前々稿で、不登校のメカニズムを見ました。
「行きたくない理由」と「心の逞しさ」の兼ね合いで生じますが、きっかけとしては「行きたくない理由」が見えることが多いです。
でもその理由(きっかけ)にこだわることなく、「心の逞しさ」をつけることに注力してほしいのは、前稿に書いた通りです。
それを踏まえて、不登校の典型的な経過と対処法を見ていきます。
「学校に行きたくない」とか「体調が悪い」とかで、欠席が多くなる時期です。
前々稿に書いたとおり、子供たちは「学校に行きたい=行くことが立派である」と無意識下で感じているので、この時期の子供は強い葛藤の中にあると思った方がよいです。
つまり、機嫌が悪かったり、反抗的になったり、自暴自棄な行動をとったりするのが、“普通”ということです。
体調が悪いのも、休むと元気そうに見えますが、仮病ではなく葛藤の現れです。中には、本当に熱を出して、病院で検査を受けて「心因性の疑い」と診断される子もいます。
子供の不登校は、親の自尊心をもまた傷つける状態でしょう。子供の葛藤とともに、親子の葛藤が高まってるケースもよく見ます。
でも、子供は親におろおろされたり叱られたりすると、余計に自分のダメさを意識してしまいます。
反抗されて腹が立ったり心配になったりすると思いますが、ここは大人の意地で余裕を見せてほしいです。
内心はどうでも、「まぁ、そういう事もあるよね」という態度を表に出せるように、心がけてください。
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またこの時期には、「学校を休む理由」が見えやすい時期です。
なにか「きっかけ」があるのかは、子供の拒否がなければ、探ってみましょう。
特に、「勉強が分からない」「他に心配事がある」の場合は、それを解消すると登校できるようになることも多いです。
「勉強が分からない」場合は、支援級に移ることで不登校が解消することはよくあります。
また、視力、聴力など、授業をうける基本的な感覚の問題が隠れている場合もあります。眼鏡をかけたり、自閉傾向等で聴覚の過敏が強い場合等はその対処を考えることも、有用です。
「他に心配事がある」は、いじめなど対人関係のストレスと同様で、聞かないと答えてくれないことも多いでしょう。
よくあるのは、「先生と確執がある」「家族の問題」などです。
先生との確執は、打ち明けてくれる場合は、本当に悩んでいる場合が多いです。
子供ならではの心の狭さ(先生との相性の問題)の場合も、本当にあり得ない対応をされている場合もあります。
勉強ができなくて(または発達障害の特性で)問題児扱いされている場合も、勉強ができる子が目の敵のように扱われる場合もあります。
コロナ対応で人権侵害まがいの行為や、先生主導での差別・いじめが行われている話も聞きます。
先入観なく聞き、必要があれば親が介入・相談(信頼のおける第3者:教頭や校長など)してください。
家族の問題は、打ち明けてくれることはあまりありません。子供本人も無意識の過程なので、それが不登校の理由とは意識していないのでしょう。
多くは、問題が解決したときに、勝手に子どもの状態も改善することで、理由として見えてきます。ちなみによくあるのは、両親の離婚・再婚問題、家族の闘病問題(特に親きょうだい)です。
家族の問題については、子供を問い詰めると逆にストレスを与えることにもなりかねないので、ある程度話を振っても子供が否定するなら、深入りしない方がよいと思います。「
「心の逞しさ」をつけることに、注力してください。
この時期に必ずしてほしいのは、「いじめがないか?」聞くことです。
まず前提として…いじめの言説では常識になっていますが、子供は親にはいじめの事実を打ち明けるのが難しいことは知っておいてください。心配させたくない、いじめられるような子だと思ってほしくない、などの気持ちなのでしょう。
だから、聞かなければ話してはくれません。聞いても「ない」と答えるかもしれませんが、不登校は子供のSOSです。勇気をもって聞いてください。真剣に聞く気のある大人には、打ち明けてくれるものです。
その時の注意点ですが、子供は親を心配させたくないしダメな子とも思われたくないのです。
過剰な心配や、「やり返せ!」などの強さの強要の態度が見えると、打ち明けづらくなります。感情的にならずに、子供を評価せず、事実を聞き出す事を心がけましょう。
もしいじめが発覚した場合、学校と事実を共有し解決をはかっても、不登校が解消しないことがあるのは前述の通りです。特に年齢があがるほど難しい印象です。
きっかけ(この場合はいじめ)にこだわり、登校できない子を責めたり、必要以上に学校や相手の子ともめるのは得策ではないと思います。
先生との確執も同じですが、学校に働きかけるかどうかは、子供と意思統一をはかったほうがいいでしょう。
逆に低年齢の子の場合は、再登校につなげられることも多いので、いじめや先生との確執などは、積極的に解消を働きかける価値があると思います。
休んだり登校したりの時期を過ぎ、定常的に休むようになった時期です。
表面的には葛藤は鳴りを潜め、穏やかな時間が過ごせることが多いです。
この時期は、年単位で続くことも多い時期です。
心の逞しさを鍛える時期、とも言えます。栄養をしっかりとり、英気を養うことが重要です。
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この時期の対処法は、うつ病の家族の対応とも似ています。「休むときはしっかり休ませる!」ことが大事です。
不登校に焦る気持ちを封印して、休息を取らせることに注力してください。
経験上、中途半端に登校を促したり、勉強をさせたりすると、長引きます。
特に「親の期待に応えたかったいい子ちゃん」では、勉強する姿勢を見せたりすることが多いですが、むしろ止めさせた方がいいです。
「しっかり休もうね」「よくなってからでいいよ」と、勉強することより、元気になることを心から願ってる(元気になると心から信じている)…という態度を取るようにしましょう。
勉強するのを見て嬉しそうにしてしまったり、勉強しないのを見てため息をついたり小馬鹿にしたり「将来どうなるの?どうするの?」など煽るのは、逆効果です。
「本当に?自分に期待かかってない?」と心から感じられるようになると、やっと休息できるようになります。
では、何をさせるか……遊びです。
遊びと言ってもおもちゃである必要はなく、本人の興味の向くもの(本、漫画、工作、家事など)で、受動的でなくアナログなものがベターです。
アニメ、Youtubeなど受動的メディアや、SNSやゲームなど射幸性の高いメディアはお勧めしません。
と言っても、禁止にするわけではなく、不登校だからこそ、制限をきっちりする必要があるということです。
私は外来では、電子メディアについては、子供本人とだいたい以下のように話します。
学校に行かなくていい、勉強をしなくていい、代わりにメディアについての約束は守ること!、と交渉するわけです。
親が決めて一方的に指示するのではなく、子供と一緒に双方が納得できる条件を決める方が、守られやすいです。
学校の友達とのグループチャットなどがしんどい場合もあると思います。一切禁止、寝る時間は禁止などと決めてもいいですし、子供が自分で断るのがつらいなら、「親に禁止された」という理由を使わせてあげましょう。
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オンラインゲームやSNSなど、不特定の他人とのつながりが生じるメディアはいい面と悪い面があります。
「友達がわりになって支えてもらった」という経験談がある一方、外に出るインセンティブがなくなり、メディアの世界にはまり込むリスクもあります。有象無象の大人たちが子供を搾取しようと待ち構えていることもあります。
私の患者さん(10代の女子)では、「お付き合いしている」として、二人で会おうと呼び出そうとする成人男性(30~40代)もいました。
無制限はお勧めできないので、完全に禁止にするか、時間制限などを守らせるか、親子できっちり話し合って決めてください。(課金についてもしっかり話し合った方が安全です)
また、年齢、居住地、不登校であることなどを、公開しないように教えることも必要ですし、ネット上で知り合った人と二人きりで会わせないように気を付けてください。
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お出かけに関しては、やはり学校のある時間帯は家にいた方が本人も楽だと思います。
放課後の時間や休日は、習い事や家族旅行など、楽しめるなら好きに出かけましょう。
学校の勉強はつらいけど、塾は楽しいという場合もあります。家庭での自習はお勧めしませんが、塾は本人が楽しそうに通っていれば、続けてもよいでしょう。
定期通院などがある場合は、本人にとっても大手を振って休める理由であり、きょうだいなしで親を独占できる時間でもあります。楽しそうに通院してくる子は多いです、外来の後のお母さんとの外食を楽しみにしている子もいました。
外出の楽しさを存分に味わってもらえるとよいと思います。
遊び倒して、飽きてくる時期です。
しっかり休み、しっかり楽しむと、英気が養われ元気になってきます。
そうすると、子供の体力気力では一人活動に飽きてきます。(この「飽きる」が重要なので、オンラインがあまりよくないと考える理由です)
「学校どんなかな…」「ちょっと行ってみようかな…」そんな言葉がでてくるようになります。
多くの場合、再登校のきっかけは、学期がわり、学年がわりです。
(経験上、クラスや担任が変わるかどうかはあまり関係ないですが、明らかにいじめがあったとか、特定の先生のことをものすごく嫌がるような場合は、あらかじめ学校と話し合い、当事者を避けてもらうように交渉ができます。)
適応指導教室などを利用する場合もあると思いますが、適応教室が出席扱いになる場合と、塾などと同じ扱いになる場合があります。
学校と適応教室の間で取り決めがあるので、確認しておくとよいでしょう。
いざ再登校を始めると、持ち前のいい子ちゃんが現れて、完璧に通おうとする子は多くいます。
親が完璧をめざしてしまうことも、あるでしょう。
でも、これは逆効果です。
「また休むようになったらどうしよう」と焦る気持ちはわかりますが、ここで大切なのは、学校は“行くか休むか”の2択ではなく、“疲れない範囲で適度に休みながら行く”という3つ目の選択肢を覚えることです。
休む前は、「頑張って頑張って頑張って…」結局つぶれてしまった子が多いでしょう。
再登校の時期は、つぶれる前に手を抜くことを覚える時期と、考えてください。
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どのように登校するかは、授業や先生との兼ね合い、本人の生活パターンなどで変わりますので、ある程度子供本人に任せていいと思います。
親のすることは、「疲れたら休んでいいよ」と声をかけ、場合によっては、遅刻や早退を薦めることです。学校や先生との交渉は、本人に頼まれたら出ていく、くらいの距離感の方がうまくいきます。
本人は完璧主義がでやすいですし、先生の方も気合が入りすぎることが多いので、親はブレーキをかける方向の役割が、バランスが取れます。
休みを入れながら、少しずつ慣らしていく…イベント事も「参加したい/したくない」は本人の意思を尊重しましょう。
中高一貫校以外の中学3年生は、英気が十分になってなくても、再登校しやすい時期です。
高校受験が視野に入るからです。
幸いな事に、中3の生徒は受験に意識が向いてくるので、友達同士の微妙な葛藤は少なくなり、クラスの居心地は良くなることが多いようです。
上述のようには元気が復活していない再登校なので、休み休みは同じですが、少しコツがいります。
登校の目的の多くは、内申書=出席日数となります。
学校によって運用が違うと思いますが、一日一度顔を見せれば出席扱いになる学校が多いようです。その一度が、例えば放課後でも認めてくれる学校もありますので、子供の通う学校がどういう方針なのかを、担任の先生と4月には確認しておいた方がよいでしょう。
その上で、内申書の関係ない学校を受験する場合は出席日数にこだわらないとか、受けたい科目だけ登校したいなど、子供によってニーズが違うので、どのタイミングで行き、どのタイミングで休むかを本人と相談し、サポートすることになります。
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進路の選び方も考える必要があります。
まず、高校は義務教育ではないので、行かない選択肢もあることを伝えます。
親は進学してほしいとしても、本人が「無理やり行かされた」と考えるようでは、長い目で人生を見ると悪影響となるかもしれません。
進路はできるだけ、本人の希望で決めるようにしてください。
その上で、どんな進路があるのかのアドバイスをします。
高等学校の義務教育との大きな違いは、出席が足りないと進級や卒業ができないところです。留年すれば授業料は年数分多くかかりますし、放校になれば無駄になります。
この“お金のこと”をきちんと理解してもらった上で、進路を決める必要があります。
高等学校に通う目的の最大のものは「高卒の資格を取ること」なので、そこに最適化した学校を選ぶのが現実的です。
出席は6割とかの基準がある学校が多いですが、中学と違い日数で6割ではなく、教科ごとに6割を求められることが多いので、注意が必要です。
高卒の資格を取る選択肢には以下のようなものがあります。
他にもあるかもしれませんし、公立私立、通う距離など地域によりますし、4年制の学校もあったりそれぞれ違うので、早い段階でできれば中2までの間に調べておくといいでしょう。
高校進学以外の選択肢には、各種専門学校のほか、就職などがあります。
但し、一般的に中卒の求人はほとんどないのが実情で、また、最近は中卒で入学できる専門学校も減っているようです。なので、結局高卒の資格を目指すのが、唯一の進路になりがちです。
しかし例外は、職人など手に職をつける系の仕事です。
以前と違い高卒大卒で職人の世界に入る方が増えているそうですが、依然として、中卒(できるだけ早いうちに)で入った方が腕が上がる、と言われる世界です。
私の知人に天才肌プログラマー氏がいますが、部下の採用は中卒が一番と言います。学校でプログラミング教育とか受けていない方が、癖がなくて教えたことをぐんぐん吸収するので、腕が上がりやすいそうです。
中学卒業後の進路は必ずしも進学ではないこと、特にやりたい仕事が決まっている場合、進学して年齢が上がることで不利になることもある、と知っておくとよいでしょう。
不登校~再登校をめざす経過は、基本的には上の中学生以下の場合と同じです。
中学生以下と大きく違うのは、高校~は義務教育ではないことです。
しっかり休んで、こころの逞しさを鍛え、元気が出てきたら、上の章の、中3の「進路の選び方」を参考に、どんな風に復帰するか考えることになります。
休み中の過ごし方としては、日中の外出やアルバイト(校則で禁止されてなければ)も選択肢に入ります。疲れすぎず楽しめる活動は、やってみるとよいでしょう。
必ずしも、元の学校に戻るだけが選択肢ではないので、ひとつの道にこだわることなく、進路設計ができるようにサポートすることが大事です。
中学生以下よりももっと、本人の意思で選択してもらうことが重要な年齢なので、親の意見を押し付けることのないようにしたいです。
私立高、サポート校、専門学校など、中卒後の進路は費用が掛かるケースが多くなります。
不登校に限りませんが、お金の話は避けて通らない方がよいと思います。
どこまでなら出せるのか(例えば、公立か私立か)、何歳まで出せるのか、何留まで出せるのか…家庭によって考え方が違うのは当然です。でも、隠さず話すことは重要です。
社会人になって無制限に使いたいお金が使える環境にいる人はまれです。必ずそこに制限があることは、高校生以上(進路を考える中3も)なら知っておくことが大事です。
また、お小遣いもいつまで渡すのか、考えてください。
これは一つのアイデアですが、私は外来で中学卒業後の方の場合、「学校へ行くならばお小遣いをあげるけど、学校をやめた場合は遊ぶお金(ネット代含む)はバイトで稼ぎなさい」という方針を薦めています。
但しその際も、未成年のうちは“衣食住”の世話は保護者の責任です。食事、寝る場所(部屋)、衣服は親が用意してあげてください。前稿の通り、この年代でも食事は何より大事です。
お金の話は、厳しく感じる人もあるかもしれませんが、義務教育終了後の年代は親との距離を取っていく年代になります。いつまでも子供扱いしてしまうことで、子供として家にいることが居心地よくなってしまう可能性もあります。
子供の不登校で親側の一番の心配は「そのまま家から出られなくなるのではないか?」だと思います。
お金は、否がおうにも現実を突きつけてくれるものです。子供に現実の制限を示すことで、自分の力で人生を送る覚悟を決めていってもらう…そんな効果もあると思います。
次は、学校との付き合い方編です。

ここからは、保護者はいつ、何を、どうすればいいのか、具体的な対処法を見ていきます。
もちろん、保護者の対応だけで解決できず、専門家や専門機関の手を借りることもあると思いますが、児童精神科外来の初診は、全国的に数か月~年単位の待ち時間となっていますし、専門外来が近くにないこともあるでしょう。
待ち時間も焦らないように、粛々と家庭内でやれることを提案します。
まず、全年齢・どの時期でも取り組んでほしいのが、心の逞しさを鍛えること、その中でも特に重要かつ簡単なのが「栄養状態の改善」です。
ここに4つの要素を上げていますが、1,2,3は、逞しさを損なう原因でもありますが、逞しさがなくなった結果でもあります。
そして1,2,3は、専門家に入ってもらって解決したほうがいい場合も多く、家庭だけで完結するのが難しい要素です。
でも4.栄養状態 は違います、家庭内で簡単に取り組むことができます。
その上、心理的問題も健康状態も、ベースとして栄養状態が大きく関わります。
なのでまず、最初に取り組むのが、栄養状態の改善です。
栄養の改善は介入の心理的ハードルも低いので、まず取り組んでほしいです。
どんな栄養が大事かは…当ブログでは過去にもたくさん言及しています。
栄養がしっかり満たされることで、脳の活動があますところなく行われるようになります。
*
人の脳は、危機(ストレス)に出会うと、危機対応に全振りする特徴があります。危機対応はよく知られているように、「闘う or 逃げる or 固まる」のどれかしかなく、思考など高次の脳機能は制限されてしまいます。
不登校はこの状態と言えます。
そして、危機が大きくないと“判断”し危機体制を“解除”するのは、「高次の脳機能」で、危機対応よりも優先度の低い機能なので、栄養その他が満たされてないと十分に活動できず、危機対応を解除することができません。
生命維持機能 >> 危機対応機能 >>>> 高次脳機能
考える、判断する、抑制する(我慢)などの高次機能は、生命の危機や差し迫った危険の前では使う事の難しい機能です。
栄養状態の悪化は、ある意味で生命の危機や差し迫った危険ともいえるもので、高次脳機能の働きを鈍らせてしまいます。
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具体的な栄養の盛り方は、過去記事から抜粋しますと……
それぞれ、1~3.4の順に重要です。1から取り組んでみてください。
たんぱく質と鉄分については、詳しくは過去記事(↓)も参照ください。
繰り返しますが、重要なのは「たんぱく質と鉄分」です。それも、たんぱく質>鉄分です。
私は、子供の場合は、習慣を作る時期でもあり細胞にも若さがあるので、基本的には鉄以外のサプリをお勧めしていません。
食事で十分なたんぱく質が摂取できるようになれば、サプリは必要なくなると思います(月経のある女性の鉄は別)。
サプリで治そうと考えるのではなく、あくまでたんぱく質が食べられるようになることを第一の目標にして、サプリのビタミンミネラルは補助と考えてください。
上のリスト、1、2(、3)についてですが、栄養状態が整ってくると、今まで問題に見えていたものが問題とはならなくなることも多々あります。
その意味でも、子供だけでなく「親もきょうだいも」たんぱく質を積極的に食べてほしいです。
以下記載していますが、決して、自分たち家族や子供の状態が「こうだ」と決めつけることなく、変化していくものだという楽観性を持ってほしいと思います。
「家族関係:家庭が安心できる環境か?」は、子供の心の逞しさにかなり重要で、おそらく感覚的には理解できる方が多いと思います。
けど……虐待やDVは当事者が解決するのは難しいので、もし家族の関係に疑問があれば、無理せず専門機関を頼ることが、結果として子供の利益につながると思います。
*
また、家族の問題の歪みの、子供が受け皿になっている場合もあります。
直接子供とは関係がなくても、問題を抱えた家族がいる…とかですが、第3者の目がないとわからない場合も多いです。
例えばDVや介護など分かる範囲の問題は、問題を先送らず解決を目指してほしいところです。
夫婦の不和、きょうだい間の確執は、頑張れば専門家の手を借りず家族内で解決できる場合もあります。
夫婦関係は私の観察では、この先どうなるかわからない不安な状態や、毎日罵り合ってるよりも、立場をはっきりさせてしまった方が、子供のメンタルは落ち着いてくるようです。
仲良くできるならもちろんそうしてほしいですが、決定的に無理なら、あまり引っ張らずに離婚や別居を決断したほうがいいかもしれません。
きょうだい間の確執は、両親のハンドリング次第で解決できることが多いと思います。
とはいえ、きょうだいだから仲がいいとは決まらないので、うまが合わない同士は、無理に仲良くさせるよりぶつからない様にしてあげる方が、いいこともあります。
どちらかに肩入れせず、どちらの言い分も聞いて、えこひいきせずを心がけるのが重要です。
また、きょうだいが重い慢性疾患で闘病中というケースでは、最近では「きょうだい児のケア」というジャンルで支援の動きもあります。
必要があれば、支援グループなど調べてみるといいでしょう。
本人の心理的問題は……
発達障害など生まれついての不利さはありますが、それは程度の問題で、基本的には心の逞しさに影響する要素は発達特性によらず同じです。不安、柔軟性、自己認識などです。
前章に書いた『危機が大きくないと“判断”し、危機体制を“解除”する高次の脳機能』は、不安に対する耐性や心の柔軟性に関わります。
過去記事にも書きましたとおり、発達障害の特性そのものが栄養の不足によって生じている側面もあります。
つまり、どのような心理特性で生まれてきていても、栄養状態を改善することで、心は逞しくなっていきます。まず栄養が大事、というわけです。
*
自己認識とは、「自分は○○な人間である」という認識です。○○には様々なものが当てはまりますし、自己肯定感も自己認識の一部です。
心の逞しさには、「自分は大丈夫だ」という認識が関連します。
心が弱った時、人は「自分はダメな人間だ」と思いがちですが、一過性で済めば特に問題にはなりません。
でも、子供の場合は、自己認識を育てている最中なので、できるだけ「ああダメだ」と思わない、思ってもすぐに立ち直るように、導いてあげたいところです。
子供の自己認識は、「子供にとって重要な立場の他人からの評価の影響」を強く受けます。
具体的に言うと、親、親が大切にしている人たち(親戚や親が所属するコミュニティメンバー)やその子供たちです。
意外かもしれませんが、学校の先生や級友は、学校生活での自己認識には影響しますが、心の逞しさには影響は薄いものです。ここは親の方が重要です。
自己認識を育てるのに影響するのは他人からの評価ですから、親が子供をどう評価するか、が重要ということです。
褒め方、叱り方が大事だというのは、よく知られていると思いますが、それと同じで、声かけや態度が重要になります。
褒め方、叱り方は別記事にいずれ書こうと思いますが、ここでは、
この4つを心がけてみてほしいです。
失敗しても「大丈夫」だった、親は自分を信じてくれている……このような体験の積み重ねが、心を逞しくしてくれます。
次稿……不登校の時期、年齢などに応じての具体的な対処法を考えます。
]]>今稿は、子供が不登校(気味)の時、保護者として何をしたらよいか書いてみたいと思います。
もちろん、不登校にも色んな事情、ケースがあるので、すべてが当てはまるとはかぎりませんが、少しでも参考になれば、幸いです。
まず、保護者の方に知ってほしいのは、本来「学校に行きたくない子供はいない」という事です。
子供の成長発達の過程とは、物を知り理解する過程です。すべての子供が、新しい事を知りたくてやってみたくて、周囲の模倣をすることで成長発達します。
つまり、「知りたい、やってみたい」という好奇心は、子供の本能とも言えます。
そして、模倣の中でも社会面の模倣は「自分より少し年上の子」がモデルになることが分かっています。(参考記事:のぞましい習慣を子どもに教えるにはどうすればよいか?)
小学校に入学するころには、よほど学校に行かないことが普通というコミュニティに暮らしていない限り、「世間一般的にその年代の子は小学校に通うものだ」と理解していますし、「自分もついに『小学生』になれるのだ」とちょっと誇らしい気分になっているようです。
子供の中には「立派な子供=立派に小学校に通う子」という図式ができあがり、「ちゃんと小学校に通いたい=ちゃんとした子供でいたい」という期待があるのです。
なので、言葉で「行きたくない」と言っていても本心は違う(但し本人も無自覚)ことを理解し、早合点して学校に行かない人生を用意する必要はないし、「うちの子はおかしい」と悲観する必要もありません。
ここまでは前提で…
ではなぜ「学校に行きたくない」と思ってしまうのかを、想像してみましょう。
*
臨床現場でよくであう不登校には、パターンがあります。
この中で、一番多いのは1、次は1と2が合わさったケースでしょう。3は現場では不登校として認識されてない場合もありますが、欠席する理由としてはまあまああります。
前章で、すべての子供は学校に行きたいと思っている、と書きました。
実際には、学校に行かなくても人生がダメになる……なんてことはないのですが、子供たちは「普通は学校に行くもの」と思っています。でも…
行けなくなってしまう…。
日本人の常として、同調圧力に逆らうのはかなりの勇気が必要です。つまり、行きたいという普通を凌駕するほどの「行きたくない理由(事情)」が子供の側に生じている、と考えることができます。
多くの子供にとって「行きたくない理由」は無意識の過程です。聞いても答えられることはあまりありません。
なのでこの理由は、想像というか、不登校臨床でそうであろうとされている理論で考えると、以下のようなものがあります。
この理由は単独よりは組み合わさってることが多いです。
先生や友人とのトラブルが不登校の「きっかけ」になることは割とあります(子供たちが意識しやすい理由でもあるので)が、これだけを解決しても再登校につながりにくいのは、他の要因も絡んでいるからです。
気を付けたいのは、理由を考えることは大切ですが、「原因」を見つけたら即解決できる、と早合点しないことです。
*
むしろ、ここで気づいてほしいのは、「行きたくない理由」は、どんな子供にとっても学校生活のプレッシャーになりうるものということです。
人間関係で苦労した、勉強が難しいと思った、学校の様々な活動が上手にできないと不安になった…多かれ少なかれ、誰でも経験のある事です。
社会生活にはストレスやプレッシャーはつきものなのです。
ほとんどの人がそのストレスやプレッシャーを乗り越える中で、そうではない一部の人がいる……
なので「理由があるなし」ではなく、理由の大きさと本人の心の逞しさとの兼ね合い、という個人差の問題が大きいということです。
もう一つの変数は、「心の逞しさ」です。
心の逞しさとは、いろんな要素の複合で成りたっています。単純に図太い性格とは少し違います。
精神医学では「レジリエンス」と言ったりする概念と近いですが、難しい言葉よりも、「その人の心(あるいは脳)の機能が過不足なく働ける状態を維持できること」と私は考えています。
私たちの全員が、人類数万年、この地域に国家ができてからでも2千年もの社会生活を生き延びた人類の子孫です。
誰もが、きちんと社会生活に対応できる心と身体を持っています。そこは自信を持ちましょう。
その逞しさが過不足なく働ける状態になっていないなら、それを正せばよいという発想です。
子供の心の逞しさに関連する要素として、以下が大切と考えられます。
上に書いた通り、「学校に行きたくない理由」は、誰にでも生じる社会生活でのストレスです。
誰にでも、という事はつまり、それだけでは不登校の原因にはならない、という意味です。
不登校の原因は、誰にでもあるストレスに耐えられる心の逞しさが発揮できないこと、と考えた方がいいのです。
「学校に行きたくない理由」を探し解決することは、子供の登校環境を整える大人の役割ではありますが、それだけでは足りません。
同時に「心の逞しさ」を鍛えることが必要ですし、「心の逞しさ」はその後の人生の資産にもなります。
心の逞しさは簡単に鍛えられるものではないのですが、せっかくの不登校というSOSを、子供のうちに心を鍛える生活スタイルを手に入れるチャンスと捉えて、取り組んでみてほしいと思います。
次稿~は、何をどうするか考えます。
]]>
※なお、糖尿病で治療中の方は、薬との兼ね合い等で注意点があるので、このまま取り組まないようにお願いします。
前稿にも書いた通り、一言でいうと、「糖質オフとは、たんぱく質を消化吸収代謝できるようになったら、少しづつエネルギー代謝を糖質から脂質にシフトしていくこと」となります。
“そもそも糖質を減らせる状態じゃない”人の多くは、低たんぱく食に慣れていて、たんぱく質を食べると気持ち悪くなったり不調を感じたりします。
前稿に書いたように、たんぱく質や脂質が代謝できない先天的な病態もあり得ますが、頻度はごくごくまれで、子供時代に普通にたんぱく質や脂質(母乳やミルク)が摂取できていた人は、可能性は低いです。
殆どは、たんぱく質や脂質を代謝しにくいように“適応”が起きているだけなので、また代謝ができるように適応すれば大丈夫です。
適応には場合により年単位の期間がかかります。
少しづつ食べられるたんぱく質を増やしていきましょう。
参考
↓

糖質オフすると、血糖の維持は主にアミノ酸(たんぱく質)を原料にした糖新生で行われます。
脂質代謝に適応するために使われる酵素の材料もたんぱく質です。
なのでまず、たんぱく質を十分消化吸収できることが、第一段階となります。
たんぱく質が消化吸収できるようになったら、また元々たくさん食べられる人は、この段階から始めます。
糖質オフの目的は、糖質の悪影響を減らすことなので、“血糖値を爆上げしない=インスリンの追加分泌をできるだけ減らす”ことを目指します。
なので、考え方としては、
の3通りがあります。
この3通りを組み合わせて、減らしていくのが効率的です。
糖質オフの食事方法は、従来の食事概念にこだわってしまうと、うまくいきません。
概念の転換として、“主食”とおかずという発想からの脱却、おやつは甘いもの(又はせんべいなどの糖質)という発想からの脱却が必要です。
なので自身で、特に無意識に刷り込まれている“主食と副食”という概念を書き換えていく必要があります。
食事(特に栄養価の高いおかず類)を、ご飯とそのお供と考えないようにするという事です。
また、おかずだけ食べていることを「行儀が悪い」と考える人もいるかもしれません。
会席やコース料理では主食は最後に出てくることも多いですし、そもそも日本以外の国の食文化では“主食=炭水化物”という概念がない国がほとんどです。
思い込みにとらわれて、自分にダメ出ししないようにしましょう。
主食という概念をなくしていくと、良いことがあります。減塩です。
ご飯を食べるためのおかずではなくなるので、塩分が薄くても美味しく食べられるようになります。
おかずは、“これでご飯が美味しく食べられる”という発想をやめて、“おかずそのものが美味しい味付け”にすることをお勧めします。
たんぱく質の増やし方は、糖質の減らし方よりも、時間、手間がかかると思います。
摂取の最終目標は、厚労省が「高齢者のフレイル予防に必要」と推奨する「一日体重(㎏)あたり1g」が最低ラインと言えます。
成長期や病後など需要が大きい場合は、「一日体重(㎏)あたり1.5~2g」くらい摂取できます。
糖質と違い、たんぱく質は“食欲”によって摂取の調節を受けるので、「食べたい」「お腹がすいている」と感じる場合は、摂取量を増やしてもよいでしょう。
具体的方法は、過去記事を置いておきます。



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たんぱく質摂取ができるようになってきたら、糖質オフを始める段階です。
この3通りを組み合わせて、減らしていくのが効率的です。
食べ順ダイエットなどと言われたりしますが、「野菜を先に食べること」で同じ糖質量でも、血糖値の上がり方が緩やかになる(インスリン追加分泌をへらす)ことが、実験で観察されています。
野菜の食物繊維が効いていると考えられていますが、おそらく、脂質やたんぱく質でも似たような効果はあると思います(特に、脂質は胃内の滞留時間を延ばすので、糖が小腸で急激に吸収されるのを防ぐでしょう)。
つまりシンプルに、「糖質は最後に食べればいい」ということです。おかずファースト、糖質ラストです。
ご飯を後にするとお腹がいっぱいになりにくいので、たんぱく質を増やすためのおかず増量が、やりやすくなります。
たんぱく質(と野菜)のおかずを心ゆくまで食べ、満足してから、最後にご飯やデザートなどを食べると、糖質量を減らすストレスが減りますし、少ない量でも満足できます。
お腹がいっぱいになっていれば、主食の糖質やデザートを抜くことも可能です。
例えば、糖質を「3食+おやつ+飲料」で摂っているなら、どれかひとつからオフすることを考えます。
この場合、血糖の上がり方(インスリン分泌の多さ)で考えると、糖質入り飲料からやめるのが王道です。
人工甘味料は血糖値を上げない甘味ですが、大規模疫学調査では肥満の解消について「効果がない(または逆に肥満が悪化)」との結果が出ています。
この際、甘い飲み物はすっぱりやめてしまうことをお勧めしたいです。
どうしても飲みたいなら、食事のあと、胃内が空っぽの時を避けて飲むと、多少は血糖爆上げを抑えることができるかもしれません。
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次に、オフしやすいのは朝食です。
朝は生理的に血糖の上がりやすい(糖新生の活発な)時間帯です。糖質分をとらなくても血糖値は維持できるので、血糖低下による空腹を感じにくいのです。
成長期が終わった世代は、お腹がすいてなければ朝食抜きでもよいでしょう。
成長中の子供やお腹がすいている場合は、糖質の少ないもの(卵料理や牛乳など)のみの食事がおすすめです。
脂質を摂ることで腹持ちがよくなり、午前中快適にすごせます。
果物や野菜は糖質を含むので、それだけだと、インスリン追加分泌の作用で昼前にお腹がすいてしまいます。
昼前の空腹が強いと、「朝食が足りなかった」と考えがちで、逆効果になってしまいます。
食べるなら、たんぱく質おかずの付け合わせ程度に、少しだけにする方がよいです。
上にも書きましたが、甘いジュースはやめましょう。
伝統的(?)和朝食は、塩辛いおかずでご飯を食べるスタイルになりがちです。
このタイプの朝食にこだわりのある方は、朝食の糖質オフは難しいかもしれません。
まず、昼や夜での糖質オフを先行しながら、朝のご飯をへらしていくための“朝食概念の書き換え”に取り組む必要がありそうです。
おかず類の塩味を薄くしておかず比率を高くしたり、ご飯の代わりに納豆やカリフラワーなどを使って糖質オフに成功した人もいます。
焦る必要はないので、自分がストレスを感じない方法を考えるとよいと思います。
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晩酌系の方は、夕食の糖質オフがしやすいかもしれません。
たんぱく質、脂質、野菜など、つまみ類には糖質オフをしやすいメニューが多くあります。
飲酒をしない人でも、つまみやおかずを食べ、主食を抜くことが割と簡単にできます。
ただし酒のつまみは塩分の濃いものが多いので、薄味を心がける方がおいしく食べられます。
しかし、実は飲酒時の糖質完全オフは難しい可能性があります。
飲酒により、肝臓はアルコールの代謝にかかりきりになります(飲酒量によるかもしれませんが)。
肝臓での糖新生が追い付かなくなると、だんだんと血糖値が下がり傾向になります。
低血糖での糖質欲求を感じやすくなり、アルコールの作用で抑制も難しくなってくると…飲酒後の締めの糖質大量摂取につながると考えられています。
なので、つまみとして少しづつ糖質を摂り、血糖の低下を抑えることで、酔った後の歯止めのきかない糖質大量摂取を予防でき、結果的には糖質量をへらせる可能性が高まります。
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前稿にも書いた通り、昼食の糖質オフが一番難易度が高いです。主に社会的な理由で。
弁当ならいいのですが、外食では食べるものを探すのが大変です。
が、昼の糖質オフができると、腹持ちがよくなるので、午後のおやつもやめやすくなります。
食後の眠気も楽になるので、糖質オフができる環境なら、ぜひ取り入れてほしいです。
こどもの給食も、糖質オフはしにくいです。
以前別稿に書きましたが、こどもは同年齢集団を手本に社会性を身に着けるため、大人以上に同調圧力にさらされています。
糖質をオフするように学校に求めることもできるとは思いますが、ひとりだけ友達と違うものを食べることのストレスは想像以上に大きい可能性があります。
子供は代謝もよく、運動量も多いので、昼食の糖質による血糖上昇の悪影響は、そこまで大きくないと思われます。
給食はみんなと同じにして、朝食夕食やおやつで糖質オフを取り入れた方がよいと思います。
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おやつの糖質オフはわりと簡単です。
おやつの概念を変えるだけです。
ゆで卵、唐揚げ、ナッツ類、小魚、サバ缶など、糖質の少ないものを選べます。
人工甘味料を気にしないなら、市販のプロテインバーなど、たんぱく質を補充できる商品も多くあります。
なお、人工甘味料は“肥満”については効果がない可能性が高いです。
なので痩せたい人はむしろ砂糖入りを選ぶ方が安全と、個人的には思います。たんぱく質補充や血糖上昇を抑えるためには、その限りではありませんが。
甘味料の種類にもよりますので、興味のある方は調べてみるとよいと思います。
どうしても砂糖入りが欲しい場合は、たんぱく質や脂質を同時にとれる洋菓子系をお勧めします。
甘さ控えめでもおいしく食べられるケーキやプリン、ハイカカオのチョコレートなどをうまく使って、糖質欲求をなだめるとよいと思います。
焼き芋やおせんべい、和菓子、果物など、糖質量が多くたんぱく質脂質の少ないものは、おやつよりも食後のデザートにすることをお勧めします(食べ順効果があるので)。
上にも書きましたが、糖質の多いジュース(スポーツドリンクやフルーツジュースも例外ではありません)は、飲まないに越したことはないです。
食物繊維も豊富な果物そのものと、果物ジュースは、体内への糖質の吸収され方が全く違います。
果物の価値はジュースにするとほぼなくなってしまうので、気を付けてください。
毎食の糖質量を減らす方法です。
簡単なようですが、単純に主食量を減らすと、不満感や空腹感が残って継続が難しくなります。
なので、たんぱく質系のおかずを増やし、お腹がいっぱいになったらその分の主食を減らすのがよいでしょう。
食べたいおかずを増やすだけなので、我慢がいりません。この場合も、おかずが先、主食が後の食べ方が効率的です。
難しいのは、丼物や麺類、カレーなど、おかずと糖質を同時に食べるメニューです。
これらの場合も、できるだけ、野菜など先に食べるものを別に用意したり、主食を減らすように盛り付けたりの工夫ができます。
または、たまの「糖質摂取デー」専用にして、普段は食べないようにするとか、嗜好とライフスタイルに合わせてうまく調節しましょう。
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前稿にも書きましたが、糖質の多いメニューを低糖質にする方法(レシピ)はたくさん考案されています。
しかし頑張りすぎると力尽きるリスクがあるので、はじめは元々糖質の少ないメニューを増やすほうが楽で長続きしやすいと思います。
料理が好きな方は、「低糖質」や「糖質制限」などのキーワードでレシピ検索して、取り入れてみるとよいと思います。
また、主食と別に食べることで薄味に慣れてくると、おかずの甘味も不要になってくると感じます。
習慣で砂糖を使っていた煮物なども、みりん少しでおいしく感じるようになったりします。
野菜をゆっくり加熱する事で、甘味を引き出すこともでき、料理の砂糖の使用を減らせます。
何度も言うように、はじめから完全糖質オフをめざすと、失敗しやすくなります。
具体的にどのくらい減らすのが、よいでしょう?
糖質制限介入実験(海外)では、糖質量を1/2~1/3に減らして数か月後にさらに減らすことで、副作用もなく安全にできた、と報告されています。
なので、いきなり半分くらいオフはそれほど危険ではないと考えられます。
具体的には…
この1→2→3→4の順で、それぞれ数週~数か月かけてかけてステップアップするくらいでよいと思います。
最終的な糖質摂取量は、ライフスタイルと嗜好性と体調によって、個人差があると思います。
2型糖尿病で無投薬をめざすなら、糖質制限界の重鎮江部康二氏の推奨する「スーパー糖質制限(糖質摂取量一日60g以下)」を目標にすることになるでしょうし、アンチエイジングなど目的に糖質を極力へらす「断糖(一日5g以下)」に取り組む人もいます。
(ただし糖尿病で治療中の方は、自己判断で糖質を減らすのは危険です、別稿にまとめます)
一般的な日本人の食生活での糖質量は一日300g前後と言いますので、それを半分にするだけでも、体調のよさを感じやすいと思います。
たんぱく質摂取量ほど厳密な決まりはないので、自分なりの考えで、継続できる方法を探していくのがよいでしょう。
まとめます。


糖質はオフしたほうがよさそう…とは思うものの、糖質制限は危険だ、続かない、痩せないetc、様々な反対意見があります。
それらの懸念を解きほぐしながら、安全な糖質オフの導入を考えてみます。
糖質オフが“危険だ”と言われる背景には、この食事法が失敗しやすいことと関連していると思われます。
どちらかと言えば、食事法が間違ってるのではなく、移行の仕方がうまくない=それ以前の食事に合わせて丁寧に導入したほうがよい、なのですが…
以下に失敗のパターンを箇条書きしてみます。
大きく分けると、“体調が悪化する”と“習慣にならない”と“糖尿病の場合の難しさ”があります。
ひとつづつ検討してみます。
糖尿病の場合はちょっと違うので、後程。(別稿で書く予定です)
糖質オフするとは、代謝のパターンを変えることです。
血糖の維持には、アミノ酸からの糖新生が必要で、エネルギー産生には脂質を使います。
この変化に身体が追い付かないと、体調不良が現れます。
前々稿でも見た通り、人類数百万年の歴史では糖質はあまり食べられない食事で、私たちの身体はその環境=糖質オフに合った進化をしています。
なので糖質オフの食事は理にかなっているとしても、ここに注意点があります。
人の身体の“適応”という機序は、簡単に言えば“慣れる”ということです。
気持ちが慣れるのではなく、環境に最適な生理活動ができるように身体が慣れることです。
主に酵素をつかった代謝活動やそこから派生する生理活動の調節を、環境に合わせているということです。
なので、生まれて(離乳期)からずっと慣れ親しんだ食事を変化するには、身体が慣れるまでの時間をかける必要があります。
急激に環境(食べる食事の内容)を変えてしまうと、生理機能が追い付くまでの間、不調を感じやすくなります。
そして、身体が慣れるまでの必要期間は、それまでの食生活や遺伝傾向などによって個人差があります。
いきなり糖質全オフしても、「少ししんどいかな」くらいで耐える人もいれば、立ち直るのが難しいレベルまで体調が悪化する人もいます。
他人の糖質オフの体験談を完コピしても、うまくいかない人がいるのはこのような理由です。
糖質オフが合わない体質なのではなく、進め方が性急なのです。
必ず、自分の体調を見ながら、不安なら時間をかけてゆっくりと食事を変化させるほうがよいでしょう。
安全を期すためには、思い立ってすぐに糖質を全オフしないで、徐々に減らすことをお勧めします。
また、糖質全オフが正しいのか…も、議論の余地のあるところだと思います。
以下の章にも書いていますが、日本人の習慣的な食生活で育った人は、多少の糖質(穀物や野菜)を食べることに適応しているでしょう。
私は、糖質全オフでなければならないという考え方は、やや極端な気がしています。
糖質オフは、手段ではなく習慣にしてほしいので、継続することが前提ですが…
人によって、糖質を含む食事ほぼゼロでも生きられる人も、少しは摂った方がうまくいく人もいます。
それはおそらく、育った環境(腸内細菌など)や遺伝傾向の違いと思われます。
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日本人は比較的いろんな食材を食べる習慣がありますが、世界にはもっと偏った伝統的食生活の文化もあります。
例えば、北極圏のイヌイットの伝統食は海獣の生肉とごくわずかな野菜で、糖質はほぼゼロ、脂質割合の非常に大きい食事といいます。
また逆に、伝統的にベジタリアンの文化では、たんぱく質は乳製品と野菜からしか摂らず、糖質比率の高い食事だったりします。
このような地域に、大人になってから他地域から移住して、初めは適応しているようでも、年単位ではうまくいかず体調を壊す話はよく聞きます。
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腸内細菌は、幼少期に環境から受け取った組成が一生変わらないことが知られます。
遺伝的にもその食事にあった遺伝子構造の人が、その文化を受け継いでいると考えられます。
育った土地、文化と全く違う食生活には、人は適応できないこともあるのです。
ここまで極端ではなくても、同じ日本人の中でも人による差はあると考えられます。
このあたりが、糖質ほぼゼロができる/できないの差かもしれません。
糖質オフの最終到達点は、人それぞれ(つまり自分の身体は自分で面倒をみる)という事は、知っておいた方がよいでしょう。
今まで糖質を主のエネルギー源にしてきた人が、糖質オフするとどうなるでしょう?
細胞はエネルギーを作ろうとして、たんぱく質を分解し糖新生に励み、できた糖を使おうとします(参照:糖質オフの考え方)。
たんぱく質の余力(身体の組織への蓄え、食事量)のある人はあまり影響をうけませんが、余力のない人ほどエネルギー不足が顕著に現れます。
絶食(断食)で、男性より女性の方がヘロヘロになりやすいのは、このあたりの事情と考えられます。
また、脂肪をエネルギー源にするには、今までほとんど使っていなかった“脂質をエネルギー代謝回路に組みこむ作業”が必要になります。
既出ですが、細胞の行う生化学反応は、“酵素反応”によって行われます。
酵素はたんぱく質(アミノ酸)を材料に細胞の中で生合成される物質です。
環境にあわせて必要量が生合成されていますが、環境にあわせて変化するまでには少し時間がかかりますし、たんぱく質不足の人では不利となります。
よって、糖質オフによって、脂質をエネルギーとして十分使えるようになるまで、早い人では数日、遅い人では数ヵ月~年と差がでます。
前々稿に、胎児乳児は脂質代謝がメインと書きました。
なので、子供ほど若いほど、糖質オフへの適応は早いと考えられます。しかし、糖質ばっかりの食事だった場合は適応に時間がかかるでしょう。
今までの食事、年齢、体質によっても、適応までの時間は変わるということです。
また上に書いた通り、子供や女性(一部やせすぎの男性も)はたんぱく質の余力が少ないです。
この場合は、まずしっかりたんぱく質脂質を摂り、糖質を補いながら、糖新生に耐えられるだけのたんぱく質の蓄え、消化力を手に入れる必要があります。
以前も書きましたが、たんぱく質をしっかり消化吸収できて、十分な蓄えとなるまでには、時間がかかります。
低たんぱく食が長かった人、貧血が重度だった(特に)女性、摂食障害の既往の人、断食(ファスティング)ダイエットをしていた人などは、身体がたんぱく質の摂取に慣れていない上、蓄えも減っている可能性が高いです。
たんぱく質の余力のない段階では、糖質を減らすことより、まずたんぱく質摂取を増やす方が先決となります。
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まとめると、男性の一部には突然の糖質全オフに耐えられる人がいますが、年長者、女性、子供はそれでは体調を崩しやすくなります。
どの人にとっても安全な糖質オフの導入は、数週~数ヵ月(または年単位)かけてゆっくり変化する期間をとった方がよいと思います。
また、低たんぱく状態の人は、たんぱく質摂取を先に始め、十分たんぱく質が食べられるようになってから、糖質減らしを始めたほうがよいでしょう。
数年前、糖質制限が原因で命を落とした方の例が報道されました。イギリス人の20代の方でした。
報道ベースでの情報のみですが、その方は未診断の先天代謝異常で、たんぱく質の代謝経路に問題があり、たんぱく質代謝が滞り体内にアンモニアがたまる病態だったようです。
日本人で同じ疾患の患者さんを何人か見知っていますが、すべて小児期(乳幼児期)に診断され、代謝を助ける治療や根治治療としての生体肝移植をうけており、20代で未診断とは珍しい例だったろうと思われます。
少し専門的になりますが、代謝異常の疾患とは“代謝酵素の活性が低い病態”といえます。
代謝の活性がゼロまたはかなり低ければ、乳児など早い段階で不調が現れ、診断治療につながります。
しかし、代謝活性がやや低い程度だと、ちょっとの不調をごまかしごまかしで生活できてしまい、診断がされずに大人になっている可能性があります。
件の方も、代謝異常症の中では「軽症」だったようだ、と報道されていました。
なので、ここに問題があります。
未診断の代謝の問題は、どの人にもある可能性があります。また代謝活性の強さ弱さは、広義の体質と言えるものでもあります(糖質オフができないほどの方は、ごくごくまれですが)。
たんぱく質盛りや糖質オフによって不調を感じるかどうか、自分の身体をよくモニタリングすることが必要です。
また、急激に食事内容を変えず、ゆっくり変化させることで、リスクを減らすことができます。
人体の代謝反応は数千以上あり、事前にそのような体質かどうかすべてを知ることは現実的ではありません。
ただし、家族や親族に先天代謝異常と言われている人がいる場合や、子供の頃に原因不明の体調不良を繰り返していた方、子供の頃から特定の食品で体調を崩した経験のある方の場合は、特に食事内容の変化はゆっくり行い、不調があればためらわず受診した方がよいと思います。
さて次は、糖質オフを始めようとしてあたる壁の話です。
まず大切なのは、完璧を目指さないことです。糖質オフは習慣です。
試験のようにできた、できないで評価するものではありません。
全体として糖質オフできてる、そしてゆるゆると続けていけてるというところを目指すといいでしょう。
糖質オフ(糖質制限)レシピは巷にたくさんあり、どれもとてもおいしそうです。
多くが、今までの食事から“糖質を減らす工夫”にあふれています。
でも、これが罠です。
今までの食事=日本人の標準的食事とは、ご飯(またはそれに類する炭水化物)をメインに、少しのおかずを食べる食事です。
ここから糖質を減らそうとすると、どうなるか?
↓
↓
食事にもの足りなさが出てしまいます。食事量が減ってしまう人もいます。
これは、食べない系ダイエットと同じで、数週間はノリノリでやれても、そのうちに物足りなさが我慢出来なくなってきたり、十分なエネルギーが作れなくなったりします。
一生懸命、手間をかけて低糖質で料理を作ってたのが、面倒な分かえってやる気もなくなってしまったらもったいないです。
それで、糖質リバウンドしたり、失敗したからもう意味がないとやめてしまったり……習慣にすることができないことがよくあります。
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なので、ここはコペルニクス的転換が必要で、逆説的ですが糖質を減らそうという意識をやめることが肝要です。
今まで私がたんぱく質を盛るように強調していたのは、この伏線です。
「糖質を減らそう」ではなく、「たんぱく質を増やそう」なら簡単なのです。
なぜなら、今までの食事からマイナスすると身体(脳)は満足度が下がりますが、増やせば満足度は下がりません。
たんぱく質や脂質は身体(脳)に“満腹感”という満足を与えてくれる栄養素で、腹持ちがいい(逆に糖質はすぐにおなかがすく)こともあります。
満腹感には、結果として糖質を減らしてくれるおまけもついてきます。
圧倒的に継続しやすくなります。
最近は低糖質食を出す店が増えてきましたが、確かに難しいところです。
この問題については、糖質オフの先達から、様々な考えが披露されています。
完璧をめざす必要はないので、自分に合いそうなものをまねるとよいでしょう。
全体として、たんぱく質脂質が少なくならないように気を付ければ、食事の満足度もあがりますし、糖質による反応性低血糖も起こしにくくなります。
これは、前章に書いたように、糖質オフを急ぎすぎたときに起きやすいです。
それまでの食事の適応により、たんぱく質や脂質を十分に消化できない状態で、糖質オフをしてしまうと、身体は満腹感を得られず、またエネルギー不足で糖質を熱望するようになります。
糖質は手っ取り早い栄養素ですが、満足の持続が短く、身体を作る要素ではないため、機能をあげてもくれません。
地道にゆっくり、たんぱく質脂質を消化吸収できるようになるまで、糖質オフをやりすぎないのがよいでしょう。
また、身体の適応とは別に、“脳”が食事の習慣にこだわってしまう場合があります。
しかし脳は、身体の適応よりは騙されやすい(思い込みが激しい)のが特徴です。うまく脳をその気にさせるとよいでしょう。
方法としては…
などがあります。
理屈を変えるとは、糖質多めの従来の食事は思い込み(ただの慣習)であったと脳に教えることです。
何か食べようと思ったときに、つい「主食は何にしよう?」と考えがちですが、「おかずは何にしよう?」と考えるほうが正しいのだという理屈や、糖質オフによって身体にはこんないいことがあるという理屈があり、そのことを意識して考えることで、理屈(思い込み)を変えることができます。
“いい気分”も馬鹿にできなくて、人の脳は気持ちいいと感じることをまたやりたくなる性質を持っています。たんぱく質の食事を食べて「おいしい」と感じることが大事で、なので、好きなおかずを食べるのが重要です。
また、食事に対して罪悪感を持つといい気分が萎えてしまうので、たくさん食べることや糖質(人によっては脂質)を食べることに罪悪感を感じないように、上に書いたように理屈を変えておくことが有効です。
それでも、一筋縄にはいかないものなので、たまには自分を甘やかす日をつくり、我慢をためないようにしていくとよいでしょう。
繰り返しますが、全体として、少しづつたんぱく質脂質を増やし、結果として糖質オフできて来ればよいのです。
いきなり完璧を目指さないのが大事なポイントです。
たんぱく質のおかずは、炭水化物より割高なので、確かに食費はかさみます。
しかしそれは、最初だけです。
というのも、たんぱく質盛り糖質オフの食事に慣れると、腹持ちがとてもよくなります。
その結果、おやつを食べたいという欲求がなくなります。我慢が簡単になります。
考えてみると、肉100gで150~200円と比べて、某ポテトチップス1袋174円、某コーヒーショップの○ラペチーノは650円です。
どうでしょう?おやつの方が割高ではないでしょうか?
おやつ欲求が減ることで浮く金額の方が、大きいと思います。
少ない量、たまにのおやつで満足できるようになるので、何となく口さみしくてつまむようなものを惰性で買うこともなくなります。
上に書いた先達のように、きちんとつくられた推しおやつをたまに食べるくらいで、十分満足度の高い生活がおくれるようになります。
また、たんぱく質の材料は高いものである必要はありません。
肉は一般に脂の多いものは安くなります(高級霜降り和牛以外)。たんぱく質と同時に脂質も必要なので、安い肉で十分です。
卵もたんぱく質豊富で安価な食材です。プロテインをうまく組み合わせることもできます。
特に成長期の子供の場合は、卵やプロテインを積極的に使うことで、食費を抑えやすくなると思います。
糖質を食べすぎている人にとっては、糖質制限はダイエット(減量食)になりえるのは事実です。
ネット上では「糖質制限で痩せた」という体験談がたくさんあります。
しかし、誰もが減量するとは限りません。
糖質を減らすことで、インスリンの効果だった水分貯留がなくなり、はじめは水分が抜けます。なので、誰でもはじめは体重が減ります。
しかし、その後、脂質がエネルギーに代わるまでの期間は人それぞれ、たんぱく質をしっかり摂れているか摂れていないかでも、体調や体重は変化します。
普段低たんぱくな食事だった人の場合、たんぱく質を摂ることで、むしろ適正体重まで「増量」するケースもあります。
糖質さえとらなければ痩せられるわけではないので、目的を「減量」においてしまうと、モチベーションが下がってしまいます。
しかし、ここでもコペルニクス的転換で、目標を単なる減量にしなければ、体形的にとてもいい変化が起きます。
SNSの糖質制限界隈を見ていると、男性やたくさん食べられるの女性の場合は問題なくいい体形に近づいていく人が多いようですが、痩せている・小食の女性や無理なダイエット歴のある人の場合は、多くは一度体重体形とも太り、それから減ってくる人が多いようです。
私もそうだったので分かりますが、女性は月経や出産でたんぱく質が失われているにもかかわらず、野菜多め糖質多めの低たんぱく食を続けている人が多いことと関連していると思います。
恐らく、身体がたんぱく質を要求し(インスリンが使われる)、同化作用が強くなるのだと考えています。
たんぱく質が満たされてくると、体調は格段によくなり体力もついてきます。そのころには、食欲が落ち着いてそれまでのようには食べられなくなることも多いです。
きちんと続けていると、むくみがとれ身体も温まり、引き締まった体形になってきます。
たんぱく質は皮膚の再生にも使われるため、たるみも減ってきますし、顔もむくみにくいので、体重以上に痩せ見えするようになります。
糖質オフを、ダイエット(減量食)と考えず、健康食と考えることが、気持ちを折らずに続ける秘訣と思います。
続いて、実践編はこちら
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糖質は身体のエネルギーになる重要な物質ですが、摂取しすぎると脂肪になりやすいことを見てきました。
また進化の経緯で、身体は糖質をコンスタントに過剰に摂取することが想定されていないため、過剰な糖質には思わぬ悪影響があることも知られます。
血糖が高い際の不利益を考えます。
短期的には、人体は高血糖にはある程度耐えられます。太古の人類も、果物の結実期など大量の糖質を一気に食べることはあったでしょう。
なので、糖を摂ったらすぐ危険があるということではありません。
しかし、長期(慢性)にわたると、下記のような影響がでてきます。糖尿病合併症として知られるものなどです。
このうち、感染しやすさと尿量は血糖値が下がれば収まりますが、血行障害、神経障害、組織の糖化は慢性の経過で、血糖値が下がっても回復には時間がかかります(理論上治らなくはないですが、治すのは簡単ではありません)。
糖質オフで血糖値が正常化しても、蓄積した障害の影響が簡単になくなるわけではないので、注意が必要です。
血管障害は、細い血管ほど影響が強く出ます。
糖尿病3大合併症として知られる、網膜、腎臓、自律神経の他、皮膚などは影響のでやすい臓器ですが、それ以外にも、詰まったら大きな問題の出る臓器(心臓や脳、手足の動脈など)にも影響します。
感染しやすさは、身体の感染症もそうですが、腸内細菌にも影響します。
善玉菌の多くは、食物繊維や脂質(脂肪酸)を餌にしています。糖を餌にする菌の代表は、真菌類(カンジダなど)です。
腸内環境の悪化は、便通だけではなく、慢性炎症の原因になったり、免疫を混乱させたり、身体の機能にも影響を及ぼします。
血液中の余分な糖を尿で排泄するため、水分も余分に失われるため、脱水になりやすくなります。その代償として喉が渇きます。
適切に飲水できていればいいのですが、気分が悪く飲水ができない時などは危険が高まります。
場合によっては、脱水と高血糖により、体液の恒常性が失われ「ケトアシドーシス(参照:wikipedia)」をきたすため、注意が必要です。
また、そもそも高血糖で水分が失われているので、糖分を含む飲料を飲むと余計高血糖・脱水が悪化し、容易にケトアシドーシスをきたすことが知られており、「清涼飲料水ケトーシス(ペットボトル症候群)」と呼ばれています。
糖分の多い食品の中でも、ジュースは(口当たりのいいスポーツドリンクなどは特に)危険というわけです。
身体を構成するたんぱく質に糖が結合し、機能を損ないます。
組織の酸化とともに、老化の原因と考えられています。
たんぱく質は常に新陳代謝していますが、新陳代謝の速度と糖化や酸化速度のバランスで、老化現象が進むというイメージを持つとわかりやすいです。(参考記事:たんぱく質推しなわけ)
糖は消化吸収されると、インスリンの働きによって、血管内から細胞内へ移動します。
糖が増えればインスリンが増え、下がってくればインスリンが減るという調節によって、血糖値を一定に保っています。
この機能がうまく働かなくなるのが、糖尿病という病態です。
(インスリンについては前稿も参照にどうぞ)
インスリン分泌には、ふたつの機序があります。
糖は身体に必要な物質なので、基礎分泌によって一定量は常に細胞内に糖が取り込まれます。
1型糖尿病(インスリン分泌が足りない病態)の人が、糖質オフをしても、インスリン投与がゼロにできないことが多いのは、この基礎分泌分を補うためです。
一方、追加の分泌は多いことで、不都合が生じます。
2型糖尿病(インスリンの効き目が落ちる)は、追加分泌に対して細胞側が「もうこれ以上取り込めません」と根を上げた状態とイメージできます。
インスリンの量が慢性的に多いほど、その作用によって、脂肪の蓄積やNa(水分)の貯留=高血圧といった、メタボリック症候群の可能性が高まります。
大量のインスリンが細胞に働きかけることで、インスリンの効き目が落ちてくることが知られ、インスリン抵抗性と呼ばれています。
2型糖尿病はインスリン抵抗性によって、「インスリン分泌はある(又は増えてる)のに、効き目が十分ではなくなり、血糖が高い状態が続いている」という病態です。
インスリンは栄養を細胞内に取り入れるホルモンです。なので、一般的にインスリン量が多いと太ります。
しかし日本人は遺伝的に、インスリン抵抗性が生じやすいため、太る前に糖尿病になりやすいと言われます。
日本人に欧米人のような肥満体が珍しいのは、その前に糖尿病になり細胞が栄養を取り込みにくくなるからと考えられます。
これは一般に、筋肉量のあまりない子供や女性に多くみられます。
食べたのもが糖質に偏っていると、糖は一気に消化吸収され血液中に入ります。
糖の吸収に合わせ、インスリンの追加分泌が起き、血糖値は下がってきます。しかし、追加分泌されたインスリン値が下がってくるまでには、少しタイムラグがでます。
すると血糖が下がってもインスリンが効き続け、血糖が危険なラインまで下がることが生じます。
症状は、軽いと食後の眠気程度ですみますが、重いと低血糖性の痙攣を生じることもあります。
よくあるのは、耐えがたい空腹感、手足のしびれ、思考の鈍麻などが起き、不機嫌、イライラしたりします。
昼食の前、多くは昼食後~夕方にかけて見られます。
職場や学校でのパフォーマンスが下がり、不機嫌をまき散らすことで対人関係を損なうリスクも出てくる病態です。
低血糖性の痙攣まで起きるのは多くは子供です。
ただし脂質代謝メインの乳児ではなく、離乳後、糖質メインの食事に身体が慣れたあとの年代で、おきやすくなります。
典型的には、夜疲れてあまり食事をとれず、何も食べずに、または何とか炭水化物だけ食べて寝てしまって、明け方痙攣してしまう、という経過です。
食の細い子のほうがリスクがあります。
食前に子どもがイライラしたり癇癪起こしたりも、血糖が下がっている可能性が高いです。
お菓子を与えるとおとなしくなるかもしれませんが、下に書いたようにマッチポンプです。
甘いものを食べさせるほど癇癪をおこしやすくなるのは、血糖値の問題かもしれません。
反応性低血糖(らしき症状)が起きてしまったら、速やかに糖質を摂ることが必要なのですが、それではまたインスリン追加分泌が起き、マッチポンプです。
本当は、予防したほうがよい病態です。
この病態は、糖が急激に消化吸収されることが原因でおきます。
根本的な解決策は、糖が急激に吸収されない食生活ということになります。
糖が急激に消化吸収されない食生活とは、インスリンの追加分泌を少なくする食生活です。
具体的な方法は、次項:失敗しにくい糖質オフの始め方で。
血糖が高くなること、インスリン分泌が多いこと、それぞれによって身体には不都合があります。
その両方を抑えるのに、最適の方法が、食事から入る糖を減らすことと言えます。
前稿で書いた通り、糖質は大切であるからこそ、身体のたんぱく質を使って必要分を作ることができます。
たんぱく質が満たされていて、エネルギー源になる脂質があるならば、食事の糖は理論上ゼロでも大丈夫なように、身体は作られています。(実際に糖質ゼロは難しいですし、おすすめもしませんが)
とすると……、食事の糖は減らすことが、健康に暮らすためには正解と言えそうです。
次項:失敗しにくい糖質オフの始め方 に続きます。
まず言葉の整理をしますが…
糖質 = 炭水化物 ー 食物繊維
= ブドウ糖 + 糖類(甘い糖)+ 糖アルコール(キシリトール等)
という関係があります。
糖質=炭水化物ではないし、糖質の中には甘いものも甘くないものも含まれます。
糖質の中の前2者(ブドウ糖と糖類)は血糖値を上げやすいのに対し、糖アルコールは腸から吸収されにくく血糖値が上がりにくいという違いがあります。
血糖値が上がりやすい糖質 = ブドウ糖(でんぷん)、糖類
血糖値が上がりにくい糖質 = 糖アルコール
「糖質オフ」について考えるとき、問題にされるのは血糖値が上がりやすい方の糖です。
以下、記事中で「糖質」とは、ことわりのない限り血糖値が上がりやすい方の糖質のこととして記載します。
でんぷんや糖類は、体内では分解され“ブドウ糖(glucose)”となります。
“血糖値”として測るのは、血液中のブドウ糖の濃度です。これは、健康成人ではおよそ80~100mg/dlくらいですね。
ブドウ糖の体内での役割として重要なものはふたつあります。
1 代謝されてエネルギーになる
2 血液の浸透圧を保つ
ブドウ糖をエネルギーにするためには、細胞内に取り込む必要があり、ブドウ糖を血管から細胞に取り込む際に使われるホルモンが “インスリン” です。
食事からの糖で血液内にブドウ糖が増えると、インスリンが働きブドウ糖を細胞の中へ移動させます、そうやって血液の中の糖の濃度(血糖値)はほぼ一定に保たれるという訳です。
ちなみに糖尿病の病態とは、インスリンの量が足りなかったり、効き目が弱くなったりして、血液の糖濃度が高くなってくることです。
血液の浸透圧は、糖だけではありませんが、ナトリウム(Na)などのミネラル等と協同して、血液内と細胞外液や細胞内との水分バランスに関連します。
これらは全身の生理機能のキモになっている部分です。水分のバランスが崩れると、生理機能は正しく働くのが難しくなります。
血液内のブドウ糖はとても重要な物質なのです。
生理機能にとってブドウ糖はかなり重要な物質で、血糖はおよそ80~100mg/dlという狭い範囲に調節されています。
食事を十分に摂ることが難しかった太古の人類にとって、血糖を維持する事はとても重要なことで、血糖を上げるための機能を複数用意し、低血糖の危機に備えるよう進化しました。
食事という不安定なものに依存せず、血糖を一定に保っておけるシステムです。
血糖を上げる方法として、食事以外でブドウ糖を作り出す機能を「糖新生」と言い、主に、アミノ酸(たんぱく質)からブドウ糖が作られています。
たんぱく質は身体を構成する要素ですので、食事にありつけなくても蓄えた分を使えばよく、都合の良い栄養素です。
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Q : 血糖を一定に保つために身体に蓄える栄養がたんぱく質なら、摂取した糖はどこへ行くのでしょう?
答えは………「脂肪として貯めておく」です。次章でそのメカニズムを見てみます。
人類の数百万年にわたる長い歴史で、食事から安定して糖質がとれるようになったのはごく最近です。
摂取した糖質は血糖の維持に使われて、余ることはあまりなかったと考えられます。
血糖を上げる機能が複数あるのに対し、血糖を下げる役割は“インスリン”というホルモン一択しかないので、需要がなかったことが伺えます。
インスリンは膵臓で作られ血中に分泌するホルモンです。血糖を下げるホルモンとして有名ですが、実態は少し違います。
インスリンには様々な作用があり、そのうちのひとつが細胞内にブドウ糖を取り込む作用です。その結果として血糖値が下がります。
また、脂肪の蓄積(分解の抑制)、水分の貯留、たんぱく質合成(同化作用)などもあり、身体を作るホルモンと言えます。
インスリンは細胞内に糖を取り込むことで、細胞のエネルギー産生にも関わっており、インスリンが全くなくなってしまうと、細胞はエネルギー不足になり生命の危機になってしまいます。
なので基本的には、インスリン分泌は少量一定値を保って身体の機能を支えています。これを基礎分泌と言います。
そして、食事から糖質が吸収されると、追加の分泌をして血糖の上昇を防いでいます。
食事から安定して糖が摂れない時代が長かったため、現代でもインスリン機能を上回るほどの高血糖に見舞われる事態を、身体は想定していません。
一時の高血糖には十分耐えられる身体も、慢性化した高血糖には、だんだん耐えられなくなっていきます。糖尿病として様々な不調が現れるということです。
身体は高血糖を慢性化させないために、糖をすぐに消費するシステムを発達させています。
食事で摂った糖はすぐにインスリンによって細胞内に入り、エネルギーとして使われます。
そして使いきれず余った糖は、グリコーゲンという別の糖の形に変えられ少量は肝臓や筋肉に貯蔵されますが、それ以上余った分は中性脂肪に変えられ脂肪細胞に送られます。
つまり、エネルギーにならず余った糖は体脂肪になるのです。
インスリンの作用に“脂肪の蓄積”とあるのを思い出してください。
一方、食事で摂った脂肪は血糖値に影響がなく、インスリン分泌を促さないことが知られます。
また、消化された脂肪(脂肪酸)は小腸からリンパ管へ受動輸送(ポンプなどを使わない濃度勾配による移動)なので、常に必要分だけが吸収され、残りは腸内細菌の餌になるほかは排泄されます。
(ちなみに、糖質は能動輸送なので、身体が適応してしまえばどんどん吸収されるようになります)
なので、食事の脂肪は、体脂肪になりにくいのです。
細胞の多く(赤血球以外は全部)は、エネルギーとして糖だけではなく脂肪も代謝しています。
むしろ、脂肪から得られるエネルギーの方が莫大で効率のいいエネルギー源です。簡単にいうと、脂肪をエネルギー源として使う方が疲れにくいです。
ですが、そこに食事から摂った糖が十分にあると、細胞は糖を優先してエネルギーにします。
糖の作るエネルギーは脂肪より効率が劣るため、疲れやすくすぐにおなかがすくエネルギー源と言えます。
逆に食事から糖質があまり入ってこないと、身体はまず蓄えたグリコーゲンを使い、その後は糖新生をしながら、エネルギーとして脂肪が使われだす順番です。
常に糖が十分あった生活をしていると、脂肪がエネルギーに使われるようになるまで数日~数週(月)かかったりします。(←これは糖質制限の失敗しやすさと関連しています)
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食べない系ダイエットがうまくいかない理由はここにあります。
糖新生はアミノ酸(たんぱく質)が使われやすいため、食べない系ダイエットをすると、まず筋肉(や必要な組織)から痩せはじめ、脂肪は落ちてこないという現象が起こります。
筋肉は重量があるので、体重を減らすことはできますが…。
当サイトではくり返してますが、身体を構成するたんぱく質は超重要です。落ちては困ります。
筋肉等が減るとエネルギー消費も減りますし、食べないことで身体が飢餓に適応してエネルギー消費をさらに減らす反応(代謝が落ちる)もおきます。
身体が絶食に適応して脂肪がエネルギーとして使われ始めるころには、代謝が落ちてエネルギーが必要ない状態になってしまうのです。
はじめ落ちたようにみえる脂肪も、だんだん落ちにくくなり、逆にためやすくなるという悪循環になります。
食事を再開した後のリバウンドは、元の筋肉量ではなくほぼ脂肪で増えるという、残念な結果になってしまいます。
人が穀物の栽培を始めたのは約1万年前といいますが、飢えずに食べられるようになってからの歴史は、まだ数百年しかありません。
それ以前の人類は、食べられる時に食べ、身体に貯蓄し、食べられない間は貯めたものをエネルギーにして生きていました。
大切な糖は身体の組織から作り出し、一定の血糖値を保つように進化したのは、上に書いた通りです。
脳の画像研究では、糖質(甘くないものでも)を摂った時、人の脳は快楽物質(依存性薬物等)を摂った時と同じ部位が興奮すると分かっています。
人の脳は、糖をとてもおいしいと感じもっと欲しいと渇望するように、進化しているのです。
食事の糖が貴重だったからこそ、人の身体は糖を求めるようになったと考えられます。
身体は、必要な栄養素や水分を「欲しい」と感じ、食べると「満腹になる」ことで、摂取の調節をしていて、たんぱく質や脂質は満腹感をもたらし、食べだめが効きません。
しかし、糖質に関してのみは、満腹よりも渇望が勝ってしまい、調節が働かず食べだめができるのは、このような事情だからと考えられます。
脂肪はエネルギー源にもなりますが、一方で“必須脂肪酸”として身体の組織作り(新陳代謝)にも使われます。
脂肪の消化吸収は、糖に比べると時間もプロセスも長くかかります。これは、食べた後ゆっくり腸管を通過し、ゆっくり吸収されるということです。
また、消化管に入った脂質やたんぱく質は、“満腹感”をもたらすホルモンの分泌を促します。
ゆっくり消化される脂肪は満腹感も長く続き、腹持ちがいいのです。
満腹を感じやすいという事は、食べ続けることを難しくします。つまり、脂肪とたんぱく質は食べすぎにくいのです。
一方糖質は、満腹感を感じにくく(満足はします)、渇望が強いため食べすぎが可能です。
食べると速やかに消化吸収され、速やかにインスリンの作用で血管内から細胞内に移ります。この間、数十分~1.2時間です。
追加のインスリン作用が強ければ強いほど(糖質をたくさん摂っていると)、反応で血糖が下がりすぎ、耐えがたい空腹感に襲われてしまうという罠まであります。(反応性低血糖:次稿参照)
糖質は食べすぎた後でも、数時間でまたお腹がすいてしまう、満腹感の得られにくい栄養素です。
箇条書きしてみます。
実は、脂肪をエネルギー源にしている新生児では、血糖値は60~80mg/dlとかなり低いです。それで、人生の中で一番身体を大きく成長させ、脳の発達もする時期を過ごしています。
糖はこのくらいでも、脂肪が十分あればエネルギーは足りていると言えます。
糖新生をまかなうたんぱく質が不足しないように摂りつつ、糖質の摂取を控えるほうが、余分な体脂肪がたまりにくく、健康的な気がします。
次に、糖を多く摂る生活をしていることの悪影響を考えます
↓

※ 尚、記事では「プロテイン」を栄養素としてのたんぱく質ではなく、日常語としての「精製したたんぱく質を添加した食品」のこととして記載します。
しつこいようですが、量の増やし方は重要です。
前稿に書いたとおり、私ははじめ飲みすぎて失敗し、その後1日10gから始め、数ヵ月毎に5~10gづつ増す方法でうまくいきました。
どのくらいで始められるか、どのくらい増やせるかなどは、それまでのどんな食事にどのくらいの期間適応してきたかによるので、人の数だけ正解があります。
一般に女性は、私と同じくらいの量・速度がよさそうですが、男性は始めから20~40gくらい平気な人が多いようです。子どもも適応力は高いです。
菜食主義やそれに近い食事からの移行の場合は、もっと慎重にする必要があります。
増やす際は、数週間~数ヵ月毎、ゆっくり時間をかけましょう。
お腹が苦しくなったら、前の段階まで減らし、数週~数ヵ月かけてまた増やしてみる…この繰り返しです。
焦らないことが肝要です。
どのくらいまで増やすかは、食事のたんぱく質と合わせての計算となります。
毎日の食事量は一定ではないので、「食欲」を目安にしながら平均してこのくらい、という量を把握するとよいでしょう。
健康成人では、体重1㎏あたり1.2~1.5gのたんぱく質がとれればよいと思います。
運動などで消費する人や成長途上の子どもは体重当たり2gくらいでも大丈夫です。
ちなみに、厚労省が高齢者にすすめる量は、体重あたり1g以上のたんぱく質です。高齢になって消化力を上げるのは大変です。若いうちから消化吸収力をあげておく必要があるということです。
食事のたんぱく質量はこちらのサイトなどで計算できます。
病気やケガの組織を修復するために需要が増すこともあります。
「食欲」が目安ですが、治したい慢性病のある時や骨折した時などは、がんばって増やした方がいい場合もあります。

前稿にも書いていますが、アミノ酸だけでは身体の必要を満たすことができません。
マッチョ界の方々はBCAAがよいと言いますが、一般人はたんぱく質(プロテイン)を摂ることの方が重要と思います。たんぱく質なしでBCAAだけ摂ることのないように気をつけましょう。
必須アミノ酸(EAA)も消化の負担が少なくてよいのですが、前述の通り身体に必要なアミノ酸すべてを含んでいるわけではありません。
以前、ネットインフルエンサーの方がEAAを激推しして、それをまねして大量に摂取して体調を壊す方が続出したことがありました。「プロテインよりお腹が楽」と、プロテイン代わりにしてしまったようです。
必須アミノ酸だけを摂取していると非必須アミノ酸が相対的に足りなくなります。非必須アミノ酸は必須アミノ酸から変換することができますが、そのためにはアミノ酸を材料にしたたんぱく質『酵素』が使われます。
消化力が弱い=身体にたんぱく質(アミノ酸)の余裕のない人では、その変換が難しかったようで、体調を崩したのだと思われます。
プロテインの消化は簡単には進まないですが、近道はないので地道に少しずつ増やしていきましょう。
プロテインに少しEAAを混ぜる位は問題ありません。私は1/10くらい混ぜたりしています。
食事で、肉や卵を食べるのは理想ですが、ライフスタイルや生活の状況によっては難しいこともあります。
プロテイン製品はその補助として、または置きかえ食として優秀です。
また、継続するためには、まずいものを我慢してはいけません。自分がおいしいと思えるものを見つけ、その日の気分で選べるようにしておくと、楽になります。
たんぱく質摂取は細く、長く、すこしづつ、がんばって続けていきましょう。

そこでは「プロテイン食品」については触れていなかったので、取り入れ方について考えを書いてみます。
ちなみに、プロテイン(=protein)とは、英語でのたんぱく質のことですが、記事では栄養素としてのたんぱく質ではなく、日常語としての「精製したたんぱく質を添加した食品」のこととして記載します。
たんぱく質は、口の中で細かく砕かれたあと、胃腸で消化されアミノ酸まで分解される栄養素です。
主に小腸で消化される糖質や脂質と違い、3大栄養素のうち唯一胃で消化されます。(注:糖質は口=唾液でも消化されますが、よく噛むことが条件です)
このことは、本来はたんぱく質は消化されやすい(=もたれにくい)栄養素ということです。実際、内視鏡医の医師からは、胃内に未消化で残っているのはたいてい糖質で肉類はない、と聞きます。
でも「たんぱく質を食べるともたれる」という方はわりと多くいます。その理由はなんでしょう?
たんぱく質は胃、小腸で消化液(酵素)によって、消化、吸収されます。
そして、胃、小腸の細胞も、酵素も、材料はたんぱく質です。
つまり、たんぱく質の摂取が少ない状態の人は、胃、小腸の細胞が弱り、消化液が少なくなります。
また、消化液(酵素)は、よく使われるものが多く作られる調節をされているので、たんぱく質を食べつけていないと、たんぱく質の消化酵素がなお少ないという状態になっています。
これは、低たんぱく状態への胃腸の「適応的変化」で、たんぱく質を消化できない体質ではないので、勘違いしてはいけません。
動物はたんぱく質の消化吸収ができずに生きる事はできないので、誰でも本来は肉が食べられる身体です。
ただし、たんぱく質が消化吸収しづらい状態は、たんぱく質をとらないと治せない…自縄自縛の状態なので、少しづつたんぱく質の摂取量を増やしながら、身体の適応的変化を待つことが必要です。
たんぱく質の摂取量は、消化吸収力とは別に、たんぱく質を利用する細胞側でも調節されていると考えられます。
メカニズムははっきり分かってはいませんが、「食欲」として調節されているように思います。
「食べたいものが、身体が必要としているもの」というのは正しくて、食欲を、何をどのくらい食べるかのバロメーターにするのは、理にかなっています。
たんぱく質の他、脂質、ビタミンミネラル、食物繊維などは、食欲で調整されている栄養素です。
しかし、糖質(糖類)は例外ですので、注意が必要です。
糖質は、食べると脳の「報酬系」という回路を強く刺激することが知られています。報酬系は依存症で刺激されている回路としても有名です。
つまり、糖質が欲しいという衝動は、食欲ではなく嗜癖である可能性が高いのです。
空腹時に糖質を食べても満足感は持続しません。そして、また、もっともっとたくさん、強い刺激を欲するようになります。
お腹がいっぱいになっていても、ジュースや甘いものが止まらなくなるのは、あるあるです。
一方、たんぱく質や脂質は際限なく食べる事ができません。満腹感が得られやすくまた持続しやすいためです。
そしてこの満腹効果は、一日単位ではなく、中長期的にも効いてきます。
このように、食事のたんぱく質は食欲による調節でうまくいきますが、プロテインを摂るときは少し事情が違うため、注意が必要です。
これは私の体験談です。私ははじめ粉のプロテインを飲み物に溶かして飲みはじめました。
昔のイメージでまずいと思っていたのですが、おいしくて驚いて、パクパク飲めるので、すぐに1日で40~60g飲むようになりました。普通に食事もした上でです。
順調に消化もできるし、これで低たんぱく脱却と思っていたのですが…。
飲みはじめから2週間くらいたった頃、突然の「食欲ゼロ」が遅い、なにも食べられなくなってしまいました。気持ち悪いとかではなく、とにかく食たくないという感覚でした。
しかたないので、1~2日絶食してようやく食欲がもどりました。
消化はできたとしても、身体が代謝できない量のたんぱく質だったのでしょう。必要以上の量には意味がなく、身体はそれを拒絶するという教訓が得られました。
私はその後、プロテイン1日10gまで減らし、少しづつ増やす方針に変更して、現在も継続しています。
これは、プロテインあるあるの失敗だと思います。
1日60gのたんぱく質を食事にプラスするということは、肉で換算すると200~300gを毎日今までの食事にプラスすることです。
食材にして考えると、ありえない量ですが、プロテインだと簡単に飲むことができてしまいます。
本当の意味でプロテインが「飲める」とは、消化吸収だけでなく、身体が代謝し利用できることです。
代謝に負担がなく利用できていれば、食欲が落ちたり、体調が悪くなったりはしません。
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ネットで「プロテインが体に合わなかった」と発信している人の多くにこの失敗がみられます。
簡単に摂れるからといって、急ぎすぎず、量を測り、身体がどこまで適応しているかを見積もりつつ増やしていくことが肝要です。
昨今、厚労省がたんぱく質を推し始めたためか、今やプロテインは一般的なスーパーでも買える食品になっています。
昔のイメージで「まずい」と思ってはもったいないほど、おいしい製品が多いです。

代表的なものには
などがあります。
また、プロテインの材料の種類として
などがあります。
他に、たんぱく質の食品として、コラーゲンやアミノ酸製品もあります。
プロテインの種類としては、ホエイ(乳清)一択です。値段、味、アミノ酸のバランス、どの面でも一番優秀です。
以前も書きましたが、人の身体は植物ではないので、豆など植物性のアミノ酸バランスは動物(人)の身体にとって、同じたんぱく質量でも効率が落ちます。

ホエイ(乳清)とは牛乳の液体の部分(ヨーグルトの上澄み)で、牛の身体を作るのに十分なアミノ酸バランスとなっています。
同様に卵も鶏の身体を作るのに十分なアミノ酸バランスですが、味の点でホエイプロテインにかなわないらしく、商品としてもあまり見かけません。
ゼラチンやコラーゲンもたんぱく質の一種ですが、プロテイン代わりに摂るには値段が高くつきます。
効率よく、たくさん流通しているため値段も手頃で味がよいホエイを、おすすめします。
たんぱく質摂取量はいきなり増やせないので、食事でもプロテインでも、ざっくりとは量を把握することが必要です。
食事はある程度食欲で測ってもいいと思いますが、上に書いた通り、プロテインは量を決めてとり入れた方が失敗が少ないと思います。
たんぱく質とは、アミノ酸が結合した物質です。
プロテインとアミノ酸の違いは、分解されているかいないか、です。
商品としての違いは、消化が必要かどうかということで、アミノ酸は消化が必要ないのでそのまま小腸から吸収されます。消化の負担がなく、効率よく摂り入れることができるのです。
なので、アミノ酸はお得に感じますが、注意点があります。
プロテインは実際のたんぱく質から成分を精製したものですが、アミノ酸製品の多くはアミノ酸を工業生産したものになります。アミノ酸は20種類あるので、そのバランスのとり方によって内容が変わってきます。
動物でも植物でもないバランスなので、栄養素としてといり入れる際には、偏りが生じやすくなるところに注意が必要です。
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よくあるアミノ酸製品には、BCAA(分枝鎖アミノ酸)とEAA(必須アミノ酸)があります。
必須アミノ酸(EAA)とは、身体で合成できないため食事からとらなければならないアミノ酸のことです。EAAは9~10種類のアミノ酸を含み、BCAAはそのうち3種類のアミノ酸です。
必須アミノ酸を摂り入れることは効率よく栄養を満たすように思われそうですが、身体が必要としているアミノ酸はEAAやBCAAだけではなく、20種類全部です。
アミノ酸製品だけをメインにしてしまうと、身体が必要なアミノ酸バランスを崩す可能性が高まり、体調を壊しやすくなります。
アミノ酸は、消化の負担がなく効率よい栄養素ですが、食事のたんぱく質やプロテインの補助として使う方が安全です。
具体的な摂り入れ方を、次稿に書いていきます。
]]>多くの場合、おねしょは年齢と共に治りますが、それにはいくつかの要素が関わっています。
これらのすべてが年齢と共に変わる=発達によって変わります。
有“病”というのもおかしいですが、率は、小学校入学時でおよそ10%、卒業時で0.数%と言われます。
よそに言う事でもないので知られていないと思いますが、10%は結構高い率です。
小学生なのに…と嘆く必要はなく、しっかり発達を遂げていければ大丈夫ということです。
逆に、卒業時にまだおねしょがある、特に頻繁(ほぼ毎日とか)、または、小学生になっても頻度が減らない(増える)ならば、排尿機能の異常などが考えられます。
小児科や小児につよい泌尿器科(あるいは小児外科)で診てもらう事をお薦めします。
また、小学生の場合、ストレスが排尿機能に現れる子も多いようです。
日中のおもらし、頻尿、おねしょなどが急に現れる/増えるような時は、ストレス因が隠れていることもあります。
地震の後や、両親の不仲(離婚)などの状況でおねしょになった子を診たことがあります。
その場合は、おねしょトレより、ストレス因対策を考えた方がよいでしょう。
抗利尿ホルモンとは、尿中の水分を減らす、つまり、尿を濃縮させるホルモンです。身体の水分量の調節の役割があります。
脳の視床下部という部位でつくられ、下垂体後葉から分泌します。
このホルモンは、成人では夜間に分泌が多く、夜間の尿を濃縮し尿量を減らしています。朝の尿が濃い色をしているのはそのためです。
そして、赤ちゃんではあまり働きがないため、赤ちゃんは昼夜での尿の出方や濃さにあまり差はありません。
このホルモン分泌は、視床下部という生体リズムなど自律機能をつかさどる部位で作られていることが、ポイントです。
脳が、子供から大人に成熟してくる時間経過で変化するということです。
抗利尿ホルモンの夜間に多い成人型分泌になるのは、およそ小学生ごろと言われ、遅い子では高学年頃までかかるとされます。
つまり、小学生の間は夜間に尿量が多いため、夜間尿がある(おねしょor夜トイレに起きる)のは異常ではないと言えます。
抗利尿ホルモンには点鼻薬があり、おねしょの治療として処方されることがあるのは、このためです。
しかし、おねしょのメカニズムはホルモンだけではありません。
これは、膀胱がどれだけの尿をためておけるか、の指標です。機能的というのは、物理的な大きさの問題ではなく、膀胱機能としてどうか、という意味です。
この機能的膀胱容量を考えるのに最適(と私が考えるイメージ)は、ゴム風船です。
ゴム風船は、新品の時は固くあまり空気が入りませんが、がんばって空気を入れていくとゴムが柔らかくなって簡単にたくさんの空気を入れられるようになります。
機能的膀胱容量が小さいのはまだ固い風船、機能的膀胱容量が大きいとはゴムが柔らかく膨らみやすい風船をイメージするとよいでしょう。
つまり、身体の成長とともに膀胱自体は大きくなりますが、尿をためる経験をつまなければより多い量は入るようにならない、という事です。
括約筋とは、口を閉める筋肉という意味の筋肉です。膀胱の出口を閉めて、排尿するしないを決めています。
膀胱も平滑筋という筋肉でできていて、平滑筋は不随意筋(自分の意思で動かすことのできない筋肉)ですが、尿道括約筋は平滑筋の部分と、随意筋(自分の意思で動かすことのできる筋肉)の2部構成になっているのが特徴です。
膀胱の筋肉はある程度尿がたまると自動で収縮し(その時尿意を感じます)ますが、括約筋は自分の意思で閉めておくことのできる筋肉です。排尿するタイミングは自分でコントロールできます。
このコントロールを身につけるのが、いわゆるトイレットトレーニングです。
さて、本題に入ります。おねしょのメカニズムに合わせて対応を考えます。
まず、がんばるべきは「尿をためる体験」です。
おねしょで悩むお子さんに話を聞くと、尿をためる体験が不足してる子に良く出会います。
昼間もちょこちょこトイレに行き、学校でも毎休み時間ごとにトイレに行っていたりします。
聞くと、入学時点でたまに日中のおもらしがあったために、そうするようにしつけられているケースや、トイレトレーニングを早めにがんばってしまい、とにかくもらさないようにトイレに行く習慣をつけた、という方が多いです。
この習慣は、日中のおもらし確率を減らすかも知れませんが、膀胱に尿をためる体験ができないため、おねしょが続きやすくなるという弊害があります。
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夏休みに、お出かけしない日を使って、できるのが「がまんトレーニング」です。
やり方は簡単ですが、本人に主旨を説明して自ら取り組んでもらうことが、必要です。
夏は家にいる時間も長くなるし、身体も冷えにくいので我慢がしやすくなります。
小学校2~4年生が向いているのは、抗利尿ホルモンの分泌が安定してくる時期に重なるのと、5~6年生で始まるお泊り学習にむけてモチベーションが高まりやすいからです。
幼い子では、本人のモチベーションが上がらないので、うまくいきにくいです。
また、失敗したときに、がっかりしたり叱ったりしてしまうと、本人のモチベーションに影響するので、そこは気をつけてください。
おねしょカレンダーをつけたりして、減ってくるのが見える化すると、余計がんばれると思います。
おねしょを減らすための工夫はいつ行ってもいいのですが、がまんトレと一緒に行うと、より効果を実感しやすくなると思います。
冬の寒い日はトイレが近くなるのと同じで、冷えはおねしょと相性がよいです。
身体を冷えにくくすることと、冷えない身体づくりも大事です。
身体を冷やさないのは、冷たいものを食べすぎないこと(かき氷など)、冷たいドリンクを飲みすぎないことです。
熱中症予防のためにエアコンは使った方がいいですが、それも冷えすぎない使い方を心がけてください。
冷えない身体づくりには、上に少し書きましたが、脂質とたんぱく質を摂ることが重要です。
日本人の場合、とくにたんぱく質摂取量が少ないので、意識したいところです。エネルギー産生には鉄分も重要なので、鉄分の多い“赤身の肉”がベストです。
(参考;親と子のたんぱく質の盛り方)
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また、こどもの冷え体質には漢方薬があります。小建中湯という方剤で、小児夜尿症の保険収載があります。
一般には、虚弱児(痩せがちで身体が弱い、食が細い、風邪をひきやすいタイプ)、食後の腹痛やお腹をくすぐったがる子などに、合っている薬です。
小児科に受診すると処方してもらえるものですが、漢方薬になじみの薄い医師には断られるかも知れません。その際は、一般薬局でも扱いのある薬ですので、薬剤師さんに相談してみるとよいでしょう。
食欲が増し、たんぱく質摂取量が増えてくると、身体の冷えは気にならなくなりおねしょもしにくくなってきます。