Advertise with Googlier.com バードリサーチニュース https://db3.bird-research.jp/news Bird Research Newsletter Thu, 08 Oct 2026 04:51:44 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=7.1.3 『Bird Research』誌の報告が3編公開されました https://db3.bird-research.jp/news/202610-no1/ Thu, 08 Oct 2026 04:51:44 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10926 続きを読む ]]> 『Bird Research』22巻(2026)の報告が、3編公開されました。3編の論文は、野鳥たちと周囲の環境とのつながりを紹介しています。舞台は小笠原の森、雪深い東北のブナ林、そして街角のマンホールです。

 

 小笠原諸島の母島では、外から持ち込まれたアカギなどの樹木が広がり、もともとの森を守るために駆除が進められています。でも、木を取り除いたら、そこに暮らす鳥たちは困らないのでしょうか。瀬戸智大さんと南波興之さんは、2009~2024年に行われた調査の記録を使い、野鳥と森の変化を調べました。

 その結果、外来の樹木が多い場所では、オガサワラヒヨドリなど在来の3種が少ない傾向がありました。一方、駆除後の反応は鳥によって違いました。オガサワラヒヨドリやハシナガウグイスは、駆除から7年以上がたち、植生が回復した場所で多く見られました。ハハジマメグロは、駆除後の比較的早い段階の開けた環境も利用していました。森を守る取り組みの効果を知るには、鳥の種類ごとの違いと、時間をかけた変化を見ることの重要性を示しています。

 

Fig. クマゲラ

 続いては、日本最大のキツツキ、クマゲラの「家選び」です。北海道ではさまざまな樹種に巣穴を掘りますが、本州で確認された営巣木はブナばかり。藤井忠志さんは、これまでの観察と樹木の研究をもとに、その理由を考えました。

 注目したのは、ブナの「雪への強さ」です。雪の重みで幹が曲がったり傷ついたりする木が多い中、ブナは太く、まっすぐ育つ性質があります。本州のクマゲラは同じ営巣木を何年も使い、冬のねぐらにも利用します。長く使う住まいだからこそ、丈夫なブナが適しているのではないかというわけです。クマゲラの子育てを考えると、地域と木々と雪との関係まで見えてきます。

 

 最後は、ツバメの意外な食事風景です。越川重治さんが千葉県市川市で見つけたのは、道路に降り、マンホールの穴から出てくるユスリカを食べるツバメでした。穴に頭を入れる個体もいて、地上で食べていたツバメは最大7羽。空中で虫を捕らえるおなじみの姿とはずいぶん違います。

 観察前には雨や急な冷え込みがありました。空を飛ぶ虫が減り、まとまって餌を得られる場所を利用した可能性があります。詳しい理由はまだ確かめられていませんが、ツバメの柔軟な暮らしぶりを感じさせる記録です。

LINK

研究誌『Bird Research』

[Bird Research Vol.22 (2026)] J-stage

web生態図鑑 クマゲラ

web生態図鑑 ツバメ

バードリサーチ誌は、2027.1.1から、全てのバードリサーチ誌の記事がオープンアクセスになる予定です。

 

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web生態図鑑を公開しました https://db3.bird-research.jp/news/202609-no4/ Wed, 30 Sep 2026 01:00:47 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10898 続きを読む ]]>

写真1:web生態図鑑のトップページ

 これまでの「鳴き声図鑑」と会員向けの「生態図鑑」をひとつにまとめる「web生態図鑑」を公開しました。 鳴き声だけでなく、全国鳥類繁殖・越冬分布調査にもとづく分布の移り変わり、環境省レッドリストの指定状況、バードリサーチの調査やBird Research誌掲載の論文まで、1種のページからまとめてたどれる図鑑です。

 今回はオオタカのページを例に、この図鑑の使い方と、どんなことがわかるのかを紹介します。オオタカは、個体数が減ったことからかつては「国内希少野生動植物種」に指定されていましたが、個体数の回復傾向などを受け、2017年に指定が解除された鳥です。その一方で、日本オオタカネットワークなどと共同で実施しているアンケート調査では、ここ数年の繁殖成績が落ちている可能性もわかってきました。1種のページを順に見ていくと、そうした移り変わりがひと続きの話として読むことができます。

 ぜひ皆さんも、オオタカのページを開きながら読み進めてみてください。

 

基本情報

 種のページは、「基本情報」「調査・研究」「詳細情報」の3つのタブで構成されています。ページを開くと、まず「基本情報」タブが表示されます(写真2)。基本情報タブには、次の内容を載せています。

写真2:オオタカの「基本情報」ページ

1. 鳴き声図鑑の収録データ(解説、鳴き声、生息環境、主な観測月)

 これまで鳴き声図鑑で見られた解説を読んだり、鳴き声を再生することができます。

 

2. 分布

 繁殖期、越冬期の分布の変化をたどれます。繁殖期は1970年代・1990年代・2010年代の3回、越冬期は1980年代と2010年代の2回の調査結果を収録しました。

 地図の作成は、環境省の自然環境保全基礎調査(1970年代・1990年代の繁殖分布、1980年代の越冬分布)と、全国鳥類繁殖分布調査・全国鳥類越冬分布調査(2016年から)の結果をもとにしました。

写真3:オオタカの繁殖期の分布。1970年代(左)と1990年代(右)



 オオタカの繁殖期の分布を見ると、1970年代から1990年代にかけて一気に記録メッシュが増え、この間に生息分布が大きく広がっていることがわかります(写真3)。越冬期の分布では、1980年代と2010年代を比べると、西日本を中心に記録メッシュが増えています(写真4)。

写真4:オオタカの越冬期の分布(1980年代(左)と2010年代(右))

 

 

3. 環境省レッドリスト指定状況

写真5:レッドリストの指定状況の表示

 最新のレッドリストにおけるランクや、存続を脅かす要因、過去の指定状況の変化を見ることができます。(写真5)

 

 オオタカは初版(1991年)で「危急種」、次の改訂(1998年)で絶滅危惧II類(VU)とされたあと、2006年の改訂で準絶滅危惧(NT)に下がり、最新の第5次(2026年)まで準絶滅危惧のままです。分布図で見た回復が、ランクの推移にも表れています。

 ランクが下がったといっても、心配がなくなったわけではありません。存続を脅かす要因として、森林伐採、土地造成、交通インフラや発電施設の建設、農薬などの化学物質汚染が挙げられています。

 

調査・研究

 「調査・研究」タブでは、その鳥に関わるバードリサーチの活動をまとめて見られます。次の内容で構成しています。

1. 進行中のプロジェクト

 バードリサーチで進めている調査プロジェクトのうち、その鳥に関わるものが並びます。

 オオタカの場合は「オオタカ繁殖状況調査」が表示され、クリックするとプロジェクトページが開きます(写真6)。2017年に国内希少野生動植物種の指定が解除されたあとも、日本オオタカネットワークなどと共同で毎年の繁殖状況を記録しているアンケート調査です。

写真6:オオタカ繁殖状況調査のプロジェクトページ

 

2. 研究誌 Bird Research

 バードリサーチが発行する研究誌「Bird Research」のなかから、その鳥を扱った論文や、その鳥が登場する論文が、新しい号から順に並びます。(写真7)クリックすると、論文の公開サイト「J-STAGE」の該当ページが開きます。

写真7:研究誌「Bird Research」の表示

 

3. ニュースレター

 バードリサーチニュースのなかから、その鳥が登場する記事が新しい順に並びます。 オオタカの場合、最新記事は、2026年5月の記事「オオタカの子育てに何が起きているのか」です(写真8)。先述の「オオタカ繁殖状況調査」から得られた結果をまとめた記事で、次のようなことを報告しています。

・2016〜2017年には80%前後あった繁殖成功率が、2024年には57.8%、2025年には49.2%まで下がっていること。

・失敗は、求愛・造巣期や抱卵期など繁殖の早い時期に多く起きていること。

写真8:2026年5月の記事「オオタカの子育てに何が起きているのか」の一部

 

 

詳細情報

写真9:オオタカの詳細情報のサンプル

 

 「詳細情報」タブでは、普通・賛助会員の方向けの会員サービスとして「生態図鑑」を読めるようになる予定です(写真9)。これまでPDFで公開してきた生態図鑑をスマートフォンでも読みやすくレイアウトし直し、web生態図鑑の種のページから直接開けるようにします。現在は準備中で、近日公開の予定です。

 オオタカの項目では、形態や羽色、鳴き声、分布と生息環境、繁殖システム、巣と卵、産卵時期、抱卵・育雛、巣立ち時期と繁殖成功度、渡り、営巣環境、行動圏などを解説しています。

 また、サンプルとしてハシボソガラスとシロチドリの詳細情報を公開しています。ぜひご覧ください。

 

おわりに

 web生態図鑑では、このように分布やレッドリスト、関連する調査プロジェクトや論文、ニュースレターの記事まで、1種のページからさまざまな情報を見ることができます。ほかの鳥でも、気になる種をぜひ開いてみてください。

 また、web生態図鑑の鳴き声や写真の多くは、全国の皆さまからご提供いただいたものです。これからも、写真の募集や参加型調査などを通じて、皆さまと一緒にデータの蓄積や調査研究を進め、その成果とともに図鑑を育てていければと思います。

web生態図鑑を開く

 

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南北で違うレンジャク類の分布、山から里へ移動するツグミ https://db3.bird-research.jp/news/202609-no3/ Tue, 29 Sep 2026 02:36:36 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10873 続きを読む ]]>  バードウォッチャーのあいだでは多くの人の観察経験から、たぶんこうではないかなと言われていることがあります。そうした説のうち、今回は冬鳥に関する2つをバードリサーチが提供している野鳥観察データベースのバードノートの記録を使って検証してみました。越冬期には全国をカバーする定量的(ラインセンサスのように一定区間の個体数を数える調査)な野鳥調査がなく、全国越冬分布調査はアンケート形式なので個体数の多少までは分かりません。そこで、皆さんの観察記録が蓄積されているバードノートのデータは貴重な手がかりになります。

キレンジャクは北、ヒレンジャクは南に多い

 丸っこい体に黒いマスクとたなびく冠羽。キレンジャクとヒレンジャクは冬の終わりから春先にかけて、群れを作って木の実がなる樹木に集まっているようすが見られます。両種は姿がよく似ていますが、キレンジャクはユーラシア大陸から北米にかけての広い範囲に分布していて、ヒレンジャクは英名のJapanese Waxwingが表すように東アジアだけに生息しています(図1)。

図1. キレンジャクの分布(左)とヒレンジャクの分布(右)

 図2はバードノートの記録件数です。バードノートはスマートフォンで使えるようになったことで2019/20年の冬から記録数が増えたので、この年から2025/26年までの7年間を対象にして分析を行いました。年度は10~4月で集計しています。バードノートに記録される毎年の野鳥観察の総数が異なるので毎年の変化の比較は大まかなものにはなりますが、飛来数の多い年と少ない年があり、それは両種で一致しているようです。記録件数はヒレンジャクのほうが多いこともわかります。

図2.バードノートのキレンジャクとヒレンジャクの記録件数。

 さて、この二種は全国で見られるものの、キレンジャクは北に多く、ヒレンジャクは南に多いのではないかと言われていました。それを検証するため、ヒレンジャクとキレンジャクが記録された件数と個体数を地域ごとにまとめました(図3)。図2のグラフにまとめたデータを年度にかかわらずひとまとめにして、緯度で地域を分けました。

図3.キレンジャクとヒレンジャクの地域別の記録件数と個体数

 同じ群れを何度も記録しているケースを除外するため、何度も観察した記録を除外するため、同年・同一地点で複数回記録がある場合は1件とカウントし、そのときの個体数は最大値を使用しています。個体数記録がない場合は1羽として集計しました。このグラフから、緯度が高い北の地方ほどキレンジャクの記録件数と個体数が多く、南へ行くとヒレンジャクが多くなることがわかりました。これはキレンジャクは北に、ヒレンジャクは南に多いという説を裏付ける結果になりました。

ツグミは山の木の実を食べ尽くしてから低地に降りてくる

 ツグミは冬鳥の中でも数が多い種で、森林から草地まで多様な環境を利用する野鳥です。木の実を好んで食べるので、秋には木の実が多い山地に飛来して、木の実が少なくなると低地に降りてくると言われています。

図4. ツグミとツグミ以外の種が記録された平均標高(2020~2025年度)。エラーバーは95%信頼区間。

 図4は、各月にツグミが記録された標高を表しています。ツグミ(青線)は秋の飛来直後には高い標高で記録されますが、しだいに標高が低くなりました。これはバードノートに記録されている観察地点全体が低くなったからではなく、ツグミ以外の野鳥の記録標高(橙線)は異なる傾向になっています。したがって、秋に高い場所にいて、季節が進むにつれて低い場所で見られるのは、実際にツグミがそのように移動しているためだと考えられます。標高の高い記録地点が木の実がある場所かまでは分かりませんが、ツグミが飛来当初に高い場所で記録されるという結果は「山の木の実」説を支持しているようです。

 それから、「ツグミを見ることが少ない年、ツグミはずっと山にいて降りてきていない」と言われることもあります。図4はすべての観察記録を使いましたが、これは「ツグミだけ」「スズメだけ」のような記録も含むため、バードノートで「その場所で見た種すべてを記録した」というマークが付いている観察だけを使って、年別のツグミの記録率(ツグミを含む記録÷全記録)を調べました(図5)。

図5.ツグミの記録率(10-4月の期間でツグミが記録された観察÷全観察)

 すると2024年度の冬は、ツグミの記録率がとても低いことがわかりました。私も覚えていますが、この年はいつになってもツグミが姿を表さず、3月になってようやく少し見られるようになりました。それでは2024年度は季節が進んでもツグミは山に留まっていたのかというと、バードノートの記録では、この年はどこでも、どの時期も、ツグミは少ないという結果でした。山に残っていたから見かけなかったのではなく、全体的に数が少なかったのではないかと思います。

 今回はバードノートの記録を使った分析結果をご紹介しました。調査として集められた野鳥の記録だけでなく、普段のバードウォッチングの膨大な観察記録の蓄積からも、いろいろな知識が見つかります。多くの皆さんにバードノートを愛用していただけるとありがたいです。

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古い野帳のデータベース化 https://db3.bird-research.jp/news/202609-no2/ Thu, 17 Sep 2026 06:43:50 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10857 続きを読む ]]> 価値のある古い記録をデータに!

 「昔はあちこちでアカモズを見られた」「昔はツルシギが毎年200羽の群れで渡ってきていた」というような話を聞くことがあります。日本では昔からいろいろな鳥の記録を全国各地の精力的なバーダーや団体がつぶさに記載してきましたが、そうした記録の多くが継承されることなく失われつつあります。そこで、国立環境研究所の北沢宗大さんらと一緒に、主に野帳などに蓄積されてきた貴重な記録を一時的にお預かりし、データベース化していきます。

このプロジェクトの趣旨

図1. 「鳥」の創刊号に掲載されている論文の一部

 学会誌の発刊号(1915年)を見ると、各地の鳥類の分布記録の報告がたくさんあります(図1)。この頃以降、日本野鳥の会や各地に興った野鳥観察・保護団体の活動、個人による探鳥で、全国各地で鳥の分布や個体数についての記録が蓄積されてきました。しかし、こういった過去の情報の多くは、一括して確認したり参照したりできる状況にされないまま失われつつあります。
 特に、個人の野帳データには既存の全国調査のデータで捉えることができていない地域、時期、情報がたくさん詰まっていますが、その継承体制が整っていません。先人たちが汗水たらして開拓してきたこういった記録は、それ自体が資料的価値の高いものであると同時に、未来の鳥類学の発展、鳥類保護に大きく貢献するものである可能性を秘めています。しかしながら、全国鳥類繁殖分布調査等の全国的なモニタリング体制が確立し、体系的な鳥類の記録が揃いはじめるのは1970年代以降のことです。すなわち、それ以前の記録はほとんどデータ化されていないのです。日本の自然が大きく変わった高度経済成長期以降に、私達はどれほどの自然を失ってきたかを把握しきれておらず、過去の自然の劣化を過小評価しているかもしれません。
 こういった状況から、過去から蓄積されてきた貴重な記録を保存し、後世につないでいくために本プロジェクトを行っています。これまでに、日本の現代的な鳥類保護および野鳥観察体制の確立に貢献されてきた高野伸二さんや、塚本洋三さん、そして由井正敏さんの野帳をお預かりして、野帳の複製およびデータの抽出を行っています。

高野伸二さんの記録(1941年から1984年)

 高野さんの記録は、1941年から1984年にかけて、関東や長野県を中心に、全国の記録があります(図2)。データの入力作業は完了し、現在は二重確認の作業中です。作業が終わっているのは1969年まで47,147件です。

図2. 高野伸二さんの野帳 1950年代からの東京湾などでの鳥の観察記録が記されています


 特筆すべき記録としては、モニタリングサイト1000などのモニタリング調査の記録がない時代の東京湾の鳥の様子が記録されていることが挙げられます。モニ1000調査によると2000年代の三番瀬では100羽以上が記録されることもあったキアシシギですが、2010年代以降の秋季では最大でも50羽しか記録されていません。キアシシギの個体数は長期的に減少してきたであろうことが予想されます。
 高野さんは、三番瀬がある東京湾でかつてシギ・チドリの個体数カウントに精力的に取り組んでおられました。当時高野さんたちは「新浜」(現在の行徳野鳥観察舎周辺)に毎週のように足しげく通っておられました。当時の新浜には現在の鳥類学や鳥類保護を支える豪傑たちが詰めかけていたようですが、その話はさておき、2004年以降の三番瀬の記録に、高野さんの新浜の記録を足して図示したものが図3です。なんと、高野さんの記録がある1950年代には1000羽以上のキアシシギが記録されたこともありました。現在ではまったく考えられない数です。なお、高野さんのデータで、1960年代に激減していることが、東京湾岸の開発によるものなのか、努力量に起因するものなのかはわかりません。他の方の野帳からもデータを起こすことができれば、こうした変化をより詳しく調べることができるかもしれません。

図3. 東京湾でのキアシシギ最大個体数記録(秋期)の比較

 

塚本洋三さんの記録(1953年から1960年)

図4. 塚本さんの野帳に記録がある地点

 塚本洋三さんからは、主に塚本さんの中学生時代から大学生時代に記録された野帳をお預かりし、データの抽出を行ってきました。塚本さんも高野さんと同様に、足しげく新浜に通っておられました。塚本さんの几帳面に記録された野帳を拝読していると「野鳥を観察する楽しさ」「野鳥を発見する楽しさ」そして「野鳥の不思議を探求する楽しさ」がこちらにまで伝わってくるのです。塚本さんの野帳の大きな特徴は修学旅行先や、北海道に遠出された際、そして通学中に観察された野鳥を事細かに記録されていることです(図4)。四国への修学旅行の際には、四国では減少が著しいサシバを繁殖期に記録されています。1960年の北海道への探鳥旅行では180人乗りの小さな釧路行きの貨客船に乗られ、海図を使いながら丁寧に海鳥の個体数と観察位置を記録されています。例えばウミガラスを593個体以上記録されていますが、この頃にはウミガラスの繁殖地である北海道天売島には、約8000羽のウミガラスが渡来していたことが知られています。現在は天売島への渡来は100羽程度ですが、当時は東北から北海道沖の太平洋側がウミガラスの重要な越冬海域であったことが示唆されます。
 他にも特筆すべき記録として、新浜に飛来していたマガンの初認記録(図5)や、東京都世田谷区二子玉川の多摩川河川敷におけるコアジサシ・シロチドリの繁殖記録が挙げられます。

図5. 1957年10月14日に新浜で初認されたマガンの記録が記されたページ

 

古い野帳のご提供・入力作業協力者の募集

 現在は、行徳野鳥観察舎の立ち上げや鳥類標識調査の普及に尽力された蓮尾嘉彪氏ならびに純子氏の16冊の野帳と、岩手県立大学元教授の由井正敏さんよる1966年以降の106冊の野帳にある膨大な記録を入力しています。このほかにも、主に1960年代や1950年代以前のまとまった記録をご提供いただける方を募り、データベース化を進めていこうと考えています。お預かりする際の規約も設けています。ただし、できるだけ古い記録、まとまった記録から入力していくことを考えているため、1970年代以降の野帳については、現段階ではまだ募集できません。
 このプロジェクトは、データの入力と確認作業が律速になります。これまで、鳥類の観察経験が豊富な大学生、大学院生に入力作業をお願いしてきました。今後は、興味を持ってくださるバードリサーチの会員の方からも、入力協力者を募りたいと思っています。もし、古い野帳をご提供いただける・入力作業にご協力いただけるようでしたら、br@bird-research.jpにご連絡ください。

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鳥の巣は誰のもの https://db3.bird-research.jp/news/202609-no1/ Thu, 10 Sep 2026 02:52:19 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10810 続きを読む ]]> 今年の調査研究支援プロジェクトでバードリサーチからの調査研究プランとしてカワウの巣の昆虫調査を実施しています。皆さまからのご支援をもとに、カワウの巣がどのような昆虫の発生源となっているかを調べる調査を進めています。対象が鳥ではない調査なので、皆さんにもその面白さを知っていただきたいと思い、このたび鳥の巣に生息する昆虫研究の先駆者である、大阪公立大学客員研究員の那須義次さんに、鳥の巣の昆虫調査についてご自身の研究成果を交えながら紹介していただきました。(植村)

鳥の巣は誰のもの?

 鳥はヒナを育てるために枝や葉などを集めたり、樹木に穴を開けたりして様々な巣を造ります。その巣というのはその場に今までなかったもので、新たな環境が創出されたことになります。このような鳥の巣には多くの生物が生息し、活用していることがわかってきました。このように鳥は巣を造ることにより環境を改変するため、生態系エンジニアと呼ばれ、他の生物に新たなニッチを創出していることになります。そう、鳥の巣はもちろん巣を造った親鳥やヒナのもの、鳥自身のものですが、実際はみんなのものなのです。

 筆者らは我が国で研究が遅れていた鳥の巣内に生息する昆虫、とくに鱗翅類(チョウ目)昆虫を中心に調査してきたので、その成果を紹介したいと思います。

1.鱗翅類はどのように鳥の巣を利用しているのか

図1. マエモンクロヒロズコガ

 日本において現在まで、15科23種の鳥の巣を我々が調査し、9科38種の鱗翅類の生息を確認しました。市街地のスズメ、キジバトやツバメなどの巣にはケラチン食性の強いイガとコイガといったヒロズコガ科と穀類食のカシノシマメイガとコメノシマメイガといったメイガ科が主に発生します。ヒロズコガ科は巣内のヒナの羽鞘屑や羽毛(ケラチンからなる)、ヒナの糞などを、メイガ科はヒナの糞に混じっている穀類の未消化物などを摂食しています。これらは衣類や食品を食べることも知られています。

図2. フタモンヒロズコガ

 里山と森林のシジュウカラ、ブッポウソウ、フクロウ、カワウなどの巣を調査したところ、巣内にケラチンと枯草があれば、ケラチン食性のマエモンクロヒロズコガ(図1)、フタモンヒロズコガ(図2)といったヒロズコガ科とマルモンヤマメイガといったメイガ科、マルハキバガ科やミツボシキバガ科などの枯葉食性の蛾が発生します。一方、昆虫食性の鳥で巣内に枯れ草がない(巣材を集めない)アオバズクやブッポウソウの巣ではヒロズコガ科の中でもキチン食性の強いウスグロイガとクロスジイガが発生します。これら幼虫はヒナの食べ残しや糞(キチン質が多い)を摂食しています。

 リュウキュウアカショウビンは西表島と石垣島では樹上に造られたタカサゴシロアリの巣に穴を開けて営巣によく利用し(図3)、宮古島ではシロアリが分布していないので枯木に穴を開けて巣にします(図4)。これらの島で巣を調査した結果、シロアリの巣と枯木の巣の間では発生する蛾の種類に違いが見られました。シロアリは樹木の植物質と自身の唾液を混ぜて巣を造るため、窒素成分は樹木よりも高いと考えられ、この違いが発生する鱗翅類に影響しているのかもしれません。一方、アカショウビンが穴を開けただけで、営巣していない巣では昆虫相は非常に貧弱でした。アカショウビンが営巣することにより、ヒナの糞や食べ残しが蓄積されたり、枯木の腐食が進んだりするため、鱗翅類の餌が巣内に豊富になるのでしょう。このようにアカショウビンの営巣が亜熱帯域の生物多様性維持に貢献していることが明らかになりました。

図3. タカサゴシロアリのアカショウビンの巣

図4. 枯木に営巣したアカショウビンの巣

 最近、シジュウカラの巣箱を3年間調査した結果から、巣立ちあるいは捕食、放棄が起きるまでの巣の利用期間が長い巣ほどケラチン食性や腐食性の昆虫が発生しやすく、鳥の繁殖活動が昆虫の生息場所を造り出していること、鳥の営巣中から昆虫は巣に侵入して巣を積極的に利用していることも判明しました。

 鳥の巣の鱗翅類相の違いは、樹洞の巣(巣箱を含む)あるいは上面が開けたお椀形といった巣の形状の違いでなく、巣が市街地にあるかないか、そして鳥の食性と鱗翅類が利用できる餌資源(巣材や堆積物)の違いに関係していることを示しています。

 我が国では鳥の巣の生物調査は始まったばかりで、今までの灯火による成虫採集や寄主植物の調査では発見できなかった種類の昆虫も鳥の巣から多数見つかっています。鳥の巣は昆虫調査の新たな対象として重要なのです。

2.生態系エンジニアとしての鳥と巣内共生者の関係

コノハズク(撮影 三木敏史)

 フクロウ類の巣内の鱗翅類は発生量が多く、巣内共生者として巣内堆積物の重要な分解者として働き、巣内清掃に重要な役割を果たしていると考えられます。すなわち、フクロウ類はヒロズコガ科に豊富な餌と住処を提供し、鱗翅類は巣内を清掃し毎年の巣利用を助けていると推測されます。このような両者の関係は相利的と言えるかもしれません。他の鳥の巣でも鱗翅類は発生量に関わらず巣内清掃に一定の役割を果たしていると思われます。

 コウノトリの巣は大量の枯れ枝と土からなる特異なものですが、ヒナを育てることによって、コウノトリの羽毛、ヒナの羽鞘屑、食べ残し、ペリットや糞といった動物質も豊富に集積しています(図5)。この巣を利用するため、能動的に巣に飛来するコガネムシ科のアカマダラハナムグリ(図6)、シラホシハナムグリなどの腐肉食者(両種の幼虫は肉食性が強い)と、草の根土ごと受動的に運ばれてきたナメクジ類、ミミズ類、ワラジムシやヒゲジロハサミムシなどの腐食者や捕食者が巣内に共生し、腐食連鎖を形成していることが判明しました。ちなみに、アカマダラハナムグリは絶滅が心配されている甲虫ですが、コウノトリの1巣になんと300個体は生息することが明らかになりました。これは、コウノトリの復活が希少種の昆虫の保全につながることを示す重要な研究となりました。

図5. コウノトリの電柱の巣

図6. アカマダラハナムグリ成虫

 

3.巣内共生者の適応

 鳥の巣内で羽化したヒロズコガ科の成虫は飛翔性が悪く、刺激を与えるとすぐに巣材内に潜り込んで隠れます。このような行動は巣の持ち主からの捕食回避のため進化したのかもしれません。事実、サシバの幼鳥が巣内でコガネムシ科の幼虫(おそらくアカマダラハナムグリ)を捕食するのが観察されています。アカマダラハナムグリの幼虫は夜間活動して採餌したり、巣の底部に潜むといった習性をもちます。このような習性は巣の持ち主からの捕食回避の意味を持つことが指摘されています。鳥の巣に生息するには共生者も必死で鳥の捕食から逃れながら、生きているのかもしれません。

図7. フタモンヒロズコガ雌体内の無数の幼虫-

 また、東南アジア等に分布するヒロズコガ科のMonopis属や南米アンデス地方のTinea属の蛾はしばしば鳥の巣で発見され、その内複数の種は卵でなく幼虫を産出することが知られています。我が国でも鳥の巣から見つかるフタモンヒロズコガが幼虫産出性であることがわかりました(図7)。幼虫産出性は鱗翅類の中では非常に珍しい習性であり、幼虫産出性と鳥の巣内生息との間には何らかの関係があることが示唆されますが、詳細は不明です。

参考文献

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広渡俊哉・山口典之・那須義次・吉田貴大・松尾和典・上田恵介(2017)佐賀平野のカササギ巣から発生した昆虫(1)2013年の予備的調査.環動昆28: 181–187.
那須義次(2012)鱗翅目昆虫のニッチとしての鳥の巣.生物科学64: 35–42.
那須義次(2020)日本の市街地および農村地域で繁殖する鳥の巣を利用する鱗翅類害虫.Lepidoptera Science 71: 33–42.
Nasu, Y., Murahama, S., Matsumuro, H., Ueda, K., Hirowatari, T., & Yoshiyasu, Y. (2012) Relationships between nest-dwelling Lepidoptera and their owl hosts. Orithol. Sci. 11: 77–85.
那須義次・村濱史郎・大門 聖・八尋克郎・亀田佳代子(2012)琵琶湖竹生島のカワウの巣の鱗翅類.Lepidoptera Science 63: 217–220.
那須義次・坂井 誠・川上和人・青山夕貴子(2014)小笠原諸島で繁殖する3種類の鳥類の巣に生息する鱗翅類.Lepidoptera Science 65: 73–78.
那須義次・荒尾未来・重松貴樹・屋宜禎央・広渡俊哉・村濱史郎・松室裕之・上田恵介(2019)リュウキュウアカショウビンの巣内共生鱗翅類.Lepidoptera Science 70: 47–58.
Sato, H., Nasu, Y., Murahama, S., Matsumuro, H., & Ueda, K. (2019) Differences in the niches of keratin/chitin feeding moths (Lepidoptera: Tineidae) in bird nests in central Japan. Eur. J. Entomol. 116: 442–449.
八尋克郎・亀田佳代子・那須義次・村濱史郎(2013)カワウの巣の昆虫相.昆蟲(ニューシリ-ズ)16: 15–23.

上記以外の文献は,那須義次(2012)に掲載されている.

 

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九十九里浜の2026年繁殖期のシロチドリとコアジサシ https://db3.bird-research.jp/news/202608-no3/ Thu, 20 Aug 2026 00:54:44 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10778 続きを読む ]]>

 2026年もバードリサーチは、九十九里シロチドリ調査グループの一員として、4月から8月にかけて複数地点を巡回し、繁殖状況の確認、標識調査、GPS追跡を行いました。希少種保全のため、ここでは具体的な営巣地点は示さず、九十九里浜全体の結果として紹介します。


 シロチドリは、海岸の砂浜や河口、干潟などに生息し、砂礫地の地面に巣をつくって繁殖します。かつては各地の海岸で普通に見られましたが、近年は全国的に減少しており、環境省の第5次レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。また、コアジサシは春に日本へ渡来し、砂浜や河川敷、中州、埋立地などの植生が少ない裸地で集団繁殖します。全国的に繁殖地や個体数が減少しており、第5次レッドリストでは絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。
 2種とも砂の上に直接巣をつくるため、海岸侵食や開発による砂浜の減少、人や車両、犬などの立入り、卵やヒナの捕食、天候などが繁殖に影響しています。

 こうしたなか、九十九里浜は長い砂浜が連続して残り、現在もシロチドリやコアジサシが繁殖する、両種にとって重要な場所です。特に、全国的にこの2種が減少するなかで、その繁殖状況を継続して把握することは、地域の個体群を守るだけでなく、日本全体のシロチドリの現状や減少要因を考えるうえでも重要です。

シロチドリは29巣を確認

写真1.孵化したシロチドリ(7月)

写真1.孵化したシロチドリ(7月)

 今年、50kmほどある九十九里浜のうち主に南半分の約25kmを詳細にカバーし、確認したシロチドリの巣は29巣でした。13巣で孵化を確認し、孵化成功率は44.8%でした。このうち5巣は、後述する『Bocchi』の加瀬宏行さんから情報提供を受けました。これまでの孵化成功率の平均が約28%なので、やや高い結果となりました。失敗した16巣のうち、捕食が5巣、放棄が2巣、高潮による水没が2巣、原因不明が7巣でした。

 砂浜の巣は、卵そのものが砂や小石に紛れて見つけにくいうえ、環境の変化を受けやすい場所にあります。調査ではセンサーカメラも使い、孵化の確認や失敗原因の把握を進めています。実際に、捕食(ネコやカラス)のほか、高波による水没や砂への埋没、人の接近などが繁殖に影響したと考えられる例がありました。今後は巣周辺の足跡、卵の状態、波浪の痕跡、人や車両の利用状況などを詳細に記録し、失敗原因を詳しく調べていきます。

標識とGPSから見えてきた個体の動き

 シロチドリとコアジサシの移動や分散、個体識別のため、『NPO行徳自然ほごくらぶ』の佐藤達夫さん、岩崎加奈子さんが中心になり、シロチドリでは成鳥4羽、ヒナ3羽の計7羽に標識を装着しました。環境省リングに加え、野外でも個体を識別できる赤色の刻印カラーリングをシロチドリに、コアジサシには、青色の刻印カラーリングを付けています。

 また、シロチドリには、信州大学の笠原里恵助教と協同で、繁殖中のペア2羽にGPS発信機を6月1日に装着しました。シロチドリのクラウドファンディングの寄付金を発信機の購入代金に充てさせていただきました。ありがとうございます!
 雄は6月26日まで位置情報を取得でき、最初の繁殖に失敗した後、同じ海岸域で別の雌と再び営巣したことが分かりました。雌ではGPSデータを得られませんでしたが、装着地点とは別の場所で後日観察されています。繁殖期のシロチドリが、一つの営巣場所だけでなく、九十九里浜内の複数の海岸を利用している可能性を示す記録です。今後、来期にデータを取得できるように準備する予定です。またもし、この標識個体を越冬期に観察されたら、ご連絡ください(関連ブログへリンク)。

写真2.発信機を背負いシロチドリを探す守屋     Photo by 佐藤達夫

 コアジサシでは、成鳥とヒナを合わせて43羽を新たに標識しました。また、過去に標識した個体も再確認されました。中には2012年に九十九里浜でヒナとして標識され、13年10か月後に再捕獲された個体もいました。さらに、千葉県内の別地域でヒナとして標識された個体が約64km移動し、九十九里浜で確認された例もありました。

 長年にわたって九十九里浜を利用する個体がいる一方、地域を越えて移動する個体もいることが標識調査から見えてきます。標識されたシロチドリ、コアジサシの観察情報は移動や生存を知る大切な手がかりになります。

コアジサシのコロニーは浜を移り変わる

写真3.コアジサシの幼鳥(7月)

 コアジサシは4月中旬から飛来し、約150羽の群れが確認されました。5月には営巣が始まり、6月に入ると九十九里浜の複数地点に繁殖地が分散しました。7月上旬には大きな繁殖集団が形成され、1地点では42巣、別の地点では38巣を確認しました。ところが7月中旬以降、多くの場所で巣数や抱卵個体が減少しました。高波を受けた場所では、卵が砂に埋まって放棄された巣もありました。7月下旬には1地点に約200羽が集まりましたが、その多くは波打ち際で休息している個体でした。

 近年、コアジサシのコロニーが一所で安定しないため、一か所だけを見ていては九十九里浜全体の状況を捉えられません。複数地点を継続して調べることが重要ですが、広範囲なので効率的なモニタリングを行うことが課題です。

砂浜を鳥と人がともに使うために

 5月と6月には「Bocchi concept shop」(千葉県旭市)と連携し、「九十九里浜のシロチドリと砂浜の生きもの観察会」を開催することができました。シロチドリを実際に観察しながら、普段は何気なく歩いている砂浜が、鳥たちにとっては子育ての場所であることを参加者の皆さんと共有しました。

 九十九里浜は長大な一つの砂浜ですが、鳥たちに繁殖場所や休息場所として利用されています。これからも繁殖状況、標識、GPSなど異なる方法を組み合わせて追跡し、シロチドリとコアジサシが安心して繁殖できる砂浜の保全につなげていきたいと思います。

九十九里シロチドリ調査グループ
文責:バードリサーチ@守屋

『九十九里シロチドリ調査グループ』:2015年頃に九十九里浜のシロチドリにカラーリングを標識調査するところから始まった任意団体。コアジサシやヒバリなどの周辺の鳥達も記録しています。また、九十九里浜のみならず砂浜の鳥なら、どこでも対象としています。基本は調査ですが、保全にも貢献できればと活動しています。現在登録15名。

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ヤイロチョウ・サンジャクの繁殖分布拡大、低標高地で記録が途絶えたヒガラ https://db3.bird-research.jp/news/202608-no2/ Mon, 10 Aug 2026 02:30:59 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10739 続きを読む ]]> 前回に続いて、3回目の全国鳥類繁殖分布調査から5年がたったタイミングで、この5年間にみられた鳥の変化を紹介します。

ヤイロチョウの繁殖分布がさらに北へ拡大?

過去3回の調査を通して、ヤイロチョウの繁殖分布は拡大傾向にあります(図1)。1970年代には九州と、本州の太平洋側のごく一部でのみ記録されていましたが、1990年代、2010年代と、中国地方、近畿地方、千葉県までの太平洋側へと分布が広がってきています(植田・植村 2021)。バードノートに登録された、2022年から2026年の繁殖期の結果を見ると、特に北陸や南東北でわずかに繁殖分布が広がってきているように見えます。他の地域も含めて全国鳥類繁殖分布調査と比べると記録が少ないのは、調査努力量の少なさを反映しているものと思われます。

図1. ヤイロチョウの繁殖分布 
左側が前回の全国鳥類繁殖分布調査の結果、右側が2022–2026年の繁殖期にバードノートに登録された記録。 赤: 繁殖を確認した 青: 繁殖確認できなかったが、繁殖可能性がある 水色: 生息を確認したが、繁殖の可能性は、何ともいえない

サンジャクの定着と増加

サンジャク(撮影 岡井義明)

サンジャクは中国原産の外来種で、2000年に愛媛県南西部の観光施設から逃げ出したものが起源になっていると考えられています。逃げ出してからじわじわと分布を広げていると考えられ、2010年代に実施した第3回の全国鳥類繁殖分布調査では3メッシュで記録がありました。それ以前の全国鳥類繁殖分布調査では記録がなく、前回の調査で初めて記録された鳥です。これまでに愛媛県と高知県の南西部で分布が確認されていて、定着した場所では農業被害が報告されています。佐藤ら(2018)によると、サンジャクはほとんどの記録が標高400mよりも低い場所でのもので、特に標高100以下での記録が大半を占めています。

高知県の南西部には、モニタリングサイト1000の陸生鳥類調査の調査地点の一つ、市ノ又サイトがあります。ここは毎年調査を行うコアサイトの一つで、標高500mより高い場所に調査地点が設置されています。ここでは、付近の低地でサンジャクが定着してからもしばらくの間はサンジャクの記録がありませんでしたが、2019年に初めて記録がありました。その後しばらく、記録はない状態が続いていたのですが、2023年に再び記録されてからは毎年記録があり、定着したものと思われます(図2)。最新の2026年の調査では4羽が記録されました。

図2. 市ノ又サイトにおける繁殖期のサンジャクの個体数変化

サンジャクは今のところ四国南西部だけに分布していますが、四国東部にも生息に適した環境がひろがっています。特に、海岸から近い場所で、農地が広がる低地と森林が広がる山地にかけてが生息適地であるようです(Matsuda et al., 2025)。今後そうしたところに広がっていく可能性は高いでしょう。バードノートには、上の論文の著者である佐藤さんから2022年の記録があったのみでした。その記録は、高知県南部の島からの記録でした。四国本土からの距離がわずか100mしか離れていない島ではありますが、サンジャクが海上を移動することを示しています。今後、対岸の九州など他の地域に広がっていく可能性もあります。もしサンジャクを見かけられましたらぜひお教えください。
サンジャクの鳴き声は鳴き声図鑑にも掲載されています。

標高が低い場所でのヒガラの記録

こちらもモニタリングサイト1000の記録から見えてきた変化の紹介です。京都府京都市の上賀茂サイトはコアサイトのひとつで、ヒノキ、アカマツ、広葉樹が混交する標高約180mのところにある森林です。このサイトでは個体数が少ないながらもほぼ毎年ヒガラが記録されていました。しかし、2022年以降の調査では5年連続でヒガラが記録されていません(図3)。

図3. 上賀茂サイトにおける繁殖期のヒガラの個体数変化

 全国鳥類繁殖分布調査では1970年代から2010年代にかけて継続的に記録地点が増加しています。特に1500m以上の場所で個体数が増加していました(植田 2023)。モニタリングサイト1000のコア・準コアサイトのすべてを対象とした解析でも、記録個体数はやや増加しています(図4)。一方で、上賀茂サイトはヒガラの分布の低標高側の端にあたります(図5)。このような標高が低い場所では、ヒガラの個体数や分布が減少している可能性がありそうです。

図4. ヒガラの個体数の経年変化(22箇所の記録。2026年は集計中)

図5. ヒガラの垂直分布図(黄色の丸は調査を実施した地点、黒色の丸はそのうちヒガラが記録された地点、赤色の丸は上賀茂サイトの地点をそれぞれ示す)全国鳥類繁殖分布調査より

バードノートへのご登録を引き続きお願いします

前回と今回の記事で紹介した鳥の変化は、モニタリングサイト1000などの継続的な調査だけでなく、バードウォッチャーの皆様から寄せられる日々の観察記録がとても大切な情報源になっています。特に夏の間は登録される記録が少ない傾向が続いていますが、もし鳥見をされたらぜひ情報をお寄せください。普通種の記録こそ大歓迎です。

参考文献
Matsuda, H., Kawamura, K., Higa, M., Sato, S., Tanioka, H., & Yamaura, Y. (2025). Non-native Red-billed Blue Magpie Urocissa erythrorhyncha expanded into lowland areas with moderate forest cover, with no significant impact on native common bird occupancy, in Shikoku, southern Japan. Ornithological Science, 24(1), 85–98. https://doi.org/10.2326/osj.24.85
佐藤重穂・濱田哲暁・谷岡仁(2018).四国西部におけるサンジャクの野生化.Bird Research, 14, S1–S5.https://doi.org/10.11211/birdresearch.14.S1
植田睦之, 植村慎吾, 葉山政治, 荒哲平, 高川晋一, 川路則友, 梶田学, 仲村昇, 田畑早紀, & 内山優奈. (2021). 全国鳥類繁殖分布調査で収集された20 kmメッシュの鳥類の繁殖分布のデータ. Bird Research, 17, R5–R9. https://doi.org/10.11211/birdresearch.17.R5
植田睦之(2023)日本の森の鳥の変化:ヒガラ. バードリサーチニュース2023年7月:1. https://db3.bird-research.jp/news/202307-no1/

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シマアオジのいる景色を取り戻したい https://db3.bird-research.jp/news/202608-no1/ Sat, 08 Aug 2026 08:32:16 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10533 続きを読む ]]>  シマアオジの越冬ねぐら調査を実現するため、会員の皆さまから写真などを提供していただいて2025年9月から11月にかけて実施したクラウドファンディングでは、のべ411名の方から461万円のご寄付をお寄せいただくことができました。ご協力、ありがとうございました。

シマアオジの状況やクラウドファンディングについての詳細はこちら
バードリサーチニュース 2025年9月: 2
シマアオジのいる景色を取り戻したい -クラウドファンディング開始のお知らせ-

 皆さまからのご支援をもとに、2026年2月中旬から3月中旬にかけてネパール、ミャンマー、タイ、カンボジアの4か国の研究者や自然保護団体と共に調査を実施しました。その結果、16か所のねぐらで、187,310羽のシマアオジを記録することができましたので、ご報告いたします。

カンボジアで撮影されたシマアオジ ( Photo by NatureLife Cambodia )

アジア4か国16か所の越冬ねぐらでシマアオジの個体数調査を実施

背景:シマアオジの減少とその原因

図1.全国鳥類繁殖分布調査でも、1回目の調査の際は52メッシュで記録されていましたが、3回目の調査の際に生息を確認できたのは1メッシュだけでした。

 シマアオジは日本では、北海道の草原で広く繁殖していましたが、現在はほとんど生息が確認できない状況になっている夏鳥です。かつて1億羽以上がユーラシア大陸の広範囲の草原で繁殖していたとされていますが、その80%以上が失われたと推定されています ( Kamp et al. 2015 ) 。シマアオジの保全のためには、その正確な状況把握が必要です。しかし、これまで地域的な調査報告はあっても、全体を把握するような調査はされていませんでした。
 繁殖地の北海道の草原に大きな変化がない中、減少の原因として指摘されているのは、越冬地や中継地などにおいて、かすみ網を用いた捕獲により大量に捕獲されていたことです(中国では2021年2月にシマアオジが保護種の第一類に指定され、現在では狩猟が禁止されています)。その他にも、農薬や湿地の乾燥化、農地への転換なども影響しているかもしれません。

なぜ越冬地のねぐらで調査するのか

 国境を越えて渡るシマアオジを保全するためには、国際的な連携が必要です。彼らの置かれている現状を彼らの渡りの中継地や越冬地の国々に周知し、減少要因と考えられるものを一つずつ減らしていかなければいけません。そのためには、個体数をモニタリングし、具体的な数字を根拠として示さなければなりません。そして、そのモニタリングを継続することで、取り組みの効果がシマアオジの個体群の回復に繋げられているのか、今もなお減少が続いているのか、把握することが必要です。

 繁殖期のシマアオジの分布は広く、また、なわばりを持つためばらけており、さらに個体数密度が低下しているため、単純に生息適地の面積から推定することができません。一方、秋になるとすべてのシマアオジが東アジアを通過して南下していると考えられており、越冬地は繁殖地に比べて範囲が狭く、また、大きなねぐらを形成するため、効率よく個体数を調査することができます。

図2.シマアオジのかつての繁殖地と越冬地の分布

調査の方法

 調査を実施するためには、シマアオジのねぐらを探しておく必要があります。彼らのねぐらは広い草原や農地の中にあり、数万羽が1か所に集まることもあります。今回調査を実施した4か国では事前にその準備を進めていました。また、シマアオジのねぐらには他の鳥も一緒にねぐらをとっていますが、ねぐらから飛び立つ際、他の鳥よりも高く舞い上がってから移動していくので、行動の違いから種を識別することができるのです。
 今回の越冬ねぐらでの個体数の調査では、夜明け前の暗いうちにシマアオジのねぐらに移動し、ねぐらを取り囲むように調査員を配置しました。そして、夜明けに飛び立つシマアオジをカウントする方法で調査しました。

図3.タイにおけるシマアオジ調査の様子。Photo by 下村礼介

この動画は2025年に実施したクラウドファンディングにおける成果のひとつとしてタイで撮影したものです

監督・撮影・編集: 下村礼介   制作:特定非営利活動法人バードリサーチ

調査結果

 世界初のシマアオジの多国間合同越冬ねぐら調査は、2026年2月11日から3月11日の期間に実施しました。調査には4か国から105名の調査員(ネパール36名、ミャンマー25名、タイ32名、カンボジア12名)が参加して実施されました。日本からもバードリサーチの2名がタイでの調査に参加しました。
 その結果、タイでは6か所のねぐらで126,076羽を数え、ネパールでは5か所で1,741羽、ミャンマーでは3か所で49,086羽、カンボジアでは2か所で10,407羽を確認することができました。合計16か所のねぐらで、187,310羽という計算になります。急激に個体数を減らしているシマアオジがまだこれだけ残っていたという結果は、とても嬉しいものでした。この結果は、越冬地での調査がシマアオジの総個体数を把握するために効果的であるということを示しています。
 一方で、1億羽以上いたとされる過去と比べると18万羽という数はごく少ない数字ですし、短期間に起きた急激な減少の事実があることを忘れてはいけません。今も彼らは危機的な状況にあると捉えるべきです。

 シマアオジの越冬個体数をすべて把握できたか、と言われると、調査できていない国や地域、未発見のねぐらもあると思われるので、この個体数がどれくらいの割合をカバーしているのか分かりません。それでも、絶滅危惧種シマアオジの主要な越冬地である4か国において、合同で現時点の個体数を把握できたことは、今後の保全への非常に大きな一歩となりました。少なくとも、今回調査したねぐらで継続して調査をしていくことで、彼らが今も減少し続けているのか、回復に向かっているのかが分かります。

図4.2026年2-3月の4か国合同調査で調査したシマアオジのねぐらの位置と記録された個体数

成果の公表

 調査結果は、バードリサーチのホームページ、共同実施団体になっていただいている日本野鳥の会のホームページ、READYFORのサイトでの活動報告、PRTIMESのサイトでのプレスリリースにて5月11日に公表しました。その後、朝日新聞に取材していただき、6月11日付のデジタル版と、7月3日付の夕刊に掲載されました。また、全てを把握しきれていませんが、今回調査したアジアの国々やインドなどでもニュースとして取り上げられています。
 今回の活動では、より多くの人にシマアオジの現状を知っていただくことも目的としていました。活動を通して、日本の草原で繁殖している小さな小鳥たちの中にも、シマアオジのように絶滅の危機と向き合っている鳥がいる、ということを伝えられていればと思います。
 バードリサーチの会員の皆さまには、写真や音源の提供、SNSなどでの情報発信にご協力いただきました。そのお力添えがあったからこそ、これだけの成果に繋がったのだと思っています。本当にありがとうございました。

調査成果を掲載した・された媒体

 

調査を継続していくために

 来年の2027年2~3月には、今年調査を実施した4か国だけでなく、他の国にも参加してもらってより規模を大きくして調査を実施する計画です。調査には多くの調査員と移動経費がかかります。調査の継続のためには、ネットワークの維持や、ねぐらの探索、調査参加者の確保なども必要になります。
 バードリサーチでは、2026年9月から11月にも日本野鳥の会と共同で今回と同様のクラウドファンディングを実施し、各国の調査を支えたいと考えています。その際はまた会員の皆様にご連絡いたしますので、情報発信にご協力をお願いいたします。

 

調査の実現に向けて取り組んできた活動

時間をかけて進めてきたネットワークの構築

 私たちは調査者、研究者、保全関係者のネットワークの構築を進めてきました。2023~2024年度に地球環境基金の助成を受けて、アジア各国の自然保護団体と協力し、現地の野鳥関係者と調査手法や保全対策を検討するワークショップを行い、彼らと協力してミャンマー、タイ、カンボジアの越冬ねぐらの調査を試験的に実施し、調査方法について議論しました。2025年3月には、タイのコンケンで国際ワークショップを開催し、ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオスの研究者が調査手法の改善について議論し、時期を揃えて同じ調査方法で2026年に調査することを合意しました。

バードリサーチニュースニュース 2025年6月号: 2
東南アジアのシマアオジ越冬地調査 数千から数万羽が利用するねぐらが見つかりました

図5.2023-2024年度に、ミャンマーで開催したワークショップ(左)とタイで開催したねぐら調査ワークショップの参加者

いざ、合同調査に向けて 2025年10月と2026年1月の会合

 2025年10月14-15日に、公益信託経団連自然保護基金の助成を受けてタイのバンコクでシマアオジやその他のホオジロ類の越冬ねぐらの調査に向けたワークショップを開催しました。現地に加えてオンラインも併用してハイブリッドで開催することで、シマアオジが越冬している国以外からも参加者があり、日本、タイ、ミャンマー、ネパール、カンボジア、ロシア、中国、モンゴル、韓国、ベトナム、ラオス、バングラデシュ、インド、パキスタンに加え、スウェーデン、米国、英国、ドイツから98名もの参加がありました。
 各国からホオジロ類の調査や研究、保全に関する事例発表や、モニタリング手法に関する発表、今後注目していくべき対象種についての議論などを行いました。そして、各国の一般のバードウォッチャーへのシマアオジをはじめとしたホオジロ類の分布や調査について理解の浸透を図るとともに、観察報告を集めて、市民調査による情報収集のネットワークを広げていくこと、
ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジアでのこの冬の共同調査の計画について合意を得ることができました。
 
調査実施前の1月15日にはオンライン会議を開催し、ねぐら調査マニュアルのドラフト版を共有し、調査方法を確認し、ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジアで2026年2月11日から3月11日の期間に調査を実施することを確認しました。

図6.2025年10月にタイで開催したワークショップにて

 

シマアオジだけの問題じゃない、草原性の夏鳥の保全

 シマアオジの保全は、カシラダカやホオアカ、アオジ、シマノジコなど、同じような渡りと越冬の生態を持つ草原性の鳥たちの保全にも繋がります。また、北海道と長野県に局所的に分布し、保全活動が進められているアカモズも草原を利用する渡り鳥です。
 最も絶滅の危機に近いシマアオジをきっかけに、草原性の鳥たち全体をモニタリングする体制を作り、国際的な連携を深めることで、中継地や越冬地での保全活動を盛り上げていくことが大事だと考えています。

草原性の渡り鳥もEAAFPの対象になるよう提案

 2025年11月に、フィリピンのセブ島で東アジア・オーストラレーシア・フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の第12回パートナー会議(MOP12)が開催されました。そこで、私たちはアジアの鳥類研究者との議論をもとに、EAAFPにおいて水鳥だけでなくシマアオジなどの陸鳥の保全について議論する場を設置する必要があるとの提案をとりまとめ、議案提出(アジアの研究者を代表してパートナー団体である公益財団法人日本野鳥の会から提出)しました。
 議論の結果、EAAFPの保全対象範囲を渡り性陸鳥に拡げる可能性について議論する特別委員会の設置案が採択されました。私たち市民レベルの連携だけでなく、政府レベルでも連携していく体制づくりに向けて、大きな一歩だと思います。
 バードリサーチは引き続き、日本野鳥の会や各国の研究者、NGOと連携しながら、シマアオジをはじめとした渡り鳥たちの調査や保全に向けて活動していきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

図7.EAAFP MOP12での議論の様子

 

引用文献

Kamp, J., Oppel, S., Ananin, A.A., Durnev, Y.A., Gashev, S.N., Hölzel, N., Mishchenko, A.L., Pessa, J., Smirenski, S.M., Strelnikov, E.G., Timonen, S., Wolanska, K. and Chan, S. (2015), Global population collapse in a superabundant migratory bird and illegal trapping in China. Conservation Biology, 29: 1684-1694. https://doi.org/10.1111/cobi.12537

 

2026年の調査に参加した団体・機関

・ネパール
 Krishna Prasad Bhusal
 Bird Conservation Nepal
 Pokhara Bird Society
 Himali Anusandhan Kendra

・ミャンマー
 Biodiversity And Nature Conservation Association(BANCA)
 Kyone Ka Pyin – Tap Seik Community Conservation Group

・タイ
 Bird Conservation Society of Thailand (BCST)
 Khon Kaen University (コンケン大学)
 King Mongkut’s University of Technology Thonburi (モンクット王工科大学トンブリ校)

・カンボジア
 NatureLife Cambodia
 Wildlife Conservation Society
 Cambodia Bird Guide Association
 Sam Veasna Conservation Tour
 Ministry of Environment (環境省)
 Khmer Nature Photographer

・インド(予備調査)
 Bird Count India

・ラオス(予備調査)
 National University of Laos (ラオス国立大学)

 

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バードノートの記録からみたジョウビタキの分布拡大 https://db3.bird-research.jp/news/202607-no1/ Fri, 31 Jul 2026 07:41:03 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10718 続きを読む ]]> 全国鳥類繁殖分布調査から5年がたちました

2016年から2021年にかけて、3回目の全国鳥類繁殖分布調査を実施しました。この調査では、1970年代、1990年代と比べてアオバトやキビタキなど森林性の鳥が増加していたり、小型魚食性のコアジサシやコサギなどが減少していたり、ジョウビタキやカタグロトビのように、3回目の調査で初めて繁殖鳥として記録された鳥がいたりと、日本の鳥の様々な変化がわかりました(植田・植村 2021)。

その調査が終わって5年が経ちました。そこで、バードリサーチが提供している野鳥記録用データベース「バードノート」に記録していただいたデータなどを解析して、ここ5年での変化があった鳥を2つの記事に分けて紹介します。2022年から2026年にかけての、毎年5月11日から6月30日の記録を繁殖期の記録として解析に使用しました。今回はジョウビタキ編です。

繁殖分布の拡大が続くジョウビタキ

ジョウビタキは2010年代になって、中国山地や岐阜県、長野県、北海道などで繁殖するようになりました。バードノートに届いた記録を見てみると、前回の全国鳥類繁殖分布調査から5年の間にもさらに分布が広がっているようです(図1)。山口県、奈良県や、東北地方で、これまで繁殖期の記録がなかった場所での記録がありました。現地調査とアンケート調査の記録が含まれる全国鳥類繁殖分布調査と比べると、バードノートの記録の方が調査努力量は低いと考えられますが、それでもジョウビタキの分布が拡大している様子をとらえることができました。ただし、2022年以降では、対象とした季節に北海道からの記録は来ていませんでした。もし観察記録をお持ちの方がいましたら、ぜひバードノートにご登録ください。

バードノートには、詳細情報を入力する任意の項目があります。2022年から2026年の記録は、詳細情報の「確認方法」に「さえずり」が入力されている、「観察コード」が全国鳥類繁殖分布調査の繁殖分布調査の観察コード・繁殖ランクでCランク以上に当たる、「メモ」にさえずりを聞いたなどの記録があるもののいずれかに当たる記録を抽出して解析をしました。

参照:全国鳥類繁殖分布調査の観察コード・繁殖ランク

バードノートはこちら

図1. ジョウビタキの繁殖分布 左側が前回の全国鳥類繁殖分布調査の結果、右側が2022–2026年の繁殖期にバードノートに登録された記録。赤: 繁殖を確認した 青: 繁殖確認できなかったが、繁殖可能性がある 水色: 生息を確認したが、繁殖の可能性は、何ともいえない

面的に広がっていることがわかったジョウビタキの繁殖分布ですが、標高の変化はどうでしょうか。それをみてみたのが図2です。繁殖ランクがAとB(図1の赤と青)のもののみを解析に使用しました。前回の調査でも記録が集中していた本州中部にあたる、緯度36度付近を見てみると、記録された標高に大きな変化があるわけではなさそうです。もともと1000mを超える場所で繁殖記録の多かったジョウビタキが、繁殖個体が増えるにつれて低標高側に広がっていたりしないかと思いましたが、今のところそうした傾向はなさそうです。

図2の2020年代の記録を一見すると、緯度が低い(図の左側)場所ほど記録地点の標高が低く、緯度が高い(図の右側)ほど標高が高い関係があるようにも見えます。本州では中国山地の標高は低く、中部以北で標高が高い場所が多くなりますので、そもそもの本州の地形の南低北高が影響しているのかもしれないのと、東北ではまだ記録が少ないせいでこう見えている可能性があります。西や北の方ではまだ記録が少ないですので、これからデータが溜まったらまた見てみようと思います。

図2. ジョウビタキが記録された地点の、緯度と標高の関係

富士山付近でも繁殖が始まるかも?

図3. 富士山付近での記録地点

2020年代の記録では、富士山のふもとでも繁殖期の記録がありました(図3)。富士五湖のひとつ、西湖の近くからの記録です。この辺りからは南方向に富士山やその山麓、箱根や丹沢山地など、1000m級の山々があります。今のところ、富士山やその南の方ではジョウビタキの繁殖はまだ記録されていませんが、ジョウビタキが好んで営巣する別荘地も点在する場所ですので、近い将来こういった場所でも繁殖が確認されるかもしれません。



ジョウビタキはカッコウに托卵される!?

最後は余談ですが、実はジョウビタキにはカッコウが托卵することがあるそうです。カッコウの托卵相手といえばオオヨシキリやモズなどが知られていますが、中国大陸ではジョウビタキにも托卵するそうです。中国北東部での2023年の研究では、ジョウビタキ490巣のうち15.3%にあたる75巣がカッコウに托卵されていたとのこと。カッコウは警戒心が強く、人家に近いところよりも、人間の行動圏からは離れた場所で托卵することが多いようです。人家や人工物で繁殖するジョウビタキはカッコウによる托卵率が相対的に低く、人家から離れた場所にある土の崖にある窪みや樹洞、積まれた薪の隙間などで繁殖するものほどカッコウに托卵されやすいという結果が報告されています(Zhang et al., 2023)。今のところ国内で見つかっているジョウビタキの繁殖は、多くが山の別荘地などにある家の隙間などです。まだ国内ではカッコウによる托卵は発見されていませんが、今後見つかるかもしれません。

ジョウビタキの繁殖分布の拡大は今後もおっていければと思います。もし観察されましたら記録をお寄せください。

参考文献

植田睦之, 植村慎吾, 葉山政治, 荒哲平, 高川晋一, 川路則友, 梶田学, 仲村昇, 田畑早紀, & 内山優奈. (2021). 全国鳥類繁殖分布調査で収集された20 kmメッシュの鳥類の繁殖分布のデータ. Bird Research, 17, R5–R9. https://doi.org/10.11211/birdresearch.17.R5

Zhang, J., Santema, P., Li, J., Deng, W., & Kempenaers, B. (2023). Brood parasitism risk drives birds to breed near humans. Current Biology, 33(6), 1125–1129.e3. https://doi.org/10.1016/j.cub.2023.01.047

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海を越えるフクロウの旅 アオバズクの渡り経路解明 https://db3.bird-research.jp/news/202606-no3/ Mon, 29 Jun 2026 08:23:01 +0000 https://db3.bird-research.jp/news/?p=10665 続きを読む ]]> 2021年度の調査研究支援プロジェクトで支援した竹田山原楽さんたちの研究成果が論文として公表されました。1羽の追跡結果に基づいていますが、バンディングのデータなども活用して補強し、アオバズクの越冬地の環境など、示唆に富んだ成果と展望を含んでいます。論文紹介記事を寄稿していただきましたので、ぜひ。日本で繁殖する夏鳥たちの保全にとって大事な気づきが得られると思います。
高木憲太郎

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Takeda, Y., Tatani, M., Shiomi, K., & Hosoya, J. (2026). Case report: long-distance overwater migration of the Northern Boobook, Ninox japonica, revealed by year-round GPS tracking. Animal biotelemetry.
https://doi.org/10.1186/s40317-026-00469-x
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 皆様、初めまして。東北大学で研究員をしております、竹田山原楽と申します。この度、バードリサーチ調査研究支援プロジェクトに端を発したアオバズクの渡り研究の成果が論文として公開されました。寄付を通じてご支援いただきましたバードリサーチ会員の皆様に本研究で得られた成果の概要をお伝えできれば幸いです。

研究の背景

 渡り鳥は、遠く離れた目的地に移動する際、その経路に応じて様々な障壁に直面するリスクがあります。例えば水分補給ができない砂漠や、酸素の薄い高山など、渡りの障壁は地域によって様々で、近縁な鳥同士であっても地域が異なると移動戦略の最適解が異なる可能性があります(Dufour et al., 2026)。フクロウの仲間について、近年、その移動経路を明らかにする研究が世界的に広がりを見せています。しかしながら、これまでの研究では、大陸部での移動が記録されることがほとんどでした。一方で、四方を海で囲まれた日本で繁殖し東南アジアのスンダ列島周辺で越冬するアオバズクは、定期的に長距離の海上移動を行う可能性が示唆される種ですが、その渡り経路は長年の謎でした(図1)。そこで、私たちはGPS記録計を用いたアオバズクの移動経路追跡を実施しました。


図1.青森県沖のフェリー航路上で観察された渡り中のアオバズク(中村咲子氏提供)とその生息地。東アジアで繁殖し、東南アジアで冬を過ごすことが知られている。

分かったこと

① フクロウの常識を覆す:1,800kmにおよぶ世界最長の海上移動

 アオバズクに2024∼2025年の一年間装着したGPS記録計1台を解析したところ、秋の渡りでは10月下旬に日本列島を南下したのち、鹿児島県佐多岬~フィリピン・ルソン島の間のフィリピン海上を1848kmにわたって昼夜を問わず飛行し続けていたことが分かりました(図2)。その後、11月下旬にインドネシア・カリマンタン島に到達し、そこで越冬しました。
 春には、3月下旬にカリマンタン島を出発した後、海南島に到達するまで南シナ海上を1500km近く飛行しました。その後、中国大陸部を北上して東シナ海を渡り、4月下旬に前年と同一の繁殖地に帰還しました。


図2.今回追跡に成功した個体の1年間の移動経路。2024年秋に南下した際の渡り経路(青)と、2025年春に日本に戻ってきた時の渡り経路(オレンジ)を示す。(写真は細谷淳氏撮影)


② 追跡個体は伐採3年後の二次林で越冬した

 越冬期間中の滞在地域について、追跡個体の分布と衛星写真を重ねると、この個体が油ヤシのプランテーションの中に残存した林を中心に生活していたことが分かりました(図3)。さらに、当該地域の衛星写真を過去に遡って解析・比較すると、この地域は1990年以降、原生林でもプランテーションでもない状態にあり、2021年に皆伐を受けましたが、2024年当時は3年間の遷移が進んだ二次林だったことがわかりました。

 


図3.越冬期の利用環境。2021年に伐採されたエリアが、3年後にアオバズクの越冬地として機能した。当該地域は1990年以降、原生林は残存していなかった一方で、プランテーションとして利用されていたわけでもないことが衛星写真の解析から明らかになっている。筆者は、木材の確保を目的として低頻度での伐採が行われる二次林だったのではないかと考えている。

考察

研究の位置づけ:歴史的データとの照合

 1961年から2023年にかけて実施された鳥類標識調査における、アオバズクの放鳥記録と再回収記録を整理すると、63年間で放鳥された747羽のうち、1000km以上離れた場所で再回収された例はいずれもフィリピンのルソン島が関与していました(計4例:「日本国内→ルソン島」の移動が3例、「ルソン島→北朝鮮」の移動が1例)。このことは、今回得られた1個体のGPSデータが、過去の標識調査の結果とも合致する信頼性の高いものであることを意味します。
 今回のGPSデータで特筆すべきは、春の北上ルートが秋の南下ルートと大きく異なる点です。なぜ春に中国大陸部を経由するのか、今のところ有力な要因は明らかになっていません。しかしながら、キビタキも同様の渡り経路を利用する点から(Yamaura et al., 2025)、アオバズクに限らず日本で繁殖し東南アジアへ渡る鳥類に共通する、気象条件や栄養補給を考慮した生存戦略が存在する可能性も考えられます。

海上移動の最長記録とそのメカニズム

 今回の追跡個体が渡りの道中で行った長距離の海上移動は、フクロウ類の従来のイメージを書き換えるものだと思います。その経路が正確に記録されたフクロウ類による海上移動としては、過去にコミミズクによる850km程度の偶発的な例(Johnson et al., 2017; Calladine et al., 2024)が知られていましたが、それ以上の海上移動は世界的に見ても例がありませんでした。今回の結果からは、アオバズクが1500~1800kmにわたる海上移動を定期的に繰り返している可能性が示唆されます。アオバズクはフクロウ類のなかでも特に細長い翼を持ちますが、こうした翼形態は翼面荷重を下げエネルギー効率の良い飛行を可能にします。また、今回の追跡個体は2024年秋の海上移動において台風22号による追い風の中を飛行していた可能性が高く、気象条件を味方につけて長距離移動を実現する逞しさも見て取れます。

越冬地の保全に向けた二次林の有用性

 アオバズクの越冬地については、2つの発見が得られたと考えています。ひとつは、油ヤシのプランテーションは、アオバズクの越冬地に適さないということです。インドネシアは世界随一のパーム油生産国であり、今回追跡個体の越冬地となったカリマンタン島も2010年代に「島全体の約10%が油ヤシのプランテーションとして利用されている」という推定がなされています。米国農務省の調べ(https://www.fas.usda.gov/data/production/4243000)では、直近10年間にもインドネシアにおけるパーム油の生産量は1年あたり3%の増加が続いており、こうした開発は現地の野生動物だけでなくアオバズクにとっても脅威となる可能性が高いと考えられます。これに対し、もうひとつの発見は、若い二次林がアオバズクの越冬地になり得るということです。このことから、伐採によって原生林が失われた地域であっても、小規模な二次林を再生させることでアオバズクがひと冬を越せるだけの餌資源が比較的短期間に復活する可能性が示唆されます。もしそうだとすれば、「原生林 vs. プランテーション開発」という二項対立に囚われず、「二次林の再生・維持」という保全施策を検討する余地が生じるのではないでしょうか。こうした視点はアオバズク1種に限らず、東南アジアの多くの動物群にも恩恵をもたらす可能性があります。鳥類や糞虫を対象とした過去の研究では、伐採林でも原生林で見られる種の75%以上が残存する一方、油ヤシ農園への転換ははるかに大きな生物多様性損失をもたらすことが示唆されており(Edwards et al., 2011)、今回追跡個体が示した越冬期の分布も、こうした伐採林が持つ生物多様性の高さの一端を垣間見ているのかもしれません。ただし、チメドリ科等の林床付近に生息し移動性が高くない鳥類においては、原生林と比較した際にこうした二次林において遺伝的多様性の喪失が進むことを示唆する研究もあります(Messina et al., 2026)。したがって、原生林から二次林への置換を手放しに推奨できないことも確かで、引き続き慎重な議論が必要です。

展望

 今回の成果は、洋上風力発電施設・プランテーション農業・油ヤシの消費といった社会的・経済的活動の拡大と鳥類を含む野生動植物の保全・共生とのバランスを考える上で、非常に重要な知見になります。特に油ヤシを原料にして製造されるパーム油は、日本の食生活にも深く関係しています。自分自身も、身近な野鳥と日々の消費活動のつながりについて、今後関心を深めていきたいと考えています。
 鳥類の渡りに関する研究は、日本周辺でも今後さらに活発になることが期待されます。アオバズクには沖縄~台湾に分布する定住性の集団、いわゆる「リュウキュウアオバズク」が知られています。沖縄周辺地域に分布する定住性集団を九州以北の渡り性集団が飛び越えるような関係を示す種(あるいは近縁種)というのは、アオバズクに限らず、キビタキ・ツミなど複数挙げられます。将来的には、アオバズクを対象とした同様の調査によって複数個体の渡り経路が解明されることを期待するとともに、リュウキュウアオバズクとの比較を通じて、「同一種内で渡りの行動が多様化する」という現象を理解する研究の展開を期待しています。様々な渡り鳥の移動経路に関する研究が進むことで、移動経路と地形条件・気象条件との関係性や、そもそも渡り鳥がなぜ繁殖期と越冬期を異なる地域で過ごすのかについて十分な説明が可能になるのではないかと考えています。

 

引用文献

Calladine, J., Hallgrimsson, G., T., Morrison, N., Southall, C., Gunnarsson, H., Jubete, F., Sergio, F., Mougeot, F. (2024). Remote tracking unveils intercontinental movements of nomadic Short‐eared Owls (Asio flammeus) with implications for resource tracking by irruptive specialist predators. Ibis, 166(3), 896–908. https://doi.org/10.1111/ibi.13304

Dufour, P., Nussbaumer, R., Briedis, M., Bocher, P., Conway, G., Coulomb, Y., Delacroix, R., Dagonet, T., de Franceschi, C., de Grissac, S., Jeannin, B., Monchatre, R., Rey, F., Tillo, S., Champagnon, J., Duriez, O., Jiguet, F. (2026). Ecological barrier crossing strategies in small migratory birds depend on wing morphology and plumage color. iScience, 29, 114466. https://doi.org/10.1016/j.isci.2025.114466

Edwards, D., P., Larsen, T., H., Docherty, T., D., Ansell, F., A., Hsu, W., W., Derhé, M., A., Hamer, K., C., Wilcove., D., S. 2011. Degraded lands worth protecting: the biological importance of Southeast Asia’s repeatedly logged forests. Proc. R. Soc. B, 278, 82–90. https://doi.org/10.1098/rspb.2010.1062

Johnson, J., A., Booms, T., L., DeCicco, L., H., Douglas, D., C. (2017). Seasonal Movements of the Short-Eared Owl (Asio flammeus) in Western North America as Revealed by Satellite Telemetry. J. Raptor Res., 51(2), 115–128. https://doi.org/10.3356/JRR-15-81.1

Messina, S., Edwards, D., P., Tomassi, S., Benedick, S., Sin, Y., C., K., Rheindt, F., E., Costantini, D. 2026. Silent erosion: impact of forest logging on genetic diversity in tropical understorey birds. Genome Biol. Evol., evag139. https://doi.org/10.1093/gbe/evag139

Yamaura, Y., Schmaljohann, H., Unno, A., Kawamura, K., Kitazawa, M., Sato, S., Aoki, D., Okahisa, Y., Senzaki, M. (2026). Loop vs. same route migrations of two songbird species between Japan and Southeast Asia. J Ornithol., 167,1–13. https://doi.org/10.1007/s10336-025-02297-x

 

2021年度の調査研究プラン

2021-008 アオバズクの渡り戦略における島嶼の重要性の検証
竹田山原楽1,2・細谷淳2・塩見こずえ1・田谷昌仁1(1.東北大学生命科学研究科 2.日本鳥類標識協会)

 

 

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