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演出助手として最初に何を買うべきか。
迷う余地なく、パソコンです。
この記事で分かること
パソコンだけは代替がききません。予算はまずここに寄せてください!
演出助手の道具には優先順位があります。
この順番です。そして1位のパソコンだけは、他とちょっと事情が違います。
唯一、代替がきかないからです。
稽古動画は最悪スマホでも撮れます。台本は紙でも持てます。でも資料作成だけは、パソコンがないと本当に仕事になりません。
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やっているのはこの2つだけ
資料の作成(香盤表・稽古スケジュール・各種リスト)
連絡(メール・LINE)
つまりWordとExcelが動けばいい、が基本線です
先にここを押さえておくと、選び方が決まります。
演出助手がパソコンでやっているのは、主にこの2つです。
つまりWordとExcelが動けばいい、というのが基本線です。動画編集をがっつりやるとか、重い3Dを回すとか、そういう用途ではありません。
ここが分かると「高いものを買わなきゃ」という気持ちがだいぶ落ち着くと思います
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「スペックが足りなかったらどうしよう」と身構えなくて大丈夫です。資料作成が中心なら8GBで困りません
具体的な数字を出します。
メモリは8GBあれば十分です。16GBだと、かなりサクサク動きます。
資料作成が中心なら8GBで困りません。ただ、スペックが高いほど稽古動画の編集まで手が広がるので、そこをやりたいなら16GBを狙う、という考え方になります。
こういったOfficeが最初から入っている8GBのモデルは、1台目としてかなり素直な選択だと思います。別々に買うより手間が少ないです。
こちらははっきりしています。
多ければ多いほど良いです。
理由は単純で、扱うデータ量が大きいからです。稽古動画、図面、写真。日々たまっていきます。
本体の容量が心もとなくなったら、外付けのSSDを足すという手もあります。
全部を本体に抱えなくて大丈夫なので、まずは本体に余裕を持たせつつ、足りなくなったら外に逃がすくらいの構えでいいと思います。
稽古動画がたまってきた頃に検討すれば十分です。最初から買うものではありません。
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僕はずっとWindowsで、Apple製品はiPadだけです。混ざっていても普通に仕事は回ります。「業界はMacじゃないとダメ」みたいな話ではないので安心してください
よく聞かれるところです。結論はこれです。
どちらでも構いません。自分が使い慣れているほうを選んでください。
傾向としては、こんな感じです。
ちなみに僕の場合、Apple製品はiPadだけ使っています。混ざっていても普通に仕事は回ります。
「業界はMacじゃないとダメ」みたいな話ではないので、そこは安心してください
いま手元にパソコンがあるなら、まずはそれで始めてしまってください。実際に資料を作ってみて「重いな」と感じたところが、次に上げるべきスペックです!
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演出助手の仕事時間の多くは、資料をつくる時間です。
じゃあ何で作っているのか。意外と誰も教えてくれないところだと思います
この記事で分かること
使い分けはこれだけ
Word … 台本、テキレジ
Excel … 香盤表、スケジュール、各種リスト
この2つを覚えておくと、どの現場でも通用します
まずここが土台になります。
基本的な資料づくりは、WordとExcelが中心です。
使い分けはこうなっています。
この2つの使い方を覚えておくと、どの現場でも通用します。
演出助手の資料はだいたいこのどちらかで作られているからです。
そしてもうひとつ。
実際の現場では、Excelと合わせてGoogleスプレッドシートを使うことも多いです。
カンパニーで同じ表を同時に触りたいとき、資料をすぐ共有したいときは、スプレッドシートのほうが早い。Excelで作ってスプレッドシートで共有する、という使い方も普通にあります。
どちらか一方ではなく、両方使えるようにしておくのが実際のところだと思ってください。
毎月払う形にこだわらなくて大丈夫です。バージョンが少し古い買い切りのOfficeでも問題なく回ります。ここは無理をしないでください
Microsoft 365 だと月額2,130円(2025年6月時点)。必要経費として捻出する部分ですね。
ただ、ここは知っておいてほしいのですが──
バージョンが少し古い買い切りのOfficeでも、まったく問題ありません。
毎月払う形にこだわらなくて大丈夫です。買い切りを1本持っておくだけでも仕事は回ります
最初からOfficeが入っているパソコンを選ぶ、というのも手です。別々に買うより手間が少ないので、これから1台目を買う方には素直な選択肢だと思います。
Excelが使えるようになったら、次は毎回ゼロから作らないことです。
BMGでは、香盤表・小道具表・スケジュール表などをそのまま使える形にまとめています。
Word・Excelと基本の機能は同じです。違うのはこの3つ。
基本無料です。
ただし注意点があって、業界の人全員がGoogleを使っているわけではありません。 なので「Googleだけあればいい」とはならず、Microsoft 365も結局必要になります。両方持っておくのが現実解です。
データや資料の共有で使うクラウドストレージです。
1つの公演のカンパニーで、1つのフォルダを共有するという使い方が基本になります。図面・香盤表・スケジュールなどをそこに置きます。
基本の利用は無料。無料容量を超えると有料プランが必要です(2025年6月時点)。
稽古動画を扱いはじめると容量はけっこう食うので、そこで検討する感じですね。
台本や資料へのメモを取るデジタルノートアプリです。年額1,350円(2025年6月時点)。
タブレットを使うデジタル派と、紙のアナログ派がそれぞれいます。詳しくは別記事に書きました。
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基本無料のデザインツールです。
そこまで出番は多くないのですが、画像をちょっと編集したいときに手軽に使えます。たとえば転換表に使う図面を少しいじって、セットの位置を伝わりやすくする、といった場面ですね。
稽古動画の編集に使います。
以前はCapCutを使っていたのですが、有料になってしまったので、いまはShotcutという無料のソフトを使っています。
Shotcutは無料のオープンソースで、Windows・Mac・Linuxのどれでも動きます。カット、テロップ、BGMの追加といった、稽古動画の資料づくりに必要なことは一通りできます。
Macの方はiMovieでも大丈夫です。
稽古動画の管理と撮影は演出助手の必須業務なので、見やすい動画資料を作るためにも、使えるようになっておくとかなり良いです。
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触るのは仮編集までです
基本無料の音声編集ソフトです。
BGMやSEを「ちょっと編集したらどうなるか」を試すときに使います。
ここは線引きを書いておきます。細かい編集は、専門の音響さんにやってもらうべきです。 演出助手が触るのは、あくまで情報共有のための仮編集だと思っておいてください
基本無料。Photoshopの下位互換のようなソフトですが、かなりいろいろできます。
Canvaより細かい編集ができるので、図面の仮編集などに向いています。
ただし操作が少し難しいので、他の作業に慣れてから取り組むのがいいと思います。最初に手を出すツールではありません。
有料が要るのは実質Officeだけ。あとは無料で、必要になったときに足していけば足ります!
※金額はすべて2025年6月時点のものです。
まずはExcelを1つ、自分で開いてみるところからで大丈夫です。無料のツールは、必要になったときに足していけば間に合いますよ!
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稽古場で台本を開いたとき、紙かiPadなどのタブレットか。
最近は、タブレットを使う人が多くなってきました
この記事で分かること
先に前提から。
タブレットを使うデジタル派と、紙を使うアナログ派がそれぞれいます。
どちらが正しいということはありません。ただ、台本や資料へのメモは、デジタルノートアプリが主流になってきているのは確かです。
演出助手は台本のほかにも、香盤表・スケジュール・図面と、持ち歩く紙がとにかく多い仕事です。それが1台に入るのは、単純に助かります。
GoodNotesの費用(2025年6月時点)
年額1,350円/月換算で100円程度
持ち歩く紙がまとめて減ると考えると、ここは入れてしまっていいと思います
デジタル派がほぼ使っているのがこれです。
アプリ「GoodNotes」。
演出助手の中でもかなり多くて、正直これさえあれば大丈夫です。他のアプリは人によります。
有料アプリですが、作業効率のメリットがかなり大きいので、デジタルでいくなら入れてしまっていいと思います。月100円で持ち歩く紙が全部なくなると考えると、まあ安いですよね
ここが本題です。結論から言うと、こうなります。
性能は良いほど良いです。
理由がはっきりしていて、最新のGoodNotesを動かすためです。アプリが新しくなっていくので、本体が古いとついていけなくなります。
僕はメルカリで8千円のiPad Air 2をまだ使っています。そのせいで最新のGoodNotesが使えていません。「性能は良いほど良い」は、自分の失敗から言っています
動くには動くんですが、アプリが更新されるたびに置いていかれるんですよね。
とはいえ、いきなり新品の上位モデルを買う必要もありません。
整備済み品(リファービッシュ)という選択肢があります。まず使ってみて、自分がデジタル派かどうかを確かめるにはこれで十分です。
そのうえで「これは完全に自分に合う」となったら、次はGoodNotesの更新についていける機種を選ぶ。この順番でいいと思います。
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よく聞かれます。答えは好みです。
ちなみに僕は、充電が面倒で指で書いています。
これで困ったことは特にないです。細かい書き込みをしたい方はあったほうがいいと思いますが、なくても始められます。最初に一式そろえなくて大丈夫ですよ。
まわりに合わせて変えなくていいです
最後にこれは書いておきたいです。
アナログ派は今もふつうにいます。
紙のほうが早い人、書き込みが頭に入る人、パッと開ける安心感を取る人。全部ありです。
デジタルにするメリットは「荷物が減る」「検索できる」「なくさない」あたりですが、それが自分に効くかどうかは人によります。まわりが移行しているから、という理由だけで変える必要はありません
まず台本を1本だけPDFにして入れてみる。それで「軽い」と感じたら、自分はデジタル派です!
次の現場までに、まず台本1本だけPDFにして入れてみてください。それで「軽い」と感じたら、たぶんあなたはデジタル派です!
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「ここ、バミっておいて」
初めて言われたとき、正直どのテープのことか分かりませんでした
この記事で分かること
最初の現場で「バミっておいて」と言われて、手元の養生テープを出して首をかしげたのを覚えています。誰も教えてくれない言葉なんですよね
先に言葉のほうを。
バミリ=舞台や稽古場の床に貼る、立ち位置や道具の位置を示す目印のことです。動詞にして「バミる」と使います。
語源には「場を見る」説と、「場」+「印」説の2つがあって、諸説あるところです。
言葉そのものについては、用語辞典のほうで詳しく書いています。
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読み方 ばみり(動詞は「バミる」) 一言でいうと 舞台や稽古場の床に貼る、立ち位置・道具の位置を示す目印のことです 詳しい意味 床…
バミリのメインで使うのがこれです。
買うときのポイントは色が複数入っているものを選ぶこと。単色を1本だけ持っていっても、現場で足りなくなります。
正解を探さなくて大丈夫です
ここは誤解されやすいところなので、はっきり書いておきます。
バミリの色分けに、業界共通のルールはありません。
カンパニーと、バミリをする人によって変わります。
なので「1場は何色」みたいな正解を探さなくて大丈夫です。大事なのは、その現場でルールを決めて、それを関わる人と共有することのほうです
逆に言うと、色つきを何色か持っていれば、その現場のルールにいくらでも合わせられます。だから複数色なんですね。
これもよく聞かれます。
立ち位置の目印は、T字か×で貼ることが多いです。
点で貼るより、向きや中心が分かるので伝わりやすいんだと思います。
暗いところで光るテープです。転換で使う場面があります。
バミリって、転換中の希望の星印なんですよね。暗いなかで「ここだ」と分かる目印があるかどうかで、動きやすさがまったく違います
もう1種類がこれです。
養生テープはきれいに剥がせるのが持ち味で、貼って剥がす前提の場面で使います。
こちらは現場に行くごとに、その都度必要なぶんを用意しておくのがいいと思います。作品や劇場によって使う量がぜんぜん違うので、常備というより都度補充のイメージです。
持っていくのはこの2種類
色つきビニールテープ … 位置を示す。色で意味を分ける
養生テープ … 留める・仮で押さえる。剥がす前提
ざっくり言うとこうなります。
どちらも「テープ」ですが、役割が別物です。両方カバンに入っている状態が理想ですね。
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最後にひとつ。
演出助手は立ち位置などのバミリを貼ることもありますが、それと同時に稽古場に美術セットのバミりがちゃんとされているか確認する立場でもあります。
セットがどうなっているかが、床を見れば分かる。その状態を保つのは、稽古を進める側の仕事でもあるんですよね。
だからテープは、自分が貼るぶんだけでなく足りなくなったときにすぐ足せる量を持っておくと安心です
色つきを何色か持っていれば、どの現場のルールにも合わせられます。まずはそこからで大丈夫です!
次に現場に入るとき、カバンに色つきのテープが何色入っているか見てみてください。1色しかなかったら、そこが最初の買い足しどころです!
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稽古の記録は、演出助手のけっこう大事な仕事です。
「あの日のあの場面、どうやってたっけ」に答えられるのは、結局その映像だけなんですよね
この記事で分かること
どれが欠けても現場では困ります。ただ、どれを優先するかは自分の現場によって変わります。全部が満点の機種はないので、そこは割り切って選ぶことになります
稽古場全体が入る広角であること。 160〜180度あると安心です。
演出家の後ろから全体を撮るので、狭いと端の人が切れます。
セリフが聞き取れないと、資料として使えません。
映像は見えているのに何を言っているか分からない、というのがいちばん困ります。
稽古動画は、撮って終わりではありません。毎日カンパニーに共有するものです。
だからファイルが軽いと、その毎日の作業がそのまま軽くなります。 アップロードを待つ時間が短くなり、共有もすぐ終わる。逆に重いと、その待ち時間が毎日積み上がっていきます。
高画質で撮れても、アップロードに1時間かかるカメラは現場で回りません。ここは実感としてかなり大きいです
これは実際に使ってみて、思っていた以上に効いた項目です。詳しくは下で書きます。
選ぶときの早見
安く始めたい → ZOOM Qシリーズ
共有のラクさ重視 → iVIS mini X(ただし下の注意を必ず読んでください)
画角と長時間の安定重視 → DJI Osmo Action
| 機種 | 画角 | 価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ZOOM Qシリーズ(ハンディレコーダー型) | 約160度 | 2万円弱 | 音が取りやすい/容量が小さめ/サポートあり/遠隔操作は非対応 |
| Canon iVIS mini X | 約170度 | 8万円前後 | 演出助手で一番使われている/容量が小さく共有しやすい |
| DJI Osmo Action | 約180度 | 4万円前後 | 画角が最も広い/熱落ちしない/容量が大きく共有が大変 |
※価格は2026年5月時点の感覚です。特に下で書くとおり、iVISは変動が大きいです。
もともとが音を録る機械なので、音の入り方がいいです。セリフが聞き取りやすい。
そして容量が小さめなので、共有もラクです。さらに現行機なのでメーカーのサポートがある。これが地味に大きいんですよね。
安価に始めたい方には、まずここをおすすめします。リンクは現在購入できるQ8n-4Kです。
ひとつだけ、スマホからの遠隔操作には対応していません。稽古中にカメラのところまで行く必要がある、という点は知っておいてください。
サポートが終了しています
演出助手のあいだで一番使われてきた機種です。画角も容量も、この仕事にちょうどいい。
そして後で書きますが、スマホアプリからの遠隔操作に対応しているのも大きいところです。
ただ、今からこれを選ぶなら知っておいてほしいことがあります。
すでにサポートが終了していて、希少価値で価格が高騰しています。
つまり、壊れても直せません 8万円前後を出して、修理という選択肢がない状態で使うことになります。
現場での使い勝手は本当にいいです。そのうえで、そこは納得してから買ってください。
現在の愛用機です。画角180度は3機種でいちばん広くて、iVISとほぼ同じことができます。
そして、これがかなり優秀なところなんですが──
アクションカメラなのに、長時間起動していても熱落ちしません。
アクションカメラは短時間の撮影を想定したものが多くて、回しっぱなしにすると熱で止まるものがあります。稽古は数時間そのまま回すので、ここで落ちる機材は使えないんですよね。その心配がないのは本当に大きいです。
弱点もはっきりしています。動画の容量が大きくて、共有・シェアが大変です。
4つのうち、ファイルサイズだけははっきり弱いです。それでも使っているのは、画角・遠隔操作・熱の強さが、自分の現場では効いてくるからです。共有の手間はそのぶん受け入れています。
総合で決める、というのはこういうことです。
稽古は止まったり戻ったりの連続なので、そのたびにカメラまで往復すると本当に消耗します。自分の位置を動かさずに録画を始められるのは、進行しながら撮る立場だとかなり効きます
ここは独立して書いておきたいところです。
iVIS mini X と DJI Osmo Action は、スマホのアプリと連携して遠隔操作ができます。
これが、稽古中の扱いやすさを一気に良くします。
カメラは稽古場の後ろや高いところに置くことが多いので、録画の開始・停止のたびにそこまで行くことになります。稽古は止まったり戻ったりを繰り返すので、その往復が地味に効いてくるんですよね。
手元のスマホで録画の開始と停止が完結すると、自分の位置を動かさずに済みます。進行しながら撮る立場だと、この差はかなり大きいです
128GBくらいあると安心です。その半分でも回ります。
稽古は毎日あるので、容量に余裕を持たせておくと、抜き差しの回数が減ってラクです。
置ける場所の自由度が上がります。
稽古場は日によって使える範囲が変わるので、床置きしかできないと画角が安定しません。機材に合わせて、スマホ用かカメラ用かを選んでください。
ここはぜひ知っておいてほしいところです。
三脚のかわりに、マイクスタンドを使います。
CAHAYA マイクスタンド(2WAY ブーム・218cm対応)
何がいいかというと、高さが出せることです。
そして高いところから少し斜めの角度で撮影できるようになります。これで何が変わるかというと──
床面の状況や、舞台奥の状況が、舞台上の人にかぶって見えなくなる、という状況を避けられます。
カメラを低い位置に置くと、手前の人の身体で奥が隠れます。バミリも見えません。稽古の記録としては、そこが見えないと後から確認できないんですよね。
高さと角度が作れると、この問題がまとめて解決します
ここで1つ注意です。
マイクスタンドには、ビデオカメラの三脚のような雲台がありません。
なので、カメラをマイクスタンドに取り付けるためのアダプターが必要になります。ネジの規格が違うので、変換するものを1つ挟む形ですね。
カメラネジ変換アダプター(1/4→3/8・3/8→1/4の2個入り)
これを忘れると、スタンドは届いたのに付けられない、ということになります。セットで頼んでおいてください。
DJI Osmo Action を使う場合は、これがあると便利です。
K&F CONCEPT Osmo Action 5 Pro用 クイックリリースマウント
三脚に装着できるようになります。 アクションカメラはそのままでは三脚のネジに付かないので、ここも合わせて用意しておくとスムーズです。
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いきなり8万円のカメラは要りません。まず予算はパソコンに寄せてください。カメラは1本現場を回ってから決めても、ぜんぜん間に合います
ここは強調しておきたいところです。
稽古動画は、最悪スマホでも撮れます。
演出助手が最初に予算を寄せるべきなのはパソコンで、これだけは代替がききません。カメラは、1本現場を経験してから「自分にはこの機能が要る」と分かってから買っても十分間に合います。
いきなり8万円のカメラを買う必要はまったくないです
迷ったら、手持ちのスマホで1回撮ってみる。足りなかったところが、そのまま選ぶ基準になります
次に現場に入るとき、まずは手持ちのスマホで1回撮ってみてください。そこで「もう少し広く撮りたい」「奥が見えない」と感じたところが、そのまま自分の選ぶ基準になりますよ!
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開演時刻にはっきりした線引きがあるわけではなくて、「昼はマチネ、夜はソワレ」くらいの幅で捉えるのが実態に近いです。特定の時刻(13時・18時など)で断定はできません。
15〜16時ごろ、マチネとソワレの間にあたる時間帯の公演は「ジュルネ」と呼ばれることがあります。フランス語の journée(1日)に由来するとみられていますが、これも諸説あります。
1日に2回公演をおこなう日は「マチソワ」と呼ばれます。出演者・スタッフにとって、体力的にいちばんきつい日です
一般に、平日はソワレ、休日はマチネのほうが座席が埋まりやすい傾向があります。ダブルキャストの公演では、マチネとソワレでキャストが変わることがあります(頻度は公演によります)。
「マチソワ」の日は、朝から夜までずっと劇場にいることになります。体力の配分がいちばん難しい日ですね
マチネ・ソワレ・マチソワは、どれも公演の回そのものを指す言葉として、スケジュールの会話でそのまま飛び交います。
1日2公演の日にあると助かる持ち物は、こちらにまとめています。
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演出助手には資格試験がないので、勉強といっても何から手をつければいいのか分かりづらいですよね
実績がなくて現場に行けない時期が、いちばんもどかしいですよね。でもその期間にやれることは、ちゃんとあります。
この記事で分かること
最初のころは実績がなくて、現場に行けることも少ないと思います。そんな時期にこそおすすめなのが、これです
本で読む → 劇場で確かめる。この往復がいちばん効きます。
本を読んだだけだと、どうしても言葉の丸暗記で止まります。逆に、知識がないまま劇場に行っても、目の前で起きていることの意味が分かりません。読んでから見ると、両方が一気につながります。
演出助手の業務には、テクニカルスタッフとの連絡ややり取りが必ず入ってきます。自分がその分野の専門家になる必要はありませんが、相手が何をしている人なのかが分かるだけで、やり取りの精度が変わります。
なので、舞台・照明・音響・制作と、分野をまたいで読んでおくのがおすすめです!
演出助手の業務には、テクニカルスタッフとの連絡・やり取りが稽古中も劇場入り後も入ってきます。舞台監督の仕事の流れが分かっていると、このやり取りがぐっと楽になるんですよね
舞台監督読本 舞台はこうしてつくられる
現役の大ベテランの舞台監督の皆様が、実際の舞台監督の業務や、どのように進めているのか、どういった資料を作っているのか、使っているのか、どういう風に物事を考えているのか、といったことをまとめてくださっている、とても面白い本です。
最初に読むと、もしかしたら専門的すぎてとっつきにくいかもしれません。でも、この本の内容が理解できるようになってくると、かなり現場に感覚が近づいてくると思います!
ザ・スタッフ:舞台監督の仕事
こちらは少し古い書籍になるので、昨今の業務内容とは少し異なる点があるかもしれません。ただ、人力やアナログでの舞台機構、仕掛けなど、舞台表現の基礎的な仕組みが学べる書籍になっています。
舞台スタッフのみなさんと会話をするときに、読んでおくだけで「あっ、このことかな……?」と思えるところがかなりあります。少し厚めの本ですが、おすすめです
舞台の基礎からDMX、ムービングまで ステージ・舞台照明入門
照明の基礎的な事項がほとんど網羅されています。どういう仕組みで照明が機能しているのか。どんなふうに業務を進めているのか。本当に参考になります
ステージ&舞台 照明マニュアル ~エンターテインメントに必須! 進化を遂げる「光の効果」
こちらは、照明の効果がどういうものなのか、という点も扱っている書籍です。機材の説明も細かく載っているので、もう一段階レベルを上げて知識をつけたい方におすすめ!
PA入門 三訂版 基礎が身に付くPAの教科書
PAがどういう仕事か、そして何より「音」というものがどういうものなのかが専門的に解説されています。音響の仕事が何を扱っているのかを知るには、とても良い本だと思います。
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演劇は仕事になるのか? 演劇の経済的側面とその未来(米屋尚子 著)
この本は、僕のバイブルです何度読み返したかわかりません。
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観劇に行ったときにやってほしいことがあります。客席を一周することです。
そのとき見るのは、この3つです
これを分析してから観劇するだけで、学びが全然違います!「あの本に書いてあったのはこれか」がその場で起きるんですよね。
ひとつだけ気をつけてほしいこと
客席を見て回るときは、他のお客様やスタッフさんの迷惑にならない範囲で。ここは大前提です。開演前の落ち着いた時間に、さっと見る程度で十分学べます。
※他のお客様やスタッフさんの迷惑にならないよう気をつけてください。ここは大前提です
現場に入れるようになったら、いよいよ次の段階です。スタッフさんが、
使っているかを理解するようにしてみてください。Excelなのか、Wordなのか、パワポなのか。そして、その用途は何なのか。
人の仕事の流れが分かると、先読みして段取りを組みやすくなります。 これは演出助手の中核である稽古進行管理に直結する部分です(詳しくは演出助手は何に対してギャラをもらっているのか)。
ここまで書いた勉強法、実は全部ひとつの姿勢につながっています。
実際の現場での仕事にも通じることですが、常にいろいろなことに “疑問を持つ” ことが大事です。
持った疑問をひとつずつ解消する努力を積み重ねていくと、知識と経験が自然と増えていきます。逆に言うと、疑問を持たずに現場に立っていると、何年やっても増えていかないんですよね。
本を読むのも、客席を一周するのも、スタッフさんの資料を見るのも、根っこは全部「なんでこうなってるんだろう?」です
疑問を持たずに現場に立っていると、何年やっても増えていかないんです。逆に言えば、疑問さえ持てれば現場そのものが教材になります。
現場に入ることが決まったら、道具の準備は演出助手が実際に使っている道具11選でどうぞ。
そして、実際に稽古が始まると必要になるのが香盤表やスケジュール表です。僕が現場で使っている書式はテンプレートにしてあるので、最初の1本で困ったときに使ってみてください!
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]]>かいごろし
セットの中の見えない場所や、舞台上を通らないと出てこられない袖などで、長時間身動きが取れなくなることです。
「飼い殺し」というと物騒な響きですが、演劇の現場では役者やスタッフが置かれる”状況”を指す言葉です。
具体的には、こんな場所・状況を指します。
こうした場所にいったん入ると、お芝居の進行状況や演出の都合によって、次に動けるタイミングまで長時間待たされることになります。これが「飼い殺しにされる」「飼い殺し状態」といった言い方のもとになっています。
以前Xで公開した図解「初見殺しの演劇用語TOP10」にも入れていた言葉なんですが、ちゃんと説明したことがなかったので、あらためて1記事として独立させました
といった感じで使われます。
現場の流れを先に知っておきたい方は、こちらで本を紹介しています。
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演出助手になるための勉強法と、読んでおきたい本6冊|現場に入る前にできること
現場に入れる実績がない時期にできる勉強法を、実際に読んできた書籍6冊とあわせて紹介します。舞台監督・照明・音響・制作の入門書です。
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読み方 ならく 一言でいうと 劇場で、舞台の真下にある空間のことです。 詳しい意味 奈落には、せり(舞台の床が上下する装置)や回り舞台(盆)の機構、…
物騒な名前がついていますが、中身は「出たくても出られない場所で待たされる」という、現場ならではのもどかしさを表した言葉でした知っておくと、袖で静かに耐えている人がいることに気づけます。
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]]>PR:この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。演出助手として実際に現場で使っている道具に加え、価格帯やレビューをふまえて選んだ道具も一部含まれています。
「演出助手をやることになったけれど、何を用意すればいいですか?」
これは相談窓口でもっともよく届く質問のひとつです。演出助手は誰かが道具を貸してくれる仕事ではありません。基本的に自分の持ち物で現場に入るので、最初に何を揃えるかで働きやすさがかなり変わります。
この記事では、僕が実際に稽古場へ持っていっている道具を「絶対に必要なもの」と「あると便利なもの」に分けて並べました。全部を最初から揃える必要はないので、安心してください
この順番です。とくにパソコンは代替がききません。稽古動画は最悪スマホでも撮れますが、資料作成だけはパソコンがないと本当に仕事になりません。迷ったらパソコンに予算を寄せてください。
残りの道具は、正直どれも「あれば便利」「好みの領域」です。現場を1本経験してから、自分に足りないものを買い足していくので十分間に合います!
演出助手の仕事時間の多くは、資料作成と連絡です。香盤表、稽古スケジュール、各種リスト。これを作る道具なので、最優先で用意しましょう
稽古の記録は、演出助手のすごく大事な業務です。「あの日のあの場面、どうやってたっけ」に答えられるのは映像だけなので、ここは妥協しないほうがいいところ!
選ぶときに見るポイントは3つあります
上のリンクは現在の愛用機です。画角は申し分ないのですが、動画容量が大きくて共有が大変という弱点もあります。安価に始めたい方は、音が取りやすく容量も軽めのハンディレコーダー型という選択肢もあります。
※ここでは後継機のZoom Q8n-4Kを紹介しています(無印Q8は新品の取り扱いがなくなったため)
機種ごとの画角・価格・サポート状況の比較や、僕がどういう理由で機材を乗り換えてきたのかは、演出助手マニュアルでじっくり扱っています
今や台本もメモもiPadという人が主流です。アプリは「GoodNotes」を使っている人がかなり多く、まずこれがあれば大丈夫です。
撮影機材とセットで必要になります。128GB程度あれば安心です。その半分でも回せますが、書き出し・移動の頻度が上がります。
バミリ(舞台上や稽古場の床に貼る位置の目印)に使います。赤・緑・黄色など色があると用途別に使い分けられるので、単色より断然便利です。「今回の転換後の位置は緑」といった使い方ができます。
現場ごとに、その都度用意しておくといい消耗品です。貼ってはがせるので、仮の掲示・仮止め・簡易バミリと、本当に何にでも使えます!
タップが複数ついた横型で、3〜5mの長さのものを1本。稽古場のコンセントは、だいたい欲しい場所から遠いところにあります。パソコン・カメラの充電・スピーカーを同時に生かすためにも、1本あると本当に助かります。
きっかけの音出しや歌稽古で使います。持ち出せる小型サイズで、それでいて出力が大きいものが理想です。歌稽古は思っている以上に大きな音が要ります。
必須ではないので、ない場合は音響さん・制作さんに相談するか、稽古場の備品を使わせてもらってくださいね。
撮影の自由度が一気に上がります。手持ちだと1時間で腕が終わります…スマホ用かカメラ用か、自分の機材に合わせて選んでください。
紙の資料を見る・書き込む用です。紙派の方はメモも取りやすいですよ。台本や香盤表を挟んで、立ったまま書き込めるタイプが使いやすいです。
稽古場はとにかく寒くなりがちです。 じっと座って進行を見ている時間が長いので、体感温度がどんどん下がります。好みでいいのですが、黒のパーカーを1枚、年中カバンに入れています。
見落としがちですが、これらの機材は基本的に自分で用意して、自分で直すものです。カンパニーが保証してくれるわけではありません。
だからこそおすすめしているのが、1現場ごとに2〜3千円を機材ストックとして積み立てておくこと。買ったばかりの機材が壊れると、出費が痛いだけでなく仕事も止まります。その保険です。
演出助手の経費・ギャラとの関係・確定申告まわりの話は、演出助手マニュアルでじっくり扱っています
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]]>相談窓口によく届く質問です。結論から言うと、演出助手になるための資格や採用試験はありません。ただ、だからこそ「じゃあ何をすればいいの?」が分かりづらい仕事でもあるんですよね
この記事で分かること
演出助手は、ひとことで言うと「作品と稽古の進行管理」をする人です。BMGでは「橋渡しをするための言葉を知っている人」と説明しています。
よく業務を一緒くたにされがちな「制作」との違いは、ざっくり言うとこんな感じです。
それと、ひとくちに演出助手といっても、目指す将来性によって2つのパターンがあります。
“演出助手”という名前ですが、役割は演出の助手業務だけじゃないんです。役割の全体像は別の記事でも紹介しているので、まずは「進行管理の専門職なんだ」と思ってもらえれば大丈夫です
日本にいる演出助手のほとんどはフリーランス(個人事業)です。会社に雇われる会社員ではなくて、個人が「なろう」と思ってなった形が演出助手、ということになります。
なので、極端に言えば——名乗ったらもう演出助手です!
ただ、名乗っただけでは仕事はありません。実際のところ、仕事を取ってこないとなかなか名乗りづらい、というのが正直なところだと思います。じゃあ、最初の仕事はどうやって取ればいいのか。ここからが本題です
僕の見てきた範囲では、最初の現場は“誰かに連れて行ってもらう”ケースが多いです。具体的には、
このあたりが主なルートですね。演出助手としてのスキルを学びながら、自分の営業もしていった先に、演出助手の仕事があります。
それと、生活ができるギャランティを求めなければ、ネット検索などで応募できる案件もあると思います。お手伝いのような業務が多くなるかもしれませんが、まずは経験として、そういうところから試してみるのもありです!
※ひとつだけ注意点。劇団などの現場では、このサイトやマニュアルで解説しているような演出助手の業務自体を「知らない」という場合も多々あります。現場によって求められることが違う、という前提は持っておいてくださいね
演出助手に仕事を依頼するのは、主にこんな相手です。
そして、現場に入れるようになったあと、次の現場に繋げてもらいやすいのは「演出家」「プロデューサー」「制作」の3者です。この中の誰かにある程度の評価をいただける仕事ができると、他の現場にもお声掛けしていただける可能性が高くなります
もちろん、他のセクションのスタッフさんから繋いでいただける場合もあります(僕の場合、その割合は比較的少なかったです)。
いずれにしても、演出助手の仕事は基本的に個人で持ってこなければならない場合が多いです。「すべての現場で一定の評価をいただけるように業務に当たる」——この意識が、結果的にいちばんの営業になります。
「まだ現場に入れる実績がない」という時期でも、できることはたくさんあります!
そして何より大事なのが、常にいろいろなことに“疑問を持つ”こと。持った疑問をひとつずつ解消する努力を積み重ねていくと、知識と経験が自然と増えていきます
現場に入ることが決まったら、道具の準備はこちらの記事からどうぞ!
具体的にどう評価される働き方をするのか、稽古の立ち上げから場当たりまで各場面で何をすべきか、ご相談の際にどんな言葉と順序を選ぶのか。そういった実務の中身は、現在制作中の演出助手マニュアルでじっくり扱っています
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