関西で代表的な団地商店街の一つが富田団地です。阪急系のスーパーや平和堂といった大型商業施設が近くにありながらも、団地内の商店街には個性ある店舗が並び、八百屋さんや中華料理店には行列ができることもあります。
日時、会場、参加費などの詳細については、下記のリンクをご覧ください。
MCEI大阪支部2026年9月度定例会のご案内

MCEIは、マーケティングを学ぶ方々の支援や交流を行っている組織です。
今回お話しするのは、「団地は実は暮らしやすい」ということ。
老朽化や高齢化など、何かとネガティブなイメージを持たれがちな団地ですが、実際に団地を訪ねてみると、緑の多さや住戸のつくり、駅や商業施設との関係など、現在の住まいにも参考になる魅力がたくさんあります。
そして近年では、団地を住まいとして選ぶ若い世代も増えています。
今回は、団地愛好家としての視点、団地リノベーションを手掛ける建築家としての視点、そして団地不動産を運営する不動産業者としての視点から、なぜ今、団地が選ばれているのかをお話しします。
「団地にはあまり興味がない」という方にこそ、ぜひ聞いていただきたいと思っています。
住まいについて考えるとき、団地は最初から選択肢から外されてしまうことが少なくありません。でも、少し見方を変えるだけで、団地は意外と面白く、暮らしやすい住まいです。
マーケティングや住まい、まちづくりに関心のある方はもちろん、「団地って実際どうなの?」と少しでも気になった方は、ぜひこの機会にお越しください。
会員以外の方も参加できるとのことです。
9月10日、会場でお待ちしています。
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関西の分譲団地を継続的に見て回っている実感としては、致命的な状態に陥っている団地はごくわずかです。築年数相応に傷みが目立つと感じた団地でも、数年後に訪れると、外壁や共用部がきれいに修繕されている例をよく目にします。
| 竹の台団地 |
| 富田団地 夏祭り |
| 富田団地 八百の行列 |
| 町田山﨑団地 掲示板 |
| UR新千里北町団地 |
| UR新千里北町団地 |
| 花園団地 通常の住戸 |
しかし、UR賃貸の団地では、前の入居者が退去した後に必ず室内のクリーニングが行われます。さらに、定期的に内装や設備機器の更新も実施されており、現在の生活水準に合った仕様へと整えられています。必ずしも「リノベーション住戸」でなければ快適に住めない、というわけではありません。
| 新千里東町団地 通常の住戸 |
| 総持寺団地 通常の住戸 |
平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災では最大で震度7の大規模地震を経験しましたが、UR賃貸住宅では、住宅階に大きな被害を受けた事例はなく、ごく一部の棟でピロティ階の柱の破壊が見られたものの、人命に係る被害はありませんでした。また、平成23年3月に東日本大震災が発生しましたが、住宅階及びピロティ階ともに大きな被害を受けた事例はありませんでした。
なぜ、古い団地でも大丈夫だったのか
旧耐震基準で建設したUR賃貸住宅においても、大震災時にも大きな被害を受けなかったのは、旧耐震基準上必要とされる耐震性を確保していることに加えて、1戸1戸の住宅の境に耐震上有効な壁が規則的に配置されていることによって、安全上の余力があったためと考えられています。
※以上元ページはこちら→
今も続けられている耐震診断と対策
耐震診断の結果は、団地ごと・棟ごとにUR賃貸住宅のホームページで公表されています。
こちら→住棟毎の耐震診断結果について
UR都市機構の前身、日本住宅公団のOBの方によれば、当初は入居後15年ほどで戸建てや民間マンションへ移り住むと想定していたそうです。しかし実際には、高齢になるまで数十年住みつづける人が多く、当時の関係者にとっては想像もしていない結果だったといいます。
団地の間取りでは二世帯居住が難しいため、親世代が「こんないいところを出ていきたくない」と住み続ければ、子ども世代は団地を出ざるを得ません。こうして高齢世帯の比率が増え、自然と高齢化が進むことになります。
一方で、子どもが巣立ち、老夫婦には家が大きすぎると感じて引っ越すタイミングで団地を選ぶ人も少なくありません。家賃が手頃で保証人が不要のUR賃貸は、新居として魅力的な選択肢です。駅から多少遠くても、通勤の必要はなくなり、商業施設や医療施設は徒歩圏内にそろっています。高齢期の暮らしとして十分な利便性があるのです。これも団地の高齢化を押し上げる要因ですが、メディアが語るような悲観的な状況とは大きく異なります。
つまり、団地の高齢化とは、住まいとしての団地の“住み心地のよさ”が生み出した結果でもあるのです。