細菌によって症状は異なりますが、一般的には咳や鼻汁、食欲不振、また不機嫌になるなどといったかぜのような症状が数日間続きます。
その後急に高熱が出て、呼吸が苦しくなります。さらに、急速に症状が悪化し、下痢や嘔吐を伴う場合もあります。抗生物質が効きにくい細菌が原因の場合には特に重症化します。
なかでもブドウ球菌は抗菌薬に強いためになかなか治らないということが多く、胸膜と肺のすき間や肺の組織の空洞部分に膿がたまってしまうことがあります。
こういった症状を膿胸や肺膿瘍といいます。
細菌が肺に達することが原因で起こる炎症です。
炎症が起こると、白血球が細菌を取り込むことで肺を守ったり、気管や気管支に存在する細かい毛がのどの方へ細菌を送り返すという、通常ある防御機能が破られてしまいます。その結果、細菌が肺に侵入してしまうのです。
また、ウイルス性肺炎が長引いたときにも、高い確率で細菌性肺炎を起こすことがあります。
抗生物質の点滴や補液、また呼吸が苦しい場合は酸素吸入を行います。
]]>特に病気を発症していない新生児が発症する黄疸のことを生理的黄疸と呼びます。
通常の場合、新生児期の黄疸は生後24時間を過ぎた辺りから発症し、生後4〜5日頃に最高となったのちに、2週間程度で消失します。
黄疸以外に症状が現れていないようであれば特に治療する必要はありません。
また、母乳を飲んでいる新生児の場合は、病気ではないがビリルビン値が生理的範囲を超えていたり、あるいは2週間以上経過しても黄疸が消えない場合があります。
原因としては、母乳に含まれている、プレグナンジオールおよびプレグナントリオールというホルモンが、肝臓の酵素の働きを阻害するためと言われていますが、黄疸が出ているからという理由で母乳を止める必要はありません。
また、Rhマイナスの母親から生まれたRhプラスの新生児の場合、新生児の赤血球の破壊が通常よりも早くなり、黄疸が強くなり、血液内の関節ビリルビン値が高くなる傾向が現れます。
ビリルビンは脳の神経細胞に障害を与えやすいため、必要であれば交換輸血を行う処置が行われます。
赤血球が寿命を迎えると壊れて新しいものが作られ、壊れた赤血球の色素(ヘモグロビン)がビリルビンへと変化します。このビリルビンの一部が肝臓の酵素の働きで、水溶性の直接ビリルビンへと変化し、残りが脂肪に溶けやすい性質を持つ間接ビリルビンとして残ります。
新生児は肝臓でビリルビンを処理する酵素をあまり持たない上に、赤血球の色素が多いために、結果的に間接ビリルビンが血液中に増加することになります。
ビリルビンの量が一定以上になりますと、眼球の白目部分(眼球結膜)や皮膚などが黄色くなり、いわゆる黄疸という症状として現れるのです。
水痘にかかると身体がだるくなって37度程度の熱が出て食欲が低下してきます。
赤くて小さな発疹が身体の色々な場所に表れてきて、だんだん水泡になって痒みも出てきます。
中には膿をもっている膿胞が出来てくる場合もあり、痒さに耐え切れず掻いてしまうとばい菌が入ったり痕が残ってしまう原因になります。
水泡は長くても10日間ほどでかさぶたになって剥がれ落ちてきて治っていきます。
水痘は水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって発症します。空気中にあるウイルスを吸い込んで感染したり、また感染している人の咳やくしゃみによって飛び散ったウイルスによって感染してしまうのです。
水泡だなと思ったらすぐに病院で治療が必要です。
アシクロビル塩酸バラシロクビルという薬でウイルスを退治します。
また痒みを抑えるための軟膏などの塗り薬でできてしまった水泡を治療していきます。
予防するためにはワクチンの接種が必要です。
かかってしまったら掻かないように爪を短くきったり、処方された薬をしっかりと使う事が大切です。
]]>出生後24時間以内に閉じるはずの動脈管が、その後も開いたままになっているために起こる病気です。
胎児期の血液循環の一部として働いていた動脈管ですが、これが生後も開いたままですと心臓から動脈管を通って大動脈へと流れる血液の一部が肺動脈へと流れてしまいます。そのため、肺を流れる血液の量が増え過ぎてしまうのです。
動脈管開存部が細くて肺に流れ出す血液が少ない場合には症状は出ませんが、血液の量が多い場合は授乳量が少ない、体重の増え方が悪い、多呼吸、機嫌が悪いなどの症状が見られます。
病気がわかったら、出来るだけ早く専門の病院で動脈管を閉じる手術をしましょう。
]]>心臓と肺の間の血管の一部分が細くなっている病気です。
右心室から肺動脈への血液を運ぶことが困難になった結果、右心室に圧がかかり右心室の肥大がおきます。症状が重くなると右心房までも肥大することがあります。
症状がほとんど分からないほど軽症の場合もありますが、多くは乳幼児期以降になって運動時の呼吸困難や極端に疲れやすいなどの症状が出ます。
特に重症の場合は、新生児期に多呼吸や呼吸困難などの症状がおきることがあります。
バルーン肺動脈弁形成術という、細くなっている血管に管(カテーテル)で風船を入れて膨らませる治療を行う必要があります。
]]>この病気はチアノーゼ性の心疾患で、心室中隔欠損症(右心室と左心室の間に孔がある状態)・肺動脈狭窄症(右室から肺動脈の狭小化)・大動脈騎乗(大動脈が左右両心室にまたがっている状態)・右心室肥大(右心室の心筋が厚くなっている状態)といった4つの形態異常がみられるのが特徴です。
肺動脈に流れるはずの静脈血が右心室から左心室に流れ込んでしまい、酸素の少ない血液が全身をめぐることになります。そのためチアノーゼの症状が現れ、皮膚や唇が青紫色になります。チアノーゼの症状が出る時期や程度は様々ですが、乳児期から呼吸困難やチアノーゼの症状が強く表れて意識を消失する場合などもあります。
多くの場合は手術を受けますが、時期は症状の程度によって変わってきます。発作を何度も繰り返す場合には、血管をつなぐ手術をなるべく早く行います。
心室中隔欠損を閉じるなどの他の根治手術は乳児期を過ぎてから行います。
最初は軽いかゆみを感じますが、1~2日経つと痛みを伴い、大きく腫れて赤くなります。症状が軽い場合は放置しても自然に治りますが、赤みが増して膿んでくるとますます痛みがひどくなります。自然に破れて膿が出て治ることもありますが、化膿がひどいと、子どもが我慢できない場合もありますので早めに治療しましょう。
麦粒腫を繰り返して固くなったものを霰粒腫(さんりゅうしゅ)といいます。腱板腺(けんばんせん)が慢性的に腫れて固く板状になったものです。日頃の痛みはありませんが、急に炎症を起こすことがあります。何度も繰り返すうちに肉芽組織になってしまった場合は、切開して肉芽を取り出す必要があります。
麦粒腫には外麦粒腫と内麦粒腫があります。外麦粒腫は、まつ毛の根本にある脂肪を出す皮脂腺や汗腺が細菌感染を受けて化膿して腫れたものをいいます。内麦粒腫は、瞼の内側にある腱板腺が細菌感染で化膿し腫れたものです。
抗菌薬(抗生物質)が入った点眼薬を使用し経過をみます。化膿が広がる傾向がある場合は内服するタイプの抗菌薬が必要になります。それでも十分な効果が得られない時は、メスや注射針で麦粒腫を突いて膿を出します。
内麦粒腫は結膜にできるので、外麦粒腫よりも異物感を強く感じ、鬱陶しい症状あらわれます。また、皮膚が化膿する外麦粒腫と違って、結膜の充血やむくみが広がりやすい傾向があるので、早期から抗菌薬の点眼や服用を始めます。それでも治らない場合は切開して膿を出します。
瞼(まぶた)の淵が内側に曲がり、まつ毛が眼球に向かって生えている状態を睫毛内反(しょうもうないはん)といいます。特に乳幼児は鼻柱が低いために、下瞼の鼻側に多くこのような状態がみられますが、1歳を過ぎると内反は無くなり、まつ毛が眼球に触れることはなくなります。しかし、それまでの間にまつ毛で結膜が刺激されて結膜炎を起こすことがあります。
涙が多い場合は、鼻涙管閉塞によって起こる結膜炎との区別が必要です。涙ヤニが多い、屋外で眼を閉じる、眼をよくこするといった症状があれば、睫毛内反が疑われます。眩しさや異物感からこのような症状があらわれます。
睫毛乱生の場合は、何本かのまつ毛の生え方が揃わず内側に向かって生えます。不揃いのまつ毛により角膜や眼球結膜が刺激されて涙や眼ヤニが増え、時に結膜炎を引き起こします。
結膜炎に対しては、抗菌薬(抗生物質)の入った点眼薬を使用します。2歳を過ぎても内反が多く残る場合は、手術が必要になります。術後に瞼に沿って残る溝は、成長するにつれて消えるので心配要りません。
睫毛乱生の場合は、通常は乱生している数が少ないので、結膜保護・保湿・充血除去を目的とした一般点眼薬を使用し経過を見ます。結膜炎の治療とは異なり、抗菌薬は使用しません。また、成人の逆さまつ毛と違い、角膜障害はほとんどないので睫毛抜去手術は必要ありません。
夏〜秋の初め頃に流行しやすい、夏風邪の一種です。
咳や鼻水は出ないものの、38〜40度の高熱が2〜4日間続きます。
のどの痛みが強く、口の奥の粘膜に小さな水泡ができて痛むため、食事を取りたがらない子も出てきます。熱が下がっても、のどの痛みは2〜3日間続きます。
高熱が続くため、熱性けいれんを起こす可能性もあります。
また、嘔吐、頭痛、ぐったりしているなどの症状が見られる場合は、まれに髄膜炎や心筋炎などの合併症を起こすこともありますので、すぐに小児科にかかりましょう。
手足口病と同様のエンテロウイルスなどへの感染です。
ウイルスの型の種類が多数あるため、繰り返しかかることもあります。
特効薬はなく、自然治癒を待つしかありません。
発熱や口の奥の痛みには解熱鎮痛剤を用い、水分さえ取れない場合には点滴による水分補給をおこないます。
高熱が続くため、水分を多くとって脱水症状を防ぎましょう。
口の奥が痛むため食事は刺激物が少ない薄味のものや、柔らかくのど越しが良いものを選びましょう。
冬に乾燥した時期、3ヶ月~5歳くらいまでの乳幼児がかかりやすい病気です。
初めは鼻水・咳・喉の痛みなどのかぜのような症状がしばらく続いた後、ヒューヒューと早い呼吸が見られるようになります。
その後、声がかすれたり、「ケーン」という感じの犬の遠吠えのような特徴的な咳が出たりします。
症状が重くなると呼吸困難になったりチアノーゼを起こしたりすることもあるため、早期発見し、治療する必要があります。
B型インフルエンザ菌やウイルスの感染により喉に炎症が起こっています。
炎症のために喉が腫れ、気道が狭くなり息が十分に吸えなくなっている状態です。
症状が軽い場合は、ネプライザー(吸入器)で鼻や湿度の高い冷気や炎症を抑える薬を鼻や口から吸入します。
重症の場合には入院し、気管に管を通して酸素を送ったり気管を切開したりする必要があります。