メリダは1972年に台湾で創業した自転車メーカーで、自社の名前を出さずに委託を受けたメーカーの製品を製造する「OEM」で技術を磨き、ノウハウを蓄積してきました。
現在も関連会社である「スペシャライズド」などのOEMも行っていますが、自社ブランドが世界のトップクラスと認められるまでに成長しており、特にロードバイクは正に今が旬とも言えます。
OEMで培った技術もあってフレームの製造技術に優れており、世界でもまれなマグネシウムフレームの製造も手掛けていたことがあります。
そのためもあり、特にアルミニウムの加工に関しては他の追随を許さないところがあり、アルミフレームが主であるクロスバイクもおすすめです。
また自転車の企画、設計は機械産業が盛んなドイツで行い、製造は台湾の自社工場で行うという体制を取っています。
特に自社工場では「トヨタ生産方式」とも呼ばれる、「必要なものを必要なときに必要な数だけ作る」をモットーに、徹底的にパーツの在庫を減らし効率よく低コストで生産をしているため、コスパの高い製品が次々と市場に並びます。
クロスバイクはMTBを街乗り仕様にするというコンセプトから開発されたと言われており、MTBとロードバイクの中間のような存在のスポーツサイクルです。
そのため両方のノウハウがあり、優れた加工技術を持っているメリダはクロスバイクでも当然おすすめできるメーカーと言えます。
また、メリダは日本で入手しやすいというメリットがあります。
日本での販売代理店がシティサイクル大手の「ミヤタサイクル」ということもあり、ミヤタの代理店である街の自転車屋で購入できる可能性もありますし、大手チェーン店でも販売している場所があります。
特に後ほど詳しくご紹介しますが、「サイクルベースあさひ」とは複数のコラボ機種を開発している間柄のため、ほぼあさひに行けばメリダのバイクが購入できると考えてよいでしょう。
また、メリダは通販を容認しているところが見られ、スポーツサイクル業界は対面販売が基本のため、このネット通販全盛時代にそれをメリットと捉える向きもあります。
それではここでメリダのクロスバイクのシリーズをご紹介します。
《GRAN SPEED(グランスピード)》
名前の通りスピード重視で、舗装路をスピード走行するのに向いたタイプです。
ロードバイクに近い走行性を持つため、「フラットバーロード」といっても差し支えないないため、軽快で爽快感のある走りが体感できます。
2020モデルは4グレードで展開されており、全グレードでディスクブレーキ搭載となり、最低グレード以外は軽いタッチでも強力な制動力を持つ油圧式となります。
また全グレードでフルカーボンのフロントフォークが採用され、タイヤが700×32cというオンロード、オフロード双方に対応するバランスですから、街乗りからツーリングまで実に幅広い用途をカバーします。
《CROSSWAY(クロスウェイ)》
MTBから派生した従来型のクロスバイクで、どちらかと言えば街乗りに特化した用途向きのタイプです。
キックスタンドが標準装備されていたり、制動力に優れたVブレーキを搭載した機種などもありますし、グランスピードよりも全体的に安価なため、スポーツサイクル初心者の入門機としてもおすすめです。
まずはメリダのクロスバイクから、グランスピードシリーズの個別機種をご紹介します。
【GRAN SPEED 300-D】
・参考価格:¥128,700(税込み)
メリダのクロスバイクの最高グレードで、ロードバイク用のコンポを搭載した、正にフラットバーロードです。
街乗りとスピード走行のバランスを取る専用のジオメトリになっており、様々なシーンで満足度の高い仕上がりになっています。
【GRAN SPEED 200-D】
・参考価格:¥108,900(税込み)
上記300-Dと同じ製法で作られたフレームに、リア9速のロードバイク用ドライブトレインを採用したグランスピードの中堅モデルです。
300-Dとの価格差はパーツのグレード差のことですので、予算の設定によって選択すればよいかもしれません。
【GRAN SPEED 100-D】
・参考価格:¥94,490(税込み)
フレームは上記2モデルと同じで、油圧式ディスクブレーキも搭載されながら、少し価格が抑えられたモデルです。
フロントギアが3速になっていますので、坂道が多い地域や山間部のお住いの方におすすめです。
前項に引き続き、メリダのクロスバイク、グランスピードシリーズの個別機種をご紹介します。
【GRAN SPEED 80-MD】
・参考価格:¥87,890(税込み)
上位モデルとフレームは同じですが、こちらは機械式ディスクブレーキ搭載になります。
機械式はワイヤーでアームを引っ張る仕組みですから、油圧式に比べブレーキのタッチが少し重くなりますが、制動力は申し分ないため、極力価格を抑えたいということならおすすめのモデルです。
【GRAN SPEED 250D】
・参考価格:¥74,980(税込み)
サイクルベースあさひ限定のコラボモデルです。
クロスバイクとしては非常に珍しいエアロ形状のフレームに、リムハイト38mmのセミディープホイールを組み合わせ、25cのタイヤを装着しています。
これがドロップハンドルであればすぐにでもレースに参戦できるようなスペックであり、スピードの維持と加速力に優れたフラットバーロードに仕上がっています。
しかも、オリジナルモデルのどれよりも安価なため、筆者は2020モデルで最注目の1台と考えております。
続いてはメリダのクロスバイク、クロスウェイシリーズの個別機種をご紹介します。
【CROSSWAY 200-MD】
・参考価格:¥68,090(税込み)
機械式ディスクブレーキが搭載されたクロスウェイシリーズのフラッグシップモデルです。
28cのタイヤやフロント3速のドライブトレインは街乗りが意識されており、サイドスタンドを取り付けられるマウントも用意されtれいます。
【CROSSWAY 100-R】
【CROSSWAY 110-R】
・参考価格:¥61,490(税込み)
メリダ独自のTFS製法によるアルミフレームに、日本が世界に誇るパーツメーカー「シマノ」のドライブトレインを採用し、Vブレーキ、キックスタンドが標準装備となるスタンダードなクロスバイクです。
なお、110-Rは100-Rをベースに小柄な人向けに設計されたモデルで、トップチューブが跨ぎやすい形状になっていたり、ステムやサドルが専用サイズになっています。
【CROSSWAY URBAN 100】
・参考価格:¥105,490(税込み)
価格が示す通り、クロスウェイシリーズの中では特別感の強いモデルです。
マットカラーの専用デザインのフレームに油圧式ディスクブレーキが搭載され、キックスタンドと泥除けが標準装備になっています。
タイヤも少し太めの35cとなっており、より日常生活に密着した用途向きに仕上がっています。
メリダはOEMで培った確かな製造技術に加え、自社工場で無駄を徹底的に省く生産体制を取っているため、コスパの高いバイクを多く市場に送り出すことができます。
クロスバイクもロードバイクやMTBの技術を惜しげもなく投入し、街乗りからツーリングまで幅広い用途に対応するモデルが揃っています。
なによりメリダは扱い店舗が多いので、ぜひお店に出向き実物を確認しできれば試乗もして選んでください。
]]>自転車は前後のギアにチェーンが掛かっていて、ペダルを漕ぐ動力をチェーンを介して後輪に伝え、後輪のギアがその動力を受けて車輪が回転して前に進むという仕組みです。
そのため、ペダルを効率よく漕ぐことができれば、スピードも上がり長距離を走っても疲れが出にくい仕組みになっています。
しかし、ペダルがちょうど真上と真下に来るときに僅かに力を加えにくい「デッドゾーン」があり、ペダルを踏む力にムラが出てしまい、効率が悪くなるということがあります。
デッドゾーンについては以前から研究が進められ、過去に実用化された製品もあるのですが、定着には至らなかったようです。
そのデッドゾーンのデメリットを解消するために、東京に本拠を構える自転車専門ショップチェーン「サイクルOlympic(オリンピック)」が開発したのが「フリーパワー」です。
その仕組みは次項でお伝えしますが、デッドゾーンでの力の抜けを解消しているために、電動でアシストされているかのように軽々とペダルを漕げるという評判です。
前項でお伝えしたように、ペダルを踏み込む際のデッドゾーンを解消するというコンセプトから開発されたのがフリーパワーです。
フリーパワーの構造ですが、フロントギアの中には5つの歯車があり、その隙間に1個づつシリコンが内蔵されています。
まずペダルを踏み込むことでシリコンが圧縮され、力が加わっている間はずっとその形がキープされており、タメが作られているイメージです。
そして、ペダルが真上と真下、いわゆるデッドゾーンに差し掛かるとペダルを踏む力が弱くなりますので、圧縮されたシリコンは反発力によって膨らむことになります。
その反発力がギアには前へ進む推進力に変換されて伝わるため、実質デッドゾーンが消えてペダルの踏みムラが無くなることで、アシストされているように感じるというわけです。
そのためフリーパワーは電池の要らないアシストシステムのようなイメージですが、実際にはどんな自転車にもあるペダルのデッドゾーンを解消することで、ペダルを踏み込む力を均一化したギアシステムです。
前項でお伝えしたフリーパワーの構造を改めて確認すると、もしかしてデメリットになり得るかもしれないという部分が1つあります。
スポンジやゴムボールなど柔らかいものを押し潰すことを想像してもらうと分かると思うのですが、圧縮という表現になるほどまで潰すにはある程度力が必要になるからです。
そのため、フリーパワーでもシリコンを圧縮する際にペダルに大きな力が掛かってしまい、重くなるのではないかという疑問があります。
自転車は完全に止まった状態からの漕ぎ出しや、上り坂ではただでさえペダルが重くなりますので、フリーパワーによってさらに重くなるのでは本末転倒であり、良さも半減してしまいます。
しかし実際にはその反対で、シリコンがペダルを漕ぐ際に膝や筋肉に掛かる衝撃を吸収するために、かえって楽に踏み込めるので、ペダルが軽く感じられるようになるようです。
フリーパワーの特徴をお伝えしてきましたが、ここでは実際にフリーパワー付きの自転車に乗っているユーザーのインプレ情報を確認します。
まず電動アシスト付きとの比較をしている方が多いのですが、急坂の上りではアシスト効果をほとんど感じられず、また完全にストップしてからの漕ぎ出しも電動のパワーには及ばないということです。
ただし、平坦路ではフリーパワーの推進力が十分に感じられ、電動との差は大きくないと感じている人が多いようです。
そのため、現在一般車に乗っている方で傾斜のきつい坂道対策としてフリーパワーの導入を考えているのであれば、電動アシストにしたほうがよいかもしれません。
そして、一般車との比較インプレでは、平坦路や緩い坂道であればアシスト効果を感じることができるという意見が多く、「背中を押されているような感覚」というのが筆者が試乗した際の感覚です。
漕ぎ出しや上り坂に関しては個人の感覚に違いがあるように見受けられますが、スムーズに走れているという意見が多いのは確かなので、メーカーの意図したところはしっかり具現化されていると感じます。
また、メーカー側はシリコンの耐久性を3年程度と考えているようで、その交換費用は2,000円~3,000円になるそうですが、実用化されてからまだ日が浅いため、実際の耐久性はハッキリしません。
筆者個人の意見にはなりますが、まだ情報が少なく保守的な筆者は足踏みしているところですが、試乗してみる価値はあるというところです。
フリーパワーを導入する方法ですが、2020年1月現在では3つの方法があります。
1つ目はサイクルオリンピックの店舗で新車を購入する際に取り付けてもらう方法、2つ目は自分が乗っている自転車にサイクルオリンピックかフリーパワーショップで取り付けてもらう方法、3つ目はフリーパワー付きの自転車を購入することです。
まず1つ目と2つ目の自転車にギアクランクを付ける方法ですが、ギアの歯数とクランクの長さが選べるようになっていて、店舗で相談しながら最適なものを取り付けていくことになります。
また、シリコンの硬さが「ソフト」、「ミディアム」、「ハード」の3種類から選べるのですが、これについては詳しい情報が無いので購入時に確認してください。
なお、ママチャリによくあるのですが、チェーン全面を覆っているケースが付いている場合は取り付けできませんので注意ください。
費用はギアの歯数によって違いがあり、サイクルオリンピックで購入する新車に取り付ける場合は10,450~13,200円(税込み)、自分の自転車に取り付ける場合は13,750円~16,500円(税込み)になります。
フリーパワーを導入する3つ目の方法は、フリーパワー付きの自転車を購入することです。
フリーパワー付きの自転車はサイクルオリンピックの店舗で購入することができ、ラインナップは以下の3機種になりますのでここでご紹介します。
なお、価格は3機種とも50,380円(税込み)になります。
【calad(サラダ)】
跨ぎやすいフレーム形状に26インチのタイヤを合わせ、前カゴ、リアキャリア、泥除けに両足スタンドの付いた、いわゆるママチャリです。
フリーパワーのギアは32Tで、リアギアは14T、内装式3段変速になります。
名前の由来は「cycle × salad ×カラダ= calad」で、ボディカラーは野菜を意識したネーミングになっています。
【DIVIDE(ディバイド)】
通勤、通学に最適といううたい文句のシティサイクルです。
軽量なアルミフレームに27インチの耐パンク性の高いタイヤを装着し、街中を軽快にトラブルなく走っている姿が想像できます。
フリーパワーのギアは36T、リアは外装式6段変速になります。
【amitie(アミティ)】
ディバイドがどちらかというと自転車らしいメカ感があるのに対し、アミティはフランス語で「愛着・友情・愛情」を意味しており、スタイリッシュで愛着のあるデザインになっています。
フリーパワーのギアは32T、リアは内装式3段変速の14T、ママチャリ仕様のギア構成になっています。
フリーパワーは自転車業界が長年取り組んできたペダルのデッドゾーンを解消したギアクランクで、シリコンの反発を推進力に変え、ペダルを踏み込む力を均質化したシステムです。
インプレ情報では急坂の上り以外ではおおむねシステムの効果を感じ取れる受けられるという意見が並び、試乗してみる価値はあると言えます。
全くの別物である電動アシスト付き自転車と比較するのは酷な気もしますが、画期的なシステムであることは確かなようです。
]]>まず「鍵」と「ロック」を混同してしまうと今回のお話がややこしくなることもあるかと思いますので、ご説明します。
自転車に使用するワイヤーロックやリングロックなどのように「ロック」という言葉が付いているのは「錠前」のことで、鍵はその錠前を閉じたり、開いたりする道具のことを指します。
家の玄関に据え付いているものが錠前、それを開け閉めするアイテムが鍵、ホテルなどのカードキーの場合はカードリーダーが錠前、カードが鍵です。
こういった関係になりますので、今回は自転車のワイヤーロックやリングロックを外すための鍵が紛失した場合の対処法で、錠前をどうやって開けるか、壊すかというお話になります。
自転車をロックする鍵は基本的に小さいため紛失するケースが多いですし、ロードサービス付きの保険にでも入っていればまだしも、そうでなければ立ち往生することになりますので、しっかり対処法を知っておく必要があります。
自転車のロックの鍵を失くしてしまった場合の対処ですが、自力で壊すなどの作業をするのか、自転車屋や交番などを頼るのかの二択になります。
まず自力で鍵を壊すことですが、どんな鍵でも素手で壊すことは不可能であり、工具やアイテムが必要になるため、持ち合わせているかすぐに調達できることが前提になります。
のちほど詳しくお伝えしますが、ワイヤーカッターやニッパー、またビニール傘を使った開け方などもありますが、いずれにせよ何かしらのアイテムが必要になるのは間違いありません。
そのため、どうしても自力では不可能という場合がありますので、人に頼る方法も知っておく必要があります。
どこで鍵を失くしたかにもよりますが、人に頼る場合はそこまで自転車を運んでいかなければならず、引きずってしまうとタイヤが傷ついてパンクしてしまいますので、持ち上げて運ぶことになります。
10kg~20kg近くある自転車を持ち運ぶには限度があるため、その際はまず近くに何があるのかを確かめ、その上で何とかしてくれる場所に持ち込むことになるでしょう。
自転車の鍵を失くしロックが開錠できなくなった場合ですが、交番に行けば警察官が鍵を壊して開けてくれます。
ただし、やはり警察ですから盗難自転車の鍵を壊してしまうことにならないように、持ち込まれた自転車が本人の物かどうかを必ずチェックされるはずです。
新車でも中古でも、人から譲り受けようとも、自転車を所有する際には「防犯登録」が義務になっており、固有の車台番号と所有者の氏名、住所、連絡先の情報などが登録されます。
そのデータは警察に送られておりもちろん交番でも照合できるため、警官がその場で照合をします。
防犯登録をした際には登録番号が記載されたステッカーが発行され、新車の場合は車体に貼りつけてあるはずですからそれで照合できますが、貼りつけていないと少し時間が掛かります。
こちらから運転免許証や健康保険証などを提示し警官が車台番号を確認して防犯登録を照合し、その上で本人の物だと確認できれば、鍵を壊して開けてくれるという流れになります。
もし防犯登録がされていなければもちろん鍵を壊すことはしませんし、根掘り葉掘り聞かれて相当時間を消費することになりますので、何らかの都合で防犯登録をしていない場合は交番には持ち込まないほうがよいですし、すぐに防犯登録をしてください。
また、交番では鍵を壊すだけで修理などはしてくれませんから、速やかに新しい鍵を取りつけなければなりません。
自転車のロックの鍵を失くした場合ですが、近くに自転車屋があればそれに越したことはありません。
プロですからロックを壊すことなどは造作もないことですし、その場で新しい鍵も取り付けてくれますので、作業後すぐに実用できるようになります。
費用はまちまちですが、開錠と新品の取り付けで1,000円~2,000円というところです。
また、自転車屋も犯罪の片棒を担ぐわけにはいかず、防犯上身分証明書の提示を求められることがあるため、免許証や保険証は万が一に備えて携帯しておきましょう。
また、自転車屋が遠く持ち歩ていくのは無理という場合は、出張サービスを行っている自転車屋に依頼するという手もあります。
場所にもよりますが、30分~1時間程度で到着できる場所であれば依頼できるはずです。
出張費が掛かりますので、持ち込みよりは若干高めのなりますが、もし近くに交番も自転車屋も無ければ有効な手段になります。
ここまでは自転車のロックの鍵を失くした場合に、人に開錠してもらう方法をご紹介してきましたが、ここからは自力で壊す方法をお伝えします。
自転車のロックにはいくつか種類があり、それぞれで鍵を失くした際の壊す方法などに違いがありますので、1つずつ壊す方法をお伝えします。
●リングロック(馬蹄錠)
ママチャリによく採用れているリング上のロックです。
このリングロックは傘に付いている「傘鍵」というパーツで開錠することができます。
傘鍵とは傘を開くために押す部分のパーツのことで、安価なビニール傘で十分です。
傘鍵の取り出し方法ですが、持ち手を体重を掛けて折り、折れたら筒をペンチで広げれば取り出すことができます。
ペンチが必要なのでホームセンターのようなものが近くにあることが前提になってしまいますが、傘はコンビニで手に入るので有効的な方法ではないでしょうか。
開錠の方法ですが、傘鍵を鍵穴に差し込んでカチャカチャと何回か動かせば開錠ができます。
なお、ボルトカッターなどがあればリングロックを切断し壊すことも可能ですが、調達できる場所が限られる上に高価ですし、街中での作業では間違いなく周囲に不審がられますのでおすすめしません。
前項に引き続き、自転車のロックを鍵無しで自力で開錠する方法をお伝えします。
●ワイヤーロック
ロードバイクなどのスポーツサイクルに使用される長いワイヤーの付いたロックは、細いものであればワイヤーカッターで切断することができます。
シフトやブレーキのワイヤーを交換する際に使う工具なので持っている方もいるかと思いますが、100円でも購入できますので比較的調達しやすいアイテムです。
ただし簡単に切断できるということは、狙われて盗難されやすいということですから、これを機に細いワイヤーロックを1本しか使用していない方は、施錠を少し見直していただきたいと思います。
●シリンダータイプの鍵
馬蹄錠やワイヤーロックでも鍵の先端がギザギザになっているシリンダータイプは傘鍵では開きませんし、馬蹄錠や太いU字ロックは壊すのに大きな手間が掛かりますので、別の方法が推奨されます。
シリンダータイプの鍵は安全ピンやヘアピンを使って開錠することができますが、言葉だけでは説明が難しいコツが要りますし、上手くいかないで手間取ると、周囲からはいかにも盗もうとしているように見られてしまいます。
また、あまりカチャカチャしているとシリンダーを傷つけてしまい結局壊すしかなくなるので、何回か試して上手くいかない場合はあきらめて、人に頼る方法を考えてください。
自転車のロックは鍵を紛失すると開錠できませんが、壊す方法はいくつかあります。
近くに交番や自転車屋があれば任せてしまうのが得策であり、特に自転車屋なら新しい鍵の取り付けまでその場で行えるメリットがあります。
なお、出先で自力で鍵を壊す場合は少なからずも不審に思われるのは仕方ないので、周囲の目があることを意識し、なるべく怪しまれないようにしましょう。
]]>自転車のチェーンがサビてしまう原因ですが、最大の原因は雨や泥はねをして水分が付着することです。
自転車を雨の日は乗らないと決めている方ばかりではないでしょうし、走行中に突然の夕立ちなどに見舞われる可能性もあります。
また、スペースの関係でどうしても屋外で保管しなければならず、軒下やガレージなど屋根のある所にも置けないとなれば結果的に雨ざらしになってしまうこともあるでしょう。
そうなればチェーンに塗ってある潤滑用のオイルは落ちてしまい、オイルには防サビ効果もあるため、オイルが抜けきってしまうとあっという間にサビてしまうという図式です。
チェーンがサビ付くと黒ずんできますから見た目に悪いのは当然のことながら、自転車はチェーンを介してペダルを漕ぐ力を後輪に伝えて前に進む仕組みですから、自転車の走りにも大きな影響が出ます。
サビは金属が腐食している状態なので、放置しておけばカビと同じで増殖していきますし、ひどい状態になると金属がやせてやがて切れてしまう可能性もあります。
そのため、付いてしまったサビは早期に取り除かなくてはなりませんし、日ごろからサビ付きを防止することもしていく必要があります。
ここでは、自転車のチェーンがサビることで起こる不具合をもう少し掘り下げておきます。
チェーンは小さなコマ同士をつないで1本にしていますが、そのコマのつなぎ目に走行中に大きな負荷が掛かるため、ピン留めをしている周辺が削れてすき間ができます。
そのすき間が1コマごとにできていくためチェーンは段々見た目に長くなっていくのですが、これをチェーンでは「伸び」と呼びます。
チェーンが伸びてしまうとチェーンのピッチ数に合わせて作ってあるギアの歯車との噛み合わせが悪くなりますので、スムーズに動かなくなったり異音が発生したり、変速にも不具合が出ます。
そしてチェーンはサビることで強度が低下していきますし、サビているのはオイルが抜けきった状態のため、結果金属同士が触れ合うことになりさらにお互いを摩耗させますので、フロントのチェーンリングやリアのスプロケットという歯車まで痛めつけてしまうことになります。
最終的には噛み合わせが著しく悪くなりチェーンが外れやすくなりますし、最悪は切れてしまうこともあるでしょう。
付いてしまった自転車チェーンのサビは取り除かなかければなりませんので、ここではサビ取り方法をお伝えします。
チェーンのサビ取りには一般家庭用としても使用されることの多い潤滑スプレーが効果的です。
有名どころなら呉工業の「クレ5-56」シリーズで、筆者も含め多くのサイクリストがサビ取りに利用しています。
この手の潤滑剤は浸透力が強くサビに浸透して浮かせてくれますので、スプレーを拭きかけて数分置き、布で拭き取るだけで軽度なサビならこれだけで完全に取ることができます。
しかし頑固なサビもありますので、取り切れない場合は、潤滑剤をもう一度吹いてから真鍮性のブラシで軽くこすってみてください。
真鍮製のブラシは鉄の地肌を痛めないのでチェーン向きですが、あまりゴシゴシやれば傷が付いてしまいますから、やさしく軽くこすっていきます。
よほどひどいサビでなければほぼここまでで取り切れるはずですが、クレ5-56のような潤滑剤はすぐに揮発するために長時間の潤滑には向きません。
また潤滑剤がサビ取りと同時にチェーンオイルもきれいさっぱり落としてしまっており、チェーンは裸の状態と同じですので、サビ取りをしても次に雨に降られたら一発でサビが復活します。
そのため、潤滑剤でサビ取りを行った後は、必ずチェーンオイルを注し直さなくてはなりません。
前項でお伝えしたように自転車チェーンのサビ取りはチェーンを丸裸にするという意味でもあるので、注油をしなければまたすぐにサビが発生します。
チェーンオイルにはスプレータイプと1滴ずつ垂らして使用するリキッドタイプがありますが、いずれにせよ1コマずつ丁寧に注していくことが大切です。
チェーンが稼働するのはコマの内部のローラーですから、そこを潤滑させないと何の意味もないため、内側にゆっくりと注油をしていきます。
また、オイルには浸透力があるため内側に注油してもしっかり外側にまで広がるので、塗りすぎる必要もありません。
オイルを塗りすぎると表面がベタベタとして、かえって汚れや異物を吸い寄せることになりますので、スプレーなら軽くひと吹き、リキッドタイプなら1滴で十分です。
またギアの歯車に注油している方がいますが、チェーンに付着したオイルが自然にギアに移りますので、直接注油すると過度になるため必要ありません。
先ほど自転車チェーンのサビ取りのお話をしましたが、チェーンがサビたら即交換という意見もあります。
確かにチェーンはサビ取りをすると表面が削られてやせていきますし、落としきれないひどいサビ付きもあるので、そこから増殖すれば手の施しようが無くなるため即交換という意見もあながち間違いとは言えません。
一般的にチェーンは距離にして3000km~5000km、そこまで乗らなくてもサビや金属疲労なども考えると2~3年での交換が推奨されます。
また、ギアの段数が多くなってくるとそれだけ歯が薄くなりチェーン全体が華奢なので、ロードバイクやMTBは特に寿命が短くなりがちなので注意が必要です。
そして先ほどもお伝えしましたが、チェーンの劣化はギアなど他のパーツを痛めますので、チェーンの交換をしないばっかりに余計な出費がかさむ結果にもなりかねません。
チェーンはギアに比べ幾分か安価ですから、中長期的な経済面を考えても早めに交換するに越したことはありません。
自転車のチェーンのサビを放置しておいてはなりませんが、それと同じくらいにサビ付かせない、いわゆる予防も大切です。
サビを防止するにはとにかくチェーンを濡らさないことなので、保管場所は雨ざらしにならない室内がベストになります。
ロードバイクの高価なスポーツサイクルなどは防犯面からも室内で保管する方が多いと思いますが、仮に屋外に置くことになっても軒下やひさしの下、ガレージなどなるべく屋根のあるところに置きたいところです。
しかし、それも叶わないこともありますので、その場合にはカバーを掛けることをおすすめします。
自転車にはチェーン以外にも金属がむき出し状態になっている箇所が多数ありますので、全体を守るという意味でもカバーは効果的ですし、本体が外部から人目に触れないため盗難防止の効果もあるとされています。
また雨の中を走った場合などは帰宅後に水分を拭き取ってあげるだけでもサビの発生を抑えられますし、梅雨時期などは注油の頻度を上げるなどの工夫も必要でしょう。
チェーンは自転車が前に進むための要とも言えるパーツのため、サビ付くと見た目が悪くなるだけでなく様々な不具合が発生します。
サビは放置しておけばドンドン増殖してやがて手遅れになりますので、早い段階で発見しサビ取りを行う必要があります。
サビ取りの際はサビを取るだけでは不十分であり、再びサビが発生しないように、流れてしまったオイルを注し直すことを忘れないようにしてください。
]]>ママチャリなどの一般的な自転車のブレーキは、前輪が「キャリパーブレーキ」、後輪が「バンドブレーキ」という、構造も制動の仕組みも全く違うものが装備されています。
そのため、どちらのブレーキからうるさい音が出ているのかを特定するのが第一段階となります。
ママチャリは基本的に進行方向に向かって右側のレバーが前輪ブレーキ、左側が後輪ブレーキになっていますので、車の来ない安全な道でどちらかだけを操作して止まってみてください。
このとき後輪から音がするようですとできることは限られてきますし、バンドブレーキはそもそも「キーッ」という甲高い音が避けられないとも言われています。
故障やトラブルとは言えない状況でも音が鳴ることがあるので、お店に持ち込まれても修理しきれないことから、元々バンドブレーキを装備した自転車を販売しない自転車屋もあるそうです。
そのため後ほど詳しくお伝えしますが、バンドブレーキの音鳴りは根本的な解決が別ブレーキへの交換になる場合もあるので、後輪ブレーキからうるさい音がする場合は自転車屋に持って行くのが賢明です。
前項でお伝えしたバンドブレーキからの異音は経験がある方はお分かりと思うのですが、ひどくなるとうるさいという域を超え、ブレーキを掛けるのがはばかられるほどの轟音になってしまうこともあります。
その際は自転車屋に持って行くのが賢明とお伝えしましたが、その前に1つだけ試していただきたいことがありますのでご説明します。
バンドブレーキは車輪のハブに固定され車輪と一緒に回転する「ドラム」を、バンドで締め上げて止める仕組みになっています。
自転車に長年乗っているとバンドは汚れが溜まってきますし摩耗もしていくため、表面がデコボコしてしまい、その結果均等にバンドに当たらなくなって擦れたような「キーッ」という音が出ます。
そのため分解して清掃したり、バンドを交換すれば音鳴りが解消するはずですが、分解には非常に手間が掛かりますし、バンドは交換用に単体では用意されていないため基本的に交換できません。
そこで試したいのは、ドラムに研磨剤を塗って磨くことですが、詳細は次項でお伝えします。
ママチャリの後輪に装備されているバンドブレーキの音鳴り対策として、ドラムに研磨剤を塗る方法をご説明します。
研磨剤と言っても工業用のものを使う必要はなく、家庭にある歯磨き粉や台所用の液体クレンザーで十分です。
使用する量は米粒程度で、木べらや割りばしでドラムの先に塗り、ブレーキを掛けながらペダルを回して馴染ませていってください。
これでバンドの表面がならされていき、表面がザラザラすることでグリップ力も強くなるので音が鳴り止むはずです。
ただ、研磨をしてもまだうるさい音が鳴るようですとバンドやドラムが寿命を迎えており、ブレーキの限界の可能性もありますので、自転車屋に持って行ってください。
なお、このときに潤滑されると音が鳴り止むと考えてオイルを注そうとする方がいますが、絶対に行ってはいけません。
潤滑の「滑」は「すべる」ですから、バンドやドラムにオイルが付着すればすべってグリップ力が無くなり、ブレーキが全く効かない状態になりますので、いかなるブレーキでも制動部分にオイルを付着させてはなりません。
自転車のバンドブレーキのうるさい音鳴りですが、構造的に音が鳴らないブレーキに交換してしまう手があります。
ママチャリの後輪に使用できるのはバンドブレーキの他に、「サーボブレーキ」と「ローラーブレーキ」があります。
サーボブレーキはドラムはバンドブレーキと同じですが、バンドで締めつけるのではなく、「ブレーキシュー」というゴムを内側からドラムに押し当てることで制動をします。
この構造からもそうですし、サーボブレーキは耐熱性や耐摩耗性にも配慮されているため、音鳴りがしにくいブレーキになっています。
バンドブレーキのドラムが転用できることから交換にもさほど費用は掛からず、おおむね部品代込みで2,000円もあれば交換してくれます。
もう1つのローラーブレーキですが、これも内側からブレーキシューをドラムに押し当てるという仕組みですが、その押し当てるのに小さな複数のローラーをしようするので、ブレーキの効きがなめらかになります。
高級なママチャリに装備されていることが多く、音に関してはほぼ皆無と言ってもよいブレーキです。
ただし、バンドブレーキやサーボブレーキとの互換性がありませんので、ブレーキ単体の交換はできず、車輪ごと交換しなければなりません。
また、費用が車輪と工賃で1万円は見ておかなくてはなりませんので、それであれば自転車自体を買い替えることも視野に入ってきます。
ここまでは一般的な自転車の後輪ブレーキのうるさい音についてお伝えしてきましたが、ここからは前輪ブレーキについてお伝えします。
ママチャリの前輪ブレーキは「キャリパーブレーキ」が多く、車輪のタイヤがはまっている部分の「リム」にゴム製のブレーキシューを押し当てて回転を止めるという仕組みです。
リムとブレーキシューの接触によって起こる摩擦で制動をするので、多少の擦れ音は仕方ないのですが、音が大きくなってくるようですと、リムかシューのどちらか、また両方に要因があることになります。
ますはリムの汚れですが、摩擦熱によって溶けたブレーキシューのゴムや削れカスが溜まっていくことにより、バンドブレーキと同じ原理で音が鳴ります。
そのためリムを掃除しなければなりませんが、こびりついてしまった汚れはただ拭いただけでは落ちにくいので、ここも研磨をします。
自転車のリムには工業用の研石を使用するのが一般的ですが、液体クレンザーでも良いですし、砂消しゴムなどもよく使用されます。
いずれにせよあまり強くゴシゴシやるとリムが傷ついて余計に音鳴りの要因を作ってしまいますので、ゆっくりと軽くこすりましょう。
前項でお伝えしたように、自転車のリムを掃除してもまだうるさい音が鳴り止まない場合は、ブレーキシューを確認します。
まず表面をチェックをし、小石や金属片などが刺さっていると音鳴りの原因になりますので、一旦シューを本体から外して、カッターやピンセットで取り除いてください。
また、1度溶けたゴムが固まって再度表面に付着してしまうと、表面が均等化されなくなって音が鳴りますし、ツルツルになっているのでブレーキの効きにも影響が出ます。
そのため、表面をならしてざらつかせるために、ヤスリなどで表面を軽く削って面出しを行ってください。
なおヤスリが無い場合はブレーキシューを外し、表面を軽く地面にこすりつけるとよいでしょう。
それでも音が鳴り止まないようですと、これ以上行ってかえって悪化させてもいけませんので、自転車屋に持って行ってください。
自転車のブレーキからの音鳴りは前輪、後輪どちらかで対処法が全く変わってきます。
特にママチャリの後輪ブレーキは音が鳴りやすいバンドブレーキを使用していることが多いので、簡易的な研磨を行ってもダメなら交換も視野に入れて自転車屋に行きましょう。
また、前輪は構造が単純なので自分で対処できる方法もいくつかありますが、命を預けるブレーキに重大な欠陥が発生している可能性もありますので、早めにプロの診断をあおぐのが賢明です。
]]>まずいきなり結論からお伝えしますと、自転車乗車時のイヤホンの使用についてですが、道路交通法にはハッキリとは記載がありません。
だからと言って使用が許されているというわけではなく、道路交通法には「安全運転義務」という項目があり、周囲に危険を及ぼすような運転をしてはならないと記載されています。
そのため、イヤホンを使用して大音量で音楽やラジオを聴いており、周囲の音が聞こえない状態や注意力が散漫になり、そのことが原因で安全運転ができないと判断されれば、違法になるという解釈はできます。
しかし解釈からすれば自転車(車両)に乗る際にイヤホンで音楽やラジオを聞くこと自体が違法というわけではないため、「音量が小さければOK」や「片耳なら許される」という意見が出るのもうなずけます。
実際にイヤホンをしながら自転車に乗っている際に警察官に呼び止められ、「イヤホンを外すように指導された」、「音量を確認された」という例があります。
したがって道路交通法では、安全運転ができないような状況になるのであれば、片耳でも両耳でもイヤホンをしていると違法になる可能性があるということです。
ただ自治体の単位では自転車乗車時のイヤホンの使用に関して、条例で明確に禁止をしている都道府県もありますので、違法になる場合もあります。
自転車でのイヤホン使用のルールは都道府県によって少し違っていますので、いくつかご紹介します。
●東京都
「イヤホンを使用してラジオを聴くなど、安全な運転に必要な音や声が聞こえない状態で運転をしないこと」
●埼玉県
「周りの音が聞こえない状態で運転をしてはならない」
「周りの音が聞こえそうな開放型イヤホン、また片耳だけというのも大丈夫ということにはならない」
●神奈川県
「大音量でイヤホン、ヘッドホンで音楽を聴くなど、安全運転に必要な音や声が聞こえない状態で運転をしないこと」
●京都府
「イヤホン、ヘッドホンをしながら自転車を運転してはならない」
●大阪府
「警音器や緊急車両のサイレン、警察官の指示など、安全運転に必要な音や声が聞こえなくなるような状態で運転しないこと」
●広島県
大阪府と同様
●福岡県
「イヤホン、ヘッドホンを使用して大音量で音楽などを聴きながらの運転禁止」
京都府のようにハッキリとイヤホンの使用自体を禁止しているところもありますが、安全運転のために必要な音や声が聞こえないほどの音量で、イヤホンを使用して音楽やラジオなどを聴くことを違反としている自治体が多いようです。
前項でお伝えしたように、自転車乗車時のイヤホンの使用については自治体で見解が分かれていますが、かつて「片耳ならOK」といううわさがネット上を駆け巡り話題になったことがあります。
これはある県の道路交通法施行細則の中に、「片耳でのイヤホン使用は安全運転に必要な音、声が聞こえない状態には当たらないので違反とならない」、という記述がきっかけになったと言われています。
その県でも現在はこの記述が消され、多くの自治体と同じく「イヤホンやヘッドホンの使用形態や音の大小に関係なく、安全な運転に必要な音、または声が聞こえない状態であれば違反となります」に変わっています。
これは前項でお伝えした都道府県のルールでもお分かりいただけるかと思いますが、各自治体とも安全運転に必要な音や声が聞こえるかどうかを問題にしているのであり、片耳か両耳かということは関係ありません。
実際の取り締まりにおいても、警察官が呼び止めても気づかなかった場合に音が聞こえていないと判断されたケースがあるようなので、片耳だから使用が許されるということにはならないでしょう。
ここまでは自転車乗車時のイヤホンの使用について、国や自治体のルールに基づくお話をしてきましたが、ここでは安全運転という観点から考えてみます。
よく聞かれる意見に、「イヤホンも片耳なら反対側の耳で周りの音が聞こえるからよいのでは?」というものがあります。
確かに一見すればそうかと思える部分もありますが、かえって危険ということも言えるかと思います。
イヤホンを片耳にしかしていないということは、両耳に比べ音が伝わりにくいため、かえって音に集中してしまい周りの状況に余計気づきにくくなる可能性があるからです。
その点では後ろから警察官に声を掛けられても無視してしまうかもしれませんし、後ろからの自動車の接近に気づかない可能性もあります。
しかも音楽が聴こえにくいから音量を上げるようなことにでもなれば、前項までお伝えしてきたルールに抵触する可能性が高くなりますし、実際に周囲の音も聞き取りにくくなるためよいことはありません。
ここでは自治体がイヤホンの使用について強調している、「安全運転に必要な音」について掘り下げてみます。
まずは車のクラクションや、他の自転車のベル、いわゆる警音器の音がそれ該当します。
クラクションやベルは本来「警笛鳴らせ」の標識がある場所で鳴らさなければならず、自分の進路を確保するために人をどかす目的ではなく、危険回避のために付いているものです。
また、見通しの悪い交差点や見通しの効かない曲がり角なども警笛を鳴らす必要があるため、イヤホンをしていて相手の警報音が聞こえなかった場合は、出会いがしらの事故が起こる可能性があります。
次に救急車や消防車など緊急車両のサイレンも安全運転に必要な音と言えます。
自転車は軽車両ですから他の車両同様に車道を走る必要があり、緊急車両が接近してきたら速やかに路肩や路側帯に止まって進路をゆずらなければなりません。
もし後ろからの緊急車両の接近に気づかず、進路妨害があって救急患者が手遅れにでもなれば、もはや違反などという話では到底済まないことになります。
「イヤホンも片耳なら緊急車両のサイレンの音ぐらいは聞こえる」という意見もあろうかと思いますが、もし気がつかなかったら自分の一生を棒に振る可能性があるということだけは、覚えておきましょう。
以前にイヤホンで音楽を聴きながら自転車を運転していた大学生が、青信号の横断歩道を渡っていた高齢の歩行者をはねて死亡させた事故がありました。
大学生は「下を向いて前を見ていなかった」などと供述しており、赤信号を見落とし歩行者の発見が遅れた可能性が強いとされています。
この事故ではイヤホンの使用により周囲の音が聞こえないほど注意散漫になった結果、信号を見落としたという因果の流れを立証するのが難しいため、直接の原因とするのは難しいという判断になったようです。
しかし前を見ていなかったという点は明らかな安全運転義務違反になりますし、また仮にそれがイヤホンの使用によるものだったと関係づけられても、仕方ない状況であったことは確かです。
イヤホンで外からの音が聞こえない状況になってしまうと、例え片耳であっても注意が散漫になったり、平衡感覚が狂うという指摘もあり、それが事故に繋がる可能性は否定できません。
注意力が散漫になったり、考えごとをしながら運転しているために、前方を見ているにもかかわらず他の交通者の動きや信号を見落とすことを「漫然運転」と言いますが、交通事故の原因の1割以上に当たるというデータがあります。
このデータは自転車も含めた車両が安全運転をするためには、集中力を切らさず、注意力を散漫にしてはいけないということを教えてくれているわけであり、その原因になり得るイヤホンの使用は極力避けるべきという警告に感じるのは筆者だけでしょうか。
自転車でのイヤホンの使用は安全運転のために必要な音や声が聞こえる状態かどうかが問題であり、片耳ならOK、両耳はアウトという話ではありません。
交通ルールだから守るという精神も大切ですが、それと同時にイヤホンの使用により音が聞こえなくなったり、注意力が散漫になることが事故やトラブルに繋がる可能性も熟考していただきたいのです。
そして自転車も車両ですから、安全運転義務があることを忘れずに運転していただきたいと思います。
]]>2008年の道路交通法の改正により13歳歳未満の児童、幼児が自転車に乗車する際は、保護者がヘルメットをかぶらせるように努めなければならないという努力義務が規定されています。
これは児童、幼児が運転する場合はもちろんのこと、子供乗せ自転車などに同乗させる際も含まれます。
努力義務なことから罰則等は無く、かぶっていなくても警察官に注意を受けることはあり得ますが、逮捕や違反切符を切られることはありません。
しかし、法律うんぬんの以前に冒頭でもお伝えした自転車での死亡事故の内、半数を大きく上回る原因が頭部損傷であることを考えれば、大切な自分の子供を守る意味でヘルメットは必須かとも思います。
自転車に乗りたての子供は不安定で転倒もするでしょうし、もし子供乗せ自転車でバランスを崩して子供が落車をしてしまったら頭から地面に突っ込んでいってしまってもおかしくありません。
子供は胴体と頭のバランスで見ると頭のほうが重く、転倒、落車をしたときに頭から落ちる確率が高いため、頭部を守るためにへルメットが必要なのです。
自転車乗車時に子供にヘルメットをかぶらせる重要性は理解していただけるとありがたいですが、ひとくちにヘルメットといっても多くの種類がありますので、ここからは子供用ヘルメットの選び方についてお話しします。
まず最優先しなければならないのは、子供の頭にヘルメットをフィットさせることです。
ブカブカであごひもも緩んでしまっているようですと、転倒時に地面に叩きつけられる前に先に脱げてしまいますから、全く意味を成しません。
そのため、まずは子供の頭に合ったサイズを確認しなければなりませんので、頭囲を測ってみましょう。
ヘルメットのサイズは帽子と同じく外周の大きさで示されていますので、頭囲を測る際はおでこと後頭部の最も出っ張っている部分を、耳のすぐ上をメジャーが通るようにして測ってください。
これを目安にサイズを把握してからお店に出向いて試着をしながら決めるのが最善の方法なのですが、それができない状況もあり、ネット通販などで購入することもあるかと思います。
その際は頭囲に合ったサイズを選ぶのはもちろんのこと、ある程度までサイズの調整が効くアジャスター付きのものがおすすめです。
大人でもヘルメットをかぶると重さを感じ首に負担があることが分かりますが、特に小さな子供は想像以上にヘルメットの重量が負担になると言います。
そのため特に1~3歳くらいの子供で初めての自転車ヘルメットになる場合は、なるべく軽いものを選んであげるようにしてください。
あまりにも軽すぎると強度が心配になりますので、200g前後を目安に選んでもらうと良いでしょう。
また、ヘルメットは内側のスポンジやパッドをプラスチックやカーボンなどのシェルで覆う構造になっていますが、2~3年も使用していると内部は汗や湿気で劣化しますし、外側のシェルもひび割れやへこみが目立ってきます。
頭部を守る部分が劣化してしまっては安全性が下がりますので、ヘルメットは消耗品であると考えなくてはいけません。
子供の成長は早いため、ヘルメットが寿命を迎える前にサイズが合わなくなって買い替えるケースが多いとは思いますが、そこまで長く使用できるものではないことも覚えておきたいところです。
ここまでお伝えしたサイズと共に重要になるのが、子供が気に入るものである必要があります。
一概には言えませんが、子供にとって自転車に乗る際のヘルメットは邪魔に感じるものであり、かぶる理由は「親がかぶりなさいと言うから」「周りの子もかぶっているから」といった、あまり自主的とは言えないことです。
そのため少しでも自主的にかぶらせるためには、子供にかぶりたいと思わせることが重要であり、それには子供が気に入ったデザイン、色、キャラクターなどが必要になります。
まだ幼児の内は別ですが、ある程度自己主張ができるような年齢になっているのであれば、デザインや色など見た目に関しては子供に任せて、親は静観でよいでしょう。
また、頭部を守ることが大前提のヘルメットでは安全基準を満たしているというのも重要な要素です。
日本ではSG(Safe Goods)マークが有名であり、厳しい安全基準をクリアしたヘルメットのみに付けられています。
また、SGマーク付きの製品は欠陥によって人身事故が起きてしまった場合に、1億円までを限度とする対人賠償責任保険が付いてきます。
事故に関わる被害者の方への対応、事故の調査、損害賠償の措置までをSGマークを発行している「製品安全協会」が行ってくれますので、国産ならSGマーク付きにしておくのに越したことはありません。
そして上記のことから、海外製品もその国の安全基準を満たしている製品がおすすめであることは言うまでもありません。
それではここからおすすめの子供用の自転車ヘルメットをご紹介します。
【OGK(オージーケー)カブト:PINE】
ヘルメットやカゴなどの自転車の周辺パーツの製造では、日本でも群を抜く評価を受けているメーカーです。
こちらのPINEは対象年齢が1~3歳、230gという軽量であり、しかも無地ですのでカスタマイズがしやすいということもあり、初めてのヘルメットに適しています。
もちろんSGマーク付きで安全基準もクリアしています。
【ジョイパレット:カブロヘルメットV】
アニメの人気キャラクターがプリントされた子供用ヘルメットで、もちろんSGマークも付いていますし、サイズが豊富なため、対象年齢も1歳~5歳と幅広く対応します。
ジョイパレットは同じキャラクターもののペダルなし自転車の販売も行っているため、セットで購入するのもよいでしょう。
またキャラクター部分が目立つだけではなく機能的にも優れており、インナーパッドが取り外せるので丸洗いできますし、あごひもは脱着が簡単なワンタッチバックル仕様ですので、子供が自分で装着することができます。
前項ではどちらかというと子供でも幼児の初めてのヘルメットに適したものをご紹介しましたが、ここでは補助輪も外れ1人で乗る子供用のヘルメットをご紹介します。
【ブリヂストン:エアリオ】
ブリヂストンはタイヤメーカーというイメージが強いかと思いますが、ブリヂストンサイクルという自転車ブランドもあり、オリンピックに出場したこともある車体を作るなど、自転車部門にも非常に力を注いでいます。
その子供用ヘルメットの代表格であるエアリオは、ロードバイク用並みに通気性に優れ、脱着が可能なバイザーやダイヤルでサイズが調整できるアジャスターが付いた、本格的なスポーツヘルメットです。
対象年齢は5歳からですが、56~60cmサイズは大人でもかぶれるサイズですから、親子お揃いでツーリングなどもよいかもしれません。
【BELL(ベル):ZOOM2】
ベルは世界で初めて自転車用のヘルメットを開発したアメリカの老舗メーカーです。
自転車競技用のヘルメットを中心に開発されており、こちらの子供用ヘルメットにも通気口から虫が入るのを防ぐバグネットやダイヤル式のアジャスターなど、その技術がふんだんに盛り込まれています。
アメリカのメーカーですが国内のSG規格を通っており、当然ながら安全性も高いヘルメットです。
子供が自転車に乗る際のヘルメットの着用は保護者の努力義務であり、大切な子の頭部を守るという観点からも必須と言ってよいでしょう。
何より大切なのは万が一の際に頭部をしっかり守ってくれることですから、子供の頭にフィットすることが最優先です。
また、自分からかぶりたいと思わせることも意識して好きなデザイン、色を子供に選ばせてあげることも重要です。
]]>冒頭でもお伝えしましたが、自転車が夜間(日の入りから翌日の日の出まで)や50メートル先(高速道路及び自動車専用道路は200メートル)が見渡せないトンネルなどの場所を走行する際は、ライトの点灯が義務付けられています。
これは点灯義務であり装備義務ではないので、自転車にライトが装備されていても点灯していなければ違反になります。
また、ライトに必要な性能は各自治体で決められており、例えば東京都ではヘッドライト(前照灯)は「白色又は淡黄色で、夜間に前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認できるほどの光度を有するもの」と定められています。
東京都は10メートルですが、神奈川県は5メートルですので、より明るく照らすライトが求められています。
ちなみに、10メート先が確認できる光度はおよそ300ルーメン前後と言われており、一般的な家庭用の懐中電灯が50~100ルーメン程度ですから、かなり強力と言ってよい光度です。
しかし、自転車用のライトの光度としては平均程度で、決して強力と呼べる明るさではありません。
前項でお伝えした「ルーメン」という単位に聞き覚えが無いという方もいるかと思いますので、ご説明します。
先にお伝えしておきますが、どの単位でも数値が大きくなるほど明るくなりますので、大きい数値のものほど強力なライトということになります。
自転車のライトではルーメンが使用されることが多く、主要のライトメーカーでルーメン表記をしていないメーカーはほとんどありません。
ルーメンは光源(ライト)から全方向に向かって放射される光の全体量のことで、光源の明るさと解釈してもらっても大丈夫です。
また「カンデラ」という単位も自転車用ライトには使用されますが、これは特定方向に向かって放射される光の明るさのことで、放射される角度によって変化します。
ちなみに、「ルクス」という単位を耳にしたことがあるかと思いますが、これはライトに照らし出された場所の明るさを示すもので、蛍光灯を使用した際の部屋の床の明るさ表記に使用され、自転車ライトには使用されることは少ないです。
話を戻しますが、自転車のライトにルーメンが使われる理由はカンデラが放射される角度によって変動するからであり、変動がないルーメンのほうが端的に表せるからです。
例えば同じ800ルメーンのライトでも、放射角度25°なら約3700カンデラ、30°なら約5300カンデラになりますが、ほとんどのライトの放射角度は固定されており、変更できないことがほとんどです。
そうなれば、結果的にはルーメンの差がそのままカンデラの差にもなるので、光源の明るさを示すルーメンでライトの明るさを測ってよいと考えられているようです。
前項でお伝えしたように、ライトは光の放射角度によって明るさが変化しますが、ライトの強力さを示す単位としてルーメンが一番参考になると解釈してください。
さて、冒頭の項で各自治体の法令や条例にしたがうためには300ルーメンほどの光量が必要とお伝えしましたが、どこを走るか分からない自転車では明るく強力なライトにしておくに越したことはありません。
例えば、1000ルーメンを超えるようなライトは街中で使用するにはオーバースペックですし、対向するとまぶしすぎて目がくらんでしまうレベルなのでかえって危険です。
しかし、自転車用ライトは何段階かに光量を調整できるようになっていますので、いざというときに備えて自分が必要と思うよりも明るいライトを選ぶのがよいでしょう。
ただし、強力な光を放つライトはそれだけ電池を消費しますので、特に充電式の場合は、どのくらいの時間連続して照射できるかも確認しておかなくてはなりません。
自転車通勤をしていて、毎日帰り道の1時間を夜間走行しているとすれば、事故や工事渋滞などの有事に備える意味でも、2時間くらいは連続点灯できるライトでなければ安心できません。
ここでは自転車用ライトの選び方として、実際に走る場所の環境やスピードを加味して、必要な明るさをご説明します。
まず先ほどから300ルーメンという明るさのお話をしていますが、これは街灯が一定間隔に立っていて、肉眼で周辺の建物や木などが分かる程度の明るさであれば、走行に支障はないかと思います。
ただし筆者の走行感覚ですが、10メートル先に光が届いてはいますが、そこを照らすというところまではいかないため、夜間で光が反射していない路面などはハッキリとは見えません。
そのため常時夜間走行をして、街灯がまばらになっている場所も走るようですと、もう少し強力なライトが必要と感じます。
また、明るさは速度によって感じ方が変わってしまうため、同じルーメンのライトでもスピードによって見え方が変わってきます。
筆者は普段400ルーメン程度のライトで夜間走行をしていますが、時速20km/hくらいまでであれば路面の状況を把握しつつ遠方の視界も開けていると感じますが、30km/hに近づいてくると少し物足りなさを感じることがあります。
そのため走る場所やスピードにもよりますが、街灯が路面をしっかり照らしてくれているような場所を時速20km/h以下で走るのであれば300ルーメン、街灯がまばらで周囲の状況が確認しにくい場所を走るのであれば400ルーメン以上は確保したいところです。
ここでは明るさ別に具体的な製品をご紹介しますので、ライト選びの参考にしてください。
【CAT EYE(キャットアイ):VOLT400 】
製品名通り400ルーメンのライトで、明るさを100ルーメンと50ルーメンにも調整できます。
モバイルバッテリーの代用としてスマホなどの充電もできる非常に強力なバッテリーを使用しており、400ルーメンで3時間の連続照射が可能です。
筆者も長年愛用していますが、前項でお伝えしたように周囲の状況が分かりにくい場所でも10メートル先の見通しは十分ですので、やはりスポーツサイクルであればこのくらいの明るさは欲しいところです。
【knog(ノグ):PWR TRAIL(パワートレイル)】
最大1000ルーメンで2時間連続点灯が可能な強力なライトで、550ルーメンにも調整が可能です。
1000ルーメンは光量が多いため、自転車のすぐ近くの路面は反射が強すぎて白光りしてしまうほどですが、街灯が無い道でも周りの状況がハッキリと確認できますので安心して走行できます。
【CAT EYE(キャットアイ):VOLT1700】
1700ルーメンという明るさは、街灯も無ければ、建物も建っていないような山奥や河川敷などでも周囲を明るく照らしてくれます。
さすがに値も張りますし普段使いには明らかに必要としない明るさではありますが、ツーリングなどで夜間に真っ暗な道を走ることが想定されるのであれば視野に入れておいてください。
冒頭でお伝えしたように、300ルーメンであったとしても一般的な懐中電灯よりはかなり強力なため、自転車用ライトの使用には注意が必要です。
まずはライトが前方数メートルを照らすように、少し下向きにして使用することを意識してください。
これは自動車のハイビームと同じことで、ライトを真っ直ぐ前方に向けてしまうと対向車や歩行者が直視してしまい目がくらんで非常に危険ですので、下向きに使用しなければなりません。
また現在は充電式のライトが多くなっており、途中で電池切れが起きた場合に出先で充電することがそう簡単なことではないため、明るさと連続点灯時間には十分注意してください。
強力なライトほど電池の消費が早いため、場所によっては光度を下げることも必要ですし、普段よりもゆっくり走れば光度を下げても支障はないはずなので、バッテリーを長持ちさせる意識も大切です。
自転車のライトには夜間やトンネル内など先の見通しの効かない場所では点灯する義務があり、各自治体ではその性能にまで言及しています。
10メートル、5メートル先という数値はともかく、街灯の光が乏しいような場所でも明るく照らす必要がありますので、自分が十分と思うその何段階か上の明るさを持つライトを使用しましょう。
強力なライトはそれなりに注意して使用しなければなりませんが、暗いライトは点灯していないのと同じですから、明るいに越したことはありません。
]]>自転車の盗難は窃盗の中でも最も多く発生しており、減少傾向にあるとはいえ、いまだに被害届が出されているだけで年間20万件弱が認知されています。
中でもロードバイクは80%以上が施錠していたにもかかわらず盗難されており、自宅からも盗まれることが多いということから、犯人にとって格好の獲物になってしまっているという由々しき現実があります。
その80%以上の施錠状態での盗難のうち、約60%がワイヤーロックのみの使用であったというデータがあり、ロックを複数使う二重ロックでは15%までその確率が下がりますし、ワイヤーロック以外を使用していた場合の盗難も同じく15%ほどになります。
上記のデータは、ワイヤーロックは家庭にもあるような工具で簡単に切られてしまうこともあり、単独で使用するには心もとないと言われるわけですが、まさにその通りの結果になってしまっています。
そのため後ほど詳しくお伝えしますが、ワイヤーロックなら最低でも2個以上は付ける、そしてできるならば他のロックとの併用が望ましいと言えます。
ロードバイクなどのスポーツサイクルは何より軽さを求められますし、長距離を乗ることも多いため、その際に軽くてかさばらず携帯に便利なワイヤーロックが好まれるのは仕方ないところです。
しかし、こういったことを優先してしまうと前項でお伝えしたように防犯対策としては心もとなくなるため、鍵の掛け方も考える必要があります。
そこでまずワイヤーロックの選び方をお伝えする前に、スポーツサイクルの鍵の掛け方についてお話ししておきましょう。
●地球ロック
ワイヤーロックを柱や樹木に括り付ける方法で、犯人はワイヤーを切断しなければ自転車を持ち去れません。
前提として切られにくいワイヤーロックにしなければなりませんが、犯人に盗難にひと手間掛かると思わせる抑止力にもなります。
ただし街中のガードレールや樹木は公共物ですし、歩道への自転車の放置は禁止行為ですので、駐輪場や自転車を停めるためのスペースで行ってください。
前項に引き続き、自転車の鍵の掛け方についてお伝えします。
●高い位置でロックする
切断をする際にロックが地面に近いと、カッターの片方を地面に押し付け足で踏むことができるので、力が入ってより簡単に切断できてしまいます。
そのためロックはなるべく地面から離れた位置に取り付け、伸ばしても地面に付かないように巻き付けるべきです。
●パーツもロック
スポーツサイクルはホイールやサドルも高額なものが多く転売しても十分利益になります。
また比較的簡単に外すことができるため、単体で盗難されることも少なくありません。
そのため、ワイヤーロックを取りつける際はサドルやホイールにもワイヤーを通してフレームに括り付けるのが基本です。
●複数箇所をロック
先ほどお伝えしたように、ワイヤーロックは1本では心もとなく、盗難に合う可能性が高いです。
そのため、複数でロックをすることが必要とされますが、同じものでロックしても1つ破られれば、同じ要領で破られてしまうため別種類のロックで鍵をすることが大切です。
ここまで自転車、特にロックが後付けになるスポーツサイクルの鍵の掛け方をお伝えしてきましたが、ここからはロックの選び方についてお伝えします。
自転車のロックは、以下3つのポイントが重要です。
●ロックが頑丈であること
●犯人に切断や破壊が困難で、盗難に時間が掛かると思わせるようなもの
●2つ以上用意する
まずロック自体が頑丈でなければ、何ヶ所に鍵を掛けたとしても簡単に破られてしまいますので、ワイヤーロックならワイヤーが太い物や刃物が入りにくい加工がしてあるものなどが推奨されます。
また、ワイヤーカッターなどはシフトやブレーキワイヤーを自力で交換することの多いロードバイク乗りなら持っている工具ですし、家庭用のニッパーでも切れてしまうようなワイヤーでは何の抑止力ににもならず、格好のターゲットにされるだけです。
そのため、ごつくて太いワイヤーやチェーンを使用しているものや、太いU字ロックなど、特殊な工具で大きな音も出て、切断するために大きなアクションを必要とするような、犯人が敬遠する可能性のあるロックが必要です。
そして、大事なことなので何度もお伝えしますが、防犯効果を高めるためには別種類のもので、複数箇所に鍵を掛けることが重要ですから最初から複数のロックを用意してください。
それではここから自転車の中でもスポーツサイクルにおすすめのロックをご紹介します。
【Kryptonite(クリプトナイト):Kryptoflex 1218 Combo Cable Lock(クリプトフレックス 1218 コンボケーブルロック)LKW18500】
アメリカの老舗セキュリティロックメーカー「クリプトナイト」のワイヤーケーブルは、しっかりと編み込まれているため切断されにくい構造になっています。
その分少し取り回しが硬めですが、こちらはワイヤーの長さが180cmありますので地球ロックやパーツを通しての多点ロックも十分可能です。
オープン価格ですが通販サイトで4,000円前後というところです。
【Kryptonite(クリプトナイト):Evolution Mini-7(エボリューションミニ7) U字ロック&120cmフレックスケーブル】
U字ロックはロックの先にU字型のパイプが付いたもので、オートバイの鍵としても有名です。
こちらは内側の幅が少し狭いため太いポールなどには掛けにくいかもしれませんが、その分ワイヤーケーブルが付属していますので、複数箇所をしっかりロックするにはもってこいです。
そして、パイプに非常に頑丈な素材が使用されていることでも有名でそれが広く知れ渡っているために、犯人が避ける可能性が高いとも言われています。
前項に引き続き、おすすめの自転車用ロックをご紹介します。
【ABUS(アブス):Granit City ChainX-Plus 1060(グラニットシティチェーンXプラス1060)】
ドイツのアブスはヨーロッパでは最大のシェアがあるセキュリティロックブランドで、自転車用でもいくつもの堅強なロックを製造しています。
こちらはチェーンロックの最高グレードになり、10mmの極太六角チェーンはただただ見た目の威圧感で圧倒でき抑止力効果は最強クラスのため、ワイヤーロックとの併用に是非おすすめしたいです。
鍵はシリンダータイプでピッキングにも強くシリアルナンバーが付いていますので、紛失した際にも再作成が可能です。
長さは85cm、110cm、170cmがあり、いずれも2万円を超えてきますし、重量も2kg以上ありますが、ABUS最高のセキュリティレベルを誇るため、正しくロックを使用していても盗難された場合には見舞金が最大12万円支払われます。
一概には言えませんが、高級なロードバイクなどは、このくらいのセキュリティレベルで守らなければならないとうことかもしれません。
自転車のロックは当然ながら簡単に破られないことが前提ですが、犯人に「破れない」と思わせることはもっと重要です。
その意味ではワイヤーロック1本ではいかにも心もとありませんので、複数箇所にロックを取り付けることが推奨されます。
また、なるべく頑丈で堅強なロックを使用することも犯罪の抑止力になりますので、見た目にもこだわって選択してください。
]]>自転車のライトは点灯義務であり装備義務ではありませんので、仮に手に持って運転しても、ヘルメットなど体のどこかに取り付けていても問題はありません。
ただし自転車に装着するためには、何らかのホルダーやマウントが必要になります。
冒頭でもお伝えしたようにスポーツサイクルなどはほとんどが後付け対応になるため、自転車用ライトの需要は多く、いくつものメーカーが製造をしている状況です。
そのため、自転車専門のライトになればしっかりと使い勝手も考慮されていますので、ハンドルなどに取り付けるためのホルダーは付属しているものがほとんどであり、ホルダーを自分で用意する必要はありません。
しかし、「自転車用ではないライトを使う」「ハンドル以外の場所に付けたい」というような要望もあるかと思いますので、その際には別途ホルダーが必要になるでしょう。
そのほうが使用できるライトの選択肢が多くなりますし、取り付け位置の融通が利きますので、それもまたおすすめの方法です。
前項でもお伝えしたように、自転車のライトは点灯義務はありますが、自転車専用のライトを使用しなければならないとは定められていません。
そのために今回は専用では無いライトを自転車に取り付けるためのホルダーやマウントのお話をしていきますが、その前にまずは自転車用のライトに求められる条件を確認しておきます。
自転車のライトに求められる条件は道路交通法の規定にはありませんが、各都道府県が条例として定めています。
例えば東京都では「白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する前照灯」となっています。
おおむねどの自治体も同じですが、神奈川県では距離の規定が前方5メートルの物を確認できる光度になりますので、より明るいライトが求められていることが分かります。
ただこれですとどんな明るさなのかが今一つハッキリしませんから、これを製品のスペック表に載っている具体的な明るさの数値で表すと「300ルーメン」程度になります。
前項でお伝えした「ルーメン」は自転車用ライトや懐中電灯によく使用される明るさの単位です。
ルーメンは光源(ライト本体)から発せられる光の総量のことですので、ライトのパワーを示す数値と考えてもらえばよいでしょう。
一般的な懐中電灯が100~150ルーメン程度ですので、300ルーメンというとかなりの明るさになります。
しかし、走りながら前方10メートルもの先を見通すためには、静止状態の数倍の明るさが必要となるため、決して明るすぎるということもありません。
しかも走るスピードが上がるにつれて人間の視野は狭くなるため、速度次第では300ルーメンでも不十分こともありますので、明るいに越したことはないのです。
ある程度街灯が整備されており、肉眼で周囲の建物や樹木の形が確認できる状況であれば300ルーメンで十分かと思います。
しかし、これが建物などが何となく存在している程度にぼんやりとした場所では400~600ルーメンが必要になってきますし、街灯がほとんどないような真っ暗な道では1000ルーメン前後ないと安心できません。
そのため、ホルダーを使って手持ちのライトを使用する場合は、上記のような基準に達しているかを確認する必要があります。
ここまでは自転車で走行する際に点灯義務のあるライトの条件を確認しましたが、お手持ちのライトがその条件に合っているのものであれば、あとは取り付け場所を考えていくことになります。
●ハンドル上
スポーツサイクルでは最も一般的な場所であり、ホルダーもハンドルにマウントするためのものが多く販売されています。
車体の高い部分から照らすことができ遠くまで光が届くため、自転車では理想的な取り付け位置です。
●サイクルコンピューターやアクションカメラの裏側
ハンドルに取り付けられたサイクルコンピューターやカメラの裏側に、専用のホルダーを使って取り付けます。
ハンドル周りがごちゃごちゃしている場合には有効ですし、ハンドルより少し前方にライトが装着されるため、手前の路面を明るく照らしてくれます。
●前輪ハブ
車輪中央のハブに専用ホルダーを取り付け、その上にライトを取り付けます。
ただし位置が低いので照らす範囲が狭く、複数のライトを使用する場合の補助的な場所と考えられます。
●ヘルメット
ヘルメットにマウントできるホルダーを装着して、そこにライトを取り付けます。
真っ暗な道を走る場合などは、前方だけではなく視界が照らされていると恐怖心がぬぐえるため、真っすぐ走りながら自分が向いた方向が照らされるのは有効です。
それではここから自転車にライトを取り付けるためのホルダーをご紹介していきます。
【UNICO(ユニコ):バイクライトホルダー】
固定場所とライトをベルクロバンドで固定するタイプで、通販サイトで800円前後で販売されている安価なホルダーです。
盗難防止のために自転車から離れる際はライトを外して携帯したいものですが、ベルクロなので簡単に脱着が可能です。
ただし、ハンドルなど直径35mmまでのパイプに取り付け可能で、直径25mmまでの円形ライト用ですから、お手持ちのライトの太さを確認してから購入してください。
【GENTOS(ジェントス):バイクライトアクセサリー マウンティングブラケット XBBR】
バンド部分のロックがボタン1つで外れるので、ライトの脱着がしやすいホルダーです。
ライトの直径が最大36mmまで取り付け可能なためライトの選択肢が増えますし、パイプは直径42mmまで対応していますので、より多くの自転車に取り付けることができます。
前項に引き続き、自転車にライトを取り付けるためのホルダーをご紹介していきます。
【REC-MOUNTS(レックマウント):Type19】
こちらはサイクルコンピューターとライトを同時に保持することができるホルダーで、ライトを2本取り付けられたり、アクションカメラやシマノの電動式変速「Di2」のジャンクションなども取り付けられます。
Type19にはサイクルコンピューターのメーカーによって複数のものが用意されていますので、まずサイクルコンピューターのメーカーに合ったものを選択してください。
そこからハンドルに取り付けるアームを1本か2本で選び、ハンドルからのせり出し具合などを加味して選んでください。
ちなみにメーカーは「両持ちナロータイプ」がおすすめのようです。
また別途ライト用の取り付けアダプターが必要ですが、これもライトメーカーごとに専用のものや今回テーマとした汎用ライト用のものもありますので間違えないように注意してください。
今回は自転車にライトを取り付けるお話をしましたが、いずれにせよ走行中に自分の視界を明るく照らすことが最優先です。
そのために最善の取り付け場所を考える必要がありますし、それに合うホルダーを選ばなくてはなりません。
また、ホルダーに最低限求められるのはライトの固定力と脱着のしやすさですので、そこを意識して選ぶようにしてください。
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