では大麦粉や麦芽を使ってパンやビールの製造も行われており、食基盤を支える存在であったと考えられています。日本にも小麦よりも早い3世紀頃には伝来していたと考えられていますし、奈良時代には全国で栽培も行われていました。平安時代ころからは麦茶などを飲む習慣もあったことが認められています。
ただし古い時代から近世に至るまで大麦は穀物としての利用もしくは種子を発芽させた麦芽を加工することが目的であり、若葉状態のもの摘み取って食すことはほとんど無かったでしょう。穂を付ける前の若葉に大麦(種子)には含まれていない成分があり、非常に栄養価の高い存在であると分かったのは近年になってからのことです。
大麦若葉が注目を浴びたきっかけと言えるのが「不味い、もう一杯!」のCMなどで健康飲料としてケールを主体とした“青汁”の知名度は高まっていたものの、その風味から苦手意識を持つ方が多かったということ。そこでケールよりも栄養価という点では若干劣るものの、緑茶や抹茶などに近い飲みやすい風味を持つ大麦若葉を使った「美味しい青汁」が開発・発売されます。
健康飲料として注目されていた青汁の原料として利用されていたことで、大麦若葉が現代人に不足しがちな栄養素を補えるだけではなく、抗酸化作用を持つSOD様酵素が含まれることから活習慣病予防などの健康維持・肌(外見)の若々しさ維持などにも役立つ食材として広く認知されるようになったと考えられます。
大麦若葉茶は便宜上“茶”と呼んでいますが、粉末化した大麦若葉を水で溶いたもののことを指します。煎じたり熱湯を注いで蒸らすなど通常の“お茶”のような浸出は行いませんので、厳密にはお茶というよりも青汁の一種と言ったほうが良い存在かもしれません。しかし抹茶などの粉茶が海外からも注目を集めているように、大麦若葉茶も粉末化したものを丸ごと利用することで栄養成分を余すところ無く摂取できるというメリットがあります。最近はスムージーに加えたり、パンやクッキーなどに抹茶粉感覚で利用する・ヨモギの代わりに草餅などを作るなど大麦若葉粉を活用する方も増えているようです。
大麦若葉はビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維などを豊富に含んでおり、栄養補給源として非常に優れた食材として評価されています。偏りがちな栄養成分のバランスを整えるだけではなく、夏バテなどによって食欲がない時の栄養補給源としても役立ってくれるでしょう。ビタミンやミネラル不足で起こる疲労感や倦怠感の緩和にも効果が期待できます。
代謝を助ける働きのあるビタミンB群やマグネシウムなどのミネラルも豊富ですので、乳酸などの代謝を促進することで疲労回復にも役立ちます。また大麦若葉に含まれているオクタコサノール(オクタコシルアルコール)という飽和一価アルコールには糖の一時保存であるグリコーゲンからのエネルギー転換をサポートする働きがあり、スタミナ・持久力の向上に役立つとされています。
鉄分や亜鉛などの造血に関わるミネラル、赤血球の合成をサポートする葉酸などが大麦若葉には豊富に含まれています。また植物性鉄分(非ヘム鉄)の吸収を高める働きのあるビタミンも含まれていますし、葉を粉末化したものを溶いて飲む形のため茶葉に鉄分が残ってしまうこともありません。そのため効率的に貧血の予防や改善をサポートしてくれる存在と言えるでしょう。
また補酵素としてタンパク質合成や代謝促進に役立つ亜鉛やマグネシウムなどの働きによって代謝向上効果が期待できます。そのほかマグネシウムには血液やリンパ液の循環をサポートする働きもあり、ビタミンCなどの抗酸化物質による血液サラサラ効果と合わせて血液循環を整えてくれるでしょう。
造血・代謝・血流をサポートする成分が含まれていますので冷え性の改善にも効果が期待できますし、血行不良による肩こり・腰痛・関節痛などの緩和にも大麦若葉は有効と考えられています。
大麦若葉はキャベツの約10倍とも言われるほど食物繊維を豊富に含んでいます。含有食物繊維の大半を占める不溶性食物繊維の働きによって便の量を増やし腸の蠕動運動を促進する働きが期待できますし、血行が良くなることからも腸の機能向上が期待できます。また大麦若葉の緑色の色素成分「葉緑素(クロロフィル)」は食物繊維の1/5000と分子構造が小さいため小腸の絨毛の奥に溜まった老廃物・有害物質を絡めとることで便通改善・腸内環境改善に役立つとされています。
ナトリウム排出を促すことで余分な水分を排出させる働きのあるカリウム、血液・リンパ循環を整えたりカリウムの働きをサポートするマグネシウムも含まれていますから、むくみの改善にも役立ってくれるでしょう。便通改善と合わせてデトックス効果も期待できます。
大麦若葉はカルシウムが豊富で、カルシウムがしっかりと骨に定着するようサポートしてくれるビタミンKも同時に摂取することが出来ます。またビタミンCもコラーゲンの生成を促す働きがあることから美肌作りのイメージが強いかもしれませんが、コラーゲンは肌だけではなく骨の主成分でもあります。
コラーゲンの上にカルシウムが沈着することで骨は形成されており、加齢に伴ってコラーゲン量が減少することでカルシウムを保持できなくなるのも骨粗鬆症の原因の1つと考えられています。このため大麦若葉は歯や骨の密度を高めて丈夫にする働きあると考えられており、育ち盛りのお子様の成長サポートから中高年者の骨粗鬆症予防まで、幅広い年代の骨・歯の健康維持に効果が期待されています。
カルシウムやマグネシウムの不足はイライラ、不安、集中力や記憶力の低下、うつ状態などの精神的不調・神経障害などを引き起こす原因となります。大麦若葉はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル不足を緩和し、ストレスを緩和する際に利用されるビタミンCの補給言としても役立ちますし、オクタコサノールにもストレスに対する耐候性が認められています。これらの様々な相乗して働くことでストレス耐性アップや精神安定に役立つと考えられています。
そのほかに2014年の日本薬学会では大麦若葉エキスに抗ストレス作用がある可能性が示唆されていますし、国際心理生理学会議では大麦若葉の香りに副交感神経の活性化作用が見られたことなども報告されています。まだ確認・解明されていない部分も多くありますが、大麦若葉はビタミンやミネラル補給以外の点からもストレス緩和をサポートする働きが期待されています。
大麦若葉には胎児の細胞分裂に必要とされる葉酸や亜鉛、胎児の骨や歯を作るために必要なカルシウム、妊婦貧血(鉄欠乏性貧血)を防ぐのに必要な鉄分など、妊娠中に意識的に摂取したい栄養素を豊富に含んでいます。また妊娠中に起こりやすい便秘・むくみの緩和に役立つ食物繊維やカリウムなども含んでいるため、母子の健康を維持する食材としても注目されています。妊活として体作りのために取り入れる方も多いようです。
ただし大麦若葉もしくは大麦若葉を主体とした青汁商品は若干のカフェインを含むものなどもありますから、妊娠中に栄養補給として取り入れる場合はマタニティ用として販売されているものを購入するか、メーカー等に問い合わせた上で購入するようにしてください。
緑黄色野菜の一つとも言われる大麦若葉はβ-カロテンを豊富に含んでいます。β-カロテンはビタミンAの前駆体(プロビタミンA)であり、体内でビタミンAに変換されることで目の網膜上にあり光を感知する“ロドプシン”の生成を促してくれます。ロドプシンの合成がスムーズに行われることで、眼精疲労や夜盲症予防に役立つと考えられています。
またビタミンAはロドプシン合成のほか、目などの粘膜を保護している“ムチン”との合成にも欠かせない成分です。そのほか視神経の強化や粘膜保持などに関わるビタミンB群、目の参加を防ぐことで疲労や眼病を予防する抗酸化物質も含まれていますので、目の疲れ・ドライアイの緩和にも役立ってくれるでしょう。
活性酸素の発生源はストレスや紫外線・喫煙から食品添加物や電磁波・大気汚染など様々なことが挙げられていますが、本来活性酸素はそういった要因から私達の体を守るために必要な物質です。体内では活性酸素を抑制する働きのあるSOD酵素(Super Oxide Dismutase=活性酸素除去酵素)も作られられており、活性酸素の有害な面を抑制することでバランスを取り合って作用しています。
しかし加齢に伴ってSOD酵素の合成が減少すると活性酸素が細胞を酸化させることで細胞劣化・死滅を引き起こし、老化現象として表れます。また現代社会では活性酸素の発生源が多く年齢に関わらず活性酸素過多状態となっています。そのため大麦若葉などに含まれているSOD酵素と似た抗酸化作用を持つ成分=SOD様酵素を外側から補給し、細胞やDNAを活性酸素から守ることで体内のあらゆる細胞を守ることが健康維持に役立つと考えられています。
血管内壁に悪玉コレステロールが付着することで血管壁の肥厚化・硬化を引き起こします。大麦若葉に含まれるSOD様酵素やフラボノイドの一種「GIV(グルコシルイソビテキシン)」などの抗酸化物質はは活性酸素を抑制し、活性酸素と脂質が結びついて出来る中性脂肪・悪玉コレステロールなどの増加を防ぐ働きがあります。加えて大麦若葉にはコレステロールの吸収を阻害する働きを持つ食物繊維やオクタコサノールなども含まれていますので、相乗してスムーズな血液循環をサポートし動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞などの予防に役立つと考えられています。
SOD様成分は血圧上昇抑制作用があると考えられていますし、大麦若葉には血圧を上げる原因となるナトリウムの排出を促すカリウムも豊富に含まれていますので、高血圧予防・改善にも効果が期待できるでしょう。そのほかSOD様酵素には血糖値上昇抑制硬化なども報告されており、糖尿病予防や治療に対しての効果も期待されています。
大麦若葉は体内でビタミンAに変換され粘膜を強化することでウィルスの侵入を防ぐ働きが期待できるβ-カロテン、殺菌作用を持つ葉緑素、皮膚や血管の強化に役立ち抵抗力を高める・白血球の機能を強化するビタミンCなど免疫力を高める働きのある成分を幅広く含んでいます。またSOD様酵素などの抗酸化作用も活性酸素による免疫機能の乱れを改善する働きがあると考えられていますから、相乗効果も期待できるでしょう。
免疫機能が整うことに加え、抗酸化作用による血液サラサラ効果、葉緑素などの働きによる毒素排出促進、腸内フローラの改善など様々な働きから、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の緩和にも効果が期待されています。抗炎症作用があるとする説もありますが、体質によっては大麦若葉自体がアレルゲンとなってしまう場合も有りますので、取り入れる場合は体調を確認しつつ少量ずつ飲むようにしてください。
体臭の原因の一つに毛穴から分泌された皮脂の酸化が考えられます。加齢臭も皮膚の常在菌や過酸化脂質によって生成される「ノネナール」などいくつかの原因物質が発表されていますが、いずれも“酸化”を防ぐことで軽減出来ると考えられています。加えて葉緑素(クロロフィル)にも老廃物排泄促進などによる消臭効果や殺菌効果などがあるとされていますから、抗酸化物質と葉緑素を含む大麦若葉も体臭や口臭などの改善効果が期待されています。
大麦若葉には代謝を助けるビタミンB群やマグネシウム・亜鉛などのミネラル、筋肉量アップや脂肪燃焼に役立つアミノ酸などが含まれています。ダイエットを考えた運動や食事などと組み合わせて摂取することでダイエット効果をおり高めてくれる働きが期待できます。
またダイエット中は通常時以上に栄養バランスが偏りやすいと言われています。大麦若葉には不足しがちなミネラル・食物繊維・葉緑素・カリウムなどが含まれていますから、ダイエット中に起こりやすい貧血や便秘・むくみなどを予防して健康的なダイエットをサポートしてくれるでしょう。食物繊維量が多いので空腹感の軽減や満腹感の維持など、食べ過ぎ防止にも役立ってくれます。
活性酸素は肌細胞を劣化させてシワやたるみなどを引き起こしますし、ターンオーバーが乱れることで角質化やゴワつきの原因ともなります。SOD様酵素やフラボノイドなどの抗酸化成分を豊富に含み、抗酸化・美肌に相乗効果を発揮するとされるビタミンACE(※ビタミンAはβ-カロテン)をまとめて摂取できる存在でもある大麦若葉は肌など外見のアンチエイジングに対しても高い効果が期待されています。
抗酸化成分による活性酸素抑制だけではなく、メラニン色素生成阻害作用のあるビタミンCを豊富に含んでいますから「飲む紫外線ケア」としてシミ等が気になる場合にも役立ってくれるでしょう。
抗酸化(アンチエイジング)という点以外にも、大麦若葉には肌の原料となるアミノ酸やタンパク質合成を助ける亜鉛・コラーゲン生成を促すビタミンC・過酸化脂質の分解を行うビタミンB2など綺麗な肌を維持するために必要な栄養成分が幅広く含まれています。葉緑素による殺菌・デトックス効果や便通改善効果などと合わせてニキビ・肌荒れの予防にも効果が期待できますし、血液循環がよくなることでくすみ改善による肌の透明感アップ・ターンオーバー促進などにも役立ってくれるでしょう。
大麦若葉は幅広い成分を含むため、多方面から美肌にアプローチを掛けてくれる存在であると考えられています。またビタミンB2や亜鉛などには皮膚・髪・爪などの合成をサポートする働きもありますし、亜鉛は抜け毛予防効果が期待されている成分でも有ります。肌だけではなく髪や爪などもツヤのある健やかな状態へ導いてくれるでしょう。
大麦若葉<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>麦茶(大麦茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本の国民的飲料と言えるほど身近なお茶「麦茶」。カフェインなどの刺激物を含まず誰でも飲める優しいお茶として親しまれてきた存在ですが、近年は高い抗酸化作用を持つ“Pクマル酸”や、血液サラサラ効果が報告されている“アルキルピラジン”などを含むこと、ミュータンス菌の活動を抑制し虫歯予防に役立つ可能性なども報告されており、健康維持に役立つお茶としても注目されるようになりました。

日本人にとっては緑茶(日本茶)と同等もしくはそれ以上に身近な存在の麦茶。ご自宅で手軽に作れるお茶として冷蔵庫に麦茶などが常備されているご家庭も多いかと思いますし、特に夏の飲み物として子ども時代・夏休みなどを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。麦茶の原料は水溶性食物繊維が多く血糖値上昇抑制やダイエット・腸内フローラ改善などの働きで注目されている“麦ごはん(麦飯)”の麦と同じ「大麦」です。お茶としてよく比較されるハトムギとは同じイネ科でもやや離れた種となります。
大麦は栽培の歴史が非常に古く、1万年ほど前の新石器時代には既にメソポタミア文明が栄えた地域で栽培が行われていたことが分かっています。紀元前4000年代にはメソポタミアで麦芽を発酵させたビール作りが行われており、古代エジプト文明でも大麦を使ったパンやビールなどが食生活の中心だった事が分かっています。ヨーロッパでも小麦が定着するまで、大麦は主食として重要な位置を占めていました。食用以外に古代ギリシアの医師ヒポクラテスは発芽大麦を煎じた汁を利尿剤として利用したと言われています。この煎じ汁はギリシア語で脱穀を表す”ptisane”と命名され、ハーブティーを意味するフランス語”tisane(ティザーヌ)”の語源となったと言われています。
日本への大麦伝来は3世紀頃(弥生時代)で、小麦よりも1世紀くらい伝来が早かったと推測されています。奈良時代には日本各地で栽培が既に行われており、平安自体には“麦茶”としても利用されるようになります。現代では麦茶は庶民派の飲みものの代表格ですが、平安~室町時代頃までは麦茶は貴族・戦国武将などの富裕層向けの飲み物だったようです。江戸時代になると“麦茶売り”や麦茶の専門店である“麦湯店”などが登場し、初夏に収穫された採れたての麦を麦を焙煎したも麦茶が夏の風物詩の一つとして定着するようになります。
家庭で入り麦を購入して麦茶を作るようになったのは明治時代、ティーパック麦茶や水出し麦茶が販売されたのは昭和40年頃と比較的最近のことになります。身近すぎる存在である麦茶は「赤ちゃんからお年寄りまで飲める」くらいしかメリットが無いと思われがちな存在ですが、近年はミネラル補給源や内側からの紫外線対策・血液サラサラ効果・ストレス緩和・虫歯予防などに役立つオールマイティーな健康飲料として存在が見直されつつあります。カフェインなどの刺激物質も含まず、摂取量や期間などを気にせずに誰でも飲めるというのも嬉しいポイントですね。近年は種子には含まれない栄養成分を含む大麦の若い葉も、青汁などの健康食品を支える存在として親しまれています。
麦茶の香ばしい香りの元である芳香成分「アルキルピラジン類」には血液流動性向上作用=血液の流れを良くする働きがあることがカゴメ株式会社総合研究所によって発表されています。この実験では水(ミネラルウォーター)を飲んだ方は血液流動性が変化しなかったのに対し、麦茶(六条麦茶)を飲用した被験者は飲用後90分後まで血液流動性の有意な向上が見られたことが報告されています。
この研究発表から血液サラサラ効果によって、血液循環の改善・血栓予防などに有効であると考えられています。また中性脂肪やコレステロール低下、血圧効果作用などがあるとされるGABA(γーアミノ酪酸)も麦茶には含まれていますから、ピラジンと相乗して高血圧や動脈硬化などの予防についても効果が期待されています。
麦茶に含まれているGABAは降圧作用などのほかに、興奮性神経伝達物質の活動を抑え副交感神経を活発化させる働きがあります。アミノ酸の一種で様々な食材からも摂取することが出来ますが、少量ずつこまめに麦茶からも補給することでストレス緩和・ストレス耐性アップが期待できるでしょう。
またGABAは神経の興奮を抑制し副交感神経を活発化させることで、体をリラックスや眠りに適した状態へと導いてくれます。麦茶はカフェインを含んでいませんから、タイミングを気にせずに就寝前であっても摂取できるのも嬉しいですね。不眠対策としてカモミールなどのハーブとブレンドすると相乗効果が期待できます。
健康な場合であれば胃液から胃を保護する機能が働いていますが、ストレスを受けると保護機能低下し胃が酸で溶かされることで胃痛・胃潰瘍が引き起こされます。麦茶は胃粘膜を保護する働きがあるとされていますし、ストレスの緩和に役立つGABAも含まれているため相乗して胃痛緩和や胃潰瘍予防などに役立つと考えられています。大麦抽出物はストレス性胃潰瘍の予防に対する有効性も報告されています。
ストレス性による胃のトラブルとして、特に空腹時に痛みを感じやすいと言われています。少量ずつものを食べるようにする(胃痛を感じる前に食物を胃に入れる)と良いと言われますが、学校や職場ではなにかと難しいと思いますので、水分補給がてらこまめに麦茶を飲むようにしてみると良いでしょう。
夏バテを起こす原因は様々にありますが、汗などで水分が排出されることで血液の流れが悪くなることも原因の一つとして考えられます。水分補給も必要ですが、単に水分だけを摂るよりも血液をサラサラにする働きがあるアルキルピラジン類が含まれている麦茶を摂取したほうが夏バテの予防や回復促進により効果的であると考えられています。
また中医学(漢方)的な考え方で麦茶は“陰性”と呼ばれる体を冷やす働きがある食品に分類されており、火照った体を冷ます・体内にこもった熱を冷ます働きがありとされています。涼しさを感じることで精神的なぐったり感の緩和などにも役立ってくれそうです。
ただし麦茶に限らず水分だけを大量に摂取していると血液流のナトリウム濃度が減少し“低ナトリウム血症”を引き起こす危険性があります。症状は軽いもので倦怠感・頭痛・吐き気など、重度になると痙攣や意識障害などが挙げられており、低ナトリウム血症は熱中症の主原因の一つともされています。
汗を沢山かいたと感じる時などは血中ナトリウム濃度が下がり過ぎないように一摘み「お塩」を入れて飲むようにするしましょう。水分補給は“少しずつこまめに”行うことを心がけてください。
麦茶には強力な抗酸化作用を持つ「Pクマル酸」という成分が含まれていることが報告されています。Pクマル酸はアントシアニンに存在する酸の一つで、毒性の強く発がん性物質とされるペルオキシナイトライトに対しても高い消去作用があることが報告されています。
活性酸素の働きを抑えることで酸化による体のサビつきを抑える=老化予防や生活習慣病の予防に役立つほか、ガン予防に対しても桜花が期待されています。もちろん肌に対しても抗酸化作用が期待できますから、シワ・たるみ・肌のゴワつきなどの予防、紫外線対策やシミ予防などにも役立ってくれるでしょう。
麦茶には利尿作用を持つカリウムが含まれています。カリウム含有量自体は際立って多くないものの、アルキルピラジンやGABAによる血液循環促進作用と複合することで、むくみの緩和にも役立つとされています。カフェインが含まれていませんので夏場に飲んでいても脱水を起こすなどの心配が少なく、自然なむくみ改善が期待できるでしょう。
ただし冷え性でむくみが悪化している方や、水分代謝が悪い方が冷たい麦茶を大量に飲むとむくみを悪化させる可能性もあります。冷え性の方や寒くなるとむくみが悪化するタイプの方であればホットで飲む・水を飲み過ぎるとむくむ方であれば少量ずつ飲む、などご自身の体に合わせた取り入れ方をしてみてください。バードックルート(ごぼう茶)やダンデライオンルート(たんぽぽ茶)などとの相性も良いので、むくみが気になる方はブレンドしての利用もオススメです。
大麦は「麦ごはんダイエット」などで話題になったように、水溶性食物繊維を豊富に含む穀類です。水溶性食物繊維は水に溶け出す性質があるため食物繊維補給源としても役立つお茶であると考えられています。ちなみに砕いたものは水溶性食物繊維をほとんど含まないとされていますので、水溶性食物繊維を期待するならば麦粒そのものを利用した麦茶を選ぶようにすると良いようです。
水溶性食物繊維は便の水分量を調節する働きがあるため便秘改善だけではなく軽度の下痢(軟便)の改善にも有効とされていますし、腸内善玉菌の餌となることで腸内フローラのバランスを整える働きもあります。そのほかに血糖値の上昇を抑制する働きも期待できますから、血糖値が気になる方やダイエット中の方は食前20~30分前に麦茶を飲むようにしてみると良いでしょう。
麦茶にはバクテリアの定着を予防する働きがあり、虫歯菌として知られるミュータンス菌の菌膜形成を阻害する働きがあることが報告されています。この事から日常的に麦茶を飲むことで虫歯になりにくいのではないかと考えられています。
とは言っても麦茶で完全に虫歯を予防できるわけではありませんし、着色の可能性もあります。麦茶はあくまでもお茶として飲んで、歯磨きは歯磨きできちんとするようにしましょう。
体を冷やす働きがあることから暑さ負け・夏バテなどの予防に良いとされる一方、血液サラサラ効果によって血液循環が良くなることで麦茶は冷え性に良いという説もあります。これは漢方・薬膳の麦茶には全体的に体を冷やす作用があるとされているのをメインに捉えた場合と、成分的に見るとアルキルピラジンなどの働きで抹消血管の血流が良くなる=末端冷え性の改善に役立つことに重点を置いた差と考えられます。
麦茶は熱を冷ますお茶として飲まれてきましたが、麦茶の保存・飲み方として冷蔵庫でキンキンに冷しておいたもの飲む方が多いことも、より体を冷やす原因となっています。そのため常温もしくはホットで飲めば問題ないと紹介されていることもあるようです。どちらにせよ体を温める働きは期待できませんので全身的な冷え性・低体温の方には適さず、末端冷え性やほてりなど部分的な不快感がある方に適しているでしょう。
体を冷やす作用が心配な方は常温・ホットで飲むことを前提に、ショウガやカモミール・月桃・シナモンなどを加えてハーブ麦茶として飲むようにしてみてください。
麦茶はミネラル豊富な飲みものとして紹介されることもあるようですが、日本食品標準成分表の数値としては100gあたり数ミリグラム程度と微量の含有になっています。各メーカー・商品によってミネラル含有量は異なりますが、どちらにせよ「ミネラル補給をたっぷりと補給できる」と言えるほどの量ではありません。
ちなみにミネラル麦茶として販売されているものはミネラルウォーターで作られたもの、もしくは浸出時にミネラル石を利用しているものなどを指します。こちらも通常の麦茶よりはミネラル含有量が高いものの、際立ってミネラルが多いというわけではありません。
ただし麦茶は薬理作用などを持つとされるハーブティーやカフェイン含有量が高い緑茶などと比べ、水代わりに1日1リットル以上飲まれることもあるお茶ですから、毎日ある程度の量を飲むことでミネラル不足緩和には役立つと思われます。麦茶を飲むことでミネラルを補給できるとは考えず、栄養バランスを意識した食事を心がけた上で麦茶を飲むようにしてください。
麦茶は大きく煮出し用として販売されている“丸粒麦”、小分けタイプ(既にティーパックに分けられて販売されているもの)・水出し用として販売されている“挽砕麦”の2タイプに分かれます。
多く流通している挽砕麦タイプの物は文字通り麦を砕いたものをティーパックに詰めていますので浸出が早く、容器にお茶パックと水を注ぐだけで出来るという手軽さがメリットになります。デメリットとしては香りが劣ること、砕く・砕いたまま置いておかれる過程で成分が若干減少していること、なるべく1日以内に飲んだほうが良いとされる痛みやすさなどが挙げられています。
こちらは名前の通り焙煎した麦の粒そのもの。挽砕麦と比べると流通量は多くなく、お店によっては置いていないところもあるかもしれません。手間はかかりますが丸粒の方が香りや味がよく、成分的にも優れていると考えられています。
また粒麦を使う場合は煮出す前にフライパンなどで弱火で炒めてアミノ酸と糖の反応成分である「ピラジン」を増やすことが出来ます。血液サラサラ効果が高まるだけではなく、ピラジンは香ばしい香りの元となる成分でもありますから風味アップにも繋がります。炒め過ぎると揮発して抜けてしまいますので加熱時間は1~2分程度が良いとされています。
麦茶は刺激性のある成分などを含みませんので特に摂取量に決まりはありませんが、1日2リットル以内の摂取が適正量とされています。麦茶にかかわらず水分補給全体に言えることですが、一度に大量に摂取せず100~200mlくらいずつに分け、こまめに飲むようにしましょう。
水出しに比べると煮出しは手間がかかりますが、沸騰の工程を得ることで雑菌が殺菌され日持ちが良くなるというメリットもあります。水出し麦茶の消費期限が1日以内とされているのに対し、煮出し麦茶は2~3日程度に日持ちします。とは言え傷みやすいお茶ですので常温もしくはホットで飲みたい場合でも冷蔵庫で保存したほうが無難です。
麦茶(大麦茶)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>バジル(スイートバジル)<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>料理用ハーブとしてイタリアンなどでもお馴染みのバジル。インド原産のシソ科植物で、古くから様々な用途で利用されてきたため「ハーブの王様」とも呼ばれています。殺菌抗菌作用があるので風邪予防や口内炎対策に、鎮静作用を持つ芳香成分を多く含んでいるため神経疲労の回復や抗鬱効果が期待できますし、ストレス性の不眠や頭痛・胃痛などの緩和にも取り入れられているハーブです。

ハーブというと好き嫌いや使用するしないがハッキリ分かれますが、日本でも多くの人に親しまれている存在と言えるのがバジル。シソ科の植物であり、紫蘇をまろやかにしたような爽やかでクセの少ない風味も受け入れやすかったのかもしれません。乾燥ハーブとして利用するだけではなく、フレッシュハーブはサラダ用としてそのまま食べることも出来ますし、ハーブティーやアトマテラピーなどの民間療法・ハーブ療法にも欠かせない存在。その活用性の広さや薬効から「ハーブの王様」とも呼ばれています。
バジルというとイタリアなどヨーロッパのハーブという印象がありますが、実はインド・熱帯アジア地域が原産。インドでは5000年以上前から神様(クリシュナ神とビシュヌ神)へ捧げる神聖な植物として大切にされていたそうです。現在でもインドの伝統医学であるアーユルヴェーダでバジルは利用されていますし、ヒンドゥー教の宗教儀礼などでも使われているようです。
4000年ほど前にはエジプトへと伝わり、意識をハッキリと覚醒させる働きから冠として利用されたとも言われています。古代ギリシアへ伝播についてはエジプトからという説と、インドからアレキサンダー大王が持ち帰ったとする説があります。英語のバジル(Basil)もイタリア語のバジリコ(Basilico)も語源は王を意味するギリシア語に由来しており、これはバジルが古代ギリシアで王侯貴族の香水や目薬などに利用されたことから“王様の薬草”と呼ばれていたためなのだとか。
16世紀頃になるとバジルはイギリスへも伝えられますし、香料としての精油製造も行われるようになります。17世紀にはアメリカ大陸へも伝播していきますし、香水や飲料・歯磨き粉などの香り付け用(香料)として需要が高まったことで商業的な栽培が各地で行われるようになります。バジルは日本にも江戸時代に中国から伝えられますが、葉をハーブ・生薬として利用するのではなく、水に浸すことでゼリー状になるバジルの種子の特性を活かして目のゴミ取り用としての使用が主だったそう。このことから“メボウキ(目箒)”という和名が付けられました。
ちなみにバジルと呼ばれるもの(メボウキ属)は150種類以上もの品種があります。単にバジルと言った場合は料理用として多く使われるスイートバジル Ocimum basilicumを指すのが一般的です。代表的な他の品種としてはライムバジルやシナモンバジルなどがあります。近年はタイ料理やインド料理などに使われているホーリーバジル(トゥルシー)に生活習慣病予防や免疫力向上効果が見られたことも報告され、日本でも「奇跡のハーブ」として報じられる機会が増えています。
バジルには鎮静作用を持つリナロールや、メチルカビコール(エストラゴール)という芳香成分が含まれています。特にメチルカビコールは非常に強い鎮静作用があり、抗ストレス・抗うつなどの働きもあると考えられています。ただし非常に強い作用を持つとされる一方で、芳香のみを利用した場合の刺激の強いこと・毒性が示唆されていることなどの問題もあります。そのためフレッシュハーブやドライハーブなど、メチルカビコール含有が微量で危険性の少ない“バジルの葉そのもの”をお茶・食材として適切に利用する方が安全性が高いと考えられています。
バジルティーはその強い鎮静・抗鬱・抗ストレス作用から神経疲労・神経過敏・抑鬱・不安などの緩和に有効と考えられています。くよくよと考えこんでしまってマイナス思考から抜け出せない時・自信喪失時などにも、気持ちの切り替えを手助けしてくれると言われています。お疲れモードの時の回復用としても役立ってくれるでしょう。
バジルティーは優れた抗ストレス・鎮静作用が期待できることから不眠対策ティーとしても取り入れられています。疲労やストレスなどで神経が過敏になって寝付けないような場合や、不安や心配事が渦巻いて寝付けないなど、ストレス性の不眠に対して高い効果が期待できると考えられています。
バジルティーは消化を促す働きがあり、脂っこい食事の後や胃もたれ胸焼けなどの改善に役立つとされています。また精神面に対するサポート効果と相乗して、ストレス性の胃痛や胃酸過多・食欲不振・吐き気・腹痛などの緩和にも効果が期待できるでしょう。腹部膨満感や便秘の改善にも役立つと言われています。
体調が悪かったり夏バテなどで食欲が無い時にも適しています。食欲不振や胃もたれ対策としてはペパーミントやレモングラス、ストレス性の胃腸不調であればリンデンフラワーやカモミールなどとブレンドして利用すると良いでしょう。
バジルは殺菌・抗菌作用に優れていることから、風邪や気管支炎などの予防に役立つとされています。またサポニン・タンニン・メチルチャビコールなどの鎮痙作用をもつ成分を微量ずつですが含みますので、咳止めとしても効果が期待できるでしょう。体を温める作用があるとする説もあり、バジルは発汗・解熱用としても利用されています。
神経を刺激し、精神バランスを整える働きがあるとされるバジルは胃腸以外にもストレスに起因する様々な不調緩和に役立つと考えられています、特に頭痛・偏頭痛の緩和に高い効果が期待されており、頭痛ケアとしては精油(アロマテラピー)よりもハーブティーのほうが悪化の心配がなく使用できると言われています。
副腎皮質に作用するとも言われており、ストレス性のアレルギー緩和などにも役立つと考えられています。
スイートバジルの芳香成分には女性ホルモン(エストロゲン様)作用のある「アネトール」や、エストロゲンの分泌を促す働きが期待される「ゲラニオール」が含まれています。これらのの働きによってエストロゲンの分泌促進やホルモンバランスを整える効果が期待できることから、生理痛や月経前症候群(PMS)、更年期障害など女性特有の不調緩和にも役立つと考えられています。
強い鎮痙作用を持つメチルチャビコールが含まれているため子宮収縮を和らげて生理痛を緩和したり、リナロールなど鎮静作用を持つ芳香成分の働きでイライラや落ち込みなどの精神的症状を緩和する働きも期待できます。女性ホルモンのバランスを整える働きと相乗して、女性特有の諸症状緩和に効果が期待できるでしょう。
バジルに含まれているメチルチャビコールは多量に摂取すると毒性があるとされる一方、精神面への働きだけではなく高い抗炎症・抗アレルギー・去痰作用を持つと考えられています。このためバジルは痒みを抑える働きがある、喘息や花粉症の緩和に役立つとするとも言われているようです。
バジルを入浴剤として利用することで、入浴によるリラックス効果と相乗して精神安定・神経疲労回復・不眠緩和などに役立つとされています。また蒸気を吸引することになりますので鼻・喉の乾燥やイガイガ感を和らげたり、風邪予防としても効果が期待できます。
精油の場合は皮膚刺激があり肌の状態や希釈濃度に注意が必要です。またバジルの葉そのものを利用する場合でも微量のメチルチャビコールが皮膚を刺激して炎症を起こす可能性がありますので、はじめは手浴・足浴など皮膚が厚く丈夫な部分のみを浸すなど注意しながら利用したほうが無難でしょう。
殺菌作用が期待できることから、ニキビケアや虫刺され・皮膚感染症のケアなどに有効とされています。ただしこの場合も皮膚刺激を感じる可能性がありますから、肌に対してより穏やかなハーブを利用するか、外用薬として販売されているものを利用したほうが無難でしょう。何らかのこだわりがない場合、外用薬としてのバジル利用はオススメ出来ません。
浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。精油の経口摂取は出来ません。
バジルの精油にはいくつかのケモタイプがありますが、一般的に「バジル」として利用されているのは“バジルct.リナロール”と呼ばれる、リナロールを多く含むケモタイプ精油です。“バジルCTメチルカビコール”はメチルカビコールを多く含むため高い抗アレルギー効果が期待されていますが、同時に毒性もあるため扱いに細心の注意が必要です。下記はリナロールタイプに期待出来る働きを紹介させていただきます。
バジルの精油ハーブよりもよりスパイシーさが強く、疲れた心をリフレッシュさせる・集中力を高めるなどの働きがあるとされています。抗うつ作用がありますのでストレスや不安などを感じて気分が落ち込んでいたり、気力・やる気が出ない時などにも役立ってくれるでしょう。
また脳下垂体や副腎にする刺激作用もあると考えられており、自律神経のバランスを整えることについても効果が期待されています。一般的に利用される“バジル・リナロール”の主成分であるリナロールは優れた鎮静作用を持つ成分ですから、気持ちを落ち着かせたい時や寝付きを良くしたい時などにも有効とされています。
精神面に対してのサポート・自律神経調整に優れた働きが期待できることから、ストレス性の諸症状や自律神経失調に伴う不調(めまい・耳鳴り・頭痛・吐き気・倦怠感など)の緩和に役立つとされています。また消化器系に対しての働きかけもあることから消化不良や腹部膨満感などの胃腸の不調、特に精神面に起因する胃痛や腹痛などの緩和に対して効果が期待できるでしょう。
そのほかに抗菌、発汗解熱作用などもあるとされていますから、風邪予防や呼吸器系の不快感緩和などにも利用されています。若干の通経作用が期待できること・強い鎮痙作用を持つメチルチャビコールという成分を含んでいることから月経不順や生理痛の改善に役立つとする説もあります。
バジル(スイートバジル)<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>杜仲茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>むくみ改善や脂肪蓄積予防・代謝向上などの働きが期待され、ダイエット茶として人気を集めている杜仲茶。ゲニポシド酸には副交感神経を活性化させる働きもあるので、血行促進・冷え改善・ストレス緩和・自律神経のバランスを整えるなどの働きも期待できます。不足しがちなミネラルの補給源としても役立ちますし、生理痛の緩和などにも効果が期待できます。ノンカフェインで毎日いつでも飲めて取り入れやすいのもポイント。
杜仲茶はその名の通り「杜仲(トチュウ)」の木の葉を利用して作ったお茶で、この杜仲という樹木はトチュウ目トチュウ科を構成する唯一の種です。というものトチュウ目の植物が繁栄したのは数千~数百万年前で、氷河期に仲間の植物は絶滅してしまったと考えられています。このため銀杏(イチョウ)やメタセコイヤと並び世界最古の樹木とされ「生きた化石植物」とも呼ばれています。
原産地である中国で杜仲は古くから薬効ある存在として珍重されてきました。中国最古の薬学書とされる『神農本草経』でも老いを防ぐ・精気を増すなどの効能が有り、常用しても副作用の心配がない生薬として上品に分類されています。漢方薬として利用する部位は杜仲の樹皮で、採取量に限りがあることから高級品としても珍重されていたそうです。現在でも杜仲は五大漢方薬(冬虫夏草、人参、鹿茸、芍薬、杜仲)の一つとして中国で大切にされています。
ちなみに「杜仲」という名前の由来と言われている伝説はいくつかありますが、『本草綱目』では樹皮を煎じて常飲していた“杜仲”という人が活力が高まり後に仙人という伝説が記されています。この本の中では杜仲の葉の食べ方なども記載されているのだとか。
日本にも奈良~平安時代頃に中国から生薬として伝来したと考えられています。採取量に限度がある上に輸入に頼っていたため杜仲は非常に高価な存在で、貴族たちに強壮強精剤として珍重されていたようです。江戸時代でもその価値は変わらず富裕層にしか手が届かない存在だったと言われています。
明治時代に試験栽培が行われたこともあるようですが、本格的な栽培が行われるようになったのは昭和50年代とごく最近のことです。桑に代わる作物として長野県で杜仲が注目され、樹皮よりも採取効率の良い杜仲の葉をお茶にすることが発案されます。動物実験では健康維持に役立つ作用があることも報告され健康茶として商品化されました。そのため杜仲茶は日本初の商品であるとも言われています。
1990年頃からは身近な缶・ペットボトル飲料としても販売され、栄養補給や健康・美容面に嬉しい働きが期待できることから健康茶の1つとして定着しました。ゲニポシド酸などの成分の働きが報告されるにつれ、メタボリックシンドローム予防やダイエットをサポートしてくれる働きが期待されるようになり「杜仲茶ダイエット」なども提唱されています。高血圧や生活習慣病が気になる方から、美容・スタイルに気を使う若い女性まで、老若男女問わず多くの方に愛されているお茶と言えるでしょう。ノンカフェインのため妊娠中の方にも支持されています。
杜仲の葉に含まれれてい白い粘液の成分「グッタペルカ」には活性酸素除去作用があり、コレステロールの酸化等で粘ついた血液をサラサラにする働きが期待されています。また杜仲葉配糖体の中でも代表的な成分である「ゲニポシド酸」は副交感神経に作用し、動脈の平滑筋を弛緩させることで血管を広げる働きがあります。
血管内が狭い・血液の粘度が高いなどの問題で、血管壁に対して血液から大きな圧がかかることは血圧を高くする主要因の1つです。血液サラサラ効果が期待できるグッタペルカや血管拡張作用のあるゲニポシド酸を含む杜仲茶を飲用することで高血圧の予防・改善に役立つと考えられています。高血圧から起こるめまいや痺れなどの緩和にも良いとされています。
杜仲茶というと今ではダイエット・美容などの働きが注目されていますが、平成初期までは“滋養豊富なお年寄り向けのお茶”というイメージの方が強かったそうです。滋養強壮に良いと認識されていた根底には鉄・亜鉛・カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルが含まれていることが挙げられます。現在は年齢に関係なく不足しやすいミネラルを補給できるお茶として親しまれていますし、貧血気味の女性にも取り入れられています。
また杜仲葉配糖体(ゲニポシド酸など)の働きによる血行促進作用から、冷え性の緩和にも杜仲茶は役立つと考えられています。血液がスムーズに循環し体温が向上することで内臓機能や免疫力の向上も期待できますから、杜仲茶が滋養強壮に役立つお茶と言われていたのも納得ですね。
ゲニポシド酸は副交感神経を活性化させる働きが期待できますし、杜仲茶は神経伝達物質の生成に関与するミネラルの補給にも役立ちます。そのためストレス耐性を高める働きも期待されており、ストレス性の不良や自律神経の乱れから起こる不調の緩和にも良いと言われています。
杜仲茶はゲニポシド酸やリグナン化合物(ピノジェノール・ジグルコサイド)などを含み、高い抗酸化作用を持つお茶と考えられています。血流を改善することで高血圧や動脈硬化の予防に役立ちますし、ゲニポシド酸は肝機能を高めることでコレステロールや脂肪の低下作用も報告されています。
これらの働きから杜仲茶は生活習慣病の予防効果が期待できる健康茶とされていますし、肝機能を助けることからアルコールをよく飲まれる方の健康維持としても利用されています。老化予防にはローズマリーやカモミール、生活習慣病予防にはプーアル茶や大麦若葉茶などとブレンドして利用すると相乗効果が期待できます。
杜仲茶に含まれている「イリドイド」はポリフェノールやアルカロイドと並んで“食物栄養素”と呼ばれ、様々な健康メリットがあると考えられている存在です。その中には神経細胞の維持や活性化などに対しての働きも報告されており、脳機能を高めて集中力や記憶力向上・認知症の予防などに対しても効果が期待されています。
杜仲茶はイリドイド以外にも血流改善に役立つゲニポシド酸やグッタペルカなどが含まれていますから、脳梗塞等によって発症する脳血管性認知症の予防にも役立つと考えられます。タンニンやリグナンなど抗酸化作用を持つアルカロイド・ポリフェノールも含まれていますし、イリドイドにはAGE(終末糖化産物)値を低下させる抗糖化作用なども報告されていますから、多方面からの認知症予防サポートが期待できます。
杜仲茶にはむくみ緩和に役立つとされるミネラル、カリウムが豊富に含まれています。カリウムはナトリウムとの相互作用で体液バランスを調整している存在で、不足するとナトリウム濃度を避けるため水分が必要以上に溜め込まれてしまいます。カリウムの補給によってミネラルバランスが整えば余剰水分は排泄されるため、むくみも改善します。またゲニポシド酸は腸の蠕動運動を促す働きがあるとされていますから、便秘の改善にも効果が期待できるでしょう。
また杜仲茶にはカリウム以外に、ピノレジノール・ジグルコサイドなど利尿作用を持つとされる成分を含んでいます。これらは尿と一緒に老廃物・有害物質の促進を促す働きもあると言われており、むくみの改善だけではなくデトックス効果もあると言われています。杜仲茶ダイエットなどで「飲んですぐに痩せた」と言われているのは、脂肪燃焼ではなく単にむくみや便秘の改善による減量の場合が多いようです。
独特の風味が気になる場合はコーン茶などとブレンドすると飲みやすくなります。
杜仲茶に含まれる「アスペルロシド」という成分には胆汁酸の分泌促進・古くなった胆汁酸の排出を促進する働きが報告されています。胆汁酸は肝臓での代謝だけではなく、ホルモンのように働いて筋肉・褐色脂肪細胞での代謝を促進する働きがあり、ウォーキング1時間分の脂肪燃焼とも言われるほど高い代謝向上効果が期待されています。ヒトでの実験においてもアスペルロシド摂取による体脂肪・体重減少が報告されています。
また胆汁酸はアメリカで肥満治療などにも取り入れられていることから“痩せるホルモン”とも呼ばれている「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」という消化管ホルモンの分泌促進効果も報告されています。GLP-1は食べ物吸収速度を穏やかにする働きがあり糖質吸収抑制・血糖値上昇抑制効果が報告されている他、満腹中枢を刺激することと消化管移動速度を抑制することで食べ過ぎ防止・食欲抑制効果も期待されています。杜仲茶が食欲抑制に役立つと言われるもの胆汁酸分泌を促すことで、GLP-1の働きを高めるためだと考えられます。
そのほかにもゲニポシド酸は動物実験において血中脂質・内臓脂肪蓄積予防効果、インスリン抵抗性の正常化などの働きが認められていますし、グッタペルカにも余計な脂肪の排泄を促す働きがあるとされています。利尿作用や便秘の改善もデトックスになり、必要以上の脂肪蓄積・代謝低下の予防に繋がります。これらのことから杜仲茶は脂肪蓄積予防・基礎代謝向上・脂肪燃焼促進とダイエットに適した3つの働きが期待できる健康茶として、多くの方に支持されています。ダイエット中のストレス対策としても役立ってくれるでしょう。
不足しがちなミネラルの補給に役立ち、ジグルコサイド・ピノレジノールによる利尿作用やゲニポシド酸による蠕動運動促進作用などによるデットクス効果もあることから、杜仲茶はニキビや肌荒れ予防にも有効と考えられています。ゲニポシド酸による副交感神経活性化もありますから、ストレス性の肌荒れ緩和にも効果が期待できるでしょう。
杜仲茶には抗酸化物質も含まれていますし、近年はイリドイドの抗糖化作用・杜仲葉配糖体にコラーゲンの生成促進作用が報告されたこともあり、肌のアンチエイジングに役立つお茶としても注目されています。血流が改善されればお肌の新陳代謝も高まりますので、くすみやハリの低下が気になる方も改善が期待できるかもしれません。ダイエット&美容のため杜仲茶にレモン汁などを加えてゼラチン(コラーゲン)で固めた“杜仲茶ゼリー”などのレシピも女性に注目されています。
杜仲茶は関節炎やリウマチなどの痛みの緩和にも効果が期待できるお茶と言われています。これは杜仲茶の代表成分と言えるゲニポシド酸やグッタペルカが血管拡張・コレステロール除去などに働きかけることで血液循環が改善し、血行不良から引き起こされる痛み(筋肉痛・関節痛・腰痛・リウマチ・神経痛・生理痛など)の緩和に繋がると考えられるためです。
加えてアルカロイドやタンニンにはより直接的な消炎・鎮痛作用も期待できますから、相乗して“痛み”を和らげると考えられています。高血圧や血行不良以外に起因する痛みの緩和にも効果が期待できます。中国では杜仲を鎮痛剤として利用することが認められているそうです。
GLP-1は食欲を抑えるなどダイエット面で取り上げられることが多いですが、血糖値が高い場合にのみインスリンの分泌を促進するという働きが主な作用です。そのほかに膵臓のβ細胞を増やす働き・摂取した食物の消化管移動速度を抑制する働きなども報告されており、糖尿病予防薬としても利用されています。
杜仲茶に含まれる「アスペルロシド」は胆汁酸を分泌を促進し、胆汁酸はGLP-1というホルモンの分泌を促すと考えられています。そのため杜仲茶にもインスリンの働きを高める・血糖値を降下させる効果が期待され、糖尿病予防にも役立つと考えられています。
何らかの効果を期待して杜仲茶をそのまま入浴剤として利用するというのではなく、お茶を煮だした後に茶葉の再利用として使われることが多いようです。杜仲茶を出した後の茶葉を再び乾燥させ、何パックか分を袋に入れ直して入浴剤にします。杜仲茶風呂はミネラルによる肌のキメ・滑らかさの向上、ビタミンCやタンニンなどによる皮脂分泌抑制作用などの美肌効果も期待できると考えられます。
杜仲茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>緑茶/抹茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>緑茶は抹茶や煎茶など発酵させていないお茶の総称で、日本では最も馴染み深い「茶」と言える存在です。カテキンに非常に高い抗酸化作用が期待できることをはじめ、肥満防止・美肌・免疫力向上など健康にも美容にも様々なメリットがあることが報じられ欧米でも人気が高まっています。日本でも緑茶を健康茶・美容茶として摂り入れる方が増えていますし、ニキビ予防や美白に役立として化粧品など外用利用の面からも支持されています。

日本のソウルドリンクとも言われるほど馴染み深い存在である、緑茶。緑茶の原料は「チャノキ」と呼ばれる常緑樹で、原産地については特定されていませんが、インド~中国南西部辺りと考えられています。主に緑茶の原料として利用されている中国種(C. sinensis var. sinensis)はやや樹高が低く葉も小ぶりで、紅茶の原料として利用されることの多いアッサム種(C. sinensis var. assamica)は樹高が高く葉も大きい特徴があります。このため古い時代は別種の木だと考えられていましたが、現在は同種としてその下位で再分類されています。
収穫したチャノキの葉を加熱(主に蒸し)することで発酵を妨げ乾燥させたお茶(不発酵茶/無発酵茶)の総称が「緑茶」で、抹茶・玉露・煎茶・番茶などが含まれます。また煎茶や番茶などを焙煎した“ほうじ茶”も不発酵茶であることから緑茶に分類されます。そのため日本国内で生産されているお茶の大半は不発酵茶(緑茶)と言えますから、国内は緑茶という言葉は日本茶と同意に使われることもあります。対して紅茶などを発酵茶、熟成を軽く仕上げる烏龍茶などは半発酵茶と呼ばれています。茶の製造法による分類は日本では一般的にこの発酵・半発酵・不発酵の3段階ですが、中国茶はより細かく緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶の6段階に分類しています。
日本に茶が伝わった時期はハッキリとしていません。奈良時代~平安時代頃に中国から伝わったとされています。茶は非常に貴重な存在で、皇族・貴族・高僧など裕福な一部の人以外しか口にできませんでした。また当時の製法は「餅茶」と呼ばれるもので、おそらく発酵茶だったと言われています。
鎌倉時代になると臨済宗開祖の栄西が宋から茶を持ち帰り、茶の製法や効能などを記した茶の専門書『喫茶養生記』を執筆します。この中には蒸して乾燥させた“碾茶”の原型とも言える散茶の製造法が記述されており、粉にしたものにお湯を注ぎ茶筅で泡立てるという現在の「抹茶」に近い飲み方をしていたと言われています。このことから緑茶(不発酵茶)を飲む習慣は鎌倉時代に開始し、戦国時代に爆発的に普及したと考えられています。江戸時代になり一般庶民にも「お茶」を飲む習慣が広まるにつれ、野草茶のようにして乾燥させた茶葉を煎じて飲む方法もとられるようになります。1738年には永谷宗円が煎茶の製法(宇治製法)を編み出し、18世紀後半には現在のものと近い煎茶が全国的に広まりました。
江戸時代後期から戦後まで家庭の飲み物として緑茶が親しまれていましたが、1960年代頃にはジュースやコーヒーなどの缶飲料が登場し、一時期消費は低迷します。1985年に伊藤園が緑茶の缶飲料化に成功し、1990年代にはペットボトル化が行われたことで再び緑茶が日本人の生活に定着します。ギャバロン茶など製法によって特定の成分を多く引きだしたタイプのお茶も作られています。ちなみに現在、緑茶飲料の消費は年間国民1人当たり18リットルとも言われるほど浸透しており、海外の方はコンビニやスーパーで売られているペットボトル緑茶の多さに驚くこともあるそうですよ。
近年では緑茶(抹茶)が“the healthiest beverage on the planet”=地球上で最もヘルシーな飲み物として紹介されたことなどから、日本のスーパーフードとして海外でも注目されています。抗酸化や肥満防止などにも効果が期待できることから美容茶としても人気を集めているのだとか。ただしアメリカでは緑茶特有の青臭ささ苦味があること、味が薄いと感じる人が多いことなどから緑茶に砂糖や蜂蜜を加えたものが「Green tea」として販売されているそう。中国や台湾でもストレートの緑茶ではなく砂糖入りが主流のようです。
緑茶と一口に言っても様々な種類がありますが、健康効果を期待する場合はお湯を注いで浸出した「お茶」よりも、茶葉そのものを摂取できる抹茶・粉茶などを利用したほうが水に溶けにくい性質の栄養も余すところ無く摂取することが出来ます。「お茶は飲むのではなく食べるほうが良い」と言われることや、欧米で抹茶が人気を集めているのもこのためです。
緑茶がスーパーフードとして注目されるようになったきっかけの一つに「抗酸化作用が高い」ことが挙げられます。緑茶の代表成分とも言えるカテキンは渋み成分で、抗酸化作用を持つフラボノイド系ポリフェノールの一種とされています。また緑茶特有のカテキンであるエピガロカテキンガレート(没食子酸エピガロカテキン/EGCG)という種類はビタミンEの20倍とも言われる極めて高い抗酸化力が報告されています。
カテキン類以外にも緑茶にはβ-カロテン、ビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化作用を持つビタミンを含んでいます。これらの抗酸化物質が相乗して働くことで紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素=酸化ダメージから体を守ってくれる働きがあります。酸化は細胞や内蔵をサビつかせることで機能低下・老化を引き起こす原因とされていますから、抗酸化作用の高い緑茶は老化を予防し若々しさを保つ効果があると考えられています。
カテキンには血圧上昇抑制・血圧降下作用や、善玉コレステロール増加・悪玉コレステロール減少作用なども報告されています。カテキンをはじめとした抗酸化物質の働きで過酸化脂質が血管壁に付着して血管を狭めてしまうことや、ドロドロ血液の予防にも効果が期待できます。これらの働きから緑茶は高血圧・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの生活習慣病予防に役立つと考えられています。
またエピガロカテキンガレート(EGCG)にはインスリンの働きを活性化させる作用があることも報告されています。糖の消化吸収を穏やかにすることで食後血糖値の上昇を抑制することも報告されおり、これらの結果からⅡ型糖尿病の予防や改善に緑茶が役立つのではないかと期待されています。血糖値を上げ過ぎないように作用するものですから、食後よりも食前もしくは食事中に緑茶を飲むようにすると良いと言われています。
緑茶に含まれているカテキンには強力な抗菌・抗ウイルス作用があります。風邪やインフルエンザなどのウイルスのスパイク(突起部分)にカテキンが結合することで、ウィルスの活性を抑制するのではないかと考えられています。また粉茶など茶葉自体を摂取した場合にはβ-カロテンも摂取することが出来ます。β-カロテンは体内でビタミンAへと変換され呼吸器などの粘膜保護・強化に利用されますから、カテキンの働きと合わせてウィルスの侵入を防ぐ働きが期待できます。飲むだけではなく、緑茶でうがいをするようにするとより効果的でしょう。
近年の研究では緑茶に含まれているエピガロカテキンガレート(EGCG)には免疫過剰によるアレルギーなどの症状を抑える「抗炎症作用」や一部のがん細胞の活性を抑えるなどの作用が、エピガロカテキン(EGC)には免疫細胞のマクロファージを活性化させる「免疫力向上作用」が見られたことが報告されています。
抗炎症作用を持つエピガロカテキンガレート(EGCG)の抽出には80℃以上の温度が必要となり、低温で浸出されたものには免疫力向上作用が期待できるエピガロカテキン(EGC)が多くなることも分かっています。このため免疫力アップに良い飲み方として“NHKためしてガッテン”ではEGCを多く抽出できるよう緑茶の茶葉を氷水で5分間寝かせ、冷茶を作る方法が紹介され話題となりましたね。成分の浸出温度や特性から、ガン予防やアレルギーの緩和にはEGCGを多く抽出した“お湯出し緑茶”を、風邪を引いた時やインフルエンザ予防としてはEGCを多く含む“水出し緑茶”を飲むという飲み分けも提唱されています。
カテキンには強い殺菌作用があるため、食後に緑茶を飲むことで口内に残った食べかすに細菌が繁殖するのを防ぐ働きがあると考えられています。また緑茶にはフッ素も含まれていることから歯そのものを守る働きも期待されています。
加えて消臭剤成分としても利用されているようにカテキンはにおい成分と化学的に結合することで香りを打ち消す働き=消臭作用があると言われています。カテキンには胃粘膜を保護する働きもあるとされていますから、暴飲暴食やストレスなどで胃腸が弱っている場合の口中対策としても効果が期待できるでしょう。
緑茶は「酔いざめの薬」とも言われていますし、居酒屋などで最後に緑茶を出してくれるところもあります。これは緑茶にアルコール(アセトアルデヒド)の分解を助けるビタミンCが含まれていること、利尿作用でアセトアルデヒドの排出を促すカフェインが含まれているためです。カフェインは肝臓の働きを助ける働きも期待できると言われており、これら成分を含む緑茶は二日酔いの予防として効果的と考えられています。
ただし酔いが回っている時にコーヒーやお茶を飲んで酔いが覚めたように感じても、カフェインの覚醒作用が働いているだけで実際にアルコールによる“酔い”が覚めているわけではありません。シャッキリしたような気になっていても判断力は低したままですので注意が必要です。二日酔いのダルさやぼんやり感の回復促進としては役立ってくれます。また利尿作用や消臭作用もありますので、飲んだ翌朝の緑茶はむくみケアや口臭対策としても利用できます。
緑茶の茶葉自体には食物繊維が豊富に含まれています。茶葉にお湯や水を注いで浸出する場合は水溶性食物繊維だけの摂取になりますが、抹茶や粉末状の緑茶を使用した場合は不溶性食物繊維も摂取できます。水溶性食物繊維は便に適度な水分を含ませて排便しやすい状態を整えてくれますし、不溶性食物繊維は便のカサを増やして蠕動運動を促すことで便秘改善をサポートしてくれます。
食物繊維以外にも緑茶には葉緑素(クロロフィル)が含まれています。葉緑素は食物繊維の1/5000と分子構造が小さいため、小腸の絨毛の奥に溜まった老廃物・有害物質を絡めとって便として排泄させ、腸内環境を改善してくれる働きがあるとされています。カテキンの殺菌作用で腸内の悪玉菌・有害物質の発生を抑える働きも期待されていますし、カテキンや水溶性食物繊維は腸内善玉菌の餌となることで善玉菌を活性化させてくれますから、腸内フローラの活性化にも効果が期待できるでしょう。
緑茶に含まれているカテキンには糖の吸収穏やかにすることで脂肪蓄積を抑制する働きや、脂肪の燃焼を促進する働きが報告されています。カフェインは遊離脂肪酸を増加させる働きがあり、摂取後に運動することで脂肪燃焼効率を高める働きがあります。脂肪蓄積予防と燃焼アップ両方の面から、緑茶は肥満予防に良いとされています。ダイエット促進効果を期待する場合は運動(トレーニング)を行う前に抹茶を飲むようにすると効果的です。
また緑茶とミントや紫蘇など加える事で、カテキンが「テアフラビン」に変化します。テアフラビンは紅茶などに含まれているポリフェノールで、糖質・脂肪吸収をブロックする働きがあるとされています。緑茶に脂肪吸収を抑制する働きが加わることになりますので、食前に飲むダイエットティーとして緑茶以上の効果が期待できる「スーパー緑茶」として注目されています。
作り方は煎茶1枚と青じそやミント1~2枚を合わせてすり潰し、30分程放置した後にお湯を注いで浸出します。お茶の色が緑ではなく褐色になるのが特徴です。
ビタミンCは熱に弱いという特徴がありますが、緑茶に含まれているビタミンCは熱に強く、熱湯を注いでお茶として飲用してもビタミンCを補給出来るというメリットがあります。緑茶は同時に摂取することで抗酸化・美肌に相乗効果を発揮するとされるビタミンACE(※ビタミンAはβ-カロテン)がまとめて摂取できる存在でもありますし、カテキンにも抗酸化作用がありますので紫外線対策や肌のアンチエイジングにも高い効果が期待されています。
ビタミンCにはメラニン色素生成抑制によるシミ予防・美白効果やコラーゲンの生成促進作用がありますので抗酸化作用と合わせてシミ・シワ・たるみなど予防改善に内側から働きかけてくれるでしょう。カテキンの抗菌作用とビタミンCの皮脂分泌抑制作用、抗酸化作用が相乗することでニキビ予防にも効果が期待できます。またβ-カロテン(ビタミンA)は皮膚粘膜を保持し、乾燥肌や肌の角質化を防ぐ働きが、ビタミンEは毛細血管を拡張して血流を整え肌の新陳代謝向上やくすみ緩和に役立つと言われています。β-カロテンやビタミンEは脂溶性ビタミンなどで総合的な美肌効果を期待する場合は抹茶や粉末茶を利用しましょう。
緑茶の旨味成分であるテアニンは脳血管関門を通過できるアミノ酸の一種で、気持ちを落ち着かせたりリラックスさせる働きを持つGABAなどの抑制系神経伝達物質の働きをサポートする働きが認められています。そのほかにテアニンの摂取でリラックスの指標となるアルファ波の出現頻度増大・幸福感や意欲などを司るドーパミンの分泌促進などが見られたことも報告されています。
このためテアニンを含む緑茶を飲むことでリラックス効果を得られると考えられています。緑茶にはストレスを和らげる働きのあるビタミンCも含まれていますので、日頃のストレスやプレッシャーが重く感じるときに飲むことで精神安定や抗ストレス用としても役立ってくれるでしょう。
苦味成分のカフェインは脳を覚醒させて眠気を覚ましたり、気持ちをリフレッシュさせる働きがあります。お茶が世界中で親しまれるようになったのも、カフェインの作用で気分が高まることに関係しているのではないかという説があるほど。リラックス効果が期待できるテアニンも、ラットを使った実験では記憶力・集中力向上効果が報告されていますので、カフェインと合わせて気分転換や作業効率アップなどが期待できるでしょう。
緑茶の種類としては若い芽を利用した玉露や抹茶などはカフェイン含有量が高く、煎茶やほうじ茶などは低くなります。カフェインの摂取量や、覚醒したいのか気持ちを落ち着けたいのかを考えてお茶の種類を選ぶようにしてみても良いかもしれません。抗ストレス・精神安定用であればレモンバーベナやカモミール、覚醒・集中力アップ用であればレモングラスやローズマリーなどとブレンドして飲むのもオススメです。
緑茶、特に熱湯で浸出した緑茶に多く含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)は一部のがん細胞の増殖を抑制する働きが報告されいます。また細胞の突然変異を抑制する働きも報告されており、正常な細胞が傷つきがん化しやすくなる現象を抑制する効果も期待されています。
ただし熱いお茶を飲むことで食道の粘膜を傷つけてしまい、食道がんのリスクが高くなる傾向にあることも報告されていますから飲み方には注意が必要です。
東北大学大学院医学系研究科の辻一郎教授が“緑茶を飲む人は飲まない人より機能性障害が少ない”ことを発表しています。この研究によると緑茶を飲む人ほど機能性障害(着替え・家事・入浴などの日常生活行動が一人で出来にくくなること)が少ない傾向にあるとのこと。
またサウスフロリダ大学が行ったマウスを使った実験では緑茶のエピガロカテキンガレート(EGCG)がワインのミリセチンやローズマリー酸などと並び、アルツハイマー病や認知症患者の脳内に蓄積されるアミロイドβタンパク質の抑制効果が見られたことが報告されています。エピガロカテキンガレートには脳の機能を向上させる可能性についても示唆されており、スペインのゲノム制御センターの研究ではダウン症の認知症状軽減に改善が見られたことも報告されています。
緑茶は石鹸やローション・クリーム・パックなど化粧品成分、入浴剤としてもよく利用されている存在です。外側からも様々な効果が期待できる存在とされていますが、着色しやすい性質がありますので洗面台・バスタブなどに緑茶が残らないようにする・服やタオルに色がつかないように注意して利用してください。
緑茶に含まれるカテキンやサポニンは古い角質や毛穴の汚れを落とし、肌・毛穴をキュッと引き締めてくれる働きが期待できるとして緑茶はツルツルのお肌作りのサポートに優れた存在として支持されています。普段使っている洗顔フォームに緑茶粉末を一摘み投入して洗顔することで穏やかなピーリング効果がで肌を滑らかにする働き、毛穴汚れの洗浄と合わせて殺菌・抗酸化作用によるニキビ予防も効果が期待できます。
また緑茶洗顔と呼ばれている、普段通りにメイク落としや石鹸等で洗顔した後に緑茶で顔を洗う(すすぐ)方法もあります。一番茶は刺激が強いので出がらしを使うようにして、はじめのうちは緑茶を3倍程度のぬるま湯で薄めて利用するようにしてください。肌の状態をみて希釈倍率を徐々に調整していくようにしましょう。
そのほかミランダ・カーが実践していることで話題になったグリーンティースチーム(熱い緑茶を洗面器などに入れて5~10分程度蒸気を当てる方法)も毛穴が開くことで汚れが落ちやすくなるので、スペシャルケアとして取り入れてみると毛穴の黒ずみ改善などを促進してくれると考えられます。
緑茶のスキンケアというと「ニキビケア」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、これはカテキンによる高い殺菌・抗菌作用が期待できること、ビタミンCと共に収れん作用によって皮脂分泌抑制や毛穴に溜まった脂を綺麗にしてくれるためです。ビタミンC、ビタミンE、カテキンなどには抗酸化作用抗酸化作用もありますから、大人ニキビの原因となる過酸化脂質の生成抑制にも役立ちます。
また抗酸化作用が高いことから外側から紫外線などによる老化抑制、美白(メラニン色素の生成を抑えシミ・たるみの改善)などにも有効とされています。またクロロフィル(葉緑素)も皮膚組織の再生促進や新陳代謝促進・肌のバリア機能向上・毛穴の黒ずみ改善や引き締めなどに役立つと考えられています。これらの働きで肌の状態を整える働きも期待できますから、抗酸化作用と合わせてアトピー性皮膚炎の痒み緩和や肌回復促進にも有効と考えられています。
ベーシックな緑茶化粧水の作り方としては、日本酒などのアルコールを緑茶を入れ沸騰しないように鍋で2~3分温めて濾す・温めたアルコールに茶葉を浸して1晩寝かせた後濾すなどの方法があります。短期間使いきりれあれば、一度出した後の茶葉にお湯を注位で軽く浸出し、キッチンペーパー等で越したものを冷まして化粧水として利用することも出来ます。アルコールに弱い方やより刺激を低くしたい方にはこちらの方法がオススメです。保湿効果もあるとされていますが、さほと強くはありませんので化粧品を作るときには保湿成分を加えるようにしたほうが無難でしょう。
浸出し手作り化粧水を作る以外に、粉末の緑茶1:小麦粉2~10くらいの比率で混ぜあわせ水をくわえたもの、粉茶1:小麦粉2:ヨーグルト6くらいの比率で混ぜ合わせたものなどをパックとして利用することも出来ます。緑茶パック肌の汚れ・老廃物除去、美白・シミ改善に高い効果が期待できると言われています。
緑茶を入浴剤代わりにお湯に入れることで、カテキンやサポニンによる毛穴洗浄・ピーリング効果、アミノ酸による保湿効果、抗酸化作用などの効果が期待できます。そのほかフラボノイドによる消臭作用で体臭・加齢臭・ワキガなどの予防に、高い殺菌作用から水虫の予防や改善にも役立つと言われています。
様々な成分の複合効果で血行促進や湯上り後の保温力アップなどにも有効とされています。冷え性対策の入浴にも活用されていますし、肌の血行が良くなるのでクマやくすみケアなどにも適していますね。緑茶はカフェインの関係で寝る前は飲まないほうが良いとされていますが、緑茶風呂の場合は香りによるリラックス効果やポカポカ感の維持から安眠対策としても役立ってくれます。ストレス対策や疲労回復効果なども期待できると言われています。
緑茶風呂を作る場合は緑茶を飲んだ後の茶葉の出がらし(茶がら)を活用する方法がよく使われています。お茶を出す前の緑茶でももちろん良いですが、はじめは濃すぎる可能性があるので茶殻の方が無難でしょう。粉末緑茶を使う場合は一回に小さじ1杯程度の量を浴槽に入れてよくかき混ぜます。茶葉を袋に入れて利用する場合は入浴中にその袋を“糠袋”のように使ってマッサージするとより効果的です。ついでに鼻など毛穴が気になる部分にパッティングをするようにすると黒ずみが改善したという方も多いようです。
緑茶/抹茶<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>黒豆(黒大豆)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>中国最古の薬物書『神農本草書』にも薬効ある食材としての記述が残る黒豆。大豆の成分として知られるイソフラボンの働きによる女性ホルモン作用や、皮に含まれるアントシアニンなどの抗酸化物質を豊富に含むことから女性の美と健康を支える存在として注目されています。食物繊維の補給に役立つことや、脂肪吸収・蓄積を抑える働きにも期待できるためスタイルが気になる方にもオススメです。

お正月料理の一つとしてもお馴染みの黒豆は正式には“黒大豆”言うように、大豆の一品種です。そのため大豆とほぼ変わらない栄養成分+色素成分のアントシアニンを含む、健康維持に役立つ食材として現在でも煮豆・スナック感覚で食べられる炒り豆・お茶などの飲料・スイーツへの応用など様々な形で取り入れられています。
大豆の原産地については諸説ありますが、約4000年前に中国で作物化されたという説が主流です。中国最古の薬物書『神農本草書』に黒豆は疲労回復・利尿・解毒作用があることが記されています。16世紀に成立した『本草網目』にも“大豆は五色あるが薬用利用されるのは黒大豆のみ”という旨が記述されています。
ちなみに漢方では乾燥した黒豆(黒大豆)のほか、皮のみを黒豆衣(こくずい)として養血・滋陰剤として、蒸した黒大豆を醗酵させた後に乾燥させたものは“豆豉(トウチ/ズシ)”もしくは“香豉(こうし)”と呼ばれ、発汗・健胃などの効能を持つ生薬として利用されています。
大豆・黒豆の日本伝来については諸説ありますが、平安時代には黒豆の栽培が行われていたと考えられています。当時黒豆は食材ではなく薬用利用が主と考えられており、黒豆を煮出す・煎じるなどして現代の黒豆茶と同じようなものを平安の人々も飲んでいたそうです。鎌倉時代には食用としても利用されはじめ、江戸時代にはおせち料理として黒豆を食べる習慣も定着します。黒豆=薬用という考え方は時代とともに減っていきますが、昭和後期~平成にかけ健康志向の高まりとともに再び黒豆が注目されることとなります。
近年でも栄養価の高さと脂肪蓄積を防ぐサポニンやシアニジンを含むことから“黒豆ダイエット”が提唱されたり、アントシアニンやイソフラボンの働きから美肌・アンチエイジングに注目されています。ポリフェノール含有量が高い「黒千石」に免疫力向上・アレルギー抑制効果が見られたことなども報じられるなど、科学的にも黒豆が健康面・美容面共に役立つ健康食材として認められつつあると言えるかもしれません。
黒豆茶は黒色の元となる色素成分「アントシアニン」やイソフラボンなど、抗酸化作用を持つポリフェノール類が豊富に含まれています。これらの成分が活性酸素によって引き起こされる酸化ストレスを抑制しすることで老化や病気予防に役立つと考えられています。
またアントシアニンは血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の酸化を抑制することが報告されており、血液サラサラ効果や血管の柔軟さの保持などにも有効とされています。これらの働きから末端までのスムーズな血流をサポートするお茶としても黒豆茶は親しまれています。血流改善であれば松葉茶、体を温めたい場合は生姜などをブレンドすると相乗効果が期待できます。
黒豆茶にはアントシアニンやサポニンなど血液や血管の状態を整える働きがある成分を含むことから、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞などの予防に効果が期待できます。そのほかイソフラボンや食物繊維によるコレステロール減少、サポニンやカリウムによる高血圧予防などにも効果があると考えられています。
またアントシアニンには内臓脂肪を減少させる働きや、インスリンの働きを正常化するなどの働きも報告されています。黒豆茶には食物の吸収スピードをゆっくりにすることで血糖値の急激な変動を抑える水溶性食物繊維も含まれていますから、複合して働くことで高血糖改善・糖尿病予防にも効果が期待されています。
ブルーベリーやビルベリーなどに含まれ、アイケアサプリの成分としても知られているアントシアニン。アントシアニンは目の網膜にあるタンパク質「ロドプシン」の再合成を促進する働きがあり、目の疲労回復・視力回復などに役立つとされています。また血行促進効果と合わせてドライアイや目の下のクマ改善などにも効果が期待されています。
黒豆茶もアントシアニンを含むため視機能保持・負担軽減に役立つお茶として親しまれています。アントシアニンを始め抗酸化物質を豊富に含んでいますから、白内障や緑内障予防としても役立つと考えられます。
黒豆や大豆に含まれている不飽和脂肪酸のレシチンが含まれています。レシチンは脳の情報伝達物質アセチルコリンの原料として利用されるため、神経伝達物質合成を促進し脳の機能を高める=記憶力や集中力を高める働きが期待されています。
レシチンの摂取は老人性認知症の予防・改善にも有効とされていますし、黒豆茶は抗酸化物質を豊富に含みますから脳の血流障害によって引き起こされる脳血管性認知症予防にも役立ってくれるでしょう。
花粉症などのアレルギー症状はアレルゲンと呼ばれる異物に対して免疫機能が過剰に反応を起こすことで発症します。この免疫異常を起こしやすくなる原因の一つとして、過剰に活性酸素が発生したことで免疫力が低下していることが考えられています。そのため黒豆茶の飲用などによって抗酸化物質を摂取することで症状緩和、アレルギー体質の改善に役立つと考えられています。
また花粉症を発症しやすい性質のマウスを使った実験では、アントシアニンを摂取した場合ヒスタミン放出量が減少することが報告されています。人体に対しても同様にヒスタミンの放出抑制効果があるのではとする説もありますから、抗酸化+αの働きでアレルギー症状の緩和に役立ってくれるかもしれません。
黒豆は大豆の一品種であり、女性ホルモンと似た働きをする「大豆イソフラボン」を含んでいます。そのため加齢によってエストロゲン分泌が減少することで起こる更年期障害の予防・改善に効果が期待されています。更年期障害の緩和としてはチェストツリーやラズベリーリーフ、精神面での不快感が強い場合にはセントジョーンズワートなどとブレンドしても良いでしょう。
閉経前後から骨粗鬆症になる女性が多いとされていますが、その大きな原因として骨にカルシウムを保持させる働きのあるエストロゲンが減少するためと考えられています。大豆イソフラボンなどのフィトエストロゲン(植物性エストロゲン)を摂取することでカルシウム流出を防げると考えられており、黒豆茶も骨粗鬆症に役立つお茶とされています。
フィトエストロゲンは本来のエストロゲンよりも作用が弱いという性質があります。本来のエストロゲンと競争してエストロゲン受容体へ入り込もうとするため、エストロゲン分泌が過剰な状態であれば作用の弱いフィトエストロゲンが入り込むことで全体的んはエストロゲンの働きを弱めることになります。そのため不足したエストロゲンを補うだけではなく、女性ホルモンのバランスを整える働きが期待されています。
PMS(月経前症候群)の原因についてはプロゲステロン過剰・エストロゲン過剰など諸説ありますが、植物性エストロゲンの摂取でホルモンバランスが改善することで緩和に繋がると考えられています。またエストロゲン分泌量の低下は加齢のほか生活習慣やストレスなどによって起こります。そうした場合の月経不順や自律神経の乱れによる不調の緩和にも有効とされていますから、フィトエストロゲンを含む黒豆茶はホルモンバランスの乱れから起こる女性の不調全般の改善に役立つと言われています。
黒豆は豊富な食物繊維やオリゴ糖を含む食材です。食物繊維量をたくさん摂るという点ではお茶よりも黒豆そのものを食べたほうが効率的ですが、お茶として浸出することで不溶性食物繊維摂取を抑え水溶性食物繊維を重点的に摂取できるというメリットがあります。食物繊維不足による便秘の方の場合は浸出後の黒豆も食べたほうが効果的ですが、お腹が張りやすい・下痢をしやすい方の場合はお茶だけを飲むほうが無難です。
オリゴ糖や水溶性食物繊維は善玉菌の餌となることで腸内フローラを改善してくれますし、黒豆茶には抗酸化物質による血流改善効果も期待できるので腸の働きを高めることにも繋がります。加えて解毒(デトックス)作用や利尿作用もあるとされており、むくみの改善にも効果が期待できます。便通の改善には緑茶やマテ茶、むくみの改善用としてはハトムギやドクダミ茶などとブレンドして利用すると良いでしょう。
黒豆茶に含まれている「シアニジン」は脂肪の吸収を抑えそのまま排泄させると考えられています。ブドウ糖と脂肪の合体を阻害することで脂肪蓄積を抑制する働きのある「サポニン」も含まれています。これらの成分から黒豆茶は脂肪の吸収・蓄積を抑え肥満予防に役立つと考えられています。
加えて黒豆茶には3大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)の代謝に関し補酵素として働くビタミンB2も含まれているため、脂肪燃焼を促進する働きも期待できます。ダイエット中に起こりやすいむくみや便秘などの予防にも役立ちますから、ダイエットサポート用のお茶としても黒豆茶は支持されています。
アントシアニンやフラボノイド類などの抗酸化物質を含む黒豆茶はシミ・シワ・たるみなど肌老化に対しても予防効果が期待できます予防にも役立ちます。加えて大豆イソフラボンのエストロゲン作用によって、コラーゲン生成促進効果や肌の水分保持力を高める働きが期待できます。抗酸化作用と相乗することで肌のハリ・潤いをサポートしてくれるでしょう。
黒豆茶は血流改善や老廃物の排泄を促す効果が期待されていますから、血行不良によるくすみ肌の改善・新陳代謝の向上・肌荒れ緩和などにも役立つと考えられてます。またアントシアニンはメラニン生成抑制作用がありますので美白ケアにも効果が期待されています。
黒豆茶は健康茶の一つとして数多くの商品が販売されていますが、乾燥黒豆を使ってご自宅で簡単に黒豆茶を作ることも出来ます。料理用に買ったけれど余ってしまった時などにも活用できますので、ぜひお茶としても活用してみてください。
簡単な方法としては
という手順で作ることが出来ます。
より本格的な方法としては外皮が破れ香ばしい香りがするまでフライパンで炒める、という方法もあります。こちらはまとめて炒って保存容器に入れておけば、熱湯を注いで蒸らすだけで飲むことが出来ます。お茶として使ったあとの黒豆は食材として使い回せます。
黒豆はアントシアニンやサポニンなどの抗酸化物質、女性ホルモン(エストロゲン)様作用を持つ大豆イソフラボンを含んでいます。スキンケア用として利用した場合でも、これらの成分が複合して働くことでシミやシワなど肌老化予防に役立つと考えられています。アントシアニンはコラゲナーゼ活性阻害作用・コラーゲン繊維の抵抗性を高める働きなどが報告されていますし、エストロゲンもコラーゲン合成を促進する働きがありますので肌のハリ・潤い維持としても効果が期待されています。
黒豆化粧水を手作りする場合は煮出した黒豆茶をそのまま使う方法、グリセリンに数日~一週間程度つけて浸出液を作った後に精製水で希釈する方法の大きく2つに別れます。肌状態や目的に合わせて作り方を選ぶと良いでしょう。ちなみに化粧品原料として利用されている“黒大豆エキス”はタンパク質を加水分解処理したものが多く、整肌・保湿成分として配合されています。
黒豆(黒大豆)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ビワの葉(枇杷葉)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>仏教の経典にも記載され、日本でも奈良時代から薬用植物として利用されてきたビワ。タンニンやサポニンによる抗酸化作用や去痰鎮咳効果が期待できますし、クエン酸の働きによって疲労回復や代謝向上などにも役立つと考えられています。肌へも高い効果が期待されているためローションや入浴剤としても広く活用されています。アミグダリンを含むためがん予防に役立つと言われることもありますが、毒性の高い成分なので飲用量等には注意が必要です。

ビワといえば果物として利用されるたまご型・オレンジ色の果実が印象的です。「ビワ」と呼ぶのもこの果実の形が楽器の琵琶に似ていたことが由来なのだそう。学名に“japonica”と付きますし日本でも馴染み深い存在ですが、現在栽培され一般的に目にしているビワの原産地は中国南西部。中国でも枇杷と表記しますが、蘆橘とも呼ばれており、英名のloquatも蘆橘に由来します。
ビワは果物としてだけではなく、古くから葉は医薬品としても利用されて来た存在です。中国では3~4世紀頃に成立した『名医別録』に収載されていますから、それ以前にはすでに薬用利用が行われていたと考えられています。また仏教の経典『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』ではビワの木を「大薬王樹」、ビワの葉を「無憂扇」と呼び、葉から根に至るまで薬効のある植物であることが記されています。ビワと言えば“庭に枇杷の木を植えると病人が耐えない(縁起が悪い)”という迷信がありますが、これはビワの葉が薬になる=欲しがる病人が入ってくるので病気が伝染ってしまうと考えられたことが発端だとも言われています。
日本には奈良時代に仏教と共に伝えられます。奈良時代に設立された庶民救済施設・薬園“施薬院”ではビワの葉を使った治療が行われていたそうですから、伝来時に薬用植物ということも伝わっていたと考えられます。お寺でも境内にビワの木を植え、檀家や近隣住民の治療を行っていたようです。
江戸時代には暑気払いとして 枇杷葉湯(びわようとう)を飲む習慣が定着するようになります。これは枇杷の葉茶だけではなくシナモンや甘草など7つの生薬をブレンドして煎じたもので、江戸では宣伝用として路上で試飲させながら行商が行われていました。甘酒売りと同様に枇杷葉湯売りも夏の風物詩だったようです。
ちなみに果物としての栽培は江戸時代中期くらいに開始され、江戸時代末期には中国から大玉種が伝えられたことで現在私達が目にするようになったビワが流通するようになったのだとか。
現在ビワは果樹としての栽培・利用が主ですが、伝統的に生薬として利用されてきたこと・サポニンやタンニンを含むため美容にも利用できること・アミグダリンが含まれていることから制癌性が期待できる話題になったこともあり、健康茶やお灸・入浴剤用などにビワの葉も根強い人気があります。
びわの葉には クエン酸を含むことから疲労回復に役立つと考えられています。クエン酸は人間の体内でエネルギーを作り出す代謝回路である「クエン酸回路(TCAサイクル)」において触媒のような働きを担っており、ストレスや激しい運動、長時間の肉体労働によって低下してしまったクエン酸回路の活性化に役立ちます。
そのためクエン酸は体内の新陳代謝を活発にして乳酸の蓄積を防ぐ働きがあると考えられています。疲労物質とも呼ばれる乳酸の蓄積が抑制されることで疲労回復や筋肉痛・肩こり・腰痛などの筋肉硬化の緩和に効果が期待できます。
クエン酸はクエン酸回路を活性化して代謝促進に役立つされるほか、体内をアルカリ性にすることでの血液サラサラ効果が期待できます。クエン酸以外にもびわの葉にはタンニンやサポニンなど抗酸化作用を持ち、血液や血管の状態を整えることで血流をサポート効果が期待できる成分が含まれています。
これらの成分が相乗して働くことで代謝向上・血行促進効果が期待できます。結果として冷え性の改善やダイエットサポートとしても役立ってくれるでしょう。血流を改善して冷えをとることから生理痛の緩和にも良いと言われています。
びわの葉に含まれているクエン酸などの有機酸は消化酵素(タンパク質分解酵素ペプシン)の働きを助け、消化吸収をサポートしてくれます。また低濃度であれば胃粘膜の粘膜修復にも役立つと考えられているため、胃の不快感や吐き気・食欲不振の改善などにも効果が期待できます。
加えてびわの葉茶にはタンニンが含まれていることから、収斂作用による下痢の予防・緩和にも有効です。ただし便秘がちの方の場合は症状が悪化する可能性もありますので様子を見ながら摂取するようにしましょう。
サポニンは気管の分泌液の分泌を促すことで肺のゴミ・異物の排出を促す働きがあると考えられています。またタンニンには収れん作用のほかヒスタミンの分泌を抑制する働きも期待されていますので、相乗して咳や痰を抑える働きがあると考えられています。お茶を飲む以外にも、うがい薬代わりに利用する・蒸気吸引するなどの方法で喉のケアに利用されています。
またサポニンはナチュラルキラー細胞を活性化することで免疫力を高める働きが、タンニンには殺菌作用がありますので、両者の持つ抗酸化作用と相乗して風邪予防にも有効とされています。風邪をひいて咳が出るときには甘草やエキナセアとブレンドして利用すると相乗効果が期待できます。
びわの葉に含まれる青酸配糖体(アミグダリン)は体内で分解されることでガン細胞を攻撃すると言われていることから、枇杷葉ががん予防や抗癌に役立つとする説があります。しかしこれらの作用・効能は科学的に立証されたものではなく、米国国立がん研究所は“がん治療に効果はない”と結論づけています。
またアミグダリンは腸で分解されると猛毒であるシアン化水素(青酸)を発生し、経口摂取に関しては扱いを間違うと健康を害し最悪の場合は死につながる危険性があることから、FDA (米国食品医薬品局)は米国内で販売を禁じています。
少量であれば保護酵素によって無毒化されるため問題ないと言われていますが、用法用量を順守して使用する必要があります。特別な効果を期待して過剰に利用しないように注意してください。
びわの葉が手に入るようであれば、葉に生えている毛をこすって落として綺麗に水洗いし、風通しの良い所で乾燥させた後フライパンなどで焙煎することで自作することが出来ます(採取時期は7月~8月が良いとされる)。お茶を作るときは1~2杯に対して小さじ1程度の量を入れましょう。
ちなみに江戸時代によく飲まれていたという枇杷葉湯はびわの葉、肉桂(シナモン)、霍香、莪述、呉茱萸、木香、甘草の7品目を同量混ぜ合わせて煎じたもので、胃腸機能促進・利尿・咳や痰などの呼吸器炎症の緩和に良いと言われています。
びわの葉を入浴剤代わりに利用した“びわの葉湯”もまた江戸時代には夏の定番として親しまれてきた存在。びわの葉には殺菌・消炎作用が期待できるため汗疹・湿疹・かぶれ等の夏場に起こりやすい皮膚トラブルの予防・改善にも役立つとされています。タンニンやサポニンには抗酸化用もありますのでエイジングケアやアトピー性皮膚炎の症状緩和にも効果が期待されています。
その他に温浴効果・保温効果を高める働きもあるとされていますので、冷え性の改善にも効果が期待できるでしょう。エアコンで冷えてしまった時など、昔とは違う意味で現代の夏にも役立ってくれる存在と言えるかもしれません。
お庭などにびわの葉がある場合は葉を採取して裏側の毛を落とすようによく洗い、刻んだものを布袋などに入れてお湯に浮かべればびわの葉風呂を楽しむことができます。お茶用として販売されている乾燥葉を細かく砕き袋に入れたものを軽く煮だしても利用できますので、農薬や排気ガスが気になる方は茶葉用のもの・入浴剤として販売されているものを利用したほうが無難です。
びわの葉にはタンニンが含まれているため収れん作用による毛穴の引き締め・皮脂分泌抑制効果、メラニン色素生成抑制による美白・皮膚保護作用などがあると考えられています。殺菌作用や抗酸化作用も期待できますので、収れん作用と合わせてニキビ予防にも効果が期待できるでしょう。
化粧水として利用する場合はチンキを作るか「びわの葉エキス」等を購入し、それを希釈する方法が一般的です。濃く煮出したお茶は殺菌作用が強いため虫刺され・かぶれ・水虫などのケアにも良いと言われています。希釈して口内炎やニキビケアなどにも活用出来ます。
サポニンには抗炎症作用が期待されていますし、アミグダリンにも血液浄化作用や痒みを抑える働きがあるとする説があります。そのためアトピー性皮膚炎の症状緩和にも利用されています。アミグダリンの働きにつては疑問も残りますが、びわの葉は抗酸化物質を含みますので症状悪化の原因となる過酸化脂質の抑制には役立つと考えられます。
化粧品原料として利用される“ビワ葉エキス”も保湿や収斂・抗菌・消炎などの目的で利用されています。そのほか抗酸化作用やコラゲナーゼ活性阻害作用・エラスターゼ活性阻害作用などがあるとされ、エイジングケア系の基礎化粧品にも利用されています。
濃い目に煮出したびわの葉茶やチンキ(薬酒)は鎮痛効果があると考えられ、湿布として患部に付けることで腰痛や神経痛を始め打撲や捻挫などの痛み止めとして利用されています。生葉を直接貼り付ける方法もありますが、こちらは葉がすぐに乾燥してしまいますのでオイルやラップなどで保護すると良いそう。
そのほか温灸やびわの葉を炙って全身を撫でる金地院療法なども行われています。
ビワの葉(枇杷葉)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>白樺/ホワイトバーチ<br />ハーブティー・ウォーターと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>白樺は北欧や東欧では古くから全樹が利用できることから重宝され、栄養源や薬用など様々なことに利用されてきた存在です。現在でもキシリトールなど身近なところで活用されていますし、白樺樹液に優れた栄養や美容効果があることから食品・化粧品原料としても注目されています。葉部も抗酸化成分などが豊富に含まれ、健康維持や美肌作りに役立ちます。

白樺はカバノキ科の樹木で、呼び名の由来ともなった白い樹皮が特徴です。日本でも北海道や長野県などの高原地域で日本産変種Betula platyphylla var. japonicaが自生しています。明るく清浄な高原のイメージを作る樹であることから「高原の白い貴公子」とも呼ばれています。
白樺は古くから北欧、東ヨーロッパ、ロシアなどで利用されてきました。白樺の樹は幹・樹皮・葉・樹液と地上部全てが利用でき、様々な薬効を持つと考えられたことから「森の看護婦」とも称されていたそう。フィンランドでは伝統工芸品の原料や染料としてもメジャーな存在で、国民投票によって国樹に選ばれるほど親しみのある樹なのだとか。
現代でも幹からは虫歯予防にも利用される甘味料キシリトールの主原料であるキシラン、樹皮からはエイズ薬の原料となるべチュリンなどが採取されています。ちなみに白樺に寄生するチャーガ(カバノアナタケ)も高い健康効果を持つキノコとして、現代でも重宝されています。
日本でも北海道の先住民族であるアイヌの方々はシラカバ樹液をタッニ・ワッカ(タイン・ワッカ)と呼び、飲用・炊事用水としてや、発酵させてお酒として利用していたそうです。しかしキシリトールの原料として知られている以外、ハーブ・健康食品としてはさほど認知されていませんでした。
しかし近年、白樺エキスを配合したWELEDA社の“ホワイトバーチ ボディオイル”がセルライトケアに優れた効果があるとして人気を博し、その原料である白樺も美容面で注目が集まっています。白樺樹液(ホワイトバーチウォーター)は優れた健康飲料としてだけではなく美容効果が高い飲み物として人気を高めていますし、保湿成分として化粧品にも利用されています。
世界各地の民間療法として白樺の樹液は利用されてきましたが、保存がきかなかったことから流通することがありませんでした。しかし近年加工技術の発達からボトリングが行われ、欧米ではココナッツウォーターに続く健康飲料として「ホワイトバーチウォーター」が人気を集めているそうです。日本でも“天然の栄養剤”や“飲む化粧水”として紹介される機会が増えています。
ちなみに白樺の樹液は無色無臭・かすかにブドウ糖などによる甘さを感じる程度でクセは強くありませんので、料理用に利用したい場合にも適しています。
白樺の樹液にはカルシウム・カリウム・マグネシウムなど各種のミネラルやアミノ酸のほか、ビタミン・エンザイム・糖類などが含まれています。加えて栄養成分の配合バランスが良いこと・ミネラルがイオン化していることで吸収率が高いことから、天然の栄養ドリンクとして注目を集めています。
不足しがちな栄養成分を補給することにより、体調を整えたり疲労回復・慢性疲労の改善に役立ちます。またストレス耐性を高める効果があることも報告されていますし、病後の体力回復にも役立つことが認められています。
シラカバの樹液には活性酸素を消去するSOD様活性酵素が含まれており、強力な活性酸素種スーパーオキシドラジカルアニオンを高レベルで消去する作用があることが認められています。このころから白樺樹液は免疫力向上やアンチエイジングに優れた効果を持つ成分と考えられています。
伝統的に白樺樹液を飲用する国では利尿や便秘、胃腸病緩和に役立つと伝えられてきました。現在でも白樺樹液は肝臓と腎臓の機能向上に役立つと考えられ、老廃物や有害物質の排出を助けるデトックス効果があるとしてダイエットなどに取り入れられています。
むくみ緩和や便秘改善にも有効と考えられていますし、便通の改善から腸内環境の改善にも良いと考えられています。デトックスや腸内環境改善は新陳代謝を高めることに繋がりますので、肥満予防やセルライト対策にも効果が期待されています。
白樺の樹液はアミノ酸が豊富に含まれていることから肌の保湿機能向上や、ターンオーバーの促進などに役立つと考えられています。長期間飲用することでシミ改善などの美白効果も期待できると言われています。抗酸化作用と合わせてシワ改善や肌のハリ回復にも効果が期待できるでしょう。デトックス・腸内フローラ改善も肌荒れ予防に繋がります。
歯磨き粉やガムなどに虫歯予防成分として配合されている「キシリトール」は白樺に含まれているキシランという成分が原料となっています。キシランも虫歯の原因菌であるミュータンス菌の活動を抑制することで虫歯予防に役立つと考えられています。
豊富なミネラルやポリフェノールなどを含む白樺の葉は、古くから主に泌尿器系トラブルの緩和ハーブとして民間療法で使用されてきました。茶葉用として販売されているものには樹皮・小枝を加えたものもありますが、こちらはベツリン酸を含有しているそうです。
白樺の葉は膀胱と腎臓を刺激し、水分代謝を向上させる働きがあるとされています。殺菌効果もあるため古くから膀胱炎などの尿路感染症や腎臓結石・膀胱結石など、泌尿器トラブルの緩和に役立つハーブとして利用されてきました。
利尿作用があるハーブとしてむくみに悩む女性からも支持されている存在ですし、腎臓や肝臓の働きを高めることで老廃物・毒素の排泄に役立つデトックスハーブとしても有効と考えられています。むくみ・デトックス用としてはダンデライオンやジュニパーベリー、ネトルなど同様の働きが期待されるハーブとブレンドしたものが利用されることも多いようです。
利尿ハーブとして利用されることの多い白樺の葉ですが、様々なミネラルを含むことから新陳代謝を促進し、老廃物の排出を促す働きもあると考えられています。胃腸の働きを助ける働きもありますので、便秘の改善にも有効とされています。老廃物を排泄することで腸内フローラが整うことからも代謝向上効果が期待できるため、ダイエットサポート用としても利用されています。
白樺は内臓の働きを助けること、利尿・発汗作用などによって体内の老廃物を排出させ、血液を綺麗な状態に整える働きがあるとされています。ヒスタミンの分泌を抑制するケルセチン・芳香成分で鎮痛消炎作用のあるサリチル酸メチルも含んでいますので、血液浄化作用と相乗してリウマチや関節炎など免疫系疾患を緩和する働きが期待されています。
近年は白樺の葉の抗ヒスタミン効果が報告され、花粉症対策ハーブとしても注目されています。白樺は花粉症のアレルゲンの1つとして知られていますから、感覚的にはネトルと近く、炎症を抑えながら少量ずつ摂取することでアレルギー反応を起こしにくくするよう身体を慣らす働きもあると考えられています。
白樺の葉・樹皮にはポリフェノール(タンニン、ケルセチンやルテオリンなどのフラボノイド)やビタミンCなど抗酸化作用を持つ成分を含んでいます。これらの成分が活性酸素による酸化ダメージを抑制することで身体の内外の老化を抑制したり、免疫力を高める働きが期待できます。
サポニンにもナチュラルキラー細胞を活性化させ免疫力を高める働きが報告されています。白樺には抗菌作用もありますので、抗酸化物質と相乗して風邪やインフルエンザ予防にも有効と考えられています。
ビタミンCやポリフェノール類による抗酸化作用は肌のアンチエイジングにも役立ちます。シミ・シワ・タルミなど肌の老化を抑えるほか、デトックス効果によって代謝が向上することで若々しい肌の維持・回復に役立ってくれるでしょう
またフラボノイドやサポニンは血液循環の改善に役立ちますし、ビタミンCやタンニンにはメラニン色素生成抑制による美白効果も認められていますので、白樺茶は肌の透明感アップやシミ予防など美白効果も期待できます。
ヨーロッパではホワイトバーチタールが皮膚病や外傷の治療に古くから利用されてきました。現在でも白樺の精油や木部から抽出される「シラカバ抽出液」は殺菌・収斂・保湿・消炎・血行促進・抗酸化・美白など様々な効果が期待できるとして化粧品原料として注目されています。抜け毛防止や発毛促進成分としてヘアケア商品にも配合されています。
化粧品用として利用される抽出物ほどの効果は期待しないほうが無難ですが、ハーブを活用したチンキや浸出油でも美肌作りに役立つと考えられています。精油は湿疹や皮膚炎症の改善に良いと言われていますし、飲料用として販売されているホワイトバーチウォーターをそのまま化粧水として利用しても美肌効果が得られると考えられています。
白樺の葉を入浴剤として利用すると入浴の効果と相乗して血行促進や発汗促進に役立つとされ、抽出エキスはダイエットのサポート成分として痩身用入浴剤などにも配合されています。その他に肌を清潔に保つ・保湿効果など美肌維持に役立つ働きも期待できるでしょう。
白樺の精油(ホワイトバーチ・エッセンシャルオイル)は燻製のような独特の芳香がありますが、ドライハーブを活用した場合はさわやかな森林の香りを楽しめるのでリラックス用としても利用できます。
ちなみにフィンランドではサウナに白樺の若枝を束ねた“ヴィヒタ(Vihta)”を利用することが知られています。これは白樺の芳香によってリラックス効果を味わうというだけではなく、血行・発汗を促す、殺菌消毒作用によって傷口が炎症を起こすのを防ぐなどの役割もあると言われています。
湿布などに使われる「サリチル酸メチル」という消炎鎮痛成分を含んでいます。そのため筋肉痛や肩こり、関節炎・リウマチの緩和などに有効とされています。希釈してマッサージオイルや湿布として利用すると良いでしょう。発汗・利尿・血液浄化作用などもあると考えられることから、足のむくみケアやデトックス促進・セルライトケア用のマッサージにも利用されています。ただし精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください。協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています。
白樺/ホワイトバーチ<br />ハーブティー・ウォーターと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>センテッドゼラニウム<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ゼラニウムは心のバランス・自律神経のバランス・女性ホルモンのバランスなど“バランスを整える”ことに高い効果が期待されているハーブです。精神安定に役立つことからPMSや更年期障害緩和、日々のストレス対策として親しまれています。スキンケアにおいても様々な効果が期待されおり、肌タイプを選ばない美肌サポート成分としても女性に支持されています。

センテッドゼラニウムは芳香性の高いゼラニウム(Pelargonium属の植物)の総称です。ゼラニウムという呼び名は本来フウロソウ属(Geranium属)の植物を指す言葉ですが、これは元々フクロウソウ属に分類されていた名残です。1792年に分離されたそうですが、この時点ですでにゼラニウムとして定着していたため現在でも「ゼラニウム」と呼ばれています。
ゼラニウムは南アフリカ(ケープ地方)原産で、約20の主を元に品種改良や開発によって数千もの種類が生み出されました。古くから香料源として注目され、センテッドゼラニウムと呼ばれるものも多くの品種が存在します。中でもバラに似た香りを持ち、アロマテラピー用のエッセンシャルオイルとして利用されているローズゼラニウム(Pelargonium graveolens)は、センテッドゼラニウムの代表とも言える存在。そのほかにもレモンゼラニウムやアップルゼラニウム、ライム・ミント・オレンジ・パイナップル・ジンジャー・シナモン・チョコレートなど多様な香りを持つ品種が存在しています。
現在でも入浴剤や化粧品・香料原料としてなど、様々な業界でセンテッドゼラニウムは利用されています。ローズゼラニウムは「バラの香り」を表現する際にも頻繁に利用される香料業界になくてはならない存在なのだとか。香りを楽しめる植物として園芸用としてのほか、ハーブやポプリ、お菓子の香り付けやエディブルフラワーなどとしても利用されています。ハーブティーとしては味ではなく香りを楽しむ存在で、シングルで利用するというよりはブレンド時のフレーバーとしての利用に適しています。
※茶葉として利用するゼラニウムの種類によって成分含有等に差が生じます。下記項目はローズゼラニウムを元に作成しています。
ゼラニウムの香りにはゲラニオールやリナロールなど精神面へ有用に働く芳香成分が含まれていることから、リラックスや強壮効果があると考えられています。緊張を解しリラックスさせることで気持ちを落ち着ける働きが期待され、ストレスや精神的な疲労・情緒不安定な時などに役立つリラックスティーとして親しまれています。
リフレッシュや気分を高揚させる働きもあるとされていますので、抑鬱や不安・無気力状態などからの回復サポートととしても利用出来ます。精神状態のバランスを整えてくれる存在ですから、イライラ・興奮時にも、憂鬱・落ち込み時にもどちらにも対応できます。ストレスが多い・心のバランスが崩れやすい方には心強い味方と言えそうです。
ゼラニウムは優れた鎮静作用を持つことから、心体をリラックスさせて安眠をサポートすると考えられています。また副腎や視床下部に働きかけ自律神経のバランスを調整する働きもあるとされていますから、自律神経失調による不眠や昼間に眠気が取れないような場合にも改善が期待出来ます。おやすみ前のリラックスティーとして利用する場合はリンデンやメリッサ(レモンバーム)などとブレンドすると良いでしょう。
ゼラニウムは精神面のバランスを整えることに高い効果が期待されるほか、抗炎症作用も持つことから神経性の胃痛や神経痛などの緩和に役立つとされています。自律神経を整える働きもありますので、めまい・動悸・疲労感など原因のハッキリしない不快感や不調(不定愁訴)の緩和に取り入れてみても良いかもしれません。
ゼラニウムに含まれているゲラニオールは視床下部(脳下垂体)を刺激し、性腺刺激ホルモンの分泌を促す作用があります。この性腺刺激ホルモンが卵巣に伝わることで女性ホルモン、特にエストロゲンの分泌を高めることでホルモンバランスを整える働きがあると考えられています。
ゲラニオールはローズ(薔薇)にも含まれている成分ですから、ゼラニウムもローズ同様に生理不順や生理痛などの月経トラブル、不妊、更年期障害など女性ホルモンの乱れが原因と考えられる女性の不快感緩和に有効とされています。
ホルモンバランスを整える働きがあること、精神のバランスをサポートしてくれることからゼラニウムはPMSの諸症状緩和に有効なハーブとして注目されています。ハーブ・精油共にローズよりも安価なため、デイリーに取り入れやすいのもゼラニウムの魅力と言えます。
特に生理前のイライラや落ち込みなど精神面での不快症状が強い方に適しています。症状に応じてセントジョーンズワートやパッションフラワー、ベルガモットなどとブレンドして利用すると良いでしょう。
ゼラニウムはホルモンバランスや自律神経を整えることで血液循環を正常に整える働きがあります。肝臓や腎臓機能のサポートや利尿作用などもありますから、むくみ対策やデトックスにも利用されています。デトックス効果は新陳代謝向上にも繋がりますし、血液循環の改善やむくみ改善効果と合わせて冷え性の緩和にも効果が期待できます。
同じような働きを持つローズマリーとブレンドしてよく利用されていますし、風味が強いハイビスカスティーと組み合わせると飲みやすくなるでしょう。
ゲラニオールを含むゼラニウムティーはエストロゲンの分泌を促すと考えられています。エストロゲンは別名「美肌ホルモン」とも呼ばれているように、肌の水分量維持やコラーゲンの生成を促す働きがあります。加齢やホルモンバランスの乱れによるエストロゲン分泌減少は肌の乾燥・たるみ・シワ等が発生する原因となりますので、それを防ぎ若々しく美しい肌を維持する効果が期待されています。
そのほか血流改善やデトックス効果などから、肌のくすみ改善や新陳代謝向上(ターンオーバー促進)などの働きも期待できます。ストレス緩和や抗炎症作用が期待できますので、肌荒れ対策としても有効とされています。
ゼラニウムは皮膚軟化作用や皮脂分泌調節作用があると考えられ、肌タイプ問わず利用出来るコスメ原料としても利用されています。血行促進や細胞成長促進にも役立つと考えられることから、肌の透明感・ハリ・潤いを高めて肌状態を整えたり、シワやシミ等の改善を助ける働きが期待できます。
加えて、抗炎症作用や抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用もありますのでニキビや湿疹など皮膚炎症の緩和にも利用されています。敏感肌の方やアトピー性皮膚炎など重い肌炎症の場合は皮膚刺激を起こしてしまう場合もありますが、基本的なお肌の悩みについてはほぼ改善効果が期待できると言えるでしょう。
またローズゼラニウムはフェイシャルスチームにもよく利用されています。お湯にゼラニウムの葉もしくは精油数滴を入れて蒸気を吸引することでリラックス出来ますし、蒸気の働きと合わせ保湿・血行促進効果も期待できます。肌だけではなく喉・鼻の乾燥対策や殺菌消毒にもなりますので、空気が乾燥する冬場に特にオススメです。
肌に対して高い効果が期待されるゼラニウムは入浴剤としても利用されています。皮脂・水分量を調節する働きがありますので、乾燥肌・脂性肌共に肌状態の改善が期待できますし、殺菌・抗炎症作用などからニキビ・汗疹・湿疹などの予防や緩和にも有効とされています。
ゼラニウムを副交感神経の活性化に繋がる半身浴と合わせて利用すれば、高いリラックス効果・自律神経回復・血行促進・デトックス効果の相乗も期待できます。寝付きを良くする・生理痛の緩和などにも良いとされていますし、フェイシャルスチームと同様に喉・鼻の乾燥対策や殺菌消毒として風邪予防にも役立ってくれるでしょう。
ゼラニウムの芳香成分であるシトロネロールとゲラニオールは虫が嫌う香りでもあります。特に蚊に対して高い有効性があるとされており、蚊嫌草や蚊取草という別名もこの働きに由来しています。精油などを使って虫除けスプレーを作れば、香水・芳香剤としても役立つ優れものに。
ハーブとしてだけではなく、鉢植えをお部屋の中に置いておくと仄かな芳香が楽しめることに加えて蚊の侵入防止にもなります。ヨーロッパでは窓辺に赤いゼラニウムの花を飾る習慣があり、一般的には“魔除け”と言われていますが、虫よけという実益的な意味合いもあるそうですよ。
浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。精油の経口摂取は出来ません。
ハーブティー用としては様々な香りを持つセンテッドゼラニウムが利用されていますが、アロマラテラピーなどで「ゼラニウム」といった場合は一般的にローズゼラニウムのことを指します。下記ではローズゼラニウムの成分と期待されている働きをご紹介します。
ゼラニウムは鎮静・リラックス作用を持つリナロールやシトロネロール、抗鬱作用があるゲラニオールなどを含むことから、心のバランスを整えることに優れた精油とされています。鎮静・高揚の両作用を併せ持ち、張り詰めた心をリラックスさせたり、落ち込んだ気持ちを前向きにする手助けをしてくれるでしょう。
ゼラニウム精油は自律神経を整える働きも期待されており、ストレスや自律神経の乱れによって起こる様々な肉体面の不快感・不調の緩和にも利用されています。ホルモンバランスを整える働きと合わせ、女性ホルモンの乱れによる自律神経失調や情緒不安定さの緩和も期待できますから、PMS(月経前症候群)や更年期障害によるイライラ・抑鬱症状緩和にも有効とされています。
ゼラニウムに含まれているゲラニオールには女性ホルモンのバランスを整える働きや鎮痛作用があるとされています。そのため女性特有の不調(生理痛・月経不順・PMS・更年期障害・乳房のハリなど)の緩和に広く活用されています。
そのほかリンパ系への刺激作用や血液循環を整えることで体内のスムーズな巡りをサポートすると考えられています。肝臓・腎臓の強壮に役立つとする説もあり、体内の余分な水分や老廃物の排出を高める働きも期待されています。そのため、むくみ・水太りの緩和などにも取り入れられています。
センテッドゼラニウム<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
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]]>美しい花と上品で魅力的な甘い香りを持り、観賞用や高級香料としても高い人気を誇るローズ。ハーブとしてはホルモンバランスを整える働き・美肌効果など女性の健やかさや美しさのサポートとしても支持されている存在。香りには憂鬱な気持ちを盛り上げたりリラックスさせるなど精神のバランスを整える働きも期待できますし、近年は口臭予防などエチケット面でも活用されています。

「花の女王」と言われるローズ(薔薇)はバラ科バラ属の植物の総称です。上品で優雅な見た目や香りから園芸・観賞用として不動の人気を誇る存在ですし、エディブル・フラワーとして生食やジャムなどの加工食品として、香水などの香料原料、ハーブとしてなど幅広く活用されています。
バラが歴史に記録として登場するのは今から4000年以上前、古代バビロニア『ギルガメシュ叙事詩』が最古とされています。古くから人々を魅了し、古代エジプト神話では愛の女神ハトホル、古代ギリシアやローマにおいては愛の女神アフロディーテやヴィーナスなど多くの神話の中で“愛”や“女神”に関連付けられています。また古代ギリシアやローマではバラの香油も愛好されていましたし、クレオパトラや皇帝ネロなど時の権力者が愛した花としてもよく知られていますね。
ローマ帝国の衰退後、バラの美しさや芳香が「人々を惑わす」としてキリスト教会によってタブー視された時期もあります。一方イスラム圏では白バラはムハンマドを、赤バラは唯一神アッラーを象徴する花として大切にされていました。十字軍の遠征によって中近東のバラが導入されルネサンス期にはヨーロッパでも再びバラへの注目が高まります。現代に残るルネサンス芸術にも“美の象徴”としてバラのモチーフを見ることが出来ます。1802年には“バラの母”と呼ばれるナポレオンの皇后ジョゼフィーヌがバラ園を設立し、このバラ園で世界で初めて人工交雑によって新しいバラが作られたのをきっかけに“モダンローズ”と呼ばれる様々な改良品種が生み出されていきます。
現在ハーブとしては古くから薬用利用されているオールドロースの1つで、薬剤師の薔薇を意味する“Apothecary Rose”という別名も持つロサ・ガリカ・オフィキナリス(Rosa gallica officinalis)が最もよく利用されています。そのほかに薔薇の中で最も香り高いとされ“バラの女王”とも呼ばれるダマスクローズ(Rosa damascena)やキャベジ・ローズ(Rosa centifolia)もハーブティーとして利用されていますし、精油(エッセンシャルオイル)原料としても高く評価されています。ちなみにローズオイルは採油率が非常に低いことから「プラチナよりも高価なオイル」と呼ばれ、高級香水や化粧品などにも利用されています。まさに花の女王ですね。
ローズティーは赤い花びらはローズレッドペダル・蕾はローズレッドバッツ、ピンク色の花びらを使ったものはローズピンクペダル・蕾はローズピンクバッツの大きく4つに分けられています。原産地やメーカー等によって違いはありますが、一般的にレッド系はシャープで濃厚な香り、ピンク系は上品で甘みのある香りを持つと言われています。
ローズの優雅な香りは鎮静作用を持ち、ストレスや疲労で過敏になっている神経を鎮めてれると考えられています。心を癒やすことで前向きさや明るさを取り戻す手助けをしてくれますから気持ちの落ち込みや鬱っぽいとき・無気力なときなどにも適しています。気持ちを落ち着けてリラックスさせる・気分を高揚させ明るさ活力を取り戻す、この両方の働きを持つことから精神的な不調・不快感に対して幅広くローズは活用されています。
ストレスが多くて疲れている時、精神的に不安定だなと感じる時にはカモミール・ラベンダー・レモンバームなどとブレンドして自分を労ってあげましょう。バラの花弁がふんわりと開く様は視覚的にも癒やし効果抜群です。味の薄さが気になる場合は紅茶やハイビスカスティーなどとブレンドしたり、レモン汁やハチミツを少量加えると飲みやすくなりますよ。
ローズは含まれているゲラニオールやネロールなどの芳香成分は視床下部(脳下垂体)を刺激し、性腺刺激ホルモンの分泌を促す作用があります。この性腺刺激ホルモンが卵巣に伝わることで女性ホルモン、特にエストロゲンの分泌を促すことから、ローズの香りには女性ホルモンのバランスを整える作用があると考えられています。
そのため生理不順や生理痛・不正出血などの月経トラブル、不妊、更年期障害など女性ホルモンの乱れが原因と考えられる女性の不快感緩和に取り入れられています。月経不順や不正出血にはヤロウ、更年期障害にはフェンネルやカレンデュラなど症状に合わせて他のハーブと組み合わせて利用すると良いでしょう。
ホルモンバランスを整える働きと精神状態を整える働きが期待できることから、近年ローズティーはPMS(月経前症候群)の諸症状を緩和するお茶としても注目を集めています。生理前にイライラや気分の落ち込み・抑うつ感など精神面での症状が強く出る方に特に適していると言えるでしょう。PMS対策の場合にはラズベリーリーフ、サフラン、チェストベリーなどとブレンドしての利用することで相乗効果も期待できます。
ローズの香りの元となるゲラニオールやネロールなどの芳香成分は視床下部を刺激し、エストロゲンの分泌を促すと考えられています。エストロゲンは別名「美肌ホルモン」とも呼ばれているように、肌の水分量維持やコラーゲンの生成を促す働きがあります。加齢やホルモンバランスの乱れによるエストロゲン分泌減少は肌の乾燥・たるみ・シワ等が発生する原因となりますので、ローズはそれを防いで若々しく美しい肌を維持する効果が期待されています。
芳香成分以外にもローズにはビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質も含まれています。エストロゲンの働きと相乗して肌老化予防に役立ってくれるでしょう。ビタミンCが豊富なローズヒップ、皮膚を健やかに保つシリカを含むネトル、アルブチンなどの美白成分を含むヒース(ヘザーフラワー)などとブレンドして利用すると良いでしょう。
ローズには血行を促進する作用があるとされています。成分的に考えるとビタミン類やポリフェノールなどの抗酸化物質の働きによって血流が良くなること、ビタミンEとエストロゲンの血管拡張作用によって血流量がアップすることが考えられます。
血流が改善されることで冷え性の緩和や新陳代謝向上による美肌・くすみ改善などの効果も期待できるでしょう。内蔵全体の機能向上にも繋がりますし、冷えや血行不良による筋肉の硬直などから起こるむくみ緩和にも有効とされています。
漢方でローズペタルは生薬“薔薇花(しょうびか)”として健胃薬などに配合されています。成分的にも芳香成分ゲラニオールには消化器官への抗菌・消炎作用作用があり胃腸の状態を整える働きがあると考えられています。リラックス効果から自律神経のバランスを整えることで胃炎予防などに役立つと考えられていましすし、血流改善作用と合わせて便秘改善にも有効とされています。
そのほか肝臓や肺の機能を整える働きなどがあるとする説もありますが、何かに際立った働きがあるというよりは精神・自律神経・ホルモンバランスを安定させ、血流を整えることで内臓器機能全体のサポートをしてくれると考えると無難でしょう。
ローズの芳香成分である「ゲラニオール」は体内で吸収された後、吐息や汗腺から放出されることが認められています。ゲラニオールには胃腸を整える働きがあるほか、女性ホルモンのバランスを整える・ストレスを緩和するなどの働きも口臭予防に繋がると考えられています。
数年前からローズオイルのサプリメントが口臭・体臭予防として販売されているのもこの性質によるものです。オイルよりも薔薇の香り感は弱いかもしれませんがハーブティーとして摂取しても芳香が期待できますし、タンニンと相乗して口内炎や歯周病・口臭の原因となる嫌気性菌の抑制などにも役立ってくれるでしょう。ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質も含んでいますので加齢臭対策としても効果が期待できるでしょう。
近年ガリカ種などのバラの花弁に含まれるポリフェノールの一種「オイゲニン」に抗酸化作用や抗アレルギー作用があることが報告されています。ヒスタミン遊離を抑制することで過剰な免疫反応を抑制すると考えられ、マウスを使った実験でも有効性が報告されています。このことからローズティーはアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状緩和に役立つのではないかと注目されています。
多くの女性が憧れる薔薇の花を散りばめたローズバス。世界三大美女の一人クレオパトラもローズの花を浮かべたお風呂を好んだという伝説もありますね。見た目でも気分が高まりますし、香りの効果からも疲労回復や抗うつ・リラックス効果を得ることが出来ます。そのほかに女性ホルモンのバランスを整える・美肌・新陳代謝向上など、女性の美容と健康に嬉しい様々な働きも期待できます。
生花を浴槽いっぱいに浮かべるのも憧れますが、より身近な方法としてはお茶用のドライハーブを活用したり、エッセンシャルオイルを数滴入れるなどの方法でも効果が期待できます。生花を使った場合は乾燥してポプリなどに再利用すると良いそう。自分へのご褒美やとっておきの日にローズバスにゆったりと浸かると、クレオパトラのように英気や美貌の保持に繋がりそうです。
精油(ローズ・オットー)やハーバルウォーターなどは乾燥肌・脂性肌・成熟肌・敏感肌と肌タイプを選ばず使用しやすいことから、スキンケア用としても非常に高い人気を持ちます。シトロネロールやゲラニオールなどの芳香成分は肌を柔らかく弾力ある状態に保つ働きがあると考えられていますし、保湿効果なども期待できます。
短期間で使い切る場合はハーブティーを化粧水代わりに利用することも出来ます。エモリエント作用が期待できるラベンダー、抗炎症作用が期待できるカモミールやレモンバーム(メリッサ)などブレンドティーを作る感覚でオリジナルのローズローションを作るのも楽しいですよ。
浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。精油の経口摂取は出来ません。
ローズの精油は水蒸気蒸留された「ローズ・オットー」と、溶剤抽出された「ローズ・アブソリュート」の大きく2つに別れます。どちらも非常に高価ですがアブソリュート方がやや価格が安く濃厚な香りを持ち、一方のオットーはトリートメンなど肌に直接塗る場合の安心感が高いこと、優しく上品な香りが特徴とされています。
ローズの精油は鎮静・高揚の両作用を持ち、精神のバランスを整える働きに優れていると考えられています。イライラやヒステリーなどの興奮状態を緩和させ、ストレスや疲労などから起こる気分の落ち込みを緩和し、安定と安らぎを取り戻す手助けをしてくれるでしょう。ローズは多幸感をもたらす精油の1つにも数えられていますから、幸せな気分に浸りたい時にもオススメです。
ホルモンバランス調整作用や子宮強壮作用があると考えられ、月経不順・月経過多・少量月経・生理痛・月経前症候群(PMS)・更年期障害などあらゆる女性の悩みの緩和に取り入れられています。精神面への働きかけと合わせて生理前のイライラや更年期障害による情緒不安定さの緩和に利用されるほか、不感症や勃起障害などの緩和にも効果が期待されているようです。
ローズペダル/ローズバッツ<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ユーカリ<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アロマテラピーや芳香剤として知られるユーカリ。優れた殺菌・抗ウィルス作用や抗炎症作用を持つことから、風邪や花粉症による鼻水・鼻づまり・喉の痛みなどの緩和に利用されます。爽快感あふれる香りには頭をスッキリさせて集中力を高める効果も期待できます。ティーの場合は多量・長期間の服用に適さないため、蒸気吸引やマウスウォッシュとして利用すると良いでしょう。

清涼感のある香りを持つ香料・アロマオイルとしてミントと並び人気の高いユーカリ。「ユーカリ」は本来オーストラリアやタスマニア島などに分布するフトモモ科ユーカリ属の木の総称を指す言葉ですが、ハーブとしては主にユーカリプタス・グロブルス(Eucalyptus globulus)という品種を指します。ユーカリといえば“コアラが食べている葉”としても知られていますが、コアラが食べるのは600種類以上あるうちの毒性の弱い約40種で、人間がハーブとして利用するものとは違う種類のようです。
オーストラリア大陸の先住民であるアボリジニの人々は古くからユーカリを「キノ」と呼び、傷や炎症に対する治療薬として利用されてきました。生命力が強く山火事などで焼けてしまっても新芽を出して成長する、種子は山火事後の降雨により発芽することから“再生の象徴”ともされていたそう。花言葉に新生・再生などが含まれるのもこの性質故と言えるでしょう。
19世紀頃になると「シドニー・ペパーミント」と呼ばれヨーロッパでも親しまれるようになります。日本には明治初期に導入され、大正時代になると「植えると空気を綺麗にする」と言われ“有加利”という漢字が当てられたそうです。アルジェリアの熱病地域(湿地帯)などにマラリア対策として植林された歴史もあります。現在でも砂漠化地域の緑化樹として様々なところで植林が行われていますし、小ぶりな葉が連なった可愛らしい姿から生花やブーケ用としても人気が高まっています。
優れた作用を持つユーカリですが、有毒物質を含むため過剰摂取や長期間の連続飲用には適していません。不快な症状があるときに一時的に飲用するか、葉に熱湯を注いで蒸気と香りだけを吸引する方法が適しています。
ユーカリの芳香成分の主成分である1.8-シネオールは優れた抗菌・抗ウィルス作用を持ち、細菌やウィルスの活動を抑制することで空気を浄化する働きがあると考えられています。そのためユーカリは風邪やインフルエンザなどの感染症予防に役立つと考えられています。
ただし風邪予防として長期間利用する場合はハーブティーを飲用するのではなく、うがいに利用する・蒸気吸引するなどの方法で利用するようにしましょう。雑菌の繁殖を防ぐ働きなどから口臭予防にも効果が期待できます。
1.8-シネオールは抗菌・抗ウィルス作用に加え、抗炎症作用も認められています。加えてユーカリには収斂・抗炎症・抗アレルギー作用があるとされるタンニンも含まれていますから、精油成分と相乗して働くことで風邪による喉の痛みや鼻水・鼻詰まりなどの不調をはじめ花粉症、気管支炎、喘息などの緩和にも有効とされています。
花粉症の場合はエルダーフラワーやネトルなど抗アレルギー作用が期待できるハーブと組み合わせて活用すると良いでしょう。痛みがある場合は粘膜保護作用のあるリコリスなどもオススメです。
ユーカリのスッキリとした爽やかな香りには精神状態を整える働きがあると考えられています。芳香成分の大半を占める1,8シネオールには脳への血流を増加させることで疲労回復を促したり、集中力を高める働きがあるとされています。呼吸器系の不調を緩和して楽に呼吸が出来るようになることからも頭をスッキリさせ集中力を高める働きが期待できるでしょう。
ユーカリには1,8シネオールなどの芳香成分、フラボノイド(ビタミンP)類など血流の改善に役立つ成分が含まれています。そのため血行を促進することで血液循環の悪化に起因する筋肉痛や肩こり・頭痛などの緩和に役立つと考えられています。血流の改善のほか抗炎症作用も持ちますので、関節痛やリウマチなどの痛みを和らげる働きも期待できるでしょう。
ユーカリは炎症を抑える働きがあるため筋肉痛や打撲のケアに湿布として利用されます。ハーブティーもしくは水に精油を数滴混ぜたものに布を浸し、痛む部分に当てておきましょう。神経痛や関節痛などの緩和にも役立ちます。
ユーカリを入浴剤として利用することで、蒸気吸引と外用利用両方の効果が期待できると考えられます。温浴効果と相乗して肩こりや筋肉痛・神経痛・リウマチなどの痛みの緩和に役立つとされていますし、蒸気を吸いこむことで風邪の予防や鼻の通りを良くするなどの効果も期待できます。またリフレッシュや頭脳明晰効果が期待できますから、気分をすっきりさせたい時や朝風呂などにも適していると言えるでしょう。
精油(エッセンシャルオイル)をお湯に入れる方法もありますが、精油は皮膚刺激がありますので肌の弱い方はドライハーブを利用したほうが安心です。お茶としてもしくは蒸気吸引用に利用した茶葉を再利用する場合は一度煮出してから湯船に入れると良いでしょう。
ユーカリには消臭作用・抗菌作用が認められており、消臭剤・消臭スプレー等にも天然由来成分として配合されている存在です。精油をデュフューザーなどで拡散するほか、ユーカリそのものをリースやサシェなどにすることでもお部屋の芳香消臭剤として役立ってくれるでしょう。
濃い目に煮だしたユーカリティーをマウスウォッシュとして利用することで口臭予防に役立ちます。口内の雑菌の繁殖を抑えるため口臭以外に歯周病・歯肉炎などのケアにも有効性が報告されており、マウススプレーなどのオーラルケア用品にも活用されています。市販のマウスウォッシュの強すぎる香りや、刺激・清涼感が苦手な方にもオススメです。
抗炎症作用や殺菌作用があることからユーカリはニキビ・虫刺され・湿疹等のケアに有効とされています。フケや痒みのある頭皮のケアにも適しています。また傷の治りを助ける作用もあるとされていますので、古くから利用されていたように傷や火傷の快癒促進用としても利用されています。
浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。精油の経口摂取は出来ません。精油の場合は皮膚刺激がありますので敏感肌の方は注意が必要です。小さいお子様がいらっしゃる場合は精油を使った芳香浴よりも、ユーカリの葉に熱湯をかけて香りを立てる方が作用が穏やかで安全性が高いとされています。
ユーカリ精油は「ユーカリプタス・グロブルス」「ユーカリプタス・ラディアータ」「ユーカリ・シトリオドラ」など原料植物によって約15種類ほどが存在します。下記ではユーカリ精油として最も一般的とされるユーカリプタス・グロブルスについてご紹介していますが、ユーカリ・ラディアータの方が皮膚刺激は少ないとされています。肌への利用や入浴剤としての利用をメインに考えている場合はラディアータの方が適しているでしょう。
ユーカリ精油のシャープで染み渡るような清涼感のある香りは、意識をハッキリと冴え渡らせる働きがあるとされています。仕事中や勉強中など集中力と意欲・前向きさが必要なシーンに適した香りです。
また主成分である1,8-シネオールに加えリモネンやα-ピネンなど鎮静・強壮作用を持つとされる成分も若干含まれているため、ストレスや緊張によって張り詰めている時や精神的に煮詰まっている時などに冷静さを取り戻す・気持ちを安定させる働きも期待できます。
ユーカリの葉の成分が濃縮されている精油は、去痰・抗菌・抗ウィルス・抗アレルギー作用などを持つ1,8-シネオールの含有率が非常に高くなっています。そのためユーカリ精油は呼吸器系の不調緩和に役立つ精油として親しまれていますし、花粉症緩和のブレンドオイルなどにも頻繁に配合されています。
抗菌・抗ウィルス作用に優れているほか、1,8-シネオールには免疫力を高める働きがあると説もあります。風邪・インフルエンザなどの予防に優れた効果を持つとされていますし、初期症状時に利用することで回復を助ける働きも期待できるでしょう。
ユーカリ<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ステビア<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ダイエット食品や糖尿病食に使われる、天然由来の低カロリー甘味料原料として知られるステビア。人工甘味料よりも安全性の高い甘味料として親しまれているほか、インスリン抵抗性改善・C型肝炎ウイルス抑制・ヒスタミン分解解毒効果などにも注目が集まっています。土壌や水質の汚染改善など環境汚染改善にも有効性が期待される、みんなに優しいハーブです。

ダイエット用甘味料の原料として知られるステビア。葉部分に含まれる甘味成分「ステビオシド」は砂糖(ショ糖)の200~300倍の甘みを持つものの低カロリーで、強い甘みを持つ分使用量も少なくて済むことからダイエット用食品や糖尿病患者用メニューなど多くの食品に利用されています。そのほか苦い薬を飲みやすくするための矯味剤として医薬品にも配合されています。
ステビアは南アメリカ原産のキク科植物です。原産国の一つであるパラグアイでは「甘い草」を意味する“kaa jhee(カーヘーエー)”という名前で呼ばれ、16世紀半ば頃からマテ茶に甘味を付けるために利用されていました。甘味料として以外にも整腸剤や心臓病・高血圧などに対する医薬品として、また虫よけ、美容など幅広い面で薬草として利用されており、ステビアは神聖な薬草として崇拝のされる存在であったそうです。ちなみにステビアという名前は初めてステビアの調査研究をしたとされるスペインの植物学者ペドロ・ハイメ・ステビア氏にちなんで付けられました。
ステビアは1971年に日本(大阪の守田化学工業)で、世界で初めて商品化されます。作用の代用品としての利用されるようになり、1990年に「ポカリスエット ステビア」が発売されたことで広くその存在が認知されるようになります。2007年にはアメリカでコカ・コーラ社がステビア甘味料の販売を開始ししますし、ADI(一日摂取許容量)も定められます。甘味料だけではなくハーブとしても糖尿病・高血圧・健胃・強壮などに利用されています。
サッカリンなどの人工甘味料の健康被害の影響から、ステビアも体に悪い(不妊・発がん)と心配される方もいらっしゃいます。しかしステビアは天然甘味料ですし、導入・商品開発において発がん性が疑われる人工甘味料から天然甘味料への切り替えという意図があったとも言われています。多くの国の研究機関でも調査が行われました、副作用は無いということが報告されています。またステビアは制癌効果・C型肝炎ウイルスの抑制効果が見られる等の研究発表もなされており、臨床研究が予定されている存在でもありますし、葉だけではなく茎を使った健康食品や化粧品などの応用も行われています。
ステビアはステビオサイドやレバウディオサイドなどのステビオール配糖体と呼ばれる成分が主成分で、最大の特徴とも言えるのが「強い甘み」の元となっています。ティースプーン一杯のステビアパウダー・シロップはカップ一杯分の白さ等に相当するとも言われており、元々のカロリーの低さと使用料の少なさから非常に低カロリーで甘さを得ることが出来ます。
ステビアは糖尿病療養食などにも取り入れられている存在です。動物実験では腸内では吸収されず排泄されることが認められているため、砂糖(ショ糖)の用に急激な血糖値上昇を起こさないと考えられています。
また一部人工甘味料については砂糖同様に肥満・2型糖尿病のリスクが示唆されていることに対し、ステビアはⅡ型糖尿病の原因の一つである「インスリン抵抗性」を細胞レベルで改善する可能性があるという研究報告もなされています。ちなみに自然抽出物では世界初の報告だったのだとか。血糖値を上げにくいというだけではなく血糖値を下げる働きが期待できることから、糖尿病もしくは予備軍の方の健康維持に役立ってくれそうです。
ステビアは特に日本では「ダイエット甘味料」としてよく知られています。砂糖と比べてカロリーが低いく血糖値を上げにくい=ステビアや同時期に摂取したものが脂肪として蓄積されにくいと考えられます。人工甘味料であればノーカロリーのものもありますが、ステビアの方が安全性が高いというのも支持されているポイントでしょう。
ダイエット中であっても甘いもの断ちはストレスがかかりすぎて続かない、という方には特に適していると考えられます。甘味料として利用するほか、香りの良いハーブや酸味があるハイビスカスティーなどとブレンドすることで清涼飲料水の代用としても役立ちます。
ハーブの中には強い苦味・エグみを持つものも多くあります。ステビアは矯味剤として利用されている存在でもあり、甘さを加える事で苦味による飲みにくさを緩和してくれる働きがあります。ステビア自体もシングルで浸出した場合はやや青臭いような独特のクセ(臭み)があり苦手という方も多いですが、こちらも風味の強いハーブとブレンドすることである程度緩和することが出来ます。
植物そのものよりは加工されたステビアパウダーやシロップのほうがクセは少ないと言われていますが、どちらにせよ好き嫌いが別れるところなので最初は少量から試してみてください。ブレンドティーを作る場合はすり切り小さじ1杯程度でも充分に主張してくれます。クセが気にならない場合は煮詰めたものを作っておくとシロップ代わりに利用できます。
ステビアは健胃・整腸剤として利用されてきたハーブでもあります。胃腸の調子を整える働きから二日酔い緩和などにも役立つと考えられています。お腹の調子を整える作用に優れたカモミールジャーマンやレモングラスなどとブレンドすると相乗効果が期待できそうです。
ステビアに含まれる酢酸が腸壁を刺激して蠕動運動を促進すること、葉緑素が腸壁に付着している老廃物の排泄を促すことなどから穏やかな緩下剤としても役立つと考えられています。下痢になる心配は少ないそうですが、どちらかというと便秘傾向の方に適しているでしょう。
ステビアは精神安定や強壮に良いとする説があります。これはステビアが精神安定に良いとされるのは「白砂糖の摂取量を減らす」ことによって依存状態や低血糖状態が改善される、神経伝達物質の分泌が正常になることなどが根拠として大きいと考えられます。
白砂糖は脳を刺激して神経伝達物質であるドーパミンを分泌させる・脳内モルヒネと呼ばれるエンドルフィンが放出される・血糖値を急激に上昇・下降させ低血糖症を起こすことで精神障害等を引き起こす可能性がある等と言われています。これらは健康食品ビジネスや自然派信仰による過剰バッシングとも言われていますが、ステビアを使ってから「イライラしにくくなった」など実感される方もいますから、甘いものが好き・砂糖の摂り過ぎが気になる方は試してみても良いでしょう。
甘味成分を多く持つ葉に対してあまり重要視されてこなかったステビアの茎ですが、近年はその茎部分に様々な可能性が報告され注目されています。抗酸化力の実験ではステビアの茎部分(熱水抽出したもの)に緑茶の5倍以上の抗酸化力が証明されています。このことから活性酸素による細胞へのダメージや機能低下を抑制することで、生活習慣病や老化予防に役立つと考えられています。
ステビアにはヒスタミンの分解・解毒作用も確認されています。ヒスタミンはアレルギーの原因物質として知られていますが、食品内にも含まれています。通常ジアミンオキシダーゼ(DAO)酵素によって分解・解毒されますが「ヒスタミン不耐症」と呼ばれる酵素の働きが弱い場合は分解がスムーズに行われず、鼻水・鼻詰まり・くしゃみなどの鼻炎症状を始め、頭痛、めまい、吐き気、イライラなどの不調を引き起こします。女性ホルモンがヒスタミンを分解するDAOの生産を抑制するという説もあり、その関係で月経前症候群(PMS)など生理前に不調を起こしやすくなるとも考えられています。
また食品含有分は体内で分解出来る方の場合でも、ヒスタミンの分泌が多い・反応が過剰な場合にはアレルギーを引き起こすことが知られています。ステビアは抗酸化作用によるアレルギー反応時に発生する活性酸素の抑制・除去効果にも役立つと考えられますし、ヒスタミン自体の分解・解毒効果と相乗することで花粉症・喘息・アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患への応用が研究されています。アレルギー薬として利用されるステロイドホルモン剤の副作用軽減効果なども報告されています。
2008年の米国消化器病週間(DDW:Digestive Disease Week)ではステビアエキスのC型肝炎ウイルスの抑制への有効性が発表され、研究が行われてれいるそうです。そのほかに免疫力向上・抗癌作用などを示唆する研究報告もなされており、さらなる研究・実用化が期待されています。
ステビアのハーブティーで洗顔すると抗酸化作用と保湿収斂作用により、肌がしっとりしつつ脂っぽさ・ニキビを防ぐ働きが期待できます。手作り化粧品(石鹸・化粧水など)にも利用されるようになっています。
化粧品原料としては「ステビアエキス・ステビア発酵エキス」が利用されており、抗酸化作用の他、ビタミン類・ミネラル類・βグルカン・有機酸などを含む総合的な美肌成分として活用されています。
ステビアは低刺激かつ保湿作用があるとされています。そのため乾燥性敏感肌の方・アトピー性皮膚炎でお悩みの方などにっも支持されています。入浴剤として利用する場合はステビアの葉と茎を10~15g程度を布袋に入れた、そのまま浴槽に入れて揉みながら入浴すればOK。ハーブティーとして浸出した後の茶葉を使う場合は少し煮出すと良いでしょう。使用後は家庭菜園・プランターなどの土に肥料として混ぜることが出来ます。
ステビアは農産・畜産・環境分野などにおいても役立つと考えられています。ステビアの農業利用の始まりは鹿児島県、ステビアを栽培していた農家がステビアの葉を取った後の茎を堆肥として利用し、栽培したミカンの風味が変わったことと言われています。ほかの果物や野菜においても甘みや栄養価が増すことが分かり「ステビア農法」として取り入れられています。
野菜の出来だけではなく農薬・残留硝酸態窒素の低減、ダイオキシン分解などにも役立つことが認められています。また近年はステビア農法で育てられた作物は放射能値(放射性ヨウ素含有量)が低下することが報告されており、土壌や水質の汚染防止・無毒化など環境汚染の回復を助ける可能性を秘めた植物としても注目されています。
ステビア<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>アグリモニー<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ハチミツのようなふんわり甘い香りで、味も香ばしい程度の苦味で飲みやすいアグリモニーティー。収斂作用を持つタンニンを含むことから下痢止めや呼吸器系の不調緩和に役立つと考えられており、風邪の初期症状ケアとしても利用されています。また外用として止血・治癒促進なども期待できることから傷・炎症のケアにも活用されています。

アグリモニーはヨーロッパ原産のバラ科のハーブで、属名の Agrimonia は棘が多く姿が似ているアザミゲシ属を表すギリシャ語“argemone”が由来とされており、転用する際にスペルを間違えため現在の形になったと言われています。種子名は「良き父」に由来するそうです。
薬草としては古代ギリシアやローマ時代から消化促進や傷の手当に役立つ薬草として利用されていたと言われています。アグリモニーと近縁種にあたる日本~中国などで自生している金水引(キンミズヒキ、学名Aqrimonia pilosa)も、“龍牙草”もしくは“仙鶴草”という生薬名で健胃消化促進・下痢止め・収斂止血など、アグリモニーとほぼ同様の用途で用いられています。
アグリモニーの花はアプリコットやリンゴとも称されるフルーティーで甘い香りを持つことから、古くはハチミツ酒の香りつけにも利用されていたそうです。そのほか染料としても利用されていたようですし、現在でも香りの良さから香味野菜・料理ハーブとしてやポプリなどの芳香剤として活用されています。小さな黄色い花を沢山付けるため観賞用としても人気があります。
アグリモニーはハーブとしてドイツのコミッションEでも一般的な下痢治療への有効性が認められており、胆石や肝硬変の治療にも取り入れられているそうです。そのほかにも収斂作用などから様々な用途に役立つハーブとしてハーバリストに支持されている存在ですが、やや使い方が難しい部類ですから自己判断での過剰利用は控えましょう。健康茶として一日1~2杯飲む程度であればほとんど心配はありません。
アグリモニーティーは消化を助ける食後のティーとして親しまれています。食べ過ぎによる胃もたれや胸焼け、胃痛などの胃の不快感を予防する働きが期待できます。またアグリモニーにはタンニンが含まれているため収斂作用があるとされています。収斂作用によって腸を引き締める働きが期待できることから下痢の緩和によく利用されてます。
ただし元々便秘気味の方や小さいお子さんの場合は便秘を起こす/悪化させる可能性がありますので、飲用量には注意が必要です。下痢の場合はキャラウェイなどとブレンドされることも多く、粘膜保護作用のあるマーシュマロウともよく組み合わせて使われます。
アグリモニーは収斂作用と利尿作用があることから膀胱炎や尿道炎など尿路感染症の緩和にも利用されています。尿酸値を抑える作用があるとされており、海外では尿路結石や腎臓結石の改善にも取り入れられているようです。
タンニンによる収斂作用、シリカ(ケイ素)による消炎作用などが期待できることから、アグリモニー咳・喉の痛み・気管支炎などの緩和に有効とされています。口内炎のケアにも用いられています。毎日少しずつ飲み続けると口内炎の予防にも良いと言われています。
ただし喉が乾燥して痛みを生じているような場合には悪化させてしまう危険性があるのでマーシュマロウなど粘膜保護作用に優れたハーブのほうが適しています。用途・目的に応じて使い分けるようにすると良いでしょう。
喉の炎症を抑える働きに加え、アグリモニーはある程度の抗ウィルス作用があることが認められています。そのため風邪気味の時に役立つハーブティー・健康茶としても利用されており、成分の吸収を助ける・体を温める効果が期待できるジンジャーとセットでよく利用されています。プラスしてマレインやヤロウなど症状に合わせたハーブを加えると良いでしょう。
アグリモニーは血液凝固物を増加させるという研究報告がなされており、ヨーロッパでは子宮内の血液凝固剤(内服)として月経過多の緩和に用いられています。
浸剤を洗浄液として利用することで、火傷や傷、皮膚炎症(かぶれ・湿疹など)などの手当や治癒促進に役立つと言われています。湿布や塗布する方法もありますが、逆に皮膚炎症を起こしてしまう可能性もありますので注意が必要です。洗浄液として使う場合もはじめは薄めに浸出し、様子を見ながら利用するようにしてください。
また濃い目に煮出したものをうがい薬として利用すると咽頭炎をはじめ、口内炎・歯肉炎などのケアにも良いと言われています。
収斂・消炎作用が期待できるため浸出液は化粧水や入浴剤に利用されています。化粧品原料として主に皮脂分泌調整・たるみケアなどに役立つ植物エキスとして利用されていますが、手作り化粧品においてはメジャーな存在ではなく、データも少ないため利用は控えたほうが無難でしょう。
アグリモニー<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>リコリス/甘草<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>独特の香りと甘味を持つリコリス(甘草)は、漢方で咳止め・喉の炎症改善として使われる「甘草湯」を始め、副作用を抑えるためなどに約7割と言われるほど多くの漢方薬に配合されています。近年でもグリチルリチンという成分の働きにより、咳や炎症を抑える働きが認められています。またアレルギー抑制作用があることも報告され、花粉症などのアレルギー性疾患緩和にも効果が期待されています。
リコリスはマメ科植物で、主に根部分をハーブとして利用しています。和名でリコリスは甘草(カンゾウ)と呼ばれていますが、漢方生薬など東アジア圏で本来“甘草”として利用されていたのはウラルカンゾウ(別名:東北甘草、学名:G. uralensis)という近縁種です。しかし現在は日本薬局方で生薬「甘草」の基原植物としてスペインカンゾウ(学名:G. glabra)も基原植物として認めています。
リコリスは“人類が手にした薬草の中で最も古い”と言われるほど古くから利用されてきた歴史ある薬用植物です。古代バビロニアや古代エジプトなどでも薬として利用されていたと考えられており、ツタンカーメン王の墓の中からも大量の甘草根が発掘されています。紀元前5~3世紀ごろ編纂された、医学の原典とされる『ヒポクラテス全集』にもリコリスの記述が見られることから古代ギリシアにおいてもよく利用される薬草
東洋医学においても1~2世紀頃に成立したとされる、中国最古の薬物書『神農本草書』や『傷寒論』などに甘草が記載されています。神農本草経において甘草は“あらゆる薬の中心「国老」”や“百薬の毒を解毒する”存在とされ、現在でも漢方処方用薬の約7割に配合されています。この使用率の高さは薬理作用や副作用を抑える・生薬全体の調和を取る目的で利用されるためなのだとか。その他に甘草湯など漢方では珍しい単独での使用もなされていますね。
日本にも奈良自体に伝来し、正倉院宝物としても収められています。江戸時代には駒場薬園園監の植村政勝が甲州で栽培していたことが伝えられていますし、現在の山梨県には甘草屋敷(高野家)が現存しています。全国至るとことでとは言えないものの、国内でも生薬として多少の栽培は行われていたと考えられます。
リコリス菓子や炭酸飲料のルードビアなど欧米では親みのある存在ですが、独特の薬臭さから日本人の口には合わないことが多いよう。ちなみにオランダでは様々な形状のリコリス菓子がdropと呼ばれて親しまれており、これが日本後のドロップ(キャンディ)の語源になったと言われています。
甘草という呼び名の由来にもなっている強い甘みは、リコリスの根に含まれる砂糖の50倍の甘みを持つ「グリチルリチン」によるもの。この特徴からリコリスは甘味料としても利用されており、私たちに馴染みあるもので言えば醤油や味噌などに使われています。そのほか消炎作用などがあるとして、化粧品原料としても利用されています。
リコリスは様々な働きを持つと考えられていますが、その多くの働きに関係していている成分として甘さの元である「グリチルリチン」が挙げられます。効果効能として取り合えられるものの多くは甘味成分でもあるグリチルリチンの働きとして期待されているものです。
リコリス(甘草)は「喉の痛み・炎症を和らげる」薬草として、東西問わずに古くから喉の炎症を抑えて声がれ・喉の痛みなどの改善に用いられてきました。喉が痛いときによく利用される漢方に甘草湯がありますが、2000年近く昔に記された『傷寒論』にも“咽痛の者は甘草湯を与うべし”という記述があります。
成分的にもグリチルリチンには、免疫力を高める働きや鎮咳・去痰作用があることが認められています。これらの働きから風邪による不調はもちろん、乾燥や喉の酷使など様々な原因の呼吸器系の不調緩和にリコリスは役立つと考えられています。風邪気味の時にはエキナセア、声がれなど粘膜の機能が気になる場合はマーシュマロウなどとブレンドして摂取すると良いでしょう。
リコリスに含まれるグリチルリチンには強い抗ヒスタミン・抗アレルギー作用があるとされています。近年この働きから花粉症対策としてもリコリスが利用されています。喘息や気管支炎などの緩和にも効果が期待できるでしょう。そのほか抗炎症作用と合わせて関節炎やリウマチなどの緩和にも取り入れられています。
アレルギー反応を抑えるとともに免疫機能向上作用もあります。これは単に免疫機能を強めるというわけではなく正常な状態へと整える手助けをしてくれる働きですから、風邪やインフルエンザの予防だけではなく免疫過敏への緩和にも効果が期待できるでしょう。
グリチルリチン酸は優れた強肝解毒作用を持つとされています。そのためグリチルリチンを含むリコリスも慢性肝炎やウイルス性肝炎の予防に効果が期待されています。
リコリスティーは胃酸の分泌を抑制する働き、粘膜の刺激を緩和する働きがあるとされています。胃潰瘍や十二指腸などの腫瘍、特にストレス性潰瘍の予防に役立つとされています。粘膜保護作用に加え強肝解毒作用があることから、薬理成分の刺激緩和・副作用予防効果も期待できます。漢方で“百薬の毒を解毒する”と言われることや、刺激緩和に利用されるのも納得ですね。
リコリス(甘草)に含まれるグリチルリチンはストレスや炎症に対抗する副腎皮質ホルモンの働きを高める作用があると考えられています。そのためストレスや緊張によるイライラや軽度の抑鬱(気持ちの落ち込み)の緩和にもリコリスは役立つと考えられています。
リコリスにも多くのハーブと同様にポリフェノールの一種であるフラボノイドを豊富に含み、抗酸化作用による老化や生活習慣病予防効果が期待されています。
加えて女性ホルモンのエストロゲンと似た構造・働きをもつイソフラボンが含まれています。リコリス(甘草)に含まれるフィトエストロゲンは大豆イソフラボンよりも強い女性ホルモン様活性を示すとする説もあり、抗酸化作用と相乗することでには更年期障害の緩和にも効果が期待されています。
リコリス独特のクセが気にならない方であれば甘味料として利用することで摂取カロリーをカットすることが出来ます。また近年はリコリスに含まれるグラブラポリフェノールという成分に脂肪分解促進作用があることも報告されており、体脂肪や内臓脂肪が低下したという実験結果もあるそうです。
過剰摂取による副作用などが報告されていますから摂り過ぎには注意ですが、少量であれば甘いものが恋しいダイエット中の生活をサポートしてくれるでしょう。使用料を考えると料理に利用するなどよりは、苦味の強いハーブとのブレンド時お砂糖感覚で加える・清涼飲料水の代わりとして数杯摂取する程度の利用がオススメです。
リコリスに含まれているフラボノイドは抗酸化作用によるシワ・タルミ・角質化などの肌老化予防や、シミやそばかすの原因となるメラニン産生抑制に有効と考えられています。副次的な働きとしてはデトックス効果、グリチルリチンの抗炎症作用や抗ストレス作用による肌荒れの改善、フィトエストロゲンによる保湿・肌の新陳代謝向上効果なども挙げられます。
痔の激しい痛みや、接触性皮膚炎(かぶれ・湿疹)などによる痛みや痒み止めとしてリコリスは外用薬としても利用されてきました。現在でもリコリスに含まれているグリチルリチン(水溶性甘草エキス)は薬用成分として医薬品や薬用化粧品(医薬部外品)などに利用されています。抗アレルギー・抗炎症作用があり、ニキビケアを始めひび、あかぎれ、アレルギー性の皮膚炎症など幅広い肌荒れ・肌トラブルのケアに利用されています。
ただし甘草や天草から抽出されるグリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2k)はステロイド様作用を持つため、ショック症状やステロイド剤と同じようなリバウンド症状を引き起こす危険性が指摘されています。処方薬を始め市販されている化粧品や石鹸などは規定の濃度が決まっていますが、個人で利用する場合は濃度に注意して利用しましょう。
グリチルリチン(水溶性甘草エキス)はニキビケアや肌荒れ予防成分として、またグラブリジン(油溶性甘草エキス)はチロシナーゼの活性阻害作用や紫外線吸収作用から美白成分として、スキンケアにも利用されています。
しかし甘草や天草から抽出されるグリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2k)はステロイド様作用を持つため、ニキビケアや美白効果を持つ一方でショック症状やステロイド剤と同じようなリバウンド症状を引き起こす危険性が指摘されています。
手作りコスメ原料として甘草エキスを購入・好きな濃度で化粧品を作ることも出来ますが、顔の凹凸や黒ずみなどを引き起こす危険性がありますので、個人で利用する場合は美肌・美白目的ではなく“一時的な炎症止め”として利用することをお勧めします。
消炎作用があることから甘草は多くの薬用入浴剤にも配合されています。アトピー性皮膚炎やあせも・湿疹・ニキビなどの緩和に有効とされれるほか、冷え性の緩和や湯冷め防止効果もあると言われています。
おそらくリコリスのハーブよりも“リコリス/甘草配合の入浴剤”の方が流通が多いため商品化されたものを利用される方が多いかと思いますが、煮だしたハーブティーを入浴剤として利用することも出来ます。こちらも葉の量や濃度に注意しましょう。
リコリス/甘草<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ルイボス<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>SOD様酵素などの抗酸化物質を含むことから老化予防やアレルギー緩和効果などが期待されるルイボスティー。若々しい肌の維持やダイエット、便秘やむくみ改善に役立つことから女性に広く支持されている身近な健康茶の一つでもあります。ノンカフェイン・低タンニンで妊娠中の方や赤ちゃんでも利用できるのも嬉しいポイント。

妊娠中の方や赤ちゃんでも飲めるお茶として、美容に嬉しいお茶として、日本でも人気の高い健康茶「ルイボスティー」。紅茶の一種と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、ルイボスは南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈にのみ自生するマメ亜科の植物です。乾燥した30度以上の温度差の高い場所を好むことから、栽培も限られた地域でしか行うことが出来ません。
南アフリカの先住民コイサン人は古くからルイボスが優れた薬草であることを語り継いできました。茎や葉を叩き、発酵させたものをお湯で浸出してお茶は“不老長寿の飲み物”や“奇跡のお茶”と言われ、日常的に健康維持のため飲まれ続けてきた存在です。ヨーロッパ人による侵入・植民地化が起こると、ケープ地方に入植したオランダ移民によってルイボスは紅茶の代用品として利用されるようになります。
1904年になるとベンジャミン・ギンズバーグがルイボスを研究し、健康茶としてヨーロッパへの輸出を開始します。1954年以降は国営事業として計画栽培・製造が行われるようになり、植物療法や健康意識が強いドイツを筆頭に世界的に評価される存在となります。1980年には日本で医学博士の丹羽靱負氏・農学博士の岡村一弘氏らの研究によりルイボスティーのSOD様作用が発見され、日本でも優れた健康茶として認知されるようになりました。
SOD様物質による抗酸化作用からアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー体質の改善にも効果が期待できることから、健康維持・美容(アンチエイジング・ダイエットなど)と老若男女を問わずに愛されています。自動販売機のペットボトル飲料などでも見かける、非常に身近な健康茶の1つと言えるでしょう。カフェインを含まず、タンニン濃度もごく低いことから妊娠中の方や小さなお子様でも飲めるもの支持されるポイントですね。
ちなみに「ルイボス」という呼び名はアフリカーンス語で赤を意味する“rooi”と藪を意味する“bos”に由来しているそう。このためイギリスではredbush teaやSouth African red tea、生薬名では紅灌木と意訳的な呼称が付けられています。針葉樹のような細かな葉を発酵乾燥させて茶葉を作っています。近年は緑茶やグリーンマテ茶のような非発酵茶「グリーンルイボス」も若干流通していますが、こちらは2000年頃に初めて製造が行われるようになったもの。グリーンルイボスはやや価格が高めで味もクセが強いですが、レッドルイボスよりも抗酸化作用に優れていることから注目を集めています。
ルイボスティーにはポリフェノールの一種であるフラボノイド類、活性酸素分解作用がある酵素「スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)」とよく似た働きを持つ抗酸化物質=SOD様酵素(イソビテキシン、ビテキシン、アスパラチンなど)が含まれています。SOD様酵素には強い抗酸化作用があることから、活性酸素によって細胞が酸化して起こる老化・損傷を抑制する効果があると考えられています。
またフラボノイドの中でもルイボス特有の成分とされる「アスパラチン」には強い抗酸化作用があるほか、血糖値の上昇を抑制する働きも報告されています。このアスパラチンの働きによってタンパク質と糖質が結びつくことで出来るAGEs(終末糖化産物)の生成を抑制することで“糖化”を抑える働きも期待されています。
ルイボスの持つSOD様酵素などによる強力な抗酸化・抗糖化作用は肌のアンチエイジング、つまりシミやシワ・タルミ・くすみなどの予防改善においても高い効果が期待されています。酸化ダメージによって起こる肌荒れ予防、過酸化脂質の生成を抑制する事でニキビ予防、抗糖化による肌の黄ぐすみ対策などにも役立ってくれるでしょう。
抗酸化と抗糖化両方の作用を持ち合わせることから、ルイボスティーは若々しい肌を維持するためのアンチエイジングティーとして美容と健康維持のために世界中で親しまれています。ルイボスに含まれるフラボノイドの一種ケルセチンはビタミンCの吸収を助ける性質がありますから、柿の葉茶やローズヒップティーとブレンドすると美肌維持により高い効果が期待できます。また美白であればヒース(ヘザーフラワー)、ニキビや肌トラブルであればカモミールジャーマンなどとのブレンドもオススメです。
ルイボスティーは高い抗酸化作用を持つことから、中性脂肪やコレステロールが活性酸素と結合して増加する過酸化脂質の生成抑制、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の低減などの働きが期待されています。これらは動脈の内壁に付着することで血管の柔軟性を損なう・血流を妨げることで、高脂血症・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの原因となると考えられています。
そのほかに血圧上昇酵素であるアンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きを阻害することによる血圧降下作用、アスパラチンの働きで血糖値の上昇を抑制することで糖尿病の原因となる高血糖の予防効果があることも報告されています。これらの働きから生活習慣病の予防にもルイボスティーは役立つと考えられています。
加齢臭の原因として、過酸化脂質が脂肪酸と結合して出来る「ノネナール」という物質が発生することが挙げられます。ルイボスティーは強い抗酸化作用によって過酸化脂質の生成を抑制することで、ノネナールの発生を抑えて加齢臭を和らげる働きが期待出来ます。
ルイボスティーはアトピー性皮膚炎をはじめ、花粉症・アレルギー性鼻炎・喘息など様々なアレルギー性疾患の症状緩和・改善に効果が期待されています。実際のところアレルギー性疾患にルイボスの成分がどう作用するのかはハッキリと分かっていませんが、現在有力な説を紹介させていただきます。
活性酸素は老化の原因物質として知られていますが、その他にも体に備わっている抵抗力を弱め免疫力を低下させるなどの弊害があります。ルイボスに含まれている抗酸化物質によって免疫力が正常化すること、過酸化脂質によるアトピー肌の悪化を防ぐ働きが期待できます。加えてSOD様酵素には抗酸化作用以外にアレルギー反応を抑制することで炎症を抑える働きがあるとする説もあります。
つまりルイボスティーは抗酸化作用によって免疫力回復・炎症の悪化防止を防ぐとともに、アレルギー症状を緩和するのではないかと考えられています。そのほかにルイボスはミネラルが人間の体液と近い比率で含まれており、適切なミネラル補給によって体の細胞を活性化する=皮膚の修復促進が期待できるという点もアトピー性皮膚炎の改善に注目されています。
二日酔いは摂取したアルコールが体内で毒性を持つアセトアルデヒドに変換させることで起こります。またアルコールを分解する際に水分やミネラルが使われ、共に排泄されてしまうことから肝機能の低下を引き起こし、アセトアルデヒドの分解(無毒化)能力を低下させてしまうことで二日酔いを起こしやすくなる・いつまでも回復できないなどの状態に陥ります。
ルイボスティーには肝臓の働きを助けるミネラルが含まれていますし、アルコールがアセトアルデヒドに分解される際に発生する活性酸素を抑制する働きもあります。このため二日酔いの予防や緩和にも役立つと考えられます。吐き気・胸焼けがある時はカモミールやペパーミントなどと合わせて飲むと良いでしょう。
ルイボスティーに豊富に含まれるミネラルには鉄分や亜鉛など造血に必要とされる成分も含まれています。中でもヘモグロビンの生成に必要不可欠な鉄分が100gあたり約10mgと言われるほど豊富で、鉄分の吸収を阻害するタンニンが少ないため鉄欠乏性貧血の予防・緩和に優れたお茶とされています。ミネラルの吸収を高めるローズヒップやハイビスカスティーとブレンドすることで効率よく栄養成分を摂取できるでしょう。
またルイボスティーには代謝に関わるミネラルやビタミンが豊富なため代謝向上による体温上昇にも役立つと考えられています。マグネシウムなどのミネラルには補助酵素として血液・リンパの巡りをスムーズに促す働き、SOD様酵素などの抗酸化物質による血液サラサラ効果などによって巡りを良くする働きも期待できます。血液の補充・代謝向上・巡り改善という3つの働きが期待できることから、冷え性の改善としてもルイボスティー取り入れられています。
ルイボスティーは便通改善に役立つのではないかという説もあります。便通改善に繋がる可能性の推測としては単に水分補給になるというものから、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富である・抗酸化物質が腸内の悪玉菌もしくは悪玉菌代謝物(有毒物質)を抑制するなど様々。しかし飲んだ方のレビューなどでお通じが良くなったという記載が多いことから、体質・生活習慣等にもよりますが何らかの形でお腹の調子を整えてくれているのではないかという見解が多いようです。
ただし有効性を示唆する報告はあるものの、便秘改善についての有効性は証明されておらず曖昧な点も多いそう。お腹がゆるくなった・便秘に良いと効いて飲んだけど効果はなかったなど人によって感じ方も様々なので、ご自身の体調・お腹の調子を確認しながら飲むようにして下さい。医薬品ではなく食品(健康茶)ですから飲んだその日に…という劇的な働きは期待しないほうが良いでしょう。
ルイボスティーには体内のナトリウム量や水分バランス調整・血液やリンパの循環をサポートするカリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。また抗酸化作用によって各臓器の機能低下が改善されること、腸内フローラの改善から代謝が向上することなどにより腎臓・尿路系機能の改善にも役立つと考えられています。このため余分な水分の排泄サポート・むくみ改善にも効果が期待されます。
便秘改善や毒素排泄促進(デトックス)効果、腸内フローラが改善することで代謝の向上や善玉菌によるビタミンなどの合成促進効果が期待できます。また亜鉛などのミネラルも代謝に欠かせない栄養素ですし、貧血の改善や血流改善からも代謝向上が期待できますから、ルイボスティーは痩せやすい体へ体質改善のサポートに役立つと言えます。加えてアスパラチンの働きで血糖値の上昇が抑制されるとインスリンの分泌が穏やかになる=糖が脂肪として蓄えられにくくなるという効果も期待できます。
そのほかにアスパラチンには代謝向上や血行促進効果が期待されていますし、ルイボスティーはミネラル・フラボノイドが豊富なことからダイエット中のストレスやイライラの緩和などにも役立つと考えられています。
生理痛を引き起こす原因としてプロスタグランジン、厳密に言えば子宮を収縮させることで経血を押し出すプロスタグランジンE2という物質が挙げられます。体が冷え血行が悪い状態の場合は子宮の収縮が上手く行えず、経血を押し出すためにより多くのプロスタグランジンE2が分泌されることとなります。
プロスタグランジンの働きで子宮が過剰に収縮することから痛みは起こりますが、一緒に活性酸素も発生することで余計に痛みを悪化させていると考えられています。ルイボスティーはSOD様酵素による活性酸素を抑制する働きが期待できますし、新陳代謝や血流を改善することでプロスタグランジンの過剰分泌を改善する働きも期待できます。カルシウムやマグネシウムなど不足することで生理痛を重くするとされるミネラルも含まれています。
ルイボスティーはホルモンの分泌に関わる亜鉛を含んでいます。亜鉛は女性ホルモン(黄体ホルモン・卵胞ホルモン)の分泌にも必要なミネラルで、不足した場合はホルモンバランスの乱れを引き起こすことで生理不順・無月経などの原因ともなります。月のリズムだけではなくPMS(月経前症候群)や更年期障害の緩和においても亜鉛は摂取したい栄養素の1つとされています。お茶部分に全て溶け出すものではありませんのでルイボスティーだけで不足分を補うわけにはいきませんが、補給のサポートとして役立ってくれるでしょう。
加えてSOD様酵素によるストレス緩和・抗酸化作用などもホルモンバランスの乱れを予防・緩和する働きが期待できます。直接的に女性ホルモンへの働きかけはありませんが、様々な成分・働きが複合することでホルモンバランスを整える手助けをしてくれると考えられます。
不足しがちなミネラルの補給に役立つこと、ホルモンバランスを整える働きが期待できること、ノンカフェイン・低タンニンの飲み物であることなどから、ルイボスティーは妊娠に向けた体つくりにも適したお茶と考えられています。強い抗酸化作用によって卵子の老化を食い止め受精しやすくするという説もあるようです。
ルイボスティーに含まれているフラボノイド系ポリフェノールのうち、ビテキシンとイソビテキシンの2つには高いストレス軽減効果があるとされ、海外ではストレス対策・リラックス用の薬に配合されているそう。ストレスを和らげることで神経の興奮を鎮静させ、安眠へ導く働きもあると考えられています。
またミネラルやビタミンを含むルイボスティーを飲むと体内のエネルギー代謝が活発になり、体が温まることからも眠りに就きやすい状態を作ってくれます。ルイボスティーはノンカフェインなので眠りにつく前に飲んだとしても目が冴える心配はありません。リラックス効果の高いラベンダーやエルダーフラワーなどとブレンドすると相乗効果も期待できるでしょう。
肌につける場合でもルイボスに含まれるSOD様酵素などによる高い抗酸化作用があります。抗酸化作用によるシワ・タルミ・シミ予防(美白作用)が期待出来ますし、収斂作用もあることから脂性肌やニキビ肌のケアにも適しています。
またルイボスにはAHA(アルファハイドロキシ酸)、フルーツ酸と呼ばれる成分が含まれています。AHAはピーシング系の石鹸等にもよく使われており、古くなった角質の除去しターンオーバーを正常化させる働きが期待できます。抗酸化作用と相乗してお肌のコンディションを整えてくれる働きが期待できるでしょう。
原産地である南アフリカではルイボスを活用した化粧品もたくさんあるそうですし、日本でも少量ながら「ルイボスエキス配合」の化粧品が販売されています。ご自宅でも即時使いきりであればハーブティーをそのまま化粧水として利用できますし、他のハーブなどと合わせてオリジナルの手作り化粧品を作るのもオススメです。
より手軽な肌ケアの方法としてルイボスティーを使った入浴があります。スキンケアと同じく抗酸化作用によるアンチエイジング効果、AHAによる古い角質の除去・ターンオーバー促進作用などが期待できます。
アトピー性皮膚炎や痒みを伴う皮膚炎症、その他ニキビなどの肌トラブルのある方に、ルイボスティーを入浴剤代わりにしたお風呂に入ってもらうと症状に改善が見られたという報告もなされているそうです。
入浴剤として利用する場合は、布袋などに入れたルイボスを15分程度煮出し浴槽にティーパックごと入れると良いでしょう。ただしタオル等に着色する可能性がありますので入浴時には注意が必要です。低刺激と言われていますが、敏感肌・アトピー肌の方などはルイボスティーを希釈したものでパッチテストを行った後に入浴するようにしてください。
ルイボスティーにお肉や魚を数時間浸しておくと臭みを取ってくれます。またさほどクセがないのでお米を炊くときのお水やスープのベースなどに使う方もいらっしゃるそうです。ルイボスティーをシングルで飲むのが苦手な方・お茶を飲む習慣がなくて取り入れにくい方などは、料理用に使ってみても良いかもしれません。
またティーを浸出した後の茶殻も消臭剤として働くほか、油汚れを落とすのにも役立つようです。飲み終わった後すぐに捨てずに、消臭剤としてキッチンの隅に置いておく→お掃除時に使うなど使い回ししていくとルイボスの恵みを余すところ無く使えますし、家計も助けてくれそうですね。
ルイボス<br />ハーブティーと期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>蓬(ヨモギ)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本で古くから薬草として利用されてきたことから「究極の和製ハーブ」とも呼ばれる蓬(ヨモギ)。よもぎ蒸しなどの影響もあり再び注目が高まっています。抗酸化・抗糖化による健康維持や老化防止効果が期待されるほか、デトックス、貧血・冷え性改善、代謝向上、美肌、月経トラブル緩和など女性に優しい成分を秘めた野草です。

草餅(蓬餅)や天ぷらなど春を告げる食材として、お灸に使う艾(モグサ)の原料や止血剤などの薬草として日本でも古くから利用されてきたヨモギ。使い勝手の良さや万能性から「究極の和製ハーブ」「ハーブの女王」などとも呼ばれています。近年はあまり使われなくなったと言われていましたが、近年韓国の“よもぎ蒸し”などの影響でヨモギの効果が見直されるようになり、女性特有のトラブル緩和や美肌・ダイエット・デトックスなど美容に良いハーブとして注目されています。
ヨモギは英語だとMugwortもしくはJapanese mugwortと呼ばれますが、西洋でハーブとして使われているマグワート(和名オウシュウヨモギ、学名Artemisia vulagaris)とは別種のため注意が必要です。「苦艾」という生薬名で利用されるニガヨモギやタラゴン(エストラゴン)なども同じヨモギ属の植物ですし、ヨモギ属の植物は世界では約250種、日本でも30種以上あるそう。沖縄では「フーチバー」と呼ばれるニシヨモギが料理に利用されてきましたし、北海道の先住民族であるアイヌの人々も風邪や肺炎の治療に蓬の蒸気を吸引していたそうですから、日本全国で古くからヨモギは身近な存在であったと考えられます。
よもぎ食用の起源・歴史はわかっていませんが、どんなところでも生育する生命力の強さから食用・薬用植物として注目されたのではないかと考えられています。日本では奈良時代に成立したと考えられる『万葉集』に蓬が登場するほか、平安中期に書かれた『枕草子』には5月の節句にショウブやヨモギを軒先に飾ることが記されています。平安時代には母子草を使った草餅を厄払いに食べる習慣があったようですが、時代とともにヨモギの草餅へと変化し定着したと考えられています。現在も3月3日(上巳の節句)は桃、5月5日(端午の節句)は菖蒲と蓬で厄を払い子どもの健やかな成長を願う習慣は残っていますね。
中国や韓国、モンゴルなどでも薬草として古くから利用されてきた歴史があり、ヨモギは「東洋を代表的する薬草の1つ」と言われていますが、近縁種を含めるとヨーロッパでも古代から利用されてきた存在です。ヨモギ属の属名のArtemisiaはギリシア神話の女神“アルテミス(Artemis)”が語源とされ、アルテミスの聖草として古代ギリシアでは婦人科系の治療に利用されていたのだとか。
ヨモギにはβ-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE(α-トコフェロール)などのビタミン類を豊富に含んでいます。中でも脳の中枢神経を正常に保つビタミンB1・神経伝達物質の合成に関わるビタミンB6など、ビタミンB群は神経伝達や精神状態の維持に深く関係している栄養成分ですし、ヨモギにはビタミンB6と共に神経伝達物質の合成に関わるマグネシウム、神経の興奮を鎮めるカルシウムなどのミネラルも含まれています。
神経系を正常に保つために必要な栄養成分の補給が出来ることに加えて、シネオールやピネンなどのヨモギの香りの成分も精神面への働きかけを持つと考えられています。シネオールは鎮静作用によりリラックス状態へと導くと考えられていますし、ピネンは“森林浴の香り”とも言われリフレッシュ・強壮効果があると考えられています。栄養成分と香り成分が相乗することで、ヨモギはストレスを和らげてリラックス状態を作る・気持ちを安定させる働きをもたらすと考えられます。
ヨモギに含まれる精油成分のシネオールは脳神経を鎮静させることでリラックス作用・安眠作用をもたらすと考えられています。西洋ではラベンダーなどを使ったハーブピローを安眠用に利用しますが、中国では2000年以上前から「蓬枕」が利用されてきたそうです。
日本でもヨモギ枕を始めマットレスなども販売されています。ヨモギを利用した寝具は安眠効果だけではなく抗菌・消臭などの衛生的なメリットがあるのも嬉しいところですね。ほんわりと温かさを感じる方もいらっしゃるようですから、体を温めるという点からも眠りにつきやすくする働きがあると考えられます。
ヨモギに含まれるクロロフィルは赤血球中のヘモグロビンと非常によく似た構造をしています。クロロフィルは中心元素が鉄分ではなくマグネシウムなのですが、体内でマグネシウムを切り離し鉄分と結びつくことで赤血球の生成を促す働き(造血作用)があるとされています。またクロロフィルに含まれている有機ゲルマニウムは体の隅々まで酸素を送り届ける働きがあることが認められています。
クロロフィルは赤血球自体の数を増やす働きと、酸素をしっかりと送り届ける働きによって、貧血の改善に高い効果が期待できる成分と考えられています。ヨモギにはこのクロロフィルが含まれているほか、ヘモグロビンに必要とされる鉄分もホウレンソウの3倍以上と非常に多く含まれています。
ヨモギは貧血の改善をサポートしてくれるクロロフィル・有機ゲルマニウム・鉄分などの成分を含んでいます。血液の不足がなくなることからも冷え性の改善に繋がりますが、加えて血行を促すビタミンE、抗酸化作用によって血液・血管の状態を整えるβ-カロテンやフラボノイド類など、血液循環をサポートする様々な成分も含んでいます。現代の実験でもヨモギは血管を拡張させることで血流改善・冷え性緩和に役立つことが報告されています。
香り成分のシネオールも血行促進作用があるとされていますし、ヨモギのリラックス効果によって副交感神経が活性化し自律神経のバランスが整うことからも欠集の改善が期待できます。筋肉や内臓にしっかりと血液が循環するようになることで代謝の向上も期待できますから、二重三重の働きで冷え性改善効果を発揮すると考えられます。血行不良や冷えが気になる場合にはイチョウ茶、むくみもある場合はハトムギ茶などとブレンドすると良いでしょう。
ヨモギは子宮や卵巣の老廃物の排泄を促すことで子宮の機能低下を改善する働きがあると考えられています。また血流を改善することで子宮の冷えを緩和し、正常な機能をサポート・生理痛の緩和に有効されています。加えて女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をもつツヨシを含んでいることから、ホルモンバランスを整えることで月経不順の改善にも役立つと考えられています。
またヨモギにはリラックス作用があり気持ちを落ち着けるのに役立つシネオール、女性ホルモン(黄体ホルモン)の血中濃度変化期におけるイライラ・不安・落ち込みなどの緩和効果が期待されるβ-カリオフィレンなどの精油成分が含まれています。女性器の機能を整える働き・ホルモンバランス調整作用と相乗して更年期障害・PMS(月経前症候群)などの緩和にも効果が期待できるでしょう。
月経不順やPMSの緩和であればラズベリーリーフやチェストベリー、更年期障害であればセントジョーンズワートやシナモンなどと別のハーブと組み合わせてみるのもオススメです。ただし若干の子宮刺激作用があるため妊娠中や授乳中などのデリケードな時期は飲み過ぎ・食べ過ぎに注意する必要があります(※日本のヨモギは妊娠中でも通常量の摂取であれば問題ないと考えられていますが、マグワート/オウシュウヨモギは妊娠中・授乳中の使用はできません)。
ヨモギに含まれているクロロフィルは分子構造が食物繊維の1/5000と非常に小さいことが特徴で、小腸のひだ(絨毛)の奥の方に溜まった汚れを排出し、汚れが吸着しないようにする働きがあります。また体の機能低下の原因となるダイオキシン・鉛・カドミニウムなどの有害物質を吸着し排泄させる性質もあることから、デトックス成分として注目されています。またヨモギの渋み(苦味)の元となるポリフェノールの一種タンニンにも解毒作用があり、クロロフィルと相乗して体内をクリーンに保ってくれると考えられます。
有害物質が排出されることで低下していた代謝を回復する効果も期待できますし、クロロフィル内に含まれている有機ゲルマニウムが酸素を送り込むことで脂肪燃焼を高める働きがあるとも考えられています。ヨモギには代謝に関わるビタミンBなどの栄養素も含まれていますので、代謝を高め太りにくい体質へのサポートにも役立つと考えられています。
ヨモギはホウレンソウの約2倍の食物繊維を含んでいます。よもぎ茶として飲む場合は食物繊維の大半を占める不溶性食物繊維が茶葉部分に残ってしまうため、余すところ無く食物繊維を摂取できるわけではありません。しかし便通改善や腸内で善玉菌のエサとなり腸内フローラ改善に役立つ水溶性食物繊維はある程度摂取できると考えられます。
加えてヨモギ茶には腸内で潤滑油として働くことで便の通りをスムーズにするオレイン酸が含まれていますし、クロロフィルが腸を綺麗な状態に改善してくれることから、腸内フローラの状態が整い腸機能全体の向上にも効果が期待できます。
よもぎ茶の場合、即効性の便秘改善はさほど期待できませんが、穏やかな便通改善・腸内フローラを整えることで便秘をしにくい体質への改善などに役立つと考えられています。
ヨモギはクロロフィルを始めとして、β-カロテンやビタミンEなどのビタミン類、タンニンなどのポリフェノール類と抗酸化成分を含んでいます。これら成分の働きで活性酸素による細胞のダメージを抑制し、シミ・シワ・タルミなどを防いで肌を若々しく保ってくれると考えられます。また近年はヨモギ抽出物に糖化(メイラード反応)によるAGEs生成を抑制する働きがあることが報告され、抗糖化という点からも肌のアンチエイジング効果が期待されています。
またヨモギのデトックス作用はニキビや肌荒れの改善に繋がると考えられていますし、貧血の改善や血行促進によって肌に酸素を栄養を行き渡らせ新陳代謝(ターンオーバー)を促進する・くすみをなくし透明感を保つことにも役立ちます。浄血効果・デトックス効果が高いことからヨモギはアトピー性皮膚炎の緩和・体質改善などにも効果が期待されています。
クロロフィルは血液循環改善やデトックス作用から、腸内腐敗などによる体臭・口臭改善効果があるとされています。加えてヨモギはタンニンや防腐・殺菌効果があるとされる精油成分シオネールやα-ツヨンを含むため口内にいる嫌気性細菌・ワキガ原因菌など悪臭源の抑制、抗酸化成分によって汗や皮脂の酸化を抑制することで加齢臭対策にも役立ってくれるでしょう。
ヨモギ茶は風邪を引いた時に飲むお茶としても親しまれてきました。体を温める働きがあることや栄養豊富なことから、悪寒や発熱時のケア・風邪の回復を助ける働きがあると考えられます。
またβ-カロテンは免疫力アップに役立つほか体内ビタミンAに変換されることで粘膜を保護してウィルスの侵入を防いでくれますし、クロロフィルを始めとした殺菌作用を保つ成分の働きによって風邪やインフルエンザ予防にも効果が期待できます。
ヨモギに含まれているクロロフィル(葉緑素)は重金属などの有害物質だけではなく、血液の悪玉コレステロールを吸着して排泄させる働きがあります。動脈壁に沈着したコレステロールも排除することが報告され、高脂血症をはじめ動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの予防にも役立つのではないかと考えられています。
そのほかクロロフィルには染色体異常を抑制する働きがあることなども報告されており、がん細胞は一種の染色体異常と考えられていることからガン細胞の発症を抑える(抗癌)働きなどにも効果が期待されています。またヨモギの香りに含まれるピネンにも動物実験における報告などからガン増殖抑制の可能性が考えられているそうです。
ヨモギというとヨモギの蒸気を椅子の穴から吸引する「よもぎ蒸し(座浴)」の印象が強い方もいるかもしれませんが、菖蒲湯と並んで蓬湯も日本では古くから薬湯として利用されてきました。
期待できる効果としては第一に血行促進作用。冷え性の改善だけではなく肩こり・腰痛・神経痛などの緩和にも有効とされています。その他にヨモギの香りが充満することによるリラックス効果、湿疹・かぶれ・アトピー性皮膚炎などの肌トラブルの緩和や美肌効果、新陳代謝促進や発汗作用によるダイエット効果、体臭予防効果なども期待できます。また体が温まることと、一日の緊張をリラックスさせることから寝付きを良くするとも言われています。
ヨモギ風呂は生でも乾燥ヨモギでも作れますが、生葉を使う場合は細く刻んだものを予め煮出してから浴槽へ入れる・乾燥葉の場合はティーパックや布袋に入れてそのまま湯船に入れるという方法が多いようです。市販されているエキス・入浴剤ではなく葉を使う場合、タオル等に着色する場合があるので気をつけてください。
ヨモギはクロロフィルやフラボノイド、タンニンなど抗酸化作用を含む成分を含んでいることから、外側からもお肌の酸化抑制に働きかけると考えられます。またヨモギエキスには糖化してしまったAGEsを分解排泄し排泄しやすくする効果があること、モギ抽出物を配合した化粧品を肌に塗布することで肌の弾力・柔軟性・黄色化の改善が期待出来ることがポーラ化成工業から発表されています。
その他にもクロロフィルによる保湿・殺菌作用、タンニンの収斂作用が相乗することでヨモギはニキビ予防にも有効とされています。シオネールなど精油成分の働きからは皮膚炎症を抑える働き(消炎作用)が期待できますし、血行を促す働きもありますので乾燥肌・脂性肌・トラブル肌・年齢肌など様々なタイプのスキンケアとして利用できると考えられます。
またクロロフィルはビタミンCとの相乗効果で美白効果が期待されていますし、タンニンにもメラニンを産生するヒト黒色腫メラノーマ細胞の増殖を抑制する働きが報告されています。美白効果を期待する場合は柿の葉やローズヒップなどビタミンCが豊富なものとブレンドするとより効果が期待できるでしょう。
手作りコスメに利用する場合は煮出すもしくはホワイトリカーなどで浸出させたものを希釈した化粧水が良く作られていますが、乾燥ヨモギを粉末にして水で練ったものをパックとして利用しても肌を整える・ニキビ鎮静・美白などに良いと言われています。
蓬(ヨモギ)<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>桃の葉<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>中国では不老長寿をもたらす・邪気を払うなどの神聖な力を持つ植物と考えられてきた桃。日本でも古くから厄払いなどに利用されていましたし、江戸時代頃には夏に「桃葉湯」に入る習慣もありました。葉を原料とした桃の葉茶はマグネシウムやカリウムなどのミネラル補給源として役立つと考えられていますし、近年自然派志向の化粧品原料としても肌荒れ・にきび・湿疹などに役立つ桃の葉が注目されていますよ。

甘くてジューシーなフルーツとして人気の桃。可愛らしいピンク色や見た目から万国共通で「女性」をイメージする果物でもあります。英語でも古くはPeach=若く魅力的な娘という意味で使われていたそう。
桃の辺産地は中国、西北部の黄河上流の高山地帯と言われています。原産地である中国で桃は古くから仙木や仙果と呼ばれ、不老長寿をもたらす・邪気を払うなどの神聖な力を持つ植物と考えられてきました。漢方では葉・種子・果実と余すところ無く活用されており、「女性の美と健康をサポートする」植物として紹介されることもあります。
日本には縄文時代前期の遺跡から桃の種が出土しており、弥生時代後期には栽培種が伝わったと考えられています。古事記には伊耶那岐命(イザナギノミコト)が鬼女から逃れるため「桃の実」を投げる場面がありますし、もっと親しみのあるところでは桃から生まれた“桃太郎”も鬼を退治します。これらの物語からも桃=邪気払いになるという考え方が日本でも浸透していたことが伺えますね。
桃は3月3日のひな祭りにも欠かせない存在ですが、ひな祭りは体の穢れを祓うことで健康を祈る「上巳の節句」が始まりとされています。これが上巳の節句ではなく「桃の節句」と呼ばれるようになった理由は諸説ありますが、旧暦の3月3日頃に桃が咲いていたという時期的なもの、桃は邪気を祓う・多産を象徴する縁起の良い花だったからなどの信仰的なもの、桃の花の可憐さが女性のイメージと合っていたなどの説が考えられています。
雛人形と桃の花・菱餅・白酒などを飾って女の子の成長を祈る、現在のようなひな祭りの形が出来たのは江戸時代と考えられています。また同じく江戸時代、夏の土用に桃の葉をお風呂のお湯に入れた“桃湯(桃薬湯)”に入るという習慣も浸透したと考えられています。一時期は古い習慣として忘れられかけていたものの、自然志向の高まりなどから近年再び「桃の葉」が注目され、桃の葉エキスが入った化粧水・入浴剤・石鹸などが販売されています。
桃の葉に含まれているマグネシウムは約300種類の酵素の働きを助けるミネラルで、ほとんど全ての生合成反応や代謝反応に関わっていると言われています。骨の弾性維持、神経伝達、ホルモン分泌などにも関係していますし、血管を弛緩させる働きから血圧を下げる・血液循環を正常に保つなどの役割もあります。
マグネシウムのほか、桃の葉には抗酸化作用を持つポリフェノールの一種タンニンも含まれています。タンニンの抗酸化作用でレステロールの酸化を防ぎ、血管をしなやかに保つこともスムーズな血流の保持に役立ってくれるでしょう。
桃の葉にはマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれています。カリウムは細胞の浸透圧を調整することでナトリウムと余分な水分の排泄を促す作用があることからむくみ改善に取り入れられている成分ですし、マグネシウムは代謝や血液・リンパ液の循環を助ける働きがあります。
ミネラルの中でも特にむくみの改善に必要とされるカリウムとマグネシウムを含むことから桃の葉茶は利尿作用がある・むくみの改善に役立つと考えられています。
桃の葉茶には腸内で潤滑油として働くオレイン酸や、便に水を含ませることで硬さを調節するマグネシウム、腸を引き締めることで下痢を改善するタンニンが含まれています。これらの成分が複合して働くことで整腸作用があると考えられ、便秘と下痢両方の予防・緩和に効果が期待されています。
桃の葉に含まれるタンニンによる殺菌・消炎・収斂作用から、喉を殺菌して炎症を抑える働きがあると考えられています。ちなみに「咳止めにレンコン汁」という民間療法が知られていますが、こちらもタンニンの働きによるものです。
タンニンを含むことから咳・気管支炎・気管支喘息・百日咳などの緩和に桃の葉茶は役立つと考えられています。殺菌作用がありますので喉のイガイガ感緩和にも効果が期待できるでしょう。喉の不調には甘草やビワ、痛みがあるときには粘膜保護作用のあるマーシュマロウなどとブレンドして利用することも出来ます。
桃の葉というと入浴剤やローションなど外側から肌トラブルを緩和させる成分という印象が強いですが、飲用した場合でも美肌効果が期待できると考えられています。
桃の葉に含まれるタンニンにはメラニンを産生するヒト黒色腫メラノーマ細胞の増殖を抑制する働きが報告されており美白作用があると考えられています。またタンニンは肌・毛穴を引き締める働き(収斂作用)や、抗酸化作用があることから肌の老化防止にも働くと考えられています。
そのほかマグネシウムは肌のバリア機能を修復することで肌荒れを防ぐ働きがありますし、桃の葉に含まれている配糖体分解酵素混合物の「エムルシン」という成分は皮下脂肪や角質の分解促進作用があると考えられています。
桃の葉茶は夏頃の青青した葉を採取し、綺麗に洗った後陰干しすることで自作することも出来ます。ただし桃の種子・葉には青酸化合物のアミグダリンが含まれているため、自作した際に乾燥が不十分の場合は毒性を持ちますので注意が必要です。商品として販売されているものを買ったほうが安全性は高いでしょう。
江戸時代頃、桃葉湯は夏の土用=最も暑い時期に行われる習慣がありました。これは厄払い的な意味のほか、夏場に多いあせもや湿疹の予防という実用的な意味も持っていたと考えられています。
成分的に見てもタンニンは消炎作用や新陳代謝活性化作用から皮膚炎症の改善に役立つほか、エムルシンによる肌の角質分解作用もありますので美肌効果が期待できると考えられています。そのため現代でも桃の葉はあせも対策を始め、肌荒れ・ニキビ・湿疹・日焼け肌の予防や回復促進、アトピー性皮膚炎の緩和など幅広い肌トラブルに利用されています。
入浴剤として利用する場合は桃の葉を布袋に入れ15分程度煮だした後、布袋ごと浴槽に入れる方法が主流です。お茶として浸出した後の茶殻を再利用しても良いでしょう。柿の葉などは生葉を利用することが出来ますが、桃の葉の場合はアミグダリンの関係がありますので十分に乾燥させた葉を利用してください。
桃の葉を煮出した汁はリンスのように利用するとフケ対策にも良いと言われています。
入浴と同様にスキンケア原料として桃の葉を利用した場合も消炎作用や新陳代謝向上効果などがあると考えられています。肌荒れやニキビ・あせも・湿疹、日焼けでほてった肌のケアなど皮膚トラブル用として利用されるほか、保湿や抗酸化作用も期待できることから美肌ケア・アンチエイジング用など健やかな肌を守るためにも利用されています。
小さいお子さんや敏感肌の方の場合は桃の葉を煮だして濾したもの(桃の葉茶)を化粧水代わりに利用する方法もありますが、防腐剤を含まない分傷みやすいので作成当日に使い切るようにしてください。使用前にはパッチテストをきちんと行いましょう。
桃の葉<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>柿の葉<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>日本人にとっては果物としても馴染み深い柿。柿の葉も柿の葉寿司などのように梱包材として利用されたり、健康茶・民間薬として親しまれてきました。近年再びビタミンCを豊富に含むことから柿の葉な注目されており、アンチエイジング効果・美肌効果が期待できるお茶として、シミ・ニキビなどに悩む多くの女性に支持されています。また体臭・口臭・加齢臭などの「臭い」抑制効果が期待できます。内側からも外側からもキレイをサポートしてくれる存在とも言えますね。

多くの日本人にとって馴染み深い果物と言える柿。栗や焼き芋等とともに秋の味覚として楽しみにしている方もいらっしゃるでしょうし、秋の季語としても認められています。ちなみに英語で使われている“persimmon”はネイティブ・アメリカンのアルゴンキン族の言葉で「干し果物」を表す言葉が語源です。アメリカ大陸にもアメリカガキ(Diospyros virginiana)という柿があり、先住民は干し柿を保存食にしていたのだそうです。
柿は果実部分を果物として食べる以外に、柿酢・柿の葉寿司や柿の葉風呂、幹は家具材として、柿渋は防水剤・除菌剤や民間医薬として幅広く利用されてきました。また柿果実のへた部分は柿蒂(してい)という名前で生薬として利用されています。日本人にとっては木材・塗装材でもあり、食料源もあり、医薬でもあると生活を支える存在であったと考えられます。「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺もありますね。
柿の原産地は中国の長江(揚子江)流域と考えられています。日本には弥生時代~奈良時代頃、桃・梅・杏などと一緒に栽培種が大陸から伝来したと考えられています。歌人として有名な「柿本人麻呂」は屋敷に立派な柿の木があったために柿本と名乗っていたという逸話もあります。古事記や日本書紀などにも記述が見られますし、平安時代に編纂された「延喜式」には祭礼用の菓子として柿が使われていたこと・宮廷でも栽培されたことなどが記載されています。
鎌倉時代になると突然変異による甘柿が発見されます。これは現在禅寺丸柿もしくは王禅寺丸柿と呼ばれているもので、日本最古の甘柿とされています。江戸時代になると大和国御所町で樹上で自然に甘くなる完全甘柿(御所柿)が突然変異によって出現し、それを元に様々な品種が作られていきます。このため甘柿の発祥は日本と言われることもありますが、中国にも甘柿は存在していることがわかっています。
ただし一般的な「柿」として広く甘柿が栽培されているという点では日本が柿大国・柿先進国であると考えられます。日本から1789年にヨーロッパへ、1870年に北アメリカへと柿は伝えられます。学名に“kaki”という日本語がそのまま利用されているのは、ルーツというよりも日本の代表的な果物と捉えられていたためではないかと考えられています。
柿の葉茶の最大の特徴と言えるのが、葉100g中に1000mgも含まれている豊富なビタミンC。ビタミンC含有量は緑茶の約20倍、レモンの約10~20倍とも言われています。
通常ビタミンCは熱に弱く、お茶として飲む場合も茶葉としての含有よりも摂取できるビタミンC量はかなり減少してしまいます。しかし柿の葉に含まれているビタミンCは「プロビタミンC(ビタミンC誘導体)」と呼ばれるビタミンCになる前段階の形状の天然成分で、熱による損失が比較的少ないという特徴があります。体内でビタミンCへと分解され働いてくれますので、効率のよいビタミンC補給源と言えるでしょう。
ビタミンC(アスコルビン酸)は様々な働きが知られていますが、中でもストレスと戦う・抗酸化作用を持つビタミンの1つとして注目されています。またビタミンCは体内で有毒物質を分解・解毒する際にも利用されるため、喫煙者・アルコールをよく飲む方などは多めに補給した方が良いと考えられています。手軽に天然ビタミンCを補給できる柿の葉茶はビタミンCの補給源として注目されています。ノンカフェインなのも嬉しいポイントですね。
昔から風邪には柿が良いと言われてきたとおり、ビタミンCの補給は抗体(免疫グロブリン)の産生量増加や白血球の活性化に役立つ可能性があることが報告されています。またビタミンC自身も細菌やウイルスを攻撃する働きが期待されていますし、タンニンにも殺菌作用がありますから、風邪予防に一役買ってくれるでしょう。
そのほか風邪をひいてしまった時にビタミンCを摂取することでタンパク質の生成促進・ウィルスによって荒れた細胞の修復を助けることで風邪の回復を早めるとも言われています。
私達の体はストレスを受けた際、副腎から副腎皮質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾール)を分泌しストレスを緩和しようとします。この副腎皮質ホルモン生成時にはビタミンCが利用されます。副腎には元々ビタミンCが蓄えられているのですが、ストレスを受けるとビタミンC濃度が急激に低下することが認められています。
ビタミンCが不足している、もしくはストレスを受ける時間が長くビタミンC補給が追いつかない状態になると不足副腎皮質ホルモンの分泌が滞ってしまします。結果としてストレス耐性の低下や副腎疲労を起こすことから、ビタミンCの補給は抗ストレス・副腎疲労の予防や緩和にも効果があると考えられています。またビタミンC不足は疲労感や脱力感の原因となり、逆に適切な補充が出来ていれば疲労回復促進などにも役立つと考えられています。
老化の原因として取り上げられることの多い活性酸素は普通に生活しているうえでも作られていく存在ですが、ストレス・喫煙・激しい運動など更に激しく増大させる要因も存在しています。
ストレスを受けることでも活性酸素が発生するのはもちろんのこと、ストレスを緩和させるためにはビタミンCも消費されてしまいますので、抗酸化成分として働く分が減少してしまうことからもストレス=老化を引き起こすと考えられています。喫煙や過度の飲酒なども解毒にビタミンCが使われるため同じような状態になります。
活性酸素から身を守るには抗酸化作用のある成分の摂取が推奨されていますが、中でもビタミンCは他の仕事に回されてしまう上、体内に留めておける時間が短いことから意識的に摂取したい栄養素の1つと考えられています。
柿の葉はビタミンC以外にタンニンなど抗酸化作用を持つポリフェノール類も含んでいますから、相乗して活性酸素を抑制して老化予防(アンチエイジング)に働きかけると考えられています。
柿の葉に豊富に含まれているプロビタミンCはビタミンCとして働きます。ビタミンCには黒色細胞であるメラニンを作り出す酵素チロシナーゼの阻害作用があることが認められています。加えてメラニン色素の沈着を淡色化する働き(還元作用)を持つため、出来てしまったシミ・そばかす・肝斑などを薄くする効果も期待できます。
タンニンにもメラニンを産生するヒト黒色腫メラノーマ細胞の増殖を抑制する働きが報告されており美白作用があると考えられています。またタンニンは肌・毛穴を引き締める働き(収斂作用)がありますし、ビタミンCはコラーゲン生成を促す働きがあります。そのため肌の透明感・ハリの維持や、脂性肌・ニキビ予防など幅広い肌トラブルの予防や緩和にも柿の葉茶は役立つと考えられています。
柿の葉茶は美白・美肌ケアに役立つお茶として親しまれている以外に、利尿作用を持つむくみ軽減茶としても利用されています。また成分的に見ると柿の葉に含まれているタンニンは脂肪吸収を抑制する働きがあると考えられていますから、脂っこい食事と合わせて飲用することで肥満予防に役立つとする説もあります。
柿の葉に含まれているポリフェノールの中には血管の強化・血流改善作用などが認められているルチンやケルセチンなどのビタミン様物質(ビタミンP)が含まれています。ビタミンPは血管・血流をサポートすることで、動脈硬化・脳血管障害・心臓疾患などの予防にも役立つと考えられています。そのほかルチンはインスリンの分泌を促す働きが、ケルセチンには血糖値上昇を抑制する働きが報告されており、糖尿病予防などにも効果が期待されています。
ルチンやケルセチンは抗酸化物質にも数えられていますし、その他にも柿の葉は抗酸化作用を持つタンニンやビタミンCも含んでいます。様々な成分が複合して働くことで生活習慣病と呼ばれる幅広い症状の予防に役立つと考えられています。
柿の葉に含まれているタンニンには摂取することで体内で収斂作用を発揮します。このため腸を引き締めて便を固めることで下痢の改善に役立つことが分かっており、下痢止め剤などにも配合されています。逆に便秘気味の方は柿の葉茶を飲み過ぎると便秘が悪化してしまう可能性がありますので、摂取量に注意しましょう。
体臭対策としては「柿渋」を利用した化粧品が数多く販売されていますが、柿渋の主成分はタンニンで柿の葉茶にも含まれています。タンニンには殺菌作用があり、皮膚の常在菌を殺菌することでわきがや体臭を抑えると考えられています。また柿の葉にはタンニン以外にもポリフェノール類やビタミンCなどの抗酸化成分が相乗して働くことで加齢臭対策にも有効とされています。
そのほかに殺菌作用があることから、タンニンは虫歯予防に対しても効果が期待されています。歯周菌を殺し虫歯菌の繁殖を防ぐ働きがありますし、口臭の原因となる嫌気性菌の抑制にも役立つとしてオーラルケア商品にも活用されています。
昔女性がしていた「お歯黒」の主成分もタンニンで、文化的なものだけではなくむし歯を予防するという実用的な面があったことも認められています。
近年柿の葉に含まれているポリフェノールの一種「アストラガリン」にはアレルギー反応を抑制する働きがあることが報告されています。アストラガリンはアレルギーの炎症物質であるヒスタミンを抑制することで、花粉症であればくしゃみ・鼻水・鼻詰まりなどの緩和に役立つと考えられています。
また活性酸素はアレルギー反応を促進させるという報告もなされています。活性酸素によって変化した過酸化脂質はアトピー性皮膚炎の炎症を悪化させるとの説が有力視されていますし、花粉症・喘息なども活性酸素の影響を受けていると考えられています。柿の葉茶には抗酸化成分が豊富に含まれていますので、活性酸素がアレルギー反応を促進してしまうことを緩和する働きも期待できるでしょう。
柿の葉茶に含まれているタンニンには抗酸化作用や抗菌作用など有用な作用がある一方、デメリットとして鉄分吸収を阻害する・便を固める働きがあるため摂り過ぎると便秘を悪化させるなどの可能性があります。一日1~2杯程度であれば問題ないと考えられていますが、摂り過ぎには注意が必要です。
ノンカフェインですし子宮を刺激する成分も含まれていないことから妊娠中のお茶として「柿の葉茶」が勧められることも多いようですが、貧血気味・便秘気味のママさんも飲み過ぎに注意してください。
また胃腸の活動を活発化させる反面、空腹時にたくさん飲用した場合は胃腸に負担をかけてしまう可能性があります。胃の弱い方や逆流性食道炎の方などは食後に飲むようにしたほうが無難でしょう。
柿の葉茶を自分で作る場合、柿の種類は甘柿でも渋柿でも良いですが、若い葉(春から初夏頃)を使うようにします。摘んだ葉をよく水で洗い、葉脈を取り除きます。そこから先は作り方が分かれますが、三分ほど湯通しして細かく刻んだものを乾燥させる、という方法が最も簡単でしょう、
また少し手間がかかりますが、下処理をした柿の葉を蒸し器で2分蒸し、うちわなどで熱を取った後に細かく刻み、手で絞ってアクを抜いたものを陰干しするなどの方法もあります。こちらの方がアク抜きの工程が含まれていますので飲みやすいものが出来るでしょう。
どの方法で作った場合も柿の葉茶は湿気に弱いと言われていますので、除湿剤などを入れて保存したほうが安心です。
柿の葉を入浴剤として利用した柿葉風呂もまた、ビタミンC(プロビタミンC)が破壊されず肌へ馴染むことから高い美肌効果が期待できると考えられています。タンニンの働きから毛穴を引き締めることで脂性肌の改善、体臭・加齢臭予防にも役立つと考えられます。
柿の葉にはビタミンC・タンニン以外にビタミンA,K,P、アストラガリンなどのポリフェノールが含まれており、止血、殺菌、消炎作用などもあると考えられています。そのため柿葉湯は外傷・ニキビ・吹き出物・湿疹・肌荒れ・乾燥など幅広い炎症や肌トラブルの予防や改善サポートに有効とされています。保温効果も高まるという報告もありますので、お茶の場合冷え性の方は飲み過ぎ注意ですが、入浴剤としては冷え性の緩和にも役立ってくれそうです。
柿の葉湯を作る場合は茶葉として利用している乾燥した柿葉を使うほか、生葉を水洗いしたものを布袋に入れ湯船に入れる方法もあります。お庭に柿の木がある場合などは簡単に活用できるのも嬉しいポイントですし、買った柿の葉茶をフル活用したい場合は茶殻をヤカンで再煮出ししてから袋ごと湯船に入れて使うことも出来ます。
柿の葉は化粧水・石鹸などスキンケア商品にも応用されていますし、ご自宅で手作り化粧品を作る方にもよく利用されている素材です。熱に強く壊れにくいというプロビタミンCの性質がありますので、煮だしたものを化粧水として利用することで天然のビタミンC化粧水となりシミ予防に効果が期待できますし、タンニンの働きと合わせてニキビケアにも良いと考えられています。
また消炎効果があり刺激が少ない化粧品原料としてトラブル肌のケアにおすすめされている書籍も多く存在しています。敏感肌の方はパッチテストなどを行う必要がありますが、敏感肌やアトピー肌で利用されている方も多いようです。
柿の葉<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ヤロウ<br />>ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ヤロウは原産地であるヨーロッパでは紀元前から薬効が知られ、民間医薬として利用されてきた歴史ある薬草の1つです。ギリシア神話で英雄アキレスが負傷した兵士達の傷の手当にヤロウを利用したという伝説もあり、昔は止血ハーブとして重宝されたと考えられます。そのほかにお腹の調子を整える・解熱・むくみ改善・女性特有の不調の緩和などにも効果が期待されていますし、止血以外にも皮膚炎症緩和や治癒促進・ヘアケアなど皮膚コンディションを整える目的で外用利用されることもあります。幅広い用途を持つハーブと言えますね。

ヤロウはセイヨウノコギリソウという和名からも分かるとおり、ヨーロッパが原産。近くの植物の病気や害虫予防に役立つコンパニオンプランツとしてや、小さな花が沢山集まった外見などからヤロウは園芸植物としても人気があります。園芸上は属名のアキレアや種子名のミルフォイルと呼ばれることも多いですが、ハーブティーやアロマテラピーなどでは「ヤロウ」と呼ぶのが一般的です。またチャイニーズヤロウ(鋸草)やウーリーヤロウ(姫鋸草)などノコギリソウ属の植物全体に「ヤロウ」という呼び名が使われるため、混同を避けるために区別して「コモン・ヤロー」とも呼ばれます。
ヤロウは古くは「兵士の傷薬」「止血草」とも呼ばれ、ギリシャの英雄アキレス(アキレウス)がトロイ戦争で負傷した兵士達の傷の手当に利用したという伝承もよく知られています。というのも属名のAchilleaはアキレス(Achilles)の名に由来しているため。ちなみに種子名のmillefoliumは“細かく切れた葉/1000枚の葉”を意味しており、和名のノコギリソウもギザギザとした葉の形の見立てです。
トロイ戦争については紀元前1200年頃とする見方が主流ですが、実際に起きたのかや時期については諸説あります。ただヤロウの使用という点においては古代ギリシア時代、つまり紀元前には止血用などの薬効が知られており、5世紀頃からはイギリスなどでも栽培が行われ軟膏の原料として利用されていたことが分かっています。
薬用として以外にも、アイルランドでは天候占いに、スコットランドでは占い・お守り・魔除けに、イギリスでは恋占いにと各地で呪術的・神秘的な力があるとも信じられていました。中世になるとヤロウには悪魔を遠ざける強い魔力がある植物と考えられ、魔除けやお守りとして、また結婚式の花束などにも利用されていたそうです。
日本には古くからノコギリソウ(学名: Achillea sibirica)が自生しており、現存する日本最古の薬物辞典である『本草和名』などにも古い呼び名である「女止(めと)」の記載があります。ヤロウ、西洋ノコギリソウは明治時代(1900年頃)に園芸種として渡来したため日本では薬用植物としての利用はほとんど行われていません。中国(漢方)では生薬として胃腸の調子を整える時などに利用されてます。
ヤロウはヨーロッパの薬用植物療法では消化吸収を助けるハーブとして利用されています。中国(漢方)でも胃腸の調子を整える生薬として利用されているようです。消化不良や食欲不振を改善のほか、収斂・鎮痙・鎮痛作用があり胃痛や胃痙攣、過敏性腸症候群などによる痙攣性の便秘・下痢の改善にも有効と考えられます。
ヤロウは発汗・利尿を促すことからむくみの予防や改善に、加え抗菌作用もあることから膀胱炎・尿道炎などの尿路感染症にも有効とされています。
ただし漢方でヤロウは体を冷やす働きのある「寒性」に分類されているため、冷え性+むくみにお悩みの方の場合は使用に注意が必要です。デトックス・むくみの改善用としてはリンデンウッドと相性が良いですし、体を冷やしすぎるのが心配な方はジンジャーなど体を温める働きのあるものを加えると良いでしょう。
ヤロウの利尿作用や発汗作用は毒素の排出促進にも有効とされています。血管拡張作用もあることから高いデトックス効果が期待できますし、高血圧の改善にも有効とされています。また、抗炎症作用もありますので関節炎やリウマチの痛みの緩和、肌荒れ・肌トラブルの予防や改善にも効果が期待できるでしょう。
発汗作用や利尿作用は毒素排出だけではなく、体温を下げる=解熱剤としても利用されています。血管を拡張する働きもあるため相乗して放熱効果が期待できるほか、ミネラル・ビタミン類を含んでいるため栄養補給という点から強壮にも役立つと考えられます。
ヤロウは古くから民間医薬として熱を伴う風邪やインフルエンザのケアに用いられてきた歴史があり、漢方でも“清熱解毒”の効能があるとされています。風邪のケア・解熱用のティーとしてはエルダーフラワーやリンデンフラワー、ペパーミントなどとブレンドしてもよく用いられます。
ヤロウに含まれる植物ステロール(フィトステロール)には女性ホルモン様作用があるのではないかと言われています。子宮収縮作用があるので妊娠中の利用はNGともされていますね。反面、月経トラブルや更年期症状の緩和にに役立つのではないかと考えられ、女性の体を整えるハーブとしても利用されています。月経を促す(通経)作用から月経不順や無月経に用いられるほか、止血作用による過多月経の緩和、鎮痛作用による生理痛の緩和にも役立つと言われています。
女性特有の不調全般にはカレンデュラやレディースマントル、生理痛が重いときやPMS(月経前症候群)・更年期障害で精神的な不調があるときはカモミールジャーマンやローズマリーなど症状に応じてブレンドして利用すると良いでしょう。
「ブルーヤロウ」とも呼ばれるようにヤロウの精油は青色をしており、アズレン誘導体(カマズレン)を含んでいます。その他にも1,8-シネオールなど抗炎症作用のある成分も含んでいますし、カマズレンによる抗炎症・抗アレルギー・抗ヒスタミン作用などが期待できるためニキビ・湿疹など皮膚炎症のケアに有効とされています。収斂作用もありますので特に脂性肌・ニキビが出来やすい方に適しているでしょう。
精油を使って手作りコスメを自作する以外に、浸出したハーブティーを化粧水代わりにも利用出来ます。敏感肌で顔が赤くなりやすい方や大人ニキビが出来やすい方のケアとして、またシミの予防や緩和にも役立つと言われています。より集中的に利用したい場合はコットンに浸してローションパックにする、フェイシャルスチームにするなどの利用もおすすめです。
抗炎症作用と収斂作用から頭皮の脂っぽさや痒みの緩和などに役立ちます。精油は頭皮の強壮作用があるとされ、育毛・髪の毛の成長促進・抜け毛予防などにも有効とされています。手持ちのヘアケア商品にプラスしても良いですし、ハーブティーをヘアトニックのようにしても利用出来ます。
ヤロウは薬湯・薬用入浴剤として利用されているハーブです。ドライハーブや精油などを入浴剤として利用することで入浴による精神安定やリラックス・疲労回復効果を高めてくれますし、風邪予防や花粉症緩和にも役立ってくれるでしょう。
またボディニキビや痔の予防・緩和、治りが遅い外傷の治癒を促進するなどの効果も期待出来ます。女性の場合は月経促進(月経不順の改善)や、むくみ・下肢静脈瘤などの緩和にも役立つとされています。
浸出油の場合はそのまま利用することもできますが、精油をスキンケアやマッサージに利用する場合は必ず希釈して利用してください(協会によって精油希釈濃度の基準は異なりますが、肌に使用する場合は概ね1%以下が安全とされています)。精油の経口摂取は出来ません。
ヤロウは鎮静効果が高いとされストレス・不安・緊張・神経疲労などの緩和によく用いられます。ヤロウの精油は多くの精油成分を含んでおり、少量ですがカンファーなど刺激作用を持つ成分も含まれていることから、鎮静作用と相互して精神のバランスを整える働きがあると考えられています。
ストレス性の疲労や精神のアンパランスからくる不眠の緩和にも役立つとされていますし、感情抑圧を解放する香りとも言われています。古くは占いなどに利用されていたように“直感力を高める”とする説もありますから、煮詰まってしまったときや思考が硬直していると感じている際には手助けをしてくれるかもしれません。
消化器系のサポートや循環を整える働きがあるとされ、消化不良、腹痛・胃痛、お腹の張りや便秘、むくみ・静脈瘤などの緩和に有効とされています。体の機能を整え、強壮する精油と言われています。ハーブティー同様に発汗・利尿により解熱を促しますし、強壮+抗菌・抗ウィルス作用から風邪やインフルエンザなど感染症の予防にも役立つと考えられています。
またネロリドールを含むことから無月経、月経不順、月経困難症や生理痛など女性特有の不調の緩和にも有効とされています。ホルモンバランスを調整する働きに加え、精神面への働きかけや血液・体液循環促進、強壮作用など様々な働きによってPMS(月経前症候群)や更年期障害で起こる様々な心体の不調・不快感の緩和にも用いられます。
ヤロウ<br />>ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>メドウスイート<br />ハーブティー健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>消炎鎮痛剤「アスピリン」の元になった、サリチル酸を含むハーブとして知られるメドウスイート。エリザベス女王が愛したとも言われる甘い香りを持ち、頭痛や腰痛、関節炎やリウマチなど痛み・炎症の緩和に役立つハーブとして親しまれています。また胃腸粘膜の保護作用があると考えられており、近年はアスピリン(アセチルサリチル酸系消炎鎮痛剤)よりも胃を痛める心配が少ないハーブとして再注目されている存在でもあります。鎮痛・解熱としてものほか、むくみ軽減ダイエットのサポートに取り入れられることもありますよ。

メドウスイートはモンゴルが原産と考えられているバラ科の多年草。名前の由来は“草原(Meadow)”と“甘い香り(Sweet)”という言葉を合わせたものとする説、meadと呼ばれる蜂蜜酒の香り付けに用いられたためとする説があります。名前の通り、中央アジア~ヨーロッパの草原に群生し、アーモンドのような甘い芳香を持つことからジャムや焼き菓子などの香り付けにも用いられています。
原産はアジアですが、メドウスイートは古代ケルト人が信仰していたドルイド教において最も神聖とされる3つのハーブの1つに数えられていたのだとか。その甘い香りから愛と結び付けられることが多く花嫁のブーケなどにも使われていたのだとか。また甘い香りと言えば、イングランド王国の女王エリザベス1世もメドウスイートの香りが大好きだったと言われています。ヨーロッパでは古くから“ストローイングハーブ”と呼ばれる、防虫や殺菌のために床にハーブを撒く習慣がありましたが、エリザベス1世は寝室はもちろんトイレ・浴槽までメドウスイートの花で床を埋め尽くしたのだそう。
メドウスイートは鎮痛剤や解熱剤として利用されている「アスピリン」の元となったハーブとも呼ばれています。アスピリン誕生のきっかけとされる成分“サリシン”は1800年台初頭にホワイトウィロウの樹皮から分離されましたが、後の1860年台になるとメドウスイートから初めてサリチル酸が単離されます。 このサリチル酸は刺激が強く胃腸障害を起こすという難点がありましたが、1897年にはそれを改良した純度の高い“アセチルサリチル酸”の合成に成功しアスピリンが誕生します。
アスピリン(Aspirin)という名前はアセチルとサリチル酸の頭を組み合わせた合成語という説が有力ですが、メドウスイート古い属名“spiraea”に否定の“a”を付けたものという説もあるほど。
19世紀以降アスピリンを始めとした化学合成された医薬品が頻繁に用いられるようになり、ハーブの薬用利用は捨てれていきます。しかし純度を高め精製された薬品は効き目が強いものの、副作用があることも否定できません。近年は不定愁訴とも言われる病名のつかない不調を抱える方が増え、薬害・副作用の心配が少ないハーブを日頃のケアとして取り入れる方が増えてきています。
メドウスイートに含まれているサリチル酸は「アスピリンの元となる成分」と言われます。日本で馴染みのある例としてはバファリンAなどに配合されている消炎鎮痛成分がアスピリン(アセチルサリチル酸)です。
医薬品として用いられるアセチルサリチル酸は、合成されたサリチル酸を無水酢酸でアセチル化して製造されていますが、天然のサリチル酸にも鎮痛・抗炎症作用などが認められています。
そのためメドウスイートは鎮痛・消炎作用に優れたハーブとされており、頭痛・腹痛・筋肉痛・生理痛などをはじめ、関節炎やリウマチの痛みなど様々な痛みの緩和に用いられています。関節痛やリウマチの緩和としてはキャッツクロー、ストレス性の痛みにはレモンバームなどとブレンドして利用すると良いでしょう。
サリチル酸には解熱作用がありますし、メドウスイートとして総合的に見ても血行を促進によって身体を温める働き・発汗作用があり解熱効果が高いと考えられています。特にホットでメドウスイートティーを飲むと熱の排出促進に役立ちます。
サリチル酸には消炎作用もありますので、解熱以外に風邪やインフルエンザに伴う諸症状の緩和にも有効と考えられています。
メドウスイートには制酸作用があるため、胃酸の分泌を抑制して胸やけ・逆流性食道炎や胃炎、消化性潰瘍などの予防・緩和に役立ちます。古くから胃酸過多による胃の不快感や痛みに良いハーブとしても用いられています。
アスピリンの場合は常用すると胃の粘膜を荒らしますが、メドウスイートは消化管保護作用があるため過剰摂取をしなければ副作用(胃腸へのダメージ)の危険性は低いと言われています。
そのほか殺菌作用、タンニンによる収斂作用も持ちますので下痢止めや腸炎などの緩和にも有効とされていますし、腸内ガスによるお腹のハリ(腹部膨満感)の緩和にも良いと言われています。お腹の不調であればカモミールやメリッサ、胃酸過多・胃炎などの場合はマーシュマロウとブレンドして利用すると良いでしょう。
メドウスイートには抗菌作用と利尿作用があるため、むくみの緩和や尿道炎・膀胱炎などの尿路感染症のケアにも役立ちます。
利尿作用や発汗作用があることから、水分貯留などを改善しスタイル維持にも有効と考えられています。メドウスイート(花部)はハチミツやナッツに例えられる甘い香りが特徴ですからシェイプアップサポート・デトックス用にハーブティをブレンドする際に風味付けとして加えてみるのもオススメです。
メドウスイートの浸剤やチンキに薄い布(ガーゼなど)を浸し、関節痛・神経痛・リウマチなどで痛みが起きている患部に湿布として直接当てることでも痛みの緩和に役立ってくれます。
入浴による血行促進効果と合わせて、筋肉痛の回復促進や冷えによる腰痛・肩こり・腹痛などの痛み緩和効果が期待出来ます。また収斂作用や殺菌作用がありますから脂性肌・ニキビ予防にも役立ってくれると考えられます。
メドウスイート<br />ハーブティー健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>ナツメグ<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>西洋・東洋問わずに広く利用され、世界4大スパイスの1つに数えられるナツメグ。独特の甘い芳香とほろ苦さが特徴で、漢方では胃腸機能を整える生薬「肉荳蔲(ニクズク)」として利用されています。ナツメグは体を温める働きもありますので特に冷えに起因する胃腸の不調緩和に特に効果が期待できるほか、生理痛の緩和や寝付きを良くするなど目的でも利用されています。健康メリットが期待できるハーブにも数えられていますが、過剰摂取によって中毒症状を起こすため摂取量には注意が必要ですよ。

ナツメグはニクズク科の常緑高木で、果肉と種子の間にある仮種皮部分をメース、種子の中に含まれる仁部分をナツメグと呼んでいます。ともに似た風味を持ちほぼ同じ用途で用いられますが、メースのほうがより繊細な香りで高級品とされています。
日本でナツメグといえばハンバーグに使う香辛料という印象が強く、肉の臭み消しとして利用がよく知られています。またその独特な甘い芳香からクッキーなどの焼き菓子やパンにも用いられています。ナツメグという名前は豆(Nut)+ ムスク(meg)、学名はMyristica(没薬のような)+fragrans(芳香)が由来です。
ナツメグは胡椒(ペッパー)、シナモン、クローブとともに世界4大スパイスにも数えられる存在で、西洋・東洋問わずに広く使われているスパイスです。原産地であるインドネシア(モルッカ諸島)からいつ・どのように伝播したのかははっきりと分かっていませんが、インドの経典“ヴェーダ”に頭痛に良いと記載があること、古代エジプトの副葬品からもナツメグが発見されていることから、古い時代から交易品として利用されていたのではないかと考えられています。
はっきりと時期の分かる記録が見られるのは10世紀以降で、12世紀末頃にはヨーロッパへと伝播しました。大航海時代にはコショウやクローブとともに価格が高沸し、16世紀にはポルトガル、17世紀からはオランダ(東インド会社)によるナツメグ貿易独占が始まります。オランダは他国の栽培を防ぐために種子が発芽しないよう石灰に浸すなどの、独占状態の維持を徹底していたのだとか。
1770年にフランス人がナツメグの苗を盗み出し移植する・モルッカ諸島の支配権がイギリスに移るなどの時期がありましたが、1816年に再びオランダに支配権が戻りナツメグの制限が行われます。1864年にやっとナツメグの栽培が自由化され、現在のように広い地域で親しまれる香辛料となります。
ナツメグは体を温める働きにも優れているスパイスです。東洋医学でナツメグ(肉荳蔲)は温性に分類され、気の滞りを改善して胃腸を温める働きがあると考えられています。
冷え性の女性に適したスパイスとしてティー以外にカレーやココアなどのプラス食材としても利用されています。また体を温める・冷え性の改善としてナツメグを取り入れる場合は肉桂(シナモン)や八角(スターアニス)、陳皮(オレンジピール)とのブレンドがよく用いられています。
お腹を温める事で冷えによる腹痛や下痢・嘔吐の改善に役立ちます。漢方でもナツメグ(肉荳蔲)は芳香性健胃薬として消化不良や下痢に利用されており、日本でも胃腸薬としてお馴染みの「太田胃散」にも配合されています。
また胃の働きを高めることで食欲増進、腸の働きを高めることで整腸・腸内ガスの抑制・便通の改善などにも効果が期待出来ます。お腹の調子を整えるのであればカルダモンやジンジャーなどとブレンドすると良いでしょう。
少量のナツメグは穏やかな催眠作用があると考えられており、寝付きを良くするのに役立つと言われています。ナツメグの香りはリラックス効果が期待できますし、体を温める働きも心地よい眠りへと導いてくれるでしょう。ホットミルクにハチミツとナツメグを加えて飲むと良いそうです。
ナツメグには子宮を刺激する働きから通経作用があり、少量月経や月経不順の改善に効果が期待されています。逆に子宮の収縮を促すことで堕胎・分娩促進用としても用いられた歴史もあります。料理に少量加える程度であれば問題はないと言われていますが、妊娠中の使用は控えたほうが良いスパイスに分類されています。
ナツメグは過剰摂取によって中毒症状を起こすため扱いに注意が必要なスパイスでもあります。成人で5mg以上の摂取は幻覚・めまい・吐き気などをはじめ最悪の場合は昏睡したり死に至る危険性もあります。
シングルで利用する場合は1カップに1/3個を入れて熱湯で浸出します。ハーブティー一杯の摂取やスパイスとして1振り加える程度であれば心配は要りませんが、ティーにする場合は使用量が増えがちなので、ブレンド時の香り付けとして少量混ぜたり、コーヒーや紅茶に軽く加える程度の使用がおすすめです。
ナツメグのティーや精油を入浴剤として利用すると体が温まり、寝つきが良くなるなどの働きが期待出来ます。冷え性の方や寒い時期にはジンジャーやクローブとブ合わせて利用するのもおすすめです。
精油を利用する場合は皮膚刺激がありますので少量(数滴)加える程度にしましょう。お風呂用として利用する場合もブレンド要員として、他のハーブ・精油に少し加える程度にしたほうが失敗しにくいです。
精油の経口摂取(飲用など)は出来ません。またナツメグの精油は皮膚刺激が強いためマッサージやスキンケアなど皮膚へ直接付けることは控えたほうが無難です。
スパイスとしてはスパイシーさに甘み混じった香ばしい香りを放つナツメグですが、精油の場合はよりシャープさやスパイシーさが強くなっています。精油の成分的にはサビネン、α-ピネン、β-ピネンなどのモノテルペン炭化水素類が大半を占め、刺激作用と鎮静作用を併せ持っていると考えられています。
神経系を刺激することで元気・やる気・活力を高める働きや、頭をシャッキリとクリアにする働きが期待出来ます。失神したときの気付け薬としても用いられることがあるそうです。加えて鎮静作用によって心を落ち着け気持ちを安定させてくれますから、ナツメグ精油は神経疲労や精神的な強さが欲しいときに適していると言われています。
スパイス同様に消化器系への働きかけに優れています。食欲を高めたり消化を促進させるだけではなく、腹部膨満感や便秘の改善にも効果が期待出来ます。また血行を促進して体を温める作用もありますので、冷えによる腹痛などの胃腸トラブルや冷え性の改善、リウマチ・関節痛・筋肉痛などの緩和にも用いられています。
そのほかに月経促進作用があるとされており、血行改善作用や鎮痙作用と合わせて月経不順・生理痛の改善、不感症などの改善にも有効と考えられています。抗感染症・免疫力向上作用などもあると考えられており、風邪などのケアにも利用されることがあります。
ナツメグ<br />ハーブティー・精油と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>コーン/トウモロコシの実<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
]]>トウモロコシの実が原料で、ほんのり香ばしいとうもろこしの風味があるコーン茶。ノンカフェインかつ刺激成分も含まないため妊娠中の方やお子さんでも毎日飲める健康茶で、韓国では日本で言うところの「麦茶」に近い存在です。日本ではカリウムや水溶性食物繊維を含むとコーン茶が注目され、韓国美容ブームの影響もあって便秘・むくみ解消やダイエットをサポートしてくれる健康茶として取り入れる方も少なくありません。そのほかに貧血予防や血行促進(冷え性の緩和)などの働きも期待出来ますよ。

トウモロコシは小麦・米と共に世界三大穀物の一つとされ、人の食料だけではなく飼料用、コーンスターチ・油・バイオエタノールなどの原料となる工業作物として世界中で栽培されています。日本では穀物というよりも野菜という印象が強いですが、粒をそのまま食べるにしろ製粉してコーンブレッドやトルティーヤなどの原料にするにしろ、主穀として扱う地域も多く見られます。
トウモロコシの原産・原種は諸説ありますが、テオシント起源説・中南米原産説が有力です。、紀元前5000年頃には大規模な栽培も行われ、南北アメリカ大陸の主要作物としての地位を獲得していたと考えられています。マヤ文明やアステカ文明の食基盤であったとされており、トウモロコシの神様も信仰されていました。インカ帝国においても段々畑などを作りトウモロコシ大量栽培に力を注いでいたことが知られています。
コロンブスがアメリカ大陸に到達した以後、16世紀後半までには世界中に伝播していきます。最初の大規模栽培はトルコ帝国で行われていたことから、フランスなどでは「トルコ小麦」とも呼ばれたそう。伝来当初は下賎な食べ物とみなしていたヨーロッパでも、食料難の時代になると圧倒的に収穫率が高いトウモロコシが広まり親しまれるようになっていきます。ちなみにトウモロコシの学名Zea maysのZeaは“生命の元”、maysは“我が母”を意味していると言われています。
そんなトウモロコシを原料とするお茶ですが、同じトウモロコシでもヒゲと呼ばれている部分を利用したコーンシルク茶と、実の部分を使ったコーン茶(とうもろこし茶)の2つに大きく分かれます。コーン茶は鉄分などのミネラル・ビタミン・食物繊維などが豊富とされており、栄養補給として優れていると考えられます。またコーンシルクのみを使用すると苦味があるため「トウモロコシのヒゲ茶」として販売されているものでも、風味を良くするためにコーン(実)を入れているものも多くあります。
コーン茶は韓国では日本で言うところの「麦茶」に近いポピュラーなお茶で、お水代わりに毎日飲まれているお茶です。材料植物が馴染みのあるトウモロコシであることに加え、カフェインやタンニンが含まれていないので妊娠中の方やお子様でも安心して飲用出来ますね。
やや苦味のあるヒゲ部分を使ったコーンシルク茶に比べて、甘みが強く飲みやすい味であるのも愛されているポイントです。個人的な感覚としては、うっすらポップコーンの香りのする甘めの麦茶。トウモロコシの匂い・味が嫌いでなければお子様でも美味しく飲むことができます。
トウモロコシは鉄分を多く含む穀物であることから、コーン茶も鉄分補給に役立ち、貧血の予防・改善に役立つと考えられています。コーン茶1杯に含まれる鉄分の量はさほど多くありませんが、毎日飲用量を気にせず飲めるという点から考えると鉄分不足を緩和する役割は十分に果たしてくれるでしょう。鉄分の吸収を阻害するタンニンを含まないのも嬉しいポイントですね。妊娠中の鉄分補給にも役立ちますし、鉄分以外にもビタミンやミネラルが含まれていますので悪阻であまりものが食べられない時にも利用されています。
コーン茶は体を温める働きのあるお茶としても親しまれています。成分的には末梢血管を拡張することで血流を促すビタミンEや、抗酸化作用によって血管を柔らかく保つゼアキサンチン、血行を促進する働きを持つビタミンBの一種ナイアシンなどが含まれいると言われています。
体を温める作用自体はさほど強くないと言われていますが、血流を整える成分が複合して働くことに加え、鉄分補給による貧血緩和効果やむくみ改善効果も期待できますので総合的に冷え性の改善にアプローチしてくれると考えられます。冷えの改善には生姜を入れるのが定番ですが、ナツメやネトル・明日葉などとも合います。こちらは冷えだけではなく貧血改善にもオススメのブレンドです。
トウモロコシには水溶性食物繊維(水に溶けやすい食物繊維)が含まれていることから、便秘の改善に役立つお茶として利用されています。食物繊維は大きく不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2つに分けられますが、水溶性食物繊維は水に溶けるというだけではなく、水分を含んでゲル化する性質があり便の水分量を調整してくれます。その働きから適量であれば下痢止めにも有効とされています。
例えば野菜・寒天などをたくさん食べても便通が改善しない(悪化する)・お腹が張る・逆に下痢になるなどの場合は不溶性食物繊維の摂りすぎの可能性があります。水溶性食物繊維は作用が穏やかですから、過剰に摂取しなければそういった心配は少ないと考えられています。加えて腸内の善玉菌のエサとなることで腸内フローラを整える働きもあります。
生薬として認められているコーンシルク(南蛮毛)と比べると劣りますが、実部分のコーン茶もカリウムを豊富に含んでいます。カリウムは細胞の浸透圧を維持・調整することで過剰な水分の排泄を促してくれますし、腎臓に蓄積した老廃物の排泄を促して腎機能を高めるなどの働きもあると考えられています。
コーン茶の場合は血行を促進する働きを持つビタミンEや、血管の状態を整えるキサントフィルなど冷えを改善する成分も含まれています。カリウムとの相乗効果で血行不良・冷えによるむくみの改善、むくみによって悪化している冷えのケア両方に役立ってくれるでしょう。
コーン茶に含まれている水溶性食物繊維はゲル化して消化管をゆっくりと進むことで食べたものの吸収スピートを遅らせる=血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。また腸内フローラが改善されることで、善玉菌が活発に働き代謝向上効果も期待できます。血行が改善されることもまた代謝向上に繋がりますし、ナイアシンも糖質や脂質の代謝をサポートしてくれる成分です。
便秘・むくみが改善されるだけでも見た目がスッキリとしますが、それに加えて食べたものを脂肪として蓄えにくくなる・代謝が高まって(低下していたものが正常になって)燃焼力がアップする働きも期待できますから、ダイエットの心強い味方になってくれそうですね。ダイエットサポートには杜仲茶や烏龍茶と混ぜて飲まれる方も多いようです。
ナトリウム排出を促すことで高血圧・腎臓病予防に役立つカリウム、血糖値の上昇を緩やかにすることで糖尿病予防に役立つ水溶性食物繊維、動脈硬化などの血管疾患予防に役立つリノール酸などを含んでいます。その他に抗酸化作用のあるビタミンEやゼアキサンチンなども含まれていますので、生活習慣病や老化の予防にも役立つと考えられます。
貧血の改善に役立つことや血液循環を助ける働きから、肌のくすみ改善に役立ちます。便秘やむくみが改善によるデトックス効果と合わせて肌荒れやニキビ予防にも効果が期待できるでしょう。腸内フローラが整えば美肌に必要なビタミン類の合成も促進されます。
トウモロコシのヒゲで作るコーンシルク茶よりは手間がかかりますが、実部分のコーン茶もトウモロコシから手作りすることができます、ヒゲ茶と異なり手間と材料費を考えると買ったほうが良いかと思いますが、トウモロコシが余ってしまった時や手作りが好きな方は作ってみると面白いかもしれません。
作り方①
初めにトウモロコシの実を軸から外し、粒にします。電子レンジもしくは低めのオーブン(100℃~120℃)で水分を飛ばします。その後フライパンで乾煎りするか、オーブンの場合は途中途中全体をかき混ぜつつ焼いていき、こんがりした焼き色が付くまで続けます。
作り方②
トウモロコシの皮を剥き、水分が抜けるまで一ヶ月くらい陰干しします。実部分が乾いたら軸から外し、フライパンで弱火で乾煎りしていきます。きつね色になり、弾けるような音がしなくなっていれば完成です。
お茶にする場合はカップ一杯に対し、焙煎トウモロコシ大さじ1程度を沸かしたお湯に入れて10分ほど煮出します。日持ち面を考えると作り方②の方が安心かと思いますが、①の方が手間がかからず失敗も少ないでしょう。
コーン/トウモロコシの実<br />健康茶と期待される効果効能紹介はボタニカル♪ラブで公開された投稿です。
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