「あっ…」
廉くんとあんなことがあってから、今日初めてシフトが一緒になった。
廉「花凛さん、あの、俺、この前は…本当にすみません…!」
花凛「えっ、あっ…べ、別に気にしてないよ」
廉「えっ、気にしてないんすか?」
花凛「まぁ、そんな子供のすることにね、いちいち本気で怒ったりしないよ。まぁでも、ああいう冗談はよくないかな。今後は気をつけてね」
よし、なんとか大人の対応でのりきった。本当はかなり動揺してるけど、平静を装って仕事に戻る。
廉「子供のすること…」
「廉くん、廉く~ん」
甘ったるい声が複数響いて、また若いバイトの女の子たちが廉くんを囲んでキャッキャしている。
なにあれ。
ここ学校じゃないんですけど、仕事中なんですけど。
ふと女の子達の輪をかいくぐって、廉くんと目が合う。
廉くんが何かこちらに話しかけてこようとした気がした。でも、その瞬間に目をそらした。
店はだんだんと忙しくなってきて、さすがに廉くんを取り囲んでいた輪もバラけたが、通りすがりにもなんだかんだと「廉くん、さっきのテーブルのお客さんがぁ…」などと話しかけて、キャハハと響く、笑い声が耳に入る。
私は無心で店の中を走り回っているし、店の中はかなり騒がしいはずなのに、なぜだかそういった声だけがくっきりと耳に届いてきて、なんだか無性にイライラした。
「はいはい、忙しいんだから、おしゃべりしないよ~!」
料理を運ぶ幸子さんがそう言いながら、廉くんと女の子の間を割って通り、私とすれ違う時に、
「退治しといたよ」
なんて言って、ウインクしてきた。
べっ別に、私は、何も気にしてないけど~!?
廉くんが若い女の子達と仲良くしたって、全然いいし。それが普通だし。
客席に料理を運ぼうとする廉くんがこちらに向かってきて、お皿を下げている私とすれ違いそうになったが、あえて違う通路を通った。
いつもなら、多少お互いに、ニコッとしてすれ違ったりするので、廉くんがあれ?という表情でこちらをしばらく見ていた気がしたが、視線に気づかないふりをした。
「ちょっと私、洗い場入りまーす!」
かなりジョッキが溜まっているのに気づき、洗い場に入る。
黙々と洗い物をこなしていると、ホールの雑音も気にならなくなった。
「花凛さん、手、大丈夫?」
横に人が立った気配がして、柔らかな声の方向を見上げると、廉くんが少し眉を下げて、こちらを見ていた。
「手、真っ赤じゃん」
忙しい時は、食洗機は、次から次へと回したいので、終わったばかりの熱々の食器をすぐに出さなければいけない。
それを続けていると、手が真っ赤になり、かなりヒリヒリと痛む。
「はい」
廉くんが両手で私の手を包んだ。
「ひゃっ冷たっ」
廉くんは、持ってきた氷を私の手に当ててくれたのだ。
「はい、治療終わり」
氷が溶けて無くなると、廉くんは手を離した。
「ありがとう…」
「俺も手伝いますよ」
そう言って廉くんは、私の隣に立ってジョッキを洗い始めた。
「いいよ、ここは一人でも。向こう忙しいでしょ?」
「えー?そうでもないっすよ?」
「あれー!廉くん!いないと思ったら、洗い場入ってる!忙しいから、ホール手伝ってよぉ。花凛さん、ここ一人で大丈夫ですか?」
早速、若い女の子に見つかった。
「あ、うん、大丈夫だよ。廉くん、向こう行ってあげて?」
「あー、じゃあ、すぐ行くから。ほら、お客さん呼んでるから、注文行って」
「はーい、廉くん待ってるからねー?」
廉くんに促されて、渋々彼女はお客さんのテーブルへと向かう。
「じゃあ、ここまでやっちゃいますね」と廉くんが言うので、キリのいいところまでやるのかと思って待っていたが、一向に洗い物をやめる気配がない。
さっきのテーブルで注文を取り終えた彼女が「廉くーん、まだぁ~?」と向こうから、呼んでいるが、「あー、もうちょい!ここまでやったら行くから」と返事する。
「ここまで」と言ったって、次から次へと洗い物は下げられてくるんだから、きりがない。
「廉くん、早く向こう行きなよ」
痺れを切らして私が言うと、
「え~なんでそんなに花凛さんは、俺を追い払おうとするわけ?悲しいなぁ」
と、嘘泣きをするような表情で、いつもの調子で軽口を叩く廉くん。
「別に追い払おうとなんてしてないよ。逆になんでいつまでもここにいるわけ?」
「だぁーってさ、俺があの子達と話してると、花凛さん、機嫌悪くなるでしょ?」
「…はぁっ!?」
「なんか、さっきから態度冷たかったし。もしかしてヤキモチ妬いてくれたのかなって」
「や、妬いてない…!!」
「え~そうなのぉ~?ちょっとは俺のこと意識してくれたのかと思って嬉しかったんだけどなぁ」
「そんなわけないでしょ」
平静を装ってジョッキを洗う手元ばかりに視線を落とし、廉くんの方を見られない。
ほんとにこんな若い子相手にドキドキしてると思われたら恥ずかしい。
廉くんが変なことばっかり言ってくるから、ただ、どういう反応していいか分からなくて戸惑ってるだけなんだから。
廉「花凛さーん!待って待って」
仕事を終えて、廉くんに話しかけられる前にと急いで外に出て足早に帰路についていたのだが、後ろから廉くんが小走りで追いかけてきた。
花凛「廉くん、どうしたの?」
廉「花凛さん、送っていきますよ!夜道危ないから!」
花凛「え?なんでよ。別にいいよ、いつも歩いて帰ってるし」
廉「そ~んなこと言わないで!花凛さんだって、もうちょっと俺といたいでしょ?」
花凛「ちょ、なに?なんなの、急に…どういうテンション!?」
廉「だぁ~って、花凛さん、今日、ずっと俺のこと意識してたでしょ?やきもちも焼いてくれたし♡」
廉くんは、すごくご機嫌でニコニコしている。
花凛「だ、だからっやきもちなんて焼いてないってば!」
廉「え~そうかなぁ~?今日の花凛さん、いつもとなんだか態度違ったけどなぁ~~?」
花凛「違いません…!!」
そんなこんなを言い合いながら、並んで歩き出して、結局自然と廉くんが私についてくるのを認めたような感じになってしまった。
咲人「あれっ母さん?」
花凛「あっ咲人!ちょうど帰り一緒だったね!おかえり!」
家の前でばったり息子の咲人と出くわした。
咲人が怪訝そうな顔でジロリと廉くんを見る。
花凛「あ、同じお店のバイトの子。こっちは息子の咲人」
変に思われないように慌てて二人にお互いを紹介するが、次の咲人の言葉に固まる。
咲人「え…お父さん?」
]]>前のお話はこちら
「廉くん、今日私まかない当番なんだ!どんなの食べたい?」
うちの店では、順番にまかない当番が回ってくる。
その日残った食材で、みんなの分のまかないを作る。即席創作料理と言うことになる。
今日は若いアルバイトの女の子が当番のようで、廉くんにまとわりついてキャピついている。
「私、明日当番だよ!私も廉くんの好きなものを作ってあげたい!」
「ちょっと!私が先に聞いてるんだから!廉くん、何食べたい?」
廉くんが店に入ってきて、店の女の子たちの数名は一目惚れしたらしく、その他にも、彼氏がいてもやっぱり廉くんほどのイケメンとなるとキャーキャー言いたい!と言うライトなファンも含めると、店のほとんどの女の子が、廉くんを取り合うような状態となっている。
「俺は何でもいいよ?」
廉くんは優しくにこっと微笑んで、すぐにその子のそばを離れて私の隣にやってきた。
「俺は、花凛さんの作ったご飯食べたいなぁ」
またこの子はそういうこと言う…。
廉くんの向こうに、さっきの若い女の子たちの能面のような顔が見える。
「は?廉くんの花凛さんに対するあれって何なんだろうね?」
「あれじゃない?特定の女の子と仲良くしちゃうと角が立つから、“絶対ないところ“に優しくしてる分には店の平和が保たれる的な?」
「あー確かに!」
「でも、廉くんは冗談で言ってるだけなのに、まさか本気にしちゃったりしてないよね?」
えぇえぇ、もちろん、本気になんてしてませんよ。
ていうか全部聞こえてるんですけど。もうちょっと小さい声で言ってくれませんかね。
あ、わざと聞こえるように言ってるのか。このおばさんが変な勘違いしないように。
でも、こういった無駄ないざこざが生まれるから、廉くん、変に私に絡むのはやめてほしいなぁ。
「いいね、あんなイケメンに言い寄られて」
廉くんがいなくなった後、そっと私の横にきて囁いてきたのは、この店で唯一同年代で仲良くしているパートの幸子さん。
花凛「からかってるだけだって」
幸子「それはわかってるよ。あんな若い子が、私らみたいなおばさん、本気で好きになるわけないって!」
あ、そうですよね。幸子さんは結構毒舌で、はっきりものを言う。だけどそういうところが付き合いやすくて、仲良くしている。
幸子「でもさぁ、冗談でも何でも、悪い気はしないよね?あんなイケメンに、ちょいちょい声かけられるなんて。うらやましいっすわ!」
「すいません!注文いいですか!」
お客さんから声をかけられハッと仕事モードに戻る。
「お待たせしました!」
小走りでそのお客さんの席に近づく。あ、いつもの常連さんだ。ここ最近、よく来てくれる同年代位のサラリーマン風の男の人。
「えっと、刺身の盛り合わせと~、釜揚げしらすの豆腐サラダと〜、釜出し卵焼きで!」
「はい、いつもありがとうございます」
「え、もしかして僕たちのこと覚えてくれてます?」
「いつもありがとうございます」と言う私の言葉に、お客さんが反応してぱーっと表情が明るくなる。
「はいもちろんです!よく来てくれてますよね!」
「うほー!お前よかったじゃん!」
1人がもう片方の肩を小突く。
ん?何がよかったんだろう?
「こいつ、お姉さん目当てでこの店通ってるんですよ」
「お前…っ!」
「え?あはは、そうなんですね。ありがとうございます〜」
飲み屋のお客さんに、こういうこと言われるのは、特に珍しいことではない。
軽くあしらって、厨房へと注文を通しに行く。
すると、カウンター越しにこちらを見ていた廉くんと目があった。
もともと猫目だが、今はさらに目つきが鋭い。
廉「花凛さん、何、あの客。迷惑な客だったら、俺、注意しますよ?」
花凛「え?全然!常連さんが気さくに声かけてくれただけ。何も迷惑なことなんてされてないよ?」
廉くんは「ふーん」と不満そうな顔をして厨房に戻っていった。
それからも何度か、あの常連さんの席から追加注文を受けるために呼ばれ、最後のデザートの注文の時に、「あのこれ…」と小さな紙を手渡された。
受け取ってから紙を開いてみると、そこには電話番号が書いてあった。
「よかったら…今度、お食事でも、…行きませんか!」
顔真っ赤にしたお客さんが、まるで高校生が勇気を振り絞って告白するみたいな言い方で、そう言った。
いちど手にしてしまった紙を、テーブルに置いて帰るのもさすがに失礼だと思い、「うふふ〜そうですね…」と曖昧に濁して、テーブルを去った。
「見ーちゃった」
洗い場に入っていると、幸子さんがニヤニヤしながら隣にきた。
「さっき、お客さんから口説かれたでしょ?何か紙もらってたよね?電話番号でも渡された?」
お客さんから電話番号渡されると言うのも、たまにあることなので、遠くから見ていた幸子さんはすぐに悟ったようだ。
「あ、うーん、まぁね」
「へ~やっぱ花凛さん、モテモテですね~。さっき”あたしらオバサン”なんて言ったけど、一緒にしたら失礼だったわ~。さすが年下イケメンにも言い寄られるほどの花凛さん!私とは違いますわ~」
「もー、何言ってんの。これだって、酔っ払いがからかってるだけじゃん」
「そうかなぁ~?まぁ廉くんはともかくとして、あのお客さんは案外本気なんじゃない?年も同じくらいっぽいし、なんか誠実そうだったし。花凛さんだってさ、ずっと女手ひとつでがんばってきたんだし、誰かいい人いれば、恋くらいしてもいいと思うよ~?ぶっちゃけ、お客さんとくらいしか、出会いないじゃんね?ここのアルバイトは若い子ばっかりだしさ~」
「はいはい、もういいから。この年で恋愛なんてね、考えてないから」
確かに出会いはないけど、そもそもそんなの求めてもない。
今は、咲人がサッカーがんばってくれればそれでいいし、そのための生活費を稼ぐので精一杯。
恋愛なんて考えられないし…
私には、そんな資格はない…。
店の外に出てゴミをまとめる。
これが一日の最後の仕事。
ふーっ、今日も一日仕事がんばった。
カタン…。
物音に振り返ると、後ろに廉くんが立っていた。
「あぁ、お疲れ様」
いつもなら、「花凛さん、おつかれぇ~っす」と軽い声が飛んできそうだが、なんだか廉くん機嫌が悪い?
「さっき、幸子さんと話してるの聞こえちゃったんですけど、あの常連客に電話番号渡されたんすか?」
「え?あぁ…まぁ」
幸子さん、通常の声がデカめだからなぁ。普通に洗い場で話してたから、後ろ通りかかったら聞こえててもおかしくない。
「だから、俺が言ってあげますよ!そういうこと迷惑ですって!」
「えっ別にいいよ!そこまでしなくても」
常連客とトラブルなんて起こしたくない。慌てて私が否定すると、廉くんは、ムスっと黙り込む。
「連絡…するんすか?」
「えっ!?しないよ!」
それでも、廉くんの私をにらむような目つきは和らがない。
「じゃあ、電話番号の紙、いらないよね?俺が捨ててあげる。ちょうだい」
廉くんが手を出す。
「え…」
別に連絡する気はなかったからいいんだけど…人の電話番号を勝手に他の人に手渡すのも気が引けるので、少し戸惑う。
「嫌なの?」
「嫌…とかじゃないけど…」
「じゃあ、ちょうだい」
廉くんが、さらに前に手を伸ばす。
なんだか、その静かな圧に抗えなくて、エプロンのポケットからさっきの紙を取り出して、廉くんに差し出した。
廉くんは私の手から紙を受け取った。
と同時に、私の腕をグッと引いた。
「わっ…!」
思わず廉くんの胸に飛び込むような形になってしまい、廉くんに抱きとめられる。
「俺、本気ですよ?」
そう言って、廉くんが私をギュッと抱きしめた。
「ちょっと何してんの!?」
思わず、グイっと手を突っ張って、廉くんの体を突き放す。
「だって…!花凛さん、いつも俺の言うこと、本気に受け取ってくれないから!」
「そりゃそうでしょ!本気じゃないでしょ!なんで廉くんみたいな若くてイケメンな子が、私みたいなオバサンを本気で好きなのよ!誰が見たって冗談だってわかるでしょ!」
「なんでっ!なんで歳だけで、決めつけるんだよ!
さっき、幸子さんも、俺はナシだけど、あの客なら年齢も近いからいいって。なにそれ、あの客のこと何にも知らないのに、なんで俺より花凛さんを本気で好きだってわかんの?
俺が年下だからって、なんでそれだけで恋愛対象外なの!?」
「だってそれは…でもそうじゃん…!9歳も年違うんだよ!?」
「だから…っ!あーっもぅっ!
じゃあ、これで俺の気持ち、信じてくれる?」
そう言って、廉くんがもう一度私の腕を掴んでぐっと引き寄せ、キスをした。
ドンッ。
今度は思いっきり廉くんの体を突き飛ばした。
「なっ…!何してんの!?サイッテー…!だから、そういうところが子供だって言ってんの!!」
そう言うと、やりかけだったゴミ袋もそのままに、店の中へと走って逃げ帰った。
廉「くっそ…なんっで……」
信じらんない信じらんない!
ここ職場だよ!?そこでいきなりキスとか、もうガキ!ガキ過ぎるでしょ!
どうせ、自分がゲーム感覚でからかってた女が、他の男にちょっかい出されてるの見て、男の狩猟本能に火がついたの、自分が本気出せば簡単にこっち向かせられるぜっていうマウントなのか、どっちにしても、そんなのそっちのプライドが満たされるかどうかの問題に私を巻き込まないでほしい。
私だって…
そんなことされたら、平常心じゃいられないんだから…。
つづく
]]>~シリーズ紹介~
高校生編(前編)
高校生編(後編)
続編・再会編

「2番テーブル、生2つです!」
カウンターを覗き込むように声を放つと、「うぃー!喜んで!」と威勢の良い掛け声がかえってくる。
廉があんなことになってから、私は咲人と一緒にずっと実家に住んでいた。
経済的にもその方が助かるということもあったけれど、それよりも両親に逆らえないから、という理由が強かったように思う。
両親、特に母親は、咲人と離れるのをとても嫌がった。
小さな町だ、私のした事で起こった不幸、そのせいで、両親達は近所の人達から、後ろ指を指され本当に辛い思いをさせてしまった。
そして何より、咲人から父親を奪った。咲人に一番辛い思いをさせた。
そんな大きな十字架を背負いながら、親の希望に反発することなんて不可能だった。
あの小さな町の小さな部屋の中で、息を潜めて暮らす、それが自分のした事への贖罪のように思えた。
転機が訪れたのは、咲人が中学生になるタイミングだった。
咲人は、小学校の途中からサッカーを習い始め、それがメキメキ頭角を現し、中学生になったら、強豪のジュニアユースのチームに入りたいと言い出し、見事セレクションに合格したのだ。
実家からは通えない距離だったので、咲人と二人で家を出ることとなった。
今は二人で質素なアパート暮らしを始めて1年と少しが経った。
私は近くの定食屋で働いている。
最初は咲人が学校に行っている昼間だけ働くつもりだった。
しかし、チームの練習が始まってみると、平日は週に三度は、チームの練習が夜9:00過ぎまであることが分かった。
土日もかなりの確率で、遠征が入る。
チームのバスで行ってくれるので、送迎なしなのがありがたいが、月謝以外にも、遠征費用がかかるということもわかった。
咲人が練習でいないのならば、昼間だけではなく、夜も働ける。お金はいくらでも必要だ。
幸い、うちの店は夜は居酒屋になる。
昼と夜、平日と土日、咲人のスケジュールに合わせて、柔軟にシフトを入れてもらえるのは、すごく助かっている。
仕事は疲れるし暮らしは質素だが、今までの実家で暮らしていた時よりも、気持ちは楽になっていることは明らかだった。
自分の罪の大きさを考えれば、楽になんてなってはいけないのかもしれないけど、それでもやはりホッとしている自分がいた。
実家を出ると決めた時には、経済面で不安があったが、良い職場に恵まれたと思っている。
これからもずっとここで働いていきたいと思っている。
しかし、最近はちょっとした悩みがある。
「三番テーブル、焼き鳥盛り合わせお願いします!」
「うぃー!
花凛さんのためなら、喜んで」
元気な掛け声の後に、カウンターから身を乗り出しながら、少し声を抑えて変なことを付け加えて言ってきたこの子。
最近入ってきたアルバイトの男の子、27歳だというけど、もう少し若くも見える。
「…お願いしまーす」
「もぉ~、花凛さん、今日も冷たいっすね。でも可愛いっす!」
なんだか知らないけど、こういった絡みをひてくるのだ。
10歳近く年上のおばさんに、一体どういうギャグなのだろう?
ニヤリと片方の口角を上げ振り返りながら、厨房に去っていく。
その顔を見ていると、なんだかクラクラとめまいを起こしそうになる。
だって、この子…
「花凛さん、はい、これ五番テーブルね」
彼がアルバイトに入ってきた時、思わず息を呑んだ。
綺麗な二重のくりっとした猫目。
すっとした鼻筋。
キュッと尖った綺麗な顎のライン。
誰もが目を引くその整った顔立ちは、8年前に亡くなった私の元夫、廉に瓜二つだったのだ。
しかもそれだけじゃない。
「あ、花凛さん、忘れてる。これも持ってって。」
「え?」
お皿を持って歩き出した私が振り返ると、
「俺の愛♡」
と投げキッスをする仕草を見せ、またニッと笑った。
「もぉ~、ほんとそういうの反応に困るから、やめてよね…、廉くん」
なんと、彼は名前まで同じ、”廉”だったのだ。
次のお話はこちら。
実は今回の作品「かた結び」は、Dollの終盤の方を書いている途中で書きたいなと思っていたスピンオフで、Dollの最後の方は、廉と花凛の関係も悪くなってしまって、物語もすごく暗くなっていたので、二人が結婚したての頃の日常生活のほんわかあったかい一幕を描いた作品を書きたいなぁと思っていました。
さらに!こちらの作品が終わったら、Dollの続編も書きます!!(キャー!いきなり重大発表!)
こちらの作品のモデルになっているのは、アルバム「ピース」に収録されている「かた結び」です。すごく可愛らしい、あったかいラブソングで、多分、結婚をモチーフにしている歌詞なので、れんれんと海ちゃんも
「ゼクシーのCMソングに使ってほしい!」
と語っていた曲です。
私は、かなり好きな曲だったのですが、ライブでは、セトリに入っていなかったんですよね…。ピースのライブ行ったのに、残念でした~(。•́︿•̀。)「ピース」のアルバムのリード曲になった「My Love Song」が系統が似ているからなのかな?
「かた結び」とってもいい曲なので、知らない方は、是非この機会に聞いてみてくださいね!
ちなみに今回の作品を読んでほしい順番としては、Doll本編の最終話のあとですね。二人の関係がおかしくなってしまった頃、だけどちょっとだけ廉が改心しそうな兆しがあって、すがるように手をつないで眠る…という場面がありましたが、今回は新婚の頃の夜に焦点を当てたお話になっています。あ、夜と言っても、完全ピュア系ストーリーなのでご安心を。
最終話を読んだ後に、新婚の頃、こんなに幸せな頃があったなぁって思い出すと、ちょっと切なくなる…みたいな感じで書きました。
あとは、「Doll」の前作品、「Seasons of Love」で、花凛がまだ高校生だった頃に、みんなで家でご飯を食べていた時に、もし花凛と結婚したら、「もれなく、俺がついてくるよ!ご飯は作ってあげるよ!でも、俺も一緒に寝ることになるよ!」と、海人が言っていたシーンも拾っています。よかったら、前作品も読み直してみてくださいね!
廉「あ~っもう!なんでお前と寝なきゃあかんねん!」
海人「それはこっちのセリフ!」
シングルベッドに大人の男二人で窮屈に身を寄せ合う。
デキ婚となった俺と花凛。
俺らはまだ学生で、花凛の家に一緒に住まわせてもらうこととなり、花凛の兄の優太、弟の海人と一緒に5人暮らしという形で、俺たちの新婚生活は始まった。
経済的に助かるのはもちろんだし、この家では前から夕飯当番制を採用しており、しばらくは花凛は育休扱いでご飯当番を免除され、料理の得意な海人がフォローしてくれることとなったのも非常に助かる。
昔、みんなでご飯を食べていた時に、花凛が結婚する時にはセットで海人がついてくる、みたいな話題になったことがあった。
海人は超シスコンで花凛のことが大好きで、しかも寂しがり屋で一人で寝られないというわけわからん理由で、高校生にもなって花凛と一緒に寝ていた。
だから、花凛と結婚する場合には、「俺と一緒に住んで一緒に寝ることになるよ!でも一緒に住んだら、ご飯作ってあげるよ!」なんてあの時のふざけた会話が、ほぼほぼ予言的中みたいなことになってしまっているが…
廉「あん時言ってた通り、海人と一緒に寝てるけど、肝心の花凛がおらんやーん!」
咲人を産んだばかりの花凛は、夜中の授乳があるからと、咲人と二人で寝ることになり、部屋数の関係で、俺が海人の部屋へと送られることとなった。
海人「俺だって、廉なんかより、姉ちゃんと咲人と一緒に寝たいよーだ!」
廉「まだそんなこと言うてんのか!このシスコン ド変態野郎!もう花凛は俺と結婚したんやからな!諦めろ!もう花凛は俺のものなんや~( *¯ ꒳¯*)フフン」
海人「うぅ~…っ、でもでも!廉だって、結婚した途端に、咲人に姉ちゃんのこと取られてんじゃん!女の人って、子供産むと、旦那のことなんて、どーでもよくなるらしいよ~?」
廉「(꒪꒫꒪”)ガーン」
た、確かに…
当然だが、最近の花凛は咲人、咲人になってて、俺のことなんて目に入ってないんやないか…!?
やばい!
新婚にして、もう夫婦の危機!?
やっぱりデキ婚って、夫婦二人の時間なく、いきなり現実的な生活になってまうから、よくないんかな?(でもまぁ、デキ婚じゃなきゃ、花凛と結婚できてなかったけど…)
なんとか花凛の愛を取り戻さねば…!!
別の日。
ということで、花凛に洋服をプレゼントすることにした。
最近、お出かけとかもしてへんしなー。
花凛、喜ぶかな。
サプライズでプレゼントなんてしたら、花凛のやつ、「廉、大好き!」なんて抱きついてきたりして…(o´罒`o)♥
最近、ハグもしてへんかったならな。ウヘヘ。
そんな妄想をしながら、寝室のドアを叩く。
コンコン。
ガチャ。
廉「花凛、ちょっといい?」
ビクっ。
「ふ、ふぇ~…っ」
ドアを開けた途端、咲人が泣き出した。
花凛「…はぁ」
花凛が大きな溜息をつき、ギロリとこちらを睨む。
花凛「今、やっと…やっと!寝かしつけ、成功したと思ったのに…!!
」
や、やばい。花凛がめちゃくちゃイライラしている…。
廉「あ、ごめんごめん。今、寝たとこやった?ちゃうねん、ちゃうねん、これ見せよかな思うて」
花凛「なに?」
声に怒りの色が混ざっている。
廉「花凛、最近ずっと大変やし、ちょっと気分変えてこんなんどうかなー思うて。はい!これプレゼント!これ着てどっかご飯でも食べ行かん行かん?」
花凛は憮然として袋を開け、取り出したのはきれいめなワンピース。
花凛の好みの雰囲気のものを選んだ。
花凛「そんな、ご飯なんてい行けないよ!行ったって、私ずーっと抱っこしてなきゃいけないから、食べれないし!」
確かに咲人はよく泣く子で、家でのご飯も、誰かしらが抱っこして、順番に食べる、と言った感じだ。
廉「じゃあ、その間俺が抱っこ代わるから、花凛ゆっくり食べな?」
花凛「…」
廉「ん?」
花凛「その”代わる”っていうのが嫌なんだよ!それって咲人のお世話は私の担当で、ご飯休憩取る間だけ、仕事代わってあげる、って感じじゃん!
大変な仕事代わってもらって、真横で見られてたら、早く食べ終わらなきゃって思うじゃん!そんなんで外食したって全然嬉しくない!
外出する準備だって大変なのに!オムツ持って着替え持って、授乳室あるとこじゃないと長くいられないし!
廉は私の大変さ、全っ然わかってない!」
廉「え、え、ちょ、ど、どんどん出てくるやん…ちょっと落ち着いて…」
花凛「それに…この服だって、たぶん入んないし!」
廉「えぇっ!?」
花凛「だってこれ、前のサイズで買ってるでしょ?
私、妊娠中10キロ太って、産んだら戻ると思ってたのに、減ったの4キロだけだよ!?ほんとに咲人分が出ただけって感じじゃん!
あとの6キロは何だったのぉ~!?ただの私の肉になったの!?
それになんだか異状に髪が抜けるし…(※産後は髪が大量に抜けます)
私、ハゲのデブになっちゃうよぉ~~~わぁ~~~ん!」
「なんだなんだ!?どうした、花凛!?」
花凛がわめき散らし、最後には大声で泣き出したものだから、優太と海人が何事かと部屋を見に来た。
優太「なんだよ、どうしたんだよ花凛。落ち着けって」
優太が部屋に入り、泣いている花凛の隣にしゃがみ、背中をさする。
海人「え、なに?どうしたの?」
海人は俺の顔を覗き込んで聞いてくる。
廉「か、花凛が、デブのハゲになるんやって…」
海人「は?なに?どーゆーこと!?」
花凛「もう廉なんて嫌い!何にもわかってくれない!大っ嫌い!」
俺の妄想では、ここで「廉!大好き!」のハグがもらえるはずやったのに、まさかの「廉、大っ嫌い!」になっとる…(꒪⌓꒪)
さ、最悪や…。
海人「まぁまぁ、そんな落ち込むなって!」
肩から服が滑り落ちそうなほどガクンと肩を落としている俺を、海人が苦笑いしながら励まそうとするが、それ以上の言葉は出てこないようで、黙って俺の背中をポンと叩いた。
廉「俺はさ、たださ、花凛を喜ばせようと思ってさ…」
海人「廉さ、姉ちゃんを喜ばせたいなら、姉ちゃんが今、一番何を望んでるのかを考えた?」
廉「え…?」
海人「そこの気持ちが、ずれちゃってたんじゃないかな?よく言うじゃん?女は生んだ瞬間から?いや、お腹にいる時から母親になっていくけど、男は生まれてからもすぐには父親になれない。関わっていくうちにだんだんと父親になっていく…みたいな。だから、二人の間にズレがあるのもしょうがないけどさ、早く姉ちゃんにふさわしい男にならないと、ほんとに姉ちゃんを咲人に取られて、もう一生一緒に寝てもらえなくなるかもよ?」
廉「そっそれはアカン…!そうか…俺、全然わかってなかった!今の花凛の一番の望みを考える…!俺、絶対に花凛にふさわしい男になる…!!」
何を思いついたのか、廉は真剣な顔でスマホをいじりだした。
何か名案を思い付いたのならいいんだけど…。
だって、廉と姉ちゃんがこのまま喧嘩してたら、咲人が大きくなっても、姉ちゃん、もう一緒の寝室で廉と寝てくんなくなっちゃうかもしれないもんな。
そしたら、俺、この先もずーっと廉と一緒に寝なきゃいけなくなるもん。
そんなの、やだもんねー。
また別の日。
はぁ、この前は廉にすごくきつく当たっちゃったな…。
冷静になるとすごく後悔するのに、廉の顔を見ると、いつも八つ当たりしてしまう。
廉はそれでもいつも優しくて、私がどんなに理不尽に八つ当たりしても怒ったりしない。だから、余計に甘えてしまう。
廉「花凛、花凛」
ドアの向こうから、ささやくような声。
次に、ゆっくりとドアノブが下がり、音を立てないようにそーっとドアが開いた。
この前は、ノックの音と勢いよく開いたドアの音にびっくりして、咲人が泣き出してしまったので、今度は気を遣ってくれているのだ。
この前、色々と酷いことを言ってしまったことを、ちゃんと謝っていない。ちょっとバツが悪い。
昔だったら、もっと可愛く謝れてたよな。私、子供産んでから、性格きつくなってる。こんなんじゃ嫌われちゃうかも…。
そんな私の心配とは裏腹に、意外な言葉が飛んできた。
廉「あのさ、プレゼント、リベンジさせて!」
花凛「へ?」
廉「俺、めちゃくちゃ考えたんよ。今の花凛が一番もらって嬉しいものってさ、綺麗な服とかじゃなくて、”寝れる時間”!なんやなって。」
花凛「…それは、まさにそうだけど」
廉「そうやろ?そやから、めっちゃいいもん買うてきた!ジャジャーン!」
廉はドラえもんみたいな言い方で、大きめの布を取り出した。
廉「おくるみ~!」
花凛「えー!これ気になってたやつ!」
「魔法みたいに、赤ちゃんが寝るおくるみ!」
二人の声が揃った。パッケージにでかでかと書いてある商品説明のキャッチコピーだ。
廉「このキャッチコピーめっちゃ気になるやんな!?」
花凛「気になる気になる!めっちゃ気になってた!」
廉「魔法みたいに寝るんやで!?」
花凛「え!それ神すぎる…!」
1時間後…。
キャッチコピーとは平気で嘘をつくのだと、世の厳しさを知る…。
花凛「全っ然寝ないんだけど…」
廉「ちょ、ちょ、ちょー待って。おくるみっちゅーのは、巻き方が命らしいねん!」
きれいにみのむしみたいにぐるぐる巻きにするのがコツだと、商品説明には書いてある。
だけど、咲人がギャン泣きすると、足をブンブンして暴れ回ってしまうので、すぐにおくるみがはだけてしまうのだ。
廉「ごめん、今回も失敗かもしれん…俺、プレゼント選ぶセンスないんかな…」
廉がしょんぼりする。
花凛「廉、もう寝ていいよ?こうやってずっと格闘してたら、気付いたら朝になるよ?」
廉「いや!まだ諦めへんで!俺、花凛にふさわしい男になるんや!」
私たちはデキ婚で、咲人ができたとわかった時は2人ともまだ大学生で、廉はすぐにでも大学を辞めて働くと言ったのだけれど、将来のことを考えたら、ちゃんと大学を出てしっかりとした会社に入った方が私と咲人のためになると周りから説得されて、今はお互いの親からの援助を受けて、さらにお兄ちゃんと海人に助けられて生活している。
でも、やっぱり廉としては、できる限りの事をやりたいと、バイトをたくさん増やして頑張っている。
授業とバイトで大変な廉の睡眠時間を奪ってはいけないと、寝室を別にした。
だけど、深夜に誰もいない真っ暗な部屋で、一人で咲人の泣き声と格闘していると、本当に孤独になる。
廉「うわっ!咲人、暴れんなって!おくるみはだけるやん!」
花凛「もうさー、眠いから泣いてるんだろうけど、眠いなら寝ればいいのにねって思うよね」
廉「ホンマやな。逆にこんだけ声張り上げて泣いてたら、俺でも眠れんわ!」
花凛「ほんと、赤ちゃんって謎生物だよねー」
いつもなら、一人で頭の中で悶々と考えていること、考えても何にも解決策はなくて自分も眠くて辛くてイライラして…それなのに、こうやって口に出して誰かと会話できたら、なんだかちょっと笑えたりする。
花凛「廉、ありがと」
廉「え?まだ全然寝かしつけられてないけど?」
花凛「そうだけど。そうじゃなくて。ただ、廉がいてくれるだけで、心が穏やかになるなーって思って。だから、ありがと」
すると、廉は目をキラキラ、というかウルウル?させて、眉を下げながら表情だけで喜びを爆発させた。
廉「そうやって毎日、花凛は朝まで一人でがんばってたんやな?子育てってさ、めっちゃ孤独な戦いやな。俺も、花凛が大変なことくらい頭では分かってたつもりやけど、自分で体感するのとは全然違うわ!
もう一人で辛い思いさせんから。俺、もっと花凛にふさわしい男になるから」
花凛「なに、そのさっきからふさわしい男になる宣言?ww」
廉「俺の今の目標」
廉「ちょー待って…うーん……あっこれや!」
廉はしばらく部屋を見渡した後、一休さんのとんちがピカーンと閃いた時のように目をきらめかせた。
廉「これ使えるんちゃう!?」
プレゼントを包んでいた袋に使われていたラッピング用の赤いリボンをひらりと解いて持ってきた。
廉「おくるみの上から紐で縛って固定すれば、はだけにくいんちゃう?」
花凛「なるほど!いけるかも!」
なーんて思ったのも束の間、やっぱり咲人の足ブンブン蹴る力が強すぎて、それでもおくるみがはだけてしまう。
廉「花凛、今日は俺に任せて!花凛は寝ててええから。」
花凛「え、でも、それは悪いよ…。廉は明日も授業とバイトあるでしょ?私は明日もずっと家にいるわけだから」
廉「何言うてんの、家にいたって、ずっと咲人を抱っこしてゆらゆらしてんでしょ?自由に座ることも、トイレに行くこともできんやん。外にいる俺の方がよっぽど自由やわ。しかも、この距離感でこの泣き声ずっと聞かされてるのって、マジで辛いやんな…(実は昨日色々ネットで調べてて、そういう女性の声をいっぱい読みました)」
花凛「廉…嬉しい。そんなに理解してくれてたなんて…」
ボロボロと涙が出てきた。
廉「まぁ、なんてったって、花凛にふさわしい男、目指してますから」
廉は斜め45度のキメ顔で、ニッと笑った。
目覚めると、部屋は明るくなっていた。
もう朝か…。
いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
ふと横を見ると、咲人がすやすやと眠っていた。
そして、その横には廉の顔。
床に座り込んで、ベッドにもたれかかって眠っている。
きっと、昨日おくるみがんばって、なんとか咲人をベッドに置くことに成功して、そのまま起こさないようにじっとしていたら、その体勢のまま寝てしまったのだろう。
睡魔が限界すぎて、1秒動きを止めた瞬間に寝てしまう感覚、わかる。
昨日のおくるみの上から紐で縛る作戦に最後まで挑戦していたのだろう。
廉の手には赤い紐が絡まっていて、その手は私の手をギュッと握っていた。
その手はとても温かくて、とても大きな愛に包み込まれているような気持だった。
廉のきれいな寝顔をしばし見つめていると、ふっと廉が目を覚ました。
廉「あっ花凛…」
花凛「しっ…」
廉が動こうとして、咲人が起きないように私が慌てて人差し指を口に当てようとした時、廉の手に絡まっていた赤い紐が、私の指にも絡まった。
廉「あ…」
花凛「あ…」
花凛「なんか、赤い糸、みたいだね」
廉「ふっ…そうやな」
廉が優しく笑う。
あぁ、この人を好きになってよかった。
ずっと、ずっと一緒にいたい。
花凛「廉、だーいすき」
柔らかいその髪に、そっと抱き着いた。
ありふれた日々でも いつも君は
僕にはまぶしいほど輝いてる
今すぐは無理かもしれないけれど
いつかはきっと君にふさわしい男になるずっとずっと赤い糸を ギュッとギュッと結ぼう
何度言ったって変わらない永遠の true love
誰より愛しい人よ
信じていて 君と endless loveKing & Prince「かた結び」
おわり
これにてスピンオフ「かた結び」は終了です!
この曲は、特に大きな事件とかはなく、ごく日常を歌った曲で、でもその日常の中に、すごく相手を大切に思う気持ちや、永遠に続いてほしいと強く願う気持ちなどが描かれた曲です。
「結婚ソング」とキンプリ自身も言っているのでね、花凛と廉の新婚生活を描いた作品で取り入れたいなと思っていました。
この頃が幸せなだけに、「Doll」の終わりが本当に切ないんですが…。
しかし!!
みなさん、朗報です…!!(そんな待ってる人いるのか?)
実は、このスピンオフ「かた結び」は、「Doll」の続編へと繋がっていく本編「かた結び」の序章だったのです…!!
廉を死んでしまったその後のお話が描かれます!
ぜひ、お楽しみにーー!
しょうれんのどっちと最終的にくっつくの!?というところを楽しみに読んでくださっていた方が多いと思っていたので、結局どっちともくっつかず、全員が不幸になる…というバッドエンド中のバッドエンドで、「どっちともくっつかないとか作者の逃げじゃないの!?」という批判も重々承知であります…。
でもね、だから最初に前置きしておいたんですよ。テーマ曲に闇落ちソング「Doll」を選んでいることからして不吉でしょ?って。キンプリの解体で作者自身が心を病んでいたこともあり、ハッピーエンドは書ける気がしなかったですね。
作者の言い訳になりますが、何点かピックアップして、この物語の構成秘話、みたいなものを振り返っていきたいと思います。
最終的には、
「不倫、ダメ、ぜったい。」
みたいなテーマになっちゃいましたね。
でも、そうなんですよね。
もともとの「雨音」や「Seasons of Love」で紫耀くんと花凛がなぜ結ばれなかったか、それは、紫耀くんがあまりにも花凛や廉のことを思いすぎる性格だったから、っていう理由だったはずなんですよ。
花凛の幸せ、廉の幸せをいつも第一優先に考えてしまって、自分の幸せを取れなかった紫耀くんが、花凛の家族をぶち壊して略奪愛するかな?って。
キャラ設定、ブレブレになっちゃうと思うんですよね。
だから、私の中では花凛と紫耀くんのハッピーエンドは最初から考えていなかったです。
一度、花凛が紫耀くんに揺れて、でもやっぱり廉と築いてきた時間が自分にとっては捨てられないものだったと気づく…という感じにしたくて、それだと2度目の廉エンドになるんだけど、一度不倫しちゃって何事もなかったように戻るとか、ないじゃないですか。。
今回、このお話を書き始めた時期が、キンプリ分裂で傷心の頃だったし(まぁ、今もだけど)、
「一度失ったものは、もう二度と同じ形には戻れない」
というのが、最大のテーマだったかもしれません。
そして、いつの間にか「あれ?廉ってこんなに痩せてたっけ?」って思うくらいにやつれていく廉の姿、これは現実で私が思ったことで。
すごくすごく傷ついているんだろうなって。
それが手放したくないものであればあるほど、離れて行くことに、心が持たない、壊れていく…
というところを描きたかった。
Dollの曲を使うってなったときに、歌詞をすごく読み込んで、どんな意味の曲なんだろうって考えました。
一番印象的なのは
いつか貴方がこんな私に愛想尽かすならその前に呪い殺してしまえばいい
って歌詞。
愛して愛して、愛が重すぎるがゆえに、自分の愛を受け止めてもらえないのなら、相手を呪い殺してでも自分のものにしたい。
そんな束縛がヤバすぎる愛の歌ですよね。
ガラスケースに閉じ込めて、自分だけのお気に入りのお人形みたいに愛でていたいって感じも、誰にも取られたくない!誰かに見せるのも心配でたまらない!というくらいに好きすぎる相手に持つ感情としては、わからんでもないような。
実際には、れんれんじゃなくて紫耀くんがこのタイプよね?雑誌のインタビューとか見てると。
それで、物語の途中では愛が重すぎる廉がだんだん壊れていって、花凛をガラスケースに閉じ込めるように家の中に閉じ込めて連絡ツールも奪って監視していく…ってところが怖かったと思うのですが、
実は、最終的には自分がガラスケース(棺桶)に入ったお人形になってしまった…
というラストで本当のタイトルの意味の回収がなされるところに、読者にびっくりしてほしかったんです…!!
ドラマとか見てても、「タイトルがこうだから、こういう話なんだろうな…」って思って見てて、最後に「そっちの意味だったのか…!!」って騙されるの、すごい好き。
それを狙ったんだけど、うまくいったかな~?
結局、廉は自分がDollになっちゃったんだけど、それによって花凛の心を永遠に自分のものとして閉じ込める「呪い」をかけることに成功しちゃってるので、そこも逆に怖いなっていう。
どうしようもない三角関係を描く時に、最終手段として一人が死んでしまって、悲しみながらも残された二人が支えあうためにも結ばれて一緒に生きていく…ってパターンはあるかと思うんだけど、
これは、廉が死んでしまったからこそ、花凛と紫耀が結ばれることは永遠になくなってしまった、って感じなのです。
自分達のせいで死なせてしまったようなものですからね。
でも、本当はちゃんと廉を選ぶということを宣言するために会ってただけだったのにね…というところも、運命のいたずらで…。
最初にも言ったように、そもそも花凛と紫耀くんが不倫するっていうのが、なかなか無理があって。
高校生編のキャラ設定でいったら、紫耀くんは自分の人生を投げうってでも、廉と花凛の幸せを優先するような男気ある人間なので、自分の恋愛感情を抑えられなくて花凛と廉(ましてや子供まで生まれてるのに)の幸せをぶっ壊すようなことをする人じゃないんですよ。
ほんと、それやっちゃったら、キャラ設定ぶっ壊れて、高校生の時に紫耀くんが泣く泣く身を引いたの、何だったの!?ってことになっちゃう。
だから、廉を一度悪者にするしかなかった。
実は最初の案では、本当は廉はずっと優しくて、花凛をただただ愛してくれる、って感じで考えてました。
そこに、花凛が、廉に不満はないのに、自分の中の紫耀くんの存在を消せないことに対して苦悩していく…みたいな。
紫耀くんとついに一線を越えてしまった朝帰りの日の、途中まで書きかけてたのは、それでもどこまでも優しい廉って感じでした。
特別に、ボツになった原稿を公開しちゃいます…!!
翌日、家に帰ると廉がいた。
廉が、近づいてくる、殴られると思った。
もちろん、今までレに殴られたことなんて1度もない。
でも、殴られると思った。廉の表情がすごく怒っているのがわかったから。
だって、それぐらい私は酷いことをしたのだから。だけど、廉は優しく私に触れた。
「どんなことがあっても、もう傷つけないって約束したやん?」
昔、私が紫耀くんを忘れ切れていない事に廉が腹を立て、強引に無理やりされたことがある。
だけどその後、廉はそのことをすごく後悔して、もう二度とそんな手荒なことはしないと約束してくれた。
その約束はずっと守られている。
だけど、それ以前に私があの時のように廉を不安にさせたことは、あの時以来もう二度となかったと思う。しかし、怒っている。
廉は、あの時と同じくらい怒っている。あの時は、廉の思い違いだったけど、今回は違う。
むしろ殴ってくれた方が、この胸の痛みが紛れるんじゃないかと思った。それなのに、廉は優しく優しく私を抱いた。
って、感じです。
自分が悪いことしたときに、思いっきり責めてくれた方が、心が楽になるってこと、ありませんか?
自分が悪いのに、優しくされると、すごく苦しくなる。
不倫したこと、確実にバレているのに、廉はそれでも花凛を責めず、愛し続けてくれる。
そんな苦悩を描きたかった、というところがあります。
でも、ここまで廉が花凛を大切にしてくれていると、紫耀くんが二人の間に割り込んでくるっていうのが、本当にキャラブレで無理があるなって思って…。
廉が花凛を傷つけているとなれば、紫耀くんなら絶対に助けに来るな、と思い、廉には申し訳ないのですが、DV男設定へと変更させていただきました…。
最後は、自分が死ぬことで、二人の仲を永遠に引き裂いて、満足しているのだから、めちゃくちゃ怖いやつですよね。
自分も死んじゃってるんだから、花凛と一緒に生きていく人生は失っているのだけれど、それでも残された花凛がずっと罪の十字架を背負いながら、自分のことを思って生きて行ってくれればそれでいいっていう、これぞ”命を懸けた愛!!”って感じで、闇落ちソングDollにはピッタリな感じになったんじゃないかと思います。
本物のれんれんはもっと全然明るくて、束縛とかもそんなしないって言うし、こんなんじゃないと思うけど、なんかあの醸し出す不憫感と、儚げで闇背負ってる雰囲気が、本当に好きで好きで。
いつも、ちょっと本物とは違うキャラで書かせていただいてます。
実は、ラストシーンの、ヒロインが紫耀くんに車で連れ去られそうになっているところを廉が必死に追いかける…っていうシーンがずっと頭の中の構想としてあって。
もちろん、それは廉がその後死んじゃうとかじゃなくて。
そういう必死な廉の姿を描きたかったっていうのがあります。
なんかあのイケメンが、必死に汗かきながら自分(ヒロインと同化)を追いかけてきてくれるって、ものすごく萌えませんか!?
たぶん、これはまた別の物語で使うと思うので、待っていていただけると嬉しいです!
長くなりましたが、物語の制作秘話を語らせていただきました。
けっこうここの小説読みに来てくださっている方って、「自分も小説書いてます!」って方が多いので、私はこんなふうに物語の構成を考えてるよ!っていうのを、ちょっと語らせてもらいました。
だいたい、私は1話を書き始めるときには、ラストだけは決めてますね。
そこに向かって、エピソードを盛り込んでいく…っていう手法です。
でも、その方向に持っていくには、今回みたいにキャラ設定違っちゃわない!?っていう問題が起きたり、時系列がおかしくなったり…
小説書くのって、いろいろ大変ですよね!
そして、実は「Doll」を書く前に、「Seasons of Love」の続編?スピンオフ?みたいなのを考えていて、花凛と廉の結婚後の幸せな日常の一幕を描いた単発作品、っていうのがあるんです。
廉が死んじゃあった後に出すのはなんか切なくて、本当は先に出した方がよかったんだろうけど、とにかくDollの完結を急いでいたので…!(結局、目標としていた2月末完結は全然間に合いませんでしたが…)
まぁ、そのうちそちらのスピンオフ作品も出そうかなって思ってます。
それでは、長きにわたり、ありがとうございました~!
]]>今週の内容は、
・番組スタッフから永瀬廉に誕生日プレゼント!
などでした!
1月31日、(1月)最後の放送でございます。0時半だからもう2月になっておりますけれども。
1月は私の誕生日がありまして、誕生日を合わせてInstagramを開設した話等をしました。
今日はなんと!スタッフの皆様からプレゼントがありました!ありがとう~。
すごいよ! 2つもご用意していただいて。今、目の前にあるんですけれども。2種類の牛乳!
でもね、普通の牛乳じゃないんですよこれ。見たことない牛乳!まじで見たことない!ないでしょ多分!?高級だね。嬉しい!
牛がよかった、誕プレ。(ガイさん:それはちょっと無理だった)
松阪牛が良かった。
いいんですか牛乳!?これ、プラスチックコップがあるって事は、(ここで飲んで)いいんすか!?俺、牛乳なんてどんくらいぶりに飲むんやろう?(←え!?)
ちょっと待って、どっちのがオススメ?こっちか。何が違うんだろうねこれ。じゃぁ、飲ませていただきます。ちょっと待って、入れるわ今から…
牛乳なんてマジでどんぐらいぶりに飲むんやろう?これが牛の乳か。こんな白かったっけ?牛乳って。
じゃぁお疲れ様でーす!いただきます!ゴクゴクゴク…え!?何かスイーツみたいな味がする!?給食の頃に飲んでた牛乳と全然違う!甘さが強いからクリーミークリーミー!濃厚!おいしい!真っ白!乳酸菌がすごい届いてる!うまいわこれ!飲みやすい!これ何杯でもいけるね!
あざーすあざーす!
番組作家が個人的に廉くんに楽しんでもらうために買ったもの…?牛乳と別ってこと!?牛乳2つじゃなくて?何!?すげえ!なんだこれ!いいですか?
…頭おかしい奴いるなぁ。ここのスタッフ。頭おかしいのいるよ、これ!
初めて見たぞ俺、これ。スゲェ!ヤベェスタッフがいるぞ!いやいや。5リットルウイスキー、俺居酒屋やってないって!
業務用やろこれ!?やばい!! (スタッフ:こちらセットになっているんですけど、こちらに差し込んでいただいてワンプッシュすればハイボール一杯作れると言う)ハイボール一杯分のウイスキーが出てくるんだ?やばすぎるやろこれ!
これインスタあげていい?(写真)撮っとこう、1枚。現場でもらったって。
これバカだね!?これバカだわ!やばいって!ちょっとこれ写真撮って欲しい、俺。(スタッフ:はい、チーズ)
すげえなこれは…最高だね!ありがとうございます!そっか飲みながら配信、なるほどね。シール(会社名の?)だけはがせば大丈夫やもんね。ツアー中とか。
これマジでどのくらいかかるんだろう、飲みきるのに。一生、飲みきれん気がする俺。どんぐらいなの5Lって。何杯分なの?(スタッフ:ハイボールにしたら500杯位)すげぇ…
じゃぁ牛乳飲みながらやるわ、今日俺。さすがにウイスキーはアレやから。
リスナーに胸キュンエピソードを送ってもらい、キュンとしたかしてないか、永瀬廉の独断によりジャッジするコーナー。
新コーナー2回目です。僕の今のイチオシのコーナーでございます。前回もなかなかレベル高かったから、じゃあ行きましょう。
埼玉県すずなさん「中学1年生の頃、私は入学して最初に隣の席になった男の子を好きになりました。入学してからしばらくすると、クラスの中で私と彼が両想いだと言う噂が流れ始めました。
そんなある日、彼が男友達に“あいつ好きなんだろう?“と冷やかされ、少し困った反応していました。それを見ていた私はいてもたってもいられず、“そんなことないでしょ“と勝手に否定してしまったのですが、それを聞いた彼が“それは俺が決めることだから“とまっすぐに私の目を見て言ってくれました。結局告白することができず、この恋は終わってしまったのですが、廉くん的には間接的エピソードが良いと言うことを聞いて中学時代のことを思い出して送ってみました。どうでしょうか?」
あぁ…うんうん、まぁ間接的ではあるね。
でも今日は違うんだよ、間接的じゃないんだよ俺。今日は直接的な気分やったから。
俺が決めることだからっていうか、もっとシンプルに言って欲しかったって言う気持ちが生まれちゃってる、今ぶっちゃけ。
難しいよ、俺をキュンとさせるなんて。タイミングやからな。
でもいいエピソード!そう、両想いだっていうの知ってたでしょうね。(ガイさん:良くない?)それは良くないですね。
千葉県かぎしっぽさん「高校生の頃の話です。私の通っていた高校は、体育祭のハチマキを男子が好きな女子にお願いして手縫いで作ってもらえたら告白オーケーと言うイベントみたいなのがありました。(廉:うらやましっ!)
私は高一の時、サッカー部で人気者のA君にハチマキをお願いされ、私も好意を持っていたのですごくうれしくて、がんばって手縫いで縫って渡しました。
体育祭でそのハチマキを頭に巻いた彼の姿がかっこよくて、すごく嬉しかったのを今でも覚えています。
その後私たちは付き合いましたが、部活に熱心にし過ぎた私に対して、”どうしたらいいかわからない”と言われ別れてしまいました。
その頃流行っていた曲は、米米クラブの君がいるだけでで、その曲を聞くと今でも胸がキュンとなります。」
エピソードいいねぇ… ハチマキを手縫いで…全部手縫いで作るってこと!?そういうこと…!?めっちゃいいやん!これはキュンですよね。
ちゃんと付き合ってるし。これはちょっとうらやましいというか、こういう経験、体育祭とか、ほぼ出てなかったもので。
高校生から入り直したほうがいいかな、俺。
思うねんな最近。
学生、中学からやり直したいなって。めっちゃ楽しめるんやろうな俺。
やり残したこといっぱいあるからね。体育祭、文化祭。修学旅行。
いいなぁこういう行事ごと、行事をしたい!
こういうキュンキュンはどっちでもいいから、正直ね。行事、青春、熱いもの。行事メール?行事メールあるかな?
愛知県かいたんさん「中学校の頃、当時の彼氏に授業ノートを貸していたときの出来事です。私は勉強が苦手だった彼に、テストで良い点をとってほしいと思い、授業ノートを貸していました。ノートが帰ってきた頃、ちょうどノート提出があったので、そのまま先生に提出してしまったのがことの発端です。
数日後、一番後ろのページちぎった?と彼氏に聞かれ、何も見てないよと言うと、それはまずいと言って急いで職員室にノートを取り返しに行きました。先生をなんとか説得し、職員室の隅でノートを見ると、1番後ろのページに”貸してくれてありがとう、テスト頑張れる優しくてかわいい〇〇ちゃん大好き”と書いてありました。
それを見た当時中学生の私は、職員室でにやけ散らかしてしまいました。
おかげで、先生中に付き合っていることがバレました。青春の思い出でした」
これだるいっすね。これはだるいっす!
なんか、良すぎるとだるくなる。もうめんどい!読むのめんどくなった途中で。胸がきゅーっとしちゃって。ギュギュギュってなった。
何なの!?めっちゃいいやん!
なんか中学生だからこそ、そんなこと書けんのよ、勢いで!無理でしょう!お酒の力借りないと無理でしょ!5リットルウイスキーの出番や。
素面でやってるからね、この男。すごいよもう、俺できないよね!痛い、胸が苦しいね。
Heartacheだね。いいねキュンとするね。キュンとするというか可愛らしいエピソードですよね、めっちゃ。先生中に付き合ってるのばれて茶化されてみたいな。うぇーい。
いいね。
いいじゃん、この企画いいんじゃないですか?聞いてる人も今、うぇーい、て言ってると思うよ。
King & Prince「 Sing Your Melody」
千葉県ゆりなさん「私は夏生まれなので、すでに25歳なのですが、廉くんは早生まれと言うことなので、24歳と言っているのを聞いて、一歳若くてうらやましいと言う気持ちになります。学校の頃は早生まれじゃなくて良かったと思っていたのですが、今は早生まれが良かったと感じてしまいます。廉くんはどうですか?」
どうやろなぁ? 20歳までは早生まれはめっちゃ嫌やったね。だって俺23やから、成人式は9日とか頭やったから、まぁ行ってないからどっちにしろ飲まれへんかったけど、周りの人はほとんど飲んでる中で、そういう中やったら全然早生まれ嫌やったけど、今となっては別にどうやろな?
誕生日、その時によって違いません?自分の誕生日をどう思うか。
去年の例えば夏ごろ、うわ!そろそろ誕生日やったらなぁ!とか、今、誕生日もうちょいだったらなぁっていうことがあるから、何も思わないですね。その年によるよね。
今の時期がよかったなぁとか。これ、もうちょい後がよかったなぁとか、早ければよかったなぁとかあるから。
それで言うと、今はもうちょい後でもよかったかなって言う感覚。理由は特にないけど。2 ~3月でよかったなって言う謎の感覚です。早生まれでよかった事ってあんまないですけどね。実感として。
あんま感じたことないそれは。
♪ SIRUP「ループ」
出口夏希さんと一緒させていただきます。
これは結構泣ける系のやつですね。お互い病を抱えてるっていうのはタイトルから察してもらえると思うんですけど。高校生ですね。ピュアで、残された時間の中で懸命に美しく輝いて生きる2人の生き様というか、そういう姿に心動かされるものがあると思います。2024年に配信します。
また決まり次第ご報告させていただきます。
このコーナーは、友達に話しかけるように僕、永瀬廉に共感して欲しい事、聞いてみたいことを送ってもらうコーナーです。
きょうかちゃん「なぁ廉、夜に住宅街歩いてる時に、人の家のお風呂の匂いするのめちゃくちゃ好きなんだけど、あれ人んちお風呂の匂いだってなる?廉は外の好きな匂いある?」
うわ、何かいい雰囲気のこと言いますね、この人。
お風呂の匂いね。俺もともと住宅街に住んでなかったから、ずっとマンションやったから、
ありそうやなって思った。で、俺絶対その匂い好き。住宅街歩いてるときの人の風呂の匂い。
廉が好きなもので言うと何かなー…(←急に自分のこと廉呼び、かわいい)だからマンションじゃないですか基本。マンションやから、玄関までの廊下歩いてる時に、晩御飯の匂いとかすると、誰かんちのね。今日ハンバーグやなって、ピンポン押しそうになるもんね。ちょっと俺のあります?って。思わず。俺も人の家から漏れる料理の臭い好きです。
今江くん(この後の時間のラジオやってる)の好きな匂いはなんですか。あ、でもすみません、やっぱ興味無いんで大丈夫でーす!
この後、さっそくインライして、ウイスキー飲みながら配信していた廉くんでした!
最初、庭ラジ聞く前にインライ見たから「おっ飲みながらやってる~」くらいにしか思わなかったんだけど、そういうことね。
スタッフさんの思いをすぐに叶えてあげて、優しいね♡
花凛と紫耀の関係を知ってから、嫉妬でおかしくなってしまった廉。
廉からの束縛に苦しむ花凛。
そんな廉から助け出してくれると言ってくれた紫耀。
花凛が選ぶのは…!?
叶うならガラスケースに飾っておくわ
これからずっと失わないようにいつか貴方がこんな私に愛想尽かすならその前に呪い殺してしまえばいい…
永瀬廉・神宮寺勇太(King & Prince)「Doll」 作詞作曲:TOOBOE、編曲:TOOBOE・川端正美
私の書く”音楽小説”は、キンプリの曲の歌詞をモデルにしてストーリーを作っています。
こちらの小説は、キンプリの曲「Doll」の歌詞からインスパイアされた小説です。
「はぁ~っ!先輩っ、本っ当にお疲れ様でした!このプロジェクト、先輩がいなかったら成功してなかったっすよ!本当にありがとうございました!!」
クライアントの会社を出て、一緒にプロジェクトを進めてきた後輩が振り返って後ろ向きに歩きながら言う。
「でも、これでほんとに先輩、会社辞めちゃうんですよね…。このプロジェクト無事に終わること望んでたけど、先輩がいなくなっちゃうって考えたら、ずっと終わらないでいてほしかったって言うか…」
「いや、それ困るから(笑)それじゃいつまでたっても家族と一緒に暮らせへんやん」
「そりゃそうですけど~!でも、先輩とお別れするの寂しいですよぉ~~!先輩も俺と離れるの寂しいでしょ!?ね!?今、泣きそうでしょ!?」
「全然、今俺、ルンルンやわ。”前と離れる” < “家族と一緒に暮らせる”、やもん」
「えぇ~~そりゃそうですけどぉ~~~!先輩のドSぅ~~~!!」
冗談めかして言ったものの、だいぶ本心だった。
後輩が言うように、このプロジェクトは俺なしでは成功していなかっただろう。
それがわかっていたから途中で投げ出すことができずに、花凛と咲人を先に新潟に送り出して俺だけこっちに残ったが、その選択は間違いだったと今になって思っていた。
まさか俺と離れている間に、花凛が紫耀と再会してしまうなんて思いもしなかった。
一緒にいる間、あれだけ花凛に変な男が近づかないように警戒して、姿を消した紫耀がいつまた現れるかと怯えていたのに、まさかほんの少しの期間離れることになったその瞬間に、2人が再会してしまうなんて。
そりゃ、花凛と咲人だけを先に新潟に行かせるのはめちゃくちゃ心配だったけど、プロジェクトはだいたい半年で終わるだろうことはわかっていたし、たった半年で俺たちの結婚生活が破綻してしまうことなど、誰が想像できただろうか…。
花凛は俺を裏切った。
俺を裏切って紫耀と…。
それは、とうてい許せることではない。
今、思い出すだけで、この場で大声を上げて暴れまわりたいほどの衝動に駆られる。
しかし、許せないからと言って、花凛と離婚するという選択肢は俺の中には1mmもなかった。
花凛が俺に対してどんな裏切り行為を行おうとも、花凛の気持ちが俺から離れて行こうとも、俺は花凛を手放すつもりはない。
だから、花凛を家に閉じ込めた。
全ての連絡と行動を監視し、花凛の自由を奪った。
そんなことをすれば、どんどん花凛の心が離れて行くばかりだということはわかっていた。
それでも、そうする他、どうしようもなかった。
花凛には、俺の帰りだけを待っていてほしい。
一日中、俺のことだけを考えていてほしい。
俺は仕事以外の時間は全て家族に捧げることができる。
もはや仕事中ですらずっと花凛のことを考えている。
それなのにどうして花凛は、
俺がこんなに思っているのに、
どうしてまた俺の手から逃げ出そうとするんや…。
「先輩どうしました?なんか手震えてません?」
さっきから俺の腕にじゃれついてきている後輩が、スマホを持つ俺の手を見て不思議そうな顔をする。
「寒いですか?手袋貸しますぅ?」
そんな後輩の手を振り払いもう一度スマホを確認する。
GPSの履歴が、花凛の居場所を家の近くの神社と示していた。
実は少し前にも花凛はこの神社に行ったことがあった。
週末に帰った時に何をしていたのか問い詰めると、「散歩していて立ち寄っただけだ」と答えた。
確かに滞在時間はほんの少しだったので、そこまで怪しむ必要はないのだが、”神社”というのがとても引っかかった。
神社は花凛と紫耀にとっての思い出の場所だ。
毎年、七夕はそこで会うことを決めた約束の場所だ。
から花凛は、紫耀と別れた後、そして俺と付き合った後にも、毎年7月7日だけは神社で紫耀を待っていた。
花凛がどうしても紫耀を忘れきれていないことを知り、一度は俺も花凛のことを諦めようと思ったが、どうしても諦められなかったことと、咲人ができたことをきっかけに、花凛と結婚することになった。
しかしあの日、花凛があの神社で待っていたのは、紛れもなく紫耀だった。
俺ではなく紫耀だったのだ。
しかし迎えに行ったのは俺だった。
振り向いた花凛が、俺の顔を見て、残念そうな表情を浮かべたことが、今でも忘れられない。
あの時、迎えに来たのが俺ではなく紫耀だったら、きっと花凛は何もかもを捨てて、紫耀と一緒に俺のもとを去っていったんやろう。
そんな運命を分けた場所、それがあの思い出の神社だった。
そんないわくつきの”神社”という場所に花凛が行ったことがどうしても気になって、新潟に行った時に、その神社の場所を確認してみたことがある。
花凛と紫耀の思い出の神社とは特段風景が似ているわけでもなく、家の近くにあるさびれた小さな神社ということくらいしか共通点がなく、安心した。
全く別の神社なのだからそこまで気にすることはないのかもしれないが、しかしもう”神社”という響きだけで嫌な予感がしてしまう。
そんな神社という場所に花凛はまた出向いている。
しかも今回はそれなりに長い時間そこにいたようだ。
散歩で立ち寄ったからと言って、そんなに時間が潰せるような場所でもない。
怪しい。怪しすぎる。
きっと花凛は誰かと一緒にそこにいたはずだ。
その相手は…
一人しかいないやろう。
後輩が心配するほど、俺は自分の手がワナワナと震えているのがわかった。
また…
また花凛は俺を裏切るのか…?
「あれ先輩!?これ雪じゃないですか!?え!?本当に!?雪!マジ雪っすよ!!すげー!!」
後輩が大騒ぎしている声に我に帰って顔を上げると、確かにチラチラと白いものが舞っていた。
「えぇーーっほんとに雪っすよ!すげー!雪なんて、何年ぶり!?確か俺が高1くらいの時かな?雪降ったことあるんすよ!先輩覚えてます!?その時、先輩何歳くらいでした!?」
覚えてる。
忘れるわけない。
俺が花凛にプロポーズした日や。
その時の風景と感覚が一気に体中に蘇ってきて、鳥肌の立つ感覚を覚える。
温暖なこの街に突如降ってきた雪と、俺の隣で笑う花凛の姿が重なって、まるで奇跡みたいに思えた。
あの時まだまだ紫耀に対する劣等感があって、花凛が本当に俺を好きでいてくれているのか不安はあったけど、でも確かに花凛は俺の隣で笑っていた。
そこにあると思ったのに手に取ったらすぐに透明な水になって消えてしまう雪みたいに、人の心は透明で見えないのだから、信じるしかないのだと心に決めたじゃないか。
花凛が俺に向けてくれる笑顔を信じるから、これから先、絶対に花凛を傷つけないと誓うから、
だから神様、どうかこの幸せが続きますようにと、空から降ってくる雪を見て願った。
どうして俺はそんな大事なことを忘れてしまっていたのか。
二度と花凛を傷つけないと誓ったのに、俺は…。
花凛に俺のことだけを考えていて欲しくて、そのためには花凛を縛っても仕方がないと思った。
だけど、本当はそれじゃ意味がなかった。
俺のことばかりを考えていても、それが俺への”怯え”であっては意味がなかったんだ。
本当は、俺のことだけを愛していてほしかった…。
ただそれだけだったのに…。
いくら指輪をつけて俺のものだと示しても、体を無理やり奪っても、
心までは縛れないんや…。
今頃、そんな当たり前のことに気づいても、もう遅いやろうか?
あれから何度、俺は花凛の心を傷つけてしまったんやろう…。
もう遅い?
花凛の心は、完全に俺から離れてしまった?
今すぐに、花凛に会いたい…。
神社にいたことはきっと廉にバレてる。
廉はいつだって私の行動をちくいちチェックしていて、ほんのささいな変化も見逃さない。
そして、少しでも怪しいところがあれば、徹底的に追求してくる。
週末帰ってきた廉は、表情がなく、なんだかいつもと違った。
きっと、ものすごく不機嫌なんだと思った。
私が紫耀くんと会っていたこと、きっと勘づいてる。
今日のお仕置きはどんなものになるのかと考えると背筋がゾクッと寒くなる。
だけど、もし本当に紫耀くんと一緒に逃げるなら、そんなお仕置きももうこれが最後かもしれない。
そう思ったら、なんだか心が軽くなる思いだった。
「じゃぁ、今日も咲ちゃんはばーばのお部屋で寝ようねー。おやすみー」
いつものように、お母さんが咲人を自分の部屋に連れていく。
寝室で廉と2人。緊張が走る。
「昨日、近くの神社行った?」
やっぱり、その話から始まった。
「うん」
「何しに?」
ここからきっと、執拗に問い詰められる。
言い逃れ、できるだろうか。
「えっと、ちょっと気晴らしに散歩…」
「ちょっと気晴らしに…」
廉は小さな声で繰り返して、ゆっくり私に近づく。
ダメだ。やっぱり怪しまれてる。
廉の手が伸びてきて、身を固める。
しかし、その手は私の顔の横を通り過ぎて、ベッドサイドのテーブルに置いてあった私のスマホを取った。
あぁ、証拠チェックか。
それなら大丈夫、紫耀くんとはスマホで連絡を取っていない。
スマホをチェックして廉の気が済むのを待つ。
すると廉は、「はい、これで完了」と言って、スマホを私に返してきた。
「アプリ、消したから」
「え?」
「位置情報アプリもメール転送アプリも消したから」
予想外の言葉に、一体廉が何を考えているのか、すぐには理解できない。
「今まで…ごめん…ずいぶんと辛い思いさせとったよな?」
今度は廉は私の隣に座って、そっと私の頭に手を添える。
それから優しく頭を撫でてくれた。
「もう、花凛の行動チェックするのもやめる。位置情報も誰とどんなメールしてるかもチェックしたりしない」
「廉…?どうしたの…?」
なぜ、突然廉がこんなことを言うのかわからないし、その豹変ぶりが逆に怖かった。
「今までほんまにごめん…ごめん…」
廉は私を抱きしめると、私の肩にぐったりとうなだれるように顔をうずめる。
「俺、ずっと不安やった。いつか紫耀が現れて、花凛のことかっさらっていくんやないかって。花凛と結婚して、咲人が生まれて、すごく幸せやったけど、でもずっと不安やった。
幸せになればなるほど、不安は大きくなってった。この幸せを失いたくないって。
俺さ、もともと母親に捨てられとるし、父親はあんなやったし、紫耀と紫耀のお母さんはすごくよくしてくれたし感謝してるけど、なんかどっかで”紫耀の家族に入れてもらった”っていう気持ちが消えんくて。
だから、俺が初めて手に入れた家族は、やっぱり花凛と咲人なんや。あぁ、俺の家族や…って、心から思えるんよな。
それが幸せで、だからこそ…失うのがすごく怖かった…。
もうこんなことせんから、だから、だから…俺のそばからいなくならんで…」
廉はすがるように力なく私を抱きしめた。
そのあまりにも悲痛な様子に、思わず私も廉の背中に手を回す。
あれ…?
「廉、痩せた…?」
背中に回した手の感触がなんか前と違う。
もともと肉なんてなかったけど、ほんとに皮一枚でそこに骨があるのがわかる。
そういえば、最近、一方的に”される”ばかりで、”抱き合う”という感じではなかったから気づかなかったんだ。
しばらく、私の方から廉に触れてなかった。
まじまじと廉の顔を見ることもなかった気がする。
「花凛が不安にばっかさせるからやん…」
いつの間にか、こんなに頬もこけてたんだろう…もともとクッキリとしたきれいなフェイスラインをしていたけど、今では顎のラインも頬骨も少し目立ちすぎているように感じた。
「ごめん…」
私のせいだよね。
私が、廉を裏切って、廉を悩ませて、廉を不安にさせてたから…。
その日は、廉は無理やりしようとはしなかった。
その代わりに、私の手をギュッと握りながら眠った。
握られたその手を見ながら、結婚当初の頃のことを思い出した。
咲人が生まれたばかりで、ひどい夜泣きに悩んでいたころ、廉が一晩一緒に寝かしつけを手伝ってくれたことがあった。
その時、朝目覚めたら、廉が私の手をギュッと握ったまま眠っていて、あぁ、この人が好き、ずっと一緒にいたいって、そう思ったんだ。
私たち、あの頃から、どうしてこんなに変わってしまったんだろう…。
廉の手は、同じ「ぎゅっと握る」でも、私の手を力強く引っ張ってあの家から連れ出してくれた紫耀くんの手とは全然違って、それはまるで、私に「どこにも行かないで」とすがっているように感じられた…。
私は、どちらの手を信じてついていけばいいの…?
答えはわからなかった。
でももし、私がこの手を振り払ったら、廉の心はパリンと割れて壊れてしまうんじゃないかと、それくらい繊細なコワレモノのように、今の廉は弱っていた。
付き合ってた頃も結婚してからも、廉はずっと私にありったけの愛をぶつけてくれてきていた。
私はそれをちょっと”重い”と感じてしまうこともあって、私は廉に同じだけの愛を返してこなかったような気がする。
廉が「好きだ、好きだ」と言ってくれるのをいいことに、どこか甘えていたのかもしれない。
私は結婚してから不安なんて一度も感じたことがなかったけど、廉はずっと不安だったんだ。
紫耀くんがいなくなってからもう何年も経っていたのに、紫耀くんとの思い出のつまったあの町から私を離れさせたがっていたのも、それだけ不安だったからだ。
廉の心がSOSを出していたのに、私はそれに気づきもせず、不安を一度も感じることなく過ごせる結婚生活を廉が与えてくれていることにろくに感謝もせず、
そして、廉が一番恐れていた紫耀くんとの再会、そしてさらにそこから関係を進めてしまった。
私はなんてひどい女なんだろう。
それでもなお、廉は私に「どこにも行かないで」とすがってくれる…。
そんなことを考えていたら、なんだか私の胸も張り裂けそうに痛くなって、骨ばった薄っぺらい廉の体を抱きしめるようにして眠った。
淋しさが埋まるまで側にいて 疑いようもない程に近く
King & Prince「Doll」
朝、始発の新幹線で向こうに戻る廉を送り出し、そして咲人を一旦学校へと送り出す。
それからしばらくして咲人を学校へと迎えに行って早退させ、2人で紫耀くんの待つ神社へと向かう。
荷物は最低限でいい。お母さんに怪しまれないようにするためだ。
新しい生活が始まったら、3人で必要なものを揃えていけばいい。
着の身着のままで紫耀くんの車に乗り込んで、この街から、そして廉に閉じ込められたあの家から抜け出す…。
それが、紫耀くんとの計画だ。
紫耀くんと話した時は今すぐにでもそうしたくて、私を城から連れ出してくれる王子様に見えた。
だけど、迷っている。
だって、廉があんな風に変わってくれたから。元の優しい廉に戻ってくれたから。
だけど…。
DVをする男って、泣いて「ごめんね、もう絶対しないから」って謝って、だけどまた同じことを繰り返すって、よく聞く。
本当に廉の言葉を信じてもいいのか?またあの怖い廉が出てきたらどうする?
もしこのまま紫耀くんの元へ行かなかったら、きっと紫耀くんは1人でこの街を出ていってしまう。
そうしたら、また辛くなったとしても、もう私を連れ出してくれる王子様は他には現れないし、それ以前に、もう二度と紫耀くんに会えなくなってしまうと思うと、やっぱり悲しい。
いったいどうしたらいいの?
ゆっくりゆっくりと歩いていたのに、答えが出ないままに学校へと到着してしまった。
神社の前に、紫耀くんの車が路駐していた。
後ろから近づき、運転席の窓をコンコンと叩く。
紫耀くんがはっと顔を上げ、ウィーンと窓が下りる。
「良かった、来てくれないかと思った」
紫耀くんがかすれた声でそう言って笑った。
「寒いでしょ、乗って」
困ったようにそこに佇む私に、紫耀くんが助手席に乗るように促して、私は車の反対側に回って助手席のドアを開け乗り込んだ。
駅に到着すると、新幹線が運転見合わせになっていると表示されていた。
どうやら、ここよりもっと上の方の地域で雪が降っていて、その影響で止まっているらしい。
どうしようかとしばらくホームで時間をつぶしていると、時間差でここにも雪が舞い始めた。
「あ、雪や…」
これは、もう新幹線、動かへんな。
同じように判断したのであろう周りのサラリーマンが、どこかに電話をかけたり、ホームの出口に向かったりと、せわしなく動き始める。
俺は、プロジェクトも終わったことだし、そんなに慌てて戻る必要もない。
今日は休むって連絡しとこ。
昨日は、久しぶりに花凛と心が通じ合えた気がする。
今までは、花凛を俺のものにしたくて、そのために無理やり花凛の体を手に入れようとしていたけど、体だけを手に入れても、余計に心は離れて行くものなんやって、やっと気づいた。
だから昨日は、体ではつながらんかったけど、逆に心が繋がった気がして、久しぶりに安心して眠れた。
最近、夜もちゃんと眠れてなかったからな。
夜中に花凛が紫耀に会いに行ってるんちゃうかって、夜中に何度もGPS確認したりして。
だけど、そんな俺の重すぎる愛が、花凛を苦しめていたのだ。
花凛をたくさん傷つけてしまった分、これからは、花凛を目いっぱい大事にしよう。
花凛は許してくれるやろうか?
当然不安はある。
でも昨日、俺の手を握り返してくれた花凛の手、そして俺の体を包み込むように抱きしめてくれた花凛の温かさ、そこには疑いようのない信頼を感じられた。
うん、きっと大丈夫。
俺が花凛を信じれば、きっと花凛はそれに応えてくれる。
まだ舞い始めたばかりの小さな雪の粒は、地面に落ちるとすぐに溶けて消えていく。
だけど、そんな光景を見ても、もう俺は不安にはならない。
目には見えなくても、俺たちの間にはちゃんと絆がある。
家まで歩く途中、どんどんと雪の粒は大きくなってきて、うっすらと地面に積もり始めていた。
ほら、絶え間なく降り注げば、きっと見えないはずのものも見えてくる。
俺の愛も、きっと花凛に届くはず…。
家の近くまで歩いて来て、T字路の突き当りにあの神社が見えてきた。神社へのトラウマなのか、少し心がザワっとする。
ちょうど、そこに車が路駐していて、運転席の隣に女性が立っている。
え…
その後ろ姿に、背筋がピンと凍り付く。
顔は見えなくても、後ろ姿ですぐにわかる。
だって、片思いしている頃から、何度も何度もその背中を見つめてきた。
紫耀と並んで帰るその背中を、いつも気づかれぬよう後ろから見つめていた。
その女性が運転席のそばを離れ、車の前を通って助手席側に回る。
その瞬間に、運転席に座る男の顔が見えた。
……紫耀!
そして、助手席のドアを開けるその人の顔もしっかりと確認できた。
なんで、なんで…、
…………なんでなん?…花凛。
花凛、やっぱり俺を許せなかったん?
それで紫耀と会うてるんか?
紫耀の車でどこに行く気なん?
まさか、紫耀と一緒に、俺から逃げていくん?
花凛は助手席へと乗り込み、車はゆっくりと発進して見えなくなっていく。
待って…、待って待って待って待って待って待って待って…!!
必死に車を追いかけ、T字路を飛び出したとき、俺は宙を舞った。
キキーッ、ドンッ!
あれ?なんか浮いてる。
俺の体はふわりと宙を舞った。
と思ったら、次の瞬間、冷たい地面への強い衝撃。
え、めっちゃ痛いやん…!?
「廉っ!!廉っ!!しっかりして!廉っ!!いやぁーーーっ!!」
意識がもうろうとしていく中、すごい勢いで花凛が駆け寄ってきて、俺の体を抱いて泣き叫ぶのをギリギリ認識した。
その後は、なんか寝心地の悪いストレッチャーのガタガタとした感覚とか、冷たい手術室のベッドの上でカチャカチャと何かの器具の音とか、断片的な記憶があるだけで、今はふわふわの花に囲まれ、何やら狭いベッドの中に寝かされている。
みんなが俺を見下ろし、ベッドの中に一輪ずつ花を入れていく。
みんな泣いている。
あれ、俺、死んでもーたやん。
ここ、棺桶の中やん。
そっか、俺、花凛を追いかけようとしてT字路を飛び出して、後ろから来たトラックにひかれたんや。
花凛は棺桶にもたれるようにして、ずっと泣いている。
「廉っ、廉…っ、う、うぅ…」
ずっと俺の名前を呼んで泣いている。
俺が死んで、そんなに悲しい?俺と離れ離れになるのが、そんなに悲しい?
どうやったら花凛の心を縛れるのか、花凛が俺から離れていかないか、ずっと考えてた。
そうか、こうすればよかったんや。
俺が花凜の目の前で死んだことで、花凛はこの先、ずっと罪の意識を背負って、他のヤツと幸せになることなんてできないやろう。
これはバチが当たったんやで?
花凛が、紫耀と一緒に俺のもとから逃げようとしとったから。
俺さ、花凛と付き合いだしてからも、ずっと紫耀に対して焦ってた。
紫耀と花凛は小学生からの付き合いで、花凛と出会ってからたいして時間が経ってない俺なんか、まったく勝ち目ないやろうって。
それでも、花凛が俺を好きになる。
花凛が俺の隣で笑う。
夢みたいな日々やった。
夢ならできるだけ長く醒めないでと願った。
祈るような気持ちで過ごした8年。
花凛と紫耀は出会って8年のところで、2人の歴史は止まった。
やっと紫耀に追いつけたと思った。これからは、俺の方がたくさん花凛と思い出を作っていけるんや。
やっとやっと、俺は紫耀の呪縛から解かれて、花凛と幸せになれると思った。
それなのに…。
2人の時間が再び動き出してしまったのなら、もう俺が追いつくことは不可能やん。
8年。
うん、まぁまぁ長い夢やった。十分や。幸せやった。
そして、俺はこれから長い長い眠りにつく。
もう醒めることのない夢の中へ。
これで永遠に花凛の心は俺のものになるのだと思ったら、死ぬのが全く怖くないどころか、むしろ大満足や…。
(時間は少し遡る…)
廉ともう一度やり直すのか、紫耀くんと新しい人生をはじめるのか、歩きながら考え、答えが出ないままに咲人の学校へと到着してしまった。
正門の前に立ち、動けずに地面を見つめていると、ひらひらとしたものが落ちてきて、地面に落ちると姿を消した。
「あ、雪…」
空を見上げると、次から次へとひらひらと雪が降ってくる。
あ、この光景、前にも見た気がする。
そうだ、廉と付き合っていた頃、クリスマスに街中をデートしてたら雪が降ってきて、私たちが住んでいた町で雪が降るなんて奇跡?ってくらいにめずらしくて、すごくはしゃいだ。
その日、私、廉にプロポーズされたんだ。
私が前に語ってた妄想ひどすぎな”理想のプロポーズ”を廉が実践してくれて。
廉はその時まだ16歳で、結婚できる年齢じゃなかったから、「将来婚約しようねっていう約束」ってことで、”婚約約”をしたんだっけ。
あの時、後ろからギュッと抱きしめてくれた廉の温もりは、今でも覚えてる。
あの時、握り返した手の温もりも。私を抱きしめる廉の腕の力強さも。
その手は、紫耀くんにフラれてどん底に落ちていた私を救い上げてくれた手で、あの時、私が取るべきなのはこの手なんだって、その大事な手を絶対に離しちゃいけないんだって、そう思った。
どんどんと舞い落ちてくる雪のように、私の中に廉との思い出が次々に蘇ってくる。
そうだ、私たちには、いつの間にかこんなにもたくさんの思い出が降り積もっていたんだ…!
「良かった、来てくれないかと思った」
花凛に「俺と一緒に来てくれないか?」と迫ったけれど、その時、答えはもらえなかった。
しかし俺は、強引に、週明けの月曜日、この神社で待ってると花凛に告げた。
荷物は何もいらない。咲人だけを連れて来てくれれば、2人をこの町から連れ出すと。
ちょっと強引だとは思ったけれど、そう伝えた。
花凛は最後まで迷っていたようで、俺は花凛が来てくれないことも覚悟で、車の中で祈るように目をつぶってその時を待っていた。
コンコン。
運転席の窓をたたく音に振り向いて、窓の外に花凛が立っているのが見えたときには、天にも昇るような思いだった。
だけど、次の瞬間、俺は理解する。
花凛は咲人を連れていなかった。
あぁ、そうか。花凛はそう決めたんだな。
俺はもう、花凛の出した答えに気づいていた。
それでも、ここで待っている俺をすっぽかすことはできなくて、直接別れを言いに来てくれたんだろう。
「寒いでしょ?乗って」
困ったように立っていた花凛に車に乗るように促すと、花凛は小さく頷き、ぐるりと車の前を回って、助手席に乗り込んだ。
「…ごめんなさい、私、紫耀くんと一緒には行けない」
やっぱりそうか…。
「うん、そっか…」
「本当にごめんなさい…」
少し、気まずい間が流れる。
「廉とやってくこと、決めたんだ?本当に大丈夫なのか?廉、花凛にひどいことしてきたんじゃないのか?」
未練がましいな、俺。こんなこと聞いて。
「うん、そうだけど…でもね、廉、ちゃんと元の廉に戻るって約束してくれたの。もう、私を傷つけないって、約束してくれたの」
「そんなの…っ!!そんなの本当に信じていいのかよ⁉そうやって謝って、でも同じこと繰り返すような男、いっぱいいんだろ⁉つーか、DVするような男なんて、みんなそうなんじゃねーの⁉」
みっともなく、思わず声を荒げてしまった。
「うん、私も考えたよ。でもね、信じてみることにしたの。確かに最近の廉は怖かったけど、それは全部私のせいだから。
今まで廉は、ずっとずっと私を大切にしてくれた。私は今まで見てきた廉を信じる。
それにね、私、やっぱり廉と一緒に過ごしてきた日々を捨てられない。幸せな時間がいっぱいあったの…。
だから…、私はこれからも廉と生きていく。
本当にごめんなさい…」
もう、何も言えなかった。
花凛の心はもう決まっている。覆しようのないほど、はっきりと。
これ以上、花凛にこんな辛そうな顔をさせたくない。
「うん、わかったよ。でも、最後に一つだけ、お願い聞いてくれる?」
「え?」
「花凛を助手席に乗せてドライブするの、昔から夢だったんだ。この前車に乗せた時は、すごく微妙な感じになっちゃったからさ。最後は笑って楽しく!それで俺はもう、二度と2人の前には現れないから」
この状況でこんなお願いして、花凛が断れないことわかってて、ちょっとズルいなって思ったけど、最後に見る大好きな人の顔が泣き顔じゃ、あまりに悲しすぎるから。
最後は花凛の笑った顔を覚えておきたくて。
そしたら俺は、一人でこの町を出ていく。
今度こそ、2人の永遠の幸せを願って。
花凛が小さく頷いてくれて、ゆっくりと車を発進させた次の瞬間、後ろからブレーキ音と、ドンッという鈍くて大きな衝撃音がした。
すぐには何が起こったのか理解できなかったが、車を停めて後ろを確認して、交通事故だということがわかった。
急いで車を降りた。
え?
「…廉?」
反対側から降りた花凛が、小さく呟く。
「廉っ!廉っ!どうして…!?廉っ!!いやぁーーーっ!!」
花凛の泣き叫ぶ声が、頭の中に響いているのに、俺はがく然とそこに立ち尽くしていた…。
それは、あまりにも悲しい兄弟の再会だった。
トラックにはねられた廉は、その時点でもう意識がなく、急いで救急車を呼び、紫耀くんと2人で一緒に乗り込んだ。
救急隊員に、「患者さんとのご関係は!?」と聞かれて、「妻と兄です」と答えて、それは嘘ではないし、救急車に付き添うには十分すぎるほど近しい関係なので救急隊員の人からしたら全く不思議な光景ではなかったのだが、後から病院に駆けつけたうちの両親は、私と一緒にいるのが紫耀くんだとわかって、愕然とした表情を浮かべていた。
お父さんは、何が何だかわからない、という感じだったが、勘のいいお母さんは一瞬でその意味を理解したようだった。
でも、それでも、不倫がバレるとか、自分が責められたくない、なんて理由で、紫耀くんを病院に来させないわけにはいかなかった。
だって、やっと再会できた兄弟の、これが最後の別れになってしまうかもしれないって、ぐったりと倒れる廉から流れ出るあの血の量を見たら、想像できてしまったから。
後から分かったことだが、廉を轢いたトラックは配送会社のトラックで、以前、家族で家具屋さんに行った時に廉が気に入って取り寄せをしていたソファーをうちに運ぶ途中だった。
そのソファーを見ると、あまりにも辛い気持ちになるけれど、廉が最後に残してくれたものだから処分するわけにもいかず、家に運び込んだ。
リビングの真ん中に大きな存在感を放って居座るそのソファーは、決して座ることのない主をずっと待ちわびているかのようだった。
きっとこの先もずっと、家にいる間、このソファーが目に入るたびに、廉のことを思い出すだろう。
それはまるで、”決して俺のことを忘れさせない”と、廉にかけられた呪いのように。
紫耀くんは、お葬式への出席を許されなかった。
私たちが2人でいたことで、廉がそれを追いかけようとして事故に遭った。
「そんなこと、咲人にどう伝えるのよ?」と、お母さんに言われて、何も言えなかった。
事故の真相を咲人に伝えないことはもちろん、紫耀くんと私が再会していたことも、お葬式に駆けつけた廉のお母さん(つまりは紫耀くんのお母さん)や、お兄ちゃんや海人にも秘密にすることとなり、紫耀くんは、最初からいなかったものとして、もう二度と私たちの前に姿を現さないことを約束して、この町から出て行った。
私たちはもう二度と会うことはないだろう。
もし、どこかでまた偶然再会してしまっても、その時はお互いに声をかけずに通り過ぎるのだろう。
あの時も、そうしておけばよかったのだ。
別々に歩き始めたはずの私たち。
もう二度と同じ時間を過ごすことはなくても、どこかで幸せでいてくれれば、それでいいと思ってた。
それなのに、なぜ私たちはもう一度出会ってしまったのだろう。
この町で紫耀くんと再会した時、運命なんじゃないかって思った。
何度引き裂かれても、こうして何度も偶然出会ってしまうのは、やっぱり運命なんじゃないかって。
いい年して、高校生の頃から全く成長せずに、事あるごとに「運命、運命」と考えてしまっていた私は、やっと気付く。
何度も結ばれそうになりながらも結ばれなかった二人は、きっとこれから何度偶然に再会しても、絶対に結ばれない運命なのだと…。
女手ひとつで咲人を育てていかなければならない私は、このまま実家に住まわせてもらうほか生きるすべがなく、廉の残したソファの呪いと、同じ秘密を共有している両親の無言の非難の目に取りつかれたように、またこの家で息苦しく生きていくしかない。
決して自分の罪から目をそらすことはできずに、一生廉を思って生きていく。
棺桶の中で花に囲まれて眠る廉は、なぜか満足げに微笑んでいた。
その姿はとても美しく、まるでガラスケースの中に入れられたお人形のようだった…。
おわり
ふたりが思い出した”雪”の思い出デートはこちらのお話!
この頃の幸せな二人を思い出すと、すっごく切なくなります…。
時間をさかのぼって、廉と花凛の新婚時代のお話を書き始めました~!スピンオフ作品的な感じなので、短いお話になります。
本編の最終回がすごく悲しい終わり方だったので、幸せだったころの二人って感じで書いてます。
かた結びって曲には「ギュッと手を握る」って歌詞があって、そのイメージで、改心した廉が最後に花凛の手をギュッと握るシーンを書きました。
その時には、実はもうすでにスピンオフ「かた結び」の構想があって、その頃の幸せな「ギュッと手を握る」とすがるような「ギュッと手を握る」の対比を切なく描けたら…という思いで書いてました。
スピンオフ「かた結び」を出すまでにすごーく時間がかかっちゃいましたが…ぜひ読んでいただけたら嬉しいです!
今週の内容は、
・25歳の誕生日を迎えました
・Instagram開設しました
・キンキキッズとのシンデレラガールのコラボ
などでした!
私、昨日1月23日、誕生日を迎えました。25歳になりました!
25か…。25ですか私も。
もう立派な大人というか。
まぁ、年明けの放送でもこの1年どんな1年にしていきたいかと言う話をしましたけど、改めてどんな1年にしたいですか?目標や意気込みがあれば…何にしてましたっけ?前回の目標。なんて言ってたっけ?
洋梨を皮ごと食べる、牛を飼いたい、サーロインステーキが食べたい、1番生絞りを…笑
めちゃくちゃやん!こんなこと言ってたの、俺!?
あー、牛乳直飲みしたいとか言ってたな、牛の乳を。ラジオに先輩を呼びたい、共演者を呼びたい、異世界にも転生したい…これ以上ないかも、俺。
いやこんなこと言ってたか。
25歳やもんなぁ。アラサーと言うことで、もうなんていうかね、早いね、もう25かって言う。
去年はいろいろあったなぁ(←ギクッとする発言、やめておくれ)、24は。
23もいろいろあって、22もいろいろあって、20歳になってからあっという間ってみんなほんまに言うけど。それを実感してますわ。
人生85年やっけ? 100年時代とか言うよね、今?まだ4分の1ですよね。
これからめちゃめちゃ楽しいことが起こるやろうから、あっという間って事はいいことよね、楽しかったとか充実してたからあっという間って感じるってことで。
だからちゃんと1日1日、丁寧にね、牛を育てていきたいですよね(笑)
ちなみに1年前で言うと、「夕暮れに手を繋ぐ」で、現場の皆さんに誕生日をお祝いしてもらってましたね。
夏木マリさんが僕のために買ってくれたケーキがトップレベルにおいしかったんですよ!いまだに超えてないこのケーキは。どのケーキもおいしいですけど、めちゃめちゃ覚えてる、味も見かけも!
マリさんも優しいからライブ最終公演の日にボトルフラワーやったっけ?大きいボトルにおしゃれにきれいにお花が詰められているみたいなやつをいただいて。わざわざね。すぐメールをして「ありがとうございます」って。めちゃめちゃありがたいですよね、優しかったし。
現場でも祝ってもらえたらいいですよね、今年も。
さあそして私永瀬廉、Instagramを開設しました!
まぁ初投稿の写真とプロフィールの写真、わかる方もいらっしゃるんじゃないかな?
実は、Myojoさんの連載で撮っていただいた写真を使わせていただいて。なんせ、日々恋廉(Myojoのれんれんのやってる連載)、Myojoさんの雑誌の中でいろんなシチュエーションで撮らせていただいている中で、なんていうんやろな?いい写真、プロフィール画像とか難しいじゃないですか、どういう写真にしようか。それをいろいろ考えた上で、せっかくいろんな写真を撮ってもらってるから、絶対いい写真があると思ってお願いして、スタッフさんに。
アザーカットというか本誌には出ていない写真をピックしてもらって、それを使わさせていただきました。
悩んだよ、いい写真が多かったから。何枚も送ってきてくださったから、めちゃめちゃ候補を絞るのが大変でしたね。結構いい写真なんですよ。解説してないんでアレなんですけど、かっこいいお気に入りの。スタッフさんがお気に入りの写真と、俺がプロフィールの画像にした写真が俺もいいなって思ってたしスタッフさんの絶対使うと思ってた写真で、すごいタイミングが良かったというか気があったというか。
それがプロフィール写真でございますね。何月号のやつとかっていうのは見ていただいてた方わかるんじゃないかなって言う感じのかっこいい写真を使わせていただきました。Myojoさんが来てくれていますありがとうございます!
結構まだ練習中というか、Instagramって言うものはいろんな機能があるからね、写真を投稿するのはもう何でもないんですけど、その他の機能っていうのはまだ勉強しながら。どんなインスタでどんな写真が見たいかって言うのを(ラジオに)送っていただいてもいいですけど、そんな参考にするつもりもないかもしれないです。僕があげたいものをって言う感じなので。
だからそんな自分の写真ばっかりにするつもりもないしって言うスタンスなので、キメキメじゃないというか、何のテーマもなくつらつらと写真を流していくと言う予想でしています。
なんで始めたかって言うことですよね。もはややってないタレントの方が少ないじゃないですか?今までやってないって言う状況が普通やった中で、やらないと自分が損しそうやなって。自分のインスタ持ってると作品とか自分の音楽とか広げる可能性は広がるから。
ほとんどの人がやり始めちゃってるから、俺がやってないと逆に。今後何かプラスはあってもマイナスは無いかなって思って、始めたっていうのが経緯ですね。
簡単に言うと「みんなやってるから」ってことですね、要は。ざっくり言うと。
その裏にはいろいろ考えてるんですけど、そんな感じ。やるつもりは全くなかったですけど。大変じゃないですか、インスタって。やり方もわからんしさ。写真、撮らんから。
自分のペースで上げてくんで、ぜひぜひフォローしてもらえるとやる気が出ますよね。25歳のながれんもよろしくっちゅーことで、よろしくお願いします!
永瀬廉からメールをくれたリスナーの皆さんに「あんまマヨをかけんなよ」の言葉をプレゼントするコーナーです。
あぁ誕生日迎えて一発目これなんや? 25になって「マヨをかけんなよ」って言うんや。
まぁまぁ、最近は「マヨをかけんなよ」じゃなくても、それ以外の言葉を、っていう感じになっちゃってるけど。
愛知県おまっちゃん「私は会社の社食を食べているのですが、おかずの味付けが好みでないとすぐに追いマヨしてしまいます。マヨをかけると完食できるので”残すよりは…”とたっぷりと追いマヨして、マヨ味にして食べてます。このままではご飯を作ってくださっている方に申し訳ないので、こんな私にあんまマヨかけんなよをください。」
社食にじゃなくてえーやん別に。ひとつ、俺の仕事を増やさんでもええやん。大変やねんでこの言葉言うの。
社食っていうのはうちの事務所にもあって、食堂。そこ何回か利用してるけど、あとテレビ局、NHKとかで食堂行くし。
バカ舌か何かわからんけど全部うまいと思う、俺。ちょっと味が合わへんなと思ったことないなぁ。追いマヨって、マヨがあるってことか。それも珍しい気がするけどね。マイマヨ?マイマヨネーズなの?あんま見ないよね?社食にマヨ、ご自由にどうぞってマヨネーズ置いてあるの。
社食にあんまマヨをかけんなよ…!
社食って言いづらかった、今。危な。
神奈川県るいたんたんさん
「永瀬くんと同じく料理初心者の25歳です。先日、注意が行き届かずガスコンロで髪の毛を燃やしました。火事になりかけたので母から厳重注意を受け、ガス栓から抜かれました。努力はするもののまだ芽が出ない私に、あんま無理すんなよの激励をもらいたいです」
戻ったね。”あんま無理すんなよ。”
これはね、無理して欲しくないっていうか、ガスコンロ火をつけっぱで鍋移動させたんでしょうね。貞子位髪が長いってことよね?
これはほんとに厳重注意ですよ。大変なことになるからね!
だから俺料理しないのよ、こういうことがあるから。何が起こるかわからんやん。
あんま無理すんなよ…!
料理なんかせんでええですよ。料理はせんでええからな。
東京都みかんさん
「廉くんもお正月に駅伝を見たりしますか?私は駅伝も楽しみなのですが、走者へのアンケートの好きなタレントを見るのも楽しみにしています。2024年4区の選手が永瀬廉を上げている人がいました。同性にも廉くんの魅力が伝わっていると思うと嬉しいです。廉くんには4区のアンケートを見て、俺が居るやんと言って欲しいです」
は!?4区の選手、俺の名前出してくれてる?ありがとうございます。
俺、駅伝って見たことないのよ。そんなのある?アンケート?ほんとだ!永瀬廉がいる。えー!なになにさんて呼んでいいのかな?
城西大学山中秀真(しゅうま)さん、永瀬廉くんあげてくれてる。ありがとうございます。
いろんな方が…YOASOBIさん、sumikaさん、新木優子さん…俺が居るやん!
…って言うことよね?笑。俺が居るやんね。おもろいこと考えるね。だいぶおもろいなこの人。なんていうか、新しい境地に入った気がする。いいね面白かった。
♪ King & Prince「おもかげ」
はるちゃん「KinKi Kidsとのシンデレラガールのコラボを見て興奮冷めやらぬままメールを送っています。落ち着いていてすごく大人っぽいシンデレラガールのアレンジとっても素敵で聞き惚れました。4人の歌声に聴き惚れたのはもちろん、今後20年後にもこの曲を歌い続けられるなと確信できるような力強さを感じました。
光一くんは廉くんと共演した時の話を覚えていて、このような素敵な企画をしてくださったことに感謝しかありません。SNSではキンキのファンの皆さんが”キンプリちゃんありがとう”と言ってくれています。キンキファンとキンプリファンのありがとう合戦も一生決着がつきそうにありません。
いつかまたコラボが見れる日を楽しみにしています」
シンデレラクリスマスの話をしてたけど、デレラの話をしてなかったね。キーを2つ下げて、生バンドって言うんですか?だいぶちょっと違ったね。全然僕らが歌ってるのとは。いつもとは違う声が入ってくるってだけで、全然歌っている時の気持ちも違いますし、なんていうんでしょう。新鮮さもあってめちゃめちゃ楽しかったです。耳中に入ってくる声が気持ちいいです。KinKi Kidsのお2人の歌声は。またやれたらいいなと思います。
♪クリープハイプ「5%」
このコーナーは、友達に話しかけるように僕、永瀬廉に共感して欲しい事、聞いてみたいことを送ってもらうコーナーです。
「美容院でカラーの後にしてもらうシャンプーで、襟足を流すの足りなくない?流し足りないところありますかって聞かれるけど、足りないですって言えないよね。」
これはちょっと男子と女子と違うんじゃない?俺はいつも十二分に流してもらってるから。女性は髪の毛長い分、襟足って言う部分にかかってくるところも多いと思うから。
「耳拭いてもらっていいですか?」とか、全然言えるな、俺。なんか図々しい奴みたいな、図々しいね。「トリートメントせっかくなんでもっとつけてもらっていいすか?」とか。どんどんどんどん(笑)
ということで、永瀬廉でした。それではまたバイバイ!
れんれんのInstagramはこちら!
初投稿の写真、なんかどっかで見たことあると思ったら、Myojoさんの写真だったのか~!めちゃくちゃかっこいいよね♡
親友の正門くんがラジオで、最近のちょっとした幸せを聞かれて、「今日は永瀬廉の誕生日で廉インスタ開設したんですよ。フォローするのが廉への誕生日プレゼント。」と言って、フォローしたことをお話してくれていました(^^)
]]>いよいよ今度の日曜日ですね、4日後、1月21日から僕、永瀬廉が出演するドラマ「厨房のありす」がスタートとなります!
2024年はこのドラマから始まる1年と言う感じですけど、現場の雰囲気はバッチリですね。仲睦まじく、和気あいあいとやってますね。
結構世代がバラバラなので、(門脇)麦さんも(大森)南朋さんも前田敦子さんも、わりと麦さんと前田敦子さんは近いかな。世代で言うと。
そうだから、お姉さん2人と、年下感全開でやらせていただいてますね。
でも、同世代がおらんくても意外と楽しく、また違った楽しさがめちゃめちゃあるので、毎回おいしいご飯がいっぱい出てくるので、それがたまらないですね。めちゃめちゃいい!
4日後なので、ぜひ見た方、感想メール等お待ちしております。
永瀬廉、King & Princeの周りで起きた事件を見出し風に紹介し話していくトーク企画です。
前回、大阪に行った時に友達や先生と飲んだ…あーそうね!先生と飲んだ話したね。結構濃い時間やったなぁ。
なんていうんやろう、社会人の辛さをシェイクに乗せて歌うって言うね。新たな友達の特技を発見したりとか。そういう時間でしたね。
ちなみにその前、福山さんが家に来た話をしたんですけど、それを聞いたリスナーの方が福山さんにどんなスリッパを出したのか?と言うメールが大量に届きました。
いやぁーこれねちょっとあんまね、なんていうんだろう、福山さんと一緒にご飯食べてる時は大丈夫やったんですけど、家に着く前あたりから急に酔いが回ってきてしまって、おうちでルームツアーした事はちゃんと覚えてるんです。その時の会話とか。
福山さんが「ここ買っちゃおうかな!?」みたいなことを言ってたのも覚えてるし。
ただ、スリッパがマジで記憶がないのよ、どうしたのか。
だから普段の俺のそのままでいっちゃうと、酔っ払って状況の判断能力落ちてる時なら、使い捨てスリッパ出してしまってますね。確実に出してます。
そこはちょっと、いやぁ〜…て感じですね。
俺もなんなら不安です。正解がわからない。
ここは次回会ったときに、ご本人に確認させていただくって言う感じかな。怖すぎてできるかわからんけど。
実際ね、どうだったんでしょうね。僕もドキドキです。ほんまに記憶ないからそこは。怖くなってきたなぁ…。まぁいいや。多分大丈夫だと思う、さすがに。
最初の見出しはこちら!
大吾と…!
まぁこれ、どこにも言ってなかったと思うんやけど、頭文字Dじゃないですか?
大吾と俺、2人で、ディズニー行ってきました。
Dつながりで。ディズニー、シーの方かな。最近新しくできた何やったっけ?ふわりーみたいのなかった?ソアリンか!それができた方!
俺、ディズニーコラボさせてもらったから、それで深夜入ったりとかあったんですけど、プライベートで行くのは4 ~5年ぶりで、なんだかんだ着いたのが夕方とか昼過ぎあたりやったから、結構人が並んでて、ソアリンとか大吾乗ってみたいって言ったから並んでみようかなと思ったら150分待ちとか。待ってられへんやん、さすがに。
で、しばらくディズニーシー徘徊して、ちょっとお菓子とか買って散歩しながら見てたら、45分待ちのものがあって。それが待ち時間が少なかったんですけど。結局45分のタートルトークしか乗ってなくて、俺。
タートルトーク(待ち時間)短いから、これ乗ろうって言ったの。待ち時間ずっと話してて。
タートルトークどんな感じやろ?って楽しみにしてたの。10分15分やないし、45分ってまぁまぁの待ち時間やからと思ったら、乗るもんじゃないのね、あれ。座って話聞くもんなんよね。
「お前ら最高だぜ~!」って言われて両手バンザイして「うぉ~!」って。
タートルトークって、トークって入ってるけど!トークだけやと思わんかった。
こっちは8人乗りかなんかで海の中進んでいくんかなぁって思ったらさぁ、「最高だぜ~!」「うぉー!」だけやったからさ、俺ちょっと勉強不足やったなって思ったね。
楽しくない事はないよ、もちろん。あの亀、しゃべりうまいな?すごいわ!
質問を募集して、その質問に答えるみたいな。1つあったのが、「彼氏と遠距離中で辛いんです。どうしたらいいんですか?」みたいな。
そしたらなんていったかな?亀ちゃん確かね、ざっくり言うと、「まぁ確かに距離は遠いかもしれないけど、海を見てみろ。梅はめちゃめちゃいろんな場所にあるけど、全部1つに繋がってるんだ。だから、あなたたち2人の心の距離は1つだよ」みたいなことを言ってたの。
「うぉー!」って万歳してもーたもんね。まじ喋りうまい!
声出しみたいのあったのよね。「クラッシュ~!」って呼ぶのかな?呼んで、「ちょっと前から5列目の兄ちゃん、元気なかったからもう一回、一人でやってみてよ」みたいな。そんな当てられたら恥ずかしいやん。だから俺、大吾と一緒に「クラッシュ~」って当てられない位の絶妙な声量で言って。事なきを得たけどさ。
俺はそういう感じだったの。隣の大吾見たら、「クラッシュー!」ってだいぶ大きい声で言ってて。大吾の声も特徴的やん?結構。
俺らが座ってた隣、俺ら2人で座ってて隣の女の子、始まる前に携帯いじって、目に入ったらしくて、その携帯画面が。ぱってみたら、King & Princeの公式Instagramを見てて。
「やばいやばい!これちょっとばれたら迷惑かけてるかもしらんからまずい!」って言って「わかった!」って言ってたのに、始まって名前呼ぶ時、人一倍でかい声で「クラッシュ~!」って叫んでんのよ。(かわいいw)
あの作戦、何やったん!?と思って。「うぉー!」も、あいつ、ダンスやってるから動きが大きい。表出る人やからどうしても声も動きも大きくなっちゃう。
でもばれてないけど、多分。俺は端っこで、大吾は俺の右隣で、その右隣の子が俺らのインスタ観てたみたいやから。ばれてないと思うけど。
ただちょっと思ってたのと違ったね。タートルトークってやつは。
あれどうやって見てんのかとか、全然わからん。どうやって見て、見て、当てたりしてんのか。
すごかったね…。ちっちゃい子が好きなんかな?ああいうのはね。ちっちゃい子向きなのかね?でもまぁまぁまぁ、その後は乗り物がちょっと並びすぎてるからやめようって言って、散歩して終わったね。
ジャンボリーミッキー踊ってた。みんな。ずんずんってね、懐かしい気持ちになったね。俺らも踊ったなぁって。
それくらいかな。結局雨晴れんかった。まぁ楽しく、散歩できました。こんな感じです。
♪ King & Prince 「BUBBLES & TROUBLES」
今日は亀がすごいっていう話をしてたけど、全編それ。まぁまぁそういう日もありですかね。
このコーナーは、友達に話しかけるように僕、永瀬廉に共感して欲しい事、聞いてみたいことを送ってもらうコーナーです。
新潟県ゆあ「なぁ廉、チンした後のご飯熱すぎじゃね?今すぐ食べたいのに、食べられない時いつもどうしてる?」
超わかる!だから俺は最近は、ご飯を食べる時は、納豆ご飯が多いから、まずチンして熱熱やから全部ほぐして、表面じゃなくて裏の熱い方を表にして、キンキンに冷えた納豆で冷ましてます。納豆で混ぜるというか、冷蔵庫入れてるからね。それで冷ましてって感じにしてますね。
それでもまだ熱くて食べれないっす。
夏とか扇風機があればね、扇風機に向かってパってやればすぐ冷たくなるんですけど。(←そうか?)
いやだからマジでさ、大体2分やん? 1分40秒にしてんのいつも。けど熱いから、1分10秒20秒位でいいかもしれん。リアルに。それぐらいちょっと熱いよね。1分半で行けるねんな。
]]>1話の主人公(福士蒼汰)たちの高校時代の回想シーン、みんなでスピッツのチェリーを歌いながら廊下を歩いていたシーンは、とても青春感ありましたね!
その時、窓の外に富士山が映っていました!
これは、また静岡ロケかな?

「15年後にここで会おう!」と約束をしていたシーンでは、バックに校舎が映っていましたね。
とってもオシャレで特徴的な校舎だったので、すぐにわかりました!

こちらは、静岡県三島市にある三島北高校です!

昔は女子高で、襟に星マークのついたセーラー服の制服がかわいくて、わりと頭もよくて、清楚なお嬢様学校というブランドで人気でした。
途中から共学になり、さらに偏差値を上げ、今では偏差値62くらいの進学校となっています。
とくに校舎の外観がきれいでオシャレなので、このほかにもドラマの撮影に使われています。
三島ロケは高校時代の回想シーンですので、他にもいろいろな場所がロケ地として使われているようです。
メインロケ地は我孫子市になります!
近藤奈美(深川麻衣)が働いている市役所は、千葉県の我孫子市役所でした!
市役所1階の市民課が撮影に使われたそうですよ。
他にも市営住宅や床屋さん、ファミレスなど我孫子市内がたくさん登場するらしいので、お楽しみに!
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