いわゆるビネガーシンドローム。映画フィルムで発生したことが最初とか。
化学物質には経年変化がつきもの。
なんらかのバクテリア?が原因と言われているとかいないとか。
とにかく、黒変した部分を取り去って、偏光板を切って置けばとりあえず使えるようになります。
ただし、偏光板は液晶ガラスの表面だけでなく、裏にもあるので、黒変が必ず復活するわけではありません。
表面の偏光板を交換後に発生した黒シミ
特徴
・本体を分解せず、表面液晶のみを削り取ります。
・剥離剤など特殊な化学薬品を使用しない。
・周囲に剥離粉が飛散しない。
手順
![]()
化粧枠を取り外す。 両面テープで接着しているだけなので、隅からゆっくり剥がす。
表面の偏光板(樹脂)と、液晶ガラスとの間に彫刻刀を入れて削りながら剥がしてゆく。
彫刻刀は平型使用。このときに、偏光板をめくり剥がさないことに注意。
偏光板は、もともと粘着層によってガラス面に貼り付いている。
黒変した際には、粘着層が固化しているので、表面を剥がすとこの固化した粘着層がガラス面に残る。
これの除去が厄介なので剥離剤などで溶かしとる。
固着残渣(ざんさ)を溶剤で溶かさずに彫刻刀で剥がそうとすると、ガラスのような粉(固化粘着物質)が舞うように周囲に飛散する。これがたいへん。
今回の方法は、この固着層を飛散させず、剥がそうとする偏光板に内側から再付着させるように剥がしてゆく。
つまり、徐々に徐々に彫刻刀を使って固着層と黒変偏光板を一体化させながら剥がしてゆく。
なぜこれが可能かと言えば、彫刻刀ではガラス層に傷が着かないから。
彫刻刀は、固着層より固く、ガラス層より柔らかい。
周囲を汚さずに偏光板と固着層が剥がれてゆく。
彫刻刀は固着層が取れるまで同じところを何度も往復させる。
偏光板+固着層を剥がし終えて裏返したところ。
固着層は、一旦粉のようになるが、残った粘着層に捉えられている。
ガラス面に残った粘着層を彫刻刀で取り去る。
![]()
仕上げは、アクリル接着剤とか、無水アルコールできれいになります。
ウイスキーでも良いかも。 無水アルコールは発火注意。
あとは偏光板を適宜の回転角度で見やすい位置にしたら、枠に合わせて切断。
![]()
回転角度を調整すると、緑から黄色の中間辺りが見やすいと思います。
この写真は、緑すぎ。 偏光板の歩留まり良く切ろうとして失敗。
(偏光板の両面には保護フィルムが貼ってありますので、このみで適宜除去。 フィルムには艶消しの効果がある。)
]]>単三電池を替えようと抜いて、新品を入れると、C:ドライブが消えている。
要するに、電池交換の際にC:ドライブが保持されず毎回初期状態になってしまう。
(バックアップバッテリーは正常であり 3V OKを表示している。)
![]()
電池交換で初期状態になる。(倍速水晶機のため、表示が乱れている。)
拡張メモリが異常に電流を消費する。
異常電流がバックアップバッテリの電圧を下げてしまい、メモリ内容が消える。
(c:ドライブは拡張メモリを使っている。)
基板単体で電流を測定。 しばらくすると OFFモードになるが、12.9mA 流れている。
これは異常。 10個程度あるパスコンの一つが低抵抗(コンデンサのショート)である可能性が高い。いわゆる電池食い。
短絡場所を切り分けるため、拡張メモリを外して再度測定。
今度は0.2mAで正常。
よって拡張メモリが不良(高電流消費)
拡張メモリの異常電流消費により、バックアップ電池ではメモリ(RAM)の電圧を保持できず、メモリ内容が消えてしまうと判断できる。
拡張メモリ(4MB)上のパスコン4個を浮かし、抵抗測定。
すると、1個が195Ωであり、短絡状態(低抵抗)にあった。
もう一つのパスコンは 17KΩ。これも不良。
拡張メモリ内の不良パスコンを交換して復帰。
(バイパスコンデンサが低抵抗状態であった。)
パスコンは0.1μF であったので、同等品と交換。2個交換。
最終測定にて、0.3mA となり正常復帰した。
]]>直った方法
拡張メモリの着脱で回復しました。
(1)裏蓋(底蓋)を外し、基板の裏にアクセス。
(2)拡張メモリを外す。
拡張メモリを戻す。
ピンが小さいので、注意
横からメモリ装着の状況を確認
以上で復帰しました。
なんで? 本当に直るの?
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
ですが、200LXも小さいながら一つのPC(Personal Computer)だと思えば理解できます。
PCにあっては、いわゆる静電気、滞在電荷、など、とにかく電子レベルの挙動において単純な規則は無く、分解で直る(Recover or reset、不可解な復帰)ことは普通にあります。
デジタルといえど、理論的にはいざしらず、現実的には1か0かの単純な世界ではなく、そこには閾値(threshold)が存在します。
雑音(noise)の多寡で1 or 0を判断する世界だと思います。
微弱な宇宙線(宇宙由来の粒子状電子エネルギー)ですら影響する世界であるとも。
ちょっと大げさな表現ですが、アナログとデジタルとの接点(相互領域)は面白いと感じます。
規則的な液晶の表示乱れ。
筐体は100LXですが、後期型なので液晶表示部は200LXと同じものです。
液晶部から、基板への信号線の接触が悪くなると、このような表示になることがあります。 不良表示は不規則に変化することも特徴です。
良くある不良原因は、液晶裏のコネクタの接触不良です。
ところが、この個体ではコネクタをハンダ付けしています。
接続不良も見られません。
そうなると、液晶から基板までのリボンケーブル(フレキ)の断線が疑われます。
抵抗はほとんど無く、正常なのですが、予備的にバイパスしました。
フレキの断線部位はほぼ決まっていますし。
液晶表示部を基板に仮接続して、表示を確認。
正常に表示したのですが、液晶を触ると、ブルー(ブラック)スクリーン状態。
当初の不具合は、フレキ断線ではなかったようです。
液晶裏を観察。表示全体に関する不具合は、基板のパターン切れが考えられます。 しかし腐食などもなく、基板そのものは問題なさそう。
以前、中央のICの取り付け半田不良で表示乱れがあったことを思い出しました。
ですが、ICの足を拡大観察しても半田は綺麗です。
他に手がないので、ICを外してみました。(半田吸い取り線で吸い取り、ICをマイナスドライバで浮かせると外れる。)
ICはきれいに外れたのですが、基板と接する部分が変色している。
ん? これは酸化ではないか。
ICの足と、基板側の古い半田を綺麗に除去(足の変色部は削り取る)。 その後フラックスを十分に塗って再半田取り付け。
これで安定した表示になりました。(不具合解消)
実は、ICの半田酸化と断定するには、上記作業以外、何度か試行錯誤しています。 直ったと思い、最終組み立て後に不具合が生ずる等。
この例は要するに、ICの半田付けは綺麗に見えても、接触が不良になっていることがある。 変色部には磨き(酸化膜除去)が必要。という例でした。
]]>スマホなら、USB電源で充電します。 パソコンからもUSBで充電できます。
200LXをUSB電源で使えないか。
ということで、使えました。
USB電源アダプタ 5Vを12Vに変換するDC-DCコンバータ。
秋葉原のヨドバシで売られていたので、試しに購入。
12V USBブースター(5V電圧を12Vに昇圧)
各種機器で意外に12Vを使う需要があるようです。
ただし出力の極性(+-)が違うので、基板側で変更。
ハンダゴテを使って、電線を入れ替え。
左が純正ACアダプタ 出力12V 0.75A 右がUSB 12Vブースター 0.75A
電圧と容量、それにプラグ形状は一緒です。
純正アダプター 上の記載
極性だけが違います。市販品はセンタープラス(中心が+正極)
200LXの純正ACアダプタは、センターマイナス(中心が負極)
ということで、電線を基板上で繋ぎ変えました。
極めて簡単な作業ですが、電線を途中で切って芯線を入れ替えるほうが失敗ないかもしれません。(筐体を開く際に嵌合ピンが折れてしまいました。)
変な写真ですが、上のUSBアダプタをPCのUSBポートに差し込み、200LXの外部電源に差し込んだところです。
200LXは、電池を抜いても起動しています。
電池を戻し、「BATTERY CHARGING STARTED」のメッセージが表示されているところ。
1年以上ニッカド電池(ニッケル水素電池)で充電運用しています。 電池の入れ替え不要で問題なく使えています。
USBアダプタは、わずかに暖かくなる程度です。200LXも基板が少し暖かくなります。
単なる外部電源作動では不要ですが、充電させたい場合は、
設定でNickel Cadmium (rechargeable)とする必要があります。
Enable rechargingにチェックを入れる必要あり。
また、基板が暖かくなると、液晶のコントラストが変化します。
ヒンジ部のスプリング。
内圧で壊れ、10年前に修理したものです。
その後またヒンジが割れたのですが、別の部分でした。
前回の修理で何本も埋め込んだピアノ線(0.3mm径)は抜け出してはいますが、一応ヒンジ部を保持していたようです。
もうこの部分は修理しても無駄です。
別の部分が割れます。 樹脂全体に柔軟性がなくなり、もろくなっています。
スプリングが収まっていた部分の修理跡と、割れ状況
液晶表示部を支えるヒンジの割れ状況
表示部を開こうとした瞬間に、「ぽろっ」と割れます。
このような状況では、全体が硬化していて、ちょっと曲げると割れてしまいます。
]]>他に代替できない人が多いので、高くは無いと思うが、入札は無い。
以前ほど困窮してはいないのかな?
と思ったが、
1台は偏光板交換機。
1台は液晶横抜け。
やはり液晶がネックになっているようです。
ヤフオク” HP200lx ”での検索結果より。

ヤフオクでは、いまでも200LX関連商品が取引されています。
「 ヤフオク 」は米国オース インコーポレイテッドの登録商標です。
]]>液晶黒変(ビネガーシンドロームによる)化したhp機
去年(2020年)は、200LXの黒変化が特に多かったような気がします。
ずっと無事だった100LXも。 あーっ 95LXも。
いつかは来るとは思っていましたが、ついに。
暑かったせいでしょうか。
いつも(例年)と同じように保管していたのですが。
・黒変化していたのは、まとめて引き出しに入れていたものだけ。
・毎日使っているものや、開放棚に置いていたものは問題なし。
・オリジナルの箱に入れていたものは問題なし。
新品に限らず、古いものもプラスティックケースに入れていたものは無事。
この事実から、考察。
黒変させないためには、引き出しなど密閉空間に収納せず、棚に置くなど開放させた環境に置いたほうが良い。
嫌気性のウイルスやバクテリアがビネガー化に関係しているかもしれない。
近くの個体に感染しているような状況。
新品時に収納されていたプラスティックパッケージは、黒変化に対しなんらかの保護作用がありそう。
未使用品の保管は、オリジナルパッケージに個別収納しよう。
パッケージがなければ、開放したところに置こう。
単に個別に袋に入れて乾燥剤を入れる。という普通の保存方法で良いのかもしれない。
いずれにせよ複数台まとめて収納することはやめよう。
>hp200LX 液晶ビネガーシンドロームの予防法を考える。
という自分の記事を思い出しました。
あのころにせめて個別に保管しておけばと悔やみます。
しかし、ずっと問題(黒変し)なかったので、
不確実な情報で保管方法を変えるのは悩みどころでした。
ヒンジ部上面割れの状況
200LXのヒンジ部割れは、液晶を開閉して使う限り必ず発生します。
いかに綺麗に補修しても、スプリングを緩めても、再発します。
これは、液晶部を右側一点で保持させる設計上の弱点です。
樹脂の経年劣化と、応力疲労により、修理にも限界が来ます。
割れの例
割れの例
割れは、外部だけでなく内部にも生じます。
内部割れの例。
液晶部分離
そして、ついには液晶が分離してまいます。
これがいわゆる「首折れ」と呼ばれているわけです。
今回の修理法は、今までのように外観を残すものではなく、当てヒンジをしようとするものです。
ヒンジサポート(当てヒンジ)
割れた部分を修理せず、外部にヒンジを新たに設けます。
当てヒンジの保持力(70g前後)
当てヒンジにも保持力を持たせており、首折れした200LXをとりあえず使用可能にすることができます。
当てヒンジの部品
ヒンジサポート(当てヒンジ)は、3Dプリンターで作成。
結合部(回動部)には、ワッシャー、カシメ部品などで調整。
200LXへの取り付けには、両面テープを使用
保持力と、動きの確認
当てヒンジは、割れが生ずる右側だけでなく、左側にも取り付けることで、保持バランスがよくなると思います。
以上 開発中です。
当てヒンジ(製作中)
]]>
電池部の側部が割れていることがよくあります。 これはもともと細くて弱いからですが。筐体の曲げ応力が 集中する部分でもあります。 割れていても気づかないことが結構あります。反対側が割れてポロリと落ちて初めて気づくことがもあります。
補修例
まず電極を外しておきます。これは軽く挟まれているだけですので、少し開けば取れます。
補修例
内側に 彫刻刀で溝を掘ります。 ここに金属線を入れるための溝です。
溝に沿って彫刻刀で穴を開けます。 これは0.9ミリです。
金属線ですが扱いやすい虫ピンを使ってます。
溝に沿って金属線を置きます。
プラリペアで固めます。
固まらないうちに 微調整を行います。
表面にはマスキングテープを貼っておいた方が良いかもしれません。
一晩経ってプラリペアが硬化しました。プラリペアの液がかかったところは白く変色しています。
白くなった部分を直す前に電極を挿入します。 指で軽く押さえて広がった部分を元に戻しておきます。
これをそのまま挿入するとプラリペアで補修して盛り上がった部分に当たってしまいます。
そこで、あたる部分をプライヤーなどで曲げておきます。
端っこが曲がった感じで電極が挿入されました。
その後アクリサンデーを使って白くなった部分に垂らします。すると一瞬で白色は消えます。このまま 数時間乾かせば完了です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
完全に硬化した後に電池を挿入してみました。もしプラリペア®の盛られた部分に電池が当たるようであれば削ります。
]]>