まさかの三連勝である。
マリノスとアビスパに逆転勝ちをする根性を見せる我らが浦和レッズ。今度は何年も結果を残していないカシマスタジアムで勝ってしまったのだから、みんなびっくりしているだろう。
ぼくもびっくりしている。
試合のスタートから3バックを導入する浦和レッズにチョウ・キジェの覚悟を感じた。だって、ベンチにはセンターバックがいないのである。スクランブルアタックという言葉があるが、あれは攻撃的な選手の配置の話であり、それを守備で見せてくるとは夢にも思わなかった。
もしも、センターバックのメンバーに怪我が出たら、4バックに戻したのか、笹や片山が3バックの一員としてプレーしていたのかはアナザーストーリーである。
セントラルハーフに瀬古と植木を起用したのも興味深い現象であった。町田戦からゆったりとした試合展開を志向する場面を見せるようになった浦和レッズにおいて、中盤にどのような選手を起用するかはその試合のゲームプランが透けて見えるようになっている。
トランジションの連続を狙うならば、安居だろう。もちろん、過密日程というエクスキューズはあるが、前監督にも重宝されてきた安居をあっさりとベンチへ送り、どちらかといえば、ゆっくりを特徴とするコンビを起用したのはびっくりした。違うんだ、ゆっくりコンビを戦わせるんだ!というのは監督らし采配だけれども。
前監督が何があっても【442】であったことを考慮すると、チョウ・キジェ監督のよくいえば柔軟性、様々な選手を起用する姿勢は、好意的に受け入れられるのではないだろうか。ユース育ちの稲垣の抜擢もこの試合だけ見れば成功しているのも、浦和フロントからすれば好意的な現象であり、稲垣本人にとっても何よりも大きなことだったのではないだろうか。
相手のサイドバックに対して、味方のサイドバックがプレッシングをかける場面が世界中で見ることができる。ハイプレッシングには必要なかみ合わせかもしれないし、前線のスペシャルな選手たちの負担を減らすためにサイドバックの選手は存在しているのかもしれない。
しかし、浦和の右サイドバックはボザであった。妙に攻撃参加を楽しんでいるボザはサイドバックとしても攻撃で彩りをチームに与えることはできている。一方で、福田心之助のように相手のサイドバックに対して狂気のプレッシングをみせることはキャラ的にどうなん??状態であった。
そのひとつの答えが稲垣の抜擢であった。小川までプレッシングを仕掛け、撤退したら同じ大学の林からボールを奪いまくり、ときには空中戦の的になりと獅子奮迅の活躍であった。気になることがあるとすれば、無双していた大外の住人こと金子が内側に入る場面はあまりに多くなったことだろう。
京都時代を思い出すと、広大なエリアをとんでもないスピードでカバーする宮本の姿が印象に残っている。でも、宮本の相方の評価が宮本よりも高くてなんでやねん!と思ったこともよく覚えている。
ハイプレッシングにはロングボールで対抗するのが定跡であり、センターバックは幅広いエリアを担当する時代になっていることは必然だ。だからこそ、アーセナルのセンターバックコンビが評価されているのだろう。たぶん、カンナバーロが今の時代にいたら匙を投げていたかもしれない。なお、このような業務を最初に世界に提示したのはヴァランとセルヒオ・ラモスのコンビだと思っている。
ボザの裏を狙おうぜ!が各チームの合言葉になり、宮本を動かして空いたエリアを攻略すればOKという浦和対策は、浦和が3バックを導入したことで行き止まりになりそうではある。そもそもボザの裏がなくなったわけだし。
宮本は最後の砦として中央からカバーリングを行うことで、宮本がさきに動くのではなく、根本、ボザがまずは出ていく流れになったことは大きかった。それでも、彼らが裏を取られれば宮本の出番となるが、カバーリングの競争で宮本が負けることはほぼなかった。
この役割を京都だったら福岡が気を利かせて行っていたが、浦和はまだそこまでの仕組みがない。瀬古も植木も最終ラインに入るよりは目の前の相手をどうする!に集中させたほうがいい。となると、福岡の役割を最初から宮本にやってもらう作戦は非常に理にかなっていた。
実際にボザ、宮本、根本のトリオは空中戦に強い。何よりも嫌がらない。さらに空中戦を競るエリアに対してカバーリングを絶対にサボらない。さらに、ウイングバックに金子、サビオを配置しなくなった関係で餅は餅屋。林幸多郎と稲垣がカバーをサボるわけもなく、浦和はハイボールから危険な状況を作られるような状況にはならなかった。
浦和のルールが突然に変更になったので、びっくりしたのは鹿島アントラーズだろう。序盤はゴールキックを蹴っ飛ばすものの、両サイドともに空中戦に強いんかい!と地上戦を選ぶようになる。
ゴールキックからの前進を試みる鹿島だったが、小森を早川にぶつける死なば諸共だべ!な姿勢を全面に押し出す浦和のハイプレッシングに苦しんでいた。前線の3人で中央を管理しながらボール保持者へのプレッシングをかけ、鹿島のサイドバックに対しては迷わずに浦和のウイングバックを当てる形は機能していた。
ビルドアップが機能しないなかでもビルドアップを継続する鹿島のビルドアップ隊に対して鈴木優磨がブチギレてからは鹿島もロングボールを選ぶようになる。しかし、空中戦を歓迎する浦和の前に空中戦でも優位にたてない鹿島は少し手詰まりの時間を過ごすようになる。
浦和のボール保持の局面で鹿島からすれば、もっと効率的にプレーできる予定だったのだろう。しかし、まさかの3バックと植木と瀬古の立ち位置に苦しめられ、やっと追い込んだと思ったら宮本を筆頭にロングボールで回避されるのだから苦戦模様となった。
ただし、浦和のマンマークは相手が最初から決まっているのではなく、設定の連続となるので、ときどきマークが重なる場面はこの試合でも見られた。特に印象に残っている修正は、マリノス戦でやられたバックパスからのペナ角からのクロスに対しては、金子、渡邊凌磨で対応していたことだろう。そこをしっかりやってくれれば、必ず【541】にならなくてもいいからねという振る舞いは京都のときに見た記憶がある。
突然に守備がまともになってきた浦和に対して、鹿島は時間とスペースを配れる選手の不在が響いた。時間とスペースを与えられがちなディフェンスラインから安西が、立ち位置の変化で味方に時間とスペースを与えられる小池の不在がきつい。小池はベンチにいるけど。津久井は面白いプレーをしていたけど、浦和のハイプレッシングだぜにプレー機会を減らしているかみ合わせが残念無念であった。
新戦力のブエノはうまいんだけど、攻撃の起点になりたがる傾向が強い。なので、上手になってきた鹿島のセンターバックの仕事をうばいがちである。ただし、シャビ・アロンソもモドリッチもクロースも似たような動きをするので、ブエノの動きが悪いわけではない。
問題はブエノからの受け手をどのようにするかにある。そして、その次の問題はブエノからボールを受けたとしてもゴールはまだまだ遠いところにある。つまり、ここでレオ・セアラや鈴木優磨が受け手として機能してもなんだかもったいない気持ちになる。師岡、名古、仲間を呼んできたくなるのであった。
時間の経過とともに、鹿島は林と鈴木優磨をハーフスペースに立ち位置させることで、ボザと根本を悩ませることに成功していた。特にボザを引き出してからの宮本とのデュエルでレオ・セアラをぶつける策は機能していたが、根本がカバーリングで間に合う差配になっていたので、3バックが成功した瞬間と言えるだろう。
津久井と林の起用は時間とスペースを後方から配るため、そして、それをレオ・セアラたちに繋ぐ役割だったのだろうけど、ちょっと計算は狂ったかと。チャブリッチの突破も含めて、鹿島のチャンスは個の力炸裂って場面が中心で、でも、その個の力を発揮させやすい場面の演出ができない的な。これは浦和の守備が良かったよりも、鹿島が作れなかったが正しいかなと。
後半の鹿島は前に出ていく浦和のWBの背中、もしくは裏を狙うプレーが増えたものの、試合内容が大きく変化することはなかった。後半からアドが登場したので、小森のボールを受けてのポストワークはあまり好まれていなかったのかもしれない。
稲垣の負傷で登場した笹はときどき迷子になりながらのプレーとなった。松村が登場してきたこともあって、スピードに対応するよりもぶつかりあいが得意そうな笹が左に移動して、最終的に中央に移動したのは笑った。彼はどこが本職なのだろうか。身体がとにかく大きいポテンシャル枠のようにも見えるので、頑張ってほしい。
鹿島の攻撃が脅威になっていったのはよしみなの登場であった。序盤こそはフィニッシャーとして振る舞うよしみなだったが、途中から津久井の中盤への移動にともないチャンスメイカーとして振る舞うようになる。決定力が売りのよしみなだったが、彼は万能型であり、チャンスメイカーとして振る舞うこともやぶさかではない。
ついでに相手を押し込んだ状態での柴崎岳は秀逸なことは言うまでもないので、鹿島が猛攻を仕掛けるのだけど、最後に西川が立ちふさがる形となった。特にループのようになった場面を止めたのは今季でベストセーブに選んでほしいくらいだった。相手への意識が強い浦和は相手の飛び出しに対してついていきすぎで中央にボールを入れられてしまう場面が多かったが、餅は餅屋作戦が最後まで機能した印象を受けた。
小川のクロスは良かったので、仕事を絞れば何とかなりそうな予感。でも、鈴木優磨と愉快な仲間たちを解散し、レオ・セアラをとってきたり、チャブリッチ、エウベル、ヤンマテとザ・力技みたいなメンツを選んだ理由を否定することに繋がるので、そのあたりの調整が難しいのだろう。スタンドアローンでもどうにかできていたヤンマテの離脱は痛そうだが、他のメンツも頑張ってほしい。
このあたりの調整が甘えなのか、現実的な修正になるかはわからない。広瀬、小川はクロス連打をさせれば活躍しそうだけど、問題はそれを後方のメンツで作れるかどうか。現状の鹿島は柴崎が2列目をやったほうが機能しそうな感はある。求む立ち位置の達人。鈴木優磨は達人だけども。
瀬古と植木のコンビは面白かった。マンマークが流行している世界で、アンカーにマンマークもよくある現象になっている。となれば、マークされたアンカーで出番は減っていく。それでもタイミングでどうにかする!というのも間違ってはいないが、枚数を増やしたほうが手っ取り早い。どちらかを軸として、どちらかが動き回る関係性でフリーになる仕組みを植木は謳歌していた。さらにこのコンビはトランジションの最初の一歩で精度の高いパスを裏に出すことができることもそのうちに大きな武器になりそうである。ゆったりと速攻を選べるようになれば強い。
]]>坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはよくいったもので、今季の浦和は新監督を迎えてから大騒ぎとなってしまっている。この大騒ぎの何が良くないかと考えると、そもそも目の前のピッチで起きていることを歪んで発表会をしてしまっているのではないか?という潮流だ。
そうはいっても、ハリルホジッチのいろいろに対する多様の解釈も含めて、人間の本質とはそういうものかもしれない。それぞれの観客のポジショニング、見る角度によって、現象の意味が変わることは世界中であるあるの現象だ。となれば、坊主憎けりゃ試合も悪く見えるのは正常な証拠なのかもしれない。
そういう意味ではスーパードライな吾輩も、そういったポジショニングによる発表会をしていることを自覚すべきなのだろう。実際に、柴崎岳に対して優しすぎませんか??という指摘がぼくの柔らかい場所を今でもまだ締め付けていることは内緒だ。
Twitterの世界にはきーすさんという名人がいる。名人曰く、【4141】でアンカーの脇が空きやすいってなんやねん!!とよく言っている。なお、昔のぼくは【4141】のアンカーの脇が空きやすいと言っていた。
今では、【4141】のアンカーの脇が空きやすいかどうかは、それぞれのチームの論理によるから、相手のインサイドハーフがどのようなルールで動いているかを観察してね!となる。結果として、この試合では浦和の【4141】はインサイドハーフの脇が空きやすくなってしまっていた。
浦和は基本的にハイプレッシングで、個々のバトルで負けないんだよ!という昭和的価値観で戦っている。でも、広島戦で露呈したように、だからといっても限界があると折衷案がひかれ、ハイプレッシングに行く人もいれば構える人もいるという混在した状況で試合を迎えている。実際に最初の守備者である小森はかなり慎重に振る舞うように変化してきている。
広島戦で叶わなかった景色を叶えるために、ボザの縦スライドがこの試合でもたくさん見られた。極端にボザが行うので、まれに金子がカバーリングしているのには笑った。
一方で、ボザと同じポジションである長沼は縦スライドをすることがほとんどなかった。むしろ、相手のウイングバックに対してサビオが下がってくる場面もあった。もちろん、師岡を長沼が見る形になれば、そのような役割分担も不思議なものではないだろう。
近年のハイプレッシングはマンマークで行われる事が多い。最初からマンマークで行うチームもあれば、ゾーンディフェンスからのマンマークの移行で実行するチームも多い。浦和の場合は、相手の配置にかみ合わせる作業をその都度に行っているように見える。守備の基準点の再設定を何度も行っているような感じだ。
結果として、福岡からみれば岡がフリーな場面が多く、岡には誰が寄せるの?状態になる浦和であった。別にこの位置でボールを持たせるという判断も悪くはないだろう。しかし、現実は辛く、岡からのロングボールによって、浦和が崩れていくのだからきつい。
となると、さあ、みんなで考えよう。岡には誰が行くのか?大会となる。
結論からいえば、サビオが寄せたり、渡邊凌磨が寄せたりする。でも、渡邊凌磨の周りには相手がたくさんいる。本来のマークだろうセントラルハーフもいれば、師岡も背中に隠れているし、前には岡がいる。あれ、チームの約束事がマンマークではないのか?となるのだけど、恐らくマンマークではないのだろう。
守備の目的はボールを奪う、ボールを前進させない、ゴールを守るなど状況によって目的は変わる。それぞれの選手の意思統一が大事になってくる。この意思統一が俺はマンマークで、あなたはゾーンで、あいつはゴールを守っていて、みたいな状況になっている。さらに、ワンツーで簡単に剥がされる場面も多い。マンマークならワンツーのツーについていってほしい。
渡邊凌磨の関わった失点は本当に気の毒だった。巻き戻してみてほしい。渡邊凌磨の周りに相手がたくさんいて、師岡はフリーでポケットに侵入している。なんでやねん。これが福岡の策略通りだったら凄い。なお、この試合の福岡は痛いほどに正しかった。それでも結果がついてこないところがサッカーのやるせないところである。
後半の浦和は迷う渡邊凌磨とミナミーノ二世を交代して【4231】にする。アンカー脇を埋めるぜという采配なので、きーすさんには叱られそうな采配だ。でも、プロでも行うのだから面白い話である。
なお、安居と瀬古を並べたからと行ってセカンドボール争いが優位になったということはない。もともとハイプレッシングでセントラルハーフを相手陣地に動員すれば、セカンドボール争いなんて無理なもんは無理である。このあたりのバランス感覚で福岡は後手を踏むことになったのはまた別の仕組みゆえだろう。
アンカーが動きすぎてはいけないけれど、マンマークの世界でそれが正解かどうかはわからない。安居の登場で瀬古がボールを受けるために動ける範囲が広がったことで、福岡のプレッシングはだんだんとずれていくようになる。
このプレッシングを修正するために名古が登場して、Jリーグでお得意のCFをトップ下のようにして、マークをはめる業を披露する。例えば、瀬古を碓井が、安居をセントラルハーフのどちらかが見る形になると、セカンドボール拾う隊にウイングバックを動員する必要がある。でも、この布陣でのウイングバックの役割は、浦和のサイドバックを担当する狂気を見せないと、相手にビルドアップの出口を与えることになる。
さらにポポとこころをいれるが、厄介なのはボザ。ポポに空中戦で完勝。妙に空中戦に強い宮本も含めて、セットされた状態での浦和は空中戦に強い。なお、セットされていないと、セカンドボール争いで後手を踏むことが多い。
福岡からすると、リードしている状況からマークをはめるよりも【541】で撤退したほうがいいのではないかと。このときにミドルプレッシングからのハイプレッシングの移行を狙っているように思えたが、浦和のサイドバックは狂気の高い位置に移動することで、福岡のラインは自然と下がっていった。
浦和の攻撃で興味深いのはペナ幅での攻撃だろう。ときどき幅を使った攻撃もするのだけど、基本はペナ幅にいる。そしてゴール前の人数がとにかく多い。幅を使っていないのでごちゃごちゃもするのだが、サビオを中心とするコンビネーションによる中央突破は相手の配置をめちゃくちゃにする場面が多かった。ちなみに宮本まで上がってくるので、相手からすれば、ボールの出どころを抑えにくいことは間違いない。
配置がめちゃくちゃになると、福岡もカウンターに出ていきにくくなる。さらに、ボールを失った瞬間の切り替えを浦和は改善気味にあるので、力技だけど、浦和のターンが続くと、幅を使ったクロス連打にゴール前に飛び込んでくる選手の枚数も多いとなる。
なので、浦和が火事場のクソ力を出しやすい。特に金子の存在が大きい。困ったときにサイドから仕掛ける金子。金子を追い越すボザ、金子にはダブルチームで対応する福岡。フリーになる宮本みたいな構図。そして増えていくセットプレー。
ただし、勇気を持ってカウンターに出ていくと、浦和の守備は怪しい。宮本、根本ともにさらされた一対一には強くない。このあたりの肉を切らせて骨を断つ感は鬼。なお、西川がすべての尻拭いをしている。今季の西川はえぐい。失点数は多いけど、止めまくっている。
同点になったときに福岡がハイプレッシングを再開するけれど、ロングボールを蹴られたときに勝てるかどうかが福岡の怪しさであった。後ろの選手が耐えきれるかどうかって大事な世界線。特にハイプレッシングのときは。逆転ゴールのきっかけはここ。でも、その流れが後半から見られていた。
リードしてからの浦和は危なっかしい場面を作られながらも何とか逃げ切って終了。というわけで、まとめていきたい。
浦和のハイプレッシングはマンマーク志向だけれど、両サイドで差異がある。
マンマークなんだけど、自陣からの守備ではその都度でマークの相手が変わるケースが多く、ときどき選手が迷っている。
福岡も浦和もセントラルハーフをハイプレッシングに動員したときに蹴っ飛ばされると、セカンドボールを拾われがちになる。
セントラルハーフの背中に選手がいると、セントラルハーフが前に出ていきにくくなる。浦和にとっての師岡、福岡にとってのサビオ。
相手の守備のルールにもよるが、瀬古は相棒がいるほうが輝く。なお、植木も同じ。植木が左サイドバックの位置で起点になっているのはよかった。もう1人がいるからもう1人が自由になれる。
福岡はハイプレッシングで導き出されるロングボールやセカンドボール争いで相手との優位性がどちらに転ぶか的なことが命運をわけそう。
浦和のペナ幅アタックは切り替えと相手のカウンターを止めることが多い。あと、自由なポジショニングを許し、ゴール前に人を送りまくることで、相手が混乱する。
でも、勇気をもってカウンターに出ればご褒美がまっている。でも、金子がめんどい。あとサビオもめんどい。
]]>デシャンはなぜ撤退守備からのロングカウンターに活路を見出さなかったのだろうか。前半にバペさんが抜け出した場面はスペインの肝を冷やしたに違いない。ハイラインを支えるウナイ・シモンの飛び出しには常に危なっかしさを感じさせるものがあり、なんでもいいからロングボールだ!という姿勢でもスペインを苦しめることはできたのではないだろうか。
デシャンはなぜテュラム息子やマテタを起用しなかったのだろうか。デケテケへのロングボールがスペインを苦しめたように、スペインには空中戦を挑むことが解決の糸口になるはずだった。トランジションで大活躍だったドクは個の力でスペインを苦しめていた。今日のフランスのファンタスティック・フォーのプレーを見ていると、もしかしたらドクはけっこう凄いのかもしれない。
デシャンはなぜ普段着で試合に挑んだのだろうか。今大会のフランスは驚異的な前線の強さと全ての局面でそれなりに振る舞えることから見える隙みたいなものを逆用できる強さがあった。相手がボールを持たしてくれるならファンタスティック・フォーで切り裂き、相手がボールを持って攻めてくるならば、バペさんの飛び出しで脅威を与える。
その姿勢でこの試合もいけると考えたのだろうか。それとも普段着で試合をしないといけないナニカがあったのだろうか。もちろん、ここまでの勝ち抜いてきた文脈、デシャンのこれまでの歩みも本日の采配には重く影響してくるだろう。この試合で突然にマテタのワントップにバペさんを添える形は世界中をびっくりさせるに違いない。そういう意味で言えば、突然にデ・ブライネとドクを外したリュディ・ガルシアの胆力とはなんだったのかと思いを馳せたくなることもまた事実だ。
試合のオープニングはお互いにボールを持ちたがるような展開となった。フランスが想像よりもハイプレの雰囲気を出してきたことが少し意外だった。
オリーセがロドリにマンマーク、バペさんはクバルシをマンマークで、今日はボールを持たされたラポルテにはデンベレが外切りという計画のように見えるフランスだった。
オリーセがロドリ番をやることは懐かしさを覚える采配だった。かつてスペインにはブスケツという最高のアンカーがいた。ボール保持者を後方からサポートし、ボールを奪われたら最初の守備者としてボールを奪い返すブスケツはボール保持の安定とボールの回復を一手に担うようなスーパーな存在だった。
そんなブスケツへの対策はマンマークであった。マンマークでボール保持の局面からブスケツを追い出す。これはどこでもよくある采配だろう。興味深いのはブスケツにずっとついてういくことで、トランジションでもブスケツが活躍できないことだった。最初の守備者となるはずのブスケツだが、目の前に相手がいるのだから邪魔でしょうがない。
オリーセのロドリ番はそんな意図も感じるところだった。しかし、ベルギーが示したように、【4312】のハイプレには、相手のトップ下に対して二人で挟み込むダブルセントラルハーフで対抗しようぜが最近の流行になっている。ファビアン・ルイスがあらわれることによって、オリーセはハードワークを強いられることになった。
スペインのボール保持で先入観と異なった点は、【433】へのこだわりがいい意味でなくなっていたことだろう。ファビアン・ルイスはロドリの横でプレーするし、ダニ・オルモも中盤のフリーマンとして登場する。ゼロトップのオヤルサバルも味方が席を空ければ、その席でプレーすることができる。状況によって、ダニ・オルモとオヤルサバルのダブルゼロトップのように見えるスペイン代表は、王道の【433】スタイルに流動性を添えながら進化してきたようだった。
フランスの狙いとしては、ラポルテにボールを持たせる。バエナとククレジャのコンビからボールを奪い切り、バペさんと逆サイドのバルコラのスピード、ディニュの攻撃参加でカウンターを仕掛ける計画があるようだった。実際にカウンターやトランジションではヤマルの守備が間に合わずにディニュの攻撃参加が効果的な形で行われる場面は何度も再現されそうだった。
されそうだったと書いた理由は、スペインもこのエリアをどのように守るのかを計画していたからだ。ヤマルの裏を利用したデ・ブライネを徹底的に追いかけたロドリはこの試合でも健在だった。バルコラへの対応をするポロを隣で支えることで、ディニュとバルコラのコンビはデシャンの期待に答えることはできなかった。
スペインの恐ろしいところはまだ続く。ロドリがサイドに流れるので中央を埋めるのはファビアン・ルイス。さらに、ダニ・オルモとオヤルサバルも戻ってくるところがえぐい。特にダニ・オルモは中盤の選手がいなくなると、その位置にあらわれることで、スペインの守備の厚みを加えていた。いざというときにこのコンビが戻ってくることで、スペインはかなり救われていた。
ツートップがそこまで下がるとカウンターはどうするのだ!となるが、スペインはボールを保持して状況を改善できるので関係ない。昔のサンフレッチェ広島と理屈は同じだ。【541】の撤退から前に出ることは難しいが、ボールを繋いでどうにかできるなら、別に前線に人がいなくても問題はない。
裏返して、フランスの配置を見ると、デンベレは少し前からプレッシングにいきたそうなかみ合わせとなっていたが、バルコラはクバルシにボールがなかなか入らない関係で、ディニュを助けることに集中できていた、というよりも、ヤマルへのダブルチームが役割だったのだろう。実際にとんでもないスピードでボールを奪い切る場面もあり、守備のことを考えればバルコラは賢明にタスクをこなしていた。
なお、バルコラの代わりに登場したドゥエは負けている状況での登場となったので、エクスキューズは成り立つのだけど、失点場面でポロについていなかったことは、痛恨の一撃となってしまっていた。交代直後で難しいことは百も承知だが、バルコラの根性が機能していたので、デシャンからすると残念無念の采配となった。
この試合で最もやるせなかったのが、スペインの【442】に対して、フランスのボール保持がまるで機能しなかったことだろう。スペインの【442】はオーソドックスな形で行われ、背中をムダ遣いしないツートップ(オヤルサバルとダニ・オルモ)の献身性は言うまでもないけれど、フランスは困りに困っていた。チュアメニがセンターバックの間に下りてかみあわせを変更しても、焼け石に水であった。
モロッコの18歳がいればどうにかなったかもしれないし、ボールを触りたがる印象の強いカマヴィンガはどこで何をしているのか。ザイエメならどうにかなるような気もするが、序列が低いのか出番が少ないのは残念だった。前線の選手に時間とスペースを渡せない状況で、頼みのオリーセはロドリとファビアン・ルイスを相手に沈黙。このコンビを相手にすれば無理なものは無理なのでしょうがない。
だったら、おれたちのデンベレがどうにかしてくれると言いたいが、こちらはバエナとククレジャでダブルチーム。さすがチームシメオネのバルデは守備をまるでサボらない。というか、【442】のスペイン代表の守備が少しだけアトレチコ・マドリーの雰囲気を感じたのは秘密だ。
フランスの中盤は時間とスペースを作れない問題は、スペインがフランス代表にボールを持たせる流れにも繋がっていった。実際に試合が終わってみればボール保持率もパス成功率も似たような数字になったことは、スペインが必ずしもボールを取り上げ続けることで、フランスのファンタスティック・フォーを止めたという現実を証明するものではない。
フランスからすると、バルコラサイドはロドリのヘルプで止められ、デンベレサイドはバエナが待ち構える展開となった。となれば、ロングボールで徒競走が一番良さそうなのだが、ハイラインでバペさんは何度もオフサイドになり、オフサイドをかいくぐってもウナイ・シモンが待ち構えるのだから、スペインの守備が本当によかったというお話。
それでも最初の10分くらいは、スペインがどこかでボールを奪われてフランスのカウンターが炸裂するのではないかという予感があった。その予感の理由は、スペインの攻撃の枚数がどこか少ないように見えたからだ。ビルドアップ隊とフィニッシャー隊を5枚で分けたときに、どのようにして6人目を準備するかが現代サッカーの肝だとすると、スペインはなるべく5枚で勝負しているように見えた。
つまり、ボールを奪われたときにボールを即時奪回できればOK。即時奪回できなくても枚数を後ろに残そうねを徹底しているところがにくかった。恐らく5枚は残す計画だったのだろう。サイドバックの攻撃参加はどちらかに限定され、ファビアン・ルイスがゴール前に迫るときはククレジャは残るようになっていた。もちろん、ときどきは誰かが6人目になっていたが、スペインが恐れるフランスのカウンターにはボール保持の安定と後ろに残す選手の枚数でどうにかする計画だったのだろう。
だからこそ、スペインの先制点が本当に大きかった。ディニュのヘディングミスからのヤマルを蹴っ飛ばすプレーは、まさにミスの一言だった。あるあるのPKと言っていいだろう。このゴールがよりスペインのボール保持とカウンター対策を容易にしたことは言うまでもない。
前半の途中からデンベレが中央でオリーセが右へ。デンベレのほうが相手を背負ってもどうにかできそうだし、ハイプレの勢いも増すことになった。まさかデンベレが前田大然になるとは夢にも思わなかったけど。ボールを持てるようになったオリーセだったけれど、こちらのサイドにはバエナがいるのでかなりつらそうだった。なお、時間とスペースを削られたなかでのプレーだったこともあって、フランスのファンタスティック・フォーの本来ならありえない技術ミスが何度も起きていたことはフランスのつらさを象徴していた。
コネが登場し、颯爽とロドリ番であることを示していた。デンベレとバペさんがスペインのセンターバックにプレッシングをかけるかみ合わせとなるのだけど、マンマークでハイプレッシングの雰囲気はなく、アルゼンチン対スイスのような雰囲気になったことは否めない。だからといって、バペさんを交代することはチームの序列的にもできなかっただろう。
スペインはゴールキックを蹴っ飛ばす場面も見せながら、整理された状態でフランスの攻撃を迎え撃つ姿勢を見せ続けた。トランジションを避ける今大会のトレンドはスペインも変わらないようだった。リードしている状況では理にかなったプレーとも言えるけれど。ボールを持たされたフランスは相変わらず苦しそうで、どうせならバペさん下りてきてボールを受けるほうが十分に怖さがあったことはやるせない現実であった。
コネを前にだしている関係で、フランスのセンターバックは果敢にダニ・オルモたちを捕まえるのだけど、どこまで追いかけるべきかは非常に難しい問題となる。チュアメニやコネが相手を追いかけ回している一方で、ダニ・オルモはラクロアの守備範囲から姿を消し、オヤルサバルをピン留めとして利用する立ち位置でビルドアップの出口となった。このプレーをきっかけにスペインの攻撃が加速し、追加点が決まったのは綺麗すぎる流れだった。
ラクロアがダニ・オルモたちにつられるというよりはマンマークのようなタスクなのでしょうがないのだが、この約束を利用するスペインは流石だった。特にヤマルの裏抜けはどれかが成功してもおかしくなかっただろう。ボールを保持するけど、裏も忘れてないよと示すスペインの攻撃は非常にバランスがとれていた。
残りは30分。しかし、フランスにロングボール大作戦の雰囲気はなく、頼みの綱のドゥエも失点に絡んだからか強引な判断が目立った。シェルキが登場してチームをオーガナイズしようとしてもそっちではないというか。ロングボールはまだかと待っていたが、ウナイ・シモンのファインセーブを引き出すこともできぬまま、フランスは大会から去ることになった。
かつてのクラシコは姿を変えないバルセロナに対して、レアル・マドリーがなにをするかがいつも楽しみだった。もちろん、バルサのサッカーはいつも楽しみだった。でも、バルセロナはある意味で枷をつけた状態でサッカーをしているので、不変と言えば不変だった。
フランス対スペインにおいて、何をするかわからないフランスと不変のスペインのかみ合わせかと思ったら、逆だったことが一番驚いている。フランスは普段着のまま負け、スペインはトランジション対策を入念に行い、フランスにボールを持たせることも嫌がらずに試合を進めていった。
というわけで、スペインがほぼ優勝。でも、最後に裏ボスが待っている。フリーザを倒したのに、超サイヤ人のベジータとナメック星で戦うようなものか。裏ボスは気合と根性で盤面をひっくり返す天才たちなので、どうなるかみんなでみてみよう。
この試合はJAPAN ANALYZING FESTIVAL ’26でドラフトで獲得した試合になります。カナダ対ボスニア・ヘルツェゴビナを選んだ理由を先に発表します。なお、他に誰も指名しなかった試合です。人気なし!な対戦カード!!!ラッキーだったぜ。
カナダとの出会いは、だいたい4年前。カタールワールドカップ直前の親善試合で、日本はカナダと試合をしました。そのときに「カナダ、いいサッカーするじゃねえか」と感嘆したことを4年経っても覚えています。なので、カナダを指名。
ワールドカップの試合をたくさん見ようとなると、あとになればなるほどに死にそうになります。なので、元気なうちにやりたい!と。なので、初戦のカナダ対ボスニア・ヘルツェゴビナを選びましたとさ。でも、今日は朝の7時から17時までグラウンドにいたので、すでにヘロヘロなのさ。
平日の試合にすればよかったぜ。というわけで、話題は試合に移ろっていきます。
カナダの監督はJesse Marschです。通称・マーシュ。マーシュ監督には実は少しだけ思い入れがあります。かつてストーミングという言葉が存在していたことを賢明なる読者の方々は覚えているでしょうか。ボール保持でまったりする展開に対して、嵐のように相手陣地、ゴールに迫り続けることを表現している言葉です、たぶん。
なるほど、そういう言葉があるのか?と実際にストーミングっぽいサッカーを探してみたのですが、ほとんど見当たりませんでした。当時のクロップはだんだんとマンチェスター・シティのように変化していき、ライプツィヒを筆頭とするレッドブルグループも強くなるにつれて、ストーミングだけでは生きてはいけないと、ノーマルなサッカーを志向するようになっていきます。
ラングニックに率いられた2部時代のライプツィヒとかは、まさにストーミングだったのかもしれませんね。で、探しに探してとうとうストーミングと表現しても差し支えないだろうチームを見つけました。それがマーシュ監督に率いられていた時代のザルツブルクです。ちなみに、ハーランド、ファン・ヒチャン、ミナミーノの時代です。確かリヴァプールも倒した記憶があります。その試合によって、ミナミーノがリヴァプールに引き抜かれたような。
時は経ち、マーシュはカナダの代表監督になり、ボスニア・ヘルツェゴビナを迎えます。自国開催の初戦なので、カナダも大盛り上がりだったでしょう。
試合が始まると、計画されたキックオフを披露し、高さで勝るボスニア・ヘルツェゴビナに対して、準備してきたショートコーナー、トリックを惜しげもなく見せていくカナダ。この試合にかける思いを感じさせる序盤戦となりました。
カナダがボールを保持するのかと眺めていると、ボスニア・ヘルツェゴビナはどんどんロングボールを放り込みます。チェコを彷彿とさせる展開ですが、【4222】に変化するボスニア・ヘルツェゴビナは空中戦に備える人、セカンドボールを拾う人のデザインに優れ、試合のペースを乱打戦のようなものにしていきました。そう、かつてのマーシュ監督がザルツブルクで表現したように。
加えて、ボスニア・ヘルツェゴビナはハイプレッシングを行います。カナダにボールを持たせたくないというよりは、試合のペースを早くすることで、試合の主導権を握りたかったのでしょう。ロングボールとハイプレッシングの組み合わせは試合を慌ただしいものにします。そう、まるで嵐のように。
時間の経過とともに、カナダはボールを持つ場面も増えていきますが、序盤は自分たちの配置を整える前に攻めきるしかない状況に追い込まれていました。あとの時間でカナダの真の狙いは見えてきますが、序盤のカナダは前線のクオリティのある選手たちが孤立状態でボールを受ける場面がどうしても増えていきます。
そして、ボスニア・ヘルツェゴビナのコーナーキックが炸裂します。ゴールキーパーの周りに選手を配置することで、キーパーの可動範囲を狭くしながら、ニアそらしからの押し込みが炸裂。アーセナルをリスペクトしたようなゴールが決まりました。元ネタはブレントフォードでしたっけ。でも、世界的に流行させたのはアーセナルで間違いないでしょう。このネタは多くのチームに取り入られる気がします。
スコアの変化によって、ボスニア・ヘルツェゴビナはだんだんと試合のペースを落としていくようになります。強固な【442】によるボスニア・ヘルツェゴビナの守備はカナダにとって厄介なものとなりました。
ただし、カナダも自分たちのやりたい配置の実現に成功していきます。アルフォンソ・デイヴィスの代役として出場したリッチー・ラリアが変幻自在のポジショニングを見せます。リアム・ミラーが大外マンだったことを受けて、ハーフスペースに侵入しライン間で平気でプレーしていました。
この流れに拍車をかけたのが、2トップのデイビッドとオルワセイです。トップ下のようなデイビッドは幅広く動き回り、オルワセイもボールサイドに頻繁に移動してきていました。このため、左サイドではカナダは多くの選手を集結させることに成功し、だんだんと左サイドに優位性を見出していくことになります。
渋かったのはイスマエル・コネです。果敢な攻撃参加を行うラリアの空けた席に移動することで、後方支援を進めていきます。コネが後方支援、ラリアとミラーで大外と内側を埋めながら、2トップのどちらかも参加してくれば、左サイドを攻略するには十分な選手が揃っていると言えるでしょう。
逆サイドを眺めると、右サイドバックのジョンストンもそのような振る舞いをすことは多かったです。ただし、中心はあくまで左サイド。なので、ジョンストンは後方に残って3バックでビルドアップに強力する場面もありました。そのため、妙に目立たなかったブキャナンという流れになります。なお、その後の崩しのほとんどが左サイドを起点としていたことは言うまでもありません。
ボールを保持し、攻撃を続けていくカナダに対して、ボスニア・ヘルツェゴビナはときどきのカウンターとときどきのセットプレーで対抗します。その姿勢は若干のチェコ感を感じさせましたが、【442】で相手にプレッシングをかける場面、かけない場面の判断は秀逸でした。
欧州で見られるような試合だったねと試合後に振り返ったのですが、その理由はこのあたりにあります。ボスニア・ヘルツェゴビナは連続性の高い守備を披露したので、カナダは常にボールを動かす判断を強いられました。つまるところ、自分たちで試合の主導権を握るためには、さらに回転数を上げることでプレッシングを回避するか、もしくは回転数を抑えた状態でのプレーを可能にすることで、相手にプレッシングを諦めさせる必要があります。
後半になると、カナダはポケ凸を繰り返すようになります。ボスニア・ヘルツェゴビナからすれば、サイドハーフやセントラルハーフが執拗に対応するのですが、そうするとどうしてもマイナスが空きます。このエリアを利用して攻撃をやり直しながらハーフスペースの攻略を狙い続けるカナダは巧みでした。コラシナツのスーパークリアーもこのストーリーから後半序盤に生まれます。
ボスニア・ヘルツェゴビナからすれば、最後まで強度を維持したかったでしょう。交代で選手をいれながらとなりましたが、さすがに最後までは持ちません。さらにいえば、ゴールを守るに集中すればそれが可能なチームとも言えます。こうなると、何が正しくて何が誤っているかは非常に綱渡りの判断になります。チャンピオンズリーグのファイナルでアーセナルが早い段階でゴールを守るに移行したように。
カナダの奥の手は交代選手たちが明らかにパワーを持っていることでした。交代した選手が守備でパワーを見せることは少しむずかしいかもしれません。長友には密かに期待しています。アリ・アーメドは孤立した状態からの何かを示すことができることを颯爽と証明し、プロミス・アキンペルは明らかにサイズでもボスニア・ヘルツェゴビナに匹敵する雰囲気を示しました。
流行りの言葉を使えば、ゲームチェンジャーになるんでしょうか。最後に登場したラリンもサイズは半端なかったです。カナダの同点ゴールは、もうパスコースないじゃねえか、なら自分でいくしかないだろのコネがきっかけとなっています。
ワールドカップでは負けたことしかなかったらしいカナダが同点に追いつき、その後もゴールに迫るものの、試合はそのまま終わります。
真っ向からのぶつかりあいだったので、今のところはベストバウト。南アフリカのご乱心、チェコの謎行動を考慮すると、両チームの長所を活かした殴り合いは今大会で初めてであり、見応えがあった。ボスニア・ヘルツェゴビナからすれば、もう少しボールを保持する時間を増やせれば、最後まで守備の体力を残せたかもしれないという反省は、どこの浦和レッズさんなのでしょうかと考えると、サッカーは世界までちゃんと繋がっていますね。
あとカナダの配置を【325】とするのはいささか強引だなと感じました。基本はサイドバックがハーフスペースに移動することで、攻撃の枚数を増やしながらも、そのエリアに2トップも顔を出すような感じです。だからといって、現代的な【442】かというと、それも少し違います。
恐らく理想は【226】でボックスビルドアップだったのではないかと。ただし、右サイドバックのジョンストンは残ることが多かったので、【325】と言いたい気持ちもわからないでもない。でも、5人が整理整頓されているというよりは、ボールサイドの密集を優先しているような場面ばかりだったので、それはそれで流行を取り入れているというか。
]]>ボール保持は【325】、ボール非保持は【523】と、猫も杓子もが強い配置となりました。世界中で流行している配置なので、代表レベルでも取り入れやすいのかもしれません。韓国の【325】は中盤、シャドウの選手が列を下りる形で変化をする習慣があります。中盤のペク・スンホ、ファン・インボムはボールプレイヤーであり、時間とスペースを与えたら危険な雰囲気でした。
ーオーソドックスといえば、オーソドックスなのでしょうか
オーソドックスですね。イ・ガンインがフリーマンのように振る舞い、どのエリアからも相手の急所を狙ったパスを出せるところがチームの最も長所と言えるでしょう。どこへでも移動していくので、対面のクレイチーもさすがにあの場所まではついていけないと判断する場面もありました。
その他の特徴では、どうしても後ろに重たくなります。例えば、ファン・インボムが下りてプレーしても、韓国の3バックがサイドバック化することはほとんどありませんでした。恐らく、ウイングバックが大外レーンに常駐することが決まっているからでしょう。後半になると、3バックの攻撃参加への意欲が見えるようになりますが、前半はてんででした。
ーチェコについての印象もお願いします。
はっきりいって、ヘンテコなチームでした。
ボール保持の配置はあってないようなものです。ゴールキックは途中から明確に4バックに変えていましたが、そもそも後方から繋ぐ気もなければ、相手を誘き出してロングボールを蹴るなんてこともあるようでなかったです。
基本的にロングボールによる前進で、ロングスローやコーナーキックを大量に獲得することを目指しているようで、そんな雰囲気も微妙で。ただし、ロングボールに対する工夫はたくさん見られました。例えば、序盤は撤退的に左サイドを空中戦の目的地にしていました。17番のプロヴォドが頻繁に左サイドに流れてきて、数的優位を作ることを目指しているようでした。
イメージとしては、左サイドに選手を集めてセカンドボール争いを優位にすすめる。さらに、イ・ガンインを守備に追わせることもできれば、というおまけもあったかもしれません。左サイドでクロスを上げて、ファーサイドでシックという絵が見えなくもなかったです。この試合では数えるほどしか達成できていませんでしたが。
ーチェコのロングボール大作戦は機能していなかったのでしょうか
韓国のゴールに迫るという意味では、機能しているとは言い難かったかと。でも、ボールを前進させる意味では、韓国も手を焼いていたと思います。そういう意味では決勝戦のような負けたくないサッカーの殴り合いのような前半戦となりました。ちなみに、給水タイムを挟んでから、チェコは空中戦による数的優位大作戦を右サイドで展開するようになります。この時点で、イ・ガンインチャレンジよりも、相手を突破できるかどうかを重視していることがよくわかりました。
ー前半と後半で韓国の振る舞いが変化したように感じましたが、どのように見ましたか?
前提として、チェコのプレッシング配置を整理しておきましょう。チェコのプレッシングは【5131】で行われました。あまり見たことない形です。15番のショルツが中央、24番のソイカが左、プロヴォドが右を基本の形としています。前述のように、左サイド密集アタックなんてやっていたわけで、守備のときに彼らが正しいポジションにいるわけがないので、この3名はよく入れ替わって守備をしていました。
【5131】の意図はマンマークです。といっても、韓国のビルドアップ隊は【32】が基本なので、【31】では足りません。【32】+イ・ガンインだとしても、イ・ガンインには誰かがついていけばいいので、これも安定的な好手にはなりません。チェコはなるべくソン・フンミンと同数になることを警戒していたように思えます。実際にフィニッシャーとして多くの場面を迎えたソン・フンミンと1on1をするのはあまりに危険かもしれません
ー韓国はビルドアップでの数的優位をうまくいかせなかった前半ということでしょうか
ボールから最も遠い選手が基本的にフリーになる構図になっているので、韓国からすれば、バックパスや横パスを駆使してオープンな選手を使いたいところでした。もしくは、移動でフリーになったイ・ガンイン。しかし、開幕戦といったところもあって、前半はリスクを冒さなかったとみるほうがフェアかもしれません。
後半になると、特に3番のイ・ギヒョクの攻撃参加が目立つようになります。このあたりはハーフタイムを迎えて、やるべきことが整理されたのでしょう。ビルドアップでフリーな味方がいるから、その選手に丹念にボールを届けようと。なにげにキム・スンギュがめっちゃ繋げたのも今後を考えると大きいかもしれません。
3バックの攻撃参加で中盤の選手は下りる必要がなくなっていきます。相手を押し込めるようになっていくと、イ・ガンインも極端な下りる動きは減っていきました。そんななかで、前半にほとんど見られなかった動きが中盤の飛び出しです。後半の序盤にファン・インボムが2列目からの飛び出しでフィニッシュまでいった場面が全ての伏線となりました。
ーチェコからすればマンマークで捕まえ続ければ良さそうなものですけどね。
相手陣地ではボールを奪うことを目的にマンマーク、自陣ではゴールを守ることを目的にゴール前に集結することがどうしても多くなります。また、この両者で配置を変更するチームも多いです。チェコは24番ソイカが撤退守備では本来の中盤に戻る多岐に渡るタスクを担っていました。
では、その境目はどこにあるの?という話です。これはどちらかというと、レベルが最強の話ではありません。CLのベスト8クラスでは、マンマークとゾーンディフェンスの境目はほとんどありません。両者が混ざり合って、場面によって使い分ける、もしくは濃淡を変化させる芸当が求められています。押し込まれたからこうしようねとはっきり区別しているものではありません。
なので、相手を押し込むと、ボール保持側も求められていることが変わります。このなかで良い解答を見せたのがファン・インボムです。イ・ガンインの下がる動きを利用するという向きもあれば、シンプルに飛び出せばいいんでしょう?!と2つの飛び出しで、得点とアシストに成功します。前半はほとんど見られなかったので、見事な修正と言えるでしょう。
ーネタはカンセロの6人目に似ていますね
途中から登場したファン・ヒチャンも自由に動きまわていたので、この入れ替わりを促したのか、自然発生したのかは誰かに聞いてほしいですね。マンマークにはポジションチェンジが鉄則なので、韓国は論理的な答えで結果を残したと言えます。
ーチェコは最後まで謎を残していきましたね
逆転されてからの残り時間はチェコのパワープレーが炸裂するのかと思いましたが、全然蹴らなかったのでよくわかりませんでした。もしかしたら、練習してない、なんてことはないと思うんですけどね。前線の選手を入れ替えても守備の方法は維持していたので、プレッシングに関しては上手く機能していると考えていたのでしょう。でも、最後のパワープレーまでの道のりは謎でした。
ーでは、恒例になっている気になった選手を
韓国はイ・ガンイン。ただし、フリーに移動してボールを受けて急所に通すというプレースタイルが彼の本来のプレーなのかはどうなるかは今後の試合で確認したいです。警戒されるので、こういうプレーになってしまっているのかもしれませんが。そして、ファン・インボムとペク・スンホ。もう少し守備でどうなん?が見てみたいですが、二人ともに上手です。前線に飛び出す役割はファン・インボムで、後ろに残るのがペク・スンホなのかどうか。あとは、フィニッシャーになれるソン・フンミンはやっぱり偉大だなと。
チェコは特にありません。ソウチェクが中盤を一手に担い、フリーキックからヘディングを決めたときは何でも屋だなと感じましたけど、オフサイドでしたね。
最初に配置を整理してみないと駄目だなと、けいたくんに教えられた試合だった。配置は意味ないとか電話番号とかそのとおり何だけど、電話番号大事やんみたいな。でも、最初の蹴っ飛ばし合いは嫌な予感しかしなかった。途中からボールを保持してくれた韓国、サンキューだぜ。あのまま蹴りあいだったらどうしようかと思ったぜ。
]]>メキシコが上手でしたね。南アフリカもボールを繋ぐ意識が高く、どちらがボールを持てるか大会の雰囲気も感じさせられる試合になったのは意外でした。この対戦はロングボールやカウンターがメインになると聞いていたので。
-メキシコといえば、元祖可変式の印象があります。この試合のメキシコがどんなサッカーだったかを説明してください。
最初は、CHのリラがサリーする形で3バックを形成していました。南アフリカが【532】だったことはサプライズだったそうです。南アフリカの意図としては、メキシコの【325】にかみ合わせながら、自分たちはボールを保持することで試合を優位に進める予定だったのかもしれません。
南アフリカは2トップでメキシコの3バックに向き合うのですが、そこまでハイプレッシングをかける雰囲気もなければ、中盤から選手を上げて動員する気もないようでした。ボールを持てたメキシコを見ていると、左サイドバックのガジャルドがウイング化、この試合で大活躍したキニョネスが内側に移動する形は非常によくある4バックからの【325】への変化でした。
-可変式が一般になったことで、メキシコの可変式も読み取りやすくなったんですね。プレッシングでは442の◇を採用していることも印象に残っています。
ちょうどブログに書いたばかりだったので、驚きましたと言いたいところですが、そりゃそうだろうなというか。南アフリカがここまでボールを繋いでくるとメキシコが予想していたかは定かではありません。しかし、相手が繋いでくるとなると、ハイプレッシングを可能とする442◇で実行する柔軟性はこの試合を通じて、メキシコの良さだったのではないかと。
-メキシコの柔軟性について、ボール保持では何か感じるものがありましたか?
メキシコが先制したことで、南アフリカが少しプレッシングを強める雰囲気を出してきました。となると、ほぼマンマークのようになるわけですが、メキシコは颯爽とサリーの形を変えます。リラが中盤に残り、右サイドバックのレジェスが3バックの一角になります。左サイドバックはウイング化することが決まりごとだったので、用意された作戦だったのでしょう。
レジェスは右ウイングのアルバラドをサポートしながら、浮遊している印象でした。ある意味で、右ハーフスペースは空白といえば空白なのですが、空いている場所を空いたままにして、誰があの位置にいってもいいよねというメキシコの柔軟性は印象に残っています。
例えば、リラがサリーして、中盤のグティエレスたちはサイドに流れる。となると、中盤が空洞化しますが、その位置にキニョネスが下りてくることもある。メキシコの追加点はこのキニョネスの下りる動きが起点になっていました。中盤の選手がサイドに流れるのは、近年でスタンダードになったビルドアップの出口となる動きに前線の選手の下りる動きをあわせているのは良かったです。
ニュアンスとしては、ラウールとキニョネスは2トップのような関係性にもときどき見えました。南アフリカは左ウイングバックのモディバが攻撃のキーとなる選手だったようで、ウイングのアルバラドを下げて対応するところも柔軟だったと感じました。
給水タイム空けでは、より南アフリカが死なば諸共感を強調するようになります。となると、メキシコは4バックのままビルドアップしたり、リラをもう一度下ろしたりと、相手の変化を見て、対話できるところは、どのチームとやってもそれなりに自分たちのサッカーを押し付けられる根拠になりうるかなと感じました。このように可変式が定まった形ではないことが、相手からすれば対策が難しくなります。
-退場者が出て、試合は落ち着いたものになりましたね。
アギーレからすれば、前半からもっと得点を取れただろうという形で、試合後に気を引き締めるのではないでしょうか。ベテラン、超若手が試合に出す余裕もできたので、内心はホッとしているかもしれません。南アフリカはダメージを少なく次の試合に備えるための5バックだったんでしょうけど、退場者を二人だしたのは痛手だったのではないでしょうか。メキシコもこの内容で退場者を出したことで、怒られている選手はいると思います。
-他に言い残したことがあれば是非。
南アフリカもゴールキックからのビルドアップで4バックのように振る舞う不均等の3バックを披露するなど色々と仕込みはありました。機能していたか?と言われれば何とも言えませんが、色々と仕込みがあるのだなと。
メキシコはポジションチェンジをしてもバランスの維持がされるのが良かったです。特に空席と席替えが良かったですね。困ったら、ラウールに放り込みところも含めて、満遍なくいろいろなことができるのではないかと。試合がゆるくなったので、撤退守備では怪しさに包まれる場面もありましたが、真価を問われるのはまだ先といったところでしょうか。
-最後に気になった選手をお願いします。
メキシコの15番のレジェスは良かったです。気の利くサイドバックは貴重です。26番のグティエレスも空いた席に次から次へと移動して、相手を退場させる飛び出しもその流れから生まれました。最も脅威だったのはキニョネス。ウイングよりも内側で幅広いタスクをこなせる選手なので、今後も活躍しそうです。なんとサウジアラビアで普段はプレーをしているらしいですね。
ワールドカップが開幕しましたよと。観た試合はここで記録していこうと思います。記憶メモ。全試合を見る予定はないけれど、全チームは見たいと希望しています。
]]>
本を出しました。ある程度の結果を出すと、また6年後に本を出せるかもしれません。なので、是非に。
今回はワールドカップ26について、みんなで考えようのシリーズです。久々の会話劇で行きます。特に理由はありません。理由があるとすれば、久々に会話劇をやっておこうと考えたからです。
「猫も杓子も【325】やろ」
「いつだかのEUROが【325】だらけだったことは壮大に笑ったな」
「ボール保持は【325】、ボール非保持は【523】がデフォルトの世界か」
「日本が直面しているように、ウイングバックにどのような選手を起用するか、それとも偽サイドバックや片方の選手はサイドバックのウイング化によって、ボール非保持は【442】を維持するかはチームによって異なりそうだな」
「猫も杓子も【325】といっても、そのあたりの各チームの色が出ると思うので要チェックといったところか」
「ボール保持の【325】はだんだんと【3151】がスタンダードになりつつなってきている」
「マンマークの世界で、静的な配置では全員が捕まった状態でスタートがデフォルトになってきているからな。マンマークにはポジションチェンジで対抗か」
「本来はゾーンディフェンスやチャレンジ&カバーの原則に伴って守備が行動するので、静的な配置でもどうにかなりそうなんだけど、ガスペリーニがレヴァークーゼンをマンマークで撃破してから、この流れ、つまりどこまでもついていくぜ!のマンマークは高まった印象である。」
「ちなみに欧州では【3151】を中盤のダイヤモンドと表現している。4◇2と表現するくらいだなからな、むこうは」
「余談だが、相手陣地でのハイプレはマンマークか、4◇2が流行っている」
「流行っているというよりはスタンダードになってきたと表現すべきだな。【3151】は前々大会のアジアカップでカタールが、リカロド時代の徳島(厳密には亜種)もやっていたし、4◇2のハイプレはマインツ時代のトゥヘルがやっていた」
「つまり、別に目新しいものではないと。でも、流行になるし、それは定着することもあると」
「【3151】はだいぶごちゃごちゃすることが特徴にある。流行りのオーバーロードやフリーマンの活用によって、相手の均等に整理された守備配置に歪みを発生させてやるぜ、みたいな感じだな」
「アイスランド戦のくんさんのように、右サイドの選手が左サイドにあらわれるみたいなやつだな、日本では出張とも呼ばれている。家長の得意技でもあり、古くはセビージャが得意としていた技だ」
「アウベスとヘスス・ナバスの時代のセビージャなんて覚えている人が果たしているのだろうか。右サイドに選手を集めて、左サイドでディエゴ・カペルのアイソレーションか」
「【325】と【3151】の行ったり来たりや、3バックの攻撃参加と、各チームで色付けができることもこの配置の特徴になっているので、ご期待だな」
「そしてもうひとつの注目が【442】、ゼロトップか。」
「モデルは今季のバイエルン、ロジャー・シュミットのベンフィカ、アルネ・スロットのフェイエノールトだな」
「マンマークの時代において、同数ならロングボールは正論なんだけれど、蹴っ飛ばしても勝てるCFがとにかく少ない、というよりは、CBに優秀な選手が増えすぎた疑惑」
「だったら、彼らに中盤の仕事をしてもらうぜ、優秀なCBを持ち場から引きずり下ろそうぜというのがゼロトップ」
「本来はトッティやメッシといったチームで最も優れた選手が相手から自由になりやすい立ち位置の実現を狙ったものとしたほうが正確そうだな」
「近年はこれをワントップが行うのではなく、2トップでやろうぜが流行っている。ちなみに裏抜けは2列目からの飛び出しによる連動性狙いや、ウイングがサイドバックをぶっちぎる形で深さを補填している」
「2トップで行うことで、このコンビはシャドウやインサイドハーフ的な役割も果たすようになる」
「5レーンのCFだけいないみたいな」
「CFもできますけど、プレーエリアを広くすることで、【3151】のぐちゃぐちゃ感をいかしながら、大外レーン、内側レーンをトライアングルで破壊しまっせも同時に実現できることを特徴としている」
「近年では、ハリー・ケイン、レヴァンドフスキが気がつけばゴール前からいなくなるようになり、アーセナルのメリーノ、ハヴァーツあたりもその系統で、今季で言えば、アトレチコ・マドリーのアルバレス、グリーズマンコンビ、ちょっと前だとレアル・マドリー時代のベンゼマと実は代表例が多い。」
「PSGのデンベレも発想は同じだろうな」
「というわけで、【325系統】か【442ゼロトップ】に注目か」
「その他ではスペイン代表のように王道な【433】のチームもあるし、ソルバッケンの【442】ゾーンディフェンスの教科書のようなチームもいる」
「猛暑とかコンディション、ゲリラ豪雨、チーム数の増加で試合の間隔が空いたことの影響は大会が始まってみないと何とも言えないので」
「90分のハイプレッシングは無理というけれど、ワールドカップのような最大瞬間風速を求められるような大会ではやってのけるチームもあるからな」
「国際親善試合で怪我人がでるような真面目っぷりを披露した各チームのように、みんなちゃんとやりそうなんだよな」
「マンマークのハイプレッシングが猛威を振うのか、ミドルで構えるチームが増えるのか」
「撤退からのカウンターもいるだろうな」
「そのあたりはどうなるかみてみたい」
ふと思ったのだが、長くても2000から3000字くらいでまとめるようにしようと思った。全部書くのではなく。そんな観点で、ワールドカップのマッチレポも書きたい。
]]>というわけで、フットボリスタさんの企画で、竹内さんと片野さんといろいろとお話をしてきました。竹内さんは日本代表を追い求める記者として抜群の結果を残し、片野さんはイタリア方面の記事では抜群&ミハイロビッチの弟子とタッグを組み、名著を生み出してきました。
たぶん、フットボリスタ勢のなかで、もっとも現場に影響を与えた記事を書いてきたのが片野さんなのではないでしょうか。
そんなお二人とお話をしてきました。
その感想です。
記事を読みながら、当時のことを思い出しながら書いていくスタイルです。もしかしたら、有料部分に少しは触れてしまうからもしれませんが、ご了承ください。怒られたら、この記事は消します笑。この怒られたらのくだりをよくやっている気がしますが、実際に怒られたことはありません。

なお、この会議の発端となった特集です。超面白いので、この部分だけでも課金して読む勝ちありです。ワールドカップ中はフットボリスタに課金してもいいかもしれませんね。どんな企画が控えているかは知りませんが!
で、話していて感じたこと。
日本はフィジカル特化型を評価する風潮があるんだなと。ただし、フィジカル特化型が必ずしもエリート街道を突き進んでいるわけではないところが面白いなあと。伊東純也とか安藤智哉とかのくだりは、竹内さんの言いたいことが溢れていたかと。
で、その考えで見ると、今回のU17日本代表は日本的にうまい選手が多かった気配。でも、優勝しちゃったけど。だから、そういう意味では、フィジカル特化型は最後に逆転するためのパスポートみたいなところはあるのかなと。奈良クラブの内野さんも足が速くないと前線は無理やでと基準を示していた話も、話はそれるけど、面白かったし。
今の日本代表を観ても、小さくてうまい選手は久保建英、堂安律くらいで、本当にキラーにならないと選ばれないというか。CBは気がつけばみんな大きいし、前線もフィジカルに優れていないと選ばれないし。その基準を下に降ろしてくると、そのサイズ感で大丈夫?そんな選手を選んでしまうから、逆転してしまうのではないかとかなんとか。
読み返してみると、片野さんの質問にも上手く答えられていたのだろうか、みたいな。
日本も4種から先に進んでいくにつれて、プレー人口は減っていくことは他の国と変わらないでしょう。でも、生き残る選手の数が違うのかどうか。このあたりはデータで簡単にわかりそうだけど、裏は取らない。取れないか。
3種でいえば、街クラブ、2種で言えば高体連、1種で言えば、大学がそれぞれのセーフティーネットになっている、もしくはセーフティーネットを超える存在になっているのが海外と比べてどうなのか。そもそも大学まで行って、ここまでガチでサッカーをしている国は他にあるのか。サッカーしすぎかもしれないけど。
このあたりの仕組みが海外と比べてどうなの?ってところは、スペイン勢に聞いてみたい。あと、日本はガチでないようでガチ勢の生き残りが意外と多い。部活動なんかはそれが問題になっていそうだけど。
で、日本の特徴として、裏道のクオリティが無題に高いと、表道を、3種からJ下部育ちとすると、3種から街クラブ、高体連とかでも、気がついたら大学で勝負できているみたいなことが起こるのはなんで、みたいな。それは表道があまり良くないのではないかという細やかな提案。大きな声で言えることではないですけどね。あ、もちろん、表道で凄いところもありますけど。
でも、表道といえば、バルセロナとかマンチェスター・シティがえぐい。小学校低学年くらいでチームに入ってきた選手がチャンピオンズリーグに何人出場するんですか?みたいなことを平気でやるので。だって、世界中から集める前でしょう?
小学校低学年って。高学年でもいいけど。ワーチャレに出場したことある選抜を作ったら、めちゃくちゃ強そう。思いつくだけで、久保、アンス・ファティ、エリック・ガルシア、ガビ、クバルシともうわけわからん感じ。ちなみに、シティからはリコ・ルイスと二コ・オライリーが参加しています。そんな彼らと比較するとみたいなね。
だから、表道だったらスポイルされる選手が、日本だったら裏道でスポイルされないみたいな。いや、本当は多くの屍を越えているのだけど。それを見て、表道も裏道のように振る舞うチームも出てきて相乗効果みたいなものはあるのかなって。部活動みたいなJ下部も出てきているでしょう?みたいな。
話し合いが進むにつれて、日本の育成年代について褒めすぎじゃねえか!!という空気になり、上記のような流れとなりましたとさ。日本代表の取材ならこの人の竹内さんいわく、海外遠征マジ大事説が面白かったです。だから、今回のワールドカップ帯同組や欧州で試合する組や旧トゥーロン組に分けて活動するの超大事だし、それをきっかけに海外で向こうの空気に慣れることもサカつくみたいだけど大事みたいな話。
そうなると、誰を留学させるのか?の目利きも超大事だし、目利きで取ってきた選手にどのような環境で訓練させるかも大事。昨年の神村学園とか凄かったよね、今もみんなプロで活躍しているしみたいな。
と、ざっくばらんに話してきましたとさ。ヤフーにもちょこっと載るらしいので、見られる人は見てみてくださいな。
]]>いつからか始まった4年前にワールドカップのメンバーに誰が選ばれるかを当てようの企画。なお、多くの人が興味を示すものの、実際に参加している人はいた記憶がありますが、ツイートにいいねをしても忘却の彼方です。ハッシュタグとか考えればよかったぜ。なお、こういうときにブログって便利ですよね。終わったかに思ったブログ文化ですが、便利なものは便利です。
というわけで、4年後のことをどれだけ予測できるか大会。ちなみに前回のリンクはこちら
ちなみに前回は26名中13名が的中したそうです。怪我で離脱した中山も勝手に当選にしていたので、実際は12名。これがすごいのかすごくないのかも全くわからないところが玉に瑕です。ほら、今回だったら、三笘は当選にしたいじゃないですか。みたいな。
鈴木彩艶が当たりです。2022年のザイオンは浦和でベンチです。気がつけば、パルマでスタメンです。いやー、4年間って改めて凄いですね。浦和でスタメンを取らなかったとしても、代表に呼ばれるほどのポテンシャルを持っていたザイオン。まさか、日本代表の絶対的なスタメンになるとは思っていなかったけれど、メンバーに予想することは、決して難しくはなかったかと。
シュミット・ダニエルに語り部枠を期待したのですが、移籍と怪我でどうしようもなかったですね。中村航輔はいかんせん行方不明の季節が長過ぎました。早川と大迫の四年前ってどんな感じだったのだろうか。こう考えると、4年後の予想の無茶感はあります。ちなみに早川は鹿島でスタメンになんとか定着したところで、大迫は、ばりばりのスタメンでしたとさ。
言い訳をさせてもらえると、3バックをやるなんて想像していなかったみたい。日本代表が325を始めたのはどのタイミングなんだろうか。でも、ドイツとの再戦は4バックで頑張っていた印象なので、この予想をした段階では4バックだったのだろう。
怪我を抱えながらも、冨安、板倉、瀬古が当選、瀬古はよく当たったと思う。ちなみに、本文にあるけれど、伊藤洋輝の名前をあげておいて選ばないところがやるせない。せめて左サイドバック部門で選んでおけよ、みたいな。谷口がまたも選ばれるとは思ってもみなかった。谷口、本当にすごうと思う。あと、古賀。柏でブレイクしたから、そのことは誇らしい。
菅原が当選。そもそもSBが日本代表にないやん、みたいな。そして長友が選ばれるとか思ってもみないじゃんです。でも、橋岡は惜しかったような。もうちょっと結果を出していれば何とかなったのではないだろうか枠。
で、半田は怪我、中野は伸び悩み、中山はワンチャンと思ったけれど、町田に移籍してからは知らんぷりな雰囲気なので、どうしようもなかった。せめて、ここで伊藤洋輝を選んでおけよ!というあたりにセンスがない。
当選は遠藤、久保、鎌田。
うそーん、ここで守田が外れるのかい!みたいな。でも、しょうがない。選ぶのは監督。旗手がスルーされていたのは切なかった。こうやってみると、川崎組を高評価しているみたいな自分。田中碧はいないけれど。チャンピオンズリーグよりも5大リーグが基準になるとは計算が違ったぜ的な。
でも、みんな元気そうなので良かった。三竿が鹿島で獅子奮迅なところも嬉しい。満田だけ迷子だけど。なんでやねん。田中碧はともかく、佐野海舟は全く思いつかなかった。でも、ポテンシャル枠で佐野航大は選んでいるところにセンスを感じない。
全員当選と言いたいところだけど、三笘!!!。4年前の中村敬斗を当選させたところは褒めてあげたい。だって、4年前はLASKなはず。どこやねん。中3でプリンスリーグにデビューした試合は凄かった。いや、そんなに目立っていなかったけれど。でも、雰囲気はあった。雰囲気大事。
上田と前田が当選。古橋も代表に縁がなかった。前田も左WB部門なんだろうけど、当選は当選。どこのポジションでも黙々とこなしそうだけど、本当のところはどこのポジションを前田がやりたいと思っているのかは誰かに聞いてみてほしい。塩貝、後藤の4年前を想像するだけで怖い。
これがポテンシャル枠です。バックアップメンバー枠です。なお、前回は守田、三笘、伊藤洋輝がバックアップメンバー枠で予想し、本大会のメンバーとなりました。
で、この中から選ばれたのは鈴木唯人。おめ。福井太智とか佐野航大、斉藤光毅、佐藤恵允、山本理仁、三戸舜介あたりは惜しかった。いや、別に惜しくはないか。4年後は選ばれてもおかしくないかもね。
ザイオン、冨安、板倉、瀬古、菅原、遠藤、久保、鎌田、伊東、堂安、中村、上田、前田、鈴木唯人が当選。26名中14名となりました。って、前回とほぼ同じやんけ!と。三笘が怪我をしなくて、守田が選ばれて入れば凄い記録だったかもしれないけど、比較対象がいない。誰かにチャレンジしてほしい。アカザはぜひやってほしい。
というわけで、12月くらいにまた4年後の日本代表のメンバーを予想しよう!を開催予定です。そのときに是非。あと、こっそり予想していた人はどうだったか教えてちょ。
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