コロナ禍で簡単には旅行に行けないこの時代、様々な観光地でバーチャル体験ものが生まれてきていますが、ついに愛して止まないサントリーの蒸溜所もその一覧に加わるときが来ました。山崎蒸溜所、白州蒸溜所が、いつでも見学できるタイプ(無料)と、リアルタイムに見学会を行うタイプ(有料)の2種類のツアーをはじめるとのことなのです。
そこでさっそく白州蒸溜所の第1回見学会「白州蒸溜所オンライン・ライブ」に参加してみましたので、その内容と感想を紹介しておきます。現地に3〜4回通った経験からすると、さすがに「遜色ない」とまでは言えませんが、ベストを尽くし楽しめる会になっていました。
*見出し画像はオンライン・ライブWebサイトのキャプチャです
以後、白州蒸溜所のオンライン・ライブについて語りますが、基本的には山崎蒸溜所のオンライン・ライブも同等だと思われます。
白州蒸溜所オンライン・ライブは、所要時間60分程度、参加費用1名3,000円(税抜き)の有料オンラインイベントで、事前にシングルモルトウイスキー白州(ノンエイジ、180ml)と、非売品のロゴ入り特別テイスティンググラスが送られてきます。ちなみにですが、白州ノンエイジ180mlの売価は定価ですと1,140円(そもそも品薄で市場ではプレミア価格が付きがちです)。グラスはよく蒸溜所に売っている形状で、刻印抜きだと600〜800円くらいかな?と思います。蒸溜所限定なので1,000円として、この2点だけでも2,000円以上の価値。さらに送料も参加費用に含まれていますから、はっきりいって、おまけだけで見てもこのイベントは超超超おとくかなと思います。

この力のいれようからしても、サントリーがこのオンライン・ライブにかける想いが伝わってきますよね。
このセクションにはオンライン・ライブ内容のネタバレを含みますので、ご注意くださいね。
白州蒸溜所オンライン・ライブは、Zoomのウェビナーを利用して開催されました。ウェビナー参加の場合はZoomのアカウントは必要なく、事前に送られてきたURLをクリックするだけで参加できるので、大変に手軽です。PCでもスマホでも参加OKです。
ちなみにこのZoomでの様子は録画・録音およびキャプチャ禁止でしたので、記事中にはそちらの映像はありませんので、ご容赦ください。
イベント時間になりますと、意外なことに最初の映像は駅からスタート。そう、これは白州蒸溜所の最寄りである小淵沢駅です。ここで電車を降り、改札を抜けてシャトルバスに乗るところからスタートするのですね。この演出はナイスですね。
シャトルバスに揺られること数秒(本当は20分くらい)で、森の中に位置する白州蒸溜所に到着です。ここからは白州蒸溜所の映像に変わり、森の風景や蒸溜所の外観、記念館の中などがさらさらと紹介され、そうしてはじめて、アテンダントのガイドさんが登場します。実はコレ、一般見学と同じ流れなんですよね。いつもの見学をなるべくそのままオンラインに持ってこよう、という気概を感じます。
ちなみに初回なのでガイドの方が少し緊張されていたり、冒頭でマイクが入ってなかった、などというトラブルもありましたが、参加者からは批難の声がとぶこともなく、温かい声援が。そう、実は現地に対してチャットでメッセージを送れるんです。この仕組みはとてもよくて、みんなでわいわいと参加している感が出ていました。
ちなみにオンライン・ライブ中ではリアルタイムにアンケートなども実施されまして、最初に「これまでに白州蒸溜所を訪れた頻度はどれくらい?」という質問が出ました。この記念すべき第1回の参加者では、まだ白州蒸溜所を訪れたことがない方が6割ほど、1回だけという方が2割ほど。残りの2割の方は僕も含めて何度も来たことがあるよ!という結果が出ていました。そもそもの参加人数は書き込みから見ると20〜30名くらいかな?と思っていたら、募集ページを見ると100名!もいたようで、ちょっとびっくり。
見学会はガイドさんの案内の元、事前に撮影された・もしくはリアルタイムに撮影している蒸溜所内の映像をたよりに、本物の見学会のようにすすんでいきます。事前に「360°視点映像のツアーで臨場感たっぷりに製造工程を見学」とあったので、自分で視点をコントロール出来るのかな?と期待したのですが、さすがにここはカメラ側で視点を振って広く見せてくれる、という仕組みになっていました。360°は言い過ぎですね(笑
なかなか良かったのは、アンケートなども活用しつつ、ウイスキーの原料や蒸溜にかかく時間、火入れの温度や倉庫の巨大さなど、ウイスキーに関する知識から蒸溜所に関するアレコレがしっかりと伝わってきたことです。樽を作っている風景なども流れまして、これは一般見学会ではなかった部分なので、ちょっとだけリアルの見学会を超えていたのかもしれません。
ただし、あの蒸溜所に入ったときのなんとも言えない香りや、窯のあるブースの空気の温度、貯蔵庫のひんやりした感じ、なにより蒸溜所のおかれたうっそうと生い茂る森の空気感だけはどうしても映像だけでは伝えきれません。ここについてはオンラインの限界を感じつつ、一方で白州蒸溜所に初めて触れた方にとっては、本物の蒸溜所に行ってみたいという強いモチベーションになったのかもしれないなと感じるのでした。なにより距離や様々な問題で蒸溜所を訪れることが出来なかった人が、気軽に参加出来るってのがいいですよね。うちの子供も脇で映像を見て楽しんでいました。
質問はチャットから気軽に飛ばしておいて、合間合間でいくつかに答えてくれる、という感じでした。傾向として、やはりライトな質問に回答してくれる感じですね。いわゆるウイスキー愛好家目線のマニアックな質問はスルーされます。そこはまあ、仕方がないですね。
さて、蒸溜所内の見学を終えた後はお楽しみのテイスティング会です。こちらには事前に送られてきたテイスティンググラスと、白州ノンエイジが登場します。
テイスティングの方法や、表現の種類などを学びつつ、最後にはおなじみ、白州ハイボールの体験会が。(写真は以前に白州蒸溜所を訪れたときのものです)

あ、そうか、これは予想できた。サントリーのソーダ水と氷を買っておくんだった!と思ってもあとの祭りです。ハイボールづくりについては事前に案内もなかったので、ちょっとだけもったいない。その場でみんなでハイボールを作って、乾杯までできたら最高だったなーと思いました。そんなわけで、ネタバレになってますが、この記事を読んだ方は絶対に用意しておいてもらえればなあと思う次第です。
とはいえ初回なのでこういった抜け落ちも想定内です。今後は案内されるかもしれませんね。
今回のイベントですが、このコロナ禍の中、どうやって蒸溜所を見学し、楽しんでもらえるか?ということを真面目に考えて設計された、素晴らしいオンライン・ライブだったと思います。何回も白州蒸溜所まで行ってる僕でさえ楽しかったので、初回の方はよりいっそう楽しいのではないでしょうか。今後回数を重ねていくとより洗練され、より素晴らしいものになっていくだろうという展望も楽しめそう。上級編みたいなものも開催されたら楽しそうですね。
ちなみにですが、当日の白州のオンライン・ライブ前には山崎のオンライン・ライブも開催されておりまして、そちらからはしごで参加している方も少なくないようでした。こういった、時空を超えた参加の仕方もオンラインならではですよね。
もしかしたら今後、ウイスキーの聖地アイラ島なんかにもオンラインで行ける世界が来るのかもしれません(サントリーが所有している蒸溜所もいくつかあります)。楽しみしかないですね。
まだ3月の会は予約が可能です。先着ですのでささっとお申し込みをどうぞ!ちなみに自分でまわる無料版もありますので、ぜひそちらもお試し下さい!
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噂に名高い、ビックカメラの酒販売ブースこと「ビック酒販」の試飲カウンターが、ついに大宮にもできました。このブース、なにがやばいかといえば
・プレミア価格のウイスキーや日本酒などが原価で飲める
・あまつさえ、無料という日本酒がある
・全席カウンターで座れるのにチャージ代がない
・つまみは店内で買ってくれば持ち込み可能
・メニューにない酒も店内で買えば持ち込みで飲んで良い
・10時の開店から閉店まで飲める(ただし建前上では「3杯まで」の表記あり)
・そもそもビック酒販の品揃えが良い
という、酒飲みにとって夢のようなゾーンです。
そんなビック酒販の大宮店がオープンしたということで、会社帰りに何回か寄ってみましたので、その様子をご紹介します。

まずこのお店の紹介で伝えておきたい点は、これに尽きます。そう、ビック酒販は品揃えがけっこう良いのです。もちろん日本酒、ワイン、ウイスキーなどそれだけを主力にするような専門店には劣りますが、スーパー以上、デパートの一角にもひけをとらないのではないかなというくらいに、国内外のお酒が取りそろえられています。

嬉しいことに、ウイスキーであれば定価以下(ご存じの通り、いまウイスキーは需要過多のプレミアム価格販売が横行しています)、ワインも定価以下なうえに半額セール品あり、日本酒と焼酎は一部が「流通管理のため」という名目でプレミアム価格になっていますが、それでも常識を疑うような価格にはなっていません。このあたりは流通の問題なのかもしれません。

そんなビック酒販で革命的だったのが、試飲カウンターブースができたことです。試飲と言えど基本は有料試飲なので、これはもうふつうのカウンターバーですね。
やばいなと思うのが、営業時間。なんとビックカメラの営業時間と同じ…ということは、朝10時から夜21時までずっと開いています。西口でこの時間から飲めるのって、日高屋くらいだったはず。とはいえ今のところ朝10時から飲んでいる人を見たことはないので、この明るすぎる店内がそういったタイプの酒飲みを近寄らせない何かがあるのかも。

続いて主なメニューです。けっこう入れ替わるみたいなので、ウイスキーの人としてその辺りのメニューだけ紹介しておきますが、価値のわかる人がこの価格を見たら卒倒するような値付けになっています。例えば山崎12年、いま入手困難なこのお酒はだいたい700mlで定価8,000円。1杯が30ml提供のビック酒販の場合はだいたい23杯くらいとれるので(注:バーとしても普通な量です)、原価としては8,000/23=347円。約350円原価のものが、500円で売られているということは、つまり原価率7割です。これは正直だいぶあり得ない数字で、誤解を恐れずに言うならば「バー殺し」的な側面が否定できません…。

ということで飲むよね、山崎。白州も響もあるし、スタンダードジャパニーズウイスキーの天国ですここは。ちなみに1銘柄1杯までという縛りがありますが、十分すぎますね。
さらに恐ろしいことにはチャージ(席料)ゼロ、お酒もおつまみも、店内から買って持ち込めば持ち込み料金なし。チャージも取らないのに持ち込み料金なしとか、本気であり得ないわけです。なお、持ち込み前提の場合は消費税10%になるそうですのでご注意を。

ちなみにビックカメラで作っている日本酒は「無料」で飲めます。意味がわからないと思いますが、本当に「試飲なので無料です」なわけです。恐ろしすぎる。
深酒する雰囲気じゃないだろとか、一部日本酒はプレミア価格とか、思うところはいろいろありますが、それらをすべて忘れさせるくらいの破壊力があります…よね。
会社帰りにサッと山崎12年1本勝負で15分立ち寄る、なんて使い方も良さそうです。実際、そんな感じのサラリーマンがけっこういます。
間違い無く、そのうち大人気スペースになってしまうと思いますので、行くなら今のうちかもしれませんよ!
ちなみに…山崎12年をはじめとするサントリー系のウイスキーも、不定期に入荷し定価販売するとのこと。
〒330-0854
埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-8-4 そごう大宮店 パーキング館 1F~3F
048-647-1111
年中無休 10:00 – 21:00

ウイスキー好きなら「ああ、それは確かに飲んでみたい」と思わざるを得ないような、そんな1本が発売されました。「碧ao」と名付けられたそのお酒は、SUNTORY WORLD WHISKEY という新ジャンルのウイスキー。いま世界ではSUNTORYしかできない、自社所有の5大ウイスキーをブレンドしたという、破天荒な逸品です。
結論から申しますと、ものすごいインパクトがあるわけではないのですが、じんわりとうまい、その成り立ちを考えると驚きがある味わいに仕上がっています。ブレンダーの底力を感じるのには絶好の1本です。

この「碧ao」は、サントリーだからこそできる、自社所有蒸溜所だけで5大ウイスキーを揃え、ブレンドした挑戦的な1本です。従来にもそういったコンセプトのウイスキーはありましたが、自社蒸溜所だけ、というのは聞いたことがありません。そりゃそうだ、実現できる会社が無かったわけで。
自社であることのメリットは計り知れなくて、なによりブレンドへまったく妥協をしなくて良いことと、原酒の調達が自社でないことに比べて容易であることが挙げられるでしょう。やはり遠慮せずに味を追求できるはず。そして生産量もある程度は確保できるのでは。
ちなみにブレンドされている中身はある程度公開されていまして、
・アードモア蒸溜所(Scotch)
・グレンギリー蒸溜所(Scotch)
・クーリー蒸溜所(Irish)
・クレアモント蒸溜所=ジムビーム(American)
・アルバータ蒸溜所(Canadian)
・山崎蒸溜所(Japanese)
・白州蒸溜所(Japanese)
という7種類にて構成されています。もしこの碧aoが世界中で爆発的に飲まれるようになったら、いつしかこれが「碧の7本槍」などと呼ばれるかもしれません。
さて、このブレンドを担当したのは、サントリーのチーフブレンダー、福與伸二(ふくよしんじ)さん。主に山崎のブレンドなどで知られている方です。
サントリーのコラムによれば、開発には1年半ほどかかり、100ほどのサンプルが下地になっているとのこと。僕もいくつかの蒸溜所でブレンディングセミナーに参加したことがありますが、ほんとうに、もうものすごーーく大変なんですよ、ブレンドって。僅かな量の違いでウイスキーの味わいって大きく変化してしまうんですよね。しかも、それが全く趣の異なる別種のウイスキーだっていうんだから、その苦労たるや計り知れません。

この題字は「響」や「知多」などと同じく書家の荻野丹雪さんが担当されたそう。「碧」と「AO」を併記するところや、「WORLDWHISKEY」を標榜するところに、世界を意識しつつもサントリーのただならぬ気合いを感じますね。

5大ウイスキーと五角形をかけ、ボトルデザインに採用しているところも乙です。ただし、持ちづらさはあります。

ということで、さっそく試飲です。せっかくなのでサントリーのテイスティンググラスにて。
まずは香りから。南国フルーツ系やバニラ系の香りが強く、良い意味でアルコール臭さは少なめ。飲んでみると最初に来るのはまったりとした甘さ。そして軽いスパイシー感とスモークさが高まってきて、最後にウッディとスモーキーな味わいで去って行く。表現するなら、Irishで入ってCanadianとScotchをいったりきたりした後、Japaneseの余韻で消えていく、そんな感じ。あれ?Americanはどこ行ってしまった?と思って探したんですが、主にフレーバーで活躍してました。

そもそも今回はまずストレートで飲んでみたんですが、なんだか懐かしい味わいがするんですよね。僕のイメージするスプリングバンクに近かったです。バーボン樽で浅めに仕込まれた、スパイシー感のあるモルト。とはいえ慣れ親しんだシングルモルト的な麦の甘みがストレートに来ないのは、これがScotchやAmericanがブレンドされているからなのでしょうかね。
数滴加水してみると、Americanのもつフレーバーが一気に出てきました。開封したてよりも、少し経ってからの方がこのあたりは感じられそうなので、1週間後くらいにまた試してみようかな。
最終的にはトワイスアップにしてごちそうさまでした。ここまでくるとスルスル飲めてしまって危険ですが、だいぶ印象かわります。これは試してみてのお楽しみですね。

いやー面白い。話のネタだけでも十分に元が取れそう。これで5,000円だったら十分に買う価値あります。
付属の冊子によれば、ハイボールなんかでも面白いみたいなので、今度はそっちで挑戦してみようかなと。今日は氷がなかった…。

普段からシングルモルトを楽しむ人だけでなく、スコッチやアイリッシュなど、とにかくウイスキーをたしなむ人なら、この商品には「おっ」と思うところがあるんだと思います。それくらいに巧妙なブレンドで、5大ウイスキー全ての特徴をきちんと表現したものになっていると感じました。ほんと、ブレンダーさんってすごいですね…。それが一番の収穫かもしれません。
なお、現在は品薄になっていますが、サントリーの公式やカクヤスなど定価で販売してくれる店舗で買うことを、強くオススメします。昨今よくみられる、ウイスキーの高値取引文化(いわゆる「ふっかけ」です)に気をつけてください。Amazonに出品されている1.5万くらいで買ってしまうところだった…なんて人もおりましたので。定価はあくまで5,000円、いまなら税込み5,400円です。
A BLEND OF FIVE MAJOR WHISKIES SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」|サントリー【イエノバ】
サントリーワールドウイスキー「碧 Ao」
アルコール度数:43度
容量:700ml
希望小売価格:5,000円
SUNTORY WORLD WHISKY 碧Ao|サントリー

僕のライフワークのひとつに、ウイスキーの蒸溜所めぐりがあります。とにかくシングルモルトウイスキーが好きで、21歳の頃からひたすらバーに通い、ウイスキーを飲み、勉強し、そして各地の蒸溜所へと訪問するということを続けています。
特に思い出深いのが、サントリーの山崎。なんといっても、僕が初めて飲んだ国産のシングルモルトウイスキーです。そんな山崎蒸溜所のファンの集い「山崎倶楽部」にて開催された「山崎倶楽部プレミアムセミナー@山崎蒸溜所」に参加してきましたので、こちらをレポート。山崎蒸溜所に行ったのは、実に7年ぶりでした。昨今のウイスキーブームで変わってしまっていることはあるのでしょうか?
今回のイベントは、工場長と廻る工場見学の第1部、サントリーに所属する国内有数のウイスキースペシャリストである佐々木さんと楽しむテイスティングセミナーの第2部、そして懇親会の第3部という3部構成になっていました。
ということで、まずは現工場長の藤井敬久さんと普段は見学できないところも含めた工場見学に行きます。
こちら藤井さん。今回のイベントがすごいなあと思ったのは、僕みたいに遠方から参加(当然ですが自腹です)の人が何名かいたこともそうですが、なにより山崎蒸溜所に来たことのある人しかいなかったこと。つまり、全員がコアなウイスキー(山崎)好きです。そんな空間なかなか無いよ(笑
なお最も遠いのが僕(埼玉)か、沖縄の方かというところでした。正直なところ、スコットランドに比べたらめっちゃ近いです。
すでに全員が訪問済みということで、蒸溜所の紹介そのものは簡単に。とはいえ、このスライドははじめて見ました。山崎で作る多種多様な原酒を紹介したものです。ここだけで30種類の原酒が紹介されています。
山崎蒸溜所を訪問した後に、僕も何度か世界の蒸溜所を訪ねることができましたが、行けば行くほどこのシステムは特異というか、珍しいということがわかってきています。だいたい単一の蒸溜所では1つの原酒、あっても数種類の原酒程度で、ここまで細かくいくつもの原酒をつくっている蒸溜所はとても「希」です。山崎蒸溜所は、単一蒸溜所から生まれた原酒にて構成される「シングルモルトウイスキー」でありながら、多様な原酒をバッティングできるという強みを持っているわけですね。とはいえ、最終的に生み出される「山崎」の名を冠したものは、基本的にベルベットのような口当たりと濃厚なアロマを持つ、山崎らしいウイスキーになるのだから、ウイスキーの味わいづくりの世界は深いと思うわけです。
さて、ウイスキーのことになるとついつい書きすぎてしまうのでまったく進まなくなりそうですが、工場見学本編は簡単にスキップ。というのも、今回は通常の工場見学ではみることのできない、体験できないことが多く、そちらは掲載することができないとのこと。なんで今回は、2011年当時の写真を載せておきます。
まずは仕込み(糖化)段階での麦汁の味見をさせてもらいました。これは海外の工場ではとてもよくあるのですが、国内だとなかなか体験させてもらえないことの一つです。
余談ですが、海外の場合糖化槽から直接麦汁を汲み、ダイレクトに回し飲みしてから、残りを糖化槽へ戻すことがあって「ちょ(笑」と思うことがあります。「蒸溜したら同じだよ!」という言い分は最もなんですが、日本だとなかなか考えられない光景なのでちょっとビックリしますね。
味わいはほとんどビールのそれ。そうなんです、実はここまではビール造りとほとんどいっしょなんですね。
次に発酵槽を見学。これも通常ならガラスの向こうを見るだけなんですが、今回は特別に発酵時間別の発酵槽を見比べさせてもらいました。発酵がはじまりたてのものと、規定の60時間を迎えようとするものとではまったく香りが異なり、この発酵という工程の不思議さを感じることができます。ちなみに山崎では、木桶の発酵槽とステンレスの発酵槽を両方所有しており、作りたい味わいで使い分けています。これも他の蒸溜所ではめったに見られない独自のというか、とても贅沢なスタイルですね。この山崎だけで、本場スコットランドの小さな蒸溜所をいくつも兼ね備えたようなことができちゃうわけです。
次にはお待ちかねの蒸溜釜(ポットスチル)を。山崎が山崎たるゆえんはほぼここにあって、初溜釜、再溜釜を合わせて8組の16機、しかも全ての組が別々のスタイル(形状)という、本当にもう驚きの設備を備えています。通常の蒸溜所では、初溜釜、再溜釜は2から3組くらいで、同じスタイルのものを複数組というパターンが多いのですが、しつこいですが山崎の場合は8組もの蒸溜釜を備えていて、先の通りの多様な原酒の生産に対応することができています。いままで僕の訪問した蒸溜所では、アイラ島のラフロイグ蒸溜所が同じような規模だった覚えがありますが、こんなにも多様な釜ではなく、やはり同一の組み合わせを複数設置しておりました。
さらにさらに余談ですが、僕がラフロイグ蒸溜所に行ったときはちょうど100周年を迎える前日で、雰囲気にはお祭りっぽさが。そこで目にしたのがこの光景。
そう、実はラフロイグ蒸溜所にはサントリーが出資をしています。当初は、そういう関係だから通例的にサントリーの旗を掲げているんだろうなと思っていたんです。が、見学ツアーに行ってみると「お前は日本人か!サントリーは俺たちの蒸溜所を支えてくれているが、味わいについては口を出さない!伝統をリスペクトしてくれる素晴らしい会社だ!オレは日本人が大好きだ!」なんてことを言われるわけですよ。本場まで行って、こんなこと言われたら泣きますよ。ちなみに「なんで山崎の酒を持ってこないんだ!(笑」みたいなことも言われました。山崎蒸溜所のウイスキーは聖地のアイラ島でも(主に蒸溜所で働く人たちに)大人気でした。これ、各蒸溜所で言われたので。
話が逸れまくりましたね。
なお蒸溜釜は激しく沸騰する原酒に少しずつ削られ、だいたい20〜30年で寿命を迎えるとのこと。この日も、ちょうど入れ替えられたばかりのものがいくつかありました。
釜による味の違いは、釜そのもののサイズおよび釜の先端の形状に左右されます。
これも2011年の写真で恐縮ですが、例えば手前のものは釜がスッと上にのびたあと、水平に管が伸びているのに対して、最もおくのものは釜の途中にくびれがあります。
こちらも2011年当時のものですが、管の角度がそれぞれ違っているのが見て取れるかと思います。これら形状の違いが、蒸溜時における成分の抽出に影響し、たとえば味の重さ、香りの強さ、良い意味での雑味の量などを左右させます。これはアルコールの沸点が80度と水よりも低いことなどを利用した仕組みで、角度や形状の違いはその冷却などに影響を及ぼし、それが結果として成分の抽出量を変化させるんだそうです。このあたりはけっこう難しいので、サントリーさんの記載を引用させてもらいます。
高さ:高さによってウイスキーのタイプがかわります。
比較的すっきりしたものと、厚みのあるものとに分かれます。
一度液体が蒸気になって上がりますが、その中の一部の蒸気が管壁に触れて液滴になってもう一度落ちます。その度合いが高さによってかわってくるわけです。
つまり、かぶとの高さが高いほどアルコールを含んだ蒸気に含まれる香味成分が冷却機で凝縮する前に釜の中に落ちてしまうので、よりすっきりしたキレのよいものができるというわけです。
高さが低いと、釜の中のモロミなどの特徴香を残したタイプのものになり、どちらかと言えばキレというよりも厚みを持ったタイプになります。
様々な成分を含んだ気化されない小さな液滴が蒸気と一緒に飛散することも観察され、これが厚みのひとつの要素になるわけです。形:ストレート系の蒸溜釜の内部では、蒸気は層流になって上がっていきます。
窪みがあるタイプの蒸溜釜の内部では、蒸気と釜との接触面積がふえ、回り込みができて蒸気の乱流状態ができます。さらに蒸気の上がる速さが変わり、外界との接触時間がふえるので、蒸溜釜が高い場合と同様に蒸気に含まれる香味成分が釜の中に落ちる割合が増えてきます。
率直にサントリーすごいな、って思うのは、こういうコンテンツをしっかり作っていることですよね。
さて、話を見学に戻すと、最後に貯蔵庫の見学。ここからは撮影がOKになりましたので、2018年の写真に戻ります。
ずらっと並ぶ樽の数々。思えば、2011年当時はまだ樽が個人で買えました。それも、10人くらいいれば手が届くような価格にて。なぜそこで投資をしなかったのか。悔やまれます。
ちなみに面白い話としては、見学者があまりにも自分の生まれ年の樽を探してしまうので、ここには若い樽だけを置くようにしているのだとか。あるある、ですね。
藤井さんから定番である「天使の分け前」のお話。ウイスキーは数年から数十年の熟成を重ねていくうちに、気化などによって少しずつ樽内の液面が下がってきます。と同時に樽の個性もウイスキーに移っていくわけですが、あまりにも液面が下がると影響が大きく出すぎてしまうので、ある程度のラインを超えた場合、複数の樽を新たな1つの樽に詰め直すことがあるそうです。これは知らなかったのでビックリ。その場合の樽ナンバーはどうなるのか?と質問をしたところ、元々の樽ナンバーを履歴として残しつつの、新樽ナンバーが発行されるのだとか。これは面白い。シングルカスク(単一樽からのウイスキー)だけどバッテッドされた樽が生まれるわけですね。当然ですが扱いとしては最終的に樽から出された時の番号によるシングルカスクになるのだそうです。面白い!
最近ではこの山崎蒸溜所の樽を使って、梅酒を作ったり、ビールを作ったりと面白い試みが行われていますが、それも全てこの蒸溜所が高いレベルでの生産工程をこなしているからなんだなあ、ということが良くわかりました。ここまで手をかけたなら、色々なことにも応用したくなりますよね。
さすがに7年も間をあけてしまうと、山崎蒸溜所の進化っぷりが目に付きました。実は7年前はまだ蒸溜釜は6組だったはずで、今よりももう少し小規模だったはず。ちょうど当時の記事がありましたので引用しておきます。
今回山崎蒸溜所に新たに導入されたのは単式蒸溜釜(ポットスチル)4基(初溜・再溜各2基ずつの2対)。現在稼働しているのは6対12基なので、合計で8対16基となる。これによって生産量は現在の約4割増になるとの見通しだ。山崎蒸溜所では2006年に改修を行い3対6基が新しくなっているが、増設は1968年以来、実に45年ぶりなのだそうだ。
世のハイボールブーム、からの世界的なウイスキーブームを受けて、山崎蒸溜所も増産を続けてはいるのですが、そこは出荷までに10年ほどの時間がかかる業界です。10年後を見据えたとき、どれくらいの量を作れば未来の需要が満たせるのか。もちろん作りすぎるわけにもいきませんし、なによりクオリティが落とせませんから、これはウイスキーという世界にとっては大変に難しい計算と、判断が必要になってくるわけですね。
僕が見た限り、山崎蒸溜所は世間がウイスキーを見る目をしっかりと理解し、そしてファンの需要に応えるため、とてもがんばっているように思えました。いまはなかなか購入するのも難しいような状況になってしまってはおりますが(とはいえ実際の出荷量はずっと一定なんだそう)、そう遠くない将来に、また気軽に山崎のウイスキーを楽しめる世界がくるのではないかなあと楽観的に待つことが大事なのかもしれません。
ということで、実はまだ2部と3部の話があるのですが、恐ろしいほど長くなりそうなので、以降は次回に続きます。
関東でシングルモルトをたしなむなら、このお店を知らないとモグリ…とは言い過ぎかもしれませんが、それくらいに存在感があったお店が、銀座にありました。名を「BAR TALISKER(バー・タリスカー)」と言いまして、ビル立替のタイミングにて、ひっそりと閉店してしまったのが2016年のことでした。
そのタリスカーが、閉店から半年後、なんと京都に再オープンしたと聞いてから約2年。ついに訪問かないましたので、記事にしておきます。
このバー タリスカーのオーナー兼バーテンダーは、数多くの後進も育て、慕う人が多いことでも有名な内田氏。
驚いたことに店内の内装は銀座のそれをそのまま持ってきたものでした。まだオープンしてそれほど月日が経っていないのに、得も言われぬ重厚感が生まれているのはそのためですね。昔からここにあったのでは、と錯覚が生まれるほど、土地に馴染んだ感があるのは不思議です。京都祇園との親和性が高すぎる。
このバーを語る上で外せないもののひとつが、このシングルモルトのオールドボトルたちです。極上のコンディションであるオールドボトルたちが、惜しみない価格で提供されているのが、このバーの真骨頂なんです。例えばこの仕込み年代が近い2つのカリラのオールドボトルを、ハーフずつ飲み比べる…なんて贅沢が許されてしまいます。
同じ蒸溜所、同じボトラー、ほぼ同じ仕込みなのに、この味の違い。いやー痺れる飲み比べです。安くは無いですが、高くも無い。納得感のある価格なので、エイヤッとオーダーしやすいですね。
で、出た〜、ロングモーン1969。卒倒するくらいうまい奇跡のお酒のひとつ。
以前別のロットの62.0%を飲んだことがありましたが、こちらもほぼ同じテイスト。もうね、ザ・トロピカルという言葉がぴったりなくらいにフルーティーで、後味が良くて、最後にスッと塩味とスパイス感。ああ、うまいロングモーンを飲んだなあ…とそのまま意識を失いそうなくらいに旨い。下手をしたら今年のベストモルトになりそうですね…いやあうまかった。
さらに気分が良くなってというか、内田さんとアイラの話をしていたら盛り上がってしまって、ポートエレンまで投入。えーい、いったれ。
ポートエレンはその存在自体がもう希少な宝石みたいなものなので、たとえばアイラでもいま1本2桁万円とわけわからない価格で売っている場合もあるんですが、昔購入されたこちらは、当時の値段相応に出していただけます。ここでいたずらに値段を上げないところが、タリスカーたるゆえんですかね…。
ちなみに記事に載ってないものをさらに2杯飲み(スタートと〆のカクテル)、それでもお会計は1万円ちょっと。もちろんチャージ込み。これ、わかる人にはわかってもらえる、けっこうビックリな値段ですよね。
ということで、大変に満足な3時間となりました。
ただただ、最高でした。京都でシングルモルトといえば、K家さんも好きなのですが、さすがその師匠の内田さんだけあって、もう、感無量でした。そういえばYUMOTOさんも内田さんの弟子でしたね。もう僕は内田さんの手のひらの上で踊っているのかも。
京都府京都市東山区祇園町南側570-88 祇園町南側ビル1F
075-525-6205
(席の予約はできませんが行く直前に空きを確認するのがスマートです)
営業時間
【火曜~土曜日】
18:00~翌2:00(L.O.翌1:00)
【日曜日、祝日】
18:00~23:30(L.O.23:00)
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カヴァランのあるギランへは台北からバスで1時間ほど。台北のバスセンターからかなりの本数のバスが出ていますので、アクセスはわりと良い方です。ちなみにKamalan(カマラン)線にYilan(ギラン)があって、Kavalan(カヴァラン)蒸溜所はそこにあるという難しい感じです。
実は事前にバスのチケットの購入方法を下調べしたんですが、どうしてもこのギラン(イラン?)の発音がわからず…現地の表記を紙に書き、イリーで「ここへ行きたいです」と伝えたところ、無事にチケットが購入できました。もちろん「往復でお願いします」も伝えていて、往復のチケットです。帰りのチケットは空欄があって、乗るときに書き込むシステムでした。合理的。
さて台北のバスセンターは大きなビルになっていて、今回のギラン行きバスは2Fから乗り込むとのこと。エスカレーターで上にあがると…まずは見たことのあるロボットがお出迎え。こんなところにまで…!
バスセンターの構造は日本でも見慣れた感じで、福岡のそれにかなり近いですね。チケットに番線も書いてあるので、間違えることは無いでしょう。イリーで「この乗り場であってますか?」聞いたら、OKとのこと。うんうん、イリーは細かい不安を打ち消すのにとてもいいね。
バスが来たらチケットを見せて乗り込みます。もぎりはこのとおり豪快(笑
座席は自由(だと思う=何も言われなかった)。Wi-Fiも普通にあります。
バスは台北のバスセンターを出ると、もうひとつの台北の停留所「科学大学前」に寄りまして、あとは基本的に高速道路です。
途中若干の渋滞もはさみつつ、1時間ほどでこの景色。な、なんだこれは。
もちろん見た目の通り、これは水田です。台湾では稲が伸びる前から水田に水を張っておくため、このような鏡面景色が楽しめるわけですね。そしてギラン地区が水の豊富な地域だということも、これでわかりました。蒸溜所に適している場所なんですねえ。
高速から降りるとほどなくしてギランのバスターミナルに到着。ここからカヴァランの蒸溜所へは、バスもありますが、タクシーで行くのがいいですね。バスだと本数が少ない上に、最寄りからそこそこ歩くみたいです。
バス停にはタクシーがたくさん止まってますので、ウイスキーとか、カマランとかいえば通じます。もちろんイリーがあるのなら「蒸溜所へ行きたい」「ウイスキーの工場」などということばを翻訳すればいいでしょう。ここに止まっているタクシーなら、誰でも知っている。それがカヴァラン蒸溜所です。
バス停からタクシーで15分〜20分。台北からは実に1時間半ほどで、念願のカヴァラン蒸溜所へ到着です。
ここですこしだけ、この蒸留所についてお勉強。
この蒸溜所を運営しているのは、台湾を代表する飲料メーカーの「金車威士忌酒廠」で、このギラン地方の先住民の呼び名「クヴァラン族」にインスピレーションを受けて、カヴァラン蒸溜所という名前をつけたそうです。製品リリースは2008年で、2010年あたりから連続してウイスキーのコンペティションで最高金賞やそれに近い賞を受けており、その質の高さがうかがえます。
カヴァランがおいしい理由は諸説ありますが、もっとも言われているのが、その蒸溜所がおかれた風土気候。というのも、スコットランドでうまれたウイスキーは、通常、寒いところで作ることを念頭に置いています。日本でも北海道(余市)や山の上(白州、山崎)に蒸溜所がありますよね。寒い地方でじっくりと樽に寝かせ、10年〜30年ほどの時間を経て出荷されるのがウイスキー…という認識が、世界中全てのモルト愛好家にあったと思います。
しかし、そんな印象を覆したのがカヴァラン蒸溜所です。なんせこの蒸溜所、沖縄よりも南にあります。ほとんど石垣島くらいの緯度で、名実共に世界で(圧倒的に)赤道に近い蒸溜所なわけです。結果はどうなったか?まず、熟成が圧倒的に短時間で済むことがわかりました。通常であれば10年以上かかるような熟成感が、たったの数年で得られてしまったのです。これはウイスキー蒸留所にとって大変大きなことで、なぜならウイスキーという産業において、蒸溜所が建設され創業を開始してから、製品ができるまでの数年間というのが最も厳しい時間になるからです。稼働はするけど売るモノがない。下手をしたなら10年以上、耐えて耐えて、樽の中のウイスキーに全てをかける…というのが常識だったんですよ。だから、このカヴァランの高効率性は多の蒸溜所では得られない、唯一無二のものといえます。
さらに味わいでも大きな発見がありました。一般的なウイスキーを寝かせる理由は、原酒に対して樽(バーボンやシェリー)のもつ個性をゆっくりと移していく意味合いもあるわけですが(そのため透明な原酒にあのような色が付き、味と香りが華やかになる)、カヴァランで作られたウイスキーには、想像を超えるほどの樽エッセンスが移っていました。とにかくフルーティーで濃厚。特にマンゴーっぽい甘酸っぱさが特徴的で、「カヴァランの味」というものを最初から作ることに成功してしまったんですね。
これ、マッカランでいうなら、質の良いシェリー樽で20年弱寝かせてやっと得られたようなテイストが、たったの10年ほどで得られたという、まさに想像を超えたウイスキーが登場したということで、業界はこの南国の蒸溜所を大きな驚きとともに迎えたんです。
もちろん台湾という国でウイスキーを作るにはそうせざるを得なかったわけですが、事実は小説よりも奇なりと言いますか、世界初の試みは世界でも類を見ない個性をもったウイスキーを生み出しました。
そんな革命的なウイスキーが、カヴァラン蒸溜所で生み出されているんです。
さて、まずは蒸溜所に来たからには、見学ですよね。カヴァラン蒸溜所では基本的に訪れた各人が自由に見学を行うスタイルです。受付なんかも不要というかなりフリーダムなシステム。大丈夫なの?と思いますが、その理由は後ほどあきらかになります。ちなみにガイドツアーも1日に何回か行われているので、詳しい話を聞きたい時や、時間に余裕がある場合は参加するといいんじゃないかと思います。そのガイドツアーですが、20名以下なら予約は不要。入場料もなし。20名以上の場合は予約が必要です。Webによれば最大100人までとのことです。
営業時間をそのまま引用しておくと
Opening times: Monday-Friday: 09.00am-6.00pm;Saturday-Sunday:09.00am-7.00pm.
となっておりますのでご注意を。
早速見学に向かいましょう。
先の通り、見学コースには自由に入れます。これはなかなかないパターンなんですが、その理由は…完全に見学コースと蒸溜所のゾーンが分けられているから、なんですよね。そのため、残念な事に蒸溜所っぽいあの香りや湿度、熱気はちょっと薄いです。
糖化槽。
ポットスチルもガラスの向こう。あの熱気が好きなんだけどなあ。
雑菌の繁殖しやすい熱帯地域でやるには仕方が無いのかもしれませんね。
なお僕はフリー見学ですすみましたが、ここは見逃せないところでした。この貯蔵庫、なんだかちょっと変です。わかりますか?
なんと樽が縦置きなんですよ。通常、樽って横置きですよね。理由はわからなかったんですが、これは珍しいなあと思いました。
そんなこんなで、蒸溜所の行程見学はサラッと終了。だいたい30〜1時間くらいあれば十分すぎるくらいです。意外とあっさりですが、大丈夫、実はカヴァラン蒸溜所に来た本当の目的は、次の体験にあったのです。
実はこのカヴァラン蒸溜所では、個性の異なる原酒3樽の中身を自由にバッテッドして、自分だけのシングルモルト・カヴァランを作ることができるという、なかなか通好みの体験をすることができます(要予約)。参加費用は1,500台湾ドル(日本円で5,500円くらい)とそこそこしますが、カヴァランの原酒を3ショット飲める上に、300mlの自作カヴァランが1本もらえますので、妥当な価格かなと思います。なにより後述するディティールの仕様がね…。
さて、予約時の連絡では催行15分前には現場で受付をしろ、とのこと。時間的にギリギリだったんで、けっこう焦ります。海外だとサクッとキャンセルされちゃったりしますからね…。
まずは受付。わかりにくいんですが、建物入ってすぐ左にある売店でおこないます。ここでお金を支払いましょう。さすが観光地、クレジットカードが使えます。
次に2Fにあるカフェの一番奥、DIYと書かれた部屋に向かいます。あーギリギリだ、と思ってドアをあけようとすると…鍵がかかっています(笑
そのまま待つこと10分。予定の時間になっても蒸溜所側の人がきません。この時点で、予約がうまく通っていない可能性を疑いますが、下でお金を払っているのでそれは無いはず…。心配になって、カフェの店員さんにイリーを使って「予約をしているのだけど、人がこない」ということを伝えます。ほんと不安な時のイリーは素晴らしい働き。
そのまま待てと言われてさらに待つこと5分。やっと担当者が来てくれました!なんと日本語が話せる、日本人がDIYに参加したときの特別インストラクターMINAさんです。
余談ですが、MINAさんはイリーのことを知っていて興味津々。なんでも中国語→日本語のイリーは台湾でとてもメジャーなガジェットで、かなりの人が認知しているんだとか。他の場所でもあんまり不思議に思われなかったのはそのせいか…!
さて、まずはMINAさんからDIYの説明を受けます。テイスティングしつつメスシリンダーを使ってまず個性的な3つのオリジナルモルトを作ります。その3つの中でも最も理想に近いものを次のベースとして、微調整をしながらゴールを目指します。短時間で最大3ショット飲むことになるので、飲み過ぎに注意とのこと。確かに…。
チェイサーとして仕込み水も用意してあって、こういうのはいいですね。
ということでテイスティング&バッテッド開始。イリーの話をMINAさんとわいわいしつつ、進めます。なんでもMINAさんは日本のドラマが好きで日本語を勉強したんだとか。いつもは売店担当だけど、日本人向けガイドが必要な時にスポットで起用されるんだそう。
さて、わいわいと試し続けること約30分ほど。ついに理想のモルトが完成しました。3種類それぞれの比率を書いて、それを800mlに当てはめ、樽から直接必要分をそそぎます。これはけっこう、というか、かなり嬉しい。なかなか樽から豪快にそそぐってないですからね。
最後に瓶詰めして、封をして、これも涙が出るほど嬉しい「マスターブレンダー」のところに自分の名前を書いて、箱につめて完成です!すごい、このディティールの仕様は本当に最高!5,000円出す価値、絶対にある!!!
うーん、いい体験。こういうのはむしろ本場スコットランドなどでは考えられないので(あったらすみません)、台湾などウイスキー新興国ならではなかーと思いました。
DIY後は1日に1回だけ実施される(!!!)という試飲にも参加。
スタンダードなカヴァランを1ショット飲めるという少し寂しい試飲。有料でもいいからいろいろ飲ませてくれたら、買い物もしやすいんだけどな。
なお残念ながら蒸溜所限定のモルトも少なく、買い物はおしゃれな試験管入りのテイスティングセットのみを購入。ちなみにカヴァランからは帰りもタクシーを呼ぶ必要があるので、できれば売店か試飲の段階でお願いしておくと良いですね。バス停のところからくるので、20〜30分はみたほうがいいです。
名物という噂のアイスが無いな…と思ったら、なんと売店の外で売ってました。これは罠。タクシーの時間も考慮してパスしちゃいました。台湾はタクシーの中でものを食べちゃ行けないので要注意。
しばらくすると呼んであったタクシーが到着して、バス停まで。バス停からは往復チケットでサクッとバスに乗りまして、1時間後には無事に北京バスターミナルへ戻ることができました。帰りはほとんど寝てましたね(笑
ライフワークである蒸溜所めぐり、台湾を攻略できてよかったなあと。イリーさまさまです。ちょっとした不安やストレスから開放してくれるイリー、いいですねえ。
なお余談ですが、台湾の空港だとウイスキーのボトルは手荷物での機内持ち込みNGとなります。預けるしかありませんのでご注意を。
エアロプレインの世界蒸溜所シリーズはこちらから。
DIYの予約はこちらから。
Kavalan Whisky
今回の旅では、イリーのモニターツアーとして、イリーを提供するログバー社より、渡航費・宿泊費を負担してもらっています。規定から溢れた宿泊費や現地での飲食交通費は全て自腹です。記事の編集も受けておりません。
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ストレートでわかりやすくて誰にでも通じる反面、工夫がないというか、もう少し別の表現あるんじゃないの?って自分でも思っちゃうんですけど、やっぱり言いたくなるんですよね。うまい、って。
クラフトボスはそんな飲料です。週に2回も3回も買う水以外のペットボトル飲料って、かなーり久々。
このコーヒー、最初はコールドブリュー(水出し)かと思ったんですが、どうやらそうではなく、様々な方法で抽出したコーヒーを絶妙にブレンデッドしている、ブレンデッドコーヒーらしいのです。そこにあった言葉は
まるでブレンデッドウイスキーのように
と、ウイスキーフリークに刺さりそうな言葉。そうか、そうだったのか、これはウイスキー的なコーヒーだったのかと驚いたわけです。
公式サイトより画像を引用。
そう考えると、これって確かにペットボトル向きの商品です。淹れたてのコーヒーでは実現できないことを狙っているわけですよね。面白い。住み分けです。いままでコーヒーのコールドドリンク製品、特にブラックのものって「仕方なく」選択することが多かったと思うんですが、これは飲みたいから買う商品です。お店で飲むコールドブリュのいくつかより好きかもしれない。
ということでクラフトボスですが、なんともまろやかかつスッキリした味わいで「コーヒーのおいしさ」についてとても良く設計された商品でした。当初はラテのほうが盛り上がっていたみたいですが、個人的にはブラックのほうが驚くうまさ、って感じです。
ちょうど少し前にFacebookの友人間でもこの商品のおいしさが盛り上がっていました。もし見かけたら、ぜひ1度試してみて欲しいですね。
まさに「ふつうにおいしい」という言葉がピッタリの商品です。サントリーの商品開発力、恐るべし。このまま冬に向けてホットも開発してほしいけど、難しいかなー。
なお、サントリーさんにはこれまでウイスキーなどをはじめお仕事をいただいたりしておりますが、こちらは特に仕事でもなんでもなく、シンプルにおいしかったから書いた記事になりますので、念のため。お世辞記事でもないよ。
]]>とうとうそこに手を出してしまったか…と自問してしまったことがありました。
ついに、ついにコーヒーを豆で買ってしまったのです。
お茶で身を崩す、とは古来よりあった話です。
僕の場合は、まずウイスキーにハマりバーに通うようになりました。その後、リキュール探しの旅に出ました。祖父の実家の影響/静岡県の特産品でもある、緑茶を飲み比べるようになりました。いつの間にかハーブティーを含む紅茶全般も複数銘柄を取りそろえるようになりました。
もうだめだ、これ以上増やしてはいけない…と思いつつ。職場の近くにある「虎ノ門コーヒー」で飲むハンドドリップコーヒーのあまりのおいしさにやられまして、ついに、ついにこんなものを友人から譲ってもらってしまったんです。
はい、デロンギのコーヒーグラインダーですね。
とうとう豆を挽いて飲む生活がスタートしてしまうわけです。
いままでもスタバのバリスタソロフィルターを使ってコーヒーを飲んでいましたが、購入時には粉で購入してました。この場合、さっさと飲まないと風味が落ちるので、同じ味で何回も飲むことが難しいと思っていたんですよね。
そこでコーヒーグラインダーことコーヒーミルです。これならば、焙煎後の豆を粉よりも長い期間保管できます。味の低下も粉ほど急激ではありません。何より香りが素晴らしくいいです。
ということで、ついにコーヒーをはじめてしまったんです。目標は何度でも同じ味で淹れられるようになること。また、手挽きはしないと心に誓っていますが、果たしてどうなるやら。
とはいえ、平行して紅茶もハーブティーも飲んでいきます。どれだけお茶好き家庭なんでしょうか。もはや引き出し2段分が全てお茶類になってしまいました。もうこれ以上は広げないように注意します。
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虎ノ門ヒルズ内 虎ノ門ヒルズカフェの正面にあるイベントスペースで2016年の9月25日(日)まで開催されているイベント「TORANOMON HILLS BBQ 知多 風香るハイボール ガーデン」。こちらに招待いただき、知多のハイボールを味わってきました。オープンなスペースで安価においしいハイボールが飲めるという、暑い夏にはぴったりのイベントでしたよ。
この「TORANOMON HILLS BBQ 知多 風香るハイボール ガーデン」は、その名の通りBBQも楽しめる楽しいイベントなのですが、実はふらりと立ち寄ってのスタンディングによる短時間利用も可能です。特に「風香るハイボール」は500円での提供と、いわゆる「ワンコイン」で大変に注文しやすいプライスに設定されています。
ちなみに以下条件を満たすと1杯目が300円になります!コーヒーより安い(笑
虎ノ門ヒルズ対象のレストラン・カフェでは、7/15(金)~9/25(日)の期間中、参加店舗でリーフレットをご提示いただくと、『サントリーウイスキー 知多 風香るハイボール』を最初の一杯が300円(※)でお楽しみいただけるキャンペーンを実施します。
雰囲気を盛り上げる専用コースターはいずれも「知多」に由来のあるデザイン。紺色の渋い色で、個人的にはかなり好みです。
ハイボールのおつまみにも知多由来のものが。原料であるトウモロコシ、現地でよく食べられる煎餅などなど。この「地のもの」系は味わいがとっても合うんですよね。もちろん知多はお馴染み「あっさり和食向き」のウイスキーですから、こういった食べ物との相性は疑う余地もありません。
また今回は「和」をテーマにした変わり種ハイボールも存在しており、生姜、大葉、ゆずの各ハイボールも楽しめます。ゆずは鉄板だと思うのですが、生姜が想像以上においしいしさっぱりしているしで、これは和食、特におそばとか醤油ものと合わせてみたいなと思いました。
会場では知多がかっこよくディスプレイされておりまして、目でも楽しませてくれます。
座席ではBBQの真っ最中!
今度はゆっくりこちらの席もいいなあと思いました。
知多をまだ飲んだこと無いよ!って方にはすごくいい催しものですよね。
知多、最初は正直「日本で受け入れられるかな~」と心配しましたが、わりと好評みたいですね。やっぱり和食とのマッチングが良いのでしょうねえ。
ということで一行は2軒目へ…。
以前知多について書いた記事はこちらから。
知多蒸溜所のウイスキーはハイボール専用な香りで飲ませる1本 | [お酒] のエアロプレイン
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アイラ島3泊4日のrabbie’sツアーも終盤。アイラ島で訪れる最後の蒸溜所は、ちょうど翌日に200周年を迎えようとしていたラフロイグ蒸溜所です!
まとめはこちら。
アイラ島(Islay) [エアロプレイン]
実はこのラフロイグ蒸溜所は、2,000年代にビーム社に買収され、その後ビーム社をサントリーが買収したため、実質的にはサントリー傘下となっております。そのため、このように蒸溜所のエントランス前にはサントリーの旗が掲げられています。これはちょっと誇らしい。
さて、ラフロイグ蒸溜所といえば、なんといってもその香り。日本では「正露丸」などと揶揄されることもありますが、一歩間違えれば薬(そして薬と言って流通させていた時代もあるとか?)のような強烈な香りを持つパワフルなアイラモルト。ボウモアやアードベッグ、ラガブーリンらと並んで我が家の定番モルトとして棚に並んでいます。
その蒸溜所は、想像以上に明るく、まるで南国の海辺のよう。アイラ島に来て面白いなあと思うのは、全ての蒸溜所がほぼ臨海にありながらも、それぞれのカラーや雰囲気がまったく異なっていて、それがテイストの違いにもつながっているんだなあと。
さて、今回訪れたこの日は、なんと200周年のその日を翌日に迎えるという記念すべき日。実は事前に「前日祭かなんかある?」とメールをしたのですが、答えは「前日には何にもないよ〜」との返答。ううむ、残念。あと1日ずれていればなあ(そしたら来れなかった可能性もあるけど)。
ビジターセンターの中には歴史的なものやお土産が所狭しと並んでいます。
今回行きつけのバーのマスターに勅命を受けておりましたので、モルトもチェック。
この32年物も買って帰りたかったのですが、ちょっとばかし予算オーバー。ちょっとまて、今のポンド安状況なら買えたかもしれない??
それでは早速モルトツアーへ。本当は貴重なはずのフロアモルティングですが、ここアイラ島ではボウモアとラフロイグという2箇所で見ることができるので、まあ驚きますよね。タイミングによってはキルホーマンでも見られるかも?
ちなみに本来ならばこうやって蒸溜所内で発芽とピート炊きをやりたいところですが、生産量的に難しいらしく、これは一部に過ぎないんだとか。ちなみにじゃあ誰が代わりに大量生産しているの?って話になると、かのポートエレン蒸溜所がいまや一大麦出荷工場となっております。
そう考えると余市ってすごいな。
まだしっとり感のある麦。この子があのウイスキーに化けるんだよなあ。
大麦をざざーっと出す機械(たしか)。
ボウモア蒸溜所でもやりましたが、人手で麦をかき混ぜるための道具。超重労働です。
こちらがピートを炊いている部屋。ちょうど絶賛炊きあげ中でした。
なんと部屋の中を見ることができます。もちろんめちゃくちゃピーティーな煙で自分もカメラもイブされます。でも、それがいい!
この部屋の雰囲気は本当にたまらないなあ。
もうもうと炊きあげられるピート。
さて、ではその下の釜はどうなっているかどいえば、こんな感じ。ピートががんがんくべられています。
燃えるピート。
運ばれるピート。実はピートの固まりを目の前で見る機会は、アイラ島でも多くないのです。
ラフロイグ蒸溜所のキルン塔。かっこいい。
アイラ島に似つかわしくない青空、そして鳥。ああ、なんて素晴らしい(ウイスキー好きのための)リゾート地に来てしまったんだろうか。
さて見学ははやくも佳境、ポットスチルです。というのも、今回の見学は時間の都合で発酵槽の見学がなかったから?ちょっとここはわかりませんでした。次はもっとゆっくり来たいですね…。
ラフロイグのポットスチルはこの形が基本。
ポットスチルはほんとどこの蒸溜所見ても同じ構成がないから面白い。そして、どこへいってもピカピカで心が躍る。
蒸溜具合を確かめるためのスピリットセーフ。盗みのみされないため、鍵付きの今の形状になったんだとか。
今回見学ツアーを仕切ってくれたスタッフの方。このパーカーがカッコ良すぎたのだけど売ってなかった。残念。
このあとビジターハウスの奥で試飲をまた何杯か行い、ツアー終了となりました。
ラフロイグに来て強く感じたのは、サントリーとの関係の良さ。これはサントリーがお金は出すが口は出さない、という方針を守っているからなのでしょう。
さて、これでアイラ島の蒸溜所は全て訪れることができました。悲しいけれど、明日には離島です。同じアイラ島、アイラというシングルモルトのジャンルだとしても、ここまでポリシーや製品に差が出てくるというのは、なんとも面白い世界だよなあと改めて認識させられた気がします。
アイラ島のまとめはこちら。
アイラ島(Islay) [エアロプレイン]
航空券と飛行機代をプレゼントという形で提供してくれたエクスペディアさん。 アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。 さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。 スーツケースレンタルをモニターで提供してくれたアールワイレンタルさん。 そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。
最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう! みなさん、いろいろとわがままを聞いてくださってありがとうございました。いつか…と夢見た英国文化、堪能してきたいと思います。 なお、全て現物支給という形で提供していただいておりますんので、記事に対する対価はいただいていません。記事のほうは自由にいつもの調子で書かせていただいてます。
]]>昨年の英国旅行ではアイラ島を中心にレポートしていますが、ちゃんとエディンバラにも滞在していました。今回は宿代をエクスペディアさんに負担してもらえるツアーだったので、それならば!と、エディンバラというかスコットランド最強のホテル「バルモラルホテル」をチョイスしました。まさに貴族が泊まるような素晴らしい宿です!
このバルモラルホテルは、エディンバラ駅にほぼ直結しており、北側の出口から徒歩30秒ほど。オープンは1902年と100年以上の歴史を誇りつつも、内部は適度にリフォームされており、快適そのもの。この重厚感と利便性の共存が、5つ星ホテルたるところなのでしょうね。
さて、そんなバルモラルホテルは、そもそもがエディンバラの街のランドマークとして有名です。先の写真や、下の写真の建物、エディンバラの街並みを紹介するとき、必ずといっていいほど出てきます。そう、この時計台のある建物こそ、バルモラルホテルなのです。
外から見たらほとんどお城ですよね。今回泊まることができたのは本当にラッキーでした。
さて、こちらスタンダードルーム。とはいえ、豪華絢爛です。
こちらデスク。伝統ある建物とはいえ、設備は最新になっているから嬉しいですね。
お水もガス入り、ガス無し2種類完備。
なんとGlenlivetのお水!これはテンションあがりますよ。
さて、バルスルームはガチンコの大理石。バルモラルホテルの特徴のひとつでもあります。
石けんはMURDOCK。これ、イギリスの高級床屋さんですかね。お洒落です。
ガウンもしっかりした作り。ふわっふわではなく、しっとりどっしり。入り心地のよいバスルームでした。
さて、実はこの日はアイラ島から戻ってきた日でして、大変にくたくた。ということでレストランに行く気にもなれず、ルームサービスを取ったのですが…これがまあ、おいしいのなんの。
まずビール。イン&ガンという地元のビールですが、さすがスコットランドよろしく、オーク樽で熟成させているという、ウイスキーライクな1本です。飲んでみるととにかく香りが豊か!軽くて飲みやすいのですが、アルコール度数は6%越えとけっこう恐ろしい1本でもあります。
こちらに合わせたのは、ルームサービスいちおしという「Homemade Blairgowrie beef burger」。小ぶりなものが3連になっておりまして、食べやすい上に、めちゃくちゃおいしい。パティもおいしければ、バンズもおいしい。さわやかな酸味のあるソースと、スコットランドらしい
そしてもうね、おかわりしたいくらいおいしかったのがこちら、マッシュルームのスープ。もう形容詞がなくて申し訳ないのですが、うまい、うまい、うまい…。ものすごくうまい。今回の旅で最もおいしかったスープですね。どうやらスープはバルモラルホテルのスペシャリテ?とのことでしたので、伝統的な味なのでしょう。これはものすごかった。
さすが農業の国だけあって、バターもすばらしいおいしさ。これ日本でも売って欲しいね。
とはいえ、やっぱりバーガー。さすがスタッフイチオシだけはあったなあ。むちゃくちゃ良かったです。
ごちそうさまでした。
部屋も素晴らしい。食べ物もおいしい。そして、景色も最高なのがバルモラルホテルです。
ちなみに夜の建物はこんな感じでライトアップされています。本当に街のランドマークなんですよねえ。
泊まるとこの時計台を真下から見られるのも良かったです。
ベッドもふかふかで寝心地よく、次の日もすっきり早起きしてエディンバラ城の撮影に挑むのでした。
The Balmoral Hotel – Luxury Hotels in Edinburgh – Rocco Forte
航空券と飛行機代をプレゼント当選という形で提供してくれたエクスペディアさん。
アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。
さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。
スーツケースレンタルをモニターで提供してくれたアールワイレンタルさん。
そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。
最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!
なお、全て現物支給という形で提供していただいておりますんので、記事に対する対価はいただいていません。記事のほうは自由にいつもの調子で書かせていただこうと思っています。
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僕のウイスキーライフを語る上で、欠かせないラガヴーリン。僕にとってのシングルモルトはラガヴーリンであり、ラガヴーリンから始まったのが今のモルトとの関係です。ということで、蒸溜所の前に到着した瞬間にはちょっと泣きそうになってしまいました…。
アイラ島のまとめはこちら。
アイラ島(Islay) [エアロプレイン]
さて、実はこのラガヴーリン蒸溜所はツアーでも最後の訪問だったのですが、ラフロイグ蒸溜所に先だって紹介するのにはひとつ訳があります。というのも、ここには2回来ているからです。実はラガヴーリン蒸溜所には、アードベッグ蒸溜所訪問前に軽く立ち寄っていて、再び最後に立ち寄る、という感じになっているんですね。これは立地的にちょうどそういう場所にあるから、です。
こちら早朝のラガヴーリン蒸溜所。アイラ島らしいどんよりとした空に、トレードマークのキルン塔と、赤いポストが目を惹きます。
あまりに嬉しくてリチャードと記念撮影。どうしてもこのどんより空の下で撮影したかったのもあります。
蒸溜所の前にはこんな感じの日時計があって、雰囲気あります。
ということで、前述のとおりラガヴーリン蒸溜所からは一旦離脱。アードベッグ蒸溜所へ行くわけですが、その前に一箇所だけお立ち寄り。なんと「あの眺め」を得られる場所があるというのです。
ということでアードベッグ蒸溜所への道すがら立ち寄ったのがこちら。
「あの眺め」とは?それは、アイラ島の蒸溜所であればどこでもイメージできてしまう、この海側の眺めです。船からもわかりやすいよう、壁に大きく描かれた蒸溜所の名前。これこそアイラ。これこそが、アイラ島なんです。
夢中でシャッターを切る15人のモルト好きが。
ああ、ラガヴーリン蒸溜所。はじまりの蒸溜所。どんよりとした空の下、まさに「これだよ!」という蒸溜所の姿を眺めることができました。これは一生忘れないだろうなあ。
ということで後ろ髪を引かれつつ、一行はアードベッグ蒸溜所へと向かったのでした。
さて、ラガヴーリン蒸溜所への再訪は同日のおやつ時。
すっかり外は晴れ渡りました。このからっとした空の蒸溜所もいいものですね。
蒸溜所の入り口は売店になっていて、ダブルマチュード(2段階熟成)の蒸溜所エディションを売っていまいした。日本で飲んでいたヤツとの違いがわかりませんでしたが、せっかくなのでこちら購入。
となりの棚には、恐ろしい値段のポート・エレンが。これは買えない(笑
ラガヴーリングッズを色々売ってますので、好きな人にはたまらない感じ。僕は他にコースターをゲットしました。
さて、時間も時間ということで、残念ながらラガヴーリンでは見学を行いません。その代わりマリアージュを基調とした試飲会に参加します。
定番のラガヴーリン16年とダブルマチュードを飲み比べます。マリアージュはチョコレート。こちらもビターなものとそうでないものが合わせられました。16年はもう何度飲んだかわからない定番のおいしさ。とにかくスモーキーかつドライでありながらフルーツさも感じる完成度の高い味わいには、しっかりと甘さのあるチョコレートがとても合います。一方でダブルマチュードはペドロヒメネスの樽を使っていることもあり、よりまったりとした味わいで、まるで干し柿をスモークしたかのような、両極端の味がまとめられた不思議な逸品。こちらにはダークでビターなチョコレートが良く合います。
というか何度も冷静に「ああ、いまラガヴーリン蒸溜所で飲んでいるんだなあ」という感激がこみ上げてきまして、なんともいえない気持ちが何度も何度も押し寄せてきました。
短い時間ではありましたが、この蒸溜所に来れて本当によかった。
そうそう、Discovering DistilleriesというUD社のサイトで会員登録しておくと、こちらの試飲は無料になりますので、ぜひ登録をしておきましょう。その際に専用パスポートの印刷もお忘れ無く。
ありがとうラガヴーリン蒸溜所。
最後にちょろっとオフィスものぞけました。
ということで、Rabbiesのアイラ島ツアーも残すはラフロイグ蒸溜所を残すのみとなりました。いったいどんな出会いがあるのでしょうか…!?
もうちょっとだけ続くんじゃ。
ここまでのアイラ島の記事はこちらにまとまっています。
航空券と飛行機代をプレゼントという形で提供してくれたエクスペディアさん。
アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。
さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。
スーツケースレンタルをモニターで提供してくれたアールワイレンタルさん。
そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。
最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!
なお、全て現物支給という形で提供していただいておりますんので、記事に対する対価はいただいていません。記事のほうは自由にいつもの調子で書かせていただこうと思っています。
では。
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この日の天気は小雨が止んだばかりの薄曇り。これこそアイラ!という天気ですね。ボウモアの宿から車で走ること30分ほど、アードベッグ蒸溜所に到着すると、一行を迎えるのはシンボルマークの冠されたスチルポットです。
そもそもこのアードベッグ蒸溜所を語る上では、その数奇な運命に触れざるを得ません。
1815年に設立されたこの蒸溜所からは、アイラ島でも随一のスモーキーフレーバーを誇るモルトが生産されてきました。今でこそ企画としてアードベッグを上回るスモーキーなモルトは存在しますが、スモーキーモルト、ピート臭モルトの代名詞として、今でもアードベッグを挙げる人は少なくないでしょう。また、アードベッグの名前は知らなくとも、バランタインの名前は知っている、という人もいることでしょう。そう、このアードベッグは「バランタイン魔法の7柱」と呼ばれる、同酒のキーモルトのひとつです。
このように重要なポジションであるアードベッグですが、悲しいことに、今日に至るまで何度も閉鎖の運命を辿っています。理由は様々と聞いていますが、とにかくアードベッグほどの蒸溜所でさえ閉鎖の憂き目に遭うところに、モルト界の難しさが垣間見えますよね。
そんなアードベッグが復活したのは1997年のこと。同じくモルトを生産するグレンモーレンジィ社によって買い取られた蒸溜所は、ボロボロの状態だったことが信じられないほどに改装され、その後2004年にモエ・ヘネシー・ディアジオによって再度買収され、今の姿になったんだそうです。
ただし!モエヘネシーは良くも悪くも信念を強く持つ会社。経営危機の頃に比べて様々な面でクオリティこそ改善されましたが、同社の意向を強く反映した蒸溜になっていることもまた事実であるそうです。このあたり、見学ツアーでさらっと言ってる(言ってたよね?)ところも面白いところ。
参考までにこちら、アードベッグの公式サイトより引用した復旧前の様子。ぼろっぼろです。電気のブレーカーボックスを修理できなくて靴箱にて代用していた話など、泣けてきますね…。
ちなみにアードベッグの意味は「小さな丘」となっています。
さて、前述のとおりこのアードベッグでは見学ツアーに参加したのですが、残念ながら内部の撮影は不可。実はこれ、アイラ島の蒸溜所ではけっこう珍しいことなんですよね。このあたりにもモエ・ヘネシーのポリシーが浸透してきている気がします。
とはいえ、グレンモーレンジィ社によって改装され、建てられたビジターセンターおよび蒸溜設備は、モエ・ヘネシーの手によってさらに美しく、お洒落に仕上げられており、見応えは十分。こちらの見学は「はずせない」ところであるのは間違いないでしょう。
見学中は常に強烈なピート臭が。もちろんアードベッグの最大の特徴ですからね、この匂いを嗅いでこその見学です。
内部はまったく新しいものになっていると思いきや、ほぼ昔の蒸溜を保っていて、見学路こそ整備されていますが機器などは古いままのように見えます。発酵槽なんかはかなりの年代物。モルトミルしたモルトを食べさせてくれるなど、サービス精神もあり。ちょっとネットを調べてみると2007年以前は普通に写真が撮れたようで、撮影禁止なのはやっぱりモエヘネシーのポリシーな気がしました。
さてアードベッグ蒸溜所の見学の白眉といえば間違い無くポットスチルでしょう。なんせ、2基しかありません(!)
つまりですね、初溜と再溜のための1基ずつしか、ポットスチルが無いわけです。そりゃ流通量少ないわけだよなあ。アードベッグ蒸溜所、ブレンドや製品の方向性は親会社の雰囲気を感じますが、少なくとも現場では昔ながらの心意気が息づいているような気がしました。
なんだかんだ言って、かの「ベリーヤング」は伝説的なおいしさでしたし、その後年数が進むにつれインパクトが弱くなった悲しさこそありましたが、蒸溜の腕は確かで、味も大変にまっとう。みんな色々と思うところはあるみたいですが、これから暗いニュースが増えるかと言えば、そんなことはないでしょう。なんせ、潰れない。安心です。
そんな資本が資本だからか、全体的にお洒落な雰囲気もありますね。
見学が終わると次はテイスティングです。
さて、テイスティングルームに到着すると、いままで所内を案内してくれたおねーさんがおもむろに机にと着座。うわーなんかかっこいい感じて講義がはじまります。ところで目の前には5つのビンがございまして、もしかしてこれ、全部テイスティングなんて太っ腹な感じですか?
答えはYes。しかもテイスティングといいつつ、全て普通のワンショットでそそがれます。
贅沢すぎる!と思いますよね?僕もそう思いました。ただし、それが30〜40分で行われるものでなければ、です。ものすごいペースで5ショット飲むわけです。これはさすがにヨーロッパから参加の諸氏も真っ青ですよね。水をくれ、と何度も何度も言っていました(笑
テイスティングはとても良い感じ。加水にはスポイト代わりのストローが使えるなど本格的です。さすが蒸溜所のテイスティングですね。
さて矢継ぎ早なテイスティングが終了すると、次はランチです。そう、アードベッグはランチの食べられる数少ない蒸溜所のひとつなんです。キルホーマンもそうだったのですが、蒸溜所のランチはやたらにおいしい!さすが、なんですかね。アイラ島に来たらランチは絶対に蒸溜所でとったほうがいいですね。本気でおいしいです。
ランチ後は予算と相談しつつアードベッグの記念ボトルなどを買い、こちらでの行程は終了。次にラフロイグ蒸溜所を目指して、一行は再びリチャードのバスに戻るのでした。
まだまだつづく。
アイラ島の記事はこちらにまとまっています。
航空券と飛行機代をプレゼントという形で提供してくれたエクスペディアさん。
アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。
さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。
スーツケースレンタルをモニターで提供してくれたアールワイレンタルさん。
そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。
最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!
なお、全て現物支給という形で提供していただいておりますんので、記事に対する対価はいただいていません。記事のほうは自由にいつもの調子で書かせていただこうと思っています。
では。
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ということでやってきました、アイラ島でも1・2を争う人気店「Bowmore Hotel Restaurant(ボウモア ホテル レストラン)」です。こちらの名物料理といえば、問答無用に生牡蠣です。そしてその食べ方とは…なんと、生牡蠣に直接シングル・モルトウイスキー(具体的にはボウモア)をたらして食べるのです。この豪快な食べ方が本場流なのです。
とはいえ、当初のイメージでは少々かけて楽しむんだな、くらいに思っていたんですが、見て下さいよこのウイスキーの量を。飲んだら何ショットぶんなの?というくらいに提供された様子を見ると、これ、ドバドバかけて食べるってことですよね?
ということで、いきましたよ豪快に!レモンを搾って、モルトを豪快に垂らして、こぼさないようにカキとウイスキーを「ジュッ!」と吸い込みます。
もぐもぐ…うーん、うまい、カキのさわやかな甘みと、海の塩加減に、スモーキーなボウモアのパンチが合わさってなんとも言えない複雑な味わいに!これは恐ろしい。どんどん食べられてしまう上に、同時にウイスキーをどんどん摂取してしまうという、ものすごい状況です。これは…食べ過ぎの前に飲み過ぎてしまう!
印象的だったのは、地元の人もびっくりするぐらいにこのメニューを食べていたことですね。本当に名物料理(?)なんだなあ。
ちなみにこちらがプレーンのカキ。単品で食べても「海だなあ〜」というくらいに味が濃厚で、さすが名産品だなと唸りました。でもやっぱり…モルトかけがおいしいかな。
こちらの料理、もちろんアイラ島で食べられればベストですが、スコットランド国内の様々なところでも食べられると言うことで、ぜひチャレンジしてみてください!くれぐれも飲み過ぎ注意!
(こちらの記事は これが本場スコットランドの食べ方!生牡蠣にモルトをたらしてジュッ!− Linkトラベラーズ の原稿を当該メディア閉鎖に伴い移行したものです )
]]>ボウモア蒸溜所を後にした一行は、リチャードの好意もあって思いがけずカリラ蒸溜所とブナハーブン蒸溜所へも行けることに。もともとこの2箇所さえ行けばツアー中でアイラ島の現在稼働している全ての蒸溜所がクリアできるとあって、車内は最高の盛り上がりを見せます。
まずは一路カリラへ。ボウモアからは少し距離がある、というかアイラ島に上陸したポートアスケイグの直近にあるのが、このカリラです。カリラといえば、アイラ島の中でもマニアックながら熱いファンの多い蒸溜所。なにより、ボトラーズによって千差万別の表情を見せる上に、どれもうまいという「仕込みの良さ」が光る玄人好みのモルトでもあります。もちろんオフィシャルのボトルもとても美味しく、今回のツアーでもカリラファンが多数いました。
港の脇の山道を走っていくと…見えた!見えました、カリラです。カリラ蒸溜所です。うおお、これは嬉しい。予定に入ってなかっただけに、嬉しすぎる。
蒸溜所へ到着すると猫が。モルトキャットか!(昔はネズミ退治の猫を飼うことが多かった)ということでこちらも一行盛り上がります。
カリラ蒸溜所では直売店へ。この売店のおねーさんがなかなかユーモアがあって面白い。蒸溜所お約束のテイスティングを行いつつ、お目当てのボトルを探します…と、あった、ありました。そう、カリラで売っている「アイラ・フェスティバル」の限定ボトルが欲しかったんですよ。これはまさしくこの島でしかお目にかかれません。
ちなみにこのボトル、2013、2014、2015と3年にわたって揃っており、どれもカスクのため明らかに色が異なっています。かなり味も違うだろうな…ということで、今回は色の濃い2014を購入しました。これは満足。
蒸溜所の内部見学は次の機会に。この中に世界最大のマッシュタンがあるのか…!
帰り際に有名なカリラの文字も拝見。ああ、いいなあ。本当に、アイラ島最高。
日没まであまり時間がないこともあって、一行は先を急ぎます。次はブナハーブン蒸溜所です。こちらはアイラ島でも珍しい、ピートをあまり炊かないタイプのモルトを作ることで有名です。アイラでありながらアイラっぽくないウイスキーなわけですね。
ブナハーブンはアイラ島でも最も北に位置する蒸溜所で、率直に言うと「へんぴな場所」にあります。そのため、細い道を延々と進まなくてはなりません。…と見えた、見えてきました、ブナハーブン蒸溜所です。
残念ながら17時を過ぎてしまったため、売店などの営業は終わってしまっていました。
しかし蒸溜所まで来れたことは大変に嬉しく、一行はたくさんの記念写真を撮り、満足のままボウモアの宿へと戻ることに。
いやあ、それにしてもなあ。リチャードさまさまです。この記事を読んだ人がのきなみガイドに対して「カリラにも行ってよ!」と交渉するのかと思うと胸が痛くなりますが、それにしても我々の熱意を汲んでくれたリチャードには感謝しかないですね。本当に素晴らしいツアーです。同行者の熱も最高。楽しすぎますね。
ということで、宿に戻った後はオイスターを求めて街に繰り出します。
つづく。
ここまでのアイラ島の記事はこちらにまとまっています。
航空券と飛行機代をプレゼントという形で提供してくれたエクスペディアさん。
アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。
さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。
スーツケースレンタルをモニターで提供してくれたアールワイレンタルさん。
そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。
最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!
なお、全て現物支給という形で提供していただいておりますんので、記事に対する対価はいただいていません。記事のほうは自由にいつもの調子で書かせていただこうと思っています。アイラに行ったらテンションがどうなってしまうのか、自分でも心配です。
では。
]]>ボウモアではかなりオープンな見学ツアーが組まれていまして、なんと貯蔵以外はほとんど見学および撮影が可能です。太っ腹すぎる。
ビジターセンターもさすがボウモア!といったほどにお洒落で美しい建物でした。
まずはモルティングですが、なんとなんと、モルトの上を歩いても、モルトに飛びこんでも、とにかく自由にしていいと。初っぱなから衝撃。
おそるおそる敷き詰められたモルトに触ると、乾燥日数でまったく触った感じが異なります。これが乾燥、なんだなあと。それよりもモルトを触らせてくれたことに感激しました。キルホーマンでもそうだったんですが、蒸溜より前の工程にはわりと寛容です。もちろん蒸溜することで不純物を取り除きますから、そこまでの工程には多少人が見学して文字通り触れてみる余地があるわけですね。
ちなみにボウモアのフロアモルティングは、2日間水に浸した大麦を床に広げ、4時間毎の攪拌を24時間体制で続けます。この攪拌を体験させてもらったのですが「!!!!!」というくらいにスーパーハード。水を吸った大麦の重さは半端なく、重労働でした。
ピートを炊いている部屋も見せてもらいましたが、まさに煙と熱風の地獄。しかしこのピート臭がずっと宿や街を覆っているのだとおもうと、なんだか感慨もひとしお。やはりボウモアに泊まって良かったなあと感じる瞬間です。
モルティングの部屋を後にすると、今度は大麦を砕くミルを見学。砕いた麦を味見させてもらったのですが、これがまた甘い!ピートの香るポン菓子みたいな味がしました。こういった細かいひとつひとつの体験が本当にグッとくる。この見学は最高ですね。
そうしてマッシュタンへ。見たこともないような超巨大なマッシュタンが鎮座しておりまして、一同大興奮。扉を開けると湯気と大麦の香りが広がります。
「これ、世界最大じゃないの?」と聞いてみたところ、なんと「カリラには負けるね」との回答。そうなのか。世界最大のマッシュタンはカリラにあるそうです。このマッシュタンで8時間かけて糖化を行います。
さて、マッシュタンの次といえばお馴染みの発酵槽です。ボウモアの発酵槽は伝統的な木を使ったタイプで、乳酸菌が複雑な味わいを構成してくれますが、そのぶん管理が難しくなります。ここは熟練の技が生きるところですね。いわゆるここでもろみの状態にまでもってこられます。
ここでも発酵中の原酒を飲ませてもらったわけですが、キルホーマンのものよりもマイルドでこころなしか塩ッ気が。
いや、おそらく気のせいじゃ無い。なんせ、窓の外はこれだから。
アイラに来たんだなあ。
なお発酵槽の中では最終的には炭酸ガスを生じて自己発泡をはじめるんですよ。ちなみに仕込み水は近くを流れる川。そして各発酵槽に付けられた名前は歴代のオーナーなんだそうです。カッコイイ!
ここまでくるとモルトは素晴らしい香りをはなちます。たまらない。この部屋で暮らしたいくらいに良い香りです…。
さあ、お次はお待ちかねの蒸溜=スチルポットです!ボウモアではシンプルに2機のウォッシュスチルと、2機のスピリッツスチルを設置していました。
アームの角度はきっちり90度で、スチルポットとしては大変にシンプルでしたね。これは印象的でした。
最後に登場するのはお馴染みボウモアの半地下(つまり海面以下にある)貯蔵庫。ちょうどミズナラの樽が出荷されたばかり、ということでした。樽の奥に見えるのはカビ。いいあんばいの湿度と温度が保たれていると、このカビが生えるんだそうです。たまらないね。
実際、主となる貯蔵庫はここではなくなっているんですが、ボウモアといえば!という場所を見ることができたのは、ちょっと震えましたね。
今日もアイラ島の海は荒れていました。この波が、ボウモアをボウモアたらしめているんだなあと。う〜んと感動しながらも、最後は試飲タイム。
テイスティングルームには、余裕で家が建つレベルの値段がついている1957年ものなどが展示されていました。どんな味がするんだろうか。
本来ならここではゆっくりできるのですが、今日はこのあと時間内にカリラまで行かなければならない!ということで、こちらは早々に切り上げ。ボウモアでは記念にエコバッグを買いました。アイラ島名物のピンバッジは見当たりませんでしたね…。
ということで、一行はボウモアに留まりたい気持ちをグッとこらえ、定時で蒸溜所を後にし一路カリラへ。カリラは昨日上陸したポートアスケイグの港のすぐ脇にあります。ということで、一山越えて島の反対側へ向かうことになります。
エクストラツアーのはじまりということで、バスの中の盛り上がりも最高潮に。みんなニコニコして到着を待ちます。
すると途中でリチャードがヒトコト「ついでだから帰りにブナハーブンも寄るね」ってマジスカ!!!!!思いがけずアイラ島1回で今のアイラ島の蒸溜所全制覇???
歓声があがったところで次回へ続く。
アイラ島の記事はこちらにまとまっています。
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そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。
最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!
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では。
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アイラツアーの2日めは午後に突入。この日の午後にはブルイックラディとボウモアを巡るというなかなかに期待の高い行程が待っています。
キルホーマンでのランチを終えた一行は、まずポートナヘイブンの海岸へ。ここでは見事な白砂の海岸線が広がっていて、見渡す限り最高の海水浴場が広がっている…ように見えますが、やはり大西洋の波は高く、見るだけに留めておくのが良さそう。
アイラ島は岩場ばかりだと思っていたので、この白浜の海外は想像外で少し驚きました。薄く水を張った部分に空が反射してとても美しく、一見の価値はありますね。
海岸のあとには、まずは近年とても元気(な印象の)ブルイックラディへ。この日本人が発音しづらい不思議な名前は、ゲール語で「海辺の丘の斜面」という意味だそう。製品では、青や黄色の奇抜なボトル、主力のブルックラディ以外にも生産するポート・シャーロット、オクトモアなどが特徴的。特に後者はアイラ島でも屈指のピート臭で、初心者にはオススメできない玄人向けな味がします。
今回は代表的なモルト3種類を試飲できるお試しプラン(蒸溜所見学は無し)に参加しました。
ブルイックラディは1881年創業。ブルイックラディといえば、アイラ島でも生きる伝説といわれている「ジム・マッキュワン」氏がマスターを勤めることで有名です。そもそもこちらの蒸溜所は1994年に一度閉鎖されています。その後、ボウモア蒸溜所で働いていた同氏を招へいして再開したのが2000年。そのあたりの苦労話はこちらの記事が詳しいです。
“Single Malt Odyssey” ブルックラディ ジム・マッキュワン氏インタビュー 【前半/全2回】 | WHISKY Magazine Japan
すごい状態から戻してきたんですねえ。
こちらの蒸溜所の特徴といえば、伝統ある蒸溜設備と、可能な限り地元の素材を使い、アイラ島で最後まで貯蔵を行うという信念でしょう。人手にもこだわっていて、可能な限りコンピューター制御みたいなものも避けていたはずです。まさにメイド・イン・アイラ。ボウモアら巨人とは少し異なりますが、将来的にもアイラ島を体現したモルトにこだわっていくことでしょうね。
相変わらず試飲はたっぷり。これを短時間に3杯ですから、なかなかの量ですよ。
ちなみにおまけで、新たなモルトブランド立ち上げ中心の代わりに生産がはじめられた、ジンの試飲もさせていただきました。すっきりと飲み口さわやかなタイプで、新たなスコティッシュ・ジンとして定着しそうな気配を感じました。
ところでブルイックラディの試飲を終えた一行は、宿に戻り、希望者のみでボウモア蒸溜所へ…のはずだったのですが、ここで驚くべきサプライズが。「どうせ全員ボウモア行くよね」「余った時間でカリラまで行けないのかな?」とバス内で話していたところ、ガイドのリチャードから「だったらカリラも後で行っちゃう?」との提案が。当然ながら車内は拍手喝采、全員即決でアグリー(大賛成)です。これはものすごいことになってきました。なによりカリラはアイラを代表するモルトのひとつ。おそらくこのツアーでは場所的な問題(かなり遠い)でパスされていたのだと思いますが、行けるとしたらこんなに嬉しいことはありません。
すごいテンションのままボウモア蒸溜所の見学へ行くことになりました(笑
アイラ島の記事はこちらにまとまっています。
航空券と飛行機代をプレゼントという形で提供してくれたエクスペディアさん。
アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。
さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。
スーツケースレンタルをモニターで提供してくれたアールワイレンタルさん。
そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。
最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!
なお、全て現物支給という形で提供していただいておりますんので、記事に対する対価はいただいていません。記事のほうは自由にいつもの調子で書かせていただこうと思っています。アイラに行ったらテンションがどうなってしまうのか、自分でも心配です。
では。
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さて移動疲れもあってぐっすりと眠った夜が明け、アイラ島での本格的な活動がスタートします。この日の予定は、アイラの味の決め手になると言われている、荒々しい波と潮風を海岸で感じつつ、キルホーマン蒸溜所に行き、見学とランチ。その後はポートナヘイブンの浜、ブリックラディ蒸溜所に立ち寄りつつ、最後にボウモア蒸溜所へと向かう…とこう書いただけでも見所満載です。朝は8時スタート!
ついにアイラ島の冒険(といっても完全アテンドですが)がはじまるのです!!!!!!!
前回の記事はこちら。
まず最初にアイラ島の西部、ゴーム湖をぐるっとまわってサリゴ湾へ向かいます。これは、アイラ島のウイスキーの特徴といわれる「シーソルト」の元になると言われている、大西洋の荒波と海風を感じるためです。
景色は延々と空と緑。アイラ島は小さな島である上に、高い建物も山も皆無。つまり、どこにいても空が広い!そして地上には延々と緑色の牧草地帯。たまに白い家。人より羊が多い。それがアイラ島なのです。
この顔の黒い羊が「ブラックフェイスシープ」と呼ばれる種類で、スコットランドではスタンダードなんだそう。
ところで移動中に気がついたのですが、おおよそ島内の半分の箇所では電波が1本も立たない印象。Wi-Fiルータを持っていってもあまり役に立たないかもしれません。入ったとしても2Gの大変に遅い回線ですので、移動中のロード・アップロード系はあきらめて、宿のWi-Fi使うのが正しそうです。いや、ここに来るなら「電波はないです、連絡は取れないです」と周りに伝えてくるのが正解かも。
話を戻しまして、車は途中アイラ島の主産業である羊の放牧や現地種の牛「ハイランドカウ」を見つつ、突然の停車。ここから一行は車を降り、サリゴ湾へ行く…のですが、目の前は牧場。なんと、この牧場へ突入し、向こう側へ行くとのことでした。特に声かけもなにもなく牧場を横切る面々。なんとものどかです。
牧場には馬が。もちろん放牧。
動物たちの落とし物をさけながら海へ…といっても海はまったく見えません。いったいどこにあるの、海???
と思ってたら突然これですよ!!!車を降りて10分ほどでしょうか。
アイラ島は日本にくらべて海までの起伏がゆるいので、海に向かうときも「下ってるな!」という感じではありません。あるところまでいくと急に数m高低差があって、もしくはそのままの高さで海、みたいな不思議な感覚です。
それにしてもこの地形!なんともものすごい岩です。しかし角はなめらか。あきらかに削られています。これは波でやられたとしか思えません。
荒れ狂う大西洋の波!大西洋からダイレクトに波が到達するので、アイラ島は島のゆるい空気からは考えられないくらいに波が荒いのです。そして風も強い。これがアイラ島のピートを作り、ひいてはアイラのウイスキーの味の素となっているわけだ…なんだかグッとくるシチュエーションですね。
それにしても大西洋の力はかくも大きいのですね。聞けばアイラ島では先進的な発電設備を導入しており、この大西洋の波を使った発電さえも行っているとか。アイラ島、なんとハイテクなんだ…。
さて湾の見学が終わると、アイラ最初の蒸溜所として、まだ10年しか稼働していない若い蒸溜所「キルホーマン」へと向かいます。湾からは15分くらい。ここでは蒸溜所の見学と共に、ランチを取る予定です。
まずは見学ツアーのスタート…前にランチの注文をしておきます。見学が終わった頃にはランチが用意されているという、憎い設計。ちなみにrabbie’sのツアーには見学代やランチ代が含まれていないので、都度精算となります。明朗会計で素晴らしい。
最初に来たのはモルトハウス。ここで麦を乾かすわけですね。実はキルホーマンでは一度この設備を火災で失っており、復旧されたのが今の姿なんだそう。当日は麦の乾燥はしていませんで、代わりに雀が落ちている麦をついばむほのぼのした光景を見ることができました。
次に見学したのがキルン塔の下、つまりピート(泥炭)を炊いているところです。「いまから開けるよ?煙出るよ?」の一声のもと、開けられた窯からは煙がモクモクと。キルホーマンはピートの強さを示すPPMが島内のウイスキーでも最強クラスというだけあって、かなりピートを強く炊いていました。
そうしてこちらがマッシュタンと糖化層のフロア。糖化層ではなんと数日糖化させた原液を飲ませてくれるとのこと。日本では考えられない(笑
糖化層に専用器具(金属のビアグラスのようなもの)を投げ込んでたぐり寄せると、中にはモルトの素がたっぷりと。みんなで回し飲みをしたのですが、なんだろう、まだ糖化がそこまで進んでいない槽だったこともあって、酸っぱい炭を飲んでいるようでした。わりとビックリしたのが、みんなが飲み残したものをそのまま槽に戻したこと。なんでも「どうせ蒸溜するんだからいっしょ」だとのこと。確かに。ここでも英国人の合理的な姿を見るのでした。
そういえばマッシュタンも糖化層も新設蒸溜所らしく金属のものを使っていますね。ハードな味わいはここから生まれるのかも知れません。
お次はスチルポット。ウオッシュポット1機にスピリッツポット1機という最小構成です。角度はきつめ。この角度がキルホーマンの味を生むわけですね。ちなみに秩父蒸溜所で見たようなかなり小さいポットでした。
原酒は「これでもか!」というくらいにピーティー。それもそのはず、キルホーマンはピーティーさ加減を数値化したPPMがアイラ島でも最強クラス。とにかくピートを炊け!それがこのキルホーマンなのです!(言い過ぎ?)
その後、貯蔵庫と瓶詰め設備を見学し、テイスティングを行ってツアーは終了。強烈なピートの強さを持つキルホーマンの製造過程を良く理解することができました。というか、冷静に考えると瓶詰め施設がアイラ島内にあるのはわりと貴重かもしれませんね。
どれを飲んでも大変ピーティーなキルホーマン。個性がわかりやすくていい。
ツアー後はランチに。前述のとおり、ツアー前に注文を済ませています。こうすることでツアー終了に合わせて提供してくれるという寸法です。
お味のほうですが…むちゃくちゃうまいです。もう一度いいますが、むちゃくちゃうまいです。特にサンドイッチ系。アイラ島でのランチは毎回ここでいいんじゃないの?というくらいにおいしくて、大満足。残念ながらドリンクにウイスキーが選べないことを除けば、不満のまったくないランチでした。
ということで次の記事へ続きます。キルホーマンの次は…ブルイックラディです!
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では。
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Rabbie’sによる4日間アイラの旅はフェリーに乗船。アイラ島までもう少し!のところまで来ました。
初めてのフェリーにテンションをあげつつも、2時間の航路は淡々と進みます。
航路はこんな感じを予定。
フェリー内では夕飯を食べたのですが、残念ながら味はいまひとつでした。とにかく量がめちゃくちゃ多いです。フェリー内での食事には味・量ともに少し注意ですね。
さて、食事も早々にして、フェリーの探検です。フェリーのなにが素晴らしいって、景色ですよ。
これはもしかして、ジュラ島ではありませんか?3つこぶがあるのはジュラ島の印。ジュラ島といえば、アイラオブジュラですよね。あれはクオリティ高い。残念ながら船から蒸溜所は見つけられませんでした。
夕暮れです。アイラ島と夕陽。美しい。ああ、僕はこれからあの島に上陸するんだなあ…。
ところでこの船、ポートエレンに行くものだと思っていたんですが、どうも景色がおかしい。ジュラ島、アイラ島がそれぞれ進行方向の左右に分かれているというのは、地理的におかしい…。
と、ここで気がついたんですが、実は行程を少しゆるめて、フェリーが1本遅いものに変わっていたんだそうです。この柔軟さ。すばらしいねrabbie’s。ちなみに島は小さいですから、港が移ってもあまり旅への影響はありませんでした。
そうして夕闇迫る中、見えてきたのは…アイラ島を物語る、白い壁の家々!きた、ついにきた、我々はアイラ島に来たのです!!!!
この感激を何と表現して良いのかわかりません。22歳、ハングオーバーでの、ラガブーリンとの出会い。そこからはじまったシングルモルトウイスキーとの関係。いろいろなコミュニティもモルトが繋いでくれました。飲み過ぎて体を壊したこともありました。数年前からはじめた蒸溜所巡り。そのひとつの節目が、このアイラ島ツアーになることは間違いないでしょう。
ちなみに上陸はポートアスケイグでした。航路はこんな感じ。確かにアイラ島とジュラ島の間を通ってますね。
ポートアスケイグから車で走ること20分。もはや島は暗闇のため、どこをどう走ったのかは良くわからないのですが、地図でいけば港からボウモアまでは一直線。つまり最初の目的地はボウモア蒸溜所です。といっても見学のためではなく、宿泊するため。そうこのツアーは皆が蒸溜所のコテージか、その近隣のB&Bに泊まることになっています。実はアイラ島の中心はボウモア蒸溜所なんですね。
僕はいくつかあるボウモアコテージの1棟「ディスティラリーハウス」に泊まることが判明しました。モルトハウスはツインの部屋が3つ、ダブルの部屋が1つ。ということで僕がダブルの部屋にいくはず…と思っていたら、エストニアの夫婦が既に居を構えたということで、ツインの部屋へ行くことに。いいんでしょうか(笑
こちらが部屋の様子。標準的なベッドに巨大なクローゼット。室内はもちろん靴履きOKですが、僕はドア前で靴を脱いで、以降は持参したスリッパを使うことににしました。
シャワールームがこちら。洗面台はわりと簡素。水は悪くなく、飲める感じでした。
アメニティは最低限です。途中での補充はないため、量には気をつける必要がありそう。イングランドらしくタオルを乾かすパイプもありました。
シャワーはかなり新しくて、電源を入れるとお湯がでるタイプでした。水量はあてにしないほうがいいですね。最低限の装備ですが、快適さは保たれているな。
ベッドサイドには電源がひとつ。ということで、充電基地はここにつくります。机がないのが残念ですね。
さて大きな問題がひとつ。事前に聞いていたとおり、部屋には鍵がかかりません。在室時の安全のためチェーンはかかりますが、これはボウモアハウスに泊まる時に気をつけておいたほうがいい事実だと思います。
ちなみにディスティラリーハウス自体の施錠はできますが、4グループに対して鍵が2本しかないため、こちらのマネジメントはけっこう難しいかもしれません。とはいえ、ツアー中はかならず施錠しますし、夕飯に食べにでても狭い地域のことですから、だいたい場所は被ります。そこまで深刻になることは少なそうですね。ちなみに施錠にはちょっとしたコツが必要なので、泊まる際には良く確認しておくのがよさそうです。
ディスティラリーハウスでは朝食は自己調理になるため(といってもパンを焼いたりお湯を沸かす程度ですが)、共用部分としてダイニング兼ホールがあります。飲み会などしたい場合はこちらを使います。ボウモアが1本無料で提供されるので、初日は自己紹介しつつこれをいただきました。さすがに4グループもいると1晩で空に…。
なおこの日の最後に、気持ちが抑えきれなくなって、ボウモア蒸溜所の外観だけ撮りに出ました。ああ、これが憧れていたアイラの蒸溜所。どこからともなく漂う、ピートの香りに、アイラ島へ来たことを実感するのでした。
つづく。
航空券と飛行機代をプレゼントという形で提供してくれたエクスペディアさん。
アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。
さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。
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そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。
最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!
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では。
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南アルプス天然水。ふだんペットボトルの水を定期的に買う人であれば、いや、そうでなくとも、この商品の名前を知らない人はいないのでは。この製品が作られるのは、山梨件にあるサントリー天然水南アルプス白州工場。無料で実施されている工場見学だけでも興味深く楽しいものですが、ここ最近では周辺地域の地元自治体や地元企業ともタッグを組んで「水の山」プロジェクトを実施しているのだそうです。2014年には地域一帯が「ユネスコエコパーク」にも認定され、自然環境との共生も評価を受けました。
今回はサントリーさんより打診をいただき、そんな天然水南アルプス白州工場を取材させてもらいました。
このユネスコエコパークって、ちょっと聞き慣れない言葉ですよね。
ご存じユネスコといえば国際連合教育科学文化機関のことで、United Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationの頭文字をとったU.N.E.S.C.O. すなわちユネスコとなっているわけですが、実際には世界遺産の認定などでたびたび名前を耳にするのではないかと思います。
そんなユネスコは生物圏保存地域(=日本ではユネスコエコパークと呼ぶ)を認定する事業も行っており、たとえば日本ではほかに志賀高原や屋久島など全部で7か所の登録があります。ここで世界に目を向けると、2014年6月現在では119か国631地域となっており、世界遺産に比べより多くの地域が認定をされているようです。その世界遺産との大きな違いは、その目的である「生態系の保全と持続可能な利活用の調和」という部分にあり、とくに調和、すなわち人間と自然との共生が大きなテーマになっているとのこと(世界遺産はあくまで「保護・保全」がテーマです)。人間と自然との関係が良好に保たれている土地がこの「ユネスコエコパーク」になるというわけですね。
そして、この天然水南アルプス白州工場のある南アルプスが、2014年の6月12日にユネスコエコパークとして認定されたわけです。こんなに大きな工場があっても認定されるの?となんとなく感じる部分があったのですが、なんてことはない、しっかりと「共生」できていることが認められたってことなんですね。
さて余談は続きますが、天然水南アルプス白州工場の話の前に、我が家とサントリーの天然水の話もさせてください。
実は我が家においては、はや3年ほどサントリー 南アルプスの天然水10L バッグインボックスを購入し続けておりまして、ウォーターサーバとして活用しています。こちらは過去に書いた記事の通り。
もともとは備蓄のためと、大人がおいしい水を飲むため、濃縮飲料の割り材などに使っていたのですが、今や子供のミルクを作るための水として、欠かせない大事な設備となっています。どうやって使うかというと、まずできあがり粉ミルクの総量の3/5ほどのお湯(70度強)で粉ミルクを溶かします。次に出来上がり総量になるよう、残りの2/5ほどのサントリー天然水をそそぎます。すると、ちょうど人肌くらいのミルクができあがるんですね。これ以上冷ますこともなくすぐに飲ませることが出来るので、大変に楽ちんですし、いち早く子供に届けることができて重宝しています。
もちろんサントリー天然水はかなりの軟水ですから、赤ちゃんにも安心。そう、我が家の のりたまちゃんは、生まれてすぐからサントリー天然水にお世話になっていたのでした。
ということもあって、今回の取材の打診をもらったときには「ついにきた!」と感じました。子供が飲んでいる水がどうやって生まれているのか、確かめてみたかったんです。
さて、白州工場といえば「ウイスキーの白州蒸溜所」も有名です。僕もそちらには2度ほどお邪魔させていただいてます。ただし、実はそれに負けず劣らず、天然水の工場も大変に人気のある工場見学スポットなのです。
この日は平日でしたが、僕らがいっしょに参加させてもらった見学ツアーにもたくさんの家族連れがいました。
まず大事なことはツアーの予約です。当日予約もできなくはないようですが、やはり事前にWebから申し込んでおくのが安心ですね。予約が済んでいるなら、集合時間にウイスキー博物館1Fにあるツアー集合場所へと集まりましょう。
所定の時間になると、ツアーガイドさんが登場。よろしくお願いします!ということでバスへと移動します。
なぜバス!?と思われるかもしれませんが、実は天然水南アルプス白州工場は山の斜面に作られた、本当に森の中の工場なので、ちょっとした移動でもわりとハードなんですね。なので、天然水の工場へはバスを使うのです。
ちなみにバスも特製電気自動車。ソーラーパワーも一部使って走ります。このカラーリングもいいですよね。実は蒸溜所のほうには何度も来ているのですが、天然水の工場の見学ははじめて。ずっとこの水色のバスに乗ってみたいと思っていたんですよ…。
バスで走ること5分ほど、ツアーは天然水南アルプス白州工場のエントランスへと到着します。
すごくキレイ!と思った方、それは正しいです。実はこちら、最近リニューアルされたばかりなのですね。だから施設は本当にキレイで気持ちが良いです。
エントランスでは天然水南アルプス白州工場と天然水についての基礎をビデオで学びます。このビデオがまあよくできていまして、子供でも引き込まれちゃうようなつくりになっています。ポイントは要所要所に登場する鳥や動物なのですが、果たして全て探せるかな?と挑戦されている気にもなるので、がんばってみましょう。
こんなクイズもいくつか出題されますよ。
ちなみにビデオも最新の内容にアップデートされており、しっかりと最新のペットボトルのパッケージに準じていました。細かいけどすごいことです。
南アルプス天然水最大の秘密といえば、この花崗岩ですよね。天然のフィルターである花崗岩を20年以上もかけて通り抜け、出てきた水が僕たちの飲んでいる南アルプス天然水。実はウイスキーと同じように時間をかけて、自然が作り出してくれているものだったんですねえ。
その花崗岩まで水が浸透するように、土のふかふかさを保つことにも苦心しているとのことでした。
ビデオで印象的だったのが、サントリーが「天然水の森」の大きさを工場で組み上げる量の2倍の地下水を生み出す広さまで拡大しようとしている話。自然をいかに大切にしているか、ということです。豊かな自然がなければ水は出ませんからね。
また工場周辺に大規模なバードサンクチュアリがあったりするなど、実は地味ながらも大切な活動をコツコツと続けているんですよね。ちなみに天然水南アルプス白州工場まで来たら、このバードサンクチュアリを散歩すると大変に心地よいひとときを味わえます。
さて、1階で天然水と工場について勉強した後は、2階にてボトリングの見学…となるのですが、残念ながらこの日はメンテナンスのためにボトリングが休止中。これは製品の品質維持のために仕方が無いことというか、取材が入る日であっても例外は許さない、というところは、不器用かもしれませんがむしろ好感持てる気がしました。なお上記2枚の写真はサントリーさんから提供していただいた見学のイメージです。
なおボトリングが休止中であってもラインを見学することはできます(ただし撮影は不可)。またラインが稼働している状況のビデオがあったり、ラインの状況を監視するカメラの映像を見ることができたりと、臨場感はとても感じますね。
ラインは完全に自動化されていて、ボトリングするセクションは無菌室となっているのだとか。ものすごい話ですね。これなら余計なものが混じる機会がそもそもないわけです。とはいえ、しっかりと目視での品質検査や、プロの官能検査員らが、目で舌で、科学的な検査装置で、かならず品質をチェックして、今日も明日もこれからずっと先も、安心安全な天然水を提供できるよう努力をつづけているとのことでした。
こんな感じで、合成映像を使って盛り上げるなど、見学者を楽しませようという気概を感じました。ということで、次はお待ちかねの試飲です。そう、お水ももちろん試飲するんです。
ここまでの流れは、工場と環境について学ぶ感じでしたが、試飲で学ぶのは水そのもの。
ポイントは白州のお水がとても「軟水」であるという点ですよね。それも、相当な軟水です。
ミルクにも向いているわけです。
飲料をまろやかな仕上がりにする白州のお水は、応用しがいもあって、様々な派生商品が出ているのはご存じの通り。もちろんあの「ヨーグリーナ」もそのうちのひとつです。あらためて比較して飲むと、その透明度にびっくりしますね…。
また、最近はウォーターサーバもパワーアップしたものがあるようで、人気を博しているとのこと。バッグインボックスも運びやすい7.8リッターとなり、取り扱いが簡単になったそうです。
そんなわけで、楽しい工場見学は終了しました。子供に与える水がこうやってできているのか、というのを確認でき、大変に満足度の高い見学となりました。
ところで今回のポイント、白州工場へ遊びに来て欲しい!というサントリーの想いも当然ながらありますが、それだけではありませんでした。それが冒頭にもあった「共生」です。そしてこの共生は、なにも自然とだけではありません。地元自治体とも共生していく、それがサントリーの考えでした。
その一環が北杜市を中心に活動を行っている「水の山」プロジェクトです。これは、南アルプスの名水を生かした各種企業が連携していくことで地方創成を行うという活動。こちらのパートナーシップ企業となっているのが、サントリー食品インターナショナルであったり、日本酒「七賢」の醸造元である山梨銘醸、そして有名老舗和菓子店の金精軒製菓の3社です。
両者については改めて紹介させていただければと思っていますが、とにかくこの活動の狙いは、水を中心とした地方の活性化。大変に質の高い水を中心とすることで、その活動も期待がもてるように思えました。なんといっても、出来上がる食品がおいしくなりますからね。
今回のツアーで印象的だったのは、もちろんサントリー天然水南アルプス白州工場の熱い見学ツアーもそうですが、それにも増して、地元・自然との共生への力のいれ具合でした。これはぜひこれから白州工場に訪れる方にも感じてみてほしいなあと強く願います。
なお、最後に天然水南アルプス白州工場のレストラン「ホワイトテラス」にて食べたランチが大変においしかったことをお知らせします(白州ハイボールも1杯いただいてしまいました…}。
自家製の燻製がうりとなっています。
水が美味しいと、料理もおいしくなる。そんなことを体現したようなレストランでした。
家族で来ても楽しそうな天然水南アルプス白州工場。子供が大きくなったら、キミはこの水で育ったんだよ、と見学にきて教えてあげようと思いました。
工場見学の予約についてはこちらから。予約無しでは見学できない可能性が高いので、事前の予約を忘れずに。
本企画はサントリーさんからの依頼で業務として本記事を作成しております。文中の表現などは主観的なものですが、記事の内容についてチェックを受けていることをご承知ください。
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