
海野光弘の収蔵作品から、「手」を印象的に描いた木版画を中心に紹介する展覧会です。働く手、祈る手、繋ぐ手、幼子の手など、時に瞳以上に人の心情を伝える「手」に注目。子どもの柔らかな手からは無邪気さやはにかみが、年を重ねた人の手からは日々の暮らしと積み重ねた時間が感じられます。また、作品に直接描かれていない手にも想像を誘う余韻が残されています。会場では、海野が制作に使い込んだ道具も展示。「手」というモチーフを通して、人々の心情と四季折々の日本の情景を描き続けた海野光弘の世界を紹介します。
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岩手県盛岡市出身の洋画家・深沢紅子(1903~1993)の画業を紹介する企画展です。女子美術学校で岡田三郎助に学び、卒業後は夫・深沢省三とともに制作を続けた紅子は、家族や身近な女性たちをモデルにした人物画と、野に咲く花々を描いた作品で知られています。本展では、親しい人々を描いた肖像や家族の情景、晩年まで描き続けた野の花の作品を中心に紹介。身近な存在へ注がれた温かなまなざしと、澄んだ色彩による深沢紅子の絵画世界をたどります。
アーティスト略歴:
深沢紅子(1903~1993)は岩手県盛岡市出身の洋画家。女子美術学校(現・女子美術大学)日本画科に入学後、2年後に洋画科へ転向して岡田三郎助に師事しました。三岸節子らとともに学び、卒業後は夫・深沢省三と制作活動を続けました。1979年には盛岡市立紅子・省三記念館が開館。家族や身近な人々を描いた人物画のほか、晩年には軽井沢で野の花を描き続けました。

山形県ゆかりの作家たちを、出身地域という視点から紹介する企画展です。本間美術館が所蔵する作品の中から、山形県出身作家を「置賜」「村山」「最上」「庄内」の4地域に分けて展示。洋画家の小野幸吉、真下慶治、菅野矢一、椿貞雄、日本画家の岡部敏也、結城天童、遠藤桑珠、彫刻家の桜井祐一、新海竹太郎など、明治時代から現代まで郷土の芸術振興に寄与した作家たちの作品を紹介します。同郷の作家を見比べながら、それぞれの個性や地域ごとの特色を楽しめる展覧会です。



国宝・金錯銘鉄剣が出土した稲荷山古墳を手がかりに、5世紀の北武蔵と「ヲワケ」が生きた時代を探る企画展です。金錯銘鉄剣の銘文には、ヲワケが「杖刀人」としてワカタケル大王に仕えていたことが記されています。本展では、稲荷山古墳が築造された前後の北武蔵に焦点を当て、各地の遺跡や出土品から当時の社会と人々の姿を紹介。鉄剣に刻まれた文字と考古資料を結びつけながら、約1500年前の北武蔵とヲワケを取り巻く時代の実像に迫ります。
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戦国時代に丹波守護代内藤氏の当主を務め、八木城を拠点としたキリシタン武将・内藤ジョアン(如安)を紹介する企画展です。ジョアンは織田信長、足利義昭、小西行長らに仕え、豊臣秀吉の朝鮮出兵では明との和平交渉にも従事しました。晩年には江戸幕府によるキリスト教禁教を受けてマニラへ追放され、1626年に没しました。本展では没後400年を機に、古文書や絵図などを通して内藤氏と八木城の歴史を振り返るとともに、ジョアンの生涯や八木城を退去する契機となった明智光秀の丹波攻略にも注目し、戦国期の丹波と八木城の実像に迫ります。
人物略歴:
内藤ジョアン(如安)は、戦国時代に丹波守護代内藤氏の当主を務め、八木城を拠点としたキリシタン武将です。織田信長や足利義昭、小西行長らに仕え、豊臣秀吉の朝鮮出兵では明との和平交渉に従事しました。その後、江戸幕府によるキリスト教禁教を受けてマニラへ追放され、1626年に没しました。

池田輝政による築城以前の姫路城、とりわけ羽柴秀吉や木下家が関わった時代を考古学的視点から探る企画展です。古代・中世の姫路と周辺地域の営み、戦国期の城館を紹介したうえで、織田政権下で播磨に入った羽柴秀吉による姫路城築城と初期城下町の形成を考察。姫路城大天守地下から出土した軒瓦や、城内に残る羽柴・木下段階の石垣など、近年の研究成果を紹介します。さらに、池田輝政による城下町が羽柴・木下期の初期城下町から影響を受けた可能性にも注目し、これまで十分に明らかにされてこなかった羽柴・木下期姫路城の実像に迫ります。
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斑鳩町に所在する未盗掘の古墳として知られる藤ノ木古墳を、「ウマと馬具」という視点から紹介する特別展です。横穴式石室からは多量の須恵器、馬具、武器・武具などが出土し、とりわけ鞍金具は東アジア屈指の名宝として注目されています。本展では、現在進められている国宝・藤ノ木古墳出土品修理事業で修理を終えた、普段目にする機会の少ない馬具のB・Cセットを一堂に展示。あわせてウマや関連する馬具、保存科学の活動も紹介し、これまでとは異なる角度から藤ノ木古墳の実態に迫ります。
]]>尼崎市内に残された古墳をテーマに、その歴史と古墳時代の地域社会を紹介する第6回特別展です。古墳に関する資料を通して、現在の尼崎につながる古代の歴史をたどります。会期中の10月11日には、大手前大学教授・森下章司氏による記念講演会「古墳時代の政治変動と尼崎の古墳」を開催。また、10月3日、10月24日、11月8日、11月15日にはギャラリートークも行われ、展示をより深く知る機会が設けられます。
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16世紀中頃から17世紀にかけて来航したポルトガル人やスペイン人らヨーロッパ人は「南蛮人」と呼ばれ、鉄砲をはじめとするさまざまな文物を日本にもたらしました。キリスト教もその一つで、1549(天文18)年のフランシスコ・ザビエル来日以降、宣教師たちは各地で布教活動を展開します。1576(天正4)年には京都・四条坊門姥柳町で「被昇天の聖母教会」が献堂され、「都の南蛮寺」として広く知られました。本展は、その献堂から450年を迎える2026年に、東西交流の広がりや禁教・弾圧の歴史を、京都南蛮寺址人物線刻硯、キリシタン墓碑、《南蛮寺興廃記》、重要文化財《庁務大蔵卿等連署吉利支丹奉書状》などの資料を通して紹介します。
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女子美アートミュージアムの開館25周年を記念し、館の染織コレクションから「更紗」に焦点を当てる展覧会です。更紗はインドを一大産地とし、手描きやブロックプリント(木版染め)によって色鮮やかな文様を染め上げた布で、エジプト、ペルシア、ヨーロッパ、日本を含むアジア各地へともたらされました。日本では茶道や好古の文化のなかで珍重され、小さな裂も収集・鑑賞されて「裂帖」として保存されました。本展では、館蔵の《古雅佐羅紗帖》をはじめ、選りすぐりの更紗を紹介。絵画のように自在に「描かれた」布に残る手仕事の痕跡をたどりながら、海を越えてさまざまな文化のなかで愛されてきた更紗の世界を紹介します。
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